1: 2011/05/11(水) 22:48:22.93 ID:3aKFN+Pt0
注意

レベル5が仲良し(?)です。
キャラ崩壊あり
台本形式
ほのぼの

3: 2011/05/11(水) 22:49:55.66 ID:3aKFN+Pt0
とある公園のベンチ


美琴「お姉ちゃんが欲しい」

一方「は?」

美琴「お姉ちゃんが欲しい」

一方「ほゥ」

美琴「お姉ちゃんが欲しい」

一方「へェ」

美琴「お姉ちゃんが――って何回言わせんのよ!」バン

一方「いや別に何回も言わせたつもりはねェンだけど」
『魔女狩りの王(イノケンティウス)』
4: 2011/05/11(水) 22:51:28.99 ID:3aKFN+Pt0
美琴「お姉ちゃんよ!私、お姉ちゃんが欲しいの」

一方「それはもう3回も聞いたっつーの」

美琴「私の周りって年下ばっかじゃない?だから常にお姉様ポジションにいるようにっちゃうのよ」

美琴「別にそれが嫌ってわけじゃないけど、たまにはさ年上の人に甘えてみたいなー、なんて思ったり」

一方「で、甘えさせてくれるお姉ちゃンが欲しいと」

美琴「そうそう。でも私、長女なのよねぇー」

一方「そりゃァお姉ちゃンは一生無理だなァ」

9: 2011/05/11(水) 22:56:06.18 ID:3aKFN+Pt0
美琴「だから今、私のお姉ちゃん的ポジションになってくれる人を探してるのよ」

一方「ンで俺に姉ポジになってくれる人を紹介してくれっつゥわけだな」

美琴「アンタの周りって年上の人多いしさ、誰かいない?」

一方「はァー、呼び出されてわざわざ来てみたらお姉ちゃンが欲しいだァ?っくだらねェ」

美琴「くだらなくないわよ!私にとっては大事なことなの!いつもいつもお姉様やってるのは疲れるのよ」

一方「チッ…しゃァねーな、適当に誰か紹介してやンよ」

美琴「ほんと!?ありがとう!」

10: 2011/05/11(水) 22:58:04.55 ID:3aKFN+Pt0


一方「……あ、ぴったりなのがいンじゃねーか。番外個体」

美琴「あ、あー…確かに私と血繋がってるし、見た目は年上だけど実年齢は末っ子じゃない」

美琴「それにあの子にお姉ちゃん的包容力があるとは思えない」

一方「だよなァ」

美琴「優しくて、包容力があって一緒にお買いものできたり相談事とかし合ったりできるお姉ちゃんが良いなー」

一方(だとしたらあンま年が離れてねェ奴か。芳川と黄泉川は却下だな。あとは…いや、でもアイツはなァ…)

一方「……」ジー

美琴「何よ?私の顔に何かついてる?」

一方「(…いけるか)一人、お前の条件に当て嵌まりそうな奴がいるぞ」

美琴「ほんと!?だれだれ?」

一方「今から呼び出すからちっと待ってろ」プルルル


24: 2011/05/12(木) 17:06:34.25 ID:axsfRGQB0

結標(ったく一方通行のヤツ、『今すぐとある公園に来い。来ないとてめェのシOタコンファイルを学園都市中にばらまく』って何なのよおおおぉぉ!!)

結標「いつか絶対ぶっ[ピーーー]」ブツブツ

一方「よォ結標。思ったより早かったじゃねェか」

結標「一方通行!いきなり呼び出しといてなんのつもり?ってか私のシOタファイル返しなさいよ!」

一方「あれは冗談で言ったんだがやっぱほんとに持ってやがったのか…」


25: 2011/05/12(木) 17:10:14.57 ID:axsfRGQB0
一方「まァいい。てめェに紹介したい奴がいンだが」

結標「紹介したい奴?」

美琴「あ、どうもー。お久しぶりですー」ヒョコ

結標「あなた超電磁砲じゃない!」

美琴「ごめんなさいね、急に呼びだしちゃって」

美琴(結標さんかぁ。年もそんなに離れてないし見た目もお姉さんっぽいし良さそうかも)

美琴「実は結標さんにお願いしたいことがあるのよ」

結標「お願い事?なんなのよ?」

美琴「えっとー…」

26: 2011/05/12(木) 17:13:03.38 ID:axsfRGQB0
美琴(…てかいきなりお姉ちゃんになって欲しい、なんて言ったら変な子に思われるじゃない!)

美琴(うぅ…どうしよう。一方通行ぁ~)チラチラッ

一方「(ったく、しゃァねェな)実はよォ、コイツが霧々丘女学院に興味があるっつゥから色々教えて欲しいんだと」

美琴「!そ、そうなの。私、進学先で霧女に興味あって霧女生の結標さんに色々聞きたいなーって」

結標「ふーん。(そうね、この子には残骸のことで迷惑かけたしねぇ。)」

結標「まぁ、それくらい良いわ。なんだったら今から学校の中を案内してあげてもいいけど」

美琴「ありがとう結標さん!」

27: 2011/05/12(木) 17:15:39.65 ID:axsfRGQB0
結標「あ、女子高だから一方通行は連れて行かないからね!」

一方「別に俺は興味ねェっつの。おい超電磁砲」テマネキ

美琴「ん?」

一方「いいか、最初は普通に仲良くなるとこから始めろ。姉ポジを求めンのはそれができてからだ」ヒソヒソ

美琴「オッケー。ありがとね」ヒソヒソ

結標「なにコショコショ話してんのよ?」

美琴「何でもないわ!それじゃ案内してもらえる?」

結標「じゃ、テレポートで行きましょうか」

美琴「じゃぁ行ってくるわ。一方通行」ヒュン



一方「……まァ、万が一の事があってもアイツはレベル5だし、大丈夫だろ」

一方「さて、コンビニでコーヒー買って帰るかァ」

28: 2011/05/12(木) 17:28:02.71 ID:axsfRGQB0
結標「―――まぁ、中はざっとこんなもんよ。常盤台と比べると見劣りするかしら」

美琴「そんなことないわ。ここも常盤台並みに設備良いし人数も多いみたいね」

結標「そう、よかったわ。ところで何で霧女に興味が?御坂さんだったら長点上機って感じがするけど」

美琴「長点上機も興味あるけど霧女って他にはない特殊な授業があるでしょ?私、そういうことも学びたいの」

結標「なるほどねぇ。でもあなたくらいのレベルなら飛び級で大学まで行けそうな気がするけど」

美琴「実は前にそういう話を持ちかけられたときがあったんだけどね、高校生活っていうの楽しんでみたいし断っちゃった」

結標「あら勿体ない。でも貴重な十代の時間を勉強だけに費やすってのも味気ないわよね」

29: 2011/05/12(木) 17:30:20.88 ID:axsfRGQB0
結標「ねぇ、まだ何か聞きたい事とかある?」

美琴「そうねー、もう色々聞きつくしちゃったしなぁ」

結標「なら今日は帰りましょうか。送ってくわ」

美琴(ん~、折角だからもう少し話して距離を縮めておきたいわ)

美琴「あのー、この後ひまだったらお茶でもしませんか?私美味しいケーキ屋さんいくつか知ってるの」

結標「あら良いわよ。私、甘い物好きなのよね」

美琴「確かここの近くだと○○っていうケーキ屋さんがけっこう評判で――」

30: 2011/05/12(木) 17:32:40.72 ID:axsfRGQB0
結標「美味しいわねここのケーキ。学校の近くにこんなお店があるなんて知らなかった」

美琴「気に入ってもらってよかったわ」

美琴(結標さんってけっこう話しやすい人なのね。それに年上だから所々お姉ちゃんっぽいし)

美琴(結標さんがお姉ちゃんになってくれないかなぁ~)

結標「御坂さん、ほっぺにクリームついてるわよ」フキフキ

美琴「えっ、ありがとうお姉ちゃん」

結標「!!お、お姉ちゃんって…!」

美琴「やばっ!あ、えぇーと、今のはま、間違いで…///」カァァ

結標(お姉ちゃん…お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん)

31: 2011/05/12(木) 17:35:28.84 ID:axsfRGQB0
結標(いやっ、この子はシOタじゃないのよ!女の子なのよ!私はシOタにしか興味無いのよ、お姉ちゃんなんて呼ばれても全然嬉しくないんだから!)

美琴「あの結標さん?」

結標(この子はシOタなんかじゃ――でもかっこいいとも言える顔立ちよね。中性的っていうか。)

結標(体つきも――)ジィーー

美琴「む、結標さーん、どうしたの?」

結標「ハッ、あぁごめんなさい。ちょっと考え事しちゃって。み、御坂さんはお姉さんとかいるの?」

美琴「妹ならいるけど上の兄妹はいないの。お姉ちゃんが欲しかったんだけどね」

結標「そうなの…お、お姉ちゃんがね」ピク

美琴(このタイミングなら言える!)

32: 2011/05/12(木) 17:37:08.59 ID:axsfRGQB0
美琴「私、結標さんみたいなお姉ちゃんがいたらよかったなぁー」

結標「…!!わた、私がお姉ちゃん……!?な、なんで?(お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん)」

美琴「結標さんって優しいし話してて楽しいし、美人さんだし。こんな人がお姉ちゃんでいてくれたら嬉しいなぁー」

結標「あ、はは…それは嬉しい言葉ね(お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん)」


――結標の妄想――

美琴『あわきお姉ちゃん!』

結標『なぁに?みーくん』

美琴『大好き!』



結標「ぶっはぁぁ!!」ブンブンブン

美琴「結標さん!?いきなりヘドバンなんか始めてどうしたの!?」

結標「…ハッ!ご、ごめんなさい!ちょっと取り乱しちゃって!」

美琴「どこか具合でも悪いの?頭とか平気?」

結標「い、いいえ大丈夫よ。これくらい日常茶飯事よ」

美琴「そう…(変わった人ね)」

33: 2011/05/12(木) 17:38:34.70 ID:axsfRGQB0
結標(ちょっとシOタ顔入ってるからって、この子は女の子なんだから。圏外よ圏外!落ち着くのよ私!)

結標(でもこれ以上この子といたら危ない気がするわ…)

結標「そうそう、私このあと用事があるの思い出したの。悪いけど今日はもう帰らせてもらうわ」

美琴「そうなの、残念。今日は色々付き合ってもらってありがとね」

結標「こちらこそありがとう、楽しかったわ。さ、外出ましょうか」

34: 2011/05/12(木) 17:41:55.18 ID:axsfRGQB0
結標「何だか今日は風が強いわね」

美琴「ほんと―――ってスカートがっ…!」バサッ

結標「……っ!!?」

結標(た、短パンだと……!!!)

結標(短パン……パンツじゃなくて短パン。短パン=パンツ姿が見せられない=禁断の領域があるから=)

結標(この子は男の娘!!!すなわちシOタ!!!!)

結標「そうか…そういうことだったのね…フヒヒ」ブツブツ

35: 2011/05/12(木) 17:43:49.13 ID:axsfRGQB0
結標「みーくん!!」ガシッ

美琴「ヒッ!み、みーくんって私の事?どうしたの?」

結標「勘違いだったわ、用事やっぱりなかったの!だからこの後も付き合ってくれるわよね!?」

美琴「う、うん良いけど…なんか結標さんさっきから様子がh」

結標「お姉ちゃん!!」

美琴「えっ!」ビク

結標「私の事はお姉ちゃんって呼びなさい!!」

美琴「なんでいきなり――」

結標「!」カッ

美琴「(目やばっ!)わかったわ、お姉ちゃんって呼べばいいのね」

結標「えぇ!それじゃぁ行きましょうみーくん!お姉ちゃんが楽しいとこに連れてってあげるわ!」

美琴(なんか黒子のようなオーラを感じる…)ゾワッ

52: 2011/05/14(土) 01:01:34.79 ID:tMXANqhh0
結標「はい、みーくんあーん」

美琴「あ、あーん」パクッ

美琴(甘いもの食べたあとにまた甘いものはちょっとキツいわ…)モギュモギュ

結標「おいしい?」

美琴「う、うんおいしいよお姉ちゃん」

結標「みーくんかわいいいいぃぃぃeeee!!!!」ギュゥー

美琴「はは……」

美琴(ていうかさっきから周りの視線が痛いわ…)

ナニアノフタリー ユリジャネー? イチャイチャスンナバクハツシロ ミサカサンハァハァ トーマ!ワタシモアレタベタインダヨ!

結標「みーくん♪みーくん♪」ルンルン

美琴(さっきからずっとこの調子。結標さんほんとどうしたのかしら)

結標「ねぇみーくん!お姉ちゃんにもあーんして!」

美琴「……あーん」スッ

結標「はむっ」パク

美琴「ちょ!!何で私の手まで食べてんのよ!!」

結標「みーくんの手おいしそうだから間違えちゃった☆」テヘペロ

美琴「……」フキフキ

53: 2011/05/14(土) 01:02:59.06 ID:tMXANqhh0
結標「あー!みーくんったらひどーい!お姉ちゃんの唾液をそんな風に扱うなんて!」プンスカ

美琴(ケーキ屋にいるまでは頼れる美人なお姉さんって感じだったのに一体何が原因でこんな風に……あっ!)

美琴(もしかして私が『結標さんみたいなお姉ちゃんが欲しいなー』って言ったから無理して演じてくれてるの!?)

美琴(結標さん……私の為にプライドを捨ててまでこんなことを。ちょっとやりすぎだけど嬉し―――)

結標「みーくんが口付けたスプーン」ペロペロ

美琴「」

美琴(前言撤回。黒子の様な変Oと一緒にいる私にはわかる)

結標「お姉ちゃん、今度はみーくんを食べたいな」クンカクンカ

美琴(この姿は偽りなんかじゃない。結標淡希そのものよっ…!!)

美琴(私が今、取るべき行動は一つ!)

54: 2011/05/14(土) 01:04:28.84 ID:tMXANqhh0
美琴「あー、そろそろ寮の門限の時間になっちゃうし私帰んないと!」

美琴(一刻も早くコイツから離れなきゃ!)

結標「えぇ~!みーくん帰っちゃうの!?お姉ちゃんみーくんともっと一緒にいたいのに」

美琴「ごめんね、お姉ちゃん。寮監怒ると恐いし」

結標「まぁ、みーくんが怒られちゃうのはヤダし……しょうがないわ。今日は帰りましょう。お姉ちゃんが送ってってあげるわ!」

美琴「ゔ…一人で帰れるから大丈夫よ」

結標「遠慮しないのっ。お姉ちゃんの能力を使ったほうが近道よん」

美琴(引き下がる様子もないし…仕方ない)

美琴「じゃぁ、お願いしようかな」

結標「ふふっ、行こっか。みーくん」ニヤリ

55: 2011/05/14(土) 01:06:48.46 ID:tMXANqhh0
結標「着いたわよ、みーくん」ヒュン

美琴「着いたって…寮じゃないし。どこよここ?」

結標「………」

美琴「ちょっと聞いてる?」

結標「ふ、ふふふふ」ニヤニヤ

美琴「!(な、なにこの悪寒)」ゾワッ

結標「やっと二人きりになれたわね、みーくん。ここなら誰にも見られないわよ」ニコ

美琴「何言ってんのあんた……」

結標「みーくん、誰もいないところでお姉ちゃんと二人きりになりたいからあんな事言ったんでしょ?お姉ちゃんにはみーくんの考えてること何でもわかるんだから♪」

美琴「はぁ?馬鹿じゃないの!そんなワケないでしょうが!」

56: 2011/05/14(土) 01:08:31.54 ID:tMXANqhh0
結標「照れてるみーくんかわいい~~!」

美琴(駄目だこいつ…早くなんとかしないと)

美琴「もう私一人で勝手に帰るから!」ダッ

結標「みーくん♪」ヒュン

美琴「……へ?……わ、私の服がああぁぁぁぁ~~!!!」スッポンポーン

結標「みーくんの制服ゲット~!短パンと靴下を残したのはこだわりです☆」

結標「みーくんの制服の匂い……たまんないわぁ~」クンカクンカペロペロ

美琴「かかかか返しなさいよ///!!!この変O!!」バチバチ

結標「もちろん返すわよ。みーくんの体を味わってからね」バッ

美琴「っひ…!」ドサ

結標「みーくんの生足たまんねええぇぇぇぇ!!!」クンカペロペロ

美琴「この――!!!」

美琴「くたばれ変Oがあぁぁぁぁ!!!!!!」バリバリバリッ


57: 2011/05/14(土) 01:10:45.67 ID:tMXANqhh0
後日

とあるファミレス

美琴「ほんっっと最低!!よくもあんなの紹介してくれたわね!バカ!」

一方「何で俺に怒るンだよ。結標のバカが勝手に暴走したんじゃねェか」

美琴「でもあいつが変Oだって知ってたんでしょ!?おかげで私の貞操が危なかったんだから!」

一方「俺だってよォ、あいつがまさかそこまでするとは思ってなかったんだぜ?シOタにしか興味ねェっつゥから」

一方「つゥかお前がもうちっと女らしい体してればよかったンだろォが」

美琴「んなっ…!失礼ね!こ、これでもちょっとは大きくなったんだからね!(た、たぶん…)」

一方「そォか?俺にはちっともそうは見えねェがなァ」

美琴「うるさいうるさい///!!」

58: 2011/05/14(土) 01:12:48.02 ID:tMXANqhh0
美琴「はぁ、テレポーターって変Oばっかのかしら」

一方「それは偏見だろォ、まァ今ンとこ否定はできねーがな」

美琴「結標さん、変Oじゃなかったらけっこう良いお姉さんだったんだけどなぁ」

一方「…つゥかよ、身近にいンじゃねーか」

美琴「え?」


麦野「あらー、二人とももう来てたの」

美琴「あ、麦のん来た」

麦野「麦のんゆーな、美琴。垣根の奴はまだ来てないの?」

一方「急用ができたから今日は無理-ってさっき連絡きたぞ」

美琴「ていとくん最近、妙に忙しいわよね」

一方「よく知らねェが新記録を目指してるとか言ってたぜ」

麦野「どうせ碌でもないことでしょ。気にすんな。さぁーて何食べようかにゃーん」

美琴「麦のん、これとこれ私のおすすめだよ」

麦野「お、よさそうじゃない。あ、ところで美琴」

美琴「なに?」

麦野「昨日、停電あったけどまたアンタが原因とかじゃないでしょうね?」

59: 2011/05/14(土) 01:16:25.61 ID:tMXANqhh0
美琴「ゔ、それは色々としかたな~い事情があったのよ」

一方「貞操を奪われそうになったりなァ」

麦野「はぁ!?」

美琴「ちょ…!一方通行!」

麦野「何?どういうこと?」

一方「実はかくかくしかじかお姉ちゃン」

美琴「あぁぁもう!何でそう簡単に喋っちゃうわけ!?」

60: 2011/05/14(土) 01:17:51.86 ID:tMXANqhh0
麦野「ふーん、そういうこと。お姉ちゃん、ねぇ」

美琴「結局ダメだったんだけどね」

麦野「へぇ、ふーん、そう」

美琴「麦のん?」

麦野「……」カミノケイジイジ

美琴「ど、どうしよう。何か麦のんが急に不機嫌になっちゃった」ヒソヒソ

一方「てめェが原因だろォが」ヒソヒソ

美琴「へっ、私まずいこと言っちゃった?」ヒソヒソ

一方「ハァー、ったくよォ。だから身近にいンじゃねェか、お前のお姉ちゃンとやらは」

美琴「え……あ!」

麦野「ふん」ムスー

61: 2011/05/14(土) 01:19:26.87 ID:tMXANqhh0
美琴「麦のん、私―」

麦野「まぁ別に気にしてないわよ。美琴は私じゃ不満ってわけなんだしね」ムスー

美琴「そんなことないわよ!私だってほんとは麦のんにいっぱい甘えてみたいけど、麦のんの周りだって年下ばっかだし」

美琴「いつでもどこでもベタベタされるのは疲れるんじゃないかと思って…だから」

麦野「なーに言ってんだか」デコピン

麦野「ガキが何遠慮してんだっつの。今さらお子様が何人増えようが変わんないっての」

麦野「だから好きなだけ私に勝手に甘えてなさい」

62: 2011/05/14(土) 01:20:53.68 ID:tMXANqhh0
美琴「うぅ、麦の~ん!」ギュゥー

麦野「はいはい」ナデナデ

一方「とりあえず一件落着ってかァ」

麦野「まだ終わってないわよ」

一方「あ?」

麦野「美琴を襲ったっていう例のシOタコン、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

一方(さらば、結標淡希)

63: 2011/05/14(土) 01:22:45.69 ID:tMXANqhh0
「美琴のお姉ちゃん編」は終了です。
読んでくれた方ありがとうございました。
次の話はまた近い内に

94: 2011/05/15(日) 00:22:34.67 ID:kVdu8naa0
とあるコンビニ前


一方(コーヒーコーヒーっと。確か今日から新しい缶コーヒーが発売されンだよなァ)


店員「ありがとやっしたぁー」

美琴「あら、一方通行じゃない」

一方「おォ、超電磁砲か。ンだァ?その大量の缶コー…ヒーってオイィィッ!!それ今日発売のやつじゃねェか!!」

一方「てめェまさか買い占めたとかじゃねェだろなァ?」ギロ

美琴「そうだけど、これはアンタにあげるわよ。私ブラック飲めないし」

一方「じゃァなンで買ったンだよ?」

95: 2011/05/15(日) 00:23:55.44 ID:kVdu8naa0
美琴「ふっふーん。実はねこの缶コーヒーとラヴリーミトンのコラボフェアが今やっててね、」

一方「ラヴリーミトンってあのどこが可愛いのかわかンねェカエルのキャラ出してる会社だっけか?」

美琴「むっ!――まぁ、そんで缶についてるシールのQRコードを読み取ると抽選で50名にゲコ太のぬいぐるみが当たるの。だから今買い回ってるワケ」

一方「なるほどなァ。でもよォ、そのカエルのぬいぐるみなンて似たようなのそこら辺に売ってンじゃねェか?」

美琴「カエルじゃなくてゲコ太よゲ・コ・太!それにこの抽選で当たるゲコ太ぬいぐるみは特別なデザインなのよ」

96: 2011/05/15(日) 00:25:11.96 ID:kVdu8naa0
美琴「この缶コーヒーを一口飲んだゲコ太が今にも嘔吐しそうな表情をしているぬいぐるみよ!ほらこれがサンプル画像、可愛いでしょ!」

一方「まっったくもって理解できねェ。胸糞悪いわ!つゥかその設定お宅の缶コーヒーは不味いですって言ってるようなもンじゃねーか!失礼にもほどがあンぞ!」

美琴「だって実際ブラックなんて飲めたもんじゃないし。アンタこんな苦いのよく好き好んで飲めるわねー。もしかしてマゾ?」

一方「おーし!歯ァくいしばれ三下がァァ!!」

美琴「何よー!そっちだってゲコ太のこと馬鹿にしてきた癖に!そーやってすぐキレるのやめなさいよね」

一方「短気の代表みてェなテメーには言われたかねェよ!あちこちでバチバチ鳴らしやがって」

美琴「なっ!?少なくともアンタよりは気は長い方よ!」バチバチ

一方「おーおー言ってるそばから漏電しちまってるぜ。レベル5にあるまじき失態だなァ」

美琴「~~っやっぱアンタってほんっとうにムカつく!!」プンスカ

97: 2011/05/15(日) 00:26:04.64 ID:kVdu8naa0
コンビニ店員「あ、あの~」


一方美琴「あ゙ぁ!?」ギロ

コンビニ店員「ひっ!あ、あのお店の前で騒がれるとほ、他のお客様にご迷惑がかかるので…」ガクブル

一方「……チッ。行くぞ」

美琴「すいませんでした……」トボトボ

98: 2011/05/15(日) 00:29:33.09 ID:kVdu8naa0
美琴「まぁ、とりあえずこれはあげるわよ」

一方「ン……さっきは悪かったな」

美琴「(一方通行が謝った!?)わ、私もコーヒー馬鹿にしてごめん」

一方「あァ。で、これ応募しねェのか?」

美琴「もちろんするわよ。えーっと携帯でアクセスしてっと…」ピピピ

美琴「あ~、ハズレだわ…」

一方「次だ、次」

99: 2011/05/15(日) 00:31:05.34 ID:kVdu8naa0
美琴「……」orz

一方「ドンマイ、超電磁砲」

美琴「20缶近く買ったのに何で全部ハズレなのよぉーー!!」

一方「50名しか当たらねーンだからまだまだだろォ。また買えば良いじゃねェか」

美琴「むぅ~、そうだけど…こうしてる間にも定員いっぱいになっちゃったらって考えるだけで胃が痛いわ」キリキリ

一方「重傷だなァ、オイ。俺がカフェイン中毒ならお前はカエル中毒だな」

美琴「カエルじゃなくてゲコ太よ……うぅ~ゲコ太ぁ~…」クスン

一方「………はァ。しょうがねェから俺もちっとは手伝ってやるよ」

美琴「ほんと!?ありがとぉぉー!」

一方「チッ…さっさと行くぞ」

110: 2011/05/15(日) 20:52:15.77 ID:RTk6RZ8j0
こんばんは。
下痢が止まりませんが投下します

111: 2011/05/15(日) 20:53:15.82 ID:RTk6RZ8j0
美琴「あれから何件も回ったけどどこも品薄でしかも今のとこ全部ハズレってどういうこと」

一方「知らねェよ。品薄ってのはやっぱキャンペーンの所為なのか?」

美琴「でしょうね。最近やってたゲコ太主役の映画が大人達にヒットしてたし」

一方「同志は他にもいるっつゥことか。てかもう腕が疲れた。缶コーヒー重い、マジ重い」

美琴「私も腕が痛い…」プルプル

一方「とりあえず黄泉川ンとこ帰ってこのクソ重てェ荷物置いてくか」


黄泉川家

一方「やっぱ冷蔵庫に収まりきれなかったか。俺一人でこの量消費できンのかねェ」

美琴「悪いわね、一方通行」

一方「余ったら垣根あたりにでも押しつければいいから気にすンな。次はバスにでも乗って行くか」

美琴「そうね、第五学区あたりにでも行ってみましょうか」

118: 2011/05/15(日) 20:57:52.28 ID:RTk6RZ8j0
美琴「もう何学区も回って買い占めたのに当たりが出ないなんて…」ショボーン

一方「もう諦めろってことだ。そして腕が痛い」

美琴「そんなぁ~…私はこんなにゲコ太のことを思ってるのに!どうしてどれこれもハズレなのよ!」

一方「運が悪かったつゥことだろ。そして腕が痛い。マジこれ投げ捨てていいか?」

美琴「アンタ、自分の好きなコーヒーに向かって捨てたいって…」

一方「腕が痛すぎて缶コーヒーに殺意沸いてきたわ。次の日ぜったい筋肉痛パないことになりそォだ」

美琴「私もよ。とりあえず今日は諦めるわ…。手伝ってくれてありがとね」

一方「そンなしょげンなよ、少し経てばネットオークションに出回るかもしれねェぞ?」

美琴「いやぁ~、人の使用済みはちょっとね…」

一方「使用済みって…嫌な気持ちワリー言い方すンなよ……ン?」

上条「ふふんふんふーんふふんふーん♪」

122: 2011/05/15(日) 20:59:03.26 ID:RTk6RZ8j0
一方(三下じゃねェか……アイツ、あの缶コーヒー飲んでやがる)

上条(青髪ピアスの奴にすすめられて買ってはみたけどやっぱ苦すぎあんま美味しくねぇな。上条さんの舌には合いませんよ)ニガ

一方(一応チェックしてみっか)

一方「おい三下ァ!」

上条「お、一方通行とビ、御坂じゃねーか。何やってんだ?」

美琴「あ、アンタ!その缶コーヒー、まさかアンタもゲコ太ぬいぐるみを狙ってるわけじゃないでしょうね?」

上条「ゲコ太ぬいぐるみって何だそりゃ?」

美琴「その缶コーヒーについてるシールのQRコードから抽選50名にゲコ太ぬいぐるみが当たるっていうキャンペーンやってんのよ。だからシールだけちょうだい」

上条「はーん。ほんと好きだよなぁ、そのカエル。ほら」ピ

124: 2011/05/15(日) 20:59:45.72 ID:RTk6RZ8j0
一方「幸運とは縁のない奴のモンだ、期待はすンなよ」

美琴「わかってるって、でも念の為よ」ピピピ

上条「ナチュラルにひどいこと言うなぁお前ら」

美琴「…………」

一方「おい、どうした?やっぱハズレ――」

美琴「ッッッイエエエエエエェェェーーーースッッッ!!!!!」ガッツ

一方・上条「!?」

美琴「キタキタキタキタアアアアァァァーー!!!」

美琴「当たった!!当たったの!!ゲコ太!!!」ピョンピョン

128: 2011/05/15(日) 21:01:02.30 ID:RTk6RZ8j0
一方「お、おォ…やったじゃねーか」

上条「と、とりあえずおめでとう」

美琴「アンタってばとんだラッキーボーイじゃない!さぁーて住所を入力してーっと♪」ルンルン

一方「てめェでもたまには幸運を運んでる来ることもあるンだな」

上条「それが自分のことだったら良いんだけどなぁ」

美琴「シィィーーーートッッ!!!」ダンッ

一方・上条「!!?」

美琴「シットシット!!ホーリィーーシット!!!!」ダンダン

上条「み、御坂!?」

132: 2011/05/15(日) 21:02:15.81 ID:RTk6RZ8j0
美琴「こんなときに限って充電切れよ!!こんのクソ携帯がっ!!ファ○ク!」

上条「その携帯も愛するゲコ太なんじゃねーのかよ!」

一方「落ち着け、超電磁砲。お前の能力で充電すればすむ話だろ」

美琴「おぉっとそうだったわ!やばっ私ったらマジ便利☆」

上条「(御坂のキャラがなんかヤバイ)あのー、俺はもう帰ってもよろしいでしょうか?」

美琴「あぁ、もういいわよ。ありあとやっしたぁぁー!」ビシィ

上条「お、おう…そんじゃぁ」

一方「待て、三下。これやるよ」

上条「え?って何だこの大量の缶コーヒー!こんなに持ち帰れねーし飲めねーよ!!」

一方「礼だ。いいから全部持ってけ」

上条「いや、だからいらな―」

一方「黙って持ってけ、な゙」クワッ

上条「………はい」

136: 2011/05/15(日) 21:03:37.18 ID:RTk6RZ8j0
今日はここまでです。
続きは近い内に~
ありがとうございました

197: 2011/05/16(月) 20:44:04.75 ID:xmzEw0980
一方「で、充電できたか?」

美琴「」

一方「オイ……その手に持ってる真っ黒コゲの物体は何だ?」

美琴「テンション上がりすぎて加減を誤っちゃった、てへ☆」

一方「何やってンだお前……」

美琴「う、うわああぁぁぁぁ~~!!私のバカバカバカ!!何で大事なときに上手くできないのよぉーー!!」ガンガンガン

美琴「大事な大事なケータイのゲコ太も灰になっちゃったし…ごめんねゲコ太」

一方「クソ携帯呼ばわりしてた癖によく言うぜ。ほら、俺の携帯貸してやるからこっからアクセスしろ」

美琴「そうかその手があったわ!さっすが第一位!冴えてるぅ!」

一方「冷静になれば考えなくてもわかることじゃねェか。さっさと済ませろよ」

美琴「ゲッコ太♪ゲッコ太♪ゲッコッ太~――シイイイイイッット!!!!」

一方「今度はどうしたァ!?」

美琴「は、はははは……もう定員満たしたからキャンペーン終了だって、さ……」

一方「oh...」

198: 2011/05/16(月) 20:45:25.60 ID:xmzEw0980
美琴「」

一方「まァ、その……なつゥか…ドンマイ」

美琴「」

一方「また次があるかもしンねェし、そう気ィ落とすなって、な?」

美琴「……ぅ…ふぐ……ううぅぅ……うあぁ~~ん」ポロポロ

一方「!!お、おい、何も泣く事ねェだろォが」アセアセ

美琴「うぅ…ひぐっ……な、泣いてないわよバカァ~!」グスングスン

一方「おもっくそ泣いてンじゃねェか」

美琴「ゲコ太……ゲコ太ぁ~~……う…ひっく…ふえぇぇ…」ポロポロ

一方「…~~っクソッ。おい!ちっとそこで待ってろ!動くンじゃねェぞ!」

美琴「ぅ…どこ行くの?」

一方「うっせェ、俺が戻ってくる間にこれで顔でも拭いてろォ」ポイ

199: 2011/05/16(月) 20:47:00.15 ID:xmzEw0980
美琴(一方通行……どこ行ったんだろ?あっ、帰ってきた)

一方「ほらよ」ス

美琴「え、これってゲコ太!なんで…」

一方「そこら辺に売ってンのを適当に買ってきただけだ。代わりにそれで我慢しとけ」

美琴「一方通行………ありがとう」ニコ

一方「フン、さっさと帰ンぞ。散々歩き回ったからあちこち痛いンだっつの」

美琴「はいはい」タタッ


美琴(コーヒーゲコ太が手に入らなかったのは残念だけど)

美琴「…充分、嬉しいよ」

一方「なンか言ったか?」

美琴「何でもないわよー」

200: 2011/05/16(月) 20:48:11.86 ID:xmzEw0980
とある高校の学生寮

上条「た、たらいまぁー……」ゼェゼェ

禁書「おかえりなんだよー、とうま!…その荷物は何?」

上条「あぁ、これは貰った、じゃなくて押しつけられた。新発売のブラックコーヒーなんだけど飲むか?」

禁書「私ブラックは飲めないかも。とうま一人で飲んでも良いんだよ!」

上条「ははー、ですよね………じゃぁ、この大量の缶コーヒーはどうすりゃいいんだぁぁぁー!!」

禁書「と、とうま!?」ビクゥ

上条「くそおぉぉー!不幸だぁーー!!」

禁書「よくわかんないけど、お腹が減ったんだよとうま」

201: 2011/05/16(月) 20:51:21.56 ID:xmzEw0980
これで今回の話はおしまいです。

219: 2011/05/19(木) 21:52:48.78 ID:5G3CLquX0
とある麦野宅


麦野「一日の締めといったらやっぱシャケ弁でしょ。いただきま」プルルル

麦野「あん?タイミング悪く電話なんか寄こしやがったバカはだ――っと美琴か」ピ

麦野「もしもーし、どした?」

美琴『…あ、麦のんっ……れ…る……ショ……ン…!』ザザザバリバリ

麦野「?ノイズがひどくて何言ってるかわかんないんだけど。あんた今どこいるの?」

美琴『……あ、もしもしっ?今、○○あたりの路地裏走り回ってるんだけど――ぎゃああああぁぁぁ追いつかれくぁwせdrft』ブチッ

麦野「美琴!?もしもし!?美琴―!?」ツーツーツー

麦野「くそっ、繋がらない!よくわかんないけど行ってみるしか無さそうね」

220: 2011/05/19(木) 21:53:52.89 ID:5G3CLquX0
麦野(確かさっき言ってたのはこの辺よね)キョロキョロ

麦野「美琴ー!?いるー?」

美琴「麦のんっ!」

麦野「美琴!あんたゴミ箱の中にいて何やってんの!?」

美琴「しーっ、大きい声出さないで。奴に見つかるわ」

麦野「奴って?あんた誰から逃げてんのよ?」

美琴「それは後で説明するわ。とりあえず人気のあるところに行きましょう。流石に人のいるところで襲ってくるとは思えないし」

221: 2011/05/19(木) 21:55:02.76 ID:5G3CLquX0
美琴「ハァッ……ここまで来ればたぶん大丈夫…」

麦野「で、一体何があったか説明してくれるかしら?」

美琴「うん……寮に帰る途中に出くわしちゃって。シOタk、結標淡希に」

美琴「部屋の場所知られたらまずいからその場で逃げ出したの。でもあいつテレポ能力者だし振りきるのにすごい手間かかっちゃって」

麦野「ノイズがひどかったのは電気飛ばしてたからなのね」

美琴「電撃ぶち当てといたからしばらくは動けないと思うけど……ねぇ、麦のん」

麦野「ウチに泊めて欲しいんでしょ?それくらい構わないわよ」

美琴「ありがとう麦のん!今度何かお礼するわね!」

麦野「別に良いっての」


麦野(あんの糞シOタコン売女があぁぁ!!美琴に手ぇ出しやがって!!!クソッ、あんとき頃し損ねたのが不覚だった!!)

麦野(次会ったら必ず結/標にしてやる)ゴゴゴゴ

美琴(何か麦のん恐い……)

222: 2011/05/19(木) 21:56:13.49 ID:5G3CLquX0
美琴「おじゃましまーす。麦のんの家来るの久しぶりかも」

麦野「そういやそーね。それと美琴、ご飯は食べた?」

美琴「ううん、まだなんだー…なんかお腹空いてきた」グゥー

麦野「外は危ないから却下よね。ウチにはシャケ弁くらいしか無いけど、食べる?」

美琴「うん食べる食べるー!にしても麦のんってほんとシャケ弁好きね。実は三食シャケ弁だったりする?」

麦野「たまーにあるわ。気が付いたら一週間三食シャケ弁のときもあったわね」

美琴「シャケ弁中毒ね…偏食は体に悪いわよー……いや、」

麦野「?」バイーン

美琴(あのボディの秘密はもしかしてシャケ弁に……!?)

美琴「わ、私だって…!」ムシャムシャッ

麦野「お、良い食べっぷりね」

223: 2011/05/19(木) 22:00:11.32 ID:5G3CLquX0
美琴「あれ、これゲーム機?麦のんってゲームとかやるんだー、意外かも」

麦野「こう見えてもゲーマーなのよん。アンタやる?」

美琴「やるやる!あ、これってマリオカートっていうレースゲームよね?これやりたい」

麦野「言っとくけど私それめちゃくちゃ強いかんねー。泣きごと言っても聞かないわよ」

美琴「えー、私初心者なんだから少しは手加減しなさいよね」

麦野「アンタの腕次第で考えてあげる。さぁーて私はやっぱいつも通りワリオをセレクトっと」

美琴「あはは、そのキャラって麦のんにぴったしね」

麦野「美琴ちゃーん、それはどういう意味かにゃーん?あんまり生意気言ってると原子崩し発動しちゃうかも」

美琴「ストップストップ!冗談よ!えぇーと、私は緑のこれ、ヨッシーね!」

麦野「ゲコ太っぽいから選んだでしょ」

236: 2011/05/22(日) 21:15:06.76 ID:/qx0V1ON0
美琴「ちょ、何このコース!穴だらけじゃない!ああぁぁー!また落ちる!落ちたぁ!」

麦野「ちょっと、夜遅いんだからあんまデカイ声出すんじゃ―って今甲羅ブチ当てやがったの誰だぶっ頃す!!」

美琴「麦のん声のボリューム抑えて!うわー、何このカーブやばいやばい!」

麦野「アンタ体も一緒に動いてるわよ。お、さっき私に甲羅当てた糞野郎はっけーん、ぶっ飛べゴラアァァァ!!」

美琴「えぇぇー!何で私に当てるわけ!?しかもその拍子に谷底に落ちちゃったじゃないの!」

麦野「悪い悪い、アンタそいつのすぐ近く走ってたから狙い間違えちゃった」

美琴「んもー、麦のんのバカ。ああぁー、けっこう順位上の方だったのに一気に最下位よ」

麦野「運が悪かったっつーことで。ここいらで終わりにしときましょうか」

美琴「えー、まだやりたい!麦のんに一回も勝ってないし」

麦野「だーめ、美琴は明日も学校あるんでしょ?夜更かししてると朝起きれないわよ」

美琴「う~…わかった」

麦野「またウチ来たときやらせてあげるって。ほら着替え貸すからささっとお風呂入ってきなさい」

237: 2011/05/22(日) 21:15:56.73 ID:/qx0V1ON0
麦野「ふぅー、さっぱりした。ありゃ、美琴寝ちゃってる」

美琴「…スー…スー」zzz

麦野「ちゃんと布団かけないと風引いちゃうって」バサ

麦野「私ももう寝なきゃ。夜更かしは美容の大敵だしね……今日はぬいぐるみを抱くのはやめときましょ」

麦野(にしても美琴の肌キレイすぎ!キメ細やかでハリがあるし…中学生恐るべし!)

麦野「いやでも私だってまだ10代なんだから……うん、寝ましょ」

美琴「ん~………むぎのん……シャケ……」ムニャムニャ

麦野「どんな夢見てるんだか」クス

麦野(人がいると退屈しなくていいわ。一人暮らしってけっこう寂しいときがあったりするのよね)

麦野「おやすみ、美琴」

238: 2011/05/22(日) 21:16:42.91 ID:/qx0V1ON0
美琴「やばい、遅刻するーっ!」バタバタ

麦野「あんま慌てんなって。ほら、鞄置いてってる」

美琴「あぁ危なかった!じゃ、いってくるね麦のん!今日は泊めてくれてほんとにありがとう!」

麦野「ま、いつでも泊まりに来なさい。あのシOタコンには気をつけるのよ」

美琴「うん!じゃ、またね」タタッ

麦野「……行っちゃった」

麦野(私も美琴と同じ年で同じ学校だったらもっと一緒に過ごせるのに)

麦野「って何考えてんだか。二度寝でもすっかな」

239: 2011/05/22(日) 21:17:19.22 ID:/qx0V1ON0
――放課後――

美琴(昨日は楽しかったなぁ。また麦のん家行きたいな)

美琴(漫画の立ち読みも終わったし、寮に帰るとしますか)



美琴「ただいまー、電気点いてない…黒子は風紀委員の仕事かな」パチ

美琴「そういえば読みかけの小説があったわね。続き読もうかs………」

結標「おかえり、みーくん」ニコリ

美琴「」



240: 2011/05/22(日) 21:18:35.40 ID:/qx0V1ON0
美琴「あ、アアンタ……何で…」ガクガク

結標「みーくんがお部屋の場所教えてくれないから探すの大変だったわ><」

美琴「……」プルプル

結標「昨日はあのあとどこに行っての?寮の前でずっと待ってたのに帰ってこないから心配だったんだぞ」

結標「あ、そうだ。みーくんご飯にする?お風呂にする?それともお姉ちy」

美琴「アハハ」

結標「みーくん?」

美琴「そのおめでたい頭を治すに最適な治療法を見つけたわ」バチッ

美琴「アンタの頭かっ開いて腐った脳みそに直接電流を流せばいいのよね!!」バチバチバチ

結標「あらあらみーくんったらほんとテレ屋さんなんだから。火花散らしてる姿も可愛い~!」

美琴「!このっ――」

寮監「御坂」


241: 2011/05/22(日) 21:19:33.18 ID:/qx0V1ON0
美琴「!!!??りょ、寮監……!?」ビクゥ

寮監「寮内での能力の使用は禁止だと、あと何回言わせるつもりだ?」

美琴「ヒィッ!すいません!でも、これは正当防衛なんです!殺らなきゃヤられるんです!!」ガクブル

寮監「いかなる理由があろうと規則は規則だ。破ったものにはそれ相応の罰則を受けてもらわなければな」
美琴「そんなっ…!」

結標「あの、寮監さんですよね。いつもみーくんがお世話になってます。あ、私はみーくんのお姉ちゃんのむすじm」

寮監「貴様はここの生徒ではないな。不法侵入者として処分する」

結標「え――」ゴキ

美琴「!!」

美琴(な…ほぼレベル5と言っていいほどの力を持つテレポーターの背後を一瞬で回りヘッドロックを喰らわしたですって!)

美琴(この寮監…レベル6だという噂はあながち間違いでもないかもしれない…)ゴクリ

寮監「さぁて、御坂。まずお前になんの罰を与えようか」ニヤリ

美琴(生きて帰れる気がしない)

242: 2011/05/22(日) 21:20:56.68 ID:/qx0V1ON0
とあるファミレス


美琴「で、一日中食堂の掃除とか倉庫の整理とかやらされたワケ!ほんっともう最悪!おかげでへとへとよ」

一方「そりゃァ災難でしたねェ」ズズー

美琴「何よその適当な返事は!アンタもあの変Oどうにかしてよ!」

麦野「そうよ、つーか元はと言えばあんたがあんな変O紹介したばっかりに美琴が大変な目にあってんでしょうが」シャケシャケ

一方「だから俺の所為じゃねェっつの。恨むならその貧相な体を恨むンだな」

美琴「なっ…あ、アンタだって人のこと言えないじゃない!このモヤシ!」

一方「なァ、タブーって言葉知ってるか?」ビキビキ

麦野(あ、やっぱ気にしてたんだ)

麦野「はいはい、そこまで。二人とも席に着きなさい。あと一方通行は缶コーヒー持ち込まない」

一方「そォいうてめェだってシャケ弁持ち込ンでンじゃねーよ」

麦野「私はもうお店公認だからいいのよ」

美琴「いつも店員さんが苦笑いで見てくるけどね」

麦野「美琴ー、細かいこと気にしてたら大きくならないよー?」

美琴「別にこんなこと成長には関係ないわよ///!!」

麦野「あれれー、私は人の器としての大きさっていう意味で言ったんだけど何で顔が真っ赤なのかなー?」

麦野「美琴ちゃんは何の大きさだと思ったのかにゃーん?」

美琴「う…む、麦のんのバカ!いじわる!」

一方「短気と老け顔も追加で」

麦野「オ゙イ、上下半身分離されてぇのか」

243: 2011/05/22(日) 21:22:25.07 ID:/qx0V1ON0
美琴「でも何でそんなにバインバインなの?やっぱりシャケ弁!?シャケ弁が理由なの!?」クワッ

麦野「私のシャケ弁はやらないからね。まーまー、心配しなくてもその内育つわよ。それに皆大きいのが好きってワケじゃないし、ね一方通行」

一方「俺に振るなボケ。ンなことどうでもいいっつゥの…チッ、コーヒー切れた」

麦野「それに例え胸がなくてもアンタは充分キレイで可愛いんだから自信持ちなさい」

美琴「嘘でもそう言ってくれるのは麦のんだけよ。麦の~ん!」ギュウ

麦野「ちょっと、シャケ弁が食べにくいから抱きつくなって」ナデナデ

一方「発言と行動が一致してねェぞ。お前はあれだな、意外と躾とかできないタイプだ」

麦野「そんなことないわよ。私は飴と鞭を上手く使い分けてるのよ」

一方「飴か鞭の間違いだろ」

麦野「うっさいわねー。アンタはもうちょっと美琴に優しくしなさい」

一方「俺に優しさを求めんのは筋違いだ」

美琴「でも一方通行も優しいとこあるわよ、ねっ」

一方・麦野「はぁ?」

美琴「だってこの間、私がゲコ太のぬいぐるみを」

一方「すンませーン!!コーヒー!!コーヒーくださーい!!」ピンポンピンポン

店員「は、はい!かしこまりー」

244: 2011/05/22(日) 21:23:34.70 ID:/qx0V1ON0
美琴「何よ、いきなり大きい声だして。店員さん泣きそうになってたわよ」

一方「うっせェ、カフェイン中毒症が出てきたんだよ」

麦野「美琴、続き話して」

美琴「えっと、私が抽選で当たるゲコ太のぬいぐるみが欲しk」

一方「すンませーン!肉!肉くださーい!!」ピンポンピンポン

美琴「ちょっとなんなのよ!呼び出しボタン連打すんな!」

一方「俺の胃袋が肉を求めてしょうがないンですゥ。後お前は余計な話しすンな」

麦野「さっきから妙にはぐらかそうとしてるわね」

美琴「別に恥ずかしい事なんて何もないのに。…ん?黒子からメールだ」ゲコゲコ

美琴「へぇー、新しくオープンしたクレープ屋さんに行ってきたんだ。写メも付いてる……え、これって…」

麦野「何々、どうした……コイツ」

一方「このクレープ屋の店員って…」


美琴・一方・麦野「垣根(ていとくん)……」

245: 2011/05/22(日) 21:28:22.24 ID:/qx0V1ON0
以上です。
麦のんの話からていとくんの話にシフトします
あわきん好きな方、今回もごめんなさい
こんな扱いしてるけど禁書キャラで2番目に好きです

では

261: 2011/05/27(金) 01:09:44.26 ID:M8ilR4630
とあるメルヘンのクレープ屋


垣根「お待たせしました。天使のイチゴと木こりのバナナのクレープのお客様~。ありがとうございましたー」

垣根「また来てくださいね」ニコ

キャーカッコイイ オイシソー マタコヨウ

垣根「本日オープン記念で30%オフとなっておりまーす!ぜひお立ち寄りください!」

少女A「ねぇねぇ、あれ食べてみようよ。美味しそうだよー」

少女B「うん、そうしよー。すいませーん」

垣根「はい、いらっしゃいませー。ご注文お伺いします」


垣根(開店初日からこんなに繁盛するとはな。まぁ、当たり前か。品物、外装、場所あらゆるものを計算しつくしたんだし)

垣根(加えて俺のルックス!これをスルーできる女子はいないだろ)ドヤ

垣根「お待たせしました、どうぞ」

少女A「わぁおいしそー」

少女B「はむ、んー美味しいです!」

少女A「あの、また来ますねっ」

垣根「はい、ぜひ!お待ちしてます。ありがとうございました」ニコ

少女AB(ヤダ…イケメン///)

262: 2011/05/27(金) 01:11:16.54 ID:M8ilR4630
美琴「すいませーん、小悪魔妖精ベリー姉妹のチョコソースクレープ1つ」

麦野「私は魔法使いが育てた(笑)3種の木の実入り天使の自家製(笑)生キャラメル&バニラクレープで」

垣根「はーい、少々お待ちくだ、って御坂!麦野!一方通行も!?」

一方「垣根くゥン、知らない間に随分愉快なことやってンなァ」

美琴「まさかホントにていとくんだとはねー、びっくりよ」

麦野「このメルヘンな外装とメニューは受け狙い?妖精(笑)天使(笑)」

垣根「く、こんなに早くお前らにバレちまうなんて。麦野、(笑)つけんのやめろ」

美琴「さっき私の後輩からここの写メが送られてきたのよ。そこに写っている店員さんがていとくんそっくりだから確かめにきたの」

垣根「後輩ってツインテの変O風紀委員か。なんかアイツ、財布出すとき間違えてカエル柄のパンツ出してたけどあれお前のか?」

美琴「ごめんちょろっと後輩絞めなきゃいけない用事が出来たから帰るわ」

垣根「今、御坂のクレープ作ってる途中なんだけど食べてかないの?」

美琴「うっ…用事は食べてからで良いわ。ったく黒子の奴!この前、結標さんに下着ごっそり取られて少なくて困ってるのに……油断も隙もないわね」

263: 2011/05/27(金) 01:12:44.10 ID:M8ilR4630
一方「ンで、何でてめェはこンなことやってンだ?金に困ってるってわけじゃねェだろ」

垣根「あぁ、この店は俺のじゃねーよ。浜面仕上げのやつ」

麦野「浜面の?何でアイツがこんなこと」

垣根「あいつ今無職で金がないだろ。彼女の滝壺との将来の為に金貯めなきゃーってなって理由は知らないけどクレープ屋をやることになったと」

一方「唐突だなァ。自営業ってリスクが高いだろ、あの脳みそプチトマトが上手く営業できるとは思えねェな。ミスったら赤字だ」

美琴「お店開くまでにだって資金とかけっこう必要よね。普通にバイトなり就職なりしたほうが堅実じゃない」

垣根「男には一度どーんと、冒険してみたいときがあんの!それがクレープ屋ってのがわからねーけど」

垣根「で、何で俺が浜面の代わりに店員やってるのかっつーのは、あいつ、怪我で今入院中なんだよ」

264: 2011/05/27(金) 01:14:53.00 ID:M8ilR4630
麦野「浜面が入院!?そんなの聞いてないわよ!」

美琴「浜面さんどうしちゃったの!?」

垣根「入院したのは昨日だからまだ連絡いってないだけじゃないか?なんでも昨日の夜事故に合ったんだと」

垣根「高所から誤って転落したみたいで骨折はしてないけどあちこち打撲したり骨にヒビが入ってるって」

一方「元スキルアウトなだけあって無駄に頑丈だな」

垣根「それで開店は先延ばしにしようってなったんだけど、もうあちこちにオープン日宣伝しまくっちまったし、退院するまでは俺が代わりに店番することになったわけ」

美琴「そうなんだ~…浜面さんお気の毒に。ね、後で皆でお見舞いに行こうよ」

一方「そォだなァ。最近あのアホ面も見てねェし。にしても何で転落したンだ、あいつ。馬鹿でもやってたンかねェ」

垣根「本人は覚えてないからわかんねぇって言ってたけどどうも怪しいんだよなぁ。何か隠してるって感じで」

麦野「何か面倒事にでも巻き込まれたのかし…ハッ」

麦野(そういや昨日の夜、私浜面と一緒にいたわ)

265: 2011/05/27(金) 01:18:34.83 ID:M8ilR4630
~麦野の回想~

麦野「はーまづらぁ。私はシャケ弁買ってこいっつったのにどうしてのり弁なのかにゃーん?」

浜面「わ、わりぃ!シャケ弁売り切れてたんだ!それで我慢してくれ!」ドゲザ

麦野「はーまづらああぁぁぁ!!!シャケ弁以外の弁当なんて犬のエサ以下なんだよぉぉ!!てめーはそんなもん私に食わせようってェのか!?あ゙ぁ゙!!?」

浜面「ひいいぃぃっ!!すんませんすんません!でも犬のエサ以下ってのは作った人に失礼じゃ――」

麦野「関係ねぇよ!カァンケイねェェんだよォォォ!!私が喜ばなきゃ何の意味もねェんだよォォ!!!」

浜面「なんつーエゴイスチックなんだ!お前そんな頻繁に切れてばっかだとますます老けるって原子崩し放つのやめろぉ!!」ヒュン

麦野「だれがババアだぁぁ!!はーまづらぁぁ!!」ハイキック

浜面「ごふっっ!!」ドゴォ

~回想終了~

266: 2011/05/27(金) 01:19:05.23 ID:M8ilR4630
麦野(確かあんときけっこう上に吹っ飛んだわよね。その後どうなったかは確認しないで帰っちゃったけど)

麦野(まさか浜面の怪我…私が原因!?)

美琴「麦のん、顔色悪いけど大丈夫?」

麦野「へ、え、あぁ大丈夫よ大丈夫。垣根、クレープまだ?」

垣根「もう少し待ってろって。一方通行は食わねぇの?」

一方「俺は甘いモンは苦手だ」

美琴「甘いもの苦手なんてほんと勿体ないわね」

麦野(どうしようどうしよう…浜面)


267: 2011/05/27(金) 01:20:40.18 ID:M8ilR4630
今日はここまでです
読んでくれた方ありがとうございました!
では続きは数日後に

276: 2011/06/02(木) 23:53:43.44 ID:btBCJiVr0
一方「ところでよ、この背中が痒くなるようなメルヘン仕様は浜面が考えったっつゥわけないよな?」

垣根「あぁ、地味だったから俺が勝手に改造した。メニュー名もな。大変だったぞー、急に店番頼まれたもんだから徹夜で作業したよ」

一方「勝手に何やってンだよ、お前…。これ最終的にはアイツが店やることになンだろ。こンなメルヘン仕様の中にチンピラ顔がいたら浮きまくりだろォ」

垣根「大丈夫大丈夫!ギャップ狙いっつーことでウケるかもよ。こっちのメルヘンチックの方が女子受けも良いしな」

麦野「私はぜんっぜん理解できないけどね。正直、一人じゃ近寄りたくないわ」

美琴「えー、私はこれすっごく可愛いと思うんだけどな。あとはゲコ太がどっかに付いてれば完璧かも」

277: 2011/06/02(木) 23:54:41.69 ID:btBCJiVr0
垣根「さっすが御坂はわかる奴だなぁ!やっぱ若い子はこういう系の――麦野!タンマ!別にお前が心身ともに老けてるとか言ってるわけじゃない!」

一方「前から思ってたけどお前『若い』とか『老け』とかっつゥ言葉に過剰に反応しすぎだよな」

麦野「そりゃぁ反応するわよ!私だって自分が年齢相応に見えないことぐらい自覚してるし、それに加えてテメーらみたいにいじってくる奴がいるからますます気にしちゃうのよ!」

美琴「麦のん落ち着いて!そんなに怒ってばっかだと皺が増えちゃうわよ」

麦野「う…み、美琴まで浜面みたいなこと言って~…もう知らない!」プイ

美琴「む、麦のんっ!ごめん、今のは言い方が悪かったわ、えと、あのね…」アセアセ

美琴「ちょっと、アンタたちの所為で麦のんが傷ついちゃったじゃないの!」

一方「止めを刺したのはお前だけどな」

美琴「くっ、と、とにかく二人とも謝りなさいよ!」

278: 2011/06/02(木) 23:56:08.62 ID:btBCJiVr0
垣根「あー、その冗談がすぎた。ごめんな麦野。お詫びにトッピングサービスするな」

麦野「……じゃぁ、生キャラメル増加で」グス

垣根「え、それは太るぞ」

一方「デブるぞ」

麦野「んなっ!!?」ガーン

美琴「ああぁぁもう!!何でアンタらはそういらんことを言うのかなぁ!?」バチバチ

麦野「……いいわよ、私なんてさ…おばさんだし、足太いし…」ウジウジ

垣根「バカセラレータ」

一方「バ垣根」

美琴「どっちもバカよ!このナッシングデリカシーが!」

279: 2011/06/02(木) 23:56:59.49 ID:btBCJiVr0
麦野「……」ズーン

美琴「麦のん!」ギュウ

麦野「…何よ…」

美琴「大丈夫だよ、麦のん。麦のんは大人びているだけで老け顔なんかじゃないし、誰が見てもスタイル抜群だし、色気あるし美人だし…優しいし」

美琴「私はそんな麦のんが憧れで大好きなの」

麦野「…うそ」

美琴「嘘じゃないよ。あのバカ2人の言うことなんか気にしないで、いつもの麦のんに戻っておいで」

麦野「美琴……うん、ありがと」グス

美琴「うん。クレープできたら食べ比べしよっ(涙目の麦のん可愛い!)」

麦のん「うん」ニコ

垣根(ホ……機嫌が戻ってくれたみたいだな。トッピングサービスしとこう)

一方(何があっても超電磁砲の言葉で大概のことは立ち直るンだよなァ。御坂コンプレックス…略してミサコン)

280: 2011/06/02(木) 23:58:09.90 ID:btBCJiVr0
垣根「はいよー、二人ともお待たせさん」

美琴「きたきたー、いただきまーす」モギュモギュ

麦野「ふーん、名前の割には普通に美味しそうじゃない」モギュモギュ

美琴「うん?なんかこれ生地の感触が…不思議」モギュモギュ

麦野「何これ、なんか妙に弾力あるっていうか寒天っぽい」モギュモギュ

垣根「ふふーん。俺が発明した新触感クレープ生地だからなぁ!因みに開店する5分前に思いついた。すげーだろ?」ドヤァ

一方「変なモンいれてンじゃねェだろーな?ドヤ顔うぜェ」

垣根「まぁ、ちょっと特殊なもの混ぜてるけど体には無害だから大丈夫」

美琴「いったい何を混ぜたらこんな触感になるの?」

垣根「それは企業秘密なんで教えられないなぁ」ドヤ

麦野「ドヤ顔うざいからやめてちょうだい。この感じだとゼラチンでも入れてるみたいだけど」

垣根「ノンノンノン。そんなミーハーなもんじゃねぇよ」

美琴「あ、こんにゃく芋とか!」

垣根「ブッブー、ヒントを言うと世界中のどこにも出回っていないものだな」

281: 2011/06/02(木) 23:59:14.87 ID:btBCJiVr0
美琴「何よそれ。秘境の地で発見した伝説の薬草~とか」

垣根「ハハ、まぁそんな感じなんじゃないか。で、お味のほうはどうだ?」

美琴・麦野「普通に美味しい」

垣根「だろー?クレープ店員になってまだ一日も経ってないのにこのクオリティ…俺はクレープの才に恵まれてるとしか思えない」

一方「はいはい天才天才。浜面も経験ない奴によく頼んだよなァ」

垣根「俺は何でも器用にこなせるからな。浜面もそこを見越して俺に頼んだんだろ」

一方「一生自惚れてろ」

282: 2011/06/03(金) 00:00:28.44 ID:J8iWKNIQ0
麦野「美琴、私のおいしい?」

美琴「うん、美味しい!はい、麦のんもあーん」

麦野「いや、ちょ、あーんってアンタねぇ……あむ」ムグムグ

美琴「あははっ、麦のんの食べてる顔かわいー!」

麦野「あ、アンタねぇ!からかうんじゃないわよ!」

美琴「からかってないわよ。麦のんが可愛いのはほんとの本当」

麦野「…ホントさらっとそういう事言うんだから…」ゴニョゴニョ

キャッキャウフフ

垣根「何あの百合チックな空気は」

一方「あれは前から度々あるだろォ」

283: 2011/06/03(金) 00:01:35.21 ID:J8iWKNIQ0
垣根「よし、俺達も対抗して薔薇ワールドを」

一方「ヤメロきめェありえねェ近寄ンな氏ねファック」

垣根「冗談に決まってんだろーが、アホ。何が悲しくて男同士でいちゃこかなきゃいけねーんだよファック」

垣根「俺は普通に心理定規と……」

一方「そういえばその心理定規っつゥ奴とはまだ続いてたのか?」

垣根「………」

一方「……お前」

垣根「聞くな、察しろ」

一方「おゥ……………………プッ」フルフル

垣根「てめぇ!!今笑ったろ!!お前には人を思いやる気持ちってのが無いのか!?外道!鬼!モヤシ!」

一方「モヤシは関係ねェだろォォ!!これでも最近は少し筋肉がついてきたほうなンだよ!」

美琴「アンタ達なに喧嘩してんのよ。それよりていとくん、お客さん来てるわよ」

垣根「あ、すいません!いらっっしゃいませー。つーわけでお前らあっち行った」シッシッ

一方「へいへい」

284: 2011/06/03(金) 00:02:49.67 ID:J8iWKNIQ0
美琴「でもていとくんの店員姿、意外とさまになってるわね」

一方「そォか?あのメルヘン屋台との相性の悪さに不快感を感じンぞ」

麦野「でも顔と愛想が良いから客が寄ってくるのよねぇ~。案外適職なんじゃない」モギュモギュ

美琴「浜面さんに代わったら客足が途絶えそうね…」モギュモギュ

美琴「ほい」スッ

一方「あ?ンだよ」

美琴「一口あげるって意味。美味しいよ」

一方「いらねェ。俺は甘いモン嫌いだっつってンだろ」

美琴「生地だけでも食べてみてよ。後悔するわよ?」

一方「しねェよ。全部てめーで食ってろ」

美琴「あーん」ズイ

一方「だからいらねェっつゥの!押しつけンな!口の中にねじ込もうとすンな!」

285: 2011/06/03(金) 00:03:51.08 ID:J8iWKNIQ0
麦野「一口くらい食べてやりなさいよ。何照れてるんだか」

一方「どこをどういう風に見たらそう見えるンだよ。ってゴラ!鼻先に生クリームついたンですけどォ!!」

美琴「アンタが大人しく口開けないからでしょー」

麦野「第一位様が鼻先にクリームつけてる姿とか滑稽ね」

一方「てめェら…!」プルプル

美琴「まーまー、騙されたと思って食べてみなさいよ、ね」

一方「…チッ。わーったよ。……ン」

美琴「ふふ、あーん」スッ


???「ちょっと待ったぁぁーー!!!」ダダダッ

一方・美琴・麦野「!!?」

286: 2011/06/03(金) 00:04:48.96 ID:J8iWKNIQ0
今日の投下は終了です
たぶん次でていとくんのクレープ編は完結になると思います
では

295: 2011/06/13(月) 23:32:06.09 ID:vSu9t4Ri0
土御門「そのクレープから今すぐ離れるんだにゃー」

一方「土御門じゃねェか。いきなりなンだ?」

美琴「海原さんも…」

海原「やぁ、お久しぶりです御坂さん」キラ

土御門「御坂と麦野は遅かったか…一方通行、とりあえずそのクレープは食べないほうがいいぜよ」

一方通行「あァ?どういうことだ」

土御門「俺たちもさきほどそのクレープを食べたんだが……とんでもないことが起こったんだにゃー」

麦野「とんでもないことって何よ!?私らもう食べちゃったんだけど!」

海原「毒とかそういった類のものではありませんから安心してください。ただ…」

美琴「た、ただ…?」ゴクリ

土御門「謎の黒いゲル状の排泄物が出てくるんだにゃー」

一方・美琴・麦野「はぁ!?」

296: 2011/06/13(月) 23:33:13.00 ID:vSu9t4Ri0
美琴「ゲ、ゲゲゲル状の排泄物って…!」サー

一方「…まさか」

麦野「バッ…かきねぇーー!!」

垣根「なんだよ?俺いま忙しいんだけど。お、土御門と海原じゃねーか。もしかしてまた俺のクレープ食べに来てくれたのか?」

土御門「お前の作ったクレープ食べたせいで黒いゲル状の排泄物が出たんだが…これは一体どういうことだにゃー?」ビキビキ

垣根「あー、それね。大丈夫大丈夫。ただの未元物質だから」

一同「えっ」

垣根「さっそくネタバレしちゃうのも惜しいがクレープの生地に混ぜてるもの、俺が能力で作った未元物質」

美琴「おい」

垣根「こいつを混ぜることによってあの癖になる触感が生まれるんだよ。こういうことにも応用できるんだぜ、すごいだろ」

麦野「おい」

垣根「やっぱ俺の未元物質に常識はっぶ」バキィ

土御門「常識が通用しねーのはお前の脳みそだにゃー」

美琴「売り物にわけのわからないもの混ぜてるなんて信じらんない、犯罪よ」

一方「最低の極みだな」

麦野「とりあえず上下半身分離させとこうか」

297: 2011/06/13(月) 23:35:02.28 ID:vSu9t4Ri0
垣根「ちょ、ちょっと待て!俺だってちゃんと考えてるって!クレープに入れた未元物質は体に無害なものなんだよ。何の成分、栄養も持たないものだからそのまんま排出されるだけなの!」

土御門「百万歩譲ってただ排泄物となって出てくるまでは良いとしよう。だがな、」

海原「何の前触れもなく垂れ流しになったときの気持が貴方には理解できます?」

垣根「えっ」

麦野「た、垂れ流しって…!?」ゾッ

土御門「なーんかケツのあたりがヌルヌルするなーって思って触ってみたら…」

海原「お陰で周囲の人から汚物を見るような目を向けられましたよ(それが御坂さんなら最高なんですがね)」

麦野「み、美琴!トイレに行くわよ!垣根あとでぶっ頃す!」

美琴「オッケー麦のん!」

海原「では御坂さんの食べかけのクレープは自分が責任を持って処分しときますね」

一方「処分するのに何で厳重にタッパーに入れてるンですかァ?」

土御門「というわけで今すぐ撤退してもらうにゃー」

垣根「えぇぇー!まだ一日も経ってないのに!そもそもこの店は浜面のもんなのに俺どうしたらいいわけ!?」

土御門「まぁとりあえず皆に恥をかかせた責任はきっちりとってもらうにゃー」

垣根「みんなって…うげ!」

298: 2011/06/13(月) 23:36:47.58 ID:vSu9t4Ri0
少女A「よくもとんでもないもの食わしてくれたわね!」

少女B「こんな辱めを受けるなんて…もうお嫁にいけない」ヒックヒック

フザケンナー シネ! ホストクズレ! レイゾウコ! チンピラ! ユルサナインダヨ! ダークマター(笑)

黒子「風紀委員ですの!」ヒュン

垣根「お前は変O風紀委員!」

黒子「変Oとは聞き捨てなりませんが今はどうでもいいですの。貴方様のおかげとんだ恥をかいてしまいましたわ」

黒子「お礼はたーっぷりと返して差し上げますわよ」ニコ

垣根「えーと…その後ろに常盤台生の子たちは…」

黒子「貴方のクレープの被害者の方たちですの。流石にレベル5の貴方でもこの人数の大能力者を相手にするのは少々骨がおれるのでは」

垣根「おいおい、舐めてもらっちゃ困るぜ。大能力者が何人いようが俺の未元物質の前では無意味――おいぃぃー!!屋台壊すのやめて!!これ借りものなんだからね!!」

黒子「貴方がまた同じ過ちを繰り返さぬようそちらの屋台も私たちが貴方事処分致しますわ」

垣根「これほら、あれだから!不治の病の友人の形見的なアレなんでマジやめて!!」

黒子「関係ありませんの。さぁさ、皆様思う存分やっちゃってくださいな」

垣根「アーッ!!」

299: 2011/06/13(月) 23:40:37.03 ID:vSu9t4Ri0
一方「お前らは混ざってこなくていいのか?」

アーッ チョ、マジカンベンシテクダサイ! ユルシマセンワー! サノバビッチ!

土御門「俺たちが入る余地は無いみたいだし、これ見たらすかっとしたから帰るにゃー」

海原「自分も御坂さんの食べかけのクレープが手に入ったので満足です」

土御門「オカズにする気満々だろ」

海原「何を言っているんですか。捨てても安全であるからをじっくり調べたあとに処分しますよ。…あれ?」

一方「どォした?」

海原「おかしいですね。さっきまで持っていたはずのクレープが入ったタッパーがどこにも見当たりません」

結標「みーくんの食べかけクレープゲットぉぉぉ!!!」

一方・土御門「結標ェ…」

海原「な、ななな何をっ!ハッ、そういえば貴方も最近“御坂勢力”に加わった一人!」

結標「ふっふーん。ま、そういうことでこのクレープは私が貰っていくわ」

海原「させません!このトラ(ryの槍でっ…!」

結標「そんなの私の座標移動で簡単に回避できちゃうのよ。それじゃアデュー」ヒュン

海原「逃げられたああぁぁぁ!!クソクソッ!貴重なオカズをあの変O露出狂女にまんまと盗まれるなんて!shit!」

一方「やっぱりオカズ目的じゃねェかよ。あと微妙にキャラ壊れてるぞ」

300: 2011/06/13(月) 23:42:55.16 ID:vSu9t4Ri0
海原「こうしちゃいられません!今ずぐあの忌々しい変O女の居場所を突き止めてきます!なのでお先に失礼します!」ダダッ

土御門「変Oはお互い様だにゃー」

一方「何で超電磁砲の周りは変Oばっか寄ってくンだ」

麦野「ふぅー、ただいま。間一髪だったわ」

美琴「あれ海原さんは?」

一方「…さっき帰った」

美琴「そう。そんでていとくん!!クレープのこと許さないん、だか…ら…」

垣根「」チーン

麦野「…なんであいつパンツ一丁なの?跡形もなく屋台吹っ飛んでるし」

土御門「2人がいない間に被害者から報復を受けただけだにゃー。服はテレポーターがどっかに飛ばしてた」

美琴「なんか可哀そうになってきた…」

麦野「…ここまでやられてるのを見ると止めを刺す気になれないわね」

垣根「知らなかったんだよ…未元物質があんなことになるなんて…」グスグス

垣根「良かれと思ってやっただけなんだ。皆に喜んで欲しくて…」グス

美琴「……ていとくん泣かないで。誰だって失敗の一つや二つあるわよ」

麦野「ほら、一緒に飛ばされた服探してきてあげるからさ」ポンポン

垣根「……うん」グス

一方(泣き顔きめェ)

309: 2011/06/16(木) 17:41:15.74 ID:2IwfL7Tt0
投下していきます
クレープ編今回でもまだ終わらないです

310: 2011/06/16(木) 17:44:02.45 ID:2IwfL7Tt0
美琴「あ!これから皆で浜面さんのお見舞いに行かない?」

一方「だりィけど行ってやっか。オメーらはどうする?」

土御門「悪いけど俺はこの後用事があるんで失礼させてもらうぜよ」

美琴「そっかー。麦のんとていとくんは?」

麦野「えっ!?そ、そりゃぁ行くわよ、もちろん…」ソワソワ

麦野(入院の原因となった私が浜面に合わす顔なんて…)

垣根「…俺はパス」

美琴「何言ってんのよ。浜面さんのお店ダメにしちゃったんだし言うことやることあんでしょーが」

垣根「でも恐いし…絶対怒られるし…」

美琴「あんたは小学生かっ。浜面さんだってそんなに強く責めないと思う…わよ、たぶんね」

一方「とりあえずお前がやるべき事は誠心誠意の土下座と店の弁償代を払うことだ」

垣根「……うん」グス

美琴「もうメソメソしないのー」ポンポン

一方(やっぱ泣き顔きめェ)

311: 2011/06/16(木) 17:44:46.02 ID:2IwfL7Tt0
美琴「そこでお見舞いの品でも買っていきましょうか」

一方「ついでに缶コーヒー買ってくる」

垣根「無難に果物が良いかな。ドリアンとか」

美琴「臭いし食べにくいから却下よ。麦のんは何が良いと思う?」

麦野「えーと、そうね…うん。何がいいかな…」ソワソワ

美琴「…麦のんさっきからソワソワしてるけどどうしたの?」

麦野「へぁっ!?べ、別にソワソワなんかしてないわよ。気のせいよ!気のせい気のせい」

垣根「なんだ麦野、もしかしてまだ俺の未元物質が残ってへぶしっ」バキッ

麦野「氏ね!」

美琴「今のはないわー、ていとくん…」

312: 2011/06/16(木) 17:45:12.68 ID:2IwfL7Tt0
一方「オイ、決まったか?」

美琴「果物セットにすることにしたけど、って缶コーヒー多すぎでしょ。途中でヘバるわよ」

一方「半分は見舞いの品だ」

垣根「入院患者に缶コーヒーって」

一方「いいだろ別に。さっさとレジ行くぞ」

垣根「ほいほい」

麦野(あぁ~、やっぱ行くのか。行くしかないのか…でもまだ心の準備が)

麦野(私も土下座か!?でも浜面なんかに土下座なんて……でも他にどーしろと)

313: 2011/06/16(木) 17:47:03.54 ID:2IwfL7Tt0
麦野「………み、美琴」コソ

美琴「ん?」

麦野「もしも、もしもの話よ。知り合いが自分の所為で怪我して入院したら美琴だったらその人に何をする?」

美琴「えっ、そうね……ん~…私はて、手作りのクッキーとか持ってちゃうかな」

美琴「あ、あと一日だけ何でも言うこと聞いちゃうとか…」

麦野「な、何でも言うことを聞くっ…!?」ドキィ

美琴「何でもって言ってもできる限りのことよっ!ほんとに何でもはしないし…」

麦野(何でも…どんなことでも言うことを聞く…)

美琴「というか麦のん何でそんなこと急に…?」

土御門「コスプレだにゃー!!」ズバッ

314: 2011/06/16(木) 17:48:21.00 ID:2IwfL7Tt0
美琴「つ、土御門さん!!帰ったんじゃなかったの!?」

土御門「呼ばれたような気がして舞い戻ってきたにゃー」

麦野「誰も呼んでねっつの。つーかコスプレって何よ?」

土御門「フッフッフ。話は聞いていたぜい。お困りのしずりんの為にとっておきのアイテムを用意したにゃー」ゴソゴソ

麦野「しずりんって言うな!」

美琴(しずりんって可愛いな。私だったら“みこりん”とか…フフ)ニヤニヤ

麦野(あぁ…美琴が何考えてんのか大体わかってしまう)

土御門「じゃじゃーん!!赤バニーガールフリフリメイドーー!!」ババーン

美琴・麦野「ななっっっ!!!?」

土御門「今なら黒網タイツと黒ニーソ、ガーターベルトを付けるにゃー」

美琴「なっ、何そのハレンチな衣装は!!?そんなの着たら大事なとこが色々見えちゃうわよ!!」

土御門「バニーガールとメイドのコラボレーション…これは堕天使工口メイドに並ぶ出来だぜい。さぁ、しずりーにゃ!これを着て浜面のところに突撃にゃー!」

麦野「こ、こんなの…」プルプル

美琴(しずりーにゃ…私だとみこりー、いや、みさかーにゃかなぁ)ブツブツ

麦野「っざけんな!こんな痴女みたいな衣装誰が着るか!!あとしずりーにゃっていうのも却下!」

土御門「知ってると思うが浜面は無類のバニー好きだ。誰よりも赤バニーの似合う麦にゃんがこれを着てご奉仕すればきっと許してもらえると思うんだがにゃー」

315: 2011/06/16(木) 17:50:39.94 ID:2IwfL7Tt0
麦野「あ、アンタ私が浜面に怪我させたこと何で知ってるのよ…」

土御門「さっきの会話聞いてれば誰だって気づくぜい。超電磁砲はちょいと鈍チンだから気づいてないっぽいけど」

美琴(みこりん、みこにゃん、みこチュウ……う~ん…)モンモン

麦野(美琴がしょうもないことで脳みそ使ってるのもわかってしまう…でもそんな美琴も可愛い)

土御門「麦にゃんに残された選択肢はこれしかないぜい。さっさと腹を括るんだにゃー」

麦野「くっ……こんな、こんな衣装着るなんて…」

麦野(でもだからと言って土下座するのも嫌だし…着るしかないのか!?着るしか)

土御門「(もうひと押しだにゃー)そういえば浜面が以前、麦野って赤バニーが似合いそうだなーとか言ってた気がするにゃー」

麦野「はぁっ!?は、浜面の野郎がそんなこと言うわけ…」

土御門「麦野の赤バニーが見れたら何されても許しちゃうぜーとかも言ってた気がするにゃー」

麦野「そんな根拠のない話信じられないわよ」

土御門「だが浜面がバニー萌えだというのは周知の事実だ。少なくとも麦にゃんのバニーメイドを見て嫌がることなんて無いと思うけどにゃー」

土御門「ま、とりあえずこれは渡しておくにゃー。着るか着ないかは麦にゃん次第だ。それじゃあでゅー」

麦野「あっ、ちょっと待てこら!」

316: 2011/06/16(木) 17:52:37.28 ID:2IwfL7Tt0
麦野(何がバニーメイドだ。こんな衣装…こんな衣装なんか…)

美琴(ミコ太、ミコミコ、みこりーた…ってこんなこと考えてる場合じゃないわ!)

美琴「土御門さん!理由はわからないけど、さっさとその変O衣装持って帰りなさ―あれ、いない」

美琴「あ、駄目じゃない麦のん。そんな衣装受けとっちゃ。そんなものさっさと本人に付き返しなさい」

麦野「……こんなのもの…こんなもの…」ブツブツ

美琴「……なんかいや~な予感が」

麦野「クッッッソがああぁぁぁぁァァァァ!!!!!」

美琴「ヒィッ!な、なに!?」

麦野「着てやるよ!!着てやるよおおぉぉ!!!待ってろはーまづらああぁぁァァッッ!!!」ダダダッ

美琴「え、あの麦のん!!待って!よくわかんないけど早まらないでぇーー!!」

317: 2011/06/16(木) 17:55:51.87 ID:2IwfL7Tt0
―浜面の病室前―

美琴(麦のんどこに行っちゃったんだろ…)

垣根「あー、待った!まだ心の準備が……」

一方「さっきからその繰り返しじゃねェか!あと何回繰り返せば気がすむンだクソが!」

美琴「もうかれこれ1時間近くは経つわよ。私、寮の門限あるんだからね」
垣根「でもよぉー…だってよぉー…でもよぉー…あれだしー」

一方「があァァァッ!うっぜェェ!!さっきから俺の脳の血管が切れっぱなしなンですけどォ!!?」

美琴「もー、いいかげん首括りなさいよていとくーん」

垣根「首じゃなくて腹な…え、なにその目。もしかしてわざと、わざと首って間違えたの?」

一方「こォなったら強制連行だ」ガシ

垣根「ちょちょちょっ、タンマ!まだ無理!本気ムリ!!」ズルズルズル

美琴「失礼しまーす」コンコン

318: 2011/06/16(木) 17:57:20.40 ID:2IwfL7Tt0
浜面「お、よー。一方通行に垣根に御坂。来てくれたのか!」

美琴「こんにちはー。怪我のほうはどう?」

浜面「そんなに大したことは無いみたいだよ。退院も思ったより早くできるし」

美琴「そりゃよかった。はい、これ私とていとくんからの見舞いの品」

浜面「おぉ、わりぃな」

一方「俺からはこれをくれてやンよ」

浜面「おぉ、多っ、何だよこの缶コーヒー!!」

一方「よくわかンねェから自分の好きなもン選んだ。それ俺が今ハマってる缶コーヒーだから」

浜面「ま、まぁ文句は言わねぇけどよ。3人ともありがとな」

319: 2011/06/16(木) 17:58:16.10 ID:2IwfL7Tt0
浜面「垣根、店のことほんとごめんな、いきなり面倒なこと任せちゃって」

垣根「!!!い、いや、そ、そんなことねぇよ…ハハ」ビクビク

浜面「それでどうだった?客とか来たか?」

垣根「あ、あぁ…女の子とかめっさ来たよ~めっさめっさ」

浜面「だろぉなー。お前顔いいから若い女の客とかすごい寄って来そうだもんな。俺に代わったときに客足が一気に途絶えそうで心配だぜ」

垣根「ハハハ…」

浜面「実はお店さ、滝壺にはまだ見せてないんだよな。滝壺には店で働いてる俺と一緒に見てもらいたくてさ」

垣根「!」グサッ

浜面「ほんと大変だったぜ。色んなバイト掛け持ちして毎日働いてやっと資金集めて」

垣根「!!」グサグサッ

浜面「早く退院して俺の作ったクレープ滝壺たちに食べてもらいたいな。滝壺、おいしい~って言ってくれるかなぁ」ニヤニヤ

垣根「!!!」グサグサグサッ

浜面「楽しみだなぁー。早く店に出たいぜ」

垣根「ごっはあぁぁぁあぁ!!!」バターン

浜面「か、垣根!!?」

320: 2011/06/16(木) 17:59:03.30 ID:2IwfL7Tt0
浜面「えっ!!どうしたん垣根!これ何かの発作!?」

垣根「」ピクピク

美琴「もうやめて浜面さん…ていとくんのライフはもう0よ」

一方「垣根くゥーン、生きてますかァー」ペシペシ

浜面「どういうこと!?もしや俺が原因!?」

美琴「いや、何というかていとくんの自業自得なんだけど…ほらていとくん!浜面さんに言うことあるでしょ!」

一方「起きろ、バ垣根」ゲシゲシ

垣根「う、うぅ……はまづら…」

浜面「何だよ…お前大丈夫か…?」

垣根「も、もももも…」

浜面「え、桃?」

垣根「申し訳ありませんでしたあぁぁぁーー!!!」ドゲザ

浜面「ええぇぇぇーーーー!!?」

321: 2011/06/16(木) 18:00:14.75 ID:2IwfL7Tt0
以上です
次でクレープ編は終わる、はず
ではでは

327: 2011/06/21(火) 21:04:48.55 ID:WuEtgLJR0
いつもレスありがとうございます
投下します。

328: 2011/06/21(火) 21:06:28.14 ID:WuEtgLJR0
浜面「ええぇぇっ!ちょ、なに何なんだよ!?」

垣根「クレープ店のことなんだが…」

浜面「うん…?」

垣根「お店…潰れちゃった」

浜面「……ぱーどぅん?」

垣根「俺の所為でお店ぶっ壊されちゃった」

浜面「わんすもあ」

垣根「クレープの生地に未元物質混ぜて売ってたらそれ食ったお客さんからクレーム来て報復されちった」

浜面「…………」

垣根「は、浜面ー?」

浜面「…………」

垣根「返事がない。ただの屍のようだ」

浜面「浜面仕上式ドロップキックゥゥゥーー!!」バキィ

垣根「あべしっ!!」

329: 2011/06/21(火) 21:07:16.82 ID:WuEtgLJR0
浜面「いってぇぇぇぇぇ!!!オレ足怪我してんだったぁぁぁぎゃぁぁーー!!」ゴロゴロ

一方「どっちも馬鹿じゃねェか」

美琴「ナースコール押したほうが良い?」

浜面「いや、それよりもだ!店潰れたってどういうことなの!?つーかマジなのほんとなの!?俺泣くよ!?」

垣根「…もっと詳しく言うとかくしかしかしかしかなんだよ」

浜面「……」スゥ

垣根「……」ダラダラ
浜面「浜面仕上式バックドロォォォップ!!!!」ドゴーン!

垣根「おきをつけすなっぷ!!!」

浜面「ぎゃあぁぁぁぁ腰がぁぁぁーー!!!」ゴロゴロ

垣根「」ピクピク

一方・美琴「バカだ……」

330: 2011/06/21(火) 21:08:45.72 ID:WuEtgLJR0
浜面「つーかよ未元物質とかいうわけわかめなモノを人様が口にするもんに入れるバカがどこにいんだよ!あ、いたよここに!常識が通用しねぇアホがいるよ!」

浜面「すんませーん!!お医者さんコイツの脳みそ診てあげてくださーい!なんなら三分割にしてもらってもいいんで!」

一方「垣根のやろォまったく聞いてねェンだけど」

垣根「」チーン

美琴「ていとくん起きて。何か浜面さんが壊れそうなんだけど」ペチペチ

垣根「……ハゥッ!こ、ここは一体…俺は誰だ?」

一方「お前の名前は垣根帝凍庫。職業は冷蔵庫」

垣根「そうだ、俺は学園都市一の冷蔵庫――ってあっぶねぇ!!一瞬信じかけたよ!」

一方「チッ」

331: 2011/06/21(火) 21:11:16.89 ID:WuEtgLJR0
浜面「俺の…俺の店がぁ~…汗水流して働いてやっと手に入れたっつーのに……」

垣根「本当に申し訳ない。金で償えるなんて思わないけどこれ、弁償代とかその他諸々の小切手。受け取ってほしい」

浜面「ん……ブフォッ!!」

浜面(なななんだこの金額!!俺が稼いだ数倍があるぞ!!一戸建て買えるんじゃね!?クソ、富裕層め!)

垣根「もしかして全然足りなかった?俺こういうのよくわかんなくてさ…」

浜面「めめめ滅相もない!!え、これマジ貰っちゃっていいの!?」

垣根「あぁ、勿論」

浜面「ヤッッフフゥゥゥーー!!………あ、オホンッ」

一方・美琴「…」ジー

浜面「ま、まぁ人間誰しも失敗なんてするもんだし?人の失敗をいつまでも引きずるっていうのは男らしくないし?今回のことは綺麗さっぱり水に流すよ、うん」

垣根「ほんとに?いいのか浜面?俺、お前の努力を踏みにじるようなことしたのに」

浜面「お互いこれを糧にして次なにか頑張ればいいんじゃないかな、うん」

垣根「は、浜面っ!お前って奴は何てできた人間なんだ!俺、一生お前についていく!」ガシッ

浜面「お、大げさだなぁー…」

一方(コイツ金で流しやがった)

美琴(何故かていとくんが純粋に思えてきた。あれ、胸が痛い)

332: 2011/06/21(火) 21:12:48.05 ID:WuEtgLJR0
―数十分後―

美琴「それじゃ浜面さんお大事に」

一方「無茶な動きとかすンじゃねェぞ」

垣根「怪我治ったらどっか遊び行こうな」

浜面「今日はありがとな。またなー」



浜面「ふぅ…賑やかだったな」

浜面(そういや麦野だけまだ来てないな……いやアイツが見舞いなんか来るわけないなよな…)

浜面(さて、ひと眠りすっか)

コンコン

浜面「(ん?一方通行たちか?)はい、どうぞー」

シーン

浜面「……コンコンダッシュ?」

ガララ

浜面「ドアがひとりでに開いたっ…いや、誰かいんのか?」


麦野「は、はまづら……」モジモジ

333: 2011/06/21(火) 21:16:12.58 ID:WuEtgLJR0
浜面「おー、麦野じゃないか。何だ一方通行たちと一緒じゃな――ええぇぇっ!?」

麦のん赤バニーメイドver「け、怪我の具合はどう?」

浜面「え、麦野なの!?ほんとに麦野?その格好はどーしたんだ!?」

麦野「うっさいわね…ど、どーでもいいでしょ」

浜面「どうでもよくないっしょ!それは何、バニー?メイド?バニーメイド!?何があったんだ麦野?」

浜面(なんつー目のやり場に困る格好なんだ)ドキドキ

麦野「これしかないと思って…その…」モジモジ

浜面「?何だよ、一体どうしたんだ?」

麦野「う…その…………………だああぁぁぁーもうっっ!!」

334: 2011/06/21(火) 21:16:55.59 ID:WuEtgLJR0
麦野「私の所為でアンタが入院したんだし、そのお詫びをしてやろうって言ってんだよぉー!!言わせんな恥ずかしい!」

麦野「今日一日だけアンタの言うことな、何でも聞いてやるわよ!!」

浜面「何でも言うことを聞く…だと」

浜面(これマジだとしたら麦野にあんなことやこんなこと…って俺にはマイスウィートエンジェル滝壺がいるじゃないか!何考えてんだ)

浜面(でも麦野の赤バニーメイド似合いすぎんだろ!これを目の当たりにして手を出さないってのは無理ゲー…ん?)

麦野「早く何か命令しなさいよ…」ドキドキ

浜面「待て麦野、お前さっき私の所為で入院したって言わなかったか?」

麦野「?言ったけど、そうでしょ。私が浜面を蹴っ飛ばして大怪我させたんだし」

浜面「いや、俺が入院した原因ってお前に蹴られたからじゃないぞ」

麦野「……は?」

浜面「実はあの後――」

335: 2011/06/21(火) 21:19:18.58 ID:WuEtgLJR0
―浜面の回想―

浜面「いってぇー…あんなに蹴っ飛ばされたのに無傷でいる俺すげぇ」

浜面「にしても麦野のやつシャケ弁売り切れてたくらいであんなにキレることねーだろ」

浜面「大体いつも人使いが荒すぎんだよ!ていうか俺のこと人扱いしてねーよ絶対!麦野といい、絹旗といい!」

浜面「あああぁぁぁぁ!!なんかすっげぇ腹立ってきた!一刻も早く滝壺に癒してもらわなきゃ氏ぬ!」

半蔵「おー、浜面じゃねーか。なにやってんだこんなとこで」

浜面「おぉ半蔵か。悪いけど俺は今むしゃくしゃしてんだ、じゃぁな」

半蔵「待て待て!せっかく会ったんだから久々に飲みにでも行こうぜ。最近、良い酒仕入れたんだよ」

浜面「えー、俺はマイスウィートエンジェル滝壺に会いたいんだけど」

半蔵「(リア充めっ)たまには男同士の付き合いもしよーや、なっ。そういや何でお前はむしゃくしゃしてる訳?」

浜面「さっき鬼、じゃなくて麦野のヤロウにかくかくしかじか」

浜面「思い出したらまたイライラしてきたぁぁー!!」

336: 2011/06/21(火) 21:20:56.10 ID:WuEtgLJR0
半蔵「相変わらずだなー、第四位。だったら尚更、飲んで嫌なことは酒で流そうぜ」

浜面「ん~……そうだな、たまには飲みに行くか!」


―半蔵宅―

浜面「麦野のバカヤロー!!」

半蔵「おい、夜中なんだからデカイ声出すなって」

浜面「アイツ絶対十代じゃなえぇよ!たまには俺にも優しさっつーもんを見せてくれよ!」ドン

半蔵「だいぶ回ってんな~。本人に聞かれたら即殺されるぞ」

浜面「いーんだよ!むしろ聞かせてやろうぜ!」ガララ

半蔵「てめっ、ベランダなんか行って何すんだよ?」

浜面「麦野の鬼ぃーー!!悪魔!おっOい見せろバカヤロー!!」

半蔵「ちょっとぉー!ここマンションなんだからお隣さんにめっちゃ聞こえるだろぉーが!マジやめて!」

浜面「聞こえてるかー!?麦野ぉー!!」ヨジヨジ

半蔵「なに柵によじ登ってんだよ!危ないからやめろって!!浜面!」

浜面「シャケ弁女ーー!!いっそシャケにでも生まれ変わりやがれ――うおおぉぉぉぉ!!」ズル

半蔵「やっぱ落ちたぁー!はまづらぁぁーー!!」グシャァ

―回想終了―

337: 2011/06/21(火) 21:21:37.41 ID:WuEtgLJR0
浜面「つーわけで俺が酔っぱらってベランダから落ちたのが原因なんだよ」

麦野「何よ…それ…」

浜面「だから麦野が気負いする必要は…む、麦野?」

麦野「はーまづらあぁぁぁぁ」ビキビキ

浜面「麦野、さん?何か戦闘力が上昇しているんですが」ガクガク

麦野「んなアホな理由で私にこんな格好させやがって……ざけんな!」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

浜面「ちょちょちょっ!!待て!お前は直接手を下してないけど事の発端はお前の八つ当たりだぞ!」

麦野「関係ねぇよ!カァンケイねェェんだよォォォ!!」

浜面「ヒイイィッ!落ち着け麦野!ここは病院で俺は怪我人だぞ!」

麦野「はーまづらァァァァァ!!!」ヒュン

浜面「こんなバニーさん嫌だぁぁぁ!!!」

338: 2011/06/21(火) 21:23:08.29 ID:WuEtgLJR0
土御門(様子見にきたけどとんでもないことになってるぜい。巻き込まれないうちにトンズラするにゃー)スタスタ

麦野「おい」

土御門「あ」





麦野「」ニヤァ

339: 2011/06/21(火) 21:24:24.25 ID:WuEtgLJR0
―常盤台女子寮―

黒子「あらお姉様、おかえりなさいですの。お姉様も例の未元物質クレープをお召しになられていましたがお体は大丈夫ですの?」

黒子「できればお姉様の垂れ流しのブツを頂きのですが…お姉様、さっきから突っ立ってますけどどうされたんですの?」

美琴「アンタさ、私の下着持ち歩いてるでしょ」

黒子「なっ何のことでしょうか?黒子がそんなお下品なことすると思いまして?」ダラダラ

美琴「……」

黒子「……」ダラダラダラ

美琴「出せ」

黒子「はいですの」サッ

340: 2011/06/21(火) 21:25:13.32 ID:WuEtgLJR0
美琴「やーっぱりねー。ていとくんから聞いた通りだわ。さて黒子、覚悟はできてるわよね?」

黒子「お待ちになってくださいまし!これには海よりもふか~い事情があるんですの!」

美琴「…一応聞いてあげるわ」

黒子「今朝、わたくし達は寝坊して慌ただしかったでしょう?それで部屋から出る際、ハンカチを忘れていたことに気づき慌ててそこらへんにあったハンカチらしき布をポケットに突っ込んだんですの」

美琴「それが私のゲコ太柄のパンツだと…」

黒子「え、ええ!そうなのですの!誤ってお姉様の下着を持っていてしまって…黒子ったらおっちょこちょいですの☆」テヘ

美琴「なーんだ、そういうことだったの。もぉ~黒子ったらドジっ子ね☆」

黒子「ウフフフ」

美琴「アハハハ―――んな話で騙されるかぁぁぁ!!私がそこらへんにパンツほっぽとく訳ないでしょぉがぁぁー!!」バリバリバリ

黒子「ですのぉぉーー!!」マックロコ

349: 2011/06/22(水) 22:51:23.03 ID:baD+tCiB0
美琴「あれ、なんであそこのアイス屋さんあんなに並んでるんだろ」

チラシ配りさん「よかったらどうぞー」ス

美琴「どうも……なんですってぇぇぇー!!!」ドーン

チラシ配りさん「ひぃ!」ビクッ

美琴「あ、すいませんっ」テレテレ


美琴(アイスを頼んだ方先着50名様にアイスケロヨンとピョン子のストラップをプレゼント!)

美琴(これは並ぶっきゃない!ん、まだ続きが……えぇー)

美琴(ケロヨンは男性限定でピョン子は女性限定。じゃぁ私だけじゃピョン子しかゲットできないじゃない!)

美琴「両方手に入れるには誰か呼ぶしかないわね」ピッピップルルル

350: 2011/06/22(水) 22:52:57.08 ID:baD+tCiB0
一方『超電磁砲か。どうした?』

美琴「あ、ねぇ今ヒマ?暇だったらちょろーっと手伝って欲しいことがあるんだけど」

一方『あー、わりィがこれからガキ共の買い物に付き合わなきゃならねェから無理』

美琴「うー、そっかぁ。わかった、じゃぁn」

打ち止め『お姉様と電話してるのー?ってミサカはミサカは尋ねてみたり!』

一方『うっせェ、クソガキ。さっさと準備してろ――ゴラァ!携帯返せ!』

打ち止め『やっほーお姉様!打ち止めだよってミサカはミサカは電話越しで挨拶してみたり』

美琴「打ち止め!元気してる?今日は一方通行とお出かけなの?」

打ち止め『うん!お買い物に行くんだー!番外個体も一緒だよ。お姉様も一緒に行こうよーってミサカはミサカは誘ってみたり』

351: 2011/06/22(水) 22:53:46.63 ID:baD+tCiB0
美琴「ありがと。でも私はちょっと用事があるからごめんね。3人で楽しんできなさい」

打ち止め『むー、それは残念ってミサカはミサカはしょんぼりしてみる。お姉様、今度ミサカと一緒に遊びに行こうねってミサカはミサカは次の約束を取り付けようとしてみたり』

美琴「勿論いいわよ!いつでも連絡してきてね」

打ち止め『やったー!ってイタイ!チョップしないでーってミサカはミサカは』

一方『いつまで人の電話で喋ってンだクソガキ!』

打ち止め『お姉様ともっとお話したいってミサカはミむぎゅ』

一方『ま、つゥわけで今日は暇じゃねェンだ』オネエサマー

美琴「相変わらず楽しそうにやってんのねー。ちゃんと2人をエスコートするのよ」

一方『余計なお世話だ。そういや手伝って欲しいことってなンだ?』

美琴「別に大したことじゃないわよ。他あたってみる」

一方「そォか。じゃァな」

美琴「じゃねー」プツッ

352: 2011/06/22(水) 22:56:50.55 ID:baD+tCiB0
美琴「と、なると次はていとくんに……あ!そこにいるじゃない!何ていう偶然!」

美琴「おーい!ていとくn……」

垣根「ヘイヘイ!そこの姉ちゃん!これから俺とお茶しなーい?」

女性「うわ何この古典的すぎるナンパのセリフ。さっむー。顔良いけどキモイわー」サーッ

垣根「あっ!ちょ待てよ!」

垣根「チッ、やっぱこの路線は駄目だったかー。じゃ次はラップ風にいってみっか」

垣根「Yo!Yo!お姉さ――おわっ!!み、御坂!!?」

美琴「……一応聞いとくけど何してんの?」

垣根「何って、ほら、あれ、道を尋ねてたんだよ」アセアセ

美琴「ふぅ~ん……嘘でしょ」

垣根「あぁそうだよ!可愛い女の子ナンパしてたよ!それのどこが悪いんだ!」

美琴「開き直ったよていとくん!」

353: 2011/06/22(水) 23:01:28.17 ID:baD+tCiB0
今日は以上です。
イケメルヘンにしたいのにどうしてもダメルヘンに書いてしまうていとくん…

ではでは

359: 2011/06/23(木) 20:21:58.65 ID:HOJnPzha0
垣根「そんな訳でお子様はかえったかえった。俺は新記録をこうしnゲフンゲフン!何でもないっ」

美琴「新記録?何の記録よ」

垣根「いやそんなこと言ってねーしっ!お前の聞き間違いだしっ!」アセアセ

美琴「いやいや明らかに新記録って言葉が聞こえたんだけど。……まさか最短何秒でナンパに成功するか、とかいうくだらない事じゃないでしょうね」

垣根「ほぅわっ!?んなんなんな訳ないだろがーいっ!」

美琴「何よそのあからさまな動揺っぷりは!え、ほんとにマジなの?本気でそんなことやってたの?」

垣根「うわあぁぁもうっ!何でこういうときに限って勘が鋭いんだお前は!」

美琴「うわーマジなんだーうわー引くわー宇宙の果てまで引いたわ」

垣根「せめて太陽系までにしといて。あとその蔑んだ目やめて!すごいグサグサくる」

美琴「しばらくていとくんとは距離置くね。それじゃ」

垣根「待て待て!お前は誤解してる!ナンパっていってもただ話したりご飯食べたりするだけでそれ以上のことはしてないぞ!」

美琴「それでも軽薄にはかわりないわよ!ていうか彼女いるんじゃないの!?」

垣根「……別れたんだよ」

360: 2011/06/23(木) 20:22:58.33 ID:HOJnPzha0
美琴「えっ…」


垣根「正確には振られたんだ。ついこの間な。すっげぇショックでどうしようもなく悲しくて寂しくて…何でもいいからこの穴を埋めたかったんだ」

垣根「それで気が付いたら毎日のようにこんなことしててさ…」

美琴「ていとくん……」

垣根「御坂が引くのも無理ないよな。最低なことしているって自覚はある」

美琴「でもぶっちゃけ楽しんでたでしょ」

垣根「あぁ!そりゃもう!――今のは冗談!冗談だから俺から離れようとしないでぇー!」

美琴「無理。しばらく私の視界に入ってこないでね」スタスタ

垣根「待って!待ってくれよ!……俺を捨てないでくれ!」ガシ

美琴「なっ!ちょっとアンタ離しなさいよ!」

361: 2011/06/23(木) 20:25:16.47 ID:HOJnPzha0
垣根「嫌なとこあるなら全部治すから。だから俺から離れないでくれよ!」

美琴「ベタな恋愛ドラマに出てきそうな台詞を大声で吐くな!いいから離して!触んないで!」

垣根「何でそんなに冷たいんだよお前……俺達が今まで過ごしてきた楽しい日々は嘘だったのか?あのときにお前がくれた言葉も全部嘘だったのかよ!?」

美琴「変な誤解されるようなこと言わないで!ちょっと、人が集まってきてんだけど!」

ナニナニー チワゲンカ? ナンカアノイケメンガフラレソウニナッテルミタイ ミサカサンハァハァ ソノママワカレロリアジュウメ! アレトキワダイノセイフクジャネ?

美琴(何よこれー!?公開処刑じゃない!)

垣根「もう俺にはお前しかいないんだよ!お願いだから俺を一人にしないでくれ!」

美琴「わ、わかったから!引いたりしないからキモい台詞吐くのやめてー!」

362: 2011/06/23(木) 20:26:15.16 ID:HOJnPzha0
美琴「ったく!どういうつもりよ!?恥ずかしかったじゃない!」

垣根「俺を邪険に扱うからその仕返しだよ」

美琴「くぅー、ムカつくわ!知り合いに見られたらどうすんのよバカバカバカ」ポカポカ

垣根「最近は御坂まで俺に対する態度がよろしくないんだよな。もっと俺を敬いたまえ」ホッペギュー

美琴「ほっぺひゃつねんなひで~――もうっ!」

美琴「敬って欲しいならそれらしい態度取りなさいよ」サスリサスリ

垣根「いつもそういう風に振舞ってるつもりなんだけどなぁ」

美琴「どこがよ。あ、ああぁぁっ忘れてた!!」

垣根「なに!?」

美琴「ストラップよ!ていとくんちょっと来て!」

垣根「おいおいそんな引っ張んな!ストラップってなんだよ!」

370: 2011/06/25(土) 01:19:24.30 ID:wxYC4rZj0
垣根「ほい、ケロヨン」

美琴「きゃぁぁー!ケロヨン可愛い~!ありがとー!」

垣根「ほんと好きだな、そのキャラクター」

美琴「当ったり前よ!私とこの子達は運命の赤い糸で結ばれるているんだから。あぁ可愛いよケロヨンピョン子ぉ~」スリスリ

垣根「そのシリーズでヒゲ生えてるやつもいなかったっけ?」

美琴「それはゲコ太ね。ケロヨンの隣に住んでてスーツとお髭が似合うダンディーなおじさんよ。
乗り物に弱くてすぐにゲコゲコしちゃうからゲコ太って言われてるの。私の一番好きなキャラなんだぁ」

垣根「ほうほう」パクパク

美琴「ゲコ太は基本ヘタレキャラなんだけどいざというときは頼りになって身を挺してケロヨンたちを守ったり」

垣根「ふんふん」モグモグ

美琴「特にケロヨンがゲロ大王にボコされてピンチになったときに颯爽現れて助けたシーンなんてほんとう感動――ちょっと聞いてんの!?」

垣根「2割くらいは」

美琴「ほとんど聞いてないじゃないのそれ!」

垣根「アイス溶けてるぞ」

美琴「わたたっ」ペロペロ

371: 2011/06/25(土) 01:20:10.49 ID:wxYC4rZj0
美琴「どっか遊んで帰ろう。どうせ何も予定無いででしょ?」

垣根「人を暇人ニートみたいに言うなよ、半分そうだけどな。」

垣根「んじゃぁゲーセンでも寄ってくか」

美琴「ゲーセンゲーセン~♪あっ!」

垣根「今度はなに?」

美琴「あそこのクレープ屋さんもケロヨンのストラッププレゼントやってる!しかもまた女性男性限定で違うの貰えるって」

垣根「えぇー、アイス食べた後にクレープは軽くキツイんだけど」

美琴「大丈夫でしょ。なんたってクレープ職人やってたものね」ニコ

垣根「ぐっ、痛いとこ突いてきやがって…わかったよ、どれにする?」

美琴「うっははー、ケロヨンケロヨン~♪」

372: 2011/06/25(土) 01:23:18.06 ID:wxYC4rZj0
垣根(うぷ…胃も口も糖分の味でちょい気持ち悪い…)

美琴「ねぇ、ちょっとしょっぱいもの食べたくない?甘すぎて少し気持ち悪くなっちゃった」グデー

垣根「うぅ、俺も。そこのホットドックでも食うか?」

美琴「うん食べる食べる――おぉっ!」

美琴「ていとくん!あそこのタイ焼き屋さんゲコ太のストラッププレゼントだって!また女性男性限定で(ry」

垣根「今さっき甘すぎて気持ち悪いって言ったばっかだよね。俺はもう無理だかんな」

美琴「えぇ~~。それじゃゲコ太が1つしか貰えないじゃない。ゲコ太は私の一番好きなキャラなのよ」

垣根「知るかよ。とにかく俺はもう甘いモンは食べられないからな」

美琴「お願い!注文だけで良いからさ。ていとくんの分は私が食べるから!」

垣根「はい視えたよ、自分の分も残すパターンが。それよりホットドックだホットd」ガシ

373: 2011/06/25(土) 01:24:34.44 ID:wxYC4rZj0
垣根「何だよ御坂、離せよ」

美琴「やだ。ゲコ太のストラップ手に入れるまではここ動かない」

垣根「お前は親におもちゃをねだる子供かっ!無理なもんは無理なの!」

美琴「えー」

垣根「えー、じゃないっ!ほら、行くぞ」グイ

美琴「………ウッ…グスッ……ヒック」ポロポロ

垣根「み、御坂!?」ビクッ

美琴「ひどいよ、ていとくん……私の(ゲコ太への)気持ち知ってるくせにそういうこと言うなんて……グス」ポロポロ

アノコナイテルー アノチャラオガナカシタミタイヨ ミサカサンノナキガオハァハァ サイテー リアジュウバクハツ

垣根(何このデジャヴ)

垣根「御坂、わかったから!タイ焼き買ってゲコ太貰うからこれ以上俺のライフを減らさないで」

美琴「ありがとうていとくん!ゲコ太♪ゲコ太♪」ルンルン

垣根(御坂ってこんなワガママだったけか?ちくしょう、タイ焼きは持ち帰りできねぇし食うしかない…)ウップ

美琴(やっぱ目薬は常備しといて正解よね)ニヤリ

380: 2011/06/25(土) 22:10:55.37 ID:wxYC4rZj0
垣根(うぇ、気持ちわりぃ…甘い物で酔ってるときに餡子を食べた俺…ほんとよくやったよ…)

美琴「……」

垣根「うっぷ…何だよ御坂。さっきから一口も食べてねぇじゃねーか」

美琴「…たぶん一口食べただけで吐くと思う」

垣根「ほらなー、100パーそうなると思ったよ。ま、買った以上は残さず綺麗に食べろよ」

美琴「私のタイ焼き食べt」

垣根「だが断る」

美琴「…」ススス

垣根「あ?なんだよむぐっ!」

381: 2011/06/25(土) 22:11:40.55 ID:wxYC4rZj0
美琴「やーい口つけたー!もうこのタイ焼きはていとくんが責任もって食べなきゃ駄目よ!」

垣根「はあぁっ!?何だよそれ卑怯だろ!このイケメンに公衆の面前で吐けっていうのか!」

美琴「さっきタイ焼き食べて免疫みたいのできた筈だから大丈夫よ」

垣根「免疫なんてつかねーからね、ひたすら吐き気が募るだけだから!」

美琴「ぐぬぬ、つべこべ言わず食べなさい!」ズイ

垣根「イ・ヤ・だ!お前が食えー!」グググ

美琴「もう口付けちゃったじゃない!それを私が食べたらか、かか…」

美琴「かんっ、間接キスになっちゃうでしょぉーがっっ///!」

垣根「」

垣根(ヤダこの中学生可愛い)

382: 2011/06/25(土) 22:17:29.61 ID:wxYC4rZj0
垣根「そして結局俺が御坂の分も食べました☆ ゲフッ……」

美琴「ごめんね、私何か飲み物買ってくるね」タタッ

垣根「あぁ、ぜひそうしてくれ…ウップス」ダラーン


美琴「お待たせー。ほい」ス

垣根「ありが――これイチゴミルクじゃねぇかこれ!普通ここはスポーツドリンクとかさっぱりする系の飲み物渡すだろうが!何で更に追い打ちかけるような真似するんだよ!」

美琴「だってあの自販機壊れてるからランダムにしか出てこないのよ」

垣根「わざわざそっちの自販機まで行ったのかよ!自販機なんかそこら中にあるだろーか!無駄なとこに労力かけんな!」

美琴「プンスカプンスカしちゃって。カルシウム不足なんじゃない?イチゴミルク飲んだほうが良いわよ。あーポカリうまー」ゴキュゴキュ

垣根「そして自分の分はポカリとか…確信犯だろこれ」ビキビキ



垣根「もう自分で飲み物買ってくる、御坂はここで待ってろ」

美琴「ポカリうまー」ゴキュゴキュ

383: 2011/06/25(土) 22:21:25.28 ID:wxYC4rZj0
垣根「御坂のヤロー、一方通行や麦野に似てきたんじゃねぇか?」スタスタ

垣根「ゲッ、よりにもよってケーキバイキングの店の前歩いちゃったよ…今は見るだけで気分が…」フラ

垣根「ん?何だこの貼り紙……20分以内に特大サイズのケーキ1ホールを食べ終えたらゲコ太グッズプレゼント……だと…!」

垣根「やべぇ!御坂に見つかったら絶対に食わされる!!」ガタガタ

美琴「私がどうしたって?」ニュッ

垣根「ギャァァ!お前なんで来てんだよ!待ってろつったろ!?」

美琴「ていとくんが途中で倒れてないか心配になって見に来ちゃった」

垣根(なんつー空気の読めない気遣いなんだ。もしかしてゲコ太レーダーでも付いてんじゃね)

392: 2011/06/26(日) 21:15:04.77 ID:6PLwiCSn0
垣根(とにかくこの貼り紙を見られないようにしないと)

垣根「俺は大丈夫だからお前はさっきのとこ戻ってろ、すぐ帰ってくるから」

美琴「でもそっちのほう自販機なかったと思うよ。あら、ここケーキバイキングのお店じゃない」

垣根「!!」ビックゥ

美琴「ここ前に黒子たちと来たのよねぇ。バイキングなのにどれもなかなか質がよくて――うぷっ、ちょっと今は目に毒かも…」

垣根「そ、そーだよなー!ほらほら吐く前にさっさとUターンしろ」

美琴「うぅ~ん……なんかていとくん変じゃない?さっきから微動だにしないし」

393: 2011/06/26(日) 21:15:45.66 ID:6PLwiCSn0
美琴「まるで後ろに何か隠しているみたいな感じね…」ジー

垣根「気のせい気のせい!今ケーキ見ただけでも吐きそうになるから背中を向けてるだけだっつーの」アセアセ

美琴「あー!あんなとこにバニーさんの格好した美女がいるー!」

垣根「そんなベタで低レベルの引っかけに今時嵌る奴がいると思うかっ!」

美琴「おかしいわねー、ていとくん相手なら成功率99%だと思ったんだけどな」

垣根「お前の中の俺はどんだけアホなんだよ…とにかくほんとに何でもねぇからあっちで待ってろ」

美琴「…むぅ、わかったわよ。さっきの所で待ってる」スタスタ

垣根「…ホッ」

美琴「――――と見せかけてみことどーーん!!!」ドカァ

394: 2011/06/26(日) 21:20:23.29 ID:6PLwiCSn0
垣根「ぐっはぁ!ゲホゲホ…お゙まえ゙ふざけんなぁ゙……ヤバイ、出るかも…」ウップス

美琴「なにこの貼り紙……ゲコ太グッズプレゼント!?」

垣根「先に言っとくが俺はやらないからな!!ぜっったいに不可能だから!」

美琴「私もそこまで鬼じゃないわよ。今の状態でこの特大サイズを食べるのは無謀だしね」

美琴「ゲコ太はすごく惜しいけど、流石に諦めるわ」

垣根「御坂、お前……大人になったなぁ~!」ガシガシ

美琴「髪の毛ぐしゃぐしゃになるから撫でないで……えっ」

垣根「なに…?」

395: 2011/06/26(日) 21:20:59.44 ID:6PLwiCSn0
美琴「プレゼントってゲコ太の抱き枕!!?」

美琴「ストラップなら諦められるけど抱き枕ときたら絶対にゲットするっきゃないわね!」

美琴「さぁ、行くわよていとくん!」

垣根「数秒前の御坂はどこに…。何度も何度も言うけど俺はもう無理だかんね、一口も入らないから!」

美琴「いざとなったら能力使えばどうにかできるわよ、行こ行こ」グイグイ

垣根「イカサマできないように店員が監視してるから能力は使えねぇぞ。ゲコ太グッズなら何か俺が買ってやるから潔く諦めろ」

美琴「………食ーえ食ーえ食ーえ」パンパン

垣根「コールすんな!」

美琴「新記録」ボソ

垣根「!」

396: 2011/06/26(日) 21:21:45.57 ID:6PLwiCSn0
美琴「ナンパ(笑)ラップ風(笑)……一方通行や麦のんに言ったらきっと一生ネタにされるわね」ニヤニヤ

垣根「お、お前……!」

美琴「ていとくんがやるべき事、わかってるわよね?」ニヤリ

垣根「ちくしょう!わぁーったよ!もうケーキでもパフェでも何でも食ってやるよ!クソヤロウ!!」

垣根「俺の胃袋に常識は通用しねぇ!!」

美琴「それでこそ第二位♪」

垣根(何がレベル5の中でも穏当な人柄だよ!とんだ腹黒じゃねーか!)

397: 2011/06/26(日) 21:22:52.21 ID:6PLwiCSn0
―数十分後―


垣根「御坂……タクシー捕まえてこい」

垣根(何とかあの特大ケーキを時間内に食い終えた…途中から意識なかったけどな)

垣根「うっ…甘い物がトラウマになりそう…ゲプ」

美琴「ていとくーん、タクシー捕まえたわよ」タタッ

垣根「おう…ウップス。ちょ、歩けねぇ肩貸して…」フラフラ

美琴「はいはい、重っ!今日一日で少し太ったんじゃない?」

垣根(もう突っ込む気力すら起きねぇ…)


美琴「今日からゲコ太と一緒に寝れるー。楽しみー♪」ルンルン

垣根「ゔ~……」グデー

美琴「残り5分のときのていとくんすごかったなぁ~。何かが舞い降りたように見えたわ。周りの人の注目の的になってたわよ」

垣根「……ウップ」

美琴「厨房にいる店員さんも仕事忘れて見惚れてたのは面白かったわ。こーんな風に目まん丸にして口開けてたの」

美琴「大食い大会で優勝狙っちゃえるんじゃない?ねぇ今度やってみたら」

垣根「ごめん御坂、ちょっと黙って」グデー

398: 2011/06/26(日) 21:23:49.20 ID:6PLwiCSn0
垣根(うぐぐ…数日は何も食う気が起きねぇな…)

美琴「ぐーすかぴー」

垣根「くっ、気持ち良さそうに寝やがって」

美琴「うぅ~ん………ゲコ太ぁ~……それはヤバイって…ウヘヘヘ」ムニャムニャ

垣根「……ぷっ、どんな夢見てんだよ」クスクス

垣根(今日は散々な目にあったけど)

美琴「……ていと…くん……フフ」ムニャ

垣根(ま、この寝顔に免じて許――)

美琴「俺の胃袋に常識は通用しねぇ」キリ

美琴「…プw……フフw……」ムニャムニャ


垣根(…さないよな、絶対)

垣根「顔に落書きしてやろ」キュッキュ


399: 2011/06/26(日) 21:27:39.18 ID:6PLwiCSn0
寮に帰って黒子に指摘されるまで落書きに気付かなかった御坂さんでした。

以上でお終いです!
この2人の組み合わせってあんまり見ないな~って思ったので書いてみました。
ワガママな妹に振り回される兄、というイメージです。

次回からはやっとナンバーセブンが…!

では。

404: 2011/07/11(月) 02:06:50.35 ID:O+rCSpsa0
こんばんは。
麦のんのイラストなのですがアップはもうしないです ごめんなさい。
では続き投下します

405: 2011/07/11(月) 02:07:47.85 ID:O+rCSpsa0
美琴「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」

美琴「どう?似てた?」

麦野「甘い甘いwもっとこうキリッとしなきゃ」

麦野「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」キリ

美琴「似てるw次一方通行のモノマネやってよ」

麦野「悪りィが、こっから先は一方通行だ!!」

美琴「うははww似てるw麦のん上手いwww」

麦野「私の観察力も中々のもんでしょww」

美琴「あー、笑ったら喉乾いちゃった。ちょっとそこの自販機で飲み物買ってくるわ。麦のんもいる?」

麦野「あのアンタがいるも蹴っ飛ばしてる自販機でしょ?何出るかわかんないからパス」

美琴「最近は割と当たりが出るから平気よ。さぁーって」タンタン


美琴「ちぇいさ―――」ヒュ


「すごいパーーンチ!!」ドゴォォォォォ


406: 2011/07/11(月) 02:08:29.98 ID:O+rCSpsa0
美琴麦野「!!!??」

美琴「あっぶな!何なのよ――あっ!?」

麦野「テメェは…!」

削板「久しぶりだな!御坂に麦野!」

麦野「削板!アンタ今までどこ行ってたの?」

美琴「いきなり学園都市からいなくなるから皆大騒ぎしてたわよ!」

削板「ま、色々あったんだよ。それよりも御坂!!」ビシ

美琴「何よ?そういえばさっき何ですごパ喰らわそうとしてきたのよ」

削板「お前また自販機からジュースをくすねようとしたな!?」

407: 2011/07/11(月) 02:09:44.13 ID:O+rCSpsa0
美琴「ぅぐっ、この自販機は前に私の万札を飲んだから元を取り返してるだけだっつの!」

麦野「元なんてとっくに取れてると思うけどねぇ」

削板「ここを見ろ!お前が蹴り続けている所為でこんなに凹んでっ…!俺には聞こえる…この自販機君の悲痛な叫びが!」

美琴「自販機に意思なんてあるわけないでしょーが!」

削板「けどなぁ、自販機君はどんなに理不尽な暴力を受けようとも必氏に耐えてきた。いつかお前が更生すると信じて…」

削板「それなのにお前って奴は…懲りずに何度も何度もっ!許さん!!!」クワッ

削板「お前の腐った根性、叩き直してやる!!」

美琴「はぁぁ?」

408: 2011/07/11(月) 02:10:51.09 ID:O+rCSpsa0
美琴「言ってることの8割が理解できないんだけど」

削板「自販機君!もう大丈夫だ。俺が来たからには絶対に救ってみせるからな!」

美琴「自販機に語りかけてるよ…どうしよう麦のん」

麦野「んー?面白そうだからほっときなさい」ケイタイカチカチ

削板「すごい――」

美琴「うげっ!来るっ!」サッ

削板「パーーンチ!!!」ドゴォ

美琴「アンタ本気でやろうっての!?」

削板「当たり前だ!俺の拳でそのふざけた根性をぶち頃す!」

美琴「どっかの不幸ウニ頭みたいなこと言うな!麦のんこのド根性バカ何とかしてよ!」

麦野「獅子は子を谷へ落としてその勢いを見る――頑張れ美琴♪」

美琴「えぇぇ~」

削板「こんじょおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

409: 2011/07/11(月) 02:13:42.43 ID:O+rCSpsa0
短いですが以上です

新約2巻の表紙公開されましたね
バードウェイちゃんに踏まれるにはどうしたらいいのだろう


414: 2011/08/04(木) 23:13:41.30 ID:eBKfCrCv0
こんばんは。
久しぶりに投下します

>>410
>>413
ありがとう!
まずはベランダに銀髪シスターを引っかけるとこから始めようと思います

415: 2011/08/04(木) 23:14:30.53 ID:eBKfCrCv0
美琴「…いいわよ。やってやろうじゃない!勝負よ、ナンバーセブン!」バチバチ

削板「お前とはキッチリ決着をつけたいと思ってたんだ!かかってこい超電磁砲!」

美琴「やるからには一切手加減しないんだか、ら!」バリバリィ

削板「!」シュッ

美琴(やっぱり雷撃の槍は避けられたか。コイツとんでもない速さで動くのよねぇ)

美琴(接近戦はこっちが不利になるわね。まずは距離を取らなきゃ)サッ

削板「ぬぅ、何だその逃げ腰は!?根性が無いのにもほどがあるぞ!」

美琴「誰が逃げ腰ですって?」バジィ

削板「なんだ!?地面から黒い棘が…!」

美琴「砂鉄でできた棘よ。ぼさっとしてると串刺しになっちゃうわよ!」バジジィ

削板「これだと足を付けて戦えないな…なら!」シュバッ

416: 2011/08/04(木) 23:15:15.62 ID:eBKfCrCv0
美琴「飛んだ!?」

削板「地面を歩かなきゃいいだけだ!空中かーらのすごーい――」

美琴(来るっ!砂鉄の壁でガードよ!)ジジジィ

削板「パンチィィィィ!!!」ゴッガァァ

美琴「いっ!?砂鉄の壁が砕けた!」

削板「む?流石に硬いな。次はもう少し威力を上げてみるか」

美琴(さっきので全力じゃないの!?これじゃぁ遮蔽物の盾も砂鉄も使えない)

美琴(あの猛スピードをかわせるかもわからない…けど、)

削板「根性が足りねぇ!みんな!俺の拳に根性を分けてくれぇー!!」

美琴(超能力者っつってもアイツは突進タイプの単純馬鹿。そういう奴は不規則な動きに弱い)


美琴(久々にコレの出番ね)ニコ

417: 2011/08/04(木) 23:16:29.73 ID:eBKfCrCv0
削板「うおおぉぉぉーー!……ん?何だそれは?」

美琴「砂鉄で作った剣よん。砂鉄が振動してチェーンソーみたいになってるから喰れるとちょーっと血が出たりするかもね!」ジジジジ

削板「お、おぉ……」

美琴「こーんな風にムチみたいに撓るからアンタじゃ避けき―」

削板「めちゃくちゃカッコいいじゃないかァァッ!!!!」キラキラァッ

美琴「……へ?」

418: 2011/08/04(木) 23:16:59.58 ID:eBKfCrCv0
削板「無駄に着飾ってなく、ただ勝利するだけに作りこまれた剣…」

削板「これぞまさしくヒーローが持つべき剣!俺はこの上なく感動した!」

削板「こんな根性のある事をするなんて…見なおしたぞ御坂!」バシバシ

美琴「痛っ、訳わかんないんだけど…」

削板「是非ともそれを俺にも作ってくれないか!?」

美琴「これは私が砂鉄を磁力で操作して作りだしたものだからアンタには無理よ」

削板「何だと!?だが、それだけで諦めるわけにはいかねぇ!根性だ!根性さえあれば俺も電撃使いになれる!」

削板「こんじょおおおぉッ!!」

美琴「あのー…勝負は…?」

419: 2011/08/04(木) 23:17:43.84 ID:eBKfCrCv0
麦野「はいはーい、お二人さんちゃっちゃと退散するわよ。アンタらが騒いだせいで風紀委員とか呼ばれちゃったみたいよ」

美琴「うげ、黒子だったらどうしよう…見つかったらまた小言言われる。とりあえず!風紀委員に見つかる前に逃げるわよ!」

削板「うおおおぉぉぉおおッッ!!!!」

美琴「根性やってる場合じゃないわよ!さっさと走る!」

420: 2011/08/04(木) 23:18:38.39 ID:eBKfCrCv0
美琴「ふぅ、ここまで来れば大丈夫かな」

麦野「万一捕まっても上下半身さよならさせれば問題ないけど」

美琴「麦のんが言うと冗談に聞こえないマジで」

削板「うおおおおおぉぉおおぉぉぉッ!!!!」

美琴「アンタはまだやってんのかい!」

麦野「相変わらず根性根性うっさい奴ね。何でも根性(笑)で解決できると思ってんじゃねーぞガキ」

削板「根性を馬鹿にするなぁ!俺は数々の試練を根性で乗り越えてきた!お前のような根性のこの字もないような奴にどうこう言う資格なんてない!」ビシ

麦野「んな暑っ苦しいモンいらないっての。それとアンタ一々声デカくて耳障りなのよ。近くで喋んないでくれる?」

美琴「ちょ、麦のんそれは言いすぎよ」

削板「フンッ!どうやらハートだけじゃなくて鼓膜まで根性が足りねぇみてぇだな。俺が特別に鍛えてやる」

削板「…」スゥ

美琴・麦野「…?」

421: 2011/08/04(木) 23:19:45.84 ID:eBKfCrCv0








削板「ドこんじょおおおおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉぉっッッ!!!!!!!」ビリビリビリ






美琴・麦野「いっ――!」キィーーン


422: 2011/08/04(木) 23:20:27.29 ID:eBKfCrCv0
美琴「な、なんつー声量……み、耳が……」ビリビリ

麦野「て、テメェっ…!」

削板「ハッハァ!どうだ?少しは情けない鼓膜も鍛えられたんじゃないか?」

麦野「ほっんとぉーにブチコロシたい糞野郎ね、つーかぶち頃す。二度とバカうるせー声出せねーように喉焼き切ってやるよ、あ?」

削板「いいぞ、やれるもんならいつでも掛かってこい!」

美琴「ちょっと、二人共やめなさいよ!せっかく久しぶりに会えたんだから物騒なことは止そう、ね?」

麦野「チッ……わかったわよ。でも次コイツがムカつくこと言いやがったらブチかくね」

削板「それはこっちの台詞だな」

美琴(うわぁ~……この二人前からちょいちょい険悪なムードになるのよねぇ)

美琴(二人共けっこう正反対だし、衝突しちゃうのはしょうがないけど間に挟まれたらキツイのよね…)

削板「おぉっ、今の猫小さいのにめっちゃ高い所にとび跳ねたぞ!根性あるなぁー」

麦野「……」イライラ

美琴(麦のんが恐い…)キリキリ

美琴(どうにかして仲良くなれないかしら…そうだ)

美琴(ここは学園都市の2トップに相談しましょうか)ピ、ピ プルルル

423: 2011/08/04(木) 23:22:59.88 ID:eBKfCrCv0
以上です。
久しぶりになってしまって申し訳ないです

2巻発売もうすぐ・・・wktk
美琴の砂鉄剣ってすごくカッコいいと思うのに全然使ってくれないよね

引用: 美琴「相談があるんだけど」一方・垣根・麦野・削板「ほう」