～七森中～

あかり「向日葵ちゃんと櫻子ちゃん、遅いな～」

あかり「もうHR始まるのに」

先生「えーっと、皆さんにお知らせがあります」

先生「大室さんと古谷さんですが、インフルエンザでお休みだそうです」

あかり「え！？」

あかり「向日葵ちゃんたちが珍しくいないなと思ったら、2人まとめて休みだったよぉ・・・」

あかり「おかげであかりのまわりに誰もいないし・・・」

座席表
※＠＝主人公、●＝出席、○＝＼ｱｯｶﾘｰﾝ／

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＠　○　●　●　●

あかり「あれ、そういえばあかりの隣ってなんでいないんだっけ？」

～3時間目終了後～

MOB「赤座さん、2年の先輩が呼んでるよ？」

あかり「あ、ありがとう」



あかり「京子ちゃん、どうしたの？」

京子「ごめんあかり、あとでこのプリント生徒会に渡しといて！」

あかり「ええ！？」

京子「昨日提出だったんだけど、提出するの忘れちゃって」

あかり「杉浦先輩とか池田先輩はいないの？」

京子「2人ともインフルエンザで休んじゃったみたいでさ」

京子「しかも、うちのクラス学級閉鎖になっちゃったから、私が行くわけにもいかないし」

あかり「そ、そうなんだ・・・」

京子「それで、ひまっちゃんと櫻子ちゃんいるかと思ってきてみたんだけど、休みみたいだし」

京子「だから、もうあかりしか頼れる人いないんだよ」

あかり「・・・わかったよ、京子ちゃん。けど、次から提出日守っｔ」

京子「それじゃあかり！私はもう帰るから！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

あかり「あ、京子ちゃん！まだ話終わってないよぉ！」

～放課後～

あかり（結局、あかりが持っていくことになっちゃったよぉ・・・）ﾃｸﾃｸ

あかり（とりあえず今は誰がいるんだっけ）

あかり（杉浦先輩がいなくて・・・）ﾊﾞｯｷﾝﾊﾞｯｷﾝｶﾞﾑ!

あかり（池田先輩がいなくて・・・）ﾓｰｿｰｶﾞﾄﾏﾗﾍﾝ･･･

あかり（櫻子ちゃんがいなくて・・・）ｵｯﾊﾟｲｷﾝｼ!

あかり（向日葵ちゃんがいなくて・・・）ｳｰﾃﾞｽﾉ!

あかり（あとは・・・会長さん？）

あかり（今思ったけど、会長さんもいなかったらどうしよう！？）

あかり（ま、まあ、とりあえず行けばわかるよね）

～生徒会室～

あかり「とりあえず開いてるか確かめないと・・・」

ｶﾞﾗｯ

あかり「あ、開いた。失礼しまーす！」

りせ「・・・」

あかり「あ、あの、えーっと・・・」

あかり「あの、京ｋ、じゃなくて、歳納先輩のプリントを渡しにきました！」

りせ「・・・」

――ありがとう、じゃあそこに置いといて

あかり（え？）

あかり（もしかして今のって、会長さん？）

――どうしたの？

あかり「あ、はい、わかりました！」

あかり（やっぱり会長さんだ。いままでは声聞こえなかったのに・・・）

りせ『赤座さん？』

あかり「はい、なんでしょうか？」

りせ『綾乃ちゃんたちは今何してるかわかる？』

あかり「えーっと、杉浦先輩たちはみんなインフルエンザで休んでるみたいで・・・」

りせ『そうなの・・・今日は荷物整理とかあったのに』ｼｮﾎﾞｰﾝ

あかり「あの、手伝いましょうか？」

りせ『え？赤座さんには部活があるんじゃないの？』

あかり「えっと、みんなインフルエンザで休んじゃったので・・・」

りせ『・・・じゃあ、お願いさせてもらうわ』

りせ『それじゃ、そこの荷物整理お願いね』

あかり「わかりました！」

あかり「ふぅ・・・2人だと結構大変ですね」

りせ『そうね。でも今日は赤座さんが手伝ってくれて本当に助かったわ』

あかり「えへへ」

あかり「・・・そういえば、西垣先生はどうしたんですか？いつも一緒にいたと思うんですけど」

あかり「もしかして、先生もインフルエンザですか？」

りせ『奈々さんは休みなんですけど、インフルエンザじゃないんです』

あかり「じゃあ、いったいどうしたんですか？」

りせ『えっと、自分で料理するのが面倒だからって、ロボットに作らせて』

りせ『それを食べたら、卒倒したみたいで、今病院に入院してます』

あかり「Oh...」

りせ『ロボット作る暇があるなら、自分で料理したほうがいいって前から言ってるんですけど』

あかり「会長さんは自分で作れるんですか？」

りせ『え？///わ、わたしは生徒会長だから作れて当然ですよ』ｱﾀﾌﾀ

あかり「へぇ～そうなんですか」

あかり（なんで会長さん、慌てたんだろう）

あかり「ようやくおわったよぉ」

りせ『赤座さん、今日は本当にありがとう』ﾍﾟｺﾘ

あかり「会長さんが大変そうだったから、手伝ってあげただけですし、気にしなくて大丈夫ですよ」

あかり「あれ？」

ｻﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ

あかり「いつの間にか雨降ってる・・・」

りせ『え、雨！？今日天気予報だと快晴だって言ってたのに』

りせ『どうしよう、私、傘持ってきてない・・・』

あかり「あかりも今日は雨が降るとは思わなくて、置き傘一本しか無いんですよ」

あかり「仕方ないから会長さん、一緒に帰りましょうか？」ﾆｺｯ

りせ『え！？あ、あの、一緒に帰るのは別にいいけど、家には誰もいなくて・・・』

あかり「ああ、西垣先生、入院中でしたね」

りせ『その、もしよければ、泊めてくれませんか？』

あかり「いいですよ！あかりの家も今日は誰もいないですし、丁度よかったです」

りせ『あ、ありがとう、赤座さん！』

～照明室～

あかり「ここがあかりの部屋です」

りせ『わあ～、赤座さんらしい部屋ね』

あかり「今、お茶持ってきますので、少し待っててください」

りせ『はい、わかりました』

ﾊﾞﾀﾝ

りせ『・・・』

りせ（まさか、こんなにすんなりと赤座さんの家に泊まれるとは思わなかった///）

りせ（実は一週間前に・・・）

～回送～

りせ「・・・///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

奈々「え、好きな人ができた？しかも相手はまさかの赤座と」

りせ「・・・」ｺｸﾝ

奈々「きっかけは？」

りせ「・・・」ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｷﾝｼ

奈々「前に生徒会室に来た時にあまりの可愛さにひとめぼれしたと」ｿﾚﾊﾜｶｯﾃﾙ

りせ「///」

奈々「もちろん教師として松本の恋を全面的に応援するつもりだ」

りせ「・・・」ﾊﾟｱｱｱ

奈々「しかし松本、松本は声がとても小さいから赤座と意志疎通するのは難しいと思う」

りせ「・・・」ｼｮﾎﾞｰﾝ

奈々「と言う訳でこの薬をやろう」

奈々「この薬を飲めば、飲んでから最初に会話した相手に限って話が出来るようになる」

りせ「・・・」

奈々「え？もし別の人と会話しちゃったらどうするかって？」

奈々「その可能性は十分にある。だが、それがおこらない日があることがわかった」

りせ「・・・」

奈々「今からちょうど一週間後だよ。その日はインフルエンザが大流行するみたいでな」

奈々「赤座と歳納がインフルエンザにかからなければ問題ないだろう」

奈々「ちなみに歳納がかかるとまずいのは、赤座が生徒会室に来る理由が無くなるからだ」

りせ「？」ｷｮﾄﾝ

奈々「ほら歳納はよくプリントの提出が遅れるだろ？それを利用するんだよ」

奈々「歳納のクラスは学級閉鎖になるだろうから、必然的に赤座に渡すことになる」

奈々「そして赤座がそのプリントを生徒会室に持ってくると。どうだ完璧なシナリオだろ？」

奈々「だから松本は安心して一週間後を待てばいい」

りせ「・・・」

奈々「え？どうしてそんなこと分かるかって？」

奈々「そんなの・・・」

ご都合主義に決まってるじゃないか

～回送終了～

りせ（とか言ってたから半信半疑だったけど）

りせ（まさか本当に話が思うように進むとは思わなかった）

りせ（でもこのあとどうすればいいの私///）

りせ（こ、告白して、キスして、あんなことして、こんなことして///）

ｶﾞﾁｬ

りせ「」ﾋﾞｸｯ

あかり「お待たせしました～。あれ、会長さんどうしたんですか？」

りせ『だ、大丈夫。なんでもないから』

あかり「？」

りせ『そういえば赤座さん、宿題とかは無いの？』

あかり「今日は特に出てないので大丈夫です」

あかり「そういえば、会長さんって受験生ですよね？勉強とかしなくていいんですか？」

りせ『たまには息抜きだって必要だから。それに1日ぐらいなら大丈夫よ』

あかり「へぇ～。ところで会長さんはどこの高校受けるつもりなんですか？」

りせ『三森高にするつもりよ』

あかり「三森高って結構頭いいところですよね？」

りせ『私ぐらいなら、これくらい余裕よ。赤座さんでも頑張れば入れると思うわ』

あかり「あ、ありがとうございます」

あかり「そろそろご飯作りますけど、会長さん何がいいですか？」

りせ『私は好き嫌いはないし、赤座さんの好きな物でいいわよ』

あかり「はい、わかりました」

あかり「よーしあかり、いつもより気合いいれちゃうんだからね！」

りせ『楽しみにしてるわ』

りせ（ちょっとトイレに行ってこようかしら）

りせ（べ、別に池田さんみたいに変な妄想してないんだからね！）

ﾊﾞﾀﾝ

（※トイレ内は大人の事情により文章にできません）

ｶﾞﾁｬ

りせ（ふぅ・・・）

りせ（さてと早く赤座さんの部屋に戻って・・・）

りせ（・・・これは？）

　＿＿＿＿＿
｜　　　　 　 ｜
｜立入禁止｜
｜＿＿＿＿｜

りせ（これは赤座さんのお姉さんの部屋かしら？）

りせ（立入禁止って言われると中を見たくなるのよね・・・）

りせ（・・・）

りせ（ち、ちょっとだけなら・・・）ｶﾞﾁｬ

りせ（・・・）

りせ（・・・）ｺﾞｸﾘ

あかり「ふぅ～、気合い入れすぎて時間かかっちゃったよぉ」

ｶﾞﾁｬ

あかり「会長さん、夕食出来上がりましたのでそろそろ下に・・・」

りせ「・・・」ｶｵﾏｯｶ

あかり「会長さん？」

りせ『赤座さん！？あ、そろそろ下に行けばいいのね』ｱｾｱｾ

あかり「会長さん、本当に大丈夫ですか？もしかして熱でもあるんじゃ」ﾋﾟﾄｯ

りせ『わ、私は大丈夫だから///！それよりも速く下に行きましょう？』

あかり「は、はい・・・」

りせ（まさか部屋の中が天国だとは思わなかったわ///）

――――――――――――

―――――――

―――

りせ『ごちそうさまでした』

あかり「お粗末様でした」

あかり「お皿片づけておきますね」

りせ『ありがとう、赤座さん』

あかり「会長さん、お風呂沸いてますので先に入ってください」

りせ『ええ、わかっｔ・・・』

りせ（はっ！？）

りせ（これはもしかして赤座さんと一緒にお風呂に入れるチャンスじゃない！）

りせ（ここで1人で入ったらせっかくのフラグを折ることになるわよ、松本りせ！）

りせ（ならば・・・）

りせ『赤座さん？』

あかり「は、はい！」

りせ『い、一緒に入っていただけませんか！///』

あかり「え・・・」

りせ『・・・』

りせ（・・・もしかして、フラグなんて最初から立ってなかったんじゃorz）

あかり「・・・」

りせ『あ、ごめんなさい！嫌だったら別に』

あかり「いいですよ」

りせ『え？』

あかり「あかりも会長さんと一緒に入ります」

りせ（ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━( ﾟ∀)━( 　ﾟ)━(　　)━(　　)━(ﾟ 　)━(∀ﾟ )━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!）

～お風呂～

ｶﾎﾟ-ﾝ

りせ「・・・」

あかり「・・・」

りせ『あ、赤座さん、背中洗いましょうか？』

あかり「あ、ありがとうございます、会長さん」

りせ「・・・」ｺﾞｼｺﾞｼ

あかり「・・・」

あかり「じゃあ、次はあかりが背中洗いますね」

りせ『あ、ありがとう、赤座さん』

あかり「・・・」ｺﾞｼｺﾞｼ

りせ「・・・」

あかり「会長さんの髪、長くてきれいですね」

りせ『あ、赤座さんだって、その髪かわいいじゃない』

あかり「あ、ありがとうございます」

ｻﾞﾊﾟｰ

あかり「あの、会長さんって好きな人いるんですか？」

りせ『え！？///い、いるわよ』

あかり「そうなんですかぁ、その人うらやましいですね」

りせ『どうして？』

あかり「だって生徒会長が好きな人ですよ？その人とてもかっこいい人なんだろうな～」

りせ「」ｽﾞｷｯ

りせ『・・・かっこいいと言うより、かわいい人だと私は思うけど』

あかり「そうなんですか、えへへ」

りせ「・・・」

あかり「あの、それで好きな人って一体誰なんですか？」

りせ『え、あの、その・・・』

あかり「あ、嫌だったら、言わなくてもいいですよ」

りせ『え、ええ』

りせ（ここは言ったほうがいいのかしら・・・）

りせ（言ったら赤座さんを困らせる気がする・・・）

りせ（・・・いや言うべきよ。ここで言わないと後で後悔するわ）

りせ『あ、あのね』ｺﾎﾝ

あかり「なんですか？」

りせ『わ、私の好きな人は・・・』

あかり「・・・」

りせ『赤座あかりさん、あなたです///』

あかり「・・・」

りせ『あれ？』

あかり「・・・えええええええええええええええ」

りせ「」ﾋﾞｸｯ

あかり「会長さんが好きな人って西垣先生じゃなかったんですか？」

りせ『奈々さんはあくまで親友よ！生徒と先生が親友ってのもおかしいかもしれないけど・・・』

あかり「つまり、会長さんはあかりのことが好きなんですね」

りせ『そ、そうよ。ごめんなさい、驚かせちゃったわね』

あかり「・・・」

あかり「あかり、まだそういうことよくわからないんですけど・・・」

りせ「・・・」

あかり「でも、会長さんといるとなんだか胸がポカポカするんです///」

りせ『え？』

あかり「だから、恋人になっても・・・いいですよ？」

りせ「・・・」

りせ『ほんとにいいの？』

あかり「はい！」

りせ『・・・』ｸﾞｽｯ

あかり「あ、ごめんなさい」ｱｾｱｾ

りせ『違うの、恋人になれたことがとても嬉しくて・・・』

あかり「・・・えへへ」

りせ『・・・うふふ』

あかり「そういえば」

りせ『な、なに、赤座さん？』

あかり「恋人になったんですから、いつもの喋り方で話しましょうよ」

りせ『え、え！？』

あかり「あかりのことはあかりでいいですから」

りせ『わ、わかったわよ・・・あ、あかり・・・ちゃん///』

あかり（かわいい・・・）

りせ『わ、私のことはりせでいいわよ』

あかり「うん、わかったよ。りせちゃん///」

りせ「」ｽﾞｷｭｰﾝ

あかり「・・・それでね、お願いしたいことがあるんだけど」

りせ『な、なに？』

あかり「あ、あのね？」

～照明室～

りせ『・・・』

あかり「・・・」

りせ『い、一緒のベッドだと狭いわね』

あかり「ごめんね、あかりが無理言っちゃったから」

りせ『でも、あかりちゃんとの距離は近いから別に大丈夫よ///』

あかり「それはそうだね///」

あかり「でも、こうすれば」ﾀﾞｷｯ

りせ『きゃっ』

あかり「りせちゃんとの距離がもっと近くなるよ」

りせ『・・・うん』

あかり「おやすみ、りせちゃん」

りせ『おやすみ、あかりちゃん』

●



●



●

～数日後の昼休み～

あかり「誰も知らない、知られちゃいけない～♪」

あかり「あかりの隣が誰なのか～♪」

りせ「・・・」

あかり「あ、りせちゃん！」

りせ「あかりちゃん、屋上で一緒に食べよう？」

あかり「うん！」

りせ「あかりちゃん、今日は何作ったの？」

あかり「それは食べるまでのお楽しみだよ。りせちゃんは？」

りせ「じゃあ、私も秘密」

あかり「りせちゃんのお弁当楽しみだよぉ」

りせ「私もあかりちゃんのお弁当、楽しみにしてるわ」

～屋上～

りせ「あかりちゃん、あ～ん」

あかり「あ～ん・・・うん、おいしいよ！」

りせ「ありがとう、あかりちゃん」

あかり「じゃああかりも、あ～ん」

りせ「・・・やっぱり、あかりちゃんのお弁当は最高だよ！」

あかり「りせちゃん、ありがとう」

――――――――――――

―――――――

―――

～理科準備室～

奈々「松本は赤座といい感じのようだな」

奈々「しかし、あの薬の効果は半日だったのに、効果が切れた後も会話できるとはな」

奈々「これも恋の力のおかげみたいだな」

奈々「これからも頑張れよ、松本。そして・・・」

末永く爆発しろ

　　　　　　　´ﾞﾞ´｀ﾞ｀｀´ﾞ｀ﾞ´｀｀´ﾞ｀ﾞﾞ´´ 　　　　　　　　　　　　　　制作・著作　NMR

奈々「・・・とまあ冗談はおいといてだな」

奈々「突然だが今から独り言を話すから無視してくれても構わない」

奈々「数日前にここに置いてあったはずの2つの薬がなぜか消えていた」

奈々「1つは『透明になる薬』と書いた。これは効果は1日」

奈々「まあ書いてある通り、透明になる薬だ」

奈々「もう1つは『効果14倍』と書いておいたが、実はだな・・・」

奈々「これは飲んだ人物が他の人の記憶から消される薬だ。これも本来の効果は1日」

奈々「ちなみに効果14倍と書いたのは、透明になる薬と一緒に飲むと効果がどちらも2週間になるからだ」

奈々「つまり一緒に飲むと、2週間も透明になったあげく、存在すら忘れられる」

奈々「この2つは混ざると非常に危険だから、後で処分しようと思ってたんだがな」

奈々「誰かが盗んだところで、私の記憶から消されてる人物だろうから、犯人探しは無理だな」

奈々「さて、今日はそろそろ帰るか・・・」



おわれ

乙!!
インフルより長いね

前回、結さく書くって言ったのにあかりせに浮気したでござる
次こそ、結さく書くから許してください

ところでちなつって誰だっけ

■NEXT■
櫻子「かくれんぼ！」

■過去SS（新しい順）■
櫻子「・・・百合SS？」
あかり＆京子「2人の気持ち」
京子「バレンタイン！」
あかり「かくれんぼ！」