675: 2010/05/09(日) 02:24:37.77 ID:TMUzzFgo
改めて、これから投下するのは、vipにて
上条「寮監……ですか」
というスレを乗っ取って書いたSS(7日間)の後日談、というより朝の場面だけで終わった「7日目」の補完的なお話です。
本編同様に涙が出るほどヤマナシ進行でごめんなさい。
◆本編の簡単なあらすじ
ロシアとの戦争も終わってきっと平和な冬休みの日常。新年2日目の日曜日。
極度の金欠からアルバイトに応募した上条だったが、任された仕事は常盤台中学学生寮の寮監代理だった。
任期である1週間、野郎趣味の料理長に怯えたりドタバタしながらも職務を全うする。
そして7日目の朝、寮監が帰ってきたことで代理のお仕事は無事終了を迎えた。尚、給料は未払い。
※インデックスさんはフィアンマからの干渉による負荷が深刻だったためイギリスで治療中。
でも4日目に『そろそろ終わるよ』という連絡がありましたとさ。
そんなわけでむしろこれは、インデックスさんお帰りなさい、っていうお話です。
上条「寮監……ですか」
というスレを乗っ取って書いたSS(7日間)の後日談、というより朝の場面だけで終わった「7日目」の補完的なお話です。
本編同様に涙が出るほどヤマナシ進行でごめんなさい。
◆本編の簡単なあらすじ
ロシアとの戦争も終わってきっと平和な冬休みの日常。新年2日目の日曜日。
極度の金欠からアルバイトに応募した上条だったが、任された仕事は常盤台中学学生寮の寮監代理だった。
任期である1週間、野郎趣味の料理長に怯えたりドタバタしながらも職務を全うする。
そして7日目の朝、寮監が帰ってきたことで代理のお仕事は無事終了を迎えた。尚、給料は未払い。
※インデックスさんはフィアンマからの干渉による負荷が深刻だったためイギリスで治療中。
でも4日目に『そろそろ終わるよ』という連絡がありましたとさ。
そんなわけでむしろこれは、インデックスさんお帰りなさい、っていうお話です。
676: 2010/05/09(日) 02:25:08.82 ID:TMUzzFgo
──08時00分
美琴「いきなりすぎんでしょ!? 何で朝イチで寮監が出てくるわけ!?」
黒子「早朝のうちに戻られてたようですわよ」
美琴「早すぎんでしょ!? オマケにアイツはいなくなってるし!」
黒子「そうカリカリなさらないで、お姉様」
美琴「だぁー、もうなんでこんなことになってんのよ……」
黒子「お姉様……」
美琴「……よし」
黒子「あら、どちらへ?」
美琴「探しに行く」
黒子「お姉様? たぶん昨日の件の罰が……」
美琴「う……。だ、大丈夫よ。まだ何も言われないんだから見つかる前に脱出しちゃえば」
黒子「……後回しにしてもろくなことになりませんわよ」
美琴「後回しにできないこともあんのよ」
黒子「……はぁ」
美琴「いきなりすぎんでしょ!? 何で朝イチで寮監が出てくるわけ!?」
黒子「早朝のうちに戻られてたようですわよ」
美琴「早すぎんでしょ!? オマケにアイツはいなくなってるし!」
黒子「そうカリカリなさらないで、お姉様」
美琴「だぁー、もうなんでこんなことになってんのよ……」
黒子「お姉様……」
美琴「……よし」
黒子「あら、どちらへ?」
美琴「探しに行く」
黒子「お姉様? たぶん昨日の件の罰が……」
美琴「う……。だ、大丈夫よ。まだ何も言われないんだから見つかる前に脱出しちゃえば」
黒子「……後回しにしてもろくなことになりませんわよ」
美琴「後回しにできないこともあんのよ」
黒子「……はぁ」
677: 2010/05/09(日) 02:25:41.00 ID:TMUzzFgo
──8時10分
上条「長かったな。ほとんど1週間ぶりか」
ガチャ
上条「ウソ……だろ……?」
土御門「おう、おかえりカミやん」
上条「図ったようなタイミングで出てくんじゃねーよ!?」
土御門「ハイ質問ハイ質問! 帰り道カミやんが無事だったのは誰のお陰でしょうか?」
上条「は? 無事って?」
土御門「にゃー。わざわざ土御門さんがカミやんの趣味を歪めて広めてやったというのに」
上条「テメェのせいだったのかよ!?」
土御門「いやいやカミやん。今ごろカミやんは怖いお兄さんたちに囲まれてたかもしれないんだぜい?」
上条「にしたって他に何かあるだろ!?」
土御門「他にって何があんダヨ? 何事もなく1週間過ごしましたーってか?」
上条「別にそれでいいじゃねーか。何で変な属性追加されなきゃなんねーんだよ?」
土御門「にゃー。じゃあカミやん、仮にだ」
上条「何を仮定してんの!?」
土御門「青髪ピアスが女子寮で1週間無事に仕事をしました、って言われたら信じるか?」
上条「は? そんなことありえねーだろ!」
土御門「そうなるだろ? つまりはそういうことですたい」
上条「はぁ!? 何で俺がアイツと同系列なんだよ!?」
土御門「……。カミやんは一度自分を見つめなおした方がいいみたいだにゃー」
上条「絶対おかしい! そんなの認めない!」
上条「長かったな。ほとんど1週間ぶりか」
ガチャ
上条「ウソ……だろ……?」
土御門「おう、おかえりカミやん」
上条「図ったようなタイミングで出てくんじゃねーよ!?」
土御門「ハイ質問ハイ質問! 帰り道カミやんが無事だったのは誰のお陰でしょうか?」
上条「は? 無事って?」
土御門「にゃー。わざわざ土御門さんがカミやんの趣味を歪めて広めてやったというのに」
上条「テメェのせいだったのかよ!?」
土御門「いやいやカミやん。今ごろカミやんは怖いお兄さんたちに囲まれてたかもしれないんだぜい?」
上条「にしたって他に何かあるだろ!?」
土御門「他にって何があんダヨ? 何事もなく1週間過ごしましたーってか?」
上条「別にそれでいいじゃねーか。何で変な属性追加されなきゃなんねーんだよ?」
土御門「にゃー。じゃあカミやん、仮にだ」
上条「何を仮定してんの!?」
土御門「青髪ピアスが女子寮で1週間無事に仕事をしました、って言われたら信じるか?」
上条「は? そんなことありえねーだろ!」
土御門「そうなるだろ? つまりはそういうことですたい」
上条「はぁ!? 何で俺がアイツと同系列なんだよ!?」
土御門「……。カミやんは一度自分を見つめなおした方がいいみたいだにゃー」
上条「絶対おかしい! そんなの認めない!」
679: 2010/05/09(日) 02:26:00.21 ID:TMUzzFgo
土御門「いやいや、カミやん。そもそもさ、仮に何もなかったとしてだ」
上条「何で仮定なの!? 実際何もなかったんですけど!?」
土御門「1週間平和に女子寮で過ごした男が恨まれないとでも?」
上条「そ、そんなの逆恨みじゃねーか!?」
土御門「そんなことはどうでもいいんだよ。どのみちカミやんは恨みを買うことになるわけだ」
上条「……確かにそうかもしんないけどさ」
土御門「だから『常盤台ニ料理長アリ』ということにしてしまったわけですたい」
上条「いやいやいやうっかり納得しそうになったけどやっぱりふざけんな!」
土御門「っつかあの料理長なら大丈夫だと思ったんだけどにゃー」
上条「何がだよ!? お陰で食堂行くたび潜入ミッション気分だったわ!!」
土御門「そりゃ、楽しんでもらえたみたいで何よりだぜい」
上条「いや、ちょっと待て。何でお前料理長のことまで知ってんだ!?」
土御門「何でって言われてもな。そもそもオレは」
上条「そ、そうか!? ま、まさかお前実は源蔵さんと同じ趣味……!?」
土御門「にゃーっ!? ふっ、ふざけんな! そんな目で人のことを見るんじゃないぜよ!?」
上条「つ、土御門…………」
土御門「その憐れみ視線はやめてほしいんですけどー!?」
上条「何で仮定なの!? 実際何もなかったんですけど!?」
土御門「1週間平和に女子寮で過ごした男が恨まれないとでも?」
上条「そ、そんなの逆恨みじゃねーか!?」
土御門「そんなことはどうでもいいんだよ。どのみちカミやんは恨みを買うことになるわけだ」
上条「……確かにそうかもしんないけどさ」
土御門「だから『常盤台ニ料理長アリ』ということにしてしまったわけですたい」
上条「いやいやいやうっかり納得しそうになったけどやっぱりふざけんな!」
土御門「っつかあの料理長なら大丈夫だと思ったんだけどにゃー」
上条「何がだよ!? お陰で食堂行くたび潜入ミッション気分だったわ!!」
土御門「そりゃ、楽しんでもらえたみたいで何よりだぜい」
上条「いや、ちょっと待て。何でお前料理長のことまで知ってんだ!?」
土御門「何でって言われてもな。そもそもオレは」
上条「そ、そうか!? ま、まさかお前実は源蔵さんと同じ趣味……!?」
土御門「にゃーっ!? ふっ、ふざけんな! そんな目で人のことを見るんじゃないぜよ!?」
上条「つ、土御門…………」
土御門「その憐れみ視線はやめてほしいんですけどー!?」
680: 2010/05/09(日) 02:26:48.82 ID:TMUzzFgo
──08時20分
上条「……流石にちょっと埃っぽくなってる気がする」
上条「とりあえず布団干しとくか。あとは朝飯でも……」ガチャ
上条「まずい、冷蔵庫が空っぽだ。買出し……は10時まで待たなきゃだし、朝飯どうすっかなぁ」
上条「1時間半か。……部屋の掃除くらいはできるかな」
上条「結構大変そうな感じになってるけど、ロシアから帰ってきたときの惨状を思えばこれくらいは……」
上条「って待てよ。インデックスのことをすっかり忘れていた」
上条「あいつ、いつ帰ってくるんだっけ? 明日になるのか?」
上条「だとしたら今日は買い込んでおかないとまずいことになるな」
上条「……どうやって確認を取ればいいんだろ?」
上条「って電話かよ。いいタイミングすぎて何か嫌な予感がする」
ピッ
上条「はいはい?」
土御門『悪いカミやん。さっき言い忘れてたにゃー』
上条「まだ何かあったのかよ。つーか直接言いに来ればいいのに」
土御門『だってそっち行くの面倒だし…………』
上条「おい」
土御門『で、禁書がこっちに向かってるんだけど』
上条「今日なの!? 明日とか明後日かと思ってたら今現在進行中なの!?」
土御門『ま、何でもいいからとりあえず今から迎えに行ってくれ』
上条「なんでテメェといいステイルといい、いきなり言い出すんだよ!?」
上条「……流石にちょっと埃っぽくなってる気がする」
上条「とりあえず布団干しとくか。あとは朝飯でも……」ガチャ
上条「まずい、冷蔵庫が空っぽだ。買出し……は10時まで待たなきゃだし、朝飯どうすっかなぁ」
上条「1時間半か。……部屋の掃除くらいはできるかな」
上条「結構大変そうな感じになってるけど、ロシアから帰ってきたときの惨状を思えばこれくらいは……」
上条「って待てよ。インデックスのことをすっかり忘れていた」
上条「あいつ、いつ帰ってくるんだっけ? 明日になるのか?」
上条「だとしたら今日は買い込んでおかないとまずいことになるな」
上条「……どうやって確認を取ればいいんだろ?」
上条「って電話かよ。いいタイミングすぎて何か嫌な予感がする」
ピッ
上条「はいはい?」
土御門『悪いカミやん。さっき言い忘れてたにゃー』
上条「まだ何かあったのかよ。つーか直接言いに来ればいいのに」
土御門『だってそっち行くの面倒だし…………』
上条「おい」
土御門『で、禁書がこっちに向かってるんだけど』
上条「今日なの!? 明日とか明後日かと思ってたら今現在進行中なの!?」
土御門『ま、何でもいいからとりあえず今から迎えに行ってくれ』
上条「なんでテメェといいステイルといい、いきなり言い出すんだよ!?」
681: 2010/05/09(日) 02:27:25.90 ID:TMUzzFgo
上条「つーか何だよタイミングよすぎんだろ!?」
土御門『俺がカミやんの仕事が終わるタイミングを教えておいたってだけだ』
上条「いやいや! 何でそんなこと知ってんの!?」
土御門『オレの情報収集能力をナメてもらっちゃ困りますぜよ?』
土御門『とりあえずは第二十三学区のこの前の、第三受付覚えてるかにゃー? あそこに行ってくれ』
上条「二十三学区だぁ!? あそこまで行くのにいくらかかってると思ってんだ!?」
土御門『もっかいガス放り込んだほうが早いか? まぁ交通費は財布から抜いとくけど』
上条「やめて! ガスはもうやめて!」
土御門『はっはっはー。なんでそんなトラウマになってんの?』
上条「何を笑ってやがんだテメェ!? 帰ってきてから本当に大変だったんだぞ!!」
土御門『そりゃーご愁傷様だにゃー。いや悪かった悪かったはっはっはー』
上条「全然反省してないよな!? 」
土御門『用件はそれだけだ。じゃ、確かに伝えたぜい。じゃーな』
ブツ
上条「おい待ッ」
上条「今から……?」
上条「ウソだ……」
土御門『俺がカミやんの仕事が終わるタイミングを教えておいたってだけだ』
上条「いやいや! 何でそんなこと知ってんの!?」
土御門『オレの情報収集能力をナメてもらっちゃ困りますぜよ?』
土御門『とりあえずは第二十三学区のこの前の、第三受付覚えてるかにゃー? あそこに行ってくれ』
上条「二十三学区だぁ!? あそこまで行くのにいくらかかってると思ってんだ!?」
土御門『もっかいガス放り込んだほうが早いか? まぁ交通費は財布から抜いとくけど』
上条「やめて! ガスはもうやめて!」
土御門『はっはっはー。なんでそんなトラウマになってんの?』
上条「何を笑ってやがんだテメェ!? 帰ってきてから本当に大変だったんだぞ!!」
土御門『そりゃーご愁傷様だにゃー。いや悪かった悪かったはっはっはー』
上条「全然反省してないよな!? 」
土御門『用件はそれだけだ。じゃ、確かに伝えたぜい。じゃーな』
ブツ
上条「おい待ッ」
上条「今から……?」
上条「ウソだ……」
682: 2010/05/09(日) 02:27:57.99 ID:TMUzzFgo
──09時30分
上条「結局、慌てて出発したはいいけど、第三受付とかわかるかよ」
上条「土御門の奴、せめて電話口でいいからナビくらいしろっての……って電話?」
ピッ
土御門『あ、カミやんか?』
上条「今度は何なんだよ。あとどこ行けばいいのかちゃんと説明しろよ」
土御門『それについてなんだけどにゃー。禁書たちは引き返すことになったみたいだ』
上条「何だよそれ!? ていうか俺もう第十八学区も端っこなんですけど!?」
土御門『早く出たがってたそうなんだけど、いざ空港に来たと思ったら突然体調がおかしくなったらしい』
上条「はぁ? 大丈夫なのかよそれ。つか調整終わったんじゃなかったのか?」
土御門『そのはずなんだけどな。あっちはもう深夜だし一度休ませた方がいいだろう」
上条「あー、あっちは深夜か? ってそんな時間に出ようって何考えてんだ?」
土御門『禁書本人がとにかく急いてたらしい。帰れるのが嬉しくてはしゃぎすぎたのかもな』
上条「……………………」
土御門『まぁカミやん、体調に関してはみんな慎重になってるし仕方がない』
上条「……そうか」
土御門『まぁそういうわけで悪いけど引き返してくれ』
上条「あ? ああ……。わかっ……、ってあれ!? じゃあここまでの交通費は!?」
土御門『にゃー。諦めろ』
上条「ふ、ふ、不幸いやふざけんなあああああァァァァあああ!!」
上条「結局、慌てて出発したはいいけど、第三受付とかわかるかよ」
上条「土御門の奴、せめて電話口でいいからナビくらいしろっての……って電話?」
ピッ
土御門『あ、カミやんか?』
上条「今度は何なんだよ。あとどこ行けばいいのかちゃんと説明しろよ」
土御門『それについてなんだけどにゃー。禁書たちは引き返すことになったみたいだ』
上条「何だよそれ!? ていうか俺もう第十八学区も端っこなんですけど!?」
土御門『早く出たがってたそうなんだけど、いざ空港に来たと思ったら突然体調がおかしくなったらしい』
上条「はぁ? 大丈夫なのかよそれ。つか調整終わったんじゃなかったのか?」
土御門『そのはずなんだけどな。あっちはもう深夜だし一度休ませた方がいいだろう」
上条「あー、あっちは深夜か? ってそんな時間に出ようって何考えてんだ?」
土御門『禁書本人がとにかく急いてたらしい。帰れるのが嬉しくてはしゃぎすぎたのかもな』
上条「……………………」
土御門『まぁカミやん、体調に関してはみんな慎重になってるし仕方がない』
上条「……そうか」
土御門『まぁそういうわけで悪いけど引き返してくれ』
上条「あ? ああ……。わかっ……、ってあれ!? じゃあここまでの交通費は!?」
土御門『にゃー。諦めろ』
上条「ふ、ふ、不幸いやふざけんなあああああァァァァあああ!!」
683: 2010/05/09(日) 02:28:58.01 ID:TMUzzFgo
──11時00分
上条「電車代ケチってみたらこのザマか……」
上条「何でまっすぐ進むだけでいいはずなのにこう迷うハメになっちまうかなー」
上条「しかし最悪の場合、今日の食費も危ういかもしれないなぁ」
上条「つーかインデックスが帰ってくるまでに給料もらえるのかな」
上条「そうじゃないともう迎えに行くことすらできなくなっちまうんだけど」
上条「電話……か。誰だコレ?」ピッ
上条「はい、上条です」
?『ああ、繋がって良かった。予定より早くなったんだが……』
上条「あれ? 寮監さん?」
寮監『例の話をしたい。時間はいつでも構わないから、一度こちらに来てもらえるだろうか?』
上条(た、助かったかもしれない……)
上条「電車代ケチってみたらこのザマか……」
上条「何でまっすぐ進むだけでいいはずなのにこう迷うハメになっちまうかなー」
上条「しかし最悪の場合、今日の食費も危ういかもしれないなぁ」
上条「つーかインデックスが帰ってくるまでに給料もらえるのかな」
上条「そうじゃないともう迎えに行くことすらできなくなっちまうんだけど」
上条「電話……か。誰だコレ?」ピッ
上条「はい、上条です」
?『ああ、繋がって良かった。予定より早くなったんだが……』
上条「あれ? 寮監さん?」
寮監『例の話をしたい。時間はいつでも構わないから、一度こちらに来てもらえるだろうか?』
上条(た、助かったかもしれない……)
684: 2010/05/09(日) 02:29:35.12 ID:TMUzzFgo
──12時00分
寮監「と、まぁ以上だ。最後に報酬だ。ご苦労だった」
上条「あ、どうも」
上条「そういや御坂達ってどうなるんです?」
寮監「ああ、罰としてちょっとした奉仕活動に出てもらうことになった。明日の話だがな」
上条「奉仕活動……」
寮監「ところで……」
上条「はい?」
寮監「仕事中にここで見た資料やらについて口外を禁ずる、というのは一応誓約書にあった通りだが……」
上条「はぁ……」
寮監「資料以外のものについては口外したりはしてないだろうか?」
上条「……はい? たぶん大丈夫だと思いますけど、何か都合の悪いものありましたっけ?」
寮監「……化粧品に関するチラシやら女性向け雑誌やら、できればレベルで一応生徒には知られたくないものがいくつか」
上条「あ……」
寮監「見つからないよう念入りに隠しておいたつもりだったが……、君の捜索能力は大したものだな」
上条「え、えーと、それって俺じゃなくって……」
寮監「………………」
寮監「……な、に……?」
寮監「と、まぁ以上だ。最後に報酬だ。ご苦労だった」
上条「あ、どうも」
上条「そういや御坂達ってどうなるんです?」
寮監「ああ、罰としてちょっとした奉仕活動に出てもらうことになった。明日の話だがな」
上条「奉仕活動……」
寮監「ところで……」
上条「はい?」
寮監「仕事中にここで見た資料やらについて口外を禁ずる、というのは一応誓約書にあった通りだが……」
上条「はぁ……」
寮監「資料以外のものについては口外したりはしてないだろうか?」
上条「……はい? たぶん大丈夫だと思いますけど、何か都合の悪いものありましたっけ?」
寮監「……化粧品に関するチラシやら女性向け雑誌やら、できればレベルで一応生徒には知られたくないものがいくつか」
上条「あ……」
寮監「見つからないよう念入りに隠しておいたつもりだったが……、君の捜索能力は大したものだな」
上条「え、えーと、それって俺じゃなくって……」
寮監「………………」
寮監「……な、に……?」
685: 2010/05/09(日) 02:30:32.37 ID:TMUzzFgo
──12時10分
上条「はぁ、やーっと終わった」
生徒D「あ、上条さん!」
上条「ん?」
生徒D「朝から姿が見えないからもう帰られてしまったのかと思いましたよ」
上条「いや、実際帰ってたんだけどな」
生徒C「朝一番で寮監が来られたから、食堂はパニックでしたわ」
上条「その騒ぎは微妙に聞こえてた気がする……」
生徒D「軽い殴り合いの喧嘩とかもありましたし」
上条「どうしたらそんな事態になるんですか……」
生徒D「ところで、外でうちの生徒と会いませんでした?」
上条「へ? 生徒って?」
生徒C「御坂さんと白井さんが随分早くに出て行きましたのよ」
上条「はい?」
生徒D「あれ、Gさんは?」
生徒C「今日はまだ見てませんわ」
生徒D「おっかしいなぁ」
上条「え、何? 何かあったの?」
生徒C「いえ、何名かが代理様を探しに行くということで出かけられましたのよ」
上条「俺を? 何でまた……」
生徒D「……鈍感」
上条「はい?」
生徒D「いえ何も」
上条「はぁ、やーっと終わった」
生徒D「あ、上条さん!」
上条「ん?」
生徒D「朝から姿が見えないからもう帰られてしまったのかと思いましたよ」
上条「いや、実際帰ってたんだけどな」
生徒C「朝一番で寮監が来られたから、食堂はパニックでしたわ」
上条「その騒ぎは微妙に聞こえてた気がする……」
生徒D「軽い殴り合いの喧嘩とかもありましたし」
上条「どうしたらそんな事態になるんですか……」
生徒D「ところで、外でうちの生徒と会いませんでした?」
上条「へ? 生徒って?」
生徒C「御坂さんと白井さんが随分早くに出て行きましたのよ」
上条「はい?」
生徒D「あれ、Gさんは?」
生徒C「今日はまだ見てませんわ」
生徒D「おっかしいなぁ」
上条「え、何? 何かあったの?」
生徒C「いえ、何名かが代理様を探しに行くということで出かけられましたのよ」
上条「俺を? 何でまた……」
生徒D「……鈍感」
上条「はい?」
生徒D「いえ何も」
686: 2010/05/09(日) 02:31:05.08 ID:TMUzzFgo
生徒C「こうして戻ってらっしゃるなんて誰も思ってなかったようですわね」
上条「んー、一応は朝の段階でそういう話になってたんだけどな」
生徒D「へえ」
生徒D「……ところで」
上条「うん?」
生徒D「よかったらこれを受取っていただけませんか」
上条「ストラップ? どうしてまた急に?」
生徒D「お世話になったお礼です」
上条「お礼だなんて、気にしなくていいのに。なんか悪いな」
生徒D「いえいえ。でもすっごい悩んだんですよ」
上条「そうなの?」
生徒D「ええ、男の人に贈るものってどういうのがいいのかわからなくて」
生徒C「まぁこういうのは気持ちが大事でしょう」
生徒D「Cがそう言ってくれたので、とりあえず携帯用のアクセサリーでも、と」
上条「そっか。逆に気を遣わせちゃったみたいだな」
生徒D「いえいえ。……つけてくれないんですね」
上条「え?」
生徒D「なんでもないです……」
生徒D「……鈍感」
上条「んー、一応は朝の段階でそういう話になってたんだけどな」
生徒D「へえ」
生徒D「……ところで」
上条「うん?」
生徒D「よかったらこれを受取っていただけませんか」
上条「ストラップ? どうしてまた急に?」
生徒D「お世話になったお礼です」
上条「お礼だなんて、気にしなくていいのに。なんか悪いな」
生徒D「いえいえ。でもすっごい悩んだんですよ」
上条「そうなの?」
生徒D「ええ、男の人に贈るものってどういうのがいいのかわからなくて」
生徒C「まぁこういうのは気持ちが大事でしょう」
生徒D「Cがそう言ってくれたので、とりあえず携帯用のアクセサリーでも、と」
上条「そっか。逆に気を遣わせちゃったみたいだな」
生徒D「いえいえ。……つけてくれないんですね」
上条「え?」
生徒D「なんでもないです……」
生徒D「……鈍感」
687: 2010/05/09(日) 02:31:44.68 ID:TMUzzFgo
──13時00分
上条「しっかし、こんなに早くに報酬いただけるとは思わなかったですよ」
上条「とにかく、これで買出しにいけるし、お迎えの余裕もできた!」
上条「早速スーパーにでも行きますか」
上条「ん。……今日は電話が多いなぁ」ピッ
上条「はいはい」
?『ひっ!?』
?『(何で驚いてますの……)』
上条「……はい?」
?『あ、えーと』
上条「あー、御坂か?」
美琴『……うん』
上条「えー、何だ何か用ですかー?」
美琴『って何よそれ!? 用がなきゃかけちゃいけないわけ!?』
上条「なに!? なんでキレてんの!?」
美琴『いい加減な返事するからでしょ!? そもそもアンタがいきなりいなくなるからいけないんじゃないつーかアンタ今どこで何し
てんのよ?』
上条「だー、大声出すなよー。どこって、買出し行く途中だけど」
美琴『買出し? どこによ?』
上条「……鬼ごっことかしたくないんですけど」
美琴『何の話してんのよ!?』
上条「しっかし、こんなに早くに報酬いただけるとは思わなかったですよ」
上条「とにかく、これで買出しにいけるし、お迎えの余裕もできた!」
上条「早速スーパーにでも行きますか」
上条「ん。……今日は電話が多いなぁ」ピッ
上条「はいはい」
?『ひっ!?』
?『(何で驚いてますの……)』
上条「……はい?」
?『あ、えーと』
上条「あー、御坂か?」
美琴『……うん』
上条「えー、何だ何か用ですかー?」
美琴『って何よそれ!? 用がなきゃかけちゃいけないわけ!?』
上条「なに!? なんでキレてんの!?」
美琴『いい加減な返事するからでしょ!? そもそもアンタがいきなりいなくなるからいけないんじゃないつーかアンタ今どこで何し
てんのよ?』
上条「だー、大声出すなよー。どこって、買出し行く途中だけど」
美琴『買出し? どこによ?』
上条「……鬼ごっことかしたくないんですけど」
美琴『何の話してんのよ!?』
688: 2010/05/09(日) 02:32:11.09 ID:TMUzzFgo
──13時30分
美琴「ようやく見つけたわよ!?」
上条「げ、もう来やがった。何だよ昨日の今日で?」
黒子「随分嫌そうにしてますけど……」
美琴「てかアンタ何なのよ!? 朝一でいなくなるなんて!!」
上条「何って、寮監が帰ってきたからバトンタッチしただけだけど」
美琴「せめて朝礼で挨拶したりとか、もうちょっとあるでしょ!?」
上条「挨拶なら昨日したじゃん」
美琴「あれはあれでしょ!?」
上条「えーと? 何でお前そんなに怒ってるんだ?」
美琴「怒ってないわよ!」
上条「怒ってんじゃん……」
黒子「お姉様は貴方のことが心配だっただけですのよ」
美琴「ちょっと黒子!? 違うわよ別に心配とかそういうんじゃなくて!」
黒子「それで探しに出てみればなかなか見つからなくてイライラが募ってしまったという感じですの」
美琴「そうよ! 人が探してるってのに全然見つからないし!」バチバチ
上条「ちょーっ!? そのイライラを俺で発散しないでくださいませーっ!?」
美琴「ようやく見つけたわよ!?」
上条「げ、もう来やがった。何だよ昨日の今日で?」
黒子「随分嫌そうにしてますけど……」
美琴「てかアンタ何なのよ!? 朝一でいなくなるなんて!!」
上条「何って、寮監が帰ってきたからバトンタッチしただけだけど」
美琴「せめて朝礼で挨拶したりとか、もうちょっとあるでしょ!?」
上条「挨拶なら昨日したじゃん」
美琴「あれはあれでしょ!?」
上条「えーと? 何でお前そんなに怒ってるんだ?」
美琴「怒ってないわよ!」
上条「怒ってんじゃん……」
黒子「お姉様は貴方のことが心配だっただけですのよ」
美琴「ちょっと黒子!? 違うわよ別に心配とかそういうんじゃなくて!」
黒子「それで探しに出てみればなかなか見つからなくてイライラが募ってしまったという感じですの」
美琴「そうよ! 人が探してるってのに全然見つからないし!」バチバチ
上条「ちょーっ!? そのイライラを俺で発散しないでくださいませーっ!?」
689: 2010/05/09(日) 02:32:48.42 ID:TMUzzFgo
──14時30分
上条「で、せっかく買い物も済んで、部屋の掃除でもしようかなーなんて思ってたのに」
上条「なんでお前らにとっつかまってるんだ俺は」
美琴「アンタが朝いきなりいなくなるから……」
上条「それもう全然関係ないよね!?」
黒子「というかお姉様、上条さん捕まえてどうするおつもりでしたの?」
美琴「えーと……」
黒子「顔見るだけ見て安心してしまったんですのね」
美琴「ち、違うわよ!? ああもう!」
黒子「どうするんですの……」
上条「よくわかんないけど、とりあえず帰っていい? 腹減ったわ」
黒子「そういえばわたくしたちもちゃんとお昼食べてませんでしたわね」
美琴「よし、食べに行こう!」
上条「あれー!? 解放してくれないんですかー!?」
美琴「なに食べたい?」
黒子「そうですわねぇ……」
上条「そうですかそうですよね無視ですよねーっ!!」
上条「で、せっかく買い物も済んで、部屋の掃除でもしようかなーなんて思ってたのに」
上条「なんでお前らにとっつかまってるんだ俺は」
美琴「アンタが朝いきなりいなくなるから……」
上条「それもう全然関係ないよね!?」
黒子「というかお姉様、上条さん捕まえてどうするおつもりでしたの?」
美琴「えーと……」
黒子「顔見るだけ見て安心してしまったんですのね」
美琴「ち、違うわよ!? ああもう!」
黒子「どうするんですの……」
上条「よくわかんないけど、とりあえず帰っていい? 腹減ったわ」
黒子「そういえばわたくしたちもちゃんとお昼食べてませんでしたわね」
美琴「よし、食べに行こう!」
上条「あれー!? 解放してくれないんですかー!?」
美琴「なに食べたい?」
黒子「そうですわねぇ……」
上条「そうですかそうですよね無視ですよねーっ!!」
690: 2010/05/09(日) 02:33:14.81 ID:TMUzzFgo
──15時10分
上条「もう3時かよ……。部屋が恋しい……」
美琴「何涙目で震えてんのよ」
黒子「そうですわよ。お姉様にお代を出していただいたというのに……」
上条「地味にそれも悔しい。つかホットドックの一件すらまだ返せてねえし……」
美琴「あれはお駄賃みたいなもんだからもういいっつってんでしょー」
黒子「ホットドック?」
美琴「何でもないわよ。さーて買い物でも行く?」
黒子「あら、お姉様が買い物にお誘いになってくださるなんて。しかも二人きり!」
上条「あれ? じゃあ俺ってもう」
黒子「しかも荷物持ち付きだなんて!」
上条「……不幸だ」
美琴「ほらほら、いつまでも落ち込んでないで、行くわよ」
黒子「そうですわよ。わたくしたちも買い出しのお手伝いしましたでしょうに」
上条「半分押し売りだった気がするんですが」
上条「つーかなんかすげー視線を感じるんだけど……」
黒子「あら、本当。この前みたいなことになるかもしれませんわね」
上条「生きて冬休みを終えることができるのかすごい不安になってきた」
上条「もう3時かよ……。部屋が恋しい……」
美琴「何涙目で震えてんのよ」
黒子「そうですわよ。お姉様にお代を出していただいたというのに……」
上条「地味にそれも悔しい。つかホットドックの一件すらまだ返せてねえし……」
美琴「あれはお駄賃みたいなもんだからもういいっつってんでしょー」
黒子「ホットドック?」
美琴「何でもないわよ。さーて買い物でも行く?」
黒子「あら、お姉様が買い物にお誘いになってくださるなんて。しかも二人きり!」
上条「あれ? じゃあ俺ってもう」
黒子「しかも荷物持ち付きだなんて!」
上条「……不幸だ」
美琴「ほらほら、いつまでも落ち込んでないで、行くわよ」
黒子「そうですわよ。わたくしたちも買い出しのお手伝いしましたでしょうに」
上条「半分押し売りだった気がするんですが」
上条「つーかなんかすげー視線を感じるんだけど……」
黒子「あら、本当。この前みたいなことになるかもしれませんわね」
上条「生きて冬休みを終えることができるのかすごい不安になってきた」
691: 2010/05/09(日) 02:33:59.70 ID:TMUzzFgo
──17時00分
黒子「ちょっと失礼しますの」
上条「どこ行くんだ?」
黒子「…………」
美琴「最低ね」
黒子「ですわね」
上条「よくわからないけどすいませんでしたーっ」
美琴「ったく」
上条「にしても、お前ら全然買わないのな」
美琴「まぁ置いとく場所もないしね。あの寮監、私物にもいろいろ厳しいし」
上条「ふーん。やっぱ俺いなくてもよかったじゃん」
美琴「……馬鹿」
上条「なんでだよ……」
黒子「ちょっと失礼しますの」
上条「どこ行くんだ?」
黒子「…………」
美琴「最低ね」
黒子「ですわね」
上条「よくわからないけどすいませんでしたーっ」
美琴「ったく」
上条「にしても、お前ら全然買わないのな」
美琴「まぁ置いとく場所もないしね。あの寮監、私物にもいろいろ厳しいし」
上条「ふーん。やっぱ俺いなくてもよかったじゃん」
美琴「……馬鹿」
上条「なんでだよ……」
692: 2010/05/09(日) 02:34:52.92 ID:TMUzzFgo
黒子「全く、御手洗いくらい気がついて欲しいものですの……」
?「しーらいさんっ!」
黒子「あら? 佐天さんに、初春……ってゲェ!?」
初春「何て声出してるんですか。白井さんらしいですけど」
黒子「な、何してますの貴女たち……」
佐天「いやー、何だかすごい目立ってる人たちがいるなーって思ったら」
初春「御坂さんと白井さんじゃないですか!」
佐天「オマケに例の男の人も一緒だし! いやーその人が傘の人だとは思いませんでした」
黒子「……傘の人?」
初春「こっちの話です!」
佐天「で、あの人が例の代理やってた人ですか?」
初春「是非にご挨拶を!」
黒子「だ、駄目ですの! 絶対駄目ですのよー!?」
上条「なんか騒がしいな」
美琴「ホントね。何かし、ら……ゲェ!?」
上条「何ですかその声!? って」
上条「あの白井と一緒にいる子たち……傘の」
美琴「は?」
上条「いや……。あれって白井の友達か」
美琴「そうよ。つーかよく考えたらこれって最悪な状況じゃないの……」
上条「はい?」
美琴「いや……」
?「しーらいさんっ!」
黒子「あら? 佐天さんに、初春……ってゲェ!?」
初春「何て声出してるんですか。白井さんらしいですけど」
黒子「な、何してますの貴女たち……」
佐天「いやー、何だかすごい目立ってる人たちがいるなーって思ったら」
初春「御坂さんと白井さんじゃないですか!」
佐天「オマケに例の男の人も一緒だし! いやーその人が傘の人だとは思いませんでした」
黒子「……傘の人?」
初春「こっちの話です!」
佐天「で、あの人が例の代理やってた人ですか?」
初春「是非にご挨拶を!」
黒子「だ、駄目ですの! 絶対駄目ですのよー!?」
上条「なんか騒がしいな」
美琴「ホントね。何かし、ら……ゲェ!?」
上条「何ですかその声!? って」
上条「あの白井と一緒にいる子たち……傘の」
美琴「は?」
上条「いや……。あれって白井の友達か」
美琴「そうよ。つーかよく考えたらこれって最悪な状況じゃないの……」
上条「はい?」
美琴「いや……」
693: 2010/05/09(日) 02:35:38.04 ID:TMUzzFgo
初春「あ、御坂さんたちもこっち見てますよ」
佐天「白井さん! ちょっとくらいいいじゃないですかー!」
黒子「いえ駄目ですのこれは貴女たちのためなんですのー!!」
美琴「黒子、がんばってるわね……。この間に逃げちゃいますか」
上条「悪い、電話だ」
美琴「は? なんつータイミングよ……」
佐天「白井さん! ちょっとくらいいいじゃないですかー!」
黒子「いえ駄目ですのこれは貴女たちのためなんですのー!!」
美琴「黒子、がんばってるわね……。この間に逃げちゃいますか」
上条「悪い、電話だ」
美琴「は? なんつータイミングよ……」
694: 2010/05/09(日) 02:36:23.69 ID:TMUzzFgo
──17時10分
上条「何だよ土御門?」
土御門『あー、朝の件なんだけどさ』
上条「あ? 引き返したんじゃなかったのか?」
土御門『これから出発するそうだ』
上条「ふーん。んじゃあ到着は……真夜中とかにならねえか? それ」
土御門『いやいや、何を言ってますかカミやん』
上条「はい? ……お、おいまさか」
土御門『出たら1時間半くらいで多分着くと思うぜい』
上条「アレに乗せるのかよ!? ってあれ?」
上条「いやいや待て待て。ってことは結構急いで迎えの支度しないとダメじゃねえか!?」
土御門『だにゃー。だからこうやって連絡してんの』
上条「だあァァァ!! だから何でお前らそうやって急に言い出すんだよォォォおおお!!」
土御門『もう着いたから行け、って言うよりはマシだろ?』
上条「そういう問題じゃねェェェえええェえええ!!」
上条「何だよ土御門?」
土御門『あー、朝の件なんだけどさ』
上条「あ? 引き返したんじゃなかったのか?」
土御門『これから出発するそうだ』
上条「ふーん。んじゃあ到着は……真夜中とかにならねえか? それ」
土御門『いやいや、何を言ってますかカミやん』
上条「はい? ……お、おいまさか」
土御門『出たら1時間半くらいで多分着くと思うぜい』
上条「アレに乗せるのかよ!? ってあれ?」
上条「いやいや待て待て。ってことは結構急いで迎えの支度しないとダメじゃねえか!?」
土御門『だにゃー。だからこうやって連絡してんの』
上条「だあァァァ!! だから何でお前らそうやって急に言い出すんだよォォォおおお!!」
土御門『もう着いたから行け、って言うよりはマシだろ?』
上条「そういう問題じゃねェェェえええェえええ!!」
695: 2010/05/09(日) 02:38:01.79 ID:TMUzzFgo
──17時10分
美琴「急用!?」
上条「そんなに急ってわけでもないけど、できたら今すぐ解放してほしい」
美琴「てか電話口で叫んでたけど、何かあったわけ?」
上条「いや、大した用事じゃないんだけどさ」
美琴「……アンタまだ変な事件に首突っ込もうとしてるんじゃないでしょうね」
上条「しねえよ!? 俺がそんなに無計画なことするかよ!?」
美琴「説得力がなさすぎるわよ……」
美琴「とにかく何かあるなら私も行くわよ」
上条「いやいや別に何にもないし、友達んとこ行くだけだって」
美琴「友達……?」
上条「なんでそんなに信用ないの!?」
上条「つーかお前こそ、あの白井たち放っていく気かよ」
上条「白井の友達ってことはお前にとっても友達なんだろ?」
美琴「……わかったわよ。友達なら助けてあげなきゃね」
美琴「今回は信用したげる。行ってきなさい」
上条「やっぱ信用されてなかったのな……」
美琴「急用!?」
上条「そんなに急ってわけでもないけど、できたら今すぐ解放してほしい」
美琴「てか電話口で叫んでたけど、何かあったわけ?」
上条「いや、大した用事じゃないんだけどさ」
美琴「……アンタまだ変な事件に首突っ込もうとしてるんじゃないでしょうね」
上条「しねえよ!? 俺がそんなに無計画なことするかよ!?」
美琴「説得力がなさすぎるわよ……」
美琴「とにかく何かあるなら私も行くわよ」
上条「いやいや別に何にもないし、友達んとこ行くだけだって」
美琴「友達……?」
上条「なんでそんなに信用ないの!?」
上条「つーかお前こそ、あの白井たち放っていく気かよ」
上条「白井の友達ってことはお前にとっても友達なんだろ?」
美琴「……わかったわよ。友達なら助けてあげなきゃね」
美琴「今回は信用したげる。行ってきなさい」
上条「やっぱ信用されてなかったのな……」
696: 2010/05/09(日) 02:38:47.07 ID:TMUzzFgo
美琴「……でも、その前に一つ約束してもらうわ」
上条「はい? 約束?」
美琴「そうよ。まだお昼代の貸しがあるんだからね」
上条「不幸な予感しかしないんですけど……」
美琴「明日……」
上条「明日?」
美琴「わ、私たちに付き合いなさい」
上条「……そんなこと?」
美琴「ッ! そんなことって何よ!?」バチバチ
上条「ぎゃー!? わかったわかった! 約束な! わかったから!」
美琴「ったく。わかればよろしい」
上条「そんじゃあまた明日な!」ダッ
美琴「んふふ……。さて」
美琴「黒子! 佐天さん初春さん!」
上条「はい? 約束?」
美琴「そうよ。まだお昼代の貸しがあるんだからね」
上条「不幸な予感しかしないんですけど……」
美琴「明日……」
上条「明日?」
美琴「わ、私たちに付き合いなさい」
上条「……そんなこと?」
美琴「ッ! そんなことって何よ!?」バチバチ
上条「ぎゃー!? わかったわかった! 約束な! わかったから!」
美琴「ったく。わかればよろしい」
上条「そんじゃあまた明日な!」ダッ
美琴「んふふ……。さて」
美琴「黒子! 佐天さん初春さん!」
697: 2010/05/09(日) 02:39:38.17 ID:TMUzzFgo
──18時30分
上条「あー、なんとか迷わずたどり着けたが」
上条「なんでこんな端っこなんだ。やっぱり空港側としちゃ予定外だからか?」
上条「にしたって搭乗用の階段車なんてなかなかレアな気がするんですが」
上条「……しかし本当にコレに乗ってきたのかよ」
上条「そもそもこの便で合ってるんだよな? なかなかドア開かないけど」
ガチャ
上条「あ」
禁書「う、うううううううううう」
上条「ってやっぱりぐったりしてんじゃねーか!?」
禁書「……と、とうま?」
上条「大丈夫かー? インデックス!」
禁書「とうま! とうまだ! とうま!」
上条「って馬鹿野郎何て高さから飛び込んできますかお前はーっ!? ぐへあ!?」
禁書「とうま! とうま! とっ、うぐ、げええええ」
上条「人の上で吐くんじゃねえコラーッ!?」
禁書「はぁ……。とうまに会えて嬉しいのに気分は最悪なんだようっぷ」
上条「とりあえず休んどけよ。無理してあんなの乗りやがって」
禁書「本当にもうアレには二度と乗りたくないんだよ……」
上条「二度とそんな風にならないことを願うばかりだな」
上条「そいや付き添いって誰が来たんだ? ステイルはまだ動けないって聞いたけど」
騎士団長「私だ」
上条「何でだよッ!?」
上条「あー、なんとか迷わずたどり着けたが」
上条「なんでこんな端っこなんだ。やっぱり空港側としちゃ予定外だからか?」
上条「にしたって搭乗用の階段車なんてなかなかレアな気がするんですが」
上条「……しかし本当にコレに乗ってきたのかよ」
上条「そもそもこの便で合ってるんだよな? なかなかドア開かないけど」
ガチャ
上条「あ」
禁書「う、うううううううううう」
上条「ってやっぱりぐったりしてんじゃねーか!?」
禁書「……と、とうま?」
上条「大丈夫かー? インデックス!」
禁書「とうま! とうまだ! とうま!」
上条「って馬鹿野郎何て高さから飛び込んできますかお前はーっ!? ぐへあ!?」
禁書「とうま! とうま! とっ、うぐ、げええええ」
上条「人の上で吐くんじゃねえコラーッ!?」
禁書「はぁ……。とうまに会えて嬉しいのに気分は最悪なんだようっぷ」
上条「とりあえず休んどけよ。無理してあんなの乗りやがって」
禁書「本当にもうアレには二度と乗りたくないんだよ……」
上条「二度とそんな風にならないことを願うばかりだな」
上条「そいや付き添いって誰が来たんだ? ステイルはまだ動けないって聞いたけど」
騎士団長「私だ」
上条「何でだよッ!?」
698: 2010/05/09(日) 02:40:11.22 ID:TMUzzFgo
──18時30分
美琴「ふう、バタバタした1日だったわねー」
黒子「初春たちに見られた時にはどうなるかと思いましたけど」
黒子「あ、お姉様、あそこのお店寄って行きません?」
美琴「スイーツショップ? そうやって油断してたら余計なところまで実りってわかったわかったそんな目で見んな」
黒子「それで、ちゃんと事情を聞いてませんでしたけど、上条さんはどちらに?」
美琴「なんか友達に呼ばれたらしいわよ」
黒子「友達ですの……」
美琴「そのまま逃げられるのも癪だし、明日約束取り付けといたわ」
黒子「あれ、お姉様?」
美琴「昼代の貸しだとか、そういうのはあんまりしたくないんだけど……」
美琴「とりあえず、今回だけよ、うん。それで、悪いんだけど黒子も一緒に」
黒子「ええ、それは構いませんけど、ちょっとお姉様。確認を……」
美琴「え?」
黒子「明日は罰がありましてよ?」
美琴「……………………あ」
美琴「ふう、バタバタした1日だったわねー」
黒子「初春たちに見られた時にはどうなるかと思いましたけど」
黒子「あ、お姉様、あそこのお店寄って行きません?」
美琴「スイーツショップ? そうやって油断してたら余計なところまで実りってわかったわかったそんな目で見んな」
黒子「それで、ちゃんと事情を聞いてませんでしたけど、上条さんはどちらに?」
美琴「なんか友達に呼ばれたらしいわよ」
黒子「友達ですの……」
美琴「そのまま逃げられるのも癪だし、明日約束取り付けといたわ」
黒子「あれ、お姉様?」
美琴「昼代の貸しだとか、そういうのはあんまりしたくないんだけど……」
美琴「とりあえず、今回だけよ、うん。それで、悪いんだけど黒子も一緒に」
黒子「ええ、それは構いませんけど、ちょっとお姉様。確認を……」
美琴「え?」
黒子「明日は罰がありましてよ?」
美琴「……………………あ」
699: 2010/05/09(日) 02:40:43.62 ID:TMUzzFgo
──18時50分
禁書「おなかすいたかも」
上条「さっきまでげっそりしてたのに、結局元気になったらそれですか」
禁書「むー。とうま、今からあのヒコーキでイギリスと日本を1往復してみる?」
上条「あー、わかったわかった。せっかくだしどっかで食べていくか?」
禁書「どこかで? 家じゃなくて他所で食べるの?」
上条「せっかく帰ってきたんだしそういう記念ってことで、たまにはいいだろ?」
禁書「とうまとうま。私はとうまのご飯が食べたいな」
上条「……そうか。全く、作るほうの気もしらないで」
禁書「うん? 何笑ってるの?」
上条「何でもねえよ。……インデックス」
禁書「なに? とうま」
上条「なに食べたい?」
関取「これで終わ
禁書「おなかすいたかも」
上条「さっきまでげっそりしてたのに、結局元気になったらそれですか」
禁書「むー。とうま、今からあのヒコーキでイギリスと日本を1往復してみる?」
上条「あー、わかったわかった。せっかくだしどっかで食べていくか?」
禁書「どこかで? 家じゃなくて他所で食べるの?」
上条「せっかく帰ってきたんだしそういう記念ってことで、たまにはいいだろ?」
禁書「とうまとうま。私はとうまのご飯が食べたいな」
上条「……そうか。全く、作るほうの気もしらないで」
禁書「うん? 何笑ってるの?」
上条「何でもねえよ。……インデックス」
禁書「なに? とうま」
上条「なに食べたい?」
関取「これで終わ
700: 2010/05/09(日) 02:41:39.92 ID:TMUzzFgo
──19時00分
美琴「ギリギリセーフね」
黒子「空間移動しなかったらアウトでしたわよ……?」
美琴「アンタがギリギリまでケーキ食ってるからでしょうが……」
黒子「うふふ。まぁ結果オーライってやつですの」
寮監「喜びを分かち合ってるところ悪いんだがな、君たち」
美琴「へ?」
寮監「少し、話がある。明日の罰についてな……」
美琴「……え?」
寮監「この雑誌やら何やらを引っ張り出したのは、君たちらしいな……」
黒子「げっ!?」
寮監「さて」ガシッ
黒子「ちょ、ちょっとお待ちをーぐえっ!?」ゴキッ
ドサッ
美琴「黒子ォォォォおおお!?」
寮監「御坂」
美琴「ひっ」
寮監「一体、君たちは寮監室で何をしていたのかな?」
「ひぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃっ!?」
黒子「こっ、これで、終わ、りです、の……」
美琴「ギリギリセーフね」
黒子「空間移動しなかったらアウトでしたわよ……?」
美琴「アンタがギリギリまでケーキ食ってるからでしょうが……」
黒子「うふふ。まぁ結果オーライってやつですの」
寮監「喜びを分かち合ってるところ悪いんだがな、君たち」
美琴「へ?」
寮監「少し、話がある。明日の罰についてな……」
美琴「……え?」
寮監「この雑誌やら何やらを引っ張り出したのは、君たちらしいな……」
黒子「げっ!?」
寮監「さて」ガシッ
黒子「ちょ、ちょっとお待ちをーぐえっ!?」ゴキッ
ドサッ
美琴「黒子ォォォォおおお!?」
寮監「御坂」
美琴「ひっ」
寮監「一体、君たちは寮監室で何をしていたのかな?」
「ひぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃっ!?」
黒子「こっ、これで、終わ、りです、の……」
701: 2010/05/09(日) 02:43:27.73 ID:TMUzzFgo
以上ですの。なんか本編わからんとごちゃごちゃしちゃうような話で申し訳ない。
当時見てた人がいるかはわからないけど、2か月という月日はこうも文体を変えるものなのか。
なんつーか、後日談とかそういうのよりいろいろまき散らしただけって感じになっちゃってるのが残念でならない。
・美琴たちの奉仕活動の内容は『学舎の園』内部にあるソフトボール場の一斉グラウンド整備への参加。
・初春たちが言ってる傘の話は、前に傘借りたことがありますっていうだけのお話。
そんなこんなで失礼いたしましたの。
当時見てた人がいるかはわからないけど、2か月という月日はこうも文体を変えるものなのか。
なんつーか、後日談とかそういうのよりいろいろまき散らしただけって感じになっちゃってるのが残念でならない。
・美琴たちの奉仕活動の内容は『学舎の園』内部にあるソフトボール場の一斉グラウンド整備への参加。
・初春たちが言ってる傘の話は、前に傘借りたことがありますっていうだけのお話。
そんなこんなで失礼いたしましたの。
702: 2010/05/09(日) 02:44:26.30 ID:rLwrTmEo
乙なんだよ!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります