1: 2008/09/11(木) 22:18:28.96 ID:boatduqm0

真紅「スグル、紅茶を淹れて頂戴」
真紅「スグル、牛丼を持ってきて頂戴」 

キン肉マン「どうしたんじゃ、真紅。いきなり空が飛びたいなんて…」

真紅「水銀燈だけ飛べるのはズルいのだわ。スグルは空を飛べるのでしょう?」

キン肉マン「まー、超人だからのう…」

真紅「その方法を是非教えて欲しいのだわ」

キン肉マン「仕方ないのう。それじゃ、よく見ておれよ~…」

ブウッ!

真紅「!!」

ブブブブブブ…

真紅「~~~~~っ!」

キン肉マン「どうじゃ真紅!華麗に空を舞う私の雄姿は!」

真紅「…! 真紅スペシャルーーーッ!」

ミート「ゲェーーーッ!あの技はーーーっ!」


~数日後~

水銀燈「どうしたの、真紅ぅ?キン肉マンに飛行法を教わったんじゃなかったのぉ?」

真紅「…その話はしないで頂戴…」

4: 2008/09/11(木) 22:21:12.58 ID:boatduqm0
~前回までのあらすじ~

六人の正義超人…テリーマン、ロビンマスク、ウォーズマン、バッファローマン、ラーメンマン、そしてキン肉マン…。

ある日、悪行超人たちと戦い続ける彼らの元に謎のトランクと手紙が届けられた。中に入っていたのはローゼンメイデンと呼ばれる六体の人形の少女たち。

彼女らの目的はアリスゲームと呼ばれる戦いに勝利し、究極の少女であるアリスとなること…。それが人形技師ローゼンに課せられた使命であった。

キン肉マンを契約主とした第五ドール・真紅は姉妹たちとの戦いに勝利し、また薔薇水晶率いる悪魔超人軍のドール…デビルメイデンとの戦いにも勝利した。

結果、アリスとなる権利を与えられたのだが真紅はこれを拒否。姉妹たちから受け取ったエネルギー源・ローザミスティカを彼女らに返却し、復活させる。

かくして悪魔超人軍の起こした戦乱も鎮まり、全てが元の鞘に戻って世界には一時の平穏が訪れた…。だが、平和とは得てして長続きしないものである。

ローゼンメイデンたちが結束することによって生まれる無限の絆パワー…その崩壊を企むローゼンメイデン第八ドール、雪華綺晶。

彼女の魔の手が、未だ謎に包まれた彼女の契約主と共に…刻々と迫ってきていたのである。

5: 2008/09/11(木) 22:23:08.08 ID:boatduqm0
~超人集会所~

翠星石「とああーっ!ベルリンの赤い雨ですぅ!」

真紅「まだ技に馴染み切っていないようね…!懐がガラ空きなのだわ!脇固め!!」

グワッキィッ!

翠星石「うぐぁっ!ま…参ったですぅ!」

蒼星石「そこまでっ!…やれやれ、また練習試合は真紅が優勝か…」

金糸雀「く、悔しいのかしら~!」

雛苺「うゆ~!前は同じくらいだったのに~!」

真紅「ふふ…薔薇水晶との氏闘で極限状態に追い込まれた所為か…動きがよく見えるようになったのだわ」

翠星石「く、悔しいですぅ!あの氏闘を勝ち抜いたのは翠星石たちも一緒なのに…!悔しいですよね、水銀燈!?」

水銀燈「……………」

翠星石「水銀燈…?」

水銀燈「えっ!?あっ、そ…そうねぇ、悔しいわよぉ!」

蒼星石「なんだか今日の練習でも気が抜けてた感じだったけど…どこか体調でも悪いのかい?」

水銀燈「別にそういうわけじゃないわよぉ…ちょっと考え事をしていただけよぉ…」

6: 2008/09/11(木) 22:25:22.52 ID:boatduqm0
真紅「考え事…?珍しいわね…」

翠星石「ウォーズコンの水銀燈のこと…きっと最近多発してる神隠し事件を捜査中のウォーズマンのことですぅ!」

水銀燈「ち、違うわよぉ!…確かにちょっとは心配してるけどぉ…」

蒼星石「結構、深刻な事態みたいだしね…。マスターも最近家に帰ってこない…皆の所もそうなんでしょう?」

真紅「ええ、最近スグルの顔をほとんど見てないのだわ…」

雛苺「バッファローマンがいないとヒナ、すっごく寂しいの~!」

金糸雀「で…でも心配はいらないのかしら~!テリーたちは正義超人、不可能はないのかしら~!」

蒼星石「…だといいんだけどね…。どうも、嫌な予感がするんだ…」

翠星石「そ、蒼星石!変なことを言うんじゃねーですぅ!」

ジリリリリリ…!

雛苺「あっ!くんくん探偵が始まる時間なの~!」

真紅「い、いけない!早くテレビをつけるのだわ!」

水銀燈「…じゃあ練習も終わったみたいだし、私は帰るわぁ…」

蒼星石「えっ?帰るの?くんくん探偵は水銀燈も大好きだったじゃないか」

水銀燈「今はそんな気分じゃないのよぉ…じゃ、また明日ねぇ」

7: 2008/09/11(木) 22:27:23.39 ID:boatduqm0
翠星石「…本当に行ってしまったですぅ…」

蒼星石「最近おかしいよね…前までなら、いの一番にテレビの前に駆けつけてたのに…」

真紅「シッ!静かにするのだわ!ああ、くんくん…今週はどんな雄姿を見せてくれるのかしら…」

キャスター『臨時ニュースです。尚、この時間帯に放送予定だったくんくん探偵は中止になります。ご了承ください』

真紅「48の殺人技!!風林火山!!」

雛苺「し、真紅!落ち着くの~!」

金糸雀「テレビが壊れてしまうのかしら~!」

翠星石「とりあえずテレビから離れるですぅ!」

蒼星石「やれやれ…。…臨時ニュースってことはまた神隠しの犠牲者が出たのかな…?」

キャスター『今日午後未明、東京湾沖に巨大な古代遺跡が突如浮上しました。現在、正義超人たちが調査に当たっている模様です』

真紅「あ、スグルが映ったのだわ」

翠星石「テレビ越しに見ても不細工な顔ですぅ!」

蒼星石「ちょっと静かにしてて…。………古代遺跡か…」

金糸雀「何か思い当たる節があるのかしら~?」

8: 2008/09/11(木) 22:29:15.65 ID:boatduqm0
蒼星石「うん、究極のマスクを巡る正悪超人戦争が終わった後のことかな…。丁度、今と同じように古代の山が…」

テレビ『あ、あーっと!なんだあれは!古代遺跡の中から謎の人影が現れました!一体何者なんでしょう!?』

全員「!!」

バッファローマン『て…てめえ、何者だーっ!!』

ロビンマスク『ま、待てバッファローマン!まだ敵と決まったわけでは…!』

謎の男『ふん…相変わらず血の気の多い…。でえいっ!!』

バッファローマン『ウオッ!?………ぐわっ!!』

キャスター『な、なんとバッファローマンの巨体が投げ飛ばされたーっ!恐ろしい怪力!只者ではありません!』

雛苺「バ…バッファローマン!」

蒼星石「大丈夫、大したことのない普通の投げ技だよ。それよりこの男…かなりの強者だ!」

謎の男『安心していただきたい。私は貴方がたに戦いを挑むつもりはありません。伝えることがあって姿を現しました』

ラーメンマン『伝えることだと…?』

謎の男『ええ、そうです…。このトーナメントテーブルが浮上した今…また新たなタッグトーナメントが始まるのです!!』

全員『な…なんだってーーーーっ!?』

真紅「タ…タッグトーナメント…!」

9: 2008/09/11(木) 22:31:29.57 ID:boatduqm0
キン肉マン『つまりまた我々正義超人同士で争えと言うのかーっ!?』

テリーマン『落ち着くんだ、キン肉マン!以前のように悪魔超人の罠で我々の友情が引き裂かれることはないだろう!』

ブロッケンJr『おもしれえ!受けて立ってやるぜーっ!!』

謎の男『フフフ…これは威勢が良くて結構…。だが、今回の主役では貴方がたではありません!』

ウルフマン『何だと!?』

スッ

ピカァァァーーーッ!!

ジェロニモ『ウワッ、眩しいっ!』

キン肉マン『こ…この輝きは…ローザミスティカ!?いや、あれよりももっと強い光だ…!これは一体…!?』

蒼星石「あ…あれはーっ!!」

真紅「知っているの!?蒼星石!!」

蒼星石「うん、ロビン家図書室の文献で読んだことがあるんだ!あれは…」

謎の男『スーパーローザミスティカ!!今回のタッグトーナメントの優勝商品はこれでございます!!』

11: 2008/09/11(木) 22:33:18.39 ID:boatduqm0
真紅「ス…スーパーローザミスティカ!?蒼星石、一体あれは何なの!?」

蒼星石「…今の文明よりも遥かに栄えていた古代文明時代…僕たちと同じようなドールがその世界にも存在していた…」

蒼星石「スーパーローザミスティカは、その時代に生まれたローザミスティカの何百倍ものパワーを持つドールのエネルギー源…」

蒼星石「それを取り込んだドールは一夜にしてアリスになれたと言われていて、まさに夢のような存在だったという…」

蒼星石「だが、そんな凄いものが数限りなく存在するわけがない…。スーパーローザミスティカを巡る戦いが世界中で起こった…」

蒼星石「その結果、世界中の文明は僅かに遺跡を残して滅び、スーパーローザミスティカも数多くが海に沈むことになったんだ…」

謎の男『そう…そのスーパーローザミスティカ…。実は私の手の中にふたつ、存在いたします!』

謎の男『これを手にする権利があるのは最強最高のドール二名のみ!このトーナメントテーブルでそれを決定しようではありませんか!』

謎の男『決戦の時は三ヵ月後…スーパーローザミスティカを我が手にと思わんドールは是非お集まりください!』

謎の男『では、これにて失礼いたします…フフフフ…』

スッ

キン肉マン『ま、待てっ!!お前は一体何者なんだ!?』

ロビンマスク『駄目だ、キン肉マン。この遺跡に入り口はない…どうやら限られた者しか入り込めないようだ』

テリーマン『…悪行超人たちのように徒に戦いを起こす雰囲気ではなかったが…どうにもキナ臭いな…』

キャスター『これは大変なことになりました!スーパーローザミスティカを巡る戦いが今ここに勃発!一体どうなってしまうのか!?』

13: 2008/09/11(木) 22:35:14.92 ID:boatduqm0
プチッ

真紅「く…くだらないのだわ…。ふたつのスーパーローザミスティカを巡る争いだなんて…結局、古代の過ちを繰り返すだけなのだわ!」

雛苺「…真紅、悪いけどヒナはそう思わないの~…」

真紅「ひ…雛苺…?」

金糸雀「カナたちはローゼンメイデン…アリスになるため作り出された存在かしら~!」

真紅「か、金糸雀…」

蒼星石「姉妹で頃し合いをするならともかく、こうしてチャンスが巡ってきたのに見過ごす話はないよ」

真紅「蒼星石…」

翠星石「右に同じですぅ。真紅、そう思っているのはお前だけみたいですね」

真紅「翠星石…」


雛苺「金糸雀、ヒナと一緒に組んで優勝を狙うの~!」

金糸雀「勿論かしら~!えーっと、タッグチーム名はどうするかしら~?」


蒼星石「翠星石、僕と組んでくれないかな?」

翠星石「合点承知ですぅ!双子タッグの強さを世に見せつけてやるですよ!」

14: 2008/09/11(木) 22:37:07.79 ID:boatduqm0
真紅「ちょ、ちょっと四人とも…待って頂戴!何かおかしいと思わないの!?」


雛苺「真紅は水銀燈と組めばいいの~!」

金糸雀「ここからは敵同士、交わす言葉はないのかしら~!」


蒼星石「じゃ、僕たちは帰るよ。またね」

翠星石「次に会う時はリングの上ですぅ!」


バタンッ

真紅「そ…そんな…完璧な結束を誇っていたローゼンメイデンが、こうも簡単に分裂するなんて…!」

真紅「ううっ…ついさっきまでは一緒にテレビを見る仲だったというのに…」

真紅「わ、私も出場するしかないのだわ!水銀燈と共に、あの子たちの目を覚まさせてあげるのだわ!」

ダダダダダダ… バタンッ


ボワッ

雪華綺晶「クスクスクス…どんなに硬い物質でも、亀裂が入れば脆いものですわ…」

雪華綺晶「さて…では次なる亀裂を入れに動くとしましょうか…」

15: 2008/09/11(木) 22:39:10.81 ID:boatduqm0
~病院~

水銀燈「…でね、真紅ったら以前に冗談で話したツープラトンをいきなり敢行したのよぉ…ホント、おバカよねぇ」

めぐ「でも…勝ったんでしょう?こうやって今私と話しているってことは…」

水銀燈「まぁねぇ…私の絶妙なフォローのお陰かしらぁ…?」

めぐ「ふふ…さすがお姉さんね…」

水銀燈「な、何よぉ…笑うことないじゃないのぉ…」

めぐ「ふふふふ…。……………。………ねえ、水銀燈…私、前までこのまま氏んでも良いと思ってた…」

水銀燈「…めぐ…」

めぐ「でも、今は違うわ…。絶対に退院して、水銀燈の試合をこの目で見に行くの…」

水銀燈「じゃ、その時は特等席で最高の勝利をめぐにプレゼントするわよぉ」

めぐ「約束よ、水銀燈」

水銀燈「ええ…約束するわぁ、めぐ…。頑張って治してねぇ…」

看護婦「そろそろ面会時間終了です」

水銀燈「じゃ、また来るわぁ。元気でねぇ」

めぐ「うん、待ってるわ…私の黒い天使様…」

16: 2008/09/11(木) 22:41:10.26 ID:boatduqm0
水銀燈「…ふぅ…こんな所、真紅たちには見せられないわよねぇ…」

???「……柿崎めぐ……手術………体力が………心臓の………」

水銀燈「話し声…?めぐのこと…?………ちょっと行儀悪いけど、盗み聞きを…」


看護婦1「そ…そんな…それじゃあ、めぐちゃんはもう助からないってことですか、先生!?」

看護婦2「ひ、酷い…!せっかくああやって元気になってきたのに…!!」

医者「…こればかりはどうしようもないんだ…。あの小さな娘に心臓の手術をする体力は残されていない…」

医者「もう長くはないだろう…。あと半年…それくらいか…」


水銀燈「そ、そんな…そんなことって…!!」

医者「誰だ!?」

水銀燈「ッ!!」

ダッ

ガチャ…

医者「気のせいか…?誰かの声が聞こえた気がしたんだが…」

17: 2008/09/11(木) 22:43:26.64 ID:boatduqm0
~公園・夜~

水銀燈「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」

水銀燈「め、めぐ…!めぐぅ…!約束したのに…!私の試合を見せるって約束したのに…!」

水銀燈「うううっ…」

ボワッ

雪華綺晶「クスクスクス…そう絶望に打ちひしがれることはありませんよ、水銀燈お姉様?」

水銀燈「だ…誰…?」

雪華綺晶「ローゼンメイデン、“真の”第七ドール…雪華綺晶…」

雪華綺晶「お姉様、あの女の子を救う方法はまだありますわ…。とても過酷な道ですけれど…」

水銀燈「真の第七ドール…めぐを救う方法があるって本当なの!?」

雪華綺晶「ええ、スーパーローザミスティカの力を持ってすれば子供一人の生命力を回復するなど容易いこと…」

水銀燈「スーパーローザミスティカ…それさえあれば…!」

雪華綺晶「ただ、残念なことに真紅お姉様とタッグを組んだのでは…タッグトーナメント優勝は難しいでしょう…」

水銀燈「…な、何が言いたいのよぉ…?」

雪華綺晶「この雪華綺晶とタッグを組んでください…お姉様。そうすれば優勝は間違いありませんよ?」

18: 2008/09/11(木) 22:45:08.76 ID:boatduqm0
水銀燈「………信じろって言うのぉ?」

雪華綺晶「試してみますか?」

水銀燈「そうさせて貰うわぁ!こっちはめぐの命がかかってるんだからぁ! スクリュードライバーッ!!」

雪華綺晶「クスクスクス…nフィールド・パワー…」

ギュイィィィィン…

水銀燈「なっ…!か、回転が…鈍くなって…!くううっ!」

ガシッ

雪華綺晶「捕まえましたわ、お姉様…。この力…魅力的ではありませんこと…?」

水銀燈「…!」

雪華綺晶「これで私の実力のほどは分かって頂けたかと…」

水銀燈「………わかったわぁ…」

雪華綺晶「クスクスクス…それでは宣言していただきましょうか…」

水銀燈「……………」

水銀燈「私は真紅と決別して…ローゼンメイデン第七ドール・雪華綺晶とタッグを組むわぁ!」

19: 2008/09/11(木) 22:47:41.89 ID:boatduqm0
ウォーズマン「クッ、キン肉マンたちとは別行動で捜索している途中…こんな場面に出くわすとは…!」

ウォーズマン「いかん、水銀燈!そいつからは言い知れぬ邪悪な気配を感じる!そいつとタッグを組んでは駄目だ!」

ザッ

謎の男「いけませんなぁ、正義超人ウォーズマンともあろうお方がドールたちのタッグ結成の邪魔をしては…」

ウォーズマン「ハッ!き…貴様はあの遺跡に現れた謎の男…!やはりただの大会主催者ではないな!?何故オレの名を知っている!!」

謎の男「貴方のような有名超人の名を知らぬほど無知でもありませんよ。さあ、この場はお引取り願えますかな?」

ウォーズマン「とぼけるな!水銀燈を貴様らの好きにはさせん! スクリュードライバーッ!!」

謎の男「ふん!下手に出ていりゃあウォーズマンごときがつけあがりやがってーっ!!この私に敵うと思っているのかーっ!?」

ガシィッ

ウォーズマン「ゲェーッ!この技はーっ!!」

謎の男「ダブルレッグ・スープレックス!!」

ズドォォン…

ウォーズマン「グハァッ…!!」

謎の男「チ~ッ、ついカッとなって派手にやっちまったぜ~っ!この技は封印しておこうと思ってたんだがなぁ…」

20: 2008/09/11(木) 22:49:19.25 ID:boatduqm0
ボワッ

雪華綺晶「クスクスクス…やはり嗅ぎつけて来ましたか…。予想通りですわね…」

謎の男「まったく大したヤツだよお前は。まるで未来のことが分かっているみてえにピタリと予言しやがる」

雪華綺晶「お褒めに預かり光栄ですわ…。………おや?」

ウォーズマン「ウグッ…、わ…わかったぞ…。お前の正体が…!このことを…早く皆に伝えなければ…!」

雪華綺晶「ダブルレッグ・スープレックスの直撃を受けても息がありますか…。正義超人のしぶとさはゴキブリ並みですのね?」

謎の男「そうだ。例え氏んだとしても魂だけで味方に手を貸すまったくしつこい連中よ…。さて、どうしたものか…」

雪華綺晶「では、僭越ながらここは私が…」

謎の男「フフフ…あれをやるのか…?オレが言えた義理ではないが、お前の収集癖にも困ったものよ…」

雪華綺晶「クスクスクス…正義超人ウォーズマンの絵画…さぞかし素晴らしい芸術となることでしょう…」

ウォーズマン「な、何っ!?オ…オレの体が絵の中に吸い込まれていくーっ!!」

ズブズブズブ…

ウォーズマン「キ…キン肉マーーーン!!真紅ーーーっ!!」

ウォーズマン「…水…銀…と…」

ポチャン…

21: 2008/09/11(木) 22:50:32.79 ID:boatduqm0
~その日から、水銀燈とウォーズマンの姿を見た者はいなかった…~

~これは由々しき事態であると正義超人たちは捜索網を更に強化したが、お構いなしに決戦までの時間は刻々と過ぎていく…~

~スーパーローザミスティカを巡るタッグトーナメントの噂は世界各地に瞬く間に広がり、未だ見ぬ強豪たちが立ち上がり始めた~

~己と相棒の技を磨き続ける者、対戦相手の研究に余念がない者、嵐の前の束の間の平穏を楽しむ者…~

~そして、タッグパートナーの不在に一人焦燥感を掻き立てられる者…~

24: 2008/09/11(木) 23:03:13.97 ID:boatduqm0
~博物館・夜~

警備員1「ヒョエ~…ここの夜間見回りは相変わらず慣れないなぁ~っ…」

警備員2「ったく、本当に不気味だぜぇ~…。………オイ、今あそこの展示品が動かなかったか?」

警備員1「ハハハ、そういう冗談はよせよ。オレたち以外には誰も居ないんだ。展示品が勝手に動くなんてことあるわけが…」

ガタガタッ!

警備員1&2『ヒッ!』

ゴトン! ズリ… ズリ…

???「ドグドグドグ~ッ!」

???「ハニハニハニ~ッ!」

警備員1&2『ウワーーーッ!出たあーーーっ!!』

ダダダダダダダ…

魔土偶「ドグドグ~ッ!数千年ぶりの目覚めだな~っ!兄弟~っ!」

鬼埴輪「ハニハニ~ッ!即ち、スーパーローザミスティカの波動が伝わってきたということ~っ!」

魔土偶「今度こそ我ら“邪悪台国戦士団”がスーパーローザミスティカを手にし…」

鬼埴輪「遥か古代に滅んだ邪悪台国を復興するのだ~っ!!」

25: 2008/09/11(木) 23:05:14.37 ID:boatduqm0
~古屋敷~

僧1「宇宙天地 与我力量 降伏群魔 迎来曙光…」

僧2「このヒトガタに憑依せし悪霊よ!大人しく地獄に還るがいい!」

僧1&2『破ーーーっ!!』

バシュウウウッ…

僧1「やったか…?」

シュルシュルシュル…

僧1「ぐえっ!?呪われし市松人形の髪が、大蛇のようにワシの首に巻きつく…い、いかん!!」

ゴキンッ…

僧2「お、おのれ悪霊めぇぇっ!…ハッ!呪われし五月人形は一体どこに…!?」

童子切丸「遅いわ、生臭坊主!唸れ、妖腕刀…御首頂戴!!」

僧2「ギャアアアーーーーッ!!」

ズバンッ! ゴトッ… コロコロコロ…

童子切丸「ククク…相手にならぬわ…。市松人形…松姫よ、これで邪魔者は全ていなくなったぞ…」

松姫「キョキョキョキョ…では参ろうかえ…。スーパーローザミスティカを手にし、永遠の存在となるために…」

26: 2008/09/11(木) 23:10:20.00 ID:boatduqm0
~裏路地~

男「く…来るなっ!来るなぁーっ!!」

チャッキー「ハァーイ、ブラザー!冷たいじゃねぇか~っ!そんなクールガイにはお仕置きをしてやんねえとなぁ~っ!」

警察「クソッ!止まれ!止まらんと撃つぞ!!」

チャッキー「やってみろよ、腐れポリ公~っ!」

パン!パン!

警察「ゲフッ!な…何故だ!?…何故オレの体に…銃弾が…!」

ドサッ

チャッキー「ヒュ~ッ!オレを庇ってくれたのかい?ワラ人形野郎~ッ?」

丑三刻「大事な試合前にパートナーであるオメーに怪我されたんじゃ困るんでな!お遊びが過ぎるぜ、チャッキー!」

チャッキー「ヒャハハハ!悪い悪い!つい三ヶ月も待ちきれなくてよぉ~っ!」

男「ヒッ!」

ザシュッ

男「グワアーーーッ!!」

チャッキー「さあ、行こうぜ丑三刻!スーパーローザミスティカはオレたちの物だぁ~っ!!」

30: 2008/09/11(木) 23:15:43.94 ID:boatduqm0
~どこかのリング~

ドール1「ふ…ふざけやがって…!オレたちがこんなガキどもに…!」

ドール2「タッグトーナメントに出場するのはオレたちなんだーっ!!

ヒュン

黒瑠璃「単調単調!そんなWラリアットなんて食らわないよ!」

白玻璃「…遅いです…」

グワッキィッ!

ドール1「ぐわっ!ロ…ロメロスペシャル…!」

ドール2「オレもロメロだ…!ハッ、ま…まさか!!」

黒瑠璃「いくよ、白玻璃!」

白玻璃「ええ、黒瑠璃…」

黒瑠璃&白玻璃『地獄のコンビネーション!!』

ドガァッ!

ドール1&2『ギャアアーーーッ!!』

黒瑠璃「タッグトーナメント…アタイら“地獄の処刑執行者コンビ”がいただきさっ!」

31: 2008/09/11(木) 23:20:24.15 ID:boatduqm0
~バッファローマン宅訓練所~

バッファローマン「ほ…本当に大丈夫なのかよ?こんなに重いサンドバッグを全力で投げてくれだなんて…」

雛苺「大丈夫なの~!金糸雀、準備は良いの~?」

金糸雀「バッチリかしら、雛苺~!」

バッファローマン「やれやれ…どうなっても知らねえぜ?………どりゃあっ!!」

ゴウッ!!  …バシィィィンッ!!

雛苺「うぐっ!す…凄い突進力…!だけど、これを超人十字架落としに…!」

バッファローマン「む、無理すんな!!いくら雛苺が怪力でもオレのフルパワーを投げ飛ばすことはできねえぞ!!」

雛苺「た、確かにヒナ一人なら無理なの…。だけど金糸雀が力を貸してくれれば…!」

金糸雀「そう、決して無理じゃないのかしら~!超人十字架落としの流れに添える感じで…カーフ・ブランディング!!」

ズドォォォォン…

バッファローマン「おお~っ!なるほど…雛苺が下から、金糸雀が上から、二人がかりでマットに叩きつける技か!」

バッファローマン「結構なツープラトンじゃねえか!こりゃあひょっとすると優勝も夢じゃないかも知れんぜ!なあ、テリーマン?」

テリーマン「あ、ああ…そうだな。ナイスファイトを期待しているぜ、二人とも!」

テリーマン「(しかし何か引っかかる…。オレたちのタッグトーナメントの時のように…。思い過ごしだといいのだが…)」

32: 2008/09/11(木) 23:25:29.88 ID:boatduqm0
~ロビン家訓練所~

翠星石「ベルリンの赤い雨ーーーっ!!」

ザウッ

ブロッケンJr「ようし、いいぞ!もうすっかりブロッケン流の戦法は身についたみてえだな!」

翠星石「バッチリですぅ!…かと言って、ラーメンマン殺法を捨てたわけでもねぇですよ!」

蒼星石「言うなればスイッチファイターってトコかな…。まるで三人で戦っているみたいで心強いよ」

翠星石「へっへーん、もっと褒めても良いですよー!」

ロビンマスク「後はそのお調子者な所を訂正すれば完璧だな」

ラーメンマン「まったくもってその通りだ。決して慢心することはなかれ、翠星石!」

翠星石「は…はいですぅ…」

ブロッケンJr「ハハハ…鬼トレーナーが三人もいりゃ休まる暇もねえな!」

蒼星石「僕も負けていられないね。もっと技を磨かないと!」

ロビンマスク「うむ…しかし蒼星石よ、大切なのは技だけではない。お前の長所はそのブレインでもある」

翠星石「期待しているですよ!チームリーダー!」

蒼星石「(そう、姉の立場である翠星石が僕にチームリーダーを任せてくれたんだ…。絶対に期待に応えて優勝してみせる…!)」

33: 2008/09/11(木) 23:30:24.66 ID:boatduqm0
~キン肉ハウス~

真紅「水銀燈…まさか水銀燈までもが神隠し事件の被害者になってしまうだなんて…。私はどうすればっ…!」

ミート「真紅さん…。………な、何やってるんですか、王子?」

キン肉マン「こうなったら私がドールの格好をして水銀燈の代わりにタッグトーナメントに出るんじゃい!オホホホ、スグル銀燈よぉ!」

ミート「王子!!こんな時にふざけないでくださーいっ!!」

キン肉マン「そんな青筋立てんでもええやないのミートちゃん…」

真紅「…水銀燈…」

キン肉マン「(うむぅ…私の会心のギャグも聞こえていないようだのう…。そこまで水銀燈のことが…)」

コンコン

ミート「おや?こんな時間に誰だろう? はーい、今出ますよー!」

ガチャ

???「…こんばんは…。…真紅がタッグパートナーに困っていると聞いて…来た…」

キン肉マン「い、いきなり訪ねてきて一体何を言っておるんじゃ!お前もタッグパートナーに困っているドールか!?」

???「…いや、そうじゃない…。…私は…真紅と組みたいから…来たの…」

真紅「貴女…」

35: 2008/09/11(木) 23:35:21.83 ID:boatduqm0
真紅「そこまで言うのならば組んであげないこともないのだけれど…本当に私と組むだけの実力はあるのかしら?」

???「…試す…?」

真紅「そうさせてもらうのだわ!」

ガシッ!

真紅「はあっ!絆バスター!」

???「…絆バスター…従来のキン肉バスターに比べ、ツインテールを絡ませる時間がある分…技の発動が遅い…」

クルッ

真紅「あっ!」

???「…絆ドライバー…!」

ミート「あ、あの技はーっ!!」

キン肉マン「見ろ!落下の風圧であのドールの変装が解けていくぞ!!………ゲェーッ!あのドールはーーーっ!!」

薔薇水晶「…お久しぶり…真紅…」

真紅「ば…薔薇水晶!!」

薔薇水晶「…絆ドライバー…解除…」

スタッ

36: 2008/09/11(木) 23:40:12.17 ID:boatduqm0
真紅「あ…貴女が私とタッグを組みたいって…一体どういう風の吹き回しなの!?」

薔薇水晶「…ローゼンメイデンたちの間に…不穏な空気が漂っている…」

真紅「っ!」

薔薇水晶「…そして、それを利用しようとする新たな勢力がいる…」

キン肉マン「あ、新たな勢力…!」

薔薇水晶「…私はその企みを阻止するため…とある超人の霊に頼まれて…ここにやってきた…」

ミート「ちょ、超人の霊…?それは一体…」

薔薇水晶「…プリンス・カメハメ…」

キン肉マン「な…何だって!?カメハメ師匠がっ!?」

キン肉マン「その話を詳しく聞かせてくれい!薔薇水晶!もし本当にカメハメ師匠の頼みならば只事ではない!」

薔薇水晶「…わかった…」

薔薇水晶「…貴女たちローゼンメイデンとの戦いが終わった後…行き場を失った私たちは世界各地を流浪していた…」

薔薇水晶「…あれはほんの数日前…旅の途中、ハワイに立ち寄った時のこと…」

39: 2008/09/11(木) 23:45:15.95 ID:boatduqm0
~ハワイ海岸・夜~

薔薇水晶「…綺麗な海…美しい星空…」

薔薇水晶「…そんな夜に…私を呼ぶのは…誰…?」

ボワッ

カメハメ『ワシの名はカメハメ…既にこの世から去った超人じゃ。お主はローゼンメイデン・薔薇水晶じゃな…?』

薔薇水晶「…カメハメ…その名、聞いたことがある…。…何故私の名前を知っているの…?」

カメハメ『あの世からお主らの戦いを見させて貰っていたんじゃ。お主をここに呼んだのはお主に頼みがあるからじゃ!』

薔薇水晶「…頼み…?…元・悪魔超人軍に属していた…私に…?」

カメハメ『そうじゃ…。今、ローゼンメイデンたちは未曾有の危機に晒されておる!それを救うことができるのはお主しかおらん!』

カメハメ『真紅と戦い、絆パワーに目覚めたお主ならば…きっと悪の魔の手から絆パワーを護ることができるじゃろう…』

薔薇水晶「…わかりました…」

カメハメ『ウム、感謝するぞ!…しかし、悪魔将軍の戦い方では…ちとタッグ戦には不向きじゃのう…』

カメハメ『薔薇水晶よ、これから三日間…ワシがお主に48の殺人技を授ける!これを使って存分に戦ってくれい!』

薔薇水晶「………48の殺人技………」

薔薇水晶「…お願いします…」

41: 2008/09/11(木) 23:50:18.80 ID:boatduqm0
薔薇水晶「…ということがあった…」

キン肉マン「カメハメ師匠…お亡くなりになられても我々にお力添えをしてくれるのか…」

真紅「やはり、このタッグトーナメントは何かが仕組まれている…!」

薔薇水晶「…真紅…、…それを暴くためにも…私と組んでほしい…」

真紅「…水銀燈がいなくなったのもそれが関わっているかも知れない…。薔薇水晶、私は貴女とタッグを組むのだわ!」

薔薇水晶「…ありがとう…」

ミート「だ、だけどちょっと待ってくださいよ!薔薇水晶さんは騙されていたとは言え…悪魔将軍の下にいたドールでしょう?」

キン肉マン「ミート、お前はなんてことを言うんじゃ!過去に拘って新たな希望を潰すなんてとんでもない!」

ミート「違いますよ王子!僕は勿論タッグ結成に賛成ですけど、観客やマスコミがどんな疑いをかけてくるか…」

真紅「下手をすれば…私が優勝欲しさのために悪魔に魂を売ったともとられかねないのだわ…」

キン肉マン「むう…!」

薔薇水晶「……………。…その辺りは…ぬかりはない…」

真紅「えっ?」

薔薇水晶「…こんなものを…用意した…」

真紅「こ…これはーっ!」

42: 2008/09/11(木) 23:56:46.66 ID:boatduqm0
~そして、決戦の日はやってきた~

実況『しばらく続いた平穏も終焉を迎え、また新たな戦いの火蓋が切って落とされようとしています!』

実況『スーパーローザミスティカ争奪タッグトーナメント!いよいよ本日開催です!実況は、毎度お馴染みの私、吉貝がお送りします』

実況『戦いの舞台はここ、東京湾沖古代遺跡!通称トーナメントテーブル!あのトーナメントマウンテンを髣髴とさせる戦場です!』

実況『現在、宇宙人形技師委員会から選抜された8組のタッグチームが続々と入場しています!』

実況『果たしてスーパーローザミスティカを手にするのはどのタッグチームか!間もなく抽選会です!』

44: 2008/09/12(金) 00:00:20.47 ID:LeNl7Qu+0
~抽選会場~

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!数千万の中から選抜されたチームと聞いていたが、こんな女子供ばかりとはな~っ!」

鬼埴輪「ハニハニハニ~ッ!今回こそ優勝できそうだなぁ、兄弟!」

翠星石「翠星石たちをただの可憐なドールだと思っていると後で吠え面かくですよ?」

蒼星石「言わせておいてあげなよ、翠星石…弱い犬ほどよく吠えたがるって言うだろう?」

魔土偶「な、なんだとぉ~っ!?」

鬼埴輪「今ここで殺られてえのか~っ!?」

実況『あ、あーっと!抽選会場は試合開始前だというのに既に殺伐としています!』

童子切丸「フン…くだらんな…」

松姫「キョキョキョキョ…ようは最後に残った二人だけが真の勝者…後は負け犬と成り下がる運命かえ」

チャッキー「ヒヒヒ…つまり、オレたち以外全員負け犬になる運命ってわけだ…」

丑三刻「ココココ…そういうことだなぁ、相棒!」

ミステリアス№1「……………」

ミステリアス№2「クスクス…こういう祭りの空気…見ているだけで楽しいものですね…」

45: 2008/09/12(金) 00:05:10.62 ID:LeNl7Qu+0
雛苺「(キョロキョロ…)」

金糸雀「どうしたのかしら~、雛苺?」

雛苺「真紅がいないの~!もしかして…参加しないの~?」

黒瑠璃「そりゃ無理もないね。噂によると水銀燈がいなくなったって話じゃないか!」

白玻璃「…あのタッグチームは至高であるがゆえに融通の利かない脆さもあった…真紅は他の誰かと組んで出ることはないでしょう…」

???「残念ね、白玻璃。貴女の的確な読みでもこればっかりは外れなようだわ!」

全員『!!』

真紅「タッグチーム“レッドシスターズ”はここにいるのだわ!この私、真紅と…」

スタッ

真紅グレート「…真紅グレート…参上…」

全員『し、真紅が二人ーーーっ!?』

蒼星石「い…いや、コスチュームとカラーが微妙に違う!きっと誰かが真紅の変装をしているんだ!」

雛苺「マフラーで顔がよく見えないの~!…真紅グレート…一体何者なの…?」

ミステリアス№2「(へえ…面白いことになってきましたわね…)」

真紅「(…なんとか正体は隠せているようね…。グレート、貴女の作戦は成功なのだわ…!)」

47: 2008/09/12(金) 00:10:11.28 ID:LeNl7Qu+0
謎の男「皆様、ご静粛に!只今よりスーパーローザミスティカ争奪タッグトーナメントの抽選会を開催いたします!」

謎の男「抽選方法は至って簡単!前方の床を御覧ください!」

ゴゴゴゴゴ…

金糸雀「あっ!床が開いて八つの穴が現れたのかしら~!」

チャッキー「なるほど、この穴の先に四つのリングがあるって寸法かーっ!」

謎の男「その通りでございます!穴の中は複雑に入り組んでいて必ずしも横の穴に入ったチームと当たるとは限りません!」

謎の男「それでは皆様!各自お好きな穴にお入りください!健闘を祈っています!」

フッ

魔土偶「き…消えやがった…」

丑三刻「ようし、やってやろうじゃねえかーっ!行こうぜ、相棒!」

翠星石「蒼星石!翠星石たちも行くですぅ!」

真紅「グレート!私たちも遅れはとれないのだわ!………グレート?」

真紅グレート「……………」

ミステリアス№2「クスクスクス…どこの誰かは存じませんが…お手柔らかに…」

ミステリアス№1「……………」

48: 2008/09/12(金) 00:12:23.87 ID:LeNl7Qu+0
実況『さあ、今8つのチームがそれぞれ穴に入りました!一番にトーナメントテーブルに姿を現すのは一体どのタッグでしょうか!?』

実況『その力はこれまでの実績で証明済み…蒼星石&翠星石の“セーフティカラーズ”か!』

実況『遥か古代からスーパーローザミスティカに挑み続けてきたベテランタッグ…魔土偶&鬼埴輪の“邪悪台国戦士団”か!』

実況『まさしくタッグのために生み出された存在…黒瑠璃&白玻璃の“地獄の処刑執行者コンビ”か!』

実況『二人あわさればパワーは無限大…雛苺&金糸雀の“∞(インフィニティ)パワーズ”か!』

実況『日本古来の姿から禍々しい妖気を漂わせる二人組…童子切丸&松姫の“血桜爛漫隊”か!』

実況『残虐非道、これまで血の海に沈めてきた人間は数知れず…チャーリー&丑三刻の“クレイジーキラーズ”か!』

実況『謎、謎、謎…全てが謎に包まれた二人組…ミステリアス№1&ミステリアス№2の“パーフェクトメイデンズ”か!』

実況『そして最後の最後に登場した実力未知数・今回のダークホース…真紅&真紅グレートの“レッドシスターズ”か!』

実況『今回も目が離せません!組み合わせが決定すればAブロック第一リングからの試合開始となります!』

49: 2008/09/12(金) 00:14:17.42 ID:LeNl7Qu+0
~Bブロック第一リング~

翠星石「…まだ相手チームは来てないようですね…」

蒼星石「そうだね…。…できれば真紅のチームや、ミステリアスのチームには当たりたくないところだけど…」

翠星石「まさか真紅があんなダークホースを引っ張ってくるとは思いもしなかったですぅ…」

蒼星石「うん、警戒してかからないと下手を打つ可能性がある…」

チャッキー「ハァ~イ!オレたちは眼中にないってかァ?ナメやがって!FUCK!!」

蒼星石「!!」

翠星石「っ…蒼星石!危ないですぅ!」 ドンッ!

ザシュッ

翠星石「うくっ…!」

蒼星石「翠星石!!…君たちは…っ!」

丑三刻「コココ…悪いな、相棒は血の気が多くてよぉ…」

実況『あ、あーっと!Bブロック第一リングに入場を終えた2チームですが、クレイジーキラーズのチャッキーがゴング前に奇襲ーっ!!』

チャッキー「ヒャハハ!ほんの挨拶代わりだ!続きはリングの上で楽しもうぜぇ~!」

蒼星石「………どうやら君たちは…やってはならないことをやってしまったようだね…」

51: 2008/09/12(金) 00:16:14.90 ID:LeNl7Qu+0
~Aブロック第二リング~

黒瑠璃「ふーん、アタイらの相手はあんたたちかい?悪いけど、踏み台になってもらうよ」

童子切丸「クク…いきり立つな、小娘。我らが試合まではまだ時間があろう…」

白玻璃「……………」

松姫「キョキョキョキョ、そう身構えることもあるまいて。まずは隣のリングの試合を共に観戦しようかえ」

黒瑠璃「なんか気が殺がれるなぁ…」

白玻璃「………油断しないで、黒瑠璃。この人たち…冷静さの下に只ならぬ凶暴性を隠してる…」

黒瑠璃「そ、そうなの…?」

童子切丸「ククククク…」

松姫「キョキョキョキョキョ…」

実況『Aブロック第二リングも入場完了ーっ!先のリングとは対照的に此方は落ち着いた素振りを見せています!』

52: 2008/09/12(金) 00:18:16.43 ID:LeNl7Qu+0
~Bブロック第二リング~

雛苺「到着なの~!」

金糸雀「さあ、相手はどのタッグチームかしら~?」

ミステリアス№1「……………」

ミステリアス№2「クスクスクス…∞(インフィニティ)パワーズのお二方ですか…、初戦でお相手していただけるなんて光栄ですわ」

雛苺「ううっ…パーフェクトメイデンズ…」

金糸雀「い、嫌な相手に当たってしまったのかしら~…」

ミステリアス№2「おや、これは心外ですね…?クスクス…嫌なのでしたら棄権されてはいかがです?」

雛苺「寝言は寝て言うの~!」

金糸雀「すぐにその布キレを引っぺがして正体を白日の下に晒してやるのかしら~!」

ミステリアス№1「っ…!」

金糸雀「(今、ミステリアス№1の方が少し怯んだのかしら~?…雛苺…)」

雛苺「(わかってるの~、金糸雀…。正体暴きはミステリアス№1からなの~)」

ミステリアス№2「(クスクスクス…哀れな哀れなお姉様たち…。ミステリアス№1の調教に利用させていただきますよ…)」

実況『ついに三番目のリングも対戦カードが決まったようだーっ!残るは第一試合のAブロック第一リング!』

54: 2008/09/12(金) 00:20:12.74 ID:LeNl7Qu+0
~Aブロック第一リング~

真紅「よ…ようやく到着したのだわ…。わざわざこんな入り組んだ作りにしなくても…」

真紅グレート「…真紅…気をつけて…」

真紅「えっ?」

魔土偶「ドグドグ~ッ!隙だらけだぜぇ~っ!!」

鬼埴輪「ハニハニ~ッ!俺たち残虐ドールにルールはねえ~っ!!」

真紅「き、奇襲!?避けられないっ…!!」

ドカッ、ドカァッ!

魔土偶「ド…ドグゥ~ッ!?」

鬼埴輪「ハニィ~ッ!?」

真紅グレート「…二連式ローリングソバット…」

実況『あ、あーっと!Bブロック第一リング同様“邪悪台国戦士団”がゴング前に奇襲を仕掛けようとしましたが失敗ーっ!』

真紅グレート「…大丈夫?真紅…」

真紅「え、ええ!貴女のおかげで!」

実況『いよいよ組み合わせも決まったところでAブロック第一リングから試合開始です!』

55: 2008/09/12(金) 00:22:02.61 ID:LeNl7Qu+0
~観客席~

テリーマン「あの真紅グレートと名乗るドール…できる!」

バッファローマン「まるであの時のキン肉マングレートを髣髴とさせる動きだな…キン肉マン!あいつの正体は誰なんだ!?」

キン肉マン「にゃはは!秘密じゃ秘密!しかし水銀燈がいなくなった時はどうしようかと思ったが…あれなら大丈夫そうじゃのう!」

ブロッケンJr「だがセーフティカラーズも負けちゃいないぜ?あの残虐人形コンビ、いきなり火をつけちまったみてえだからな!」

バッファローマン「∞パワーズもな!さっそく何かに気付いたようだぜ?………ん?ロビンマスク、ラーメンマン、どこに行く?」

キン肉マン「ったく~、さっきトイレに行ってないから試合直前に行きたくなるんじゃ!」

ラーメンマン「違う。我々はこの大会の裏を探ろうと思ってな…」

ロビンマスク「例の神隠し事件との関係がどこかにあるはずだ。お前たちは試合を見守っていてくれ」

タタタタタ…

ブロッケンJr「珍しいな…蒼星石のトレーニングには心血を注いでいるロビンが席を外すなんて…」

バッファローマン「まあ、あいつらの試合が始まるまでには戻ってくるだろう…」

テリーマン「(やはりラーメンマンやロビンマスクもこのタッグトーナメントに違和感を感じていたのか…)」

テリーマン「(だがオレはそれよりももっと気になることがある…。パーフェクトメイデンズ…あいつらは一体何者なんだ?)」

テリーマン「まさにミステリアス…くれぐれも見くびるんじゃないぞ…金糸雀、雛苺…」

57: 2008/09/12(金) 00:24:33.14 ID:LeNl7Qu+0
~Aブロック第一リング~

実況『さあ、Aブロック第一リング…レッドシスターズvs邪悪台国戦士団!それぞれ体勢を立て直し、リングインしました!』

実況『レッドシスターズの先発は真紅、邪悪台国戦士団の先発は魔土偶のようです。四名、気合十分といった感じで向き合います!』


鬼埴輪「兄弟!相手はさっきオレたちの奇襲にも反応できなかったザコの真紅だ!速攻で畳んじまえ!」

魔土偶「おうよ~っ!だがあの真紅グレートとか言うヤツは侮れねえ…。お前の“あの技”で始末してくれ!」

鬼埴輪「ハニハニ~ッ!任せときな~ッ!お前の“あの技”にも期待しているぜ~っ!」


真紅「奇襲なんて卑怯な手を使ってきたのは私たちに怯えている証拠…取るに足らない相手なのだわ」

真紅グレート「…確かに格闘能力は真紅の方が上…。…だけど、ああいう連中は何か隠し玉を持っている可能性が高い…」

真紅「任せておいて、グレート!ぬかりはないのだわ!」


実況『双方、パートナーと一言二言かわしリングの中央へ!スーパーローザミスティカ争奪タッグトーナメント第一試合!』

実況『長い戦いの始まりを告げるゴングが今…』

カァーンッ!!

実況『高らかに鳴り響いたーっ!!』

58: 2008/09/12(金) 00:26:04.23 ID:LeNl7Qu+0
魔土偶「ドグゥ~ッ!その小綺麗な顔をオレ様のハードパンチでブッ潰してやるぜ~ッ!」

ドガガガガガ…

実況『あーっと先に攻めに入ったのは土偶ドール、魔土偶!石の拳で真紅に向けてラッシュを放つーっ!』

真紅「うっ…!確かに重いパンチなのだわ…!だけど…所詮は打撃技!肉のカーテン!」

魔土偶「ドグッ…!な、なんだ…この手応えのなさは…!まるでゴムの壁を殴っているような…!」

真紅「隙を見せたわね?次はこっちの技を見せる番なのだわ!」

実況『おーっと!真紅、魔土偶の拳の雨を掻い潜って懐にタックル!素早く後ろに回りこみ、その重い石の体を抱え上げ…』

真紅「バックドロップ!」

ドォンッ!

魔土偶「ドグォオ~ッ!!」

実況『バックドロップでマットに叩きつけたーっ!!先制したのはクリムゾンシスターズ、真紅です!!』

鬼埴輪「ハニッ…!なかなかやるな…だが所詮は可愛らしいお人形さんのママゴト遊びよ!」

魔土偶「ドグググ…ちょっとバックドロップを極めたからといっていい気になって貰っては困るぜ~っ!」

真紅「あれしきでローゼンメイデン第五ドールの技を見切ったと思ってるのなら大間違いなのだわ!」

真紅グレート「(…やはり格闘能力では真紅が勝っている…。…そろそろ使ってくる頃…)」

59: 2008/09/12(金) 00:28:03.10 ID:LeNl7Qu+0
魔土偶「ドグゥラ~ッ!」

実況『バックドロップのダメージから復帰した魔土偶!再び猛然と真紅に向かって襲いかかるーっ!』

真紅「遅い!スローすぎて欠伸が出るのだわ!」

魔土偶「ドグッ!?」

実況『あーっと真紅、これを難なく避けてショルダースルーで魔土偶をロープに向かって投げ飛ばす!』

実況『そして自身もロープに向かってジャンプ!あーっと、ロープを使ったこの技はーっ!』

グワッキィッ!

真紅「48の殺人技!超人絞殺刑!!」

魔土偶「ドグ~~~ッ!!」

実況『超人絞殺刑ーっ!あまりの苦痛に魔土偶の顔が歪むーっ!これは決まったかーっ!?』

真紅「さあ、ギブアップするのだわ!さもなくばこのままバラバラに…」

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!笑わせてくれるぜ~ッ!バラバラになるのは貴様のほうだ!」

シャキン!

魔土偶「クロノス…チェンジ!」

ブゥン…

60: 2008/09/12(金) 00:30:10.09 ID:LeNl7Qu+0
~観客席~

ブラックホール「ほらよ、ポップコーン買って来たぜ」

ペンタゴン「おっ、サンキュー………ウッ…!」

ブラックホール「どうした、ペンタゴン?」

ペンタゴン「今…時空の乱れを感じたんだが…気のせいか?」

ブラックホール「い、いや!気のせいじゃないみたいだぜ!第一リングを見てみろ!」

ペンタゴン「ゲェーッ!脱出不可能のはずの超人絞殺刑が入れ替わっているーっ!?まさかあれは!」


~Aブロック第一リング~

魔土偶「掟破りの超人絞殺刑返し! ドグドグドグ~ッ!どうだーっ、自分の技に攻められる気分はーっ!?」

真紅「あぐっ…!ぐぐぐぐ…!」

実況『こ、これはどういうことだーっ!?完璧に極まっていた超人絞殺刑の攻守が突如逆転ーっ!真紅ピンチーッ!』

真紅グレート「…まずい…!はあっ…!」

魔土偶「ドグッ!?」

実況『真紅グレートがカットに入るーっ!超人絞殺刑解除!真紅がロープから解放されます!』

62: 2008/09/12(金) 00:32:06.72 ID:LeNl7Qu+0
真紅グレート「…大丈夫…?」

真紅「ゲホッ!ゴホッ!わ、技のかかりは完璧だったのに…!」

鬼埴輪「ハニハニハニ~ッ!確かに技のかかりは完璧だった…だが、魔土偶にはそれすらも超越する特殊能力があるのさーっ!」

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!我ら邪悪台国戦士団は古代の秘術を使うことによって超人一人の能力をコピーすることができるのだ!」

真紅「な…なんですって!?」

真紅グレート「…つまり、今のは…」

魔土偶「そう…時間を操るという凄い能力を持ちながら、使い手のスキルが追いつかずに活躍できなかった超人ペンタゴンの技!」

鬼埴輪「そしてオレには空間を操るブラックホールの技がコピーされている!…オレたちは新・四次元殺法コンビというわけよ!」

魔土偶&鬼埴輪『使い手が変われば試合の結果も変わるという事実を教えてやるぜーっ!』

真紅「じ…時間…、空間…そのふたつを操れるだなんて…!」

真紅グレート「…厄介な隠し玉…」


~観客席~

ペンタゴン「…何もあそこまで言うことないだろ…」

ブラックホール「…おい、もう帰ろうぜ…。何か見てるの嫌になってきた…」

63: 2008/09/12(金) 00:34:16.12 ID:LeNl7Qu+0
ブロッケンJr「お…おい、キン肉マン…ヤバいんじゃねえのか?」

バッファローマン「グム~ッ、あの二人に使われてもそれほど恐ろしさを感じなかったが…」

テリーマン「まさに使い手が変われば試合の結果も変わる…そういうことか…」

キン肉マン「ええい!何を弱気な! 真紅!グレート!心が負けたらおしまいじゃぞーっ!」


~Aブロック第一リング~

真紅「ハッ!そ…そうよ!危うく勝負を捨てるところだったのだわ…!」

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!物分りの悪いお嬢さんだ!こうなりゃ体に教え込むしかねえようだなーっ!」

実況『あ、あーっと!仕切り直しとなった状態から魔土偶が再び真紅に突進するーっ!切り返す術はあるのかーっ!?』

真紅「技の発動からインパクトまでの時間が長い技は全てクロノスチェンジで返されてしまう…ならば!」

真紅「シャイニングウィザード!」

実況『真紅、魔土偶の膝を駆け上がり顎部分に向けて膝蹴りを見舞うーっ!これはクロノスチェンジでも間に合わない!』

魔土偶「甘いわーっ! ストップ・ザ・タイムーーーッ!!」

シャキン!

真紅「…!」 ピタッ

64: 2008/09/12(金) 00:36:04.19 ID:LeNl7Qu+0
魔土偶「ドグドグドグ~ッ!文字通り止まって見えるぜーっ!ブチ砕いてやるーっ!」

実況『あ、あーっと!真紅の動きが空中で止まっているーっ!魔土偶、動けない真紅をブレーンバスターの体勢に捕らえ…』

真紅グレート「…させない…マーシャルアーツキック…!」

ドカァッ!

魔土偶「ドグゥアッ!」

実況『真紅グレートが再びカットに入り真紅を救出ーっ!魔土偶が怯んだことによって止まっていた時間も動き出す!』

真紅「ぷはっ…!そ…そんな…時間を止めることもできるだなんて…!」

真紅グレート「…真紅…タッチよ…」

真紅「えっ?」

真紅グレート「…打開策が浮かんだ…。…耳を貸して…」

ボソボソボソ…

魔土偶「お、おのれ~っ!カットの入りが異様に上手いヤツだ…!」

鬼埴輪「ハニハニ~ッ!まあ焦ることはないぜ、兄弟!もはやヤツらには打つ手がないと見える!…ん?」

パシッ

実況『ここで真紅がグレートにタッチだ!真紅グレート、華麗に宙を舞ってリングインします!』

65: 2008/09/12(金) 00:38:02.95 ID:LeNl7Qu+0
鬼埴輪「グレートが出てきやがったな…。よし相棒、タッチだ」

魔土偶「ドグドグ~ッ!まあ、待てよ兄弟!もうちょっとオレにやらせてくれや!」

鬼埴輪「ハニハニ…そういやお前はああいうタイプを見るとイジメたくなる性質だったな~っ!いいぜ~っ!」

真紅「グレート!頼んだのだわ!」

真紅グレート「…真紅も、サポートをお願い…」

実況『あーっとグレートにタッチしたクリムゾンシスターズ!真紅グレートは果敢に魔土偶へと接近します!』

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!バカなヤツだぜ~っ!そういえばお前は蹴り技が得意だったな~っ?」

真紅グレート「…ストップ・ザ・タイム…使えるものならばやってみるといい…」

魔土偶「お望みどおりにしてやるぜ~っ! ストップ・ザ・タイムーーーッ!!」

真紅グレート「…真紅!」

真紅「OK!バッチリなのだわ!」

バッ

真紅「…」 ピタッ

魔土偶「ゲェッ!し、しまったーっ!急に飛び出してきた真紅の方を止めてしまったーっ!!」

真紅グレート「…予想通り…時間を止められるのは一人分だけ…。サマーソルトキック…!」

69: 2008/09/12(金) 01:00:54.39 ID:LeNl7Qu+0
鬼埴輪「グレートが出てきやがったな…。よし相棒、タッチだ」

魔土偶「ドグドグ~ッ!まあ、待てよ兄弟!もうちょっとオレにやらせてくれや!」

鬼埴輪「ハニハニ…そういやお前はああいうタイプを見るとイジメたくなる性質だったな~っ!いいぜ~っ!」

真紅「グレート!頼んだのだわ!」

真紅グレート「…真紅も、サポートをお願い…」

実況『あーっとグレートにタッチしたクリムゾンシスターズ!真紅グレートは果敢に魔土偶へと接近します!』

魔土偶「ドグドグドグ~ッ!バカなヤツだぜ~っ!そういえばお前は蹴り技が得意だったな~っ?」

真紅グレート「…ストップ・ザ・タイム…使えるものならばやってみるといい…」

魔土偶「お望みどおりにしてやるぜ~っ! ストップ・ザ・タイムーーーッ!!」

真紅グレート「…真紅!」

真紅「OK!バッチリなのだわ!」

バッ

真紅「…」 ピタッ

魔土偶「ゲェッ!し、しまったーっ!急に飛び出してきた真紅の方を止めてしまったーっ!!」

真紅グレート「…予想通り…時間を止められるのは一人分だけ…。サマーソルトキック…!」

67: 2008/09/12(金) 00:55:15.39 ID:4zyQfVlLO
規制くらったか…

そろそろパー速でやってもいいんじゃないか?
あそこじゃ保守もいらないしな

70: 2008/09/12(金) 01:03:01.87 ID:LeNl7Qu+0
>>67
そうすることにしたぜ
わざわざアドバイスありがとう

引用: 真紅「スグル、今度は空の飛び方を教えて頂戴」