1: 2012/03/27(火) 19:10:43.75 ID:EijoCdt50
小椋「……はい、これ」
恒一「ありがとう!今日は水玉模様のパンツだね……はい、2000円」
小椋「ん……あのさ」
恒一「?」
小椋「わ、私と付き合ったら……その……」
恒一「小椋さん……?」
小椋「な、なんでもない……私のパンツ、そんなに良いの?」
恒一「うん、小椋さんのパンツは絶品だね」
小椋「へ、へぇー……それじゃ私、行くから」
恒一「気を付けてね、小椋さん」
5: 2012/03/27(火) 19:14:27.55 ID:EijoCdt50
小椋「…………」
小椋「ノーパンってスースーするから嫌いなんだよね……」
小椋「はぁ……なにやってんだろ……」
小椋(最初に「パンツを売ってくれ」って言われたのは驚いたけど……今じゃ慣れたって言うか)
小椋(こうして私のパンツを、その……おかずにしてくれてたら……)
小椋(榊原君も私の事を意識してくれるかな……)
小椋(……って、兄貴の工口ゲーじゃあるまいし)
小椋「はぁ……」
小椋「榊原君……」
7: 2012/03/27(火) 19:17:56.18 ID:EijoCdt50
―榊原家―
恒一「さて、今日のおかずは小椋さんのパンツだ……」
恒一「…………」
恒一「…………」クンクン
恒一「…………」スハースハー
恒一「……うん、とてもブレンドな香りだ」
恒一「さて……」
ボロン
――――
―――
――
恒一「さて、今日のおかずは小椋さんのパンツだ……」
恒一「…………」
恒一「…………」クンクン
恒一「…………」スハースハー
恒一「……うん、とてもブレンドな香りだ」
恒一「さて……」
ボロン
――――
―――
――
10: 2012/03/27(火) 19:23:02.39 ID:EijoCdt50
恒一「あ……おはよう!小椋さん」
小椋「わっ!さ、榊原君か……」
恒一「歩いてる小椋さんを見掛けたから、声掛けようかなって……迷惑だった?」
小椋「め、迷惑じゃないって……ただ驚いただけ……」
恒一「そっか……良かった」
小椋(……はぁ、こういう所だと普通なんだけどなぁ)ジー
恒一「……?」
恒一「どうしたの?僕の顔なんて見て……」
小椋「……なんでもない、急ごー」
恒一「あっ!待ってよ!小椋さん」
13: 2012/03/27(火) 19:27:31.26 ID:EijoCdt50
恒一「もう、どうして急に走るかなぁ……」
小椋「どうしてだろうねー」
恒一「小さいのに速いんだから……」
小椋「……なんか言った?」ギロッ
恒一「な、なんでもないです……」
小椋「私は小さく無い、平均」
恒一「そ、そうだね……小椋さんは平均だよ」
小椋「さっさと教室に向かいましょう」
恒一「あ、うん……そういえば、部活は?」
小椋「今日の朝練は無いの」
17: 2012/03/27(火) 19:34:12.65 ID:EijoCdt50
小椋(こうして傍から見られると、普通の良き友達……)
小椋(こ、こここ恋人っぽい?ていうか彼氏彼女の?関係に見られるんだろうけど……)
小椋(……パンツを売買する関係…なんて、誰も思わないよね)
恒一「それで中尾君がスクール水着で校庭走り回って――――…」
小椋(楽しいんだけどなぁ……)
小椋(やっぱり下着を売るなんて断っておいた方が良かったかな……)
小椋(……いや、でも売らなかったらこの関係も築けなかったよねー)
恒一「小椋さん?」
小椋「…………」
恒一「?」
21: 2012/03/27(火) 19:39:00.08 ID:EijoCdt50
ガラッ
勅使河原「お?今日は小椋と一緒か」
恒一「…僕が毎日女の子を連れ回してるみたいに言わないでよ」
勅使河原「ずりーぞサカキ!」
小椋「はいはい、邪魔だから」
勅使河原「くっそー!どうして俺に彼女が出来ないんだよー!!」
小椋(や、やっぱ私達、彼氏彼女の関係に見えるのかな……)
赤沢「おはよう、恒一君」
恒一「あ、赤沢さんおはよう」
赤沢「由美と一緒なんて、めずらしいわね」
恒一「通学路でたまたま会っただけだよ……ね?小椋さん」
小椋「……………まぁ、わかってたけど」ボソッ
24: 2012/03/27(火) 19:44:46.16 ID:EijoCdt50
中尾「必殺!中尾スクリュゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」
勅使河原「あぐっ!テメーまた新しいプロレス技考えたのか!」
恒一「あははは!」 鳴「……エクセレント、中尾スクリュー」
望月「あ、危ないって……」
赤沢「はぁ……馬鹿ばかりなんだから……」
小椋(……榊原君)
小椋(……榊原恒一君)
小椋「……恒一、君」
綾野「こういっちゃんがどうしたの?」
小椋「き、きゃぁ!?急に出て来ないでよ!!」
綾野「ひどい……」
29: 2012/03/27(火) 19:56:31.80 ID:EijoCdt50
綾野「はは~ん、ひょっとして恋のお悩みとか?」
小椋「違う」
綾野「隠さなくってもいいんだよ~?」
小椋「違うから……」
綾野「ずばり、こういっちゃんですね!」
小椋「なんで丸メガネ持ってるのよ……」
綾野「こういっちゃん格好良いもんね~」
小椋「もう…………」
綾野「ま、友人だし応援してあげるけど……私もライバルだよ?」
小椋「はいはい……」
30: 2012/03/27(火) 20:00:34.27 ID:EijoCdt50
小椋(ライバル……なーんて、言われてもなぁ……)
小椋(私達は…その、夜のおかずを渡す仲までなってるわけだし……)
小椋(……皆より、少しリードしてるの……?)
小椋「あぁー……もう、なんだよこれ……」
綾野「?」
小椋「……」グテー
―――――
―――
――
32: 2012/03/27(火) 20:06:20.28 ID:EijoCdt50
小椋「…………」
綾野「身長の伸ばし方特集……胸囲ビックバン……なんてもん読んでるの」
小椋「なぁっ!?ち、違うから……」
綾野「ていうか由美さ、最近急に女の子っぽくなったよねー」
小椋「わ、悪いの?」
綾野「いやいや……こういっちゃーん!!!」
小椋「わっ!ば、馬鹿……」ガサガサ
恒一「…どうしたの?」
綾野「こういっちゃんさ、由美の体どう思う?」
小椋(ストレートに聞きすぎ……!)
恒一「そうだね……小さくて小動物みたいで可愛い、かな?」
綾野「……だってさ、キャピキャピ由美ちゃん」
小椋「……そ、そう」
35: 2012/03/27(火) 20:13:39.16 ID:EijoCdt50
恒一「?」
小椋「もういいよ、あっち行って」
恒一「あ、うん……」
「……ナンダッテ?」 「サァ、ソレヨリナカオクンノ……」
綾野「……愛しの彼に、やけに冷たいね」
小椋「い、愛しの彼って……付き合ってないんだけど」
綾野「知ってる知ってる、由美が素直になれる訳ないしね」
小椋「………喧嘩売ってんの?」
キーンコーry
綾野「ま、こういっちゃんは倍率高いから頑張る事ね」
小椋「………うん」
――――――
―――
―
40: 2012/03/27(火) 20:21:36.24 ID:EijoCdt50
小椋「……やっと学校終わったー」
小椋「……………」
小椋「………素直になる、か」
小椋「………で、でででーとに、誘ってみるとか……?」
小椋「いや、でも……デートなんて……」
小椋「……部活、行こう」
小椋(デートか……)チラッ
多々良「そ、それでね?昨日のレースなんだけど―――――」
恒一「そ、そっか……僕にはまだ難しいや」
小椋(……)ムッ
47: 2012/03/27(火) 20:42:50.95 ID:EijoCdt50
小椋「………」
小椋(………部活、行こう)
多々良「あと中尾スライスって馬が…」
恒一「わ、わかった!もうわかったって…」
小椋(はぁ……そうだよ)
小椋(私達は所詮、下着を売る仲なんだから……)
小椋(……さっきまでデートとか考えてた私が、馬鹿みたい)
――――――
――――
――
51: 2012/03/27(火) 20:49:15.30 ID:EijoCdt50
小椋「ただいまー、と……」
敦志「………」
小椋「…………居たんだ」
敦志「……居ちゃ悪いか」
小椋「あっ、そう……いつまで引き籠ってるんだよ?」
敦志「明日から本気出す」
小椋「氏ね」
敦志「いやいや、俺バイト決まったんだよ」
小椋「はぁ……?兄貴がバイトなんてできるわけないじゃん」
敦志「はん、今までパワー溜めてたんだよ……いつまでもこうして居られないしな」
小椋(いつまでもこうして居られない……か)
小椋(そうだよね……榊原君も、このままだと誰かに……)
55: 2012/03/27(火) 20:55:53.40 ID:EijoCdt50
敦志「ていうか、履歴書買いに行く途中に見ちゃったんだよねー」
小椋(あぁ、居ないと思ったら履歴書買いに行ってたんだこいつ……)
小椋「何を?」
敦志「お前が男と歩いてる所、あのイケメン彼氏?」
小椋「彼氏じゃないっつーの、ウザい」
敦志「へぇー、早くしないと取られちまうぞ?イケメンだし」
小椋「馬鹿みたい……じゃ、部屋に行くから」
敦志「…………」
敦志「……俺みたいに、なるんじゃねーぞ」
敦志「…うし!明日からバイトだし色々準備すんぞ!!」
57: 2012/03/27(火) 21:00:40.00 ID:EijoCdt50
小椋「…………」
小椋「……榊原君」
小椋「榊原、恒一君……」
小椋「恒一君……」
小椋「…………」
小椋「重症、かも……」
小椋「……榊原君、私以外の女の子からも下着買ってるのかな」
小椋「……………」
小椋「…ま、関係無いか……榊原君は私の彼氏じゃないんだし……」
小椋「彼氏、じゃ……」
小椋「…………胸がモヤモヤするなぁ、くそー」
60: 2012/03/27(火) 21:05:51.02 ID:EijoCdt50
―次の日―
小椋「……あんまり眠れなかった」
小椋「……」キョロキョロ
小椋「……そろそろ、かな?」
恒一「……」
小椋「しゃ、榊原君…おはよう……」
恒一「…しゃかきばら?」
小椋「あ、いや……ちょっと今日熱い牛乳飲んで……」
小椋(な、なに緊張して噛んでるのよ……あぁもう!綾野と兄貴のせいだ!!)
恒一「……ぷっ、あはははは!!!おはよう、小椋さん」
小椋「あ、うん……おはよ……///」
61: 2012/03/27(火) 21:10:14.19 ID:EijoCdt50
恒一「……元気無いけど、何かあったの?」
小椋「……別に」ツーン
恒一「?」
小椋「そ…それより!あのさ、今日、部活休みなんだけど……」
恒一「へぇー、部活休みなの?」
小椋「うん……で、」
恒一「……で?」
小椋「で……でー……」
恒一「…………」
小椋「………………」
恒一「?」
小椋「………や、やっぱ…なんでも、ない」
63: 2012/03/27(火) 21:14:54.89 ID:EijoCdt50
―――――――
――――
――
小椋「…………」
綾野「……どうしたの?机に伏せちゃって」
小椋「……なんでもない」
綾野「……生理?」
小椋「違う……」チラッ
中尾「えー、それじゃ次は…靴下を履き間違えてオロオロする三神先生のマネ」
勅使河原「ぶわっはっはっ!なんだよそれ!」
恒一「細かすぎて伝わらないね…」 鳴「……」 赤沢「……」
望月「……中尾君」
小椋「はぁ…………」
68: 2012/03/27(火) 21:22:18.81 ID:EijoCdt50
小椋「はぁ……やっと学校終わった……」
恒一「小椋さん」
小椋「榊原君……どうしたの?あ、もしかして…」
恒一「ち、違うって……今日さ、暇なんだよね?」
小椋「まぁ、うん……」
恒一「良かったら僕の家に来ない?」
小椋「……」
恒一「お、小椋さん?」
小椋「……え?」
恒一「小椋さんが良かったら、僕の家で遊ばないかな?」
小椋「……あ、え?」
72: 2012/03/27(火) 21:28:45.66 ID:EijoCdt50
――――――
――――
――
小椋(落ち着け……落ち着くのよ、私……)
小椋(私は今、榊原君の家に居るわ……!)
小椋(しかも榊原君の部屋……)キョロキョロ
小椋(放課後に誘われたんだけど、どどどどうしよう……)
恒一「小椋さん?なにか…」
小椋「な、なんでもない!こ、ここが榊原君の部屋なんだ……」
恒一「うん……小椋さんと一緒にこれ見たかったんだ」
小椋「……ビデオ……Another……?」
恒一「うん、ホラー映画」
小椋「……!ほ、ホラーかー……」
73: 2012/03/27(火) 21:33:06.40 ID:EijoCdt50
『氏者を氏に返せぇええええ!』
小椋「……」ブルブル
恒一「ご、ごめん…苦手だったかな……?」
小椋「あ、大丈夫……」
『兄貴の仇ー!!』
小椋「……」ビクッ
恒一「この映画、僕の好きなホラー映画なんだ」
小椋「榊原君、怖いの…ホラー映画が好きなんだ……」
恒一「うん、映画も本もどっちも好きだよ」
小椋「ふ、ふーん……」
77: 2012/03/27(火) 21:38:53.21 ID:EijoCdt50
『色褪せていくー フィルムのようにー』
小椋(こ、怖かった……でも)
小椋「中々面白かったよ」
恒一「良かった……」
小椋「ブリッ氏は少しやりすぎなんじゃない?」
恒一「はは、確かにそうかもね」
恒一「……最近さ、小椋さん悩んでるように見えたから」
小椋「え……?」
恒一「その、元気になったかな?」
小椋「榊原君…………ホラー映画をチョイスするのはどうかと思うけど」
恒一「ご、ごめん……でもホラー映画くらいしか持って無くて……」
84: 2012/03/27(火) 21:44:55.49 ID:EijoCdt50
小椋「……下着を売った事が原因で悩んでた、とか考えなかったの?」
恒一「あ、うん……ごめん……」
小椋「変O」
恒一「う……今日はやけにトゲトゲしてるね……」
小椋「……でも、ありがと」
恒一「!……うん、小椋さんが元気になったし良かった良かった」
恒一「あ、僕麦茶持ってくるね」
ガラッ バタン
小椋「……はぁ、怖かった」
小椋「……あれ、なんだろうこれ」
ピラーン
小椋「……この下着……私のじゃない……」
90: 2012/03/27(火) 21:50:58.05 ID:EijoCdt50
小椋「…………」
恒一「おまたせ…麦茶だけどいいよね、って遅いか」
小椋「……榊原君」
恒一「ん?」
小椋「これ、何?」
恒一「あぁ、多々良さんの………」
小椋「へぇ……多々良さんのなんだ」
恒一「…………」ダラダラ
小椋「…………」
97: 2012/03/27(火) 21:57:41.26 ID:EijoCdt50
小椋「ま、私には関係無いよね……榊原君の彼女じゃねえし……」
恒一「……ごめんなさい」
小椋「どうして謝るの?私は榊原君の彼女じゃないんだし、誰の下着を持ってたって関係無い訳で」
恒一「……はい」
小椋「……」
恒一「……」
小椋「ねぇ、私ので今してよ」
恒一「え……?」
小椋「なに?出来ないの?皆に教えちゃおうかな、榊原君が女の子の下着買ってるって話」
恒一「で、でも小椋さんが目の前に……」
小椋「……」
恒一「し、します……」
101: 2012/03/27(火) 22:05:03.06 ID:EijoCdt50
恒一「はぁ……はぁ……」クンカクンカ シコシコ
小椋「うわ……本当にしてるし……これ、皆が見たら幻滅しちゃうよね」
恒一「そ、そんなっ……約束が……」
小椋「手を止めない」
恒一「は、はい……」シコシコ
小椋「『もう多々良さんの下着は買いません』…はい、復唱」
恒一「…も、もう多々良さんの下着は買いません……」シコシコ
小椋「……」
――――――
――――
――
恒一「……」
小椋「とりあえず、写真撮っておいたから……次、買ったらこれを皆にばら撒くからね?」
恒一「は、はい……」
104: 2012/03/27(火) 22:10:17.15 ID:EijoCdt50
小椋「はぁ……私だけだと思ったのに……」
恒一「え?」
小椋「なんでもないっ!多々良さんの下着は私が処分しておくから」
恒一「そ、そんな……!」
小椋「あ?」
恒一「あ、いや……なんでもないです」
小椋「と、とにかく!今日で懲りたら二度と下着を買わない事!」
小椋「あと、他の人の下着とか持ってたら今のうちだからね?」
恒一「い、いや……持ってないよ、小椋さんのパンツ3枚と多々良さんのパンツ1枚だけ」
小椋「……ならいいけど」
107: 2012/03/27(火) 22:16:56.15 ID:EijoCdt50
恒一「お詫びに僕のパンツ要る?」スルッ
小椋「い、要らないから脱ぐな!!」
恒一「ごふっ!!」
小椋「まったく……お、お詫びならさ……」
恒一「うん?」
小椋「こ、今度の日曜日に……わ、私をどこかに連れてってよ」
恒一「日曜日……うん、いいよ」
小椋「ほ、ほんと?」
恒一「うん……それで許してくれるなら、日曜日遊園地にでも行こうか」
小椋「……わ、わかった」
小椋(やったやった!デートだよね!これ!)
112: 2012/03/27(火) 22:24:06.38 ID:EijoCdt50
―日曜日―
小椋「……お、おまたせ」
恒一「あ、小椋さん……私服の小椋さんってなんか新鮮だね」
小椋「そ、そうかな……変じゃない?」
恒一「あはは、可愛いから大丈夫だよ……それじゃ、いこっか」
小椋「あ、うん……」
―――――――
――――
――
113: 2012/03/27(火) 22:29:01.77 ID:EijoCdt50
小椋「遊園地なんて何年振りだろ……」
恒一「僕も久しぶりにだからちょっと楽しみだったんだ」
「ハハッ!夢の遊園地へようこそ!今日は楽しんでいってね!」
小椋「か、可愛い……」
恒一「マスコットキャラクターだね…名前は……杉ッキーだってさ」
小椋「杉ッキー……」
「ハハッ!爆発しろ!」
恒一「それじゃー中に入ろうか」
小椋「お、おー……」
小椋(は、恥ずかしいな……やっぱり……)
114: 2012/03/27(火) 22:35:09.61 ID:EijoCdt50
恒一「どれから乗る?」
小椋「ん……どれでもいいよ」
恒一「じゃーコーヒーカップなんてどう?」
――――――
――――
――
小椋「ちょ、ちょっと……早く回しすぎ……」
恒一「あっはっはっは、それ!」
小椋「そ、そんな早く回すと目が……」フラ
恒一「あ、大丈夫……?」
小椋「……なーんて、隙アリ!」
恒一「わっ!やったな小椋さん!」
118: 2012/03/27(火) 22:40:23.95 ID:EijoCdt50
恒一「いやー、遊んだね……」
小椋「もう少しアトラクション増えてもいいのに……」
恒一「……まぁ田舎だし、仕方ないんじゃないかな」
小椋「でも、結構乗り尽くしちゃったんじゃない?」
恒一「そうだね……最後はあれにでも乗って帰ろうか」
―――――
―――
―
小椋「……綺麗」
恒一「すごいね……街が夕焼けで赤く染まってる……」
小椋「……うん」
122: 2012/03/27(火) 22:46:09.11 ID:EijoCdt50
小椋(……今しかチャンスは無い)
小椋(ここで言わなかったら……絶対後悔する……!)
小椋「さ、榊原君」
恒一「ん?」
小椋「あ、あのね……私、好きな人がいるんだ」
恒一「へぇー、そうなんだ……」ボーッ
小椋「『そうなんだ』って……もう少しなんかリアクション無いの?」
恒一「ははは、ごめんごめん…それで?」
小椋「その人、すごい変Oなんだけど……人のパンツ買うし」
小椋「だけど、なんていうかその……私は、その人の事が好きなんだよね」
小椋「その人モテるし、誰かに取られちゃうんじゃないかって毎日心配で……」
小椋「……こ、恒一君……好きです」
131: 2012/03/27(火) 22:52:20.59 ID:EijoCdt50
恒一「小椋さん……」
小椋「だから、私と付き合って…くださ、ぃ……」
恒一「…………」
恒一「……僕も、小椋さんの事が好きだよ」
小椋「……う、うん」
恒一「僕も好きだから……だから、僕と付き合って下さい」
小椋「…………」ホロッ
恒一「お、小椋さん!?」
小椋「ご、ごめん……なんか、嬉しくて涙が出てきちゃって……ひっぐ」
恒一「大袈裟だなぁ……これからもよろしくね、由美」
小椋「あ……///」
チュッ
140: 2012/03/27(火) 22:56:40.78 ID:EijoCdt50
―次の日―
ガラッ
恒一「おはよう、皆」
小椋「お、おはよう……」
勅使河原「おはよーサカキ……って、どうして手なんて繋いでるんだ?」
勅使河原「まさか、お前……!」
恒一「あはは、そのまさかなんだよね……」
勅使河原「さ、サカキー!お前、裏切ったなー!」
小椋「はいはい、そこどきなさいよ」
赤沢「……」ポカーン
鳴「……」ポカーン
中尾「赤沢……俺の胸、貸すぜ?」
赤沢「氏ね」
中尾「……」ビクンビクン
148: 2012/03/27(火) 22:59:41.47 ID:EijoCdt50
多々良「さ、榊原君!私が好きだったんじゃ……」
小椋「……言っておくけど、アンタなんかに負けないわよ?下着売りの多々良ッティ」
多々良「なっ、どうしてそれを……!」
恒一「ちょ、ちょっと……」
綾野「いやー、由美に負けちゃったなぁ……」
小椋「ふふっ……これからもよろしくね、恒一君」
――――――いつかまた、遊園地に行こうね。
END
151: 2012/03/27(火) 23:00:59.70 ID:s08rgA200
乙!
いいSSだった
いいSSだった
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります