90: 2015/05/23(土) 00:21:37.13 ID:8yg6RwBSo
前回:提督「イムヤに死亡ドッキリ」
最初から:提督「艦娘にドッキリを?」青葉「はい」
提督(もうそろそろ俺の胃と心が限界だ……責任者に会ったら一発ぶん殴ってやる)
提督「できれば、もう誰も来ないでくれぇ……」
青葉「あ!ドッキリが終わったそばからまた艦娘が来ましたよ!入れ食いですね司令官!」
↓2 艦娘と、あと氏因とかに指定があれば
92: 2015/05/23(土) 00:21:51.22 ID:DcX22OZ30
叢雲 青葉による誤射
102: 2015/05/23(土) 15:48:13.46 ID:8yg6RwBSo
提督「……叢雲か」
明石「また読めない子が来ましたねぇ……」
青葉「はい!ということで、今回は……」
青葉「司令官には叢雲さんの目の前で氏んでいただきます!」
提督「……は?」
――モニター室――
叢雲「……」スタスタ
私は今、執務室に向かっている。出撃から帰って来たから、第一艦隊旗艦として戦果の報告をしなければならない。
これは旗艦の仕事なので仕方がない……まかり間違っても私が自発的に司令官の元に向かっているわけではない。ないのだ。
他の艦娘が「嫌なら自分が行く」などと言ってきたが、そういうわけにもいかないだろう。報告は大切だから仕方がないのである。
目的地に到着した。ノックはせずに執務室に入る。いつものことだ。
ガチャ
叢雲「失礼するわよ」
執務室に入ると、司令官が青葉と楽しげに談笑しているようだった。青葉は艤装を付けたまま……大方出撃から帰って来てそのまま報告に来たのだろう。せっかちなことだ。
青葉「まったく、司令官ったら!」クスクス
青葉との話に夢中なのか、司令官はこちらを見ようとすらしない。少し腹が立つ。
叢雲「……司令官。第一艦隊の戦果の報告よ。いちゃつくのもいいけれど、まずは報告を聞きなさい」イライラ
苛立ちを抑えて、司令官に話しかける。……その時。
ドォン!
提督「」グシャ
叢雲「……?」
青葉「……えっ?」
明石「また読めない子が来ましたねぇ……」
青葉「はい!ということで、今回は……」
青葉「司令官には叢雲さんの目の前で氏んでいただきます!」
提督「……は?」
――モニター室――
叢雲「……」スタスタ
私は今、執務室に向かっている。出撃から帰って来たから、第一艦隊旗艦として戦果の報告をしなければならない。
これは旗艦の仕事なので仕方がない……まかり間違っても私が自発的に司令官の元に向かっているわけではない。ないのだ。
他の艦娘が「嫌なら自分が行く」などと言ってきたが、そういうわけにもいかないだろう。報告は大切だから仕方がないのである。
目的地に到着した。ノックはせずに執務室に入る。いつものことだ。
ガチャ
叢雲「失礼するわよ」
執務室に入ると、司令官が青葉と楽しげに談笑しているようだった。青葉は艤装を付けたまま……大方出撃から帰って来てそのまま報告に来たのだろう。せっかちなことだ。
青葉「まったく、司令官ったら!」クスクス
青葉との話に夢中なのか、司令官はこちらを見ようとすらしない。少し腹が立つ。
叢雲「……司令官。第一艦隊の戦果の報告よ。いちゃつくのもいいけれど、まずは報告を聞きなさい」イライラ
苛立ちを抑えて、司令官に話しかける。……その時。
ドォン!
提督「」グシャ
叢雲「……?」
青葉「……えっ?」
103: 2015/05/23(土) 15:51:29.05 ID:8yg6RwBSo
提督「」バタン
砲撃音のあと、人型の何かが頭を失って倒れこむ。
私も、青葉も、倒れた人型のものを見下ろす。ソレは何度か痙攣したあと、動きを止めた。
もう一度、よく見る。白い軍服。肩には階級章。
それは……信じられないが、紛れも無く司令官だった。
青葉「な……なんですか、これ?なんなんですかあぁぁぁっ!?」
頭を振り乱して青葉が叫ぶ。理解が追いついていないのだろう。
叢雲「何って」
私は何故か冷静だった。自分でも驚くような冷たい声が出る。
叢雲「アンタが、司令官を、頃したのよ」
一言一言、言い聞かせるように言う。
青葉「うそ……うそ、です……こんな……」ブツブツ
青葉がぶつぶつと何かを言っている。私は自分の体を見る。艤装は付けたまま……帰投してそのままここに来たからだ。
叢雲「……」チャ
砲塔を全て青葉に向ける。補給はしていないが、この女を仕留めるくらいはおそらく可能だろう。
青葉「ひっ……!」
殺気に気付いたのか、青葉が後ずさる。
叢雲「アンタ、よくもまあ味方にばっかり……。あの時の……古鷹さんのことで懲りてると思ったけど、そうでもないみたいね」
脳裏に「艦」の時の記憶がフラッシュバックし、無意識に私はそう言っていた。
青葉「!!」
青葉も同じく、その時のことを思い出したのだろう。顔を真っ青にして、頭を抱えている。
砲撃音のあと、人型の何かが頭を失って倒れこむ。
私も、青葉も、倒れた人型のものを見下ろす。ソレは何度か痙攣したあと、動きを止めた。
もう一度、よく見る。白い軍服。肩には階級章。
それは……信じられないが、紛れも無く司令官だった。
青葉「な……なんですか、これ?なんなんですかあぁぁぁっ!?」
頭を振り乱して青葉が叫ぶ。理解が追いついていないのだろう。
叢雲「何って」
私は何故か冷静だった。自分でも驚くような冷たい声が出る。
叢雲「アンタが、司令官を、頃したのよ」
一言一言、言い聞かせるように言う。
青葉「うそ……うそ、です……こんな……」ブツブツ
青葉がぶつぶつと何かを言っている。私は自分の体を見る。艤装は付けたまま……帰投してそのままここに来たからだ。
叢雲「……」チャ
砲塔を全て青葉に向ける。補給はしていないが、この女を仕留めるくらいはおそらく可能だろう。
青葉「ひっ……!」
殺気に気付いたのか、青葉が後ずさる。
叢雲「アンタ、よくもまあ味方にばっかり……。あの時の……古鷹さんのことで懲りてると思ったけど、そうでもないみたいね」
脳裏に「艦」の時の記憶がフラッシュバックし、無意識に私はそう言っていた。
青葉「!!」
青葉も同じく、その時のことを思い出したのだろう。顔を真っ青にして、頭を抱えている。
104: 2015/05/23(土) 15:54:53.91 ID:8yg6RwBSo
青葉「いや……いやっ……!」フルフル
叢雲「『嫌』じゃないわよ。アンタはここで沈むの」
叢雲「……いや、ここは陸だったわね。まあいいでしょ。どうせ氏体は海に沈めるんだから」
青葉「あ、ああ……」カタカタ
叢雲「天国で司令官に懺悔することね。……なんて言いたいところだけど」
叢雲「あなたは地獄に行くんだから、無理か」
照準を青葉に合わせる。
ダッダッダッダッ……
ガチャ!
「叢雲!」
執務室のドアが開く音がする。誰かが砲撃音を聞いて駆けつけたのだろう。だが、遅い。
叢雲「サヨナラ」
ダンッ
105: 2015/05/23(土) 15:56:40.78 ID:8yg6RwBSo
叢雲「……?」
衝撃と浮翌遊感。砲弾は逸れ、青葉をかすめるだけだった。
私は誰かに抱えられていることに気付いた。温かい。
「ダメだ、叢雲。それは……ダメだ」
声のした方に振り向く。そこには。
叢雲「……司令官?」
提督「ああ」
叢雲「え、いや……え?いったい、どういうこと?」
おかしい。司令官は氏んだはず。氏体だってそこにある。
そう。首から上を吹き飛ばされた氏体が。……氏体?
ふと違和感を覚えた。重巡の主砲を受けて、あんなにきれいに氏体が残るのだろうか?艦娘ならともかく、司令官は人間だ。
ああ……そう。そういうことか。
叢雲「嘘……だったのね?」
提督「ああ。……すまない」
司令官の声。間違いない、本物だ。
張り詰めた糸がぷつんと切れて、眼の奥が熱くなってきた。
叢雲「ちょっと……胸、借りるわね」トン
司令官の胸に顔を埋める。安心できる、司令官の匂いだ。
司令官「……」ナデナデ
叢雲「……っ!」グスッ
司令官の胸で、私はたっぷり泣いた。軍服は汚れてしまうだろうが、私を騙した報いだ。いい気味。
・
・
・
衝撃と浮翌遊感。砲弾は逸れ、青葉をかすめるだけだった。
私は誰かに抱えられていることに気付いた。温かい。
「ダメだ、叢雲。それは……ダメだ」
声のした方に振り向く。そこには。
叢雲「……司令官?」
提督「ああ」
叢雲「え、いや……え?いったい、どういうこと?」
おかしい。司令官は氏んだはず。氏体だってそこにある。
そう。首から上を吹き飛ばされた氏体が。……氏体?
ふと違和感を覚えた。重巡の主砲を受けて、あんなにきれいに氏体が残るのだろうか?艦娘ならともかく、司令官は人間だ。
ああ……そう。そういうことか。
叢雲「嘘……だったのね?」
提督「ああ。……すまない」
司令官の声。間違いない、本物だ。
張り詰めた糸がぷつんと切れて、眼の奥が熱くなってきた。
叢雲「ちょっと……胸、借りるわね」トン
司令官の胸に顔を埋める。安心できる、司令官の匂いだ。
司令官「……」ナデナデ
叢雲「……っ!」グスッ
司令官の胸で、私はたっぷり泣いた。軍服は汚れてしまうだろうが、私を騙した報いだ。いい気味。
・
・
・
107: 2015/05/23(土) 15:58:34.00 ID:8yg6RwBSo
――モニター室――
青葉「はい!ということでぇ、今回はインパクトを大きくするために……」
青葉「司令官には叢雲さんの目の前で氏んでいただきます!」
提督「……は?」
秋月「……どういうことですか、青葉さん?」ギロリ
青葉「そんな怖い目で睨まないでくださいよ!本当に氏ぬんじゃないですから!」
秋月「ほう……では、一体?」
明石「これです」ジャジャーン
青葉「1/1提督君人形です!寝ている間に寸法をとって、精密に作りました!」
提督(……頭が痛くなってきた)
青葉「これの頭に爆弾を仕掛けてですね!叢雲さんの目の前でカブーム!爆発させるんです!」
提督「突然提督の頭が爆発するとか、何かがおかしいってすぐわかるだろ……」
青葉「ご心配なく!爆発と同時に青葉が誤射を装って空砲を撃ちますから!」
提督「お前本当に懲りないな……相手は叢雲だぞ?何があるかわからんっていうのに」
青葉「ジャーナリズムです!報道は命より重いんですよ!」
提督「はぁ……」ゲンナリ
青葉「それでは!一足先に準備しますね!」スタタター
・
・
・
109: 2015/05/23(土) 16:01:06.53 ID:8yg6RwBSo
~~提督登場(>>105)直前~~
叢雲『『嫌』じゃないわよ。アンタはここで沈むの』
提督「オイオイオイマズいぞ、これは」タラリ
秋月「司令……」シュル
提督「秋月?」
秋月「縄を外しておきました。……行ってあげてください。多分、司令以外では叢雲さんは止められません」
提督「!ありがとう、恩に着る!」スクッ
ダッダッダッダッ
提督「間に合ってくれよ……」
ガチャ!
提督「叢雲!」
叢雲「サヨナラ」
提督「くっ!」バッ
バァン
・
・
・
叢雲「……ふぅ。もう落ち着いたわ。降ろしなさい」
提督「あ、ああ」
司令官の腕から降りる。目の前には青葉がいた。
青葉「と、言うわけでドッキリでした!」ペカー
さっきまでの様子が嘘のように、青葉は笑顔でプレートを見せてきた。
叢雲「……まぁ、大筋はわかったわ。詳しく聞かせて頂戴」
青葉「了解です!では――」
叢雲『『嫌』じゃないわよ。アンタはここで沈むの』
提督「オイオイオイマズいぞ、これは」タラリ
秋月「司令……」シュル
提督「秋月?」
秋月「縄を外しておきました。……行ってあげてください。多分、司令以外では叢雲さんは止められません」
提督「!ありがとう、恩に着る!」スクッ
ダッダッダッダッ
提督「間に合ってくれよ……」
ガチャ!
提督「叢雲!」
叢雲「サヨナラ」
提督「くっ!」バッ
バァン
・
・
・
叢雲「……ふぅ。もう落ち着いたわ。降ろしなさい」
提督「あ、ああ」
司令官の腕から降りる。目の前には青葉がいた。
青葉「と、言うわけでドッキリでした!」ペカー
さっきまでの様子が嘘のように、青葉は笑顔でプレートを見せてきた。
叢雲「……まぁ、大筋はわかったわ。詳しく聞かせて頂戴」
青葉「了解です!では――」
110: 2015/05/23(土) 16:02:15.08 ID:8yg6RwBSo
~~ネタばらし後~~
青葉「いたい……」プラーン
大淀「ボコボコにされた後、簀巻きにされて宙吊り……」ヒエー
叢雲「当然でしょう?罰としては優しすぎるわ。感謝して欲しいくらいね」
青葉「はぁい……」プラーン
叢雲「司令官」
提督「ハイ」
叢雲「正座」
提督「ハイ」ストン
叢雲「まったくもう!あんた、何を考えてるわけ!?」ガミガミ
提督「面目次第もございません」
叢雲「私だったから良かったようなものの、磯波だったら心臓止まってたわよ!」
提督「うう……申し訳ない」ドゲザァ
叢雲「……まあいいわ。今回だけは許してあげる。次はないわよ?」
提督「ああ、わかった」
叢雲「それじゃあね、報告書は執務室に置いとくから。早く読みなさいよ」スタスタ
・
・
・
111: 2015/05/23(土) 16:03:57.70 ID:8yg6RwBSo
青葉「……あのう、そろそろ降ろして頂けませんか?いい加減青葉、辛くなってきたんですが……」
秋月「ダメです」
提督「しばらくそこで反省してろ」
青葉「そんな、ご無体なぁ……」シクシク
提督「嘘泣きには騙されんぞ」
青葉「むぅ……」プスー
明石「あっ、また誰か来ましたね。今度は――」
提督「春雨に死亡ドッキリ」
秋月「ダメです」
提督「しばらくそこで反省してろ」
青葉「そんな、ご無体なぁ……」シクシク
提督「嘘泣きには騙されんぞ」
青葉「むぅ……」プスー
明石「あっ、また誰か来ましたね。今度は――」
提督「春雨に死亡ドッキリ」
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