1: 2009/11/12(木) 23:27:27.27 ID:/ttcMoSHO
キョン「……まさか未来人とか言うんじゃないでしょうね」
みくる「え、えっと……惜しいんですけど違います」
キョン「え?」
みくる「わたしは過去から来ました」
キョン「…………」
みくる「え、えっと……惜しいんですけど違います」
キョン「え?」
みくる「わたしは過去から来ました」
キョン「…………」
5: 2009/11/12(木) 23:31:42.03 ID:/ttcMoSHO
キョン「勘弁してくれよ……長門といい……」
みくる「? 何か言いましたか?」
キョン「いえ、それで?一体どの時代から?」
みくる「えっと……元禄です。だいたい300年ぐらい前」
キョン「…………」
みくる「将軍は綱吉様でした」
キョン「俺の周りは気違いばかりだってのか?」
みくる「? 何か言いましたか?」
キョン「いえ、それで?一体どの時代から?」
みくる「えっと……元禄です。だいたい300年ぐらい前」
キョン「…………」
みくる「将軍は綱吉様でした」
キョン「俺の周りは気違いばかりだってのか?」
6: 2009/11/12(木) 23:36:30.53 ID:/ttcMoSHO
みくる「えっと、キョンくんどうしたの?」
キョン「悪いんですが、全然信じる気にはなれないですね。だいたい服装や髪の色も今風だし」
みくる「あ、これは居候先の同級生が見繕ってくれて……髪も染めたほうがいいって……」
キョン「名前はどうなんです?江戸時代にみくるなんて名前をつけるなんてとんだハイカラな親御さんですね」
みくる「いえ、それもその同級生がつけてくれた名前なんです」
キョン「じゃあ本名はなんと言うんですか?」
みくる「トメって言います」
キョン「…………」
キョン「悪いんですが、全然信じる気にはなれないですね。だいたい服装や髪の色も今風だし」
みくる「あ、これは居候先の同級生が見繕ってくれて……髪も染めたほうがいいって……」
キョン「名前はどうなんです?江戸時代にみくるなんて名前をつけるなんてとんだハイカラな親御さんですね」
みくる「いえ、それもその同級生がつけてくれた名前なんです」
キョン「じゃあ本名はなんと言うんですか?」
みくる「トメって言います」
キョン「…………」
12: 2009/11/12(木) 23:44:25.61 ID:/ttcMoSHO
キョン「トメ……」
みくる「あ、あたし5人兄妹の末っ子で、だから」
キョン「あ、それはなんとなくわかります」
みくる「…………」
キョン「…………トメか……」
みくる「やっぱりこの時代ではトメっておかしいな名前なんですか?」
キョン「まあ変わった名前ではありますね」
みくる「じゃあやっぱりみくるにしといて正解だったかなぁ」
キョン「(みくるも十分おかしいけどな)」
みくる「あ、あたし5人兄妹の末っ子で、だから」
キョン「あ、それはなんとなくわかります」
みくる「…………」
キョン「…………トメか……」
みくる「やっぱりこの時代ではトメっておかしいな名前なんですか?」
キョン「まあ変わった名前ではありますね」
みくる「じゃあやっぱりみくるにしといて正解だったかなぁ」
キョン「(みくるも十分おかしいけどな)」
17: 2009/11/12(木) 23:49:18.18 ID:/ttcMoSHO
キョン「…………」
みくる「え、えっと、ごめんなさい。急に変な話をして……。こんな話信じてもらえないですよね」
キョン「朝比奈さん」
みくる「はっ、はい!」
キョン「ええと、なんでその江戸人がこの現代日本に来れたんです?タイムマシンなんて無いでしょう」
みくる「それが……」
キョン「それが?」
みくる「転んだ拍子に……」
キョン「」
みくる「え、えっと、ごめんなさい。急に変な話をして……。こんな話信じてもらえないですよね」
キョン「朝比奈さん」
みくる「はっ、はい!」
キョン「ええと、なんでその江戸人がこの現代日本に来れたんです?タイムマシンなんて無いでしょう」
みくる「それが……」
キョン「それが?」
みくる「転んだ拍子に……」
キョン「」
19: 2009/11/12(木) 23:55:45.68 ID:/ttcMoSHO
みくる「山道を歩いてて、足を滑らせちゃって、気づいたら」
キョン「……朝比奈さん」
みくる「何ですか?」
キョン「一回だけ試しに病院行ってみませんか?」
みくる「びょういん?何ですかそれ」
キョン「えっと、お医者さんのところに行ってみませんか?試しに」
みくる「あたし、どこも悪くないよ?」
キョン「あああ、いまいち話が噛み合わない」
みくる「キョンくん?」
キョン「だあああ!」グワッ
みくる「!!」
キョン「……朝比奈さん」
みくる「何ですか?」
キョン「一回だけ試しに病院行ってみませんか?」
みくる「びょういん?何ですかそれ」
キョン「えっと、お医者さんのところに行ってみませんか?試しに」
みくる「あたし、どこも悪くないよ?」
キョン「あああ、いまいち話が噛み合わない」
みくる「キョンくん?」
キョン「だあああ!」グワッ
みくる「!!」
20: 2009/11/13(金) 00:06:19.56 ID:oWG92R3bO
キョン「人類の夢、タイムスリップが転んだ拍子に!?そんな馬鹿な話があってたまるか!!」
みくる「キョ、キョンくん……?」オロオロ
キョン「そんなんで時間跳躍できたら誰も苦労しねえよ!なんなら今すぐ転ぶっての!」
みくる「ふ、ふぇぇ~」ポロポロ
キョン「!! す、すいません朝比奈さん」
みくる「ぅぅ……」グスッ
キョン「一昨日、自称宇宙人から電波な話を聞かされたところで、ついカッとなって……」
みくる「いいんです……。こんな話、信じてくれって言うほうが無理ですよね……」
キョン「朝比奈さん」グスッ
みくる「はい……?」ヒック
キョン「全部、保留でいいですか。信じるとか信じないとかは全部脇に置いておいて保留ってことで。だからどうか泣きやんでください」
みくる「……はい」ヒック
みくる「キョ、キョンくん……?」オロオロ
キョン「そんなんで時間跳躍できたら誰も苦労しねえよ!なんなら今すぐ転ぶっての!」
みくる「ふ、ふぇぇ~」ポロポロ
キョン「!! す、すいません朝比奈さん」
みくる「ぅぅ……」グスッ
キョン「一昨日、自称宇宙人から電波な話を聞かされたところで、ついカッとなって……」
みくる「いいんです……。こんな話、信じてくれって言うほうが無理ですよね……」
キョン「朝比奈さん」グスッ
みくる「はい……?」ヒック
キョン「全部、保留でいいですか。信じるとか信じないとかは全部脇に置いておいて保留ってことで。だからどうか泣きやんでください」
みくる「……はい」ヒック
21: 2009/11/13(金) 00:13:57.73 ID:oWG92R3bO
みくる「それでいいです。変なこと言ってごめんね?今後はどうかわたしとは普通に接してくれると嬉しいな……」
キョン「それはもちろん」
みくる「まだこの時代に慣れてないし……」
キョン「……一個質問しても良いですか?」
みくる「何でしょう?」
キョン「なんで俺に急にそんな話を?」
みくる「だって、SOS団の人達って長門さんは無口だし、古泉くんはいつも薄ら笑いでちょっと怖いし……」
キョン「涼宮は?」
みくる「……正直に言っても良いですか?」
キョン「ええ」
みくる「あの人、頭おかしいですよね」
キョン「……はい。まあね。うん……」
キョン「それはもちろん」
みくる「まだこの時代に慣れてないし……」
キョン「……一個質問しても良いですか?」
みくる「何でしょう?」
キョン「なんで俺に急にそんな話を?」
みくる「だって、SOS団の人達って長門さんは無口だし、古泉くんはいつも薄ら笑いでちょっと怖いし……」
キョン「涼宮は?」
みくる「……正直に言っても良いですか?」
キョン「ええ」
みくる「あの人、頭おかしいですよね」
キョン「……はい。まあね。うん……」
25: 2009/11/13(金) 00:20:32.39 ID:oWG92R3bO
日曜日を挟んでの週明け
キョン「お前も俺に何か隠しごとがあるんじゃないのか?例えば超能力者とか」
古泉「先に言わないで欲しいな」
キョン「ふむ、お前はストレートに超能力者なんだな」
古泉「ストレートに?どういう意味です?」
キョン「朝比奈さんなんだが……」
古泉「未来人でしょう?」
キョン「いや、江戸から来たそうだ」
古泉「え゛っ!!」ガタガタンッ!!
キョン「……そんなに驚くところか?」
キョン「お前も俺に何か隠しごとがあるんじゃないのか?例えば超能力者とか」
古泉「先に言わないで欲しいな」
キョン「ふむ、お前はストレートに超能力者なんだな」
古泉「ストレートに?どういう意味です?」
キョン「朝比奈さんなんだが……」
古泉「未来人でしょう?」
キョン「いや、江戸から来たそうだ」
古泉「え゛っ!!」ガタガタンッ!!
キョン「……そんなに驚くところか?」
27: 2009/11/13(金) 00:30:13.45 ID:oWG92R3bO
古泉「失礼、取り乱しました。とりあえず場所を変えて話をしましょう。涼宮さんに出くわすのはまずい」
キョン「別に構わんが」
…
……
………
古泉「で、朝比奈みくるは本当に過去人なのでしょうか?」
キョン「まあ本人はそう言ってたがな」
古泉「でもそれだと辻褄が……」
キョン「辻褄?どういうことだ……」
古泉「かくかくしかじか、というわけで我々『機関』は涼宮さんを神だと思っているのですよ」
キョン「ふうん、良かったじゃないか。神様だって間違いを犯すのさ」
古泉「まあそうも考えられますが……どうもおかしい」
キョン「なにがだよ」
古泉「なぜなら、我々『機関』では未来人達が涼宮さんの周辺で活動しているのを知っているからです」
キョン「にわかには信じがたい話だな。……で、それがどうしたんだ?」
古泉「涼宮さんは未来人を欲しがっていた筈。それなのに周りにうようよしている未来人では無く、わざわざ過去人である朝比奈みくるを呼び寄せる意味が分からない」
キョン「別に構わんが」
…
……
………
古泉「で、朝比奈みくるは本当に過去人なのでしょうか?」
キョン「まあ本人はそう言ってたがな」
古泉「でもそれだと辻褄が……」
キョン「辻褄?どういうことだ……」
古泉「かくかくしかじか、というわけで我々『機関』は涼宮さんを神だと思っているのですよ」
キョン「ふうん、良かったじゃないか。神様だって間違いを犯すのさ」
古泉「まあそうも考えられますが……どうもおかしい」
キョン「なにがだよ」
古泉「なぜなら、我々『機関』では未来人達が涼宮さんの周辺で活動しているのを知っているからです」
キョン「にわかには信じがたい話だな。……で、それがどうしたんだ?」
古泉「涼宮さんは未来人を欲しがっていた筈。それなのに周りにうようよしている未来人では無く、わざわざ過去人である朝比奈みくるを呼び寄せる意味が分からない」
28: 2009/11/13(金) 00:40:09.81 ID:oWG92R3bO
キョン「未来人がうようよ……」
古泉「とにかく、これは何かおかしい。あの朝比奈みくるには」
キョン「おい、呼び捨てにすんな」
古泉「失礼。朝比奈さんには何らかの秘密がある。これは早急に調査をする必要がありますね」
キョン「おい、調査ってまさか……」
古泉「もちろん身辺調査ですよ。みなぎってきました」
キョン「みなぎってって……おい、何する気だ」
古泉「おっと失礼。僕はデジカメ用のメモリーカードを買いに行かなければ行けませんので」
キョン「おいっ!てめえっ!」
古泉「何ですか?僕は急いでるんです。もちろん収録したデータはあなたにもコピーして差し上げますよ」
キョン「金は足りてるか?何ならこの5000円もってけ」
古泉「ありがたくいただいていきます」
キョン「気をつけろよ!」
キョン「……古泉、良い奴じゃないか」
古泉「とにかく、これは何かおかしい。あの朝比奈みくるには」
キョン「おい、呼び捨てにすんな」
古泉「失礼。朝比奈さんには何らかの秘密がある。これは早急に調査をする必要がありますね」
キョン「おい、調査ってまさか……」
古泉「もちろん身辺調査ですよ。みなぎってきました」
キョン「みなぎってって……おい、何する気だ」
古泉「おっと失礼。僕はデジカメ用のメモリーカードを買いに行かなければ行けませんので」
キョン「おいっ!てめえっ!」
古泉「何ですか?僕は急いでるんです。もちろん収録したデータはあなたにもコピーして差し上げますよ」
キョン「金は足りてるか?何ならこの5000円もってけ」
古泉「ありがたくいただいていきます」
キョン「気をつけろよ!」
キョン「……古泉、良い奴じゃないか」
30: 2009/11/13(金) 00:47:38.85 ID:oWG92R3bO
部室
ガチャ
キョン「やれやれ」
みくる「あっ…、キョンくんこんにちは」
キョン「どうも朝比奈さん。それに長門も」
長門「…………」ペラッ
ハルヒ「みんなおっまたせー!さあ土曜日の反省会するわよ!あれ、古泉くんは?」
キョン「ああ、あいつなら重大な使命を帯びて帰っていった」
ハルヒ「SOS団より重大な指名?なによそれ!まあいいわ。明日問い詰めてやるから。それより……」
バタンッ
??「みくるーっ!!探したよっ!!」
ガチャ
キョン「やれやれ」
みくる「あっ…、キョンくんこんにちは」
キョン「どうも朝比奈さん。それに長門も」
長門「…………」ペラッ
ハルヒ「みんなおっまたせー!さあ土曜日の反省会するわよ!あれ、古泉くんは?」
キョン「ああ、あいつなら重大な使命を帯びて帰っていった」
ハルヒ「SOS団より重大な指名?なによそれ!まあいいわ。明日問い詰めてやるから。それより……」
バタンッ
??「みくるーっ!!探したよっ!!」
31: 2009/11/13(金) 00:55:15.14 ID:oWG92R3bO
ハルヒ「ちょっと、誰よアンタ!!」
鶴屋「誰よとはなんなのさっ!名前を尋ねる時はまず自分からだよっ!」
みくる「あっ、鶴屋さん……」
ハルヒ「へえ、鶴屋って言うの」
鶴屋「ちょっとみくるっ!先に名前言わないで欲しいなっ!」
みくる「ご、ごめんなさい……」
キョン「朝比奈さん知り合いですか?」
みくる「えっと、居候させていただいてるお家のお嬢さんです」
鶴屋「そういうことっ!でっ!君の名前は何なのかなっ!?」
ハルヒ「あたしの名前も知らないの?まあいいわ。涼宮ハルヒ。みくるちゃんの所有者よ」
鶴屋「ちょっとっ!みくるはあたしのものだにょろよっ!誰にも渡さないよっ!」
みくる「ええっ!?いつからあたし物になったんですかぁ~?」
鶴屋「誰よとはなんなのさっ!名前を尋ねる時はまず自分からだよっ!」
みくる「あっ、鶴屋さん……」
ハルヒ「へえ、鶴屋って言うの」
鶴屋「ちょっとみくるっ!先に名前言わないで欲しいなっ!」
みくる「ご、ごめんなさい……」
キョン「朝比奈さん知り合いですか?」
みくる「えっと、居候させていただいてるお家のお嬢さんです」
鶴屋「そういうことっ!でっ!君の名前は何なのかなっ!?」
ハルヒ「あたしの名前も知らないの?まあいいわ。涼宮ハルヒ。みくるちゃんの所有者よ」
鶴屋「ちょっとっ!みくるはあたしのものだにょろよっ!誰にも渡さないよっ!」
みくる「ええっ!?いつからあたし物になったんですかぁ~?」
32: 2009/11/13(金) 01:04:47.74 ID:oWG92R3bO
ハルヒ「みくるちゃんはうちの団のマスコットよ。もうこれは決定事項なんだから」
鶴屋「誰がそんなこと決めたのさっ!!」
ハルヒ「あたしに決まってるじゃない!!それともなに?あたしに楯突こうってわけ?鶴屋だか高島屋だか知らないけど受けて立つわよ」
鶴屋「カンッゼンにあったまきたっ!由緒ある鶴屋の名前を侮辱するなんてトサカにきたよっ!泣いて謝ったって許さんっ!」
みくる「ふ、二人とも、やめてくださぁ~い」
キョン「またややこしいことに……」
鶴屋「誰がそんなこと決めたのさっ!!」
ハルヒ「あたしに決まってるじゃない!!それともなに?あたしに楯突こうってわけ?鶴屋だか高島屋だか知らないけど受けて立つわよ」
鶴屋「カンッゼンにあったまきたっ!由緒ある鶴屋の名前を侮辱するなんてトサカにきたよっ!泣いて謝ったって許さんっ!」
みくる「ふ、二人とも、やめてくださぁ~い」
キョン「またややこしいことに……」
38: 2009/11/13(金) 01:19:26.58 ID:oWG92R3bO
鶴屋「みくるに書道部をやめさせたのも君の仕業なのかい!?」
ハルヒ「そうよ?悪い?」
鶴屋「せっかくあたしが良かれと思って紹介した部なのに……」
みくる「鶴屋さん落ち着いてくださぁ~い!あたし気にしてませんから!」ワタワタ
ハルヒ「ほら、みくるちゃんもああ言ってるじゃない」
鶴屋「みくるは下がっててっ!で、一体この部活は何をするとこなのか説明してもらおうかなっ!」ツカツカ ズイッ
ハルヒ「何よ。ガンたれてんじゃないわよ。そんなに聞きたいなら教えてあげる。宇宙人や未来人、超能力者を見つけて一緒に遊ぶのよ!」ギロッ
みくる「お、落ち着いてっ!ね、二人とも落ち着いて……」バタバタ
鶴屋「でっ、その活動にみくるがどう関係あるのさっ!」
ハルヒ「こんな可愛いみくるちゃんがコスプレしてたら宇宙人や未来人、超能力も寄ってくるに違い無いでしょ。そういうことよ」
鶴屋「同感だねっ!じゃあつまりみくるは餌ってわけかい!?」
ハルヒ「そうなるわね」
みくる「お願い!二人とも仲良くしましょっ!ねっ!」
ハルヒ「そうよ?悪い?」
鶴屋「せっかくあたしが良かれと思って紹介した部なのに……」
みくる「鶴屋さん落ち着いてくださぁ~い!あたし気にしてませんから!」ワタワタ
ハルヒ「ほら、みくるちゃんもああ言ってるじゃない」
鶴屋「みくるは下がっててっ!で、一体この部活は何をするとこなのか説明してもらおうかなっ!」ツカツカ ズイッ
ハルヒ「何よ。ガンたれてんじゃないわよ。そんなに聞きたいなら教えてあげる。宇宙人や未来人、超能力者を見つけて一緒に遊ぶのよ!」ギロッ
みくる「お、落ち着いてっ!ね、二人とも落ち着いて……」バタバタ
鶴屋「でっ、その活動にみくるがどう関係あるのさっ!」
ハルヒ「こんな可愛いみくるちゃんがコスプレしてたら宇宙人や未来人、超能力も寄ってくるに違い無いでしょ。そういうことよ」
鶴屋「同感だねっ!じゃあつまりみくるは餌ってわけかい!?」
ハルヒ「そうなるわね」
みくる「お願い!二人とも仲良くしましょっ!ねっ!」
39: 2009/11/13(金) 01:32:43.27 ID:oWG92R3bO
ハルヒ「いい加減にしなさいよ。あんたに構ってる暇は無いのよ」
鶴屋「まだだよっ!まだ聞くことがあるにょろっ!」
ハルヒ「何よ、鬱陶しいわね」
みくる「ふぇぇ、喧嘩を…やめてくださぁい……」ジワ
鶴屋「そのコスプレにはチャイナ服やナース服も含まれるのかなっ!?」
ハルヒ「もちろんよ!あたしを馬鹿にしてるの!?アオザイ、ボンテージ、何でもござれよ!」
鶴屋「着物は!?」バンッ
ハルヒ「さすがに高くて買えないわ!だから何っ!」ダンッ
みくる「二人とも……ぅぇ……やめて……」グズッ
鶴屋「それなら着物はこっちが用意させてもらうっさっ!写真は」
ハルヒ「もちろん焼き増し可よ!値段は応相談!」
鶴屋「うちのみくるをよろしくお願いするよハルにゃんっ!!」ペコリ
ハルヒ「望むところよ鶴ちゃんっ!!」ペコッ
みくる「お願いだから喧嘩は……って、え?」
鶴屋「まだだよっ!まだ聞くことがあるにょろっ!」
ハルヒ「何よ、鬱陶しいわね」
みくる「ふぇぇ、喧嘩を…やめてくださぁい……」ジワ
鶴屋「そのコスプレにはチャイナ服やナース服も含まれるのかなっ!?」
ハルヒ「もちろんよ!あたしを馬鹿にしてるの!?アオザイ、ボンテージ、何でもござれよ!」
鶴屋「着物は!?」バンッ
ハルヒ「さすがに高くて買えないわ!だから何っ!」ダンッ
みくる「二人とも……ぅぇ……やめて……」グズッ
鶴屋「それなら着物はこっちが用意させてもらうっさっ!写真は」
ハルヒ「もちろん焼き増し可よ!値段は応相談!」
鶴屋「うちのみくるをよろしくお願いするよハルにゃんっ!!」ペコリ
ハルヒ「望むところよ鶴ちゃんっ!!」ペコッ
みくる「お願いだから喧嘩は……って、え?」
40: 2009/11/13(金) 01:48:08.84 ID:oWG92R3bO
鶴屋「いやあ、みくる!ハルにゃんはいい娘だよっ!任せておけばオールオッケー!これからはSOS団で頑張ったらいいさっ!」
キョン「ハ、ハルにゃん……?」
ハルヒ「いやぁ、悪いわね鶴ちゃん。スポンサーにまでなってもらっちゃって」
みくる「つ、鶴ちゃん……?」
鶴屋「いやあ、世の中は持ちつ持たれつだよっ!」
ハルヒ&鶴屋「あはははっ」
みくる「キョンくん……これは一体……」
キョン「朝比奈さん、逃げたほうがい」
ハルヒ「じゃあ早速っ!」バッ!
鶴屋「撮影会といこうさねっ!」バッ!
みくる「いやぁぁぁぁぁぁ!!キョッ、キョンくん!助っ助けて!!」ビリビリ
ハルヒ「ほらほらっ、男は出てけ!」ゲシッ
キョン「どわっ!あ、朝比奈さん!」
みくる「いや、駄目ぇぇぇぇ!!」
キョン「朝比奈さぁぁぁぁん!」
キョン「ハ、ハルにゃん……?」
ハルヒ「いやぁ、悪いわね鶴ちゃん。スポンサーにまでなってもらっちゃって」
みくる「つ、鶴ちゃん……?」
鶴屋「いやあ、世の中は持ちつ持たれつだよっ!」
ハルヒ&鶴屋「あはははっ」
みくる「キョンくん……これは一体……」
キョン「朝比奈さん、逃げたほうがい」
ハルヒ「じゃあ早速っ!」バッ!
鶴屋「撮影会といこうさねっ!」バッ!
みくる「いやぁぁぁぁぁぁ!!キョッ、キョンくん!助っ助けて!!」ビリビリ
ハルヒ「ほらほらっ、男は出てけ!」ゲシッ
キョン「どわっ!あ、朝比奈さん!」
みくる「いや、駄目ぇぇぇぇ!!」
キョン「朝比奈さぁぁぁぁん!」
41: 2009/11/13(金) 02:02:43.70 ID:oWG92R3bO
鶴屋「ハア……ハア……、みくる可愛いにょろ」
ハルヒ「女のあたしでもどうにかなっちゃったわ……」
みくる「うっうっ……、もうお嫁にいけない……。こんなに肌を見せる服を着せられるなんて……」サメザメ
鶴屋「みくるっ、それはスクール水着って言うんだよっ!」
ハルヒ「鶴ちゃん駄目だわ。みくるちゃん聞いちゃいないみたい」
みくる「ぅぅぅ……」ポロポロ
ハルヒ「もぅ、今日は駄目ね。解散しましょ。撮影会は日を改めてね」
鶴屋「しょーがないねっ!みくる帰ろっか!」
みくる「…………」コクッ
キョン「もう部室に入っていいですか?」
ハルヒ「女のあたしでもどうにかなっちゃったわ……」
みくる「うっうっ……、もうお嫁にいけない……。こんなに肌を見せる服を着せられるなんて……」サメザメ
鶴屋「みくるっ、それはスクール水着って言うんだよっ!」
ハルヒ「鶴ちゃん駄目だわ。みくるちゃん聞いちゃいないみたい」
みくる「ぅぅぅ……」ポロポロ
ハルヒ「もぅ、今日は駄目ね。解散しましょ。撮影会は日を改めてね」
鶴屋「しょーがないねっ!みくる帰ろっか!」
みくる「…………」コクッ
キョン「もう部室に入っていいですか?」
46: 2009/11/13(金) 03:12:39.29 ID:oWG92R3bO
いま飯喰ってるからちょっと待ってね
48: 2009/11/13(金) 03:43:57.42 ID:oWG92R3bO
みくる「うう……」ヨロヨロ
鶴屋「しっかりするんだっみくる!現代社会を生きるにはものげっついタフさが必要なのっさ!」
みくる「ほぇぇ」フラフラ
鶴屋「おっ、君がキョンくんかいっ!?さっきはごめんねっ!ついみっともとこ見せちゃって!」
キョン「あっどうも初めまして」
鶴屋「みくるから噂はよ~っく聞いてるよっ!!」
みくる「ちょ、ちょっと鶴屋さん~」ワタワタ
鶴屋「SOS団で唯一話せそうな人がいたってねっ!」
キョン「いやぁ、そんな……」
鶴屋「ちょっと頭は鈍そうだけどって!!アハハッ!確かにちょっと抜けてそうだよねっ!キョンくんってさっ!」
みくる「…………」
キョン「…………」
鶴屋「あっキョンくん、良かったら途中まで一緒に帰ろうよ!」
鶴屋「しっかりするんだっみくる!現代社会を生きるにはものげっついタフさが必要なのっさ!」
みくる「ほぇぇ」フラフラ
鶴屋「おっ、君がキョンくんかいっ!?さっきはごめんねっ!ついみっともとこ見せちゃって!」
キョン「あっどうも初めまして」
鶴屋「みくるから噂はよ~っく聞いてるよっ!!」
みくる「ちょ、ちょっと鶴屋さん~」ワタワタ
鶴屋「SOS団で唯一話せそうな人がいたってねっ!」
キョン「いやぁ、そんな……」
鶴屋「ちょっと頭は鈍そうだけどって!!アハハッ!確かにちょっと抜けてそうだよねっ!キョンくんってさっ!」
みくる「…………」
キョン「…………」
鶴屋「あっキョンくん、良かったら途中まで一緒に帰ろうよ!」
49: 2009/11/13(金) 03:56:46.43 ID:oWG92R3bO
みくる「もうっ、鶴屋さんったら……あたしは頭が鈍そうなんて言った覚えはありませんよ!ごめんね、キョンくん」
キョン「いえ、気にしてませんから」
鶴屋「ありゃ?そうだっけ? でも驚いたよ~。SOS団なんて名前だからつい怪しげな地下団体かと思ってたら学校の部活なんだからね」
キョン「ハルヒのやつのネーミングセンスがゼロですからね」
鶴屋「みくるを救わなきゃって思ったのは良いけど、まさか文芸部室を乗っ取って活動してるなんて想定外っ。おかげで探すのに手間取ったにょろっ。さっすが策士ハルにゃんってところかなっ。ところで」
キョン「なんです?」
鶴屋「この子が江戸時代から来たってことは知ってるのかなっ?」
キョン「ええまあ」
鶴屋「なら話は早いね」
キョン「いえ、気にしてませんから」
鶴屋「ありゃ?そうだっけ? でも驚いたよ~。SOS団なんて名前だからつい怪しげな地下団体かと思ってたら学校の部活なんだからね」
キョン「ハルヒのやつのネーミングセンスがゼロですからね」
鶴屋「みくるを救わなきゃって思ったのは良いけど、まさか文芸部室を乗っ取って活動してるなんて想定外っ。おかげで探すのに手間取ったにょろっ。さっすが策士ハルにゃんってところかなっ。ところで」
キョン「なんです?」
鶴屋「この子が江戸時代から来たってことは知ってるのかなっ?」
キョン「ええまあ」
鶴屋「なら話は早いね」
50: 2009/11/13(金) 04:15:25.81 ID:oWG92R3bO
鶴屋「うちの家はちょっとした旧家で、山を持ってるんだよ」
キョン「さらっとすごいことをいいますね」
みくる「鶴屋家といえば、あたしのいた時代にもありました。庄屋さんで、確か当主は房右衛門様だったと思います」
キョン「ええっ!?元禄の頃から続いてるんですか!?」
鶴屋「うんっ、そうらしいねっ!まあさすがのあたしでもそんな前の当主の名前は覚えてないけどさっ」
キョン「すごいですね……」
鶴屋「で、ある日その山の麓を散歩してたら見つけたのさっ。そこのトメちゃんをっ」
キョン「はあ…」
鶴屋「もうねっ!かぐや姫かなんかかと思ったよっ!着物を着た美少女が山の中を倒れてるんだもんっ!ボロボロのドロドロだったけどねっ!」
みくる「斜面を滑り落ちて気を失っちゃってたみたいで……」
鶴屋「そのままお持ち帰り、朝までぐっすりコースさっ」
キョン「もっと他の言い方無いんですか」
キョン「さらっとすごいことをいいますね」
みくる「鶴屋家といえば、あたしのいた時代にもありました。庄屋さんで、確か当主は房右衛門様だったと思います」
キョン「ええっ!?元禄の頃から続いてるんですか!?」
鶴屋「うんっ、そうらしいねっ!まあさすがのあたしでもそんな前の当主の名前は覚えてないけどさっ」
キョン「すごいですね……」
鶴屋「で、ある日その山の麓を散歩してたら見つけたのさっ。そこのトメちゃんをっ」
キョン「はあ…」
鶴屋「もうねっ!かぐや姫かなんかかと思ったよっ!着物を着た美少女が山の中を倒れてるんだもんっ!ボロボロのドロドロだったけどねっ!」
みくる「斜面を滑り落ちて気を失っちゃってたみたいで……」
鶴屋「そのままお持ち帰り、朝までぐっすりコースさっ」
キョン「もっと他の言い方無いんですか」
51: 2009/11/13(金) 04:28:29.53 ID:oWG92R3bO
鶴屋「まあそれが去年の秋くらいだったかなっ。そんなわけで、この子はうちでひきとることにしたのさっ」
みくる「忝ないです」
鶴屋「うちは金だけは腐るほどあるのが取り柄だから気にしないでいいよっ。腐らせちゃうのもアレだしさっ」
キョン「しかし良く学校に入学できましたね。戸籍とか手続きとか……」
鶴屋「ぶっちゃけ闇ルートってやつ?世の中には便利な抜け道があるってことっさ!」
キョン「なんでそんなの知ってるんですか」
鶴屋「それはヒミツ!なんならキョン君をフィリピン辺りに密入国もさせられるけどどうする?」
キョン「どうもしませんよ!」
みくる「忝ないです」
鶴屋「うちは金だけは腐るほどあるのが取り柄だから気にしないでいいよっ。腐らせちゃうのもアレだしさっ」
キョン「しかし良く学校に入学できましたね。戸籍とか手続きとか……」
鶴屋「ぶっちゃけ闇ルートってやつ?世の中には便利な抜け道があるってことっさ!」
キョン「なんでそんなの知ってるんですか」
鶴屋「それはヒミツ!なんならキョン君をフィリピン辺りに密入国もさせられるけどどうする?」
キョン「どうもしませんよ!」
52: 2009/11/13(金) 04:57:03.15 ID:oWG92R3bO
鶴屋「まあとにかくっ!鶴屋家のおかげでキョン君とみくるちゃんは出会うことができたってわけだっ!」
キョン「ありがたや」
みくる「ちょ、やめてくださいよぅ」カァァ///
鶴屋「みくる顔真っ赤!かーいいなぁもう」
キョン「で、その“みくる”って名前はどこから?」
鶴屋「ん?なんとなくっ。トメじゃやっぱりアレだからねっ。なんかぴったりでしょっ?」
キョン「そうですね」
鶴屋「他にもいくつか候補があったんだけどね」
みくる「えっ、それは初耳ですぅ」
キョン「例えば?」
鶴屋「え~とねっ。まず一つは“シルク”」
キョン「あ~、それは関西圏では止めたほうがいいですね。色んな意味で」
みくる「?」
キョン「ありがたや」
みくる「ちょ、やめてくださいよぅ」カァァ///
鶴屋「みくる顔真っ赤!かーいいなぁもう」
キョン「で、その“みくる”って名前はどこから?」
鶴屋「ん?なんとなくっ。トメじゃやっぱりアレだからねっ。なんかぴったりでしょっ?」
キョン「そうですね」
鶴屋「他にもいくつか候補があったんだけどね」
みくる「えっ、それは初耳ですぅ」
キョン「例えば?」
鶴屋「え~とねっ。まず一つは“シルク”」
キョン「あ~、それは関西圏では止めたほうがいいですね。色んな意味で」
みくる「?」
55: 2009/11/13(金) 05:09:26.64 ID:oWG92R3bO
鶴屋「母音がi.u.uになるような名前をつけたいな~って思ってたんだよね」
キョン「でもシルクにしちゃうとあだ名が間違いなく姉さんになりますよ」
鶴屋「他にはね~、“ぴくる”とか」
キョン「まあ定番ですよね。さんざん既出ですしね」
鶴屋「既出?どこで?」
キョン「いえ、こっちの話です」
鶴屋「他のパターンもいろいろ考えたんだけどねっ。結局この子の顔を見てたらみくるが一番しっくりきたんだよねっ、なぜだか知らないけどっ」
みくる「あたしも気に入ってます。なんとなくですけど……」
キョン「確かに可愛らしい名前でぴったりですね」
キョン「でもシルクにしちゃうとあだ名が間違いなく姉さんになりますよ」
鶴屋「他にはね~、“ぴくる”とか」
キョン「まあ定番ですよね。さんざん既出ですしね」
鶴屋「既出?どこで?」
キョン「いえ、こっちの話です」
鶴屋「他のパターンもいろいろ考えたんだけどねっ。結局この子の顔を見てたらみくるが一番しっくりきたんだよねっ、なぜだか知らないけどっ」
みくる「あたしも気に入ってます。なんとなくですけど……」
キョン「確かに可愛らしい名前でぴったりですね」
56: 2009/11/13(金) 05:17:01.91 ID:oWG92R3bO
鶴屋「ふーん」ジーッ
キョン「どうかしましたか?」
鶴屋「いやさっ。みくるがあたし以外の人とこんなにしゃべるの初めて見るんだよねっ」
みくる「そういえば確かにキョン君話しやすいかも……」
キョン「えっ、何でですか?」
みくる「わからないけど……」
鶴屋「むふーん。なるほどねー」
キョン「?」
鶴屋「キョン君っ!鶴屋お姉さんのお願い聞いてくれないっかなっ!」
キョン「え?えっと、何でしょうか」
鶴屋「みくるをさ、いろいろな場所に案内してやって欲しいんだなっ」
みくる「えっ!」
キョン「どうかしましたか?」
鶴屋「いやさっ。みくるがあたし以外の人とこんなにしゃべるの初めて見るんだよねっ」
みくる「そういえば確かにキョン君話しやすいかも……」
キョン「えっ、何でですか?」
みくる「わからないけど……」
鶴屋「むふーん。なるほどねー」
キョン「?」
鶴屋「キョン君っ!鶴屋お姉さんのお願い聞いてくれないっかなっ!」
キョン「え?えっと、何でしょうか」
鶴屋「みくるをさ、いろいろな場所に案内してやって欲しいんだなっ」
みくる「えっ!」
57: 2009/11/13(金) 05:28:45.46 ID:oWG92R3bO
キョン「それってどういう……」
鶴屋「あたし、こう見えても割と多忙なんだよねっ。だからあんまり方々にみくるを連れて歩けないんだっ」
キョン「ふむ……」
鶴屋「でも、みくるはまだまだこの時代で知らないことがいっっぱい。だからキョン君がみくるに社会勉強をさせてもらって欲しいんだよ」
キョン「俺なんかでいいんですか?いや、もちろん俺は嬉しいんですが」
鶴屋「キョン君ならたぶん安全っ!オイタする度胸も無さそうだしねっ。あたしの目にほぼ狂いは無いにょろ!」
キョン「なんかそう言われると複雑ですが、朝比奈さんは良いんですか?」
みくる「えっと、もしキョン君がよろしければ……」
鶴屋「決まりだねっ!ただし!」
キョン「ただし?」
鶴屋「今日はもう遅いから、また日を改めてねっ!」
鶴屋「あたし、こう見えても割と多忙なんだよねっ。だからあんまり方々にみくるを連れて歩けないんだっ」
キョン「ふむ……」
鶴屋「でも、みくるはまだまだこの時代で知らないことがいっっぱい。だからキョン君がみくるに社会勉強をさせてもらって欲しいんだよ」
キョン「俺なんかでいいんですか?いや、もちろん俺は嬉しいんですが」
鶴屋「キョン君ならたぶん安全っ!オイタする度胸も無さそうだしねっ。あたしの目にほぼ狂いは無いにょろ!」
キョン「なんかそう言われると複雑ですが、朝比奈さんは良いんですか?」
みくる「えっと、もしキョン君がよろしければ……」
鶴屋「決まりだねっ!ただし!」
キョン「ただし?」
鶴屋「今日はもう遅いから、また日を改めてねっ!」
60: 2009/11/13(金) 05:54:59.11 ID:oWG92R3bO
みくる「じゃあね。またねキョン君」
鶴屋「じゃーねー!まったねー!」
キョン「ええ、また」
キョン「……これってデートの約束だよな。間違いないよな。やった!俺にもとうとう春が…!」
ハルヒ「何を往来でニヤニヤ浮かれてんのよあんたは」
キョン「す、涼宮!なんでここに!」
ハルヒ「ただ通りかかっただけよ。それよりあんた、鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しちゃって」
キョン「お、お前の見間違いだろ!」
ハルヒ「どうだか。言っとくけどね、SOS団は内部恋愛禁止だからね!いい?」
キョン「別に俺はそんなつもりで……」
ハルヒ「特にみくるちゃんにちょっかいかけちゃ駄目だからね!大事なマスコットなんだから」
キョン「そうかい。わかったよ」
ハルヒ「本当にわかってんの?」
キョン「わかったって言ってるだろ。くどいぞ」
ハルヒ「ふん。どーだか。じゃね。バイバイ」スタスタ
キョン「ああ、また明日な」
鶴屋「じゃーねー!まったねー!」
キョン「ええ、また」
キョン「……これってデートの約束だよな。間違いないよな。やった!俺にもとうとう春が…!」
ハルヒ「何を往来でニヤニヤ浮かれてんのよあんたは」
キョン「す、涼宮!なんでここに!」
ハルヒ「ただ通りかかっただけよ。それよりあんた、鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しちゃって」
キョン「お、お前の見間違いだろ!」
ハルヒ「どうだか。言っとくけどね、SOS団は内部恋愛禁止だからね!いい?」
キョン「別に俺はそんなつもりで……」
ハルヒ「特にみくるちゃんにちょっかいかけちゃ駄目だからね!大事なマスコットなんだから」
キョン「そうかい。わかったよ」
ハルヒ「本当にわかってんの?」
キョン「わかったって言ってるだろ。くどいぞ」
ハルヒ「ふん。どーだか。じゃね。バイバイ」スタスタ
キョン「ああ、また明日な」
61: 2009/11/13(金) 06:11:54.12 ID:oWG92R3bO
翌日放課後
コンコン
みくる「はーい、どうぞー」
キョン「どうも朝比奈さん」
みくる「遅かったですね。涼宮さんは?」
キョン「帰りました。なんか今日は偉く弱ってましてね。仇討ちするならいまですよ」
みくる「この時代でも仇討ちってあるんですねー」
キョン「あっ、いえ。仇討ちは明治に禁止されたんですよ」
みくる「めいじ?なんですかそれ?」
キョン「ええと……」
みくる「あっそういえばめいじってお菓子つくってるところがあるって鶴屋さんが」
キョン「なんでそっちの明治を知ってるんですか」
みくる「お菓子の店が仇討ちを禁止するなんて、この時代は変わってますね~。やっぱり将軍様御用達の由緒あるお菓子屋さんなんですか?」
キョン「ああ、意外と説明が面倒くさい……」
コンコン
みくる「はーい、どうぞー」
キョン「どうも朝比奈さん」
みくる「遅かったですね。涼宮さんは?」
キョン「帰りました。なんか今日は偉く弱ってましてね。仇討ちするならいまですよ」
みくる「この時代でも仇討ちってあるんですねー」
キョン「あっ、いえ。仇討ちは明治に禁止されたんですよ」
みくる「めいじ?なんですかそれ?」
キョン「ええと……」
みくる「あっそういえばめいじってお菓子つくってるところがあるって鶴屋さんが」
キョン「なんでそっちの明治を知ってるんですか」
みくる「お菓子の店が仇討ちを禁止するなんて、この時代は変わってますね~。やっぱり将軍様御用達の由緒あるお菓子屋さんなんですか?」
キョン「ああ、意外と説明が面倒くさい……」
63: 2009/11/13(金) 06:25:36.26 ID:oWG92R3bO
キョン「そういえば古泉は?」
みくる「ちょっと顔見せたんだけど、なんだか“あるばいと?”とかいうので帰っちゃった。あるばいとって何です?」
キョン「ええと、丁稚奉公みたいなもんですよ」
みくる「へえ~。じゃあ早く手代さんになれるといいですねぇ」
キョン「そうですねぇ」
みくる「そういえば、長門さんのこと“うちゅうじん”とか言ってましたけど、うちゅうじんって何ですか?」
長門「…………」
キョン「ええとですね、まずこの地球には大気圏と成層圏ってのがこういう風に層状にありまして」
みくる「えっと…、ちきゅう?」
キョン「あっ、そこからか…。えっと、このホワイトボードに図を書いて説明しますね。ええと……」キュッキュッ
みくる「あの~、ごめんなさい……」
キョン「はい、何か?」
みくる「この時代の字、ほとんど読めないんです……」
キョン「…………」
みくる「ちょっと顔見せたんだけど、なんだか“あるばいと?”とかいうので帰っちゃった。あるばいとって何です?」
キョン「ええと、丁稚奉公みたいなもんですよ」
みくる「へえ~。じゃあ早く手代さんになれるといいですねぇ」
キョン「そうですねぇ」
みくる「そういえば、長門さんのこと“うちゅうじん”とか言ってましたけど、うちゅうじんって何ですか?」
長門「…………」
キョン「ええとですね、まずこの地球には大気圏と成層圏ってのがこういう風に層状にありまして」
みくる「えっと…、ちきゅう?」
キョン「あっ、そこからか…。えっと、このホワイトボードに図を書いて説明しますね。ええと……」キュッキュッ
みくる「あの~、ごめんなさい……」
キョン「はい、何か?」
みくる「この時代の字、ほとんど読めないんです……」
キョン「…………」
64: 2009/11/13(金) 06:34:48.15 ID:oWG92R3bO
みくる「いえ、ひらがなはなんとか大丈夫なんですけど、漢字が全然駄目で……ごめんなさい」
キョン「いえ、気にしないでください。仕方ないことですから」
みくる「頑張ってお勉強してるんだけど……」
キョン「いや、逆にすごいですよ。普通はこんなに落ち着いて振る舞えませんよ」
みくる「でも、鶴屋さんの家でもあたし失敗ばかりで……」
キョン「例えば?」
みくる「電気って言うのがわからなくて頑張って吹き消そうとしたり」
キョン「ああ~……昔は灯りだったから」
みくる「走ってる電車を見て悲鳴あげて卒倒ちゃったり」
キョン「ああ…なるほどね……」
みくる「セコムにひっかかったり」
キョン「待て」
キョン「いえ、気にしないでください。仕方ないことですから」
みくる「頑張ってお勉強してるんだけど……」
キョン「いや、逆にすごいですよ。普通はこんなに落ち着いて振る舞えませんよ」
みくる「でも、鶴屋さんの家でもあたし失敗ばかりで……」
キョン「例えば?」
みくる「電気って言うのがわからなくて頑張って吹き消そうとしたり」
キョン「ああ~……昔は灯りだったから」
みくる「走ってる電車を見て悲鳴あげて卒倒ちゃったり」
キョン「ああ…なるほどね……」
みくる「セコムにひっかかったり」
キョン「待て」
65: 2009/11/13(金) 06:43:24.30 ID:oWG92R3bO
キョン「泥棒したんですか!?」
みくる「まさか!事故です事故!」
キョン「いや、事故っていっても……まあいいや。後はなんかあります?」
みくる「水洗トイレに感動しました!」
キョン「ああ、なるほど」
みくる「流し方がわかんなくって、思わず鶴屋さん呼んで流し方を教わったの」
キョン「なん……だと……」
みくる「鶴屋さん、すっごくびっくりしてたんですよ」
キョン「そりゃあそうだと思いますよ」
キョン「(そうか、汲み取りの時代だから見られて恥ずかしいってのが無いのか……)」
みくる「まさか!事故です事故!」
キョン「いや、事故っていっても……まあいいや。後はなんかあります?」
みくる「水洗トイレに感動しました!」
キョン「ああ、なるほど」
みくる「流し方がわかんなくって、思わず鶴屋さん呼んで流し方を教わったの」
キョン「なん……だと……」
みくる「鶴屋さん、すっごくびっくりしてたんですよ」
キョン「そりゃあそうだと思いますよ」
キョン「(そうか、汲み取りの時代だから見られて恥ずかしいってのが無いのか……)」
66: 2009/11/13(金) 06:58:22.33 ID:oWG92R3bO
みくる「でもほんとこの時代に来てから驚くことばっかり。夜道も明るいし」
キョン「街灯ですか」
みくる「食べ物もいっぱいあるし」
キョン「そう考えるとこの時代って恵まれてるんですね」
みくる「でも機械を動かす電気ってすごいですよね。あれって一体どうやって動かしてるの?」
キョン「え?えぇとそれは……」
みくる「不思議だなー」
キョン「……(この質問責め、妹にそっくりだ!困った)」
キョン「そうだ長門!」
長門「……なに?」
キョン「電化製品の仕組みを朝比奈さんに説明してあげてくれないか?」
長門「…………」コク
長門「まず電気と言うのは、物質中に存在する電子が……」
みくる「えっと……のっけからわからないですぅ……」
長門「…………」
キョン「街灯ですか」
みくる「食べ物もいっぱいあるし」
キョン「そう考えるとこの時代って恵まれてるんですね」
みくる「でも機械を動かす電気ってすごいですよね。あれって一体どうやって動かしてるの?」
キョン「え?えぇとそれは……」
みくる「不思議だなー」
キョン「……(この質問責め、妹にそっくりだ!困った)」
キョン「そうだ長門!」
長門「……なに?」
キョン「電化製品の仕組みを朝比奈さんに説明してあげてくれないか?」
長門「…………」コク
長門「まず電気と言うのは、物質中に存在する電子が……」
みくる「えっと……のっけからわからないですぅ……」
長門「…………」
67: 2009/11/13(金) 07:14:51.43 ID:oWG92R3bO
2時間後
みくる「え~っと。じゃあ電子、ミュー粒子、タウ粒子にそれぞれ対応するれぷとん?があるってことですね」
長門「そう。そしてニュートリノは相互作用が弱く極めて透過性が」
キョン「長門?おい長門?」
長門「なに」
キョン「俺は電化製品の仕組みについて説明してくれって言ったんだが」
長門「電気についての性質を理解するには、素粒子の勉強は必要不可欠と判断する」
キョン「いや、すまんが長門。俺達はノーベル賞をねらってるわけじゃないんだ。素粒子の勉強なんかしてたら一生あっても時間が足りない」
長門「……そう」シュン
キョン「悪いな長門」
みくる「え、えと、長門さん!為になる話をありがとうございました!また聞かせてくださいね!」
長門「……いい」
キョン「ん。なんか忘れてるような……」
朝倉「キョンくん……来ない……」
みくる「え~っと。じゃあ電子、ミュー粒子、タウ粒子にそれぞれ対応するれぷとん?があるってことですね」
長門「そう。そしてニュートリノは相互作用が弱く極めて透過性が」
キョン「長門?おい長門?」
長門「なに」
キョン「俺は電化製品の仕組みについて説明してくれって言ったんだが」
長門「電気についての性質を理解するには、素粒子の勉強は必要不可欠と判断する」
キョン「いや、すまんが長門。俺達はノーベル賞をねらってるわけじゃないんだ。素粒子の勉強なんかしてたら一生あっても時間が足りない」
長門「……そう」シュン
キョン「悪いな長門」
みくる「え、えと、長門さん!為になる話をありがとうございました!また聞かせてくださいね!」
長門「……いい」
キョン「ん。なんか忘れてるような……」
朝倉「キョンくん……来ない……」
70: 2009/11/13(金) 07:25:54.10 ID:oWG92R3bO
みくる「あっもうこんな時間!早く帰らないと!」
キョン「そうですね。一緒に帰りましょうか」
みくる「え、えっと、着替え待たせちゃうけど……」
キョン「それくらい待ちますよ」
みくる「なんか悪いな……。あっ長門さんも一緒に……」
長門「わたしはいい」スッ
キョン「長門」
長門「なに」
キョン「今日はありがとな。それと」
長門「?」
キョン「眼鏡は無い方が堅い感じが消えて良いと思うぞ」
長門「……そう」
キョン「そうですね。一緒に帰りましょうか」
みくる「え、えっと、着替え待たせちゃうけど……」
キョン「それくらい待ちますよ」
みくる「なんか悪いな……。あっ長門さんも一緒に……」
長門「わたしはいい」スッ
キョン「長門」
長門「なに」
キョン「今日はありがとな。それと」
長門「?」
キョン「眼鏡は無い方が堅い感じが消えて良いと思うぞ」
長門「……そう」
71: 2009/11/13(金) 08:00:57.16 ID:oWG92R3bO
みくる「あの……今度の……その」
キョン「出かける話ですか?」
みくる「そう、それなんですけど」
キョン「どっか行きたい場所とか、あるんですか?」
みくる「いえ、別に無いんですけど……」
キョン「遠慮なく言ってくださいね」
みくる「えと……うん。あの……」
キョン「何ですか?」
みくる「あたし、こうやって男の人と二人で歩くってほとんど無くって……あ、この話…、土曜日もしましたね」
キョン「ははっ、そうですね」
みくる「ごめんなさい。あたし、緊張してしどろもどろで……」
キョン「そういうところが良いと思いますよ」
みくる「そんな……」
キョン「あっ、じゃあ俺はこっちなんで」
みくる「えっ、うん。じゃあまた……。今度、楽しみにしてるから……さよなら」
キョン「出かける話ですか?」
みくる「そう、それなんですけど」
キョン「どっか行きたい場所とか、あるんですか?」
みくる「いえ、別に無いんですけど……」
キョン「遠慮なく言ってくださいね」
みくる「えと……うん。あの……」
キョン「何ですか?」
みくる「あたし、こうやって男の人と二人で歩くってほとんど無くって……あ、この話…、土曜日もしましたね」
キョン「ははっ、そうですね」
みくる「ごめんなさい。あたし、緊張してしどろもどろで……」
キョン「そういうところが良いと思いますよ」
みくる「そんな……」
キョン「あっ、じゃあ俺はこっちなんで」
みくる「えっ、うん。じゃあまた……。今度、楽しみにしてるから……さよなら」
72: 2009/11/13(金) 08:10:30.61 ID:oWG92R3bO
みくる「ただいま」
鶴屋「みくるおかえりーっ!遅かったね!」
みくる「部室で話し込んでて……」
鶴屋「うんうんっ。友達が出来るのはいいことだねっ」
みくる「で、あの……」
鶴屋「どしたい?」
みくる「うちゅーじんって何ですか?」
鶴屋「おっ、矢追純一にでも触発されたのかな?あたしも昔ハマったなーっ。よしっ、あたしが小学校の時読んでた本を貸してあげるよっ」
みくる「ほんとですかぁ!嬉しいな!」
鶴屋「漢字とカタカナが多いけどねっ!」
みくる「そう……」
鶴屋「みくるおかえりーっ!遅かったね!」
みくる「部室で話し込んでて……」
鶴屋「うんうんっ。友達が出来るのはいいことだねっ」
みくる「で、あの……」
鶴屋「どしたい?」
みくる「うちゅーじんって何ですか?」
鶴屋「おっ、矢追純一にでも触発されたのかな?あたしも昔ハマったなーっ。よしっ、あたしが小学校の時読んでた本を貸してあげるよっ」
みくる「ほんとですかぁ!嬉しいな!」
鶴屋「漢字とカタカナが多いけどねっ!」
みくる「そう……」
74: 2009/11/13(金) 08:19:13.28 ID:oWG92R3bO
みくる「鶴屋さんに借りた本……図解雑学宇宙人……」ペラ
みくる「電子辞書引きながらじゃないと読めないな~」カチカチ
みくる「グレイ型宇宙人……」
みくる「あぶだくしょん……きゃとるみゅーてぃれーしょん」ペラ
みくる「謎の金属片……第三種接近遭遇……」ペラ
みくる「長門さんも牛の血を抜いたり、手術したりするのかな……」
みくる「…………」
…
……
………
鶴屋「みくるどうしたの?」
みくる「怖くて寝れないから一緒に寝て欲しいの……」グス
鶴屋「(可愛い……)」
みくる「電子辞書引きながらじゃないと読めないな~」カチカチ
みくる「グレイ型宇宙人……」
みくる「あぶだくしょん……きゃとるみゅーてぃれーしょん」ペラ
みくる「謎の金属片……第三種接近遭遇……」ペラ
みくる「長門さんも牛の血を抜いたり、手術したりするのかな……」
みくる「…………」
…
……
………
鶴屋「みくるどうしたの?」
みくる「怖くて寝れないから一緒に寝て欲しいの……」グス
鶴屋「(可愛い……)」
76: 2009/11/13(金) 08:45:13.13 ID:oWG92R3bO
翌日放課後
みくる「…………」ジー
長門「…………」ペラッ
みくる「…………」ジー
長門「…………」ペラッ
みくる「…………」ジー
長門「……なに?」
みくる「ひゃいっ!!」ビクゥッ
長門「どうかした?」
みくる「な、長門さんはその……」
長門「…………」
みくる「金属片で血を抜いたりなアダムスキー型のグレイだったりするんですか?」ビクビク
長門「なんのこと?」
みくる「すっすいません!変なこと聞いてっ!」
長門「?」
みくる「…………」ジー
長門「…………」ペラッ
みくる「…………」ジー
長門「…………」ペラッ
みくる「…………」ジー
長門「……なに?」
みくる「ひゃいっ!!」ビクゥッ
長門「どうかした?」
みくる「な、長門さんはその……」
長門「…………」
みくる「金属片で血を抜いたりなアダムスキー型のグレイだったりするんですか?」ビクビク
長門「なんのこと?」
みくる「すっすいません!変なこと聞いてっ!」
長門「?」
77: 2009/11/13(金) 09:00:23.70 ID:oWG92R3bO
みくる「長門さんは、その……宇宙人なんですよね……」
長門「通俗的に言えば」
みくる「つーぞく…?」
長門「正しくは対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」
みくる「い、いんたーちぇんじ?」
長門「宇宙人と捉えても構わない。さしたる違いは無い」
みくる「じゃあ長門さんって本当に宇宙人ってことね」
長門「そう」
キョン「ちーっす……。二人とも何の話をしてるんですか?」
みくる「あっ、キョン君!昨日ね、鶴屋さんから“やおい”さんの本を借りたら、長門さんが当てはまってて、どうも長門さんもやおいさんだったみたいなんです!」
長門「!!」
キョン「鶴屋さんと長門が、やおい……」
長門「通俗的に言えば」
みくる「つーぞく…?」
長門「正しくは対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」
みくる「い、いんたーちぇんじ?」
長門「宇宙人と捉えても構わない。さしたる違いは無い」
みくる「じゃあ長門さんって本当に宇宙人ってことね」
長門「そう」
キョン「ちーっす……。二人とも何の話をしてるんですか?」
みくる「あっ、キョン君!昨日ね、鶴屋さんから“やおい”さんの本を借りたら、長門さんが当てはまってて、どうも長門さんもやおいさんだったみたいなんです!」
長門「!!」
キョン「鶴屋さんと長門が、やおい……」
92: 2009/11/13(金) 15:05:00.84 ID:oWG92R3bO
長門「ちがう。信じて」
キョン「いやまあ、別に人の趣味に口出しする気は無いからかまわんが……。しかし鶴屋さんがやおい趣味とは意外だな……」
長門「…………」
みくる「え、えっと……あたし何か慌てて変なことを口走っちゃいましたかぁ?」
長門「……別に。気にしないでいい」
みくる「ひっ!なんかごめんなさい!あぶだくしょんしないでください!」
長門「そんなことしない」
キョン「腐女子文化は意外と浸透してるんだなぁ……」
キョン「いやまあ、別に人の趣味に口出しする気は無いからかまわんが……。しかし鶴屋さんがやおい趣味とは意外だな……」
長門「…………」
みくる「え、えっと……あたし何か慌てて変なことを口走っちゃいましたかぁ?」
長門「……別に。気にしないでいい」
みくる「ひっ!なんかごめんなさい!あぶだくしょんしないでください!」
長門「そんなことしない」
キョン「腐女子文化は意外と浸透してるんだなぁ……」
94: 2009/11/13(金) 15:14:38.62 ID:oWG92R3bO
みくる「ところで涼宮さんは?」
キョン「今日も来ないみたいですね。なんだかえらく元気が無いんですよね。まあそっちのほうが安心ですが」
ガチャン
古泉「おや、涼宮さん以外おそろいで」
キョン「久しぶりだな」
古泉「ええまあ。ちょっと昨日警察に捕まってまして」
キョン「はい!?」
キョン「今日も来ないみたいですね。なんだかえらく元気が無いんですよね。まあそっちのほうが安心ですが」
ガチャン
古泉「おや、涼宮さん以外おそろいで」
キョン「久しぶりだな」
古泉「ええまあ。ちょっと昨日警察に捕まってまして」
キョン「はい!?」
95: 2009/11/13(金) 15:23:13.71 ID:oWG92R3bO
古泉「ちょっといいですか」
キョン「うん、なんだ古泉」
古泉「これ、例の調査資料をコピーしたSDメモリーです。どうぞ」
キョン「まさかお前……」
古泉「そのまさかですよ。昨日鶴屋邸に忍び込み厳重な警備をかいくぐって盗さ……もとい、記録した画像が入っています」ヒソヒソ
キョン「お前……」
古泉「さすがにクレイモアに引っかかった時は氏ぬかと思いましたが……そんなもので僕のピーピング魂は打ち砕けません!」
キョン「俺、お前のことを誤解してたよ……。でも最後の最後でドジを踏んだんだな」
古泉「いえ、捕まったのは別件の猥褻物陳列罪です」
キョン「なんだと……」
キョン「うん、なんだ古泉」
古泉「これ、例の調査資料をコピーしたSDメモリーです。どうぞ」
キョン「まさかお前……」
古泉「そのまさかですよ。昨日鶴屋邸に忍び込み厳重な警備をかいくぐって盗さ……もとい、記録した画像が入っています」ヒソヒソ
キョン「お前……」
古泉「さすがにクレイモアに引っかかった時は氏ぬかと思いましたが……そんなもので僕のピーピング魂は打ち砕けません!」
キョン「俺、お前のことを誤解してたよ……。でも最後の最後でドジを踏んだんだな」
古泉「いえ、捕まったのは別件の猥褻物陳列罪です」
キョン「なんだと……」
96: 2009/11/13(金) 15:39:47.11 ID:oWG92R3bO
古泉「ちょっとね。その資料を見てたらエキサイティングしてしまいましてね」
キョン「…………」
古泉「なに、初犯で厳重注意で済みましたから心配ありません」
キョン「いや、心配なのはそこじゃないんだが」
古泉「まあ初犯と言っても、バレたのが初めてって意味ですがね」
キョン「……聞かなかったことにしよう。ところで今日は涼宮のやつも来ないし、お開きにするってのはどうだ」
古泉「そうですねぇ。あなたとオセロをして過ごすと言うのも悪くはないですが、それはまたの機会ということで」
長門「…………」パタン
みくる「キョ、キョン君、あの……」
キョン「朝比奈さん、どうしました?」
みくる「今日とか駄目かな……」
キョン「…………」
古泉「なに、初犯で厳重注意で済みましたから心配ありません」
キョン「いや、心配なのはそこじゃないんだが」
古泉「まあ初犯と言っても、バレたのが初めてって意味ですがね」
キョン「……聞かなかったことにしよう。ところで今日は涼宮のやつも来ないし、お開きにするってのはどうだ」
古泉「そうですねぇ。あなたとオセロをして過ごすと言うのも悪くはないですが、それはまたの機会ということで」
長門「…………」パタン
みくる「キョ、キョン君、あの……」
キョン「朝比奈さん、どうしました?」
みくる「今日とか駄目かな……」
98: 2009/11/13(金) 15:49:50.64 ID:oWG92R3bO
みくる「今日はもうすることも無いし……ちょうどいいかなと思って。用事とかあったら遠慮なく言ってね?」
キョン「い、いえ、俺は全然構いませんよ。むしろ喜んで!(靴箱に変な呼び出しはあったけど、どうせ誰かのいたずらだろうしな)」
みくる「良かったぁ。断られたらどうしようかと思いました。あっ、着替えるのでちょっと待っててくださいね」
キョン「わかりました。廊下で待ってますね」ガチャ
その頃の1年5組教室
朝倉「キョンくん今日も来ない……おかしいなぁ……手紙読んでくれてないのかなぁ……」
キョン「い、いえ、俺は全然構いませんよ。むしろ喜んで!(靴箱に変な呼び出しはあったけど、どうせ誰かのいたずらだろうしな)」
みくる「良かったぁ。断られたらどうしようかと思いました。あっ、着替えるのでちょっと待っててくださいね」
キョン「わかりました。廊下で待ってますね」ガチャ
その頃の1年5組教室
朝倉「キョンくん今日も来ない……おかしいなぁ……手紙読んでくれてないのかなぁ……」
104: 2009/11/13(金) 16:53:01.52 ID:oWG92R3bO
キョン「えっと、朝比奈さんは電車はもう大丈夫なんですよね」
みくる「ええ、なんとか。もう倒れたりはしません!」
キョン「それは良かった」
みくる「あたしだって日々成長してるんですよ!」
キョン「えっと、じゃあ三ノ宮まで電車で出ましょうか」
みくる「はい!」
アナウンス「まもなく電車が到着します。白線の内側に……」
ガタンガタン
みくる「わひゃあああ!!」
キョン「落ち着いて!大丈夫ですから!」
みくる「す、すいません、ほーむの端だと迫力があってびっくりしちゃって……」
キョン「あぁ、スピード落ちないで突っ込んできますもんね……」
みくる「ええ、なんとか。もう倒れたりはしません!」
キョン「それは良かった」
みくる「あたしだって日々成長してるんですよ!」
キョン「えっと、じゃあ三ノ宮まで電車で出ましょうか」
みくる「はい!」
アナウンス「まもなく電車が到着します。白線の内側に……」
ガタンガタン
みくる「わひゃあああ!!」
キョン「落ち着いて!大丈夫ですから!」
みくる「す、すいません、ほーむの端だと迫力があってびっくりしちゃって……」
キョン「あぁ、スピード落ちないで突っ込んできますもんね……」
106: 2009/11/13(金) 17:15:17.07 ID:oWG92R3bO
電車内
みくる「キョンくんキョンくん!」
キョン「なんですか?」
みくる「めがっさ速いですね!」
キョン「めがっさ?」
みくる「あれ?鶴屋さんがよく使ってる言葉なんですけど、なんかおかしかったかな?」
キョン「ああ、まあ鶴屋さんの言葉づかいは独特ですから……」
みくる「確かにキョンくんは語尾に“にょろ”ってつけないですよね」
キョン「あれは鶴屋さん独自の言葉なんじゃないですか」
みくる「あっ、キョンくんキョンくん!あの可愛い建物なに?」
キョン「えっと……あれはラブホ……」
みくる「いったい何をする場所なの?」
キョン「え、えっと……」
みくる「キョンくんキョンくん!」
キョン「なんですか?」
みくる「めがっさ速いですね!」
キョン「めがっさ?」
みくる「あれ?鶴屋さんがよく使ってる言葉なんですけど、なんかおかしかったかな?」
キョン「ああ、まあ鶴屋さんの言葉づかいは独特ですから……」
みくる「確かにキョンくんは語尾に“にょろ”ってつけないですよね」
キョン「あれは鶴屋さん独自の言葉なんじゃないですか」
みくる「あっ、キョンくんキョンくん!あの可愛い建物なに?」
キョン「えっと……あれはラブホ……」
みくる「いったい何をする場所なの?」
キョン「え、えっと……」
111: 2009/11/13(金) 17:29:43.88 ID:oWG92R3bO
みくる「やっと着きました~」
キョン「ここは初めてですか?」
みくる「は…はい。あんまり外には出ないので。怖いから……」
キョン「鶴屋さんとはあまり出かけないんですか?」
みくる「うん。鶴屋さん忙しそうにしてるから。本家を継ぐための勉強があるからって。たまに出かけても近場で……」
キョン「わかりました。今日は一緒にいろいろまわりましょうね」
みくる「はい!」
キョン「ここは初めてですか?」
みくる「は…はい。あんまり外には出ないので。怖いから……」
キョン「鶴屋さんとはあまり出かけないんですか?」
みくる「うん。鶴屋さん忙しそうにしてるから。本家を継ぐための勉強があるからって。たまに出かけても近場で……」
キョン「わかりました。今日は一緒にいろいろまわりましょうね」
みくる「はい!」
112: 2009/11/13(金) 17:36:25.63 ID:oWG92R3bO
みくる「人が多いね」
キョン「はぐれないようについてきてくださいね」
みくる「はいっ」
キョン「ところで朝比奈さん……」
キョン「あれ?」
みくる「ひぇ、ひゃい!」
キョン「朝比奈さん!?」
みくる「キョンくぅ~ん!!こんなの乗れませぇん!!」
キョン「しまった……。エスカレーターは無理か……」
みくる「たすけてぇ!」
キョン「いまそっちに行きますから待っててください!」ダダッ
キョン「はぐれないようについてきてくださいね」
みくる「はいっ」
キョン「ところで朝比奈さん……」
キョン「あれ?」
みくる「ひぇ、ひゃい!」
キョン「朝比奈さん!?」
みくる「キョンくぅ~ん!!こんなの乗れませぇん!!」
キョン「しまった……。エスカレーターは無理か……」
みくる「たすけてぇ!」
キョン「いまそっちに行きますから待っててください!」ダダッ
115: 2009/11/13(金) 17:46:46.03 ID:oWG92R3bO
キョン「この年でエスカレーター逆走するとは思わなかったな……」ゼェゼェ
みくる「ご、ごめんなさい……」
キョン「いえ……いいんですよ」
みくる「で、でも」
キョン「気にしないで」
みくる「あの逆に動いてる階段のほうにまわって乗ってくれば走らなくても済んだんじゃ……」
キョン「…………」
みくる「……あたし、いま余計なこと言いましたか?」
キョン「……いえ、まったく正論です」
みくる「あの……」
キョン「はい?」
みくる「もうはぐれないように手、繋いでいてくれませんか?」
キョン「え!?」
みくる「ご、ごめんなさい……」
キョン「いえ……いいんですよ」
みくる「で、でも」
キョン「気にしないで」
みくる「あの逆に動いてる階段のほうにまわって乗ってくれば走らなくても済んだんじゃ……」
キョン「…………」
みくる「……あたし、いま余計なこと言いましたか?」
キョン「……いえ、まったく正論です」
みくる「あの……」
キョン「はい?」
みくる「もうはぐれないように手、繋いでいてくれませんか?」
キョン「え!?」
118: 2009/11/13(金) 17:54:28.31 ID:oWG92R3bO
みくる「嫌?」
キョン「いえ、全然嫌じゃないです!むしろ喜んで!」
みくる「よかった……」
キョン「えっと、じゃあ行きますよ」ギュッ
みくる「は、はい…」
キョン「生きてて良かった……」
みくる「…………////」
キョン「いえ、全然嫌じゃないです!むしろ喜んで!」
みくる「よかった……」
キョン「えっと、じゃあ行きますよ」ギュッ
みくる「は、はい…」
キョン「生きてて良かった……」
みくる「…………////」
163: 2009/11/13(金) 23:41:12.69 ID:oWG92R3bO
みくる「…………」ギュー
キョン「朝比奈さん、強く手握りすぎですって」
みくる「ご、ごめんなさい……。あたしまだ車に横を走られるのが怖くて」
キョン「大丈夫です。そのうち慣れますよ」
みくる「高いビルが立ち並ぶのもまだちょっと怖いんですよね。どうやったらこんなの建つんですか?」
キョン「俺はあんまり詳しくないんで、そういう質問は長門にしてやってください」
みくる「そうそう、長門さんって言えば昨日宇宙人の本を鶴屋さんから借りてきて読んだの」
キョン「どうでした?」
みくる「ちょっと怖かったです。牛さんを頃しちゃったりとか……」
キョン「長門はそんなことしませんよ。たぶん」
みくる「たぶん……」
キョン「朝比奈さん、強く手握りすぎですって」
みくる「ご、ごめんなさい……。あたしまだ車に横を走られるのが怖くて」
キョン「大丈夫です。そのうち慣れますよ」
みくる「高いビルが立ち並ぶのもまだちょっと怖いんですよね。どうやったらこんなの建つんですか?」
キョン「俺はあんまり詳しくないんで、そういう質問は長門にしてやってください」
みくる「そうそう、長門さんって言えば昨日宇宙人の本を鶴屋さんから借りてきて読んだの」
キョン「どうでした?」
みくる「ちょっと怖かったです。牛さんを頃しちゃったりとか……」
キョン「長門はそんなことしませんよ。たぶん」
みくる「たぶん……」
167: 2009/11/14(土) 00:00:05.67 ID:oWG92R3bO
みくる「あっこのお店なんですか?」
キョン「LOFTですね」
みくる「こういうお店のことをろふとって言うんですか?」
キョン「いえ、この雑貨屋の名前がLOFTって言うんですよ。入ってみます?」
みくる「うん!面白そう!」
キョン「いろんな物があるんで勉強にもなりますよ」
キョン「LOFTですね」
みくる「こういうお店のことをろふとって言うんですか?」
キョン「いえ、この雑貨屋の名前がLOFTって言うんですよ。入ってみます?」
みくる「うん!面白そう!」
キョン「いろんな物があるんで勉強にもなりますよ」
168: 2009/11/14(土) 00:13:40.83 ID:SO+C5fZtO
みくる「ねえねえキョンくん!このいっぱいある可愛らしいの何?」
キョン「携帯ストラップですね」
みくる「すとらっぷってなに?」
キョン「え~と、根付けのことですよ」
みくる「この時代にも根付けってあるんですね~」
キョン「でもつけるのは印籠じゃなくて携帯電話なんですよ」
みくる「携帯電話、ですか」
キョン「見たことあります?ケータイ」
みくる「はい!というか持ってます!」
キョン「えっ!?」
みくる「えっとね、鶴屋さんが買ってくれたの」ゴソゴソ
キョン「使い方わかるんですか?」
みくる「わかりますよ~、ほらコレ!」
キョン「これは……老人用のメール送れないやつだ……」
みくる「あたしすごいでしょ!」エッヘン
キョン「携帯ストラップですね」
みくる「すとらっぷってなに?」
キョン「え~と、根付けのことですよ」
みくる「この時代にも根付けってあるんですね~」
キョン「でもつけるのは印籠じゃなくて携帯電話なんですよ」
みくる「携帯電話、ですか」
キョン「見たことあります?ケータイ」
みくる「はい!というか持ってます!」
キョン「えっ!?」
みくる「えっとね、鶴屋さんが買ってくれたの」ゴソゴソ
キョン「使い方わかるんですか?」
みくる「わかりますよ~、ほらコレ!」
キョン「これは……老人用のメール送れないやつだ……」
みくる「あたしすごいでしょ!」エッヘン
174: 2009/11/14(土) 00:46:44.34 ID:SO+C5fZtO
みくる「キョンくん、このぬいぐるみってなぁに?」
キョン「張子みたいに飾ったりするんですよ。鶴屋さんのうちに無かったんですか?」
みくる「鶴屋さんの部屋って本とかばっかりで……こんなのは置いてなかったなぁ……」
キョン「へえ、鶴屋さんはもっとふわふわと女の子っぽい部屋に住んでるのかと思ってましたよ」
みくる「可愛いなぁ…これ。こんなふわふわしたものあたしの時には無かったです」
キョン「良ければ一つ買ってあげましょうか?」
みくる「いえ、そんな……」
キョン「なに、朝比奈さんのためならそんなぬいぐるみの1つや2つ……」ヒョイッ
キョン「(げっ!?思ったより高い!!どないしよ……)」
みくる「悪いですよぅ」ウルッ
キョン「男に二言はありませんよ、朝比奈さん」キリッ
キョン「張子みたいに飾ったりするんですよ。鶴屋さんのうちに無かったんですか?」
みくる「鶴屋さんの部屋って本とかばっかりで……こんなのは置いてなかったなぁ……」
キョン「へえ、鶴屋さんはもっとふわふわと女の子っぽい部屋に住んでるのかと思ってましたよ」
みくる「可愛いなぁ…これ。こんなふわふわしたものあたしの時には無かったです」
キョン「良ければ一つ買ってあげましょうか?」
みくる「いえ、そんな……」
キョン「なに、朝比奈さんのためならそんなぬいぐるみの1つや2つ……」ヒョイッ
キョン「(げっ!?思ったより高い!!どないしよ……)」
みくる「悪いですよぅ」ウルッ
キョン「男に二言はありませんよ、朝比奈さん」キリッ
178: 2009/11/14(土) 00:58:59.85 ID:SO+C5fZtO
キョン「LOFTの物価は全般的に高い。さらにぬいぐるみの値段は見かけより高い。これからは覚えておこう……」
みくる「キョンくん、ありがとう!大切にするね!」
キョン「いえいえこれぐらい」キリッ
キョン「(駄目だ……、女に貢ぐ男の気持ちがすげえよくわかるぜ……)」
みくる「えへへ。そうだ、この子の名前決めてあげてくれますか?」
キョン「えっと、無限ライオンだから、むーちゃんとか……ってそのまんますぎか」
みくる「いいですね、むーちゃん♪うふふ」
キョン「しかしぬいぐるみで喜ぶあたり、昔も今も精神的にはあんま変わんないんだな」
みくる「キョンくん、ありがとう!大切にするね!」
キョン「いえいえこれぐらい」キリッ
キョン「(駄目だ……、女に貢ぐ男の気持ちがすげえよくわかるぜ……)」
みくる「えへへ。そうだ、この子の名前決めてあげてくれますか?」
キョン「えっと、無限ライオンだから、むーちゃんとか……ってそのまんますぎか」
みくる「いいですね、むーちゃん♪うふふ」
キョン「しかしぬいぐるみで喜ぶあたり、昔も今も精神的にはあんま変わんないんだな」
184: 2009/11/14(土) 01:20:31.62 ID:SO+C5fZtO
みくる「でも、本当にいろんな物がありますね。一見しただけじゃ何に使うかわからないものばっかり」
キョン「俺でも目が回るほど物がありますからね」
みくる「この時代には職人さんがいっぱいいるんですね!どうやって作ってるんだろう。すごいなぁ。300年も経つとやっぱり人って進歩するんですね……」
キョン「いや朝比奈さん、こういうのはほとんど工場で作ってるんですよ」
みくる「でもその工場を作る人もいるんでしょう?やっぱりこの時代の人達ってすごいですよ」
キョン「言われてみれば……」
みくる「あたしも早くこの時代の人達に追いつけるよう頑張らなきゃ!」
キョン「朝比奈さん」
みくる「なあに、キョンくん?」
キョン「朝比奈さんは元の時代に帰りたいとか思わないんですか?」
みくる「…………」
キョン「俺でも目が回るほど物がありますからね」
みくる「この時代には職人さんがいっぱいいるんですね!どうやって作ってるんだろう。すごいなぁ。300年も経つとやっぱり人って進歩するんですね……」
キョン「いや朝比奈さん、こういうのはほとんど工場で作ってるんですよ」
みくる「でもその工場を作る人もいるんでしょう?やっぱりこの時代の人達ってすごいですよ」
キョン「言われてみれば……」
みくる「あたしも早くこの時代の人達に追いつけるよう頑張らなきゃ!」
キョン「朝比奈さん」
みくる「なあに、キョンくん?」
キョン「朝比奈さんは元の時代に帰りたいとか思わないんですか?」
みくる「…………」
186: 2009/11/14(土) 01:28:04.59 ID:SO+C5fZtO
みくる「…………」
キョン「すいません、変なこと聞いて。あっそうだ。ついでだから今日は飯でも食ってから帰りませんか?あんまり外食もしたことないんでしょう?」
みくる「えっ、ええ…。うん、そうしようかな!じゃあ待っててね、いま鶴屋さんに晩ご飯食べて帰るって連絡するから」
キョン「わかりました」
みくる「えっと、えと、確かまずここのボタンを押して……」
キョン「(まずいこと聞いちゃったかな……)」
キョン「すいません、変なこと聞いて。あっそうだ。ついでだから今日は飯でも食ってから帰りませんか?あんまり外食もしたことないんでしょう?」
みくる「えっ、ええ…。うん、そうしようかな!じゃあ待っててね、いま鶴屋さんに晩ご飯食べて帰るって連絡するから」
キョン「わかりました」
みくる「えっと、えと、確かまずここのボタンを押して……」
キョン「(まずいこと聞いちゃったかな……)」
189: 2009/11/14(土) 01:49:59.28 ID:SO+C5fZtO
鶴屋「もしもし……あっみくるかい」
鶴屋「うん、うん。わかったよっ!キョンくんと楽しんでおいでっ」
鶴屋「でも変なことしちゃ駄目だよっ!まだ高校生なんだからっ」
鶴屋「はははっごめんごめん!じゃあ忙しいから切るねっ!じゃあねー!」プッ
鶴屋「ふぅ……。まあこっそり後をつけるのに忙しいんだけどねっ」
ドンッ
古泉「おっと失礼」
鶴屋「あっ、こちらこそ……って、にょっ!!」
古泉「なにか?」
鶴屋「人前でなんてものぶら下げてるんだいっ!この変Oっ!!」キィンッ
古泉「おぅんふっ」ドサッ
鶴屋「ああっ見失っちゃったよっ!!この鶴屋さんとしたことがっ!!」
鶴屋「うん、うん。わかったよっ!キョンくんと楽しんでおいでっ」
鶴屋「でも変なことしちゃ駄目だよっ!まだ高校生なんだからっ」
鶴屋「はははっごめんごめん!じゃあ忙しいから切るねっ!じゃあねー!」プッ
鶴屋「ふぅ……。まあこっそり後をつけるのに忙しいんだけどねっ」
ドンッ
古泉「おっと失礼」
鶴屋「あっ、こちらこそ……って、にょっ!!」
古泉「なにか?」
鶴屋「人前でなんてものぶら下げてるんだいっ!この変Oっ!!」キィンッ
古泉「おぅんふっ」ドサッ
鶴屋「ああっ見失っちゃったよっ!!この鶴屋さんとしたことがっ!!」
195: 2009/11/14(土) 02:15:05.70 ID:xm7KAdve0
>>1ですが諸事情でパソコンに移行します
198: 2009/11/14(土) 02:35:06.51 ID:xm7KAdve0
みくる「こういうお店来るの始めてなんですよ~」
キョン「洋食はなかったでしょうからね。鶴屋さんとはどんな店に行ったんですか?」
みくる「え~と、一応和食の、お魚料理のお店に行きました。白身のぷりぷりしたお魚で……とってもおいしかったんですよ」
キョン「ああ、間違いなく高級魚ですね。さすが鶴屋さんといおうか……」
みくる「ところでキョンくん、さっきのお話なんですけど……」
キョン「さっきの?」
みくる「元の時代に帰りたいか、って話……」
キョン「ああ、忘れてください。デリカシーの無いことを……」
みくる「わたしはこの時代に来れて良かったと思います。帰りたくありません」
キョン「洋食はなかったでしょうからね。鶴屋さんとはどんな店に行ったんですか?」
みくる「え~と、一応和食の、お魚料理のお店に行きました。白身のぷりぷりしたお魚で……とってもおいしかったんですよ」
キョン「ああ、間違いなく高級魚ですね。さすが鶴屋さんといおうか……」
みくる「ところでキョンくん、さっきのお話なんですけど……」
キョン「さっきの?」
みくる「元の時代に帰りたいか、って話……」
キョン「ああ、忘れてください。デリカシーの無いことを……」
みくる「わたしはこの時代に来れて良かったと思います。帰りたくありません」
199: 2009/11/14(土) 02:41:51.13 ID:xm7KAdve0
キョン「朝比奈さん……」
みくる「別に強がりで言ってるわけじゃないんです。わたしは、本当にそう思っているんです」
キョン「なぜです?家族に会いたいとか思わないんですか?」
みくる「……わたし、じつは遊郭に売られかけたんです」
キョン「え……?」
みくる「別に強がりで言ってるわけじゃないんです。わたしは、本当にそう思っているんです」
キョン「なぜです?家族に会いたいとか思わないんですか?」
みくる「……わたし、じつは遊郭に売られかけたんです」
キョン「え……?」
200: 2009/11/14(土) 02:55:36.86 ID:xm7KAdve0
キョン「朝比奈さん……」
みくる「わたしは貧しい武士の家に生まれたんです。貧しいのに兄妹が多くて生活は苦しかった」
みくる「そこを女衒に目をつけられて、父親はわずかな借金のかたにわたしをひきわたすように迫られたんです」
キョン「…………」
みくる「わたしも一度は納得しました。それで家族が助かるなら、と」
みくる「でも、身柄を引き渡される前日にわたしは……」
みくる「……怖くなって逃げ出してしまったんです」ポロポロ
みくる「わたしは貧しい武士の家に生まれたんです。貧しいのに兄妹が多くて生活は苦しかった」
みくる「そこを女衒に目をつけられて、父親はわずかな借金のかたにわたしをひきわたすように迫られたんです」
キョン「…………」
みくる「わたしも一度は納得しました。それで家族が助かるなら、と」
みくる「でも、身柄を引き渡される前日にわたしは……」
みくる「……怖くなって逃げ出してしまったんです」ポロポロ
202: 2009/11/14(土) 03:16:07.96 ID:xm7KAdve0
みくる「わたしはあの山へ隠れました。でもすぐに追っ手はやってきました」グスッ
キョン「するとそこで……」
みくる「はい…。必氏で逃げているうちに足を滑らせて、気がついたら鶴屋さんの家に……」
キョン「そうだったんですか。だから帰りたくないと……」
みくる「…………」コクン
キョン「そう……ですか」
みくる「あたし、今でも夢にみるんです。その時のこと……」グス
キョン「仕方ありませんよ。そんな思いをしたんだったら当然だ」
みくる「そして目が覚める度に思うんです。なんでわたしはあの時逃げ出したんだろうって」
キョン「するとそこで……」
みくる「はい…。必氏で逃げているうちに足を滑らせて、気がついたら鶴屋さんの家に……」
キョン「そうだったんですか。だから帰りたくないと……」
みくる「…………」コクン
キョン「そう……ですか」
みくる「あたし、今でも夢にみるんです。その時のこと……」グス
キョン「仕方ありませんよ。そんな思いをしたんだったら当然だ」
みくる「そして目が覚める度に思うんです。なんでわたしはあの時逃げ出したんだろうって」
203: 2009/11/14(土) 03:17:21.92 ID:xm7KAdve0
みくる「わたしはあの山へ隠れました。でもすぐに追っ手はやってきました」グスッ
キョン「するとそこで……」
みくる「はい…。必氏で逃げているうちに足を滑らせて、気がついたら鶴屋さんの家に……」
キョン「そうだったんですか。だから帰りたくないと……」
みくる「…………」コクン
キョン「そう……ですか」
みくる「あたし、今でも夢にみるんです。その時のこと……」グス
キョン「仕方ありませんよ。そんな思いをしたんだったら当然だ」
みくる「そして目が覚める度に思うんです。なんでわたしはあの時逃げ出したんだろうって……」
キョン「するとそこで……」
みくる「はい…。必氏で逃げているうちに足を滑らせて、気がついたら鶴屋さんの家に……」
キョン「そうだったんですか。だから帰りたくないと……」
みくる「…………」コクン
キョン「そう……ですか」
みくる「あたし、今でも夢にみるんです。その時のこと……」グス
キョン「仕方ありませんよ。そんな思いをしたんだったら当然だ」
みくる「そして目が覚める度に思うんです。なんでわたしはあの時逃げ出したんだろうって……」
204: 2009/11/14(土) 03:18:26.68 ID:xm7KAdve0
ミスった
207: 2009/11/14(土) 03:42:20.51 ID:xm7KAdve0
みくる「わたしが逃げずにいれば、家族はいくらかマシな生活を送れた筈です。なのに……」
みくる「怖いんです。元の時代に戻って、苦しんでいる家族の姿をみるのが……。でも遊郭に行く勇気もないんです」
みくる「わたしは、そんな自分勝手で親不孝な娘なんです……」ボロボロ
キョン「それは違う!」
みくる「!!」ビクッ
キョン「子供に身売りをさせるような親なんかほっておけばいいんだ!そんな奴のために朝比奈さんが胸を痛める必要は無いんです!」
みくる「でも……」
キョン「でもも何もありません!朝比奈さんは何も悪くない!」
みくる「怖いんです。元の時代に戻って、苦しんでいる家族の姿をみるのが……。でも遊郭に行く勇気もないんです」
みくる「わたしは、そんな自分勝手で親不孝な娘なんです……」ボロボロ
キョン「それは違う!」
みくる「!!」ビクッ
キョン「子供に身売りをさせるような親なんかほっておけばいいんだ!そんな奴のために朝比奈さんが胸を痛める必要は無いんです!」
みくる「でも……」
キョン「でもも何もありません!朝比奈さんは何も悪くない!」
209: 2009/11/14(土) 03:57:44.41 ID:xm7KAdve0
キョン「そんな酷い親には罰があたってしかるべきなんだ。朝比奈さんの兄妹だって、男なんだからなんとか自分でやっていくでしょう。なんら気に病むところは無いんだ」
みくる「キョンくん……」
キョン「どうしても誰かに責任があるとすれば、それは神様だ。いるとすればですが。時間跳躍だって朝比奈さんの意思によるものじゃないんですからね」
みくる「そう、かな……」グシッ
キョン「そうです。朝比奈さんはただ胸をはっときゃいいんですよ!それに……」
みくる「それに?」
キョン「あなたはもう“朝比奈みくる”なんだから」
みくる「…………」
キョン「過ぎたことにとらわれてちゃいけませんよ」
みくる「キョンくん……」
キョン「どうしても誰かに責任があるとすれば、それは神様だ。いるとすればですが。時間跳躍だって朝比奈さんの意思によるものじゃないんですからね」
みくる「そう、かな……」グシッ
キョン「そうです。朝比奈さんはただ胸をはっときゃいいんですよ!それに……」
みくる「それに?」
キョン「あなたはもう“朝比奈みくる”なんだから」
みくる「…………」
キョン「過ぎたことにとらわれてちゃいけませんよ」
210: 2009/11/14(土) 04:13:09.45 ID:xm7KAdve0
みくる「……うん、そうだよね。わたしこの時代に生きていかなきゃいけないんだもんね」
キョン「そうですよ、悩んでる暇なんか無いんです。なんせまだまだ覚えることがいっぱいあるんですから」
みくる「わかりました。これからは、わたしは“朝比奈みくる”としてしっかり生きていこうと思います」
キョン「微力ながら、俺も力添えさせていただきますよ」
みくる「ふふ……」
店員「おまたせしました」
キョン「おっ、やっと注文が来た」
みくる「ねえ、キョンくん。早速教えて欲しいことがあるんだけど……」
キョン「なんでしょう?」
みくる「ナイフとフォークの使い方、教えてくれないかな?」
キョン「喜んで」
キョン「そうですよ、悩んでる暇なんか無いんです。なんせまだまだ覚えることがいっぱいあるんですから」
みくる「わかりました。これからは、わたしは“朝比奈みくる”としてしっかり生きていこうと思います」
キョン「微力ながら、俺も力添えさせていただきますよ」
みくる「ふふ……」
店員「おまたせしました」
キョン「おっ、やっと注文が来た」
みくる「ねえ、キョンくん。早速教えて欲しいことがあるんだけど……」
キョン「なんでしょう?」
みくる「ナイフとフォークの使い方、教えてくれないかな?」
キョン「喜んで」
211: 2009/11/14(土) 04:17:43.27 ID:xm7KAdve0
えっと、キリが良いとこなんで一回寝ます
起きたら続きを書きますので、できれば保守してくださると嬉しいです
あたまの中でオチまで大体決まっているので出来る限りがんばります
起きたら続きを書きますので、できれば保守してくださると嬉しいです
あたまの中でオチまで大体決まっているので出来る限りがんばります
254: 2009/11/14(土) 14:23:59.95 ID:tb6fiu2PP
みくる「キョンくん、今日はありがとね」
キョン「いえいえ、こっちこそ楽しかったですよ」
みくる「また……誘ってもいいかな?」
キョン「もちろんです。あっ、これ俺の電話番号ですから、良かったら……」
みくる「うん、また電話するね。バイバイ」
キョン「じゃあまた明日、学校で」
みくる「うん……」
鶴屋「みくるっ!」
みくる「わひゃっ!」ビクッ
鶴屋「そんなびっくりしなくてもいいじゃないかっ」
みくる「な、なんでこんなとこにいるんですかぁ?」
鶴屋「いやぁ、たまたまの偶然だよっ!」
みくる「そうなんですかぁ。そんなことってあるんですねぇ」
キョン「いえいえ、こっちこそ楽しかったですよ」
みくる「また……誘ってもいいかな?」
キョン「もちろんです。あっ、これ俺の電話番号ですから、良かったら……」
みくる「うん、また電話するね。バイバイ」
キョン「じゃあまた明日、学校で」
みくる「うん……」
鶴屋「みくるっ!」
みくる「わひゃっ!」ビクッ
鶴屋「そんなびっくりしなくてもいいじゃないかっ」
みくる「な、なんでこんなとこにいるんですかぁ?」
鶴屋「いやぁ、たまたまの偶然だよっ!」
みくる「そうなんですかぁ。そんなことってあるんですねぇ」
257: 2009/11/14(土) 14:49:24.19 ID:SO+C5fZtO
鶴屋「いやぁ、でもみくるが朝帰りでもしたらどうしようかって思ったけどそんなことなくて安心したねっ」
みくる「あ……朝帰りって、そんな……////」
鶴屋「キョンくんに任せて正解だったにょろっ。鶴屋さんの目に狂いは無いねっ。ところで今日は楽しかったかいっ」
みくる「はいっ。いろいろ教えてもらいました!」
鶴屋「どんなこと教えてもらったんだいっ」
みくる「ええと、ロフトでいろいろな物を教えてもらいました。エスカレーターの乗り方とか、あとラOホテルとか……」
鶴屋「えっ」
みくる「えっ?」
みくる「あ……朝帰りって、そんな……////」
鶴屋「キョンくんに任せて正解だったにょろっ。鶴屋さんの目に狂いは無いねっ。ところで今日は楽しかったかいっ」
みくる「はいっ。いろいろ教えてもらいました!」
鶴屋「どんなこと教えてもらったんだいっ」
みくる「ええと、ロフトでいろいろな物を教えてもらいました。エスカレーターの乗り方とか、あとラOホテルとか……」
鶴屋「えっ」
みくる「えっ?」
262: 2009/11/14(土) 15:11:51.81 ID:SO+C5fZtO
帰路
キョン「ふぅ……楽しかったけど今日は疲れたな……」テクテク
古泉「やあ、こんばんは。お待ちしてました」
キョン「どわっ」ビクッ
古泉「そんなに驚かなくてもいいじゃありませんか」
キョン「背後からいきなり声をかける奴があるか……っておいお前!!」
古泉「今度はなんです」
キョン「なんて格好してるんだよ!」
古泉「ちょっと夜風に当てようと思いまして」
キョン「うるせえっ!!さっさとしまえっ!!」
キョン「ふぅ……楽しかったけど今日は疲れたな……」テクテク
古泉「やあ、こんばんは。お待ちしてました」
キョン「どわっ」ビクッ
古泉「そんなに驚かなくてもいいじゃありませんか」
キョン「背後からいきなり声をかける奴があるか……っておいお前!!」
古泉「今度はなんです」
キョン「なんて格好してるんだよ!」
古泉「ちょっと夜風に当てようと思いまして」
キョン「うるせえっ!!さっさとしまえっ!!」
265: 2009/11/14(土) 15:22:54.70 ID:SO+C5fZtO
キョン「で、何の用だ露出狂」
古泉「露出狂とは人聞きの悪い。僕はただいつでも自然体でいたいだけですよ」
キョン「黙れ。用が無いんなら帰るぞ」
古泉「いえ、朝比奈さんのことですが」
キョン「朝比奈さんがどうしたんだ」
古泉「彼女の言っていることは間違いないようです。機関のほうでも裏がとれました」
キョン「そうかい」
古泉「それで彼女の家系を調べているうちに面白いことがわかりましたよ」
キョン「なんだ」
古泉「あなたと朝比奈みくるは血縁関係にあります」
古泉「露出狂とは人聞きの悪い。僕はただいつでも自然体でいたいだけですよ」
キョン「黙れ。用が無いんなら帰るぞ」
古泉「いえ、朝比奈さんのことですが」
キョン「朝比奈さんがどうしたんだ」
古泉「彼女の言っていることは間違いないようです。機関のほうでも裏がとれました」
キョン「そうかい」
古泉「それで彼女の家系を調べているうちに面白いことがわかりましたよ」
キョン「なんだ」
古泉「あなたと朝比奈みくるは血縁関係にあります」
267: 2009/11/14(土) 15:34:35.92 ID:SO+C5fZtO
キョン「なんだって?」
古泉「母方の血筋を辿っていくと、朝比奈家があるんですよ。僕もびっくりしました」
キョン「じゃあ、朝比奈さんの家は潰れることなく残ったってわけか」
古泉「そのようですね。でなければあなたはここにいません」
キョン「俺と朝比奈さんが血縁……」
古泉「まあ血縁といっても蚊ほども同じ血は流れていないでしょうがね。なんせ300年前ですから」
キョン「事実は小説より奇なりってやつか。……信じられん」
古泉「しかし、これで朝比奈さんがあなたに懐いた理由がわかりました。おそらくあなたと何か通じるものがあったんでしょうね」
キョン「ふぅむ……」
古泉「母方の血筋を辿っていくと、朝比奈家があるんですよ。僕もびっくりしました」
キョン「じゃあ、朝比奈さんの家は潰れることなく残ったってわけか」
古泉「そのようですね。でなければあなたはここにいません」
キョン「俺と朝比奈さんが血縁……」
古泉「まあ血縁といっても蚊ほども同じ血は流れていないでしょうがね。なんせ300年前ですから」
キョン「事実は小説より奇なりってやつか。……信じられん」
古泉「しかし、これで朝比奈さんがあなたに懐いた理由がわかりました。おそらくあなたと何か通じるものがあったんでしょうね」
キョン「ふぅむ……」
270: 2009/11/14(土) 16:01:32.43 ID:SO+C5fZtO
キョン「しかしよくこんな短期間でそこまで調べられたな」
古泉「それなんですがね、実は…」
キョン「なんだ」
古泉「朝比奈さんの発見された場所には神隠しの言い伝えがありましてね。その一例で朝比奈家が出てくるんですよ。年代も一致している。もしやと思い調べてみたら案の定でした」
キョン「じゃあ朝比奈さんがタイムスリップしたのは、朝比奈さんじゃなくて、場所に原因があるってことか?」
古泉「わかりません。しかし……」
キョン「しかし?」
古泉「その言い伝えの他の神隠しはいずれも、1ヶ月から1年ほどで再び元の場所に現れる例ばかりなんです」
キョン「しかし朝比奈さんだけが……」
古泉「そうなんです。300年もの時間跳躍をした。この理由がわかりません」
キョン「解せないな」
古泉「でしょう?」
古泉「それなんですがね、実は…」
キョン「なんだ」
古泉「朝比奈さんの発見された場所には神隠しの言い伝えがありましてね。その一例で朝比奈家が出てくるんですよ。年代も一致している。もしやと思い調べてみたら案の定でした」
キョン「じゃあ朝比奈さんがタイムスリップしたのは、朝比奈さんじゃなくて、場所に原因があるってことか?」
古泉「わかりません。しかし……」
キョン「しかし?」
古泉「その言い伝えの他の神隠しはいずれも、1ヶ月から1年ほどで再び元の場所に現れる例ばかりなんです」
キョン「しかし朝比奈さんだけが……」
古泉「そうなんです。300年もの時間跳躍をした。この理由がわかりません」
キョン「解せないな」
古泉「でしょう?」
272: 2009/11/14(土) 16:11:08.18 ID:SO+C5fZtO
古泉「いずれにせよ、機関のほうでも調査を続行する必要がありそうです。なぜ朝比奈みくるがこの時代に現れたのか」
古泉「そしてそれに涼宮さんは関与しているのか」
キョン「…………」
古泉「あなたへのご報告は以上です。それではこれで」
キョン「……なあ古泉。もし原因がわかったら俺にも知らせてくれないか。……気になるからな」
古泉「もちろんです」
キョン「それと……」
古泉「それと?」
キョン「ズボンはちゃんと履け」
古泉「善処します」
古泉「そしてそれに涼宮さんは関与しているのか」
キョン「…………」
古泉「あなたへのご報告は以上です。それではこれで」
キョン「……なあ古泉。もし原因がわかったら俺にも知らせてくれないか。……気になるからな」
古泉「もちろんです」
キョン「それと……」
古泉「それと?」
キョン「ズボンはちゃんと履け」
古泉「善処します」
274: 2009/11/14(土) 16:20:53.55 ID:SO+C5fZtO
みくる「おやすみなさい鶴屋さん」
鶴屋「おっ、今日は一緒に寝なくていいのかい?」
みくる「ふぇっ、だっ大丈夫ですよぅ////」
鶴屋「怖くなったらいつでも来ていーよっ!」
みくる「あ、ありがとう。じゃあ改めて、おやすみなさい」
鶴屋「じゃねっ!おやすみっ!」
みくる「はぁ……」バフッ ゴロン
みくる「むーちゃん……」ギュッ
みくる「キョンくん……」
鶴屋「おっ、今日は一緒に寝なくていいのかい?」
みくる「ふぇっ、だっ大丈夫ですよぅ////」
鶴屋「怖くなったらいつでも来ていーよっ!」
みくる「あ、ありがとう。じゃあ改めて、おやすみなさい」
鶴屋「じゃねっ!おやすみっ!」
みくる「はぁ……」バフッ ゴロン
みくる「むーちゃん……」ギュッ
みくる「キョンくん……」
279: 2009/11/14(土) 16:59:16.26 ID:SO+C5fZtO
翌日 放課後
ガチャッ
みくる「あっ、キョンくん。今お茶煎れますね」
キョン「ありがとうございます」
みくる「お待たせしました」コトッ
キョン「いえいえ。(言われてみればどことなく妹に似てるような……)」
キョン「ところで朝比奈さん」
みくる「何ですか?」
キョン「失礼なことかもしれないんですけど、一つ聞いてもいいですか?」
みくる「どうぞ?」
キョン「朝比奈って本当に17歳なんですか?」
みくる「えっ!?な、なんでですか?」
キョン「いえ、なんとなく気になったんです。なんだか幼く感じる時があるんで……ごめんなさい失礼ですよね」
みくる「いえっあの実は……あたし15歳なんです」
キョン「えっ?年下なんですか?」
ガチャッ
みくる「あっ、キョンくん。今お茶煎れますね」
キョン「ありがとうございます」
みくる「お待たせしました」コトッ
キョン「いえいえ。(言われてみればどことなく妹に似てるような……)」
キョン「ところで朝比奈さん」
みくる「何ですか?」
キョン「失礼なことかもしれないんですけど、一つ聞いてもいいですか?」
みくる「どうぞ?」
キョン「朝比奈って本当に17歳なんですか?」
みくる「えっ!?な、なんでですか?」
キョン「いえ、なんとなく気になったんです。なんだか幼く感じる時があるんで……ごめんなさい失礼ですよね」
みくる「いえっあの実は……あたし15歳なんです」
キョン「えっ?年下なんですか?」
285: 2009/11/14(土) 17:13:45.90 ID:SO+C5fZtO
みくる「えっと、あたしたちの時代って数え年だから……」
キョン「ああ、1月1日に年を取るってやつですね」
みくる「そうです。でもあたし今の時代では数え年じゃないって知らなくって鶴屋さんに年を聞かれた時にそのまま答えちゃったんです」
キョン「それで上級生なんですか」
みくる「鶴屋さんが『あたしと同級生だねっ』てあんまり喜ぶものだから、本当のことを言い出せなかったんです……」
キョン「でもよく自分で気づきましたね」
みくる「だってあたし、同級生と比べても明らかに幼いんだもの……」
キョン「自覚はあったんですか」
みくる「はい……////」
キョン「ああ、1月1日に年を取るってやつですね」
みくる「そうです。でもあたし今の時代では数え年じゃないって知らなくって鶴屋さんに年を聞かれた時にそのまま答えちゃったんです」
キョン「それで上級生なんですか」
みくる「鶴屋さんが『あたしと同級生だねっ』てあんまり喜ぶものだから、本当のことを言い出せなかったんです……」
キョン「でもよく自分で気づきましたね」
みくる「だってあたし、同級生と比べても明らかに幼いんだもの……」
キョン「自覚はあったんですか」
みくる「はい……////」
288: 2009/11/14(土) 17:23:29.70 ID:SO+C5fZtO
みくる「だからあたしのことを呼ぶときはどうぞみくるちゃんって呼んでください」
キョン「いえ、俺にとってはやっぱり朝比奈さんは朝比奈さんですよ」
バンッ
みくる「ひぇっ」
ハルヒ「…………」ツカツカ ドカッ
みくる「あっ、す、涼宮さん、今お茶煎れますね」
ハルヒ「……みくるちゃん。それにキョン」
みくる「ふ、ふぇ」
キョン「なんだよ涼宮」
ハルヒ「昨日、駅で二人を見かけたんだけど、一体何してたのよ」
キョン「いえ、俺にとってはやっぱり朝比奈さんは朝比奈さんですよ」
バンッ
みくる「ひぇっ」
ハルヒ「…………」ツカツカ ドカッ
みくる「あっ、す、涼宮さん、今お茶煎れますね」
ハルヒ「……みくるちゃん。それにキョン」
みくる「ふ、ふぇ」
キョン「なんだよ涼宮」
ハルヒ「昨日、駅で二人を見かけたんだけど、一体何してたのよ」
294: 2009/11/14(土) 17:55:36.90 ID:SO+C5fZtO
キョン「別に。ただ朝比奈さんと二人で買い物に行っただけだよ」
ハルヒ「本当に?」
キョン「どこに嘘をつく理由があるんだ」
ハルヒ「みくるちゃん」
みくる「ひ、ひゃい!」ビクッ
ハルヒ「本当なの?」
みくる「キ、キョンくんは嘘なんかついてません!」
ハルヒ「ふぅん……。まあいいわ。いい?キョン、あんたみくるちゃんに手出したりしちゃ駄目だからね。わかってんの」
キョン「出してねえって言ってんだろ」
ハルヒ「どうだか。どうせ下心でもあるんじゃないの?」
キョン「おい。さすがに言っていいことと悪いことがあるぞ」
みくる「ひぇ、ふ、二人とも、喧嘩はやめてくださぁい」オロオロ
ハルヒ「本当に?」
キョン「どこに嘘をつく理由があるんだ」
ハルヒ「みくるちゃん」
みくる「ひ、ひゃい!」ビクッ
ハルヒ「本当なの?」
みくる「キ、キョンくんは嘘なんかついてません!」
ハルヒ「ふぅん……。まあいいわ。いい?キョン、あんたみくるちゃんに手出したりしちゃ駄目だからね。わかってんの」
キョン「出してねえって言ってんだろ」
ハルヒ「どうだか。どうせ下心でもあるんじゃないの?」
キョン「おい。さすがに言っていいことと悪いことがあるぞ」
みくる「ひぇ、ふ、二人とも、喧嘩はやめてくださぁい」オロオロ
296: 2009/11/14(土) 18:13:26.06 ID:SO+C5fZtO
ハルヒ「なによ!あんたみくるちゃんの前では鼻の下伸ばしてるの、あたし知ってんのよ!」
キョン「あのな。ただ買い物に付き合ったってだけでお前にそこまで言われる筋合いは無い。違うか?」
ハルヒ「大有りよ!あたしは団長で、みくるちゃんはマスコットよ。マスコットに雑用がちょっかいかけたら問題だわ!大きな損害よ!」
キョン「いい加減にしろ!」
ハルヒ「」ビクッ
キョン「俺も朝比奈さんもお前の持ち物なんかじゃ無いんだよ!お前、自分の言ってることがどんだけ非常識かわかってんのか!?」
ハルヒ「ぅ………」
キョン「だいたいお前がそこまで朝比奈さんにこだわる理由がわからん。なんでなんだハルヒ?」
ハルヒ「そんなの……」
キョン「そんなの?」
ハルヒ「そんなのあたしだってわかんないわよバカッ!!」ダッ
みくる「涼宮さんっ!!」
キョン「あのな。ただ買い物に付き合ったってだけでお前にそこまで言われる筋合いは無い。違うか?」
ハルヒ「大有りよ!あたしは団長で、みくるちゃんはマスコットよ。マスコットに雑用がちょっかいかけたら問題だわ!大きな損害よ!」
キョン「いい加減にしろ!」
ハルヒ「」ビクッ
キョン「俺も朝比奈さんもお前の持ち物なんかじゃ無いんだよ!お前、自分の言ってることがどんだけ非常識かわかってんのか!?」
ハルヒ「ぅ………」
キョン「だいたいお前がそこまで朝比奈さんにこだわる理由がわからん。なんでなんだハルヒ?」
ハルヒ「そんなの……」
キョン「そんなの?」
ハルヒ「そんなのあたしだってわかんないわよバカッ!!」ダッ
みくる「涼宮さんっ!!」
298: 2009/11/14(土) 18:29:18.63 ID:SO+C5fZtO
みくる「涼宮さん……」
キョン「朝比奈さん、あんなやつ頭が冷えるまで放っておけばいいんですよ。」
みくる「でも……」
キョン「まあ、俺も熱くなりすぎました。あいつには明日俺のほうから謝っておきます」
みくる「はい……」
長門「…………」
キョン「朝比奈さん、あんなやつ頭が冷えるまで放っておけばいいんですよ。」
みくる「でも……」
キョン「まあ、俺も熱くなりすぎました。あいつには明日俺のほうから謝っておきます」
みくる「はい……」
長門「…………」
302: 2009/11/14(土) 18:47:50.44 ID:SO+C5fZtO
その夜
prrrrr
キョン「もしもし」
古泉『いま、お時間よろしいでしょうか?』
キョン「なんだお前か。どうした?」
古泉『涼宮さんの精神がいつになく不安定です。何か心当たりは?』
キョン「なぜ俺に聞く?」
古泉『なんとなくです』
キョン「……そういえば今日、アイツが言いがかりをつけてきて喧嘩をした……」
古泉『なるほどね……、どうりで』
キョン「どうかしたのか?」
古泉『まず僕のアルバイト内容から説明をしたいので、外に出てきていただけませんか?』
キョン「ああ、まあ構わんが……」
prrrrr
キョン「もしもし」
古泉『いま、お時間よろしいでしょうか?』
キョン「なんだお前か。どうした?」
古泉『涼宮さんの精神がいつになく不安定です。何か心当たりは?』
キョン「なぜ俺に聞く?」
古泉『なんとなくです』
キョン「……そういえば今日、アイツが言いがかりをつけてきて喧嘩をした……」
古泉『なるほどね……、どうりで』
キョン「どうかしたのか?」
古泉『まず僕のアルバイト内容から説明をしたいので、外に出てきていただけませんか?』
キョン「ああ、まあ構わんが……」
305: 2009/11/14(土) 19:05:27.70 ID:SO+C5fZtO
…
……
………
古泉「とまあ、このように神人を狩るのが僕達の仕事なんです」
キョン「実際目の当たりにしても、なにか幻覚を見せられたような気分だ」
古泉「ここ最近安定していた彼女の精神が、今日極めて不安定な状態になりました。これほど大規模な閉鎖空間は久しぶりです」
キョン「だからってなんだって俺にそんなことを話す?俺に涼宮のご機嫌をとってペコペコしろとでもいうつもりか?」
古泉「いえ、そんなことを言うつもりは毛頭ありません。ただ……」
キョン「なんだ?」
古泉「これだけの精神状態だと、何かしらの世界の改変が行われる可能性があります」
キョン「いったいどんな?」
古泉「それはわかりません。しかし、注意しておいてください。起こるとすればあなたの周囲です」
キョン「……そりゃご丁寧にどうも。できるだけ気をつけるよ」
古泉「お願いします」
……
………
古泉「とまあ、このように神人を狩るのが僕達の仕事なんです」
キョン「実際目の当たりにしても、なにか幻覚を見せられたような気分だ」
古泉「ここ最近安定していた彼女の精神が、今日極めて不安定な状態になりました。これほど大規模な閉鎖空間は久しぶりです」
キョン「だからってなんだって俺にそんなことを話す?俺に涼宮のご機嫌をとってペコペコしろとでもいうつもりか?」
古泉「いえ、そんなことを言うつもりは毛頭ありません。ただ……」
キョン「なんだ?」
古泉「これだけの精神状態だと、何かしらの世界の改変が行われる可能性があります」
キョン「いったいどんな?」
古泉「それはわかりません。しかし、注意しておいてください。起こるとすればあなたの周囲です」
キョン「……そりゃご丁寧にどうも。できるだけ気をつけるよ」
古泉「お願いします」
307: 2009/11/14(土) 19:23:53.03 ID:SO+C5fZtO
同日鶴屋邸
鶴屋「どうしたんだいっみくる?元気ないよ?」
みくる「鶴屋さぁん……」
鶴屋「話してごらんっ」
みくる「実は……かくかくしかじかで。あたしどうすれば良かったんでしょう……」
鶴屋「そんなことがあったのかい?大変だったね。でもみくるが気にすることはないよっ!」
みくる「そうなのかな……」
鶴屋「そうだよっ!」
みくる「でも……あたしのせいで二人が喧嘩を……」
鶴屋「ハルにゃんは素直じゃないからね~。困ったものっさ」
みくる「素直じゃない?どういうこと?」
鶴屋「ふふっ!みくるはまだまだうぶだねっ。そのうちわかるよっ。だから今日はぐっすり寝て、嫌なことは忘れちゃいなっ」
みくる「うん……」
鶴屋「みくるは笑顔のほうが可愛いよっ」
みくる「鶴屋さん、……ありがとう」
鶴屋「どうしたんだいっみくる?元気ないよ?」
みくる「鶴屋さぁん……」
鶴屋「話してごらんっ」
みくる「実は……かくかくしかじかで。あたしどうすれば良かったんでしょう……」
鶴屋「そんなことがあったのかい?大変だったね。でもみくるが気にすることはないよっ!」
みくる「そうなのかな……」
鶴屋「そうだよっ!」
みくる「でも……あたしのせいで二人が喧嘩を……」
鶴屋「ハルにゃんは素直じゃないからね~。困ったものっさ」
みくる「素直じゃない?どういうこと?」
鶴屋「ふふっ!みくるはまだまだうぶだねっ。そのうちわかるよっ。だから今日はぐっすり寝て、嫌なことは忘れちゃいなっ」
みくる「うん……」
鶴屋「みくるは笑顔のほうが可愛いよっ」
みくる「鶴屋さん、……ありがとう」
323: 2009/11/14(土) 21:47:24.90 ID:SO+C5fZtO
翌日
キョン「ハルヒ、おはよーさん」
ハルヒ「…………」
キョン「まだ昨日のこと怒ってんのか?」
ハルヒ「……昨日はごめん」
キョン「え?」
ハルヒ「だから昨日は悪かったって言ってんのよ。あたしどうかしてたの。忘れて」
キョン「どうしたんだ?らしくないな」
ハルヒ「あたしだって自分が悪いと思ったら謝るわよ」プイ
キョン「ああ、その……俺も悪かったよ。スマン。昨日は言い過ぎた」
ハルヒ「いいわ。お互い痛み分けってことで水に流しましょ。でもね」
ハルヒ「みくるちゃんにあんまりちょっかいかけるのは無しよ。まあデートぐらいは許してあげるけど、えOちぃことは駄目。わかった?」
キョン「もとよりそんなことしねぇよ」
ハルヒ「わかったらよろしい。じゃあ、あたしは寝るから起こさないでね。寝不足なの。じゃ」
キョン「はいはい、わかったよ」
キョン「ハルヒ、おはよーさん」
ハルヒ「…………」
キョン「まだ昨日のこと怒ってんのか?」
ハルヒ「……昨日はごめん」
キョン「え?」
ハルヒ「だから昨日は悪かったって言ってんのよ。あたしどうかしてたの。忘れて」
キョン「どうしたんだ?らしくないな」
ハルヒ「あたしだって自分が悪いと思ったら謝るわよ」プイ
キョン「ああ、その……俺も悪かったよ。スマン。昨日は言い過ぎた」
ハルヒ「いいわ。お互い痛み分けってことで水に流しましょ。でもね」
ハルヒ「みくるちゃんにあんまりちょっかいかけるのは無しよ。まあデートぐらいは許してあげるけど、えOちぃことは駄目。わかった?」
キョン「もとよりそんなことしねぇよ」
ハルヒ「わかったらよろしい。じゃあ、あたしは寝るから起こさないでね。寝不足なの。じゃ」
キョン「はいはい、わかったよ」
325: 2009/11/14(土) 22:02:29.25 ID:SO+C5fZtO
放課後
朝倉「キョンくん」
キョン「ん?なんだ朝倉?」
朝倉「これ、読んで欲しいの……」
キョン「え、これって……」
朝倉「じゃあ、待ってるから!」タッ
キョン「えっ、ちょっと……行っちまった」
朝倉「(今まで下駄箱に手紙を入れるから失敗してたのよ……。でも直接渡せば完璧!)」
朝倉「キョンくん」
キョン「ん?なんだ朝倉?」
朝倉「これ、読んで欲しいの……」
キョン「え、これって……」
朝倉「じゃあ、待ってるから!」タッ
キョン「えっ、ちょっと……行っちまった」
朝倉「(今まで下駄箱に手紙を入れるから失敗してたのよ……。でも直接渡せば完璧!)」
328: 2009/11/14(土) 22:13:24.13 ID:SO+C5fZtO
キョン「1年5組の教室で待っています……これってまさかラブレター?朝倉が?」
キョン「……罰ゲームかなんかかね?」
ガチャ
キョン「ちーす」
みくる「キョンくん!」
キョン「!? どうしたんですか朝比奈さん。ハルヒとはきちんと仲直り……」
みくる「違うんです!……あたしの、あたしの」
キョン「落ち着いてください」
みくる「あたしの手を見てください!」
キョン「手ですか?とても愛らしい……って」
キョン「透けてる……?」
みくる「…………」
キョン「……罰ゲームかなんかかね?」
ガチャ
キョン「ちーす」
みくる「キョンくん!」
キョン「!? どうしたんですか朝比奈さん。ハルヒとはきちんと仲直り……」
みくる「違うんです!……あたしの、あたしの」
キョン「落ち着いてください」
みくる「あたしの手を見てください!」
キョン「手ですか?とても愛らしい……って」
キョン「透けてる……?」
みくる「…………」
335: 2009/11/14(土) 22:56:54.65 ID:SO+C5fZtO
みくる「あの……あたしどうなっちゃうんですか!?これって何かの病気なんでしょうか……」
キョン「いや、俺にもわかりません……」
長門「朝比奈みくるは今、とても不安定」
キョン「長門!?」
みくる「長門さん、どういうことですか!?」
長門「ここで話をするべきではない。涼宮ハルヒに聞かれる可能性がある」
キョン「わかった。移動しよう。さ、朝比奈さん」
みくる「は、はい……」
朝倉「あ、キョンくん遅いよ……って」
長門「…………」
朝倉「なんで長門さんと一緒なのよっ」ダッ
キョン「あ、朝倉のこと忘れてた……」
キョン「いや、俺にもわかりません……」
長門「朝比奈みくるは今、とても不安定」
キョン「長門!?」
みくる「長門さん、どういうことですか!?」
長門「ここで話をするべきではない。涼宮ハルヒに聞かれる可能性がある」
キョン「わかった。移動しよう。さ、朝比奈さん」
みくる「は、はい……」
朝倉「あ、キョンくん遅いよ……って」
長門「…………」
朝倉「なんで長門さんと一緒なのよっ」ダッ
キョン「あ、朝倉のこと忘れてた……」
338: 2009/11/14(土) 23:12:17.66 ID:SO+C5fZtO
みくる「あの人、走って逃げちゃいましたね……」
キョン「悪いことしたかな……」
長門「彼女のことは気にしないで」
キョン「あ、ああ。そうだな。今は朝比奈さんのことが先決だ。で、どういうことなんだ?」
長門「朝比奈みくるは特異体質」
キョン「特異体質?」
長門「そう。時間平面を個人で移動できる能力を有する。しかしそれは無自覚な物。彼女はそれを制御できない」
みくる「えっと……難しくてわからないんですけど……」
キョン「また時間跳躍しちまうかもしれないってことか?」
長門「そう」
みくる「!?」
長門「彼女は今、この時間平面の境界線を漂っている。いついかなるきっかけで他の時間平面に飛ばされてもおかしくはない」
キョン「そんな!」
キョン「悪いことしたかな……」
長門「彼女のことは気にしないで」
キョン「あ、ああ。そうだな。今は朝比奈さんのことが先決だ。で、どういうことなんだ?」
長門「朝比奈みくるは特異体質」
キョン「特異体質?」
長門「そう。時間平面を個人で移動できる能力を有する。しかしそれは無自覚な物。彼女はそれを制御できない」
みくる「えっと……難しくてわからないんですけど……」
キョン「また時間跳躍しちまうかもしれないってことか?」
長門「そう」
みくる「!?」
長門「彼女は今、この時間平面の境界線を漂っている。いついかなるきっかけで他の時間平面に飛ばされてもおかしくはない」
キョン「そんな!」
340: 2009/11/14(土) 23:24:31.04 ID:SO+C5fZtO
キョン「しかし、朝比奈さんの時間跳躍は場所が原因じゃないのか?他の神隠しはどう説明する?」
長門「彼女の発見場所は時空間の歪曲が発生しやすい場所。彼女はたまたまそれに巻き込まれたものと思われる」
キョン「じゃあやっぱり朝比奈さんの体質のせいなんかじゃ……」
長門「それは単なるきっかけ。通常はその現象に巻き込まれても、せいぜい1年間ほどの時間跳躍しかできない。しかし」
みくる「しかし?」
長門「彼女はそれに巻き込まれることによって自身の能力が発現した。だから300年もの時間跳躍ができた」
キョン「それが朝比奈さんがこの時代に来た理由か」
長門「そう」
長門「彼女の発見場所は時空間の歪曲が発生しやすい場所。彼女はたまたまそれに巻き込まれたものと思われる」
キョン「じゃあやっぱり朝比奈さんの体質のせいなんかじゃ……」
長門「それは単なるきっかけ。通常はその現象に巻き込まれても、せいぜい1年間ほどの時間跳躍しかできない。しかし」
みくる「しかし?」
長門「彼女はそれに巻き込まれることによって自身の能力が発現した。だから300年もの時間跳躍ができた」
キョン「それが朝比奈さんがこの時代に来た理由か」
長門「そう」
344: 2009/11/14(土) 23:55:48.93 ID:SO+C5fZtO
キョン「どうにかはできないのか!?」
長門「わたしにはどうすることもできない」
キョン「しかし、このままじゃ……」
長門「彼女が時間跳躍をしない可能性もある」
キョン「そっちに賭けるしかないってのか……畜生!!」
みくる「あの……長門さん」
長門「なに」
みくる「もし、わたしがまた、どこかの時代に行くとしたら、一体どの時代に行くかわかりますか……」
キョン「朝比奈さん!」
長門「……わからない」
みくる「そうですか……」
長門「わたしでは力になれない……ごめんなさい」
キョン「いや、長門はこうやって知っている情報を教えてくれた。それだけで十分ありがたいよ」
長門「…………」
長門「わたしにはどうすることもできない」
キョン「しかし、このままじゃ……」
長門「彼女が時間跳躍をしない可能性もある」
キョン「そっちに賭けるしかないってのか……畜生!!」
みくる「あの……長門さん」
長門「なに」
みくる「もし、わたしがまた、どこかの時代に行くとしたら、一体どの時代に行くかわかりますか……」
キョン「朝比奈さん!」
長門「……わからない」
みくる「そうですか……」
長門「わたしでは力になれない……ごめんなさい」
キョン「いや、長門はこうやって知っている情報を教えてくれた。それだけで十分ありがたいよ」
長門「…………」
345: 2009/11/15(日) 00:12:50.64 ID:toRsvjGTO
長門「……わたしは先に部室に戻っている」
キョン「ああ、わかったよ。俺も後から行くよ」
長門「…………」トテトテ
みくる「キョンくん……」
キョン「…………」
みくる「あたし…、怖いです。せっかくこの時代に来て、お友達もできて、うまくやれると思ったのに……」
みくる「朝比奈みくるとしてやり直せると思ったのに、どうして!どうして……」ポロポロ
キョン「…………」
みくる「あたし、なんだってするから……お勉強もするし、言葉だって覚えるし、一人で街に行けるようにもなるから……」ポロポロ
みくる「だからあたし、鶴屋さんや長門さんやキョンくん、それに他のみんなとも離れたく無いの!この時代にいたいの!!」ボロボロ
キョン「朝比奈さん……」
みくる「ふ、ふぇぇぇぇぇん」ボロボロ
キョン「ああ、わかったよ。俺も後から行くよ」
長門「…………」トテトテ
みくる「キョンくん……」
キョン「…………」
みくる「あたし…、怖いです。せっかくこの時代に来て、お友達もできて、うまくやれると思ったのに……」
みくる「朝比奈みくるとしてやり直せると思ったのに、どうして!どうして……」ポロポロ
キョン「…………」
みくる「あたし、なんだってするから……お勉強もするし、言葉だって覚えるし、一人で街に行けるようにもなるから……」ポロポロ
みくる「だからあたし、鶴屋さんや長門さんやキョンくん、それに他のみんなとも離れたく無いの!この時代にいたいの!!」ボロボロ
キョン「朝比奈さん……」
みくる「ふ、ふぇぇぇぇぇん」ボロボロ
347: 2009/11/15(日) 00:22:56.95 ID:toRsvjGTO
キョン「朝比奈さん……」ギュッ
みくる「……!!」
キョン「俺も……、朝比奈さんと離れたくありません」
みくる「キョンくん……」ポロポロ
キョン「でも俺には……どうすることも」
みくる「ぅぅ……」ポロポロ
ガラ……
キョン「ハルヒ!?」
ハルヒ「あ……えっと、その、ごめん……邪魔する気は無かったんだけど……」
キョン「手に持ってるのは……」
ハルヒ「あ、ああ、コレ?部室に置きっぱなしになってたわよ…。差出人書いて無かったんだけど、そう、みくるちゃんだったのね……」
キョン「(しまった、朝倉からの手紙を置いてきちまったのか……)」
みくる「……!!」
キョン「俺も……、朝比奈さんと離れたくありません」
みくる「キョンくん……」ポロポロ
キョン「でも俺には……どうすることも」
みくる「ぅぅ……」ポロポロ
ガラ……
キョン「ハルヒ!?」
ハルヒ「あ……えっと、その、ごめん……邪魔する気は無かったんだけど……」
キョン「手に持ってるのは……」
ハルヒ「あ、ああ、コレ?部室に置きっぱなしになってたわよ…。差出人書いて無かったんだけど、そう、みくるちゃんだったのね……」
キョン「(しまった、朝倉からの手紙を置いてきちまったのか……)」
352: 2009/11/15(日) 00:51:06.24 ID:toRsvjGTO
キョン「ええと……これはだな……」
ハルヒ「いや、いい。見ればわかるから」
キョン「…………」
ハルヒ「あー、もう。馬鹿みたいよねあたし。何言ってんだって感じ。本当に」
キョン「なあハルヒ……」
ハルヒ「ごめん、今あたし頭の中ぐっちゃぐちゃなの。うん。だから今日の団活は無し。じゃね!」ダダッ
キョン「(てっきり烈火の如く怒り出すかと思ったんだが……)」
ハルヒ「いや、いい。見ればわかるから」
キョン「…………」
ハルヒ「あー、もう。馬鹿みたいよねあたし。何言ってんだって感じ。本当に」
キョン「なあハルヒ……」
ハルヒ「ごめん、今あたし頭の中ぐっちゃぐちゃなの。うん。だから今日の団活は無し。じゃね!」ダダッ
キョン「(てっきり烈火の如く怒り出すかと思ったんだが……)」
356: 2009/11/15(日) 00:59:09.17 ID:toRsvjGTO
みくる「キョンくん、あのぅ」
キョン「はい……」
みくる「あたし、今日は帰ります」
キョン「えっと……」
みくる「すいません。一人に……、してださい」
キョン「……わかりました。でも何かあったらすぐに電話してください」
みくる「わかりました……さよなら」
キョン「…………また明日……」
キョン「…………」
キョン「…………くっそぉっ!!」ドカッ!!ガチャァンッ!!
キョン「はい……」
みくる「あたし、今日は帰ります」
キョン「えっと……」
みくる「すいません。一人に……、してださい」
キョン「……わかりました。でも何かあったらすぐに電話してください」
みくる「わかりました……さよなら」
キョン「…………また明日……」
キョン「…………」
キョン「…………くっそぉっ!!」ドカッ!!ガチャァンッ!!
359: 2009/11/15(日) 01:17:47.07 ID:toRsvjGTO
ガラガラ
鶴屋「おっかえりー!」
みくる「……ただいま」
鶴屋「どうしたのみくる?具合でも悪いのかい?」
みくる「あっうん、ちょっと風邪かも…。でも大したことないから」ニコッ
鶴屋「? ふぅん、それならいいけどさっ。ところで手、どうかしたの?なんかさっきから後ろに回してるけど」
みくる「ふぇ!?べ、別になんともなってないよ?」ビクッ
鶴屋「まあいいやっ。今日はゆっくり体休めなよっ!風邪は万病のもとって言うしね!なんなら食事は部屋に運ばせようか?」
みくる「えっと、じゃあお言葉に甘えて……」
鶴屋「わかったよっ。じゃあ部屋で待っててねっ。くれぐれも暖かくするんだよっ!」
みくる「うん、ありがとう鶴屋さん」ニコッ
鶴屋「おっかえりー!」
みくる「……ただいま」
鶴屋「どうしたのみくる?具合でも悪いのかい?」
みくる「あっうん、ちょっと風邪かも…。でも大したことないから」ニコッ
鶴屋「? ふぅん、それならいいけどさっ。ところで手、どうかしたの?なんかさっきから後ろに回してるけど」
みくる「ふぇ!?べ、別になんともなってないよ?」ビクッ
鶴屋「まあいいやっ。今日はゆっくり体休めなよっ!風邪は万病のもとって言うしね!なんなら食事は部屋に運ばせようか?」
みくる「えっと、じゃあお言葉に甘えて……」
鶴屋「わかったよっ。じゃあ部屋で待っててねっ。くれぐれも暖かくするんだよっ!」
みくる「うん、ありがとう鶴屋さん」ニコッ
362: 2009/11/15(日) 01:33:18.50 ID:toRsvjGTO
翌日
キョン「ハルヒは今日は休みか……どうしたんだあいつ」
谷口「おいキョン、古泉とやらが呼んでるぜ」
古泉「すいません、少しお話したいことがあるのですがよろしいですか?」
キョン「なんだ、またハルヒがどうかしたのか?」
古泉「その通りです。史上最大の大荒れですよ。神人も奇妙な行動をとっています」
キョン「どんな?」
古泉「破壊活動を急に止めたかと思えばうずくまり、うずくまったかと思えばその辺をうろうろしたり。自分でも何をすればいいのかわからない、といった様子です」
キョン「昨日のアイツもおかしかったからな……」
鶴屋「キョンくんっ探したよ!」
キョン「鶴屋さん?」
キョン「ハルヒは今日は休みか……どうしたんだあいつ」
谷口「おいキョン、古泉とやらが呼んでるぜ」
古泉「すいません、少しお話したいことがあるのですがよろしいですか?」
キョン「なんだ、またハルヒがどうかしたのか?」
古泉「その通りです。史上最大の大荒れですよ。神人も奇妙な行動をとっています」
キョン「どんな?」
古泉「破壊活動を急に止めたかと思えばうずくまり、うずくまったかと思えばその辺をうろうろしたり。自分でも何をすればいいのかわからない、といった様子です」
キョン「昨日のアイツもおかしかったからな……」
鶴屋「キョンくんっ探したよ!」
キョン「鶴屋さん?」
364: 2009/11/15(日) 01:50:48.84 ID:toRsvjGTO
古泉「おっと、部外者の僕は立ち去ることにしましょう。ではまた」
キョン「じゃあな古泉。ところで鶴屋さん、何かあったんですか?」
鶴屋「それがさ……今朝からみくるが部屋に閉じこもっちゃってるんだよね……」
キョン「閉じこもってる?まさか……」
鶴屋「何か心当たりがあるのかい?」
キョン「えっと、その……」
prrrrr
キョン「朝比奈さんからの電話だ!!」
鶴屋「みくるから!?」
キョン「もしもし!」
みくる『もしもし、キョンくん?良かった、通じた……』
キョン「一体どうしたんですか!?何かあったんですか!?」
みくる『キョンくん……あのね、落ち着いて聞いて欲しいの』
キョン「じゃあな古泉。ところで鶴屋さん、何かあったんですか?」
鶴屋「それがさ……今朝からみくるが部屋に閉じこもっちゃってるんだよね……」
キョン「閉じこもってる?まさか……」
鶴屋「何か心当たりがあるのかい?」
キョン「えっと、その……」
prrrrr
キョン「朝比奈さんからの電話だ!!」
鶴屋「みくるから!?」
キョン「もしもし!」
みくる『もしもし、キョンくん?良かった、通じた……』
キョン「一体どうしたんですか!?何かあったんですか!?」
みくる『キョンくん……あのね、落ち着いて聞いて欲しいの』
368: 2009/11/15(日) 02:07:11.81 ID:toRsvjGTO
みくる『もうあたしはこの時間にとどまれないみたい』
キョン「何を言ってるんですか!」
みくる『手だけじゃなくて、全身が透けてきてるの。もうほとんど見えないくらい』
キョン「そんな…」
みくる『だから聞いて。“朝比奈みくる”からの最後の言葉』
キョン「待ってください!いまそっちに行きますから!」
みくる『もうそんな時間は無いよ。だから聞いて……』
みくる『わたしはこの時代にいるはずの無い人間でした。本来なら鶴屋さんにも、あなたにも会うことは無かった』
みくる『でも、わたしはみんなに会えた。楽しい時を過ごせた。それが例えほんの一時でも……』
キョン「朝比奈さん!」
鶴屋「キョンくんっ!ちょっと貸してっ!」
鶴屋「みくるっ!」
みくる『鶴屋さん……』
キョン「何を言ってるんですか!」
みくる『手だけじゃなくて、全身が透けてきてるの。もうほとんど見えないくらい』
キョン「そんな…」
みくる『だから聞いて。“朝比奈みくる”からの最後の言葉』
キョン「待ってください!いまそっちに行きますから!」
みくる『もうそんな時間は無いよ。だから聞いて……』
みくる『わたしはこの時代にいるはずの無い人間でした。本来なら鶴屋さんにも、あなたにも会うことは無かった』
みくる『でも、わたしはみんなに会えた。楽しい時を過ごせた。それが例えほんの一時でも……』
キョン「朝比奈さん!」
鶴屋「キョンくんっ!ちょっと貸してっ!」
鶴屋「みくるっ!」
みくる『鶴屋さん……』
370: 2009/11/15(日) 02:16:01.06 ID:toRsvjGTO
みくる『鶴屋さん。今まで本当にありがとうございました。一緒に暮らした日々と受けたご恩は決して忘れません』
鶴屋「みくるっ!?何を言ってるんだいみくるっ!?」
みくる『あなたは本当のお姉ちゃんみたいでした。会うと辛いから会わずに行くけど……わたしのこと忘れないでくださいね』
鶴屋「みくる……」
キョン「鶴屋さん……」
鶴屋「はい、キョンくん……」
キョン「……もしもし」
みくる『キョンくん、SOS団のみんなにもよろしく言っておいてください。長門さんとはもう少しお話ししたかったな……』
キョン「わかりました」
鶴屋「みくるっ!?何を言ってるんだいみくるっ!?」
みくる『あなたは本当のお姉ちゃんみたいでした。会うと辛いから会わずに行くけど……わたしのこと忘れないでくださいね』
鶴屋「みくる……」
キョン「鶴屋さん……」
鶴屋「はい、キョンくん……」
キョン「……もしもし」
みくる『キョンくん、SOS団のみんなにもよろしく言っておいてください。長門さんとはもう少しお話ししたかったな……』
キョン「わかりました」
373: 2009/11/15(日) 02:25:44.40 ID:toRsvjGTO
みくる『そして最後……最後に……』グスッ
キョン「朝比奈さん?」
みくる『わ、わたしっ、キョンくんのこと、ぜっ、絶対忘れないからっ』ヒック
キョン「俺もです……」
みくる『だって、だって、わたっ、わたしっ、キョンくんのことが――――
みくる『――――』
キョン「……朝比奈さんっ!?朝比奈さんっ!!」
鶴屋「キョンくん!早くみくるのところに!!」
キョン「は、はいっ!!」
キョン「朝比奈さん?」
みくる『わ、わたしっ、キョンくんのこと、ぜっ、絶対忘れないからっ』ヒック
キョン「俺もです……」
みくる『だって、だって、わたっ、わたしっ、キョンくんのことが――――
みくる『――――』
キョン「……朝比奈さんっ!?朝比奈さんっ!!」
鶴屋「キョンくん!早くみくるのところに!!」
キョン「は、はいっ!!」
374: 2009/11/15(日) 02:38:20.83 ID:toRsvjGTO
鶴屋「…………」
キョン「…………」
鶴屋「いないね……」
キョン「…………」
鶴屋「綺麗に片付けてあるのがみくるらしいよ……。そんな暇があるんなら、もっと早く電話してくれれば……」
キョン「…………」
鶴屋「キョンくん?」
キョン「……これ、俺があげたぬいぐるみなんですよ」
鶴屋「…………」
キョン「………ぅっ……ぅぅっ……」ギュウッ
鶴屋「…………」
キョン「…………」
鶴屋「いないね……」
キョン「…………」
鶴屋「綺麗に片付けてあるのがみくるらしいよ……。そんな暇があるんなら、もっと早く電話してくれれば……」
キョン「…………」
鶴屋「キョンくん?」
キョン「……これ、俺があげたぬいぐるみなんですよ」
鶴屋「…………」
キョン「………ぅっ……ぅぅっ……」ギュウッ
鶴屋「…………」
417: 2009/11/15(日) 14:53:54.46 ID:toRsvjGTO
月曜日
キョン「…………」
ハルヒ「……おはよう、キョン」
キョン「ああ……」
ハルヒ「……元気無いわね」
キョン「すまん、そっとしといてくれないか……」
ハルヒ「あ、うん……」
ハルヒ「えっとね、キョン……。みくるちゃんとのことだけど……」
キョン「…………」
ハルヒ「別に好きあってるんだったら付き合ってもいいわよ。あたしだって人の恋路を邪魔するほど無分別じゃないし……。マスコットを失うのは痛手だけど」
キョン「……ハルヒ。聞いてくれ。朝比奈さんのことなんだが……」
キョン「…………」
ハルヒ「……おはよう、キョン」
キョン「ああ……」
ハルヒ「……元気無いわね」
キョン「すまん、そっとしといてくれないか……」
ハルヒ「あ、うん……」
ハルヒ「えっとね、キョン……。みくるちゃんとのことだけど……」
キョン「…………」
ハルヒ「別に好きあってるんだったら付き合ってもいいわよ。あたしだって人の恋路を邪魔するほど無分別じゃないし……。マスコットを失うのは痛手だけど」
キョン「……ハルヒ。聞いてくれ。朝比奈さんのことなんだが……」
421: 2009/11/15(日) 15:04:05.65 ID:toRsvjGTO
ハルヒ「えっ、みくるちゃんが行方不明……」
キョン「ああ、金曜日に、どっかに消えちまったらしいんだ……」
ハルヒ「どっかって一体どこに?ご両親は?」
キョン「身寄りは無いし行くあても無いんだ……」
ハルヒ「そんな……」
キョン「…………」
ハルヒ「探しに行きましょ!ねっ、あたしたちで探せばすぐに……」
キョン「見つかるわけないだろ!」
ハルヒ「!!」ビクッ
キョン「あ、ああ、スマン……。つい……」
キョン「ああ、金曜日に、どっかに消えちまったらしいんだ……」
ハルヒ「どっかって一体どこに?ご両親は?」
キョン「身寄りは無いし行くあても無いんだ……」
ハルヒ「そんな……」
キョン「…………」
ハルヒ「探しに行きましょ!ねっ、あたしたちで探せばすぐに……」
キョン「見つかるわけないだろ!」
ハルヒ「!!」ビクッ
キョン「あ、ああ、スマン……。つい……」
422: 2009/11/15(日) 15:12:42.24 ID:toRsvjGTO
キョン「とにかく、今は警察の捜索を待とう。きっとそのうち……」
ハルヒ「ねえ、キョン。もしかしてあたしのせい?」
キョン「え……」
ハルヒ「あたしがあんたとみくるちゃんを引き離すようなことを言ったから、それをみくるちゃんはショックで……」
キョン「…………」
ハルヒ「あたしが余計なことを言ったから、それで……」
キョン「……違う、お前のせいじゃない」
ハルヒ「でも……!」
キョン「頼むからお前まで思いつめてくれるな。せめてお前くらいはいつもの元気でいてくれよ。頼む……」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「ねえ、キョン。もしかしてあたしのせい?」
キョン「え……」
ハルヒ「あたしがあんたとみくるちゃんを引き離すようなことを言ったから、それをみくるちゃんはショックで……」
キョン「…………」
ハルヒ「あたしが余計なことを言ったから、それで……」
キョン「……違う、お前のせいじゃない」
ハルヒ「でも……!」
キョン「頼むからお前まで思いつめてくれるな。せめてお前くらいはいつもの元気でいてくれよ。頼む……」
ハルヒ「…………」
423: 2009/11/15(日) 15:13:56.66 ID:toRsvjGTO
>>417
ごめんミスった
キョンの呼びかけはハルヒじゃなくて涼宮だ
うっかりした
ごめんミスった
キョンの呼びかけはハルヒじゃなくて涼宮だ
うっかりした
424: 2009/11/15(日) 15:30:30.35 ID:toRsvjGTO
昼休み
キョン「長門、やっぱりここにいたか」
長門「…………」
キョン「俺はお前が宇宙人でもなんでもいい。もう頼れそうなのはお前だけなんだ」
長門「…………」
キョン「朝比奈さんの体質を知ってたお前のことだ。せめて、せめて朝比奈さんがどこの時代に行ったかだけでもわからないか?もしか一年後とかなら待ってれば……」
長門「彼女が過去に行ったか未来に行ったかもわたしにはわからない」
キョン「…………」
長門「そして、わたしの異時間同位体への同期申請が情報統合思念体に許可されない。理由は不明」
キョン「どういうことだ?」
長門「この時間平面において朝比奈みくるの所在を知ることは不可能」
キョン「そうか……」
長門「ごめんなさい」
キョン「いや、いいんだ。いいんだよ……」
長門「…………」
キョン「長門、やっぱりここにいたか」
長門「…………」
キョン「俺はお前が宇宙人でもなんでもいい。もう頼れそうなのはお前だけなんだ」
長門「…………」
キョン「朝比奈さんの体質を知ってたお前のことだ。せめて、せめて朝比奈さんがどこの時代に行ったかだけでもわからないか?もしか一年後とかなら待ってれば……」
長門「彼女が過去に行ったか未来に行ったかもわたしにはわからない」
キョン「…………」
長門「そして、わたしの異時間同位体への同期申請が情報統合思念体に許可されない。理由は不明」
キョン「どういうことだ?」
長門「この時間平面において朝比奈みくるの所在を知ることは不可能」
キョン「そうか……」
長門「ごめんなさい」
キョン「いや、いいんだ。いいんだよ……」
長門「…………」
425: 2009/11/15(日) 15:42:17.79 ID:toRsvjGTO
ガチャ
鶴屋「キョンくんいるかい?」
キョン「鶴屋さん?」
鶴屋「あのさ、ちょっといいかなっ?」
キョン「わかりました。今いきます。長門、ありがとうな」
長門「いい」
バタン
長門「…………」ペラ
長門「…………」ペラ
ガチャ
ハルヒ「有希……」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっと、話を聞いて欲しいの」
長門「わかった」
鶴屋「キョンくんいるかい?」
キョン「鶴屋さん?」
鶴屋「あのさ、ちょっといいかなっ?」
キョン「わかりました。今いきます。長門、ありがとうな」
長門「いい」
バタン
長門「…………」ペラ
長門「…………」ペラ
ガチャ
ハルヒ「有希……」
長門「…………」
ハルヒ「ちょっと、話を聞いて欲しいの」
長門「わかった」
426: 2009/11/15(日) 16:01:47.22 ID:toRsvjGTO
屋上前の階段
鶴屋「キョンくん、これみくるの部屋にあったぬいぐるみなんだけど貰っていってくれないかな」
キョン「え、何で俺に……」
鶴屋「みくるはキョンくんに懐いてたしね。あげるならキョンくんかなって。もともとキョンくんがあげたものだしね」
キョン「でも」
鶴屋「それにあたしの部屋にぬいぐるみは似合わないっさ」
キョン「じゃあ……」
鶴屋「ところでキョンくん。キョンくんにとってみくるはどういう子だったのかな?」
キョン「え、えっと……。それは……」
鶴屋「いや、答えにくいなら答えなくてもいいにょろよ」
キョン「すいません」
鶴屋「キョンくん、これみくるの部屋にあったぬいぐるみなんだけど貰っていってくれないかな」
キョン「え、何で俺に……」
鶴屋「みくるはキョンくんに懐いてたしね。あげるならキョンくんかなって。もともとキョンくんがあげたものだしね」
キョン「でも」
鶴屋「それにあたしの部屋にぬいぐるみは似合わないっさ」
キョン「じゃあ……」
鶴屋「ところでキョンくん。キョンくんにとってみくるはどういう子だったのかな?」
キョン「え、えっと……。それは……」
鶴屋「いや、答えにくいなら答えなくてもいいにょろよ」
キョン「すいません」
428: 2009/11/15(日) 16:11:29.43 ID:toRsvjGTO
キョン「その……鶴屋さんにとっては朝比奈さんはどういう存在だったんですか?」
鶴屋「えっとね、妹が出来たみたいで嬉しかったかな。あたしってこう見えてお嬢様だからさっ、あんまり仲良い友達がいないんだよね」
キョン「何故です?」
鶴屋「英才教育からお稽古事やらで……友達と一緒に遊びに行くなんてことほとんど無くってね。小学校の時はそれは寂しい思いをしたもんさ」
キョン「そうは見えないですけどね」
鶴屋「こんなこと言うのはキョンくんが初めてなんだよ?この学校に来たのだって、変に進学校に行くより習い事の時間がとれるから、って理由なんだから」
キョン「大変なんですね」
鶴屋「……もう慣れたけどね。でもそんなある日、みくるを見つけたのさ」
鶴屋「えっとね、妹が出来たみたいで嬉しかったかな。あたしってこう見えてお嬢様だからさっ、あんまり仲良い友達がいないんだよね」
キョン「何故です?」
鶴屋「英才教育からお稽古事やらで……友達と一緒に遊びに行くなんてことほとんど無くってね。小学校の時はそれは寂しい思いをしたもんさ」
キョン「そうは見えないですけどね」
鶴屋「こんなこと言うのはキョンくんが初めてなんだよ?この学校に来たのだって、変に進学校に行くより習い事の時間がとれるから、って理由なんだから」
キョン「大変なんですね」
鶴屋「……もう慣れたけどね。でもそんなある日、みくるを見つけたのさ」
431: 2009/11/15(日) 16:38:28.48 ID:toRsvjGTO
鶴屋「どことなくあたしと似てるような気がしてほっとけ無かった。それで彼女を連れ帰って、お父さんに必氏で頼みこんだのさ。家に住ませてやってくれって」
キョン「それで朝比奈さんを学校まで入れてくれたんですか」
鶴屋「うん。お嬢様ってのもたまには良いもんだよ。それからは楽しかったなぁ……。一緒にご飯食べたり、色んなことを教えたりして……。本当に楽しかった」
キョン「俺も朝比奈さんといて楽しかったです」
鶴屋「……今はぽっかり胸に穴が開いたみたいだよ」
キョン「……そうですね」
鶴屋「あっ、ごめんよっ!なんか暗くしちゃってさっ。元気が取り柄のあたしらしくないっさね!じゃそういうわけだから確かに渡したにょろよ!じゃねっ」
キョン「あっ、はい。じゃあまた……」
キョン「それで朝比奈さんを学校まで入れてくれたんですか」
鶴屋「うん。お嬢様ってのもたまには良いもんだよ。それからは楽しかったなぁ……。一緒にご飯食べたり、色んなことを教えたりして……。本当に楽しかった」
キョン「俺も朝比奈さんといて楽しかったです」
鶴屋「……今はぽっかり胸に穴が開いたみたいだよ」
キョン「……そうですね」
鶴屋「あっ、ごめんよっ!なんか暗くしちゃってさっ。元気が取り柄のあたしらしくないっさね!じゃそういうわけだから確かに渡したにょろよ!じゃねっ」
キョン「あっ、はい。じゃあまた……」
433: 2009/11/15(日) 16:49:50.24 ID:toRsvjGTO
ちょっと用事で外します
2時間くらいで戻ります
2時間くらいで戻ります
438: 2009/11/15(日) 17:40:39.48 ID:toRsvjGTO
同時刻 部室
ハルヒ「あのね、あたし最近変なの」
長門「…………」
ハルヒ「自分で自分が何考えてるかわからないの。どうしていいのかわからない」
長門「なぜ?」
ハルヒ「なぜって……それは」
長門「わかっているはず」
ハルヒ「…………あたし、キョンとみくるちゃんが仲良くするのが嫌だったの」
長門「…………」
ハルヒ「だってSOS団はあたしとキョンが立ち上げたのよ。あたしとキョンの二人で。でもキョンはみくるちゃんばっかり……」
長門「…………」
ハルヒ「あのね、あたし最近変なの」
長門「…………」
ハルヒ「自分で自分が何考えてるかわからないの。どうしていいのかわからない」
長門「なぜ?」
ハルヒ「なぜって……それは」
長門「わかっているはず」
ハルヒ「…………あたし、キョンとみくるちゃんが仲良くするのが嫌だったの」
長門「…………」
ハルヒ「だってSOS団はあたしとキョンが立ち上げたのよ。あたしとキョンの二人で。でもキョンはみくるちゃんばっかり……」
長門「…………」
440: 2009/11/15(日) 17:49:13.28 ID:toRsvjGTO
ハルヒ「でもね、あたし自分がなんでキョンなんかに執着するのかわからないのよ」
長門「…………」
ハルヒ「だってあんなやつどこにでもいる普通のやつよ。冴えてるところなんて一つも無いのに、なんで……!」
長門「…………」
ハルヒ「頭がおかしくなったみたい。自分が精神病になったのかって思うぐらいだわ」
長門「あなたは」
ハルヒ「え?」
長門「朝比奈みくるのことを疎ましく思っていた?」
ハルヒ「そんなこと……」
長門「…………」
ハルヒ「……ううん。思わなかったって言ったら嘘になるわ」
長門「…………」
ハルヒ「だってあんなやつどこにでもいる普通のやつよ。冴えてるところなんて一つも無いのに、なんで……!」
長門「…………」
ハルヒ「頭がおかしくなったみたい。自分が精神病になったのかって思うぐらいだわ」
長門「あなたは」
ハルヒ「え?」
長門「朝比奈みくるのことを疎ましく思っていた?」
ハルヒ「そんなこと……」
長門「…………」
ハルヒ「……ううん。思わなかったって言ったら嘘になるわ」
441: 2009/11/15(日) 18:04:33.05 ID:toRsvjGTO
ハルヒ「みくるちゃんがキョンと仲良く歩いてるのを見て、話してるのを聞いて、みくるちゃんが……」
長門「…………」
ハルヒ「みくるちゃんが、いなくなっちゃえば良いのにって……」
長門「…………」
ハルヒ「あたしって最低……。みくるちゃんじゃなくてあたしがいなくなれば良かったのに」
長門「あなたは朝比奈みくるが嫌いだった?」
ハルヒ「ううん、それは違うわ!あたしはみくるちゃんが好き。みくるちゃんはSOS団に必要な存在よ。でも……」
長門「…………」
ハルヒ「みくるちゃんが、いなくなっちゃえば良いのにって……」
長門「…………」
ハルヒ「あたしって最低……。みくるちゃんじゃなくてあたしがいなくなれば良かったのに」
長門「あなたは朝比奈みくるが嫌いだった?」
ハルヒ「ううん、それは違うわ!あたしはみくるちゃんが好き。みくるちゃんはSOS団に必要な存在よ。でも……」
444: 2009/11/15(日) 18:26:02.70 ID:toRsvjGTO
ハルヒ「あたし、あんなに落ち込んだキョン、見てられない。いつも通りになんて過ごせない」
ハルヒ「あたし……あたし……」ブワッ
長門「泣かないで」
ハルヒ「ごめん……」グズッ
長門「あなたは悪くない。あなたはわたしと同じ。不器用なだけ。人に伝えるのが苦手なだけ」
ハルヒ「…………」グズッ
長門「だから」
ハルヒ「………有希、ありがとう」
長門「今は朝比奈みくるが帰ってくることを信じて。それがあなたにできること。あなたがしなければならないこと」
ハルヒ「……うん。あとね、有希……」
長門「なに?」
ハルヒ「あたしが泣いたことは二人だけの秘密にしといて」
長門「わかった」
ハルヒ「あたし……あたし……」ブワッ
長門「泣かないで」
ハルヒ「ごめん……」グズッ
長門「あなたは悪くない。あなたはわたしと同じ。不器用なだけ。人に伝えるのが苦手なだけ」
ハルヒ「…………」グズッ
長門「だから」
ハルヒ「………有希、ありがとう」
長門「今は朝比奈みくるが帰ってくることを信じて。それがあなたにできること。あなたがしなければならないこと」
ハルヒ「……うん。あとね、有希……」
長門「なに?」
ハルヒ「あたしが泣いたことは二人だけの秘密にしといて」
長門「わかった」
449: 2009/11/15(日) 18:51:45.57 ID:toRsvjGTO
およそ1週間後 朝
谷口「おーす、おはようキョン!」
キョン「おう、おはよう」ガチャ
キョン「ん、また手紙……」
キョン「放課後、1年5組の教室で待っています……、またか……いい加減しつこいな」
ハルヒ「おはよう、キョン。早くしないと遅れるわよ!」
キョン「やべっ!」
朝倉「…………」
谷口「おーす、おはようキョン!」
キョン「おう、おはよう」ガチャ
キョン「ん、また手紙……」
キョン「放課後、1年5組の教室で待っています……、またか……いい加減しつこいな」
ハルヒ「おはよう、キョン。早くしないと遅れるわよ!」
キョン「やべっ!」
朝倉「…………」
453: 2009/11/15(日) 18:58:37.07 ID:toRsvjGTO
放課後 部室
キョン「あー、ハルヒ」
ハルヒ「どうしたのキョン」
キョン「俺はちょっと用事があるから先に帰るぞ」
ハルヒ「ふーん、あんたに?珍しいわね」
キョン「ああ、まあな。じゃそういうことで」
ハルヒ「明日はちゃんと最後までいなさいよ!」
キョン「へいへい」
キョン「(まあ、朝倉にせよいたずらにせよ、ずっと無視しっぱなしだったからな。今日ぐらいは行ってやるか)」
ガラッ
みくる「遅いよ」
キョン「えっ?」
キョン「あー、ハルヒ」
ハルヒ「どうしたのキョン」
キョン「俺はちょっと用事があるから先に帰るぞ」
ハルヒ「ふーん、あんたに?珍しいわね」
キョン「ああ、まあな。じゃそういうことで」
ハルヒ「明日はちゃんと最後までいなさいよ!」
キョン「へいへい」
キョン「(まあ、朝倉にせよいたずらにせよ、ずっと無視しっぱなしだったからな。今日ぐらいは行ってやるか)」
ガラッ
みくる「遅いよ」
キョン「えっ?」
460: 2009/11/15(日) 19:15:21.80 ID:toRsvjGTO
みくる「キョンくん会いたかった……。2年ぶり……といってもキョンくんは違うんだよね」
キョン「ちょっと大人びてるけど朝比奈さん……ですよね」
みくる「はい、そうです」
キョン「でもなんで朝比奈さんがここに……」
みくる「案外、神様っているのかもしれませんよ?」
キョン「どういうことです?」
みくる「わたし、あの後ここより遥か未来に飛ばされたんです。ずっと、ずっと未来……」
みくる「そこでは、時空跳躍理論の初歩がやっと完成した時代でした。でも、時空跳躍に必要なTPDDを完成することは出来なかった」
みくる「そこにわたしが現れたんです。つまりTPDDを生まれつき持った人間であるわたしが」
キョン「じゃあ……」
みくる「はい。わたしは未来での実験に志願することで、時間遡行に成功したんです」
キョン「ちょっと大人びてるけど朝比奈さん……ですよね」
みくる「はい、そうです」
キョン「でもなんで朝比奈さんがここに……」
みくる「案外、神様っているのかもしれませんよ?」
キョン「どういうことです?」
みくる「わたし、あの後ここより遥か未来に飛ばされたんです。ずっと、ずっと未来……」
みくる「そこでは、時空跳躍理論の初歩がやっと完成した時代でした。でも、時空跳躍に必要なTPDDを完成することは出来なかった」
みくる「そこにわたしが現れたんです。つまりTPDDを生まれつき持った人間であるわたしが」
キョン「じゃあ……」
みくる「はい。わたしは未来での実験に志願することで、時間遡行に成功したんです」
461: 2009/11/15(日) 19:17:25.79 ID:toRsvjGTO
飯食ってきます
474: 2009/11/15(日) 20:31:42.16 ID:toRsvjGTO
みくる「だからわたしは、人類史上初の未来人なんです。驚いた?」
キョン「……これ以上ないくらいびっくりですよ。夢を見てるみたいだ……」
みくる「わたしも夢みたいだけど、でもこれは現実……。いろんな偶然が重なってわたしはいまここにいる……」
みくる「1週間ほど時間遡行の日付、間違えちゃいましたけど。ふふ」
キョン「朝比奈さん……。俺は……」
みくる「キョンくん、聞いてください。未来での2年間、決して楽しくは無かったけど、頑張れたのはあなたがいたから。わたしはあなたに会いたい一心でここまで来れたんです」
みくる「キョンくん……。わたしはあなたが――」
ガラッ!
ハルヒ「みくるちゃん!」ガバッ
キョン「……これ以上ないくらいびっくりですよ。夢を見てるみたいだ……」
みくる「わたしも夢みたいだけど、でもこれは現実……。いろんな偶然が重なってわたしはいまここにいる……」
みくる「1週間ほど時間遡行の日付、間違えちゃいましたけど。ふふ」
キョン「朝比奈さん……。俺は……」
みくる「キョンくん、聞いてください。未来での2年間、決して楽しくは無かったけど、頑張れたのはあなたがいたから。わたしはあなたに会いたい一心でここまで来れたんです」
みくる「キョンくん……。わたしはあなたが――」
ガラッ!
ハルヒ「みくるちゃん!」ガバッ
478: 2009/11/15(日) 20:44:47.32 ID:toRsvjGTO
みくる「ひぇぇっ!!」
ハルヒ「みくるちゃんっ!!みくるちゃんっ!!」
キョン「ハルヒ!?」
ハルヒ「どこ行ってたのよ!人がどんだけ心配したと思ってんのっ!」
みくる「ごっ、ごめんなさい……」
ハルヒ「いーい?今度からは何か悩みがあったらあたしに相談すんのよ!?」
みくる「は、はいっ」
キョン「こらこら、朝比奈さん困ってんだろ。離れんか」
ハルヒ「嫌よっ!さんざん心配したんだから1時間は離れないわよ!頬ずりだってしてやるんだからっ」
キョン「……やれやれ」
長門「…………」
キョン「長門が連れてきたのか」
長門「そう」
キョン「そうか。はは」
ハルヒ「みくるちゃんっ!!みくるちゃんっ!!」
キョン「ハルヒ!?」
ハルヒ「どこ行ってたのよ!人がどんだけ心配したと思ってんのっ!」
みくる「ごっ、ごめんなさい……」
ハルヒ「いーい?今度からは何か悩みがあったらあたしに相談すんのよ!?」
みくる「は、はいっ」
キョン「こらこら、朝比奈さん困ってんだろ。離れんか」
ハルヒ「嫌よっ!さんざん心配したんだから1時間は離れないわよ!頬ずりだってしてやるんだからっ」
キョン「……やれやれ」
長門「…………」
キョン「長門が連れてきたのか」
長門「そう」
キョン「そうか。はは」
481: 2009/11/15(日) 21:11:01.74 ID:toRsvjGTO
キョン「ほーらハルヒ。もう気が済んだだろ?そろそろ離れてやらんとさすがに朝比奈さんが苦しそうだ」
ハルヒ「もう、わかったわよ。うるさいわね」
みくる「涼宮さん、ご心配おかけしました」
ハルヒ「あれっ?みくるちゃん背伸びた?」
キョン「気づくの遅いなオイ」
ハルヒ「やっぱり成長期は違うわねー」
キョン「朝比奈さん、鶴屋さんには連絡とったんですか?」
みくる「いえ、まだ……」
キョン「じゃあ電話しますよ」
ハルヒ「そうだっ!せっかくSOS団が揃ったわけだし、パーッとやりましょうよ!鶴屋さん家で!」
キョン「おいおい、勝手に決めていいのかよ。向こうだって都合ってもんがあるだろ」
ハルヒ「鶴屋さんなら二つ返事で引き受けてくれるわよ。もし駄目でもそれを説得すんのがあんたの仕事でしょうがっ!」
キョン「やれやれ、人使いの荒い団長様だな」
みくる「ふふっ」
ハルヒ「もう、わかったわよ。うるさいわね」
みくる「涼宮さん、ご心配おかけしました」
ハルヒ「あれっ?みくるちゃん背伸びた?」
キョン「気づくの遅いなオイ」
ハルヒ「やっぱり成長期は違うわねー」
キョン「朝比奈さん、鶴屋さんには連絡とったんですか?」
みくる「いえ、まだ……」
キョン「じゃあ電話しますよ」
ハルヒ「そうだっ!せっかくSOS団が揃ったわけだし、パーッとやりましょうよ!鶴屋さん家で!」
キョン「おいおい、勝手に決めていいのかよ。向こうだって都合ってもんがあるだろ」
ハルヒ「鶴屋さんなら二つ返事で引き受けてくれるわよ。もし駄目でもそれを説得すんのがあんたの仕事でしょうがっ!」
キョン「やれやれ、人使いの荒い団長様だな」
みくる「ふふっ」
483: 2009/11/15(日) 21:24:33.61 ID:toRsvjGTO
鶴屋邸 夜
古泉「やあ、パーティーを抜け出してどこに行ってたんですか」
キョン「ああ、ちょっと家に忘れ物をな。それよりお前、服を着ろ」
古泉「いやぁ、なんか衣服って邪魔じゃないですか。それに今なら酔ったふりして堂々と脱げますし」
キョン「もうお前捕まっちまえ」
古泉「ところで鶴屋さんが号泣したんですって?朝比奈さんと再開した時に」
キョン「ああ。そりゃもうすごかったぞ。声も出ない様子だ星飛雄馬でもあそこまで泣けないだろうな」
鶴屋「うるさいなっ!仕方ないじゃないかっ!」
キョン「わっ!!」ビクッ
古泉「聞いてたんですか?」
鶴屋「あたしは地獄耳なんだよっ!」
古泉「やあ、パーティーを抜け出してどこに行ってたんですか」
キョン「ああ、ちょっと家に忘れ物をな。それよりお前、服を着ろ」
古泉「いやぁ、なんか衣服って邪魔じゃないですか。それに今なら酔ったふりして堂々と脱げますし」
キョン「もうお前捕まっちまえ」
古泉「ところで鶴屋さんが号泣したんですって?朝比奈さんと再開した時に」
キョン「ああ。そりゃもうすごかったぞ。声も出ない様子だ星飛雄馬でもあそこまで泣けないだろうな」
鶴屋「うるさいなっ!仕方ないじゃないかっ!」
キョン「わっ!!」ビクッ
古泉「聞いてたんですか?」
鶴屋「あたしは地獄耳なんだよっ!」
487: 2009/11/15(日) 21:37:14.30 ID:toRsvjGTO
キョン「いやぁ、でも貰い泣きしそうなぐらいみごとな泣きっぷりでしたよ」
鶴屋「だって、だってみくるが……ぅ……ぅぅっ」メソメソ
古泉「鶴屋さん、酔っ払ってますよ……」
鶴屋「に、にょろ~ん……!!」ボロボロ
キョン「ほらほら、泣くなら朝比奈さんの所で」
鶴屋「み、みくるぅ~……ぅぇっ……」ボロボロ
みくる「つ、鶴屋さん、大丈夫ですかぁ!?」
古泉「やれやれ。さて、今更ですがなぜ涼宮さんが朝比奈さんを選んだのか、ようやくわかりました」
キョン「なんでなんだ?」
古泉「彼女は世にも稀な生まれながらにしてTPDDを内蔵した人間でした。しかし彼女は江戸時代の人間だった」
キョン「それで朝比奈さんをタイムスリップさせて現代に連れてきた、と」
古泉「そう。そしてもう一度タイムスリップし、人類に時間遡行を可能にした」
鶴屋「だって、だってみくるが……ぅ……ぅぅっ」メソメソ
古泉「鶴屋さん、酔っ払ってますよ……」
鶴屋「に、にょろ~ん……!!」ボロボロ
キョン「ほらほら、泣くなら朝比奈さんの所で」
鶴屋「み、みくるぅ~……ぅぇっ……」ボロボロ
みくる「つ、鶴屋さん、大丈夫ですかぁ!?」
古泉「やれやれ。さて、今更ですがなぜ涼宮さんが朝比奈さんを選んだのか、ようやくわかりました」
キョン「なんでなんだ?」
古泉「彼女は世にも稀な生まれながらにしてTPDDを内蔵した人間でした。しかし彼女は江戸時代の人間だった」
キョン「それで朝比奈さんをタイムスリップさせて現代に連れてきた、と」
古泉「そう。そしてもう一度タイムスリップし、人類に時間遡行を可能にした」
493: 2009/11/15(日) 21:52:48.71 ID:toRsvjGTO
古泉「つまり、彼女の存在無くして未来人そのものが存在しえなかったんですよ。さすが涼宮さん、といったところですよ」
キョン「しかし、わからないな」
古泉「何がです?」
キョン「それなら一気に朝比奈さんを未来にやっても同じようなもんじゃないか。わざわざ手間を増やす意味がわからないな」
古泉「それは朝比奈さんのモチベーションの問題ですよ」
キョン「モチベーション?」
古泉「彼女はこの時代に戻りたいと強く思ったからこそ、時間遡行が出来たんです」
古泉「考えてもみてください。未来に身一つでほっぽりだされた少女が、言葉の壁、文化の壁を乗り越えて現代に到達する苦労がいかほどのものか。僕だったら耐えられませんね」
キョン「考えたくもないな」
古泉「彼女は強いですよ。……見た目よりもずっと」
キョン「……ああ。そうだな」
キョン「しかし、わからないな」
古泉「何がです?」
キョン「それなら一気に朝比奈さんを未来にやっても同じようなもんじゃないか。わざわざ手間を増やす意味がわからないな」
古泉「それは朝比奈さんのモチベーションの問題ですよ」
キョン「モチベーション?」
古泉「彼女はこの時代に戻りたいと強く思ったからこそ、時間遡行が出来たんです」
古泉「考えてもみてください。未来に身一つでほっぽりだされた少女が、言葉の壁、文化の壁を乗り越えて現代に到達する苦労がいかほどのものか。僕だったら耐えられませんね」
キョン「考えたくもないな」
古泉「彼女は強いですよ。……見た目よりもずっと」
キョン「……ああ。そうだな」
498: 2009/11/15(日) 22:06:04.66 ID:toRsvjGTO
古泉「まったくあなたが羨ましいですよ」
キョン「ん?なんで俺が羨ましいんだ?」
古泉「今の話の流れでわからないんですか?」
キョン「いや?全然……」
古泉「まったく、あなたらしいというかなんというか……」
みくる「あ、キョンくん……」
古泉「ほら、朝比奈さんがお呼びですよ」ドンッ
キョン「うわっ!!」
みくる「涼宮さんも鶴屋さんも酔っ払って寝ちゃって……今は長門さんが見てくれてますけど」
キョン「それは大変でしたね」
みくる「あの……キョンくん。そ、外に出ませんか」
キョン「ええ」
古泉「……本当に世話のやける人ですね」
キョン「ん?なんで俺が羨ましいんだ?」
古泉「今の話の流れでわからないんですか?」
キョン「いや?全然……」
古泉「まったく、あなたらしいというかなんというか……」
みくる「あ、キョンくん……」
古泉「ほら、朝比奈さんがお呼びですよ」ドンッ
キョン「うわっ!!」
みくる「涼宮さんも鶴屋さんも酔っ払って寝ちゃって……今は長門さんが見てくれてますけど」
キョン「それは大変でしたね」
みくる「あの……キョンくん。そ、外に出ませんか」
キョン「ええ」
古泉「……本当に世話のやける人ですね」
501: 2009/11/15(日) 22:27:36.53 ID:toRsvjGTO
夜
みくる「えへへ、なんか緊張しますね」
キョン「そ、そうですね」
みくる「えっと……」
みくる「今回はご心配をおかけしました」
キョン「本当ですよ!どんだけ心配したと思ってんですか!まったく!!」
みくる「ええ!?ご、ごめんなさい!」
キョン「だから一つだけ約束してください」
みくる「なに?」
キョン「もう二度と俺の前からいなくならないでください。お願いですから」
みくる「……はい、わかりました。だからキョンくんもわたしに一つ約束して欲しいな……」
キョン「なんでしょう?」
みくる「わたしのこと、離さないでいてくれますか?」
キョン「…………はい」
みくる「えへへ、なんか緊張しますね」
キョン「そ、そうですね」
みくる「えっと……」
みくる「今回はご心配をおかけしました」
キョン「本当ですよ!どんだけ心配したと思ってんですか!まったく!!」
みくる「ええ!?ご、ごめんなさい!」
キョン「だから一つだけ約束してください」
みくる「なに?」
キョン「もう二度と俺の前からいなくならないでください。お願いですから」
みくる「……はい、わかりました。だからキョンくんもわたしに一つ約束して欲しいな……」
キョン「なんでしょう?」
みくる「わたしのこと、離さないでいてくれますか?」
キョン「…………はい」
507: 2009/11/15(日) 22:36:37.48 ID:toRsvjGTO
みくる「……はぁ」ヘナヘナ
キョン「朝比奈さん!?」
みくる「緊張して、足の力抜けちゃいました……」
キョン「朝比奈さん、これ……」
みくる「あっこれ……。むーちゃん……」
キョン「俺の家で保管してました。改めてこれ、受け取ってください」
みくる「うん、ありがとう。キョンくん、ありがとう……」
キョン「また明日から、よろしくお願いします」
みくる「うん、よろしくね、キョンくん。あたしのほうが年上になっちゃいましたけど……ふふっ」
鶴屋「ほんっと手間のかかる二人だよっ」
ハルヒ「……バカキョン」
ハルヒ「さあ有希!鶴ちゃん!やけ酒につき合いなさい!今夜は寝かせないわよ!」
長門「わかった」
鶴屋「にょろっ!」
END
キョン「朝比奈さん!?」
みくる「緊張して、足の力抜けちゃいました……」
キョン「朝比奈さん、これ……」
みくる「あっこれ……。むーちゃん……」
キョン「俺の家で保管してました。改めてこれ、受け取ってください」
みくる「うん、ありがとう。キョンくん、ありがとう……」
キョン「また明日から、よろしくお願いします」
みくる「うん、よろしくね、キョンくん。あたしのほうが年上になっちゃいましたけど……ふふっ」
鶴屋「ほんっと手間のかかる二人だよっ」
ハルヒ「……バカキョン」
ハルヒ「さあ有希!鶴ちゃん!やけ酒につき合いなさい!今夜は寝かせないわよ!」
長門「わかった」
鶴屋「にょろっ!」
END
509: 2009/11/15(日) 22:38:14.13 ID:aizEk847O
乙!激しくみくるに萌えたぜ!!
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