1: 2012/03/26(月) 21:22:01.41 ID:9Hb2cp680
車掌「停車時間は…」

メーテル「鉄郎、この星は独自に進化した機械人たちが
     生活してるのよ」

鉄郎「へー、じゃあ機械人間だけの星ってことかい?」

メーテル「少し違うわ。彼らはトランスフォーマーという種族で
     最初から機械として誕生したロボット生命体なのよ」

鉄郎「もしかしてメタノイドみたいな連中かい?」

メーテル「いいえ、彼らのように纏まりがあるわけでもないの。
     この星は正義の心を持つサイバトロンと
     悪のデストロンの二大勢力に分かれて何百万年も戦争をしていたのよ
     つい最近は大分収まって…」
ダダダ ガララッ
車掌「乗客のみなさまああ!!本車両に超高速でミサイルが迫っております!
   衝撃に備えてください!!」

鉄郎「エエェ!?」

メーテル「なんですって!」

2: 2012/03/26(月) 21:29:19.88 ID:9Hb2cp680
さて、今週のトランスフォーマーはセイバートロン星から物語をはじめる

5: 2012/03/26(月) 21:38:20.09 ID:9Hb2cp680
スパイク「いやあ偶然にもデストロンのスペースブリッチの警備が薄くて助かったね」

ラチェット「こういうチャンスはそうそうないから
      持ち出せるだけ運んでくれよ」

ホイルジャック「おっと吾輩の大事な発明品が沢山あるんだから注意してくれよ」

チップ「でもさ、レーザーウェーブに気付かれたらどうするの?
    あれだけ派手に暴れたんだもの」

クリフ「なあに、そのときはこの俺があのガードボットみたいに
    レーザーウェーブをガラクタの屑にバラしてやるだけさ」

ハウンド「それに外は自慢のホログラムでばっちりさ。安心してくれ」


ガードボット(偽)『……」ウィイイン

6: 2012/03/26(月) 21:46:56.88 ID:9Hb2cp680
グリムロック「俺、グリムロック。退屈でたまらない」

スラージ「スラージも同じ」

スワープ「サボるのはダメ。スパイクたちを手伝う」

スラッグ「面倒くさい、嫌だ」

グリムロック「これ何だあ。面白そう」ポチ

『ピピピ、目標捕捉シマシタ。発射準備開始シマス』

ホイルジャック「あああ!グリムロックそれは私が昔片手間に作った
        小惑星破砕砲じゃないか!なんて物騒なものを起動させるんだ」

グリムロック「俺、グリムロック。申し訳ない」

スラージ「俺も同じく」

チップ「大丈夫だよホイルジャック。このセイバートロン星には僕らの他に
    デストロンの残存勢力しかいないんだから。
    発射しても連中に被害があるだけだよ」

ホイルジャック「おお、それもそうだったな。うっかりしてた」

スパイク「慌て過ぎだよホイルジャック」

全員「ハハハハハハハハ!」

7: 2012/03/26(月) 21:53:35.18 ID:9Hb2cp680
チャーララァーララァーラン

その頃デストロン・セイバートロン基地では

レーザーウェーブ「申し訳ございません、メガトロン様。
         私がいながら連中の侵入を許してしまいました・・・」

メガトロン「お前としたことが何をやっているのだ!どうせサイバトロン共は
      足らん部品でも取りに来ただけであろうが…大きな失態だぞ!」

レーザーウェーブ「ははあ!本当に申し訳…うん!?この反応は何だ!?」

メガトロン「どうした!?」

レーザーウェーブ「ええ、たった今この基地の反対側に銀河鉄道と思わしきエネルギー反応が…
         型番は間違いなく『999』です」

メガトロン「何、スリーナインだと!?」

10: 2012/03/26(月) 22:01:59.87 ID:9Hb2cp680
レーザーウェーブ「珍しい…もう何百万年ぶりでしょうか。
         一応駅はありましたが戦争が激しさを増すと同時に
         路線外に指定されていたのですが、解除されたのでしょうね」

メガトロン「ふむなるほど…おい、レーザーウェーブよ。
      お前の失敗を帳消しにしてやってもいいぞ。」

レーザーウェーブ「誠でございますか!」

メガトロン「スリーナインに赴き、そのデータを回収してこい。
      以前からあの期間社のシステムには関心があったのだ。
      あの高度な動力炉させ手に入れれば我々更に強大になれるぞ。
      今すぐ支援部隊を向かわせる。期待しておるぞ。
      がははははは!!」

レーザーウェーブ「了解、デストロン防衛参謀レーザーウェーブ。
         必ずやメガトロン様のご期待に答えます」

13: 2012/03/26(月) 22:09:53.40 ID:9Hb2cp680
チャーララァーララァーラン

ここはセイバートロン星停車駅

車掌「ひええ…ホントに直撃しなくてよかったです。ですがやはり計器や車体が損傷してますね。
   
鉄郎「酷いことするなあ、トランスフォーマーたち。無抵抗の僕らをいきなり撃ってくるなんて」

メーテル「そこまで凶暴なはずじゃないと思うんだけど…」

車掌「以前も戦時中流れ弾が当たったことはあるんですけど
   今回はあきらかに狙われてましたからね…
   もちろん発車時間には修理を間に合わせますので
   どうかみなさん、お気をつけて」

鉄郎「うわあどうしよう。こんな危険な星で過ごすのか」

メーテル「安心して。この星は沢山のシェルターがあるはずよ
     まずはそこに避難しましょう」




コンドル「・・・」

コンドルである!

14: 2012/03/26(月) 22:17:08.69 ID:9Hb2cp680
チャーララァーララァーラン

車掌「ええと、ボルト…ボルト…」

スタースクリーム「まずはヒューズが先決じゃねえか」

車掌「あ、そうですね。どうも親切に…って、ええぇっ!」

スタスク「よう」

車掌「あ、ああ、あなた方はトランス・フォーマー!しかもそのエンブレムは!」

スタスク「その通り。オレ様たちは泣くメタノイドも黙るデストロン軍団だぜ」

車掌「うわああああ」

スタスク「おいおい、慌てるなよ。とって喰うわけじゃねえんだ。
     ちょいとばかしこの機関車をスキャンさせてもらいたいのさ」

フレンジー「おーいスタースクリーム!サボってねえで仕事しろよ!」

スタスク「うるせえ!今回は俺がリーダーだ!黙って俺の指示に従え」

レーザーウェーブ「え!?指揮権は私が…」

スタスク「レーザーウェーブ!ぼさっとするな!?」

レーザー「りょ、了解!」

15: 2012/03/26(月) 22:26:45.08 ID:9Hb2cp680
サウンドウェーブ「ランブル、ジャガー、イジェェェェクトッ」

ジャガー「バウバウ」

ランブル「ちぇっ、俺は雑用向きじゃねえんだけどな」

スタスク「頑張った奴には999特製エネルゴンをご褒美にくれてやるぜ」

ランブル「ホントか!よおし働くぜえ」

ジャガー「グウウ」ズカズカ

車掌「ちょっと!君、勝手な乗車は…」

ジャガー「ガオオオン」ドゴン

車掌「ぐへ」ポロリ

スタスク「げ、ガス生命体かお前」

車掌「いやあああ。私の秘密があああ」

16: 2012/03/26(月) 22:34:55.24 ID:9Hb2cp680
ランボル「スタースクリーム!こっちは終わっぜ」

フレンジー「こっちもバッチしだ」

レーザー「こちらも問題なく終わった」

サウンド「アトハモチカエルダケ」

車掌「い、いつの間に車内に入ってるんですか!」

スタスク「よおしよくやったぞお前たち。
     帰ったら、データを元に俺がお前ら専用のエネルゴンメーカーを
     作ってやろう」

一同「イヤッッホォォォオオォオウ」



スタスク「それと車掌さん。部品のスペア、いくらか貰っとくぜ。
     気にすんな、お前らが長旅なのはわかってるから
     ほんのわずかしか持ってかねえよ。じゃ、あばよ。
     デストロン軍団退却ゥー!」ビュウウン


車掌「えらいことになったぞ…」

18: 2012/03/26(月) 22:45:05.85 ID:9Hb2cp680
チャーララァーララァーラン

鉄郎「寂しい星だ…人っ子一人歩いてない」

メーテル「この星は戦争のせいですっかり枯渇してしまったわ
     ほとんどのトランス・フォーマーは氏に絶え、生き残りは他の惑星に
     移住したりして生きながらえてるいるわ」

鉄郎「そういうとこは僕ら人間と似てるね」

メーテル「鉄郎、何度も見てきたでしょうが戦争とは虚しいものよ。
     勝っても負けても、どちらとも何も残らないの」

鉄郎「しょうがないよ。認めたくないけど、生き物がいるかぎり
   争いは永遠に終わらないんだ…」

メーテル「鉄郎…」

鉄郎「でも機械の体になって生命を超越したって
   結局は心に野心があれば結果は変わらない」

メーテル「痛いほど分かるわ」

19: 2012/03/26(月) 22:50:59.89 ID:9Hb2cp680
スパイク「ふぅーこういう重労働にはやっぱりダイノボットだね」

グリムロック「俺、グリムロック。これくらいまかせろ」

スラッグ「俺もまかせろ」

ラチェット「その調子でブリッジまで引っ張っていってくれ」

ホイルジャック「楽々極楽♪」

スナール「スナール重たい、つらい。降りてくれホイルジャック」

クリフ「その間、もしレーザーウェーブの木偶の坊がきても
    俺が抹頃してみせるさ」

ハウンド「頼もしい限りだな…ちょっとみんな向こうを見てくれ!」

チップ「どうしたのハウンド」

スパイク「ああ、人間だ!」

全員「ナンダッテー」

20: 2012/03/26(月) 23:00:55.54 ID:9Hb2cp680
鉄郎「うわあなあんだ!」

メーテル「トランスフォーマー!サイバトロン!」

鉄郎「へえ!あれが!デカイなあ」

ラチェット「やあ君たち。もしかして観光客か何かかい」

鉄郎「うんそうだよ。僕らは惑星エターナルを目指してる旅の途中でここに来たんだ」

ホイルジャック「エナーナル!噂には聞いていたがよもや実在するとは」

鉄郎「エターナルより僕は君らの存在にびっくりだけどね」

メーテル「はじめましてみなさん。私はメーテルと申します」

スパイク「いえ、どうもご丁寧に(綺麗な人だなあ)」エヘヘ

21: 2012/03/26(月) 23:06:33.76 ID:9Hb2cp680
チップ「自己紹介まだでしたね。こっちがスパイクで僕がチップ」

ホイルジャック「ワシ、ホイルジャック」

クリフ「俺はクリフだ」

ハウンド「私はハウンド」

グリムロック「俺グリムロック」

スラージ「スラージ!」

スラッグ「スラッグ」

スナール「スナール!!」

スワープ「スワープです」

鉄郎「僕、鉄郎。よろしく」



スパイク「へえ、それで銀河鉄道か」

チップ「素晴らしいテクノロジーだ」

ホイルジャック「昔はしょっちゅう来とったが、随分見なかったなあ」

22: 2012/03/26(月) 23:13:34.73 ID:9Hb2cp680
ラチェット「でも故障してるんでしょう?お気の毒に」

メーテル「はい。そこまで酷くはないのですが」

ハウンド「きっとデストロンの仕業だ」

クリフ「連中め、罪もない民間の列車を襲うなんて。
    卑劣極まりないな」

グリムロック「デストロン、最低」

スラッグ「うんうん」

鉄郎「デストロン…そこまで極悪非道なヤツなのか!」

スワープ「あれれ、なんか身に覚えあるような…」

ホイルジャック「でもまあ、聞いた限りだったらワシらで直せるかもしれん」

鉄郎「ほんとに!?」

ラチェット「私達サイバトンは困ってる人は見過ごせなくてね。
      微力ながら協力させてもらうよ」

チップ「自慢じゃないけど僕も天才エンジニアなんだ。きっと役に立てるよ」

鉄郎「それはいいや!はやく車掌さんとこへ行こう」

メーテル「ありがとうございます。どうお礼を申し上げれば良いのか…」

23: 2012/03/26(月) 23:21:31.88 ID:9Hb2cp680
ハウンド「それじゃあ道案内頼むよ、トランスフォーム」ギゴガギゴ

鉄郎「す…すごい!形が変わったよ」

メーテル「これが彼らの一番の特徴ね。スキャンしたものに擬態できるの。
     彼の場合は四輪駆動車に変形できるんだわ」

クリフ「こっちだってトランスフォーム!」ギゴガギゴ

鉄郎「かっこいい!僕大きくなったらこういう車乗りたかったんだ」

ホイルジャック「こっちもトランスフォーム」ギゴガギゴ

ラチェット「トランスフォーム」ギゴガギゴ

鉄郎「みんなすごい!すごいよ!」


メーテル「あなた方は変形なさらないの?」

グリムロック「面倒くさい」

スワープ「こっちのほうが。はやく動けるから」

24: 2012/03/26(月) 23:26:31.87 ID:9Hb2cp680
クリフ「しっかり掴まれよ」ギュルルルルン

鉄郎「いやっほー!」

メーテル「安全運転でお願いします」

ホイルジャック「任せてちょーだい」ブウウン

スパイク「僕らも行こうよ」

チップ「ハウンド、よろしくね」

ハウンド「はは、こうやって2人乗せるのも久しぶりだな」ブウウン

グリムロック「ダイノボット、レッツゴー」

ダイノボット「ウオオオオオ」ドスンドスンドスン

25: 2012/03/26(月) 23:31:07.39 ID:9Hb2cp680
no title

26: 2012/03/26(月) 23:36:33.58 ID:9Hb2cp680
no title

28: 2012/03/26(月) 23:51:13.92 ID:9Hb2cp680
チャーララァーララァーラン

その頃、地球デストロン基地では


フレンジー「うっひょーこのスタースクリームがくれたエネルゴンメーカー最高だぜ!
      こんなに美味いエネルゴンが毎日飲めるなんてな!」プハア

サウンドウェーブ「シカモショウエネ」グビグビ

デストロン「どうだスタースクリーム?順調か?」

スタスク「ええ、もうちょっとで…よしできた!」ピピー

メガトロン「おおチップと小型のジェネレータか…」

スタスク「それを装着すれば全性能が飛躍的にアップし単体で恒星間航行ができますし
     ちょっとしたワープも可能ですぜ。」

メガトロン「ぐふふふ、これをわれらデストロン全員が使用すれば最強の軍団になるわけだ!
      がははははは!」

スタースクリーム「どうだ、アストロレイン?調子は?」

アストロレイン「すこぶるいい!最高の気分だ!今の俺なら誰にも負けない!」

スタスク「今のお前は999を含む銀河鉄道すべての車両のデータをインプットした
     最強の機関車だ。その力でおもいっきり暴れな」

29: 2012/03/27(火) 00:00:53.08 ID:4xxqnod50
チャーララァーララァーラン

車掌「かくかくしかじか」

司令センター『四角いムーブというわけですね。分かりました、今回は特例です。
       ダイヤに支障をきたす恐れが低いということですから不問といたしましょう」

車掌「ありがとうございますう」ペコペコ

司令センター『それにしてもデストロンに車両をスキャンされたのですか。
       少しまずいかも知れませんね』

車掌「と、言いますと?」

司令センター『これはあくまで我社の独断と偏見ですが
       単純な武力だと彼らは今巷を騒がせている金属生命体以上でしょう』

車掌「そんなに」

司令センター『場合によってはおそらく宇宙規模の戦乱の火種に…』ブツリ

車掌「あれ、通信が切れた?ジャミング対策は万全なんですが」

30: 2012/03/27(火) 00:07:18.95 ID:4xxqnod50
ブウウウウウン

鉄郎「車掌さーーーん」

車掌「おお鉄郎さん。ってまたトランスフォーマー!」



メーテル「というわけでして…」

車掌「おおそれは助かります!ここへの停車時間はX日でしたから
   ギリギリかなと思ってましたが、これなら」

ホイルジャック「どれどれ。うーん、なんて進んだ技術なんだ」

チップ「でも基本概念は安易だね。これなら僕でもできるはず」

車掌「工具は人数分ありますからお好きにどうぞ」

ラチェット「ようしさっそく始めよう!」

31: 2012/03/27(火) 00:13:26.51 ID:SZ5RYY/h0
こうして999の修理作業が開始した!

…それから数時間後


スパイク「やっと仕上がってきたね」

鉄郎「僕も久しぶりに全力出しきった感じがするよ」

ハウンド「これならもう1時間もあれば終わるんじゃないかな」

メーテル「皆さん、お茶を淹れてみました。サイバトロンの方たちにはオイルを」

ホイルジャック「おおありがたい」

クリフ「こりゃいい。温まる」

車掌「メーテルさんの淹れるお茶が飲めるなんて感激です」

グリムロック「うまそう」

スワープ「グリムロック、何もしてない」

チップ「この美味しいお茶を飲んだら999の3つや4つ直せそうだ」

スパイク「あははははは」

32: 2012/03/27(火) 00:22:46.56 ID:SZ5RYY/h0
鉄郎「そういえば皆普段は何やってるの?」

ハウンド「もっぱら地球でデストロンと交戦中だよ。
     あいつらの侵攻を防げるよう、日夜目を光らせてるんだ」

鉄郎「戦争はまだ続いてるんだね…」

クリフ「みんな血を流しながら、打倒デストロンとその先にある平和を夢見て
    戦ってる」

鉄郎「…本当に戦わなきゃいけないのかい」

ラチェット「…君は若いな。私もそう思うよ。でももう手遅れだ
      火蓋はもう切れて爆発し続けているんだ」

鉄郎「でももう何百万年も血を血で洗うようなマネをしてるんだろう?
   互いに譲り合い、歩み寄ることってできなかったの」

ホイルジャック「あのな、鉄郎くんや。この場合はどちらが悪いとか先にやったじゃないの分かるよな。
        わしらの戦いは価値観の対立。戦争ってのはそういうもんじゃ。
        サイバトロンは共存することによる平和を望むが。デストロンは力によって支配する
        平和を目指している。相容れないんじゃよ」

鉄郎「そなの…悲しすぎるよ…」

33: 2012/03/27(火) 00:29:39.56 ID:SZ5RYY/h0
グリムロック「でも鉄郎、それももうすぐ終わる。きっと。決着のとき、近い」

スラッグ「どちが勝っても文句なし」

スラージ「勝てば官軍」

スナール「絶対勝つ!」

スワープ「でも俺たちたまにしか戦ってない」

グリムロック「コンボイがどうしてもってときだけ」

鉄郎「…」ボーゼン

メーテル「あなたたち…すごく自由なのね…」

35: 2012/03/27(火) 00:38:42.17 ID:SZ5RYY/h0
ドヒューーーン ドガガガガガガ

鉄郎「うわああっ!」

クリフ「この音は」

スパイク「デストロンだ!」


メガトロン「デストロン軍団、アタァーック!」

ジェットロン「うおおおおおおお」

スクラッパー「ビルドロン部隊、フォーメーションフェーズ1!フェーズ2!」
ガッシィィーン

デバスター「でばすたー」どどーん

ブルーティカス「うおー」

メナゾール「うおー」

ラチェット「これはまずいぞ!」

37: 2012/03/27(火) 00:45:22.49 ID:SZ5RYY/h0
鉄郎「で、でかいのが3匹も!」

車掌「あばばばばばばばばば」

チップ「デバスターだけでも脅威なのにメナゾールやブルーティカスもいるじゃないか!」

クリフ「なあに俺の華麗な走行テクニックで」ブウウウン

デバスター「うわ、危ない」

ブルーティカス「どけてくれよ」

メナゾール「おいおい押すなよ」

3体「うわああああ」ドッテーーーン

クリフ「ははは、ざまあねえぜ!」

スタスク「いけねえあいつらのパワーアップ忘れてた」

メガトロン「この図体ばかりの間抜けめ共め!ええい、ワシがやる!
      サンダークラッカー、サウンドウェーブ、援護しろ!」

サンダークラッカー「おまかせあれ」

サウンドウェーブ「コンドル、フレンジー、イジェェェェェクト」

38: 2012/03/27(火) 00:53:26.86 ID:SZ5RYY/h0
フレンジー「よおおチビちゃん遊んでやろうか」

コンドル「クワァ」

鉄郎「なめるなよ」バキューンバキューン

フレンジー「ぐあああああああやられたあああああ」ドガーン

コンドル「ヒュウウウ」ババーン

鉄郎「へへ、これくらいなら僕だって」

メガトロン「おいスタースクリーム!」

スタスク「すいやせん、人数分にはちょいと時間が」

メガトロン「準備万端といったのはお前だろうが!この単細胞の愚か者めが!」ドゴン

スタスク「痛ってええええあんまりですよお」

サンダークラッカー「メガトロン様、ご安心を!私は強化されてます。
          くらえより熱くなった火炎地獄だ」ボオオオオ

クリフ「あ゛あああああああああ」

チップ「なんだ?いつものサンダークラッカーとはパワーが桁違いだ」

39: 2012/03/27(火) 00:59:41.59 ID:SZ5RYY/h0
メーテル「車掌さん、中へ逃げましょう!きっと安全なはずです」

車掌「そうですね、鉄郎さーん!スパイクさんにチップさんも」

スパイク「わかりました今すぐ」

ドッシイイイーーーーン

スカイワープ「おっとここは通さないぜ」ジャキーン

メーテル「きゃあっ」

グリムロック「俺、グリムロック。助ける!」ボオオオ

スカイワープ「おっと危ないワープ」ヒュン

グリムロック「まだまだ」ボオオオオ

スカイワープ「またまたワープ」ヒュン

グリムロック「くそう」ボオオ

スカイワープ「ははは、こっちだぜこっち。よおく狙いなトカゲ君」

ラチェット「あれ、あいつあんなに頻繁にワープできたか?」

ホイルジャック「いつも撃墜されてるからあいつのことはあまり知らんよ」

40: 2012/03/27(火) 01:08:29.43 ID:SZ5RYY/h0
アストロトレイン「ふははははは!」シュッポポシュッポポ

スパイク「あれは!」

スラッグ「デストロンの荷物持ち」

スラージ「でもなんかいつもよりデカイ」

アストロトレイン「銀河鉄道、全車種のデータを搭載してこの最強のボディを手に入れたのさ」

進化したアストロトレイン999の力、とくとご覧あれ!

アストロ「ほれブラックホール砲だ」ドヒューーン

車掌「ひえええあれは999の主砲じゃないですか」

メーテル「まずいことになりましたよ。敵はおそらく999と同じバリヤーも持ってるでしょうから
     それを凌駕する性能を持つのでしたらわたしたちの武器で効くかどうか…」

41: 2012/03/27(火) 01:17:18.70 ID:SZ5RYY/h0
アストロ「わはははは!」

メガトロン「いいぞアストロトレイン!どれワシもひと暴れするか。
      融合カノン砲最大出力」ビビビビビューーン

グリムロック「うわあああ」ドテッ

スワープ「ぎやああああああ」チュドーーン

メガトロン「ガハハハハ、あの鬱陶しくて目障りなダイノボットも一撃だ!
      素晴らしい…素晴らしいぞこのパワーは!」

クリフ「くっこのままでは全滅だあ…」


車掌「一か八か、やってみる価値はあります」ピコピコ

鉄郎「無茶だよお車掌さん。兵器はきかないってメーテルが」

スパイク「無駄にエネルギーを消費するだけです
     バリヤーを張り続けるために温存すべきです」

ホイルジャック「そうだよ車掌くん焦っちゃダメだ。今の999じゃとても無理だ」

車掌「ではどうすればいいのですか?あそこで倒れてるガラクタ3匹みたいになれておっしゃるのですか!」

ホイルジャック「ふふん、吾輩にいい考えがある」

42: 2012/03/27(火) 01:26:16.22 ID:SZ5RYY/h0
グリムロック「もう…うごけない」

スワープ「と、とべないよ…」

スラッグ「まだ、頑張れ…る…」ドサ

クリフ「・・・」気絶中


メガトロン「見ろお前たち!ついにあのダイノボットまで叩きのめしたぞ。
      ワシたちは無敵、敵無しだ」

サンダークッラカー「呆気なかったですねメガトロン様」

スカイワープ「物足りないぐらいです」

アストロトレイン「見てくださいメガ様!俺が撃った場所、でけえクレーターになってますぜ」

スタスク「ちぇっ見せ場なしか。ま、俺様の発明の凄さが証明されただけ
     良しとするか」

サウンド「デバン、ナカッタ」

メガトロン「よし、もう反撃する力も残っておらんだろう。
      はやく地球に帰還して、サイバトロン本部を攻め落と…」

ドッシーーン ドッシーーン

メガトロン「な、なんじゃ一体!?」

43: 2012/03/27(火) 01:32:00.19 ID:SZ5RYY/h0
999「勝負だメガトロン」ドッッシーーン

スタスク「ば、バカでけえ!とんでもなくでかいロボットだ」

アストロ「俺より…デカイ…」

メガトロン「ありえん。まさかホイルジャックかラチェットが999にトランスフォームしてると
      でもいうのか」


ラチェット『それが違うんだよメガトロン』

メガトロン「む!この声」

ホイルジャック『この999の正体は』

鉄郎(999)「僕だ、鉄郎だメガトロン」

メガトロン「ありえん!人間風情がどうして?」

スタスク「絶対ありえねえ。科学を超越してるぜ」

44: 2012/03/27(火) 01:38:17.33 ID:SZ5RYY/h0
それは数分前


鉄郎「この車両をトランスフォーマーに?」

スパイク「できるのかいホイルジャック?」

車掌「とんでもない!ご法度ですよ!」

ホイルジャック「なあにちょっとアップデートするだけさ
        事がすんだらすぐ戻せるからな。おーいラチェット」

ラチェット「いつでもOKだ。研究室から素体を持ってきて正解だった」

ホイルジャック「さて残った問題はスパーク(魂)だが…ワシは新たな体に
        対応できるほど柔軟じゃないし」

ラチェット「私もそのための施術をするから除外される」

ホイルジャック「となるとまたスパイクに…」

スパイク「嫌だよぼく!」

ラチェット「それに彼は何かがきっかけで暴走するおそれがあるな
      前回のように」

ホイルジャック「うーん…」

鉄郎「ホイルジャックさん、僕やるよ!」

45: 2012/03/27(火) 01:42:10.41 ID:SZ5RYY/h0
スパイク「本気かい鉄郎くん!危険なんだよ」

車掌「すです鉄郎さん。あなたはこの列車の重要なお客様です。
   999で氏なせるわけにはいきません
   それならわたしが999と一心同体に」

メーテル「…鉄郎、よく考えたんでしょうね」

鉄郎「勿論さ。僕がやる、そして勝つ」

メーテル「だったら、悔いの無いように…」

ホイルジャック「よし来た」ニヤリ



ラチェット「ほーら鉄郎、痛くないからな。一瞬で終わるぞ」ニタリ

鉄郎「うわああああああ」ビリビリビリビリ

46: 2012/03/27(火) 01:49:36.02 ID:SZ5RYY/h0
そして現在!

スタスク「はったりだね!おいお前ら、いつまでへばってんだ!最後くらいいとこ
     見せろよ」

デバスター「スクラップにしてくれるわ」

メナゾール「やってやる」

ブルーティカス「ふっか~~~~つ」

鉄郎(999)「パーーーンチ」ボコ

3匹「ぐあああああああああ」ドッガーーーーン

メガトロン「い、一撃だとぉ……サンダークラッカー、スカイワープも行け」

サンダークラッカー「よしコンビネーションアタックだ」

スカイワープ「遅れるなよ」

鉄郎(999)「小細工なんか無意味だぞ!」ドスン

サンダー「」

スカイ「」

サウンド「フミツブサレタ」

メガトロン「アストロレイイイイイイイイイン」

47: 2012/03/27(火) 01:55:56.93 ID:SZ5RYY/h0
メーテル「これが999の力…」

車掌「揺れるうううう。は、吐きそうです」

ラチェット「予想以上だな」

ホイルジャック「修理してる時、ちょいとばかしいじらせてもらったからな」フフン

車掌「ホイルジャックさん。後でお話があります」

ホイルジャック「すんまへん」


アストロ「確かに馬力はあるな。だがよお、使い方がわかっちゃいねんだよ」

鉄郎「ふんっ、負け惜しみを」

アストロ「それは俺をねじ伏せてからいいな」

鉄郎「その天狗の鼻、へし折ってやる」


車掌「鉄郎さん、少しおかしくありません?」

ホイルジャック「やべえ暴走じゃな」

48: 2012/03/27(火) 02:04:38.16 ID:SZ5RYY/h0
鉄郎「ええいっええいっ」ブンブン

アストロ「ははは、てんでダメじゃねえか。動きがなっちゃいねえや。
     そーれワープ」

鉄郎「チクショウ。当たれば貴様なんかに」

アストロ「ほれじゃあチャンスやる、武装を解いた。ほら俺は丸腰だぞ一発入れて…」ズドーーーン

アストロ「うわらばっ!!?」


チップ『お言葉に甘えて撃たせてもらったよアストロトレイン』

ハウンド『チップはホントに凄いぜ。この小惑星破砕砲のことを利用するとはな』

スパイク「ハウンドにチップ!」

ホイルジャック「見かけないと思ったらお前さんたちそんなとこに…しかも破砕砲とは
        考えたな」

チップ『押さえておいてくれよ鉄郎くん。全弾そいつにぶちこんでやるから』

49: 2012/03/27(火) 02:12:45.50 ID:SZ5RYY/h0
アストロ「やめてくれええ撃たないでくれ!氏んじまうよ!」

メガトロン「情けないぞ阿呆め!あんなミサイル撃ち落としてしまえ!」

アストロ「そうだ撃墜すれば…げふんっ」ボゴ

鉄郎「忘れてもらっちゃ困るよ」

アストロ「あ…あああ」

チップ『挟み撃ちだね』

ハウンド『はやく撃ってしまえよチップ』

アストロ「やめろおおおおおお」


スタスク「なんて奴らだ!血も涙もねえや!」

デストロン「おのれ…おのれ…デストロン軍団退却ッ!」

3匹「うわああああ」

サンダー「」
スカイ「」
フレンジー「くそう重てえおい、お前も運ぶの手伝えよ!」ズズズ

コンドル「クワア」

50: 2012/03/27(火) 02:21:30.06 ID:SZ5RYY/h0
チャーララァーララァーラン

そして別れの時

鉄郎「短い間だったけど楽しかったよ」

スパイク「こちらこそ」

チップ「いいものたくさん見させてもらいました」

クリフ「なんか感慨深いな」

ハウンド「らしくないなぁ」

クリフ「なにおぉ」


ホイルジャック「すまなかったね車掌さん」

ラチェット「ちょっとと言っておいてだいぶいじってしまいましたからね」

車掌「そんなあ、そこまで気にしてませんよ。元通りどころか新車同然に
   していただけましたから、こちらこそありがとうございます」

51: 2012/03/27(火) 02:26:23.45 ID:SZ5RYY/h0
メーテル「あなたたちもお元気で」

グリムロック「俺、グリムロック。こんどからもうちょっぴりだけ頑張る」

スラッグ「スラッグも同じだ」

スワープ「いやもっともっとまじめにやってくれよ」

メーテル「…フフ」


鉄郎「みんなーさよーならー」

サイバトロン「さよーならーまたいつか会おーう」



ピピピ
コンボイ「どうしたんだ皆、エラく帰りが遅いじゃないか」

ラチェット「ああ司令官!すみませんでした」

チップ「ちょおと汽車の旅を楽しんでいたんですよ」

コンボイ「?……とにかく帰還してくれたまえ。ゴングとバンブルが速く潤滑油を
     差して欲しいそうだ」

ホイルジャック「りょーかい大急ぎで!」

クリフ「よーし帰るか、トランスフォーム」ギゴガギゴ

52: 2012/03/27(火) 02:36:06.68 ID:SZ5RYY/h0
鉄郎「メーテル。少し野蛮だったり危なっかしいかったけどいい人達だったね」

メーテル「そうね。機械の体でもああやって正義の心を宿したものもいるのよ」

鉄郎「機械の体は遠慮しとくけどああいう人たちとならもっと仲良くなりたいなあ」


大戦の後の虚しさだけが漂う辺境の惑星で機械の生命体と出会った鉄郎
彼らには形こそ違えど正義と平和を求める心をみた
しかしそれでも戦うことでしか見いだせないその信条に
深い憤りと哀れみを感じたのであった

53: 2012/03/27(火) 02:41:59.72 ID:SZ5RYY/h0
おしまいです
昨日が999の最終回放送日だって知って書いてみました
こんな駄文に付き合ってくれた皆様に心より感謝の言葉を申し上げます

引用: 車掌「まもなく、セイバートロンに停車いたします」