1: 2024/08/21(水) 17:51:16 ID:???00
お金をためて遂に買ってしまったっす!

かわいいネックレス、ピンク色のスピネルっていう本物の宝石が付いてるんすよ!

8月の誕生日石らしいっす!

夏美ちゃんに絶対似合うと想って、高かったけど

生活費を節約したらなんとか買えたっす

でも喜んでくれるかな。

きな子『夏美ちゃん!これきな子の気持ちっす!似合うと想うっす!』

夏美『ありがとですの!きな子!!』

きな子『それと、夏美ちゃんのこと好きっす』

夏美『私もずっと好きでしたの』

なんて!ことになるかもしれないっす!!!

夏美ちゃんとお付き合いできたら…

幸せすぎて変になっちゃうかもしれないっす!

きな子「CEO!」

夏美「あら、きな子。どうしましたの?」

2: 2024/08/21(水) 17:51:50 ID:???00
きな子「じ、じつはお話があるんすけど!」

夏美「お話?いいですわ!あっ、ごめんですのきな子」

きな子「?」

夏美「これからかのん先輩のカフェに行きますの。」

きな子「…なんで」

夏美「かのん先輩に『これからのことを考えよう』って言われましたの」

きな子「これから?…2人で?」

夏美「まぁ、今のところはそうですわね」

きな子「そ…そうなんすね!いいんす!きな子の用事なんて別に!」

夏美「そうもいきませんの。明日でもいい?」

きな子「ほ、ほんとにっゥいいっすからっ!バイバイ!さよならっす!!」

夏美「あ!ちょっときな子?」

3: 2024/08/21(水) 17:53:33 ID:???00
これからのことってなんすか

2人のこれからって

しらなかった

夏美ちゃんとかのん先輩はそんなに仲良しだったんすね

それもそうっす

Liella!に夏美ちゃんを誘ったのも、かのん先輩っす

私じゃない

勝手に好きになって、勝手に暴走してこんなものまで買って

バカみたいっす

いや、バカなんす。バカきな子っす!

このなの、捨てちゃうっす!!

でも、高かったから

きな子の気持ちだから

捨てられないっす

きな子「夏美ちゃん…」

4: 2024/08/21(水) 18:00:44 ID:???00
夏美「きな子?」

きな子「えっ」

夏美「ハァハァ、やっと見つけましたの」

きな子「なんでいるんすか」

夏美「いや、なんだか様子が変でしたから」

きな子「そうっす、きな子は変な子なんす」

夏美「いや、そうはいってませんけど…」

きな子「きな子なんかほっといてかのん先輩のところに行ってほしいっす」

夏美「かのん先輩にはあとから謝っておきますの。今日でなければだめというわけでも─」

きな子「なんでっ!」

夏美「わっ、な、なんですの?」

きな子「今から行けば約束、間に合うでしょ!?」

夏美「いや、きな子を放ってなんて」

きな子「きな子のせいにしないで」

夏美「はぁ?」

きな子「かのん先輩との約束を破るの理由にきな子を使わないでほしいっていったっす」

夏美「っ!きな子の様子が変だからと思いましたのに、どうしてそんな事言うんですの!?」

きな子「あぅ」

夏美「悩んでるなら聞いてあげようと思ったのに、そもそもきな子がそんな子だなんて思いませんでしたの」

5: 2024/08/21(水) 18:01:00 ID:???00
きな子「ごめっ…ぅ…うわああああん」

夏美「きな子!?」

きな子「ごめんなさいっすっ!CEO~!」

夏美「み、みんな見てますの!泣くのは終わりですの!」

きな子「ううううっぅ」

6: 2024/08/21(水) 18:03:13 ID:???00
夏美「落ち着いた?」

きな子「ヒック…ごめんなさいっす」

夏美「ま、泣くとスッキリしますから、いいと思いますの」

きな子「悪いこといってごめんなさい」

夏美「私もごめんですの。もう遅いから帰りましょ?送っていきますの」

きな子「ヒックありがとう…」

きな子「……夏美ちゃん、これ」

夏美「ん?さっきから大事そうに持ってましたけどなんですの?」

きな子「あげるっす。迷惑かけてしまったお詫びに。」

夏美「あら?なんですの?」

夏美「…ネックレス?」

きな子「うん、夏美ちゃんにあげようと思って買ったんす」

夏美「…わたしに?高かったんじゃないんですの?」

きな子「うん…でもお金貯めて買ったっす。お店の人にお願いしたら取っておいてくれたんす。一点物だからって」

夏美「そうなんですの…」

きな子「売ったらマニーになると思うっす」

7: 2024/08/21(水) 18:06:55 ID:???00
夏美「…売ったりしませんわ。とても大事なものですもの」

きな子「それと…夏美ちゃん。」

きな子「きな子、夏美ちゃんのこと好き」

夏美「え」

きな子「それだけっす、きな子帰るっす」

夏美「まって!返事は!?」

きな子「聞いたらきな子立ち直れないっす、だから聞きたくないっす」

夏美「私も好きですの!」

きな子「ぇ」

夏美「Liella!に入ってから…いえ、その前からですの」

夏美「名刺、渡したでしょ?」

きな子「うん」

夏美「あの時からずっときな子のこと…」

きな子「きな子もっす!だけど─」

きな子「かのん先輩は?」

夏美「かのん先輩?」

8: 2024/08/21(水) 18:10:16 ID:???00
きな子「2人の未来を考えるって」

夏美「なんのはなしですの?」

きな子「さっき言ってたっすよね?」

夏美「言ってませんけど…」

きな子「え?」

夏美「かのん先輩に『これからのことを考えよう』とは言われましたの。でもそれはかのん先輩の家のカフェメニューのことですの」

きな子「なんで?」

夏美「Ltubeの企画で考えたスムージーをお店で出して貰えないか相談してみましたの。そのお話」

きな子「そ、そうなんだ」

夏美「じゃあ、なんですの?勝手に勘違いして、大泣きしてたってこと?」

きな子「っっ////」

夏美「くっ…ふふっ、可愛すぎますの…ふっ」

きな子「か、かわいくないっす!はずかしぃっ」

きな子「お騒がせして申し訳ないっす!CEO!」

夏美「いいですの。それよりこれ、返しますので」

きな子「え、あ…お気に召さなかったっすか?」

夏美「お詫びの品はいりませんのっ♪」

9: 2024/08/21(水) 18:11:45 ID:???00
きな子「?」

夏美「……もぅ、ほらっ!」

きな子「あっ!」

きな子「な、夏美ちゃんっ!き、きにゃっ、きな子とお付き合いしてほしいっす!!」

夏美「もちろんですの♡」

夏美「その素敵なプレゼント、着けてくれる?」

きな子「は、はいっす!」そーっ

夏美「ありがと」ちゅっ💋

きな子「わ…わ…」ビクッ

夏美「キスぐらいで慌てすぎですわ」

きな子「だ、だってぇきな子、キスするの初めて…」

夏美「私も初めてですのよ?」

きな子「そ、そうなんすか////」

きな子「え、えっと夏美ちゃん、その…似合ってるっす!」

夏美「うれしい、初めての彼女から、初めての贈り物ですわ♡」

10: 2024/08/21(水) 18:12:16 ID:???00
きな子「うぅっ」

夏美「なんで泣くんですの?」

きな子「これは、嬉し涙っすぅぅ」

夏美「なら泣き止むまで一緒にいてあげますの。そうしたら、帰ろう?」

きな子「夏美ちゃぁぁん😭」

夏美「よしよし、ですの」

11: 2024/08/21(水) 18:12:45 ID:???00
CEOは…夏美ちゃんはきな子にはもったいないくらいのすてきな子っす

面白くて、真面目で、優しくて、

きな子なんかの背中を押してくれて

きな子が困ってるときもいつも助けてくれるっす

夏美ちゃんが居ないときな子は生きていけないかもしれないっすよ?

なんて、夏美ちゃんにふさわしい彼女になれるように

頑張らないといけないっすね

ずーっと一緒にいてね?CEO♡

終わりっす

12: 2024/08/21(水) 18:21:36 ID:???00
あの悲劇から、2年の月日が経ちました。

きなCの愛が続きますように、

また、マルとまの幸せを祈ります

あの悲劇が繰り返されぬように




13: 2024/08/21(水) 21:22:47 ID:???00

2人が幸せになって良かった
きなCよ永遠なれ

14: 2024/08/22(木) 08:14:09 ID:???Sd
たすかる
NTR記念日は草

引用: 【短編SS】贈り物【きなC】