160: 2018/08/20(月) 00:25:05.69 ID:kNiVnV+e0
最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改
前回:第九話「守りたいもの」前編
──────────
──────
───
吹雪「……」
吹雪「……う……」
クウボ「あら、気が付いた?」
吹雪「……クウボ……」
ジャラッ
吹雪「……!」
吹雪はセンカンと戦った部屋で、鎖で拘束されていた
161: 2018/08/20(月) 00:25:39.89 ID:kNiVnV+e0
クウボ「今のあなたには何もできないでしょうけど……念のため、拘束させてもらったわ」
吹雪「何を……!」ガチャガチャ
クウボ「あなたはセンカン様にエネルギーを吸い取られたの。十分に戦うことはできないはずよ」
クウボ「それに、あなたの変身アイテムも取り上げさせてもらってるわ」
吹雪「……っ」
クウボ「それでも下手に暴れられたら困るし……だからこうして拘束させてもらってるわ」
吹雪「何を……!」ガチャガチャ
クウボ「あなたはセンカン様にエネルギーを吸い取られたの。十分に戦うことはできないはずよ」
クウボ「それに、あなたの変身アイテムも取り上げさせてもらってるわ」
吹雪「……っ」
クウボ「それでも下手に暴れられたら困るし……だからこうして拘束させてもらってるわ」
162: 2018/08/20(月) 00:26:09.97 ID:kNiVnV+e0
吹雪「……センカン……」
吹雪「そうだ……!センカンは……!?」
クウボ「ああ、センカン様?今、このアジトの外に向かっているわ」
吹雪「外に……?」
クウボ「あなたから吸い取ったエネルギーから、センカン様は素晴らしい力を手に入れなさったわ」
クウボ「私たちの目的のために、その力を振るおうとしていらっしゃるのよ」
吹雪「目的……外で……」
吹雪「……まさか!」
クウボ「ええ……」ニヤリ
クウボ「滅ぼしに行っているのよ。あなたたちの鎮守府をね」
吹雪「そうだ……!センカンは……!?」
クウボ「ああ、センカン様?今、このアジトの外に向かっているわ」
吹雪「外に……?」
クウボ「あなたから吸い取ったエネルギーから、センカン様は素晴らしい力を手に入れなさったわ」
クウボ「私たちの目的のために、その力を振るおうとしていらっしゃるのよ」
吹雪「目的……外で……」
吹雪「……まさか!」
クウボ「ええ……」ニヤリ
クウボ「滅ぼしに行っているのよ。あなたたちの鎮守府をね」
163: 2018/08/20(月) 00:26:46.57 ID:kNiVnV+e0
クウボ「あなたたちショキカンジャーがいなければ、鎮守府はセンカン様を止める術はないからねぇ……」
吹雪「……っ!ふざけないで!そんなことさせない!!」ガチャガチャ
クウボ「あら、でも今のあなたに何ができるっていうの?」
クウボ「仲間もいない、変身もできない、戦うための力も足りない……」
クウボ「仮にセンカン様を止めに行ったとしても、すぐにやられるでしょうね」
吹雪「……っ!」
クウボ「わかった?あなたの今の状況」
クウボ「今のあなたは……何の役にも立たないのよ」
吹雪「……」
吹雪「……っ!ふざけないで!そんなことさせない!!」ガチャガチャ
クウボ「あら、でも今のあなたに何ができるっていうの?」
クウボ「仲間もいない、変身もできない、戦うための力も足りない……」
クウボ「仮にセンカン様を止めに行ったとしても、すぐにやられるでしょうね」
吹雪「……っ!」
クウボ「わかった?あなたの今の状況」
クウボ「今のあなたは……何の役にも立たないのよ」
吹雪「……」
164: 2018/08/20(月) 00:27:31.15 ID:kNiVnV+e0
クウボ「でも、そんな役立たずなあなたにチャンスをあげる」
吹雪「……?」
クウボ「私たちディープマリンは、あなたたちのせいで結構な痛手を負ったわ」
クウボ「特に戦闘員……かなりの数がやられたわね」
クウボ「彼らはリトウに作られた存在だけど……作り直すにも時間がかかる」
クウボ「……その間、『誰か』が穴埋めをしないといけないと思わない?」
吹雪「……!まさか……!」
クウボ「ええ、そのまさかよ」
クウボは、敵艦載機の形をした石を取り出した
吹雪「……?」
クウボ「私たちディープマリンは、あなたたちのせいで結構な痛手を負ったわ」
クウボ「特に戦闘員……かなりの数がやられたわね」
クウボ「彼らはリトウに作られた存在だけど……作り直すにも時間がかかる」
クウボ「……その間、『誰か』が穴埋めをしないといけないと思わない?」
吹雪「……!まさか……!」
クウボ「ええ、そのまさかよ」
クウボは、敵艦載機の形をした石を取り出した
165: 2018/08/20(月) 00:27:59.20 ID:kNiVnV+e0
吹雪「それで私を操る気ですか……!」
クウボ「そう。この能力についてはあなたもよくわかっているでしょう?」
クウボ「いくら今のあなたが役立たずでも……この能力であなたを操れば、きっと十分に役立ってくれるわ」
吹雪「くっ……」ガチャガチャ
クウボ「大丈夫よ。穴埋めとは言ったけど、十分な成果を上げればそのまま生きていられるはずよ」
クウボ「優秀な、ディープマリンの一員としてね」
吹雪「ふざけないで!誰がそんな……!」ガチャガチャ
吹雪「そんな……」
吹雪「……」
クウボ「そう。この能力についてはあなたもよくわかっているでしょう?」
クウボ「いくら今のあなたが役立たずでも……この能力であなたを操れば、きっと十分に役立ってくれるわ」
吹雪「くっ……」ガチャガチャ
クウボ「大丈夫よ。穴埋めとは言ったけど、十分な成果を上げればそのまま生きていられるはずよ」
クウボ「優秀な、ディープマリンの一員としてね」
吹雪「ふざけないで!誰がそんな……!」ガチャガチャ
吹雪「そんな……」
吹雪「……」
166: 2018/08/20(月) 00:28:29.55 ID:kNiVnV+e0
クウボ「……あなただってわかってるはずよ。この状況、抵抗しても無駄でしょう?」
クウボ「装備は奪われ、抵抗する力もなく、助けに来る仲間もいない……」
クウボ「仮に拘束を抜けられたとしても、このアジトから脱出することも難しい……」
クウボ「……仮に全てがうまくいって、外に出られたとしても……」
クウボ「その目に映るのは、センカン様が滅ぼした鎮守府だけ」
クウボ「何も守れなかったという絶望感を得るだけよ」
吹雪「……」
クウボ「装備は奪われ、抵抗する力もなく、助けに来る仲間もいない……」
クウボ「仮に拘束を抜けられたとしても、このアジトから脱出することも難しい……」
クウボ「……仮に全てがうまくいって、外に出られたとしても……」
クウボ「その目に映るのは、センカン様が滅ぼした鎮守府だけ」
クウボ「何も守れなかったという絶望感を得るだけよ」
吹雪「……」
167: 2018/08/20(月) 00:28:57.45 ID:kNiVnV+e0
クウボ「そうでしょう?抵抗しても、より深く絶望するだけ」
クウボ「だからもう……大人しく私に操られなさいよ」
クウボ「私の操り人形として……ディープマリンとして、これから戦い続けるのよ」
吹雪「……」
クウボ「あら、大人しくなったわね。承諾ってことかしら?」
クウボ「じゃあ……」スッ
吹雪「……!」
クウボ「だからもう……大人しく私に操られなさいよ」
クウボ「私の操り人形として……ディープマリンとして、これから戦い続けるのよ」
吹雪「……」
クウボ「あら、大人しくなったわね。承諾ってことかしら?」
クウボ「じゃあ……」スッ
吹雪「……!」
168: 2018/08/20(月) 00:29:33.01 ID:kNiVnV+e0
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
吹雪「!?」」
クウボ「な、何!?」
突如、部屋の壁の一部が崩れ落ちた!
169: 2018/08/20(月) 00:30:05.93 ID:kNiVnV+e0
クウボ「!!あいつら……!?」
叢雲「ここ!?吹雪のいる部屋は!」
漣「ここかって聞いてんだよ!おら答えろ!!」ビシバシ
イー「イー……こ、ここのはずですイー……」ボロッ
電「!!ふ、吹雪さんがいたのです!」
五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」ダダッ
吹雪「み……みんな……?」
叢雲「ここ!?吹雪のいる部屋は!」
漣「ここかって聞いてんだよ!おら答えろ!!」ビシバシ
イー「イー……こ、ここのはずですイー……」ボロッ
電「!!ふ、吹雪さんがいたのです!」
五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」ダダッ
吹雪「み……みんな……?」
170: 2018/08/20(月) 00:30:37.54 ID:kNiVnV+e0
クウボ「くっ……コウワンたちはしくじったのね」
叢雲「ええ、あとはあんたとセンカンだけよ」
漣「吹雪ちゃんを連れ去った罪は重いぜ!」
クウボ「っ……」
シュンッ
叢雲「!消えた……」
漣「瞬間移動した……?でも、この部屋の中じゃなさそう」
叢雲「……何かわからないけど、とりあえず今は吹雪ね」
叢雲「ええ、あとはあんたとセンカンだけよ」
漣「吹雪ちゃんを連れ去った罪は重いぜ!」
クウボ「っ……」
シュンッ
叢雲「!消えた……」
漣「瞬間移動した……?でも、この部屋の中じゃなさそう」
叢雲「……何かわからないけど、とりあえず今は吹雪ね」
171: 2018/08/20(月) 00:31:11.19 ID:kNiVnV+e0
電「吹雪さん、無事なのです?」
吹雪「みんな……どうして……?」
五月雨「どうしてって……何が?」
吹雪「だってみんな……センカンたちにやられちゃったって……」
叢雲「はぁ?何言ってんのよあんた」
吹雪「ほら、そこにみんなの壊されたショキブレスが……」
電「……ただの偽物なのです」
漣「漣たちが簡単にやられると思われているとは、心外ですな」
吹雪「……」
吹雪「……よかったぁ……」ポロポロ
叢雲「泣いた!?」
吹雪「みんな……どうして……?」
五月雨「どうしてって……何が?」
吹雪「だってみんな……センカンたちにやられちゃったって……」
叢雲「はぁ?何言ってんのよあんた」
吹雪「ほら、そこにみんなの壊されたショキブレスが……」
電「……ただの偽物なのです」
漣「漣たちが簡単にやられると思われているとは、心外ですな」
吹雪「……」
吹雪「……よかったぁ……」ポロポロ
叢雲「泣いた!?」
172: 2018/08/20(月) 00:31:37.59 ID:kNiVnV+e0
五月雨「な、泣くことないと思うよ!?」
吹雪「だってぇ……みんなともう会えないと思って……」
吹雪「安心したよ……よかったよぉ……」
叢雲「全く、吹雪は……勝手に騙されて、勝手に安心して泣いてるんだから……」
漣「愉快な人だ」
電「こっちも心配したのです!吹雪さんが無事でよかったのです!」
五月雨「そうだね……よし、拘束も外れた。これで大丈夫だよ」ガチャッ
吹雪「だってぇ……みんなともう会えないと思って……」
吹雪「安心したよ……よかったよぉ……」
叢雲「全く、吹雪は……勝手に騙されて、勝手に安心して泣いてるんだから……」
漣「愉快な人だ」
電「こっちも心配したのです!吹雪さんが無事でよかったのです!」
五月雨「そうだね……よし、拘束も外れた。これで大丈夫だよ」ガチャッ
173: 2018/08/20(月) 00:32:08.46 ID:kNiVnV+e0
電「吹雪さん、ショキブレスはどうしたのです?」
吹雪「取り上げられちゃって……多分その辺に……」
五月雨「……あった!これだね」スッ
漣「ヨッシャー!これでまた五人で戦えるゾイ!」
吹雪「……」
叢雲「……吹雪?どうかしたの?」
吹雪「……実は」
吹雪「取り上げられちゃって……多分その辺に……」
五月雨「……あった!これだね」スッ
漣「ヨッシャー!これでまた五人で戦えるゾイ!」
吹雪「……」
叢雲「……吹雪?どうかしたの?」
吹雪「……実は」
174: 2018/08/20(月) 00:32:40.23 ID:kNiVnV+e0
叢雲「はぁ!?戦えない!?」
電「センカンさんに、戦隊パワーを奪われてしまって……」
五月雨「そしてセンカンさんは、鎮守府を攻撃しに行っていると……」
漣「どういうことだってばよ……」
吹雪「全然戦えないわけじゃないけど……でも、私の戦隊パワーは確実に弱まってる」
吹雪「いくら精神に呼応して大きくなるって言っても、ほぼ0の状態から元に戻すのは難しいと思う……」
吹雪「今まで通りにはいかないよ……」
電「センカンさんに、戦隊パワーを奪われてしまって……」
五月雨「そしてセンカンさんは、鎮守府を攻撃しに行っていると……」
漣「どういうことだってばよ……」
吹雪「全然戦えないわけじゃないけど……でも、私の戦隊パワーは確実に弱まってる」
吹雪「いくら精神に呼応して大きくなるって言っても、ほぼ0の状態から元に戻すのは難しいと思う……」
吹雪「今まで通りにはいかないよ……」
175: 2018/08/20(月) 00:33:23.83 ID:kNiVnV+e0
電「でも、吹雪さん抜きで戦うなんて……」
叢雲「そうよ。あんたはショキカンジャーのリーダーなのよ?」
漣「ラスボス戦でリーダーが抜けるのはいただけないよー」
吹雪「……みんななら、大丈夫だよ」
吹雪「私がいなくても、四人で幹部たちを倒して……」
吹雪「ディープマリンのアジトに突入して、私を助けてくれた……」
吹雪「……私も、変身すれば戦闘員ぐらいは倒せるかもしれないけど、センカンには到底かなわない……」
吹雪「今の私が一緒に戦っても、足手まといになるだけだよ」
吹雪「……みんななら、四人だけでもやってくれるって、私信じてるから」
四人「……」
叢雲「そうよ。あんたはショキカンジャーのリーダーなのよ?」
漣「ラスボス戦でリーダーが抜けるのはいただけないよー」
吹雪「……みんななら、大丈夫だよ」
吹雪「私がいなくても、四人で幹部たちを倒して……」
吹雪「ディープマリンのアジトに突入して、私を助けてくれた……」
吹雪「……私も、変身すれば戦闘員ぐらいは倒せるかもしれないけど、センカンには到底かなわない……」
吹雪「今の私が一緒に戦っても、足手まといになるだけだよ」
吹雪「……みんななら、四人だけでもやってくれるって、私信じてるから」
四人「……」
176: 2018/08/20(月) 00:33:49.40 ID:kNiVnV+e0
五月雨「……嫌だ!」
吹雪「!?」
五月雨「吹雪ちゃん抜きで戦うなんて……絶対に嫌!」
吹雪「五月雨ちゃん……?」
叢雲「あんたねぇ……そんなんで私たちが納得すると思う?」
漣「さっきまで漣たちがやられてたと思ってたのに、信じてるとか言われてもねぇ……」
吹雪「で、でも……」
電「……電も、吹雪さんが一緒じゃないと嫌なのです……」
吹雪「……」
吹雪「!?」
五月雨「吹雪ちゃん抜きで戦うなんて……絶対に嫌!」
吹雪「五月雨ちゃん……?」
叢雲「あんたねぇ……そんなんで私たちが納得すると思う?」
漣「さっきまで漣たちがやられてたと思ってたのに、信じてるとか言われてもねぇ……」
吹雪「で、でも……」
電「……電も、吹雪さんが一緒じゃないと嫌なのです……」
吹雪「……」
177: 2018/08/20(月) 00:34:24.16 ID:kNiVnV+e0
五月雨「……吹雪ちゃん、覚えてる?」
五月雨「まだ私たちが鎮守府に着任して間もない頃に話したこと」
吹雪「……?」
五月雨「……吹雪ちゃんは、どうして戦うの?」
吹雪「どうしてって……」
吹雪「……!」
五月雨「まだ私たちが鎮守府に着任して間もない頃に話したこと」
吹雪「……?」
五月雨「……吹雪ちゃんは、どうして戦うの?」
吹雪「どうしてって……」
吹雪「……!」
178: 2018/08/20(月) 00:35:04.16 ID:kNiVnV+e0
──────────
──────
───
吹雪『みんな、今日もお疲れ様ー』
電『お疲れ様なのです』
漣『かーっ!疲れた体に染みるぜ!』プハーッ
叢雲『……何飲んでるの?』
漣『ん?ねるねるねるね』
五月雨『何で!?どうやって!?』
──────
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吹雪『みんな、今日もお疲れ様ー』
電『お疲れ様なのです』
漣『かーっ!疲れた体に染みるぜ!』プハーッ
叢雲『……何飲んでるの?』
漣『ん?ねるねるねるね』
五月雨『何で!?どうやって!?』
179: 2018/08/20(月) 00:35:33.57 ID:kNiVnV+e0
叢雲『でも……こうも毎日出撃してると疲れるわね』
五月雨『まだこの鎮守府には私たちしかいないからね』
漣『ご主人様も人使いが荒いよー』
電『仕方ないことですが……やっぱり大変なのです』
吹雪『そうだね……』
吹雪『でも、私たちしかいないんだから、私たちが頑張らないといけないよ』
五月雨『まだこの鎮守府には私たちしかいないからね』
漣『ご主人様も人使いが荒いよー』
電『仕方ないことですが……やっぱり大変なのです』
吹雪『そうだね……』
吹雪『でも、私たちしかいないんだから、私たちが頑張らないといけないよ』
180: 2018/08/20(月) 00:36:00.06 ID:kNiVnV+e0
雲『あら、ずいぶん気合入ってるのね。さすが旗艦』
吹雪『ちゃ、茶化さないでよ……』
漣『よっ、日本一!』
吹雪『……何が?』
電『でも、吹雪さんの言う通りなのです。電たちが頑張らないと……』
五月雨『……』
吹雪『ちゃ、茶化さないでよ……』
漣『よっ、日本一!』
吹雪『……何が?』
電『でも、吹雪さんの言う通りなのです。電たちが頑張らないと……』
五月雨『……』
181: 2018/08/20(月) 00:36:28.31 ID:kNiVnV+e0
五月雨『ねえ、吹雪ちゃんはどうして戦うの?』
吹雪『え?どうしてって……』
漣『え、何?哲学の時間?』
叢雲『哲学者五月雨?』
電『意外なのです』
五月雨『ち、違うよ!』
五月雨『ただ、何となく気になって……』
吹雪『うーん、戦う理由か……』
吹雪『え?どうしてって……』
漣『え、何?哲学の時間?』
叢雲『哲学者五月雨?』
電『意外なのです』
五月雨『ち、違うよ!』
五月雨『ただ、何となく気になって……』
吹雪『うーん、戦う理由か……』
182: 2018/08/20(月) 00:37:07.67 ID:kNiVnV+e0
吹雪『……そうだね、それはきっと……』
吹雪『守りたいものが、あるからかな』
五月雨『守りたいもの?』
吹雪『うん。海を守りたいのはもちろんだけど……』
吹雪『まだ着任してちょっとしか経ってないけど、この鎮守府も……』
吹雪『司令官や、みんなも大切に思ってて……』
吹雪『それを守りたいから、戦ってる……かな』
五月雨『……そっか』
吹雪『守りたいものが、あるからかな』
五月雨『守りたいもの?』
吹雪『うん。海を守りたいのはもちろんだけど……』
吹雪『まだ着任してちょっとしか経ってないけど、この鎮守府も……』
吹雪『司令官や、みんなも大切に思ってて……』
吹雪『それを守りたいから、戦ってる……かな』
五月雨『……そっか』
183: 2018/08/20(月) 00:37:34.28 ID:kNiVnV+e0
漣『……普通だな!』
吹雪『い、いいでしょ別に!普通で!』
叢雲『でも普通じゃない』
電『普通なのです』
吹雪『ええ!?』
五月雨『普通だね』
吹雪『五月雨ちゃんまで!?』
吹雪『い、いいでしょ別に!普通で!』
叢雲『でも普通じゃない』
電『普通なのです』
吹雪『ええ!?』
五月雨『普通だね』
吹雪『五月雨ちゃんまで!?』
184: 2018/08/20(月) 00:38:12.94 ID:kNiVnV+e0
吹雪『うう……質問に答えただけなのに……』
五月雨『あはは、ごめんね吹雪ちゃん』
五月雨『……でも、よくわかったよ。吹雪ちゃんが戦う理由』
吹雪『……じゃあ、みんなはどうして戦うの?』
叢雲『え?えーっと……』
漣『せ、世界征服のため?』
電『……漣さんは、深海棲艦のスパイなのです?』
漣『じょ、冗談です……はい』
五月雨『あはは、ごめんね吹雪ちゃん』
五月雨『……でも、よくわかったよ。吹雪ちゃんが戦う理由』
吹雪『……じゃあ、みんなはどうして戦うの?』
叢雲『え?えーっと……』
漣『せ、世界征服のため?』
電『……漣さんは、深海棲艦のスパイなのです?』
漣『じょ、冗談です……はい』
185: 2018/08/20(月) 00:39:06.29 ID:kNiVnV+e0
五月雨『……普通って言ってたってことはね』
五月雨『大体みんな、同じようなこと考えてたってことじゃないかな』
吹雪『え、そうなの?』
叢雲『……まあ、そうね。あんたほどはっきりとは言えないけど、大体そんな感じじゃないかしら』
電『そうですね……電も、同じように答えたと思うのです』
漣『いや、漣は違うぞ!艦娘メイド化計画のために……』
叢雲『うるさい』バシッ
漣『あふんっ!』
五月雨『大体みんな、同じようなこと考えてたってことじゃないかな』
吹雪『え、そうなの?』
叢雲『……まあ、そうね。あんたほどはっきりとは言えないけど、大体そんな感じじゃないかしら』
電『そうですね……電も、同じように答えたと思うのです』
漣『いや、漣は違うぞ!艦娘メイド化計画のために……』
叢雲『うるさい』バシッ
漣『あふんっ!』
186: 2018/08/20(月) 00:39:38.40 ID:kNiVnV+e0
吹雪『五月雨ちゃんも……?』
五月雨『……実は、自分の中で戦う理由がわかってなかったんだけど』
五月雨『吹雪ちゃんの答えを聞いて、納得しちゃった』
五月雨『だったら、私も……同じ理由かもしれないね』
吹雪『……そっか』
吹雪『じゃあ、これからも五人一緒に頑張っていこうよ』
吹雪『同じ理由で戦ってるんだから!』
五月雨『……実は、自分の中で戦う理由がわかってなかったんだけど』
五月雨『吹雪ちゃんの答えを聞いて、納得しちゃった』
五月雨『だったら、私も……同じ理由かもしれないね』
吹雪『……そっか』
吹雪『じゃあ、これからも五人一緒に頑張っていこうよ』
吹雪『同じ理由で戦ってるんだから!』
187: 2018/08/20(月) 00:40:45.89 ID:kNiVnV+e0
吹雪『五月雨ちゃんも……?』
五月雨『……実は、自分の中で戦う理由がわかってなかったんだけど』
五月雨『吹雪ちゃんの答えを聞いて、納得しちゃった』
五月雨『だったら、私も……同じ理由かもしれないね』
吹雪『……そっか』
吹雪『じゃあ、これからも五人一緒に頑張っていこうよ』
吹雪『同じ理由で戦ってるんだから!』
五月雨『……実は、自分の中で戦う理由がわかってなかったんだけど』
五月雨『吹雪ちゃんの答えを聞いて、納得しちゃった』
五月雨『だったら、私も……同じ理由かもしれないね』
吹雪『……そっか』
吹雪『じゃあ、これからも五人一緒に頑張っていこうよ』
吹雪『同じ理由で戦ってるんだから!』
188: 2018/08/20(月) 00:41:17.61 ID:kNiVnV+e0
──────────
──────
───
吹雪「……」
吹雪「……守りたいものが、あるから」
五月雨「……そうだよね」
五月雨「その気持ちは、私も……みんなも、変わってないはずだよ」
吹雪「……」
──────
───
吹雪「……」
吹雪「……守りたいものが、あるから」
五月雨「……そうだよね」
五月雨「その気持ちは、私も……みんなも、変わってないはずだよ」
吹雪「……」
189: 2018/08/20(月) 00:41:45.89 ID:kNiVnV+e0
五月雨「私たちは、ずっと守りたいもののために戦ってきた」
五月雨「きっと、前に言った『強さ』はそこから来てるんだと思う」
五月雨「『大切なものを守りたい』っていう思いが、私たちを強くしてくれたんだよ」
五月雨「そして……きっと、この五人でやって来たから、そう思えたんだよ」
吹雪「……」
電「……守りたいもののために一緒に戦うって、言ったじゃないですか」
漣「そうだよ。五人一緒でって言ったじゃん」
叢雲「五人そろってショキカンジャー、でしょ?」
吹雪「みんな……」
五月雨「きっと、前に言った『強さ』はそこから来てるんだと思う」
五月雨「『大切なものを守りたい』っていう思いが、私たちを強くしてくれたんだよ」
五月雨「そして……きっと、この五人でやって来たから、そう思えたんだよ」
吹雪「……」
電「……守りたいもののために一緒に戦うって、言ったじゃないですか」
漣「そうだよ。五人一緒でって言ったじゃん」
叢雲「五人そろってショキカンジャー、でしょ?」
吹雪「みんな……」
190: 2018/08/20(月) 00:42:16.98 ID:kNiVnV+e0
五月雨「……吹雪ちゃんの中に、まだその思いがあるなら……きっと大丈夫」
五月雨「……一緒に戦おうよ」
五月雨「一緒に……守りたいものを守ろう」
吹雪「……」
吹雪「私は……」
「おっと、お喋りはそこまでよ」
五人「!!」
五月雨「……一緒に戦おうよ」
五月雨「一緒に……守りたいものを守ろう」
吹雪「……」
吹雪「私は……」
「おっと、お喋りはそこまでよ」
五人「!!」
191: 2018/08/20(月) 00:42:42.93 ID:kNiVnV+e0
吹雪「クウボ……!」
叢雲「戻ってきたのね……てっきり逃げたかと思ったわ」
クウボ「さすがに一人で相手するのは骨が折れるからね……」
クウボ「アジト内の戦闘員をかき集めてきたのよ」パチンッ
「イー!!」ワラワラ
漣「うわ、いっぱい入ってきた!」
電「部屋の外にまだいるみたいなのです……」
吹雪「……」
叢雲「戻ってきたのね……てっきり逃げたかと思ったわ」
クウボ「さすがに一人で相手するのは骨が折れるからね……」
クウボ「アジト内の戦闘員をかき集めてきたのよ」パチンッ
「イー!!」ワラワラ
漣「うわ、いっぱい入ってきた!」
電「部屋の外にまだいるみたいなのです……」
吹雪「……」
192: 2018/08/20(月) 00:43:11.98 ID:kNiVnV+e0
クウボ「まあ、倒せなくても足止めができればいいわけだしね」
クウボ「あなたたちが戦闘員に手間取っている間に、センカン様が全て終わらせてくれるわ」
叢雲「……ふん。戦闘員ごときに手間取る私たちじゃないわ」
クウボ「あら、でもあなたたち……連戦でかなり疲れてるんじゃない?」
クウボ「それに……力が弱まっている子が一人いるでしょう?」
クウボ「そもそも戦えるのかしら?いえ……」
クウボ「戦う気が、あるのかしら?」
吹雪「……」
クウボ「あなたたちが戦闘員に手間取っている間に、センカン様が全て終わらせてくれるわ」
叢雲「……ふん。戦闘員ごときに手間取る私たちじゃないわ」
クウボ「あら、でもあなたたち……連戦でかなり疲れてるんじゃない?」
クウボ「それに……力が弱まっている子が一人いるでしょう?」
クウボ「そもそも戦えるのかしら?いえ……」
クウボ「戦う気が、あるのかしら?」
吹雪「……」
193: 2018/08/20(月) 00:43:38.68 ID:kNiVnV+e0
吹雪「……みんな、ごめん」
四人「……」
クウボ「オーッホッホ!そうよね、いくら仲間がいても、今のあなたじゃ……」
吹雪「そうじゃない!」
クウボ「!?」
吹雪「ごめん……私が間違ってた」
吹雪「一緒に戦ってきたから……五人一緒だったから、ここまで来れたんだよね」
吹雪「……大切なこと、忘れかけてたよ」
吹雪「……一緒に戦おう、みんな!」
四人「……」
クウボ「オーッホッホ!そうよね、いくら仲間がいても、今のあなたじゃ……」
吹雪「そうじゃない!」
クウボ「!?」
吹雪「ごめん……私が間違ってた」
吹雪「一緒に戦ってきたから……五人一緒だったから、ここまで来れたんだよね」
吹雪「……大切なこと、忘れかけてたよ」
吹雪「……一緒に戦おう、みんな!」
194: 2018/08/20(月) 00:44:06.05 ID:kNiVnV+e0
叢雲「全く……世話の焼けるリーダーね」
吹雪「ご、ごめん……」
電「でも、吹雪さんならそう言ってくれるって思ってたのです」
漣「説得フェイズに時間取った分、キッチリ仕事してよね!」
五月雨「……吹雪ちゃん、これ」スッ
五月雨は吹雪のショキブレスを差し出した
吹雪「……ありがとう、五月雨ちゃん」
五月雨「……お礼を言われるようなことはしてないよ」
五月雨「それより、ここからが勝負だよ!一緒に頑張ろう!」
吹雪「……うん!」
吹雪「ご、ごめん……」
電「でも、吹雪さんならそう言ってくれるって思ってたのです」
漣「説得フェイズに時間取った分、キッチリ仕事してよね!」
五月雨「……吹雪ちゃん、これ」スッ
五月雨は吹雪のショキブレスを差し出した
吹雪「……ありがとう、五月雨ちゃん」
五月雨「……お礼を言われるようなことはしてないよ」
五月雨「それより、ここからが勝負だよ!一緒に頑張ろう!」
吹雪「……うん!」
195: 2018/08/20(月) 00:44:34.66 ID:kNiVnV+e0
吹雪「抜錨!!」
カチッ
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………………………………………
吹雪の体に、スーツが装着されていく!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
カチッ
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………………………………………
吹雪の体に、スーツが装着されていく!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
196: 2018/08/20(月) 00:45:16.06 ID:kNiVnV+e0
デデッデデー デデッデデーン
吹雪「吹雪レッド!」
叢雲「叢雲ブラック!」
漣「漣ピンク!」
電「電イ工口ー!」
五月雨「五月雨ブルー!」
吹雪「五人そろって!!!」
五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」
バァァァァァァァァァァァァァァン!!!
吹雪「吹雪レッド!」
叢雲「叢雲ブラック!」
漣「漣ピンク!」
電「電イ工口ー!」
五月雨「五月雨ブルー!」
吹雪「五人そろって!!!」
五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」
バァァァァァァァァァァァァァァン!!!
197: 2018/08/20(月) 00:45:42.90 ID:kNiVnV+e0
クウボ「くっ……まあいいわ」
クウボ「どうせ大した力も出せないんだもの!行きなさい、あなたたち!」
イーたち「イー!!」ワラワラ
吹雪「行くよ、みんな!!」チャキッ
四人「オー!!」
クウボ「どうせ大した力も出せないんだもの!行きなさい、あなたたち!」
イーたち「イー!!」ワラワラ
吹雪「行くよ、みんな!!」チャキッ
四人「オー!!」
198: 2018/08/20(月) 00:46:09.49 ID:kNiVnV+e0
吹雪「はぁっ!!」ズバッ!
イーA「イーッ!?」ドサッ
吹雪「まだまだ!」ズバズバッ!
イーB「ぐはっ!?」
イーC「ぐえっ!?」
ドサドサッ
イーA「イーッ!?」ドサッ
吹雪「まだまだ!」ズバズバッ!
イーB「ぐはっ!?」
イーC「ぐえっ!?」
ドサドサッ
199: 2018/08/20(月) 00:46:44.12 ID:kNiVnV+e0
イーD「あ、あいつは今力が出せないはずだイー!なのに何であんなにやられちまってるイー!?」
イーE「こうなったら一斉攻撃だイー!!」
イーたち「イー!!」ワラワラ
イーたちは吹雪を取り囲み、一斉に襲い掛かった!
吹雪「はああああああああああっ!!」
吹雪は激しく炎を放出し、襲い掛かってきたイーたちを燃え上がらせた!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
イーたち「イーーーーーッ!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
イーE「こうなったら一斉攻撃だイー!!」
イーたち「イー!!」ワラワラ
イーたちは吹雪を取り囲み、一斉に襲い掛かった!
吹雪「はああああああああああっ!!」
吹雪は激しく炎を放出し、襲い掛かってきたイーたちを燃え上がらせた!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
イーたち「イーーーーーッ!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
200: 2018/08/20(月) 00:47:27.85 ID:kNiVnV+e0
叢雲「その調子なら大丈夫そうね、吹雪……ふんっ!!」ドガッ
吹雪「まあね……はあっ!」ズバッ
クウボ「……っ」
クウボ(どういうこと……!?ショキカンレッド、あんなに力が出せるなんて……!)
クウボ(予想以上に速く戦闘員が倒されていってる……!これじゃまずいわ……)
クウボ(やはり、ここは……)
吹雪「まあね……はあっ!」ズバッ
クウボ「……っ」
クウボ(どういうこと……!?ショキカンレッド、あんなに力が出せるなんて……!)
クウボ(予想以上に速く戦闘員が倒されていってる……!これじゃまずいわ……)
クウボ(やはり、ここは……)
201: 2018/08/20(月) 00:47:53.55 ID:kNiVnV+e0
電「えーい!!」ブォンッ
ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!
イーたち「イーーーーーーッ!!!」
電「さあ次は……」
シュンッ
吹雪「!!電ちゃん、後ろ!!」
電「!!」
ドガッ!!
ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!
イーたち「イーーーーーーッ!!!」
電「さあ次は……」
シュンッ
吹雪「!!電ちゃん、後ろ!!」
電「!!」
ドガッ!!
202: 2018/08/20(月) 00:48:31.87 ID:kNiVnV+e0
電「っ!!」ヨロッ
クウボ「……少しよけられたか……あまりダメージはなさそうね」
電(瞬間移動して、電の後ろから……)
電「……えいっ!!」ブォンッ
クウボ「おっと」シュンッ
電「……!」スカッ
クウボ「……少しよけられたか……あまりダメージはなさそうね」
電(瞬間移動して、電の後ろから……)
電「……えいっ!!」ブォンッ
クウボ「おっと」シュンッ
電「……!」スカッ
203: 2018/08/20(月) 00:48:57.47 ID:kNiVnV+e0
電「皆さん、気を付けるのです!クウボさんが、瞬間移動して攻撃を……!」
吹雪「みんな、背後を警戒して!いつ攻撃してくるかわからない!」
漣「気を付けてって言っても……」
シュンッ
叢雲「っ!漣!」
漣「っ!」シュバッ
クウボ「あら、避けられちゃった」
吹雪「みんな、背後を警戒して!いつ攻撃してくるかわからない!」
漣「気を付けてって言っても……」
シュンッ
叢雲「っ!漣!」
漣「っ!」シュバッ
クウボ「あら、避けられちゃった」
204: 2018/08/20(月) 00:49:47.41 ID:kNiVnV+e0
漣「この……!」バシュッ!
クウボ「っ!」シュンッ
漣「あーもう!これさっきも見たよ!この戦い方!」
叢雲「ディープマリンってこんなんばっかね……」
イーたち「イー!!」ワラワラ
五月雨「みんな、まだ戦闘員もいる!クウボさんにばっかり気を取られないで!」
電「そうは言っても……少しでも油断したらやられるのです!」
クウボ「っ!」シュンッ
漣「あーもう!これさっきも見たよ!この戦い方!」
叢雲「ディープマリンってこんなんばっかね……」
イーたち「イー!!」ワラワラ
五月雨「みんな、まだ戦闘員もいる!クウボさんにばっかり気を取られないで!」
電「そうは言っても……少しでも油断したらやられるのです!」
205: 2018/08/20(月) 00:50:21.43 ID:kNiVnV+e0
叢雲「戦闘員を先に倒せればなんとかなるわ!さっさと倒して……」
シュンッ
叢雲「!!そこだっ!!」ブォンッ
ドガッ!!
クウボ「!!」
クウボ「……やるわね」シュンッ
叢雲「……浅かったか」
吹雪「……」
シュンッ
叢雲「!!そこだっ!!」ブォンッ
ドガッ!!
クウボ「!!」
クウボ「……やるわね」シュンッ
叢雲「……浅かったか」
吹雪「……」
206: 2018/08/20(月) 00:51:32.02 ID:kNiVnV+e0
吹雪(どうする?戦闘員はまだ大量にいる……先に倒してしまうのは難しい)
吹雪(どうにかして、クウボを倒すか……動きを封じるかしないといけない)
吹雪(クウボは瞬間移動して攻撃してくる。叢雲ちゃんくらい瞬発力があれば攻撃はできるけど……)
吹雪(パワーがないと決定打になりにくいし、すぐに対応できるようなスピードも必要……)
吹雪(……これしかない)
吹雪(どうにかして、クウボを倒すか……動きを封じるかしないといけない)
吹雪(クウボは瞬間移動して攻撃してくる。叢雲ちゃんくらい瞬発力があれば攻撃はできるけど……)
吹雪(パワーがないと決定打になりにくいし、すぐに対応できるようなスピードも必要……)
吹雪(……これしかない)
207: 2018/08/20(月) 00:51:58.66 ID:kNiVnV+e0
吹雪「みんな!少しの間、戦闘員を引き付けておいて!」
五月雨「吹雪ちゃん!?」
吹雪「クウボは私が何とかする!その間、戦闘員を……!」
叢雲「何する気よ、吹雪!?」
漣「……アレ使う気?」
吹雪「うん……」
電「で、でも大丈夫なのです!?」
吹雪「うまくいくかはわからないけど……それでも!」
五月雨「……わかった!任せておいて!」
五月雨「吹雪ちゃん!?」
吹雪「クウボは私が何とかする!その間、戦闘員を……!」
叢雲「何する気よ、吹雪!?」
漣「……アレ使う気?」
吹雪「うん……」
電「で、でも大丈夫なのです!?」
吹雪「うまくいくかはわからないけど……それでも!」
五月雨「……わかった!任せておいて!」
208: 2018/08/20(月) 00:53:03.89 ID:kNiVnV+e0
吹雪「……」スッ
吹雪は、改装設計図を取り出した
吹雪(……きっと大丈夫。さっきまでの私とは違う)
吹雪(さっきまでの、『みんなを守れなかった思い』があった私じゃない)
吹雪(怒りや憎しみに任せて戦ってた私じゃない……)
吹雪(今の私なら、きっと…さっきよりもずっと強い力が出せる)
吹雪(私はこの力で……みんなを守るんだ!!)
吹雪は、改装設計図を取り出した
吹雪(……きっと大丈夫。さっきまでの私とは違う)
吹雪(さっきまでの、『みんなを守れなかった思い』があった私じゃない)
吹雪(怒りや憎しみに任せて戦ってた私じゃない……)
吹雪(今の私なら、きっと…さっきよりもずっと強い力が出せる)
吹雪(私はこの力で……みんなを守るんだ!!)
209: 2018/08/20(月) 00:53:29.23 ID:kNiVnV+e0
吹雪はショキブレスの横の溝に、改装設計図をスラッシュした!
吹雪「第二改装!!」
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……………………
吹雪のスーツが変化し、より強化されていく!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
吹雪「吹雪レッド、改二!!」
吹雪「第二改装!!」
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……………………
吹雪のスーツが変化し、より強化されていく!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
吹雪「吹雪レッド、改二!!」
210: 2018/08/20(月) 00:53:57.38 ID:kNiVnV+e0
吹雪「そして……!」カチャッ
吹雪は、アンカーパーツを剣に取り付けた!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
アンカーパーツを取り付けた途端、吹雪の周りに炎が吹き上がる!
叢雲「あれは……!」
漣「キタコレ!能力使えるようになってるじゃん!」
電「これならきっと、大丈夫なのです!」
五月雨「吹雪ちゃん……任せたよ!」
吹雪は、アンカーパーツを剣に取り付けた!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
アンカーパーツを取り付けた途端、吹雪の周りに炎が吹き上がる!
叢雲「あれは……!」
漣「キタコレ!能力使えるようになってるじゃん!」
電「これならきっと、大丈夫なのです!」
五月雨「吹雪ちゃん……任せたよ!」
211: 2018/08/20(月) 00:54:23.35 ID:kNiVnV+e0
クウボ(またアレ……!?姿が変わって、炎が噴き出した……!)
クウボ(……あの状態のあの子には近づかない方がいいわね……)
クウボ(あの状態、強力だけど短時間で息切れするのはわかってる)
クウボ(ショキカンレッドは放っておいて、こうやって隠れつつ離れた子たちを攻撃すれば……)
五月雨「やぁーっ!!」ズバッ
クウボ(……ショキカンブルー、レッドから一番離れていて、攻撃に集中している……)
クウボ(狙い目、ね)
クウボ(……あの状態のあの子には近づかない方がいいわね……)
クウボ(あの状態、強力だけど短時間で息切れするのはわかってる)
クウボ(ショキカンレッドは放っておいて、こうやって隠れつつ離れた子たちを攻撃すれば……)
五月雨「やぁーっ!!」ズバッ
クウボ(……ショキカンブルー、レッドから一番離れていて、攻撃に集中している……)
クウボ(狙い目、ね)
212: 2018/08/20(月) 00:55:00.36 ID:kNiVnV+e0
五月雨「たぁーっ!!」ブンッ
クウボ(よし、今!!)
シュンッ
クウボは、戦闘員への攻撃に集中している五月雨の背後に瞬間移動した!
クウボ(隙だらけな背中ね……!一撃で仕留めてあげるわ!)
クウボ(よし、今!!)
シュンッ
クウボは、戦闘員への攻撃に集中している五月雨の背後に瞬間移動した!
クウボ(隙だらけな背中ね……!一撃で仕留めてあげるわ!)
213: 2018/08/20(月) 00:55:35.21 ID:kNiVnV+e0
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
クウボ(……?何、この熱気……?)
吹雪「はああああああああああああああああああああ!!!!」
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
吹雪は既にクウボに接近し、剣を振り下ろし始めていた!
クウボ「なっ!?」
クウボ(……?何、この熱気……?)
吹雪「はああああああああああああああああああああ!!!!」
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
吹雪は既にクウボに接近し、剣を振り下ろし始めていた!
クウボ「なっ!?」
214: 2018/08/20(月) 00:56:01.13 ID:kNiVnV+e0
クウボ(あそこから瞬時に反応して、ここまで来て攻撃を!?)
クウボ(あり得ない……あり得ないわ!)
吹雪(……この人が、そう何度も隙を見せるとは思えない)
吹雪(私の子の力も、長くはもたない……)
吹雪(だったら……!)
吹雪「この一撃で……終わらせる!!」
クウボ「う、うわああああああああああああああ!!!!」
吹雪「『ブリッジバスター』!!!!!」
吹雪は炎を纏わせた剣を、思い切り振り下ろす!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
クウボ(あり得ない……あり得ないわ!)
吹雪(……この人が、そう何度も隙を見せるとは思えない)
吹雪(私の子の力も、長くはもたない……)
吹雪(だったら……!)
吹雪「この一撃で……終わらせる!!」
クウボ「う、うわああああああああああああああ!!!!」
吹雪「『ブリッジバスター』!!!!!」
吹雪は炎を纏わせた剣を、思い切り振り下ろす!
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
215: 2018/08/20(月) 00:56:35.67 ID:kNiVnV+e0
パラ……パラ……
吹雪「はあ……はあ……」
五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」
吹雪「私は大丈夫……それより、五月雨ちゃん巻き込まれなかった?」
五月雨「うん……何とか」
五月雨(びっくりしてころんじゃった事は黙っておこう……)
叢雲「……戦闘員、これで全部?」
電「そうみたいなのです」
漣「よーし、こっちも終わったよー!」
吹雪「はあ……はあ……」
五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」
吹雪「私は大丈夫……それより、五月雨ちゃん巻き込まれなかった?」
五月雨「うん……何とか」
五月雨(びっくりしてころんじゃった事は黙っておこう……)
叢雲「……戦闘員、これで全部?」
電「そうみたいなのです」
漣「よーし、こっちも終わったよー!」
216: 2018/08/20(月) 00:57:13.51 ID:kNiVnV+e0
吹雪「……残るは、センカンだけか……」
叢雲「急ぎましょう。鎮守府が襲われてるんでしょ?」
電「そうだったのです!急いでここから出ないと……!」
五月雨「みんな、連戦続きだけど……大丈夫?」
漣「まーなんとか。結構危ないけど、ここでやらないわけにはいかないっしょ」
吹雪「……そうだね」
叢雲「急ぎましょう。鎮守府が襲われてるんでしょ?」
電「そうだったのです!急いでここから出ないと……!」
五月雨「みんな、連戦続きだけど……大丈夫?」
漣「まーなんとか。結構危ないけど、ここでやらないわけにはいかないっしょ」
吹雪「……そうだね」
217: 2018/08/20(月) 00:57:39.94 ID:kNiVnV+e0
吹雪「……みんな」
四人「?」
吹雪「……ありがとう。助けに来てくれて」
四人「……」
叢雲「……別に、お礼を言われるようなことじゃないったら」
電「吹雪さんが無事で何より、なのです」
漣「やりたいようにやっただけだかんね!勘違いしないでよね!」
五月雨「……何が?」
吹雪「……ふふっ」
吹雪「よし、行こうみんな!」
四人「オー!!」
第九話「守りたいもの」 艦
四人「?」
吹雪「……ありがとう。助けに来てくれて」
四人「……」
叢雲「……別に、お礼を言われるようなことじゃないったら」
電「吹雪さんが無事で何より、なのです」
漣「やりたいようにやっただけだかんね!勘違いしないでよね!」
五月雨「……何が?」
吹雪「……ふふっ」
吹雪「よし、行こうみんな!」
四人「オー!!」
第九話「守りたいもの」 艦
218: 2018/08/20(月) 00:58:09.92 ID:kNiVnV+e0
次回予告!
吹雪「いよいよ最終回!長かった戦いもこれで終わる!」
叢雲「結局勝つの?負けるの?」
電「それを言ったらダメなのです……」
五月雨「と、とにかく!みんな、頑張ろう!」
漣「ラスボスに勝ってもブラックは氏ぬかもしれないけどね」
叢雲「え!?」
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
次回、最終話「私たちは、ヒーローだ!」
最後までどうぞ、よろしくお願いします!
吹雪「いよいよ最終回!長かった戦いもこれで終わる!」
叢雲「結局勝つの?負けるの?」
電「それを言ったらダメなのです……」
五月雨「と、とにかく!みんな、頑張ろう!」
漣「ラスボスに勝ってもブラックは氏ぬかもしれないけどね」
叢雲「え!?」
吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」
次回、最終話「私たちは、ヒーローだ!」
最後までどうぞ、よろしくお願いします!
219: 2018/08/20(月) 00:59:30.97 ID:kNiVnV+e0
今日はここまで。次で終わりです。また分けることになるかもしれませんが……
出来れば9月中に終われるといいなぁ……
出来れば9月中に終われるといいなぁ……
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