383: 2015/05/30(土) 22:51:39.48 ID:Z3UUT38io
――モニター室――
前回:提督「龍驤に死亡ドッキリ」
最初から:提督「艦娘にドッキリを?」青葉「はい」
青葉「お疲れ様です司令官!龍驤さんもなかなかいい反応してくれましたね!」
提督「ああ……子供みたいでもあるが、ベテランらしい大人っぽさもある。そこが龍驤の魅力だな」
提督「ところで、青葉?仮氏薬の副作用って無いよな?だんだん目が霞んできたような気がするんだが……」
青葉「ダイジョーブですって!副作用なんて無いですよ!……多分!」ペカー
提督「多分って言ったよな今!」
青葉「気のせいでしょう……あっ」
カンムスセッキンチュウ
提督「……しかし、いつまで続けるんだこれ?もう夜だぞ」
青葉「そうですねぇ……これと、あともう一回くらいで終わらせましょうか!」
提督「ああ、ようやく解放される……」
↓5まででコンマ下二桁反転が一番大きい艦娘(&シチュ) 複数人もありで
艦娘指定はこれで最後で、その後分岐→エピローグの予定です
前回:提督「龍驤に死亡ドッキリ」
最初から:提督「艦娘にドッキリを?」青葉「はい」
青葉「お疲れ様です司令官!龍驤さんもなかなかいい反応してくれましたね!」
提督「ああ……子供みたいでもあるが、ベテランらしい大人っぽさもある。そこが龍驤の魅力だな」
提督「ところで、青葉?仮氏薬の副作用って無いよな?だんだん目が霞んできたような気がするんだが……」
青葉「ダイジョーブですって!副作用なんて無いですよ!……多分!」ペカー
提督「多分って言ったよな今!」
青葉「気のせいでしょう……あっ」
カンムスセッキンチュウ
提督「……しかし、いつまで続けるんだこれ?もう夜だぞ」
青葉「そうですねぇ……これと、あともう一回くらいで終わらせましょうか!」
提督「ああ、ようやく解放される……」
↓5まででコンマ下二桁反転が一番大きい艦娘(&シチュ) 複数人もありで
艦娘指定はこれで最後で、その後分岐→エピローグの予定です
387: 2015/05/30(土) 22:51:53.08 ID:4b4G6I/70
古鷹
過労氏
過労氏
393: 2015/05/31(日) 22:19:51.75 ID:ycRAY7RRo
青葉「あ、古鷹ですかぁ……ふふふ」ニタァ
提督「うわ、悪い顔」
青葉「明石さん!司令官人形はもう使えますか?」
明石「……ええ。他のものは損傷が激しくて一つしか用意できませんでしたけど」
青葉「そうですかぁ……ま、一個あればいいでしょう!恐怖のどん底に陥れてやりますよ!」
スッタカター
――鎮守府・廊下――
古鷹「……提督、どうしたのかなぁ」
古鷹は執務室に向かって歩く。他の艦娘達と同じように、提督の無事を疑ってのことだ。
提督もいつも暇というわけではない。忙しい日はほとんど一日部屋にこもりきりのこともある。
ではあるが、そんな時でも彼は艦娘たちを不安にさせないためにある程度は顔を出す。
あまりに姿を見せない提督に古鷹が不安になるのも無理は無いだろう。
提督「うわ、悪い顔」
青葉「明石さん!司令官人形はもう使えますか?」
明石「……ええ。他のものは損傷が激しくて一つしか用意できませんでしたけど」
青葉「そうですかぁ……ま、一個あればいいでしょう!恐怖のどん底に陥れてやりますよ!」
スッタカター
――鎮守府・廊下――
古鷹「……提督、どうしたのかなぁ」
古鷹は執務室に向かって歩く。他の艦娘達と同じように、提督の無事を疑ってのことだ。
提督もいつも暇というわけではない。忙しい日はほとんど一日部屋にこもりきりのこともある。
ではあるが、そんな時でも彼は艦娘たちを不安にさせないためにある程度は顔を出す。
あまりに姿を見せない提督に古鷹が不安になるのも無理は無いだろう。
394: 2015/05/31(日) 22:23:27.49 ID:ycRAY7RRo
古鷹は執務室の前にたどり着いた。
古鷹「……」
コンコン
古鷹「提督、古鷹です」
ドアをノックし、呼びかける古鷹。しかし返事はない。
ドアの隙間から光が漏れているため、誰もいないということは無さそうだが……。
古鷹(……少し、部屋を空けられているのかな)
そう思う古鷹であったが、不意に何か嗚咽のようなものを聞いた。
<ヒッグ……シレイカン……
古鷹「……?誰?」
耳をそばだててみると、その嗚咽はどうやら彼女の親しい友人……青葉のものであるように思われた。
古鷹「……」
コンコン
古鷹「提督、古鷹です」
ドアをノックし、呼びかける古鷹。しかし返事はない。
ドアの隙間から光が漏れているため、誰もいないということは無さそうだが……。
古鷹(……少し、部屋を空けられているのかな)
そう思う古鷹であったが、不意に何か嗚咽のようなものを聞いた。
<ヒッグ……シレイカン……
古鷹「……?誰?」
耳をそばだててみると、その嗚咽はどうやら彼女の親しい友人……青葉のものであるように思われた。
395: 2015/05/31(日) 22:27:38.60 ID:ycRAY7RRo
古鷹「!……すみません、失礼しますっ!」
ガチャ
古鷹は執務室のドアを開く。だが、そこには誰も居なかった。
古鷹「……青葉?どこ?」
<……?フルタカ……?
青葉は、どうやら隣の仮眠室に居るようだ。親友の様子を確かめようと、古鷹は仮眠室に踏み入った。
古鷹「青葉!一体どう、し……」
古鷹は絶句する。彼女が見たのは泣き続ける青葉。――――そして。
古鷹「てい……とく?」
ベッドに安置される、物言わぬ提督の姿だった。
ガチャ
古鷹は執務室のドアを開く。だが、そこには誰も居なかった。
古鷹「……青葉?どこ?」
<……?フルタカ……?
青葉は、どうやら隣の仮眠室に居るようだ。親友の様子を確かめようと、古鷹は仮眠室に踏み入った。
古鷹「青葉!一体どう、し……」
古鷹は絶句する。彼女が見たのは泣き続ける青葉。――――そして。
古鷹「てい……とく?」
ベッドに安置される、物言わぬ提督の姿だった。
396: 2015/05/31(日) 22:30:18.10 ID:ycRAY7RRo
青葉「ふるたか……」ポロポロ
古鷹「あ、青葉……どうして、提督が……?」
震える声で青葉に問いかける古鷹。彼女も冷静さを保つので精一杯だ。
青葉「過労氏、ですって……」ポロポロ
古鷹「!?」
……過労氏!?古鷹は、頭に雷が落ちたような感覚を覚えた。
青葉「司令官は、艦娘に無理をさせないで自分が無理をする方でしたから……」
ポロポロと涙をこぼしながら青葉が言う。
古鷹「あ、青葉……どうして、提督が……?」
震える声で青葉に問いかける古鷹。彼女も冷静さを保つので精一杯だ。
青葉「過労氏、ですって……」ポロポロ
古鷹「!?」
……過労氏!?古鷹は、頭に雷が落ちたような感覚を覚えた。
青葉「司令官は、艦娘に無理をさせないで自分が無理をする方でしたから……」
ポロポロと涙をこぼしながら青葉が言う。
397: 2015/05/31(日) 22:35:57.42 ID:ycRAY7RRo
古鷹(……そういえば)
古鷹には、思い当たる節が幾つもあった。数多くの勝利を掴み、海域を人類のもとに解放してきた提督。
彼の戦果は十人並みの提督のそれとは一線を画していたが、それ以上に珍しい要素がひとつあった。
……提督は、艦娘を酷使しない。ローテーションやシフトを組み、無理な出撃や遠征などは一切ない。
オリョール海での資源回収なども一切せず、潜水艦は暇を持て余すほどだ。
当然それだけで鎮守府を回していくのは難しい。提督はその分を自分の働きで補っていた。
提督『現場で戦うのがお前らの仕事で、その力を万全に発揮できるようにサポートするのが俺の仕事だ。消費なんて気にしなくていい』
自分の燃費の悪さを気にしていた大和型に笑顔でそう言う彼の姿を、古鷹は今でも覚えている。
古鷹(でも、そのために提督は……)
古鷹「……私の、せいだ」
青葉「古鷹?」
古鷹「私が。私が、もっと前に気付けていたら……!」
青葉「古鷹だけのせいじゃ――」
古鷹には、思い当たる節が幾つもあった。数多くの勝利を掴み、海域を人類のもとに解放してきた提督。
彼の戦果は十人並みの提督のそれとは一線を画していたが、それ以上に珍しい要素がひとつあった。
……提督は、艦娘を酷使しない。ローテーションやシフトを組み、無理な出撃や遠征などは一切ない。
オリョール海での資源回収なども一切せず、潜水艦は暇を持て余すほどだ。
当然それだけで鎮守府を回していくのは難しい。提督はその分を自分の働きで補っていた。
提督『現場で戦うのがお前らの仕事で、その力を万全に発揮できるようにサポートするのが俺の仕事だ。消費なんて気にしなくていい』
自分の燃費の悪さを気にしていた大和型に笑顔でそう言う彼の姿を、古鷹は今でも覚えている。
古鷹(でも、そのために提督は……)
古鷹「……私の、せいだ」
青葉「古鷹?」
古鷹「私が。私が、もっと前に気付けていたら……!」
青葉「古鷹だけのせいじゃ――」
398: 2015/05/31(日) 22:36:36.67 ID:ycRAY7RRo
古鷹「違うっ!」
青葉「ふ、古鷹……?」
深海棲艦との戦いでも見せないような古鷹の姿に青葉は驚く。普段の温厚さは完全に消え去り、その顔には今まで見たことのないような感情が浮かんでいる。
強い怒りと、憎しみ。そしてそれは全て彼女自身に向けられていた。
古鷹(……どうして、気付けなかったの)
古鷹は自分を責める。今まで提督からもたらされるものを享受するだけであった自分を。
古鷹(提督は、無理をされていたのに。苦しんでいたのに!)
古鷹(どうして私は気付けなかったんだ!どうして……!)
青葉「ふ、古鷹……?」
深海棲艦との戦いでも見せないような古鷹の姿に青葉は驚く。普段の温厚さは完全に消え去り、その顔には今まで見たことのないような感情が浮かんでいる。
強い怒りと、憎しみ。そしてそれは全て彼女自身に向けられていた。
古鷹(……どうして、気付けなかったの)
古鷹は自分を責める。今まで提督からもたらされるものを享受するだけであった自分を。
古鷹(提督は、無理をされていたのに。苦しんでいたのに!)
古鷹(どうして私は気付けなかったんだ!どうして……!)
399: 2015/05/31(日) 22:38:14.17 ID:ycRAY7RRo
古鷹「……」ポロポロ
青葉「古鷹……」
自分の甘さが、鈍さが……情けなくてたまらない。自責の念が、古鷹に涙を流させる。悔し涙だ。
自分が提督のことをもっと気にかけることができていたら。もっと早く気付けていたら。……提督は、氏なずに済んだのかもしれない。
古鷹は鬱屈を外に出さず溜めこむタイプだ。しかし、この出来事は己の内に抑えておくにはあまりに大きすぎた。
青葉(ちょーっとこれはマズイですね……)
下手をすれば自殺さえしてしまいかねない古鷹を見て、青葉はネタばらしのための合図を出した。
・
・
・
青葉「古鷹……」
自分の甘さが、鈍さが……情けなくてたまらない。自責の念が、古鷹に涙を流させる。悔し涙だ。
自分が提督のことをもっと気にかけることができていたら。もっと早く気付けていたら。……提督は、氏なずに済んだのかもしれない。
古鷹は鬱屈を外に出さず溜めこむタイプだ。しかし、この出来事は己の内に抑えておくにはあまりに大きすぎた。
青葉(ちょーっとこれはマズイですね……)
下手をすれば自殺さえしてしまいかねない古鷹を見て、青葉はネタばらしのための合図を出した。
・
・
・
400: 2015/05/31(日) 22:40:27.18 ID:ycRAY7RRo
古鷹「……」ブツブツ
ポン
自分を責める言葉をつぶやき続ける古鷹の肩に、何者かの手が乗せられる。
古鷹「……」クル
古鷹は呟きを一旦止め、幽鬼のような表情でそちらを向いた。
提督「……古鷹。ごめんな」
古鷹「……っ!」
古鷹の目に光が戻った。そして涙。
古鷹「ていとく……提督ぅ!」ダキッ
強く抱きつく古鷹。確かに伝わる温度と感触に、これが夢でも幻覚でもないと分かった。
古鷹の頬を涙が伝う。だが、それは先ほどのものとは違う。温かい、安堵の涙だ。
・
・
・
ポン
自分を責める言葉をつぶやき続ける古鷹の肩に、何者かの手が乗せられる。
古鷹「……」クル
古鷹は呟きを一旦止め、幽鬼のような表情でそちらを向いた。
提督「……古鷹。ごめんな」
古鷹「……っ!」
古鷹の目に光が戻った。そして涙。
古鷹「ていとく……提督ぅ!」ダキッ
強く抱きつく古鷹。確かに伝わる温度と感触に、これが夢でも幻覚でもないと分かった。
古鷹の頬を涙が伝う。だが、それは先ほどのものとは違う。温かい、安堵の涙だ。
・
・
・
402: 2015/05/31(日) 22:44:26.89 ID:ycRAY7RRo
古鷹「……すみません。突然抱きついちゃって」
提督から離れ、古鷹は言った。抱きついていた照れからか赤面している。
青葉「それは私が説明しますよ!それはですね――――」
~ネタばらし~
青葉「――――と、いうわけなんですよ!イエー!ドッキリだいせーこ―!」ババーン
『ドッキリ大成功』の看板を掲げる青葉に、しばし固まっていた古鷹であったが……。
古鷹「ドッキリ、だったんですね……」
提督「古鷹……済まなかった」
古鷹「……ひどいです、提督」ジト
提督を睨むように見る古鷹。
古鷹の目はひかった。そして提督を照らす。
404: 2015/05/31(日) 22:45:41.05 ID:ycRAY7RRo
提督「ふ、古鷹……」
怒っているような古鷹に、提督はオロオロしつつ申し訳なさ気な視線を向ける。
古鷹「もう提督とは口をききませんから」ツーン
提督「ご、ごめんよ古鷹……」
古鷹「……」ツーン
泣きそうな顔で謝罪する提督に、古鷹は怒りの表情を保ちきれずつい吹き出してしまう。
古鷹「ぷっ。……ふふっ」
提督「……古鷹?」
古鷹「冗談です。そこまで怒っていませんよ」
怒っているような古鷹に、提督はオロオロしつつ申し訳なさ気な視線を向ける。
古鷹「もう提督とは口をききませんから」ツーン
提督「ご、ごめんよ古鷹……」
古鷹「……」ツーン
泣きそうな顔で謝罪する提督に、古鷹は怒りの表情を保ちきれずつい吹き出してしまう。
古鷹「ぷっ。……ふふっ」
提督「……古鷹?」
古鷹「冗談です。そこまで怒っていませんよ」
405: 2015/05/31(日) 22:46:43.40 ID:ycRAY7RRo
打って変わって笑顔で提督を見つめる古鷹。穏やかで、優しい笑顔だ。
提督「えっ?」
古鷹「これはただのドッキリで、提督はご無事でした。なら、それでいいんです」
提督「古鷹……!」ウル
古鷹の奥ゆかしい気遣いに触れ、涙目になる提督。
古鷹「……でも」
提督「でも?」
古鷹「絶対に、現実にはしないでください。……本当に、心配したんですからね?」
提督「ああ、ああ!約束するよ……!」ブワァ
古鷹の言葉にとどめを刺され、ついに涙を流してしまう提督。古鷹は優しい顔でその頭を撫でていた。
・
・
・
提督「えっ?」
古鷹「これはただのドッキリで、提督はご無事でした。なら、それでいいんです」
提督「古鷹……!」ウル
古鷹の奥ゆかしい気遣いに触れ、涙目になる提督。
古鷹「……でも」
提督「でも?」
古鷹「絶対に、現実にはしないでください。……本当に、心配したんですからね?」
提督「ああ、ああ!約束するよ……!」ブワァ
古鷹の言葉にとどめを刺され、ついに涙を流してしまう提督。古鷹は優しい顔でその頭を撫でていた。
・
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406: 2015/05/31(日) 22:48:03.81 ID:ycRAY7RRo
提督「……ごめんな。俺の方もいろいろ溜まっちゃってたみたいだ。……恥ずかしいところ見せちゃったな」
古鷹「いえ、全然そんなことはないです!……むしろ、嬉しかったというか……」ボソリ
つぶやく古鷹。その言葉は提督の耳に入る。
提督「そうか、嬉しかったか」
古鷹「!そ、そこは聞かなかったことにして欲しかったです……」カァァ
青葉「ひゅーひゅー!お熱いですね二人とも!」ピュー
青葉が茶化す。
古鷹「……」
しかし、古鷹はそっぽを向いて黙っている。
407: 2015/05/31(日) 22:49:13.61 ID:ycRAY7RRo
青葉「……あの。古鷹?」
古鷹「提督は許したけど、青葉は許さないから」つーん
青葉「え!何でです?」
古鷹「だって、直接騙したのは青葉じゃない。わざわざあんな風にして」
唇を尖らせて言う古鷹。青葉は動揺している。
青葉「あ、その……ゆ、許して下さいよぉ!」オロオロ
古鷹「ふーんだ」
古鷹が機嫌を直すまで青葉は大変苦労した。
・
・
・
古鷹「提督は許したけど、青葉は許さないから」つーん
青葉「え!何でです?」
古鷹「だって、直接騙したのは青葉じゃない。わざわざあんな風にして」
唇を尖らせて言う古鷹。青葉は動揺している。
青葉「あ、その……ゆ、許して下さいよぉ!」オロオロ
古鷹「ふーんだ」
古鷹が機嫌を直すまで青葉は大変苦労した。
・
・
・
408: 2015/05/31(日) 22:52:47.39 ID:ycRAY7RRo
――モニター室――
青葉「いやー、大変でした」
提督「やっぱり古鷹には弱いのな、お前。……今後青葉の被害にあったら呼ぶことにしよう」
青葉「そ、それはご勘弁を……」
提督「……で、次が最後のわけだが」
カンムスセッキンチュウ
青葉「あ!最後は……衣笠ですか!」
提督「……そのようだな」
青葉「あ、司令官!」
提督「なんだ……がっ!」
青葉「例によって即効性の仮氏薬です!最後なのでがんばってくださいね!氏んでますけど」
提督「き、貴様……!」バタリ
青葉「じゃあ、大淀さん、明石さん!青葉、衣笠を足止めして一緒に執務室に行きますので、準備お願いしますね!」
青葉「いやー、大変でした」
提督「やっぱり古鷹には弱いのな、お前。……今後青葉の被害にあったら呼ぶことにしよう」
青葉「そ、それはご勘弁を……」
提督「……で、次が最後のわけだが」
カンムスセッキンチュウ
青葉「あ!最後は……衣笠ですか!」
提督「……そのようだな」
青葉「あ、司令官!」
提督「なんだ……がっ!」
青葉「例によって即効性の仮氏薬です!最後なのでがんばってくださいね!氏んでますけど」
提督「き、貴様……!」バタリ
青葉「じゃあ、大淀さん、明石さん!青葉、衣笠を足止めして一緒に執務室に行きますので、準備お願いしますね!」
409: 2015/05/31(日) 22:54:24.22 ID:ycRAY7RRo
タッタッタッ……
明石「……もういいですよ、提督」
提督「……」ペッ
提督「行ったか」ムクッ
明石「衣笠さんがターゲットなら、青葉さんは必ず自分で仕掛けに行くはず……予想通りでしたね」
提督「ああ。古鷹の件でそれなりに確証はあったが、賭けではあった。うまく行ってよかったよ」
大淀「……では、提督。どうなさいますか?」
明石「青葉さんに……ドッキリを、仕掛けるんですか?」
明石と大淀、そして衣笠にはすでに話を付けてある。あとは、実行するか否か……それを決めるだけだ。
提督「明石、大淀。決めたぞ。俺は――――」
1,青葉にドッキリを仕掛ける
2,これで終わりにする
↓7までで多い方で
明石「……もういいですよ、提督」
提督「……」ペッ
提督「行ったか」ムクッ
明石「衣笠さんがターゲットなら、青葉さんは必ず自分で仕掛けに行くはず……予想通りでしたね」
提督「ああ。古鷹の件でそれなりに確証はあったが、賭けではあった。うまく行ってよかったよ」
大淀「……では、提督。どうなさいますか?」
明石「青葉さんに……ドッキリを、仕掛けるんですか?」
明石と大淀、そして衣笠にはすでに話を付けてある。あとは、実行するか否か……それを決めるだけだ。
提督「明石、大淀。決めたぞ。俺は――――」
1,青葉にドッキリを仕掛ける
2,これで終わりにする
↓7までで多い方で
425: 2015/05/31(日) 23:02:14.84 ID:ycRAY7RRo
提督「やっぱり、やめておこう」
大淀「そうですか。提督のご判断なら従います」
提督「ああ……こういうのは、よくない」
・
・
・
……そして衣笠のドッキリもつつがなく終わった。そして――――
426: 2015/05/31(日) 23:02:40.16 ID:ycRAY7RRo
~~後日談~~
427: 2015/05/31(日) 23:03:53.57 ID:ycRAY7RRo
ドッキリの様子は、叢雲や初春のような致命的にマズイものをカットした形で放送された。
俺としては、それでも不安で仕方なかったのだが……予想していた以上に、映像は大きな反響を呼んだ。
大切な人間の氏に触れた艦娘の感情と行動は、人々の心を動かしたのだ。
艦娘は、ただの兵器ではない。笑ったり泣いたりするのである。民衆からの心象は比べ物にならないほど良くなった。
反艦娘団体も立ち消え、艦娘たちのファンクラブとかになったりした。
428: 2015/05/31(日) 23:05:05.54 ID:ycRAY7RRo
そして、この鎮守府にもいくつか変化があった。
……あれ以来、艦娘たちは自然体になれている気がする。叢雲なども素直な笑顔を見せてくれることが増えた。
ただ、艦娘たちが俺に対して過保護になってしまった。ドッキリの内容が現実になってしまわないか心配のようだ。
定期的に執務室にやってきては、あれやこれや世話をしてくる。……そんな中でも特に酷い一人がいた。
長門……彼女は今や雷を超えるほどの過保護艦となってしまっていて、何度も俺の元を訪れてさんざっぱら甘やかしてくる。陸奥も閉口するほどだ。
429: 2015/05/31(日) 23:06:11.55 ID:ycRAY7RRo
前よりもずっと騒がしくなった鎮守府を見て、俺は思う。
提督(……まあ、アレだ)
提督(泣き顔はたくさん見たが、やっぱり艦娘に一番似合うのは……笑顔、だな)
そう。怒ったり泣いたり、いろいろある艦娘たちだが――――
俺は……この子たちの笑顔を、ずっと守っていけるような存在でありたい。
430: 2015/05/31(日) 23:07:05.96 ID:ycRAY7RRo
提督「艦娘にドッキリを?」青葉「はい」 終わり
431: 2015/05/31(日) 23:08:09.53 ID:bxv5jAlDO
乙です
青葉に仕返しできなかった以外は良かったんじゃないですかね
青葉に仕返しできなかった以外は良かったんじゃないですかね
432: 2015/05/31(日) 23:11:20.45 ID:aJYH6zEsO
乙!俺も青葉にドッキリできなかったの以外は良かった
460: 2015/06/01(月) 00:14:13.51 ID:IE8zu00oo
そうですね……最初から両方書きたいのであればそうすべきで、多数決などで決めようとすべきではありませんでした
その結果余計な混乱を生んでしまい、空気を悪くしてしまい申し訳ありませんでした。もし次回があればですが、このようなことは二度とないようにします
それではIfスレ共々html依頼を出してきます。読んで下さり本当にありがとうございました
その結果余計な混乱を生んでしまい、空気を悪くしてしまい申し訳ありませんでした。もし次回があればですが、このようなことは二度とないようにします
それではIfスレ共々html依頼を出してきます。読んで下さり本当にありがとうございました
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります