509: 2017/08/22(火) 22:39:47.12 ID:Tvp+ntiK0


最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改
前回:第四話「六人目の戦士!?」後編

第五話「合体技がほしい!」


ショキカンジャー本拠地


吹雪「はい、それでは第五回ショキカンジャー会議を始めます」

ピロピロピロピロピロピロピロピロ ゴーウィーゴーウィ

吹雪「……」

漣「あ、すみませぇん……」

電「今日は何を話し合うのです?」

吹雪「漣ちゃんが提案があるって言ってたけど……」

漣「あー、はいはい。ございますよ」
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-

510: 2017/08/22(火) 22:40:24.50 ID:Tvp+ntiK0
漣「ほら、この間のコウワンさんみたいな人がまた来たら嫌じゃん?」

漣「なので、さらなる強化をしたいと考えていたのですが……」

漣「ここは戦隊モノらしく、合体技をしたいと思いまして」

電「合体技、ですか」

漣「定番の一つだよ。トドメに使うやつ」

五月雨「具体的にどんなの?」

漣「それを今から話し合いたいと思いまして」

511: 2017/08/22(火) 22:40:55.21 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「合体技かぁ……」

叢雲「どんなのがあるの?」

漣「いろいろなパターンがあるけど、大体こんな感じ」


1.爆弾をパスしあって敵にぶち込む

2.エネルギーの塊をぶち込む

3.連携、一斉攻撃をぶち込む

4.必殺バズーカをぶち込む


漣「他にもあるけど、とりあえずこれ」

512: 2017/08/22(火) 22:41:36.03 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「この爆弾をパスしあうってのは?」

漣「ゴレンジャーが元祖なんだけどさ」

漣「爆弾、もしくはボールをパスしあって、最後に誰かが敵に向かって蹴り込んで爆発させる技です」

叢雲「ああ、何か見たことあるわそれ。パロディで」

漣「なかなか面白い技だと思いますヨ」

五月雨「……でも、なんでパスしあうの?」

漣「えっ」

電「一人が爆弾を投げ込めばいいのでは?」

漣「え、えっと、それはメンバー全員のパワーを集めてですね……」

叢雲「なーんか曖昧ね……」

吹雪「とりあえず、次考えようか」

513: 2017/08/22(火) 22:42:28.94 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「エネルギーの塊を……って何?」

漣「これは、全員が光の塊みたいなのになって相手に攻撃、という技です」

吹雪「何それ怖い」

漣「ダイナマンのスーパーダイナマイトがこんな感じかな」

電「そ、それ大丈夫なのですか?」

漣「正直わかんない。多分明石さんたちに頼めばうまいことできるだろうけど……」

叢雲「でも調整に時間かかりそうね」

漣「まあ謎技術がどこまで通用するか、というのが問題ですな」

五月雨「それよりは他のを考えたほうが良いんじゃない?」

漣「そうだね。とりあえず保留」

514: 2017/08/22(火) 22:43:05.22 ID:Tvp+ntiK0
電「次の、連携、一斉攻撃というのは……」

五月雨「この間やらなかった?」

漣「いやー、それとは違うんだよ」

漣「もっとこう……凄まじいコンビネーションとアグレッシブな攻撃で……」

吹雪「よくわからないよ……」

漣「例を挙げると、ハリケンの影の舞とか」

叢雲「ふーん……なかなか練習が必要そうね」

漣「そうだね。さっきのボールとかこれは練習要るかも」

515: 2017/08/22(火) 22:43:35.44 ID:Tvp+ntiK0

吹雪「そして、必殺バズーカ……」

五月雨「これは何となくわかる気がする」

電「全員でバズーカを撃つんですよね?」

漣「そうそう。武器を組み合わせるか、別で用意するかは考えないといけないけど」

叢雲「これは別に問題ないんじゃない?」

吹雪「そうだね。強そうだし、いいと思うよ」

電「……叢雲さんの案だと、電はこれを撃つことになってたのです」

叢雲「わ、悪かったわよ……」

漣「よし、じゃあ候補、と」

516: 2017/08/22(火) 22:44:27.30 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「どうする?今のところバズーカが一番よさそうだけど」

電「戦隊と言えばこれのイメージが強いので、これでいいと思うのです」

漣「バズーカはロマンだしな!」

五月雨「じゃあバズーカの方向で……とりあえず、夕張さんと明石さんに相談しに行こうか」

叢雲「そうね……でも必殺バズーカなんて簡単にできるのかしら?」

漣「これまでの謎技術をお忘れで?」

叢雲「……そうね」

517: 2017/08/22(火) 22:45:15.42 ID:Tvp+ntiK0
工廠


夕張「待ってたぜェ!この瞬間をよォ!!」

明石「必殺バズーカ……ククク、腕が鳴るわ!」

五人「……」

吹雪「えっと……できるんですか?」

夕張「ふふふ、私たちを誰だと思ってるの?」

叢雲「変人」

明石「グハァッ!」

漣「おーっと!ここで叢雲選手の強烈な一撃が決まったぁー!」

明石「ひ、否定できない……」

叢雲「しなさいよ」

518: 2017/08/22(火) 22:45:42.44 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「じゃあ、今回もお願いしていいんですね?」

夕張「もちろんよ。じゃあ、それ用に改造するからみんなのショキブレス貸してー」

電「はいなのです」スッ

夕張「今回も三日くらいかかると思うから。期待して待っててねー」

漣「はーい、お願いしまーす」

519: 2017/08/22(火) 22:46:09.45 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「どうする気なんだろうね、バズーカ……」

五月雨「大丈夫だとは思うけど、なんか、ちょっと不安……」

漣「まあ大丈夫っしょ。それより、これからどうしようか?」

電「また、異常現象を調査しますか?」

叢雲「そうね、まだ半分くらいしか解決できてないし」

電「えっと……確か」


・工具がなくなる(解決!)

・屋根裏や床下から変な音

・地響きが聞こえる

・資材がなくなる(解決!)

520: 2017/08/22(火) 22:47:23.25 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「さて、天井裏に入れるところへ来たわけだけど」

吹雪「……誰が入る?」

五人「……」

叢雲「わ、私は嫌よ!服が汚れるわ!」

五月雨「私も、虫とかいたら嫌だし……」

電「電も、虫さんや鼠さんはちょっと……苦手なのです」

漣「よし、ここは吹雪ちゃんが行くしかない!」ポンッ

吹雪「ええ!?何で私が!私だって嫌だよ!」

漣「漣も嫌だよ。変なのがいたら嫌だし」

521: 2017/08/22(火) 22:48:08.89 ID:Tvp+ntiK0
叢雲「どうやら、全員行きたくないようね……」

五月雨「どうする?」

吹雪「どうするって……」

電「じゃんけんで決めますか?」

漣「ああ……限定じゃんけんで……!」

吹雪「何で!?」

522: 2017/08/22(火) 22:49:38.53 ID:Tvp+ntiK0
屋根裏


ノソノソ

吹雪(……結局じゃんけんで負けちゃった……)ノソノソ

吹雪(思ったよりは汚れてないけど、立てないから動きづらい……)

吹雪(早く調査終わらせたいなぁ……)

吹雪(……音がしたらいいんだけどな)

吹雪(音の調査に来たんだもん。あの音がすれば……)

吹雪(確か、羽音みたいな……)



ブゥゥゥゥゥゥン



吹雪(!!)

523: 2017/08/22(火) 22:50:09.18 ID:Tvp+ntiK0
吹雪(あっちの方からだ!)ノソノソ

吹雪(……生き物かもしれない。音を立てず、ゆっくり近づいて……)


ブゥゥゥゥゥゥン


吹雪(……このあたりかな?)

吹雪(……!)


音のする方を見ると、深海棲艦の艦載機そっくりな物体が浮かんでいた!

524: 2017/08/22(火) 22:50:40.75 ID:Tvp+ntiK0
吹雪(!?か、艦載機!?深海棲艦の!?何でこんなところに!?)

吹雪(大きさは小さい……手のひらサイズかな)

吹雪(も、もう少し近くで……)


ギシッ


艦載機?「!!」ピューン

吹雪「ああっ!?」

吹雪「……行っちゃった」

吹雪「……とりあえず、戻ろうかな」

525: 2017/08/22(火) 22:51:26.77 ID:Tvp+ntiK0
漣「おかえりー、どうだった?」

吹雪「それが……かくかくしかじかで」

叢雲「深海棲艦の艦載機、ねぇ……」

電「今までのことから考えると、やっぱりディープマリンがかかわっているのでしょうか……」

五月雨「その可能性は大きいね。いろいろなものが深海棲艦にそっくりだから」

漣「どうする?床下も調べる?」

吹雪「うーん……いや、やめておこう」

五月雨「どうして?」

吹雪「多分、床下にも同じものがあると思うんだよね」

526: 2017/08/22(火) 22:52:01.46 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「あの艦載機……誰かが操ってる感じだった」

吹雪「私に見つかったことで警戒してるかもしれない。尻尾をつかむなら、やっぱり……」

叢雲「油断したところを一気に、でしょ?」

吹雪「うん、そのほうが良いと思って……」

電「確かにその通りなのです。ショキブレスが戻ってくるまで待ったほうが良いのです」

五月雨「そうだね……じゃあ、調査はひとまずここまでにしようか」

漣「じゃあ戻って大富豪でもしようか」

叢雲「ダメよ。あれローカルルールで差が激しいから」

電「え、そういう問題なのです?」

527: 2017/08/22(火) 22:52:52.72 ID:Tvp+ntiK0
三日後  工廠


五月雨「こんにちはー」

夕張「おー、みんな。できてるよー」

吹雪「本当ですか?」

明石「はい、これ。返すね」スッ

電「どんな感じになったのです?」

夕張「実際に出して説明するから、外に行こうか」

528: 2017/08/22(火) 22:53:45.72 ID:Tvp+ntiK0
夕張「まず、バズーカを武器の組み立て式にしたんだけどさ」

夕張「それぞれの武器のどこかに、ボタンがあるでしょ?」

漣「あ、本当だ」

夕張「それを押して、順番に空中に放り投げれば出来上がるわ」

叢雲「え!?どういう原理で!?」

明石「あまり深く考えたらだめよ」

529: 2017/08/22(火) 22:54:26.29 ID:Tvp+ntiK0
夕張「投げる順番は、電ちゃん、漣ちゃん、叢雲ちゃん、五月雨ちゃん、吹雪ちゃんの順番ね」

夕張「じゃあ実際にやってみようか。スイッチ押してー」

カチッ

電「い、電からですよね?」

夕張「そうそう。やっちゃってー」

電「え、えいっ!」ヒュンッ

漣「とうっ」ヒュンッ

叢雲「それっ」ヒュンッ

五月雨「たぁっ」ヒュンッ

吹雪「えいっ」ヒュンッ


ピキィィィィィン ガッシィィィィィン!!!

五人が投げた武器が空中で合体し、バズーカとなった!


夕張「……はい、完成!これがショキカンジャーの必殺バズーカ、『デストロイキャノン』よ!」

五月雨「え!?何がどうなって!?」

明石「あまり深く考えたらだめよ」

夕張「じゃあ、撃ち方を説明するから、海上に出ようか」

530: 2017/08/22(火) 22:54:59.56 ID:Tvp+ntiK0
一時間後


夕張「うん。いい感じいい感じ」

明石「あとは、実戦で撃つだけだね」

五人「……」

夕張「ん?どうしたの、みんな?」

吹雪「……すごく、疲れました……」

明石「え?」

夕張「……あ!そうだった!」

夕張「これ、発射するごとに体力がゴリゴリ奪われるんだった!」

叢雲「は、早く言いなさいよ……」

531: 2017/08/22(火) 22:55:30.41 ID:Tvp+ntiK0
明石「あー、結構撃っちゃったからねぇ」

夕張「まあ、これだけ使えるようになったから大丈夫。問題ないよ」

電「そ、そうですか……」

明石「じゃあ私たちは戻るから。お疲れー」ザァァァ

五人「……」

吹雪「……とりあえず、戻ろうか」

五月雨「そうだね……」

532: 2017/08/22(火) 22:55:59.99 ID:Tvp+ntiK0
ショキカンジャー本拠地


漣「体力の限界……千代の富士……」

叢雲「何言ってるのよあんた」

吹雪「これはもう今日は無理そうだね……」

電「調査は、明日にするのです……」

五月雨「それがいいよ……」

漣「じゃあ今日は人生ゲームでもしましょうか」

吹雪「あ、じゃあ私銀行やるね」

叢雲「ふふっ、今日もぶっちぎりでゴールしてやるわ!」

電「早くゴールしても負けるときは負けるのです」

五月雨「実際叢雲ちゃんこの間負けてたし」

叢雲「う、うるさいわね!職業がずっとフリーターだったのがいけないのよ!」

533: 2017/08/22(火) 22:56:34.47 ID:Tvp+ntiK0
ブゥゥゥゥゥゥン


電「……?」

電(……あの音なのです)

漣「次、電ちゃんの番だよー」

電「あ、はいなのです」

534: 2017/08/22(火) 22:57:05.19 ID:Tvp+ntiK0
その夜


電(……忘れ物しちゃったのです)

電(夜風が気持ちいいので、散歩にちょうど良かったかもしれません)

電(確か、このあたりに持ってきて……)


ブゥゥゥゥゥゥン……


電「……!」

電(この音は……)

535: 2017/08/22(火) 22:58:06.85 ID:Tvp+ntiK0
電(あっちの方から……)


ブゥゥゥゥゥゥン……


電「!!」

電(敵艦載機が飛んでる……?いや、あれがもしかして、吹雪さんが言ってた……)


ブゥゥゥゥゥゥン


電「……飛んで行っちゃったのです」

電「一体、誰が、何の目的であんなものを……?」

536: 2017/08/22(火) 22:58:55.91 ID:Tvp+ntiK0
翌日


吹雪「このあたり?電ちゃんが昨日見たっていうのは」

電「はい。ここなのです」

五月雨「どっちの方に飛んで行ったの?」

電「あっちの方なのです」

漣「あれ?あっちの方って……」

吹雪「うん……前、コウワンやセンスイと戦った場所の方向……」

叢雲「これで、ディープマリンが関わっている可能性が高くなったわね」

五月雨「どうする?行ってみる?」

漣「いやあ、その艦載機っぽいのをまた見つけて、追うのがいいんじゃないかな」

電「でも、結構速かったので見失うかもしれません」

五人「う~ん」

537: 2017/08/22(火) 23:00:07.75 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「……ここは専門家に頼んでみよう」

吹雪「専門家?」

五月雨「空母の誰かに頼んで、偵察してもらおう」

叢雲「なるほど。艦載機には艦載機を、ってことね」

五月雨「うん。名付けて『タクシー!前の車を追ってくれ!作戦』」

漣「え、何それ」

吹雪「何そのよくわからない作戦名」

叢雲「やっぱり五月雨はちょっとずれてるわ……」

電「ボケたのです?」

五月雨「ち、違うよ!ほら、早く誰かに頼みに行こう!」

538: 2017/08/22(火) 23:01:05.34 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「というわけで、赤城さんお願いできますか?」

赤城「なるほど。いいですよ」

電「あ、ありがとうございます!」

赤城「ボーキのお礼もあるので!」

叢雲「……そういえば、そんなこともあったわね」

五月雨「それではお願いします」

漣「タクシー!前の車を追ってくれ!」

五月雨「……」

漣「あ、ごめんなさい許してください」

539: 2017/08/22(火) 23:02:08.65 ID:Tvp+ntiK0
赤城「しかし、まずは見つけないと追えませんよ」

吹雪「そういえばそうですね……」

叢雲「屋根裏に飛ばすことは?」

赤城「暗いので無理でしょうね……」

電「だったら、飛び出してくるのを待つしかないのでしょうか?」

赤城「いえ……それは難しいと思いますよ」

五月雨「どうしてですか?」

赤城「そのようなものが昼間に飛び立っていたとすれば、今までに誰かが見ているはずです」

赤城「しかし、そのような報告はありません」

540: 2017/08/22(火) 23:03:04.77 ID:Tvp+ntiK0
赤城「電さんがそれを見たのは、夜でしたね?」

電「はい、そうなのです」

赤城「ということは、昼には屋根裏や床下に潜伏し、夜に飛び立っている可能性が高いです」

叢雲「なるほど……」

赤城「そして、夜には私の艦載機も飛ばせません」

漣「うーん、困りましたな」

541: 2017/08/22(火) 23:03:37.71 ID:Tvp+ntiK0
電「……あの、こういうのはどうでしょう?」

吹雪「ん?」

電「赤城さん。艦載機に何か乗せることはできますか?」

赤城「……はい。あまり重くないものなら」

電「偵察機に軽いライトを取り付ければ、暗くても大丈夫なのではないでしょうか?」

叢雲「え、そんなのありなの」

赤城「……そうですね、それならできると思います」

漣「大丈夫なんですか?」

赤城「今回は艦隊戦ではないので、何かを乗せてスピードを落としても問題ないはずです。追うくらいのスピードは出ると思いますし」

赤城「屋根裏や床下なら少しライトで照らすだけで十分なはずなので、いいと思いますよ」

542: 2017/08/22(火) 23:04:21.17 ID:Tvp+ntiK0
電「では、お願いするのです」

赤城「はい。ところで、屋根裏と床下どちらに飛ばしましょう?」

五月雨「そうですね……確認が取れてる屋根裏に飛ばしてもらう?」

吹雪「いや、床下の状況も確認がてら、床下に飛ばしてもらおうよ」

叢雲「そうね……一応床下のほうもちゃんと確認しておきたいものね」

赤城「じゃあ、床下に飛ばしますね。少し待っててください」

543: 2017/08/22(火) 23:04:55.27 ID:Tvp+ntiK0
赤城「……では、準備ができたので……飛ばしてみます」

赤城「では、お願いしますね」

妖精「……」ビシッ


ブゥゥゥゥゥゥン


赤城「……うまく床下に入れましたね」

漣「どうです?何かありました?」

赤城「いえ……まだ、何も発見はないです……」

544: 2017/08/22(火) 23:05:27.03 ID:Tvp+ntiK0
ブゥゥゥゥゥゥン


赤城「……?これは……」

叢雲「どうしたの?」

赤城「穴……穴がありますね」

漣「穴?」

赤城「はい。少し大きいですね……床下の、更に下……地面へとつながっている穴です」

五月雨「地面、ですか……」

赤城「自然にできた穴とは思えませんね。不自然です」

545: 2017/08/22(火) 23:06:11.80 ID:Tvp+ntiK0
電「穴、ですか……吹雪さんが屋根裏に上がったときはあったのです?」

吹雪「うーん、少なくとも見てはいないよ。でも、私も屋根裏全部を見たわけじゃないから……」

赤城「私たちが追っているものと関係があるなら、屋根裏にもあるかもしれませんね」

赤城「どうしましょう?入ってみましょうか?」

叢雲「でも、肝心な奴らがまだ見つかってないんでしょう?」

漣「そこってそいつらの出入り口なんじゃね?だったらその辺で待ってたらそのうち来るんじゃないかな」

赤城「わかりました。少し、張ってみますね」

546: 2017/08/22(火) 23:06:47.13 ID:Tvp+ntiK0
赤城「……あ、何か来ましたね」

赤城「なるほど、敵艦載機にそっくり……あ!」

漣「どうしたんですか?」

赤城「気づかれました!穴に入って逃げました!」

叢雲「すぐに追って!」

赤城「大丈夫です、もう追ってます!」

吹雪「……ライト点けてたから気づかれたんだよね?」

五月雨「しーっ」

547: 2017/08/22(火) 23:07:28.95 ID:Tvp+ntiK0
赤城「……地上……しかも、鎮守府の外に出ました。そのまま空へと飛んで行ってますね……」

赤城「予想通りの方角です。速いですが、何とか追えてます」

赤城「このまま……あれ?」

電「どうしたのです?」

赤城「高度を落として……地面の方に降りていきましたね。森の中に……」

赤城「……誰か、いる……?」

548: 2017/08/22(火) 23:08:01.27 ID:Tvp+ntiK0
叢雲「誰か……?」

五月雨「もしかして、ディープマリン?」

吹雪「その可能性は高いね……」

電「直接行ってみるのです」

漣「赤城さん。場所、わかりますか?」

赤城「待っててください。艦載機を戻して、そのまま案内します」

549: 2017/08/22(火) 23:08:32.93 ID:Tvp+ntiK0
ブゥゥゥゥゥゥン

五人は、戻ってきた艦載機に案内され、謎の人物がいる森へと向かっていた


吹雪「この間、コウワンと戦った場所の近くだね」

叢雲「やっぱり、このあたりに何かあるのかしら」

艦載機「……」ピタッ

五月雨「……どうやら、この近くにいるみたいだね」

叢雲「じゃあここまでね」

電「ありがとうなのです」


ブゥゥゥゥゥゥン……

550: 2017/08/22(火) 23:09:13.37 ID:Tvp+ntiK0
ブゥゥゥゥゥゥン……

電「……近くで、あの音がするのです」

吹雪「!あそこ……誰かいるね」


北方棲姫?「……」


電「……今度は、北方棲姫そっくりな人がいるのです」

漣(ちっちゃい……)

叢雲「戦闘員は周りにいないけど……」

五月雨「敵艦載機っぽいのがいっぱい飛んでるね」


ブゥゥゥゥゥゥン……

551: 2017/08/22(火) 23:09:44.48 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「……どうしようか?」

叢雲「まあ、あいつもディープマリンでしょ。とりあえず奇襲よ奇襲」

五月雨「乱暴だなぁ……」

電「では、変身を……」



北方棲姫?「……誰だ」

五人「!!」

552: 2017/08/22(火) 23:10:17.62 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「そこにいるのはわかってる。出てこい」

五月雨「ど、どうしよう?」

叢雲「どうするって……」

吹雪「うーん……仕方ない、出ていこう」


ガサガサッ


北方棲姫?「……何だ、お前ら」

漣「いやあ、ちょっとお花を摘みにお散歩をしていたら……」

北方棲姫?「嘘つけ」

553: 2017/08/22(火) 23:10:43.11 ID:Tvp+ntiK0
電「あ、あなたこそ何をしているのです?」

北方棲姫?「……なんだっていいだろう」

北方棲姫?「用がないならさっさとカエレ。わかったか」

五月雨「……用なら、あるよ」

叢雲「あんた、ディープマリンでしょ?」

北方棲姫?「!?」

吹雪「何か悪いことをしてるなら……私たちは、それを止めないといけないからね」

554: 2017/08/22(火) 23:11:12.99 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「……何者か知らないけど、邪魔をする気なら……」

北方棲姫?「……力ずくで、帰ってもらう」スクッ

電「っ!戦う気なのです……!」

漣「はー、結局こうなるのね……」

五月雨「まあ仕方ないよ」

吹雪「よし……みんな、いくよ!」

555: 2017/08/22(火) 23:11:49.88 ID:Tvp+ntiK0
五人「抜錨!!」

カチッ

シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………

五人の体に、スーツが装着されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

556: 2017/08/22(火) 23:12:20.03 ID:Tvp+ntiK0
デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イ工口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァァァァァァァァァン!!!

557: 2017/08/22(火) 23:12:52.32 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「……!お前らが、ショキカンジャー……!」

北方棲姫?「前に、お姉ちゃんをいじめたやつら……!」

五月雨「え、お姉ちゃん?」

電「コウワンさんの妹さんなのです?」

北方棲姫?「よくもお姉ちゃんを……!」

北方棲姫?「許さん!カエレ!」

叢雲「だから、帰んないって言ってるでしょ!」

558: 2017/08/22(火) 23:13:22.46 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「お前ら、かかれーっ!」


ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

敵艦載機のようなものが、一斉に襲い掛かってきた!


漣「うわ、なんか来た!」

吹雪「いくよ!みんな!」

559: 2017/08/22(火) 23:13:49.33 ID:Tvp+ntiK0
ヒュンヒュンッ!


叢雲「くそっ!すばしっこ……」


ドカッ!

敵艦載機?がぶつかってきた!


叢雲「いたぁっ!?」

叢雲「このっ!」ブンッ


シュンッ!


叢雲「くっ……当たらない!」

吹雪「的が小さいし、動きも速いから……」ブンッ

五月雨「このままじゃ攻撃できないよ!」ブンッ

560: 2017/08/22(火) 23:14:22.03 ID:Tvp+ntiK0
ドカッ!


電「くぅっ……!」

吹雪「電ちゃん!」


ドカッ!


吹雪「痛っ!?」

電「ふ、吹雪さん!」

電「皆さん、自分の身をとにかく守るのです!」

北方棲姫?「フッフッフ……手も足も出ないだろう」

北方棲姫?「このままボコボコにしてやる!」

561: 2017/08/22(火) 23:14:48.27 ID:Tvp+ntiK0
ヒュンヒュンッ!


吹雪「くっ……このぉ!」


ボォォォォォォォォォォォォォ!!!

吹雪は敵艦載機?に向かって、剣から炎を放出した!


敵艦載機?「ギャアアアアアアアア!!!」

吹雪「え、これ声出るの!?」

漣「断末魔みたいだね」

叢雲「何かいやね……」

562: 2017/08/22(火) 23:15:31.69 ID:Tvp+ntiK0
敵艦載機?「ヒー、アツイー!」メラメラ

北方棲姫?「グヌヌ……よくもこいつらを!」

吹雪「と、とにかく効いたみたい……」

吹雪「みんな!普通に武器を振り回しただけじゃだめだよ!特殊能力を使って……!」

五月雨「わかった!」


ザパァァァァァァァァァァァァァァ!!!


敵艦載機?「ヒーッ!ヤメテー!」

五月雨「……なんか、やだね」

叢雲「何でかしらね」

563: 2017/08/22(火) 23:16:29.07 ID:Tvp+ntiK0
ヒュンヒュンッ!

漣「あー、もうあったま来た!」カチャッ


漣は、アンカーパーツをデッキアローに取り付けた!


漣「くらえ、ファイナルベント!」シュバババババッ!!


大量の矢をコントロールし、次々と敵艦載機?に命中させていく!

バシュバシュバシュバシュゥッ!!!


敵艦載機?「ギャアアアアアアアア!!!」

漣「見たか、この圧倒的な力を!カラテにカラテをかけて100倍だ!わかるか?この算数が。エエッ?」

564: 2017/08/22(火) 23:17:30.93 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「くっこのままだと……」

北方棲姫?「奥の手だ、お前ら!集まって来い!」

敵艦載機?たち「ラジャー!」ワラワラ


敵艦載機?たちが北方棲姫?の周りに集まってきた!


電「な、何をする気なのです!?」

叢雲「なんか、ヤバい感じね……」

北方棲姫?「フッフッフ、お姉ちゃんとこいつらをいじめたことを、後悔させてやる!」

北方棲姫?「お前ら!準備を……」


ポタ ポタ……

吹雪「……ん?」


ザァァァァァァァァァァァァァァァ


五月雨「……雨?」

吹雪「急に降ってきたね……」

565: 2017/08/22(火) 23:19:04.20 ID:Tvp+ntiK0

北方棲姫?「雨が何だ!そんなの関係な……」


ザァァァァァァァァァァァァァァ 

ピカッ! ゴロゴロゴロ……


北方棲姫?「……っ!」

叢雲「雷まで・・・」

電「これは、早めにどうにかした方がよさそうなのです」


ピカッ! ゴロゴロゴロ……


漣「うわっ、今の結構近かったなぁ」

566: 2017/08/22(火) 23:19:59.20 ID:Tvp+ntiK0
北方棲姫?「……」ブルブル

五月雨「……あれ?何か様子が……」

北方棲姫?「……か……」

吹雪「か?」




北方棲姫?「カミナリ怖いいいいいいいいい!!」ピューン

敵艦載機?たち「アッ、マッテー!」ピューン

五人「……」

567: 2017/08/22(火) 23:20:30.27 ID:Tvp+ntiK0
叢雲「……どうする?」

漣「どっか行っちゃったし、もう帰る?」

吹雪「うーん……」

電「一応、探してみませんか?」

五月雨「そうだね。ここまで来たんだし……」

吹雪「よし。別れて探してみよう」

吹雪「見つかったらすぐに通信を入れてね」

四人「了解」

568: 2017/08/22(火) 23:21:21.26 ID:Tvp+ntiK0
ガサガサ


電「えーっと、どこに行ったのでしょうか……」キョロキョロ

電「……」

電「あの子、今までの幹部さんと少し違ったのです」

電「……どうして、そう思ったんでしょうか……?」


ピカッ! ゴロゴロゴロ……


電「!!」ビクッ

電「はわわ、ビックリしたので……」


「ヒィッ!!」

電「!」

569: 2017/08/22(火) 23:21:52.09 ID:Tvp+ntiK0
電(あっちの方から……声が?)

電(……洞窟があるのです)


北方棲姫?「うう、カミナリ怖い……」ブルブル


電(……中にいるのです)

電(雷が怖くて、避難している、といったところでしょうか)

電(そういえば、周りにいた艦載機さんたちもいないのです)

電(途中ではぐれたのでしょうか……?)

電(そうだ、通信を……)

北方棲姫?「……」ブルブル

電「……」

570: 2017/08/22(火) 23:22:21.49 ID:Tvp+ntiK0
電「……大丈夫ですか?」

北方棲姫?「!!」

電「あ、安心するのです!襲う気はないのです!」

北方棲姫?「う、嘘つけ!本当は周りに仲間がいるんだろう!袋叩きにするんだろう!」

電「違うのです!そんなことしないのです!」

北方棲姫?「まあどっちでもいい!外に出て、お前をボコボコに……」


ピカッ! ゴロゴロゴロ……


北方棲姫?「ヒィッ!」ビクッ

571: 2017/08/22(火) 23:22:52.76 ID:Tvp+ntiK0
電「外はまだ危ないのです。ここにいたほうが良いのです」

北方棲姫?「で、でも……」

電「大丈夫なのです。安心していいのです」

北方棲姫?「……」

電「……となり、座っていいですか?」

北方棲姫?「……好きにしろ」

電「では、失礼しますね」スッ

572: 2017/08/22(火) 23:24:25.02 ID:Tvp+ntiK0
電「……お名前は、何ていうんですか?」

ホッポ「……ホッポ」

電「ホッポちゃんですか。私は電なのです」

ホッポ「イナズマ……カミナリ!?」ザザッ

電「ち、違うのです!電は怖くないのです!」

ホッポ「カミナリ、怖い……」ブルブル

電(……どうしましょう)

573: 2017/08/22(火) 23:25:25.36 ID:Tvp+ntiK0
電「さっきまで周りにいた方たちはどうしたのですか?」

ホッポ「……途中ではぐれた」

電「そうですか……」

電「あの方たちのお名前は?」

ホッポ「……私は、キーって呼んでる」

電(艦載機の機からとってるんでしょうか……)

ホッポ「……何故、私を襲わない?」

電「え?」

574: 2017/08/22(火) 23:27:16.45 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「私は、お姉ちゃんみたいに一人じゃ戦えない……」

ホッポ「キーたちの力を借りて、ああして戦える」

ホッポ「今、キーたちはいない……私を襲うなら今のうちだろ?」

電「……そうですね」

電「でも、電はあなたと戦いたくないのです」

ホッポ「……え?」

電「できることなら、戦いたくはないのです……」

ホッポ「……」

575: 2017/08/22(火) 23:27:46.51 ID:Tvp+ntiK0
キーA「アッ、ボス!ブジデシタカ!」

ホッポ「ん、キーたち。来てくれたか」

キーB「アッ、テメエ!ボスニナニカシテネエダロウナ!」

電「え!?いや、その……」

キーC「イマカラボコボコニシテ……」

ホッポ「おい、やめろ」

キーC「!!ス、スミマセン」

ホッポ「……雨も上がったな」

576: 2017/08/22(火) 23:28:12.34 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……イナズマ」

電「!」

ホッポ「今日の所は、見逃してやる」

ホッポ「今日はもうカエレ」

電「は、はい……」

ホッポ「じゃあな」


ザッ ザッ


電「……」

577: 2017/08/22(火) 23:28:47.82 ID:Tvp+ntiK0
ショキカンジャー本拠地


吹雪「ふぅ……見つからなかったね」

叢雲「まあ、恐らくあのあたりにいるから、また今度行きましょう」

漣「くぅ、あのタコヤキども……許せる!」

五月雨「許してどうするの」

電「……」

吹雪「電ちゃん?」

電「……え!?な、なんですか!?」

叢雲「どうしたのよ。様子がおかしいわよ」

578: 2017/08/22(火) 23:29:31.34 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「体調でも悪い?」

電「い、いえ、何でもないのです」

漣「どうしたの?足の小指箪笥の角にぶつけた?」

電「ぶつけてないのです……」

五月雨「とにかく、次に行く前に対策を練っておこうよ」

吹雪「そうだね。あの奥の手も気になるし……」

叢雲「何とか隙を作ってバズーカを撃ちこめば勝てるんじゃないかしら」

漣「とりあえず今日は終わりにしよーよ」

吹雪「うん。じゃあ、また明日ね」

電「……」

579: 2017/08/22(火) 23:30:11.46 ID:Tvp+ntiK0
翌日

電は一人で、昨日ホッポと戦った場所へ来ていた


電「えっと……確かこのあたりだったのです」


ブゥゥゥゥゥゥン……


電「……!」

昨日と同じように、ホッポはキーたちと一緒にいた

580: 2017/08/22(火) 23:30:59.08 ID:Tvp+ntiK0
電「やっぱり、ここにいたのです」ガサガサッ

キーA「……アッ!オマエキノウノ!」

キーB「テメエナニシニキタ!」

電「え、えっと、その……」

ホッポ「……やめろ、お前ら」

581: 2017/08/22(火) 23:32:17.46 ID:Tvp+ntiK0
キーB「エ、デモ……」

ホッポ「……お前ら全員、どっか行ってろ」

キーC「ソ、ソンナ!ボス!」

ホッポ「いいから、行ってこい」

キーC「……ワカリマシタ」


ブゥゥゥゥゥゥン……

582: 2017/08/22(火) 23:33:07.61 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……何しに来た?」

電「……えっと、その……」

電「……なんとなく、来てみたのです」

ホッポ「はぁ?」

電「い、いや、その!何というか……」

ホッポ「……」

ホッポ「……戦いに来たのか?」

電「い、いいえ!違うのです!」

ホッポ「……そうか」

ホッポ「まあいい。座れ」

電「はい……」スッ

583: 2017/08/22(火) 23:33:42.61 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……お前は、変わってるな」

電「え?」

ホッポ「お前、私のことを敵だってわかってるだろ?」

電「それはそうですけど……」

ホッポ「なのに、こうして有利な状況にあるにもかかわらず、襲ってこない」

ホッポ「敵を倒そうとしない。だから変わってるって言ったんだ」

電「ははは、そうかもしれないのです」

ホッポ「……」

584: 2017/08/22(火) 23:34:26.38 ID:Tvp+ntiK0
電「いつも、ここにいるのですか?」

ホッポ「ん、いつもいるわけじゃない」

電「そうなのですか?」

ホッポ「ここには、仕事で来る」

電「仕事、ですか」

ホッポ「お前ら……キーを追ってここに来たんだろ?」

電「!」

ホッポ「その時も仕事中だった」

ホッポ「……キーを追ってきたなら、仕事が何か、わかるだろ?」

585: 2017/08/22(火) 23:35:13.00 ID:Tvp+ntiK0
電「……半分わかって、半分はわかりません」

ホッポ「……どういうことだ」

電「あなたの仕事がキーさんたちを鎮守府へ飛ばすこと……というのはわかります」

電「しかし、その目的がわかりません」

ホッポ「そうだろう。昨日も聞いてきたからな」

電「……目的は、何ですか?」

ホッポ「教えるわけないだろ」

電「はは、そうですよね」

586: 2017/08/22(火) 23:35:53.07 ID:Tvp+ntiK0
電「では、なぜここまで来るのですか?」

ホッポ「キーたちは、あまり遠くまで飛べないんだ」

電「そうなのですか?」

ホッポ「私からあまり離れられない。遠くに行くと力が弱くなる」

ホッポ「その代わり、近いとすごい力になる」

ホッポ「ここは力と距離を考えると、ちょうどいい場所なんだ」

電「へぇ……そうだったのですね」

587: 2017/08/22(火) 23:36:31.56 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「さて、私は教えたぞ」

電「え?」

ホッポ「次は、お前たちのことについて教えろ」

電「……」

ホッポ「人に聞いておいて、自分は答えない気か?」

電「……いいえ、そうではありません」

電「電も、重要なことは教えられませんが、ある程度お答えするのです」

ホッポ「……」

電「……?どうしたのです?」

ホッポ「……やっぱり変わってるな」

電「え?」

ホッポ「いや、何でもない」

588: 2017/08/22(火) 23:36:58.81 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「じゃあ、お前たちの武器から出ていた炎や水……あれは何だ?」

電「あれは電たちの武器の特殊能力なのです」

電「それぞれの属性があって、それを武器にまとわせたり、放出したりできます」

ホッポ「ふーん、お前は何なんだ?」

電「雷なのです」

ホッポ「!!??」

電「だ、大丈夫ですよ!襲いませんから!」

589: 2017/08/22(火) 23:37:26.68 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「うぅ、カミナリ……」

電「ホッポちゃんは、雷が苦手なのですね」

ホッポ「……笑いたかったら笑え」

電「笑いませんよ。誰だって、苦手なものはあるのです」

ホッポ「そ、そうか……?」

電「はい。電だって茄子が苦手なのです」

ホッポ「……そうか」

590: 2017/08/22(火) 23:38:16.07 ID:Tvp+ntiK0
電「では、好きなものはありますか?」

ホッポ「好きなもの?そうだな……」

ホッポ「……アップルパイが好きだ」

電「へぇ、アップルパイですか」

電「アップルパイはとっても美味しいのです」

ホッポ「できたても美味しいが、冷めても美味しい」

ホッポ「アップルパイは奥が深い食べ物だ」

電「ははは、そうですか」

591: 2017/08/22(火) 23:38:45.41 ID:Tvp+ntiK0
電「そういえば、キーさんたちはホッポちゃんのお友達なのですか?」

ホッポ「友達?いや……違う」

ホッポ「どっちかというと……部下」

電「部下、ですか」

ホッポ「うん。私の命令をよく聞く、部下」

ホッポ「一緒にいると楽しいけど、友達ではないと思う」

ホッポ「……私に友達は……いない」

電「……」

592: 2017/08/22(火) 23:39:27.09 ID:Tvp+ntiK0
電「なら、電がお友達になるのです」

ホッポ「え……?」

電「電とホッポちゃんは、今からお友達なのです」

ホッポ「……お前、本気か……?」

電「はい、電はいつだって本気なのです」

ホッポ「私たちは敵同士……昨日と同じように、戦わなければならないんだぞ?」

電「わかってます……でも」

電「電は、あなたとお友達になりたいのです」

ホッポ「……」

593: 2017/08/22(火) 23:39:57.61 ID:Tvp+ntiK0
電「……ダメでしょうか?」

ホッポ「……」

ホッポ「……そこまで、言うなら……」

電「!ありがとうなのです!」

ホッポ「じゃ、じゃあ今日はもうカエレ!」

電「はい、お邪魔しました」

ホッポ「……明日も、ここにいる」

電「……わかりました、また来るのです」

594: 2017/08/22(火) 23:40:41.33 ID:Tvp+ntiK0

鎮守府 ショキカンジャー本拠地前


電(結構長居しちゃいましたね)

電(あまり長い間いないと、怒られちゃうのです)


ガチャッ

電「すみません、遅くな……」


四人「……」ギロッ

電「!!」

595: 2017/08/22(火) 23:41:17.54 ID:Tvp+ntiK0
電「ど、どうしたのですか……?」

吹雪「電ちゃん……」

五月雨「一体、どこに行ってたの……?」

電「え、えっと……」

叢雲「……あんたがいなかったせいで……」

電(い、電はもしかして……)

電(取り返しのつかないことを……!?)



漣「山手線ゲーム飽きちゃったじゃーん!!」

電「……」

電「……はい?」

596: 2017/08/22(火) 23:41:45.15 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「いや、訓練しながら電ちゃん待ってて、それでも来なかったから山手線ゲームしてたんだけど……」

叢雲「もういいお題が見つからなくてね」

五月雨「別のゲームを模索してたところだよ」

漣「もー、罰ゲームもやりつくしちゃったよー!」

電「そ、そうなんですか、すみません……」

吹雪「まあいいよ。ほら、座って座って」

電「はい……」スッ

電(お、怒られるかと思いました……びっくりしたのです)

吹雪「さーて、じゃあ話してもらおうか」

電「え?」

吹雪「……さっきまで、何をしてたのか……」

電「……!」

597: 2017/08/22(火) 23:42:19.06 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「安心して。別に悪いことしてたと思ってるわけじゃないから」

叢雲「今日、どこかへ向かっているあんたを漣が目撃してね」

叢雲「方角的に、昨日言ったところへ向かってるみたいだったから」

漣「情報を売ってしまいましたぁ……」

電「……そう、ですか」

吹雪「……それで、どうしたの?」

598: 2017/08/22(火) 23:42:53.08 ID:Tvp+ntiK0
──────────

──────

───

叢雲「ふーん、なるほどね」

電「すみません、敵に情報を渡してしまって……」

五月雨「いや、全然大したことじゃないよ」

吹雪「そうだよ。ていうか、もう見せてるから関係ないし」

漣「でも、友達になるなんてねぇ」

叢雲「そうね。もしかしたら、重要な情報を聞き出せるかもしれないわ」

599: 2017/08/22(火) 23:43:26.63 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「でも、もっと重要なのは……」

吹雪「うん、そうだね」

電「……?」

吹雪「……戦わなくて済むかもしれないってことだよ」

電「……!」

五月雨「私たちだって、できれば戦いたくないよ」

漣「それは電ちゃんも一緒でしょ?」

電「……はい」

叢雲「無用な戦いは、したくないからね」

600: 2017/08/22(火) 23:44:12.34 ID:Tvp+ntiK0
吹雪「……でもね」

電「?」

吹雪「それがうまくいくかどうか……電ちゃんにかかってるの」

電「……!」

吹雪「……頑張ってね」

電「……はい、わかりました」

601: 2017/08/22(火) 23:44:42.23 ID:Tvp+ntiK0
漣「よーし!改めて、カタンでもすっかー!」

五月雨「え、ルール知らない」

叢雲「やってるうちに何となくわかるわ」

吹雪「ていうか、何でこんなにボードゲームがあるの?」

電「……」

漣「?電ちゃん、どうしたの?」

電「……ふふ、何でもないのです」


電(……みんな、わかってくれてたのです)

電(きっと、あの子とも仲良くなれるはずです)

電(……戦いたく、ありませんからね)

602: 2017/08/22(火) 23:45:23.35 ID:Tvp+ntiK0
翌日


ガサガサッ

ホッポ「ん、来たか」

電「来たのです」

キーA「オ、キヤガッタナコノヤロウ」

電「は、はわわ……」

キーB「キノウハワルカッタナ。ホラ、ガムクウカ?」スッ

電「あ、ありがとうございます……」

ホッポ「昨日、お前のことを話したら、わかってくれたみたいだ」

電「そうなのですか。それは良かったのです」

ホッポ「……今日は、こいつらも一緒でいいか?」

電「もちろんです。多い方が楽しいのです」

603: 2017/08/22(火) 23:45:49.85 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……友達って、何するんだ?」

電「そうですね……おしゃべりしたり、一緒に遊んだりするのです」

キーC「イツモオレラトシテルコトトカワンナイッスネ」

ホッポ「うるさい!」ドカッ

キーC「イタイッ!」

電「ははは……」

電「いつもキーさんたちと遊んでるのですか?」

ホッポ「……まあ、そうかな」

キーD「イツモシリトリトカシテルゼ!」

電「なるほど・・・では、カルタを持ってきたので、それでもしましょうか」ゴソゴソ

ホッポ「カルタ……?」

電「知りませんか?ルールはですね……」

604: 2017/08/22(火) 23:46:54.74 ID:Tvp+ntiK0
電「では次読むのです」

電「『前門のタイガー、後門のバッファロー』……」

キーE「アッ、コレダ!」パシッ

ホッポ「ぐっ、しまった!」

電「次行くのです。『急いだヒキャクがカロウシした』……」

キーF「メノマエニアルゼ!」パシッ

ホッポ「くっ……!」

電(……漣さんから借りたカルタなのですが、何かおかしいのです)


ホッポ「ふう、なんとか勝てたぞ……」

キーE「チクショウ、ボスニマケルナンテ……」

電「お見事なのです」

605: 2017/08/22(火) 23:48:17.73 ID:Tvp+ntiK0
電「……そういえば、コウワンさんはお姉さんなのですよね?」

ホッポ「ん?そうだ」

ホッポ「一緒に遊んでくれたり、料理を作ってくれたりする……いいお姉ちゃんだ」

ホッポ「最近は忙しくてあまり構ってくれないけど……」

電「そうなのですか……」

ホッポ「お前には、姉妹はいるのか?」

電「いますよ。お姉さんが三人いるのです」

ホッポ「三人!そんなにか!」

電「もっと姉妹が多い人もいますよ。19人姉妹とか」

ホッポ「ええ!?」

ホッポ「それは大変だな……」

電「よく部屋割りでもめてるのを見るのです」

606: 2017/08/22(火) 23:48:52.65 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「お前の姉はどんな奴なんだ?」

電「そうですね……一番上の暁ちゃんは、大人のレディを目指してるけど、子供っぽいとよくからかわれますね」

電「二番目の響ちゃんは、いつもクールで……時々変わった行動をしますね。鍋をかぶったりとか」

電「三番目の雷ちゃんは、しっかり者で面倒見がいいけど、人を甘やかしすぎちゃうお姉さんです」

ホッポ「……個性が強いな」

電「はは、そうですね」

電「……でも、みんな、思いやりがあって、優しくて……」

電「頼りになる……いいお姉ちゃんたちなのです」

ホッポ「……そうか」

607: 2017/08/22(火) 23:49:31.72 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「この間来た奴らの中に、お前の姉はいるのか?」

電「いいえ、居ませんよ」

電「あの四人は、みんな大事なお友達です」

電「ホッポちゃんと同じ、お友達です」

ホッポ「……友達、か……」

ホッポ「……私には、周りそうなるような存在がいなかった」

電「そうなのですか?」

ホッポ「キーたちは部下、クウボやセンスイたちは……友達というよりは、仕事仲間という感じだから」

ホッポ「それぐらいしか、居ないから……」

電「……」

608: 2017/08/22(火) 23:50:01.56 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……今まで、友達なんて必要ないと思ってきたけど……」

電「?」

ホッポ「……友達というのも、悪くないかもな」

電「……!」

ホッポ「……ん、今日はそろそろカエレ」

電「……はい、また、明日」

ホッポ「……うん」

609: 2017/08/22(火) 23:50:48.17 ID:Tvp+ntiK0
翌日


ホッポ「くっ……これが、ババ抜き……!」

キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」

電(……どうやってカード持ってるんでしょうか)

ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい……!」


ホッポ「ババ抜きでは勝てなかったよ……」

キー「コレガソクオチッテヤツカ……」

電「運が悪かっただけなのです……次は違うゲームをするのです」

610: 2017/08/22(火) 23:51:37.08 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「くっ……これが、ウノ……!」

キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」

電(……デジャヴ)

ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい……!」


キー「……」

ホッポ「……なんか、ごめん」

電「ドロー4の4連発は仕方ないのです……」

611: 2017/08/22(火) 23:52:14.07 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「なかなか面白いな……仕事をするのも忘れてしまう」

電「仕事?この間言っていたものですか?」

ホッポ「そうだ。まあ正直、他のメンバーの仕事と比べると、重要ではない……のかな?」

電「そうなのです?」

ホッポ「多分な。詳しいことは知らないが……」

電「……」

ホッポ「よし、次は何のゲームだ?」

電「はい。次はですね……」

612: 2017/08/22(火) 23:52:44.06 ID:Tvp+ntiK0
翌日


電「こんにちは、なのです」

ホッポ「ん、来たか。とりあえず座れ」

キーG「ボス!コイツ、ナニカモッテマスゼ!」

キーA「バクダンジャネェダロウナ!」

電「ち、違うのです!そんなもの持ってないのです!」

ホッポ「落ち着けお前ら」

電「今日は、おやつがあるのです」

ホッポ「おやつ?」

電「はい、アップルパイなのです」スッ

ホッポ「!?アップルパイ……だと……!」

613: 2017/08/22(火) 23:53:17.64 ID:Tvp+ntiK0
電「お口に合うかわかりませんが……」

ホッポ「……お前が作ったのか?」

電「はい……頑張ったのです」

ホッポ「……」モグモグ

ホッポ「……うまい」

電「よかったのです!キーさんたちもよかったら……」

キーC「ヒャッハー!イタダクゼー!」

キーE「ウマソウナアポパイダー!」

電「はいはい、落ち着いて食べるのです」

ホッポ「……ありがとう」

電「いえいえ、どういたしまして」

614: 2017/08/22(火) 23:53:56.06 ID:Tvp+ntiK0
ホッポ「……お前、料理もできたのか」

電「ははは……実は、結構失敗しちゃったのです」

電「その中で、出来がよかったものを……」

ホッポ「……」

ホッポ「どうして、私なんかのためにここまでする?」

電「お友達だから、です」

ホッポ「……そうか」

615: 2017/08/22(火) 23:54:45.11 ID:Tvp+ntiK0
翌日


電「こんにち……あれ?」

キーA「ヨウ」

電「あれ?ホッポちゃんはいないのですか?キーさんもお一人だけ……」

キーA「イマ、ボスハスコシデカケテル。オレハルスバンダ」

電「出かけてる?それって、お仕事ですか?」

キーA「イヤ、チガウゼ」

キーA「ソノシゴトッテイウノハ、ボスハココカラウゴクヒツヨウハナイカラナ」

616: 2017/08/22(火) 23:55:48.51 ID:Tvp+ntiK0
電「……キーさんたちが鎮守府へ飛んで行ってるんですよね?」

キーA「ン?ソウダゾ」

電「何やってるのです?」

キーA「アー……ソウダナ」

キーA「カンタンニイウト……トウチョウ」

電「トウチョウ……盗聴ですか?」

キーA「ウン。オマエラノカンタイノジョウキョウトカヲヌスミギキシテ、シラセル」

電「でも、あなたたちディープマリンがそれを知ってもどうしようも……」

キーA「ウン、ソウナンダケド、ソレヲマタドコカニシラセテルミタイナンダ」

電「どこかに……知らせる?」

キーA「ドコカハシランガナ」

電「……そうですか」

617: 2017/08/22(火) 23:56:17.67 ID:Tvp+ntiK0
ガサガサッ


電「!!」

ホッポ「ん、来てたのか」

電「え、ええ」

電「どこに行ってたのです?」

ホッポ「ん、ちょっとな……」

ホッポ「……イナズマ」

電「はい?」

ホッポ「……これやる」スッ

618: 2017/08/22(火) 23:56:56.13 ID:Tvp+ntiK0
電「……これは?」

ホッポ「……その辺で拾った石で作った、ペンダント」

ホッポ「昨日のアップルパイの……お返しだ」

電「はわわ……すごく、綺麗な石なのです……」

電「……いいのですか?」

ホッポ「……いらないんなら、いい」

電「いいえ……」

電「ありがとうございます」ニコッ

ホッポ「……こんなものしかやれなくて、ごめん」

電「いいえ。とても……とっても、うれしいのです」

ホッポ「……そうか」

ホッポ「それなら……よかった」

619: 2017/08/22(火) 23:57:33.91 ID:Tvp+ntiK0
その日の夕刻 ショキカンジャー本拠地


吹雪「じゃあ、ずいぶん仲良くなったんだね」

電「はい!」

五月雨「本当にきれいな石だね……」

漣「これは宝石と騙れば高く売れるかも……」

叢雲「やめなさい」バシッ

漣「いったぁ……冗談だよう!」

電「このまま、戦わないで済むといいのですが……」

吹雪「……だと、いいんだけどね」

620: 2017/08/22(火) 23:58:02.94 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「それにしても、盗聴されてたなんて……」

漣「本当、びっくりだね」

電「艦隊情報なんて、一体誰に渡しているのでしょうか……」

叢雲「わからない?」

電「え?」

吹雪「私たちの情報を得て、得をするのは限られてるよね」

電「……まさか」

叢雲「そう……深海棲艦の可能性が高いわ」

621: 2017/08/22(火) 23:58:29.85 ID:Tvp+ntiK0
五月雨「やっぱり、関係があるんだろうね……」

漣「ここまで来て全く関係がなかったら拍子抜けだけどね」

電「……」

吹雪「とにかく、目的がわかっただけでも一歩前進。もっと情報を集めないと」

電「そうですね……頑張ります」

622: 2017/08/22(火) 23:59:10.40 ID:Tvp+ntiK0
翌日


ホッポ「……なあ、イナズマ」

電「はい?」

ホッポ「お前、どうして戦ってるんだ?」

電「え……?」

ホッポ「艦娘としてでも、ショキカンジャーとしてでも……どうしてだ?」

電「……」

電「……どうして、でしょうか」

ホッポ「……」

623: 2017/08/22(火) 23:59:59.87 ID:Tvp+ntiK0
電「戦う理由……電は、ずっと考えてきました」

電「きっと……多くの人が、考えていることでしょう」

電「でも……ずっと考えても、わかりません」

電「何のために、どうして、戦っているのか……」

ホッポ「……」

電「ただ……」

ホッポ「……?」


引用: 【艦これ】駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改