1:◆1BrjSSUSHI  2012/03/29(木) 21:09:43.92 ID:jWrHOrME0
~娯楽部~

京子「あれー、そういえば、あかりは?」

ちなつ「言われてみれば、いませんね」

結衣「そもそも今日、ここで見たっけ」

ちなつ「寄るとこあるって言ってたから」

ちなつ「一緒には来てないですねー」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

4: 2012/03/29(木) 21:13:30.39 ID:jWrHOrME0
京子「というか昨日はいたっけ?」

結衣「思い出せないなぁ」

ちなつ「昨日もどこか寄るって言ってたような」

京子「じゃあ、一昨日」

結衣「一昨日はいなかった覚えがあるな」

結衣「お手洗いから帰ってきた時」

結衣「いないなって思ったから」

5: 2012/03/29(木) 21:16:09.27 ID:jWrHOrME0
京子「はっきり言っちゃっていいかなー」

結衣「どうしたんだ?」

ちなつ「言いたいこと言わないなんて変ですよ」

ちなつ「京子先輩のくせに」

京子「いやー、そうなんだけどさー」てへ

結衣「褒められてねーよ」

6: 2012/03/29(木) 21:19:40.12 ID:jWrHOrME0
京子「はっきり言おうっ」

京子「今週あかりと話した記憶がないんだけど」

結衣「そ、そうかも」

ちなつ「そっか」

ちなつ「先輩達はここでしか会わないですもんね」

結衣「最近、朝も別だしなぁ」

京子「これは、まずいんじゃないかー?」

ちなつ「な、なにがですか?」

京子「あかり、きっとスネてるんだ」

8: 2012/03/29(木) 21:23:50.09 ID:jWrHOrME0
結衣「探して欲しくて隠れちゃう的な、あれ?」

京子「さすがに何日も気付かないって」

京子「まずかったんじゃないかなー?」

結衣「そう言われると、確かに」

ちなつ「探しにいきますか?」

京子「待ってろ、あかり!」

京子「地の底まで探してやるぜー!」

12: 2012/03/29(木) 21:37:28.03 ID:jWrHOrME0
京子「まずは帰ってないか、確認だー」

ちなつ「靴があるから、まだいるみたいです」

結衣「じゃあ、まだ教室かな」

ちなつ「見にいきましょう」

京子「机に座って、一人泣いてたりしてー」

結衣「や、やめろよ」

結衣「なんて声かけたらいいんだよ」

14: 2012/03/29(木) 21:46:25.71 ID:jWrHOrME0
-10分後-

京子「教室も体育館もいないとはー」

結衣「しかも生徒会室は」

結衣「あかりどころか、鍵かかってるなんて」

京子「おっかしーなー」

結衣「ちなつちゃん、他に心当たりない?」

ちなつ「えーっと、そうですねぇ」

ちなつ「あ、図書室とか」

ちなつ「たまに勉強したりしますし」

京子「それだー!」




京子「お、あかりいるじゃん!」

京子「おーい、あか・・・り?」

結衣「あれ?生徒会のみんなもいる」

京子「千鶴まで?」

綾乃「と、歳納京子ーっ!」

あかり「あれぇ、みんなどうしたのぉ?」きょとん

ちなつ「どうしたのじゃないよ、あかりちゃん」

ちなつ「どっか寄ってから来るっていうから」

ちなつ「ずっと待ってたのに」  ←大ウソ

16: 2012/03/29(木) 21:53:10.08 ID:jWrHOrME0
あかり「ごめんね、こっち寄ってからと思ってて」

あかり「時間たっちゃってたよぉ」

京子「こっちって?」

綾乃「読書部よ、千鶴さんが作った部じゃない」

千歳「知らせたはずなんやけどなぁ」

京子「えっとー?」

18: 2012/03/29(木) 22:00:42.86 ID:jWrHOrME0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳『歳納さん、おるぅ?』

京子『むにゃ、千歳ぇ』

千歳『実は千鶴が、新しく部を作ったんよぉ』

千歳『案内置いとくから、見といてあげてな』

京子『おっけーzzz』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*


京子「あ」

結衣「そのポケットから出した紙はなんだ」

京子「てへ」

ごんっ

京子「ゆ、結衣さん・・・もう少し優しく」うぅぅ

ちなつ「それに、なんであかりちゃんが?」

あかり「たまたま会って、誘われたんだよぉ」

あかり「掛け持ちになっちゃうけど」

あかり「いなくても気付かれないと思ってぇ」にこにこ

結衣「い、いや、そんなこと笑って言われても」

20: 2012/03/29(木) 22:07:38.35 ID:jWrHOrME0
京子「そんな中途半端な気持ちで」

京子「娯楽部にいられても困るっ!」

結衣「えー?」

ちなつ「そもそも実体のない部なのに?」

京子「いくら千鶴でも、あかりは渡さないー!」

千鶴「あ"ぁ!?」

京子「さあ選べ、あかり!」

京子「娯楽部か読書部か、選ぶんだー!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

21: 2012/03/29(木) 22:12:26.87 ID:jWrHOrME0
あかり「じゃ、じゃあ、読書部で」

京子「へ?」

綾乃「まあ、当然の選択よね」

千歳「これは、しゃーないわぁ」

京子「へ?」

22: 2012/03/29(木) 22:17:39.94 ID:jWrHOrME0
千鶴「・・・改めて、よろしく」

あかり「えへへ、よろしくお願いしまぁす」

京子「へ?」

向日葵「櫻子より、よっぽど読書に向いてますし」

櫻子「そうそう・・・って、なんだとー!」がるる

京子「へ?」

結衣「これは京子の完敗だな」

ちなつ「どう考えても、かないっこないです」

京子「ななな、なんでだー!!!」がーんっ

24: 2012/03/29(木) 22:22:38.09 ID:jWrHOrME0
~娯楽部~

京子「・・・・・・」ちーん

ちなつ「京子先輩、しっかり」

結衣「あれだけ完膚なきまでに叩きのめされたんだ」

結衣「そっとしとこう」

京子「あかりに・・・あっさり裏切られたー」あぅぅ

結衣「わたし達は、あっさり存在を忘れてたけどな」

ちなつ「ごめんね、あかりちゃん」うるる

25: 2012/03/29(木) 22:26:21.57 ID:jWrHOrME0
結衣「まあ、少し様子を見た方がいいんじゃない?」

京子「いや、じっとなんかしてられないっ」

がばっ

結衣「うわっ」

ちなつ「びっくりしたぁ!」

京子「あかりを取り戻さなきゃー!」

26: 2012/03/29(木) 22:30:04.98 ID:jWrHOrME0
ちなつ「取り戻すって、どうやってですか?」

結衣「そもそもさ」

結衣「京子が掛け持ちだめって言わなきゃいいだろ」

京子「違うぞ、結衣!」

結衣「な、なにが?」

京子「過去を振り返っても、なんにもならない!」

結衣「いや、自分のこと棚に上げてるだけだろ」

27: 2012/03/29(木) 22:36:13.83 ID:jWrHOrME0
京子「悪の生徒会から、あかりを取り戻し」

京子「世界の平和を守るんだ!」

ちなつ「・・・それ、杉浦先輩が激怒しますよ」

京子「綾乃や千歳、向日葵ちゃんや櫻子ちゃん」

京子「数々の強敵を倒し」

京子「あかり姫を我々の元にー!」

29: 2012/03/29(木) 22:41:06.91 ID:jWrHOrME0
結衣「忘れられた存在から」

結衣「一気に姫になっちゃったぞ、あかり」

ちなつ「ちょっと想像出来ないです」

京子「というわけで、娯楽部vs生徒会」

京子「全面戦争だー!」くわっ

結衣「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

京子「あれ?」

結衣「まあ頑張って」

結衣「薬草くらいは差し入れしてやるから」

京子「あれ?」

ちなつ「復活の呪文、用意しときますね」

京子「あれ?」

31: 2012/03/29(木) 22:49:17.12 ID:jWrHOrME0
京子「いいもん!」

京子「一人でも取り戻しにいくもん!」

結衣「いまから読書部に乗り込むの?」

京子「着いてきてくれるの!?」きらきら

結衣「図書室では静かにするんだぞ」

ちなつ「勉強してる人もいるんですから」

京子「あ、あぅ」

京子「みんな嫌いだー!」わーんっ

32: 2012/03/29(木) 22:54:17.07 ID:jWrHOrME0
~図書室~

京子「た、たのもーう」ひそ

綾乃「なにやってんのよ、歳納京子」

あかり「今度はどうしたのぉ?」

京子「みんな声が大きいぞ、周りに迷惑だろー」ひそ

千歳「そこまで小さい声じゃなくてもええよー」

綾乃「そうよ、自習室じゃないんだから」

あかり「さっきは普通に話してたよねぇ?」

向日葵「櫻子と違って、気を使い過ぎですわ」

櫻子「そうそう・・・って、なんだとー!」がるる

京子(なんだ、このアウェー感!)

京子(わたし、もしかして一人ぼっち!?)

34: 2012/03/29(木) 22:59:26.34 ID:jWrHOrME0
京子「わ、わたしの居場所がなくなっちゃった」うるっ

あかり「へ?」

京子「千鶴のせいだぞー!」

千鶴「なっ!?」

京子「千鶴が読書部なんか作るから」

京子「わたしが一人ぼっちになっちゃうんだー!」わーんっ

あかり「きょ、京子ちゃん、落ち着いて」

綾乃「とりあえずここじゃ迷惑になるわ」

千歳「生徒会室に移動しよかぁ」

35: 2012/03/29(木) 23:03:40.49 ID:jWrHOrME0
~生徒会室~

あかり「少しは、落ち着いたぁ?」

京子「うぅぅぅ」ぐすっ

千歳「まだみたいやねぇ」あはは

綾乃「一体、どうしたっていうのよ」

あかり「え、えっとですねぇ」

あかり「子供の頃の京子ちゃんって」

あかり「すごっく寂しがり屋だったんですよぉ」

千歳「この歳納さんがなぁ」

36: 2012/03/29(木) 23:07:41.31 ID:jWrHOrME0
綾乃「ちょっと想像つかないわね」

向日葵「櫻子が大人しいのと同じくらい」

向日葵「想像がつきませんわ」

櫻子「そうそう・・・って、いい加減にしろー!」がるる

あかり「京子ちゃん」

あかり「また、一人ぼっちになっちゃうって」

あかり「思ったのかなぁ」

38: 2012/03/29(木) 23:17:07.55 ID:jWrHOrME0
千歳「どやろ、綾乃ちゃん」

綾乃「なによ、千歳」

千歳「今日は生徒会の仕事も大丈夫そうやし」

千歳「歳納さんを家まで送ったらええんとちゃう?」

綾乃「と、歳納京子を!?」

あかり「あかり、案内しますよぉ」

千鶴「・・・わたしもいく」

39: 2012/03/29(木) 23:21:01.55 ID:jWrHOrME0
綾乃「千鶴さん?」

千鶴「・・・ちょっとは、わたしのせいかもしれない」

千歳「そんなん、ちゃうよぉ」

千鶴「・・・気になるから」

千歳「そっかぁ」

綾乃「じゃ、じゃあ、みんなでいきましょう」

40: 2012/03/29(木) 23:24:52.99 ID:jWrHOrME0
~京子の家~

あかり「着きましたよぉ」

綾乃「ここが、歳納京子の家」ごくり

千歳「綾乃ちゃん、嬉しいんちゃう?」

綾乃「う、嬉しくなんかないわよーっ!」

京子「あがってって」ぐす

綾乃「いや、でも、それは」

京子「寄ってってくれないの?」うるっ

綾乃「よ、寄るわよ」

42: 2012/03/29(木) 23:28:05.00 ID:jWrHOrME0
綾乃「ここが、歳納京子の部屋」ごくり

千歳「綾乃ちゃん、嬉しそうやねぇ」

綾乃「だから、嬉しくなんかないってばーっ!」

ぱしーんっ

千歳「久々に、はたかれましたぁ」はふぅ

千鶴「はっ!?」

すちゃっ

43: 2012/03/29(木) 23:32:10.71 ID:jWrHOrME0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

綾乃『もう、そんなこと言う子はおしおきよ』

千歳『綾乃ちゃん、勘忍してぇ』

綾乃『さぁ、どうしてあげようかしら』

千歳『優しく、してな』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千鶴「だばー」だらだら

綾乃「ち、千鶴さん!?」

44: 2012/03/29(木) 23:36:27.12 ID:jWrHOrME0
あかり「京子ちゃん、今日はごめんねぇ」

あかり「こんな寂しがるとは、思わなかったよぉ」

京子「あかりぃ、どこもいっちゃヤダー!」ぶわっ

あかり「京子ちゃんが、子供の頃に戻った!?」がーんっ

千歳「歳納さんって」

千歳「ほんまは、甘えんぼさんなんやねぇ」

綾乃「・・・・・・」どきどき

綾乃(どど、どうしよう)

綾乃(歳納京子が、すごく可愛いんだけど)

47: 2012/03/29(木) 23:49:02.03 ID:jWrHOrME0
千歳「どしたん、綾乃ちゃん?」

綾乃「!?」はっ

綾乃「な、なんでもないわよーっ!」

ぱしーんっ

千歳「な、なんで?」

48: 2012/03/29(木) 23:54:05.07 ID:jWrHOrME0
千鶴「・・・なんか、悪かった」

千鶴「・・・赤座さんを勝手に引き抜いて」

京子「ち、千鶴」

千鶴「・・・・・・」

京子「・・・・・・」

京子「もしかして、デレた?」

千鶴「違う!!!」

京子「お、怒らないでよー」うるっ

千鶴「・・・ご、ごめん」

千鶴(や、やりにくい)

49: 2012/03/30(金) 00:00:34.94 ID:1lQNZpaK0
千歳「歳納さんをいじめたら、あかんよー」

千鶴「姉さん、別にいじめてない」

千歳「というか、いっそのこと」

千歳「歳納さんを読書部に入れたげたらどうなん?」

あかり「京子ちゃんをですかぁ?」

51: 2012/03/30(金) 00:04:59.14 ID:1lQNZpaK0
千歳「そしたら、歳納さんも掛け持ちになって」

千歳「赤座さんのこと、言えんやろぉ?」

千歳「娯楽部やめなくてもええやん」

綾乃「ナイスアイデアじゃない、千歳」

京子「で、でも、いいの?」ちらっ

千鶴「・・・う」

千歳「ええよねぇ、千鶴」にこぉ

千鶴「・・・か、構わない」

京子「やったー!ありがとー!」きらきらっ

綾乃(え、笑顔がっ)どきーんっ

52: 2012/03/30(金) 00:09:08.90 ID:1lQNZpaK0
あかり「あ、それ描きかけの同人誌?」

京子「あー、うん」

京子「でもアイデアで行き詰っててさー」

京子「全然進まないんだー」

綾乃「いろいろ大変なのね」

京子「それもあって、少し落ち込んでたかも」てへへ

あかり「そっかぁ」

54: 2012/03/30(金) 00:15:16.74 ID:1lQNZpaK0
千歳「よかったなぁ、歳納さん少し元気になって」

綾乃「・・・・・・」

千歳「綾乃ちゃん?」

綾乃「え、あ、そうね!」

綾乃(・・・同人誌のアイデア、か)

55: 2012/03/30(金) 00:19:11.06 ID:1lQNZpaK0
~翌日 娯楽部~

京子「というわけで!」

京子「読書部もここで活動することになりました!」

千鶴「・・・お、お邪魔します」

千鶴(か、勝手に決められた)

結衣「えと、いらっしゃい」

京子「生徒会も後で来るから!」

ちなつ「賑やかになりそうですねぇ」

56: 2012/03/30(金) 00:24:33.13 ID:1lQNZpaK0
あかり「あー、やっぱりここは落ち着くよぉ」

結衣「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

結衣・ちなつ「いたんだ?」

あかり「いたよぉ!」がーんっ

58: 2012/03/30(金) 00:33:23.98 ID:1lQNZpaK0
京子「千鶴はどんな本、読んでるのー?」

千鶴「・・・推理小説」

京子「あかりはー?」

あかり「恋愛小説だよぉ」

京子「ふーん、わたしもなにか借りてこよっかなー」

がらっ

綾乃「お邪魔するわよ、歳納京子ーっ!」

千歳「お邪魔しますぅ」

60: 2012/03/30(金) 00:39:32.32 ID:1lQNZpaK0
京子「おー、綾乃、いいところに」

綾乃「な、なによ!?」

京子「一緒に本借りにいこーぜー」

綾乃「そ、そんなこともあろうかと思って」

綾乃「あなたのも借りてきてあげたわよ」

京子「わたしの?」

綾乃「ほ、ほら、この冒険小説よ」

綾乃「ど、同人誌のアイデアになるかと思って///」

61: 2012/03/30(金) 00:44:29.49 ID:1lQNZpaK0
京子「綾乃、ありがとー!」ぱああっ

綾乃「ひぅっ!?」

京子「じゃあ、一緒に読もうぜー!」

綾乃「い、一緒に!?」

千歳「はっ!?」

すちゃっ

62: 2012/03/30(金) 00:49:37.81 ID:1lQNZpaK0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

綾乃『あなたに、本を読んであげるわ』

京子『わたし、途中で寝ちゃうかも』

綾乃『寝たら、イタズラしちゃうんだからね』

京子『もう、どんなイタズラするのー?』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳「え、ええなぁ」つつーっ

綾乃「ちょ、ちょっと千歳ぇ!」

あかり「先輩、ティッシュどうぞ!」

千鶴「はっ!?」

すちゃっ

64: 2012/03/30(金) 00:57:50.95 ID:1lQNZpaK0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

綾乃『もう、赤座さんに迷惑かけちゃだめじゃない』

千歳『勘忍や、綾乃ちゃん』

綾乃『迷惑なら、わたしにかけなさい』

千歳『ほんなら、甘えさせてもらうわぁ』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千鶴「だばーっ」だらだら

綾乃「今度はこっち!?」

結衣「・・・いろいろな意味で、にぎやかになりそう」

ちなつ「そ、そうですね」

65: 2012/03/30(金) 00:59:49.30 ID:1lQNZpaK0
綾乃「・・・そこにいたのは、イカの姿をした女の子でした」 ←結局、読まされてる

京子「おー、そうくるかー!」

綾乃「な、なかなか斬新ね」

京子「すげー刺激になるなー!」

京子「同人誌のアイデア浮かんだかも!」

66: 2012/03/30(金) 01:03:42.58 ID:1lQNZpaK0
京子「綾乃のおかげだよ、ありがとー!」

綾乃「!?」びくっ

綾乃「あ、当たり前でしょー!」

綾乃「わたしは生徒会副会長なんだからー!」

ちなつ「毎回思うんですけど」

結衣「生徒会、関係ないよね」

67: 2012/03/30(金) 01:07:31.92 ID:1lQNZpaK0
あかり「京子ちゃん、さっそく描き始めるの?」

京子「うーん、でもさ、締め切りが近いんだよ」

京子「今回は間に合わないかなー」

あかり「じゃあ、あかり手伝うよぉ」

千歳「はっ!?」

ぴきぃぃぃんっ

69: 2012/03/30(金) 01:11:59.95 ID:1lQNZpaK0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳『赤座さん!綾乃ちゃんを誘うんよ!』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「!?」びくんっ

あかり(あ、頭の中に)

あかり(池田先輩の声が聞こえるよぉ!)

あかり「す、杉浦先輩にも」

あかり「手伝ってもらったらどうかなぁ?」

71: 2012/03/30(金) 01:14:53.41 ID:1lQNZpaK0
綾乃「わ、わたし!?」

あかり「ほ、ほら先輩、器用そうだし」

京子「でも、迷惑じゃないかー?」

綾乃「や、やってやるわよーっ!」

綾乃「わたしの器用さ、みせてやるんだからーっ!」

千歳「うんうん」にこぉ

結衣(い、いま、千歳からあかりに向かって)

ちなつ(なんか光が飛んだー!?)

73: 2012/03/30(金) 01:19:02.15 ID:1lQNZpaK0
~日曜日 京子の家~

綾乃(ま、また歳納京子の家に来ちゃった)

あかり「京子ちゃん、あかり達はなにしたらいい?」

京子「この印つけたとこ、黒く塗りつぶしてくれるー?」

綾乃「わたしでも出来るかしら」

京子「綾乃なら楽勝だってー」

綾乃「そ、そうよね」

綾乃「これくらい、心配はノンノン、ノートルダムよ!」

あかり(ノートルダム!?)

75: 2012/03/30(金) 01:21:41.33 ID:1lQNZpaK0
~数時間後~

京子「綾乃ー、いい加減、休もうよー」

綾乃「ちょっと待って、あとここだけだから!」

あかり「疲れちゃいますよぉ?」

綾乃「あと少しだから!」

京子「気合い入れすぎだってー」

綾乃「よし、終わったわ!」

76: 2012/03/30(金) 01:23:06.61 ID:1lQNZpaK0
あかり「お疲れさまでーす、お茶どうぞぉ」

綾乃「あ、ありがと」

京子「肩でも揉みますよ、社長ー!」

綾乃「い、いいわよ、別に」

京子「遠慮なさらずにー」

もみっ

綾乃「!?」びくうっ

綾乃「ちょーっ!どこ揉んでんのよーっ!?///」

78: 2012/03/30(金) 01:25:02.50 ID:1lQNZpaK0
京子「わりー、わりー」

あかり「きょ、京子ちゃん」あせあせ

綾乃「まったく、あなたって人は」

京子「でも、リラックス出来たでしょー?」

綾乃「え?・・・あ」

京子「綾乃はなんでも頑張りすぎだってー」

京子「まあ、そこが綾乃のいいとこでもあるけどさー」

綾乃「!?」どきーんっ

79: 2012/03/30(金) 01:27:02.47 ID:1lQNZpaK0
京子「ほら、ちゃんと肩も揉むし」

綾乃「さ、最初からそうしなさいよ///」

京子「なんか顔が赤いぞー?」

綾乃「赤くなんかないわよーっ!」

京子「ほら、また肩に力入ってる」

綾乃「あ、あう」

80: 2012/03/30(金) 01:29:02.55 ID:1lQNZpaK0
~さらに数時間後~

京子「やっと終わったー!」

あかり「京子ちゃん、しーっ」

京子「え?」

あかり「ほら、杉浦先輩」

綾乃「すぅすぅ」

京子「ね、寝てるのか」

81: 2012/03/30(金) 01:31:05.57 ID:1lQNZpaK0
あかり「やっぱり頑張りすぎだったんだねぇ」

京子「すごく早く終わったもんなー」

あかり「あかりはもう帰るけど」

あかり「少し寝かせといてあげなよぉ」

京子「え?でも明日、月曜日じゃん」

あかり「なに言ってんの、京子ちゃん」

あかり「明日は祝日だよ?」

京子「あれ、そうだっけ?」

83: 2012/03/30(金) 01:34:00.09 ID:1lQNZpaK0
京子「明日が休みだったら」

京子「わたし一人でも、なんとかなったかもなー」

あかり「だめだよ、京子ちゃん」

あかり「杉浦先輩にそれ言っちゃあ」

京子「え?」

あかり「京子ちゃんのためにさぁ」

あかり「こんな頑張ってくれたんだから」

京子「わたしの・・・ため?」

84: 2012/03/30(金) 01:36:06.76 ID:1lQNZpaK0
あかり「そうだよぉ」

あかり「京子ちゃんが元気なかった時だって」

あかり「すごく心配してたじゃん」

京子「そ、そうかな」

あかり「京子ちゃんのために本借りたりさぁ」

京子「そっか、わたしのためか」

あかり「じゃあね、京子ちゃん」

あかり「少しは、いたわってあげないと」

あかり「ばちが当たるよぉ?」

85: 2012/03/30(金) 01:38:05.52 ID:1lQNZpaK0
~またまた数時間後~

綾乃「まったく、起こしてくれればよかったのに」

綾乃「なんで泊まらないといけないのよーっ!」

綾乃「し、しかも一緒の布団って」

綾乃「どどど、どういうことなのよ///」

京子「まーまー」

京子「ご飯作ってもらった後だったし」

京子「夜に歩くのは物騒じゃんかー」

91: 2012/03/30(金) 01:59:35.68 ID:1lQNZpaK0
綾乃「前に、夜遅く駅に呼び出したのって」

綾乃「誰だったかしら?」

京子「あー」

京子「そんなこともあったねー」

綾乃「あ、あなたねえ!」

93: 2012/03/30(金) 02:01:33.43 ID:1lQNZpaK0
京子「あの時のことも感謝してるってー」

綾乃「そ、それならいいわよっ」

京子「今日もありがとね、綾乃」

綾乃「な、なによ急に」

京子「べっつにー」

京子「ちょっと言ってみたくなっただけ」

綾乃「に、似合わないことするんじゃないわよ///」

94: 2012/03/30(金) 02:03:15.02 ID:1lQNZpaK0
綾乃「ねえ、歳納京子」

京子「むにゃむにゃ」

綾乃「って、寝てるしーっ!」がーんっ

綾乃「・・・・・・」

綾乃「まあ、そうよね」

綾乃「あなたも疲れてるわよね」

95: 2012/03/30(金) 02:05:05.80 ID:1lQNZpaK0
綾乃(可愛い寝顔)

綾乃(でもだめね)

綾乃(やっぱり、元気なあなたの方が好きだわ)

綾乃(肩の力抜いて、素直になれたら)

綾乃(あなたに告白出来るのかな)

綾乃「!?」はっ

綾乃「もう、やめやめ、寝よ」

97: 2012/03/30(金) 02:09:32.91 ID:1lQNZpaK0
京子「なーんだ」

京子「キスでもされるかって、待ってたのに」

綾乃「なっ!?」

綾乃「ずっと起きてたの!?」

京子「にひひー♪」

綾乃「キ、キスなんてするわけないわよーっ!」

綾乃「わたしはもう、寝るんだからねっ!」

ばっ

京子「そっか、おやすみ綾乃」

ちゅっ

99: 2012/03/30(金) 02:12:32.89 ID:1lQNZpaK0
綾乃「!!?」

綾乃「ななな、なにやってんのよーっ!///」

京子「なにって、おやすみのキスだけど?」

綾乃「な、なんでキスなんかすんのよーっ!?」

京子「さあ、なんでだろー」

京子「綾乃、眠いんだろ?寝ようぜー///」

綾乃「ちょーっ!」

綾乃「教えてから寝なさいよ!」

綾乃「歳納京子ーっ!!!」



END

100: 2012/03/30(金) 02:19:40.94 ID:LivSZz7uO
おっ

引用: 京子「待ってろ、あかりー!」綾乃ちゃんの巻