2 : 2012/03/12(月) 00:31:16.55 ID:HwaUcu1pO






京子「……せーのっ!」



「千歳&千鶴!誕生日おめでとーう!!!」





ゆるゆり: 1 (百合姫コミックス)

3 : 2012/03/12(月) 00:32:50.98 ID:HwaUcu1pO



~それより数日前・教室~



千歳「はぁ……」トボトボ

結衣「あ、千歳おはよう」

京子「おっはよー千歳……っておい、大丈夫か……?」



千歳「あ、二人とも……おはよーさん」ニコ

千歳「大丈夫大丈夫、ちょっと寝不足なだけやから……」アハハ




4 : 2012/03/12(月) 00:34:59.70 ID:HwaUcu1pO



京子「それ、一昨日も言ってたけど……見るからに『寝不足』ってレベルじゃねーと思うんだけどさ」

結衣「ほんとだ……なんだか凄く顔色悪いよ?保健室行く?」

千歳「いや、うちなら本当に大丈夫やから……気にせんとって」





京子「……転校の話、まだ気に病んでんだろ……?」







5 : 2012/03/12(月) 00:38:03.38 ID:HwaUcu1pO



千歳「……」

結衣「そっか……千歳たち、転校しちゃうんだったな……」

千歳「ははは……歳納さんにはなんでもお見通しやなぁ」




千歳「綾乃ちゃんに転校の話伝えるんが、ちょっと辛くてなぁ……」

千歳「伝えようか黙ってようか散々悩んで、結局ギリギリになってしもうて……うち、綾乃ちゃんを泣かせてもうたんよ……」

京子「知ってるよ……」

京子「綾乃、『何でもっと早く言ってくれなかったんだ』って、凄く泣いてたから……」




6 : 2012/03/12(月) 00:40:30.35 ID:HwaUcu1pO



千歳「せやろ?……全部うちの責任なんや……」

千歳「うちがもうちょっと周りの人に……綾乃ちゃんに相談しとれば、泣かすようなことはなかったんや」ウルウル



結衣「けどさ、過ぎたことを悔やんだってしかたないんだから……元気出せって」ナデナデ

京子「そうだよ!千歳だって今まですっごく辛い思いしてきたんだし、転校するのだって別に千歳たちが悪いわけじゃないだろ?」



千歳「ごめん……いや、ありがとうな!うち、くよくよし過ぎとったわ!」ニコッ




7 : 2012/03/12(月) 00:42:40.79 ID:HwaUcu1pO



千歳「……それで歳納さん」

京子「ん?どったの?」



千歳「話は変わるんやけど、千鶴とはどうなったんかな~?千鶴は恥ずかしがって教えてくれへんし、結果だけでも聞きたいんやけど……?」ニヤニヤ

京子「え゙っ!?あ、あー……なんの話やらさっぱり……///」カァー

結衣「ん?何の話なんだ?千鶴さんと京子に何かあったのか?」




9 : 2012/03/12(月) 00:44:22.45 ID:HwaUcu1pO



千歳「あんなー、一昨日歳納さんが……」ニヨニヨ

京子「あー!あー!その話は今ダメだからっ!!あとで!!あとで私からキッチリ話すから!!///」アセアセ

結衣「……何で今じゃダメなんだよ?」

千歳「その反応を見るに……上手くいったんやね」ニコニコ



京子「……と、とにかく、心の整理つけてからちゃんと話すから……///」



10 : 2012/03/12(月) 00:46:41.16 ID:HwaUcu1pO




~給食時間~



千歳「……」ズーン

結衣「綾乃……来なかったな……」

京子「ほ、ほらっ!綾乃だって体調崩すことくらいあるって!また花粉症で鼻垂らしてんのかもしんないしさっ!」アセアセ



千歳「……ふふっ、気ぃ使ってもろうてほんまありがとな、歳納さん」ニコッ

結衣「そうだな……じゃあ放課後にお見舞いでも行ってみるか」




11 : 2012/03/12(月) 00:49:00.58 ID:HwaUcu1pO



千歳「あっ……う、うちは遠慮しとくわ」

結衣「え?何か用事でもあった?」

千歳「あんなことがあったばかりやし……ほんまは今日も顔合わせづらかったんよ……?」

千歳「うちがおったら、きっと綾乃ちゃんまた泣き出してまうと思うから……二人で行ってあげて」

京子「千歳……」

結衣「けど……やっぱり千歳が必よ」

京子「結衣」

結衣「……なんだよ?」

京子「今日は二人で行こう」

結衣「……わかった」



京子「そのかわりに……千歳、お前は綾乃に手紙を書けっ!!」




12 : 2012/03/12(月) 00:51:53.39 ID:HwaUcu1pO



千歳「て、手紙って……何書けばええん?」

京子「そこはお前が考えろ!」

結衣「お前が書けって言ったんだろが……」



京子「だってさぁ、顔合わせるのが辛いんだろ?手紙だったら、言いたいことも顔を合わせずに伝えられると思うし……」

京子「あれから綾乃とまともに話してないんだろ?」



千歳「それは……そうやけど」

京子「じゃあさ、今の素直な気持ちとか書いてみるとか?私たちが渡すからさ」

結衣「京子にしてはいいアイディアだな」

京子「『私にしては』ってなんだよ!」




14 : 2012/03/12(月) 00:54:31.26 ID:HwaUcu1pO



千歳「……上手く書けるかわからへんけど……書いてみるわ」

京子「放課後までに書いてくれりゃあいいからさ!ゆっくり、気持ちを込めて書きなよ」

結衣「それに、書いたやつをこいつが勝手に読んだりしないように、私が監視してるから安心して」



京子「そんなことしねえよ!お前の中で私ってどんなイメージなんだよ!」




15 : 2012/03/12(月) 00:55:56.66 ID:HwaUcu1pO



…………………


結衣「あー、そういえばさ、朝に言ってた千鶴さんと京子の話って結局何だったの?」モグモグ

京子「ぶふっ!!///」

千歳「ああ、忘れとったわ~!言えるタイミングは今しかないで!さぁ!」キラキラ

京子「なんだよ……そんなに知りたいの?///」



結衣「私は何があったのか全然知らないから、すっごく気になるんだけどー」ニヤニヤ

千歳「うちは大体の予想はついとるから……うふふ」ニヤニヤ

京子「うぅ……///」




16 : 2012/03/12(月) 00:58:55.52 ID:HwaUcu1pO



結衣「はぁっ!?千鶴さんと付き合い始めたぁ!?」

千歳「やっぱりなぁ……おめでたいわぁ」ニコニコ

京子「千歳と千鶴が転校するって聞いて……一昨日、私から告白して……///」エヘヘ



千歳「この土日、千鶴は歳納さんとこにお泊りまでしとったんやで~?なぁ、歳納さん」ニヨニヨ

結衣「休日なのにお前が泊まりに来ないのはおかしいな、とは思っていたんだが……付き合い始めて早々にお泊り……」ジトー




17 : 2012/03/12(月) 01:00:31.92 ID:HwaUcu1pO



京子「いやいやいやいやっ!そんないやらしい気持ちで誘ったわけじゃないんだって!!それに、そんなこと出来なかったし……って私何言ってんだ!?///」アセッ

千歳「待ち切れんようになって、歳納さんうちまで迎えにきたんやで~」ニヨニヨ

京子「おいっ!千歳!余計なこと言うなって!///」



結衣「……」ジトー

京子「結衣にゃ~ん!私はまだ処女なままだから!信じてよ~!///」

結衣「いや別にそこは気にしてねえよ」




19 : 2012/03/12(月) 01:01:44.91 ID:HwaUcu1pO



京子「ああ、そういえばさぁ……」モキュモキュ

結衣「なんだよ、まだ言い訳するのか?」パクパク

京子「ちげぇよ!ただ、千鶴が言ってたことを千歳に確認しておきたくってさ」

千歳「ん~?千鶴が何か言うたん?」

京子「なんか、高校はこっちの学校を受けるってね……一応許可は出てるって言ってたんだけど、気になっちゃって」

千歳「あぁ、それ、一応おばあちゃんは『いいよ』って言よったけど……」




20 : 2012/03/12(月) 01:04:16.29 ID:HwaUcu1pO



京子「……けど?」

千歳「こっちの学校受けるって言うたって、難しいんとちゃうかなぁ?住む場所とか考えんといかんし……」

京子「そのへんは大丈夫だよ!うちに下宿させるから!」

結衣「お前んち、そんなに広かったっけ?」

京子「まぁ……いざとなったら結衣んちで、私と千鶴と結衣の共同生活するから……な!」グッ

結衣「『な!』じゃねえよ!そんなことを勝手に決めんな!」

京子「え~……だめなの……?」ウルウル



結衣「うっ……お、お前のとこがダメだった時は……一時的になら……いいけど……///」

京子「さっすが結衣にゃん!あいしてる!」ダキッ

結衣「はいはい……///」



22 : 2012/03/12(月) 01:07:28.51 ID:HwaUcu1pO



千歳「ははは、船見さんはほんまに歳納さんに弱いなぁ~」ニコニコ

京子「なぁ、千歳もこっちの学校受けなよ!」

千歳「うちはなぁ……どうしょうかなぁ……」

京子「後々のことは受かってから考えりゃいいんだよ!なぁ、一緒のとこ受けようぜ!」

結衣「おい、他人事だと思って簡単に言うなよ……千歳にだって考えがあってだな」



千歳「別にええんよ船見さん、うちかて皆と同じ学校に行きたいって気持ちはあるんやし」

千歳「そやな……今はまだ断言はできんけど、うちもこっちの学校受けようと思うわ」ニコッ

京子「その一言が聞きたかった!!!」ビシッ




23 : 2012/03/12(月) 01:08:58.69 ID:HwaUcu1pO




~放課後~


千歳「歳納さん、これ……綾乃ちゃんに……」

京子「おお!ちゃんと手紙書いたんだな!よしっ、しかと受け取った!」

結衣「千歳もまだ体調悪そうだから、家に帰ったらしっかり休むんだぞ?」

千歳「ありがとうな、船見さん……そやね、今日は千鶴と歳納さんの話も聞けたし、気持ち良う寝れると思うわぁ」ニヤニヤ

京子「だーから!ちゃかすなよ!///」



結衣「じゃあ、行ってくるね」

京子「千歳ー!また明日なー!」バイバイ

千歳「綾乃ちゃんによろしゅう言うとってな~!ほなな~!」




24 : 2012/03/12(月) 01:10:33.12 ID:HwaUcu1pO



…………………


京子「……さて」ペラリ

結衣「お、おいっ!さっそく手紙読もうとすんなよっ!」

京子「え~、だって気にならね?何書いたんだろって……」

結衣「気にはなるけど……だめだって!他人の手紙を勝手に読むなんて、プライバシーの侵害だぞ!?」

京子「バレなきゃ大丈夫だって~」カサコソ



結衣「……千鶴さんにチクるぞ?」ボソッ

京子「いっ!?」

京子「そ、それだけはご勘弁を……」アセアセ

結衣「じゃあ、その手紙は鞄にしまえ」

京子「あいあいさぁ……」ショボン




25 : 2012/03/12(月) 01:12:52.83 ID:HwaUcu1pO




~綾乃宅~


綾乃「げほごほっ……あ、ありがとね……お見舞いだなんて……」ゲッソリ

京子「いや~、この前千歳とのことで大泣きしてたからさ、まだ気に病んでんのかと思ってたんだけど……」

綾乃「うっ……そ、そりゃあ凄くショックだったけど……そんなことで学校を休んでなんかいられないでしょう?」



結衣「熱はどう?」

綾乃「今は引いてるみたいね……さっきまではちょっと高かったんだけど」




26 : 2012/03/12(月) 01:15:08.32 ID:HwaUcu1pO



京子「あ、そうだ、これこれ……」ガサゴソ

京子「はい!千歳からお手紙で~す!」



綾乃「千歳から……?」

京子「とりあえず着払いなんで、代金2000円になりま~す!」ニコッ

結衣「おいこら」

綾乃「えっ、今財布持ってなくて……」ワタワタ

結衣「綾乃もこんな冗談に乗らなくてもいいから」



綾乃「えっ……冗談……?///」

結衣「綾乃、まだ熱あるんじゃないか?」




27 : 2012/03/12(月) 01:16:37.17 ID:HwaUcu1pO



京子「とりあえず渡したからさ、次は綾乃がその手紙を音読する番ね!」グッ

結衣「お前、どんだけその手紙が気になるんだよ……」

綾乃「だ、誰が音読なんてするもんですかっ!!///」ガサゴソ




綾乃「……」ヨミヨミ

京子「そーっと……」

結衣「こら、覗こうとすんな」

京子「だ~ってぇ~……」シュン



綾乃「……えっ!?」ヨミヨミ




28 : 2012/03/12(月) 01:17:49.56 ID:HwaUcu1pO



京子「何々!?何が書いてあったの!?」

綾乃「あなた……千鶴さんと付き合い始めたってほんとなの……?」



京子「なんでそんなこと手紙に書いてんだよぉ……///」カァー

綾乃「い、一応、おめでとうとは言っておくわね……///」

京子「おお、それはどーも」ペコリ



結衣「あっ……うっかり忘れてた……」ボソッ




29 : 2012/03/12(月) 01:19:31.65 ID:HwaUcu1pO



京子「ん?なんだ、何か忘れ物でもしたの?」

結衣「いや!違う違う!な、なんでもないからっ!」アセアセ

京子「何か隠してるな……白状しろ!」

綾乃「私も気になるんだけど?」



結衣「うっ……じゃ、じゃあ……綾乃、耳貸して」

京子「なんだよ~!私には言えないようなことなのかよ~!?」



結衣『あのさ……綾乃って京子のこと好きだったろ?』ゴニョゴニョ

綾乃「えっ!?///」カァー

結衣『ちょっと配慮に欠けてたなぁ……ってさ』ゴニョゴニョ

綾乃「そ、そんなっ!べべべべ別にそんなことは無いわよっ!?///」




30 : 2012/03/12(月) 01:21:45.48 ID:HwaUcu1pO



綾乃「べべべ別にぃ?歳納京子が誰と付き合おうとぉ?全然関係ナイアガラなんだからっ!!///」

京子「え、私の話?」

綾乃「私は……たしかに好きだったけど……けど今は大事な友達として、これからも仲良くしていけたらなぁって思ってるだけだから……」



結衣「……そっか、強いな、綾乃は」

京子「えっ、もしかして……」アセッ



結衣「うっ……」ギクッ




京子「もしかして綾乃、千鶴のこと好きだったの……?」




綾乃「ちちち、違うわよっ!!!///」




31 : 2012/03/12(月) 01:23:03.63 ID:HwaUcu1pO



…………………


結衣「……じゃあそろそろおいとましようかな?」

京子「え~?もう帰っちゃうの~?」

結衣「体調悪い綾乃に、これ以上お前が迷惑かけちゃいけないしな」



綾乃「あっ……ちょっと待って」

結衣「ん、どうした?」




34 : 2012/03/12(月) 01:25:46.38 ID:HwaUcu1pO



綾乃「あの……実は二人に相談したいことが……///」モジモジ

京子「……ごめんっ!私、もう千鶴っていう彼女がいるから、綾乃とは付き合えないんだっ!」

結衣「ちげえよ!!」

綾乃「ちがうわよっ!!///」





綾乃「実はね、今月の10日が千歳の誕生日なんだけど……みんなでお祝いしたいなって思って///」

京子「え!?だ、だめだめ!!その日は千鶴と予定が……」

結衣「キャンセルしろ……それで千鶴さんも一緒に祝えばいいだろ?」

京子「ええ~……」シュン



結衣「誕生会するなら、会場はうちでいいかな?」

綾乃「えぇ、それなら助かるわ」




36 : 2012/03/12(月) 01:27:28.63 ID:HwaUcu1pO



綾乃「それと……出来れば、千歳や千鶴さんにはその日まで内緒にしておいてほしいなって思ってて……」

結衣「サプライズってやつだね」

綾乃「ええ……そういう方がきっと思い出になるじゃない?」

結衣「じゃあ、ごらく部のみんなには私から伝えておくから、綾乃は生徒会のみんなによろしく」

綾乃「わかったわ」



結衣「京子は……当日、それなりな理由付けて千鶴さんをうちに誘導してくれよな?」

京子「うぅ……せっかくの誕生日デートがぁ……」シクシク




37 : 2012/03/12(月) 01:29:18.42 ID:HwaUcu1pO





~そして時流れ、3月10日・結衣宅~



結衣「よし、大体準備は終わったかな……」

綾乃「船見さん、私のわがままにここまで付き合ってくれてありがとうね」

結衣「何言ってるんだよ、千歳たちの誕生日を祝いたいのは私たちだって同じなんだから」



結衣「それにまだ感謝されるような……おっと」




38 : 2012/03/12(月) 01:30:41.23 ID:HwaUcu1pO



綾乃「え?」



結衣「い、いや、もうそろそろ千歳を迎えに行かなきゃいけない時間だなって思ってさ!」アセアセ

綾乃「あ、そうね……じゃあ、私行ってくr……」



\スキ-キラーイ ダイースキー ナンードモー…/



綾乃「あっ、電話だわ……歳納京子から?」

結衣「……」




39 : 2012/03/12(月) 01:32:32.27 ID:HwaUcu1pO




ピッ


綾乃「もしもし、どうしたの?」

京子『もしもしっ!あ、綾乃かっ!?』ワタワタ

綾乃「私に決まってるじゃない……で、何かあった?」




京子『あのなっ!今、千歳が交通事故にあったって連絡が入ったんだよっ!!』




綾乃「えっ……?」

京子『詳しくはあとで話すから!今すぐ下りてこい!!じゃな!!』ブチッ




41 : 2012/03/12(月) 01:36:03.78 ID:HwaUcu1pO



綾乃「う……嘘……!?」ガクガク

結衣「京子、何だって?」

綾乃「ち……千歳が……事故にあったって……!!」ウルウル



結衣「えーっ!?な、なんだってー!?」ビックリ

結衣「さ、さぁ!今すぐ千歳のとこに行くんだー!!」アセアセ

綾乃「え、えぇ……けど、千歳が今どこにいるのかさえ……」

結衣「京子が『下りてこい』って言ったんだろう?じゃあ、もしかしたら京子が下で待ってるかも……」

綾乃「そうだったわね……じゃあ、行ってくるわっ!!」ダダッ

結衣「おう!がんばれよー!」

綾乃「えっ、がんばれ?」



結衣「いやぁー!な、なんでもなーい!!」アセアセ




43 : 2012/03/12(月) 01:38:22.57 ID:HwaUcu1pO



…………………


綾乃「……歳納京子!」

京子「綾乃!早く!この自転車に乗って!!」

綾乃「乗ってって……これじゃ二人乗りになるじゃない!二人乗りなんて、罰金バッキンガムよっ!!」

京子「そんなこと言ってる場合かよっ!!千歳が事故ったんだぞ!?お前、心配じゃないのかよ!!」

綾乃「し、心配してるに決まってるでしょう!?」

京子「じゃあ、つべこべ言わずに乗れっ!」




45 : 2012/03/12(月) 01:40:53.10 ID:HwaUcu1pO



綾乃「もう……わかったわよ!乗ればいいんでしょ!!」

京子「よし、しっかり捕まってろよ……!」



ビューン



綾乃「まさか歳納京子と……二人乗りだなんて……///」

京子「ん?いやだった?」コギコギ

綾乃「そ、そんなことないわよっ!///」



京子「えへへ……綾乃、実は私のこと好きだったんだろ?」ニヤニヤ

綾乃「えっ!?ななな、なんで今そんなことをっ!?///」カァー




47 : 2012/03/12(月) 01:42:42.14 ID:HwaUcu1pO



京子「いやぁ、せっかく二人っきりだしさぁ」コギコギ

綾乃「こんな緊急事態に……!!///」

京子「なぁ、私のこと本当に好きだったの?」

綾乃「えぇー!?……す、好きだった……わよ……///」



京子「えへへ……なんか照れるなぁ///」コギコギ




48 : 2012/03/12(月) 01:44:26.24 ID:HwaUcu1pO



綾乃「けど……こんなこと聞いたって、あなたは今千鶴さんと付き合ってるんでしょう……?」

京子「そーなんだけどねー♪けど、私、綾乃のことも好きだよ♪」チャリンチャリン



綾乃「こんな時にな、何言ってるのよーっ!?///」

京子「いいじゃんいいじゃん!『好き』って言われるの、嬉しいでしょ?」ニコニコ

綾乃「う……確かに悪い気はしないけど……///」



49 : 2012/03/12(月) 01:45:58.44 ID:HwaUcu1pO





京子「だから、これからはもう少し素直に生きろよなっ!」ニカッ





綾乃「なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないのよ……」

京子「いや、何となく」

綾乃「素直に……か……」




51 : 2012/03/12(月) 01:48:08.11 ID:HwaUcu1pO



…………………


京子「よしっ!もうすぐ病院に着くから!」コギコギ

綾乃「えっ!?もう!?」



京子「……ぐ、ぐぅわあああああっ!!」キキーッ!

綾乃「ど、どうしたのよ急に!?」

京子「こんな大事な時に……脚の古傷が……っ!!」




52 : 2012/03/12(月) 01:50:24.37 ID:HwaUcu1pO



京子「もうだめだ!私、もう漕げない……!!」

京子「綾乃!もう病院まであと少しだからっ!その角曲がったらすぐだからっ!」

綾乃「え、えぇ!?」

京子「早く!!早く走って千歳の元に!!」

綾乃「わ、わかったわ!あそこの角曲がったらすぐね!!」





綾乃「あっ……歳納京子!」

京子「なんだ、どうした!」ハァハァ

綾乃「ありがとう!大好きよっ!」




京子「私も、綾乃のこと大好きだっ!」ニカッ






54 : 2012/03/12(月) 01:52:37.86 ID:HwaUcu1pO




~病院?前~



綾乃「はぁ……はぁ……!」タッタッタッ


綾乃「この角を……曲がったら……!」







綾乃「……あ……あれ?」






56 : 2012/03/12(月) 01:54:40.04 ID:HwaUcu1pO




~八森公園入口~



千歳「あ、やっほ~、綾乃ちゃん」ニコニコ

綾乃「ち……とせ……?」ポカーン

千歳「こんなところで何しとん~?」ニコニコ

綾乃「あ……あなたが、事故にあったって……!」ウルウル

千歳「ふふっ……そんなわけないやんかぁ」ニコッ

綾乃「けど……歳納京子も……船見さんも……!!」ウルウル



千歳「なんかなぁ、うちに黙ってサプライズパーティーやる言うてたから、逆に綾乃ちゃんにサプライズ仕掛けたろう思てな~」ニコニコ





綾乃「もう……!ばかぁーっ!!!」ブワッ




57 : 2012/03/12(月) 01:56:03.05 ID:HwaUcu1pO



千歳「あはは……ごめんなぁ、綾乃ちゃん」

綾乃「謝ったって……許さないんだからぁ……!!」シクシク

千歳「そんな心配してくれたんやなぁ……ありがとうなぁ」

綾乃「ばかばかばかっ!千歳のばかぁ!!」シクシク



千歳「そやね、うちは大馬鹿もんやなぁ……」アハハ




58 : 2012/03/12(月) 01:57:21.57 ID:HwaUcu1pO



…………………


綾乃「……」グスン

千歳「泣き止んだ?」

綾乃「……」コクン

千歳「ほな、行こっか」

綾乃「行くって……どこへ?」

千歳「うちらの誕生会が始まるまであと1時間くらいあるから、それまでゆっくり二人でデートや」ニコッ

綾乃「デート……?」



千歳「そやでー、綾乃ちゃんと久しぶりのデートや」ニコニコ




59 : 2012/03/12(月) 01:58:34.22 ID:HwaUcu1pO



千歳「手、繋ごか」

綾乃「う……恥ずかしいんだけど……///」

千歳「女同士、何も恥ずかしいことあらへんって」クスクス

綾乃「うぅ……///」ギュッ


綾乃「デートって言っても……一体どこに行くのよ?」

千歳「さぁー、決めてへんからなぁ」

綾乃「なんなのよ……まったく」クスッ

千歳「ま、話ながらブラブラ歩くんもたまにはええんやないかな」ニコニコ

綾乃「そうね……そうしましょっか」




60 : 2012/03/12(月) 02:00:11.65 ID:HwaUcu1pO



綾乃「けど……もうあんな嘘、絶対についちゃダメなんだからねっ!」

千歳「ほんまごめんなぁ……うちが事故にあったっちゅうのは、歳納さんの意見やったんやけど……」




綾乃「歳納京子……!」ビキビキ

千歳「い、いや!最終的にオッケー出したんはうちやったんやから、歳納さんは悪うないよ!」

綾乃「……はぁ、もう、心臓が停まるかと思うくらい心配したんだからっ!」




61 : 2012/03/12(月) 02:01:41.93 ID:HwaUcu1pO



綾乃「そういえば、千歳と一緒にこうやって歩くのも、なんだか久しぶりね」

千歳「最近は一緒に帰ることもなかったもんなぁ……」

綾乃「……」

千歳「……ほんまごめんなぁ、綾乃ちゃん……」




綾乃「べ、別に謝る必要なんかないわよっ!」

千歳「いや……うちがもっと早く転校のこと話しておけばなぁって……」

綾乃「もう、別に千歳のせいじゃないってば……」

千歳「うちのせいで……綾乃ちゃんをいっぱい泣かせてもうたから……」ウルウル

綾乃「千歳……」




62 : 2012/03/12(月) 02:03:48.88 ID:HwaUcu1pO



綾乃「私も……千歳から転校するって聞いた時は、突然のことでとっさに涙が出てきちゃったけど……今はもう大丈夫だから」ニコッ


綾乃「それに、高校はこっちの学校を受けるんでしょう?じゃあ、たった1年ちょっとの別れじゃない!」


千歳「……」


綾乃「そりゃ、千歳がいない生徒会は大変かもしれないけど、1年生にも頑張ってもらうし……」ウルウル


千歳「……」


綾乃「テストの時だって……1人でも頑張れるし……宿題だって……」ポロポロ


綾乃「歳納京子とだって仲良くできるし……私なら……大丈夫……だから……!」ポロポロ





綾乃「千歳が側にいないのは寂しいけど……私、頑張るから……!!」






66 : 2012/03/12(月) 02:07:41.07 ID:HwaUcu1pO



千歳「綾乃ちゃん……!」ブワッ

綾乃「こ、こらっ……街中で泣き出しちゃダメでしょ!しっかりしなさいよ……!」ポロポロ

千歳「ごめん……ごめんなぁ……」ポロポロ

綾乃「千歳……!!」シクシク






綾乃「やっぱり……やっぱり私、千歳がいないなんて嫌よっ!!」ブワッ


ダキッ


綾乃「千歳がいない生徒会なんてっ!千歳がいない教室なんてっ!千歳がいない帰り道なんてっ……!!」

綾乃「千歳と一緒にいられないなんて嫌なんだからっ!!」ギュー




68 : 2012/03/12(月) 02:09:00.81 ID:HwaUcu1pO



千歳「うちも……綾乃ちゃんと離れ離れなんて嫌やで……!」

千歳「綾乃ちゃんと一緒やったから……なんだって楽しかったんやから……!」



千歳「綾乃ちゃんとずっと一緒におりたいよっ!!」ギュッ





70 : 2012/03/12(月) 02:09:56.30 ID:HwaUcu1pO







千歳「綾乃ちゃん!うち、綾乃ちゃんのこと、大好きやからな!!」





綾乃「うん……!私も……私も千歳のことが大好きよっ!!」








72 : 2012/03/12(月) 02:12:26.70 ID:HwaUcu1pO



…………………


千歳「……み、道のど真ん中で何やっとんやろなぁ、うちら……///」カァー


綾乃「ちょ、ちょっと熱くなりすぎたわね……///」カァー


千歳「ほな、そろそろ船見さんとこに戻ろか……///」


綾乃「そうね、戻りましょうか……///」





74 : 2012/03/12(月) 02:14:15.29 ID:HwaUcu1pO



千歳「その……さっきのは、綾乃ちゃんからの愛の告白って受け取ってよかったんかな……?///」

綾乃「えっ!?あ、愛の告白って言うか……その……自分に素直になってみたってだけで……///」モジモジ

千歳「ま、うちらは付き合うとかって柄やないもんなぁ」クスッ

綾乃「そうね……今まで通り、仲良く出来ればそれでいい気がするわ」




千歳「綾乃ちゃんはうちとキスしたい~!とか、うちとエッチなことしたい~!とかって思わんへの?」

綾乃「えぇっ!?そんなこと……そんな……///」プシュー




75 : 2012/03/12(月) 02:17:07.17 ID:HwaUcu1pO



千歳「あははっ!ま、うちらはまだ中学生やし、まだ早いかもしれんけどな」ニコニコ

綾乃「そ、そうよ!七森中生徒会として、そんな不純な交際は認められないわ!!///」

千歳「じゃあ、エッチなことは高校生になってからってことで……」



チュッ




千歳「おでこにキスくらいなら不純やないもんね……///」



綾乃「な……なな……!?///」カァー




76 : 2012/03/12(月) 02:19:00.49 ID:HwaUcu1pO




~結衣宅~



千歳「ただいま戻ったで~」ニコニコ

綾乃「おじゃまします……///」




結衣「あ、おかえり!仲直りは……ふふっ、上手くいったみたいだね」ニコッ

京子「二人とも遅いよー!もうみんな揃ってるんだから!早く早く!」

綾乃「と、歳納京子……!よくも騙してくれたわねぇ……!!」ゴゴゴ…

結衣「ま、まぁまぁ、今は落ち着いて……みんな待ってるのは本当なんだしさ」

綾乃「もう……歳納京子はあとで罰金バッキンガムなんだからね!」

京子「はいはい」クスッ




78 : 2012/03/12(月) 02:20:38.82 ID:HwaUcu1pO





千歳「ほな、行こか」ギュッ

綾乃「そうね、行きましょっか」ギュッ








京子「……せーのっ!」



一同「千歳&千鶴!誕生日おめでとーう!!!」






おしまい!




79 : 2012/03/12(月) 02:21:34.17 ID:yMJnhnQp0


乙でした!


81 : 2012/03/12(月) 02:23:39.34 ID:HwaUcu1pO



結衣にゃんは嘘がド下手であってほしいと切に願う


タイトルは前編と同じく、フジファブリックの『Birthday』より



あやちとは付き合う云々ってより、すげーふかい友情で結ばれてる的な



こっからおまけ


82 : 2012/03/12(月) 02:25:25.48 ID:HwaUcu1pO





~おまけ~




千歳「うわぁ……みんな、こんなに集まってくれて……!」ウルウル

綾乃「千歳と千鶴さんの誕生日よ?みんな祝いたいに決まってるじゃない」ニコッ




向日葵「池田先輩、お誕生日おめでとうございます」

櫻子「この肉うめぇ!……あ、誕生日おめでとうございまーっす!」モグモグ

あかり「おめでとうございま~す!」

ちなつ「京子先輩が結衣先輩から離れた今がチャンス……!」ギラリッ

りせ「………!」ニコニコ

西垣「私もお呼ばれしたんだが……よかったんだろうか?」





83 : 2012/03/12(月) 02:27:21.36 ID:HwaUcu1pO



千歳「ほんま……みんなありがとうなぁ……!」ウルッ

綾乃「ほらほら、まだ泣くのは早いわよっ!せっかく皆が料理とか用意してくれたんだから、早くいただきましょ?」





京子「あれ……結衣、お好み焼きなんて作ってたっけ?」モキュモキュ

結衣「あ、それは千鶴さんが早くうちに着いたから、作ってもらったんだよ」

京子「なにぃ!?千鶴の手料理だって!?」

千鶴「手料理ってほどじゃないけどな……///」



京子「おい!このお好み焼きは全部私のだからなっ!みんな食うなよ!?」ガバッ

結衣「おい、独占すんなバカ」




84 : 2012/03/12(月) 02:30:20.50 ID:HwaUcu1pO



向日葵「こら櫻子!今日は先輩方が主賓なんですから、そんな料理にばかりがっつくんじゃありませんわよ」

櫻子「え~……せっかく今日の夕飯もついでに済ましちゃえって思ってたのに……」



向日葵「それにしても……まさか歳納先輩が千鶴先輩と付き合い始めるとは思いませんでしたわ」

京子「へっへーん!おっぱいちゃん、うらやましいのかーい?」ニヤニヤ

向日葵「いや、うらやましいとかではなくて……///」

京子「まぁ、君達はこれからもずっと一緒なんだからさ、お互いにその関係を大事にするんだよ?」

向日葵「そ、そんなことは……///」

櫻子「えっ?何を大事にするんですか?」キュップイ

京子「まぁ、ちっぱいちゃんは今のままで大丈夫だから」




86 : 2012/03/12(月) 02:33:04.23 ID:HwaUcu1pO



櫻子「はぁ、そうですか……あ、それより、このお魚の料理とこのお肉とおむすび、向日葵が作ったでしょ?」

向日葵「え、えぇ、そうですけど……よくわかりましたわね?」

櫻子「向日葵の作った料理はなんか違うんだよね~?慣れ親しんだ味っていうのかな、なんかホッとする味がする」



向日葵「さ、櫻子……///」カァー

京子「……って、先輩からのアドバイスは必要なかったかなー」アハハ

千鶴「お前は私が作ったお好み焼きに気がつかなかったけどな……」ボソッ

京子「わ、わかるわけないだろ!?今日初めて食べたんだぞ!?///」




87 : 2012/03/12(月) 02:35:05.40 ID:HwaUcu1pO



あかり「千歳せんぱ~い!お誕生日おめでとうございます!」

千歳「赤座さん、ありがとうなぁ~」

あかり「これ……私からの誕生日プレゼントです!」

千歳「わっ!これ、はりはり漬けやんか~!もしかして赤座さんが漬けたん?」

あかり「はい、作り方を見ながらだったんで……お口に合えばいいんですけど……」

千歳「今、味見してもええかなぁ?」

あかり「是非!たくさん作ったんで、千鶴さんと一緒に食べてくださいね!」エヘヘ




89 : 2012/03/12(月) 02:41:23.64 ID:HwaUcu1pO




結衣「千歳に千鶴さん、改めて誕生日おめでとう」

千鶴「あ……ありがとうございます……///」

千歳「ほんま船見さんには感謝してもしきれんで~」

結衣「そんな……私はただ、場所を提供しただけだから……感謝するなら、ここに集まったみんなにしてあげてよ」ニコッ



結衣「それに……千鶴さん」

千鶴「はい……」

結衣「京子のこと、よろしく頼むね」

千鶴「そ、そんな……///」

結衣「ワガママで自由気ままで、色々と迷惑もかけると思うけど……根はいい奴だからさ、多少は大目に見てやってよ」

千鶴「はい……///」




91 : 2012/03/12(月) 02:45:34.30 ID:HwaUcu1pO



結衣「我慢できなくなったら軽く殴ってやってもいいしさ……私に言ってくれれば、代わりに注意してあげるし……」

結衣「あっ、あいつはラムレーズンのアイスが好きだから家には常備しておいた方がいいね……あと……」クドクド




千鶴「さ、さすが幼なじみ……」

千歳「船見さんは歳納さんのお母さんみたいやな~」ニコニコ


92 : 2012/03/12(月) 02:47:00.87 ID:HwaUcu1pO



…………………


京子「あ、そうだ!みんな、ちゅうもーく!!」

結衣「なんだなんだ?またバカみたいなことやりだすんじゃないだろうな?」

京子「ちげえし!……ウォッホン、えー私、歳納京子は……」



京子「この、池田千鶴さんとお付き合いを始めました!!いえーい!!ビックリだろ~?」





一同「いや……知ってるし……」






93 : 2012/03/12(月) 02:48:13.61 ID:HwaUcu1pO



京子「んなっ!?」

千鶴「は、はずかしい……///」



京子「じゃ、じゃあ……綾乃が千歳と付き合い始めたって言うのは知ってんのか!!」




一同「ええっ!?マジで!?」ザワザワ





綾乃「ちょ、ちょっと!何勝手なこと言ってんのよ!!///」

千歳「まぁまぁ、ええやないの今日くらい……///」ニコニコ

千鶴「姉さん……幸せになったんやなぁ……」ダバー




95 : 2012/03/12(月) 02:52:46.72 ID:HwaUcu1pO



西垣「ははっ、若いっていいなぁ……な、松本」

りせ「……!!」プンプン

西垣「え?『私は若いから奈々さんと一緒にするな』だって?」

西垣「今はまだわかんないだろうがなぁ……1年の差って言うのは歳をとるたびに拡がってゆくものなのさ……」

西垣「私くらいの歳になると、1歳若いってだけでうらやましく思えるんだよ……」

西垣「お前もそのうち……」クスクス



りせ「………!!」プンスカ



98 : 2012/03/12(月) 03:00:17.42 ID:HwaUcu1pO




西垣「あ、そうだ……ほれ、若人たちに私たちからのプレゼントだ」ピラッ



千歳「ん?なんやの、このチケットみたいのは……?」

千鶴「『温泉旅館ペア宿泊券』……って、こんな高価そうな物……いただけないです……」

西垣「なぁに、気にするな!これは松本が商店街の福引きで当てたやつだから、元手なんて全然かかってない」エッヘン



京子「おい!それ、ほとんど会長からのプレゼントじゃんか!西垣ちゃん、ズルはいけないぞ!」

西垣「何がズルなものか!これは私と松本、二人からのプレゼントなんだから……いらなきゃ返してもらうが?」



京子「ありがたくいただいておきます」ゲザァ




99 : 2012/03/12(月) 03:02:04.27 ID:HwaUcu1pO



…………………


京子「よーし、じゃあそろそろ皆からのプレゼントを二人に渡そうかな~」

千歳「皆からのプレゼント?」

千鶴「そんなの用意してたのか……」




京子「ちゃーんちゃーんちゃちゃーんちゃーん、ちゃちゃちゃちゃちゃんちゃんちゃーん♪」

京子「はい、これが私たちからのプレゼント!」




千鶴「これは……」

千歳「皆からの寄せ書き……やね」ウルッ






100 : 2012/03/12(月) 03:03:19.30 ID:HwaUcu1pO



京子「ほら、前に千鶴に『似顔絵描いてやる』って言っただろ?それと、皆からのメッセージを合わせて一枚にしてみたんだ~」



千歳「あははっ、歳納さんは相変わらず絵うまいなぁ!」

千鶴「お前のサインは要らなかったがな……」クスッ

京子「それ、将来的にプレミア付くかんな?ヤフオクに出したりすんなよ!?」

千鶴「ねぇよバカ……」フフッ




102 : 2012/03/12(月) 03:08:51.66 ID:HwaUcu1pO




京子「じゃあ、そろそろお開きと言うことで……」


エー!!ブーブー!!


京子「ごちゃごちゃうっせえ!お開きって決まってるんだからお開きなの!!」

結衣「お前はただ単に千鶴さんとのデートがこの後控えてるから、早くこの場を終わらせたいだけだろ」

京子「ぎくっ!!」アセッ




京子「と、とにかく……最後に千歳と千鶴から一言ずつもらおうと思います!では、千歳!どぞー!」




103 : 2012/03/12(月) 03:15:34.62 ID:HwaUcu1pO



千歳「えぇ!?うち!?……うぅ、なんも考えとらんかったわぁ……」アセアセ



千歳「うぅ……えっと、まず、私たちの誕生日をこんな盛大に祝ってくれたみんなにありがとうって言いたいです」

千歳「まさか、こんなたくさん人が集まるとは思うてなかったから……ビックリしました」

千歳「……嬉しすぎて、今泣きそうです……」ウルウル



千歳「えっと……うちら姉妹は来年度より関西の方に転校することになってます」

千歳「せやけど……今日のこと……いや、みんなと過ごした毎日を、うちは絶対に忘れません!」

千歳「だから……みんなもうちらのことを少しでも覚えててくれたら嬉しいです」




104 : 2012/03/12(月) 03:17:27.79 ID:HwaUcu1pO







千歳「また、こっちに帰ってきた時はみんなで遊ぼうな!!」



千歳「ほな……みんな、今日はほんまにありがとうな!!」





パチパチパチパチ…






105 : 2012/03/12(月) 03:22:11.53 ID:HwaUcu1pO




京子「じゃあ……次は千鶴!」





千鶴「う……わ、私は姉さんが言いたいこと全部言ってくれたからいいよ……///」

京子「だーめ!一言だけでいいからさっ!ちゃんと皆に挨拶しとけって」





千鶴「あ……あの……今日は本当に私たちのために、ありがとうございました……///」

千鶴「私は……姉さんと違い、あまり皆と仲良くはしてこなかったけど……それでも、皆が祝ってくれてうれしかったです……」

千鶴「……ほ、ほんとにありがとう……ございましたっ!///」カァー





パチパチパチパチ…




107 : 2012/03/12(月) 03:27:05.76 ID:HwaUcu1pO



京子「うぅ……ち、ちぢゅるかわいすぎちゅっちゅー!!!」ガバッ

千鶴「うわぁっ!お、おい!抱き着いてくんなって!!///」

ちなつ「ちょっ、京子先輩!狭いんだから暴れないでくださいよ!」

あかり「うわあああん!京子ちゃん、それ千鶴先輩じゃなくてあかりのおだんごだよぉ!!」




結衣「カオスだな……」

西垣「じゃあ、やっぱり締めは私の爆発で……」

結衣「いえ、結構です」ニコッ



ギャーギャーワーワー





おしまい!




109 : 2012/03/12(月) 03:29:02.66 ID:HwaUcu1pO




支援激しく乙だよぉ!



書き溜めなしのおまけは後悔しか残らないな……



ちとちづ週間が終わったので、次は京子ちゃん週間ですな……その前にホワイトデーか……



ではでは!




111 : 2012/03/12(月) 03:31:28.11 ID:01zKI+JB0


乙!
ホワイトデーか・・・たまらんでぇ・・・


113 : 2012/03/12(月) 03:54:50.88 ID:I0CotPy+0


乙ー