549: 2009/01/27(火) 09:17:25 ID:GI1Gt5gt

「……というわけで、坂本美緒少佐の吸ったり吐いたりした空気は25ポンド8シリングでペリーヌが落札ト。ミーナ中佐は残念ダったナ」
「くッ……!」
「アー、あんまり睨むナヨ。エート、続いてはコチラ。宮藤芳佳軍曹の使用済み歯ブラシ。1ポンドから」
「1ポンド1シリング!」
「オ、バルクホルン大尉が1ポンド1シリング。他にはないカ?」
「5ポンド!」
「オ、リーネが5ポンド。サア、他にはないカ?」
「5ポンド1シリング!」
「またバルクホルン大尉。5ポンド1シリング」
「10ポンド!」
「今度はリーネが10ポンド」

「…………バルクホルン大尉が16ポンド1シリング。他にはないカ」
「17ポンド! バルクホルンさん、いい加減諦めたらどうですか?」
「17ポンド1シリング! リネット・ビショップ、お前こそもう引き時だぞ?」
「1シリングずつあげるのはやめてください! 18ポンド!」
「18ポンド1シリング!」
「19ポンド!」
「19ポンド1シリング!」
「じゅ……19ポンド10シリング!」
「どうした? そろそろ苦しくなってきたか? 19ポンド11シリング!」
「そ、そんなことはありません! 19ポンド15シリング!」
「19ポンド16シリング!」
「バルクホルンさん、妹さんの治療費で大変なんでしょう? 19ポンド18シリング!」
「リネット・ビショップ。お前だって家族への仕送りがあるはずだろう? 19ポンド19シリング!」
「にっ……20ポンド! もういい加減にしてください、バルクホルンさん」
「フン、20ポンド1シリング! どうだ、リネット・ビショップ?」
「……………………」
「おやおや、なんだもうおしまいか?」
「というわけで、宮藤芳佳軍曹の使用済み歯ブラシは、20ポンド1シリングでバルクホルン大尉が落札ト。リーネは残念ダったナ」

「まあ結果は最初から目に見えていたか」
「……そんなことはありません」
「素直に負けを認めたらどうだ? そもそも軍曹と大尉では貰える俸給が違うんだ」
「くッ……!」
「リネット・ビショップ。ひとついいことを教えてやろう」
「…………なんですか?」
「ヤラしいことをしたければ偉くなれ」
魔法少女
550: 2009/01/27(火) 09:20:09 ID:GI1Gt5gt
「あのう、なにやってるんですか?」
「ウワッ! 宮藤、いつからいたんダ?」
「ついさっきですけど。ごはんの時間なのになかなかみんなこないから探したんです」
「そ、そうカ……」
「それで、みんなでなにしてたんですか?」
「ア、イヤ、コレは、ソノ……」
「あれ? それ、私の歯ブラシじゃないですか。なくしたと思ってたやつ」
「ア、アア、洗面所に落ちてたんダ。ほら、今度は無くすナヨ」
「わあ、エイラさん、どうもありがとう」
「私の……」
「? バルクホルンさん、どうかしたんですか?」
「……別に、なんでもない」

「エイラ遅い。なにしてたの?」
「ミーティングがつい長引いてサ……ゴメンナ、サーニャ」
「もういい。みんな揃ったし、食べよ」
「ン? でも、ペリーヌと坂本少佐がいないけどナ」
「ああ。ペリーヌさんだったら今、坂本少佐にお説教されてる」
「お説教? なにかあったのカ?」
「実は…………あんまり大きな声じゃ言えないんだけど……シンナーのようなものを吸ってたんだって」



以上。
1ポンドって20シリングでいいんだっけ?ペンスの方がよかったのかな。
本当にすいません。

引用: ストライクウィッチーズpart18