1: 2012/03/10(土) 00:03:47.85 ID:Tv8UM9KBO





ガララッ


京子「はぁっ……はぁっ……!」ゼェゼェ

京子「綾……乃……!」ハァハァ




綾乃「……」シクシク



ゆるゆり: 1 (百合姫コミックス)

3: 2012/03/10(土) 00:05:23.71 ID:Tv8UM9KBO


~放課後の教室~



京子「綾乃に……ちょっと聞きたいことがあるんだけどさぁ……?」フゥ…

綾乃「……」シクシク




京子「……千歳と千鶴が今度転校するって、マジなの?」

綾乃「!!」ブワッ

綾乃「うぅ……」シクシク

京子「綾乃、泣いてちゃわかんないよ……」



綾乃「ひっく……えぐ……」コクリ

京子「そ、そっか……」


5: 2012/03/10(土) 00:06:52.00 ID:Tv8UM9KBO

京子「綾乃はいつ聞いたの?」

綾乃「さっき……千歳から直接……」ポロポロ



京子「……ったく、なんでこんな急に……!!」ジワッ

綾乃「本当よね……もっと早く教えてくれてれば……うぅ……!」

京子「ああもう、泣くなよ!泣いたって千歳たちの転校がなくなるわけじゃないんだから……!」

綾乃「ごめん……なさい……」シクシク


6: 2012/03/10(土) 00:08:15.37 ID:Tv8UM9KBO

京子「あと……そうだ、千鶴が今どこ居るか知らない?」

綾乃「ううん……」フルフル

京子「そっか……じゃ、私は千鶴探しに行くから……綾乃ももう泣き止めよな」

綾乃「うん……ありがと」ゴシゴシ



ガララッ



綾乃(千歳……!)ウルウル

7: 2012/03/10(土) 00:09:20.64 ID:Tv8UM9KBO


~図書室~



千鶴「……」ペラリ


ソーット……



京子「……ちっづるー!ちゅっちゅー!!」ガバッ

千鶴「うわぁっ!?お、おい!歳納!何しやがるっ!!///」バキィ



8: 2012/03/10(土) 00:10:22.64 ID:Tv8UM9KBO

京子「ぐはぁっ!……う、裏拳とはなかなかやるな……」

千鶴「周りに迷惑だから、図書室でじゃれてくるな……欝陶しい」フンッ

京子「なんだよ~、つれないなぁ~ちぢゅるは」

千鶴「だから用もないのにちょっかい出してくるなって……」

京子「……」





京子「……千鶴っ!!!」


9: 2012/03/10(土) 00:11:45.17 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「!?」ビクッ

千鶴「な……なんだよ……?」



京子「すたんだっぷ!千鶴!」

千鶴「だからお前はいちいち声が大きいとあれほど……」

京子「大丈夫、今図書室にいるのは私と千鶴だけだから」

千鶴「……」


11: 2012/03/10(土) 00:13:26.24 ID:Tv8UM9KBO


ガタン


千鶴「ほら、立ってやったぞ……で、何なんだよ一体……?」

京子「……」ガシッ

千鶴「お、おいっ!いきなり肩を掴むな……!///」



京子「……千鶴、こっち向いて私の目を見ろ」ジー

千鶴「はぁ?嫌だよ、そんなの……///」プイッ

京子「いいから見ろっ!!」

千鶴「何なんだよ一体……///」チラッ





京子「……明日、暇か?」


12: 2012/03/10(土) 00:14:37.83 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「はぁ?明日?……まぁ、暇だけど?」



京子「じゃあ、うちに遊びに来い!」



千鶴「な、なんでだよ……?」

京子「なんでも!もう決定だから!」

千鶴「おい、ちょっと待て、何勝手に決めて……」




チュッ




京子「……じゃあ、忘れんなよっ!」タタタッ


13: 2012/03/10(土) 00:16:21.13 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」ポカーン



千鶴「は、はぁああああああああああああっ!!??///」

千鶴「今っ、いいいい、今!?あいつ私にききき、キスしやがったああああっ!!///」


14: 2012/03/10(土) 00:18:38.32 ID:Tv8UM9KBO


~翌日の朝、池田家~


ピンポーン…

ピポピポピポピポピンポーン…



ガチャッ

千鶴「朝からうるせぇんだよお前はあっ!!!」ガーッ

京子「きゃー、千鶴さんたら大声出して近所迷惑でしてよー!」キャハッ

千鶴「だからお前が……って、なんでお前がうちに来てんだよ?今日は確か……」

京子「お嬢様、お迎えにあがりました」キリッ



千鶴「……家の場所くらい知ってるし、迎えとか結構ですから」ガチャーン


15: 2012/03/10(土) 00:19:33.27 ID:Tv8UM9KBO

京子「お、おい!せっかく京子ちゃんが朝早くに迎えに来てやったんだぞ!?あーけーろーっ!」ドンドン


ガチャ


千鶴「お前マジでいい加減にしろよ……?」イライラ

京子「怒っちゃやーよっ」キャピ




千歳「あ、歳納さん……おはようさん……」ボンヤリ


19: 2012/03/10(土) 00:21:08.02 ID:Tv8UM9KBO

京子「おう!千歳おは……って目の下、クマが凄いことになってるけど……大丈夫?」

千歳「ああ……最近ちょっと寝不足でなぁ……けどほんとに大丈夫やから、気にせんとって」ニコッ

千鶴「……」ズキッ

京子「そっか……で、今日と明日の2日ほどお宅の千鶴ちゃんをお借りしたいんだけど、いいかな?」

千歳「ええよええよ~、ぜひ持ってったって~」ニコ



千鶴「おい、いつ私が2日間もお前んちに行くことに決まったんだ……?」

京子「今……かな?」キリッ

千鶴「……」ツネリッ

京子「いひゃいいひゃい!ほっへたつねんにゃっ!」ギリリッ


20: 2012/03/10(土) 00:22:44.69 ID:Tv8UM9KBO


~京子宅への道すがら~



千鶴「なぁ歳納、本当に私が用意するものは無くていいのか……?」テクテク

京子「あぁ、下着くらいはアレだけど、千鶴ならパジャマとかは私のものでも十分イケるだろ」

千鶴「え!?お前の服着るのか!?///」

京子「『きせかえちづちゃん!』……なんてね~」ニヤニヤ



千鶴「……やっぱお前んち行くの止めるわ」クルリ

京子「わあああ!ちょ、ちょっと待てって!今のは冗談だからっ!」アセアセ


21: 2012/03/10(土) 00:24:20.01 ID:Tv8UM9KBO

京子「あ、そうだ、千鶴はお昼何食べたい?」

千鶴「ん?昼ご飯か……あれ?まさか、お前が作るのか!?」

京子「モチのロンよ!」グッ

京子「何でも作っちゃうよ~!さぁ、どんどんリクエストしたまえ!」




千鶴「じゃあ……フカヒレの姿煮」

京子「……は?」

千鶴「いや、だからフカヒレのすがt」

京子「あれれ~?上手く聞こえないなぁ~……ん、なになに?『京子ちゃんお手製のナポリタンが食べたい』だって~?」

千鶴「」イラッ


ツネリッ


京子「あー!いたたたたたっ!耳!耳痛いからぁ!」


22: 2012/03/10(土) 00:27:18.38 ID:Tv8UM9KBO


~京子宅~


京子「ただいマンハッターン!」

千鶴「……お邪魔します」

京子「おいおい、そこは『おかエリコットシティ!』って元気よく返してくれなきゃ……」

千鶴「知るかよ……それより、家族の方に挨拶したいんだが……」

京子「あ、明日の夜まで親いないから」



千鶴「……」

千鶴「はぁ、いちいちお前につっこむのも疲れてきたな……」グッタリ

京子「すでにかよ!?」



23: 2012/03/10(土) 00:29:18.18 ID:Tv8UM9KBO

京子「飲み物用意してくるから、先に部屋上がっててー」

京子「階段上がってすぐのとこだからー」

千鶴「あ、ああ……」


…ガチャ


千鶴「ここが歳納の部屋か……!」


24: 2012/03/10(土) 00:30:07.38 ID:Tv8UM9KBO

京子『あ、千鶴ーっ!コーヒーと紅茶、どっちがいいーっ?』

千鶴「どっちでもいいー」

京子『おけおけー!あと、京子ちゃんの部屋だからって変なモン漁ったり探ったりすんなよなーっ!』ウヘヘッ

千鶴「す、するかバカッ!!///」


25: 2012/03/10(土) 00:30:53.71 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」ソワソワ



千鶴(意外と……整理された綺麗な部屋だな)

千鶴(漫画が沢山あるのは、あいつの部屋らしいけどな……)

千鶴(……というか)




千鶴(誰かの家に入るの、すげぇ久しぶりだ!!)ドキドキ


26: 2012/03/10(土) 00:31:41.07 ID:Tv8UM9KBO

千鶴(これ、どっか座って待ってるべきなのかなぁ……あ、ベッドに座るか……)

千鶴(いや待て!いきなり部屋に入って、他人のベッドにずかずかと座っていいものなのか!?)

千鶴(地べたに座るのもなんだか行儀悪いし……かといってソファーみたいなものもないし……)

千鶴(どうすれば……)ソワソワ





京子「あれ、何そわそわしてんの?」


27: 2012/03/10(土) 00:32:32.91 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「ひぃっ!?」ビクッ

京子「ど、どうしたんだよ急に……?」

千鶴「な、なんでもないっ!///」カァー

京子「はは~ん……まさか、どこに座ればいいかわかんなくて悩んでたとか……?」ニヤニヤ

千鶴「……///」

京子「別にどこ座ってもいいってば」クスクス


29: 2012/03/10(土) 00:34:53.45 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」

京子「さて……何しようか?」

千鶴「ノープランかよっ!!」

京子「『千鶴を家に呼ぶ』ってことくらいしか考えてなかったからな!」

千鶴「もっとちゃんと考えとけよ……」



京子「あー……じゃあ、ゲームするか!」

千鶴「ゲーム……あんまりやったことないんだけど」

京子「大丈夫大丈夫!身体使ってやるやつだし、手加減してあげるから~」ヘラヘラ

千鶴「……」イラッ


30: 2012/03/10(土) 00:36:22.44 ID:Tv8UM9KBO

…………………


京子「あっれ~?おっかしいなぁ、全然勝てないんだけど……」アセアセ

千鶴「ふふっ、お前が余裕ぶってナメてかかるからだ……!」フフフ…




京子「……やっと笑ってくれた」ニコッ

千鶴「!!」ドキッ

千鶴「べ、べつに、お前の無様な姿を鼻で笑っただけで……///」

京子「それでもいいよ」クスッ

千鶴「……///」


32: 2012/03/10(土) 00:37:33.12 ID:Tv8UM9KBO

京子「あ、もうこんな時間か……昼ご飯作るから、千鶴も手伝ってよ?」

千鶴「はぁ?お前、さっき自分で作るって言って……」



京子「作るよ?けど、一緒に作った方が楽しいじゃん!」

京子「それに作ってる間、千鶴が退屈じゃない?」

千鶴「私はべつに……」

京子「はいはい、つべこべ言わずにキッチンにゴー!」

千鶴「お、おい!無理に引っ張んなって!///」



33: 2012/03/10(土) 00:38:48.96 ID:Tv8UM9KBO


~京子宅のキッチン~


京子「KYOKO'S キッチン!!」ツクテーン

千鶴「……?」



京子「……と言うわけで、今日は池田千鶴さんリクエストの『京子特製ナポリタン』を作りますよ~!」

千鶴「リクエストしてねぇ!」イラッ


34: 2012/03/10(土) 00:39:59.59 ID:Tv8UM9KBO

京子「さて……助手の千鶴君は早速玉ねぎをスライスしてくれるかな?」

千鶴「勝手に助手にすんな!あと、早速サボろうとすんな!」

京子「え~、だって玉ねぎ切るのは面倒だし……目痛くなるし……」

千鶴「わざわざ家に呼んどいて、面倒な仕事を押し付けるとはいい度胸してるな……」イラッ



千鶴「私は今すぐ帰ってやってもいいんだが……?」

京子「わ、私が玉ねぎを切らせていただきますっ!」アセアセ

千鶴「……ふんっ」


35: 2012/03/10(土) 00:40:57.56 ID:Tv8UM9KBO

京子「うぅ~……目が痛いぃ」ウルウル

千鶴「……」ウズウズ

京子「じゃあ……」

千鶴「……」ウズウズ

京子「暇そうな千鶴さんは、鍋のお湯が沸いたら塩入れてパスタ入れて、時間見てて……」



千鶴「ちっ……し、仕方ねえなぁー」フフッ


36: 2012/03/10(土) 00:41:50.00 ID:Tv8UM9KBO

京子「なんかこうやって2人でキッチンに立ってるとさ……」

千鶴「ん?」グツグツ

京子「なんか、新婚さんみたいだよな……///」ポッ

千鶴「ぶふっ!!///」

京子「おい、よだれを鍋の中にいれんなよー?」

千鶴「お前が変なこと言うからだろがっ!!///」

京子「変なことって、冗談に決まってんだろ?」クスクス


37: 2012/03/10(土) 00:42:53.30 ID:Tv8UM9KBO

…………………


京子「よし……!」

京子「じゃじゃーん!京子特製ナポリタン完成!!」

千鶴「ようやく出来たか……」

京子「もうね、会心の出来だから!これ食ったらみんな京子ちゃんに惚れるね、絶対」

千鶴「それは言い過ぎだろ……」


38: 2012/03/10(土) 00:44:09.62 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「じゃあ、いただきます……」

京子「はい、めしあがれ!」

千鶴(見た目は普通のナポリタン……だが)


チュルルン


千鶴「……!!」モグモグ

千鶴(う……美味い!)



千鶴(しかし……なんか素直に認めるのも悔しいなぁ……)


39: 2012/03/10(土) 00:45:02.09 ID:Tv8UM9KBO

京子「……どうよ?京子ちゃんに惚れちゃった?」ニコッ

千鶴「んなわけあるか」チュルルン

京子「なんだよー、自信作だったのに……」ガックリ

千鶴「ふん、こんなのが……」チュルルン

千鶴「自信作……」モグモグ

千鶴「だっ……」チュルチュル

千鶴「……」モグモグ


ゴックン

千鶴「……だったのか」ゲフッ

京子「めっちゃいい食いっぷりですやん」


40: 2012/03/10(土) 00:45:42.58 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「しかし、お前が料理できるというのは意外だったな」

京子「料理は淑女の嗜みですわよ」オホホホ

千鶴「少し褒めるとすぐこれだよ……」



京子「千鶴は、家で料理とかすんの?」

千鶴「姉さんがやっているのを手伝うくらい……かな」

京子「そうなんだー」チュルルン


41: 2012/03/10(土) 00:46:44.58 ID:Tv8UM9KBO

京子「今度は千鶴が作った料理が食べてみたいなー……なーんて」

千鶴「えぇー、めんどくさいから嫌だ……」

千鶴「それに『今度』って、そんな機会がいつ来るか……あっ」



京子「……」チュルチュル

千鶴「……そうだな、今度作ってやるよ……」

京子「……約束だかんな」

千鶴「ああ」


42: 2012/03/10(土) 00:47:34.26 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「ごちそうさまでした」

京子「お粗末様でしたっ!」



京子「さて、食器片付けてっと……」ガチャガチャ

千鶴「あ……私も手伝う」

京子「お、自ら進んで手伝ってくれるだなんて、千鶴も成長したなぁ……」シミジミ

千鶴「うっさい!さっさと片付け済ますぞっ!///」


43: 2012/03/10(土) 00:49:14.16 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」キュッキュ

京子「ふんふ~ん♪」ジャバジャバ



千鶴「……なぁ、お前は私の転校の話、知ってたのか?」

京子「……うん」

千鶴「それで私をここに呼んだ……と」

京子「まぁ、理由としてはそれが半分くらいかな」

千鶴「あとの半分はなんだよ……?」

京子「ひっみつ~♪」シャバシャバ

千鶴「……?」キュッキュ


83: 2012/03/10(土) 08:36:02.32 ID:Tv8UM9KBO
まだあったー!


す、完璧寝落ちした!

85: 2012/03/10(土) 08:40:06.13 ID:Tv8UM9KBO

京子「さて、部屋に戻ってきたわけだが……何しよっか?」

千鶴「私に聞くなよ」



京子「……じゃあ、漫画でも読むか!」

京子「千鶴は『魔女っ娘ミラクるん♪』って読んだことある?」

千鶴「……」フルフル

京子「なんと!ミラクるん読んでないとか、人生の半分は損してるよ!ぜひ読んで!さあ!今すぐ!」ギラギラ

千鶴「うっ……」タジタジ


86: 2012/03/10(土) 08:41:13.85 ID:Tv8UM9KBO

京子「ここには原作全巻に関連書物、アニメBDや劇場版、その他諸々全部揃ってるから!さぁ!千鶴もミラクるんファンになろうぜ!さぁ!!」



千鶴「そこまで言われると逆に読みたくなくなるな……」

京子「えぇ!?もう、いいから1巻読んでみなって!これ初版なんだよ~?」

千鶴「……じゃあ、読んでみる」

京子「よしっ!」


87: 2012/03/10(土) 08:42:32.70 ID:Tv8UM9KBO

…………………


千鶴「……」



千鶴(これ、何気に面白いじゃないか……!)

千鶴(魔法少女モノというベタなテーマの上に、不条理なギャグと熱いバトル……凄い絶妙なバランスで成り立っている……)

千鶴(タイトルで敬遠してたら一生読まないだろう、隠れた名作だな……)




千鶴「……次の巻は?」

京子「はいよー」クスクス


88: 2012/03/10(土) 08:44:01.44 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」ペラリ




千鶴(ん……あれ?前の話と全然繋がってないぞ……?)

千鶴(しかも……なんだこれ、ミラクるんとライバるんがやたら仲良くしてるんだが……///)



京子「……」クスクス

千鶴「おいこれ、違う巻じゃないか……?」

京子「そりゃそうだよ、だってそれ、私が書いた同人誌だから!」アハハッ

千鶴「えっ!?これ、お前が書いたのか!?」


90: 2012/03/10(土) 08:46:05.76 ID:Tv8UM9KBO

京子「その同人誌の作者『西京極ラム子』とは、私のことだーっ!」ババーン

千鶴「ほんとだ……作者名がちょっと違う……」



千鶴「おまえは絵も描けるのか?」

京子「まぁね~、昔っから絵を描くのは好きだったから」エヘヘ

千鶴「料理もできて、絵も上手で、勉強もできる……なのに中身がこんなやつとは……」クスッ

京子「おい、褒めてんのかけなしてんのか、どっちかにしてくれよ!」



91: 2012/03/10(土) 08:47:01.73 ID:Tv8UM9KBO

京子「そうだ、千鶴がうちに遊びにきた記念に、似顔絵描いてやるよ!」

千鶴「えっ……いや、別にいいよ」

京子「そんなこと言わずにさぁ~……ね?」



千鶴「……私は漫画読んでるから、勝手にしろ///」

京子「よっしゃ、ここに都合よく色紙もあるし、ついでに私のサインもプレゼントだー!!」

千鶴「それはいらないかな」

京子「おま……そんな真顔で拒否されたら凹むんだけど……」


92: 2012/03/10(土) 08:48:25.64 ID:Tv8UM9KBO

京子「あ、その前にもう夕食のことも考えないと」

千鶴「もうそんな時間か……」

京子「昼は私が作ったから、夜は千鶴の番ね!」グッ

千鶴「はぁっ!?そんな勝手に決めんな!」

京子「『今度手料理振る舞う』って言ったじゃんかー!」

千鶴「もっと先の話だろ!何の準備も無しに作れるか!」

京子「ぶー……じゃあいいよぉ……」ムスッ



ピッポッパッ、プルルルル…



京子「……あっ、すみません、お寿司頼みたいんですがー」


93: 2012/03/10(土) 08:49:10.39 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「寿司!?」

京子「特上寿司を2人前、それと茶碗蒸しも2つ」

千鶴「と、特上……!?」アセッ



京子「はい、はーい……じゃ、よろしくお願いしまーす」ピッ


94: 2012/03/10(土) 08:50:03.22 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「おまっ、な、何勝手に寿司なんか頼んでんだよ!?」オロオロ

京子「え、だって千鶴が夕飯作らないって言うし、私も作るのめんどくさいし」

千鶴「だからって……その……支払いとか私、そんなお金持ってないんだが……?」アセアセ

京子「ああ、全部私持ちだから気にすることないよ!」グッ

千鶴「余計気になるわっ!!」

京子「いいんだって~!千鶴は今日はお客様なんだから、寿司の一つや二つ……」

千鶴「しかし……お前、そんな金どこから……?」

京子「親がそれなりな金額はくれてあったし、心配することないんだってば」

千鶴「あ……なんだ、そうなのか……」ホッ


95: 2012/03/10(土) 08:50:53.68 ID:Tv8UM9KBO

…………………


京子「う、うまかったぁ!!」

千鶴「久しぶりにこんなちゃんとした寿司食べた気がするな……」ウットリ

京子「うにが美味いんだよね!」

千鶴「ああ……うにがな……」ウットリ


96: 2012/03/10(土) 08:53:38.40 ID:Tv8UM9KBO

京子「さて、美味いもん食ったし、今日は早めに風呂に入っちゃおっか」

千鶴「ああ……じゃあ、お前から先に入れよ」

京子「え、こういう時って大体お客さんから入るもんじゃない?」

千鶴「そ、そうなのか?じゃあ、お言葉に甘えて……」


97: 2012/03/10(土) 08:55:01.05 ID:Tv8UM9KBO



カポーン


千鶴「ふぅ……」



千鶴(私が……他人の家の風呂に入るなんて……)

千鶴(けどなんか……)

千鶴(……楽しいな)ニコニコ




京子『千鶴~』


98: 2012/03/10(土) 08:56:25.88 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「!?」ビクッ

千鶴「な、なんだよ急にっ!?」アセアセ



京子『そんな慌てなくても……とりあえず、ここにパジャマ置いとくからな~』

千鶴「あ、ああ……なんだ……」ホッ


ガラガラッ


京子「何か覗かれて困ることでもしてたのか~?」ニヤニヤ

千鶴「うぎゃああああああっ!?///」


99: 2012/03/10(土) 08:58:36.99 ID:Tv8UM9KBO

京子「おっ、千鶴もなかなかいいスタイルして……」エッヘッヘッ

千鶴「し、氏ねっ!!百回氏ねーっ!!!///」

京子「氏ねって……ここ、一応うちの風呂なんだけどー?」

千鶴「お前んちの風呂だろうが、他人の裸をのぞき見ていいわけあるかっ!!早く閉めろよっ!!///」



京子「へいへーい……じゃ、私も入ろっかなぁ」ヌギヌギ

千鶴「!?」

千鶴「い、いい加減にしろっ!!ほら、私もう上がるからどけよっ!///」

京子「え~?ちょっとくらい一緒に入ってもいいじゃん……せっかくのお泊り会なのに」シュン


100: 2012/03/10(土) 09:00:26.34 ID:Tv8UM9KBO

…………………


京子「ふぅ~、いいお湯だったぁ……」ホカホカ



千鶴「お、おい歳納……これはパジャマ……なのか?///」モジモジ

京子「おお!着てくれたのか!似っ合う~!!」グッ




千鶴「こんな着ぐるみが似合うか馬鹿ーっ!!///」ウガー

京子「え~、かわいいじゃんよ~!シロクマ千鶴!」


101: 2012/03/10(土) 09:01:39.48 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「今すぐにでも脱ぎ捨てたいんだが……お前はいつもこんなのを着て寝てるのか?」

京子「いや、たまーに着ることはあるけど……たいていは普通のパジャマかな」

千鶴「そっちにしてくれ……恥ずかしくて氏にそうだ……///」

京子「せっかく千鶴のためにゲーセンでゲットしてきてやったんだし、一日くらい着てよ~!」

千鶴「うう……///」カァー

京子「あ、ちなみに私がよく着るトマトの着ぐるみパジャマもあるけど……こっちの方がよかったかな?」

千鶴「もう!シロクマでいいっ!///」


102: 2012/03/10(土) 09:02:38.82 ID:Tv8UM9KBO





京子「なんだかんだ言って流されちゃう千鶴が私は好きだよ」エヘヘ


千鶴「うっさい!もう、寝るぞっ!///」





104: 2012/03/10(土) 09:03:51.98 ID:Tv8UM9KBO

…………………


千鶴「……それで、私は何でお前と一緒に寝る羽目になってるんだ?」

京子「しょうがないじゃん、この部屋じゃベッド一つしかないんだし……」

千鶴「お前の両親の分の布団かなんかが余ってるんじゃないのか?」

京子「敷くのが面倒だし……もう、そんなに私と寝るのが嫌かっ!?」

千鶴「いやだっ!!///」



京子「ああん、即答……」


105: 2012/03/10(土) 09:04:59.27 ID:Tv8UM9KBO

京子「別に背中合わせなんだし、恥ずかしいことなんかないだろ~?」

千鶴「それは……そうだけど……///」

京子「それに千歳から聞いたけど、お前時々千歳と一緒に寝たりするんだろ?」

千鶴「ね、姉さん……///」

京子「だから、いーじゃん……今日くらい一緒に寝てもさ……」



千鶴「……今日だけだからな///」

京子「はいは~い」エヘヘ


106: 2012/03/10(土) 09:06:08.31 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」

京子「……」




千鶴「……歳納、もう寝たか……?」

京子「……もう寝たよー?」

千鶴「ばっちり起きてるじゃないか……」

京子「なんだよ……一人でトイレに行けないとかか……?」

千鶴「ちげえよ!!そうじゃなくて……その……お前に、聞いておきたいことがあってだな……」

京子「……」


108: 2012/03/10(土) 09:07:45.88 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「昨日、図書室で……なんで私に……ききき、キスなんか……してきたんだ……?///」カァー

京子「……したっけ?」

千鶴「したよ!バッチリしたよ!ムードもくそもないようなタイミングで!!」



京子「なーんて、覚えてるに決まってんじゃん……」

千鶴「なんだよ……///」

京子「いやぁ、なんかノリでちゅーしちゃった」テヘッ

千鶴「……この野郎!!///」ボカッ

京子「痛っ!な、殴んなよなぁ……冗談に決まってるだろ~……」

千鶴「冗談だろうと真面目だろうと、一発殴らないと気が済まなかったんだ!」


109: 2012/03/10(土) 09:08:34.62 ID:Tv8UM9KBO





京子「あれは……たださ」

京子「ただ……忘れてほしくなかったんだよ」ボソッ





110: 2012/03/10(土) 09:09:49.19 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」

京子「昨日、千鶴と千歳が転校するって聞いて……居ても立ってもいられなくなって……」

京子「その場の勢いで千鶴をうちに誘って……その約束も、私のことも……忘れてほしくなかったんだよ」

千鶴「そんな……お前みたいなうざいキャラ、忘れたくても忘れられないがな」クスッ

京子「それでも……転校したらきっと私のことを忘れちゃうから……だから、ちゅーして身体に刻みこんでやろうと思ったんだよ」

千鶴「だから、そんなことしなくとも私は……」



ギュッ



千鶴「!?」


111: 2012/03/10(土) 09:10:58.71 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「お、おい歳納!なんで抱き着いてくるんだよ!離せよっ!!///」ジタバタ

京子「……離すもんか」ギューッ




京子「私……好きでもない奴に簡単にキスしたり、抱き着いたり……しないんだからな!///」



千鶴「……///」


112: 2012/03/10(土) 09:11:34.56 ID:Tv8UM9KBO





京子「私は……千鶴のことが好きなんだよ……!///」





113: 2012/03/10(土) 09:12:38.56 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……おい、何かの冗談だろ……?///」

京子「違うしっ!!私、マジだから!!///」

千鶴「な、なんで私なんかが……///」




京子「初めて出会った時から……ずーっと千鶴のことが好きだったんだよ!!」



114: 2012/03/10(土) 09:13:57.35 ID:Tv8UM9KBO

京子「最初は千歳と勘違いしちゃってさ……しかめっ面して本読んでる千鶴を、どうにかして笑わせようって必氏で……」クスクス



京子「千歳の双子の妹だって知った時にはビックリしたけど……それ以上に気になっちゃってさ……」



京子「会う度にちょっかいかけたくなって……それで殴られたり怒られたりするのが嬉しくなって……たまに照れたりするところがすごくかわいくて……」



京子「もう、私の頭の中は千鶴でいっぱいだったんだよ……」


115: 2012/03/10(土) 09:14:58.16 ID:Tv8UM9KBO

京子「……だから、転校の話を聞いた時はすげー悲しかった」



京子「なぁ……転校なんか……するなよ……」ウルウル

千鶴「……」

京子「もっと……千鶴と一緒にしたいことがいっぱいあるんだよ……?」ウルウル

京子「もっと千鶴と一緒に遊びたい……!もっと千鶴の怒ったり照れたりした顔が見たい……!」ポロポロ

京子「手を繋いだり!一緒にデートしたり!料理したり絵描いたり抱き合ったりキスしたり!!」



京子「もっともっともっともっと……ずっと……一緒に居たかったんだよっ!!!」ブワッ


116: 2012/03/10(土) 09:16:14.71 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「……」

千鶴「な、なぁ歳納……私もそっちに向きたいから、いっぺん抱きしめてる腕をゆるめてくれないか……?」

京子「う、うん……」シクシク



ゴソゴソ



千鶴「うっ……お、お前らしくないからもう泣くのは止めろよな……なんか調子狂うだろ……///」

京子「……」シクシク



千鶴「……ああもうっ!!」


117: 2012/03/10(土) 09:17:29.29 ID:Tv8UM9KBO

ガシッ



千鶴「としの……いや、京子!!!」

京子「!?」ビクッ

千鶴「……泣くのは止めて、私の目を見ろ」ジー

京子「……?」ジー

千鶴「……///」




チュッ




千鶴「……これで泣き止めよな……///」

京子「」ポカーン


118: 2012/03/10(土) 09:19:16.70 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「ふぅ……ったく、世話がかかる……」

京子「えっ……今……私に……!///」

千鶴「とりあえず言っておくが、私はお前のことを嫌いになったりなんかしないからな!!」



千鶴「ちょっかいかけてきたり……人目も気にせず抱き着いてきたり……そりゃたしかにうざいっ!」

千鶴「……だけど別に嫌いなわけじゃなかったし……むしろ嬉しかったっていうか……何て言うか……///」ゴニョゴニョ

京子「へ……?」

千鶴「今日だって最初は面倒臭かったけど、素直に楽しかったし……それに、お前が私のことをそんな風に考えてくれてたってわかって嬉しかったし……///」


119: 2012/03/10(土) 09:21:31.04 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「転校することはもうどうしようもないけど……その……友達に……///」

京子「ただの友達……?」ジワッ

千鶴「いや、親友……違う!『親友以上恋人未満』になってやるよっ!!///」カァー





京子「ままま、マジかぁーっ!!よっしゃあああああ!!!」ニカーッ

千鶴「おいこらっ!だからすぐ抱き着いてくんなって!!///」

京子「あのー、ちなみに『親友以上恋人未満』って長ったらしいから、四捨五入して切り上げて、『恋人』っつうことにしてはいかがでしょうか……?///」

千鶴「……勝手にしろっ///」フンッ


122: 2012/03/10(土) 09:23:55.22 ID:Tv8UM9KBO

…………………


京子「ふっふふ~ん♪」ギュー

千鶴「だからもう離してくれって……///」

京子「やーだよーっと♪」ギューッ

京子「せっかく千鶴と恋人同士になれたんだもん、転校しちゃうまではいっぱい恋人っぽいことするって決めてたんだもん」エヘヘ

千鶴「……///」カァー


123: 2012/03/10(土) 09:25:33.78 ID:Tv8UM9KBO

京子「ねぇ千鶴……ちゅーしよ、ちゅー」

千鶴「……さっきしてやっただろ///」

京子「あんなんじゃ足りないし!だってもうちょいで私たち離れ離れなんだよ?今のうちにたくさんちゅーしておきたい!」




ンチュー



千鶴「もう……今日はこれで終わりだからなっ!///」

京子「えへへっ///」

124: 2012/03/10(土) 09:27:04.45 ID:Tv8UM9KBO

千鶴「そうだ……私、高校はこっちの学校受けるから……」

京子「え、マジ!?」

千鶴「転校が決まってからずっと悩んでたんだが……高校は自由に選んでいいって言われてるし……」

京子「じゃあ……一緒に居られないのは1年間だけなんだ……!」ウルウル

千鶴「ああ……だ、だから、今はキスとかは我慢しろっ!///」


125: 2012/03/10(土) 09:28:55.61 ID:Tv8UM9KBO



京子「……いや、やっぱり一年間分のキスはしておかないとねぇ……!!」ギラッ

千鶴「ええっ!?///」

京子「……というわけで、おりゃあ!千鶴覚悟しろーっ!!」ガバッ





ギャアアアアアア






つづく…かも

127: 2012/03/10(土) 09:30:50.54 ID:Tv8UM9KBO
おしまい!



寝オチすんませんでした


中途半端なとこで終わったのは、実はあやちとサイドのやつも書きたかった



128: 2012/03/10(土) 09:34:17.42 ID:Tv8UM9KBO

>>2が出来る子すぎて怖いんですが


タイトルはフジファブリックの『笑ってサヨナラ』から



誰かしろくま千鶴ちゃんを絵にしてくれりゃいいのに



支援激しく乙ですた!



ちとちづ週間なので、次はあやちと書きたい!
京鶴も似顔絵や手料理等、消化不良出しまくりなので

130: 2012/03/10(土) 09:36:48.84 ID:Tv8UM9KBO
支援激しく激しく乙ですた



ではでは

引用: 京子「笑って、サヨナラ」