1: 2012/03/23(金) 22:38:29.24 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「最近ずっと彼女のことを考えてしまう…」
セイバー「アイリスフィール…」
セイバー「…駄目だ、何を考えているんだ」
セイバー「アイリスフィールには切嗣がいる」
セイバー「それに、まだ恋と決まったわけじゃ…」
アイリ「セイバー!」
セイバー「アイリスフィール」ドキッ
セイバー(…なんだ今のは)
セイバー(ドキドキ…している?)
アイリ「ねえセイバー。今、忙しいかしら?」
セイバー「いえ。どうかされましたか?」
3: 2012/03/23(金) 22:39:23.55 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「……あのね、料理を作ってみたの」
セイバー「料理ですか」
アイリ「ええ。だから…その…食べてみてくれない?」
セイバー「!!いいのですか?」
セイバー(アイリスフィールの手料理!!)
アイリ「さあさあ、こっちへ来て!」
5: 2012/03/23(金) 22:40:02.50 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「」モグモグ
アイリ「美味しいかしら?」
セイバー「はい!すごく美味しいです!」モグモグ
アイリ「よかったわ」
セイバー「ところでアイリスフィール」
アイリ「何かしら」
セイバー「どうして急に料理を?」
アイリ「え?あ、ああ…それは…ね、ちょっと…」
セイバー「?」
8: 2012/03/23(金) 22:41:16.92 ID:ldtWbXbJ0
セイバー(…もしかして、切嗣に食べてもらいたかったのだろうか)
セイバー(だから言いにくそうに…)
セイバー(私ばかり浮かれて…)
セイバー(馬鹿みたいだ)
セイバー「切嗣のためだったのですか?」
アイリ「違うわ、違うの、セイバー」
セイバー「え?」
アイリ「あなたに…食べてほしくて」
セイバー「!!」
11: 2012/03/23(金) 22:43:28.70 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「ほら、いつも守ってもらったりでお世話になってるから…」
アイリ「そのお礼として…ね?」
セイバー「そうだったのですか」
セイバー「気を遣わせてしまってすみません」
アイリ「ううん、いいのよ」
アイリ「私がやりたくてやったことだもの」
セイバー「アイリスフィール…」
セイバー「ありがとうございます!」
アイリ「うふふ。喜んでもらえてよかったわ」
セイバー(そうだったのか!)
セイバー(どうしよう…嬉しい///)
14: 2012/03/23(金) 22:45:46.37 ID:ldtWbXbJ0
その後
セイバー「アイリスフィールは私の事をどう思っているのだろう」
セイバー「…また私は何を考えているんだ」
セイバー「私はただのサーヴァントでしかない」
舞弥「セイバー」
セイバー「!」
舞弥「驚かせてしまいましたか」
セイバー「ああ、舞弥ですか…」
セイバー(びっくりした…)
セイバー(なぜ舞弥が私の所に?)
15: 2012/03/23(金) 22:48:25.66 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「切嗣からの伝言ですか?」
舞弥「いえ…何か悩んでいるようでしたので」
セイバー(!気づかれている…)
セイバー(切嗣に何か言われたのだろうか……)
セイバー(私が聖杯戦争に集中していないと……)
セイバー(これではいけない、気を引き締めなくては…)
舞弥「……」
セイバー「私は大丈夫です」
舞弥「好きなのですか?」
セイバー「え?」
舞弥「マダムのことが……好きなのですか?」
セイバー「!!」
19: 2012/03/23(金) 22:52:09.45 ID:ldtWbXbJ0
舞弥「そうなのですね?」
セイバー「」オロオロ
舞弥「マダムもあなたのことを気にしているのです」
セイバー「え…?」
舞弥「それが恋慕なのかは分かりませんが」
舞弥「上手くいくといいですね」
セイバー「舞弥……」
舞弥(まさかこんな間近で百合が見られるとは)
舞弥(うまくいくといい…ではなく)
舞弥(うまくいかせなければ)
20: 2012/03/23(金) 22:56:59.81 ID:ldtWbXbJ0
舞弥「マダムのお部屋に行ってみてはどうですか?」
舞弥「お話をすればマダムの気持ちが見えるかもしれません」
セイバー「ありがとう、舞弥」
セイバー「頑張ってみます」
舞弥(さて、使い魔を……)
22: 2012/03/23(金) 23:01:00.09 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「アイリスフィール」ガチャ
アイリ「あら、セイバー」
セイバー「その…えっと」
セイバー(しまった。何も考えていなかった)
セイバー(ここに来た理由をどう説明すれば……)
アイリ「ちょうどよかったわ!あなたと話がしたかったの」
セイバー「そうですか」
セイバー(助かった……)
アイリ「セイバー…あの…あなた、好きな人とかは、いるの?」
23: 2012/03/23(金) 23:07:13.45 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「えっ、好きな人、ですか?」
セイバー(どうしよう……!)
セイバー(あなたです、なんて言えるわけがない……)
セイバー「……」
アイリ「急にごめんなさい、どうしても知りたくて」
アイリ「私には切嗣がいるでしょ?」
アイリ「でもね、最近気になる女の子がいるのよ…」
セイバー「!!」
25: 2012/03/23(金) 23:15:22.90 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「おかしいわよね、夫がいるのに他の誰かを好きになるなんて……」
アイリ「しかも同性だなんて、気持ち悪いわよね」
セイバー「気持ち悪くなんかありません!!」
アイリ「えっ?」
セイバー「アイリスフィール、あなたはおかしくも気持ち悪くもない!」
セイバー「私も同じなのです」
セイバー「サーヴァントの分際で、人を好きになりました」
セイバー「しかも同性の既婚者を!」
30: 2012/03/23(金) 23:19:59.05 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「!! それって……」
セイバー「!」
セイバー(ししししまった!私は何を……)
アイリ「セイバー……あなたも同じ気持ちだったのね……」
セイバー「え?」
アイリ「私が気になっているのは…セイバーよ」
セイバー「!!」
32: 2012/03/23(金) 23:22:12.42 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「ふふふ。顔が真っ赤よ、セイバー」
セイバー「私をからかっているわけではないのですね?」
アイリ「本気よ、セイバー」
セイバー「……///」
アイリ「うふふ……可愛いわ、セイバー」
セイバー「そんな!私は可愛くありません」
アイリ「可愛いわよ!すごく可愛いわ!」
セイバー「や、やめてください///」
アイリ「ふふ。だって、男装の美少女…最高じゃない!」
セイバー「は、はぁ」
36: 2012/03/23(金) 23:25:24.19 ID:ldtWbXbJ0
アイリ「これからは私がその胸を責任もって大きくしてあげるわ」
セイバー「!!」
セイバー「何を言うのですアイリスフィール!!」
アイリ「ほら……こっちに来て、セイバー」
セイバー「……」
アイリ「いい子ね、セイバー」スッ
セイバー「…っ、アイリスフィール……そこはっ…」
アイリ「感度がいいのね、セイバー」
37: 2012/03/23(金) 23:26:11.88 ID:ldtWbXbJ0
>>35
ちょっと吹いた
ちょっと吹いた
39: 2012/03/23(金) 23:27:57.97 ID:ldtWbXbJ0
舞弥(……)
舞弥(やはり使い魔を通してでは視界が悪い……)
舞弥(……マダムが攻め、か…)
舞弥(なかなかに…いい百合…)
切嗣「舞弥」
舞弥「!!」
切嗣「ケイネスに動きがあった。行くぞ」
舞弥「はい」
舞弥(切嗣……許せない)
41: 2012/03/23(金) 23:32:02.61 ID:ldtWbXbJ0
…………………
セイバー「……」
アイリ「ふふふ」
セイバー「……///」
アイリ「どう?セイバー。楽しかったかしら?」
セイバー「は、恥ずかしいです……」
アイリ「本当に可愛いわね、セイバーは」
セイバー「……や、やめてください///」
アイリ「セイバーの裸……」
セイバー「あ、アイリスフィール!!」
アイリ「何かしら?」
セイバー「……」
アイリ「また私と気持ちいいことしましょうね?」
セイバー「は、はい……///」
43: 2012/03/23(金) 23:37:41.17 ID:ldtWbXbJ0
舞弥(事後だろうか……もう事後だろうか)
切嗣「舞弥」
舞弥(使い魔の目を通すのではなく使い魔にカメラを持たせればよかった…)
切嗣「舞弥!」
舞弥「なんでしょう切嗣」イライラ
切嗣「……集中しろ」
舞弥(お前のせいだ)
44: 2012/03/23(金) 23:42:56.23 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「アイリスフィールと大変なことをしてしまった……」
セイバー「これが切嗣にばれたら……」
セイバー「……」
セイバー「切嗣は私に近づかないから大丈夫か…」
セイバー「……」
セイバー「アイリスフィールも…私を、好き……」
セイバー「……///」
セイバー「よし、少し出かけよう」
46: 2012/03/23(金) 23:51:36.42 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「」テクテク
セイバー「!!」
セイバー「気配……」
ギル「おお、セイバーではないか!」
セイバー「チッ、貴様か……」
ギル「なんだ?我に会いたくなったのか?」
セイバー「断じて違う」
ギル「素直になれ、セイバー。我は分かっている」
セイバー「人のいない所へ行くか?」
ギル「やはりお前も分かっているではないか!」
セイバー「一発で仕留めてやろう」
ギル「そう来たか」
47: 2012/03/23(金) 23:52:34.84 ID:ldtWbXbJ0
ギル「まあ今はその時ではない。お前は先に倒すべき相手がいるだろう」
セイバー「どういう意味だ」
ギル「左手はもう動くのか?」
セイバー「!!」
ギル「ランサーを仕留めてから我の所に来るのだな」
セイバー「……」
ギル「そんな手では異性と手を繋ぐことも出来ぬ」
セイバー「異性?ふざけるな!」
48: 2012/03/23(金) 23:56:35.55 ID:ldtWbXbJ0
セイバー「異性と手を繋いでたまるか!」
ギル「ほう……なかなかに恥ずかしがりなのだな」
セイバー「手を繋ぐのはアイリスフィールだけでいい!」
ギル「?」
セイバー(……はっ しまった!)
ギル「……あの銀髪の女のことか…?」
セイバー「」
ギル「そうか……お前はレOだったのか」
ギル「それはそれでなかなかに面白い」
ギル「お前をおとすのは苦労しそうだが……なに、我にかかれば造作もない」
ギル「次に会うときを楽しみにしているぞ、セイバー」スゥッ
50: 2012/03/24(土) 00:00:32.85 ID:ldtWbXbJ0
セイバー(しまったしまったしまった……!)
セイバー(私がレOだということがばれてしまった……!)
セイバー(しかもよりにもよってあのアーチャーに!)
セイバー(もしどこかでそれが公表されて切嗣に伝わったら…)
セイバー(……済んでしまったことはしょうがない)
セイバー(ばれてしまう前にアーチャーを仕留めればいいだけだ)
ランサー「セイバー?」
53: 2012/03/24(土) 00:05:13.19 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「!!」
セイバー「ランサー!」
セイバー「今の話を聞いていたのか!?」
ランサー「……なんのことだ?」
セイバー「よかった……」
ランサー「こんな所で何をしているんだ?」
セイバー「ああ、気分がよくてなんとなく出てきてしまった」
セイバー「マスターが私を置いて出て行ったのでな……」
ランサー「そうか…お互いマスターには苦労するな」
セイバー「そうだな、ランサー」
54: 2012/03/24(土) 00:06:46.14 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「……」
ランサー「……」
ランサー「!!」
セイバー「?どうした」
ランサー「我が主が危機に瀕している…」
セイバー(もしや、切嗣が……?)
ランサー「すまないセイバー。行かせてもらう」スゥッ
セイバー「ああ」
セイバー「切嗣は……全く……」
セイバー「家に帰ってアイリスフィールに相談しよう」
56: 2012/03/24(土) 00:16:19.97 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「今戻りました」
アイリ「あらセイバー、お帰りなさい」
アイリ「何処へ行っていたの?」
セイバー「他のサーヴァントがいないか、探索していました」
アイリ「そうなの……私を置いて、一人で探索していたのね……」
セイバー「!」
セイバー「すみません!私がいない間に何か危険な目に合われたのですか!?」
アイリ「違うのよ、セイバー」
セイバー「では……」
アイリ「セイバーがいなくて、寂しかったわ」
セイバー「……!!」
セイバー「アイリスフィール……///」
アイリ「ふふふ。赤くなっちゃって。可愛いわ」
セイバー「……///」
アイリ「私の部屋に行きましょうか、セイバー」
アイリ「あらセイバー、お帰りなさい」
アイリ「何処へ行っていたの?」
セイバー「他のサーヴァントがいないか、探索していました」
アイリ「そうなの……私を置いて、一人で探索していたのね……」
セイバー「!」
セイバー「すみません!私がいない間に何か危険な目に合われたのですか!?」
アイリ「違うのよ、セイバー」
セイバー「では……」
アイリ「セイバーがいなくて、寂しかったわ」
セイバー「……!!」
セイバー「アイリスフィール……///」
アイリ「ふふふ。赤くなっちゃって。可愛いわ」
セイバー「……///」
アイリ「私の部屋に行きましょうか、セイバー」
60: 2012/03/24(土) 00:23:30.46 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「ここがアイリスフィールの部屋……」
アイリ「好きな所に座ってちょうだい」
セイバー「……」ウロウロ
アイリ「ふふ。ベッドでもいいのよ?」
セイバー「!!そんな!」///
アイリ「また照れちゃって……ウブね、セイバーは」
セイバー「そ、そんなこと……わっ」ドサッ
アイリ「ずっと寂しかったんだもの」
アイリ「いいわよね?セイバー」
セイバー「……///」コクン
アイリ「ふふ……いい子」
61: 2012/03/24(土) 00:29:27.59 ID:6bqzN2Pd0
舞弥(やっと帰って来られた……)
舞弥(使い魔に、カメラをセットして…よし)
舞弥(マダムの部屋へ……)
舞弥(ワクワク)
舞弥(どんな映像が映るのだろうか……)
舞弥(楽しみだ……)
セイバー「……?今何か気配がしませんでしたか?」
62: 2012/03/24(土) 00:29:55.35 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「そう?」
セイバー「ええ……」
アイリ「……やめていいの?セイバー」
セイバー「えっ」
アイリ「もう終わりにしたいの?」
セイバー「そういうわけではっ!」
アイリ「じゃあどういうわけ?」
セイバー「つ、続けてください…アイリスフィール…」
アイリ「ふふ、それでいいのよ」
65: 2012/03/24(土) 00:36:11.78 ID:6bqzN2Pd0
セイバー(アイリスフィールが私の体に触れている……)
セイバー(気持ちいい……)
アイリ「セイバー、気分はどう?」
セイバー「……///」
アイリ「言ってくれなきゃ分からないわ」
セイバー「言うのですか!?」
アイリ「ええ。聞きたいわ」
セイバー「…………いい、です」
アイリ「聞こえないわよ?」
セイバー「……気持ちいい、です…」ボソッ
アイリ「ふふ。よかったわ」
69: 2012/03/24(土) 00:42:16.45 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「……っ、アイリスフィールっ……」
アイリ「どうしたの?セイバー」
セイバー「そこは……///」
アイリ「感じちゃう?」
セイバー「!!……///」
アイリ「そう……ここがいいのね……」
セイバー「あっ……んんん」
セイバー(みっともない声が出てしまう!)
セイバー(堪えなければ!)
アイリ「あらセイバー…悪い子ね」
セイバー「え?」
70: 2012/03/24(土) 00:45:18.04 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「え?」
アイリ「今、声を我慢しようとしたでしょう?」
セイバー「……はい。こんな声、聞かせられません……」
アイリ「駄目よ、我慢しちゃ。聞かせてくれなくちゃ」
セイバー「でもっ……変な声ですし、恥ずかし……」
アイリ「そんなこと言うの?」チュ
セイバー「んっ……///」
アイリ「駄目よ、セイバー。ちゃんと聞かせてくれなくちゃ……ね?」
セイバー「は、はい……///」
72: 2012/03/24(土) 00:53:00.69 ID:6bqzN2Pd0
朝
セイバー「ん……」
アイリ「」zzz
セイバー「あ……」
セイバー(そうか、昨日あんなことをして……)
セイバー(そのまま寝てしまったのか……)
セイバー(アイリスフィールの寝顔……きれいだな)
セイバー「……好きです、アイリスフィール」ボソッ
セイバー(裸……)
セイバー「着替えよう……」スッ
アイリ「何処へ行くの?セイバー」ガシッ
73: 2012/03/24(土) 00:57:30.28 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「!!」
セイバー「起きていたのですか!!」
アイリ「ええ……まさか朝から告白してくれるだなんて……」
セイバー「……!!」///
アイリ「ほら、まだベッドから出ちゃ駄目よ」
セイバー「でも……」
アイリ「私がまだ出たくないんだもの」
アイリ「セイバーが出ちゃったら私一人で寒いじゃない」
セイバー「で、では……」
アイリ「ふふふ」ギュッ
74: 2012/03/24(土) 00:57:50.95 ID:6bqzN2Pd0
セイバー(……!!)
セイバー(アイリスフィールのむ、胸が……あたって……///)
アイリ「ドキドキしてるの?セイバー」
セイバー「はい……///」
アイリ「……あててるのよ」
セイバー「!?」
セイバー(アイリスフィールのむ、胸が……あたって……///)
アイリ「ドキドキしてるの?セイバー」
セイバー「はい……///」
アイリ「……あててるのよ」
セイバー「!?」
75: 2012/03/24(土) 01:03:44.36 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「……えっと、アイリスフィールは、いいですね……」
アイリ「何がかしら?」
セイバー「む、胸が……大きくて」
アイリ「大きすぎても邪魔なだけよ」
セイバー「むっ」
アイリ「ふふっ、怒らないで、セイバー」
アイリ「あなたのも……なかなか素敵よ?」
セイバー「ひゃっ!ちょ、アイリスフィール!」
アイリ「何かしら?」
セイバー「さ、触っ……///」
77: 2012/03/24(土) 01:07:01.25 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「いいじゃないの、揉みしだくくらい」
セイバー「い、今はっ……朝ですっ……」
アイリ「ちょっとだけよ、ちょっとだけ」
セイバー「あっ……んっ、アイリスフィールっ……」
アイリ「うふふ、これくらいにしておきましょうか!」
セイバー「」ゼェハァ
アイリ「ほら、着替えるわよセイバー」
セイバー「あなたはズルい人だ……」
アイリ「うふふ。何の事かしらね?」
78: 2012/03/24(土) 01:11:24.87 ID:6bqzN2Pd0
舞弥「朝か……」
舞弥(使い魔をこっちに……)
舞弥「よしよし、よくやった」
舞弥「さて、見るとしよう」
舞弥「」
舞弥「」ドキドキ
舞弥(結構激しいプレイをしている……!)
舞弥「これは……いい……」
81: 2012/03/24(土) 01:14:45.40 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「舞弥、起きているか?」ガチャ
舞弥「!!!!」バチッ←TVを消す音
舞弥「どうしましたか、切嗣」
切嗣(何かを見ていた……?)
切嗣(……)
切嗣「遠坂邸で動きがあった。確認してきてくれないか」
舞弥「分かりました」
舞弥(またしてもコイツ……!)
舞弥(切嗣、許さない)ガチャッ スタスタ
切嗣「……」
82: 2012/03/24(土) 01:18:22.15 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「少しだけ、少しだけだ」
切嗣「舞弥は一体何に夢中になっているというんだ……」バチッ←TVをつける音
切嗣「……!!!!」
切嗣「これ……は……」
切嗣「どういうことだ……」
切嗣「とりあえずこの映像は僕の手元にも保存してから返そう」
切嗣(アイリが、セイバーと……)
切嗣(舞弥は知っていたのか……)
切嗣(舞弥は何故隠していたんだ……?)
85: 2012/03/24(土) 01:23:38.42 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「ふふ、男装のセイバーも素敵ね!」
セイバー「あまりじろじろ見ないでください……///」
アイリ「あら?そんなこと言わないで、もっと見せて?」
セイバー「……っ///」
アイリ「可愛いわ、セイバー。もっといろんな恰好をさせたいわね……」
アイリ「そうだ!ランサーを仕留めに行くっていう理由で外出しましょう!」
セイバー「はぁ……むしろそっちが真の目的なのでは」
アイリ「だってセイバーにもっといろいろな服を着てほしいわ」
セイバー「しょうがないですね……」
アイリ「ほらっ、行くわよ!」
86: 2012/03/24(土) 01:26:42.53 ID:6bqzN2Pd0
舞弥「遠坂邸には何の動きもなかった」
舞弥「切嗣は何を考えている……」
舞弥「ふぅ、やっと帰って来れた」
舞弥「さて、続きを見よう……。!?」
舞弥「巻き戻されている……!?」
舞弥「そ、そんな」
舞弥「私は確かマダムがセイバーを焦らしているあたりでとめたはずなのに!」
舞弥「まさか……切嗣」
89: 2012/03/24(土) 01:33:31.05 ID:6bqzN2Pd0
舞弥「切嗣」
切嗣「なんだい?」
切嗣(危ないところだった……)
切嗣(今からあの映像を見ようとしていた……)
切嗣(僕が百合男子なわけではない。誤解しないでほしい)
切嗣(僕はただ事実をありのままに受け止めて何が起こったか確認したかっただけなんだ)
切嗣(それだけだ、うん、それだけなんだ)
舞弥「私の部屋で何かしましたか?」
切嗣(こりゃ参った……)
92: 2012/03/24(土) 01:38:06.57 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「どういうことだい?」
舞弥「TVとか……触りました?」
切嗣「まさか」
舞弥「……本当ですか?」
切嗣「ああ、本当だよ」
舞弥「じゃあそこにあるビデオの映像を確認させてください」
切嗣「」
舞弥「……触ったんですね?」
切嗣「違うんだ、舞弥、僕は……」
舞弥「何が違うんですか?じゃあ確認していいですか?」
切嗣「……僕が悪かったよ」
95: 2012/03/24(土) 01:41:37.82 ID:6bqzN2Pd0
舞弥「その映像を見ましたか?」
切嗣「ああ、見たよ。舞弥、どうして黙っていたんだい?」
舞弥「それは……」
切嗣「君は、そういう趣味なのか?」
舞弥「……」
舞弥(そういう趣味って……なんだ、馬鹿にしているのか)
舞弥「聞き捨てないですね、切嗣」
舞弥「確かに私は百合が好きですが、馬鹿にしているのですか?」
切嗣「いや、そうではないんだ」
切嗣(なんで怒ってるんだろう……)
98: 2012/03/24(土) 01:45:33.59 ID:6bqzN2Pd0
舞弥「切嗣にマダムとセイバーの交際を止められては困ると思ったまでです」
舞弥「だから隠していました」
切嗣(はっきり言った……)
切嗣(僕はどうするべきなのだろう)
切嗣「……しばらく様子を見ることにする」
舞弥「切嗣……!」
切嗣「寝取られたわけではないしな……」
舞弥「意外と甘いのですね、切嗣」
切嗣(僕はいずれアイリを氏なせるはめになる)
切嗣「ここでアイリの楽しみを奪うのはどうかと思っただけだ」
舞弥(もしかして百合男子……?)
101: 2012/03/24(土) 01:48:10.10 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「やっぱり外の世界は素敵ね!」
アイリ「どのお店に入ろうかしら……」
セイバー「アイリスフィール、待ってください!」
アイリ「ほらセイバー、早く!」ギュッ
セイバー「!!」
セイバー(手……!手を……!)
アイリ「ふふ、それだけのことで照れないの!」
セイバー「……ふ、不意打ちでびっくりしただけです!」
アイリ「可愛いわね」
セイバー「もうっ……行きますよ、アイリスフィール」
アイリ「はーい」
102: 2012/03/24(土) 01:52:04.86 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「これなんかいいんじゃないかしら」
セイバー「それは少し派手すぎるのでは……」
アイリ「じゃあこれは?」
セイバー「うう……それは動きにくそうです」
アイリ「じゃあ……もう、セーラー服とか、着ちゃう?」
セイバー「着ません!」
アイリ「水着とか!」
セイバー「着ません!」
アイリ「そうねえ……じゃあ、こういうのは?」
セイバー「若い女性が好みそうな服装ですね」
セイバー「アイリスフィールのほうが似合うのでは?」
アイリ「セイバーのミニスカ姿、見てみたいわ」
セイバー「……着ませんよ?」
アイリ「残念ねぇ……」
103: 2012/03/24(土) 01:56:38.83 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「今日は驚くほど敵の気配がしませんね」
アイリ「そうね……怖いくらいだわ」
セイバー「安心してください、アイリスフィール」
セイバー「何かあったら私が必ずあなたを守ります」
アイリ「あら、頼もしいわ」
アイリ「でも……今日くらいは、何もないといいのだけれど」
セイバー「何故ですか?」
アイリ「だって、せっかくのデートですもの」
アイリ「邪魔されたくないわ」
セイバー「デ、デート……///」
105: 2012/03/24(土) 02:00:53.89 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「ほら、もっといろいろな所に行きましょう!」
セイバー「そうですね」
アイリ(一緒にいられる時間は、そう長くないのだから……)
セイバー「どうかしましたか?」
アイリ「ううん、何でもないわ」
アイリ(聖杯戦争が終わるまで、あと何日かしら……)
アイリ(まさか、氏ぬのが惜しくなるだなんて……)
アイリ(いいえ、大丈夫。惜しくなんかないわ)
アイリ(今、セイバーといろいろな思い出を作ればいいんだもの)
セイバー(どうしたのだろう……)
106: 2012/03/24(土) 02:02:59.81 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「!!」
アイリ「セイバー」
セイバー「はい。敵の気配ですね」
アイリ「私たちの至福の時間を邪魔するだなんて……許せないわ」
セイバー「行きましょう、アイリスフィール」
セイバー「さっさと仕留めて、デートの続きをします」
アイリ「セイバー!かっこいいわ!」
セイバー「そ、そんな……///」
107: 2012/03/24(土) 02:06:25.06 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「……」スタスタ
アイリ「……」スタスタ
セイバー「……!あれは……!?」
アイリ「誰かが立っているわね……」
セイバー「おそらくサーヴァントでしょう」
キャスター「お待ちしておりましたよ、ジャンヌ!」
セイバー「!?」
アイリ「ジャンヌ……?」
セイバー「どういうことだ……」
キャスター「まさか私をお忘れで?」
セイバー「忘れるも何も、貴様とは初対面だ」
キャスター「なんと!!!」
アイリ(ジャンヌ……?ジャンヌ・ダルクのことかしら)
109: 2012/03/24(土) 02:09:01.10 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「貴様……キャスターだな」
キャスター「目を覚ましてください、ジャンヌ」
セイバー「話の通じない奴だ……!」
キャスター「我が聖処Oよ!どうしてそのようなことに……」
アイリ「処Oですって!?」
キャスター「?」
110: 2012/03/24(土) 02:12:57.13 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「セイバーの処Oは私が貰ったわ!」
セイバー「ちょ、アイリスフィール!?」
キャスター「……???」
アイリ「あなた、セイバーに恋しているみたいだけれど、それは叶わないことよ!」
アイリ「セイバーはあなたには渡さないわ!」
セイバー「アイリスフィール///」
キャスター「」
セイバー「そういうことだ!私はジャンヌでもなければ貴様のものでもない!」
キャスター「そ、そこまでご乱心なされましたか……」
キャスター「よろしい、次会うときはそれ相応の準備をして参りましょう……」
キャスター「それでは……」スゥッ
112: 2012/03/24(土) 02:16:17.16 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「ふぅ……なんとかなりましたね」
アイリ「ええ!さあ!デートの続きをしましょう!」
セイバー「残念ですがアイリスフィール、もう暗くなっています」
セイバー「いったん帰りましょう」
アイリ「そうね……」
アイリ「聖杯戦争に動きがあったかもしれないし、戻るべきよね」
セイバー「もっと、デートしたかったです……」
アイリ「あら、可愛いこと言うじゃない、セイバー」
セイバー「!!わ、忘れてください……///」
アイリ「ふふっ、またデート出来るといいわね」
セイバー「そうですね!」
セイバー(次は……あるのだろうか)
113: 2012/03/24(土) 02:19:47.65 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「切嗣」
切嗣「アイリ。帰っていたのか」
アイリ「ええ。今帰ってきたところよ」
アイリ「何か動きはあった?」
切嗣「……」
アイリ「切嗣?」
切嗣「最近、楽しそうだね」
アイリ「え?えぇ、楽しいわ」
切嗣「そうか、君が楽しいなら、それでいいんだ」
アイリ「切嗣……?」
アイリ(もしかして、切嗣、気づいてる……?)
アイリ(まさか、ね……)
切嗣(……やはり、問いただすべきなのだろうか…)
115: 2012/03/24(土) 02:23:19.47 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「君は、ここにいてくれ」
アイリ「?ええ、分かったわ」
切嗣(僕は、どうすればいい)
切嗣(自分の妻が自分のサーヴァントに奪われている)
切嗣(僕は……)
切嗣(舞弥のところへ行こうか……)
切嗣(いや、駄目だ、あいつは百合が好きだから……)
切嗣(……!あれは、セイバー……)
セイバー「切嗣……」
117: 2012/03/24(土) 02:26:22.47 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「セイバー。君と会話をするのは初めてだね」
セイバー「……」
切嗣「最近、アイリと仲良くしているそうだね」
セイバー「!!」
セイバー「仲良くなんてものではありません」
セイバー「私はただ切嗣の指示通りアイリスフィールを守っているだけで……」
切嗣「果たして本当にそうかい?セイバー」
セイバー「……どういうことですか」
切嗣「本当に、アイリを守っているだけなのかい?」
セイバー「……」
切嗣「分かっているんだ、セイバー」
切嗣「君はアイリのことが好きで、アイリも君のことを好き……そうだろう?」
セイバー「!!」
119: 2012/03/24(土) 02:30:42.93 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「なにを……」
切嗣「反論する必要はないさ。もう分かっていることなんだ」
セイバー「……」
セイバー「ええ。確かに私はアイリスフィールのことが好きです」
セイバー「アイリスフィールも私を好きだと言ってくれます」
セイバー「切嗣には……申し訳ないと思っています」
切嗣「マスターの妻を奪うだなんて……最低なサーヴァントだね」
セイバー「……くっ…」
切嗣「困ったものだ」
セイバー「……」
120: 2012/03/24(土) 02:35:20.45 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「まあ、好きにするといいさ」
セイバー「えっ?」
切嗣「今の僕はアイリに十分に構ってやれない」
切嗣「アイリを愛してやる時間は僕にはない」
切嗣「アイリが君を愛しているなら、僕がアイリを愛す必要はない」
切嗣「セイバー。僕はね、何れアイリを氏なせることになる」
セイバー「……」
切嗣「それまでに僕は……少しでも、アイリに楽しい思いをさせてやりたいんだ」
切嗣「アイリの楽しみが君ならば……いいだろう」
切嗣「アイリを、幸せに氏なせてやってくれ」
セイバー「切嗣……」
121: 2012/03/24(土) 02:38:09.76 ID:6bqzN2Pd0
切嗣「いつ敵襲があってもいいように、準備しておけ」スタスタ
セイバー「……」
セイバー「これでアイリスフィールは本当に私のものになったのか……」
セイバー「嬉しいけれど……」
セイバー「何れ、氏ぬことになる、か」
セイバー「覚悟は出来ていたではないか」
セイバー「今更なにを、思うことがある」グスッ
セイバー「限りある今の時間を楽しく過ごせばいいだけではないか」グスッグスッ
122: 2012/03/24(土) 02:41:04.16 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「セイバー?」
セイバー「あっ、アイリスフィールっ」ゴシゴシ
アイリ「どうかしたの?」
セイバー「いえ、何も」
アイリ「何故……泣いていたの……?」
セイバー「……」
アイリ「切嗣から……何か、聞いたの?」
セイバー「私は……もっとあなたと一緒にいたい」
セイバー「何故あなたは氏ななければならないのですかっ……」グスッグスッ
アイリ「セイバー……」
アイリ「……」ギュ
セイバー「アイリスフィール……」
123: 2012/03/24(土) 02:46:02.62 ID:6bqzN2Pd0
アイリ「それはしょうがないことなのよ」
アイリ「私はそういう運命で生まれてきたの」
アイリ「だからその運命を恨んだり、逆らったりはしない」
アイリ「セイバー、あなたと出会えたことも、運命よ」
アイリ「だから、残された時間の中でセイバーを愛すると決めたの」
アイリ「氏ぬその瞬間まで、ずっと」
アイリ「だから泣かないで、セイバー」
アイリ「残り少ない僅かな時間を、二人で楽しく過ごしましょう」
セイバー「そう、ですね」グズッ
アイリ「ほらっ!いつまでも泣いてると、おっOい触っちゃうわよ!」
セイバー「あっ……ちょっと、アイリスフィール!駄目です!」
アイリ(大丈夫よセイバー)
アイリ(あなたなら、きっと大丈夫)
124: 2012/03/24(土) 02:50:16.12 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「……行きましょう、アイリスフィール」
アイリ「何処へ?」
セイバー「え?あぁ、えっと……」
アイリ「そう!分かったわ、セイバー!」
アイリ「私の部屋に行って気持ちいいことをしたいのね!」
セイバー「えっ、ちょっ、ちが……」
アイリ「ほら!行くわよ~!」
セイバー「待ってください!!」
126: 2012/03/24(土) 02:52:54.70 ID:6bqzN2Pd0
セイバー「アイリスフィール。幸せですか?」
アイリ「ええ、勿論よ!」
セイバー「私も、今が一番幸せです」
終わり
128: 2012/03/24(土) 02:53:30.40 ID:6bqzN2Pd0
もう寝たいんや
129: 2012/03/24(土) 02:54:02.67 ID:9wU762X90
乙
しかし後の事を考えるとつらいな・・・
しかし後の事を考えるとつらいな・・・
引用: セイバー「私はレズなのだろうか」
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