299: 2008/09/21(日) 19:01:18.36 ID:DpDaJKY0
キン肉マン×ローゼンメイデン番外編 PARTⅠ


                   「黒い天使と黒い悪魔」


300: 2008/09/21(日) 19:02:17.96 ID:DpDaJKY0
~病院~

ウォーズマン「ベアクローッ!!」

シャシャシャシャシャ…

ウォーズマン「コーホー…」

ウォーズマン「めぐ、リンゴが剥けたぞ」

めぐ「ありがとう、ウォーズマン」

ウォーズマン「もうすっかり顔色もよくなったな。退院まで一ヶ月もかからないだろう」

めぐ「これも全て水銀燈のお陰ね…。いくら感謝してもし足りないわ」

ウォーズマン「そうだな…ならば次の時代でその恩を返してやるといい…」

めぐ「…次の時代か…、でも次の時代で私は水銀燈のミーディアムになれるのかしら?」

めぐ「もし私のところにトランクが届かなかったとしたら…」

ウォーズマン「フ…その点は心配はいらないさ。オレだってトランクが届いて水銀燈と出会ったわけではないからな…」

めぐ「えっ!?それってどういうことなの…?ウォーズマン、詳しく聞かせてくれない?」

ウォーズマン「ならば、少し昔話をするとしよう…」

ウォーズマン「…あれは…オレがシベリアに両親の墓参りで一時帰国した時のことだった…」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
289: 2008/09/21(日) 14:15:24.28 ID:DpDaJKY0
需要があるようなら本編で消化できなかったネタを番外編としてぼちぼち書こうと思います

もう少し駄文劇場につきあってくれるかい?

294: 2008/09/21(日) 14:34:11.61 ID:DpDaJKY0
ありがてえ、ありがてえ…

んじゃ例の如く書き溜めを開始します

301: 2008/09/21(日) 19:03:44.12 ID:DpDaJKY0
~今よりちょっと昔…ソビエト連邦・シベリア~

ウォーズマン「…相変わらずだな…この深々と雪の降る町並みは…」

ウォーズマン「パーパとマーマの墓参りも終わったし、後は…。………うん?何だか騒がしいな…」


ワー!ワー!

青年1「まるで悪魔のように黒い翼!こいつはきっと悪行超人の手先だ!石をぶつけてやれ!」

青年2「どうせその金とやらも奪ってきたものなんだろう!とっとと町から出て行きやがれーっ!」

青年3「てめえに売るような物は何もねえーっ!くらいやがれーっ!」


ウォーズマン「あれは…女の子?…やめろっ!!何をやっている!!」

青年1「悪魔を追い払ってるのさ!邪魔するんじゃねえ!あんたも巻き添えをくらうぜ!」

ギロッ

ウォーズマン「やめろと言っているのが聞こえないのか…?」

青年1「ヒッ…!」

青年2「こ、今回はここまでにしておいてやる!次に顔見せやがったらタダじゃおかねえぜ!」

ダダダダダダダ…

302: 2008/09/21(日) 19:05:44.77 ID:DpDaJKY0
ウォーズマン「やれやれ、情けない連中だ…。…君、大丈夫か?石をぶつけられていたようだが…」

バシッ!

ウォーズマン「っ!」

水銀燈「余計なお世話よぉ!」

ウォーズマン「大丈夫…そうだな…」

水銀燈「ふん!」

バサバサバサバサ…

ウォーズマン「行ってしまった…。黒い翼を持つ少女か…一体何者なんだろう…?」

ウォーズマン「あの体のサイズからして人間ではないようだったが…」


これがオレと水銀燈の初めての出会いだった。

オレ自身の幼少時代と重なることもあり、オレは水銀燈をどうにもまったくの他人だと思うことができなかった。

パーパとマーマの墓参りは終わったが、どうにも日本に帰る気になれなかったオレはしばらくシベリアに留まることにした。

人間でもない、超人でもない、当時としては未知なる存在であったローゼンメイデンの水銀燈を放っておけなかったからだ。

そして、数日が過ぎ…水銀燈は再びオレの前に現れた。

303: 2008/09/21(日) 19:07:41.38 ID:DpDaJKY0
ウォーズマン「あの少女だ。今度は買い物じゃないようだが…一体どこに行っているのだろう?」

水銀燈「……………」

ウォーズマン「…あまり良い趣味とは言えんが…尾行してみるか…」


~数十分後~

水銀燈「……………」

サッ

ウォーズマン「壊れた機械超人の廃棄場…スクラップの山だ…。一体こんなところに何の用があるんだ?」

浮浪者「おや、あんた…見ない顔だね。あんたも機械人形のバトルを見に来たのかい?」

ウォーズマン「機械人形…?それは一体何なんだ?」

浮浪者「フフ…どうやら知らないようだな。機械人形ってのは新しくソ連軍が開発した機械超人に変わる対西欧諸国戦争用兵士さ」

浮浪者「サイズは超人よりも小さめだが侮っちゃいけない。たったひとりで一個師団を壊滅させるほどの実力があるんだ」

ウォーズマン「ソ連軍は…まだそんなものを作っていたのか…。では、この先では機械人形たちが廃棄されているのか?」

浮浪者「ああ、まだ機械人形兵士は実験段階だからな。失敗作として篩い落とされた機械人形のたまり場がここってわけさ」

浮浪者「そして戦いを忘れられない彼らは終日ここで大会を開いて戦い続けている…。せっかくだ、あんたも見ていきなよ」

304: 2008/09/21(日) 19:09:39.04 ID:DpDaJKY0
~機械人形闘技場~

ウォーズマン「ウッ!酷い光景だ…!ここは地獄か…!?」

浮浪者「機械人形たちは徹底的に相手を破壊しつくすまで戦闘をやめない…下に溜まっているのは血の海ならぬオイルの海さ」

ウォーズマン「これがソ連軍の生み出した闇か…。あ、あの少女は…!」

浮浪者「おっと、今日は“黒い天使”が参加しているのか。今日の賭けは荒れるぜ~!」

ウォーズマン「“黒い天使”…?」

浮浪者「あの黒い翼を持つ人形の異名さ。対戦相手を必ずあの世に送り込むファイトから天使なんて呼ばれているのさ」

浮浪者「ヤツの強さは反則級だ。廃棄された機械人形風情じゃ相手にもならない。大会荒らしだよ」

ウォーズマン「…何故、彼女がここに…」

浮浪者「この大会はオレらみたいな浮浪者の賭け金から優勝賞金が出るからな。それが目当てだろう…」

ウォーズマン「生活に苦しんでいるのか…」

浮浪者「だろうな。だが、この大会だってソ連軍の目から完全に離れたわけじゃねえ」

浮浪者「そのうちに天使様の下にはソ連軍からスカウトが行くだろうよ。そうなりゃ貧乏生活ともオサラバってわけさ」

ウォーズマン「そして最終的には戦場に立つことになる、と…」

ウォーズマン「(そうなったらおしまいだろう…。なんとかしてやりたいが…)」

305: 2008/09/21(日) 19:11:39.13 ID:DpDaJKY0
機械人形「ギゴゴゴ…!」

水銀燈「来なさいよぉ、更にジャンクにしてあげるわぁ」

機械人形「ギゴーーーッ!!」

水銀燈「遅いわよぉ!油が切れてるんじゃないのぉ!」

ガシッ

水銀燈「はぁい、捕まえたぁ…全女式ボディスラム!!」

ドォォンッ!

機械人形「ギゴォッ…!」


ウォーズマン「お見事!」

浮浪者「最初は黒い羽根を飛ばしたりしてたんだがね…最近じゃ格闘戦の方が強いって話だ」

ウォーズマン「誰かに教えを受けている?」

浮浪者「だとしたらこんな場所には来ないだろうさ。天性の才能か、それとも人形としての性能の違いか…」

ウォーズマン「惜しいな…。ちゃんとした師さえいれば陽の当たる場所で活躍できるだろうに…」


???「ククク…“黒い天使”か…。使えそうだな…」

306: 2008/09/21(日) 19:13:40.40 ID:DpDaJKY0
~数時間後~

浮浪者「どうやら今回も天使様が優勝したようだな…。あんた、どうするんだい?」

ウォーズマン「色々と説明ありがとよ、オッサン。オレはもう少しあの少女を調べてみるぜ」

浮浪者「そうかい。ま、首を突っ込みすぎて軍に目をつけられないようにな」

ウォーズマン「生憎、軍関係とは昔から因縁があるんでな。気持ちだけありがたく受け取っておくぜ」


ウォーズマン「もうすっかり日も暮れてしまったな…」

水銀燈「……………」

ウォーズマン「どんどん町から離れていっているが…一体どこで寝泊りしているんだ?」

水銀燈「……………」

サッ

ウォーズマン「ムッ!しまった、見失った!建物に入られたか!」

ウォーズマン「しかしこの辺りにある建物と言えば…」

キョロキョロ…

ウォーズマン「この古びた教会ぐらいしかないな…」

307: 2008/09/21(日) 19:15:47.05 ID:DpDaJKY0
~古びた教会~

水銀燈「ただいまぁ」

子供1「おかえりなさい、水銀燈!」

子供2「わぁーい!おかえり、水銀燈!」

キャッキャッ

水銀燈「ちょっ…ちょっと離れて頂戴。これじゃあ動けないわぁ」

女の子「おかえり、水銀燈。今日も食べ物を持って帰ってくれたのね?」

水銀燈「ただいま、ラリサ。病気なのに無理しないで。まだ寝てていいのよぉ?」

女の子「ふふ…心配してくれるの?」

水銀燈「そ、そうじゃないわよぉ!貴女は私のミーディアムだから早く回復して貰わないと困るのは私なんだから!」

子供1「素直じゃないのー、水銀燈ー!」

子供2「本当はラリサ姉ちゃんが心配なくせにー!」

水銀燈「お、お黙りなさいよぉ!」


ウォーズマン「孤児たちを養っているのか…。あの大会に出場していたのはそのためか…」

308: 2008/09/21(日) 19:17:42.27 ID:DpDaJKY0
ザッ

ウォーズマン「オレとしたことが、野暮なことをしちまったもんだぜ…。帰るか…」


???「!!」

ウォーズマン「何ッ!?そこにいるのは誰だ!一体何をしている!」

???「…!」

ダダダダダダ…

ウォーズマン「待て!!クソッ、まさかソ連軍の回し者か!? スクリュードライバーッ!!」

???「ちぃっ!」

ガキィィィンッ!

ウォーズマン「ウオッ!ス…スクリュードライバーが弾かれるとは…!」

ダダダダダダ…

ウォーズマン「クッ、逃がしたか…。おそらくあれはソ連軍の超人…。…まずいな…」


水銀燈「そこにいるのは誰!?」

ウォーズマン「長居は無用…。退散せねば…!」

309: 2008/09/21(日) 19:19:43.81 ID:DpDaJKY0
~数日後~

水銀燈「…何か最近誰かに尾けられている気がするのよねぇ…」

サッ

ウォーズマン「…よう…」

水銀燈「あれ、貴方は確か…あの時の余計なお節介焼き…」

ウォーズマン「ウォーズマンだ…」

水銀燈「そう、ウォーズマン…超人ねぇ。私はローゼンメイデン第一ドール・水銀燈よ」

ウォーズマン「水銀燈…それがお前の名か…」

水銀燈「ねえ…最近私を尾け回しているのは貴方?ストーカーってヤツぅ?」

ウォーズマン「いいや、オレが追っているのはお前を尾行しているヤツだ。心当たりはないか?」

水銀燈「し、知るわけないじゃなぁい!何なのよ、それ!」

ウォーズマン「…お前の戦闘能力を見込んだソ連軍のスカウトだとオレは踏んでいる…」

水銀燈「!!」

ウォーズマン「ヤツらは目的を達成するためには手段を選ばない。…水銀燈、このままでは危険だ…」

ウォーズマン「今すぐ、この国を離れた方がいい…」

310: 2008/09/21(日) 19:21:47.78 ID:DpDaJKY0
水銀燈「そ、それは…あの子たちを見捨てろってことぉ?」

ウォーズマン「そうは言っていない!しかしこのままでは本当に危険なんだ!」

水銀燈「できるわけないじゃないのぉ!私がいなければあの子たちはどうやって生活していくわけ!?」

ウォーズマン「それはオレがなんとかしてやる!だから…」

水銀燈「しつこいわ…よぉっ!」

バシッ!

ウォーズマン「クッ…! し、しまった…マスクが…」

水銀燈「…み…醜い顔…」

ウォーズマン「…否定はしない…。オレの話を聞いてくれ…」

水銀燈「こ、来ないで!あの子たちは私が守る!あんたなんかの手は借りないわぁ!」

バサバサバサバサ…

ウォーズマン「…やれやれ…怖がらせてしまったか…」

ウォーズマン「これ以上関わらないほうが…あいつのためなのか…?」


???「クク…、ウォーズマンと離れたか…。今がチャンスだな…」

311: 2008/09/21(日) 19:23:45.34 ID:DpDaJKY0
~古びた教会~

水銀燈「ハァ…ハァ…」

ラリサ「ど、どうしたの、水銀燈?血相を変えて…」

水銀燈「な…何でもない!何でもないのよ!」

ラリサ「水銀燈…」


ドガッ!

子供1「キャアアッ!」


ラリサ「な、何!?今の音は!」

機械超人「ククク…邪魔するぜ。水銀燈、ソ連軍機械人形開発部がお前を招待したいそうだ」

機械超人「大人しくこのオレ様についてきてもらおうか!なお、断るって選択肢はなしだぜ!」

水銀燈「ソ連軍…!ふ…ふざけるんじゃないわよぉっ!」

ドキャアッ!

機械超人「グオ…!ホホー、なかなかの威力のエルボーを持ってるじゃねえか。人形にしちゃあ上出来だぜ」

水銀燈「(超人にも効いた!私の実力は対超人にも通用するわぁ!)」

312: 2008/09/21(日) 19:25:41.40 ID:DpDaJKY0
水銀燈「はああああっ!!」

ドガガガガガガ…!

機械超人「ヌグォッ!ヌガァッ!な…なんてラッシュだ…!装甲の弱い部分をピンポイントで狙ってきやがる…!」

水銀燈「生憎、機械相手の戦いは慣れているのよぉ!そらそらぁっ!」

機械超人「ククク…そうかい、だが水銀燈…お前はひとつ大事なことを忘れているぜ…?」

ラリサ「はぁ…はぁ…!」

水銀燈「ラ、ラリサ!!」

機械超人「今までの機械人形相手じゃ、ミーディアムであるその小娘へかかる負担は軽いものだったろうが…超人は違ったようだな!」

機械超人「聞けば、その小娘は結構な重い病気を患っているとか…クク、これ以上続けたら氏んじまうかも知れねえなぁ~っ!」

水銀燈「クッ…!」

機械超人「さてと、水銀燈…その小娘との契約を破棄して、今度はこのオレ様と契約して貰おうか!」

機械超人「ククク…嫌とは言わせねえぜ…!オメーには最初から選択肢なんてなかったんだからよぉ!」

ラリサ「す…水銀燈…」

水銀燈「…契約…解除…」

ポウッ

313: 2008/09/21(日) 19:27:44.70 ID:DpDaJKY0
ラリサ「そ、そんな!いけないわ、水銀燈!」

機械超人「グハハハハ!そうだ、それでいい!では次にオレと契約しろ!」

機械超人「そして我が祖国のために氏ぬまで戦い続けてもらおうか~っ!」

水銀燈「お断りよぉ」

機械超人「何ッ!?」

水銀燈「確かにあのまま続けていればラリサは氏んでいた…。だから契約は解除した…」

水銀燈「だけど、貴方のようなゲスを新しいミーディアムに選ぶくらいなら…ジャンクになった方がマシよぉ!」

機械超人「テッ、テメェ~ッ!!こうなりゃバラバラに解体して持ち帰ってやらぁ~っ!!」

ゴウッ

水銀燈「(やられる…!)」

ガキィィッ!!

水銀燈「………。え…?」


ウォーズマン「間に合ったか…。悪いな、水銀燈…もう一度余計なお世話をさせてもらうぜ!」


機械超人「ウォ…ウォーズマン…!き、貴様~~~っ!!」

314: 2008/09/21(日) 19:29:48.59 ID:DpDaJKY0
水銀燈「ウォ…ウォーズマン…どうして!?」

ウォーズマン「フ…どうしてもお前が他人のように思えなくてな…。ここはオレに任せておきな…」


機械超人「おのれ、西欧諸国に裏切った重罪人・ウォーズマン!どこまでも我らソ連軍に楯突く気か!!」

ウォーズマン「先に裏切ったのは貴様らソ連軍の方だ。これ以上、こいつらに手を出す気なら容赦はしないぜ!」

機械超人「ほざけーっ!貴様のスクリュードライバーがこのオレには通用しないのを忘れたかーっ!!」

ドドドドド…

ウォーズマン「確かに、貴様にはスクリュードライバーが通用しないんだったな…。しかし…」

カッ

機械超人「ゲェッ!ウォ…ウォーズマンスマイル…!」

ウォーズマン「このオレの必殺技はスクリュードライバーだけじゃないんだぜーっ!!」

水銀燈「股抜きスライディングで相手の背後を取り…そのまま背に跨ってチキンウィング…。あの技は…!?」

グワッキィッ!!

ウォーズマン「パロ・スペシャルーーーーーッ!!」

機械超人「ギャアアアアーーーッ!!」

315: 2008/09/21(日) 19:31:43.26 ID:DpDaJKY0
ズン…

ウォーズマン「頃しはしない…。だが帰ってソ連軍に伝えな!これ以上、この教会に手を出そうものなら…」

ウォーズマン「“黒い悪魔”ウォーズマンが相手になると!」

機械超人「グウウッ…!…わ…わかった…」

ダダダダダダ…

ウォーズマン「…これで軍もそう簡単に手出しはできまい…」


水銀燈「ウォーズマン…あの…ありがとう。さっきは酷いことを言ってしまったのに…」

ウォーズマン「何、これはただのお節介だ。礼も謝罪もいらん…」

ウォーズマン「じゃ…あばよ、水銀燈。その子たちと幸せに暮らしな…」

ザッ


水銀燈「ウォーズマン…」

水銀燈「(一部の無駄のない戦い方…冷たい鉄の体の中に隠された温かい心…、これが正義超人・ウォーズマン…)」

ラリサ「ねえ、水銀燈。ウォーズマンに着いていってもいいのよ?」

水銀燈「えっ?」

316: 2008/09/21(日) 19:33:40.76 ID:DpDaJKY0
ラリサ「正義超人・ウォーズマンに惹かれるものを感じたんでしょう?行きなさいよ!」

ラリサ「私はもう貴女のミーディアムではなくなったんだし、ね…」

水銀燈「でも…」

子供1「僕たちのことなら大丈夫だよーっ!」

子供2「今まで水銀燈に頼りすぎてた…だから、これからは私たちが働いて稼いでいくわ!」

ラリサ「だから行って、水銀燈!今まで本当にありがとう!」

水銀燈「…皆…。………ありがとう!…いってきます!」

バサバサバサバサ…


ウォーズマン「………いいのか、天使様が悪魔なんかについてきて…」

水銀燈「おばかさぁん、私は天使と呼ばれているかも知れないけれど、“黒い天使”よぉ?」

ウォーズマン「フ…そうか…。オレは“黒い悪魔”…確かに似合いだな…」

ウォーズマン「…日本に向かうぞ…オレの仲間たちの元にお前と同じような人形が届いたそうだ…」

水銀燈「いよいよアリスゲームが始まるってわけね…。これからよろしく頼むわよぉ?新しいミーディアム、ウォーズマン」

ウォーズマン「ああ、長い付き合いになりそうだな。水銀燈」

317: 2008/09/21(日) 19:34:06.06 ID:DpDaJKY0
キン肉マン×ローゼンメイデン番外編 PARTⅠ


                   「黒い天使と黒い悪魔」 完




318: 2008/09/21(日) 19:36:31.99 ID:DpDaJKY0
番外編その1でした

肉萬読んでたら妄想が拡がりまくったという話
ちなみにラリサはロシア女性人名で日本で言う花子くらいポピュラーなものらしい

引用: キン肉マン×ローゼンメイデンスレ 【真紅「スグル、~~」スレ】