1: 2024/08/12(月) 22:55:01 ID:???00
~科学室~

メイ「あっちー……今年の夏暑すぎだろ」

四季「そんなメイに最適なプレゼントがある」

メイ「おっ、クーラーベストでもくれるのか?」

四季「違う、下着」

メイ「下着!? 同性でも重いだろ下着プレゼントって……」

四季「涼しいけど重量は大きくないから大丈夫、受け取って」

メイ「重いってそういう意味じゃ……」

Oバック

メイ「なんじゃこりゃああぁぁぁっっっ!!!???」

2: 2024/08/12(月) 22:56:26 ID:???00
メイ「この世の終わりみたいなパンツじゃねーか!」

四季「世界を終わらせるくらい感動してくれた?」

メイ「ドン引きする方に心が動いてる」

四季「引く要素、どこ?」

メイ「尻だよ、尻! 尻の部分になんで布が無いんだよ」

四季「Oバックだから」

メイ「Oバック……?」

四季「メイはTバックを知っている?」

メイ「知ってるけど……バックがTの字にカットされてるやつだろ」

四季「その通り、だからOバックはOの字型にカットした」

メイ「Oの字形でパンツとして成立するわけないだろ!!」

四季「……パンツではなくO字型のブラなら?」

メイ「ブラは全部丸出しじゃねーか!!」

3: 2024/08/12(月) 23:00:02 ID:???00
メイ「とにかくこんなこの世の終わりみたいなパンツ、受け取らないからな」

四季「メイが履いたら可愛いのに……残念」

四季(メイとお揃いのパンツ、もう用意してあるのに)

メイ「スクールアイドルがこんなパンツ履いてたらヤバイだろ……」

四季「どうして?」

メイ「は?」

四季「メイは好きなスクールアイドルのパンツを把握しているの?」

メイ「いや、してないけど! 履いてるはずないだろ常識的に」

四季「履いている可能性は否定できない、パンツが見えないタイプの衣装なら、すごいの履いているかも」

メイ「おほぉっ」

メイ(ヤバイ、推しがOバック履いているの想像したら変な声出た)

4: 2024/08/12(月) 23:01:03 ID:???00
四季「ライブ中以外でも、私生活や練習中ではすごいパンツの可能性はある」

メイ「限りなく0に近い可能性な」

四季「スクールアイドル部のみんなだって、もしかしたら―」

メイ「うふぉっ……じゃない、失礼失礼想像しちゃダメだダメだダメだ、履いてるわけない履いてるわけない」

四季「履いてない、No pants?」

メイ「みんなノーパンみんなノーパン……ってそうじゃねぇよ!」

四季「もし、みんなの中に履いている人がいたら、メイも考え直してくれる?」

メイ「はいはい、いたらな」

メイ(ま、仮にいても他人にバラさないだろ)

5: 2024/08/12(月) 23:05:36 ID:???00
~後日 放課後~

きな子「暑い…溶ける…東京の夏は何でこんなに暑いんすか……」

セグウェイ四季「ちょっと」ウィーン

きな子「ひぇぇぇぇっ!?」

セグウェイ四季「二人きりで話したい、時間いい?」

~科学室~

きな子「ここも暑いっすね……」

四季「そんなきな子ちゃんが涼しくなる、私からのプレゼントがある」

きな子「えっ、プレゼント?」

四季「どうぞ、受け取って」

Oバック

四季(……)

~四季の脳内~

メイ『きな子からも四季に言ってくれよ、そんな露出がやばいパンツ履くスクールアイドルいないって』

きな子『あ、きな子は持ってるっすよ、そういう形のパンツ』

メイ『はぁ!?』

四季『ほら、きな子ちゃんもこう言ってる、Oバックぐらい普通。だから、メイも履いてみて』

メイ『わ、分かったよ……』

~科学室~

四季(Perfect plan……)

6: 2024/08/12(月) 23:09:36 ID:???00
きな子「……」

四季(後はどうやってメイと下着の会話に持ち込むか考えないと……)

きな子「……ぅ」ポロポロ

四季「え」

四季(泣かせてしまった……多分、私のせいで)

きな子「ぅぅっ……」ポロポロ

四季「ごめんなさ―」

きな子「ありが、とう……本当に、嬉しいっす」グスッ

四季「???」

7: 2024/08/12(月) 23:11:17 ID:???00
四季「……どういたしまして、何故泣いているの?」

きな子「こんな下着なんて高価なプレゼント、四季ちゃんから貰えるなんて、思ってなかったから…」

四季(確かに高いけど、それはメイとお揃いにする予定だった、未開封の私の分……)

きな子「それなのにきな子は、四季ちゃんはきな子の事にはあんまり興味が無いんだろうな、ってずっと思ってて、そんな自分が嫌になって」

四季「……分からない、どうしてそう思ったの?」

きな子「メイちゃんが部に入る前は話しかけてくれたっすけど、その後は四季ちゃんと2人でお話しする事、ほとんど無くなって」

四季「……あ」

8: 2024/08/12(月) 23:13:40 ID:???00
きな子「2年生になって、四季ちゃんと同じユニットになって、もっと仲良くなれるかなって思ってたっすけど、やっぱり四季ちゃんはメイちゃんの方に行っちゃって……」

四季(心当たりしかない)

きな子「あっ、し、四季ちゃんが悪いなんて思った事ないっすよ!? きな子勉強も普通で、運動も苦手で、メイちゃんみたいに熱中しているものもないから、四季ちゃんが興味を持たないのは当たり前っす」

四季(ここまできな子ちゃんに思わせた後―)

きな子「でも、それはきな子の勘違いで、四季ちゃんはきな子の事をちゃんと見てくれいて、きな子が暑くて困っているところにプレゼントをくれたっす」

四季(贈ったプレゼントが―)

きな子「心が色んな感情でぐちゃぐちゃになって、涙が出てきちゃったっす……あっ、早速履かせていただくっす!」バサッ

四季(この世の終わりみたいなパンツ……私、すごく酷い事をしている気がする)

9: 2024/08/12(月) 23:17:57 ID:???00
四季「きな子ちゃん、無理しないで履かないで大丈夫、家に保管しておくだけでー」

きな子「えへへ……お尻の部分が涼しくていいっすね、きな子にはちょっと大人っぽい気もするけど、似合ってるっすか?」

四季「に……」

四季(似合ってない、は傷つけるけど、これが似合っている、というのもDangerな返答……)

きな子「あ、きな子のお尻、汚かったっすか……?」

四季「問題ない、綺麗」

きな子「あっ、ありがとうっす! きな子の宝物にして大事にしまっ…たらダメっすよね、大事にしながらたくさん履かせてもらうっす!」

四季「そ、そう……きな子ちゃんが喜んでくれてよかった」

四季(後に、引けなくなった……)

四季(でも、Perfect planを撤回して下着の話題を出さなければ、きな子ちゃんが家でOバックを履いている事実は、みんなに知られることはないはず)

四季(この胸の苦しみと真実は、一緒に私の中に永遠に封印しよう)

10: 2024/08/12(月) 23:21:06 ID:???00
酷い方に転ぶ未来しか見えない…

11: 2024/08/12(月) 23:22:13 ID:???00
~後日 練習後の着替え中~

メイ「あっちー……」バサッ

千砂都「今日も暑い中、練習お疲れ」バサッ

きな子「はぁっ、はぁっ、お疲れ様っす」バサッ

かのん「きな子ちゃん、暑いの苦手なのに今日の動きすごく良かったよ」バサッ

きな子「ありがとうございます、かのん先輩!」

夏美「何かこの後に楽しい予定でもありますの?」バサッ

きな子「予定、ってほどじゃないっすけど、ふふっ、履くの楽しみ……」

四季(あっ)

Oバック


かのん「きな子ちゃあああああん!?!?!?!?!」
可可「屁股ー!?!?!?」
すみれ「ギャラクシー!?!?!?」
千砂都「丸ーーー!!!???」
恋「禁断のセカイー!?!?!?」
メイ「おっふぉーーー!!!!!!」
夏美「BANーーー!?!?!?」
冬毬「大胆です」
マルガレーテ「意外と攻めるのね」

四季(私の中に封印不能になった)

22: 2024/08/14(水) 22:55:52 ID:???00
かのん「ききき、きな子ちゃん! パパパパンツ、パンツがぁ!!」

きな子「あっ、このパンツ新しいやつなんすよ~」

かのん「新しいんだ!? で、でも、バックの部分が全部破れて、きな子ちゃんの、後ろが全部見えちゃってるよ!?」

きな子「破れて……? あっ、これは最初からこういうデザインっす!」

かのん「デザイン!? つまり最初からその穴が空いてるって事!?」

千砂都「丸が! パンツのあっちゃいけない場所に丸があるよ! あときな子ちゃんの丸いお尻も全部見えちゃってるよ!」

きな子「はい、涼しくてお尻が蒸れなくて、本当にすごいっす!」

可可「蒸れの代わりに大事なものを失っていマス!」

きな子「えっと、先輩方もこういう下着持ってるんすよね?」

かのん「へ?」

23: 2024/08/14(水) 22:58:23 ID:???00
きな子「大人っぽいっていうか、ちょっとドキドキするような下着、かのん先輩もとっても似合うと思うっす~」

かのん「も、も、も、もちろん持って―」

かのん「ーる訳ないよ!そんなこの世の終わりみたいなパンツは持ってない!」

すみれ(見栄張るか悩んだわね……)

千砂都「そうだよ、かのんちゃんが背伸びして買ったのは紐のやつで、さすがにこんなのは持ってないよ」

かのん「そうそう、ちぃちゃんの言う通り」

メイ「かのん先輩のひもおふぉっ」

きな子「この世の終わりみたい……? よくわからないっすけど、世界が終わるくらいすごいパンツだって、かのん先輩も思ってくれたんすね」

かのん「すごいよ、こんなパンツがこの世に存在している事と、きな子ちゃんがそれを履いている事がすごいよ!」

24: 2024/08/14(水) 23:00:30 ID:???00
きな子「かのん先輩、持ってないっすか……千砂都先輩はこういう下着よく履いてそうっすね!」

千砂都「うぇっ!? 待って待って待って! 何で私がこの世の終わりパンツを履いていそうだって思ったかな?」

きな子「え、だって丸が好きっすよね?」

千砂都「そうだYO!それと何の関係があるの?」

きな子「お尻部分、丸の形に穴が開いてるっすから」

千砂都「まる、まる、まる…」

千砂都「まる……まるは好き……だけど、いくら私でもパンツのバックにまるを開ける勇気はないよ!」

可可(少しまるに誘惑されていましタ……)

きな子「じゃあフロントっすか?」

千砂都「そこのまるを開けるのはもっと勇気いるよ!」

きな子「ブラの方―」

千砂都「下着にまるを開けるって発想から離れて」

マルガレーテ「千砂都先輩は「まる」が好きなんだから丸出しでしょ」
メイ「ちさとしぇんぱいが、ま、まるだしぃ!!」
千砂都「まるガレーテちゃんに丸出しは譲るね」

25: 2024/08/14(水) 23:04:31 ID:???00
すみれ「どれどれ……ってマジでバックまるだしじゃない、ヤバイったらヤバイわよこれ……きな子、履く時に何も思わなかったの?」

きな子「ちょっと恥ずかしいと思う気持ちもあったっすけど、Liella!の歌詞って勇気を出してやってみよう、チャレンジしてみようって内容が多いじゃないっすか」

すみれ「作詞担当、何か弁明ある?」

かのん「あの歌詞からこのパンツを履く勇気に繋げたのは、地球できな子ちゃんだけだと信じたい」

きな子「だから、きな子もすぐに勇気を出して履いてみたっす! Go!!リスタートみたいな勢いで」

千砂都「きな子ちゃんのイメージはもうリスタート不可能じゃないかな」

きな子「すみれ先輩はこういう大人っぽい下着のモデルとかのお仕事、しているイメージがあったっす」

すみれ「掲載はバックの部分だけって条件で下着のモデルはやったけど、さすがにそのデザインはヤバイったらヤバイ、載せられないわよ」

可可「えっ」
メイ「ふぉおおっ」
かのん「それ、何て名前の下着かな?」

すみれ「まさか、きな子がこういうの履いてるとはね……ちょっと見る目変わるかも」

きな子「えへへ、すみれ先輩にも一目置かれて嬉しいっす」
夏美「距離を置かれる方では……」

26: 2024/08/14(水) 23:06:52 ID:???00
きな子「可可先輩は…」

可可「持ってないデス! 仕事もやってまセン、丸も好きではありまセン!」

きな子「コスプレが趣味って聞いてるっすから、1着くらいは」

可可「そのようなパンツを履いているキャラクターもアイドルも可可の知る限り存在しないデス! きなきなが最初デス、そして最後デス!」

きな子「おぉ……本当にすごい特別なパンツなんすねこれ……」

可可「きなきなが、こんな……えーと……だ、出すところまで丸出しにするパンツを履くなんて…ショックデス……」

恋「だ、出すところって、そんな可可さん、その言い方は……」

可可「和訳が分からないから仕方ないデス! レンレンだって英語得意デスが、こんな試験にまず出ない単語の英訳は勉強しないはずデス!」

恋「えっ、anusですよね」
すみれ「言わないでいいわよ」

27: 2024/08/14(水) 23:11:12 ID:???00
可可「……いや、まだ救いはありマス。こちらから見えにくいだけで、実はちゃんと真ん中に細い紐があって、それで出すところは隠れているに違いありません!」

メイ「nus?…nalじゃねぇの?」
マルガレーテ「nalは形容詞でしょ」
すみれ「その話は終わりったら終わり!」

千砂都「こっから見えないくらい細かったら、出すところはもう隠せないんじゃないかなぁ」

可可「うぅ……もしくは、ヌーブラのようなものを大事なところに貼り付けているのかも」

すみれ「望み薄でしょ」

可可「クゥクゥはきなきなを信じます! こっちにお尻を向けて、そのままお尻の左右の脂肪を掴んでください」

きな子「はい……こうっすか?」

可可「そうです、そのまま手に力を入れて外側に開いてください」

きな子「よいしょ…」

可可「ここに隠れているはずです、きなきなの出すところを守る何かが!」

きなこ*
きなこJungle

可可「肛门ー!!! 屁股毛ー!!!」

すみれ「ブラックホールが広がっていたわね……」

60: 2024/08/22(木) 21:07:19 ID:???00
>>27 から
かのん「この世の終わりみたいなパンツ以上は無いって思ってたんだけどなぁ」

千砂都「すごいの見ちゃってるよ私達」

メイ「ふぉお、お?…おぉ?」

可可「メイメイが興奮するか悩むレベルの衝撃的光景デス」

すみれ「可可がブラックホール開かせたんでしょ」

可可「きなきなが何のためらいもなしに開くカラ、まさかブラックホールが開くとは思いまセン」

恋「やはり北海道では、寒さから守るために強くたくさんの毛が必要なのかもしれません」

かのん「北海道の女子高生、全員剛毛説って事?」
夏美「その説を動画にしたら数字になりそうですけど、VIOの毛を見せてくれる北海道の女性が何人いるか…そもそもどう編集すれば……」
千砂都「それ以上は地方との問題に発展するからやめようね」

きな子「あの……きな子のお尻、何か汚かったり、変なところあるっすか……?」

恋「だ、大丈夫です! 何もありません」
夏美「何も無いことはないですの、ビXチリ、ファサーって生えてましたの」
冬毬「しっかりヴィタミンが行き届いて、力強くたくさんグロウしており、大変ヘルシーでした」

きな子「そうっすか?このパンツのおかげでお尻まで褒めてもらえて、すごく嬉しいっす」

61: 2024/08/22(木) 21:08:24 ID:???00
夏美「とりあえず、きな子はお尻閉じてくださります?」

きな子「はいっす、夏美ちゃんはこういう「映える」って感じのパンツ、いっぱい持ってそうっす」

すみれ「そのパンツは映えないでしょ」
冬毬「ちなみに姉者はきな子先輩とは異なり、生えていませんのでそこはご安心ください」
可可「ほっ……」

夏美「持っている訳がありませんの、そんなマニーになりそうで0マニーなパンツなんて」

冬毬「姉者、視聴者を数字で見なくなったと思いましたが、次はパンツを数字で見るようになるとは」

すみれ「夏美、この件をネットに晒して数字稼ぐのはマジでやめなさいよ」

夏美「そんな自爆しませんの!」

メイ「私、夏美なら【Liella! この世の終わりみたいなパンツを履く!?】【スクールアイドル部にブラックホール出現】とかで、数字稼ぐイメージだけど」

夏美「私だってそれくらい思いつきましたの! でも、でも…」

メイ「さすがの夏美も、きな子に対する良心が痛んだか」
千砂都「二度と北海道合宿に行けなくなる、最悪の場合は原宿が北海道に襲撃されるからね」
冬毬「先輩方、是非このチャンスに姉者について理解を深めてください」

夏美「このパンツはAIに裸判定されて一発BANですの! 数字0になっちゃいますの! きな子のブラックホールも同じ!」

冬毬「姉者は目先の数字の為なら身内も売れます、止まるのはBANだけです」

62: 2024/08/22(木) 21:09:09 ID:???00
メイ「夏美、炎上とか好きじゃん」

夏美「炎上が好きなのであって、焼失が好きなわけではありませんの!」

冬毬「更に厳密にいえば、姉者は炎上から得られる数字が好きなのです」

夏美「という訳でその数字に手が届きそうで届かない、もどかしいパンツの話はこれで終わ……ん?」

きな子「このパンツ、もどかしいっすか?」
可可「お尻も出すところも全部見えちゃってるので、もどかしい所はありまセン」

夏美「ちょっとお待ちになって、BANを?惜い潜れるマニ―の香りがそのパンツから…ど、どこですの……!?」

『ふふっ、履くの楽しみ……』

夏美「!!」ピコーン

63: 2024/08/22(木) 21:10:51 ID:???00
夏美「熱愛報道、スキャンダルですの、Liella!大炎上ですの!」

冬毬「また夢見がちな癖が出ましたね姉者」

夏美「きな子は、そのパンツを『履くの楽しみ』って言ってましたの」

きな子「はい、言ったっす」

夏美「楽しみ、という事はつまり、そのパンツで誰かとデートして、ベッドinした時に見せるのが楽しみに違いありませんの!」

メイ「ベベベ、ベッドin!?」
恋「あわわわわ……きな子さんが、き、禁断のセカイへ……!」
マルガレーテ「まぁ、普段着っていうより、セクシーランジェリーよね。日本だと勝負下着、っていうのかしら」

きな子「勝負、下着……?きな子、別に戦わないっすよ」

夏美「きな子、この後お会いになるのは誰? 恋人? そういうお友達? それとも、パ、パ、パー」

冬毬「姉者、それはセクシャルハラスメントに該当します」
すみれ「そういうお友達、の時点で結構アウトじゃない?」

夏美「だから躊躇ってたんですの! 冬毬がいつもみたいにビジネス用語で言い換えればいいんですの!」

冬毬「該当する用語はありません、諦めてくださー」

マルガレーテ「きな子先輩、誰かに会ってカラダで稼ぐんじゃないの?」

恋「かっ、かっ、からだぁっ!?」
夏美「このオーストリア人BANが怖くないんですのー!?」
メイ「きな子が、身体で、稼ぐ!? ふぉああぁっ!!」

64: 2024/08/22(木) 21:12:44 ID:???00
マルガレーテ「別に騒ぐ事でも、恥じることでもないじゃない」

冬毬「そういえば、オーストリアではリーガルなのですね」
かのん「留学するつもりだった国のイメージが変わったよ」

マルガレーテ「私は歌で生きていくけど、きな子先輩のようにカラダで生きていく人もいるわ」

すみれ「きな子の進路確定みたいな言い方はやめなさいったらやめなさい」

きな子「???きな子、別にこの後アルバイトとか、働く予定はないっすよ」

夏美「では、やはり恋人の方ですの!?」

きな子「あと誰ともお会いする予定はないっす、これは普段から履いていて」

恋「ほっ、きな子さんが禁断のセカイに足を踏み入れていなくて良かった……」

マルガレーテ「それにさっきからみんな、きな子先輩のパンツを意識しすぎよ」

夏美「むっ」

65: 2024/08/22(木) 21:13:46 ID:???00
マルガレーテ「私には、私の歌で人を感動させる自信がある、例え私がどんなパンツを履いていようと、履いてなくてもね」

冬毬「さすがマルガレーテ、素晴らしい自信です」
メイ「いや、ノーパン女にラブライブが低レベル、とか煽られてた事になったらそれは問題だろ」

かのん「確かに、マルガレーテちゃんの言う通りだよ。あまりにもすごいパンツで、私もちょっと動揺してパニックになっちゃった」

すみれ「ちょっと、かどうかは審議の余地がありそうだけど」
可可「すみれ! 余計な事言わないでください、かのんが収集を付けようとしているのデス!」

かのん「きな子ちゃんがこの世の終わりみたいなパンツを履いていても、歌に込められた想いは変わらないはず」

メイ「さすが、かのん先輩だぁ……」

かのん「きな子ちゃん、試しにちょっと歌ってみて!」

きな子「あっ、はい……じゃあ、Dancing Raspberryのきな子パートを歌うっす」

千砂都「うん! みんな、静かに聞いてみよう」

Oバック「模範解答は絶対ではなぁい 信じて胸が騒いだフィーリング♪」

恋「そのパンツでは部分点すらもらえないのでは……?」
可可「このパンツを選んだフィーリングを、信じてはいけまセン!」
かのん「ごめんなさい、パンツの歌に聞こえてきました」

千砂都「うわぁぁぁっ!! Dancing Raspberryがこの世の終わりみたいなパンツに浸食されてるぅ!!」

66: 2024/08/22(木) 21:21:55 ID:???00
夏美「まだですの、まだ終わってませんの! 私達5yncri5e! にはJellyfishがありますの」

千砂都「大丈夫? 被害拡大しない?」

きな子「じゃあJellyfishのきな子パートを歌うっすね」

夏美「GOですの!」

Oバック「個性的だって言うけど いまボーダーライン上手に引いたよね?」

夏美「誰がどうボーダーラインを引いても個性的ですの」
メイ「個性的、で収まらないだろ、この世の終わりみたいなパンツは」
かのん「ごめんなさい、もうパンツの事を言っているようにしか聞こえませんでした」

千砂都「5yncri5e! 半壊したぁぁっ!?」

すみれ「作詞担当?」

きな子「あっ、はい! 5yncri5e! の作詞はきな子っす」

すみれ「きな子本人か……うん、どうしようもないわね、ごめんなさい」
千砂都「やめてよ! 5yncri5e! の歌詞全部、この世の終わりみたいなパンツと結びつく説出てきちゃうから!」

Oバック「パイオニ~ア的なパッションとか言っておいて、これはファッション♪」
夏美「このパンツは間違いなくきな子がパイオニアですの」
可可「これをファッションとは認められまセン、あと千砂都へのダウン追い打ちはやめるデス!」

67: 2024/08/22(木) 21:22:45 ID:???00
恋「きな子さん、私から質問させていただいてもよろしいでしょうか?」

きな子「はい?何でしょう?」

恋「先ほど仰っていた 普段から履いている、という事は部屋着の意味でしょうか?」

きな子「はい、家で履いてるっす」

恋「うっ……北海道にいらっしゃった頃から、このようなパンツを?」

きな子「こういう大人っぽいのは、これが初挑戦だったっす! 北海道ではちょっと寒そうっすね……でも出来れば履きたいな、どうしよう?」

恋「つまり、結ヶ丘に入ってからですよね、きな子さんがこの世の終わりみたいなパンツを、履く女子に変わってしまったのは……」

きな子「はい!きな子、Liella!に入って変わることができたっす、先輩たちのおかげっす!」

恋「Liella!に入ってからですよね、きな子さんが変わってしまったのは……」

すみれ「勧誘担当者、何か弁明ある?」

かのん「きな子ちゃんが変われたのは、きな子ちゃん自身が勇気を出して、一歩を踏み出したからだよ。私達はその背中をちょっと押しただけ」

千砂都「かのんちゃん、それだと背中押したって認めちゃってる」

恋「……みなさん、申し訳ありません。きな子さんがこのようなパンツを履いたのは、私のせいかもしれません……」

68: 2024/08/22(木) 21:23:52 ID:???00
千砂都「恋ちゃん、また見ちゃいけないサイトを見て、そのサイトでこういうパンツを?」

恋「そ、そうではなく! その、隠されていた母の遺品の中に…」

かのん「えっ、恋ちゃんのお母さん、この世の終わりみたいなパンツで廃校を阻止しようとしたの!?」

可可「きなきなですら、練習中は別のパンツを履いていたのに!?」

夏美「ちなみにどうして、練習中は履かないんですの?」
きな子「激しく動いて壊れたらイヤだから、運動する時は別のにしてるっす」

恋「そうでもありません! 母が父に預けていたらしい品が1つありまして、えーと……できるかぎり不適切な表現を避けて説明するとー」

すみれ「意図的に避けないといけない時点でヤバそうなんだけど」

恋「大丈夫です……ゴホン、母と父の性細胞が結合して私が生まれる瞬間に、母が着用していたというインナー……きな子さんが今履いているようなものが遺されていました」

すみれ「生々しいったら生々しいわよ!」

69: 2024/08/22(木) 21:26:12 ID:???00
千砂都「なんでお父さんに預けちゃったんだろう、そしてなんでお父さんは娘に渡しちゃったんだろう」

恋「家を出た父と私が不仲にならないか気にしていたらしく、母と父が愛し合って私が生まれた証明に、と父が家を出る前に預けたそうです」

きな子「良い話っす……ぐすっ」
かのん「お母さんに、渋谷かのん制作秘話の証跡はこの世に残さないでって頼んでおこう」

恋「きっと、きな子さんは私がそのインナーを持っているのを知り―」

きな子『生徒会長がこんなの持ってるんだから、きな子も履いてみるっす!』

恋「……と思ったのでしょう。あぁ……みなさん、申し訳ございません……きな子さんは停学です、退学です、きな子さんの人生終わらせてしまいました……」

千砂都「いや、きな子ちゃんがそのお母さんの事を知る機会はないと思うし、自宅で履いている分には別に恋ちゃんが気にすることじゃ……」

恋「そ、そうですよね……正直、生徒会役員がこのようなパンツを履いているのは、体裁が悪いのですが、家の中なら私が関与できることでも―」

きな子「あっ、他には学校でも部活動の前後に履かせてもらっているっす!」

恋「没収ですうぅぅっぅぅ!!!!!」ガバッ
夏美「えっ、きな子今朝から教室で、ずっとそのパンツでしたの!?」
メイ「うっひょぉぉぉぉっっ!?」

70: 2024/08/22(木) 21:29:38 ID:???00
きな子「きゃっ、脱がそうとしないでくださいっす! ら、乱暴にしないで!」

千砂都「恋ちゃん落ち着いて!」

恋「落ち着いていられません! 私は北海道のきな子さんのご両親にどう説明すればいいんですか!?
東京に送り出して結ヶ丘女子高等学校に入学したご息女が1年後に、この世の終わりみたいなパンツを履いて授業を受けている事をどうやって!?」

千砂都「いや、その娘のパンツを脱がして没収しようとしているのも、ご両親に説明つかないって!」ガバッ

恋「ふぅーっ、ふぅーっ……分かりました、没収はしません。しかし、きな子さん、二度とそのいかがわしい、この世の終わりみたいなパンツは学校に履いてこないでください、本当に停学処分になって人生終わりますよ!?」

きな子「……いかがわしい、って悪い意味の言葉っすよね? きな子の事を悪く言うのはいいっすけど、このパンツを悪く言わたら辛いっす、言わないでもらえませんか……?」

すみれ「逆でしょ逆」
かのん「きな子ちゃんが恋ちゃんに抵抗してるの初めて見たよ」
マルガレーテ「パンツで言い争ったのが初めてになるわけね」

恋「きな子さんを悪く言うつもりはありません、どうしてそのパンツを庇うのですか!? 」

きな子「これはプレゼントしてもらった、きな子の宝物っす」

夏美「プレゼント!? 私が視聴者から贈られても、晒すかブロックするか悩むレベルですの!」

メイ「このデザインのパンツを贈るなんて、何考えてんだそい……あっ」チラッ

四季「……」ブクブクブク

メイ(し、氏にかけてる……!?)

71: 2024/08/22(木) 21:33:37 ID:???00
きな子「だから、これからもたくさん履きたいです」

恋「きな子さん、そう言われましても……」

四季「…」ブクブクブク

メイ「おい四季、なんか顔青くなってないか? 泡拭いてるし、全然喋ってないし」

四季「私の髪は元から青」

メイ「顔だ顔」

冬毬「よろしいでしょうか? 先輩方は熱心にきなこ先輩のパンツについて議論なさっていますが、これ以上は炎上のリスクがあります」

恋「はい、生徒会役員でもあるきな子さんが校内で、この世の終わりみたいなパンツを履いていると発覚すれば、炎上は間違いないでしょう」

冬毬「いえ、炎上するのは恋先輩と結ヶ丘女子高等学校です」

恋「へえっ!?」

72: 2024/08/22(木) 21:35:40 ID:???00
冬毬「このようなネット記事があります「下着の色指定の校則はセクハラ」と」

恋「校則がセクハラ!?」

すみれ「いや、このパンツの存在がセクハラじゃない?」

冬毬「セクハラとまではいかなくても「学校の不合理なルール」「恐怖のブラック校則」などのような言及があります」

恋「ブラック校則……母の遺した結ヶ丘が……あわわ」

冬毬「実際問題、きな子先輩のパンツが他の学生の活動を阻害するファクターはないかと、見るチャンスは更衣室しかありませんから」

夏美「私達はこれから毎日教室で、きな子がスカートの下にこのパンツを履いているかも、と悩む事になりましたの」
かのん「私は作詞の時「勇気」って単語が出てくる度に、きな子ちゃんのお尻とパンツが頭に浮かぶよ」
すみれ「見事に私達だけ阻害されてるわね」

冬毬「万が一スカートがめくれ上がっても、きな子先輩は夏でもタイツを着用しています。生尻が見られるリスクはないです」

メイ「逆に考えれば、スカートがめくれ上がるとタイツの薄い生地の先に、きな子の生尻が……」
可可「ハッ……きなきなが暑がりなのに、夏服でもタイツを履いていたのは、このパンツを履く為に……!?」
すみれ「完全にヤバい女じゃない」

冬毬「よって、きな子先輩のパンツに関するレギュレーションは、百害あって一利なしです」キリッ

恋「私は、間違えてしまったのですね……きな子さん申し訳ございません」ペコリ

きな子「いえいえ!頭下げないでほしいっす!」
千砂都「全面的に恋ちゃんが正しかったと思うよ」
夏美「我が妹ながら恐ろしい話術……」

73: 2024/08/22(木) 21:40:32 ID:???00
~数分後~

四季「………あ」ブクブク

きな子「それじゃあ、お疲れ様でした~」
冬毬「皆様、お先に失礼致します」
マルガレーテ「冬毬、一緒に帰りましょう」

四季(胸が苦しくて何も喋れないうちに、きな子ちゃんのOバック騒動は無事に終わっていた)

かのん「踏み出しちゃいけない時もある、って事をどう歌詞にすればいいんだろう」
千砂都「5yncri5e!の新しい曲ができたら、歌詞全部チェックしてパンツに結びつかないようにしないと」
恋「明日からの生徒会活動、きな子さんはあのパンツかもしれないのですよね……」

四季「無事……」

可可「すみれ、今日からきなきながいる時はギャラクシー!!を、減らしてもらえまセンか……?」

すみれ「は? イヤだけど何でよ」

可可「ギャラクシーは銀河で、銀河の中心にはブラックホールがあって、ブラックホールといえばきなきな―」

すみれ「汚染された!! いま可可に言われたせいで私のギャラクシーが汚染された!!」

四季「無事ではない、かも」

夏美「きな子のゴシップネタが山のように頭に浮かぶのに、どれも間違いなく一発BANですの、くぅ~っ!!」

四季「特に、きな子ちゃんは……
・この世の終わりみたいなパンツを平気で履く女と思われて
・出すところを全員に見られて
・その周辺のジャングルも全員に見られて
・歌詞の意味がパンツに汚染され
・恋先輩との初めての言い争いをこのパンツで行い
・授業中でもこの世の終わりみたいなパンツを履いていると知られ
完全にイメージがGO!!リスタート不能になってしまった……」

四季「……今日は疲れた、私も帰ろう」

メイ「帰すわけないだろ」ガシッ

四季「ウッ」

80: 2024/08/25(日) 21:35:46 ID:???00
~科学室~

メイ「四季だろ」

四季「……何が?」

メイ「きな子の今日のパンツ」

四季「どうして……きな子ちゃんは私の名前を一度も出してないのに」

メイ「1人だけ全然喋ってなかったし、顔は青かったし、あからさまに怪しいだろ!」

四季「……自分にまで気が回らなかった、失敗」

メイ「きな子があのパンツを履いてきてくれて、学校での着用も冬毬のおかげで規制されなくなって、全部お前の計画通り……って様子じゃなかったよな」

四季「私だって、きな子ちゃんが履いて学校に来るなんて思ってなかった、ただ軽く話題に―」

メイ「あっ、ストップ! 呼び止めておいてアレだけど、四季のその気持ちを聞くのは、私じゃない方がいい気がする」

四季「……うん」

メイ「誰かは、さすがに分かっているよな?」

四季「分かっている。あと、ごめんなさい、メイの推理通り私が犯人で、今日は色々と私のせいでメイにも迷惑かけた」ペコリ

メイ「別に私には謝らなくていいよ、私は困る事そんなになかったし」

四季「ありがとう」ダッ

メイ「……むしろ貴重なモノを見れたっていうか、先輩たちの秘密をいっぱい知れてラッキーっていうか、今日はすごい良い日だった」

81: 2024/08/25(日) 21:36:37 ID:???00
~きな子の家~

インターフォン「ピンポーン」

きな子「あれっ、四季ちゃん? きな子の家に来るなんて珍しいっす」

四季「大事な話がある、入れて……もらえなくてもいい、玄関でも」

きな子「いえいえ、そんな! すぐ開けるから上がってくださいっす、ただ…きな子」

扉「ガチャッ」

きな子「エアコン壊れてて暑いから、きな子下着だけなんすけど着替えてきた方が……」

四季「その下着の方がいい、関係する話だから」

きな子「へ?」

82: 2024/08/25(日) 21:39:07 ID:???00
~きな子の部屋~

きな子「その、きな子が下着だけの方が良くて、大事な話って...?」

四季「その下着を贈ったのは、きな子ちゃんの為じゃ、ない」

きな子「……えっ?」

四季「メイの……違う、メイにそのパンツを履いてほしかった、メイとお揃いにしたかった、私の為」

きな子「メイ、ちゃんに……?」

四季「最初、メイにプレゼントしたけど断られた。他にそういうの履いている子がいたら、考えてくれる、って」

きな子「他に……あっ、それがきな子……?」

四季「だから、きな子ちゃんを利用して、後はきな子ちゃんがそのパンツを持っているって、メイが知ってくれれば……そう考えていた」

きな子「……」

四季「本当に、ごめんなさい」ペコリ

きな子「……っ」

四季「……」

きな子「……で、ですよね」

83: 2024/08/25(日) 21:42:52 ID:???00
きな子「きな子なんかが四季ちゃんから心配していただいて、こんな贈り物をもらえるなんて、そんなの、普通に考えたらおかしいっすよね! あはは……」ポロポロ

四季「あ……」

きな子「あっ、えっ、ご、ごめんなさい! きな子が勝手に、四季ちゃんがきな子の事を考えて送ってくれたんだ、って勘違いして喜んだり、落ち込んでるだけっすから、お気になさらず……っぐ、うぅっ」ゴシゴシ

四季(また泣かせてる、私、ここに何しに来たの?)

四季「その、先輩たちに全部話すし、全裸で土下座しろっていうならするし、私の事ビンタしてもいいし……」ボソボソ

四季(一番確率が高いのは……ビンタ?それともグーで殴られる? ……何て言われるんだろう)

きな子「えっと、その……」

四季「……」ゴクリ

きな子「じゃあ、きな子がメイちゃんに「このパンツすごくいい」ってもっとオススメすればいいっすか?」

四季「……は?」

84: 2024/08/25(日) 21:45:32 ID:???00
四季「どうして……そうなるの」

きな子「あ、ごめんなさい……えーっと、じゃあ……メイちゃんと喧嘩しちゃったとか? きな子は全然気にしてない、四季ちゃんに怒ってない、みたいにメイちゃんに伝えればいいっすか?」

四季「訳分かんない...!  先輩たちにさっきの私の計画を説明して、とか命令すればいい」

きな子「えっ、でも、自分の意志で学校に履いていったのは、きな子だから……別に、四季ちゃんが贈ってくれた説明したところで、きな子のイメージは変わらない…んじゃ?」

四季「それは……全部私が命令して、みんなの前で無理やり履かせた事にするから」

きな子「それ嘘っす」

四季「嘘だけどー」

きな子「きな子、嘘で四季ちゃんが先輩たちやみんなから嫌われたり、悪く思われたら嫌っす。だから、そんな嘘してほしくない」

四季「っ……じゃあ、きな子ちゃんと先輩たちの前で全裸で土下座しろとか、私の事をビンタさせろとか、きな子ちゃんがスッキリする方向でいい」

きな子「……あの、四季ちゃん」

四季「決まった? どれ?」

きな子「きな子、他の人を酷い目に遭わせたり暴力を振るって、それでスッキリして喜ぶ子だって、四季ちゃんに思われてるっすか?」

四季「……あ」

四季(きな子ちゃんは、さっき泣かせた時より、辛そうな顔をしてた)

85: 2024/08/25(日) 21:48:46 ID:???00
きな子「ちょっと怖がらせたり、イタズラするくらいなら嫌いじゃないっすけど……」

四季「ごめんなさい……私、きな子ちゃんに酷い事を言った」

きな子「い、いえ……ぼ、暴力をする側は自分では気づかないっていうし、きな子ひょっとしたら四季ちゃんが言うような意地悪な子なのかも……あ、あはは、はは…」

四季「……私、きな子ちゃんの為に来たつもりで、自分が楽になる事しか、考えていなくて」

きな子「別に、そんな事……」

四季「でも、今のきな子ちゃんを見て、私が何をしたいかやっと分かった」

きな子「何をしたい……? 四季ちゃんがメイちゃんに何かしたいから、きな子のところに何か頼みに来たんじゃ……? 」

四季「ごめんなさい、そう思って当然……私、感情を文章にするのは苦手。だから、きな子ちゃんに整理して伝えられない……でも、最後まで聞いて」

きな子「……はい」

86: 2024/08/25(日) 21:50:58 ID:???00
四季「最初にきな子ちゃんを利用しようとしたのは、事実」

きな子「だ、大丈夫っすよ、メイちゃんと四季ちゃんでこのパンツをお揃いにしたくて、きな子に贈ったすんよね、ちゃんとそれは伝わってるっす」

四季「その後に、きな子ちゃんが泣きながら受け取ってくれた時、胸が苦しくなって」

きな子「ぇ……?」

四季「先輩たちに何を言われても、恋先輩に抵抗してまで履こうとしてくれたのを見て、もっと胸が苦しくて、気持ちが言語化できない落ち込んだのも、事実」

きな子「……そう、なんすか?」

四季「そして、さっきも泣きそうなの我慢して私の為に頑張ってくれようとした、きな子ちゃんを見て」ギュッ

きな子「あ、え、えっ!?」カァーッ

四季「私からきな子ちゃんに何かしたい、ワガママ聞いてあげたいって思ったのも、事実」ギューッ

きな子「あうぅ」

四季「だけど、私はきな子ちゃんの事を分かってなくて、何をしたらきな子ちゃんが喜ぶのか分からない」

きな子「で、でも、四季ちゃんがいつも考えているのはメイちゃんの事で、きな子の事は―」

四季「このパンツもメイの事を考えて贈ったのが始まりなのは、事実……同時に今、きな子ちゃんをこうしたいと思ったのも、事実」

きな子「本気で四季ちゃんは、そう思ってくれてるんすか……?」

四季「……本気、だから教えて、私が何をすれば、きな子ちゃんが喜ぶのか」

87: 2024/08/25(日) 21:54:20 ID:???00
きな子「……きな子、頭良くないから、四季ちゃんが言った事、そのまま受け取っちゃうっすよ?」

四季「受け取って」

きな子「ワガママ言っちゃったら…… 四季ちゃん、困らせるっすよ」

四季「どうぞ」

きな子「じゃあ……これからは四季ちゃんに、きな子の事もちゃんと見てほしいっす」

四季「……分かった、約束する」

きな子「後は、お揃いにするつもりだったって事は、このパンツはもう一つあるんすよね」

四季「あるよ、そっちも欲しい?」

きな子「そ、そうじゃなくて! きな子と、その……」

88: 2024/08/25(日) 21:55:56 ID:???00
~後日~

千砂都「みんな聞いて―! この後はコラボSHOP用の写真の撮影だよ」

かのん「3年生は私とすみれちゃんが前に出てほしい、ってご指名が来てるんだけど、あと2人はこっちで自由に決めていいんだって、どうする?」

きな子「あの!」

千砂都「お?」

きな子「きな子、四季ちゃんと一緒に前に行きたいっす」

千砂都「こう言っているけど、四季ちゃんは?」

四季「……はい、前でお願いします」

きな子「ふふっ♪」

89: 2024/08/25(日) 21:58:54 ID:???00
恋「今日もきな子さんはスカートの下に、この世の終わりみたいなパンツを履いているのでしょうか……?」

可可「わーっ!レンレンやめるデス! どうにか忘れて思い出にしているところデスヨ?!」

マルガレーテ「先輩たち、まだそれやってるの?」

恋「気になるものは気になるのです!」

マルガレーテ「多情な先輩ね」

可可「気になると言えば…きなきなと四季、距離感が変わった気がしませんか?」

恋「言われてみれば……こういった撮影の際も近くにいることが増えた気がします」

可可「気のせいじゃないデスよね?」

マルガレーテ「同学年で同じユニットなんだから、別に普通じゃない」

恋「そう言われれば、そのはずなのですが……あまり距離が近い印象がなくて」

可可「クゥクゥもあの2人が1年生の時、一緒に話していたのを見た記憶があまりありまセン」

マルガレーテ「ふーん……何かあったのかしらね、別にいいけど」

90: 2024/08/25(日) 22:01:36 ID:???00
きな子「ルンルンっす~」

四季「今日は、スカートだから……めくれたら、どうしよう」

きな子「四季ちゃんにいっぱいドキドキしてほしいっす。ふふっ、きな子なりのちょっとした仕返しっす」

四季「前列だから、後ろのみんなに履いてるの、丸出しの部分も見られる……」

きな子「その時はきっと、きな子も一緒に見られちゃうっすね。きな子は今日も四季ちゃんとお揃いっすから」

四季「きな子ちゃんは、もう知られているから平気かもしれないけど、私は……っ」

きな子「そうっすね……きな子もまだ四季ちゃんと二人だけの秘密が良いな」

四季「っ……この世の終わりみたいなパンツが秘密で、きな子ちゃんは良いの?」

きな子「はい! すごく嬉しいっす」

四季「……素直すぎ、恥ずかしい」プイッ

きな子「あ」

四季「見ないで」きな子「見てほしいっす」

きな子「これからはし~っかり、きな子の事も見て」

四季「……ん」コクリ


終わり

引用: 【SS】きな子「この世の終わりみたいなパンツ」