五分前

ゼルエル『ガヴ……言いにくいんだが……』

ゼルエル『このままだとお前……1週間後に……氏ぬ事になる……』

ガヴ「えっ………」


ゼルエル『神様の決定事項らしい……だ、だが……神様は……ガヴの……周りにいる悪魔を殺せば……助けてくれるらしい……』

ガヴ「姉さん……ごめん……それは出来ないよ」

ゼルエル『くっ……！ガヴ！！でも！！そうしないとお前は！！』

ガヴ「ごめん……私は大事な友達を殺せないよ」

ゼルエル『ガヴ！！！』

ガヴ「ごめん……」ｶﾞﾁｬ

ガヴ「1週間かぁ……うん……まぁ考えても仕方がないか……」

ガヴ「………………」

ガヴ「もう……今日は……寝よ……」

月曜日（残り6日）

ガヴ「ん………」

ガヴ「ん？まだ6時かそう言えば昨日寝るの早かったからな」

ガヴ「うげ、ラフィから着信30件も来てるよ、姉さんラフィに言ったな……」

ガヴ「うわっ、電話かかって来た……」

ガヴ「……もしもし」

ラフィエル『もしもし！？ガヴちゃん！！』

ガヴ「はいはい、聞こえてるよ」

ラフィエル『ガヴちゃん……私……』

ガヴ「姉さんから聞いたの？」

ラフィエル『はい……』

ガヴ「ラフィは別に気にしなくて良いよ」

ラフィエル『そんな！……気にしないでなんて……』

ガヴ「ラフィエルは私がどうすれば生き残れるか聞いた？」

ラフィエル『はい……』

ガヴ「私はそんな事しない、大事な友達を頃すなんて出来ない」

ラフィエル『…………はい………』

ガヴ「わかったなら話はこれで終わりな」

ラフィエル『…………はい』

ガヴ「あー後お願い何だけど」

ラフィエル『……何ですか？』

ガヴ「この事はサターニャとヴィーネには言わないでね」

ガヴ「余計な心配はかけたくないし、ラフィもこれまで通りに振舞ってね」

ラフィエル『………はい……わかりました……』

ガヴ「じゃあまた学校でね」ガチャ

ガヴ「はぁ……姉さんのばか……」

ガヴ「あーもう！！目が覚めちゃったじゃん！」

ガヴ「……取り敢えず掃除でもしようかな」

1時間後

ガヴ「ふぅ…こんなもんかな」

ピーン♪ポーン♪

ガヴ「おっ、ヴィーネかな？」

ガヴ「はいはーい」ガチャ

ヴィーネ「あれ？ガヴがこんな時間に起きてるなんて珍しいわね、地震でも起こるのかしら？」

ガヴ「失礼な奴だな、偶々目が覚めたんだよ」

ヴィーネ「ふーん…まぁ良いけど朝ごはん食べたの？」

ガヴ「まだ、だからヴィーネ作って」

ヴィーネ「もう…仕方ないわね」

ガヴ「ありがと、じゃあ上がって」

ヴィーネ「お邪魔しまーす」

ヴィーネ「そう言えば何でこんなに起きるの早かったの？」

ガヴ「ん？……昨日寝たのが早かったからかな？」

ヴィーネ「いつもネトゲしてるのに昨日はしてなかったの？」

ガヴ「まぁなー」

ヴィーネ「ふーん……」

ガヴ「………」

ガヴ「なぁヴィーネ」

ヴィーネ「ん？なに？」

ガヴ「いつもありがとうな」

ヴィーネ「ふふっ、どうしたのよガヴ」

ガヴ「何と無く」

ヴィーネ「おかしなガヴね、ふふっ」

ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪

ガヴ「うわっ、サターニャか朝からうるさいな」

ガヴ「おーい、サターニャうるさいぞ！」ガチャ

サターニャ「なはははは！！ガヴリールの寝る時間を邪魔しに来てやったわ！」

ガヴ「あーもう朝からうるさいぞ、近所迷惑だから早く上がれ」

サターニャ「あれ？珍しいわねいつもなら殴りかかってくるのに」

ガヴ「うっさい、入らないならしめるぞ！」

サターニャ「あぁ入る！入るから閉めないで！」

ガヴ「はぁ…早く上がれって」

サターニャ「お邪魔しまーすす♪」

サターニャ「良い匂いするわね！」

ガヴ「今ヴィーネが朝ごはん作ってくれてるからな」

ガヴ「良かったらサターニャも食べて行けよ」

サターニャ「いいの！！」キラキラ☆

ヴィーネ「ちょっとガヴ、あたかも自分が作ったみたいな言い方しないでよ」

ガヴ「はいよー」

ピーンポーン♪

ガヴ「んーまたか」

ヴィーネ「今日は朝から人が一杯来るわね」

ガヴ「ちょっと出てくるよ」

ガヴ「はーい」

ラフィエル「あの…ガヴちゃん……」

ガヴ「ラフィエルか、いらっしゃい入りなよ」

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ガヴ「約束だろ？あの事は気にすんなって、それに今までで通り接してくれるって約束だろ？」

ラフィエル「はい、ガヴちゃん…」

ヴィーネ「ラフィエル、おはよ」

ラフィエル「はい♪おはようございます♪ヴィーネさんサターニャさん」

サターニャ「げっ、ラフィエル、おはよ」

ラフィエル「もう、サターニャさんそんな嫌そうな顔しなくても……悲しいです……」

サターニャ「ちょ、ちょっと！泣きそうな顔しないでよ！！」

サターニャ「あれ？ラフィエル本当に目が赤いけど大丈夫？」

ラフィエル「いや、これは……その……」

ガヴ「ほら、そこもうご飯できたから食べるぞ、ラフィエルの分もあるから」

ヴィーネ「私が作ったんだけどね」

ラフィエル「ありがとうございます♪」

サターニャ「あっ、私のご飯！」

ガヴ「みんなのな」

サターニャ「何でも良いわよ！早く食べましょ！！」

ガヴ「それじゃあ手を合わせて」

「「「「いただきます！」」」」

ガヴ「ふぅ……腹一杯だー」

ヴィーネ「ちょっとガヴ！寝転がらないの！」

ガヴ「わかってるよ、良し学校行くか」

サターニャ「め、珍しいわね…ガヴリールから学校行くなんて言うなんて」

ガヴ「うっさいなー」

ラフィエル「あ、あのガヴちゃん」

ガヴ「ん？」

ラフィエル「明日から……ここで朝ごはんを頂いてもよろしいでしょうか？」

ガヴ「ん～別に良いよ」

ラフィエル「ありがとうございます！！」

サターニャ「ちょっ！ずるい！私も！」

ガヴ「はいはい別に良いから早く学校に行くぞ」

それから金曜日までみんなで楽しく騒いで何時もの日常を歩んだ

ガヴ「後2日かぁ日曜日までの命か……」

ガヴ「うん……楽しかった……」

ガヴ「もっとみんなと一緒に居たかったなぁ……」

ガヴ「ん？ラフィエルからライン？」

ラフィエル『今日みんなでガヴちゃんのお家に泊まりに行ってもいいですか？』

ガヴ「…………『いいよ、でも今日だけだぞ？』」

ラフィエル『ありがとうございます！！』

ガヴ「ラフィエルのやつ……気をきかしてくれたんだろうな……」

ピーンポーン♪

ガヴ「おっ、早いなもう来たのか」

サターニャ「なはははは！このサタニキア様が一番最初よ！！」

ガヴ「だからうるさいって」ガン！

サターニャ「いたっ！痛いわね！」

ガヴ「あんまりうるさくすると家に入れないぞ？」

サターニャ「あぁ！ごめんごめん！！閉めないで！」

ガヴ「はいはい、いらっしゃい」

ガヴ「てか、お前本当に早いな、ラフィエルからラインきて10分もたってないぞ」

サターニャ「そ、その友達の家に泊まりにくるの……初めてで……」モジモジ////

ガヴ「ふーん」

サターニャ「ちょっと！もっと興味持ちなさいよ！」

ピーンポーン♪

ガヴ「おっきた」

サターニャ「無視しないでよ！！」

ガヴ「はいはい、後で相手してやるから」

ヴィーネ「お邪魔しまーす」ラフィエル「お邪魔します♪」

ガヴ「おっ、二人とも同時に来たの？」

ラフィエル「偶々そこでヴィーネさんと会ったんですよ♪」

ガヴ「ふーんいらっしゃい」

サターニャ「みんな集まったわね！！」

ヴィーネ「あれ？サターニャもう来てたの？」

ラフィエル「サターニャさん今晩は♪」

サターニャ「みんな集まったしこれをやるわよ！」

デデーン！天使と悪魔人生ゲーム！！！

ガヴ「何だこの胡散臭いの」

サターニャ「魔界通販で買ったのよ！」

サターニャ「さぁみんなで勝負よ！」

一時間後

ガヴ「2.3.4はい私の勝ちー」

サターニャ「なっ！！」

ラフィエル「1.2.3私も上がりです♪」

サターニャ「ななな！！」

ヴィーネ「5.6私も上がりよ」

サターニャ「ああ！もう！！私の負けよ！」

ガヴ「サターニャ罰ゲームな」

サターニャ「そんなの聞いてないわよ！」

更に3時間後

ガヴ「ふぁああ……そろそろ眠いな」

ラフィエル「そろそろ寝ましょうか♪」

サターニャ「うぅ…結局一回も勝てなかった……」

ヴィーネ「サターニャ弱すぎでしょ……」

サターニャ「うっさいわね！！」

ラフィエル「まぁまぁサターニャさん明日もお泊まりして明日勝てば良いじゃないですか♪」

ガヴ「ちょ、ラフィエル明日は……」

サターニャ「えっ！！明日もお泊まりして良いの！！」キラキラ☆

ガヴ「いや、その……」

サターニャ「だめ……なの……」ウルウル

ガヴ「はぁ……仕方ねぇな……」

ガヴ「おい、ラフィ覚えろよ」

ラフィエル「はい♪一生……一生忘れませんよ……」

ガヴ「はぁ……」

ラフィエル「ガヴちゃん…今日一緒に寝ましょう♪」

ガヴ「えーやだよ、暑いし」

サターニャ「私も一緒にねる！」

ヴィーネ「私も入るわ」

ガヴ「ちょ、ヴィーネまで…」

ガヴ「はぁ…仕方ねぇな」

ガヴ「おやすみ」

「「「おやすみなさーい」」」

土曜日（ラスト一日）

みんなで買い物に行きゲームセンターで勝負をしたり笑いあった

ガヴ「あぁー！楽しかった！！」

サターニャ「そうね！一回も勝てなかったけどね！！」

ヴィーネ「本当に弱いわねサターニャ…」

ラフィエル「うふふ、楽しかったですね」

ガヴ「うん……本当に楽しかった……」

ラフィエル「はい……」

ヴィーネ「ん？どうかしたの二人とも？」

ガヴ「いんや、何もないよ」

ヴィーネ「そう？」

ガヴ「ほら！サターニャ落ち込んでないで今日も泊まるんだから家で勝負するぞ」

サターニャ「ほんと！！やった！！昨日こそ勝つわよ！」

ヴィーネ「もう、サターニャったら」

ラフィエル「さっ、早くガヴちゃんの家に行きましょう！」

ガヴ「あはは！今日も私の勝ちだな！」

サターニャ「むきー！！何で勝てないのよ！！」

ヴィーネ「ちょっとガヴ…手加減してあげなさいよ」

ラフィエル「…………」

ヴィーネ「ラフィエル？どうしたのそんなに静かにして？」

ラフィエル「いえ……何も……何もないです……」

ガヴ「ラフィエル…ちょっとこっち来て」

ラフィエル「はい……？」

ガヴ「いつもイタズラされてるからお返しだ」ギュー

ラフィエル「ちょ、ガヴちゃん///」

ガヴ「今までありがとうな」ﾎﾞｿ　

ラフィエル「はい……」ギュー

ガヴ「それじゃあもう暗いし寝るぞ」

ヴィーネ「はーい」

サターニャ「うぅ、次こそは次こそは絶対……」

ラフィエル「はい♪」

日曜日（最期の日）

ガヴ「今日は用事があって遊べないから、今日は帰ってもらって良いか？」

ガヴ「ん、よしみんな帰ったな」

ガヴ「さーて……最期の……」

ガヴ「氏ぬ前の……準備でもしようかな……」

ガヴ「んっ、こんなもんかな」

ガヴ「本当に……楽しかったな……」

ガヴ「本当に…………」

ガヴ「……………………………」

ガヴ「ははっ、氏ぬってわかってても………」

ガヴ「怖いな………」

ガヴ「もっと……沢山生きたかったな……」

ガヴ「やだよぉ……氏にたく無いよ……」

ガヴ「もっともっとみんなと一緒に居たかった……」

ガヴ「………でも、みんなのおかげで悔いなく行けるかな……」

ガヴ「うっ……」

ガヴ「あれ……力が……入らないや……」

ガヴ「もう……時間か………」

ガヴ「みんな……ありがとうな………だい…好きだよ………」

ガヴ「…………………………」

ガヴ「…………………………………………………」

ピーンポーン♪

ヴィーネ「ちょっと！ガヴ！！もう！遅刻するわよ！！」

ヴィーネ「はぁ……合鍵ではいるわよー」

ガチャ

ヴィーネ「ちょっとガヴ、こんな所で寝てると風邪ひくわよ……」

ヴィーネ「………ガヴ？」

ヴィーネ「ちょっと！！ガヴ！？！？」

ヴィーネ「やだ……ガヴ！！起きてよ！！ガヴ！！！」

ヴィーネ「…………そ、そんな……」

ヴィーネ「ガヴ…………ら、ラフィエルに電話しなくちゃ！！ラフィエルならきっと！！」

ラフィエル「もう……無理ですよ……」

ヴィーネ「ら、ラフィエル！！！ガヴがガヴが！！！」

ラフィエル「ヴィーネさん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ラフィエル「ガヴちゃんは………もう、氏にました………」

ヴィーネ「えっ………」

ヴィーネ「何で！どうして！？」

ラフィエル「…………」

ヴィーネ「どうしてこうなるって知ってて助けなかったよ！！」

ラフィエル「出来るわけないじゃ無いですか！！！！！」

ヴィーネ「ﾋﾞｸｯ！………ラフィ？」

ラフィエル「ガヴちゃんは………氏ぬのをわかって居ました」

ヴィーネ「なら……何で……」

ラフィエル「生きるためにはヴィーネさんとサターニャさんを………殺さなければ行けなかったんです」

ヴィーネ「えっ……」

ラフィエル「でも…ガヴちゃんはこう言いました」

ラフィエル「『私はそんな事しない、大事な友達を頃す事何て出来ない』」

ラフィエル「そう……言いました」

ヴィーネ「何で、何で黙って居たのよ！」

ラフィエル「ガヴちゃんの……お願いだからです……」

ヴィーネ「……そんな………」

ピーンポーン♪

サターニャ「ガヴー！お邪魔するわよー」

サターニャ「ちょっとあんた達そんな所で何してるの？」

ラフィエル「…………」

ヴィーネ「…………」

サターニャ「……ガヴ……？」

サターニャ「あれ……どうしたの？ねぇガヴ！！」

ラフィエル「サターニャさん……聞いてください……」

ラフィエル「ガヴちゃんは………氏にました」

サターニャ「えっ………」

サターニャ「じょ、冗談よね？ねぇヴィーネ？」

ヴィーネ「………」ﾌﾙﾌﾙ

サターニャ「そんな……ガヴ……リール？」

サターニャ「いや、いやよ……そんな……」

サターニャ「いやよ………」ポロポロ

ラフィエル「サターニャ……さん泣かないで……くだ……さい………」ポロポロ

ヴィーネ「……………」ポロポロ

ガヴリールからの手紙

『ヴィーネへ
いつもだらしない私の世話を焼いてくれてありがとうな、何だかんだで甘やかせてくれるヴィーネが私は大好きだよ、ありがとうなヴィーネ、恥ずかしいから面と向かって言えないけど大好きだよ私の親友バイバイ』

『サターニャへ
最初の頃はうざいなって思ってたけど、だんだん一緒に居るのが楽しかったよ、いつもいつも勝負勝負って突っかかって来るけど楽しかったよ、ありがとうな、恥ずかしくて手紙にするけどお前の事は親友だと思ってるよ、じゃあな』

『ラフィへ
お前には世話になったよ、ごめんなキツイ役目をさせてしまって、思い返せば迷惑をかけてばっかりだったな、いつもありがとう、大好きな親友』

終わり