1:◆1BrjSSUSHI  2012/07/06(金) 21:44:31.58 ID:634j9LA/0
~娯楽部~

京子「あれー、そういえば、あかりは?」

ちなつ「言われてみれば、いませんね」

結衣「そもそも今日、ここで見たっけ」

ちなつ「寄るとこあるって言ってたから」

ちなつ「一緒には来てないですねー」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

3: 2012/07/06(金) 21:47:47.51 ID:634j9LA/0
京子「というか、昨日はいたっけ?」

結衣「思い出せないなぁ」

ちなつ「昨日もどこか寄るって言ってたような」

京子「じゃあ、一昨日」

結衣「一昨日はいなかった覚えがあるな」

結衣「お手洗いから帰ってきた時」

結衣「いないなって思ったから」

5: 2012/07/06(金) 21:49:37.21 ID:634j9LA/0
京子「はっきり言っちゃっていいかなー」

結衣「どうしたんだ?」

ちなつ「言いたいこと言わないなんて変ですよ」

ちなつ「京子先輩のくせに」

京子「いやー、そうなんだけどさー」てへ

結衣「褒められてねーよ」

6: 2012/07/06(金) 21:52:28.98 ID:634j9LA/0
京子「はっきり言おうっ」

京子「今週あかりと話した記憶がないんだけど」

結衣「そ、そうかも」

ちなつ「そっか」

ちなつ「先輩達はここでしか会わないですもんね」

結衣「最近、朝も別だしなぁ」

京子「これは、まずいんじゃないかー?」

ちなつ「な、なにがですか?」

京子「あかり、きっとスネてるんだ」

7: 2012/07/06(金) 21:56:43.30 ID:634j9LA/0
結衣「探して欲しくて隠れちゃう的な、あれ?」

京子「さすがに何日も気付かないって」

京子「まずかったんじゃないかなー?」

結衣「そう言われると、確かに」

ちなつ「探しにいきますか?」

京子「待ってろ、あかり!」

京子「地の底まで探してやるぜー!」

10: 2012/07/06(金) 22:01:10.05 ID:634j9LA/0
京子「まずは帰ってないか、確認だー」

ちなつ「靴があるから、まだいるみたいです」

結衣「じゃあ、まだ教室かな」

ちなつ「見にいきましょう」

京子「机に座って、一人泣いてたりしてー」

結衣「や、やめろよ」

結衣「なんて声かけたらいいんだよ」

13: 2012/07/06(金) 22:03:42.86 ID:634j9LA/0
~10分後~

京子「教室も体育館も、トイレもいないとはー」

結衣「しかも生徒会室は」

結衣「あかりどころか、鍵かかってるなんてな」

京子「おっかしーなー」

結衣「ちなつちゃん、他に心当たりない?」

ちなつ「えーっと、そうですねぇ」

ちなつ「あ、図書室とか」

ちなつ「たまに勉強したりしますし」

京子「それだー!」

14: 2012/07/06(金) 22:06:01.37 ID:634j9LA/0
京子「お、あかりいるじゃん!」

京子「おーい、あか・・・り?」

結衣「あれ?生徒会のみんなもいる」

京子「千鶴まで?」

あかり「あれぇ、みんなどうしたのぉ?」きょとん

ちなつ「どうしたのじゃないよ、あかりちゃん」

ちなつ「どっか寄ってから来るっていうから」

ちなつ「ずっと待ってたのに」  ←大ウソ

15: 2012/07/06(金) 22:08:21.36 ID:634j9LA/0
あかり「ごめんね、こっち寄ってからと思ってて」

あかり「時間たっちゃってたよぉ」

京子「こっちって?」

綾乃「読書部よ、千鶴さんが作った部じゃない」

千歳「知らせたはずなんやけどなぁ」

京子「えっとー?」

16: 2012/07/06(金) 22:10:52.98 ID:634j9LA/0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳『歳納さん、おるぅ?』

京子『むにゃ、千歳ぇ』

千歳『実は千鶴が、新しく部を作ったんよぉ』

千歳『案内置いとくから、見といてあげてな』

京子『おっけーzzz』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

17: 2012/07/06(金) 22:12:35.58 ID:634j9LA/0
京子「あ」

結衣「そのポケットから出した紙はなんだ」

京子「てへ」

ごんっ

京子「ゆ、結衣さん・・・もう少し優しく」うぅぅ

ちなつ「それに、なんであかりちゃんが?」

あかり「たまたま会って、誘われたんだよぉ」

あかり「掛け持ちになっちゃうけど」

あかり「いなくても気付かれないと思ってぇ」にこにこ

結衣「い、いや、そんなこと笑って言われても」

19: 2012/07/06(金) 22:17:29.29 ID:634j9LA/0
京子「そんな中途半端な気持ちで」

京子「娯楽部にいられても困るっ!」

結衣「えー?」

ちなつ「そもそも実体のない部なのに?」

京子「いくら千鶴でも、あかりは渡さないー!」

千鶴「あ"ぁ!?」

京子「さあ選べ、あかり!」

京子「娯楽部か読書部か、選ぶんだー!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

20: 2012/07/06(金) 22:20:12.03 ID:634j9LA/0
あかり「じゃ、じゃあ、読書部で」

京子「へ?」

綾乃「まあ、当然の選択よね」

千歳「これは、しゃーないわぁ」

京子「へ?」

21: 2012/07/06(金) 22:22:26.63 ID:634j9LA/0
千鶴「・・・改めて、よろしく」

あかり「えへへ、よろしくお願いしまぁす」

京子「へ?」

向日葵「櫻子より、よっぽど読書に向いてますし」

櫻子「そうそう・・・って、なんだとー!」がるる

京子「へ?」

結衣「これは京子の完敗だな」

ちなつ「どう考えても、かないっこないです」

京子「ななな、なんでだー!!!」がーんっ

23: 2012/07/06(金) 22:27:17.88 ID:634j9LA/0
~娯楽部~

京子「・・・・・・」ちーん

ちなつ「京子先輩、しっかり」

結衣「あれだけ完膚なきまでに叩きのめされたんだ」

結衣「そっとしとこう」

京子「あかりに・・・あっさり裏切られたー」あぅぅ

結衣「わたし達は、あっさり存在を忘れてたけどな」

ちなつ「ごめんね、あかりちゃん」うるる

24: 2012/07/06(金) 22:29:08.35 ID:634j9LA/0
~図書室~

綾乃「でも、良かったの?」

綾乃「娯楽部に戻れなくなったりしない?」

あかり「大丈夫ですよぉ」

あかり「たぶん何日かすれば、忘れてると思うし」あはは

綾乃「そ、そうなのね」

千歳「赤座さんは、歳納さんのことわかってるんやねぇ」

あかり「もう、子供の頃から一緒ですから」

26: 2012/07/06(金) 22:31:13.03 ID:634j9LA/0
櫻子「ずっと一緒でも、わかってるとは限らないよー」

向日葵「そうですわね」

向日葵「幼稚園からの腐れ縁でも」

向日葵「いまだに櫻子のことは理解出来ませんわ」

櫻子「そうそう・・・って、いい加減にしろー!」がるる

あかり「そうかなぁ」

あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃん」

あかり「分かりあってる気がするけどなぁ」

千歳「うちもええコンビやと思うわぁ」

27: 2012/07/06(金) 22:33:07.43 ID:634j9LA/0
向日葵「わ、わたくしと櫻子が!?」

櫻子「ないない、絶対なーい!」

綾乃「なんか、反応の仕方が同じなんだけど」たじっ

向日葵「ありえません!ありえませんわ!」

櫻子「こっちこそ、ありえないから!」

千鶴「・・・こほん」

千鶴「・・・ここ、図書室なんだけど」

櫻子・向日葵「す、すいません!」ぴたっ

あかり(み、見事に揃ってるよねぇ!?)

29: 2012/07/06(金) 22:35:41.97 ID:634j9LA/0
~帰り道~

京子「おー、そっちも帰りー?」

京子「一緒に帰ろーぜー」

あかり「あー、京子ちゃん」

あかり「娯楽部も終わったんだぁ」

櫻子・向日葵「ほんとに忘れてる!」がーんっ

ちなつ「わぁ、2人とも反応一緒だ」

結衣「あいかわらず、仲がいいね」

櫻子・向日葵「そんなわけ!」

櫻子・向日葵「!?」

向日葵「な、ないですわ」

櫻子「ないもん」

30: 2012/07/06(金) 22:37:45.28 ID:634j9LA/0
櫻子「わたしの仲良くしたいのは」

櫻子「あかりちゃんだから!」

向日葵「わ、わたくしだって」

向日葵「吉川さんと仲良くしたいですわ!」

京子「待てい!」

京子「ちなつちゃんとわたしは・・・」

ちなつ「関係ありません」きっぱり

京子「・・・・・・」ちーん

あかり「きょ、京子ちゃん、しっかり」

31: 2012/07/06(金) 22:40:05.47 ID:634j9LA/0
櫻子「わたしなんて、あかりちゃんとデートするから!」

あかり「へ?」

向日葵「わたくしだって、吉川さんとデートしますわ!」

ちなつ「はい?」

櫻子「あかりちゃん!日曜日、空いてるよね!」

あかり「う、うん」たじっ

向日葵「吉川さん!日曜日、空いてますかしら!?」

ちなつ「は、はい」たじたじっ

櫻子・向日葵「じゃあ、日曜日はデートで!」ぴたっ

結衣(息、ぴったりだーっ)

33: 2012/07/06(金) 22:48:06.06 ID:634j9LA/0
~日曜日 ファーストフード~

櫻子「ぐっ、ぐぬぬ」

向日葵「くぅぅぅ」

あかり「ち、ちなつちゃん、おはよ」

ちなつ「お、おはよー」

向日葵「なんで櫻子が、ここにいるんですの!?」

櫻子「それは、こっちのセリフだしー!」

あかり「こ、行動パターンまで」

ちなつ「一緒なんだぁ」

35: 2012/07/06(金) 22:50:03.82 ID:634j9LA/0
向日葵「櫻子は、どっかいきなさいな」

櫻子「なんだとー!?」

櫻子「そっちが真似したんだから、そっちがいけー!」

向日葵「いつ、真似したっていうんですの!?」

ちなつ「ま、まぁまぁ」

あかり「せっかく一緒になったんだからさぁ」

あかり「お、お茶でもしようよぉ」

36: 2012/07/06(金) 22:52:21.02 ID:634j9LA/0
櫻子・向日葵「・・・・・・」つんっ

あかり「あ、あはは」

櫻子「向日葵のせいで、デートが台無しだし!」

向日葵「まだ言いますの!?」

あかり「も、もうやめようよぉ」

ちなつ「ほら、ほんとは仲いいんだし」

櫻子・向日葵「ありえないから!」くわっ

ちなつ「そ、そっかぁ」イラッ

37: 2012/07/06(金) 22:54:37.67 ID:634j9LA/0
ちなつ「あかりちゃん、お手洗いいきたくない?」

あかり「え?いまは別に・・・」

ちなつ「なんだぁ、そんないきたかったんだぁ」

ちなつ「言ってくれなきゃあ」

あかり「へ?」

ちなつ「一緒にいこうねー」ぐいっ

あかり「な、なに?どゆこと?」

ちなつ「いいから一緒に来る!」

あかり「わ、わかったから引っ張らないでぇ」あぅぅ

向日葵「よ、吉川さん?」

櫻子「ちなつちゃん?」

38: 2012/07/06(金) 22:56:47.16 ID:634j9LA/0
あかり「ど、どうしたのぉ?」

ちなつ「もう、やってらんない」

ちなつ「あの2人、くっつけちゃうよ」

あかり「はい?」

ちなつ「だから、付き合わせちゃうの!」

あかり「付き合わせるって、え?」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

39: 2012/07/06(金) 23:00:14.71 ID:634j9LA/0
あかり「で、でも2人とも女の子だよ?」

ちなつ「関係ないよ」

ちなつ「好き合ってるのバレバレだもん」

あかり(か、関係ないのぉ!?)がーんっ

ちなつ「それとも、なに?」

ちなつ「ずっとあのペースに巻き込まれたいの?」

あかり「それは勘弁だけどぉ」

ちなつ「じゃあ、決まり!」

ちなつ「やるとなったら、徹底的にやるから!」

あかり(ど、どうなるのぉ!?)あわわ

41: 2012/07/06(金) 23:06:55.79 ID:634j9LA/0
ちなつ「ねえ、4人いるからゲームでもしない?」

櫻子「ゲーム?」

向日葵「なんのゲームですの?」

ちなつ「なにがいいかなぁ、あかりちゃん」ちらっ

あかり「え、えっとねぇ」

42: 2012/07/06(金) 23:08:24.61 ID:634j9LA/0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ『王様ゲームしたいって言うんだよ』

あかり『お、王様ゲームぅ?』

ちなつ『それ利用して、2人をくっつけるから』

あかり『でも王様にならないと、命令出来ないよねぇ?』

ちなつ『そんなの、なんとでもなるよぉ』にやぁ

あかり(ど、どんな不正をっ!?)

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

46: 2012/07/06(金) 23:14:03.64 ID:634j9LA/0
あかり「あ、あかり、王様ゲームしたいなぁ」

櫻子「王様ゲーム!?」

向日葵「なんですの?それは」

ちなつ「説明するより、やった方が早いかなぁ」

ちなつ「いいよね?2人とも」

櫻子「あ、うん」

向日葵「か、構いませんけど」

ちなつ「良かったね、あかりちゃん」

あかり「わ、わーい、嬉しいなぁ」

47: 2012/07/06(金) 23:16:19.94 ID:634j9LA/0
ちなつ「じゃ、くじはこれね!」

櫻子「へ?なんでもう、くじがあるの?」

ちなつ「向日葵ちゃん、王様ゲームっていうのはね」

ちなつ「王様のくじを引いた人が」

ちなつ「他の人に命令出来るってゲームなの」

櫻子「あの、だから、なんでもうくじが・・・」

ちなつ「王様の命令には、絶対服従だから」

向日葵「ぜ、絶対ですの?」

櫻子「えっと、くじがね・・・」

ちなつ「向日葵ちゃん、わかったみたいだから」

ちなつ「やろう、櫻子ちゃん!」

櫻子「あ、うん」

50: 2012/07/06(金) 23:22:57.79 ID:634j9LA/0
あかり「王様だーれだ!」

ちなつ「わ、びっくり!わたしが王様だぁ!」

あかり「・・・・・・」あぅぅ

ちなつ「どうしたの?あかりちゃん」にこっ

あかり「な、なんでもないよぉ」

あかり(こ、怖すぎるんですけどっ)

ちなつ「じゃあ、命令するね♪」

51: 2012/07/06(金) 23:25:31.28 ID:634j9LA/0
ちなつ「王様と2番がやることを」

ちなつ「1番と3番が真似をする!」

櫻子「わたし3番!」

向日葵「さささ、櫻子が3番ですの!?」

櫻子「ま、まさかー?」

向日葵「い、1番ですわ」

櫻子「なんでだー!?」がーんっ

52: 2012/07/06(金) 23:28:11.57 ID:634j9LA/0
ちなつ「じゃあ、あかりちゃんが2番だね」

ちなつ「よろしくね、あかりちゃん」にっこり

あかり「う、うん、よろしく」

ちなつ「まずは、そうだなぁ」

あかり「な、なにするのかなぁ」びくびく

ちなつ「腕でも組んじゃう?」

あかり「う、腕ぇ!?」

櫻子・向日葵「腕を組むっ!?」

54: 2012/07/06(金) 23:31:37.40 ID:634j9LA/0
ちなつ「ほら、2人をくっつけるためだよ」ひそ

あかり「わ、わかったよぉ」

ぎゅっ

ちなつ「もう、あかりちゃん、大胆なんだからぁ」ぽっ

あかり「あ、あぅぅ」

ちなつ「さあ、櫻子ちゃん達の番だね」

櫻子「で、でも、向日葵と腕なんかー」

向日葵「そ、そうですわ、組めませんわ」

55: 2012/07/06(金) 23:35:10.23 ID:634j9LA/0
ちなつ「ふぅん、出来ないんだぁ」

ちなつ「あかりちゃん、ゲームのルール、なんだっけ」

あかり「あ、えと、王様には絶対服従?」

ちなつ「だよねー」にこっ

櫻子「あぅー」

向日葵「そうは言っても」

櫻子「出来ないものは、出来ないんだよー」

向日葵「そ、そうですわ」

ちなつ「・・・ひどいよ、2人とも」

ちなつ「わたし達は、恥を忍んでやったのにっ」うるっ

櫻子「え、あの、ごめんっ」

向日葵「わ、わかりましたから」

ちなつ「・・・・・・」にやっ

あかり(わ、笑ってるよぉ!)がーんっ

57: 2012/07/06(金) 23:37:36.90 ID:634j9LA/0
向日葵「しょ、しょうがないですわね」

向日葵「いきますわよ///」

櫻子「わたしだって、しょーがなくやるから!///」

向日葵「いちいち気に障りますわね、櫻子」

ぎゅっ

櫻子・向日葵「!?」どきーんっ

向日葵「ど、どうですの!?///」

櫻子「どうってなんだよー///」

58: 2012/07/06(金) 23:39:45.04 ID:634j9LA/0
櫻子「てゆーか」

櫻子「おっOいが当たるんだよー!」

櫻子「この、おっOい魔人!」がるる

向日葵「なっ!?」

がんっ

櫻子「・・・あ、あぅあぅ」ちーんっ

向日葵「失礼なこと言うからですわ」ふんっ

59: 2012/07/06(金) 23:45:35.22 ID:634j9LA/0
あかり「ち、ちなつちゃん」

あかり「余計に仲悪くなっちゃったよぉ」あせあせ

ちなつ「まったく、しぶといわね」

ちなつ「次いくよ、あかりちゃん」

あかり「次があるのぉ!?」

あかり「ていうか」

あかり「王様の命令って1つなんじゃ・・・」

ちなつ「・・・・・・」ぎゅむっ

あかり「いたたたたたっ!?」

ちなつ「どしたのぉ?あかりちゃん」

あかり「な、なんでもないです!」

62: 2012/07/06(金) 23:47:46.85 ID:634j9LA/0
ちなつ「さて、次に真似してもらうのはねぇ」

櫻子「へ?」

向日葵「まだあるんですの!?」

ちなつ「んー」

櫻子「・・・・・・」

向日葵「・・・・・・」

あかり「な、なにこの間」

ちなつ「愛の告白・・・かな」

65: 2012/07/06(金) 23:49:54.35 ID:634j9LA/0
あかり・櫻子・向日葵「愛の告白!?」

ちなつ「さ、あかりちゃん」

ちなつ「愛の告白を聞かせて欲しいなぁ」にこっ

あかり「あかりがやるのぉ!?」

ちなつ「当たり前じゃなーい」

ちなつ「ほらぁ」

あかり「あぅぅ」

ちなつ「ほらぁ、あかりちゃあん」ゆらぁ

櫻子(あ、あかりちゃんがー)

向日葵(追い詰められていきますわ!)

66: 2012/07/06(金) 23:52:34.81 ID:634j9LA/0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ『さあ、追い詰めたわ、あかりちゃん』

ちなつ『後ろは断崖絶壁よっ』

あかり『ひょぇぇぇぇぇ!』

ちなつ『早く言わないと、落ちちゃうよぉ?』じりっ

あかり『ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

櫻子「うわっ」

櫻子「ガケに追い詰められた、あかりちゃんがー」

向日葵「わ、わたくしにも見えましたわ!」

67: 2012/07/06(金) 23:54:32.07 ID:634j9LA/0
あかり「やりますぅ」

あかり「やらせて頂きますぅ」あぅぅ

ちなつ「うん♪」

櫻子「が、頑張れ、あかりちゃん」

向日葵「なにを応援してるんですの?」

櫻子「いやー、なんか応援したくなるじゃん」

櫻子「あかりちゃんってさー」

向日葵「それはそうかもしれないけど」

向日葵「赤座さんがやったら」

向日葵「次は、わたくし達の番ですのよ!?」

櫻子「そ、そうだったー!」

69: 2012/07/06(金) 23:56:56.65 ID:634j9LA/0
ちなつ「さあ、あかりちゃあん」

あかり「ち、ちなつちゃん」

ちなつ「な・あ・に?」にこっ

あかり「ちなつちゃん、だ、大好きぃ!」

あかり「あああ、愛してるからぁ!///」

ちなつ「きゃー♪あかりちゃんったら大胆っ」

あかり「・・・・・・」ちーん

ちなつ「嬉しくて気絶しちゃうなんて」

ちなつ「可愛いんだからぁ♪」もーっ

櫻子(う、嬉しくて気絶とかー)

向日葵(と、とても思えませんけど)

70: 2012/07/07(土) 00:00:37.15 ID:eFTfKESr0
ちなつ「さてと」

櫻子「ぎくうっ」

向日葵「あの、まさか、これをやれと!?」

ちなつ「当然でしょ?」

櫻子「ムリー!絶対ムリだから!」

向日葵「いくらなんでも、これは出来ませんわ!」

ちなつ「言い忘れてたよぉ」

ちなつ「王様の命令に逆らったら、針千本だから」

ちなつ「もちろん・・・リアルで」にやぁ

71: 2012/07/07(土) 00:02:18.48 ID:eFTfKESr0
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ『もう逃げ場はないと思うなぁ』

ちなつ『だって、後ろは針千本の谷だもん』

櫻子『ま、待ってよー』

向日葵『冗談ですわよね!?』

ちなつ『早くやらないと、落ちちゃうよぉ?』じりじりっ

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

櫻子「こ、今度は、わたし達がー」

向日葵「追い詰められましたわ!」

73: 2012/07/07(土) 00:04:55.55 ID:eFTfKESr0
向日葵「ど、どうすれば?」

櫻子「て、てゆーか」

櫻子「告白なんかしたら、負けな気がするし!」

向日葵「ま、負け?」

ちなつ「だったら、いっせーのせで告白すればぁ?」

ちなつ「そしたら、おあいこじゃない」

あかり(な、なにがおあいこ?)

あかり(ていうか、勝ち負けなんてないよねぇ!?)

櫻子「ぐぬぬ」

向日葵「・・・・・・」

あかり「・・・・・・」あわわ

櫻子「嫌だもん!」

向日葵「え?」

75: 2012/07/07(土) 00:07:11.37 ID:eFTfKESr0
櫻子「言わされるなんて、それこそ負けだし!」

向日葵「で、でも針千本が」

ちなつ「ふーん」

ちなつ「じゃあ、命令解いたげるよ」

ちなつ「そしたら、言わされるんじゃないでしょ?」

あかり「へ?」

向日葵「失敗しましたわね、吉川さん!」

向日葵「命令がなければ、告白なんてしませんわ!」

ちなつ「どうかなぁ」にやっ

向日葵「な、なんですの?」

櫻子「めめめ、命令なくなっちゃった」

櫻子「負けじゃなくなっちゃったー」あわわ

向日葵「櫻子、混乱してるー!?」

76: 2012/07/07(土) 00:11:07.59 ID:eFTfKESr0
向日葵「ちょっと、落ち着きなさい、櫻子!」

櫻子「さ、先に言わなかったら」

櫻子「わたしの負けになったりすんの!?」あわわ

あかり「だから、なんで勝ち負けが?」

向日葵「ま、負けじゃないから」

向日葵「ちゃんと考えなさいな!」

櫻子「ひ、向日葵ー!」

向日葵「は、はい!?」

櫻子「ほんとは好きだから!」

櫻子「子供の頃から、ずーっと好きだったもんね!」

櫻子「ざまーみろ!」

向日葵「・・・・・・///」ぼふんっ

78: 2012/07/07(土) 00:18:04.69 ID:eFTfKESr0
櫻子「よっしゃー!これで負けないし!」

向日葵「・・・・・・///」

ちなつ「・・・・・・」にやっ

あかり「・・・・・・」

櫻子「あ、あれ?」

あかり「す、好きなんだ」

櫻子「へ?」

あかり「向日葵ちゃんのこと」

向日葵「・・・・・・///」

櫻子「あれぇぇぇぇぇ!?」

79: 2012/07/07(土) 00:20:29.86 ID:eFTfKESr0
ちなつ「向日葵ちゃんはどうするのぉ?」

向日葵「は?」

ちなつ「櫻子ちゃんだけに言わせといていいのぉ?」

向日葵「な、なにをですの?」

ちなつ「あれれ、負けを認めるんだぁ?」

あかり(まだやるのぉ!?)がーんっ

向日葵「わ、わたくしが櫻子ごときにっ」

櫻子「な、なんだとー?」

向日葵「さ、櫻子!」

櫻子「は、はい!?」

向日葵「あなたのことが好きですから!」

向日葵「あなたなんかより、ずーっと好きですわ!」

向日葵「勝てなくて残念でしたわね!」

櫻子「・・・・・・///」ぼふんっ

81: 2012/07/07(土) 00:26:55.16 ID:eFTfKESr0
あかり「ひ、向日葵ちゃん」

向日葵「え、あら?」

あかり「ふ、2人とも好きだったんだねぇ」

向日葵「は?」

櫻子「・・・・・・///」

向日葵「えぇぇぇぇぇ!?」

82: 2012/07/07(土) 00:28:41.38 ID:eFTfKESr0
ちなつ「さぁて」

ちなつ「さっき命令解いちゃったし」

ちなつ「命令し直しだよね♪」

櫻子「ま、ままま」

向日葵「まだなにか!?」

ちなつ「うーん、そうだなぁ」

あかり(ちなつちゃん、容赦なさすぎだよぉ)あせあせ

櫻子「・・・・・・」どきどき

向日葵「・・・・・・」どきどき

ちなつ「手を繋いだまま、家まで帰る」

ちなつ「これで、許したげる♪」

櫻子「ててて、手を繋いだままー?」

向日葵「家までですの!?」

83: 2012/07/07(土) 00:30:53.10 ID:eFTfKESr0
~5分後~

あかり「ちゃ、ちゃんと手を繋いで帰ったねぇ」

ちなつ「繋がないと、針千本だしね」

あかり(本気だったんだ)たじっ

あかり「そ、それにしても」

あかり「びっくりだなぁ、あんな張り合ってたのに」

ちなつ「もう、どこ見てるのよ、あかりちゃん」

ちなつ「あんなバレバレだったじゃない」

あかり「そうなんだぁ」ほぇぇ

84: 2012/07/07(土) 00:32:56.10 ID:eFTfKESr0
ちなつ「ということで、あかりちゃん」

あかり「どしたの?」

ちなつ「2人になっちゃったけど、ゲーム続けよっか」

あかり「え?」

ちなつ「まだ終わってないよ、王様ゲーム」

あかり「え?」

ちなつ「まずは、わたしの家にいこっ」

あかり「え?」

ちなつ「練習の続き、しよ♪」

あかり「え?」

ちなつ「キスの先が、まだだったよねぇ」にやぁ

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

87: 2012/07/07(土) 00:40:40.67 ID:eFTfKESr0
~向日葵宅前~

向日葵「つ、着きましたわね」

櫻子「やっとだしー」

向日葵「てて、手を離しなさいな」

櫻子「向日葵こそ」

向日葵「・・・・・・///」

櫻子「・・・・・・///」

がちゃっ

櫻子・向日葵「!?」びくっ

楓「おかえり、お姉ちゃん」

88: 2012/07/07(土) 00:47:12.72 ID:eFTfKESr0
楓「あれ?」

楓「おててなんか繋いで、どうしたの?」

向日葵「こ、こここ、これはっ」

櫻子「なんでもない!なんでもないからっ!」

楓「ふぅん」

楓「やっと、素直になれたんだね」

櫻子「へ?」

楓「長かったけど、おたがいを責めないであげて?」

楓「つんでれが、素直になるのは」

楓「とても難しいって、テレビで言ってたもん」

89: 2012/07/07(土) 00:49:38.58 ID:eFTfKESr0
向日葵「そ、そうなのね」

櫻子「ず、ずいぶん、物知りだねー」

楓「えへへ///」

楓「ということで、お出掛けしてきます」

楓「ごゆっくり」ぺこっ

櫻子「い、いってらっしゃーい」

向日葵「気を付けてね」

櫻子「・・・・・・」

向日葵「・・・・・・」

櫻子「ってぇ」

櫻子・向日葵「誰がツンデレだー(ですの)!?」ぴたっ



END

90: 2012/07/07(土) 00:50:01.62 ID:OkMRaq+c0
まさかのカエデサン

91: 2012/07/07(土) 00:50:31.54 ID:MSVvKkG70
おっつん

引用: 京子「待ってろ、あかりー!」櫻子ちゃんの巻