358: 2016/02/18(木) 02:30:34.30 ID:fkwICUaa0



最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!
前回:第四話「もう一人の隊員!?」前編

コウワン「フフフ、まずはあなたから始末させてもらうわ」ギリギリ

漣「ぐ…ど、どうして…!」

コウワン「すこーし、隠れていただけよ…あなたたちが油断するまでね」

コウワン「簡単に引っかかってくれて、感謝するわ」

コウワン「あなたは武器が遠距離武器で、少し位置が離れていたから、狙いやすかったわね」

漣「ぐ…あ…」

コウワン「さて、このまま握りつぶして…」グググ

コウワン「…頃してあげるわ」

漣「…!」

359: 2016/02/18(木) 02:31:01.52 ID:fkwICUaa0
漣(殺…され…)



叢雲『…他の四人は?』

大井『…』

大井『殺されたわ』


大井『…覚えておきなさい』

大井『あなたたちは、あなたたちが思っている以上に』

大井『氏と隣り合わせだってことを…』


漣「う、うわあああああああああ!!」
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-

360: 2016/02/18(木) 02:31:27.19 ID:fkwICUaa0
吹雪「はああああああ!!」ブンッ

コウワン「!!」

ガキンッ

コウワンは漣を握っていない方の腕で防御した

吹雪「漣ちゃんを…離せぇ!!」グググ

コウワン「くっ…もう来たのね」

五月雨「吹雪ちゃん!」

吹雪「!」バッ

五月雨「やぁー!」ザパァァ

五月雨は水を放出し、コウワンの体のみを濡らした!

361: 2016/02/18(木) 02:31:58.60 ID:fkwICUaa0
コウワン「!?な、何のつもり!?」

五月雨「よーし、電ちゃん!」

電「はいなのです!」ブンッ

コウワン「!!」

ガッ

電「そしてこれを!」

バチバチバチバチィッ

コウワン「ぐあああああっ!」

コウワンに電流が流れる!たまらず、コウワンは漣から手を離した

362: 2016/02/18(木) 02:32:26.96 ID:fkwICUaa0
漣「う…」ドサッ

叢雲「漣!大丈夫!?」ガッ

漣「…」

叢雲「くっ…」

吹雪「よーし、撤退!てったーい!」

ダダダダッ


コウワン「…」

コウワン「…フフフ、今日の所は逃がしてあげるわ」

コウワン「でも…」

コウワン「…次は、ないわよ?」

363: 2016/02/18(木) 02:32:56.55 ID:fkwICUaa0
鎮守府 工廠

吹雪「…明石さん。漣ちゃん、大丈夫ですか?」

明石「入渠させたし、傷はもうないわ」

明石「…ただ」

叢雲「ただ?」

明石「…かなり、精神がやられてるみたいね」

五月雨「精神が…ですか?」

明石「会ってもらえばわかるわ。こっちよ」

364: 2016/02/18(木) 02:33:41.57 ID:fkwICUaa0
漣「…」

電「…漣さん。大丈夫なのです?」

漣「…うん。ごめん…みんな、ありがとう…」

吹雪「…どうしたの?」

漣「…」

五月雨「まだ、どこか悪いところが…」

漣「違うよ。もう体のほうは大丈夫…だけど」

漣「…ごめん。みんな…漣は…」


漣「もう、戦えない…」

四人「!!?」

365: 2016/02/18(木) 02:34:29.07 ID:fkwICUaa0
叢雲「な、何言ってるのよ!?」

叢雲「あんたが言い出したことなんでしょ!?」

漣「…ごめん」

叢雲「謝ってほしいわけじゃない!理由を言いなさい!」

漣「…」

叢雲「このっ…!」

五月雨「叢雲ちゃん、落ち着いて!」

叢雲「くっ…」

366: 2016/02/18(木) 02:35:06.00 ID:fkwICUaa0
吹雪「…理由、言えないの?」

漣「…」

漣「…怖くなったんだよ」

吹雪「え…?」

漣「…氏ぬのが」

電「氏ぬのが…ですか?」

漣「…大井さんが言ってたよね」

漣「自分たちが思っている以上に、氏と隣り合わせだって」

漣「今日だって、みんなが助けてくれなかったら、氏んでたかもしれない…」

漣「だから…」

367: 2016/02/18(木) 02:35:37.02 ID:fkwICUaa0
叢雲「そんなの、今までだってそうだったでしょ!?」

叢雲「いつ沈むかわからない、戦争をしてきたんだもの!」

叢雲「それを今更…!」

漣「…」

吹雪「…そっか」

吹雪「わかった。漣ちゃん…」

吹雪「あとは私たちに任せて」

叢雲「ちょっと!吹雪!」

吹雪「…五月雨ちゃん。電ちゃん」

五月雨「はーい」ガッ

電「了解なのです」ガッ

叢雲「え!?ちょっ…離しなさいよ!こらー!」ズルズル

368: 2016/02/18(木) 02:36:11.00 ID:fkwICUaa0
漣「…ごめんね、吹雪ちゃん」

吹雪「いいよ。…仕方ないよ」

漣「…本当にごめん」

吹雪「いいって。じゃあ、私も行くね」

吹雪「…漣ちゃん」

漣「…」

吹雪「もしも…もしもだけど」

吹雪「また…一緒に戦ってくれるんなら」

吹雪「いつでも…待ってるから」

漣「…」

ガチャッ バタン

漣「…っ」

369: 2016/02/18(木) 02:37:12.34 ID:fkwICUaa0
ショキカンジャー本拠地

叢雲「あー、もう!漣の奴、どうしちゃったのよ!」

電「まあまあ。落ち着くのです」

五月雨「でも、困ったよね」

吹雪「あんな状態だと、普通の艦娘としても戦えないよね」

電「司令官も、困っていたのです」

叢雲「…どうして、今更」

吹雪「これは、非常にまずい事態だよ」

五月雨「五人でもギリギリなのに、人数が減っちゃったら…」

叢雲「まあ、負けるでしょうね」

叢雲「また、コウワンみたいなやつに会ったら」

370: 2016/02/18(木) 02:37:41.56 ID:fkwICUaa0
電「今日会ったコウワンさん、とても強かったのです…」

五月雨「高速移動をして接近して、そこから攻撃…」

吹雪「攻撃されたら、すぐに避ける…シンプルだけど、強いね」

電「でも、腕の大きさが変わる時、若干の隙があるのです」

叢雲「そこを突くしか、ないのかしらね」

吹雪「…漣ちゃんがいたら、もう少し策はあったかもね」

三人「…」

371: 2016/02/18(木) 02:38:25.44 ID:fkwICUaa0
コンコン

吹雪「ん?」

五月雨「どうぞー」

バンッ

曙「叢雲ぉ!あんた、漣に何したのよ!?」

叢雲「は!?な、何で私!?」

曙「このメンバーの中で一番何かしそうなのがあんただからよ!」

叢雲「はぁ!?勘違いも甚だしいわね!」

潮「あ、曙ちゃん落ち着いて…」

電「叢雲さんも落ち着くのです!」

372: 2016/02/18(木) 02:38:53.57 ID:fkwICUaa0
叢雲「そもそも、私たちのせいじゃないんだけど!?」

曙「嘘つけ!青葉さんがそう言ってたわよ!」

曙「あんたたちが漣を工廠に連れて行って、それから漣が落ち込んでるって!」

曙「きっとカツアゲされたって言ってたわよ!」

電「青葉さん…」

叢雲「そ、それは誤解よ!あんた何でそんなのほいほい信じるのよ!あんたバカじゃないの!?」

曙「何だとぉ!?」

叢雲・曙「ガルルル…!」

潮「曙ちゃん、ちょっと…!」グイグイ

電「は、はわわ…」

373: 2016/02/18(木) 02:40:01.90 ID:fkwICUaa0
吹雪「な、何事…!?」

ガチャッ

朧「あー、もう曙ったら…」

五月雨「あ、朧ちゃん。どうしたの?」

朧「ごめんごめん。曙が青葉さんから変なこと吹き込まれて、ここに突撃しに来ちゃった」

吹雪「青葉さん…」

五月雨「…朧ちゃんたちは、漣ちゃんと会ったの?」

朧「うん…」

朧「ついさっき会ったんだけど、落ち込んでたっていうか…怯えてたね、あれは」

朧「で、そのあと青葉さんに会って、曙が走り出して、潮が止めに行って…今に至る」

吹雪「な、なるほど…」

朧「それで、詳しいことは知らないんだけど…何があったの?」

吹雪「うん、実は…」

374: 2016/02/18(木) 02:41:03.73 ID:fkwICUaa0
──────────

──────

───

朧「…なるほど」

朧「昨日の夜から様子がおかしかったのはそれか…」

吹雪「え?昨日?」

五月雨「確かに、昨日は体調が悪いって言ってたよね」

朧「うん。そう聞いてたんだけど、やっぱり様子がおかしかったから…」

吹雪「でも、どうして今になって、怖がるようになったのかな」

五月雨「普段の漣ちゃんからは、想像できないよね」

朧「それは、漣は普段はそういうところを絶対に人に見せようとしないから」

朧「普段は明るく振る舞ってるけど、それは不安や恐怖を忘れようとするため」

朧「耐えられないくらいの不安や恐怖があっても、一人で抱え込もうとするんだ」

吹雪「そうだったんだ…」

375: 2016/02/18(木) 02:42:32.27 ID:fkwICUaa0
朧「…本当は、漣は人一倍臆病なんだよ。それを隠しているだけで」

朧「沈むことへの恐怖なんかも、本当はすごく強い」

朧「最近はそんなそぶりは見せないけど…以前、綾波姉さんに何かを相談してたりするのは見たなぁ」

五月雨「じゃあ、何で今まではこんなことがなかったの?」

五月雨「漣ちゃんだって、大破したことくらいあるよね?」

朧「うーん…漣じゃないから、本当のことはわからないけど」

朧「多分…そうやって振る舞っているうちに、本当に不安や恐怖を忘れてしまったんじゃないかな」

吹雪「忘れてしまった…?」

朧「うん。この鎮守府で沈んだ艦は今のところいないし、漣自身も今まで何とかなってきたから」

朧「自分が沈むはずがない、氏ぬはずがない…って、無意識のうちに思うようになったんだと思う」

朧「だから、今まではこんなに恐怖を感じることはなかった」

376: 2016/02/18(木) 02:43:01.83 ID:fkwICUaa0
朧「でも、今回…大井さんの話を聞いて、その恐怖がよみがえったんだと思う」

朧「そこに追い打ちをかけるように、自分の命への危機が来て…」

朧「そうして、今まで忘れていたものを思い出してしまった…」

朧「本当は、ずっとため込んでたんだと思う。そういった不安や恐怖を」

朧「それが、爆発しちゃったんじゃないかな」

五月雨「…」

朧「朧がわかることはこれぐらいだよ」

吹雪「うん…ありがとう」

377: 2016/02/18(木) 02:43:43.47 ID:fkwICUaa0
朧「…あ、そうだ。曙を止めに来たんだった」

吹雪「そうだ!叢雲ちゃんと喧嘩してて…」


曙「覚悟はいい?叢雲…」

叢雲「いいわよ、来なさい」


曙「私のターン!」シュッ

吹雪・五月雨(またか…)

378: 2016/02/18(木) 02:44:43.92 ID:fkwICUaa0
曙「くっ…!まさか、クェーサーを出されるなんて…」

叢雲「ふふ、私の勝ちね」

曙「もう一回よ!私のブルーアイズが負けるはずがないわ!」

叢雲「融合もまともにできないようじゃ、無理なんじゃないかしら?」

曙「何だとぉ!?」

朧「はいはい、そこまで。帰ろうねー」ズルズル

曙「あ!?ちょっと、離しなさいよ、朧!」

潮「ご、ごめんね、みんな…!お邪魔しました!」

吹雪「ああ、うん…」

バタン

379: 2016/02/18(木) 02:45:13.65 ID:fkwICUaa0
叢雲「ふん、大したことなかったわね!」フンス

三人「…」ジトッ

叢雲「な、何よその目は」

五月雨「ところで叢雲ちゃん、電ちゃん。さっきの話、聞いてた?」

叢雲「え?」

電「はい。電は対戦を見ながら聞いてたのです」

吹雪「そっか。じゃあいいね」

叢雲「…何の話?」

五月雨「…叢雲ちゃんは、漣ちゃんより遊戯王のほうが大切なんだね」

叢雲「ちょ、ちょっと!?五月雨!?」

吹雪「失望したよ…」

電「なのです」

叢雲「ええ!?」

叢雲「た、対戦しながら聞けるわけないでしょ!ちゃんと話してよ!」

380: 2016/02/18(木) 02:46:35.85 ID:fkwICUaa0
──────────

──────

───

叢雲「なるほど…そういうことね」

吹雪「これ、私たちでどうにかできる問題だと思う?」

五月雨「正直、漣ちゃん本人がどうにかしないと無理だよね」

電「やっぱり、何もできないのでしょうか…」

叢雲「…」

吹雪「叢雲ちゃん?どうしたの?」

叢雲「…ん?いや、何でもないわ」

電「…もしかして、デッキ構築について考えてたのです?」

五月雨「うわぁ…」

叢雲「え!?ち、違うわよ!」

吹雪「まあ、今日はもう解散しよう。これからどうするかは、また明日考えよう」

五月雨「そうだね」

叢雲「…」

381: 2016/02/18(木) 02:47:06.06 ID:fkwICUaa0
その夜 ショキカンジャー本拠地

ガチャッ

漣「…」

漣「…はぁ…」

「…こんな時間に、何やってるのかしら?」

漣「!?」

漣「…叢雲ちゃん」

叢雲「はろー」

382: 2016/02/18(木) 02:48:02.88 ID:fkwICUaa0
叢雲「朧が言ってたらしいわ。漣は臆病だって」

漣「…とうとうバレちゃいましたか」

叢雲「知らなかったわ。あんた、いつも異常なくらいに明るいから」

漣「まあ、そんなもんだよ…」

叢雲「ふーん…」

叢雲「昼間は、その…ごめんなさい。怒鳴ったりして」

漣「…ううん、漣が悪いから…」

漣「急に、こんなことになったりして…」

漣「…ごめんね」

叢雲「…」

383: 2016/02/18(木) 02:48:36.04 ID:fkwICUaa0
漣「本当は、ずっと怖かったはずだった」

漣「でも、それに目を向けたくなくて、ずっとごまかしてたんだ」

漣「そうしないと…きっと、耐えられなかったから」

叢雲「…」

漣「…そうやって、ずっと目を背けてきたから」

漣「こんなことに、なっちゃったのかな」

叢雲「…」

漣「…ねえ、叢雲ちゃん」

漣「どうしたら…氏ぬのが、怖くなくなるのかな」

叢雲「…」

384: 2016/02/18(木) 02:49:38.35 ID:fkwICUaa0
叢雲「一つだけ言っておくわ」

漣「?」

叢雲「氏ぬのが怖くない奴なんて、居ないのよ」

漣「…!」

叢雲「誰だって、氏ぬのは怖い。沈むのは怖い」

叢雲「みんな、その恐怖と戦っているの」

叢雲「私だって、吹雪だって、電だって、五月雨だって…」

叢雲「みんな、心のどこかで恐怖を感じながら、戦っているのよ」

385: 2016/02/18(木) 02:50:10.56 ID:fkwICUaa0
漣「…」

漣「…だったら」

漣「恐怖を感じながら…どうして、戦えるの…?」

叢雲「どうして、か…」

叢雲「…」

叢雲「…もっと、恐ろしいことがあるからよ」

漣「…え?」

叢雲「私から言えることはこれだけよ。今日はもう寝なさい」

漣「…うん」

叢雲「じゃあね」

バタン

漣「…」

386: 2016/02/18(木) 02:52:27.64 ID:fkwICUaa0
三日後 ショキカンジャー本拠地

吹雪「はー…さて、今日も訓練しようか」

叢雲「そうね…でも、普通のやり方だと飽きてきたわね」

五月雨「え?じゃあ、どうするの?」

叢雲「…チェーンデスマッチ形式でやるとか」

電「なんか物騒なのです」

吹雪「…今日も、漣ちゃん来ないね」

五月雨「仕方ないよ…簡単にどうにかなる問題じゃないし」

叢雲「早く復活してくれるといいんだけど、そうもいかないしね…」

電「うーん…とっても心配なのです」」

387: 2016/02/18(木) 02:52:56.71 ID:fkwICUaa0
吹雪「私たちが心配しても仕方ない。漣ちゃん自身がどうにかするしかないんだから」

叢雲「そうね。気長に待ちましょう」

電「じゃあ、そろそろ行くのです?」

五月雨「そうだね。じゃあ…」


「にゃーん」

四人「…!」

吹雪「猫…?いつの間に…」

電「そこの窓から入ってきたのです?」

叢雲「そのようね。少し空いてるし」

388: 2016/02/18(木) 02:53:34.30 ID:fkwICUaa0
五月雨「…あれ?この猫…この間の猫じゃない?」

吹雪「え?」

叢雲「…本当ね。この間、コウワンと会った時の猫だわ」

電「ここまで、どうやって来たのでしょうか…?」


『普通に運んだだけよ』

四人「!」

389: 2016/02/18(木) 02:54:00.71 ID:fkwICUaa0
吹雪「…やっぱり、あなたですか」

叢雲「本当だわ、スピーカーもついてる」

猫『フフフ、また驚かせちゃった?ごめんなさいね』

電「それで・・・何の用なのです?」

猫『ちょっとあなたたちに、お願いがあるのよ』

五月雨「お願い?」

猫『この間戦ったところまで来て、私と戦いなさい』

猫『応じない場合は、私がそちらまで行くわ』

吹雪「!そんなことしたら…」

猫『そう。鎮守府はただじゃすまないでしょうね』

猫『それじゃあ、待ってるわ』プツッ

390: 2016/02/18(木) 02:54:29.57 ID:fkwICUaa0
吹雪「…」

五月雨「吹雪ちゃん…」

吹雪「うん…行こう」

叢雲「四人で勝てるかしら…」

電「それでも、やるしかないのです」



漣「…」

漣は、部屋の前まで来ていた

391: 2016/02/18(木) 02:55:06.78 ID:fkwICUaa0
その後、四人は以前コウワンと戦ったところまで来ていた

コウワン「フフフ、来たわね」

吹雪「…どうして、呼び出したりしたんですか?」

コウワン「特に意味はないわ…ただ、私があなたたちと戦いたくなった…それだけよ」

叢雲「…ふん」

コウワン「…あら?あのピンクの子は?」

叢雲「…あいつが来るまでもないってことよ」

コウワン「フフフ、そう…」

コウワン「この間、やりすぎちゃったかしら?残念ね」

392: 2016/02/18(木) 02:55:52.32 ID:fkwICUaa0
電「…四人ででも、あなたを倒します」

五月雨「覚悟してください…!」

コウワン「あら、怖い怖い」

コウワン「それじゃあ、早速…始めましょう?」

吹雪「みんな、行くよ!」

カチッ

四人「変身!」

393: 2016/02/18(木) 02:56:50.32 ID:fkwICUaa0
その頃 鎮守府

漣「…」

朧「…どうしたの、漣」

漣「…いや、何でもないよ」

朧「嘘ついてもだめだよ。漣、すぐ顔に出るから」

漣「…」

朧「…言いたくないなら、いいけどさ」

394: 2016/02/18(木) 02:58:00.42 ID:fkwICUaa0
漣「…ねえ、朧」

朧「ん?」

漣「…どうしたらいいと思う?」

朧「何が?」

漣「悩んでて、何も行動できない時…どうしたらいいと思う?」

朧「…」

朧「…そうだね…」

朧「詳しくはわからないから、はっきりとは言えないけど…」

朧「漣にとって、何が大切なのか…考えてみなよ」

漣「何が、大切か…?」

朧「うん。そうすれば、自ずと答えは見えてくるはず…多分」

漣「…」

395: 2016/02/18(木) 02:58:26.65 ID:fkwICUaa0
漣(漣にとって、大切なもの…)



叢雲『…もっと、恐ろしいことがあるからよ』


漣「…!」

漣「ありがとう、朧!ちょっと出てくる!」ダダッ

朧「はーい、いってらっしゃーい」

朧「…まったく、世話が焼けるなぁ」

396: 2016/02/18(木) 02:59:07.79 ID:fkwICUaa0
漣「はぁ…はぁ…」ダダダ

漣「もう少しで…あそこに…」

漣「…みんな!」バッ

漣「…!」


吹雪「ぐ…」

叢雲「ダメだ、隙が突けない…」

電「このままだと…」

五月雨「でも、まだ…!」

コウワン「フフフ、そんなものなの?」

漣が到着したころには、全員疲弊しきっていた

446: 2016/02/18(木) 11:14:40.04 ID:fkwICUaa0

コウワン「…あら?来たのね」

四人「…!」

吹雪「さ、漣ちゃん…!」

漣「み、みんな…!」

叢雲「来たのね…!」

電「でも…状況が悪いのです…」

五月雨「どうすれば…」

コウワン「来たはいいけど、大ピンチね」

コウワン「あなた以外は全員疲弊しきっている…つまり、実質一人で戦うということよ」

漣「…っ!」ジリッ

397: 2016/02/18(木) 03:00:47.47 ID:fkwICUaa0
叢雲(…漣、やっぱり、まだ…)

叢雲「…漣!逃げなさい!」

漣「!?」

叢雲「こいつの言う通り、ほとんど一人で戦うことになるわ!」

叢雲「それに…あんた、まだ…!」

漣「!!」

漣「で、でも…」

叢雲「そんな状態で戦っても、殺されるだけよ!だから、あんただけでも…!」

漣「…」

漣「…!」

ダダッ

398: 2016/02/18(木) 03:01:14.06 ID:fkwICUaa0
叢雲「…よし」

吹雪「…やっぱり、ダメだったか…」

電「仕方ないのです…」

五月雨「この四人で、どうにかするしか…!」

コウワン「あらあら、結局逃げちゃうのね」

コウワン「仕方ない…もう少し、楽しませてね?」

399: 2016/02/18(木) 03:01:43.34 ID:fkwICUaa0
鎮守府

漣「はぁ…はぁ…」

漣「…いた!」

漣「大井さん!」ダダッ

大井「…?あなた…どうしたの?」

大井「…ただ事じゃないようね」

漣「…ディープマリンの、幹部が…!」

大井「!!」

漣「今、みんな戦ってて、ピンチなんです!」

漣「漣だけじゃ、どうしようもなくて…!だから…!」

大井「…ごめんなさい」

漣「!」

400: 2016/02/18(木) 03:02:13.45 ID:fkwICUaa0
大井「この間言ったとおり、私はもう戦えない」

大井「悪いけど…」クルッ スタスタ

漣「…ッ!」

漣「怖いんですか!?」

大井「…!」ピタッ

漣「氏ぬのが怖いから、戦えないんですか…!?」

大井「…」

401: 2016/02/18(木) 03:02:56.46 ID:fkwICUaa0
漣「…大井さんは、自分の目の前で仲間が殺されてしまった…」

漣「普段の艦隊戦とは違う戦いへの、恐怖を覚えてしまった…」

漣「…漣も、さっきまでそうでした」

漣「漣は、もう、艦隊戦もできなくなるんじゃないかというくらい、怖かったです…」

漣「でも、さっき…気が付いたんです」

漣「氏ぬのは、確かに怖い…だけど」

漣「仲間を失うのは、もっと怖い…!」

大井「…!」

漣「漣は、大切な仲間を守りたいんです!」

漣「だから…!」

大井「…」

402: 2016/02/18(木) 03:03:28.61 ID:fkwICUaa0
『大井さん!もう、私たちはダメ…!だから…』

大井『嫌よ!あなたたちを置いて、逃げるなんて…』

『あなただけでも生き残って…!このままじゃ、全滅しちゃう…!』

大井『でも…』

『誰かが、このことを伝えないといけない!それができるのは、あなただけなの!』

『鎮守府のみんなを、守れるのは…!』

大井『…!』

『ぐ、ああああああああああああ!!!』

グシャッ

大井『!!』

大井『…ッ!!』ダダッ

403: 2016/02/18(木) 03:03:54.11 ID:fkwICUaa0
大井「…」

スタスタ

漣「大井さん…!」

大井「…」スタスタ

漣「…くっ!」ダダッ

404: 2016/02/18(木) 03:04:21.43 ID:fkwICUaa0
吹雪「…う…」

コウワン「そろそろ限界かしら?」

叢雲「ま、まだよ…まだ、負けてない…」

コウワン「だったら、そこから動いて見せたらどう?」

叢雲「…くそぉ…!」

電「も、もう…ダメなのですか…?」

五月雨「あきらめちゃダメ…!まだ…何かできるはず…!」

コウワン「そんな状態で言ってもねぇ…無理があるわよ」

405: 2016/02/18(木) 03:04:54.55 ID:fkwICUaa0
コウワン「さて、そろそろ、トドメかしら?」ヒョイッ

吹雪「…ぐっ…」

叢雲「吹雪…!」

コウワン「まずはあなたから、あの世へ送ってあげる…」グググ

吹雪「ぐあああああああ!!」

シュバババッ

コウワン「!!」バッ

コウワンは、飛んで来た矢をガードし、思わず手を離した!

406: 2016/02/18(木) 03:05:45.33 ID:fkwICUaa0
吹雪「ぐっ!げほっげほっ…」ドサッ

五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」

吹雪「だ、大丈夫…」

電「い、今のは…」

コウワン「…命知らずとは、まさにこのことね」

漣「みんなから離れろ!漣が相手だ!」

吹雪「漣ちゃん…!」

叢雲「馬鹿!どうして戻ってきたの!」

漣「…氏ぬのは、怖い…怖いけど…」

漣「みんなが氏んでいくのを、黙ってみているなんてできない!」

407: 2016/02/18(木) 03:06:11.27 ID:fkwICUaa0
コウワン「いい度胸ね…わざわざ戻ってくるなんて」

コウワン「わかった・・・それじゃあ」

コウワン「あなたから頃してあげるわ!」シュンッ

漣「!!」バシュッ

コウワン「ほらほら、どうしたの?当たってないわよ」シュンッ

漣「くぅ…!」バシュバシュッ

コウワン「他に近接攻撃されているときに、あなたの矢が来るのは厄介だけど…」シュンッ

コウワン「あなただけなら、問題ないわね」

漣「このぉ!」バシュッ

408: 2016/02/18(木) 03:07:00.64 ID:fkwICUaa0
コウワン「ほら、もっとよく狙いなさい」シュンッ

コウワン「そうだわ。サービスしてあげる」

コウワン「あなたのその矢…それが尽きるまで、攻撃はしないであげる」

コウワン「精々頑張って当てることね」

漣「馬鹿にして…!」バシュッ

コウワン「ほーら、どんどん矢が減っていくわよ」

漣「くっ…」

漣(やっぱり、漣だけじゃだめだ…)

コウワン「フフフ、氏にに来たようなものね」

漣(どうしたら…?)

409: 2016/02/18(木) 03:07:30.14 ID:fkwICUaa0
コウワン「…あら?もう終わり?攻撃しないの?」

漣「…!」ギリギリ

漣(当てる…!当てて見せる…!)

漣(…でも)


「そんな挑発に乗って、どうするのかしら?」

漣「!?」

ドカァァァァァァァン

410: 2016/02/18(木) 03:08:03.59 ID:fkwICUaa0
コウワン「!?な、何!?これは!」

吹雪「な、何今の爆発!?」

叢雲「!あ、あれって…」


漣「あなたは…!」

ホワイト「私はホワイト…正義の味方よ」


電「…あれって」

五月雨「大井さん…だよね」

叢雲「一応フルフェイスメットで、顔はわからないけど」

411: 2016/02/18(木) 03:08:31.53 ID:fkwICUaa0
漣「き、来てくれたんですか!?」

ホワイト「何のことかしら?」

ホワイト「私は、ただの通りすがりの正義の味方よ」

ホワイト「それより、奴を倒すことが優先よ」

ホワイト「仲間を…守るんでしょ?」

漣「…はい!」

412: 2016/02/18(木) 03:08:57.94 ID:fkwICUaa0
コウワン「あら…まだ味方がいたのね」

ホワイト「あなたね?悪の組織の幹部は」

コウワン「そうよ…安心しなさい。あなたも後で頃してあげるわ」

ホワイト「それは遠慮しておくわ」ポイッ

コウワン「…?一体何を」

ドカァァァァァァァン

コウワン「!!?」


吹雪「ば、爆弾!?」

五月雨「あれが、大井さんの武器…?」

413: 2016/02/18(木) 03:09:44.10 ID:fkwICUaa0
コウワン「く…油断したわ」

ホワイト「まだまだ!」ポイッ

コウワン「!」シュンッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「ぐあぁ!!」ズザッ


叢雲「…!そうか、奴はあくまでも高速移動しているだけ!」

電「攻撃範囲の大きい爆弾は、有効なのです!」

414: 2016/02/18(木) 03:10:13.18 ID:fkwICUaa0
ホワイト「ほら、何ボサッとしているの」

漣「あ、はい!」バシュッ

グサッ

コウワン「ぐっ!!」

コウワン(まずい…爆弾にやられたせいで、隙ができてしまう)

コウワン(しかし…)

ポイッ

コウワン「!!」シュンッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「ぐっ…!」

漣(!!近づいてきた!)

415: 2016/02/18(木) 03:10:46.53 ID:fkwICUaa0
コウワン「フフフ、残念だったわね!」

コウワン「この距離なら、近すぎて爆弾は放てまい!」

コウワン「ここからさらに近づいて攻撃を…」

ホワイト「あー、ちょっと目をつむってて」

漣「え?」

ポイッ

コウワン「ん?何かさっきまでとちょっと違」

ピカァァァァァァァァァァァ

コウワン「うわっ!?な、何、これは!?目が…!」

416: 2016/02/18(木) 03:11:59.53 ID:fkwICUaa0
ホワイト「ほら、今のうちに」

漣「はい!」バシュッ

コウワン「うあああああああ!!」ビュンッ ドザザザ

ホワイト「よーし、何とか距離が取れたわね」

漣(よし、風をうまく使えば吹っ飛ばすこともできる…これで何とか)

漣(それにしても、大井さん、すごい…戦いなれている)

コウワン「ぐぅ…何なの、その爆弾は!?」ヨロッ

ホワイト「これは、私の武器『トーピードーボム』。複数の種類を持つ爆弾よ」

ホワイト「それ、『パワーボム』!!」ポイッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「…ッ!くっ…!」

417: 2016/02/18(木) 03:12:25.97 ID:fkwICUaa0
ホワイト「そして、『フラッシュボム』!」ポイッ

ピカァァァァァァァァァァァ

コウワン「しまった!また目が…!」

バシュンッ

コウワン「!?ぐああっ…!」ドンッ

ホワイト「よーし、攻撃するタイミングもわかってきたみたいね」

漣「えへへ、おかげさまで」

418: 2016/02/18(木) 03:12:51.21 ID:fkwICUaa0
コウワン「くそぉ…!こうなったら!」シュンッ

叢雲「んなっ!」ガッ

吹雪「叢雲ちゃん!」

コウワン「フフフ、どう!?私を攻撃したら、この子に当たるかもしれないわよ!」

五月雨「またこんな手を…!」

電「卑怯なのです!」

コウワン「フフ、何とでも言うがいいわ!」

419: 2016/02/18(木) 03:13:22.28 ID:fkwICUaa0
ホワイト「く…困ったわね。パワーボムは威力は大したことないとはいえ、どうか…」

ホワイト「フラッシュボムもいい加減効かないでしょうし、どうしたら…」

漣「…あとは、どんな爆弾があるんですか?」

ホワイト「…敵をその場から動かなくさせる爆弾があるわ」

漣「では、それをお願いします」

ホワイト「…わかったわ」

ホワイト「『フリーズボム』!」ポイッ

コウワン「フフフ、今更何をしようと…」

ビチャッ

コウワン「!?な、何これは…!」グググ

コウワン「う、動けない!まさか…とりもち!?」

420: 2016/02/18(木) 03:13:59.05 ID:fkwICUaa0
ホワイト「さて、これでいいはずよ」

漣「はい、ありがとうございます」ギリギリ

ホワイト「…外したら、あの子が危ないわよ?」

漣「大丈夫です」

漣「…守ってみせます」

ホワイト「…」

バシュンッ

グサッ

コウワン「!?ば、馬鹿な…!」

漣は、叢雲に当たらないギリギリの所を射抜いた!

421: 2016/02/18(木) 03:14:36.69 ID:fkwICUaa0
漣「まだまだぁ!」バシュバシュッ

コウワン「ぐあああああああ!!な、何故だ!なぜ…!」グサグサッ

叢雲「漣…!」

コウワン「く…とりもちなら、地面を破壊すればいい!そうすれば動けるようになって、もう当たらないわ!」

コウワン「えーい、あなた、邪魔よ!」ポイッ

叢雲「うわっ!?」ドザッ

電「だ、大丈夫なのです!?」

叢雲「いたた…だ、大丈夫よ」

叢雲「それにしても、あいつ…」

五月雨「うん、フラグだよね…」

422: 2016/02/18(木) 03:15:07.44 ID:fkwICUaa0
コウワン「せいっ!」ブンッ

ズガァァァァァァァン

コウワン「よし、これで動け…」

ビュンッ

コウワン(!矢が、もう飛んできている…!?)

コウワン(は、早くモードを切り替えて…)シュルルル

コウワン(…あれ?これ、間に合わないんじゃ)

グサァァァァ

コウワン「何いいいいい!?」

423: 2016/02/18(木) 03:15:39.01 ID:fkwICUaa0
漣「そのまま吹っ飛べぇ!!」

矢にまとわりついていた風が、そのままコウワンを吹っ飛ばす!

バビュゥゥゥゥゥゥゥゥン

コウワン「うわあああああああああ!!」

コウワン「覚えてなさああああああああああい!!」ヒューン

キラーン

漣「汚ねえ花火だ…」

424: 2016/02/18(木) 03:16:06.49 ID:fkwICUaa0
吹雪「…大井さん、ありがとうございました」

ホワイト「大井?誰かしら」

ホワイト「私はホワイト。通りすがりの正義のみか…」

漣「えいっ」スポッ

大井「…」

五人「…」

大井「ちょっと!何でとるのよ!こういうのはとっちゃいけないでしょ!」

漣「うひー、すみません」

425: 2016/02/18(木) 03:16:34.70 ID:fkwICUaa0
五月雨「どうして、助けてくれたんですか?」

大井「…別に。ちょっと癪だっただけよ」

大井「自分が逃げたままでいるのがね」

漣「…」

叢雲「何はともあれ、助かったわ」

電「本当、よかったのです」

426: 2016/02/18(木) 03:17:01.36 ID:fkwICUaa0
吹雪「…大井さん、やっぱり、一緒に戦ってくれないんですか?」

大井「…そうね」

大井「戦わない理由はもうないけど、あなたたちとは別行動で奴らについて調査しようと思うの」

大井「その方が小回りがきくし、それに…」

漣「それに?」

大井「…私にとって、『ショキカンジャー』は、一つだけだから」

吹雪「…そうですか」

427: 2016/02/18(木) 03:17:30.55 ID:fkwICUaa0
大井「それに、あなたたち…」

五人「?」

大井「…『駆逐戦隊』って言ってるじゃない」

五人「…」

五人(…そうだった!)

大井「とにかく、あなたたちの戦隊には入らないけど…」

大井「一応味方だから、困ったときは…助けてあげるわ」

吹雪「…ありがとうございます!」

大井「北上さんとの用事があるなら、そっちを優先するけど」

五人(ですよねー)

428: 2016/02/18(木) 03:17:58.05 ID:fkwICUaa0
大井「じゃあ、私はもう帰るわ」

漣「…本当に、ありがとうございました」

大井「…今回の奴より、もっと手強い奴がいる」

大井「それを忘れないでおくことね」

ザッザッ

漣「…」

429: 2016/02/18(木) 03:18:46.23 ID:fkwICUaa0
吹雪「…漣ちゃん、よかった…」

漣「…みんな、ごめんね」

五月雨「いいよいいよ。気にしないで」

叢雲「それにしても…漣、ありがとう」

漣「いえいえ、礼には及びませんな」

電「どうやったのです?あれ」

漣「何かよくわからんけどできた」

叢雲「えぇ…」

430: 2016/02/18(木) 03:19:14.49 ID:fkwICUaa0
漣「それに、お礼を言うのはこっちもだよ」

漣「ありがとう、叢雲ちゃん」

叢雲「…そう。まあ、いいのよ、別に」

吹雪「え?何かあったの?」

漣「あー、何かね、この前…」

叢雲「オラァ!」ドゴォ

漣「へぁっ!?」

漣「ちょ…何するのさー?」

叢雲「何かいやだったから…」

431: 2016/02/18(木) 03:20:47.81 ID:fkwICUaa0
漣「…そういえば、今回一つだけ心残りが…」

五月雨「え?何?」

漣「…それは…」

漣「今回、決めポーズしてない!」

四人「…」

四人(そういえば、そうだった!)

432: 2016/02/18(木) 03:21:21.54 ID:fkwICUaa0
──────────

──────

───

漣「はぁ…弓を空母の方々に教えてもらえることになったけど…」

漣「やっぱしんどいわー…萎え~…」

大井「あら、ずいぶんお疲れね」

漣「あ、大井さん」

大井「そんなことでは、すぐに負けちゃうわよ」

漣「はーい、わかってまーす…」

433: 2016/02/18(木) 03:21:51.81 ID:fkwICUaa0
大井「…そういえば、この間は言わなかったけど」

漣「はい?」

大井「あなた…すごいわね」

漣「え!?な、なんですか急に!?」

漣「漣はおだてても木に登りませんよ!」

大井「何言ってるのよ…」

434: 2016/02/18(木) 03:22:19.77 ID:fkwICUaa0
大井「…あなた、最初に仲間の元へ向かったあと、私を呼んで、一人で戻って行ったのよね」

漣「はい、そうです」

大井「…私なら、一人で戻るなんて、怖くてできなかった」

大井「私だって、以前、それはできたはずなのに…」

大井「仲間を助けたかったはずなのに、勇気が足りなかった」

漣「…」

大井「でもあなたは、それをやってのけた」

大井「あなたには、それを成し遂げるだけの勇気があったのよ」

漣「…そうですか」

435: 2016/02/18(木) 03:23:05.24 ID:fkwICUaa0

漣「漣には…勇気があったかどうかなんて、わかりません」

漣「ただ…仲間を守りたかった…助けたかった」

漣「それしか考えてなかったから…」

大井「でも、そこから動くことができた」

大井「あなたは、氏ぬことが怖かったはずなのに、助けに行った」

大井「その、『仲間を守りたい』という思いから行動するための力…」

大井「それが、勇気よ」

漣「…」

大井「勇気は、とても強力な力となるわ」

大井「でも、簡単に手に入るものではない…でも、あなたはそれを手に入れた」

大井「だから、すごいって言ったのよ」

漣「そう、ですか…」

436: 2016/02/18(木) 03:23:39.13 ID:fkwICUaa0
大井「で、も!」ピンッ

漣「あうっ!」バシッ

大井「勇気と無謀は違うのよ!」

大井「今回はどうにかなったけど、正直、私がいなかったら負けてたわ!」

大井「勝算のある戦いをしなさい!」

漣「は、はい…」ヒリヒリ

大井「勇気だけあっても仕方ない、だから…」

大井「…強くなりなさい」

漣「…!」

437: 2016/02/18(木) 03:24:06.92 ID:fkwICUaa0
大井「これは、戦隊としても、艦娘としても、どちらにも言えることよ」

大井「その勇気、無駄にしないためにも…」

大井「強くなることね」

漣「…はい!」

大井「じゃ、私はこれで」スタスタ

漣「…ありがとうございました!」

438: 2016/02/18(木) 03:24:45.59 ID:fkwICUaa0

漣(…もっと、強くなりたい…)

漣(仲間を守るため、勇気を持って戦うため!)

漣「よーし!」

漣「ショキカンジャー、ピンク、漣!いっくぞー!」

第四話「もう一人の隊員!?」 艦

439: 2016/02/18(木) 03:25:14.40 ID:fkwICUaa0
次回予告

ショキカンジャー塔の電なのです
こ、塔って何なのです!?戦隊関係ないのです!え、あるのです?
大井さんは戦隊に入ってくれませんでしたが、敵は容赦なく襲ってくるのです
特に、今回みたいに幹部さんが強いときは…
え?戦隊モノの定番がまだ残ってる?それって何なのです!?


次回、第五話「合体技がほしい!」
次回も、電の本気を見るのです!

440: 2016/02/18(木) 03:26:10.66 ID:fkwICUaa0
今日はここまで
次は土曜日だと思います

引用: 駆逐戦隊!ショキカンジャー!!