94: 2018/06/27(水) 15:44:23.38 ID:LfAj0wsk0


最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改
前回:第八話「燃える心」

第九話「守りたいもの」


例の採石場


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!


叢雲「っ!!」ズザッ

電「あ、危なかったのです…」

漣「くっそー…うまく攻撃できねー…」


コウワン「そんなものかしら?ショキカンジャー」

ホッポ「…だったら、私たちの敵じゃないな」

リトウ「以前はしてやられたけど…」

センスイ「私たちが揃って相手をすれば、大したことないわね」


五月雨「…っ」
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-

95: 2018/06/27(水) 15:45:30.23 ID:LfAj0wsk0
十分程前────


吹雪「……?どういうこと……?」




ドガッ


吹雪「ッ!?」


ドサッ


センカン「……こういうことよ、ショキカンレッド」

96: 2018/06/27(水) 15:46:32.50 ID:LfAj0wsk0
五月雨「吹雪ちゃん!?」

吹雪「……う……」

叢雲「あんた……クウボ!?いつの間に……!」


吹雪の背後にいたのは、クウボであった


クウボ「……安心なさい、少し眠ってもらっただけよ」

クウボ「それじゃあ、この子は借りていくわよ」グイッ


クウボは倒れている吹雪へと手を伸ばし、そのまま持ち上げた


電「待つのですっ!」ブォンッ!

クウボ「!」

97: 2018/06/27(水) 15:47:02.12 ID:LfAj0wsk0
シュンッ

電「!?」スカッ

電がクウボに攻撃した瞬間、クウボと吹雪の姿が一瞬にして消えた!


漣「消えた……!?」

叢雲「な、何!?どこ行ったのよ!?」キョロキョロ


クウボ「ここよ、ここ」

四人「!」


クウボは吹雪を連れて、センカンの隣まで来ていた


センカン「よくやったわ、クウボ」

クウボ「光栄です、センカン様」

98: 2018/06/27(水) 15:49:05.06 ID:LfAj0wsk0
電「動きが全く見えなかったのです……あんなに速く動けるのですか?」

五月雨「高速移動……って感じじゃなかった」

五月雨「工具の一件で逃げられたときに見せた、瞬間移動……かな」

クウボ「その通り。私は人を操るだけじゃなくて、もう一つの能力…瞬間移動もできるの」

クウボ「コウワンとは違う……本当の瞬間移動よ」

叢雲「何でもいいわ!吹雪を返しなさい!」

センカン「いいえ、この子はアジトに連れていくわ。その力を利用させてもらうためにね」

漣「利用……何をするつもり!?」

センカン「教える義理はないわ。クウボ、行くわよ」

クウボ「はい」

99: 2018/06/27(水) 15:49:32.46 ID:LfAj0wsk0
叢雲「待ちなさい!このっ……!」ダダッ


「おっと、そうはいかないわ」

何者かが巨大な腕で叢雲に襲い掛かる!

叢雲「!?」


ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!


叢雲「なっ……!」ヨロッ

電「叢雲さん!」ダッ


ヒュンヒュンッ!

敵艦載機に似た物が、電の前に飛んでくる!

電「!?」

「先へは行かせないぞ、イナズマ」

電「……っ!」

100: 2018/06/27(水) 15:49:58.16 ID:LfAj0wsk0
漣「コウワンさんに、ホッポちゃん……!」

コウワン「残念だけど、ここであなたたちを倒させてもらうわ」

ホッポ「うん。私とお姉ちゃんに勝てるわけがない。大人しくやられろ」

叢雲「ぐっ……」


センスイ「コウワンとホッポだけじゃないわ。私たちもいるわよ」ザッ

リトウ「新しい武器を開発したの。あなたたちで試させてもらうわ」ザッ


五月雨「センスイさんに、リトウさん……」

漣「……幹部勢ぞろいってわけ?」

101: 2018/06/27(水) 15:50:25.81 ID:LfAj0wsk0
リトウ「センカン様を追わせはしないわ。ここで私たちが全力で相手してあげる」

電「全力……」

センスイ「もう小細工はなしよ。あなたたちを本気で叩き潰す」

コウワン「ではセンカン様。今のうちに」

センカン「悪いわね。じゃあ後は頼んだわよ」


センカンとクウボは吹雪を連れて、洞窟へと入っていく

102: 2018/06/27(水) 15:50:59.72 ID:LfAj0wsk0
漣「ふざけんな!吹雪ちゃんを返し……」

コウワン「行かせないって言ってるでしょう!!」ブォンッ!

漣「!!」シュバッ

漣「……くそぅ」

叢雲「クソっ……!吹雪!!」

電「吹雪さん!」

五月雨「吹雪ちゃん……!」

103: 2018/06/27(水) 15:51:27.10 ID:LfAj0wsk0
──────────

──────

───


叢雲「いつまでもやられっぱなしじゃないわ……!電、行くわよ!」ダダッ

電「はいなのです!」ダダッ

センスイ「おっと」パチンッ


幹部たちの姿が透明になった!


電「……っ!また……!」

叢雲「くっ……」

叢雲(落ち着いて……足音と気配を探るのよ)

104: 2018/06/27(水) 15:52:12.57 ID:LfAj0wsk0
ザッ

電(!!足音!かなり近い……!)

叢雲(そこか……っ!)



近くの足音を頼りに、叢雲と電は武器を振りかざす!

ブォンッ!


「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!


叢雲「がはっ!?」

しかしその瞬間、大量の何かが叢雲めがけてぶつかってきた!!

105: 2018/06/27(水) 15:53:57.55 ID:LfAj0wsk0
電「叢雲さん!?」

叢雲(しまった、ホッポの艦載機か……!)ヨロッ

ホッポ「……今だ、お姉ちゃん」

コウワン「よくやったわ、ホッポ!」ブォンッ!

叢雲「!!」


コウワンはバランスを崩した叢雲の目の前で姿を現し、腕を振り下ろした!


ガキィンッ!!


叢雲「……っ!」

コウワン「……へぇ、なかなかのスピードね」


しかしその瞬間、五月雨が間に入り、コウワンの攻撃を刀で防いだ!


五月雨「ぐ……」ギリギリ

106: 2018/06/27(水) 15:55:20.65 ID:LfAj0wsk0
五月雨「叢雲ちゃん、電ちゃん!今のうちに……!」

叢雲「了解よ!」ブォンッ!

電「なのです!」ブォンッ!

コウワン「おっと」シュバッ

叢雲「!!」スカッ


シュンッ


叢雲「……っ。また消えた……」

107: 2018/06/27(水) 15:57:32.64 ID:LfAj0wsk0
キーたち「ヒャッハァーーーーーー!!!」「コッチヲミロォーーーーー!!!」ヒュンヒュンッ


電「ま、また来たのです!」

五月雨「漣ちゃん!」

漣「りょーかい!」カシャッ


漣はアンカーパーツを弓に取り付けた!


漣「とりあえず、お前らは打ち落として……」

ホッポ「!!お前ら、戻れ!」

キーたち「ワー!!」「ニゲロー!!」ワラワラ

漣「え、ちょ!?逃げんなコラー!!」

108: 2018/06/27(水) 15:58:06.22 ID:LfAj0wsk0
リトウ「おっと、背中がガラ空きね」カチャッ

漣「!!」


弓を構えた漣の背後で、リトウが銃を突き付けていた!


漣「しまっ……」


バチバチバチバチィッ!!


漣「うああああああああああああっ!!」

109: 2018/06/27(水) 15:58:34.73 ID:LfAj0wsk0
漣「……っ」ヨロッ

リトウ「どう?私が開発した電撃銃の味は」

リトウ「なかなかの威力でしょう?」

漣「……ふん!大したことないね!」

漣「電ちゃんの電気ショックに比べたら、こんなのクソザコじゃん!」

リトウ「ふっふっふ……でもあなたたち、もうわかってるんでしょ?」

リトウ「この電撃を食らうとどうなるか……」

漣「……!」

110: 2018/06/27(水) 15:59:39.15 ID:LfAj0wsk0
叢雲「漣!この……っ!」ダダッ

リトウ「!!」


キーたち「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」ヒュンヒュンッ


叢雲「うわ、また出た!」

ホッポ「センスイ、今のうちだ」

センスイ「ええ、リトウ!」パチンッ


シュンッ

リトウは再び姿を消した

111: 2018/06/27(水) 16:00:05.05 ID:LfAj0wsk0
キーたち「「「ヨーシ、ニゲロー!!!」」」ワラワラ


叢雲「あーもう!何なのあいつら!」

電「完全に翻弄されてるのです……」

五月雨「漣ちゃん、大丈夫!?」

漣「あ、あんまし大丈夫じゃないかも……」

叢雲「っ!そうだ、あの電撃……」

漣「体が痺れてうまく動けない……」

112: 2018/06/27(水) 16:00:38.83 ID:LfAj0wsk0
五月雨「……みんな、とりあえずここで固まろう」

叢雲「そうね。下手に離れるとタコ殴りにされて終わりだわ……」

電「漣さんから離れるわけにもいかないのです」

漣「うう、すまねぇ……」

五月雨(……さて)

叢雲(次はどこから来る……?)



シーン……

四人「……?」

113: 2018/06/27(水) 16:01:11.91 ID:LfAj0wsk0
漣「攻撃してこない……?」

叢雲「……何か、企んでる……?」

五月雨「……あの人たち、能力の都合かわからないけど……攻撃の際には姿を見せる」

五月雨「だから攻撃しようとしてるなら、姿が見えて……」

電「!!」

電「み、皆さん!ここから離れるのです!!」

三人「!?」

114: 2018/06/27(水) 16:01:37.25 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……遅い」


遠く離れたところで、ホッポがキーたちを集めてビームの準備をしていた!

ヒュォォォォォォォ…………


叢雲「まずいわ……!漣、つかまりなさい!」

漣「うん……って、叢雲ちゃん後ろ!」

叢雲「!!」


コウワン「逃がさないわよ」

ドガッ!

叢雲「!!」ヨロッ

コウワンの攻撃により、叢雲はバランスを崩す!

115: 2018/06/27(水) 16:02:20.25 ID:LfAj0wsk0
五月雨(まずい、このままだと二人が……!)

コウワン「あなたたちもよ」シュンッ

五月雨・電「!!」


ドガッ!

五月雨「うっ……」ドサッ

電「うあっ……」ドサッ

116: 2018/06/27(水) 16:03:02.73 ID:LfAj0wsk0
コウワン「さあ、あとは四人仲良く消し飛ぶだけね」

コウワン「……さようなら、ショキカンジャー」



ホッポ「発射!!」


ビィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!

集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!


四人「!!」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

117: 2018/06/27(水) 16:03:35.17 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……」

センスイ「よくやったわ、コウワン、ホッポ!」

コウワン「あら、特に何もしてないくせに偉そうなこと言うのね?」

センスイ「うっ……」

リトウ「まあまあ。センスイの能力のおかげでかなり翻弄できたじゃないの」

コウワン「……まあ、そうね。私たちが能力を使おうとすると、干渉し合って効かなくなるのが痛いけど」

センスイ「それは仕方ないじゃない……」

118: 2018/06/27(水) 16:04:02.81 ID:LfAj0wsk0
リトウ「……ホッポ、どうしたの?さっきから黙ってるけど」

ホッポ「……」


ホッポ「……あいつら、まだ生きてる」

三人「!?」

コウワン「あ、あのビームを直撃して……!?」

ホッポ「うん。でも多分虫の息。さっさととどめを刺そう」

リトウ「そうか……じゃあ行きましょうか」

コウワン「……そうね」

119: 2018/06/27(水) 16:04:34.16 ID:LfAj0wsk0
漣「……ぐ……」

叢雲「……漣、体動くようになった……?」

漣「だ、だいぶ治ったけど……別の要因で体動かなくなりそう……」

電「……かなり厳しい、戦いなのです……」

五月雨「……向こうは能力を使って翻弄しつつ攻撃して、隙をついて大技を繰り出す……」

五月雨「想像以上に連携が取れてるね」

五月雨「逆に、私たちは翻弄されすぎて、連携が取れてない」

五月雨「しかも、センスイやリトウはともかく、五人がかり……もしくは、大井さんに助けてもらって倒せたホッポちゃんやコウワンが相手……」

漣「要するに中ボスが同時に出現して、連携まで取ってきたらヤベーってことですな」

電「どうしたらいいのでしょうか……」

五月雨「……」

120: 2018/06/27(水) 16:05:00.82 ID:LfAj0wsk0
ザッ

四人「!」

コウワン「……しぶといわね、まだ生きてるなんて」

叢雲「ふん……しぶといのはお互い様でしょ」

リトウ「でもやっぱり、見るからに限界って感じね」

センスイ「もう打つ手もないみたいだし……もうお終いよ」

電「……っ」

五月雨「……」

121: 2018/06/27(水) 16:05:28.71 ID:LfAj0wsk0
漣「……かぁーっ!あいつら、うちらのことなめてますぜサブリーダー!やっちゃいましょうぜ!」

電「えぇ……」

叢雲「こんな時まであんたは……でもどうする、五月雨?」

五月雨「……当然、諦める気なんてないよ」

五月雨「まだ戦えるんだもん。いくら厳しくても、諦める理由にはならないよ」

叢雲「……まあ、あんたならそう言うと思ったわ」

漣「リーダーに聞いても、同じ答えが返って来ただろうねぇ……」

電「電たちも、諦める気はないのです……!」

叢雲「でもこのまま戦ってもジリ貧でやられるのが落ちよ……どうする気?」

五月雨「……これしかないね」スッ


五月雨は改装設計図を取り出した!

122: 2018/06/27(水) 16:05:59.39 ID:LfAj0wsk0
叢雲「……やっぱりそれしかないかしら」

漣「でも戦隊パワー足りてるん?」

電「使ったうえで、体力ももつか心配なのです……」

五月雨「体力はわからないけど……戦隊パワーは十分だと思うよ」

五月雨「……みんな、『強い思い』は持ってるでしょ?」

三人「……!」

五月雨「それがあれば……きっと大丈夫。何とかなるよ」

三人「……」

123: 2018/06/27(水) 16:06:45.13 ID:LfAj0wsk0
叢雲「確かにそうね……私は乗るわ、五月雨」スッ

電「電もやるのです!ここでやらない理由はないのです!」スッ

漣「ヨッシャー!一暴れしてやろうじゃないの!」スッ

五月雨「……よし!みんな、行くよ!」



四人「第二改装!!!!」

四人は、ショキブレスの横の溝に、改装設計図をスラッシュした!


シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………

四人のスーツが変化し、より強化されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

124: 2018/06/27(水) 16:07:14.98 ID:LfAj0wsk0
コウワン「!?な、何!?」

センスイ「姿が変わった……?」

リトウ「……前の鎮守府で、似たような物を見たわね」

リトウ「確か……『強化形態』だったかしら」

ホッポ「こいつらもそれを……?」

センスイ「何にしても、嫌な予感がする……一旦離れるわよ!」パチン


センスイたちは姿を消した!

125: 2018/06/27(水) 16:07:50.86 ID:LfAj0wsk0
コウワン(よし……とりあえず距離は取ったわ。それで、奴らの動きは……)チラッ


叢雲「……」


コウワン(……?さっきの位置にいるのはブラックだけ?孤立してる……)

センスイ(懲りてないのかしら、あの子たち……まあいいわ。コウワンかホッポが攻め込むはず)

センスイ(私はタイミングを見て能力を使って援護を……)

コウワン(……罠?離れたところにいる他のメンバーを狙うべき?)

コウワン(……迷っていても仕方ない。とにかく近づくしかないか……)スッ


叢雲「……はぁぁぁっ!!!!」ブォンッ!

コウワン「!?」


叢雲は槍を思い切り地面に突き刺し、地面に衝撃波を走らせる!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!

126: 2018/06/27(水) 16:08:38.74 ID:LfAj0wsk0
センスイ「なっ……」ドテッ

コウワン「ぐあっ……!」グラッ


コウワンたちはバランスを崩し、その場に倒れこむ!


コウワン(しまった、こんな広範囲に攻撃してくるなんて……!)

コウワン(不用意に音も出してしまった……狙われる可能性が高い……)

叢雲「そこかっ!」ブォンッ!

コウワン「っ!!」


ガキィンッ!!

コウワンは姿を現し、巨大な腕で叢雲の槍を防ぐ!


叢雲「やっぱりそこにいたわね……さあ、どうしてくれようかしら?」

コウワン「くっ……」グググ

127: 2018/06/27(水) 16:09:15.24 ID:LfAj0wsk0
コウワン(このままだと分が悪い……態勢を立て直さないと……!)

ホッポ「お姉ちゃん!お前ら、行けぇ!」ヒュンヒュンッ


ホッポは叢雲に向かってキーたちを飛ばす!


叢雲「!!」シュバッ

コウワン(……!今のうちに……!)


シュンッ

コウワンは隙を見て、高速移動でその場を離脱した!


叢雲「……逃がしたか……まあいいわ」

128: 2018/06/27(水) 16:10:04.07 ID:LfAj0wsk0
コウワン(ふぅ……助かったわホッポ。とにかく、ブラックの近くにいるのはまずいわ)

コウワン(遠距離攻撃のできるホッポやリトウに任せて、私は他の子たちを───)



五月雨「───やぁっ!!」

コウワン「!?」

ズバァァァァァァァァァァァッ!!


コウワン「ぐああああああああっ!?」

129: 2018/06/27(水) 16:10:33.75 ID:LfAj0wsk0
コウワン「ショキカンブルー……!?いつの間に……」

五月雨「油断しましたね……コウワン!」

コウワン「くっ……」


シュンッ

コウワンは再び、高速移動でその場を離れる


コウワン「くそっ……どうなってるのよ……!」シュンッ

コウワン(でも、今度こそ逃げきれて……)


五月雨「まだまだっ!!」シュンッ

コウワン「!?」

コウワン(速い……!?この子、こんな高速移動できたの!?)

コウワン(私と同じか、それ以上のスピード……!)

130: 2018/06/27(水) 16:11:11.80 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「くそっ……お前ら!お姉ちゃんを助けに……」

電「えーいっ!!」ブォンッ!

ホッポ「!!」


ガキィンッ!!


ホッポ「イナズマ……!」グググ

電「……決着をつける時なのです、ホッポちゃん……!」グググ

ホッポ「……っ」

131: 2018/06/27(水) 16:11:41.89 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「仕方ない……お前ら!イナズマを集中攻撃だ!」

キーたち「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」ヒュンヒュンッ


大量のキーたちが電へと襲い掛かる!


電「……そこなのですっ!」ブォンッ!

ドゴォッ!!

キーA「グエッ!!」

132: 2018/06/27(水) 16:12:09.76 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「その程度か!まだキーたちは大量にいるぞ!」

電「……まだ終わりじゃないのです!」


バチバチバチバチィッ!!

ホッポ「……!?」

電のハンマーから出た強力な電撃がキーたちに走る!

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!


キーたち「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

133: 2018/06/27(水) 16:12:36.52 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「なっ……カミナリ?」

ホッポ「あの量のキーたち全員に流れるほどのカミナリが使えたのか……!?」

電「……これが、改二の力なのです」

電「ホッポちゃん……電の本気を見るのです!!」

ホッポ「……っ」

134: 2018/06/27(水) 16:13:37.01 ID:LfAj0wsk0
リトウ(ま、まずいわ……若干だけど、コウワンもホッポも押されてるわ……)

リトウ(ここは私がしっかりサポートしないとダメみたいね)

リトウ(やることはさっきまでと一緒。隙を見て電撃を……)


漣「おっと、そうはいかせないよ!」

リトウ「!!」

バシュッ!!

リトウ「ぐあっ……!」

135: 2018/06/27(水) 16:14:09.37 ID:LfAj0wsk0
リトウ(なっ……!なぜ私の場所が……!?透明になっているはずなのに……!)

漣「勘だ!!」

リトウ(は!?)

リトウ(しかも何で心の声に反応してるのよこいつ!!)

漣「まーあんたの考えてることなんてお見通しってこった!」

リトウ(ふ、ふざけたことを……!)

漣「場所が分かったのは、単純に音だよ。戦闘やステルスに慣れてないあんたの足音が一番わかりやすかったからね」

漣「しかも今、声出しちゃったし……丸わかりなんだよねぇ」

リトウ「……っ」

136: 2018/06/27(水) 16:15:34.82 ID:LfAj0wsk0
リトウ「……こうなったら仕方ないわね。もう一度電撃を食らわせてやるわ」シュンッ

漣「おーこわ!そら勘弁ですわ!」

漣「じゃあ、向こうでやってる電ちゃんたちの真似でもしてみるかね!」バシュバシュッ

リトウ「!!」

バチバチィッ!!

リトウ(よし……このくらいなら撃ち落とせる)

リトウ(隙を見て一撃でも与えられれば、どうにでも……!)

137: 2018/06/27(水) 16:16:03.01 ID:LfAj0wsk0
漣「まだまだ!こんなもんじゃないよ!」バシュバシュッ!!

リトウ「っ!」バチバチィッ!!

漣「ほれほれ!」バシュバシュッ!!


漣は絶え間なく矢を放ち続けている!!


リトウ(か、数が多い……!捌き切れな……)

ザシュッ!

リトウ「ぐっ……!」

漣「まだまだ、徹底的にやっちまうのねっ!」

138: 2018/06/27(水) 16:16:29.62 ID:LfAj0wsk0
センスイ(ま、不味いわ!連携が取れなくなってる!)

センスイ(一度体勢を立て直すために、全員に透明化をかけて離脱してもらうか?)

センスイ(いや、透明化のために手を止めた瞬間にやられる可能性がある……それは難しいか)

センスイ(くっ……どうしたら……)


ブォンッ ブォンッ

センスイ「……?」チラッ


叢雲「……遊びは終わりよ、センスイ」

センスイの近くで、叢雲が槍を頭上で回転させている!

ブォンッ ブォンッ

センスイ「なっ……!?」

139: 2018/06/27(水) 16:17:28.81 ID:LfAj0wsk0
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

回転させていくうちに、叢雲の槍が光を帯び始めた!


叢雲「確か、前にあんたに食らわせてやろうとしたときは失敗したわね……」

センスイ「そ、そうよ!その攻撃……あの時失敗したじゃないの!」

叢雲「……ええ、あの時はね」

ブォンッ ブォンッ

叢雲「でもあの時とは違う。私は強くなったのよ」

叢雲「単純な強さじゃない……強い『意志』があるのよ!」

シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

センスイ「や、やめ……」

140: 2018/06/27(水) 16:17:55.50 ID:LfAj0wsk0
叢雲「吹雪を、返してもらうわよ!!」

ブォンッ!!!

叢雲「『マストブレイク』!!!!」



光を纏った叢雲の槍が、センスイを貫く!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!



叢雲「……ほらね。あの時とは違うでしょう?」

141: 2018/06/27(水) 16:18:23.18 ID:LfAj0wsk0
リトウ「はぁ……はぁ……」

漣「どうしたどうしたー!そんなもんか悪の科学者ー!」バシュバシュッ

リトウ(まずい……このままだとジリ貧でやられるわ)

リトウ(正面から戦うのは危険すぎる……ここは離脱するわ!)カチッ


バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

漣「!?」

リトウの銃から煙幕が発射された!


モクモクモク……

漣「……」

142: 2018/06/27(水) 16:18:59.22 ID:LfAj0wsk0
リトウ(……ふう、危なかった)

リトウ(矢が途切れたところを見ると……うまく逃げられたのかしらね)

リトウ(一度態勢を立て直せば、あとは何とか……)


モクモクモク……

リトウ(そろそろ煙が晴れるわね。さあ、もう一度近づいて……)


漣「……逃げられたと思った?」

漣が放った何本もの矢が、リトウを取り囲んでいた!


リトウ「!?」

漣「残念、逃げられないよ!漣はしつこいから!!」

143: 2018/06/27(水) 16:19:51.52 ID:LfAj0wsk0
リトウ(う、撃ち落とし……)カチャッ

漣「遅い!これで終わりだよ!!」


漣「『デッキシュート』!!!!」



リトウを取り囲んでいた漣の矢が、一気にリトウに襲い掛かる!

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!



漣「ふふん。どう、凄いっしょ?」

144: 2018/06/27(水) 16:20:21.74 ID:LfAj0wsk0
電「えーいっ!!」ブォンッ!!

ホッポ「ぐっ……」

ガキィンッ!!

キーA「ボ、ボス……」

キーB「ソロソロ、ゲンカイデス……」

ホッポ「お前ら頑張れ!ここで負けたら……!」

電「……」カチャッ


電はアンカーパーツをハンマーに取り付けた!

145: 2018/06/27(水) 16:20:55.89 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「!あれは……まずい!」

ホッポ「お前ら!距離をとるぞ!」ザッ

キーたち「オーーー!!!」ワラワラ

電「……」

ホッポ「……イナズマ?」

ホッポ(動きがない……どういうことだ?)

146: 2018/06/27(水) 16:21:21.70 ID:LfAj0wsk0
電「ホッポちゃん……もう、小細工はなしなのです」

ホッポ「……!」

電「……決着をつけましょう」

ホッポ「イナズマ……」

ホッポ(……あの時とは違うな)

ホッポ(戦うことに、迷いがない……)

ホッポ(それだけ、強い思いがあるってことか……)

147: 2018/06/27(水) 16:22:12.45 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……お前ら!集まれ!」

キーたち「ヒャッハァーーーーーー!!!」ワラワラ

ホッポ「エネルギー充填開始!」

シュゥゥゥゥゥゥゥ…………

電「……」グッ

ホッポ「エネルギー充填完了!発射準備!」


ヒュォォォォォォォ…………

148: 2018/06/27(水) 16:22:45.32 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……発射!!」


ビィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!

集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!


電「えーーーーいっ!!!」ブォンッ!


電のハンマーと、ホッポのビームが激しく衝突する!!

ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

149: 2018/06/27(水) 16:23:30.69 ID:LfAj0wsk0
キーたち「グ……オォ……」

ホッポ「頑張れ、お前たち!!」

ググググ……


電「……」

電「……ホッポちゃん」

電「……これで、終わりなのです!!」


ホッポ「……!」


電「『アンカークラッシュ』!!!!」


電の強烈な一撃が、ホッポのビームを押し返す!!

バシィィィィィィィィィィィッ!!!

ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

150: 2018/06/27(水) 16:24:15.25 ID:LfAj0wsk0
電「……ホッポちゃん」

電「電と友達になってくれて……ありがとうなのです」

電「次に……もしも会えるなら……」

電「……平和な世界だといいのです」

151: 2018/06/27(水) 16:24:42.25 ID:LfAj0wsk0
コウワン「ふんっ!」

五月雨「やぁっ!!」


ガキィンッ!!


コウワン「くっ……この……!」グググ

五月雨「……っ」グググ

152: 2018/06/27(水) 16:25:09.18 ID:LfAj0wsk0
コウワン「本当、しぶといわね……あなたたち……!」

五月雨「諦めきれないのが……ヒーローですから……!」

コウワン「……」

コウワン「……どうしてなのよ?」

コウワン「さっきまで満身創痍だったじゃない……」

コウワン「なのにどうして……これほどの力が出せるのよ!?」

五月雨「……」

153: 2018/06/27(水) 16:25:36.39 ID:LfAj0wsk0
五月雨「確かに、私たちの身体はボロボロでした……」

五月雨「こうして戦っているうちにも、限界が近づいているかもしれません」

コウワン「だったら何で……!」

五月雨「でも!」


ガキィンッ!!

五月雨はコウワンの腕を刀で払いのける!!


コウワン「!!」

154: 2018/06/27(水) 16:26:37.43 ID:LfAj0wsk0
五月雨「だからって、立ち止まるわけにはいかないんです!」

五月雨「私たちには、やらないといけないことがあるから……!」

五月雨「『強い思い』があるから、いくら身体がボロボロでも力が湧いてくるんです!!」

コウワン「っ!!ふざけたことを……!」

コウワン「どうせそのうちに限界が来る!『強い思い』なんて、意味がないのよ!」

五月雨「いいえ、絶対にあります!」

五月雨「今……私たちにあるこの力が、確かな証拠だから!!」

コウワン「っ……!」

155: 2018/06/27(水) 16:27:20.46 ID:LfAj0wsk0
五月雨「やらないといけないことが……守りたいものがあるから、だから!!」カチャッ


五月雨は刀にアンカーパーツを取り付けた!

コウワン「!!」

五月雨「そこを退いて下さい!!」


五月雨「私たちは吹雪ちゃんを……」

五月雨「絶対に、助けるんだ!!!!!」


五月雨「『キールスラッシュ!!!!』」


五月雨はコウワンに何度も高速で接近し、斬撃を浴びせていく!

ズババババババババババババババ!!!

ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

156: 2018/06/27(水) 16:31:46.94 ID:LfAj0wsk0
五月雨「……」

叢雲「……何とか、全員倒せたみたいね……」

漣「はー、手こずらせやがって……」

電「み、皆さん身体は大丈夫なのです?」

漣「よゆー」

叢雲「私は大丈夫よ。五月雨は?」

五月雨「私も大丈夫。まだ戦えるよ」

五月雨「……早く行こう。吹雪ちゃんを助けないと」

電「そうですね……行きましょう!」

157: 2018/06/27(水) 16:32:12.21 ID:LfAj0wsk0
洞窟内


五月雨「……これは?」


洞窟の奥には、禍々しい光を放つ門があった


漣「何これ、ネザーゲート?」

叢雲「……まあ、ワープゲートみたいなものなのかしらね」

電「では、これがディープマリンのアジトに繋がってるのです?」

五月雨「そうだろうね……みんな、準備はいい?行くよ?」

漣「ヨッシャー!乗り込めー!!」

158: 2018/06/27(水) 16:34:05.16 ID:LfAj0wsk0
実はまだ9話は書き終わってないので、途中までの投稿となります…申し訳ありません
続きはでき次第更新します

第九話「守りたいもの」後編

引用: 【艦これ】駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改 その2