1: 2016/02/06(土) 22:53:01.16 ID:RuJNp+/S0
デデッデデー デデッデデーン

ドカーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イ工口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン



2: 2016/02/06(土) 22:53:44.90 ID:RuJNp+/S0
漣「…っていうのをやりたいんですよ!」

吹雪「はぁ…」

叢雲「何それ?」

漣「だーかーら、戦隊モノだよ!戦隊モノ!」

漣「面白そうじゃん!?」

電「せ、戦隊モノ、ですか?」

五月雨「私たちで戦隊って言ったら、別のになっちゃうんじゃ…」

漣「あー…まあ、それはそれ、これはこれということで…」

3: 2016/02/06(土) 22:54:26.82 ID:RuJNp+/S0
叢雲「そもそも、何で私たちなのよ」

吹雪「第七駆逐隊でやればよかったんじゃないの?」

漣「うーん、それも考えたんだけどねぇ…」

漣「やっぱり五人いたほうが良いと思いまして!」

叢雲「だったら色もそろえなさいよ」

漣「だって、叢雲ちゃんグリーンってイメージないし…」

叢雲「まあ、そうかもしれないけど…」

漣「あ、それとも赤と黄で構成された戦隊のほうがよかった?」

叢雲「ぶっ飛ばすわよ」

漣「んで、漣とかかわりのある五人って言ったらこうかなーと」

電「そういえば、この五人はこの鎮守府に初めて配備されたメンバーなのです」

五月雨「だから、『ショキカンジャー』なの?」

漣「イエス!」

4: 2016/02/06(土) 22:55:07.57 ID:RuJNp+/S0
吹雪「でも、やるって言ってもねぇ…」

五月雨「具体的には、何をするの?」

漣「うっ!!え、えーと…」

叢雲「…考えずに発案したの?」

漣「さ、サーセン…」

叢雲「はぁ…あんたの計画性のなさには呆れるわ」

漣「うぅ…何も言えねぇ…」

5: 2016/02/06(土) 22:55:41.48 ID:RuJNp+/S0
漣「じゃ、じゃあ、今からそれを考えたいと思います…」

吹雪「そ、そもそも私たち、やるって言ってないけど」

漣「わかってる!わかってるけど待って!もう少し話を聞いてよ!」

吹雪「うーん、でも…」

五月雨「ま、まあ、いいんじゃない?すごくやりたいみたいだし、もう少し聞いてあげようよ」

電「今日はみんなお休みですし、せっかくだから聞くのもいいと思うのです」

叢雲「暇つぶしにはなりそうだし、私も聞いてあげるわ」

吹雪「…そうだね。漣ちゃん、もう少し聞くよ」

漣「うぅ…みんなの優しさが五臓六腑に染み渡るぜ…」

6: 2016/02/06(土) 22:56:28.67 ID:RuJNp+/S0
漣「さて、じゃあまずは何から…」

電「あの、いいですか?」

漣「はい、電ちゃん!」ビシッ

電「戦隊モノ、ということは、敵となる悪の組織がいると思うのですが…」

叢雲「確かに、敵がいないとお話にならないわね」

五月雨「私たちの敵って言ったら…深海棲艦?」

吹雪「でもそれいつもとやってること変わらないよ?」

漣「うーん、いきなり難しい問題が来ましたねぇ」

電「どうするのです?」

漣「深海棲艦と戦うときに、戦隊風に戦う、というのもアリですが…」

漣「確実に怒られてしまうのでそれはナシの方向で」

叢雲「そりゃそうね」

7: 2016/02/06(土) 22:56:56.05 ID:RuJNp+/S0
漣「なので、何か別の敵は…」

五人「う~ん…」

吹雪「敵って言ってもねぇ…」

電「思いつかないのです…」

叢雲「やっぱりこの話やめない?」

漣「ちょ、ちょっと待ってくださいよー!もうちょっと考えてよ!」

漣「何かないの!?具体的な敵じゃなくてもいいから何か言ってよ!何かヒントになるかもしれないし!」

漣「最近あった変わったこととか、昨日の晩御飯とかでいいからさー!」

吹雪「昨日はカレーだったねぇ」

電「おいしかったのです」

漣「本当に言うんじゃねーッ!頭脳が間抜けか!?テメーら!!」

叢雲「どっちなのよ…」

8: 2016/02/06(土) 22:58:00.26 ID:RuJNp+/S0
五月雨「…あ、変わったことと言えば」

漣「ん!何何!?五月雨ちゃん!」グイグイ

五月雨「うわっ!?え、えっと、大したことじゃないんだけど…」

五月雨「最近、鎮守府で変わったことが起きてるらしいよ」

吹雪「変わったこと?」

五月雨「うん。夕張さんと明石さんの工具がなくなったり、屋根裏や床下から変な音が聞こえたり」

五月雨「時々地響きが聞こえたり、資材が急になくなったりするって…」

叢雲「最後のは大型艦建造しすぎてるからじゃないの?」

五月雨「そうかもしれないけど、とにかくそういうことが最近頻繁に起こるらしいよ」

10: 2016/02/06(土) 22:58:47.56 ID:RuJNp+/S0
吹雪「確かに最近変な音よく聞く気がする…ネズミかと最初は思ったけど、ちょっと音が変だもんね」

電「そういえば、電もこの間変なものを見たのです」

五月雨「どんな?」

電「港に、小さな黒い物体が浮かんでたのです。もう一度見たら消えてたので、見間違いと思ったのですが…」

叢雲「潜る練習してたまるゆじゃなくて?」

電「まるゆさんは白いから違うと思うのです…」

電「それに…小さいといっても、大人の人くらいの大きさでした」

吹雪「うーん…どう思う?漣ちゃん」

漣「間違いねぇ、奴の仕業だ」

叢雲「誰よ、それ」

漣「ドン・サウザンドってやつの…」

叢雲「ぶっ飛ばすわよ」

11: 2016/02/06(土) 22:59:28.00 ID:RuJNp+/S0
漣「冗談はさておき…まあ、気になるところではありますな」

五月雨「でも、戦隊モノの敵とは関係ないよね…」

漣「いや!きっとこれは裏で悪の組織が関係しているに違いない!」

吹雪「そうなの?」

漣「私のゴーストがそう囁いている!」

叢雲「半分やけくそでしょ、あんた」

漣「えー、では、ショキカンジャーの目的として、『敵につながるかもしれない異常現象の解明』が提示されました」

電「それは戦隊というか…」

五月雨「探偵っぽいよね…」

漣「いいのいいの!細けぇこたぁ気にすんな!」

13: 2016/02/06(土) 23:00:04.51 ID:RuJNp+/S0
吹雪「まあ、戦隊どうこうは置いといて、気になるよね」

漣「ちょ、置いとかないで」

叢雲「そうね。電が見た黒いのとか、もしかしたら深海棲艦がかかわってるかもしれないし」

五月雨「じゃあ、今から調べてみる?」

電「そうするのです」

漣「あのー、ちょっと…えー、ちょっと待ってー…」

吹雪「どうしたの漣ちゃん?来ないの?」

漣「…あー!もう!わかったよ!戦隊の話はあとにするよ!」

14: 2016/02/06(土) 23:00:54.76 ID:RuJNp+/S0


吹雪「とりあえず電ちゃんの言ってた黒い物体を探しに来たけど…」

叢雲「何もないわね…」

電「たしか、このあたりだったのですが…」

電「本当に見間違いだったかもしれないですし、そうじゃなかったとしても、今日も現れるとは限らないですから…」

五月雨「まあ、念のためもう少し調べてみようよ。他にすることもないし」

漣「戦隊の話はー?」

叢雲「もう少し内容を考えてから話しなさい」

漣「ぶー」

15: 2016/02/06(土) 23:01:40.39 ID:RuJNp+/S0
吹雪「周辺を調べられるよう、艤装も着けてきたし、海上に出ようか」

五月雨「そうだね、じゃあ…」

電「!!み、みんな!あれなのです!!」

四人「!!」バッ

電が指さした先には、謎の黒い物体が浮かんでいた!

五月雨「な、何あれ…」

叢雲「ただの漂流物…ではなさそうね」

電「間違いないのです…この前見たのと同じなのです!!」

漣「どうする?吹雪ちゃん」

吹雪「様子を見よう…みんな、目を離しちゃだめだよ」

16: 2016/02/06(土) 23:02:24.13 ID:RuJNp+/S0
黒いの「…」プカプカ

五人「…」

叢雲「…なんか、近づいてきてない?」

漣「本当だ…しかも、動いてる…」

吹雪「一体何なの…?」

ザパァ

五人「!!」

バシャッ ペタペタ

五人「…!?」

駆逐イ級の被り物?をした、全身黒タイツの男が現れた!

五人「…」

17: 2016/02/06(土) 23:03:19.92 ID:RuJNp+/S0
イ級?「イーッシッシ、今回もうまく乗りこめたイー」

イ級?「偵察もこれで三回目になるから、次からもっと大勢で乗り込めるイー」

吹雪「…何あの不審者」

電「と、とっても怖いのです」

イ級?「さて、今日の残りの仕事を…ん?」

イ級?「!!か、艦娘だイー!見つかったイー!!」

五月雨「き、気づかれちゃった!どうしよう?」

叢雲「落ち着きなさい。とりあえず、艤装はあるんだから、いざとなればそれで・・・」

漣「え、それ氏ぬのでは?」

叢雲「正当防衛よ。問題ないわ」

漣「あれがもしイ級のコスプレしたご主人様だったら?」

叢雲「全く問題ないわね。不審者であることには変わりないもの」

漣「oh…」

18: 2016/02/06(土) 23:04:41.03 ID:RuJNp+/S0
イ級?「こ、こうなったら氏んでもらうイー!覚悟ー!」ダダダ

電「こ、こっちに来たのです!」

吹雪「えーい、仕方ない!みんな、撃ち方用意!!」

ジャキン

吹雪「撃ち方始めぇー!!」

ドーン ドーン ドーン

漣「やったか!?」

叢雲「ちょ、なんで自分からフラグ立てていくのよ」

漣「だいじょーぶだって、深海棲艦でも駆逐艦くらいだったら、今の攻撃を喰らったらただじゃ…」

シュゥゥゥゥ

イ級?「イーッシッシ…そんなものかイー?」

イ級?は、攻撃を喰らったにもかかわらず、無傷で立っている!

叢雲「んな…!」

漣「さ、漣のせいじゃないよね?ね?」

19: 2016/02/06(土) 23:05:43.14 ID:RuJNp+/S0
五月雨「も、もう一度撃とう!みんな、構えて!」

ジャキン ドーンドーン

イ級?「イーッシッシ、無駄だイー。お前たちの攻撃はこのイーには通らんイー」

電「そ、そんな…!」

吹雪「くっ…私たちだけじゃだめだ、他に誰か…」

叢雲「あーもう、どうしてこういうときに限って港に誰もいないのよー!」

電「電が誰か呼んでくるのです!今出撃や演習で出払ってますが、何人かは…」

吹雪「わかった!じゃあ電ちゃん、おねが…」

叢雲「!吹雪、避けなさい!」

ドカッ

吹雪「ぐはっ…!」

五月雨「吹雪ちゃん!」

20: 2016/02/06(土) 23:06:16.07 ID:RuJNp+/S0
イ級?「イーッシッシ、貴様らは艤装での攻撃が通らなければ、ただの小娘と同じだイー」

吹雪「ぐっ…」

イ級?「このまま氏んでもらうイー!」ブンッ

叢雲「吹雪!」

五月雨「吹雪ちゃん!」

電「吹雪さん!」

吹雪(よ、避けなきゃ…!)

ブオッ

吹雪(!ダメ、当た…)


漣「漣キィーック!!!」ドゴォ

イ級?「イーーーーーッ!!??」ドザァ

四人「!?」

21: 2016/02/06(土) 23:07:20.75 ID:RuJNp+/S0
漣「大丈夫!?吹雪ちゃん!」

吹雪「さ、漣ちゃん!?あ、ありがとう」

漣「気を付けて、まだ来るよ!」

イ級?「イテテ…こ、この小娘が…!」スクッ

吹雪(どういうこと…?艤装での砲撃は効かないのに、打撃は通るなんて…)

吹雪(と、とにかく、漣ちゃんに倣って、私も…!)

イ級?「イーッ!!」ブオッ

吹雪「えーい!!」ブンッ

ドゴォ

吹雪のパンチがイ級?の顔面?に当たった!

吹雪「よし、これで…!」

イ級?「…」

吹雪「…あれ?」

22: 2016/02/06(土) 23:07:54.32 ID:RuJNp+/S0
イ級?「イーッ!!」ブンッ

吹雪「うわっ!」シュバッ

吹雪(ど、どうして…?キックのほうが威力が強いから?)

吹雪(でも、砲撃と同じで、まったく効いてない感じだった…どうして?)

漣「あー、違うよ吹雪ちゃん」

吹雪「え?」

漣「技名叫ばないと」

吹雪「わ、技名?」

漣「そう。漣もさっき叫んだじゃん。『漣キィーック』って」

吹雪「え?ちょ…え?」

漣「あ、ほら来るよー」

イ級?「イッー!!」ブンッ

23: 2016/02/06(土) 23:08:39.62 ID:RuJNp+/S0
吹雪(な、何?技名って…)

吹雪(…えーい、ままよ!)

吹雪「吹雪パーンチ!」ドゴォ

イ級?「イーーーーーッ!!」ドガッ

吹雪「あ、効いた」

漣「ね?言った通りっしょ?」

24: 2016/02/06(土) 23:09:10.00 ID:RuJNp+/S0
漣「ほーら、次叢雲ちゃーん」

叢雲「え?私もやるの?」

漣「ほらほらなんでもいいからー」

叢雲「…えーい、仕方ないわね!」ダダッ

イ級?「イ…イ?」ムクッ

叢雲「叢雲アッパー!!」ドガァ

イ級?「イーーーーッ!!」バビューン

すさまじい威力!!あまりの衝撃に、イ級?は3メートルゲOンした!

25: 2016/02/06(土) 23:09:39.23 ID:RuJNp+/S0
叢雲「え?そんなに?」

漣「はいはい、次、五月雨ちゃーん!」

五月雨「え!?えっと、えーっと…」ダダッ

イ級?「ぐふぅ…た、助けて…」ビクビク

五月雨「さみだ…うわぁっ!?」ツルッ

五月雨「さ、五月雨…ローリング!!」バキィッ

イ級?「イッーーーー!!??」

五月雨はイ級?の手前で転び、そのまま一回転して踵落としを喰らわせた!

26: 2016/02/06(土) 23:10:18.15 ID:RuJNp+/S0
五月雨「いたた…まあ、何とかなったけど…」

漣「じゃあ、ラスト!電ちゃーん」

電「は、はわわ!え、えーと…」ダダッ

イ級?「ひぃっ!許してください!今ので腕と足が折れました!再起不能です!動けませーん!」

叢雲「嘘でしょ」

イ級?「まあね」

電「い、電…ダイナマイト!」ビュンッ

イ級?「えっ」

電のお得意技(衝突)が決まった…

ドゴォォォォォォォォォォ

27: 2016/02/06(土) 23:10:52.74 ID:RuJNp+/S0
──────────

──────

───

電「うぅ…痛いのです」ヒリヒリ

叢雲「強力だけど、危険な技ね…」

イ級?「イ…」ビクビク

吹雪「で、どうしよう?この人」

五月雨「とりあえず、工廠にでも拘束してもらって、提督に報告しようか」

吹雪「そうだね」

28: 2016/02/06(土) 23:11:40.27 ID:RuJNp+/S0
イ級?「お、お前ら、何者だイー…ただ者じゃないイー…」

吹雪「え?いや、私たちはただの…」

漣「のんのん、吹雪ちゃん。そこはアレですよ、ア・レ」

吹雪「あれ?」

漣「ほら、最初に説明した奴」

吹雪「あー…あれ?え?今やるの?」

漣「うん。本当は最初にやる奴だけど、終わった後でもいいと思うので」

叢雲「え、本当にやるの?」

漣「いーじゃんいーじゃん!!やってよー!!ねーみんなー!!」ジタバタ

五月雨「そ、そこまで言うなら…」

電「少し恥ずかしいですが、電はいいのです」

叢雲「…仕方ないわね、付き合ってあげるわ」

吹雪「…わかったよ、今回勝てたのは、漣ちゃんのおかげだもんね」

漣「よーし、じゃーいきましょー!」

29: 2016/02/06(土) 23:12:37.80 ID:RuJNp+/S0
デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イ工口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン

イ級?「イッ、イッーーーーーー!!?」

ドカァァァァァァァァァァン


漣「あ、爆発した」

吹雪「え、何で!?」

電「えっと…あの…」

叢雲「…」

五月雨「…どうしよう、これ」

吹雪「…とりあえず、司令官に報告しに行こうか」

30: 2016/02/06(土) 23:13:25.51 ID:RuJNp+/S0
執務室

提督「なるほど。大体わかった…」

提督「お手柄だったな、五人とも」

吹雪「え、信じてくれるんですか?」

提督「お前たちが嘘つくわけないだろ」

叢雲「さらっとすごいこと言うわね…」

漣(うひょっ!!これってもしかしてご主人様騙し放題!?)

提督「…やっぱり漣は違うかな」

漣「何故ばれたし!?」

提督「顔に出まくってたぞ」

漣「ありゃ、やっちまいました…」テヘペロ

31: 2016/02/06(土) 23:14:14.25 ID:RuJNp+/S0
提督「それにしても、不可解なことだらけだな…」

提督「イ級の頭の謎の男、その男への攻撃方法が、技名を叫んでの物理攻撃…」

電「そういえば、どうして漣さんは気づいたのです?」

漣「うん?」

五月雨「最初に攻撃したのって、漣ちゃんだよね」

漣「あー、あれはね…正直思い付きなんだけど…」

漣「ほら、ずっと戦隊モノの話してたじゃん?んで…」

漣「…あの不審者、戦闘員にしか見えなくてさ…」

四人(…確かに)

32: 2016/02/06(土) 23:15:03.14 ID:RuJNp+/S0
漣「で、そのままのノリでやってみたら、なんかうまくいって…」

叢雲「技名を叫んで攻撃するのが、戦隊モノと関係あると?」

漣「まあ、それはヒーローもの全般に言えるね。ライダーとか」

漣「戦隊モノはどちらかと言えば合体技を使うときかな。今回はまあ、例外だね」

漣「で、まあ考えたことがあるんですが…」

提督「何だ」

漣「…決めポーズで爆発もしましたし、もしかしたら…」

漣「…戦隊モノのノリで戦ったら、倒せる相手ってことなんじゃ…」

一同「…」

吹雪「…まあ、そうなるよね」

叢雲「否定できないわ…」

34: 2016/02/06(土) 23:16:05.33 ID:RuJNp+/S0
提督「うーん、なるほど・・・話を聞く限りではそうだな」

提督「…」

提督「…その男は、まだ仲間がいるようなことを言ったんだったな?」

五月雨「はい。『偵察が済んだから次はもっと大勢で乗り込める』って…」

電「あと、何かここでやっているようなことを言っていたのです」

提督「なるほど…」

提督「…完全に、仮説なんだが…」

提督「その男の出現と、最近鎮守府で起きている異常現象…なにか関わりがあるかもしれん」

五人「!」

35: 2016/02/06(土) 23:16:45.88 ID:RuJNp+/S0
提督「…よし、わかった」

提督「吹雪、叢雲、漣、電、五月雨」

提督「君たちにはしばらく、普通の艦娘としての任務から外れてもらう」

吹雪「え!?」

提督「その代わり、特別な任務を与える」

提督「その男の仲間の正体、異常現象の原因を探り、必要があれば撃滅せよ。いいな?」

五人「はいっ!」ビシッ

提督「よし、こちらからもできるだけサポートはする。頑張ってくれ」

36: 2016/02/06(土) 23:17:31.96 ID:RuJNp+/S0
吹雪「まさかこんなことになるなんて…」

漣「ヨッシャー!!戦隊結成キタコレ!!」

叢雲「こいつの思い通りになってしまったわね…」

五月雨「まあ、いいんじゃないかな。私は楽しそうだと思うよ」

電「電も、なんだか楽しくなってきたのです」

漣「お、二人も戦隊の良さに気が付いた?」

叢雲「…ま、こうなったからには、最後まで付き合うわよ」

吹雪「よし、みんな、頑張ろう!」

37: 2016/02/06(土) 23:18:16.73 ID:RuJNp+/S0
漣「…あ、そうだ、リーダーなんだけど」

漣「吹雪ちゃん、お願いします」

吹雪「え!?何で私!?漣ちゃんじゃないの!?」

漣「だってほら、レッドだし。漣はピンクだし」

吹雪「わけわかんないよー!」

叢雲「いいんじゃない?リーダー」

電「よろしくお願いします、リーダー」

五月雨「頑張って、リーダー!」

吹雪「みんなまでー!うう…」

吹雪「わかったよー!やるよ、リーダー!」

漣「おお、それでこそ吹雪ちゃーん!」

38: 2016/02/06(土) 23:18:46.27 ID:RuJNp+/S0
吹雪「それじゃあ改めて…」

吹雪「駆逐戦隊、ショキカンジャー!頑張るぞー!!」

五人「おー!!」


第一話「結成!ショキカンジャー」 艦

40: 2016/02/06(土) 23:19:26.64 ID:RuJNp+/S0
次回予告

リーダーのレッド、吹雪です!
まさかこんなことになるなんて…でも、司令官から任せられた任務、全うして見せます!
それにしても、戦隊かぁ…必要なものがたくさんあるよね
拠点に武器、戦闘服…どうする気なのかな?漣ちゃん
え?考えてない!?ちょっとー!しっかりしてよー!

次回、第二話「変身したい!」
次回もまた、見てくださいね、司令官!

41: 2016/02/06(土) 23:20:01.81 ID:RuJNp+/S0
というわけで、今日はここまで
続きはまた明日

42: 2016/02/06(土) 23:20:46.33 ID:d0v+qu0B0
次回が案外楽しみだったり
これが当分は楽しみになりそう

引用: 駆逐戦隊!ショキカンジャー!!