えっと……お母さんたちは朝早くに出かけちゃって……その……

パ、パンでいいですかっ！？ えっと……焼く時間は3分っと。

牛乳……コーヒー……えっとえっと……きゃっ！？

ご、ごめんなさい！ 牛乳が倒れちゃって……

え？ う、うん。座ってる……ごめんなさい。お兄ちゃん。

いい匂い……ホットミルク？ あれ？ まだ牛乳あったんだ、よかった……。

美味しい。 ……あれ？ お兄ちゃんはコーヒーなんだ。

そ、それなら私もっ！ コ、コーヒーくださいっ！

ブ、ブラックはまだ……砂糖と……ミルク。

何杯？えっととりあえず2杯で。 それくらいだよね？

パンもちょうど焼けたねっ。ってあれ！？ 焦げてる？

ごめ、え？ 全然食べれそう、かなぁ？ そっか。それならいいかな？

コーヒー……これが、大人の味？ そんなことない？　でもほら、わかりますよね？

ありがとう、お兄ちゃん。美味しい。 パンも、目玉焼きも。全部。

うん、何でもないんだけど……嬉しくて。

雨、止みそうもないね。 どうしようか、お兄ちゃん。

え？ ……ほんとだ雨音を聞いてるとなんだか落ち着く。 雨って嫌なイメージがあったから……。

今日は……お話、聞いてくれる？ 私、アイドルとして頑張れてるから。

千鶴ちゃん、裕美ちゃん、泰葉ちゃん、みんな優しくて……。ずっと、頑張れてるからっ！

不幸だ、とか言ってる暇がないくらい。毎日が忙しくて……うん。

楽しいよ。聞いてくれる？ うん、話したい、聞いてほしいのお兄ちゃん！

うん、雨で出かけられないから、仕方ないんです！

それじゃあ、コーヒーのお替り、入れるね、今度はブラックで、ゆっくり飲むから。

～輿水幸子～

……今日は……オフですよぉ……

カワイイボクの睡眠を邪魔するなんて……罪な人ですねぇ？

ふぇ？ ……もうそんな時間なんですか？ ……なんで起こしてくれなかったんですか！？

ぐっすりだった？ でしょうとも。カワイイボクは過酷なロケを終えて帰ってきたんですから！

……フフーン！ カワイイボクの寝顔を見てたんですね？ 特別に許してあげます！ ボクはカワイイですから！

え？ カメラで撮った？ ……ちょっと！？ それ変顔になってるじゃないですかー！？

消してください消してくださいよ兄さん！？

もう、ボクが温厚でよかったですね？ おとーさんとおかーさんには黙っておいてあげます！

というか、ボクを起こしに来たと言いましたが兄さんも寝起きじゃないですか？

全く……寝癖も残ってますし、まだパジャマじゃないですか。

ボク？ ボクはいいんですよ、パジャマ姿のボクもカワイイですから！

……痛いです兄さん！ カワイイボクのデコにデコピンするなんて……。

お、おかーさんに言いつけますよ！？ とにかく！ 着替えてきてください！

そ、そうしないとボクも着替えられないじゃないですか！

見に行きますからね？ きっちり着替えててくださいよ？

もう……ダメダメですねぇ兄さんは！

センスがなってませんよ？ その服には……こっちです！

フフーン、カワイイボクの兄さんなんですから！ 兄さんも完璧にしてください！

この後はボクとショッピングにいくんですから！ 聞いてない？ 今言いましたからね！

嫌なんて言いませんよね？ このボクと出かけられるんですから！

喜んでください兄さん！ 特別に、ボクの服を選ぶ権利をあげてもいいですよ？

まぁ兄さんのセンスを改めてボクが品評してあげます！

おぉ……この服は。兄さんが？

ホントに？ ホントですか？ 店員さんに聞いたりしませんよね？

……フフーン！わかってるじゃないですか兄さん！

ボクをよりカワイクするのがわかってますねぇ。 じゃあこれください！

さぁ次に行きましょう兄さん！ まだ買うのかって？ 違いますよ！

次はこのボクが！ 兄さんに似合う服を選んであげます！

さぁさぁ行きましょう！ ボクと一緒に歩くんですから、それなりにカッコよくなってください！

おっつおっつ

モバP「アイドルに朝、起こしてもらったり起こしてあげるCD」【李衣菜、志乃、美波編】