744: 2016/06/25(土) 21:46:18.46 ID:REz2F0NS0


最初:提督「艦娘のお悩み相談をする」
前回:提督「艦娘のお悩み相談をする」【その7】




電「はぁ、時間の流れが異様に遅く感じるのです」

提督「全くだ。頭使ってたせいか小腹もすいてきた。お前も食うか?カ口リーメイト」モッチモッチ

電「チョコ味が欲しいのです」

提督「ほらよ」

電「ありがとうなのです」モキュモキュ

コンコン

提督(間食すら許してくれないのかよ)ハァ

電(鎮守府にはお悩みいっぱいなのです)

提督「どうぞー」

艦娘
↓2


艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス(4) (角川コミックス・エース)

746: 2016/06/25(土) 21:46:49.18 ID:2L8SfJ5fO
長門

749: 2016/06/25(土) 21:51:23.74 ID:REz2F0NS0
長門「失礼する」

電(言わずと知れた連合艦隊旗艦ビッグセブンの長門さんまだ来たのです)

提督(実はビッグセブンって日本以外にはまず知られてない括りらしいけどな)

電(え?)

長門「誰も見当たらないが、つまり私に独白しろ、ということか?」

提督「少し違いますね。私はその鏡の向こうにいます。ですので、きちんと受け答えもさせていただきます」

長門「成程。人に言いづらい事なら人が居ないならいい、という配慮か。ありがたい」

提督「そういうことです。どんな内容、どんな悩みであっても、他言せず、真摯に応対しますのでご安心を」

長門「それは助かる。というのもな↓2」

751: 2016/06/25(土) 21:51:56.80 ID:6QLTjeJdo
最近皆が少し弛んでいる
喝を入れるためにも何か良いアイディアはないのもか

758: 2016/06/25(土) 22:02:52.19 ID:REz2F0NS0
長門「私は秘書艦ではないし、ましてや提督の代理でもない。よって私が艦隊の運営に関わるのは烏滸がましい事なのは承知している」

長門「然しだ!それでも私は、戦艦として、かつて連合艦隊旗艦を務めた身として、この艦隊に名を連ねる者としての誇りがある!」

長門「そして艦隊とは、私1人だけでは意味がないのだ」

電(壮大な前置きなのです)

提督(前置きとか言ってやるな。なんにしても、長門が真面目にウチの一員として色々考えているって分かるだけでもありがたい)

長門「最近、この鎮守府は緩んでいるように思える。無論、私としても常時糸の張りつめた緊張感を持てと言っているわけではない」

長門「貴方はご存知ないかもしれないが、我々は少し前に大規模な作戦を終えたのだ。その緊張が切れ、休みたくなる気持ちは理解できる」

長門「だが、海域制圧からもうすぐ一月が経とうとしている。にも拘らず、皆からは未だに覇気を感じられない」

長門「果たして私はどう対処すべきなのだろうか・可能ならばご助力頂きたい」

759: 2016/06/25(土) 22:10:13.18 ID:REz2F0NS0
電(……これまた予想の斜め上なお悩みなのです)

提督(その鎮守府の長としては、実に頭の痛い内容ではある)

長門「我々の提督は自堕落で普段は提督らしからぬ雰囲気を漂わせている」

長門「だが決して粗忽者でも無能でもない、彼とて現状を憂いでいるに違いない」

長門「そこで、提督に何か良い進言をする為にも、艦隊に喝を入れる良い方はないだろうか?」

提督(確かに。俺も最近思っていたところだ、流石は長門)

電(その大量の冷や汗の理由を聞いてもいいのです?)

提督(すみません。本当は俺が筆頭になって緩んでました。だって資材ないんだもん!)

761: 2016/06/25(土) 22:16:39.01 ID:REz2F0NS0
電(駄々を捏ねないで欲しいのです。資材は電達が遠征で集めてくるのです。司令官さんはどっしり構えていればいいのです)

提督(ううぅ、電ぁ~)

電(泣きながらは抱き着くのは止めて欲しいのです!司令官さんは長門さんのお悩みを考えるのです)

提督(ん、そうだったな。だが鎮守府が緩んでいるか、それはそうなんだが、解決策は俺も知りたいくらいだ)

電(専門家さんが頼りなのです?)

提督(今回ばかりは本当に丸投げになるが仕方ない↓2~4)

762: 2016/06/25(土) 22:16:59.49 ID:hg1G35Z6o
提督からの褒美がもらえるような鎮守府内の相互演習でもすればどうでしょうか?
景品は大本営からの応援があればよし。
なければ艦娘の希望のものをあげるとか。
上司も喜ぶでしょうし、協力するでしょう。

774: 2016/06/25(土) 22:39:21.15 ID:REz2F0NS0
提督(鎮守府内演習!その発想はなかった!成績優秀者んいはご褒美、悪い奴にはちょっとした罰もすれば、いいかな)

電(それって鎮守府として大丈夫なのです?)

提督(小規模なら問題ないし、そもそもいっそのこと大本営に掛け合って大規模なヤツもいいかもな)

提督「それでは提督に鎮守府内演習の実施を提案してみてはどうでしょうか?」

提督「成績上位者には報奨、成績下位者には処罰を含めたものであれば、艦娘の方達も本気で取り組むでしょう」

長門「演習か。やはり実践に勝る鍛錬はないのだが、まさか戦争をするわけにもいかなし、良いかもしれない」

長門「貴重なご助言感謝する。私の方で計画を精査してから提出しよう」

長門は鏡の向こうの提督に気づいていた?

↓1コンマ

01~50:気づいていない
51~00:気づいていた

775: 2016/06/25(土) 22:39:38.87 ID:7GDfVztNo
l;

782: 2016/06/25(土) 22:49:15.29 ID:REz2F0NS0
長門「闘ならお手の物だが、こういった事は何分不慣れだからな」

長門「貴方の計画に比べたら杜撰かもしれないがよろしく頼むよ、提督」

バタン

提督「……え?」

電「今、提督って……」

提督「もしかしなくても、俺だと気付いていたのか」

電「最後の口調と言葉を聞く限り、どう考えてもそうなのです」

提督「流石はビッグセブンと言ったところか」

784: 2016/06/25(土) 23:00:34.94 ID:REz2F0NS0
提督「可笑しいな。艦娘の電探に感知されないように作ってもらったんだけどなぁ」

電「司令官さんの口調だとかで分かったんじゃないのです?}

提督「そんなバカな。って思いたいが、本当になんで分かったんだろうな」

電「それはともかく、本当に鎮守府内演習するのです?」

提督「それに関しては本気だ。それも大本営から正式に許可を取った本格的な軍事演習だ」

電「そこまでする必要あるのです?」

提督「今までの演習だとどうしても他の鎮守府と遣り取りする必要があるからな、鎮守府内で演習が出来れば幅が広がるだろう」

電「あ、また何か色々考えている顔なのです」

提督「こういうのを考えるのはいつでも楽しいぜ」

コンコン

電(また次が来たのです)

提督(今回みたいな平和で心安らぐ内容だといいなぁ)

提督「どうぞー」

艦娘
↓2

786: 2016/06/25(土) 23:00:45.14 ID:tq2DKFgNo
大鯨

787: 2016/06/25(土) 23:11:23.03 ID:REz2F0NS0
大鯨「こ、こんにちは~潜水母艦大鯨。失礼します」

電(今度は大鯨さんですか)

提督(鎮守府唯一の潜水母艦。同型艦もいないしストレスも溜まっているかもな)

電(でも潜水艦の皆さんや鳳翔さんとは仲良しなのです)

提督(その名の通り潜水艦の為の船だからな、家事好きだし、あの二人には頭が上がらないよ)

大鯨「えっと、私。此処に座ればいいんでしょうか?」

提督「はい。姿は見えないかもしれませんが安心してください」

提督「目の前の鑑の奥に私はいますし、どんな内容でも私は貴方の味方です」

大鯨「はぁ~良かったぁ~……実は↓2」

789: 2016/06/25(土) 23:12:03.67 ID:Sgf6hYUe0
昨日提督が私達のPCの利用状況をチェックしていたんです、
だから私は何時私のPCをチェックしてくれるんだろって楽しみにしてたのに一切触れてくれなかったし
今日は今日でこんなところでお悩み相談室を開いてるし…何で私に構ってくれないんですか
ねぇ、提督

801: 2016/06/25(土) 23:22:23.03 ID:REz2F0NS0
大鯨「実はですね。提督が昨日、艦娘達のPCを見ていたんです」

電提(え?)

大鯨「それは別に構わないんですよ。だって疚しい事なんて何もないんですから」

大鯨「でもだからこそ、楽しみにしていたんですよ。だって今まで提督に言えなかったこと」

大鯨「私のPCを見てたら提督にも分かってもらえるって思ったんです。なのに提督は何も言ってこなくて」

提督(怖い怖い怖い。一体どうやって気づいた。ていうか大鯨のPCってどんなことになってんだよ!)

電(分からないのです。分かりたくも無いのです!)

大鯨「そしたら提督ってば今日はこんなところでお悩み相談なんてしちゃって」

大鯨「ねぇ。て・い・と・く、貴方の大鯨はここにいますよ?」

電提(ひぇえええええ)

802: 2016/06/25(土) 23:26:01.85 ID:REz2F0NS0
提督(ちょ、ちょ!マジか!)

電(怖すぎるのです!ていうか明らかに気づいているのです。こっちガン見してるのです)

大鯨「て~い~と~く。どうして構ってくれないんですか?私、何時でも何でもしますよ」

電提(たすけてぇええええええ)

提督(せ、専門家!これ本当に本物の専門家がいる!どうすればいいんだ!↓2~4)

811: 2016/06/25(土) 23:44:50.18 ID:REz2F0NS0
過去最高にヤバイ展開でどうしようかと思ったんですが

>>806
で行きつつ、↓1コンマで大鯨の度合を決めさせてもらいますね

01~20:ただのイタズラ

21~40:弱い自分がストレスで少し鬱

41~60:愛する提督に暴走気味

61~80:恍惚のヤンデレ

81~99:イムヤを沈めた提督への憎悪

00:手遅れ

819: 2016/06/25(土) 23:53:50.02 ID:REz2F0NS0
電(司令官さん。慎重に言葉を選ぶのです)

提督(分かってる。俺もまだ氏にたくない)

提督「まず。お前に構ってやれなかったことを素直に謝ろう、すまなかった」

提督「一応言わせてくれ、PCを見ていたと言ってもそれは無駄遣いを調べるためだった」

提督「お前は今まで問題を起こしていないし、特に何か問題を抱えているとも思わなかったから見なかった」

提督「だがお前自身が何か俺に伝えたいことがあるなら、今夜一緒に食事しよう」

提督「その時こそ誰にも聞かれない二人っきりだ、何か言いたいことがあるならその時に言ってほしい」

提督「それでいいか?大鯨」

822: 2016/06/25(土) 23:57:31.41 ID:REz2F0NS0
大鯨「本当に、二人っきりで、私の話。聞いてくれますか?」

提督「ああ、電も来ない。お前と俺だけで、何か美味しい物食べながら、ゆっくりと話しを聞こう」

大鯨「……そうですか。わかりました。では提督、今夜私の部屋に来てくださいね?私、いつまでも待ってますから」

提督「ああ、執務が終わればすぐに向かうよ」

大鯨「はい。お待ちしています」

バタン

827: 2016/06/26(日) 00:06:10.34 ID:zEXGeDK50
電提「ふぅ~」

提督「心臓止まるかと思った」

電「なのです」

提督「大鯨のヤツ、いったいどうしったいうんだろう。何か、凄い何かを感じた気がする」

電「なのです。まるで鬼級姫級の深海棲艦と会敵したときみたいな闇を感じたのです」

提督「ていうか長門の時もそうだが、大鯨はどうやって昨日の事まで知ったんだよ」

電「知っているとすれば青葉さんなのです」

提督「アイツがそういう事をリークするとは思えないんだよなぁ」

提督「いや、この際それすらどうでもいい。今晩は大鯨と飯か」

電「嫌なのです?」

提督「それについては絶対にないと断言しておく。ただ、気が重いのは確かだ」

提督「俺、いつか艦娘に刺されて氏にそうだ」

電「上官の氏因の二割は誤射なのです」

提督「頼むから今それ言わないでくれ」ズーン

コンコン

提督「はーい。どうぞー」

提督「艦娘のお悩み相談をする」【完結】

引用: 【艦これ】提督「安価で艦娘のお悩み相談をする」