154: 2016/02/11(木) 00:50:35.98 ID:I+HapyAJ0
最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!
前回:第二話「変身したい!」
第三話「武器がほしい!」
ショキカンジャー本拠地にて
吹雪「はい、それでは、第三回ショキカンジャー会議を始めます」
パンパカパーン
吹雪「漣ちゃん。それ愛宕さんに怒られるからやめて」
漣「ちぇー」
電「それで、今日は何を話し合うのです?」
吹雪「前回、私たちの仮説が正しいことが実証されました」
五月雨「戦隊らしく戦えばいいっていうのだね」
吹雪「しかし、敵も幹部みたいな人が現れて、油断はできなくなりました」
吹雪「これから先、もっと戦いは厳しくなるでしょう」
吹雪「そこで、さらなる戦力増強をしたいと思います」
叢雲「さらなる戦力、ねぇ…」
155: 2016/02/11(木) 00:51:21.06 ID:I+HapyAJ0
漣「…ありゃ?叢雲ちゃん。いつものアレはどうしたの?」
叢雲「アレって?」
漣「ああ!」
叢雲「そういうのいいから」
漣「ほら、あの槍みたいなやつ」
叢雲「ああ、あれ?今日は部屋に置いてきたわよ」
電「そもそもあれって、何に使うのです?」
五月雨「艦隊戦じゃ使わないよね」
叢雲「あ、あれは、その…」
叢雲「アレって?」
漣「ああ!」
叢雲「そういうのいいから」
漣「ほら、あの槍みたいなやつ」
叢雲「ああ、あれ?今日は部屋に置いてきたわよ」
電「そもそもあれって、何に使うのです?」
五月雨「艦隊戦じゃ使わないよね」
叢雲「あ、あれは、その…」
156: 2016/02/11(木) 00:51:58.03 ID:I+HapyAJ0
吹雪「そういえば、私も知らないな…何なの?あれ」
叢雲「え、ええと、あー…」
漣「…もしかして、ただキャラ付けのためだけにもってるとか?」
叢雲「ち、違うわよ!ただ、最初に支給された装備の中に入ってて…」
叢雲「…なんか、気に入ってるから、持ってるだけで…」
叢雲「…意味なんか、ないわよ…」
四人「…」
叢雲「え、ええと、あー…」
漣「…もしかして、ただキャラ付けのためだけにもってるとか?」
叢雲「ち、違うわよ!ただ、最初に支給された装備の中に入ってて…」
叢雲「…なんか、気に入ってるから、持ってるだけで…」
叢雲「…意味なんか、ないわよ…」
四人「…」
157: 2016/02/11(木) 00:52:25.14 ID:I+HapyAJ0
吹雪「…なんか、ごめんね」
五月雨「大丈夫!あれ、かっこいいから!」
電「天龍さんたちも同じようなの持ってるから大丈夫なのです!」
漣「改二になったら消えるしね」
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
漣「おっと、ごめんごめん。大丈夫、結構いけてるよ!」
叢雲「…みじめだわ…」
五月雨「大丈夫!あれ、かっこいいから!」
電「天龍さんたちも同じようなの持ってるから大丈夫なのです!」
漣「改二になったら消えるしね」
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
漣「おっと、ごめんごめん。大丈夫、結構いけてるよ!」
叢雲「…みじめだわ…」
158: 2016/02/11(木) 00:52:54.56 ID:I+HapyAJ0
電「あ、今の話で思いついたのですが」
吹雪「ん?」
電「戦力増強のために、武器を作るのはどうでしょう?」
五月雨「武器かぁ…確かにあったほうが良いよね」
漣「確かに戦隊モノでは鉄板ですな~」
吹雪「武器か…そうだね、考えてみよう」
叢雲「はぁ…」
漣「先生ー、まだ叢雲ちゃんがブルーです」
叢雲「丸くなって氏にたい…」
吹雪「む、叢雲ちゃん!気をしっかり持って!」
吹雪「ん?」
電「戦力増強のために、武器を作るのはどうでしょう?」
五月雨「武器かぁ…確かにあったほうが良いよね」
漣「確かに戦隊モノでは鉄板ですな~」
吹雪「武器か…そうだね、考えてみよう」
叢雲「はぁ…」
漣「先生ー、まだ叢雲ちゃんがブルーです」
叢雲「丸くなって氏にたい…」
吹雪「む、叢雲ちゃん!気をしっかり持って!」
159: 2016/02/11(木) 00:53:31.09 ID:I+HapyAJ0
吹雪「き、気を取り直して…」
吹雪「武器って言っても色々あるよね」
五月雨「剣、槍、弓…どう使うかで戦い方も変わってくるよ」
電「みなさん、何か使いたい武器はあるのですか?」
叢雲「いや、別に…」
吹雪「思いつかないなぁ…」
五月雨「漣ちゃんはあるの?」
漣「いやー、漣にもないなー」
吹雪「武器って言っても色々あるよね」
五月雨「剣、槍、弓…どう使うかで戦い方も変わってくるよ」
電「みなさん、何か使いたい武器はあるのですか?」
叢雲「いや、別に…」
吹雪「思いつかないなぁ…」
五月雨「漣ちゃんはあるの?」
漣「いやー、漣にもないなー」
160: 2016/02/11(木) 00:54:01.54 ID:I+HapyAJ0
叢雲「あら、以外ね。てっきり『これが使いたーい!』って、マニアックなのを出してくるかと思ったわ」
漣「こういうのはイメージが大事だからね。個人の願望だけじゃ決められんのよ」
吹雪「なるほど、イメージか…」
叢雲「そうねぇ…意外と難しいわね」
五月雨「うーん…とりあえず何か案を出してみようか」
五月雨「一人ずつ、メンバーのそれぞれの武器の案を考えてみようよ」
吹雪「そうだね。やってみようか」
漣「こういうのはイメージが大事だからね。個人の願望だけじゃ決められんのよ」
吹雪「なるほど、イメージか…」
叢雲「そうねぇ…意外と難しいわね」
五月雨「うーん…とりあえず何か案を出してみようか」
五月雨「一人ずつ、メンバーのそれぞれの武器の案を考えてみようよ」
吹雪「そうだね。やってみようか」
161: 2016/02/11(木) 00:54:29.94 ID:I+HapyAJ0
数分後
吹雪「じゃあ、みんな考えた?」
電「はい」
漣「じゃあ吹雪ちゃんから出してー」
吹雪「私?これだよ」
吹雪の案
吹雪 剣
叢雲 槍
漣 弓
電 ハンマー
五月雨 銃
四人「…」
吹雪「えっ、何その反応」
吹雪「じゃあ、みんな考えた?」
電「はい」
漣「じゃあ吹雪ちゃんから出してー」
吹雪「私?これだよ」
吹雪の案
吹雪 剣
叢雲 槍
漣 弓
電 ハンマー
五月雨 銃
四人「…」
吹雪「えっ、何その反応」
162: 2016/02/11(木) 00:54:55.49 ID:I+HapyAJ0
叢雲「何というか…」
漣「THE☆普通って感じ?」
吹雪「えー!?ひどい!」
五月雨「いや、無難でいいとは思うんだけど…」
電「というか、何で電はハンマーなのです!?」
吹雪「いや、黄色ってパワー系のイメージがあるから…」
叢雲「あと五月雨が銃って…パワーバランスどうなってるのよ」
五月雨「いきなり近代兵器だもんね」
吹雪「ぐっ…実は五月雨ちゃんのはいいのが思いつかなくて…」
五月雨「えー!?」
漣「THE☆普通って感じ?」
吹雪「えー!?ひどい!」
五月雨「いや、無難でいいとは思うんだけど…」
電「というか、何で電はハンマーなのです!?」
吹雪「いや、黄色ってパワー系のイメージがあるから…」
叢雲「あと五月雨が銃って…パワーバランスどうなってるのよ」
五月雨「いきなり近代兵器だもんね」
吹雪「ぐっ…実は五月雨ちゃんのはいいのが思いつかなくて…」
五月雨「えー!?」
163: 2016/02/11(木) 00:55:29.87 ID:I+HapyAJ0
吹雪「じゃ、じゃあ次叢雲ちゃんよろしく…」
叢雲「私のはこれね」
叢雲の案
吹雪 ハンドガン
叢雲 ショットガン
漣 アサルトライフル
電 バズーカ
五月雨 スナイパーライフル
漣「バイオじゃねーか!!」
叢雲「いいじゃない強くて」
吹雪「さっき私のにパワーバランスがどうこう言ってたくせにー!」
叢雲「だからバランスはいいじゃない」
吹雪「ハンドガンとバズーカでバランスがいいとは思えないよー!」
電「また電が重そうな武器なのです…」
叢雲「やっぱり黄色はパワー系の…」
五月雨「やっぱりそうなるんだ…」
叢雲「私のはこれね」
叢雲の案
吹雪 ハンドガン
叢雲 ショットガン
漣 アサルトライフル
電 バズーカ
五月雨 スナイパーライフル
漣「バイオじゃねーか!!」
叢雲「いいじゃない強くて」
吹雪「さっき私のにパワーバランスがどうこう言ってたくせにー!」
叢雲「だからバランスはいいじゃない」
吹雪「ハンドガンとバズーカでバランスがいいとは思えないよー!」
電「また電が重そうな武器なのです…」
叢雲「やっぱり黄色はパワー系の…」
五月雨「やっぱりそうなるんだ…」
164: 2016/02/11(木) 00:56:08.84 ID:I+HapyAJ0
吹雪「じゃあ、次、漣ちゃん」
漣「ほいさっさー!」
漣の案
吹雪 槍
叢雲 バックラー(しかも時間操作できる!)
漣 弓
電 銃(マスケット銃)
五月雨 剣
吹雪「ちょっと!漣ちゃんも私のと大差ないじゃない!」
電「この時間操作できるって何なのですか…?」
漣「時間止めたり、巻き戻したり…」
吹雪「めちゃくちゃだよそれ!どういうことなの!?」
漣「ほいさっさー!」
漣の案
吹雪 槍
叢雲 バックラー(しかも時間操作できる!)
漣 弓
電 銃(マスケット銃)
五月雨 剣
吹雪「ちょっと!漣ちゃんも私のと大差ないじゃない!」
電「この時間操作できるって何なのですか…?」
漣「時間止めたり、巻き戻したり…」
吹雪「めちゃくちゃだよそれ!どういうことなの!?」
165: 2016/02/11(木) 00:56:35.02 ID:I+HapyAJ0
叢雲「あー、吹雪。違うわ」
吹雪「え?」
叢雲「こいつ真面目に考える気0よ」
電「?どういうことなのです?」
五月雨「これってあれだよね…魔法少女だよね」
漣「おや、二人とも知ってたの?」
叢雲「知らなかったらどうするつもりだったのよ…」
吹雪「え?」
叢雲「こいつ真面目に考える気0よ」
電「?どういうことなのです?」
五月雨「これってあれだよね…魔法少女だよね」
漣「おや、二人とも知ってたの?」
叢雲「知らなかったらどうするつもりだったのよ…」
166: 2016/02/11(木) 00:57:04.22 ID:I+HapyAJ0
吹雪「よくわからないけど、次、電ちゃん」
電「はいなのです」
電の案
吹雪 スコップ
叢雲 チェーン
漣 鍬
電 スリングショット
五月雨 バット
五月雨「なにこれ革命軍!?」
漣「ちょ、電ちゃん…」
電「?剣とかは危ないので、身近にあるものを武器にしたのですが…」
叢雲「ある意味では一番危険よ、これ」
吹雪「スコップを持ったヒーローは想像できないなぁ…」
漣「実際スコップはかなり強いけどね」
電「はいなのです」
電の案
吹雪 スコップ
叢雲 チェーン
漣 鍬
電 スリングショット
五月雨 バット
五月雨「なにこれ革命軍!?」
漣「ちょ、電ちゃん…」
電「?剣とかは危ないので、身近にあるものを武器にしたのですが…」
叢雲「ある意味では一番危険よ、これ」
吹雪「スコップを持ったヒーローは想像できないなぁ…」
漣「実際スコップはかなり強いけどね」
167: 2016/02/11(木) 00:57:38.27 ID:I+HapyAJ0
吹雪「じゃあ、最後に五月雨ちゃん」
五月雨「私のはこれだよ」
五月雨の案
吹雪 メリケンサック
叢雲 ガントレット
漣 トンファー
電 ダガー
五月雨 鉤爪
吹雪「何でそんな超近接武器ばっかりなの!?」
五月雨「いや、なんとなく強そうだったから…」
漣「これはアレですか?漣はトンファーキックすればいいんですか?」
電「トンファーの意味がないのです…」
叢雲「ていうか、私のどっちかっていうと防具じゃない」
五月雨「でも多分殴ったら痛いよ?」
叢雲「そうでしょうけど…」
五月雨「私のはこれだよ」
五月雨の案
吹雪 メリケンサック
叢雲 ガントレット
漣 トンファー
電 ダガー
五月雨 鉤爪
吹雪「何でそんな超近接武器ばっかりなの!?」
五月雨「いや、なんとなく強そうだったから…」
漣「これはアレですか?漣はトンファーキックすればいいんですか?」
電「トンファーの意味がないのです…」
叢雲「ていうか、私のどっちかっていうと防具じゃない」
五月雨「でも多分殴ったら痛いよ?」
叢雲「そうでしょうけど…」
168: 2016/02/11(木) 00:58:07.94 ID:I+HapyAJ0
吹雪「で、全員の案が出そろったわけだけど…」
五人「…」
漣「思った以上にひどいことになりましたな」
電「みんな案が個性的なのです…」
叢雲「一名を除いてね」チラッ
吹雪「いや、普通っていうけど、結局私のが一番まともじゃん!」
五月雨「いいと思うんだけどなー、メリケンサック…」
吹雪「何でそここだわるの!?」
漣「仕方ない。吹雪ちゃんの案をベースに考えていきまっしょい」
五月雨「それがよさそうだね」
五人「…」
漣「思った以上にひどいことになりましたな」
電「みんな案が個性的なのです…」
叢雲「一名を除いてね」チラッ
吹雪「いや、普通っていうけど、結局私のが一番まともじゃん!」
五月雨「いいと思うんだけどなー、メリケンサック…」
吹雪「何でそここだわるの!?」
漣「仕方ない。吹雪ちゃんの案をベースに考えていきまっしょい」
五月雨「それがよさそうだね」
169: 2016/02/11(木) 00:58:50.70 ID:I+HapyAJ0
叢雲「じゃあまず、吹雪の剣から」
漣「ザ・キング・オブ・普通ですな」
吹雪「い、いいじゃん!武器って言ったら剣だよ!」
五月雨「剣っていっても色々あるよ。片手剣、両手剣、刀…」
叢雲「もっというと、グラディウスやフランベルジェ、クレイモアとか…」
電「レイピアやサーベル、ファルシオンなどもあるのです」
吹雪「そこまで考えてないよ!何かみんな武器に詳しくない!?」
漣「いやー、これまだ序の口ですよ」
電「ジャマダハルとかどうなのです?」
吹雪「いいよもう!普通のロングソードで!」
漣「ザ・キング・オブ・普通ですな」
吹雪「い、いいじゃん!武器って言ったら剣だよ!」
五月雨「剣っていっても色々あるよ。片手剣、両手剣、刀…」
叢雲「もっというと、グラディウスやフランベルジェ、クレイモアとか…」
電「レイピアやサーベル、ファルシオンなどもあるのです」
吹雪「そこまで考えてないよ!何かみんな武器に詳しくない!?」
漣「いやー、これまだ序の口ですよ」
電「ジャマダハルとかどうなのです?」
吹雪「いいよもう!普通のロングソードで!」
170: 2016/02/11(木) 00:59:19.30 ID:I+HapyAJ0
五月雨「次は叢雲ちゃんの槍だね」
吹雪「あ、これは根拠があるんだよ。ほら、さっきの話の…」
叢雲「…」ズーン
漣「おっと、ここで傷を抉りに来たー!」
電「酷いのです!」
五月雨「なんてタイミング…!」
吹雪「え!?ちょ、ちょっと待って!話を聞いて!」
吹雪「さっきの話のあの武器!あれを利用できるんじゃないかと思って!」
吹雪「あれをベースに武器を作れば、あれにも意味ができるよ!」
叢雲「…意味が…できる…?」
吹雪「あ、これは根拠があるんだよ。ほら、さっきの話の…」
叢雲「…」ズーン
漣「おっと、ここで傷を抉りに来たー!」
電「酷いのです!」
五月雨「なんてタイミング…!」
吹雪「え!?ちょ、ちょっと待って!話を聞いて!」
吹雪「さっきの話のあの武器!あれを利用できるんじゃないかと思って!」
吹雪「あれをベースに武器を作れば、あれにも意味ができるよ!」
叢雲「…意味が…できる…?」
171: 2016/02/11(木) 00:59:47.40 ID:I+HapyAJ0
電「そ、そうなのです!ずっと持ってる物ですから、叢雲さんも愛着があるでしょうし!ちょうどいいのです!」
五月雨「そうだよ!きっと、もっとかっこよくなるよ!」
漣「強そう」
叢雲「…」
叢雲「そ、そこまで言うなら…いいわよ」
漣「ちょろい」ニヤリ
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
五月雨「そうだよ!きっと、もっとかっこよくなるよ!」
漣「強そう」
叢雲「…」
叢雲「そ、そこまで言うなら…いいわよ」
漣「ちょろい」ニヤリ
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
172: 2016/02/11(木) 01:00:21.42 ID:I+HapyAJ0
電「次は漣さんの弓なのです」
漣「弓であることに異議はないよ~。漣もそうしたし」
叢雲「いや、あんたのは違うでしょ…」
五月雨「弓って言ってもどんなの?長弓?短弓?クロスボウ?」
漣「長弓とクロスボウは空母の皆さんに怒られそうだからな~」
吹雪「この間みたいな混戦だと、短弓のほうが良いんじゃないかな」
電「その方が扱いやすいと思うのです」
漣「あっちの方は長弓だけどね」
五月雨「いつまで引っ張るの、それ…」
漣「もう絶望する必要なんて、ない!」キリッ
叢雲「ぶっ飛ばすわよ」
漣「弓であることに異議はないよ~。漣もそうしたし」
叢雲「いや、あんたのは違うでしょ…」
五月雨「弓って言ってもどんなの?長弓?短弓?クロスボウ?」
漣「長弓とクロスボウは空母の皆さんに怒られそうだからな~」
吹雪「この間みたいな混戦だと、短弓のほうが良いんじゃないかな」
電「その方が扱いやすいと思うのです」
漣「あっちの方は長弓だけどね」
五月雨「いつまで引っ張るの、それ…」
漣「もう絶望する必要なんて、ない!」キリッ
叢雲「ぶっ飛ばすわよ」
173: 2016/02/11(木) 01:01:07.10 ID:I+HapyAJ0
吹雪「次は電ちゃんのハンマー…」
電「しょ、正直うまく扱える自信ないのです…」
漣「確かに黄色と言ったらパワー系だよね」
叢雲「…そういえば、電も武器持ってるじゃない」
四人「え?」
叢雲「ほら、艤装にぶら下がってる…」
五月雨「…もしかして、錨のこと?」
電「あ、あれは違うのです!」
叢雲「そう?雷がそんな感じで持ってるから、てっきり…」
吹雪「あー、確かにそんな感じするねぇ」
漣「あれが振り回せるんならハンマーもいけるんじゃないんですかね」
電「いや、どうでしょう…」
電「しょ、正直うまく扱える自信ないのです…」
漣「確かに黄色と言ったらパワー系だよね」
叢雲「…そういえば、電も武器持ってるじゃない」
四人「え?」
叢雲「ほら、艤装にぶら下がってる…」
五月雨「…もしかして、錨のこと?」
電「あ、あれは違うのです!」
叢雲「そう?雷がそんな感じで持ってるから、てっきり…」
吹雪「あー、確かにそんな感じするねぇ」
漣「あれが振り回せるんならハンマーもいけるんじゃないんですかね」
電「いや、どうでしょう…」
174: 2016/02/11(木) 01:01:36.03 ID:I+HapyAJ0
五月雨「いいんじゃないかな?ハンマー。電ちゃんにぴったりだと思うよ」
電「さ、五月雨さんまで…」
五月雨「だってほら、雷属性といったらハンマーだよ」
電「?どういうことなのです?」
叢雲「もしかしてミョルニルのこと?」
吹雪「ミョルニル?」
漣「北欧神話に出てくる、雷神トールが使ったとされるハンマーだよ」
吹雪「へー、そうなんだ」
電「そ、そもそも電は雷属性じゃないのです!」
叢雲「いいじゃない別に。何か問題あるの?」
電「も、問題はないのですが…」
漣「大丈夫大丈夫。意外といけるって」
電「…まあ、そんなに重くないなら…いいのです」
電「さ、五月雨さんまで…」
五月雨「だってほら、雷属性といったらハンマーだよ」
電「?どういうことなのです?」
叢雲「もしかしてミョルニルのこと?」
吹雪「ミョルニル?」
漣「北欧神話に出てくる、雷神トールが使ったとされるハンマーだよ」
吹雪「へー、そうなんだ」
電「そ、そもそも電は雷属性じゃないのです!」
叢雲「いいじゃない別に。何か問題あるの?」
電「も、問題はないのですが…」
漣「大丈夫大丈夫。意外といけるって」
電「…まあ、そんなに重くないなら…いいのです」
175: 2016/02/11(木) 01:02:06.38 ID:I+HapyAJ0
漣「最後は五月雨ちゃん、ですが…」
五月雨「ごめん、銃はちょっと…」
吹雪「これは…正直ごめん」
電「いつもの艤装と変わらないのです」
漣「ていうか、漣の弓の意味がなくなっちゃうじゃん!」
叢雲「これは考え直したほうが良いわね」
吹雪「でも何がいいかなー」
電「えっと、他の意見は…」
「スナイパーライフル」「剣」「バット」「鉤爪」
叢雲「…鉤爪使いたいの?」
五月雨「いや、そういうわけじゃなくて…」
漣「ベアクローのほうがよくない?」
五月雨「どっちも似たようなものだよ…」
五月雨「ごめん、銃はちょっと…」
吹雪「これは…正直ごめん」
電「いつもの艤装と変わらないのです」
漣「ていうか、漣の弓の意味がなくなっちゃうじゃん!」
叢雲「これは考え直したほうが良いわね」
吹雪「でも何がいいかなー」
電「えっと、他の意見は…」
「スナイパーライフル」「剣」「バット」「鉤爪」
叢雲「…鉤爪使いたいの?」
五月雨「いや、そういうわけじゃなくて…」
漣「ベアクローのほうがよくない?」
五月雨「どっちも似たようなものだよ…」
176: 2016/02/11(木) 01:02:37.45 ID:I+HapyAJ0
吹雪「鉤爪かぁ…武器としてはありだと思うけど」
電「どちらかと言えば、悪役のイメージなのです」
漣「ヒーローで言うとウルヴァリンくらいだもんなぁ」
叢雲「これは保留にしましょう」
叢雲「で、スナイパーライフル…」
漣「却下」
吹雪「結局それ銃だよ…」
電「では、バットは…」
五月雨「バットはちょっと…勘弁かなぁ」
吹雪「ただの不良だよね…」
漣「なら釘バットに」
叢雲「もっとヤバくなるでしょーが」
電「どちらかと言えば、悪役のイメージなのです」
漣「ヒーローで言うとウルヴァリンくらいだもんなぁ」
叢雲「これは保留にしましょう」
叢雲「で、スナイパーライフル…」
漣「却下」
吹雪「結局それ銃だよ…」
電「では、バットは…」
五月雨「バットはちょっと…勘弁かなぁ」
吹雪「ただの不良だよね…」
漣「なら釘バットに」
叢雲「もっとヤバくなるでしょーが」
177: 2016/02/11(木) 01:03:04.91 ID:I+HapyAJ0
吹雪「となると、残ったのは剣か鉤爪…」
電「でも、剣だと吹雪さんとかぶっちゃうのです」
叢雲「そうねぇ…それなら、鉤爪にする?」
五月雨「私はどっちでも…」
漣「…いや、ちょっと待ちんしゃい…」
電「?どうしたのです?」
漣「剣でも、刀ならありなんじゃない?」
五月雨「刀?」
漣「うん。さっき五月雨ちゃん、剣の種類の時、刀っつってたっしょ?」
五月雨「そういえば言った気がするよ」
電「でも、剣だと吹雪さんとかぶっちゃうのです」
叢雲「そうねぇ…それなら、鉤爪にする?」
五月雨「私はどっちでも…」
漣「…いや、ちょっと待ちんしゃい…」
電「?どうしたのです?」
漣「剣でも、刀ならありなんじゃない?」
五月雨「刀?」
漣「うん。さっき五月雨ちゃん、剣の種類の時、刀っつってたっしょ?」
五月雨「そういえば言った気がするよ」
178: 2016/02/11(木) 01:03:33.38 ID:I+HapyAJ0
漣「吹雪ちゃんは西洋のロングソード。五月雨ちゃんは東洋の刀」
漣「色彩は赤と青。この対比…アリじゃね?」
叢雲「なにがアリなのよ」
電「でも、悪くないと思うのです」
吹雪「うん。いいんじゃないかな」
五月雨「そ、そう?」
五月雨「みんながそういうなら…」
吹雪「よし、これで決定だね!」
電「早速明石さんたちに作ってもらうのです!」
漣「色彩は赤と青。この対比…アリじゃね?」
叢雲「なにがアリなのよ」
電「でも、悪くないと思うのです」
吹雪「うん。いいんじゃないかな」
五月雨「そ、そう?」
五月雨「みんながそういうなら…」
吹雪「よし、これで決定だね!」
電「早速明石さんたちに作ってもらうのです!」
179: 2016/02/11(木) 01:04:33.13 ID:I+HapyAJ0
工廠
夕張「来たか…!武器を作る時が…!」
明石「前回から…待っていた…この時を…!」
五人(相変わらずテンション高いなぁ…)
吹雪「じゃ、じゃあ、お願いしていいですか?」
夕張「もちろんよ。あ、ショキブレスも渡してくれる?ちょっと使うから」
五月雨「え?はい、わかりました」スッ
夕張「あと、叢雲ちゃんは、武器も借りておくわね」
叢雲「ええ、わかったわ」
明石「じゃあ三日くらい待ってね」
電「では、よろしくお願いします」
夕張「来たか…!武器を作る時が…!」
明石「前回から…待っていた…この時を…!」
五人(相変わらずテンション高いなぁ…)
吹雪「じゃ、じゃあ、お願いしていいですか?」
夕張「もちろんよ。あ、ショキブレスも渡してくれる?ちょっと使うから」
五月雨「え?はい、わかりました」スッ
夕張「あと、叢雲ちゃんは、武器も借りておくわね」
叢雲「ええ、わかったわ」
明石「じゃあ三日くらい待ってね」
電「では、よろしくお願いします」
180: 2016/02/11(木) 01:05:22.22 ID:I+HapyAJ0
五月雨「三日かぁ…その間敵が来ないといいけど」
漣「いやぁ、大丈夫でしょう。こういう時には襲ってこないのがお約束ですから」
叢雲「そんなこと言ってきたらどうするのよ…」
漣「その時はその時ですよ~」
吹雪「さて、じゃあ三日間どうしようか」
電「前回と同じく、異常現象を調べてみるといいのです」
五月雨「えーと、確か…」
・工具がなくなる(解決!)
・屋根裏や床下から変な音
・地響きが聞こえる
・資材がなくなる(提督のせい?)
叢雲「どれから調べてみる?」
電「一番調べやすそうなのは、屋根裏や床下からの音なのです」
吹雪「そうだね、じゃあ…」
う…うぅ…
五人「!!?」
漣「いやぁ、大丈夫でしょう。こういう時には襲ってこないのがお約束ですから」
叢雲「そんなこと言ってきたらどうするのよ…」
漣「その時はその時ですよ~」
吹雪「さて、じゃあ三日間どうしようか」
電「前回と同じく、異常現象を調べてみるといいのです」
五月雨「えーと、確か…」
・工具がなくなる(解決!)
・屋根裏や床下から変な音
・地響きが聞こえる
・資材がなくなる(提督のせい?)
叢雲「どれから調べてみる?」
電「一番調べやすそうなのは、屋根裏や床下からの音なのです」
吹雪「そうだね、じゃあ…」
う…うぅ…
五人「!!?」
181: 2016/02/11(木) 01:06:15.69 ID:I+HapyAJ0
漣「な、何事!?」
五月雨「あっちの方からうめき声が…!」
吹雪「とりあえず、行ってみよう!」
ダダッ
五人「!?」
五人が行った先で、赤城が倒れていた!
五月雨「あっちの方からうめき声が…!」
吹雪「とりあえず、行ってみよう!」
ダダッ
五人「!?」
五人が行った先で、赤城が倒れていた!
182: 2016/02/11(木) 01:06:43.06 ID:I+HapyAJ0
吹雪「あ、赤城さん!?」
叢雲「どうしたの!?一体!」
赤城「う…み、皆さん…」
電「どうしたのです!?苦しいのです!?」
赤城「ボ…ボ…」
五月雨「ボ?」
赤城「ボーキが…ほしいです…」ガクッ
五人「…」
漣「…とりあえず、空母寮に運ぼうか」
叢雲「どうしたの!?一体!」
赤城「う…み、皆さん…」
電「どうしたのです!?苦しいのです!?」
赤城「ボ…ボ…」
五月雨「ボ?」
赤城「ボーキが…ほしいです…」ガクッ
五人「…」
漣「…とりあえず、空母寮に運ぼうか」
183: 2016/02/11(木) 01:07:10.22 ID:I+HapyAJ0
空母寮
加賀「ごめんなさいね…赤城さんが」
吹雪「い、いいえ、大丈夫です」
電「ボーキサイトが、足りないのですか?」
加賀「そうなのよ…」
加賀「最近、資材が急になくなったりするのは知ってる?」
叢雲「え、あれは司令官が大型艦建造してるからじゃ?」
加賀「それがどうも違うみたいなの…」
加賀「提督が言うには、最近は全く大型艦建造はしてないそうよ」
漣「ほほう。それなのに資材は減る、と」
加賀「詳しいことは提督に聞くといいわ。それじゃあ」
吹雪「は、はい」
加賀「ごめんなさいね…赤城さんが」
吹雪「い、いいえ、大丈夫です」
電「ボーキサイトが、足りないのですか?」
加賀「そうなのよ…」
加賀「最近、資材が急になくなったりするのは知ってる?」
叢雲「え、あれは司令官が大型艦建造してるからじゃ?」
加賀「それがどうも違うみたいなの…」
加賀「提督が言うには、最近は全く大型艦建造はしてないそうよ」
漣「ほほう。それなのに資材は減る、と」
加賀「詳しいことは提督に聞くといいわ。それじゃあ」
吹雪「は、はい」
184: 2016/02/11(木) 01:08:00.08 ID:I+HapyAJ0
吹雪「うーん、資材が消える、かぁ…」
漣「何とも不思議ですな~」
電「どうやら、これから解決した方がよさそうなのです」
五月雨「でも、何でなくなるんだろう…」
叢雲「ボーキに関しては、空母の誰かが食べてるとか?」
五月雨「誰かって?」
叢雲「…誰でしょうね」
電「とにかく、司令官に聞いてみるのです」
漣「何とも不思議ですな~」
電「どうやら、これから解決した方がよさそうなのです」
五月雨「でも、何でなくなるんだろう…」
叢雲「ボーキに関しては、空母の誰かが食べてるとか?」
五月雨「誰かって?」
叢雲「…誰でしょうね」
電「とにかく、司令官に聞いてみるのです」
185: 2016/02/11(木) 01:08:29.57 ID:I+HapyAJ0
執務室
吹雪「失礼します」ガチャッ
提督「おっ、お前たちか。どうした?」
電「あの、司令官さんに聞きたいことが…」
提督「ん?何だ?」
叢雲「最近、資材がなくなってることについて聞きたいのだけど」
提督「ああ、そのことか…」
提督「確かに、最近著しく資材が減っている」
提督「遠征を繰り返しても減っていくくらいだ」
五月雨「それは深刻ですね」
提督「おかげで満足に出撃もできん…困ったものだ」
吹雪「失礼します」ガチャッ
提督「おっ、お前たちか。どうした?」
電「あの、司令官さんに聞きたいことが…」
提督「ん?何だ?」
叢雲「最近、資材がなくなってることについて聞きたいのだけど」
提督「ああ、そのことか…」
提督「確かに、最近著しく資材が減っている」
提督「遠征を繰り返しても減っていくくらいだ」
五月雨「それは深刻ですね」
提督「おかげで満足に出撃もできん…困ったものだ」
186: 2016/02/11(木) 01:08:55.34 ID:I+HapyAJ0
漣「どんな感じでなくなるんですか?」
提督「普通に倉庫に入れてたら急になくなる。荒らされた形跡はほとんどない」
提督「資材だけがすっと消えるわけだ」
吹雪「倉庫の警備を強化したりは?」
提督「もちろんした。しかし、少し目を離すとアウトだ。すぐに消えてしまう」
提督「いつなくなるかわからないんだ。ずっと気を張ってるわけにもいかんしな」
叢雲「なるほどねぇ…」
提督「今、深海棲艦に攻められたら、満足に迎撃もできないだろう。早急に解決したいのだが…」
吹雪「私たちが調査してみます」
提督「ありがとう。よろしく頼む…」
提督「普通に倉庫に入れてたら急になくなる。荒らされた形跡はほとんどない」
提督「資材だけがすっと消えるわけだ」
吹雪「倉庫の警備を強化したりは?」
提督「もちろんした。しかし、少し目を離すとアウトだ。すぐに消えてしまう」
提督「いつなくなるかわからないんだ。ずっと気を張ってるわけにもいかんしな」
叢雲「なるほどねぇ…」
提督「今、深海棲艦に攻められたら、満足に迎撃もできないだろう。早急に解決したいのだが…」
吹雪「私たちが調査してみます」
提督「ありがとう。よろしく頼む…」
187: 2016/02/11(木) 01:10:13.88 ID:I+HapyAJ0
電「事態は思ったより深刻なのです」
五月雨「とりあえず、問題の倉庫に行こうよ」
吹雪「そうだね。行ってみよう」
倉庫
ギィッ
???「誰だ!!」
吹雪「うわぁ!?」
長門「…なんだ、お前たちか」
叢雲「な、長門さんか…びっくりした」
五月雨「とりあえず、問題の倉庫に行こうよ」
吹雪「そうだね。行ってみよう」
倉庫
ギィッ
???「誰だ!!」
吹雪「うわぁ!?」
長門「…なんだ、お前たちか」
叢雲「な、長門さんか…びっくりした」
188: 2016/02/11(木) 01:10:50.33 ID:I+HapyAJ0
電「倉庫の警備してるのって、長門さんだったのです?」
長門「ああ、そうだ。出撃もないのでな。このように資材を見張っている」
長門「その様子だと、あの話を聞いたようだな」
漣「実際、どうなんですか?」
長門「…正直なところ、どうしようもない…」
長門「私以外にも何人かで見張っているが、やはり限界がある…」
長門「目を離したすきに消えてしまうんだ…燃料ならドラム缶ごと消えてしまう」
長門「ああ、そうだ。出撃もないのでな。このように資材を見張っている」
長門「その様子だと、あの話を聞いたようだな」
漣「実際、どうなんですか?」
長門「…正直なところ、どうしようもない…」
長門「私以外にも何人かで見張っているが、やはり限界がある…」
長門「目を離したすきに消えてしまうんだ…燃料ならドラム缶ごと消えてしまう」
189: 2016/02/11(木) 01:11:16.54 ID:I+HapyAJ0
五月雨「そんなことが起きてたなんて…」
長門「そうはいっても、ひどくなったのはここ数日の出来事だ。それ以前は少しずつ減ってただけだからな」
長門「だがしかし、現状は深刻だ…」
長門「提督は皆に配慮して黙っているが、いずれ全員に知られるだろうな…どうにかせねば」
吹雪「…あの、少しお手伝いさせていただいてもいいですか?」
長門「ん?別にかまわんぞ。むしろお願いしたいくらいだ」
長門「では、あっちの方を見張っててくれ」
長門「そうはいっても、ひどくなったのはここ数日の出来事だ。それ以前は少しずつ減ってただけだからな」
長門「だがしかし、現状は深刻だ…」
長門「提督は皆に配慮して黙っているが、いずれ全員に知られるだろうな…どうにかせねば」
吹雪「…あの、少しお手伝いさせていただいてもいいですか?」
長門「ん?別にかまわんぞ。むしろお願いしたいくらいだ」
長門「では、あっちの方を見張っててくれ」
190: 2016/02/11(木) 01:11:44.07 ID:I+HapyAJ0
漣「うーん、大変なことになってまいりましたな」
叢雲「またあの連中の仕業なのかしら?」
電「そうだと思うのです」
吹雪「とりあえず、実際に見張ってみよう」
五月雨「うん。何かわかるかもしれない」
数分後
叢雲「…」
電「何も起きないのです…」
吹雪「目を離しても変化はなし…か」
漣「そりゃそんな都合よくなくなったりしないよ」
五月雨「ま、まだ始めて数分だし、もうちょっと待とうよ」
叢雲「またあの連中の仕業なのかしら?」
電「そうだと思うのです」
吹雪「とりあえず、実際に見張ってみよう」
五月雨「うん。何かわかるかもしれない」
数分後
叢雲「…」
電「何も起きないのです…」
吹雪「目を離しても変化はなし…か」
漣「そりゃそんな都合よくなくなったりしないよ」
五月雨「ま、まだ始めて数分だし、もうちょっと待とうよ」
191: 2016/02/11(木) 01:12:28.43 ID:I+HapyAJ0
さらに数分後
吹雪「す…す…」
吹雪「スベスベマンジュウガニ…」
叢雲「に…ニシキヘビ」
漣「び…び…」
漣「…」
電「はい、負けなのです」
漣「くぅ~…『び』のつく動物って何だよ…」
電「ビーバーがあるのです」
漣「あー、そっかー!」
五月雨「…」
五月雨(なんか、みんな集中力が切れてる…)
五月雨(ダメダメ!私だけでもしっかりしないと…!)
吹雪「す…す…」
吹雪「スベスベマンジュウガニ…」
叢雲「に…ニシキヘビ」
漣「び…び…」
漣「…」
電「はい、負けなのです」
漣「くぅ~…『び』のつく動物って何だよ…」
電「ビーバーがあるのです」
漣「あー、そっかー!」
五月雨「…」
五月雨(なんか、みんな集中力が切れてる…)
五月雨(ダメダメ!私だけでもしっかりしないと…!)
192: 2016/02/11(木) 01:12:55.23 ID:I+HapyAJ0
さらにさらに数分後
電「では次の問題なのです。フィンランドの首都は?」
五月雨「オスロ!」
電「ぶぶー。正解はヘルシンキなのです。オスロはノルウェーなのです」
五月雨「あー、そうだった!」
漣「じゃあ罰ゲームで、語尾に『にゃん』をつけて自己紹介してください」
五月雨「い、いやだよ~」
吹雪「ほらほら五月雨ちゃん」
叢雲「罰ゲームなんだから」
五月雨「うう…」
五月雨「し、白露型六番艦…五月雨です…にゃん」
四人「ヒュー!」
長門(何をやっとるんだあいつらは…)
電「では次の問題なのです。フィンランドの首都は?」
五月雨「オスロ!」
電「ぶぶー。正解はヘルシンキなのです。オスロはノルウェーなのです」
五月雨「あー、そうだった!」
漣「じゃあ罰ゲームで、語尾に『にゃん』をつけて自己紹介してください」
五月雨「い、いやだよ~」
吹雪「ほらほら五月雨ちゃん」
叢雲「罰ゲームなんだから」
五月雨「うう…」
五月雨「し、白露型六番艦…五月雨です…にゃん」
四人「ヒュー!」
長門(何をやっとるんだあいつらは…)
193: 2016/02/11(木) 01:13:32.07 ID:I+HapyAJ0
叢雲「…ん?」
気が付くと、近くのドラム缶が一つ消えていた!
叢雲「!ちょ、ちょっとみんな!ドラム缶が消えてる!」
四人「!」
電「ぜ、全然気が付かなかったのです」
吹雪「だ、誰か何か見た!?」
五月雨「いや、何も見えなかったにゃん!」
漣「あ、五月雨ちゃん、もういいよそれ」
叢雲「なるほど…こんなふうに消えるのね」
五人(…でも)
五人(正直、油断してたしなぁ…)
吹雪「…今度は集中しておこう」
気が付くと、近くのドラム缶が一つ消えていた!
叢雲「!ちょ、ちょっとみんな!ドラム缶が消えてる!」
四人「!」
電「ぜ、全然気が付かなかったのです」
吹雪「だ、誰か何か見た!?」
五月雨「いや、何も見えなかったにゃん!」
漣「あ、五月雨ちゃん、もういいよそれ」
叢雲「なるほど…こんなふうに消えるのね」
五人(…でも)
五人(正直、油断してたしなぁ…)
吹雪「…今度は集中しておこう」
194: 2016/02/11(木) 01:14:15.29 ID:I+HapyAJ0
三十分後
漣「…」
漣「…」コクリコクリ
叢雲「寝るな」バシッ
漣「あいたっ」
吹雪「…まあ、そんなすぐには来ないよね」
五月雨「結構待ったけどなぁ…」
電「まだ三十分しかたってないのです」
叢雲「やっぱり、ずっと見張ってるのは大変…」
ザッ
五人「!!」
五人は音のした方を見たが、何もなかった
漣「…」
漣「…」コクリコクリ
叢雲「寝るな」バシッ
漣「あいたっ」
吹雪「…まあ、そんなすぐには来ないよね」
五月雨「結構待ったけどなぁ…」
電「まだ三十分しかたってないのです」
叢雲「やっぱり、ずっと見張ってるのは大変…」
ザッ
五人「!!」
五人は音のした方を見たが、何もなかった
195: 2016/02/11(木) 01:14:41.35 ID:I+HapyAJ0
吹雪「…確かに、音がしたよね?」
漣「全員聞いたよね…」
五月雨「うん、聞こえた…」
電「誰か、いるのでしょうか…?」
叢雲「でも何も…」
叢雲「…!」
また近くのドラム缶が消えていた!
叢雲「まただ…!またやられたわ…!」
漣「こりゃあ予想以上にやばいですな…」
漣「全員聞いたよね…」
五月雨「うん、聞こえた…」
電「誰か、いるのでしょうか…?」
叢雲「でも何も…」
叢雲「…!」
また近くのドラム缶が消えていた!
叢雲「まただ…!またやられたわ…!」
漣「こりゃあ予想以上にやばいですな…」
196: 2016/02/11(木) 01:15:19.68 ID:I+HapyAJ0
長門「どうだ?何かわかったか?」スタスタ
電「あ、長門さん」
五月雨「あの、見張ってるとき、何か音が聞こえたりはしませんか?」
長門「音?」
長門「…やはり、するのか…?」
五人「え?」
長門「実は、たまに聞こえるんだ…足音のようなものが…」
長門「しかし、気を張りすぎて幻聴が聞こえているのだと思ってな…」
長門「音のする方へ行き、いろいろと調べてみたりしたが、やはり何もない…だから気のせいだと…」
長門「だが、他の者たちもそう言うし、お前たちも…なら」
叢雲「誰か、倉庫に入ってきている…?」
長門「そうかもしれない」
電「あ、長門さん」
五月雨「あの、見張ってるとき、何か音が聞こえたりはしませんか?」
長門「音?」
長門「…やはり、するのか…?」
五人「え?」
長門「実は、たまに聞こえるんだ…足音のようなものが…」
長門「しかし、気を張りすぎて幻聴が聞こえているのだと思ってな…」
長門「音のする方へ行き、いろいろと調べてみたりしたが、やはり何もない…だから気のせいだと…」
長門「だが、他の者たちもそう言うし、お前たちも…なら」
叢雲「誰か、倉庫に入ってきている…?」
長門「そうかもしれない」
197: 2016/02/11(木) 01:16:04.72 ID:I+HapyAJ0
漣「他に何か不可解なことは?」
長門「不可解?そうだな…」
長門「…そういえば、偶然かもしれんが…消える資材は、いつもすぐには手の届かないところにある」
吹雪「手の届かないところ?」
電「そういえば、さっき消えたドラム缶も、他の資材に囲まれていたのです」
長門「ああ。だから尚更不思議なんだ」
長門「何故、簡単に持ち運べるところではないのか、と…」
叢雲「まさか、本当に消えてるとか…?」
漣「いいえ、そんなオカルトありえません」キリッ
長門「消えてるにしても、その理由がわからないことは変わらない。どうにかしなければならないことも、な」
長門「不可解?そうだな…」
長門「…そういえば、偶然かもしれんが…消える資材は、いつもすぐには手の届かないところにある」
吹雪「手の届かないところ?」
電「そういえば、さっき消えたドラム缶も、他の資材に囲まれていたのです」
長門「ああ。だから尚更不思議なんだ」
長門「何故、簡単に持ち運べるところではないのか、と…」
叢雲「まさか、本当に消えてるとか…?」
漣「いいえ、そんなオカルトありえません」キリッ
長門「消えてるにしても、その理由がわからないことは変わらない。どうにかしなければならないことも、な」
198: 2016/02/11(木) 01:16:37.29 ID:I+HapyAJ0
五月雨「そういえば、夜も警備してるんですか?」
長門「いや、実はな…夜はなぜか資材が消えないんだ」
吹雪「え?意外…」
長門「そうだろう。消え始めたころは、夜もある程度警戒していたのだが…」
長門「私たちの疲労もたまってきてな。ある日、夜は思い切って休んでしまったんだ」
長門「しかし翌日見てみると、昨日のままだ。資材は全く減っていなかった」
電「では、今はお昼の間だけ監視しているのです?」
長門「ああ。もっとも、その監視もほとんど意味がないがな…」
長門「いや、実はな…夜はなぜか資材が消えないんだ」
吹雪「え?意外…」
長門「そうだろう。消え始めたころは、夜もある程度警戒していたのだが…」
長門「私たちの疲労もたまってきてな。ある日、夜は思い切って休んでしまったんだ」
長門「しかし翌日見てみると、昨日のままだ。資材は全く減っていなかった」
電「では、今はお昼の間だけ監視しているのです?」
長門「ああ。もっとも、その監視もほとんど意味がないがな…」
199: 2016/02/11(木) 01:17:08.05 ID:I+HapyAJ0
叢雲「夜は誰も倉庫には来ないの?」
長門「そうだな…正直、我々も限界なんだ」
長門「警備は戦艦や重巡で回しているのだが、全員疲労がたまっている」
長門「できれば、かかわりたくないんだ…」
漣「まあ、夜の間に消えないんだったら来ないでしょうな~」
吹雪「…わかりました。いろいろ聞かせてくれて、ありがとうございました」
長門「何、礼には及ばんさ」
長門「お前たちの話は聞いている。頑張ってくれ」
五人「はいっ!」
長門「そうだな…正直、我々も限界なんだ」
長門「警備は戦艦や重巡で回しているのだが、全員疲労がたまっている」
長門「できれば、かかわりたくないんだ…」
漣「まあ、夜の間に消えないんだったら来ないでしょうな~」
吹雪「…わかりました。いろいろ聞かせてくれて、ありがとうございました」
長門「何、礼には及ばんさ」
長門「お前たちの話は聞いている。頑張ってくれ」
五人「はいっ!」
200: 2016/02/11(木) 01:17:37.81 ID:I+HapyAJ0
吹雪「じゃあ、とりあえず出ようか」
電「そうするのです」
叢雲「…うわっ!」コケッ
漣「え、何やってんの?叢雲ちゃん。何もないところで転んで」
漣「ドジっ子は五月雨ちゃん一人で十分だよ?」
五月雨「ちょ、ちょっと!漣ちゃん!」
叢雲「悪かったわね…」スクッ
叢雲(…何だったのかしら?今の…)
電「そうするのです」
叢雲「…うわっ!」コケッ
漣「え、何やってんの?叢雲ちゃん。何もないところで転んで」
漣「ドジっ子は五月雨ちゃん一人で十分だよ?」
五月雨「ちょ、ちょっと!漣ちゃん!」
叢雲「悪かったわね…」スクッ
叢雲(…何だったのかしら?今の…)
201: 2016/02/11(木) 01:18:04.03 ID:I+HapyAJ0
五月雨「さて、どうしようか?」
吹雪「とりあえず、本拠地に戻って会議を…」
夕張「あー、いたいた!叢雲ちゃーん!」ダダッ
電「夕張さん?」
叢雲「どうしたの?」
夕張「はぁ…はぁ…実は…」
夕張「ごめん!叢雲ちゃんの武器、失くしちゃった!」
五人「え!?」
吹雪「とりあえず、本拠地に戻って会議を…」
夕張「あー、いたいた!叢雲ちゃーん!」ダダッ
電「夕張さん?」
叢雲「どうしたの?」
夕張「はぁ…はぁ…実は…」
夕張「ごめん!叢雲ちゃんの武器、失くしちゃった!」
五人「え!?」
202: 2016/02/11(木) 01:18:31.66 ID:I+HapyAJ0
漣「な、なんであんな大きい物を…」
夕張「実は、さっきのあなたたちが工廠から出た後のことで…」
夕張『うーん、この槍…どう改造してやろうかしら』←槍を手に持ってる
明石『あ、夕張ちゃん。鋼材が足りないから、倉庫で取ってきてくれない?』
夕張『はーい、わかりました』←槍を持ったまま
倉庫
長門『ん?夕張か…なんだそれは?』
夕張『え?…あら、持って来ちゃった』←槍持って来た
夕張『実はかくかくしかじかで…』
長門『なるほど…わかった。持っていけ』
夕張「実は、さっきのあなたたちが工廠から出た後のことで…」
夕張『うーん、この槍…どう改造してやろうかしら』←槍を手に持ってる
明石『あ、夕張ちゃん。鋼材が足りないから、倉庫で取ってきてくれない?』
夕張『はーい、わかりました』←槍を持ったまま
倉庫
長門『ん?夕張か…なんだそれは?』
夕張『え?…あら、持って来ちゃった』←槍持って来た
夕張『実はかくかくしかじかで…』
長門『なるほど…わかった。持っていけ』
203: 2016/02/11(木) 01:19:11.55 ID:I+HapyAJ0
夕張『よし、この辺のを持っていけばいいかな』←槍を一旦地面に置く
夕張『よいしょっと…あ、槍どうしよう。両手ふさがっちゃった…』
夕張『まいっか。あとで取りに来よーっと』
夕張『さて、槍を…』
夕張『…』
夕張『…槍が、ない…?』
夕張『えー!?嘘!何で!?』
夕張「それで、長門さんとかいろいろな人に聞いて回ったけど、誰も知らないって…」
夕張「私が出てから帰ってくるまで、誰も出入りしてないらしいし…」
漣「うわぁ…」
吹雪「何で持って来ちゃったんですか…」
夕張「し、仕方ないじゃない!手に持ったままでいると、持っていること自体忘れて行動しちゃうってあるでしょ!?」
五月雨「ああ、消しゴム探してたら手に持ってた、みたいな」
夕張「そうそう、そんな感じ!」
電「流石に槍は気づくと思うのです…」
夕張『よいしょっと…あ、槍どうしよう。両手ふさがっちゃった…』
夕張『まいっか。あとで取りに来よーっと』
夕張『さて、槍を…』
夕張『…』
夕張『…槍が、ない…?』
夕張『えー!?嘘!何で!?』
夕張「それで、長門さんとかいろいろな人に聞いて回ったけど、誰も知らないって…」
夕張「私が出てから帰ってくるまで、誰も出入りしてないらしいし…」
漣「うわぁ…」
吹雪「何で持って来ちゃったんですか…」
夕張「し、仕方ないじゃない!手に持ったままでいると、持っていること自体忘れて行動しちゃうってあるでしょ!?」
五月雨「ああ、消しゴム探してたら手に持ってた、みたいな」
夕張「そうそう、そんな感じ!」
電「流石に槍は気づくと思うのです…」
204: 2016/02/11(木) 01:19:39.39 ID:I+HapyAJ0
夕張「というわけで叢雲ちゃん…ごめんね」
叢雲「…」
叢雲「…別にいいわよ。あれは、別に意味のないものだから…」
電「む、叢雲さん、まだ気にしてたのですか?」
叢雲「い、いやそうじゃなくて…」
夕張「本当にごめんね!代わりと言っては何だけど、いい装備作るから!」
叢雲「気にしなくていいわ。武器、お願いね」
夕張「ありがとう!じゃあ、作業に戻るね!」ダダッ
叢雲「…」
吹雪「…」
叢雲「…」
叢雲「…別にいいわよ。あれは、別に意味のないものだから…」
電「む、叢雲さん、まだ気にしてたのですか?」
叢雲「い、いやそうじゃなくて…」
夕張「本当にごめんね!代わりと言っては何だけど、いい装備作るから!」
叢雲「気にしなくていいわ。武器、お願いね」
夕張「ありがとう!じゃあ、作業に戻るね!」ダダッ
叢雲「…」
吹雪「…」
205: 2016/02/11(木) 01:20:11.01 ID:I+HapyAJ0
ショキカンジャー本拠地
吹雪「さて、どうしようか…」
漣「うちらにできることはあるのかな~?」
電「前回のようにはいかないのです…」
叢雲「今日みたく、監視に参加してもあんまり意味ないでしょうし…」
五月雨「…じゃあ、夜に行くのはどう?」
吹雪「夜に?」
五月雨「うん。夜にだけ資材が消えないなんて、やっぱりおかしいよ」
五月雨「こっそり夜に行って、覗いてみよう」
叢雲「確かにそうね…やってみる価値はあるわ」
電「じゃあ、決まりなのです」
吹雪「さて、どうしようか…」
漣「うちらにできることはあるのかな~?」
電「前回のようにはいかないのです…」
叢雲「今日みたく、監視に参加してもあんまり意味ないでしょうし…」
五月雨「…じゃあ、夜に行くのはどう?」
吹雪「夜に?」
五月雨「うん。夜にだけ資材が消えないなんて、やっぱりおかしいよ」
五月雨「こっそり夜に行って、覗いてみよう」
叢雲「確かにそうね…やってみる価値はあるわ」
電「じゃあ、決まりなのです」
206: 2016/02/11(木) 01:20:44.06 ID:I+HapyAJ0
その夜
漣「漣の~怖い話~」ピカッ
叢雲「懐中電灯で遊ぶのやめなさい」
漣「その1…夜に出歩いていると、『夜戦…夜戦…』という謎の声が…」
電「それって…」
五月雨「川内さん、だよね…」
吹雪「確かにいつもそんな声がす…」
「夜戦ー!夜戦ー!」
五人「…」
吹雪「…行こうか」
次回:第三話「武器がほしい!」後編
漣「漣の~怖い話~」ピカッ
叢雲「懐中電灯で遊ぶのやめなさい」
漣「その1…夜に出歩いていると、『夜戦…夜戦…』という謎の声が…」
電「それって…」
五月雨「川内さん、だよね…」
吹雪「確かにいつもそんな声がす…」
「夜戦ー!夜戦ー!」
五人「…」
吹雪「…行こうか」
次回:第三話「武器がほしい!」後編
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります