520: 2016/02/22(月) 03:54:50.38 ID:jd/PQFPk0
最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!
前回:第五話「合体技がほしい!」前編
北方棲姫?「…」ブルブル
五月雨「…あれ?何か様子が…」
北方棲姫?「…か…」
吹雪「か?」
北方棲姫?「カミナリ怖いいいいいいいいい!!」ピューン
敵艦載機?たち「アッ、マッテー!」ピューン
五人「…」
521: 2016/02/22(月) 03:55:28.64 ID:jd/PQFPk0
叢雲「…どうする?」
漣「どっか行っちゃったし、もう帰ったほうが良いんじゃ…」
吹雪「うーん…」
電「一応、探してみませんか?」
五月雨「そうだね。何かディープマリンの手がかりが見つかるかも…」
吹雪「よし。別れて探してみよう」
吹雪「見つかったらすぐに通信を入れてね」
四人「了解」
漣「どっか行っちゃったし、もう帰ったほうが良いんじゃ…」
吹雪「うーん…」
電「一応、探してみませんか?」
五月雨「そうだね。何かディープマリンの手がかりが見つかるかも…」
吹雪「よし。別れて探してみよう」
吹雪「見つかったらすぐに通信を入れてね」
四人「了解」
522: 2016/02/22(月) 03:55:59.09 ID:jd/PQFPk0
電「えーっと、どこに行ったのでしょうか…」キョロキョロ
電「…」
電「あの子、今までの幹部さんと少し違ったのです」
電「…どうして、そう思ったんでしょうか…?」
ピカッ ゴロゴロゴロ
電「!!」ビクッ
電「はわわ、ビックリしたので…」
「ヒィッ!!」
電「!」
電「…」
電「あの子、今までの幹部さんと少し違ったのです」
電「…どうして、そう思ったんでしょうか…?」
ピカッ ゴロゴロゴロ
電「!!」ビクッ
電「はわわ、ビックリしたので…」
「ヒィッ!!」
電「!」
523: 2016/02/22(月) 03:56:31.26 ID:jd/PQFPk0
電(あっちの方から…声が?)
電(…洞窟があるのです)
北方棲姫?「うう、カミナリ怖い…」ブルブル
電(…中にいるのです)
電(雷が怖くて、避難している、といったところでしょうか)
電(そういえば、周りにいた艦載機さんたちもいないのです)
電(途中ではぐれたのでしょうか…?)
電(そうだ、通信を…)
北方棲姫?「…」ブルブル
電「…」
電(…洞窟があるのです)
北方棲姫?「うう、カミナリ怖い…」ブルブル
電(…中にいるのです)
電(雷が怖くて、避難している、といったところでしょうか)
電(そういえば、周りにいた艦載機さんたちもいないのです)
電(途中ではぐれたのでしょうか…?)
電(そうだ、通信を…)
北方棲姫?「…」ブルブル
電「…」
524: 2016/02/22(月) 03:56:58.31 ID:jd/PQFPk0
電「…大丈夫ですか?」
北方棲姫?「!!」
電「あ、安心してください!襲う気はないのです!」
北方棲姫?「う、嘘つけ!本当は周りに仲間がいるんだろう!袋叩きにするんだろう!」
電「違うのです!そんなことしないのです!」
北方棲姫?「まあどっちでもいい!外に出て、お前をボコボコに…」
ピカッ ゴロゴロ
北方棲姫?「ヒィッ!」ビクッ
北方棲姫?「!!」
電「あ、安心してください!襲う気はないのです!」
北方棲姫?「う、嘘つけ!本当は周りに仲間がいるんだろう!袋叩きにするんだろう!」
電「違うのです!そんなことしないのです!」
北方棲姫?「まあどっちでもいい!外に出て、お前をボコボコに…」
ピカッ ゴロゴロ
北方棲姫?「ヒィッ!」ビクッ
525: 2016/02/22(月) 03:57:24.32 ID:jd/PQFPk0
電「外はまだ危ないのです。ここにいたほうが良いのです」
北方棲姫?「で、でも…」
電「大丈夫なのです。安心していいのです」
北方棲姫?「…」
電「…となり、座っていいですか?」
北方棲姫?「…好きにしろ」
電「では、失礼しますね」スッ
北方棲姫?「で、でも…」
電「大丈夫なのです。安心していいのです」
北方棲姫?「…」
電「…となり、座っていいですか?」
北方棲姫?「…好きにしろ」
電「では、失礼しますね」スッ
526: 2016/02/22(月) 03:57:52.13 ID:jd/PQFPk0
電「…お名前は、何ていうんですか?」
ホッポ「…ホッポ」
電「ホッポちゃんですか。私は電なのです」
ホッポ「イナズマ…カミナリ!?」ザザッ
電「ち、違うのです!電は怖くないのです!」
ホッポ「カミナリ、怖い…」ブルブル
電(…どうしましょう)
ホッポ「…ホッポ」
電「ホッポちゃんですか。私は電なのです」
ホッポ「イナズマ…カミナリ!?」ザザッ
電「ち、違うのです!電は怖くないのです!」
ホッポ「カミナリ、怖い…」ブルブル
電(…どうしましょう)
527: 2016/02/22(月) 03:58:27.55 ID:jd/PQFPk0
電「さっきまで周りにいた方たちはどうしたのですか?」
ホッポ「…途中ではぐれた」
電「そうですか…」
電「あの方たちのお名前は?」
ホッポ「…私は、キーって呼んでる」
電(艦載機の機からとってるんでしょうか…)
ホッポ「…何故、私を襲わない?」
電「え?」
ホッポ「…途中ではぐれた」
電「そうですか…」
電「あの方たちのお名前は?」
ホッポ「…私は、キーって呼んでる」
電(艦載機の機からとってるんでしょうか…)
ホッポ「…何故、私を襲わない?」
電「え?」
528: 2016/02/22(月) 03:59:23.99 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「私は、お姉ちゃんみたいに一人じゃ戦えない…」
ホッポ「キーたちの力を借りて、ああして戦える」
ホッポ「今、キーたちはいない…私を襲うなら今のうちだろ?」
電「…そうですね」
電「でも、電はあなたと戦いたくないのです」
ホッポ「…え?」
電「できることなら、戦いたくはないのです…」
ホッポ「…」
ホッポ「キーたちの力を借りて、ああして戦える」
ホッポ「今、キーたちはいない…私を襲うなら今のうちだろ?」
電「…そうですね」
電「でも、電はあなたと戦いたくないのです」
ホッポ「…え?」
電「できることなら、戦いたくはないのです…」
ホッポ「…」
529: 2016/02/22(月) 03:59:51.14 ID:jd/PQFPk0
キー「アッ、ボス!ブジデシタカ!」
ホッポ「ん、キー。来てくれたか」
キー「アッ、テメエ!ボスニナニカシテネエダロウナ!」
電「え!?いや、その…」
キー「イマカラボコボコニシテ…」
ホッポ「おい、やめろ」
キー「!!ス、スミマセン」
ホッポ「…雨も上がったな」
ホッポ「ん、キー。来てくれたか」
キー「アッ、テメエ!ボスニナニカシテネエダロウナ!」
電「え!?いや、その…」
キー「イマカラボコボコニシテ…」
ホッポ「おい、やめろ」
キー「!!ス、スミマセン」
ホッポ「…雨も上がったな」
530: 2016/02/22(月) 04:00:53.74 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…イナズマ」
電「!」
ホッポ「今日の所は、見逃してやる」
ホッポ「今日はもうカエレ」
電「は、はい…」
ホッポ「じゃあな」
スタスタスタ
電「…」
電「!」
ホッポ「今日の所は、見逃してやる」
ホッポ「今日はもうカエレ」
電「は、はい…」
ホッポ「じゃあな」
スタスタスタ
電「…」
531: 2016/02/22(月) 04:01:22.00 ID:jd/PQFPk0
ショキカンジャー本拠地
吹雪「ふぅ…見つからなかったね」
叢雲「まあ、恐らくあのあたりにいるから、また今度行きましょう」
漣「くぅ、あのタコヤキども…許せる!」
五月雨「許してどうするの」
電「…」
吹雪「電ちゃん?」
電「…え!?な、なんですか!?」
叢雲「どうしたのよ。様子がおかしいわよ」
吹雪「ふぅ…見つからなかったね」
叢雲「まあ、恐らくあのあたりにいるから、また今度行きましょう」
漣「くぅ、あのタコヤキども…許せる!」
五月雨「許してどうするの」
電「…」
吹雪「電ちゃん?」
電「…え!?な、なんですか!?」
叢雲「どうしたのよ。様子がおかしいわよ」
532: 2016/02/22(月) 04:01:48.04 ID:jd/PQFPk0
五月雨「体調でも悪い?」
電「い、いえ、何でもないのです」
漣「どうしたの?足の小指箪笥の角にぶつけた?」
電「ぶつけてないのです…」
五月雨「とにかく、次に行く前に対策を練っておこうよ」
吹雪「そうだね。あの奥の手も気になるし…」
叢雲「何とか隙を作ってバズーカを撃ちこめば勝てるんじゃないかしら」
漣「とりあえず今日は終わりにしよーよ」
吹雪「うん。じゃあ、また明日ね」
電「…」
電「い、いえ、何でもないのです」
漣「どうしたの?足の小指箪笥の角にぶつけた?」
電「ぶつけてないのです…」
五月雨「とにかく、次に行く前に対策を練っておこうよ」
吹雪「そうだね。あの奥の手も気になるし…」
叢雲「何とか隙を作ってバズーカを撃ちこめば勝てるんじゃないかしら」
漣「とりあえず今日は終わりにしよーよ」
吹雪「うん。じゃあ、また明日ね」
電「…」
533: 2016/02/22(月) 04:02:21.37 ID:jd/PQFPk0
翌日
電は一人で、昨日ホッポと戦った場所へ来ていた
電「えっと…確かこのあたりだったのです」
ブゥゥゥゥゥゥン
電「…!」
昨日と同じように、ホッポはキーたちと一緒にいた
電「やっぱり、ここにいたのです」ガサガサッ
キー「…アッ!オマエキノウノ!」
キー「テメエナニシニキタ!」
電「え、えっと、その…」
ホッポ「…やめろ、お前ら」
電は一人で、昨日ホッポと戦った場所へ来ていた
電「えっと…確かこのあたりだったのです」
ブゥゥゥゥゥゥン
電「…!」
昨日と同じように、ホッポはキーたちと一緒にいた
電「やっぱり、ここにいたのです」ガサガサッ
キー「…アッ!オマエキノウノ!」
キー「テメエナニシニキタ!」
電「え、えっと、その…」
ホッポ「…やめろ、お前ら」
534: 2016/02/22(月) 04:02:50.41 ID:jd/PQFPk0
キー「エ、デモ…」
ホッポ「…お前ら全員、どっか行ってろ」
キー「ソ、ソンナ!ボス!」
ホッポ「いいから、行ってこい」
キー「…ワカリマシタ」
ブゥゥゥゥゥゥン
ホッポ「…お前ら全員、どっか行ってろ」
キー「ソ、ソンナ!ボス!」
ホッポ「いいから、行ってこい」
キー「…ワカリマシタ」
ブゥゥゥゥゥゥン
535: 2016/02/22(月) 04:03:16.08 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…何しに来た?」
電「…えっと、その…」
電「…なんとなく、来てみたのです」
ホッポ「はぁ?」
電「い、いや、その!何というか…」
ホッポ「…」
ホッポ「…戦いに来たのか?」
電「い、いいえ!違うのです!」
ホッポ「…そうか」
ホッポ「まあいい。座れ」
電「はい…」スッ
電「…えっと、その…」
電「…なんとなく、来てみたのです」
ホッポ「はぁ?」
電「い、いや、その!何というか…」
ホッポ「…」
ホッポ「…戦いに来たのか?」
電「い、いいえ!違うのです!」
ホッポ「…そうか」
ホッポ「まあいい。座れ」
電「はい…」スッ
536: 2016/02/22(月) 04:03:44.84 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…お前は、変わってるな」
電「え?」
ホッポ「お前、私のことを敵だってわかってるだろ?」
電「それはそうですけど…」
ホッポ「なのに、こうして有利な状況にあるにもかかわらず、襲ってこない」
ホッポ「敵を倒そうとしない。だから変わってるって言ったんだ」
電「ははは、そうかもしれないのです」
ホッポ「…」
電「え?」
ホッポ「お前、私のことを敵だってわかってるだろ?」
電「それはそうですけど…」
ホッポ「なのに、こうして有利な状況にあるにもかかわらず、襲ってこない」
ホッポ「敵を倒そうとしない。だから変わってるって言ったんだ」
電「ははは、そうかもしれないのです」
ホッポ「…」
537: 2016/02/22(月) 04:04:15.20 ID:jd/PQFPk0
電「いつも、ここにいるのですか?」
ホッポ「ん、いつもいるわけじゃない」
電「そうなのですか?」
ホッポ「ここには、仕事で来る」
電「仕事、ですか」
ホッポ「お前ら…キーを追ってここに来ただろ?」
電「!」
ホッポ「その時も仕事中だった」
ホッポ「…キーを追ってきたなら、仕事が何か、わかるだろ?」
ホッポ「ん、いつもいるわけじゃない」
電「そうなのですか?」
ホッポ「ここには、仕事で来る」
電「仕事、ですか」
ホッポ「お前ら…キーを追ってここに来ただろ?」
電「!」
ホッポ「その時も仕事中だった」
ホッポ「…キーを追ってきたなら、仕事が何か、わかるだろ?」
538: 2016/02/22(月) 04:04:45.00 ID:jd/PQFPk0
電「…半分わかって、半分はわかりません」
ホッポ「…どういうこと」
電「あなたの仕事がキーさんたちを飛ばすこと…というのはわかります」
電「しかし、その目的がわかりません」
ホッポ「そうだろう」
電「…目的は、何ですか?」
ホッポ「教えるわけないだろ」
電「はは、そうですよね」
ホッポ「…どういうこと」
電「あなたの仕事がキーさんたちを飛ばすこと…というのはわかります」
電「しかし、その目的がわかりません」
ホッポ「そうだろう」
電「…目的は、何ですか?」
ホッポ「教えるわけないだろ」
電「はは、そうですよね」
539: 2016/02/22(月) 04:05:17.52 ID:jd/PQFPk0
電「では、なぜここまで来るのですか?」
ホッポ「キーたちは、あまり遠くまで飛べないんだ」
電「そうなのですか?」
ホッポ「私からあまり離れられない。遠くに行くと力が弱くなる」
ホッポ「その代わり、近いとすごい力になる」
ホッポ「ここは力と距離を考えると、ちょうどいい場所なんだ」
電「へぇ…そうなのですか」
ホッポ「キーたちは、あまり遠くまで飛べないんだ」
電「そうなのですか?」
ホッポ「私からあまり離れられない。遠くに行くと力が弱くなる」
ホッポ「その代わり、近いとすごい力になる」
ホッポ「ここは力と距離を考えると、ちょうどいい場所なんだ」
電「へぇ…そうなのですか」
540: 2016/02/22(月) 04:05:49.80 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「さて、私は教えたぞ」
電「え?」
ホッポ「次は、お前たちのことについて教えろ」
電「…」
ホッポ「人に聞いておいて、自分は答えない気か?」
電「…いいえ、そうではありません」
電「電も、重要なことは教えられませんが、ある程度お答えしましょう」
ホッポ「…」
電「…?どうしたのです?」
ホッポ「…やっぱり変わってるな」
電「え?」
ホッポ「いや、何でもない」
電「え?」
ホッポ「次は、お前たちのことについて教えろ」
電「…」
ホッポ「人に聞いておいて、自分は答えない気か?」
電「…いいえ、そうではありません」
電「電も、重要なことは教えられませんが、ある程度お答えしましょう」
ホッポ「…」
電「…?どうしたのです?」
ホッポ「…やっぱり変わってるな」
電「え?」
ホッポ「いや、何でもない」
541: 2016/02/22(月) 04:06:22.56 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「じゃあ、お前たちの武器から出ていた炎や水…あれは何だ?」
電「あれは電たちの武器の特殊能力なのです」
電「それぞれの属性があって、それを武器にまとわせたり、放出したりできます」
ホッポ「ふーん、お前は何なんだ?」
電「雷なのです」
ホッポ「!!??」
電「だ、大丈夫ですよ!襲いませんから!」
電「あれは電たちの武器の特殊能力なのです」
電「それぞれの属性があって、それを武器にまとわせたり、放出したりできます」
ホッポ「ふーん、お前は何なんだ?」
電「雷なのです」
ホッポ「!!??」
電「だ、大丈夫ですよ!襲いませんから!」
542: 2016/02/22(月) 04:06:50.84 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「うぅ、カミナリ…」
電「ホッポちゃんは、雷が苦手なのですね」
ホッポ「…笑いたかったら笑え」
電「笑いませんよ。誰だって、苦手なものはあります」
ホッポ「そ、そうか…?」
電「はい。電だって茄子が苦手なのです」
ホッポ「そうか…」
543: 2016/02/22(月) 04:07:16.41 ID:jd/PQFPk0
電「では、好きなものはありますか?」
ホッポ「好きなもの?そうだな…」
ホッポ「…アップルパイが好きだ」
電「へぇ、アップルパイですか」
電「おいしいですよね、アップルパイ」
ホッポ「できたても美味しいが、冷めても美味しい」
ホッポ「アップルパイは奥が深い食べ物だ」
電「ははは、そうですか」
ホッポ「好きなもの?そうだな…」
ホッポ「…アップルパイが好きだ」
電「へぇ、アップルパイですか」
電「おいしいですよね、アップルパイ」
ホッポ「できたても美味しいが、冷めても美味しい」
ホッポ「アップルパイは奥が深い食べ物だ」
電「ははは、そうですか」
544: 2016/02/22(月) 04:07:44.46 ID:jd/PQFPk0
電「そういえば、キーさんたちはホッポちゃんのお友達なのですか?」
ホッポ「友達?違う」
ホッポ「どっちかというと…部下」
電「部下、ですか」
ホッポ「うん。私の命令をよく聞く、部下」
ホッポ「一緒にいると楽しいけど、友達ではないと思う」
ホッポ「私に友達は…いない」
電「…」
ホッポ「友達?違う」
ホッポ「どっちかというと…部下」
電「部下、ですか」
ホッポ「うん。私の命令をよく聞く、部下」
ホッポ「一緒にいると楽しいけど、友達ではないと思う」
ホッポ「私に友達は…いない」
電「…」
545: 2016/02/22(月) 04:08:12.84 ID:jd/PQFPk0
電「なら、電がお友達になるのです」
ホッポ「え…?」
電「電とホッポちゃんは、今からお友達なのです」
ホッポ「…お前、本気か…?」
電「はい、電はいつだって本気なのです」
ホッポ「私たちは敵同士…昨日と同じように、戦わなければならないんだぞ?」
電「わかってます…でも」
電「電は、あなたとお友達になりたいのです」
ホッポ「…」
ホッポ「え…?」
電「電とホッポちゃんは、今からお友達なのです」
ホッポ「…お前、本気か…?」
電「はい、電はいつだって本気なのです」
ホッポ「私たちは敵同士…昨日と同じように、戦わなければならないんだぞ?」
電「わかってます…でも」
電「電は、あなたとお友達になりたいのです」
ホッポ「…」
546: 2016/02/22(月) 04:08:42.38 ID:jd/PQFPk0
電「…ダメでしょうか?」
ホッポ「…」
ホッポ「…そこまで、言うなら…」
電「!ありがとうございます!」
ホッポ「じゃ、じゃあ今日はもうカエレ!」
電「はい、お邪魔しました」
ホッポ「…明日も、ここにいる」
電「…わかりました、また来ますね」
ホッポ「…」
ホッポ「…そこまで、言うなら…」
電「!ありがとうございます!」
ホッポ「じゃ、じゃあ今日はもうカエレ!」
電「はい、お邪魔しました」
ホッポ「…明日も、ここにいる」
電「…わかりました、また来ますね」
547: 2016/02/22(月) 04:09:13.75 ID:jd/PQFPk0
鎮守府 ショキカンジャー本拠地前
電(結構長居しちゃいましたね)
電(あまり長い間いないと、怒られちゃいます)
ガチャッ
電「すみません、遅くな…」
四人「…」ギロッ
電「!!」
電(結構長居しちゃいましたね)
電(あまり長い間いないと、怒られちゃいます)
ガチャッ
電「すみません、遅くな…」
四人「…」ギロッ
電「!!」
548: 2016/02/22(月) 04:09:41.74 ID:jd/PQFPk0
電「ど、どうしたのですか…?」
吹雪「電ちゃん…」
五月雨「一体、どこに行ってたの…?」
電「え、えっと…」
叢雲「…あんたがいなかったせいで…」
電(い、電はもしかして…)
電(取り返しのつかないことを…!?)
漣「山手線ゲーム飽きちゃったじゃーん!!」
電「…」
電「…はい?」
吹雪「電ちゃん…」
五月雨「一体、どこに行ってたの…?」
電「え、えっと…」
叢雲「…あんたがいなかったせいで…」
電(い、電はもしかして…)
電(取り返しのつかないことを…!?)
漣「山手線ゲーム飽きちゃったじゃーん!!」
電「…」
電「…はい?」
549: 2016/02/22(月) 04:10:49.15 ID:jd/PQFPk0
吹雪「いや、訓練しながら電ちゃん待ってて、それでも来なかったから山手線ゲームしてたんだけど…」
叢雲「もういいお題が見つからなくてね」
五月雨「別のゲームを模索してたところだよ」
漣「もー、罰ゲームもやりつくしちゃったよー!」
電「そ、そうなんですか、すみません…」
吹雪「まあいいよ。ほら、座って座って」
電「はい…」スッ
電(お、怒られるかと思いました…びっくりしたのです)
吹雪「さーて、じゃあ話してもらおうか」
電「え?」
吹雪「…さっきまで、何をしてたのか…」
電「…!」
叢雲「もういいお題が見つからなくてね」
五月雨「別のゲームを模索してたところだよ」
漣「もー、罰ゲームもやりつくしちゃったよー!」
電「そ、そうなんですか、すみません…」
吹雪「まあいいよ。ほら、座って座って」
電「はい…」スッ
電(お、怒られるかと思いました…びっくりしたのです)
吹雪「さーて、じゃあ話してもらおうか」
電「え?」
吹雪「…さっきまで、何をしてたのか…」
電「…!」
550: 2016/02/22(月) 04:11:19.06 ID:jd/PQFPk0
五月雨「大丈夫。大体みんな察しがついてるよ」
叢雲「今日、昨日行ったところへ向かっているあんたを漣が目撃してね」
漣「情報を売ってしまいましたぁ…」
電「…そう、ですか」
吹雪「…それで、どうしたの?」
叢雲「今日、昨日行ったところへ向かっているあんたを漣が目撃してね」
漣「情報を売ってしまいましたぁ…」
電「…そう、ですか」
吹雪「…それで、どうしたの?」
551: 2016/02/22(月) 04:11:48.04 ID:jd/PQFPk0
──────────
──────
───
叢雲「ふーん、なるほどね」
電「すみません、敵に情報を渡してしまって…」
五月雨「いや、全然大したことじゃないよ」
吹雪「そうだよ。ていうか、もう見せてるから関係ないし」
漣「でも、友達になるなんてねぇ」
叢雲「そうね。もしかしたら、重要な情報を聞き出せるかもしれないわ」
──────
───
叢雲「ふーん、なるほどね」
電「すみません、敵に情報を渡してしまって…」
五月雨「いや、全然大したことじゃないよ」
吹雪「そうだよ。ていうか、もう見せてるから関係ないし」
漣「でも、友達になるなんてねぇ」
叢雲「そうね。もしかしたら、重要な情報を聞き出せるかもしれないわ」
552: 2016/02/22(月) 04:12:18.68 ID:jd/PQFPk0
五月雨「でも、もっと重要なのは…」
吹雪「うん、そうだね」
電「…?」
吹雪「…戦わなくて済むかもしれないってことだよ」
電「…!」
五月雨「私たちだって、できれば戦いたくないよ」
漣「それは電ちゃんも一緒でしょ?」
電「…はい」
叢雲「無用な戦いは、したくないからね」
吹雪「うん、そうだね」
電「…?」
吹雪「…戦わなくて済むかもしれないってことだよ」
電「…!」
五月雨「私たちだって、できれば戦いたくないよ」
漣「それは電ちゃんも一緒でしょ?」
電「…はい」
叢雲「無用な戦いは、したくないからね」
553: 2016/02/22(月) 04:12:46.21 ID:jd/PQFPk0
吹雪「…でも」
電「?」
吹雪「それがうまくいくかどうか…電ちゃんにかかってるの」
電「…!」
吹雪「…頑張ってね」
電「…はい、わかりました」
電「?」
吹雪「それがうまくいくかどうか…電ちゃんにかかってるの」
電「…!」
吹雪「…頑張ってね」
電「…はい、わかりました」
554: 2016/02/22(月) 04:13:47.47 ID:jd/PQFPk0
漣「よーし!改めて、カタンでもすっかー!」
五月雨「え、ルール知らない」
叢雲「やってるうちに何となくわかるわ」
吹雪「ていうか、何でこんなにボードゲームがあるの?」
電「…」
漣「?電ちゃん、どうしたの?」
電「…ふふ、何でもないのです」
電(…みんな、わかってくれたのです)
電(きっと、あの子とも仲良くなれるはずです)
電(…戦いたく、ありませんからね)
五月雨「え、ルール知らない」
叢雲「やってるうちに何となくわかるわ」
吹雪「ていうか、何でこんなにボードゲームがあるの?」
電「…」
漣「?電ちゃん、どうしたの?」
電「…ふふ、何でもないのです」
電(…みんな、わかってくれたのです)
電(きっと、あの子とも仲良くなれるはずです)
電(…戦いたく、ありませんからね)
555: 2016/02/22(月) 04:14:18.08 ID:jd/PQFPk0
翌日
ガサガサッ
ホッポ「ん、来たか」
電「来たのです」
キー「オ、キヤガッタナコノヤロウ」
電「は、はわわ…」
キー「ソウケイカイスルナヨ。ホラ、ガムクウカ?」スッ
電「あ、ありがとうございます…」
ホッポ「昨日、お前のことを話したら、こいつらは警戒しなくなったんだ」
電「そうなのですか。それは良かったのです」
ホッポ「…今日は、こいつらも一緒でいいか?」
電「もちろんです。多い方が楽しいのです」
ガサガサッ
ホッポ「ん、来たか」
電「来たのです」
キー「オ、キヤガッタナコノヤロウ」
電「は、はわわ…」
キー「ソウケイカイスルナヨ。ホラ、ガムクウカ?」スッ
電「あ、ありがとうございます…」
ホッポ「昨日、お前のことを話したら、こいつらは警戒しなくなったんだ」
電「そうなのですか。それは良かったのです」
ホッポ「…今日は、こいつらも一緒でいいか?」
電「もちろんです。多い方が楽しいのです」
556: 2016/02/22(月) 04:14:50.94 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…友達って、何するんだ?」
電「そうですね…おしゃべりしたり、一緒に遊んだりするのです」
キー「イツモオレラトシテルコトトカワンナイッスネ」
ホッポ「うるさい!」ドカッ
キー「イタイッ!」
電「ははは…」
電「いつもキーさんたちと遊んでるのですか?」
ホッポ「…まあ、そうかな」
キー「イツモシリトリトカシテルゼ!」
電「なるほど・・・では、山手線ゲームでもしましょうか」
ホッポ「山手線ゲーム…?」
電「知りませんか?ルールはですね…」
電「そうですね…おしゃべりしたり、一緒に遊んだりするのです」
キー「イツモオレラトシテルコトトカワンナイッスネ」
ホッポ「うるさい!」ドカッ
キー「イタイッ!」
電「ははは…」
電「いつもキーさんたちと遊んでるのですか?」
ホッポ「…まあ、そうかな」
キー「イツモシリトリトカシテルゼ!」
電「なるほど・・・では、山手線ゲームでもしましょうか」
ホッポ「山手線ゲーム…?」
電「知りませんか?ルールはですね…」
557: 2016/02/22(月) 04:15:25.29 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「ふむ…意外と難しいな」
電「そうなのです。シンプルなルールですが、できない時はできないのです」
電「あ、あと罰ゲームとかつけたりしますね」
ホッポ「罰ゲーム…?」
電「はい。負けた人が、恥ずかしいことを言ったり、したりするんですよ」
キー「ナルホド、ツマリ、カテバゴウホウテキニボスヲハズカシメラレルワケカ」
ホッポ「…何する気だ、お前」
電「罰ゲーム付きだと、スリルが増したりするのですよ」
ホッポ「…なるほど、こんなゲームがあったんだな」
電「気に入ってもらえて何よりです」
電「そうなのです。シンプルなルールですが、できない時はできないのです」
電「あ、あと罰ゲームとかつけたりしますね」
ホッポ「罰ゲーム…?」
電「はい。負けた人が、恥ずかしいことを言ったり、したりするんですよ」
キー「ナルホド、ツマリ、カテバゴウホウテキニボスヲハズカシメラレルワケカ」
ホッポ「…何する気だ、お前」
電「罰ゲーム付きだと、スリルが増したりするのですよ」
ホッポ「…なるほど、こんなゲームがあったんだな」
電「気に入ってもらえて何よりです」
558: 2016/02/22(月) 04:16:12.03 ID:jd/PQFPk0
電「…そういえば、コウワンさんはお姉さんなのですよね?」
ホッポ「ん?そうだ」
ホッポ「一緒に遊んでくれたり、料理を作ってくれたりする…いいお姉ちゃんだ」
ホッポ「最近は忙しくてあまり構ってくれないけど…」
電「そうなんですか…」
ホッポ「お前には、姉妹はいるのか?」
電「いますよ。お姉さんが三人います」
ホッポ「三人!そんなにか!」
電「もっと姉妹が多い人もいますよ。19人姉妹とか」
ホッポ「ええ!?」
ホッポ「それは大変だな…」
電「よく部屋割りでもめてるのを見ますね」
ホッポ「ん?そうだ」
ホッポ「一緒に遊んでくれたり、料理を作ってくれたりする…いいお姉ちゃんだ」
ホッポ「最近は忙しくてあまり構ってくれないけど…」
電「そうなんですか…」
ホッポ「お前には、姉妹はいるのか?」
電「いますよ。お姉さんが三人います」
ホッポ「三人!そんなにか!」
電「もっと姉妹が多い人もいますよ。19人姉妹とか」
ホッポ「ええ!?」
ホッポ「それは大変だな…」
電「よく部屋割りでもめてるのを見ますね」
559: 2016/02/22(月) 04:17:30.96 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「お前の姉はどんな奴なんだ?」
電「そうですね…一番上の暁ちゃんは、大人のレディを目指してるけど、子供っぽいとよくからかわれますね」
電「二番目の響ちゃんは、いつもクールで…時々変わった行動をしますね。鍋をかぶったりとか」
電「三番目の雷ちゃんは、しっかり者で面倒見がいいけど、人を甘やかしすぎちゃうお姉さんです」
ホッポ「…個性が強いな」
電「はは、そうですね」
電「…でも、みんな、思いやりがあって、優しくて…」
電「頼りになる…いいお姉ちゃんたちです」
ホッポ「…そうか」
電「そうですね…一番上の暁ちゃんは、大人のレディを目指してるけど、子供っぽいとよくからかわれますね」
電「二番目の響ちゃんは、いつもクールで…時々変わった行動をしますね。鍋をかぶったりとか」
電「三番目の雷ちゃんは、しっかり者で面倒見がいいけど、人を甘やかしすぎちゃうお姉さんです」
ホッポ「…個性が強いな」
電「はは、そうですね」
電「…でも、みんな、思いやりがあって、優しくて…」
電「頼りになる…いいお姉ちゃんたちです」
ホッポ「…そうか」
560: 2016/02/22(月) 04:18:00.73 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「この間来た奴らの中に、お前の姉はいるのか?」
電「いいえ、居ませんよ」
電「あの四人は、みんな大事なお友達です」
電「ホッポちゃんと同じ、お友達です」
ホッポ「…友達、か…」
ホッポ「…私には、周りそうなるような存在がいなかった」
電「そうなのですか?」
ホッポ「キーたちは部下、クウボやセンスイたちは…友達というよりは、仕事仲間という感じだから」
ホッポ「それぐらいしか、居ないから…」
電「…」
電「いいえ、居ませんよ」
電「あの四人は、みんな大事なお友達です」
電「ホッポちゃんと同じ、お友達です」
ホッポ「…友達、か…」
ホッポ「…私には、周りそうなるような存在がいなかった」
電「そうなのですか?」
ホッポ「キーたちは部下、クウボやセンスイたちは…友達というよりは、仕事仲間という感じだから」
ホッポ「それぐらいしか、居ないから…」
電「…」
561: 2016/02/22(月) 04:18:32.45 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…今まで、友達なんて必要ないと思ってきたけど…」
電「?」
ホッポ「…友達というのも、悪くないかもな」
電「…!」
ホッポ「…ん、今日はそろそろカエレ」
電「…はい、また、明日」
ホッポ「…うん」
電「?」
ホッポ「…友達というのも、悪くないかもな」
電「…!」
ホッポ「…ん、今日はそろそろカエレ」
電「…はい、また、明日」
ホッポ「…うん」
562: 2016/02/22(月) 04:19:03.32 ID:jd/PQFPk0
翌日
ホッポ「くっ…これが、ババ抜き…!」
キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」
電(…どうやってカード持ってるんでしょうか)
ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい…!」
ホッポ「ババ抜きでは勝てなかったよ…」
キー「コレガソクオチッテヤツカ…」
電「運が悪かっただけなのです…次は違うゲームをするのです」
ホッポ「くっ…これが、ババ抜き…!」
キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」
電(…どうやってカード持ってるんでしょうか)
ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい…!」
ホッポ「ババ抜きでは勝てなかったよ…」
キー「コレガソクオチッテヤツカ…」
電「運が悪かっただけなのです…次は違うゲームをするのです」
563: 2016/02/22(月) 04:19:30.60 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「くっ…これが、ウノ…!」
キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」
電(…デジャヴ)
ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい…!」
キー「…」
ホッポ「…なんか、ごめん」
電「ドロー4の4連発は仕方ないのです…」
キー「ハッハー!ドウシタンデス?ボス!マダズイブンカードモッテルジャナイデスカー!」
電(…デジャヴ)
ホッポ「ダマレ!私が本気を出せば、このくらい…!」
キー「…」
ホッポ「…なんか、ごめん」
電「ドロー4の4連発は仕方ないのです…」
564: 2016/02/22(月) 04:20:02.23 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「なかなか面白いな…仕事をするのも忘れてしまう」
電「仕事?この間言っていたものですか?」
ホッポ「そうだ。まあ正直、他のメンバーの仕事と比べると、重要ではない…のかな?」
電「そうなのです?」
ホッポ「多分な。詳しいことは知らないが…」
電「…」
ホッポ「よし、次は何のゲームだ?」
電「はい。次はこのデッキを使ってのカードバトルを…」
電「仕事?この間言っていたものですか?」
ホッポ「そうだ。まあ正直、他のメンバーの仕事と比べると、重要ではない…のかな?」
電「そうなのです?」
ホッポ「多分な。詳しいことは知らないが…」
電「…」
ホッポ「よし、次は何のゲームだ?」
電「はい。次はこのデッキを使ってのカードバトルを…」
565: 2016/02/22(月) 04:20:30.30 ID:jd/PQFPk0
翌日
電「こんにちは、なのです」
ホッポ「ん、来たか。とりあえず座れ」
キー「ボス!コイツ、ナニカモッテマスゼ!」
キー「バクダンジャネェダロウナ!」
電「ち、違うのです!そんなもの持ってないのです!」
ホッポ「落ち着けお前ら」
電「今日は、おやつがあるのです」
ホッポ「おやつ?」
電「はい、アップルパイなのです」スッ
ホッポ「!?アップルパイ…だと…!」
電「こんにちは、なのです」
ホッポ「ん、来たか。とりあえず座れ」
キー「ボス!コイツ、ナニカモッテマスゼ!」
キー「バクダンジャネェダロウナ!」
電「ち、違うのです!そんなもの持ってないのです!」
ホッポ「落ち着けお前ら」
電「今日は、おやつがあるのです」
ホッポ「おやつ?」
電「はい、アップルパイなのです」スッ
ホッポ「!?アップルパイ…だと…!」
566: 2016/02/22(月) 04:21:00.10 ID:jd/PQFPk0
電「お口に合うかわかりませんが…」
ホッポ「…お前が作ったのか?」
電「はい…頑張ったのです」
ホッポ「…」モグモグ
ホッポ「…うまい」
電「よかったのです!キーさんたちもよかったら…」
キー「ヒャッハー!イタダクゼー!」
キー「ウマソウナアポパイダー!」
電「はいはい、落ち着いて食べるのです」
ホッポ「…ありがとう」
電「いえいえ、どういたしまして」
ホッポ「…お前が作ったのか?」
電「はい…頑張ったのです」
ホッポ「…」モグモグ
ホッポ「…うまい」
電「よかったのです!キーさんたちもよかったら…」
キー「ヒャッハー!イタダクゼー!」
キー「ウマソウナアポパイダー!」
電「はいはい、落ち着いて食べるのです」
ホッポ「…ありがとう」
電「いえいえ、どういたしまして」
567: 2016/02/22(月) 04:21:27.07 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…お前、料理もできたのか」
電「ははは…実は、結構失敗しちゃったのです」
電「その中で、出来がよかったものを…」
ホッポ「…」
ホッポ「どうして、私なんかのためにここまでする?」
電「お友達だから、です」
ホッポ「…そうか」
電「ははは…実は、結構失敗しちゃったのです」
電「その中で、出来がよかったものを…」
ホッポ「…」
ホッポ「どうして、私なんかのためにここまでする?」
電「お友達だから、です」
ホッポ「…そうか」
568: 2016/02/22(月) 04:22:01.68 ID:jd/PQFPk0
翌日
電「こんにち…あれ?」
キー「ヨウ」
電「あれ?ホッポちゃんはいないのですか?キーさんもお一人だけ…」
キー「イマ、ボスハスコシデカケテル。オレハルスバンダ」
電「出かけてる?それって、お仕事ですか?」
キー「イヤ、チガウゼ」
キー「ソノシゴトッテイウノハ、ボスハココカラウゴクヒツヨウハナイカラナ」
電「こんにち…あれ?」
キー「ヨウ」
電「あれ?ホッポちゃんはいないのですか?キーさんもお一人だけ…」
キー「イマ、ボスハスコシデカケテル。オレハルスバンダ」
電「出かけてる?それって、お仕事ですか?」
キー「イヤ、チガウゼ」
キー「ソノシゴトッテイウノハ、ボスハココカラウゴクヒツヨウハナイカラナ」
569: 2016/02/22(月) 04:22:29.08 ID:jd/PQFPk0
電「…キーさんたちが鎮守府へ飛んで行ってるんですよね?」
キー「ン?ソウダゾ」
電「何やってるのです?」
キー「アー…ソウダナ」
キー「カンタンニイウト…トウチョウ」
電「トウチョウ…盗聴ですか?」
キー「ウン。オマエラノカンタイノジョウキョウトカヲヌスミギキシテ、シラセル」
電「でも、あなたたちディープマリンがそれを知ってもどうしようも…」
キー「ウン、ソウナンダケド、ソレヲマタドコカニシラセテルミタイナンダ」
電「どこかに…知らせる?」
キー「ドコカハシランガナ」
電「…そうですか」
キー「ン?ソウダゾ」
電「何やってるのです?」
キー「アー…ソウダナ」
キー「カンタンニイウト…トウチョウ」
電「トウチョウ…盗聴ですか?」
キー「ウン。オマエラノカンタイノジョウキョウトカヲヌスミギキシテ、シラセル」
電「でも、あなたたちディープマリンがそれを知ってもどうしようも…」
キー「ウン、ソウナンダケド、ソレヲマタドコカニシラセテルミタイナンダ」
電「どこかに…知らせる?」
キー「ドコカハシランガナ」
電「…そうですか」
570: 2016/02/22(月) 04:22:58.11 ID:jd/PQFPk0
ガサガサッ
電「!!」
ホッポ「ん、来てたのか」
電「え、ええ」
電「どこに行ってたのです?」
ホッポ「ん、ちょっとな…」
ホッポ「…イナズマ」
電「はい?」
ホッポ「…これやる」スッ
電「!!」
ホッポ「ん、来てたのか」
電「え、ええ」
電「どこに行ってたのです?」
ホッポ「ん、ちょっとな…」
ホッポ「…イナズマ」
電「はい?」
ホッポ「…これやる」スッ
571: 2016/02/22(月) 04:23:29.18 ID:jd/PQFPk0
電「…これは?」
ホッポ「…その辺で拾った石で作った、ペンダント」
ホッポ「昨日のアップルパイの…お返しだ」
電「はわわ…すごく、綺麗な石なのです…」
電「…いいのですか?」
ホッポ「…いらないんなら、いい」
電「いいえ…」
電「ありがとうございます」ニコッ
電「とても…とっても、うれしいのです」
ホッポ「…そうか」
ホッポ「それなら…よかった」
ホッポ「…その辺で拾った石で作った、ペンダント」
ホッポ「昨日のアップルパイの…お返しだ」
電「はわわ…すごく、綺麗な石なのです…」
電「…いいのですか?」
ホッポ「…いらないんなら、いい」
電「いいえ…」
電「ありがとうございます」ニコッ
電「とても…とっても、うれしいのです」
ホッポ「…そうか」
ホッポ「それなら…よかった」
572: 2016/02/22(月) 04:23:55.42 ID:jd/PQFPk0
その日の夕刻 ショキカンジャー本拠地
吹雪「じゃあ、ずいぶん仲良くなったんだね」
電「はい!」
五月雨「本当にきれいな石だね…」
漣「これは高く売れるかも…」
叢雲「やめなさい」バシッ
漣「いったぁ…冗談だよう!」
電「このまま、戦わないで済むといいのですが…」
吹雪「…だと、いいんだけどね」
吹雪「じゃあ、ずいぶん仲良くなったんだね」
電「はい!」
五月雨「本当にきれいな石だね…」
漣「これは高く売れるかも…」
叢雲「やめなさい」バシッ
漣「いったぁ…冗談だよう!」
電「このまま、戦わないで済むといいのですが…」
吹雪「…だと、いいんだけどね」
573: 2016/02/22(月) 04:24:32.71 ID:jd/PQFPk0
五月雨「それにしても、盗聴されてたなんて…」
漣「本当、びっくりだね」
電「それにしても、一体誰に情報を渡しているのでしょうか…」
叢雲「わからない?」
電「え?」
吹雪「私たちの情報を得て、得をするのは限られてるよね」
電「…まさか」
叢雲「そう…深海棲艦の可能性が高いわ」
漣「本当、びっくりだね」
電「それにしても、一体誰に情報を渡しているのでしょうか…」
叢雲「わからない?」
電「え?」
吹雪「私たちの情報を得て、得をするのは限られてるよね」
電「…まさか」
叢雲「そう…深海棲艦の可能性が高いわ」
574: 2016/02/22(月) 04:25:02.24 ID:jd/PQFPk0
五月雨「やっぱり、関係があるんだね」
漣「ここまで来て全く関係がなかったら拍子抜けだけどね」
電「…」
吹雪「とにかく、目的がわかっただけでも一歩前進。もっと情報を集めないと」
電「そうですね…頑張ります」
漣「ここまで来て全く関係がなかったら拍子抜けだけどね」
電「…」
吹雪「とにかく、目的がわかっただけでも一歩前進。もっと情報を集めないと」
電「そうですね…頑張ります」
575: 2016/02/22(月) 04:25:27.88 ID:jd/PQFPk0
翌日
ホッポ「…なあ、イナズマ」
電「はい?」
ホッポ「お前、どうして戦ってるんだ?」
電「え…?」
ホッポ「艦娘としてでも、戦隊としてでも…どうしてだ?」
電「…」
電「…どうして、でしょうか」
ホッポ「…」
ホッポ「…なあ、イナズマ」
電「はい?」
ホッポ「お前、どうして戦ってるんだ?」
電「え…?」
ホッポ「艦娘としてでも、戦隊としてでも…どうしてだ?」
電「…」
電「…どうして、でしょうか」
ホッポ「…」
576: 2016/02/22(月) 04:26:00.32 ID:jd/PQFPk0
電「それは、電がずっと考えてきたことです」
電「きっと…多くの人が、考えていることでしょう」
電「でも…ずっと考えても、わかりません」
電「何のために、どうして、戦っているのか…」
ホッポ「…」
電「ただ…」
ホッポ「…?」
電「一つだけ、わかっていることがあります」
電「…助けたい」
ホッポ「…」
電「戦う理由が、それだけのような気もしますし、それだけじゃない気もします」
電「ただ…それだけは、強く願っています」
ホッポ「…」
ホッポ「…そうか」
電「きっと…多くの人が、考えていることでしょう」
電「でも…ずっと考えても、わかりません」
電「何のために、どうして、戦っているのか…」
ホッポ「…」
電「ただ…」
ホッポ「…?」
電「一つだけ、わかっていることがあります」
電「…助けたい」
ホッポ「…」
電「戦う理由が、それだけのような気もしますし、それだけじゃない気もします」
電「ただ…それだけは、強く願っています」
ホッポ「…」
ホッポ「…そうか」
577: 2016/02/22(月) 04:26:27.81 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「イナズマ」
電「はい?」
ホッポ「私と戦え」
電「!?」
電「な、何を言ってるのです!?」
ホッポ「今、確信した。私たちは戦わないといけない」
ホッポ「…何故そう思ったかはわからん」
ホッポ「でも、そう、強く思うんだ」
電「でも…!」
ホッポ「明日、他の四人を連れてここへ来い」
ホッポ「それで…すべて終わりだ」
電「…」
電「せっかく…お友達になれたのに…」
ホッポ「…」
電「はい?」
ホッポ「私と戦え」
電「!?」
電「な、何を言ってるのです!?」
ホッポ「今、確信した。私たちは戦わないといけない」
ホッポ「…何故そう思ったかはわからん」
ホッポ「でも、そう、強く思うんだ」
電「でも…!」
ホッポ「明日、他の四人を連れてここへ来い」
ホッポ「それで…すべて終わりだ」
電「…」
電「せっかく…お友達になれたのに…」
ホッポ「…」
578: 2016/02/22(月) 04:26:56.09 ID:jd/PQFPk0
ショキカンジャー本拠地
吹雪「…そっか」
電「…すみません」
叢雲「仕方ないわよ。世の中そんなに甘くないってことね」
漣「うん。電ちゃんはよくやったよくやった」ヨーシヨシヨシ
五月雨「そうそう。頑張ったよ」
電「…」
吹雪「じゃあ、明日行くとして…」
吹雪「電ちゃん、どうする?」
電「…?どうする、とは…?」
吹雪「…辛いなら、来なくてもいいんだよ」
電「…!」
吹雪「…そっか」
電「…すみません」
叢雲「仕方ないわよ。世の中そんなに甘くないってことね」
漣「うん。電ちゃんはよくやったよくやった」ヨーシヨシヨシ
五月雨「そうそう。頑張ったよ」
電「…」
吹雪「じゃあ、明日行くとして…」
吹雪「電ちゃん、どうする?」
電「…?どうする、とは…?」
吹雪「…辛いなら、来なくてもいいんだよ」
電「…!」
579: 2016/02/22(月) 04:27:29.92 ID:jd/PQFPk0
五月雨「きっと…今回、戦って一番つらいのは電ちゃんだよ」
叢雲「無理はしないほうが良いわ。今回はパスするのも手よ」
漣「戦闘は気にしないで。漣たちががんばるから!」
電「…」
吹雪「…どうする?」
電「…少し…考えさせてください」
叢雲「無理はしないほうが良いわ。今回はパスするのも手よ」
漣「戦闘は気にしないで。漣たちががんばるから!」
電「…」
吹雪「…どうする?」
電「…少し…考えさせてください」
580: 2016/02/22(月) 04:27:56.89 ID:jd/PQFPk0
電(どうして…)
電(…どうして、こんなことに…?)
電(電はただ…)
電(…)
電(…一人で悩んでも仕方ないのです)
電(ここは…)
電(…どうして、こんなことに…?)
電(電はただ…)
電(…)
電(…一人で悩んでも仕方ないのです)
電(ここは…)
581: 2016/02/22(月) 04:28:24.71 ID:jd/PQFPk0
執務室
コンコン
提督「んー、どうぞー」
ガチャッ
電「失礼します…」
提督「おっ、電か」
提督「…ずいぶん悩んでるみたいだな」
電「…わかりますか?」
提督「ああ。一目でわかる」
電「…」
提督「…話してみろ」
コンコン
提督「んー、どうぞー」
ガチャッ
電「失礼します…」
提督「おっ、電か」
提督「…ずいぶん悩んでるみたいだな」
電「…わかりますか?」
提督「ああ。一目でわかる」
電「…」
提督「…話してみろ」
582: 2016/02/22(月) 04:28:51.85 ID:jd/PQFPk0
提督「なるほど…」
電「どうしたら、いいのでしょうか…?」
提督「ふむ…」
提督「…その前に、一つ聞きたい」
電「はい…?」
提督「お前は、何を助けたいんだ?」
電「それは…」
提督「もちろん味方を助けたいんだろうが…」
提督「お前の場合、敵も、じゃないか?」
電「…!」
電「どうしたら、いいのでしょうか…?」
提督「ふむ…」
提督「…その前に、一つ聞きたい」
電「はい…?」
提督「お前は、何を助けたいんだ?」
電「それは…」
提督「もちろん味方を助けたいんだろうが…」
提督「お前の場合、敵も、じゃないか?」
電「…!」
583: 2016/02/22(月) 04:29:22.94 ID:jd/PQFPk0
提督「…戦う以上、深海棲艦やディープマリンにも、何らかの理由があるんだろう」
提督「それらを無視し、自分たちを守るために戦う…」
提督「それが戦い…それが戦争」
電「…」
提督「だがな…」
提督「そんな中にも、お前みたいなやつは必要なんだ」
電「…」
提督「お前みたいなのがいないと、みんなただの殺戮マシーンになっちまう」
提督「やっていることは矛盾していても…少しでも、敵も助けたいという気持ちがある」
提督「そういうやつが、人間の心をもたらしてくれる」
提督「それらを無視し、自分たちを守るために戦う…」
提督「それが戦い…それが戦争」
電「…」
提督「だがな…」
提督「そんな中にも、お前みたいなやつは必要なんだ」
電「…」
提督「お前みたいなのがいないと、みんなただの殺戮マシーンになっちまう」
提督「やっていることは矛盾していても…少しでも、敵も助けたいという気持ちがある」
提督「そういうやつが、人間の心をもたらしてくれる」
584: 2016/02/22(月) 04:29:50.97 ID:jd/PQFPk0
提督「そして、電…どうしたらいいか、だったな?」
電「…はい」
提督「命を助けることだけが…『助ける』ってことじゃない」
電「…!?」
提督「今回に限ってのことだが…そのホッポは、お前と戦いたいんだろう?」
提督「そこには何か、理由があるはず。戦わなければならない理由が」
提督「だったら、お前はそれに全力で応えてやれ」
電「…」
電「…はい」
電「…はい」
提督「命を助けることだけが…『助ける』ってことじゃない」
電「…!?」
提督「今回に限ってのことだが…そのホッポは、お前と戦いたいんだろう?」
提督「そこには何か、理由があるはず。戦わなければならない理由が」
提督「だったら、お前はそれに全力で応えてやれ」
電「…」
電「…はい」
585: 2016/02/22(月) 04:30:17.97 ID:jd/PQFPk0
翌日
五人はホッポのもとへと向かっていた
吹雪「…電ちゃん、本当に大丈夫?」
電「…はい、大丈夫なのです」
叢雲「無理はしないでね…」
五月雨「…そろそろだね」
漣「変身しといたほうが良いかな?」
吹雪「そうだね。じゃあこのあたりで…」
カチッ
五人「変身!」
五人はホッポのもとへと向かっていた
吹雪「…電ちゃん、本当に大丈夫?」
電「…はい、大丈夫なのです」
叢雲「無理はしないでね…」
五月雨「…そろそろだね」
漣「変身しといたほうが良いかな?」
吹雪「そうだね。じゃあこのあたりで…」
カチッ
五人「変身!」
586: 2016/02/22(月) 04:30:47.36 ID:jd/PQFPk0
ガサガサッ
ホッポ「…来たか」
電「…」
ホッポ「イナズマから聞いているだろう。来い」
吹雪「じゃあ、早速…」
ボォォォォォォォ
ホッポ「!!」シュバッ
吹雪は炎を放出したが、ホッポはそれをかわした!
ホッポ「…来たか」
電「…」
ホッポ「イナズマから聞いているだろう。来い」
吹雪「じゃあ、早速…」
ボォォォォォォォ
ホッポ「!!」シュバッ
吹雪は炎を放出したが、ホッポはそれをかわした!
587: 2016/02/22(月) 04:31:20.55 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「行け!お前たち!」ヒュンヒュンッ
キーたち「ヒャッハーー!!」
五月雨「やぁー!」ザパァ
キー「ギャーッ!ナガサレルー!」
ヒュンヒュンッ
叢雲「もうそれは効かないわよっ!」
ドコォォォォォォォ
叢雲は石を巻き上げた!
ドカドカッ
キー「イテェ!!」
叢雲「ふん、ざまぁないわね」
キーたち「ヒャッハーー!!」
五月雨「やぁー!」ザパァ
キー「ギャーッ!ナガサレルー!」
ヒュンヒュンッ
叢雲「もうそれは効かないわよっ!」
ドコォォォォォォォ
叢雲は石を巻き上げた!
ドカドカッ
キー「イテェ!!」
叢雲「ふん、ざまぁないわね」
588: 2016/02/22(月) 04:31:50.20 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「くっ…やっぱり、奥の手を使うしか…」
吹雪「!!漣ちゃん!」
漣「ほいさっさー!」バシュッ
ホッポ「うわっ!?」シュバッ
漣「うーん、ギリギリ避けたか」バシュッ
ホッポ「うっ…!」グサッ
漣「はっはっはー!奥の手やらを使う前に倒してくれる!」バシュバシュッ
ホッポ「くっ…」
吹雪「!!漣ちゃん!」
漣「ほいさっさー!」バシュッ
ホッポ「うわっ!?」シュバッ
漣「うーん、ギリギリ避けたか」バシュッ
ホッポ「うっ…!」グサッ
漣「はっはっはー!奥の手やらを使う前に倒してくれる!」バシュバシュッ
ホッポ「くっ…」
589: 2016/02/22(月) 04:32:18.25 ID:jd/PQFPk0
キー「ボスー!」ヒュンッ
グサッ
キー「イテェ!!」
ホッポ「!お前…!」
キー「イテテ…ダイジョウブデス!ミンナソロイマシタ!」
漣「ぐぅ…間に合わなかったか…」
ホッポ「よし!全員集まったな!」
キー「オー!」ワラワラ
ホッポ「エネルギー充填開始!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ
グサッ
キー「イテェ!!」
ホッポ「!お前…!」
キー「イテテ…ダイジョウブデス!ミンナソロイマシタ!」
漣「ぐぅ…間に合わなかったか…」
ホッポ「よし!全員集まったな!」
キー「オー!」ワラワラ
ホッポ「エネルギー充填開始!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ
590: 2016/02/22(月) 04:32:45.74 ID:jd/PQFPk0
五月雨「な、なんかまずいよ!」
電「…電が行くのです!」ダダッ
吹雪「!ダメ!ここは下がって、回避を…」
ホッポ「エネルギー充填完了!発射準備!」
ヒュォォォォォォォ
ホッポ「発射!!」
ビィィィィィィィィィィィィィィッ
電「!?」
ドォォォォォォォォォォン
集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!
電「…電が行くのです!」ダダッ
吹雪「!ダメ!ここは下がって、回避を…」
ホッポ「エネルギー充填完了!発射準備!」
ヒュォォォォォォォ
ホッポ「発射!!」
ビィィィィィィィィィィィィィィッ
電「!?」
ドォォォォォォォォォォン
集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!
591: 2016/02/22(月) 04:33:12.10 ID:jd/PQFPk0
吹雪「電ちゃん!」
ホッポ「…」
電「はぁ…はぁ…」
電(ぎ、ギリギリ避けられたのです…)
ホッポ「第二撃!用意!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ
電「!今のうちに!」ダダッ
ブンッ
ホッポ「させるか!」
ガキィン
電「!?」
集まったキーたちが、ガードとなって電の攻撃を防いだ!
ホッポ「…」
電「はぁ…はぁ…」
電(ぎ、ギリギリ避けられたのです…)
ホッポ「第二撃!用意!」
シュゥゥゥゥゥゥゥ
電「!今のうちに!」ダダッ
ブンッ
ホッポ「させるか!」
ガキィン
電「!?」
集まったキーたちが、ガードとなって電の攻撃を防いだ!
592: 2016/02/22(月) 04:33:39.42 ID:jd/PQFPk0
電「…!」グググ
ホッポ「どうしたイナズマ!?この程度ではこのガードはやぶれないぞ!」
電「くっ…」グググ
ホッポ「まだ迷っているのか!?」
電「!!」
ホッポ「戦うことに迷いがあるのか!」
電「…」
ホッポ「お前はその程度だったか…」
ホッポ「そんな者が、助けたいだのなんだの…」
ホッポ「笑わせてくれる!」
ガキィン
電「!!」
ホッポ「どうしたイナズマ!?この程度ではこのガードはやぶれないぞ!」
電「くっ…」グググ
ホッポ「まだ迷っているのか!?」
電「!!」
ホッポ「戦うことに迷いがあるのか!」
電「…」
ホッポ「お前はその程度だったか…」
ホッポ「そんな者が、助けたいだのなんだの…」
ホッポ「笑わせてくれる!」
ガキィン
電「!!」
593: 2016/02/22(月) 04:34:12.33 ID:jd/PQFPk0
電「うあっ…」ズザザ
ホッポ「終わりだ!発射準備!」
電「!!」
電(この、ままだと…)
ホッポ「発…」
叢雲「ええい!」ブンッ
ホッポ「!!」
ガキィン
ホッポ「終わりだ!発射準備!」
電「!!」
電(この、ままだと…)
ホッポ「発…」
叢雲「ええい!」ブンッ
ホッポ「!!」
ガキィン
594: 2016/02/22(月) 04:34:39.75 ID:jd/PQFPk0
叢雲「ほらほらほら!」シュバシュバシュバッ
ホッポ「くっ!」ガキガキガキィン
ホッポ(しまった!エネルギーが…!充填しなおさないと…)
吹雪「ほら、こっちこっち!」ブンッ
ホッポ「くっ!」ガキンッ
吹雪「五月雨ちゃん!電ちゃんを今のうちに!」
五月雨「わかった!電ちゃん!」スッ
電「…」
五月雨「電ちゃん…?」
電「…」
ホッポ「くっ!」ガキガキガキィン
ホッポ(しまった!エネルギーが…!充填しなおさないと…)
吹雪「ほら、こっちこっち!」ブンッ
ホッポ「くっ!」ガキンッ
吹雪「五月雨ちゃん!電ちゃんを今のうちに!」
五月雨「わかった!電ちゃん!」スッ
電「…」
五月雨「電ちゃん…?」
電「…」
595: 2016/02/22(月) 04:35:27.62 ID:jd/PQFPk0
(どうして、戦うのだろう…?)
(助けたいから…?味方も、敵も…?)
(だったら…)
(どうやったら…ホッポちゃんを助けることができるのだろう…?)
(…助ける?何から…?)
(…一体…何から…)
(…深海棲艦と、ディープマリン…共通して、どことなく感じ取れるものがある)
(怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみ…)
(…そして、深海棲艦の中には、倒したと同時に、どこか安堵した表情を見せるものがいる)
(どうして…?)
(助けたいから…?味方も、敵も…?)
(だったら…)
(どうやったら…ホッポちゃんを助けることができるのだろう…?)
(…助ける?何から…?)
(…一体…何から…)
(…深海棲艦と、ディープマリン…共通して、どことなく感じ取れるものがある)
(怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみ…)
(…そして、深海棲艦の中には、倒したと同時に、どこか安堵した表情を見せるものがいる)
(どうして…?)
596: 2016/02/22(月) 04:35:56.58 ID:jd/PQFPk0
命を助けることだけが…『助ける』ってことじゃない
(…!)
(もしかすると…ホッポちゃんは、これを望んで…?)
(…確信は、ない)
(深海棲艦とディープマリンは、同じである保証はないのだから…)
(…でも)
(…ホッポちゃんが、私と戦うことを望んだならば…)
(それで、もしもホッポちゃんが救えるなら…!)
電「…戦います!」
(…!)
(もしかすると…ホッポちゃんは、これを望んで…?)
(…確信は、ない)
(深海棲艦とディープマリンは、同じである保証はないのだから…)
(…でも)
(…ホッポちゃんが、私と戦うことを望んだならば…)
(それで、もしもホッポちゃんが救えるなら…!)
電「…戦います!」
597: 2016/02/22(月) 04:36:30.41 ID:jd/PQFPk0
五月雨「電ちゃん…?」
電「五月雨さん…お願いがあるのです)
叢雲「くっ…」フラッ
ホッポ「今だ!発射準備!」
叢雲「!!」
吹雪「叢雲ちゃん!」
ホッポ「発…」
ザパァァァァァァ
ホッポ「!?」
ホッポ「水…どうして?」
五月雨「電ちゃん、これでいいの?」
電「はい、十分なのです」ダダッ
電「五月雨さん…お願いがあるのです)
叢雲「くっ…」フラッ
ホッポ「今だ!発射準備!」
叢雲「!!」
吹雪「叢雲ちゃん!」
ホッポ「発…」
ザパァァァァァァ
ホッポ「!?」
ホッポ「水…どうして?」
五月雨「電ちゃん、これでいいの?」
電「はい、十分なのです」ダダッ
598: 2016/02/22(月) 04:37:00.17 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「…!イナズマ!」
電「えいっ!」ブンッ
ガキィィン
ホッポ「くっ…」グググ
ホッポ(さっきまでと違う…!これは…)
電「…」グググ
ホッポ(…そうか)
電「今なのです!」
バチバチバチィ
ホッポ「!!?」
キーたち「ギャアアアアアアア!!」バチバチバチッ
電「えいっ!」ブンッ
ガキィィン
ホッポ「くっ…」グググ
ホッポ(さっきまでと違う…!これは…)
電「…」グググ
ホッポ(…そうか)
電「今なのです!」
バチバチバチィ
ホッポ「!!?」
キーたち「ギャアアアアアアア!!」バチバチバチッ
599: 2016/02/22(月) 04:37:32.37 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「カミナリ…!」
ホッポ「でも、私には届かない…」
電「足元をよく見るといいのです!」バチバチバチッ
ホッポ「足元…?」チラッ
ホッポ(水たまり…さっきの水か)
ホッポ(…!カミナリが、水たまりまで、届いて…!)
バチバチバチバチィッ
ホッポ「ぐあああああああああ!!」
ドゴォォォォォ
ホッポ「でも、私には届かない…」
電「足元をよく見るといいのです!」バチバチバチッ
ホッポ「足元…?」チラッ
ホッポ(水たまり…さっきの水か)
ホッポ(…!カミナリが、水たまりまで、届いて…!)
バチバチバチバチィッ
ホッポ「ぐあああああああああ!!」
ドゴォォォォォ
600: 2016/02/22(月) 04:38:01.42 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「ぐあ…う…」フラッ
電「みんな!今こそ必殺技を撃つ時なのです!」
漣「よっしゃ、キタコレ!」
吹雪「よし、準備を!」
電「えいっ!」ヒュンッ
漣「とうっ!」ヒュンッ
叢雲「それっ!」ヒュンッ
五月雨「たぁっ!」ヒュンッ
吹雪「えいっ!」ヒュンッ
ピキィィィィィン ガッシィィィィィン
五人が投げた武器が空中で合体し、バズーカとなった!
電「みんな!今こそ必殺技を撃つ時なのです!」
漣「よっしゃ、キタコレ!」
吹雪「よし、準備を!」
電「えいっ!」ヒュンッ
漣「とうっ!」ヒュンッ
叢雲「それっ!」ヒュンッ
五月雨「たぁっ!」ヒュンッ
吹雪「えいっ!」ヒュンッ
ピキィィィィィン ガッシィィィィィン
五人が投げた武器が空中で合体し、バズーカとなった!
601: 2016/02/22(月) 04:39:17.68 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「く…大丈夫か、お前たち…」
キーたち「ダイジョウブデス…ガードクライナラ、デキマス!」
電「それくらいで防げると思わないでください!」
漣「目標捕捉!」
電「照準よし!」
叢雲「充填完了!」
五月雨「発射準備完了!」
吹雪「ってぇー!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォ
キーたち「ダイジョウブデス…ガードクライナラ、デキマス!」
電「それくらいで防げると思わないでください!」
漣「目標捕捉!」
電「照準よし!」
叢雲「充填完了!」
五月雨「発射準備完了!」
吹雪「ってぇー!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォ
602: 2016/02/22(月) 04:39:46.54 ID:jd/PQFPk0
ホッポ「ぐっ…!こ、これは…!」ググググ
キーたち「ダメデス…タエキレマセン!」
ホッポ「こ、これまで…か…」
ドカァァァァァァァァァァァァン
ホッポ・キーたち「うわあああああああああ!!」ヒューン
キラーン
キーたち「ダメデス…タエキレマセン!」
ホッポ「こ、これまで…か…」
ドカァァァァァァァァァァァァン
ホッポ・キーたち「うわあああああああああ!!」ヒューン
キラーン
603: 2016/02/22(月) 04:40:13.76 ID:jd/PQFPk0
漣「おー、吹っ飛んでった」
叢雲「今回も倒しきるまではいかなかったわね」
吹雪「まあいいでしょ。とにかく、勝ったんだからよし!」
電「…」
五月雨「…電ちゃん」
電「…何でもないのです、帰りましょう」
叢雲「今回も倒しきるまではいかなかったわね」
吹雪「まあいいでしょ。とにかく、勝ったんだからよし!」
電「…」
五月雨「…電ちゃん」
電「…何でもないのです、帰りましょう」
604: 2016/02/22(月) 04:40:40.59 ID:jd/PQFPk0
──────────
──────
───
執務室
提督「…そうか」
電「…」
提督「…全力で応えてやったんだろ?」
電「はい…」
提督「それができれば、大丈夫だ」
電「…」
──────
───
執務室
提督「…そうか」
電「…」
提督「…全力で応えてやったんだろ?」
電「はい…」
提督「それができれば、大丈夫だ」
電「…」
605: 2016/02/22(月) 04:41:21.31 ID:jd/PQFPk0
提督「…電」
電「はい」
提督「昨日も言ったが、お前みたいなやつは必要なんだ」
提督「お前みたいな…優しさを持ったやつがな」
電「…」
提督「みんな戦いの中で忘れちまうんだ。そんな優しさを」
提督「でも、お前みたいに、ずっと、その優しさを忘れない奴がいると、思い出せるんだ」
提督「だからみんな、人間らしくあれる」
提督「お前は、必要なんだ」
電「…」
電「はい」
提督「昨日も言ったが、お前みたいなやつは必要なんだ」
提督「お前みたいな…優しさを持ったやつがな」
電「…」
提督「みんな戦いの中で忘れちまうんだ。そんな優しさを」
提督「でも、お前みたいに、ずっと、その優しさを忘れない奴がいると、思い出せるんだ」
提督「だからみんな、人間らしくあれる」
提督「お前は、必要なんだ」
電「…」
606: 2016/02/22(月) 04:41:51.16 ID:jd/PQFPk0
電「司令官さん。電は…」
電「今回、ホッポちゃんを助けることはできなかったと思います」
提督「だろうな」
電「でも…電が考えていることが正しいなら」
電「これで…いつかはホッポちゃんを助けることができるでしょうか」
提督「わからない…が」
提督「これだけは言える」
提督「…やるしかないんだ」
電「…」
電「今回、ホッポちゃんを助けることはできなかったと思います」
提督「だろうな」
電「でも…電が考えていることが正しいなら」
電「これで…いつかはホッポちゃんを助けることができるでしょうか」
提督「わからない…が」
提督「これだけは言える」
提督「…やるしかないんだ」
電「…」
607: 2016/02/22(月) 04:42:21.16 ID:jd/PQFPk0
提督「正解はわからない。だから…」
提督「それが、お前の信じる道なら…それを突き進むんだ」
電「…」
提督「大丈夫だ。お前には仲間がいる」
提督「その仲間と、優しさとともに、敵も、味方も…救っていくんだ」
電「…」
提督「険しい道だ…頑張れよ」
電「…」
電「…はい!」
提督「それが、お前の信じる道なら…それを突き進むんだ」
電「…」
提督「大丈夫だ。お前には仲間がいる」
提督「その仲間と、優しさとともに、敵も、味方も…救っていくんだ」
電「…」
提督「険しい道だ…頑張れよ」
電「…」
電「…はい!」
608: 2016/02/22(月) 04:42:48.80 ID:jd/PQFPk0
電(まだまだ、強くなりたい…)
電(敵も味方も…全てを助けられるように!)
電「よーし!」
電「ショキカンジャー、イ工口ーの電!頑張るのです!」
第五話「合体技がほしい!」 艦
電(敵も味方も…全てを助けられるように!)
電「よーし!」
電「ショキカンジャー、イ工口ーの電!頑張るのです!」
第五話「合体技がほしい!」 艦
609: 2016/02/22(月) 04:43:18.64 ID:jd/PQFPk0
次回予告
こんにちは!ショキカンジャーサブリーダーの五月雨です!
えへへ、実は私がサブリーダーなんですよ!知ってました?
電ちゃんが多くの情報をつかんでくれたおかげで、進歩がありました!
でも、結局ディープマリンって何者なの?わからずじまい…
そういえば、戦隊モノの定番はまだ残ってますね。とてつもなく、大きいのが…
次回、第六話「ロボットがほしい!」
次回も、一生懸命、頑張ります!
こんにちは!ショキカンジャーサブリーダーの五月雨です!
えへへ、実は私がサブリーダーなんですよ!知ってました?
電ちゃんが多くの情報をつかんでくれたおかげで、進歩がありました!
でも、結局ディープマリンって何者なの?わからずじまい…
そういえば、戦隊モノの定番はまだ残ってますね。とてつもなく、大きいのが…
次回、第六話「ロボットがほしい!」
次回も、一生懸命、頑張ります!
610: 2016/02/22(月) 04:44:16.05 ID:jd/PQFPk0
というわけで、今日はここまで
次は多分木曜くらいです
次は多分木曜くらいです
引用: 駆逐戦隊!ショキカンジャー!!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります