京子「へへっ、引っ掛かってやんの～」ﾆﾔﾆﾔ

結衣「いや、引っ掛かったも何も……」

京子「結衣のほっぺぷにぷに～」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

結衣「やめい」



京子「京子ちゃんを放って本ばかり読んでるから……これは罰なんですよ～だ」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ

結衣「……じゃあ私もお返しに京子のほっぺた突っついちゃうから」ﾌﾟﾖﾝ

京子「きゃっ……や、やったなぁー！ふんぬっ……ぬぬぬぅ……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

結衣「あっ、こら……顔に力入れんなよ」ｸﾞｯｸﾞｯ

京子「んんん……！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ




結衣「へぇ、京子って顔に力入れるとえくぼ出るんだ……」ｻﾜｻﾜ

京子「んはぁっ！？ば、バカ！撫で回すのは反則だろっ！///」

結衣「ふふふっ、それくらいで気が抜けるだなんて、京子もまだまだ修業不足だな」

京子「そんなん誰だって気ぃ抜けるわっ！///」

…………………


ｼﾄｼﾄ…


結衣「……」ﾍﾟﾗﾘ

京子「雨止まないね～」

結衣「そうだな……けど天気予報じゃ、昼過ぎには止むって言ってたけどな」

京子「マジで？いつやってたやつ？」

結衣「今日の朝の……ってそん時まだ京子寝てたし」

京子「そうだったっけ？」

結衣「ちなみに今日の占い、おひつじ座は最下位だったよ」

京子「えっ！？ラッキーパーソンは！？」

結衣「あー……あんまり覚えてないんだけど……」

京子「ああもう、覚えとけよ～！」



結衣「たしか……『読書好きな友人』だったような……」




京子「結衣愛してる」ｷﾞｭｯ

結衣「そりゃどーも」ﾍﾟﾗﾘｯ

…………………


京子「雨降ってて暇なので、今からお菓子を作ります」ｴｯﾍﾝ

結衣「へ～珍しいなぁ、お前がお菓子作りとか……」ﾍﾟﾗﾘ

京子「結衣も滅多にしないもんねー」ﾄﾃﾄﾃ



結衣「何作んの？」

京子「んー、何作ろっかな……って結衣ー、砂糖切れてるんだけど買い置きあったっけー？」

結衣「多分……ないかな」

京子「砂糖ないんじゃお菓子なんて作れないじゃん……」ｶﾞｯｸﾘ

結衣「買いに行けばいいんだよ」ﾍﾟﾗﾘ

京子「やだよ！誰がこの雨の中好き好んで砂糖なんか買いに行かなきゃなんないんだよ！」

結衣「じゃあ、止むまで待て」

京子「う～……私は今作りたいんだけどなぁ……」ﾑｽｯ




結衣「……ったく、しゃーねえなぁ」ﾉｿﾘ

京子「えっ、買い物行ってくれんのっ？」ｷﾗｷﾗ

結衣「お前も一緒にな」

京子「え～……私は濡れるの嫌だから待ってる……」





結衣「……なーんだ、せっかく相合い傘してやろうと思っ」

京子「はいはいはぁーい！一緒に行きまーっす！！」

結衣「食いつき早いな」

…………………


ﾄﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ……


結衣「……」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮ

京子「ふんふんふ～ん♪」ﾙﾝﾙﾝ

結衣「自ら墓穴を掘った形だな……相合い傘だなんて簡単に言うんじゃなかった……」



京子「何何～？なんか言った？」

結衣「いや、なにも」ﾆｺﾆｺ

結衣「つうか、この豪雨……本当に昼過ぎには止むんだろうな？」

京子「さぁ、意外とピタッと止んだりしてね」

結衣「しかも寒いし……帰ったら絶対熱々シャワー浴びてやる」

京子「私は結衣のお陰でぬくぬく～」ｷﾞｭｯ

結衣「私も暖まらせろよ～」ｷﾞｭｰ




京子「これは……暖かいけど、歩きづらい……」

結衣「コンビニでビニール傘買うか？」

京子「いや……いい」

ｻﾞｰｻﾞｰ


京子「そういやさぁ、コンビニで思い出したんだけどさ」

結衣「うん」

京子「いつものスーパーって、たしか１０時開店だよね？」



結衣「あっ……」

京子「開店まであと１時間くらいあるんだけど……」



結衣「ち、ちくしょー！！！」ﾌﾞﾜｯ

結衣「しかし、ここまで来たら京子が作るお菓子を食べないと気がすまないんだが……」

京子「砂糖くらい、さっきのコンビニにだって売ってるって」

結衣「コンビニで砂糖を買うのは、なんだか負けた気がするんだよなぁ……」

京子「一体誰と勝負してたんだよ？」

店員「あじゅじゅした～」


ﾃﾝﾃﾝﾃﾚﾃｰﾝ♪



京子「よし、砂糖も買ったし急いで帰るか！」

結衣「おい、この雨の中急ぐのは逆に命取り……」

京子「ひゃあっほーい！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ



結衣「ちょ、待てって！……つうか、その傘入らないと私も濡れちゃうんですけどー！？」

…………………


京子「いっちばんのり～！」

結衣「京子のお陰で、シャワー浴びる前から全身ビショビショだよ……」

京子「水道代とガス代の節約！」ｸﾞｯ

結衣「バカ言え……ほら、お前もびしょ濡れなんだから、早く服脱いで」



京子「……なんか『びしょ濡れ』『脱いで』って、工口い響きだよね」ｸｸｯ

結衣「ばっ、おまっ……せっかく髪拭いてやろうって思ってたのに……もう知らんっ！///」ﾌﾟｲｯ

京子「ああん！拭いて！なでなでしてっ！！」

京子「……んしょっと」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

結衣「脱いだやつは直接洗濯機入れちゃって」

京子「うぃ～……って結衣、何やってるの？」

結衣「何って、とりあえず京子がシャワー浴び終わるまではタオルで身体拭いておこうと……」

京子「いや、結衣も一緒にシャワーでしょ？」

結衣「い、一緒っておま……狭いだろっ！？///」

京子「ちっちっちっ、甘いなぁ結衣は」ｸｸｸｯ

結衣「な、なんでだよ……？///」



京子「二人で立って身体絡ませ合えば、一人分のスペースでおっけーじゃん！！」ｷｬｰ!



結衣「///」ｶｧｰ

結衣「ムリ！ムリムリッ！絶対にムリ！！恥ずかし過ぎて氏んじゃう！！///」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

京子「いや、誰も見てねぇからさ～」

ｶﾎﾟｰﾝ


京子「……で、なんだかんだ言って一緒に風呂に入っちゃう結衣にゃんであったー」ﾆﾔﾆﾔ

結衣「京子が無理矢理服脱がしてきたんだろっ！！///」



京子「いつものことながら、結衣の服は脱がしやすい！」

結衣「『いつものこと』って……///」

京子「ほら結衣、もっとこっち来て……？」

結衣「うぅ……恥ずかしい……///」ｶｧｰ

京子「裸なんて見飽きるほど見てんだから、今更何言ってんだよ」ｸｽｯ

結衣「いや、なんかシチュエーションが変わると裸でも全然印象が変わるってゆーか……///」



京子「結衣はお布団の中だと積極的に脱ぎだすもんね～」ﾆﾔﾆﾔ

結衣「バカ！別に今のはそういう意味じゃ……な……くはないけどぉ……///」

ｼｬﾜｱｱｱｱ


京子「あったか～い……」ﾎｶﾎｶ

結衣「……///」ｳﾂﾑｷ

京子「だから結衣～、もっと近う寄れって～」

結衣「……ん///」ﾋﾟﾀｯ



京子「そうそう、そうやって早く素直に……って結衣、身体すっごく冷たいじゃん！」

結衣「あんまり気にしてなかったけど、結構雨で冷えちゃってたかも……」

京子「そういうのは早く言いなよ！ほら、シャワーであったまりな？」ｼｬﾜﾜｰ

結衣「ありがと……けど、これじゃ京子が……」

京子「だから入る前に言ったじゃんよ！……こうやってー」



ｷﾞｭｯ



京子「後ろから結衣を抱きしめて……私も結衣の身体を温めてあげるから……ね？」ｷﾞｭｳ

結衣「んっ……あ、ありがと……///」ｶｧｰ

京子「ふふふっ、いつどこで触っても結衣にゃんの肌はもっちりしてて、抱き心地最高だなぁ」ﾆｺﾆｺ

結衣「なんだよ『もっちり』って……私が贅肉だらけって言いたいのか？」

京子「違う違う、結衣はすっごくスタイルいいよ？それに……」

結衣「それに？」



京子「結衣はちょっとくらいプニプニってしてた方が美味しそうだしね～」ﾆﾔﾘ



ﾌﾟﾆｯ

結衣「ひゃぁっ！？こ、こら！お腹ぷにぷにってすんなっ！手つきがいやらしいからっ！！///」

京子「えへへ……このまま結衣にゃんを食べちゃおっかなぁ～……///」ｸﾞﾍﾍ

結衣「朝っぱらから何考えてんだ！バカやろう！！///」ｺﾞﾁﾝｯ



京子「あ痛ぁっ！！」

…………………


京子「ふぅー、朝シャンはやっぱ気持ちええなぁ～……」ｻｯﾊﾟﾘ

結衣「なんで関西弁なんだ」ﾎｶﾎｶ

京子「千歳の真似～」

結衣「似てねえよ」

京子「姉さん……幸せになるんやで……」ﾀﾞﾊﾞｰ

結衣「いや、そっちも……意外と似てなくはないな」

京子「そんなことよりさぁ……わたしゃ結衣のヘタレっぷりに呆れたよ」

結衣「へ、ヘタレってなんだよ……///」

京子「私があそこまでやっておいてだよ？もう『襲ってくれ～！』って言ってるようなもんだったのにさぁ……」

結衣「バ、バカ！風呂場でなんてできるかっ！！///」




結衣「それにあんなとこで……その……し、しちゃって……それで風邪引いたらバカみたいだろ！///」

京子「まぁ、それもそうだな」

結衣「もう……そんなより早くこっちおいで！髪乾かしてあげるから」

京子「はぁい」ﾆｺﾆｺ

…………………


京子「さてと……」

結衣「……」ﾍﾟﾗﾘ

京子「……てやっ」ﾌﾟﾆｯ

結衣「本読んでんだから邪魔すんなって」

京子「いや、暇だからつい……」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ




結衣「お前、何のために雨の中買い物しに行ったんだよ？」

京子「おっと忘れてた！けどさ、私はそれより～……」

結衣「それより？」

京子「私はそれよりも、風呂場の続きがしたいな～なんて」

結衣「ぶふっ！！///」

結衣「だからダメだって言ってんだろ！？///」

京子「え～……風呂じゃないんだし、風邪引く心配もないじゃんよ～？」ﾀﾞｷｯ

結衣「わ、私は……その……///」




結衣「明るいとこでするの……恥ずかしくて嫌なんだよ……///」ｶｧｰ




京子「」ﾌﾟﾁｯ

…………………


京子「へ、へへ……やってやったぜぃ……！！」ﾆｺﾆｺ

結衣「いやだって……言ったのにぃ……///」ｼｸｼｸ



京子「相変わらず攻めに弱いな、結衣にゃんは」ｸｽｯ

結衣「うぅ……///」ｼｸｼｸ

京子「別にいいじゃんよ～、減るもんじゃないんだしさぁ」

結衣「減るよっ！いろいろと！」

京子「……そういや今何時だろ？」

結衣「カーテン締め切ってたから、暗くてよくわかんないな……」ｼｬｯ




結衣「あ……雨止んでる……」

京子「マジで？」

結衣「天気予報様様だな」

京子「もう昼過ぎ……かぁ」

京子「うーん……ねぇ、結衣」

結衣「ん？」

京子「結衣は今お腹空いてる？」

結衣「んー……なんか不思議なことに全然空いてないかも」

京子「やっぱり結衣も？なんでだろう……？」




結衣「私はその……き、京子からの愛で胸がいっぱいで……とかね……///」

京子「そっかぁ、けど私はまだまだ胸いっぱいまでには程遠いから……」ﾆﾔﾆﾔ



ｶﾞﾊﾞｯ


京子「第２ラウンドと行きますかっ！！」

結衣「いや、だから私はもういっぱいいっぱいだって……あっ……///」

女の子って何で出来てるの？


女の子って何で出来てるの？


砂糖やスパイス


素敵なものたくさん


そんなもので出来てるよ

～おまけという名の何か～



京子「さて……あれから第３ラウンドまで突入して、疲れてクタクタになって今に至るんだけど……」

結衣「……」ｸﾞｯﾀﾘ

京子「お～い、結衣さんや～？」

結衣「は、激しすぎんだよ……おまえは……///」ｸﾞｯﾀﾘ

京子「えへへ」

京子「……で、さすがにお腹もペコちゃんだから、お昼ごはんと兼ねたスイーツを作ろうと思うんだけどさ」

結衣「私はなんでもいい……」ｸﾞﾛｯｷｰﾝ

京子「じゃあ、京子ちゃんお手製のフレンチトーストとかどうかな？」

結衣「いいんじゃね……簡単だし……うっ……」ﾊﾞﾀﾘ

…………………


京子「はい、じゃあさっさと作り始めますか」

結衣「……で、何故私もキッチンに立ってるんだ？」

京子「隠し味のためにだよ」ﾆｺｯ



結衣「隠し味……？」

京子「卵を割って～砂糖を溶かして～♪」ｼｬｶｼｬｶ

京子「牛乳とバニラエッセンスも入れて～♪」ﾄﾎﾟﾄﾎﾟ



結衣「手際がいいな」

京子「そしてここで～隠し味を～……ん」



ﾁｭｯ



結衣「！？」

京子「……ぷはぁ、はい！隠し味入りました～！」

結衣「急にキスしやがって……隠し味っていったいなんなんだよ！？///」

京子「それはぁ……」

結衣「それは……？」




京子「二人の……あ・い♪」



結衣「///」ｶｧｰ

ｼﾞｭｳｼﾞｭｳ


京子「あとはじっくり焼くだけ……と」

結衣「ほんと簡単だよな、フレンチトーストは」

京子「……本当はね～、隠し味って言うくらいだから私と結衣の唾液とか入れたかったんだけどさ」

結衣「き、汚ねぇ！！おまえ、マジで入れてないだろうな！？」



京子「キス手前で踏み止まりました」

結衣「キスはしっかりしてたけどな……///」

…………………


京子「上手に妬けました～！」

結衣「字がちげえし」



京子「ほらほら！あったかいうちに食え食え！」

結衣「うん……いただきます」ﾊﾟｸﾘ



京子「……どうかな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣「うん、美味いよ」

京子「マジか！よし、私も食う！」

京子「自分で作っといてなんだが、うめえ！！」ﾊﾟｸﾓｸﾞ



結衣「隠し味様様……だな」ﾎﾞｿﾘ



京子「ん？なんか言った？」

結衣「いや……なんにも///」ｶｧｰ

おしまい！

やまなしおちなしいみなし！


京結であまあましたかったのにあまりあまあまできなかった


今月は京子ちゃん月間っつうことで京子ちゃん頑張れ



支援激しく乙ですた



ではでは

乙乙