755: 2017/10/30(月) 21:48:04.43 ID:VjaYw9KF0


最初:駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改
前回:第六話「ロボットがほしい!」前編

五月雨「やぁー!!」ブンッ

フード「!」ガッ


グググ……

五月雨(!……刀を素手でつかむなんて……でも!)


ザパァ!!

フード「……!」

バシィッ!!

五月雨は刀に水をまとわせ、フードの腕を弾いた!


五月雨「そこぉ!!」ブンッ

フード「!!」

756: 2017/10/30(月) 21:48:42.81 ID:VjaYw9KF0
シュバッ!

五月雨「!!」

五月雨の攻撃を、フードは宙返りでかわした!


五月雨「っ……」


スタッ

フワッ

宙返りした時、フードがめくれ、敵の素顔が現れた


二人「……!」

レ級?「……」
海の画集 -「艦これ」公式イラスト集-

757: 2017/10/30(月) 21:49:31.17 ID:VjaYw9KF0
吹雪「お次はレ級のそっくりさんか……」

五月雨「これは強そうだね……」

レ級?「……」シュバッ

吹雪「!!」


ドガッ!

レ級?は吹雪に接近し、キックを喰らわせた!


吹雪「ぐあ……!」

五月雨「吹雪ちゃん!」

758: 2017/10/30(月) 21:50:09.34 ID:VjaYw9KF0
レ級?「……」シュバッ

五月雨(ッ!速い!)


ドガッ!


五月雨「うあぁっ!」ズザッ

吹雪「くっ……強い……」

五月雨「コウワンさんをバランス型にしたみたいな強さだね……」

759: 2017/10/30(月) 21:51:30.83 ID:VjaYw9KF0
レ級?「……」シュバッ

吹雪「!!」


ガキィン!

レ級?「……」

吹雪「くっ……」グググ

レ級?の背後からの攻撃を、吹雪は剣で受け止める!


バシィッ!

レ級?「……」ブンッ

吹雪「はぁっ!」


ボォォォォォォォォォォォ!!!

吹雪はレ級?の拳をはじき、すかさず剣から炎を放出した!


レ級?「!!」シュバッ


五月雨「そこだっ!」シュンッ

レ級「!?」

五月雨はレ級?が炎を避け、体勢を崩した隙をついて、背中を切りつけた!

ズバァァァァァァァァァァァッ!!!!

760: 2017/10/30(月) 21:52:01.38 ID:VjaYw9KF0
吹雪「よしっ!」

五月雨「当たった……!」

レ級?「……」

五月雨「……あれ?」


ブンッ!

五月雨「うわぁ!?」シュバッ

五月雨「ま、まだ来るの!?」

吹雪「効いてないわけじゃないみたいだけど、やっぱり一撃程度じゃだめか……」

761: 2017/10/30(月) 21:52:35.47 ID:VjaYw9KF0
五月雨(……そうだ!必殺技を使えば……!)

五月雨(あれが使えれば、きっと……!)


漣『……まだ、必殺技使えないじゃん』


五月雨(……でも私、あれからまだ一回も成功してない……)

五月雨(私なんかじゃ、やっぱり……)

762: 2017/10/30(月) 21:53:34.43 ID:VjaYw9KF0
五月雨「……」

レ級?「……」スッ

五月雨(っ!そうだ、このままだとやられちゃう!)

五月雨(だったら、一か八か……!)


カチャッ

五月雨はアンカーパーツを刀に取り付けた!


吹雪「五月雨ちゃん!?」

五月雨「これしかない……!やってみるよ!」チャキッ


五月雨はそのまま、刀をかまえる!

レ級?「……!」

763: 2017/10/30(月) 21:54:05.98 ID:VjaYw9KF0
五月雨(なんとかしないと……!)

五月雨(だからお願い……!このままじゃ……!)





五月雨「……っ」

レ級?「……」

しかし、五月雨の武器に変化は起こらなかった……

764: 2017/10/30(月) 21:54:58.85 ID:VjaYw9KF0
五月雨「なんで……っ!どうして……?」

吹雪「五月雨ちゃん!来るよっ!」

レ級?「……」スッ

五月雨「!?」

吹雪「……っ!」チャキッ


シュバッ ガサガサッ……

二人「……!?」

二人の予想に反し、レ級?は二人に向かってこずに、森へと消えていった

765: 2017/10/30(月) 21:56:16.69 ID:VjaYw9KF0
吹雪「……逃げた、のかな?」

五月雨「多分……でも、どうして……?」

吹雪「それはわからないけど……まあ、助かったんじゃないかな」

五月雨「……そっか」

吹雪「……」

吹雪「……とりあえず、センサーはまた妖精さんに頼んで修理してもらおう」

吹雪「明日のお昼にも来るだろうし……」

五月雨「……うん、そうだね」

766: 2017/10/30(月) 21:56:45.23 ID:VjaYw9KF0
吹雪「それで、結局何しに来たんだろう?」

五月雨「センサーとカメラを壊しに来ただけ……にしか見えないけど」

吹雪「でもそれだったら、どうして夜にわざわざ……?」

五月雨「センサーに引っかからないように動けるなら、お昼にやろうとしてることをやればいいし……」

二人「うーん……」

吹雪「……今考えても仕方ないね」

五月雨「そうだね……あんまり頭が回らないよ……」

767: 2017/10/30(月) 21:57:19.25 ID:VjaYw9KF0
吹雪「とにかく何かしようとしてるなら、夜も油断できない、けど……」

吹雪「毎晩ここにいるわけにはいかないね」

五月雨「え?どうして?実際私は……」

吹雪「そ、れ、が!ダメなの!」

五月雨「ええ!?」

吹雪「五月雨ちゃん、夜に訓練してるってことは、あんまり寝てないでしょ?」

五月雨「え、えっと……」

吹雪「最近ボーっとしたりするのは、睡眠不足が原因だよ」

吹雪「そんなんじゃ、戦うときに危険だし、何よりみんなに心配かけちゃうよ」

五月雨「は、はい……ごめんなさい……」

768: 2017/10/30(月) 21:57:55.63 ID:VjaYw9KF0
吹雪「……だから、夜の訓練、及び見張りは交代制にしよう」

吹雪「他のみんなにも言ってさ」

五月雨「え、みんなにも言うの!?」

吹雪「え、ダメ?何で?」

五月雨「だって……みんなお昼にも頑張ってるのに、夜にも見張りしてもらうってなると悪いし、それに……」

吹雪「それに?」

五月雨「……私が今まで一人で訓練してたのバレると……何か、恥ずかしいから」

吹雪「……ぷっ」

769: 2017/10/30(月) 21:58:34.29 ID:VjaYw9KF0
五月雨「あー!何で笑うのー!」

吹雪「あはは、ごめんごめん」

吹雪「別にいいじゃない。悪いことじゃないし」

五月雨「だって、一人で夜に訓練とか、漣ちゃんにベタだとか言われそうだし……」

吹雪「……まあ、それはそうだね」

吹雪「でも実際問題、言わないわけにはいかないでしょ?」

吹雪「今回あのレ級っぽい人が来たことも言わないといけないし」

五月雨「……うん、確かにそうなんだけどね……」

770: 2017/10/30(月) 22:00:39.18 ID:VjaYw9KF0
五月雨「わかったよ。じゃあ明日改めて話し合いしようか」

吹雪「うん。じゃあ今日はもう寝よう」

五月雨「そうだね……ふぅ……」

吹雪「……あっ、夜が明けそう」

五月雨「え!?もうそんな時間!?」

吹雪「あれ、そろそろ起床時間じゃ……」

五月雨「い、急いで戻らないとー!」ダダッ

吹雪「あ、五月雨ちゃん!危な……」

五月雨「あっ」コケッ

771: 2017/10/30(月) 22:01:07.60 ID:VjaYw9KF0
翌日
昼の襲撃の後、ショキカンジャー本拠地にて


叢雲「……最近五月雨の様子がおかしいと思ったら、そんなことしてたの」

漣「さすが五月雨ちゃん!ベタなことすんね~!」

五月雨「うぅ、やっぱり言われた……」

電「無理はしないほうがいいのです」

叢雲「そうよ。心配したわ」

五月雨「ごめんね、みんな……」

772: 2017/10/30(月) 22:01:46.99 ID:VjaYw9KF0
吹雪「それで……どう?」

叢雲「ええ、夜の見張りくらいならやってもいいわ。訓練も足りないと思ってたしね」

電「電ももちろんいいのです。何があるかわからないですから……」

漣「やだ!漣は夜は寝るんだ!」

吹雪「外でテント張って寝ててもいいから」

漣「マジで?じゃあいいよ」

五月雨「いいんだ……」

773: 2017/10/30(月) 22:02:30.43 ID:VjaYw9KF0
漣「んで、結局そのレ級さんは何しに来たわけ?」

吹雪「それがわからないんだよ。カメラとセンサーを壊しに来たことしか……」

電「本来なら、それはこちらに気付かれずにできてたわけですよね?」

五月雨「うん、偶然私たちがいたからバレたけど……」

叢雲「……もし、バレずに行えてたらどうなってた?」

吹雪「えっと、まあ今日の襲撃が気付きにくくなってたね」

漣「なんかあそこでやろうとしてることを進めてたかもね」

774: 2017/10/30(月) 22:03:03.65 ID:VjaYw9KF0
五月雨「センサーなしでも、私たちはそのうちに気付いたと思うけど……」

電「どっちにしろ、さらに警戒する結果になってたと思うのです」

叢雲「下手したら、本当にあそこに張り込むことになってたかもね……」

吹雪「うーん、本当に何する気なんだろ……」

五月雨「……」

五月雨「……もしかして、本当に何もする気がないんじゃ……?」

775: 2017/10/30(月) 22:04:50.88 ID:VjaYw9KF0
漣「んお?どういうこと?」

五月雨「あそこで何かしようとしてるってずっと思ってたけど」

五月雨「本当は何もする気はなくて、私たちに警戒心を持たせることが目的なんじゃないかな」

電「確かに、警戒は実際していますが……」

叢雲「でも、だったらなんなのよ。私たちに警戒させて何の得があるのよ?」

五月雨「うん……。だから、もしかしたら……」

五月雨「あそこで何かしようとしてるって思わせて、私たちをあそこに張り付けて」

五月雨「……いつも来る場所とは別の場所で、『本当の目的』を達成しようとしてるんじゃないかな」

四人「……!」

776: 2017/10/30(月) 22:05:17.12 ID:VjaYw9KF0
吹雪「……確かに、そうかも」

電「それなら、夜間にセンサーを壊そうとしてたことにも納得がいくのです」

叢雲「もしそれが本当なら……正直、効率がいいかは謎ね」

五月雨「……うん」

漣「まあそういう作戦を立てるのは悪の組織ならではだからの」

777: 2017/10/30(月) 22:05:53.20 ID:VjaYw9KF0
吹雪「でも仮にそうだったとしても、どうやって対処する?」

吹雪「別の場所の調査するにしても、鎮守府近くまで来てるあの人たちを放置しておけないよ」

五月雨「そうだね……どうしようか」

叢雲「二手に分かれるのはどうかしら?」

叢雲「一組は敵を倒して、もう一組はその『本当の目的』を調査するっていうの」

漣「うん、まあ無難な手ですな」

電「でも、さっき言ってたレ級そっくりな人が攻めてきたら大変なのです」

吹雪「確かにそう考えると、戦う時には五人そろってたほうがいいけど……」

五月雨「下手に動くと、敵の作戦を探ってることに気づかれそうだし……」

五人「……」

五人「……あ」

778: 2017/10/30(月) 22:07:17.59 ID:VjaYw9KF0
最初の襲撃から約一か月後


リー「ふぅ……毎日毎日疲れますね」ガサガサ

ルー「そういわないの。そろそろアレが完成するでしょ?」

リー「あー、そうらしいですね。リトウ様が言ってましたね」

ルー「ええ、だからもうひと踏ん張りよ」

ルー「さ、今日も奴らを呼び出すわよ」

リー「はーい」スッ


ジリリリリリリリリリリリリリ!!!

779: 2017/10/30(月) 22:08:00.70 ID:VjaYw9KF0
ルー「よし。あとは少し待てば……」


ガサガサッ

リー(ん、あいつら、いつもより来るの早い?)


シュバッ!

ルー「む、来たわね!」

リー「……あれ?」

ルー「覚悟しなさい!ショキカン……ジャー?」




大井「……」

780: 2017/10/30(月) 22:08:37.60 ID:VjaYw9KF0
ルー「あ、あれ?」

リー「だ……誰?え?ショキカンジャーは?」

大井「……」パカッ

大井「出撃!」カチッ


シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

大井の体に、スーツが装着されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

781: 2017/10/30(月) 22:10:51.89 ID:VjaYw9KF0
ルー「何!?まだ味方がいたのあいつら!?」

大井「……残念だったわね。あなたたちの作戦はもうわかってるのよ」

ルー「な、なんですって!?」

大井「あの子たちは本丸を叩きに行ってるわ。あなたたちの相手は、この私よ」

リー「ル、ルーさん!逃げましょう!ここにいたらまずいですよ!」

ルー「慌てるんじゃないわよ!相手は一人、大したことないわ!」

ルー「戦闘員、行きなさい!」

イーたち「イーッ!!」ババッ

大井「……なめられたものね」チャキッ


ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

782: 2017/10/30(月) 22:11:24.98 ID:VjaYw9KF0
一方そのころ
これまで襲撃があった場所と真反対に位置する、鎮守府敷地外の森


???「さて……もう少しで完成ね」カチャカチャ

???「リーの動きがバレた時はどうなるかと思ったけど、なんとかこの陽動作戦でここまで来たわ」

???「ふっふっふ……私の作戦は完璧よ」

???「これが完成すれば、艦娘殲滅に大きく近づくわ……ふっふっふ」


「そうはさせません!!」

???「!?」

783: 2017/10/30(月) 22:12:58.77 ID:VjaYw9KF0
離島棲姫?「ショ、ショキカンジャー!?どうしてここに!?」

吹雪「離島棲姫そっくり……あなたがリトウですね!」

五月雨「毎日怪人や戦闘員たちに襲撃させて私たちの警戒を集中させるという、あなたの作戦はわかっています!」

漣「効率いいのか悪いのかよくわからない作戦しやがって!」

リトウ「な、何よ!効率とかどうでもいいのよ!」

叢雲「どうでもいいわけないでしょ」

電「ゴス口リに白衣のファッションもよくわからないのです」

リトウ「別にいいじゃない!悪の組織の女幹部でゴス口リの天才科学者で美少女!私を超えるキャラはそういないわ!」

漣「でもあんたら女幹部しかいないじゃん」

電「女幹部は、数ある幹部や怪人の中で一人二人いるから目立つのです」

叢雲「女幹部だらけじゃねぇ……」

リトウ「うっ……!私たちが地味に気にしてることを!」

吹雪「えっ、気にしてたんだ」

784: 2017/10/30(月) 22:13:26.95 ID:VjaYw9KF0
リトウ「でもルー達の報告では、あなたたちは常に五人で戦ってて、ここには来てなかったはず!」

吹雪「ええ、確かにそうです」

叢雲「でも私たちには、頼りになる仲間がもう一人いたのよ」

電「その人に鎮守府付近の調査を頼んで、そして昨日やっとあなたを見つけたのです」

五月雨「……あそこにあった機械と同じものをここでも作ってたみたいですが」

リトウ「うっ……」

785: 2017/10/30(月) 22:13:58.17 ID:VjaYw9KF0
吹雪「艦娘殲滅に近づくって……何をしようとしているんですか!」

リトウ「こ、答える義理はないわ!」

漣「答えないなら……ひっ捕らえて恥ずかしい目にあわせてやるよぉ!」

リトウ「!は、恥ずかしい目って……?」

漣「五月雨ちゃんと同じ、腋丸出しの服着せてやるよぉ!」

五月雨「……え?」

リトウ「!そ、それは恥ずかしい!」

五月雨「ええ!?」

786: 2017/10/30(月) 22:14:24.76 ID:VjaYw9KF0
吹雪「とにかく!あなたを捕らえて、色々と話してもらいます!」

リトウ「そうはいくものですか!出てきなさい!」パチッ


シュバッ

何者かが木陰から現れた!

五人「!!」


レ級?「……」

五月雨「あの時の……!」

787: 2017/10/30(月) 22:15:11.37 ID:VjaYw9KF0
リトウ「この子の名前はレー。私が作った超強い怪人よ」

リトウ「これまでもちょいちょいここに送ってたけど……まだ未完成だったから、本格的な戦闘まではさせられなかったわ」

リトウ「でも、この子はもう完成形よ。勝てるかしら?」

五月雨「……あの時より、強い……」

吹雪「……五月雨ちゃん」

五月雨「……うん、大丈夫」

吹雪「……」

吹雪「みんな、行くよ!」


五人「抜錨!!」

カチッ

シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

五人の体に、スーツが装着されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

788: 2017/10/30(月) 22:16:20.05 ID:VjaYw9KF0
デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イ工口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァァァァァァァァァン!!!

789: 2017/10/30(月) 22:16:56.57 ID:VjaYw9KF0
叢雲「はぁっ!」ブンッ!

レー「……」シュバッ

叢雲「……っ」

叢雲(聞いていた通り、なかなか素早いわね……)

電「えいっ!」ブンッ!

レー「……」シュバッ

電(っ!背後に……!)


ドガッ!

電「うっ……!」ズザッ

790: 2017/10/30(月) 22:17:26.00 ID:VjaYw9KF0
漣「コノヤロー!食らいやがれ!」バシュバシュッ

レー「っ!」シュバッ

吹雪「はぁっ!」ブンッ

レー「!!」


漣が放った矢をレーが避けた隙をついて、吹雪が剣を振り下ろす!


バシッ!

吹雪「……っ!」

しかし、片腕で剣を弾かれてしまう!

791: 2017/10/30(月) 22:18:10.71 ID:VjaYw9KF0
叢雲「このっ!」ブンブンッ!

吹雪「まだまだ!」ブンブンッ!

レー「……」バシバシバシッ!


レーは吹雪と叢雲による連続攻撃を、両手で弾いていく!

叢雲(くっ……二人がかりでも弾かれる……)

吹雪(……でも、今なら隙が!)チラッ


五月雨「たぁー!!」ブンッ

レー「……!」

レーの背後から、五月雨が刀を振り下ろした!

792: 2017/10/30(月) 22:18:59.84 ID:VjaYw9KF0
レー「……」


バッ!

吹雪「え!?」

叢雲「な!?」

シュバッ クルッ

五月雨「え!?」


スカッ

レーは吹雪と叢雲を振りほどき、宙返りで五月雨の攻撃をかわした!

793: 2017/10/30(月) 22:20:07.06 ID:VjaYw9KF0
レー「……」ドガッ!


五月雨の背後に着地したレーは、そのまま五月雨に蹴りを食らわせる!


五月雨「うぁっ……!」ズザザ

吹雪「五月雨ちゃん!」

五月雨「くっ……」

吹雪「五月雨ちゃん、下がって……」

五月雨「まだ……まだ!」ダダッ


五月雨は起き上がり、レーへと向かっていく!

吹雪「!?ダメ、危ない!」

794: 2017/10/30(月) 22:21:24.63 ID:VjaYw9KF0
五月雨「やぁーっ!」ブンッ

レー「……」シュバッ

五月雨(やっぱり避ける……でも!)スッ


ザパァァァァァァァァァァァァ!!!

レー「!」

五月雨はレーに向けて刀から水を放出した!


レー「……!」フラッ

五月雨(これで隙ができる!目もすぐには開けられない!)

795: 2017/10/30(月) 22:22:10.93 ID:VjaYw9KF0
五月雨「これで……!」ブンッ

レー「……」


ガッ

五月雨「!!?」

五月雨(完全に隙を突いたと思ったのに……こっちを見ずに刀を掴んできた!?)

レー「……」グイッ

五月雨「!!」


レーは五月雨ごと掴んだ刀を引き寄せ、そのまま五月雨に強烈な蹴りを叩きこむ!

ズドォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!


五月雨「うわあああああああああああ!!!!」

796: 2017/10/30(月) 22:22:36.10 ID:VjaYw9KF0
五月雨「うっ……」ヨロッ

レー「……」スッ


レーは体勢を崩した五月雨に、追い打ちをかけようと近づいてくる

五月雨「……っ!」


五月雨(……やっぱり、私なんかじゃダメなのかな)

五月雨(私なんかが……みんなみたいに強くなるなんて無理だったのかな)

五月雨(この人に勝つなんて……できないのかな)

五月雨(いくら頑張っても……努力しても……)


五月雨「私は……弱いままなんだ……」

797: 2017/10/30(月) 22:23:04.48 ID:VjaYw9KF0
シュバババッ!

突如、レーに無数の矢が襲い掛かる!


レー「!!」シュバッ

五月雨「!」

漣「五月雨ちゃんから離れやがれ、このヤロー!」

五月雨「漣ちゃん……!」


レー「……っ」ダッ

レーは漣に向かって走り出す!

798: 2017/10/30(月) 22:24:07.91 ID:VjaYw9KF0
電「こっちなのです!」ブンッ

レー「!!」ガッ


グググ……

レーは電の攻撃を受け止めるが、電がわずかに押している!


レー「……!」グググ

叢雲「そこっ!!」ブンッ

レー「!!」


ズガァァァァァァァァァァァン!!!

叢雲「……ふぅ……ほんと、すばしっこいわね」

レー「……」


すんでのところで、レーは叢雲の攻撃を避けていた

799: 2017/10/30(月) 22:24:38.71 ID:VjaYw9KF0
五月雨「……」

吹雪「五月雨ちゃん、無事?」

五月雨「……ごめんね」

吹雪「え?」

五月雨「……私は、やっぱり駄目だなぁ……」

五月雨「……また、みんなに助けられて……」

吹雪「……」

800: 2017/10/30(月) 22:25:15.77 ID:VjaYw9KF0
吹雪「五月雨ちゃん。私たちは一人で戦ってるんじゃないんだよ」

五月雨「……っ」

吹雪「誰も……一人じゃあの人を倒せない」

吹雪「みんなで協力して倒さないといけない……」

吹雪「そして……それには、五月雨ちゃんも必要なんだよ」

五月雨「……!」

吹雪「もっと、仲間を頼っていいんだよ」

吹雪「私たちも……五月雨ちゃんを頼るから」

吹雪「みんなで、一緒に戦おう」

五月雨「……」

801: 2017/10/30(月) 22:25:42.10 ID:VjaYw9KF0
五月雨(……どうして忘れてたんだろう)

五月雨(私たちは一人じゃない。一人だけで戦ってるんじゃない)

五月雨(一緒に戦って、支えあって……本当の『強さ』を持って戦えるんだ)

五月雨(仲間がいるから……私は戦える)

五月雨(仲間がいるから、希望が持てる……!)


五月雨(仲間がいる限り、私は諦めちゃいけない!!)



五月雨「……ありがとう、吹雪ちゃん」

五月雨「一緒に……戦おう!!」

吹雪「……うん!」

802: 2017/10/30(月) 22:26:14.81 ID:VjaYw9KF0
五月雨(……あの人はかなり素早い。普通に攻撃しても避けられちゃう)

五月雨(大きな隙を作って、そこに強い一撃を与えないといけない……)

五月雨(隙を作るのに一番いいのは電ちゃんの重力操作だけど……)

五月雨(電ちゃんはどうしても攻撃が大振りになっちゃう。そのための一撃が簡単に入るとは思えない)

五月雨(……もしくは……少しの隙をついて攻撃をする……)

五月雨(『アレ』を使えば……)



吹雪『五月雨ちゃん!?』

五月雨『これしかない……!やってみるよ!』チャキッ


五月雨『なんで……っ!どうして……?』



五月雨「……っ」

803: 2017/10/30(月) 22:26:56.77 ID:VjaYw9KF0
五月雨「……みんな、お願い!レーに隙を作って!」

叢雲「隙って……そんなに大きな隙は作れそうにないわよ!」

五月雨「少しでいいの!少しでも隙があれば……!」

吹雪「っ!五月雨ちゃん、まさか……」

五月雨「……」コクリ

電「……了解なのです!少し足止めするくらいならできるのです!」

漣「よっしゃ!やってやるよー!」

804: 2017/10/30(月) 22:27:45.40 ID:VjaYw9KF0
漣「ほいほいっ!」バシュッバシュッ!

レー「……」シュバッ

漣「やっぱり避けるか!でもまだまだ!」バシュバシュッ!

レー「……!」シュバッ

電「逃がさないのです!!」ブンッ

レー「っ!!」バッ


レーは電の振り下ろしたハンマーを、間一髪のところで回避する!

805: 2017/10/30(月) 22:28:24.87 ID:VjaYw9KF0
レー「……」スッ

レーはそのまま電に接近し、攻撃を加えようとする!


叢雲「そこっ!」ブンッ!

吹雪「はぁっ!!」ブンッ!

レー「!?」ガッ


しかしそこへ叢雲と吹雪が横から同時に武器を振り下ろし、レーは思わず両手で武器をつかんだ!

806: 2017/10/30(月) 22:28:51.09 ID:VjaYw9KF0
吹雪「五月雨ちゃん!」

五月雨「うん!」カチャッ


五月雨はアンカーパーツを刀に取り付けた!


五月雨(……大丈夫!)

五月雨(みんなが作ってくれたチャンス……絶対無駄にしない!)

807: 2017/10/30(月) 22:29:17.90 ID:VjaYw9KF0
シュンッ

レー「!?」

五月雨「やぁーっ!!!」


五月雨は高速でレーに近づき、すれ違い様に斬りつけた!

ズバァァァァァァァァァァァッ!!


レー「……!!」

808: 2017/10/30(月) 22:29:45.37 ID:VjaYw9KF0
五月雨「まだまだ!!」クルッ


シュンッ

レー「っ!!」

ズバァァァァッ!!

五月雨はレーに向き直り、再び高速でレーを斬りつける!


五月雨「はぁっ!たぁっ!!」

ズバッ! ズバッ!

五月雨は何度も高速で接近し、斬撃を浴びせていく!

809: 2017/10/30(月) 22:30:39.41 ID:VjaYw9KF0
レー「……っ」フラッ

シュンッ

レー「!!」

五月雨「はああああああああああああああ!!!!」


ズガァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

810: 2017/10/30(月) 22:31:20.49 ID:VjaYw9KF0
レー「……っ」ヨロッ

五月雨「よしっ……!みんな、トドメだよ!」

吹雪「了解!!」


電「アンカーハンマー!」ヒュンッ

漣「デッキアロー!」ヒュンッ

叢雲「マストランス!」ヒュンッ

五月雨「キールブレード!」ヒュンッ

吹雪「ブリッジソード!」ヒュンッ


ピキィィィィィン ガッシィィィィィン!!!

五人が投げた武器が空中で合体し、バズーカとなった!


五人「デストロイキャノン!」

811: 2017/10/30(月) 22:31:48.64 ID:VjaYw9KF0
漣「目標捕捉!」

電「照準よし!」

叢雲「充填完了!」

五月雨「発射準備完了!」


吹雪「ってえええええええええええええええええええ!!!!!!」


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!


レー「……!!」


ドカァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

812: 2017/10/30(月) 22:32:16.55 ID:VjaYw9KF0
リトウ「そ、そんな……レーが負けるなんて……」

リトウ「私の作った超強い怪人が……どうして!?」

吹雪「さて……リトウ。あなたが何をしようとしていたか、話してもらいましょうか」

リトウ「くっ……まだよ!まだ……!」スッ

リトウ「このスイッチを押せば……!」カチッ

五月雨「無駄な抵抗はやめてください!」

電「そうなのです。これ以上は……」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!


五人「!?」

813: 2017/10/30(月) 22:32:51.03 ID:VjaYw9KF0
漣「な、何事!?」

叢雲「どこから音が……」

吹雪「……!みんな、あそこ!」

四人「!!」


レー「……」

遠く離れた森の中に、巨大化したレーが現れた!

814: 2017/10/30(月) 22:33:36.64 ID:VjaYw9KF0
五月雨「ど、どういうこと!?」

リトウ「ふっふっふ!奥の手を残しておくのは科学者の基本よ!」

リトウ「巨大化したレーにはさすがに勝てないはずよ!覚悟なさい!ふーっはっはっは!」ダダッ

電「あ、逃げたのです!」


叢雲「くっ……あのゴス口リめ……!」

漣「倒した後に怪人が巨大化とか、マジでやってくるとか思わなかったよ!」

吹雪「ど、どうしよう!?このままじゃ……」

815: 2017/10/30(月) 22:34:04.00 ID:VjaYw9KF0
ズシーン…… ズシーン……


叢雲「少しずつこっちに近づいて来てる!このままだと鎮守府が危ないわ!」

電「でも、このまま戦いに行っても倒せるとは思えないのです……」

吹雪「……っ」


ピピピピピピピッ


吹雪「……?通信?」

漣「誰か間違えてボタン押しちゃった?」

吹雪「いや、自分の色のボタンが点滅してる……」

五月雨「ってことは……明石さんたちから!?」

816: 2017/10/30(月) 22:34:43.63 ID:VjaYw9KF0
ピッ

明石『もしもしみんな?聞こえるー?』

吹雪「明石さん!」

明石『今すぐ港まで来て!巨大ロボ使えるよ!』

五月雨「え、もう帰ってきてるんですか!?」

明石『ついさっきね!ロボのパーツ持って帰ってどうしようかと思ってたら、なんか巨大な敵が見えて……』

明石『こりゃあ早速ロボの出番でしょ?だから早く来て!』

明石『すぐに使える準備は整ってるから!』

吹雪「わ、わかりました!すぐ行きます!」

817: 2017/10/30(月) 22:35:13.55 ID:VjaYw9KF0


そこには赤、黒、ピンク、黄色、青の五隻の船があった!


叢雲「うわっ!なにこれっ!」

電「はわわ、大きいのです……」

明石「みんなー、こっちこっち!」

五月雨「あ、明石さん!」

吹雪「明石さん、これがもしかして……」

明石「そう、これが変形して巨大ロボ『ショキカンオー』になるよ!」

明石「さあさあそれぞれの色に乗った乗った!」

818: 2017/10/30(月) 22:35:40.18 ID:VjaYw9KF0
吹雪「明石さん、とりあえず操縦席まで来ました!」

明石『よーし、じゃあ早速合体だよ!』

漣「ヨッシャー!キタコレ!」

五月雨「それで、どうすれば?」

明石『全員、操縦席の右の方に大きなレバーがあるでしょ?それを同時に引いて!』

明石『それでその時、「駆逐合体!」って叫んでね』

叢雲「叫ばないとダメ?」

明石『駄目です』

819: 2017/10/30(月) 22:36:07.00 ID:VjaYw9KF0
吹雪「みんな、準備はいい!?」

叢雲「ええ、いいわ!」

漣「いつでも来いよ!」

電「問題ないのです!」

五月雨「うん。大丈夫だよ!」

吹雪「よし、それじゃ……」


吹雪「せー、のっ!」グイッ

820: 2017/10/30(月) 22:37:01.32 ID:VjaYw9KF0
五人「駆逐合体!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

ヒュォォォォォォォォォォ

五隻の船が空中で合体し、一つの巨大なロボットになる!!

ピキィィィィィン ガッシィィィィィン!!


五人「完成!ショキカンオー!!」

821: 2017/10/30(月) 22:37:27.19 ID:VjaYw9KF0
ショキカンオーコックピット


吹雪「ほ、本当にロボットになった……」

漣「うーむ、素晴らしいね!」

叢雲「って、感心してる場合じゃないわ。早くレーを倒さないと!」

電「もう結構近くまで来てるのです!」

五月雨「明石さん、操作方法は!?」

明石『その辺のレバーとかボタンを適当にガチャガチャやったら何とかなるよ!』

吹雪「えぇ……」

明石『大丈夫大丈夫!艤装操る感覚でドーンと行っちゃって!』

五月雨「は、はい……」

822: 2017/10/30(月) 22:37:58.22 ID:VjaYw9KF0
ドシーン…… ドシーン……


漣「おお、動いた!」

叢雲「な、なんとか上手く歩けてるみたいね」

五月雨「このままいけば……もう少しでレーと接触するね」

電「いよいよなのです……」

吹雪「……行くよ!みんな!」


ブンッ!

レー「……」

ガシィッ!

823: 2017/10/30(月) 22:38:25.66 ID:VjaYw9KF0
叢雲「やっぱり普通のパンチくらいは防いでくるわね……」

漣「ひるむな!もういっぱーつ!」


ブンッ!

ガシィッ

レー「……!」ググググ……


電「……!押してるのです?」

五月雨「パワーはこっちの方が上みたいだね!」

吹雪「よーしっ!このまま押し切る!」


グググググ……

レー「……!」


ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!

824: 2017/10/30(月) 22:38:59.51 ID:VjaYw9KF0
叢雲「よしっ!地面に倒したわ!」

吹雪「このまま追撃すれば……!」


シュバッ!

五人「!?」

倒れたレーがすぐさま起き上がり、跳びあがった!


漣「うわっ!跳んだ!?」

電「大きいのに身軽なのです……!」

825: 2017/10/30(月) 22:39:25.82 ID:VjaYw9KF0
レー「……」ズシィン……

レーはそのままショキカンオーを飛び越え、後ろに回り込んだ!


漣「ど、どこ行ったあいつ!?」

五月雨「後ろだよ!早く回避……」


ズドォォォォォォォォォォォォン!!!


五人「うわああああああああああああああ!!!」グラグラ

826: 2017/10/30(月) 22:39:51.05 ID:VjaYw9KF0
叢雲「くっ……後ろから殴りかかるなんて……」

電「早く反撃するのです!」

漣「そうだ、このロボ剣とか持ってないの!?」

五月雨「明石さん、何か武器ないんですか!?」

明石『あるよ!五月雨ちゃんの前の青いボタン押して!』

五月雨「はい!」ポチッ


ウィィィィィィィィィィン ガッシィィィィィィィィィン!!

ショキカンオーの右腕のパーツが一部変形し、剣を持った!

827: 2017/10/30(月) 22:40:18.63 ID:VjaYw9KF0
吹雪「よし、これで!」グイッ


ガキィィィィィンッ!!

レー「!」


叢雲「効いてるわ!追撃するわよ!」グイッ


ガキィィィィィンッ!! ガキィィィィィンッ!!

レー「……!」ヨロッ

828: 2017/10/30(月) 22:40:45.42 ID:VjaYw9KF0
五月雨「動きが鈍くなってきた……!」

漣「よーし!ここらで必殺技撃って決めるぞい!」

電「必殺技って……そんなのあるのです!?」

明石『あるよ!『ギガデストロイキャノン』っていうのが!』

吹雪「あるんだ!」

明石『みんなの操縦席に、ショキブレスのアンカーパーツを取り付ける台があるの!』

明石『全員同時に、アンカーパーツをそれに取り付けて!』

五月雨「わ、わかりました!」

829: 2017/10/30(月) 22:41:11.96 ID:VjaYw9KF0
五人「アンカーパーツ、セット!」カチャッ


ウィィィィィィィィィィン ガッシィィィィィィィィィン!!

ショキカンオーの胸部から、巨大な砲身が現れる!


レー「……!!!」フラッ


五人「ギガデストロイキャノン!!」


吹雪「ってえええええええええええええええええええええええ!!!!」


キュィィィィィィィィィィン……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!


レー「!!!」


ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

830: 2017/10/30(月) 22:41:41.62 ID:VjaYw9KF0
吹雪「か、勝てた……」

電「よかったのです……」ホッ

叢雲「え、もしかして今後もこのロボ使うの?」

漣「現に巨大化してるから、その可能性は高いねぇ……」

五月雨「……ロボの操作の訓練も追加だね」

831: 2017/10/30(月) 22:42:13.44 ID:VjaYw9KF0
──────────

──────

───


五月雨「……吹雪ちゃんの言う通りだったよ」

吹雪「ん?」

五月雨「みんなで、一緒に戦う……」

五月雨「仲間全員が必要だって」

五月雨「本当に……みんながいないと無理だった」

832: 2017/10/30(月) 22:42:41.11 ID:VjaYw9KF0
吹雪「……もちろん、五月雨ちゃんもいなかったらダメだったよ」

五月雨「……そうかな」

吹雪「そうだよ。ちゃんと必殺技使ってくれたでしょ?」

吹雪「五月雨ちゃんがいなかったら、ああやってレーを倒すことはできなかったよ」

吹雪「これまでも……そして、これからも」

吹雪「五月雨ちゃんも……みんなも、必要だよ」

五月雨「……うん」

833: 2017/10/30(月) 22:43:57.89 ID:VjaYw9KF0
吹雪「だから、もう弱いなんて言わないでね」

五月雨「あはは……そうだね」

吹雪「……前も言ったけど、私は五月雨ちゃんは強いと思うよ」

吹雪「前に五月雨ちゃんが言ってた……本当の強さが五月雨ちゃんにもあると思う」

吹雪「使えなかったはずの必殺技を、諦めずに使おうとしたんだもん」

吹雪「最後まで諦めない心……それも、強さじゃないかな」

五月雨「……」

834: 2017/10/30(月) 22:44:24.25 ID:VjaYw9KF0
五月雨「あの時ね……私、本当は諦めそうになってたよ」

五月雨「でも、みんながいてくれたから……諦めちゃダメだって思えたよ」

五月雨「みんなが一緒に戦ってくれて……チャンスも作ってくれた」

五月雨「それを絶対に無駄にしちゃいけないって思ったんだ」

五月雨「だから、私が諦めないでいれたのはみんなのおかげ」

五月雨「みんなが……仲間がいてくれたから、私は希望を持って戦えたんだよ」

吹雪「……そっか」

835: 2017/10/30(月) 22:44:52.40 ID:VjaYw9KF0
五月雨「……だから、これからもよろしくね?吹雪ちゃん」

吹雪「こちらこそ、頼りにしてるよ。五月雨ちゃん」

吹雪「……一緒に頑張ろう!」

五月雨「……うん!」

吹雪「さあ、本拠地いくよ!会議始まっちゃう!」

五月雨「あ、待ってー!」

836: 2017/10/30(月) 22:45:20.69 ID:VjaYw9KF0
五月雨(……もっともっと、強くなりたい)

五月雨(仲間と一緒に、希望をもって戦うために!)

五月雨「よーっし!」

五月雨「ショキカンジャー、ブルーの五月雨!頑張ります!」


第六話「ロボットがほしい!」 艦

837: 2017/10/30(月) 22:46:03.33 ID:VjaYw9KF0
次回予告!

旧ショキカンジャーのホワイト、大井です
あの子たち、ディープマリンの幹部のほとんどを撃退したらしいけど……
まだ一人、私たちを追い詰めたアイツがいるわ
……今でも忘れられない、あの光景……
仲間がやられていく中で、何もできなかった自分と、奴が許せない
奴を見つけたら、絶対にこの手で……!


次回、第七話「更なる力!?」
次回も見てくださいね、北上さん♪

838: 2017/10/30(月) 22:46:30.03 ID:VjaYw9KF0
スペシャルコーナー『ショキカンジャーって?ああ!』
~ショキカンオー~


漣「えー、始まりました。『ショキカンジャーって?ああ!』 のコーナー」

吹雪「今回で五回目か……」

叢雲「早いものねぇ……」

電「今回はショキカンオーなのです?」

漣「まーその前に五月雨ちゃんの必殺技の解説ですな」

五月雨「うん、わかったよ」

839: 2017/10/30(月) 22:46:57.38 ID:VjaYw9KF0
五月雨「私のキールブレードにショキブレスのアンカーパーツを取り付けると、高速移動ができるようになります」

叢雲「高速って……どのくらい速いなの?」

五月雨「えっと……わかんない」

漣「レッドバスターくらいらしいよ」

吹雪「うわっ、速いなぁ……」

電「コウワンさんといい勝負なのです」

840: 2017/10/30(月) 22:47:25.47 ID:VjaYw9KF0
五月雨「ただ、直線移動しかできないんだよね」

電「カーブとかできないってことなのです?」

五月雨「うん。まあスピード出しながら曲がるのは難しいよね……」

吹雪「ブレーキは掛けられるから、今回みたいに何回も斬りつけることが可能だね」

叢雲「うまく使えば、攻撃以外にも使えそうね」

漣「五月雨ちゃんがドジって高速でぶつからないことを祈ろう……」

五月雨「そ、そんなことしないよ!」

841: 2017/10/30(月) 22:47:52.19 ID:VjaYw9KF0
吹雪「それで次は……」

叢雲「私たちの変形合体巨大ロボ、『ショキカンオー』ね」

電「電たちが乗る、五隻の船が変形合体して出来上がるのです」

五月雨「赤が胴体と頭、黒が右脚、ピンクが左脚」

五月雨「青が右腕、黄色が左腕になります」

漣「合体前の船にも攻撃機能とかついてるけど、多分使わんね」

842: 2017/10/30(月) 22:48:18.64 ID:VjaYw9KF0
電「コックピットにはそれぞれの席の前に、レバーやボタンがあるのです」

叢雲「それを色々ガチャガチャやって操作するわ」

吹雪「えぇ……」

五月雨「私の前にある青いボタンを押せば、剣を装備するよ」

吹雪「基本的にその剣で戦うことになるかな」

漣「その他にも色々特殊な機能があるとかないとか……」

843: 2017/10/30(月) 22:48:44.46 ID:VjaYw9KF0
吹雪「そして、全員がアンカーパーツを台にセットすることで、必殺技が撃てます!」

漣「その名も『ギガデストロイキャノン』!超強力なビーム砲だよ!」

電「しかし、撃つには結構なエネルギーが必要なのです」

五月雨「一回撃ったら、しばらくは撃てないね」

叢雲「デストロイキャノンと同じで、とどめで使うしかないわね」

844: 2017/10/30(月) 22:49:12.60 ID:VjaYw9KF0
漣「で、このロボ使った後ってどうなんの?」

吹雪「どうって?」

漣「今回戦った森とか、ぐちゃぐちゃなんじゃないかなって」

電「……環境破壊なのです?」

五月雨「……大丈夫なの?これ」

叢雲「……深く考えたらだめよ」



845: 2017/10/30(月) 22:53:12.44 ID:VjaYw9KF0
今日はここまで。二か月空くとか嘘やん……
一応書ききるつもりではありますが、非常にスローペースになりそうなのでいつ終わるかわかりません……
見てくれてる人も少ないと思いますが、お付き合いいただければ幸いです

次回:第七話「更なる力!?」

引用: 【艦これ】駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改