1: 2012/03/27(火) 18:59:17.32 ID:G7oyIAz40
セシリア「…こんなのおかしいですわ!」

セシリア「マッサージとキャノンボール・ファストの一件以来、一夏さんとの関係が更に深まったと感じましたのに…!
     どうして私に気持ちを傾けてくださらないのですの!?」

セシリア「サイレント・ゼフィルス襲撃以降、私自身もパワーアップして…
      一夏さんのお傍でお役にたてると思いましたのに…!」

セシリア「でも、タッグトーナメントでペアに選ばれなかったばかりか、
      生徒会長の妹という強力なライバルまで出現してしまいますし…」

セシリア「しかも最近…ますます篠ノ之さんが積極的になっていらっしゃるようですし…」

セシリア「このままではまずいですわ…! 事態は急を要します!
      私は一気に一夏さんとの距離を縮める必要があると判断しますわ!!」

セシリア「そのために必要なのは…>>5ですわ!!」
IS<インフィニット・ストラトス>(8) (サンデーGXコミックス)
5: 2012/03/27(火) 19:01:03.69 ID:fJRM1h7a0
ライフルで狙撃

6: 2012/03/27(火) 19:05:12.34 ID:G7oyIAz40
セシリア「そう! このイギリス代表候補生である名手の私が!」

セシリア「恋に焦がれる乙女を救うキューピッドが放つ弓矢のごとく…一夏さんのハートを射止めることが必要です!」

セシリア「…キューピッドとはちょっと違いますわね。
     わ、私は今から、一夏さんのハートを求める狩人ですわ!」

セシリア「ふふふ…貴族の嗜みには狩りもございましてよ…。
     私ご自慢の銃裁き、一夏さんに篤とご堪能させて…」

セシリア「…銃?」

セシリア「―――!」ピコーン

セシリア「これですわ!」

………
……

7: 2012/03/27(火) 19:08:35.91 ID:G7oyIAz40
《その日の放課後》

セシリア「一夏さーん!」タッタッタ

一夏「おぉセシリア。どうかしたのか?」

セシリア「大した用事ではないのですが…今から空いてますか?」

一夏「あぁ。楯無さんからたまには身体を休ませろって言われてたからな。
   今日はのんびりと過ごそうと思ってたんだ」

セシリア「そ、そうですか…あ、あの、休まれるのにこんなことを言うのも何ですが…今から特訓なさいません?」

一夏「お、いいな。そういえばセシリアとは久しくやってないしな」

セシリア「は、はい! ではアリーナへ急ぎましょう!」

………
……

9: 2012/03/27(火) 19:14:56.63 ID:G7oyIAz40
《第3アリーナ》

一夏「よし。じゃあ久しぶりに実践訓練といくか」

セシリア「あ、お待ちになってください。今日は私から、射撃武器についての特性を伝授しようと思いますの」

一夏「へ?」

セシリア「一夏さん雪羅を発現させてから、射撃装備まで扱えるようになりましたが…
      やはり私から言わせれば、まだまだ扱いが粗いですわ」

一夏「そ、そうか? うーむ…まぁ銃の名手のセシリアが言うんだから、そうなんだろうな」

セシリア「はい。ですから、今日は私が一夏さんに対して射撃の何たるかを、その身をもって知っていただきます」

一夏「そういうことか。そりゃ助かるな。お願いするよ」

セシリア「は、はい!」

10: 2012/03/27(火) 19:18:13.65 ID:G7oyIAz40
セシリア(ふふふ…まさに私の計算どおりですわ! 自然に、一夏さんとこうして2人きりに…!)

一夏「おーい、セシリアー?」

セシリア(はッ…!? う、うかれてばかりではいけませんわ! ちゃんと訓練はしませんと!)

セシリア「では手始めに、私が撃つのでそれをかわすか防いでみてくださいな」

一夏「うお…い、いきなりスパルタだな…」

セシリア「一夏さんには理論的なことは向かないことは分かってますので…。
     多少手荒いですが、身体で覚えてもらいますわ」

一夏「お、おう…」

セシリア「ちゃんと撃つべきポイントは宣言しますから、ご安心ください。では、構えて」ジャキッ

一夏「分かった」

セシリア「では…>>13を狙います!!」


※コンマ判定
安価レスのコンマが偶数ならクリティカルヒット
奇数なら外れる、もしくは防御される

13: 2012/03/27(火) 19:20:44.14 ID:sq6RDQjZ0

14: 2012/03/27(火) 19:21:27.33 ID:XOq2NUL90
氏亡確認

17: 2012/03/27(火) 19:25:16.33 ID:G7oyIAz40
セシリア「では…行きます!!」


バシュッ!!


一夏「あれ…? 頭って言ったのに狙いは心臓!? 外したなセシリ―――」ジャキッ

セシリア「甘いですわ!!」

グイン

一夏「なッ!? き、軌道が―――」


チュドーン!!


セシリア「ふふふ…私を以前の私とお思いにならない方がよろしくてよ!
     レーザーの屈曲射撃も、この通りお手の物ですわ!!」

セシリア「と、こんな感じで…射撃武器も適応が高まれば、さらに攻撃の幅が広がりますわ。一夏さんも――」

一夏「」チーン

セシリア「い、一夏さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!??」

………
……

20: 2012/03/27(火) 19:28:22.92 ID:G7oyIAz40
《保健室》

千冬「…まったくこのバカは。油断してるからだ」

セシリア「も、申し訳ありません、織斑先生!!」

千冬「いや、オルコットに非はない。見誤ったこいつの責任だ」

セシリア「そ、そうは言いましても…それより、一夏さんは!?」

千冬「……」

千冬「織斑は…」

>>24

1.ただのかすり傷
2.ちょっとヤバイかもしれない(具体的な容態の度合いを指定)

24: 2012/03/27(火) 19:29:30.86 ID:UQhn0eGF0
2 二度と起きないかもしれない

30: 2012/03/27(火) 19:33:41.11 ID:bl44Lkw30
ISの訓練ってこわいんだな

32: 2012/03/27(火) 19:33:59.18 ID:G7oyIAz40
セシリア「え…」

千冬「……」

セシリア「そ、そんな…嘘、ですわよ、ね…?」

千冬「…本当だ。傷自体は大したことないんだが…脊髄に負担がかかりすぎてな」

セシリア「だ、だって! 白式には、生体再生機能があるはずではありませんの!?」

千冬「落ち着け。あくまで『起きないかもしれない』という可能性の話だ」

千冬「…神経系の損傷となれば問題はかなりデリケートだ。
   いくら生体再生が可能とはいえ、治る見込みがあるとは限らん」

セシリア「あ、あぁ……そんな…そんなぁ…」

千冬「…悲観するな。何度も言うが、可能性の話だ。そういうこともあるかもしれない、という覚悟をしておけ」

セシリア「一夏さん…ごめんなさい…う、うぅ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

………
……

35: 2012/03/27(火) 19:39:46.09 ID:G7oyIAz40
《数日後》

 織斑一夏は、IS学園とは別の国立病院に搬送された…。
 己の贖罪からか、セシリア・オルコットは毎日一夏の病室に訪れた。

ガララッ

セシリア「…お邪魔しますわ」

一夏「おぉセシリア。毎日悪いな」

セシリア「…いえ」

一夏「…元気、出してくれよ。これは事故だったんだろ?」

セシリア「でも…でもぉ…!」

一夏「まぁ治る可能性はゼロじゃないんだから。俺を誰だと思ってるんだ?
   福音戦の時、氏の淵から這い上がってきた男だぜ!」

セシリア「……」

一夏「…ごめんな。元気出せって言っても…無理な話だよな」

セシリア「一夏さん…ごめんなさい…ごめん、なさい…!」


ガララッ

一夏「ん? >>38も、来てくれたのか」

38: 2012/03/27(火) 19:42:10.90 ID:sq6RDQjZ0
のほほんさん

41: 2012/03/27(火) 19:47:40.03 ID:G7oyIAz40
のほほん「やっほ~おりむ~」ピコピコ

一夏「珍しいな。のほほんさんが来るなんて」

のほほん「う~んとね~。何でだか知らないけど~セッシーが来てるだろうから、私が行ったほうがいいって~」

セシリア「え…?」

一夏「ん? どういうことだ?」

のほほん「そんなこと、私にきかれても分からないよ~」

セシリア(…クラスの皆さんに、気を使わせてしまったようですわね)

セシリア(専用機持ちのどなたかなら、私とは何かしらの軋轢が生まれるでしょうから…。
      だから立場的に第三者で、一番物腰の柔らかい彼女を派遣してくださった…そういうことなのでしょう…)

のほほん「はいおりむ~。これ、皆からだよ~」ガササッ

一夏「おぉ、千羽鶴だ! 初めて貰ったよ!!」

のほほん「早く元気になってね~」フリフリ

一夏「あぁ。ありがとう! 皆にもそう言っておいてくれ!」

のほほん「うん!」

セシリア「……」

42: 2012/03/27(火) 19:51:41.15 ID:G7oyIAz40
《しばらくして》

のほほん「じゃあねおりむ~! 早く戻ってきてね~!」ブンブン

一夏「あぁ! セシリア、プリントありがとうな!」

セシリア「……」

一夏「…のほほんさん。帰り、悪いけどセシリアと付き添ってくれないか?」

のほほん「うん! 勿論だよ~! じゃあ帰ろっセッシー!」ヒョコヒョコ

セシリア「…はい」

一夏「…帰り、気をつけてな。いつもありがとう」



《帰り道》

のほほん「でね~またお姉ちゃんに怒られちゃってね~」

セシリア「……」

のほほん「…セッシー」

セシリア「…なんですの?」

のほほん「元気、だそうよぉ…」

45: 2012/03/27(火) 19:56:55.72 ID:G7oyIAz40
のほほん「最近のセッシー…すごく、辛いよぉ…見てて何だか、こっちまでふわぁん…ってなるの」

セシリア「…ごめんなさい(ふわぁん、って何ですの…?)」

のほほん「気にしないで、なんて言えないけど…でも、おりむーだって心配してるよ?」

セシリア「分かってます…分かってますが……」

セシリア「でも…でも、一夏さんを目の前にすると…耐え切れませんの…!」

のほほん「ほぇ?」

セシリア「こんなことをしてしまった私に、表面上では気にかけていても、
      心の中では憎悪を抱いているのではないかと…。
 本当は侮蔑の眼差しで、私のことを見ているのではないかと…!」

セシリア「…でも、そう思われても仕方ありませんわ…
      だって、私のこの行いは…自己満足以外の何物でもありませんもの…!」

セシリア「私は唾棄されるだけのことはしてきました…そう思われても仕方ないのに…でも、怖い…!!」

のほほん「う~ん…おりむーなら、そんなこと思わないと思うなぁ~」

セシリア「でも…でも、私…怖くて……!」

のほほん「セッシー…」

46: 2012/03/27(火) 20:01:07.61 ID:G7oyIAz40
のほほん「…つまりセッシーはぁ」

セシリア「……」

のほほん「おりむーと、仲直りしたんだね?」

セシリア「え…?」

のほほん「そういうことなんでしょ?」

セシリア「そ、そんな…別に、喧嘩してるわけでは」

のほほん「私から見れば同じだよ~。喧嘩しててもしなくても、どっちの心もかみ合ってないもん~」

セシリア「……!」

47: 2012/03/27(火) 20:03:06.23 ID:G7oyIAz40
のほほん「だからセッシーは…おりむーと、仲良くなりたいんでしょ? あの頃みたいに」

セシリア「…叶うことなら、そうなりたい…そうに、決まってますわ! でも、でもぉ…」

のほほん「大丈夫だよ~」

セシリア「え…?」

のほほん「きっと、大丈夫だよ~」

セシリア「な、なんでそんなこと…言い切れますの?」

のほほん「それはね…>>50すればいいからだよ~」


1.誰かに相談する(人物指定)
2.自由安価(サンドイッチでも作ってもっていく、など)

50: 2012/03/27(火) 20:05:36.51 ID:XOq2NUL90
ジャンピング土下座

53: 2012/03/27(火) 20:11:40.25 ID:G7oyIAz40
セシリア「な、なんですのそれは…?」

のほほん「えっとね~。この前読んだマンガに書いてあったの~。
     日本古来から伝わる、究極の謝罪作法なんだって~」

セシリア「ジャパニーズカルチャーのMANGAとDOGEZA…
     確かに、日本人の一夏さんなら効果的かもしれませんが…」

のほほん「うん! きっとね、わぁぁぁぁっ、ってくらい、精一杯謝っちゃえばいいと思うんだ~!」

セシリア(わぁぁぁぁっ、って…)

のほほん「おりむーなら分かってくれるし、セッシーだって思い切った方がいいでしょ?」

セシリア「た、確かにそうですわ…このままズルズルと引きずるより、一度きっぱりと誠意を見せた方が…」

のほほん「でしょ~! だからきっと、大丈夫だよ~!」ピョンピョン

セシリア「…布仏さん。本当に、ありがとうございます」

のほほん「いいよいいよ~早くセッシーも、元気になってね!」ピョコンピョコン

セシリア「はい…! では、教えてください! その、ジャンピングDOGEZAの作法を…!」

………
……

55: 2012/03/27(火) 20:15:04.09 ID:G7oyIAz40
コンコン

一夏「ん? はーい、開いてまーす」

セシリア「失礼しますわ」ガララッ

一夏「セ、セシリア…どうしたんだよ? そろそろ面会時間、終わるぜ?」

セシリア「…どうしても、伝えなければならないことがありましたの」

一夏「ん?(何か知らんけど、すごく覚悟を決めた目をしてるぞ…?)」

セシリア「…一夏さん!!」ダッ

一夏「え」

セシリア「この度は!」

ダン!

セシリア「本当に!」

ズサァァァ
ゴロゴロゴロゴロ

ピタッ

セシリア「申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

一夏「」

57: 2012/03/27(火) 20:20:09.26 ID:G7oyIAz40
一夏「……」

セシリア(き、決まりましたわ…! 回転数、ポージング、滞空時間、どれをとっても完璧ですわ…!)

一夏「…ぷっ」

セシリア「へ?」

一夏「あはははははははははははははははははははははははははは!!」

セシリア「い、一夏さん?」

一夏「セ、セシリアが…こんな、ジャンピング土下座するなんて…あはははは…腹いてぇ…!」

セシリア「な、なんて方ですの!? 私の決氏のダイブを一笑に伏すとは、侮辱ですわ!」プルプル

一夏「だ、だって…セシリアとのイメージとのギャップが…ぷぷっ、思い出したらまた…」

セシリア「ああああああああああ貴方という人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ムキー!

一夏「…良かった。いつものセシリアに戻ってくれて」

セシリア「え……」

一夏「あの時からずっと…笑ってくれなかったから。心配だったんだ」

セシリア「あ……」

60: 2012/03/27(火) 20:27:34.23 ID:G7oyIAz40
一夏「いくらしょうがないから、俺は気にしてないから、って言っても…お前は聞いてくれなかったからな」

セシリア「そ、それは…だって、私…」

一夏「…まぁ確かにこれはちょっとヤバイかもしれないけどな。
    気にするなって言い方は無理があったかもしれないよ」

セシリア「……」

一夏「でもさ、俺は諦めたわけじゃないんだぜ? まだダメになったわけじゃない。
    いつか絶対学園に戻って…皆と一緒に過ごしたいんだ」

一夏「セシリアにも手伝って欲しいから…だから、お前がそんな顔しているのは嫌だった」

一夏「俺は諦めてないのに…お前が何だか暗い顔しているのは…すごく嫌だったよ」

セシリア「あ……」

セシリア(私…本当に、バカなことを…)

61: 2012/03/27(火) 20:28:50.77 ID:G7oyIAz40
一夏「だからさ…俺と接するなら俺の赦しを乞うんじゃなくて…。
   ちゃんと俺が戻れるように、手助けしてほしいんだ」

セシリア「い、一夏さん…本当に、許してくれますの…?」ポロポロ

一夏「許すも何もないって。誰も悪くないんだから。ただ、タイミングと運が悪かっただけだ」

セシリア「い、一夏さん…!」ボロボロ

一夏「…今度はちゃんと、俺に付き合ってくれよ。皆のところに戻れるように。
   加害者と被害者じゃなくて…俺の友達の、セシリア・オルコットとしてさ」

セシリア「一夏さん…う、うぅ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

………
……

63: 2012/03/27(火) 20:31:46.91 ID:G7oyIAz40
セシリア「…あの後は一夏さんの胸で、すごく泣きましたわ」

セシリア「泣いてる私を嫌な顔せずに受け入れて、頭を撫でてくれた一夏さんは…とてもお優しくて」

セシリア「…看護士さんの人が来たときはちょっと残念に思いましたけど、また惚れ直してしまいましたわ」

セシリア「と、ともかく! 早く一夏さんが元気になるように、私も全力でサポートしますわ!」

セシリア「というわけで次のお見舞いは…>>67ですわ!!」


1.何か持っていく(お見舞いの品指定)
2.何かする(行動安価)

75: 2012/03/27(火) 20:38:47.21 ID:G7oyIAz40
セシリア「のほほんさんから賜った日本のMANGA文化…これはかなり研究の余地ありと判断しました!」

セシリア「その中で私は…人体のツボに似たものを突く『秘孔』という技術を知りました!」

セシリア「その『秘孔』を突けば…時に人体はたちどころに再生し、不治の病からも立ち直れる場合もあると…!」

セシリア「私が犯してしまった失態は、私自身で清算しなければいけません!」

セシリア「というわけで! この『秘孔』で!! 一夏さんをお助けします!!」ビシィ

………
……

78: 2012/03/27(火) 20:44:29.69 ID:G7oyIAz40
《病室》

ガララッ

セシリア「こんにちは。気分はいかがですか?」

一夏「セシリア、今日も来てくれたのか。元気だよ」

セシリア「ふふふっ、良かったですわ」

一夏(セシリア…本当に前に戻ってよかったよ)

セシリア「実は今日は一夏さんに…とある整体医療を試みてみようと思いまして」

一夏「整体? 針治療でもするのか?」

セシリア「針は使いませんが、似たようなものですわね。
      もしかしたら治るかもしれませんので…協力させていただいてもよろしくて?」

一夏「…そうだな。頼んだ手前、断るわけにはいかないしな。お願いするよ」

セシリア「はい! 任せてくださいな!」

81: 2012/03/27(火) 20:48:16.55 ID:G7oyIAz40
セシリア「では、失礼しますわ…」フラッ

一夏(ん…? セシリアの身体が…揺れている? 『∞』の文字を描くように…?
   って! これっていわゆる、テンプシーロ…

セシリア「はッッ!!」ドゴッ

一夏「かはッ!?」

セシリア「た、確か足腰がよくなるツボは…ここのはず!」

セシリア「横隔膜を金剛指の形で、正確に射抜くように…!」

一夏「」

セシリア「あ、あれ…? なんか横隔膜を刺激するのって…別のMANGAの気も…。
     ててててていうか! 狙いが外れて肝臓の方に!?」

セシリア「お、起きてください一夏さん…一夏さん!?」


結果は?

>>85

※コンマ判定安価
安価レスのコンマが偶数ならちょっと容態が良くなる
奇数なら集中治療室行き

86: 2012/03/27(火) 20:49:48.28 ID:LBjD6bmHO
氏神が見えた

93: 2012/03/27(火) 20:53:02.34 ID:G7oyIAz40
セシリア「い、一夏さん…起きて、ください…一夏さん…?」

一夏「」ピクピク

セシリア「一夏さん…! 返事、してください…!」

一夏「」

セシリア「い、いやああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

………
……


バシーン!!

セシリア「きゃぁ!?」ドサッ

千冬「お前は…お前という奴は!! 病人に暴力行為とは、一体何を考えているんだ!!」

山田「お、織斑先生! 落ち着いてください!!」

千冬「放してください山田先生!! 今日という今日は…もう我慢できん!!」

セシリア「……」

94: 2012/03/27(火) 20:57:39.02 ID:G7oyIAz40
セシリア「いち、か、さん……」


一夏「……」シュー…シュー…


千冬「…どうしてくれるんだオルコット。お前のせいで、一夏は神経系だけでなく、呼吸器系も損傷してしまった。
   ああして身体にチューブを通していなければ、生きていけない身体になってしまったんだぞ」

セシリア「いちかさん…うぅ……」

千冬「泣くなこのぉ…!! お前が…お前が一夏を!!」ブン!!

山田「織斑先生!! 落ち着いてください!!」

千冬「…チッ」パッ

セシリア「……」

千冬「…てけ」

セシリア「え…」

千冬「出てけぇ!! 私の前から…一夏から離れろぉぉ!!」

セシリア「……」

………
……

99: 2012/03/27(火) 21:01:31.57 ID:G7oyIAz40
セシリア「…どこがいけなかったんでしょうか」

セシリア「私がもっと積極的になろうと努めなければ…一夏さんをお慕いしなければ…」

セシリア「それとも…私たちが、出会わなければ…良かったんでしょうか」

セシリア「……」

セシリア「…でも、こうして一夏さんが存在して…私がいる以上」

セシリア「一夏さんに尽くせずに、傍にいられる資格などない私に…生きている意味はあるんでしょうか…?」


ザッ…


セシリア「…誰かと思えば、>>103さんではありませんか」

セシリア「私を、貶めにまいりましたの?」

103: 2012/03/27(火) 21:02:06.34 ID:ZthQlGuAO

109: 2012/03/27(火) 21:06:58.27 ID:G7oyIAz40
束「…君がいっくんをあんな状態にした諜報人か」

セシリア「…ええ。その通りですわ」

束「本当は私は、箒ちゃんとちーちゃんといっくん以外は眼中にないんだけどね。
  覚えておいてあげるよ。もちろん、悪い意味でね」

セシリア「……」

束「…まーいいや。少しだけ興味が沸いたけど、そんな腐りきった目をしてる人を相手にしにきたわけじゃないし」

セシリア「……」

束「君はそこで一生燻ってなよ。私は、いっくんを助けに行く」

セシリア「え…?」

束「じゃあね白豚さん。もう顔も見たくないよ」

セシリア「お、お待ちになってください!! い、一夏さんを助けられますの!?」

束「君に教える義理も義務もない。邪魔だからそこをどいて」

セシリア「いやです!! 一夏さんを救えるなら…それを教えてください!!」

束「……」

112: 2012/03/27(火) 21:11:16.27 ID:G7oyIAz40
セシリア「本当に…一夏さんを助けられますの!?」

束「君の目はアンティークかい? 目の前の人物が誰だか分からないの?」

セシリア「そ、それなら…お願いです!! 私にも、手伝いをさせてください!!」

束「何言ってるの?」

セシリア「お願いです!! こうなってしまった全ての原因は…私にあります!!」

束「君がいても邪魔なだけだよ。いらないからとっとと消えて」

束「というか…もう、君にはいっくんと関わらせたくないんだけど」

セシリア「構いません!!」

束「は…?」

セシリア「もうこれ以上…一夏さんと関わらなくても構わない! 想いが届かなくてもいい!!」

セシリア「でも…救える方法があるんだったら…やっぱりお助けしたい!!」

セシリア「一夏さんの意識が戻りましたら、金輪際近づきませんから!! だから、どうか…!!」

束「……」

114: 2012/03/27(火) 21:15:28.43 ID:G7oyIAz40
束「…見返りを何一つ求めることなく、助けたいんだね」

セシリア「はい…! 一夏を救えるのなら…この命ですら投げ出したって悔いはありません!!」

束「完全に自己満足だね。自分が何言ってるか、分かってる?
  君はもう、いっくんに近づく資格すらないんだよ?」

セシリア「分かってます…でも、こればかりは譲れません…!
     一夏さんを救える手段であるならば…事の発端となった私が務めなければなりません!!」

セシリア「そのためなら四肢をもがれようと、命を失くしても、後悔しません!!」

束「……」

束「ふぅん…ほんの少しだけ興味が沸いたよ」

セシリア「え…」

束「そこまで言うなら手伝わせてもいいけど…そうだね。条件がある」

セシリア「…はい! いくらでも、仰ってください!!」

束「そうだねぇ…>>119でもしれくれる?」

119: 2012/03/27(火) 21:18:21.44 ID:F5sGcyh10
ブリッジしながらグラウンド10周

126: 2012/03/27(火) 21:22:26.50 ID:G7oyIAz40
セシリア「そ、それに何の意味が…?」

束「できないの? じゃあさよなら」スタスタ

セシリア「お、お待ちになってください!! やります、やらせていただきます!!」

束「じゃあとっとと終わらせてよ。私は先にいっくんの容態を診てくるから」

セシリア「はい!!」

………
……


セシリア「ふぉぉぉぉ…ぬぉぉぉぉぉ…」ググググ…

セシリア「こ、これはきついですわぁ…」ギギギギ…

鈴「セ、セシリア…あんた、何してんのよ…」

セシリア「と、止めないでください鈴さん…! これは、私なりの、ケジメですの…!!」テク…テク…

鈴「えぇー…(あんたには色々と言いたいことがあったけど…なんか近づけないわ、色んな意味で)」

セシリア「ぐぬぬぬぬぬ…あ、あと8週ですわぁ…!」カサ…カサ…

127: 2012/03/27(火) 21:26:12.91 ID:G7oyIAz40
《深夜》

セシリア「はぁ…はぁ…はぁ…つ、疲れました…お腹を反らしすぎて、腹筋が痛いですわ…」

セシリア「で、でもこれで…やっと…!」

束「終わったようだね」ザッ

セシリア「し、篠ノ之博士!! 一夏さんは…一夏さんは治るのですわよね!?」

束「…まぁ問題ないよ。誰かさんのせいでしっちゃかめっちゃか、壊されてるけど」

セシリア「うッ…」

束「でも大丈夫。治らなくはない。ていうか、絶対に治す」

セシリア「よ、良かったぁ…」ヘナヘナ

束「…でも、ちょっと特殊なんだよね」

セシリア「え…?」

束「治す方法が、さ…」

セシリア「えぇ!? な、何ですのそれは!?」

束「それは…>>131だよ」

131: 2012/03/27(火) 21:27:39.06 ID:t21XBXXX0
セシリアのキス

142: 2012/03/27(火) 21:34:40.47 ID:G7oyIAz40
セシリア「へ…!?」

束「はぁ…」

セシリア「どどどどどどどどういうことですの!?」

束「どうもこうもないよ。あらゆるマッチングを検証した結果、確立した治療方法がこれ」

セシリア「でででででも! そんな、御伽噺みたいな真似で!?」

束「別に夢物語じゃない。結論から言って、外科手術でいっくんの容態を改善させることは不可能なの。
  でも、瀕氏の彼を救える可能性を残しているのが、白式の生体再生機能」

セシリア「え…? で、でも…生体再生機能を以てしても、あの状態なのでは…?」

束「それは単なる出力不足が原因。機能を上手く使いこなせてないなら、誰かがバックアップしてあげればいい」

束「それで、白式の生体再生機能のバックアップに関して最も適正が高かったのが…君だった」

セシリア「え…?」

束「…本当に計算違いだよ。箒ちゃんならどれだけ嬉しかったことか」

束「でも、残念ながら箒ちゃんのISを組み替える時間はない。だから早く、君が必要」

セシリア「あ…あぁ…」

146: 2012/03/27(火) 21:41:39.13 ID:G7oyIAz40
セシリア「な、何故キスをする必要が…? コア・バイパスを繋げるだけではいいのではありませんの?」

束「…厳密にはこの処置には私が急遽開発したコア・バイパスで繋ぐ必要があるんだけど…
  なにぶん突貫工事だったからね。調整が不完全で、対象者と補助者が触れ合う必要があるの」

束「そして、ただ触れ合うんじゃなくて…具体的には、粘膜の交換できるくらいはしないとだめ」

セシリア「へ…? そ、それってどういう…?」

束「何カマトトぶってんの。に決まってるでしょ?」

セシリア「セ!? せせせせせせせせせせせせせ――!?」

束「落ち着きなさい。流石に私もちーちゃんも、それは許せないから。だから、キスがギリギリの妥協点なの」

セシリア「あ、あぁ…そういう…」

束「そういうこと。分かったらとっとと起きて、行くよ」

セシリア「は、はい! あ、あの!」

束「ん?」

セシリア「一応ききますけど…>>119は何か意味はありましたの?」

束「ないよ。ただの暇つぶし。本当に君がいても邪魔なだけだったから」

セシリア「あ、あぁ…やっぱり、ですのね…」

147: 2012/03/27(火) 21:44:35.08 ID:G7oyIAz40
《CPU》

束「お待たせちーちゃん」

千冬「来たか束。それに…」

セシリア「……」

千冬「…本当ならお前の顔を見るだけでも吐き気がするが、こうなってしまった以上は仕方ない」

セシリア「はい…すみません…」

千冬「束。急いで準備してくれ」

束「うん! 任せて!」

………
……


束「繋いだよ!」

千冬「よし。…オルコット、やれ」

セシリア「は、はい!!」

151: 2012/03/27(火) 21:49:11.23 ID:G7oyIAz40
一夏「……」シュー…シュー…

セシリア(一夏さん…こんなに痛々しいお姿にさせて…なんとお詫びをしたらいいのでしょうか)

一夏「……」シュー…シュー…

セシリア(…こうなってしまったのには、私に責任があります。だからその後始末を…果たさせてください)

スッ

セシリア(たとえ貴方の傍にいられなくても…貴方が私を選ばなくとも…)

セシリア(でも…私は貴方に尽くしたい…力になりたい…!)

セシリア(だからどうか…)


チュ…


セシリア(戻ってきてください、一夏さん…!)

ツー…

セシリア(愛しています…)

ポタ…

一夏「……」

152: 2012/03/27(火) 21:51:25.18 ID:G7oyIAz40
一夏「……」

セシリア「……」

一夏「う…ん…?」

セシリア「!!」

千冬「い、一夏!! 一夏ぁ!!」

一夏「あ、れ…ここ、は…?」

千冬「一夏…良かった、無事で…私は!!」ブンブン

束「ちょ、ちーちゃん揺らさないで~! 嬉しいのは分かったから~!!」

一夏「ちふゆ、ねぇ…それ、に…」

セシリア「…一夏さん」

一夏「セシリ、ア…? なんで、泣いて…」

セシリア「おかえりなさい…」

155: 2012/03/27(火) 21:54:51.73 ID:G7oyIAz40
《しばらくして》

千冬「まったくお前という奴は…心配したぞバカもの!!」

一夏「そっか…そんなことがあったのか」

セシリア「……」スクッ

束「まぁまぁーちーちゃん。まだ安静が必要なんだから!
  それよりいっくん! 束さんに何か言うことないの?」

一夏「はは、は…ありがとうございます、束さん」

セシリア「……」スタスタ

一夏「あ、そうだ」

パタン…

一夏「あと、セシリアにも礼を言わなきゃ。何か、起きた時近くにいてくれたしな」

一夏「あれ? セシリア? さっきまでいたのに…」

千冬「……」

束「……」

156: 2012/03/27(火) 21:55:54.86 ID:G7oyIAz40
ご飯食べてくる

166: 2012/03/27(火) 22:11:06.67 ID:G7oyIAz40
一夏「…千冬姉。セシリアは?」

千冬「…さぁな」

一夏「え? でも、さっきまでいたんじゃ?」

千冬「…そうか?」

一夏「そうじゃないか?」

千冬「……」

束(…ねぇちーちゃん。どうするの? 教えてあげるの?)ヒソヒソ

千冬(んなわけあるか。さっきはしょうがなかったとはいえ、正直オルコットとはもう会わせたくない)コソコソ

束(そっかー。そうだよねぇ…いっくんならまたヘラヘラしながら許しちゃいそうだし)コショコショ

一夏「…?」

千冬「まぁいいだろ。今、こうして起きれたのだ。そうだ、何か要望はないか?
   特別に可能な限り、応えよう」

束「お! ちーちゃん太っ腹だねぇ~!」

一夏「…そうだなぁ」

>>170
1.セシリアに会いたい
2.その他、何かあれば(自由安価)

170: 2012/03/27(火) 22:12:22.83 ID:UQhn0eGF0
2はじめの一歩が読みたい

178: 2012/03/27(火) 22:15:57.65 ID:G7oyIAz40
千冬「…は?」

一夏「いや、何だか読みたくなっちゃって。ほら、手だって動くようになったしな」ワキワキ

千冬「…ま、まぁいいだろう。明日持ってこさせよう」

一夏(うーん…しかしなんで読みたくなったんだろう?)

………
……


千冬「待たせたな。持ってきてやったぞ」

一夏「おぉー! ありがとう千冬姉!!」

千冬「まったくお前という奴は…マンガもいいが、ちゃんと勉強しておけよ? 明後日退院できるそうだ」

一夏「うッ…わ、分かった」

千冬「やれやれ。では私は仕事が残っているので失礼する」

パタン…

184: 2012/03/27(火) 22:21:34.42 ID:G7oyIAz40
パラ…

一夏「…やっぱ中期の一歩かっけぇなー」

パラ…

一夏「…な、なんだこの巻…どうしちまったんだよ板崎」

パラッ…

一夏「はぁ…やっぱ何だかんだで面白いや」ペラッ

一夏「ん?」


鴨川『小僧ォー!! テンプシーロールじゃあ!!』


一夏「あれ…? 一歩のこの動き…」

一夏「これ…最近、どこかで…」


――― 一夏さん…今、お助けしますわ!ヒュンヒュン


一夏「うーむ…何か大事なことを忘れてるような…」

191: 2012/03/27(火) 22:26:34.03 ID:G7oyIAz40
《退院当日》

一夏「お世話になりました」ペコリ

医者「いえいえ。ほどほどにしてくださいね」

一夏「はい。ありがとうございました。失礼します」



一夏「おぉー皆! 迎えに来てくれたのか!」

箒「まったくお前という奴は…心配したんだからな!」

鈴「本当よ! もう、バカ一夏!!」

ラウラ「やれやれ。まぁ何事もないようで良かった」

シャル「そうだね。戻ってきてくれてよかったよ」

一夏「あれ? セシリアは?」

4人『……』

一夏「?」

193: 2012/03/27(火) 22:31:37.56 ID:G7oyIAz40
箒「…一夏。セシリアのこと…聞いてないのか?」

一夏「え…な、何だよそれ…」

鈴「やっぱり知らなかったのね…まぁ、本人も言えるわけないけど」

一夏「な、何だよ!? セシリアに何かあったのか!?」

箒「…やはり、知りたいか」

一夏「当たり前だ! セシリアは…大切な仲間だろ!?」

ラウラ「しかし…自業自得とはいえ、ああなってしまうのも無理はないぞ」

一夏「は?」

シャル「ラウラ、仕方ないよ。一夏は気を失ってたんだし。
    それに…原因よりも今のセシリアがどうなっているか、伝えよう」

一夏「え…」

箒「今セシリアは…>>198」

198: 2012/03/27(火) 22:32:43.22 ID:2rHdf0700
監禁

204: 2012/03/27(火) 22:39:36.32 ID:G7oyIAz40
一夏「え…」

箒「……」

一夏「そ、それって、監禁されてる、ってことか!?」

鈴「…そうよ」

一夏「何でだよ!? 何でそんなことを!?」

ラウラ「何でって…それはそうだろう。国家保護指定を受けているお前を、
    瀕氏の重症にまで追い込んだのだからな」

一夏「な、何言って…」

シャル「一夏は気を失っちゃったから分からないよね…ともかく、あの後すぐに特務部隊が来て…
    セシリアは、連れて行かれた」

一夏「ま、待てよ!! IS学園には特記事項が!!」

箒「もちろん学園内には来てないさ。学園の外で、奴らは必氏にセシリアの出頭を訴え続けた」

鈴「特記事項のこともあるけど、代表候補生でもあるわけだからね。
  本来はそう簡単には連れて行けないはずなんだけど…」

ラウラ「だが…セシリアはそれを良しとはしなかった。自分から、投降したんだ」

一夏「な…!?」

205: 2012/03/27(火) 22:45:20.10 ID:G7oyIAz40
シャル「…もう自分には、一夏に会わせる顔がない。だから、自分から学園を去ることにしたんだよ」

一夏「何だよそれ…そんなの、認めねぇ!!」

箒「一夏。気持ちは分からないでもないが、今回は本当に無理だ。状況が不利すぎる」

鈴「あたしたちだってセシリアに悪気があったわけじゃないって分かってるけどね…」

一夏「そんなの関係あるか!! お前ら、それでいいのかよ!!」

ラウラ「…友人としては腑に落ちないが…だが、セシリアが望んだことだ」

一夏「何言ってんだ!! ラウラ、今自分で言ったじゃないか!! 納得できないなら…すぐに助けにいくぞ!」

シャル「…一夏は、そうしたいんだね」

一夏「当たり前だ!! こんなの、認められるか!!」

箒「しかし…セシリアが、とても折れるとは思えんぞ。投降する姿には固い決意を感じた」

一夏「それでもやる! 皆! セシリアに、会いに行くぞ!!」

………
……

208: 2012/03/27(火) 22:48:13.45 ID:G7oyIAz40
《監禁場所》

セシリア「…これで、いいんですわ」

セシリア「私には…あの人と、会う資格などありませんもの」

セシリア「このままここで…無様に一生を終えるのがお似合いですわ…」

セシリア「お父様、お母様…ごめんなさい…。こんな哀れな娘で…本当にごめんなさい」


コンコン


看守「セシリア・オルコット、出ろ。お前に面会だ」

セシリア「え…?」

………
……

209: 2012/03/27(火) 22:50:27.60 ID:G7oyIAz40
《面会場所》

セシリア「う、そ…」

一夏「セシリア! 良かった!」バン

看守「織斑さん。ガラスには手を触れないでください」

一夏「あ、はい…すみません」ストン

看守「面会時間は5分です。それ以上は認められません」

一夏「はい…セシリア。座ってくれ」

セシリア「……」

一夏「セシリア?」

セシリア「…一夏さん」

一夏「ん?」

セシリア「>>215」

215: 2012/03/27(火) 22:52:00.07 ID:U8L8wSyo0
一発ギャグいきます!

220: 2012/03/27(火) 22:58:14.07 ID:G7oyIAz40
セシリア「…一発ギャグいきます!」

一夏「へ?」

セシリア「オホホホ…愚民どもを見下ろすのは快感ですわぁ!
     パンがなければケーキを食べればよろしいのではなくって!」

一夏「セ、セシリア…?」

セシリア「オーッホッホッホ! 私は無様に這い蹲る虫けらを見下ろしながらのティータイムは格別ですわー!
     お茶菓子の菓子パンも実によく馴染みましてよ!!」ハムハム

一夏「何、して…」

セシリア「むぅ…? このパン、何だかモサモサしてますわねぇ…変に繊維っぽいし
     って! こりゃ私のロール髪ですわ!! 誰がチョココロネですって!!」バシーン

一夏「」

看守「お、おい! 暴れるな!」

セシリア「お放しなさい無礼者!!」ベシッ

看守「ぐ…! お前、ちょっとこっちに来い!!」グイッ

セシリア「きゃぁ!?」

一夏「せ、セシリア!?」

バタン…

223: 2012/03/27(火) 23:00:58.56 ID:G7oyIAz40
一夏「…何なんだよ一体」

一夏「あんな真似までして…あいつ、一体…」

………
……


看守「しばらくはこの独房で反省してろ!!」


バタン…!


セシリア「…これでいいのですわ」

セシリア「貴方は…私に会う必要など…会ってはならないのですわ…」

セシリア「…でも、面と向かって突き返せなかった…弱い私を許してください…」

セシリア「だからこれは…精一杯の拒否表示…受け取ってくださいな」

セシリア「さようなら…私の愛しい人…」

225: 2012/03/27(火) 23:03:23.27 ID:G7oyIAz40
《数日後》

看守「セシリア・オルコット。お前に届けものだ」ドサッ

セシリア「え…?」

セシリア「…なんですのコレは?」ビリビリ

セシリア「ええと…差出人は>>227で…品物は、>>232!?」

227: 2012/03/27(火) 23:03:52.15 ID:sq6RDQjZ0

232: 2012/03/27(火) 23:04:24.16 ID:t21XBXXX0
バイブ

242: 2012/03/27(火) 23:10:31.71 ID:G7oyIAz40
セシリア「ええと…差出人は不明…あるのは…手紙ですわね」

セシリア「何のお品なのか、検討もつきませんわ」カチ


プシュー…


セシリア「きゃぁ!? な、何ですの!? いきなり箱が出現しましたわ!?」

セシリア「もしかして…私の指紋を認知して変形を…? こんなこと出来るのは1人だけですわ…」

セシリア「何でしょうか?」パカッ


『篠ノ之束の丸秘アイテムその69、いっくんのいっくん~白濁~』


セシリア「」

243: 2012/03/27(火) 23:14:12.73 ID:G7oyIAz40
セシリア「こ、これはいわゆる…淑女のおもちゃというものですわね…」

セシリア「こここここ、こんな破廉恥な…でも…取り扱い説明書には…」チラッ


『いっくんの原寸大(寸法済)。肌に優しい素材を使用しています』


セシリア「……」

セシリア「…///」ゴクリ

………
……

249: 2012/03/27(火) 23:20:18.68 ID:G7oyIAz40
セシリア「はぁ…はぁ…し、新境地でしたわ…」

セシリア「当てたり、擦ったりしただけでこんなに…あぁん、はしたないですわ…」ヌチョ

セシリア「操は怖かったのでやめましたが…さすがは篠ノ之博士ですわ…ちゃんと人肌の温度ですし…」

セシリア「……」

セシリア「でも…一夏さんのだと思うと…余計に虚しくなりましたわ…」

セシリア「一夏さん…」グスッ

ピンポンパンポーン

セシリア「ひゃ!? な、何ですの!?」

束『はーい。さっきはお楽しみだったみたいだねー貴女の隣の束さんで~す☆』

セシリア「しししししししししししし篠ノ之博士!? 何で!?」

束『この『いっくんで逝ッくん!?』に君の愛液が付着したら、私と通話できるようにしたからね』

セシリア「ななななななななななななななな!?」

束『大きな声出さないで。何もそれを悪ふざけで送ったわけじゃないんだからさ』

セシリア「え?」

束『実はそれはただのバイブじゃないんだよ。>>254の機能を搭載したバイブなんだ!!』

259: 2012/03/27(火) 23:27:20.02 ID:G7oyIAz40
セシリア「えぇ!? ワ、ワープですの!?」

束『そうだよー。いやーまさかそんな小型の転移装置を開発しちゃうとは…さすがは束さんだね!』

束『それを使えば抜け出せるよ。転移先をIS学園にしちゃえば、後は何とかなるしね』

セシリア「…お気持ちは嬉しいのですが、それは…」

束『…あのね。私が慈善でこんなことしてると思う?』

セシリア「へ?」

束『いっくんの頼みごとでもなければ…こんなことしないって』

セシリア「え…?」

束『だいたい君もさぁ…いっくんに会いたいんでしょ?』

セシリア「そ、そのようなことは決して…」

束『あれあれ~? これ聞いてもまだそんなこと言えるのぉ?』ピッ


ハァン…イチカサァン…オオキイデスワァ…


セシリア「き、きゃあああああああああああああああああああああああああああ///!!!」

262: 2012/03/27(火) 23:31:11.46 ID:G7oyIAz40
束『いやーすごいねー。音声だけしか拾えなかったけど、処Oのくせによくやるよ』

ハァ…ハァ…イチカサァン…!

セシリア「や、やめてください!! すぐにそれを止めて


イチカサン…オアイシタイ…アイテイ、デスワ!


セシリア「!!」

イチカサンニ…フレタイ…! オハナシ、シタイ…!
ドコニ、イラッシャイマスノ…イチカサァン…

セシリア「……」

イチカサン…アァン、アシイテ…アイシテ―

束『っと、ここまでー』ブチッ

セシリア「……」

束『どう? これでも、まだ意固地はるの?』

265: 2012/03/27(火) 23:35:28.65 ID:G7oyIAz40
セシリア「…それでも、私は


一夏『セシリア!!』


セシリア「!!」

束『ちょ、ダメだよいっくんー…勝手に受話器もっちゃ!』

一夏『セシリア聞こえるか!? 俺だ!』

セシリア「一夏、さん…?」

一夏『お前の声、聞いたぞ! 俺だって会いたい! 皆だってそうだ!!』

一夏『俺はお前に戻ってきて欲しい! 赦しとかそんなの抜きにして…お前を迎えたい!!』

一夏『だからセシリア!! 帰って来い!!』


『そうだ! 帰って来い!』『あんたがいないと張り合いないわ!』『あぁ! 早く帰って来い!』
『セシリア、逃げないで!』『セッシー意外に大胆だね~』


セシリア「みん、な…」

セシリア「私は…」

セシリア「私は…>>270!」

266: 2012/03/27(火) 23:36:42.39 ID:5YWo2Iql0
再び拳を交えたい

278: 2012/03/27(火) 23:42:38.69 ID:G7oyIAz40
セシリア「私だって…本当は、皆さんとお会いしたい!!」

セシリア「皆さんに謝って…お礼を言って…話し合いたいですわ!」

セシリア「でも…それ以上に、想いを伝えたい方がいます!!」

セシリア「だかたまた皆さんと…渡り合いたいですわ!!」



セシリア「愛という名の拳で!! もう一度、皆さんと勝負がしたいです!!!」



箒『…ふっ。当然だ! 敵前逃亡を許してなるものか!』

鈴『あったりまえよ! ここで逃げたら、絶対に許さないからね!』

ラウラ『やはりお前くらいいないと張り合いがないからな! 早く帰って来い!!』

シャル『あっはは…皆素直じゃないなぁ。でも、僕だって負けないからね!』

一夏『お前ら…何て美しい友情なんだ…そこまでセシリアのことを

束『はいいっくんはちょっと空気読んで黙ってよっかー』

280: 2012/03/27(火) 23:46:19.04 ID:G7oyIAz40
束『あいあーい。じゃあそうと決まれば準備するねー。転移先の座標を指定するからちょっと待ってて』ピッピッピ

セシリア「篠ノ之博士…何から何まですみません」

束『べっつにー。お礼はいっくんと皆に言いなー』ピッピッピ

セシリア「…はい!」

束『ほいっ。座標指定完了。場所は1組の教室だよー。あとはスイッチ押せば、自動的に転移するから』

セシリア「はい…では、皆さん! 帰ります!!」

束『あ、いい忘れてたけど、転移したら服が


カチッ


シュィィィィィン…バシュゥゥゥゥゥゥ…

………
……

282: 2012/03/27(火) 23:49:07.36 ID:G7oyIAz40
キュィィィィィィィン…
バシュゥゥゥゥゥゥ!!

セシリア「けほっ、けほっ…埃が…」

一夏「せ、セシリア! おかえ

箒「まったく、お前という奴は

鈴「心配したんだからね、このば

ラウラ「やれやれ…何はともあれ、これで全員そろ

シャル「ど、どうしたの皆…そんな固まっ

セシリア「た、ただいまですわ…///」

箒「」

鈴「」

シャル「」

一夏「…///」プイッ

ラウラ「…おいセシリア。取りあえずこれを羽織れ」サッ

284: 2012/03/27(火) 23:53:35.57 ID:G7oyIAz40
セシリア「え…? な、何をいって…」ゼンラー

セシリア「はぅわ///!?」

一夏「…///」

セシリア「…い」


セシリア「いやああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


チュドーン!!


こうして慌しい騒動は…幕を降ろしました。
この後、やはり日本の警察の方々やら国家機関やらが来て大変でしたが…
しかし、皆の協力もあり、私の拘束は取り消されました。
皆さんには感謝してもし尽くせないですわ…。だから、まずはご恩を返そうと思います。
そして…それが終わったら…改めて、一夏さんに想いを伝えます。


だって私は…いつまでも、一夏さんのハートを狙う狩人なんですから!


~終われ~

288: 2012/03/27(火) 23:55:00.36 ID:sq6RDQjZ0

引用: セシリア「一夏さんを射止めますわ! 安価で!!」