3: 2010/11/24(水) 06:45:50.62 ID:4lfm2W2rO
さわ子「田井中さん、前に貸した着ぐるみ、そろそろ返してくれない?」
澪「律、まだ返してなかったのか?」
律「あぁ、あれなら…」
――部室
律「新入部員の勧誘に使ったあと、物置に入れておいたんだ」
ガチャ
物置はさわ子がしばらく見ないうちに、多くの物が乱雑に置かれていた。
さわ子「…何これ?」
澪「…すみません」
澪「律、まだ返してなかったのか?」
律「あぁ、あれなら…」
――部室
律「新入部員の勧誘に使ったあと、物置に入れておいたんだ」
ガチャ
物置はさわ子がしばらく見ないうちに、多くの物が乱雑に置かれていた。
さわ子「…何これ?」
澪「…すみません」
4: 2010/11/24(水) 06:47:01.95 ID:4lfm2W2rO
律「えっと、着ぐるみでしたたら…ほらここに!」
グラッ
律「…え?」
五条「ヘブンズタイム!!」
律が着ぐるみを引っ張った影響で、重なっていた荷物が音を立てて崩れた。
しかし間一髪、五条によって物置から運び出された律は、その難を逃れることができた。
律「あ、あれ…?って、五条君、いつの間に!?」
五条「ククク…」
グラッ
律「…え?」
五条「ヘブンズタイム!!」
律が着ぐるみを引っ張った影響で、重なっていた荷物が音を立てて崩れた。
しかし間一髪、五条によって物置から運び出された律は、その難を逃れることができた。
律「あ、あれ…?って、五条君、いつの間に!?」
五条「ククク…」
6: 2010/11/24(水) 06:57:47.67 ID:4lfm2W2rO
――――
澪「ということで、大掃除をします。」
唯&律「え~・・・」
五条「・・・」
けいおん部に入部して間もない五条にとって、この掃除は降って沸いた災難であった。
物置は先輩方の私物であふれていたが、入手したばかりの五条の私物などあるわけがない。
梓「でも、すごい量ですね」
律「なんだ~?このぬいぐるみの山は・・・」
唯「あ!!その大きいの200円で取れたんだよ~」
五条(おや・・・あれは)
澪「ということで、大掃除をします。」
唯&律「え~・・・」
五条「・・・」
けいおん部に入部して間もない五条にとって、この掃除は降って沸いた災難であった。
物置は先輩方の私物であふれていたが、入手したばかりの五条の私物などあるわけがない。
梓「でも、すごい量ですね」
律「なんだ~?このぬいぐるみの山は・・・」
唯「あ!!その大きいの200円で取れたんだよ~」
五条(おや・・・あれは)
8: 2010/11/24(水) 07:05:33.02 ID:4lfm2W2rO
>>7
イナイレ見てないので詳しくはないのですが、オレでいいみたいです。
このSSでは五条さんの一人称は原則オレでいきます。
他のけいおん部員を呼ぶときはさん付けにします。これは学年が唯たち>梓>五条という設定だからです。
イナイレ見てないので詳しくはないのですが、オレでいいみたいです。
このSSでは五条さんの一人称は原則オレでいきます。
他のけいおん部員を呼ぶときはさん付けにします。これは学年が唯たち>梓>五条という設定だからです。
10: 2010/11/24(水) 07:14:51.59 ID:4lfm2W2rO
ぬいぐるみの山の中に、サッカーボールのぬいぐるみが置かれていた。
五条「・・・」
五条はつい先日、サッカーバトルへの未練を断ち切り、けいおん部のメインボーカルの座についたばかりであった。もう、未練はない。だがサッカーバトルを忘れ去ったわけでもない。
澪「・・・?」
――――
律「だいぶ片付いたな」
澪「しかし・・・私たちのじゃない私物もたくさんあるな」
唯「見てみて~・・・ババーン!」
律たちがムギのいれた紅茶を飲み一息ついていると、
唯が物置から大きなケースを運び出してきた。
律「うは!高そうなケース!!」
ガチャ
律「・・・ん?」
唯「ギターだ」
五条「・・・」
五条はつい先日、サッカーバトルへの未練を断ち切り、けいおん部のメインボーカルの座についたばかりであった。もう、未練はない。だがサッカーバトルを忘れ去ったわけでもない。
澪「・・・?」
――――
律「だいぶ片付いたな」
澪「しかし・・・私たちのじゃない私物もたくさんあるな」
唯「見てみて~・・・ババーン!」
律たちがムギのいれた紅茶を飲み一息ついていると、
唯が物置から大きなケースを運び出してきた。
律「うは!高そうなケース!!」
ガチャ
律「・・・ん?」
唯「ギターだ」
12: 2010/11/24(水) 07:22:39.30 ID:4lfm2W2rO
梓「・・・古いけど、結構良い物かも」
ガチャ
さわ子「あら、懐かしいわね・・・ここにあったのか~」
五条「・・・山中教諭」
梓「これ、先生のですか?けいおん部だったんですね」
さわ子「そうよ」
唯「私物はみんな持って帰ることになったので、はいさわちゃんも」
さわ子「えぇ~・・・か、かび臭っ!!」
さわ子「う、う~んもう弾く時間もないし、お店で売って部費の足しにしてちょうだい」
五条「ほう・・・」
ガチャ
さわ子「あら、懐かしいわね・・・ここにあったのか~」
五条「・・・山中教諭」
梓「これ、先生のですか?けいおん部だったんですね」
さわ子「そうよ」
唯「私物はみんな持って帰ることになったので、はいさわちゃんも」
さわ子「えぇ~・・・か、かび臭っ!!」
さわ子「う、う~んもう弾く時間もないし、お店で売って部費の足しにしてちょうだい」
五条「ほう・・・」
14: 2010/11/24(水) 07:32:43.48 ID:4lfm2W2rO
五条「ククク・・・」
五条(スーパースキャン!!)
五条(・・・なるほど、これは面白い展開になりそうですね)
――――
五条「・・・」
日が沈み始め、空に青と橙が入り混じる中、
五条は発掘されたギターケースを抱えて歩いていた。
さわ子のギターを楽器店へ売りに行くためである。
ムギ「がんばれ~」
律「五条君ってじゃんけん弱いんだな」
五条「ククク・・・」
ムギ「五条君ご苦労様、そろそろ時間よ」
五条「そうですか・・・今度は負けませんよ」
律「返り討ちにしてくれよう」
メンバーがじゃんけんの手を出す寸前、五条の眼鏡の奥の瞳が光った。
五条(ククク・・・なるほど)
五条(スーパースキャン!!)
五条(・・・なるほど、これは面白い展開になりそうですね)
――――
五条「・・・」
日が沈み始め、空に青と橙が入り混じる中、
五条は発掘されたギターケースを抱えて歩いていた。
さわ子のギターを楽器店へ売りに行くためである。
ムギ「がんばれ~」
律「五条君ってじゃんけん弱いんだな」
五条「ククク・・・」
ムギ「五条君ご苦労様、そろそろ時間よ」
五条「そうですか・・・今度は負けませんよ」
律「返り討ちにしてくれよう」
メンバーがじゃんけんの手を出す寸前、五条の眼鏡の奥の瞳が光った。
五条(ククク・・・なるほど)
15: 2010/11/24(水) 07:50:49.09 ID:4lfm2W2rO
――――楽器店
五条「ククク・・・まさか全敗するとは思いませんでした」
じゃんけんの勝敗の結果とは裏腹に、満足げな表情で五条が呟いた。
店員「それでは査定をさせていただきますので、しばらくお待ちください」
澪「・・・あれ、梓は?」
五条「・・・店内には見当たりませんね、オレが探してきましょう」
そう言って五条は楽器店を出たが、梓の姿はすぐに目に入った。
すぐ近くのペット屋で、水槽を見つめる梓の姿があった。
梓「・・・」
五条「亀・・・すっぽんですかね?」
梓「五条君・・・」
五条「・・・」
五条「ククク・・・まさか全敗するとは思いませんでした」
じゃんけんの勝敗の結果とは裏腹に、満足げな表情で五条が呟いた。
店員「それでは査定をさせていただきますので、しばらくお待ちください」
澪「・・・あれ、梓は?」
五条「・・・店内には見当たりませんね、オレが探してきましょう」
そう言って五条は楽器店を出たが、梓の姿はすぐに目に入った。
すぐ近くのペット屋で、水槽を見つめる梓の姿があった。
梓「・・・」
五条「亀・・・すっぽんですかね?」
梓「五条君・・・」
五条「・・・」
16: 2010/11/24(水) 07:57:18.52 ID:4lfm2W2rO
五条は大きな水槽の中を漂う亀の甲羅を見つめていた。
サッカーボールのような六角形の模様・・・。
自分がけいおん部に入部したことは正しい選択だったのだろうか。
一時的な感情の高まりが判断を鈍らせたのではないか。
だが、どうしたってこの桜高で以前のようなサッカーバトルを味わうことはできない。
五条はただ、今いるけいおん部で時の流れを感じるより他ない。
唯「二人とも、何見てるの?」
梓「唯先輩」
唯「・・・!かわいいすっぽんだねぇ」
梓「これはすっぽんもどき、亀ですよ」
五条「ククク・・・そろそろ査定が終わるころでしょう。戻りますか」
サッカーボールのような六角形の模様・・・。
自分がけいおん部に入部したことは正しい選択だったのだろうか。
一時的な感情の高まりが判断を鈍らせたのではないか。
だが、どうしたってこの桜高で以前のようなサッカーバトルを味わうことはできない。
五条はただ、今いるけいおん部で時の流れを感じるより他ない。
唯「二人とも、何見てるの?」
梓「唯先輩」
唯「・・・!かわいいすっぽんだねぇ」
梓「これはすっぽんもどき、亀ですよ」
五条「ククク・・・そろそろ査定が終わるころでしょう。戻りますか」
18: 2010/11/24(水) 08:11:14.02 ID:4lfm2W2rO
>>17
先日、腹筋スレ乗っ取って書いたSSのことでしたら、
同一人物です。
五条「ククク・・・ここが軽音部ですか」
http://morikinoko.com/archives/51532242.html
(※SS森きのこ!さん、勝手にリンクしてすみません)
今回は、先日のSSの番外編になります。
先日はいろいろ飛ばしてしまったので、その合間合間の
五条さんを書きたいと思っていましたので。
時間的には入部~修学旅行までの話です。
今回も書き溜めがまったくないので、かなりスローぺースに
なりますが、よろしければお付き合いください。
※もし違うSSのことでしたらごめんなさい。
先日、腹筋スレ乗っ取って書いたSSのことでしたら、
同一人物です。
五条「ククク・・・ここが軽音部ですか」
http://morikinoko.com/archives/51532242.html
(※SS森きのこ!さん、勝手にリンクしてすみません)
今回は、先日のSSの番外編になります。
先日はいろいろ飛ばしてしまったので、その合間合間の
五条さんを書きたいと思っていましたので。
時間的には入部~修学旅行までの話です。
今回も書き溜めがまったくないので、かなりスローぺースに
なりますが、よろしければお付き合いください。
※もし違うSSのことでしたらごめんなさい。
19: 2010/11/24(水) 08:24:33.46 ID:4lfm2W2rO
店員「お待たせ致しました。こちらのギターですが、50万円で買い取らせて頂きます」
一同「ご、50万円!?」
五条「ククク・・・」
律「何でそんな値段がつくんですか?もしかして、ムギに気を使って・・・」
店員「いえ、それは関係ありません」
店員「このモデルは、1960年代初めに生まれたギターでして、当初は材料や形が定まっておらず、様々な仕様のマイナーチェンジを繰り返しつつ、現在の形になったと言われています。」
五条「・・・オレたちが持ち込んだこのギターは、フィンガーボードにハカランダという今となっては貴重な木が使われており、これが高い値段となった一つの要因でしょう」
店員「・・・!」
五条「・・・残念なことに、このギターはテイルピースが交換されていて、フルオリジナルではないため少し値段が・・・」
店員「・・・そ、その通りです。お詳しいんですね」
律「五条君、このギターの価値知ってたのか」
五条「ククク・・・さすがに値段まではスキャンできませんでしたがね」
一同「ご、50万円!?」
五条「ククク・・・」
律「何でそんな値段がつくんですか?もしかして、ムギに気を使って・・・」
店員「いえ、それは関係ありません」
店員「このモデルは、1960年代初めに生まれたギターでして、当初は材料や形が定まっておらず、様々な仕様のマイナーチェンジを繰り返しつつ、現在の形になったと言われています。」
五条「・・・オレたちが持ち込んだこのギターは、フィンガーボードにハカランダという今となっては貴重な木が使われており、これが高い値段となった一つの要因でしょう」
店員「・・・!」
五条「・・・残念なことに、このギターはテイルピースが交換されていて、フルオリジナルではないため少し値段が・・・」
店員「・・・そ、その通りです。お詳しいんですね」
律「五条君、このギターの価値知ってたのか」
五条「ククク・・・さすがに値段まではスキャンできませんでしたがね」
20: 2010/11/24(水) 08:32:15.60 ID:4lfm2W2rO
――――バーガーショップ
律「肉厚っ!!」
唯「スペシャルバーガーだよ」
律「バーガーの話じゃねぇ」
梓「でも、いいんですかね・・・みんなで貰っちゃって」
律「仕方ないだろ?さわちゃんが部費にしろって言ったんだから」
梓「でも・・・」
律「ほれ!!6人で分けたら一人8万3千円」
梓「・・・私、欲しいエフェクターがあったんですよねぇ」
律「ほら、五条君、一人8万3千円だぞ~」
五条「ククク・・・オレは部長の判断にお任せしますよ」
律「肉厚っ!!」
唯「スペシャルバーガーだよ」
律「バーガーの話じゃねぇ」
梓「でも、いいんですかね・・・みんなで貰っちゃって」
律「仕方ないだろ?さわちゃんが部費にしろって言ったんだから」
梓「でも・・・」
律「ほれ!!6人で分けたら一人8万3千円」
梓「・・・私、欲しいエフェクターがあったんですよねぇ」
律「ほら、五条君、一人8万3千円だぞ~」
五条「ククク・・・オレは部長の判断にお任せしますよ」
21: 2010/11/24(水) 09:03:05.46 ID:4lfm2W2rO
――その後、結局50万円はさわ子先生に没収され、
代わりに、部員で話し合って何かを一つだけ買ってもらえることとなった。
唯「・・・あずにゃんと五条君が?」
律「やっぱりもっと部員が欲しいんじゃないかなぁ」
ムギ「私もそう思ってた・・・」
澪「実は私も・・・」
律「う~ん・・・」
唯「・・・あ!いいこと思いついた!」
代わりに、部員で話し合って何かを一つだけ買ってもらえることとなった。
唯「・・・あずにゃんと五条君が?」
律「やっぱりもっと部員が欲しいんじゃないかなぁ」
ムギ「私もそう思ってた・・・」
澪「実は私も・・・」
律「う~ん・・・」
唯「・・・あ!いいこと思いついた!」
22: 2010/11/24(水) 09:04:34.40 ID:4lfm2W2rO
――
梓「・・・」
五条「ククク・・・何ですかこれは」
唯「新入部員のとんちゃんだよ!」
ムギ「先生に頼んで買ってもらったの!!」
梓「へぇー・・・」
律「あれ、リアクション薄くね・・・?」
唯「だってあずにゃんと五条君がずっとこの亀を見つめていたから・・・」
五条「ククク・・・ハハハ・・・アーハッハッハ!!」
番外編1―完―
梓「・・・」
五条「ククク・・・何ですかこれは」
唯「新入部員のとんちゃんだよ!」
ムギ「先生に頼んで買ってもらったの!!」
梓「へぇー・・・」
律「あれ、リアクション薄くね・・・?」
唯「だってあずにゃんと五条君がずっとこの亀を見つめていたから・・・」
五条「ククク・・・ハハハ・・・アーハッハッハ!!」
番外編1―完―
35: 2010/11/24(水) 18:02:04.32 ID:4lfm2W2rO
五条(・・・この雨はいつまで続くのでしょう)
大雨が降り続く休日、五条は切らしたパスタを買いに
外出していた。
唯たち3年生が修学旅行へ行っているが、この休日が明ければ
またけいおん部が賑やかになるだろう。
梓「あ、五条君」
五条「・・・おや、中野さん」
まさかこの雨の中、知り合いに会うとは思っていなかった。
梓は友人らしき人物と3人で近寄ってきた。
???「知り合い?」
梓「うん、けいおん部の後輩の五条君」
五条「ククク・・・五条勝です。お見知りおきを」
純「梓と同級生の鈴木純だよ、よろしく」
憂「同じく、平沢憂です。お姉ちゃんがお世話になってます」
大雨が降り続く休日、五条は切らしたパスタを買いに
外出していた。
唯たち3年生が修学旅行へ行っているが、この休日が明ければ
またけいおん部が賑やかになるだろう。
梓「あ、五条君」
五条「・・・おや、中野さん」
まさかこの雨の中、知り合いに会うとは思っていなかった。
梓は友人らしき人物と3人で近寄ってきた。
???「知り合い?」
梓「うん、けいおん部の後輩の五条君」
五条「ククク・・・五条勝です。お見知りおきを」
純「梓と同級生の鈴木純だよ、よろしく」
憂「同じく、平沢憂です。お姉ちゃんがお世話になってます」
36: 2010/11/24(水) 18:06:24.36 ID:4lfm2W2rO
――スポーツランド北百田
梓「なんで、バッティングセンターなの?」
純「だって野球漫画だったから、やってみたくなったんだ」
純「うわ!・・・こんなの当たる訳ないよ~」
梓「あ、五条君やってみてよ。中学で運動やってたんでしょ?」
五条「・・・いえ、オレは」
五条は偶然出会った梓たちに誘われ、バッティングセンターへ
来ていた。
純「へぇ!お手本見せてよ、お手本!」
五条「・・・私がやっていたのはサッカーなのですが」
梓「なんで、バッティングセンターなの?」
純「だって野球漫画だったから、やってみたくなったんだ」
純「うわ!・・・こんなの当たる訳ないよ~」
梓「あ、五条君やってみてよ。中学で運動やってたんでしょ?」
五条「・・・いえ、オレは」
五条は偶然出会った梓たちに誘われ、バッティングセンターへ
来ていた。
純「へぇ!お手本見せてよ、お手本!」
五条「・・・私がやっていたのはサッカーなのですが」
38: 2010/11/24(水) 18:12:25.24 ID:4lfm2W2rO
五条は純から渋々バットを受け取ると、定位置で構えて
ピッチングマシンを見据えた。
バシュッ
五条「ククク・・・抜かせませんよ!」
五条はピッチングマシンから射出されたボールに渾身の蹴りを入れ、
「ホームラン」とかかれたゴールへシュートした。
純「す・・・すご」
五条「ククク・・・つい足が出てしまいました」
――――
純「でかっそれがホームラン賞?」
憂「うん」
大きな亀のぬいぐるみを持った憂と五条が戻ってきた。
ホームラン賞を取ったのは五条であったが、景品には興味が無く
付き添ってくれた憂にあげてしまった。
梓「でも、そんな大きいのどうするの?とんちゃんの10倍は・・・」
梓「あ・・・!」
ピッチングマシンを見据えた。
バシュッ
五条「ククク・・・抜かせませんよ!」
五条はピッチングマシンから射出されたボールに渾身の蹴りを入れ、
「ホームラン」とかかれたゴールへシュートした。
純「す・・・すご」
五条「ククク・・・つい足が出てしまいました」
――――
純「でかっそれがホームラン賞?」
憂「うん」
大きな亀のぬいぐるみを持った憂と五条が戻ってきた。
ホームラン賞を取ったのは五条であったが、景品には興味が無く
付き添ってくれた憂にあげてしまった。
梓「でも、そんな大きいのどうするの?とんちゃんの10倍は・・・」
梓「あ・・・!」
39: 2010/11/24(水) 18:20:10.29 ID:4lfm2W2rO
――――
とんちゃんの給餌を忘れていたことを思い出し、梓たちは桜高へと向かった。
入り口で鍵を受け取り部室へ向かい、とんちゃんに餌をあげると
梓はほっとした。
憂「よかった~。ちゃんと元気だね」
梓「ごめんね、とんちゃん」
五条「・・・!」
五条「ククク・・・」
用事も済み、特にやることもない一堂は部室で呆けていた。
純「そうだ、4人でセッションでもしようか?」
梓「え?」
純「この雨だし、結構大きい音出しても大丈夫なんじゃないかな」
梓「いいかも!純、ジャズ研に楽器置いてある?」
純「あるよ、行こう」
とんちゃんの給餌を忘れていたことを思い出し、梓たちは桜高へと向かった。
入り口で鍵を受け取り部室へ向かい、とんちゃんに餌をあげると
梓はほっとした。
憂「よかった~。ちゃんと元気だね」
梓「ごめんね、とんちゃん」
五条「・・・!」
五条「ククク・・・」
用事も済み、特にやることもない一堂は部室で呆けていた。
純「そうだ、4人でセッションでもしようか?」
梓「え?」
純「この雨だし、結構大きい音出しても大丈夫なんじゃないかな」
梓「いいかも!純、ジャズ研に楽器置いてある?」
純「あるよ、行こう」
41: 2010/11/24(水) 18:26:42.14 ID:4lfm2W2rO
純の提案でセッションをやることとなった4人は、けいおん部の部室を後にして
ジャズ研の部室へ向かおうとしていた。
五条「・・・すみません、部室に忘れ物をしてしまいました。」
憂「え?」
五条「すぐに向かいますので、先に行っていてください・・・」
梓「そう?わかった」
そう言うと梓たち3人はジャズ研の部室へと向かい、五条はけいおん部の部室へと戻った。
ガチャ
五条「ククク・・・出てきなさい」
ジャズ研の部室へ向かおうとしていた。
五条「・・・すみません、部室に忘れ物をしてしまいました。」
憂「え?」
五条「すぐに向かいますので、先に行っていてください・・・」
梓「そう?わかった」
そう言うと梓たち3人はジャズ研の部室へと向かい、五条はけいおん部の部室へと戻った。
ガチャ
五条「ククク・・・出てきなさい」
42: 2010/11/24(水) 18:32:46.97 ID:4lfm2W2rO
???「・・・気づかれていたのか」
五条の声に応じて、部室の物置から男が現れた。
その手には部室の備品と手提げ金庫が握られている。
男「怪我をしたくなかったらそこをどきな」
五条「ククク・・・オレはけいおん部ボーカルの五条勝、しかし今この一時は
けいおん部のディフェンスです。オマエが扉というゴールへたどり着くには
オレを実力で抜くより他ありません」
男「何わけわかんねーこと言ってんだ」
五条「ヘブンズタイム!!」
五条の叫びとともに、五条の周囲の時間が静止した。
五条「一般の方を相手に度が過ぎるかもしれませんが・・・」
五条「すぐに向かうと約束してしまいましたのでね・・・ククク、ご容赦ください!」
そういうと五条は男へ近寄り、強烈な蹴りの構えを見せた。
その瞬間、男の表情が邪悪な笑みへと変化した。
五条「・・・ヘェア!」
五条の声に応じて、部室の物置から男が現れた。
その手には部室の備品と手提げ金庫が握られている。
男「怪我をしたくなかったらそこをどきな」
五条「ククク・・・オレはけいおん部ボーカルの五条勝、しかし今この一時は
けいおん部のディフェンスです。オマエが扉というゴールへたどり着くには
オレを実力で抜くより他ありません」
男「何わけわかんねーこと言ってんだ」
五条「ヘブンズタイム!!」
五条の叫びとともに、五条の周囲の時間が静止した。
五条「一般の方を相手に度が過ぎるかもしれませんが・・・」
五条「すぐに向かうと約束してしまいましたのでね・・・ククク、ご容赦ください!」
そういうと五条は男へ近寄り、強烈な蹴りの構えを見せた。
その瞬間、男の表情が邪悪な笑みへと変化した。
五条「・・・ヘェア!」
45: 2010/11/24(水) 18:36:52.77 ID:4lfm2W2rO
>>43
男のモデルはけいおんのモデルになった豊郷小学校で
ギターや手提げ金庫等を窃盗した窃盗犯です。
マニアックでごめんよ(´`)
男のモデルはけいおんのモデルになった豊郷小学校で
ギターや手提げ金庫等を窃盗した窃盗犯です。
マニアックでごめんよ(´`)
47: 2010/11/24(水) 18:38:21.46 ID:4lfm2W2rO
ガスッ!
意表を突かれた五条は男から繰り出された右手をもろに食らい、吹き飛んだ。
男「ハハハ、頼まれても容赦はしないぜ」
五条「ククク・・・面白い、オレの『ヘブンズタイム』に入門してくる者がいるとは」
男「ヘブンズタイム・・・あぁ、これのことか」
男はそう言うと、分厚い書物を取り出して見せた。
タイトルには「Heaven's Time」と書かれている。
五条「・・・それは秘伝書。ククク・・・オマエ、それをどこで手に入れたのですか」
男「てめーには関係ねぇだろうがよおおぉ」
五条「プロキオンネット!」
男が五条を追撃しようと迫った刹那、五条の前方に三角形のネットが出現し、
男を弾き飛ばした。
男「ぐわっ」
五条「ククク・・・そう簡単にこのラインは抜かせませんよ」
意表を突かれた五条は男から繰り出された右手をもろに食らい、吹き飛んだ。
男「ハハハ、頼まれても容赦はしないぜ」
五条「ククク・・・面白い、オレの『ヘブンズタイム』に入門してくる者がいるとは」
男「ヘブンズタイム・・・あぁ、これのことか」
男はそう言うと、分厚い書物を取り出して見せた。
タイトルには「Heaven's Time」と書かれている。
五条「・・・それは秘伝書。ククク・・・オマエ、それをどこで手に入れたのですか」
男「てめーには関係ねぇだろうがよおおぉ」
五条「プロキオンネット!」
男が五条を追撃しようと迫った刹那、五条の前方に三角形のネットが出現し、
男を弾き飛ばした。
男「ぐわっ」
五条「ククク・・・そう簡単にこのラインは抜かせませんよ」
50: 2010/11/24(水) 18:44:35.18 ID:4lfm2W2rO
憂「五条君、遅いね」
梓「何かあったのかな・・・」
純「トイレでも行ってるんじゃない?すぐ始められるように楽器準備しておこう?」
梓「そうだね」
――――
五条「ククク・・・あなた面白いですよ、ディモールト面白い!!」
男「喋ってねぇで避けねぇと、心臓に穴が開いちまうぞおぉ!!」
男はナイフを持っていた。それだけではない。五条がぶんしんフェイントを
発動しても、スーパースキャンで見破ってくる。秘伝書を所持していたことを
考えると、どのような技が来てもおかしくはない。
男「もらった!」
ザシュッ
梓「何かあったのかな・・・」
純「トイレでも行ってるんじゃない?すぐ始められるように楽器準備しておこう?」
梓「そうだね」
――――
五条「ククク・・・あなた面白いですよ、ディモールト面白い!!」
男「喋ってねぇで避けねぇと、心臓に穴が開いちまうぞおぉ!!」
男はナイフを持っていた。それだけではない。五条がぶんしんフェイントを
発動しても、スーパースキャンで見破ってくる。秘伝書を所持していたことを
考えると、どのような技が来てもおかしくはない。
男「もらった!」
ザシュッ
51: 2010/11/24(水) 18:54:26.48 ID:4lfm2W2rO
男のナイフが五条に降りかかったが、いつの間にか手にしていたとんちゃんの
餌袋で受け止めた。五条の足元にとんちゃんの餌が散らばる。
男「なに!?」
五条「ククク・・・」
その隙を突き、五条の蹴りが男の腹へと入った。男はついに倒れこみ、
動かなくなってしまった。
五条「・・・」
五条「ククク・・・ひょっとするとオマエ、気絶した振りをしていますね」
男「・・・」
餌袋で受け止めた。五条の足元にとんちゃんの餌が散らばる。
男「なに!?」
五条「ククク・・・」
その隙を突き、五条の蹴りが男の腹へと入った。男はついに倒れこみ、
動かなくなってしまった。
五条「・・・」
五条「ククク・・・ひょっとするとオマエ、気絶した振りをしていますね」
男「・・・」
52: 2010/11/24(水) 19:06:12.22 ID:4lfm2W2rO
五条「そしてオマエは考えている・・・オレがそこまで行くより早く、
後数センチ体を動かすことができれば、オマエの手の先に落ちたナイフをオレに
投げることができる・・・と」
男「・・・」
五条「確かに・・・オレの眼鏡のフレームにはオマエから受けたダメージが
残っています・・・左靴紐が解け、右靴底に2センチのヒビが入っています・・・
そこまで素早く近づいて行けるか怪しいでしょう」
五条「だがオレの上履きはスパイク仕様・・・射程1メートルまで近づけば
確実にトドメを刺すことができます。」
男「・・・」
五条「そのままじっとしていれば・・・戦闘不能にはなって頂きますが、
何もしないと約束致しましょう」
五条「ひとつの選択肢です・・・さあいかがされますか?近づきますよ、今からそこへ」
男「・・・」
後数センチ体を動かすことができれば、オマエの手の先に落ちたナイフをオレに
投げることができる・・・と」
男「・・・」
五条「確かに・・・オレの眼鏡のフレームにはオマエから受けたダメージが
残っています・・・左靴紐が解け、右靴底に2センチのヒビが入っています・・・
そこまで素早く近づいて行けるか怪しいでしょう」
五条「だがオレの上履きはスパイク仕様・・・射程1メートルまで近づけば
確実にトドメを刺すことができます。」
男「・・・」
五条「そのままじっとしていれば・・・戦闘不能にはなって頂きますが、
何もしないと約束致しましょう」
五条「ひとつの選択肢です・・・さあいかがされますか?近づきますよ、今からそこへ」
男「・・・」
53: 2010/11/24(水) 19:16:23.93 ID:4lfm2W2rO
スッ
男「近づくんじゃねーぜ!!避けてみろ!!このマヌケがあぁぁ!!」
男「ウヘヘヘへこのアホがぁ!!しゃべってたのはオメーのドジだッ!」
男「おめーがペラペラやってる時間に、後ろ手でもう一本のナイフに手をかけて
いたのに気づかなかったようだなああぁぁ!!」
男「俺の勝利だ!くらえッ!!」
ドゴォッ!!
男「近づくんじゃねーぜ!!避けてみろ!!このマヌケがあぁぁ!!」
男「ウヘヘヘへこのアホがぁ!!しゃべってたのはオメーのドジだッ!」
男「おめーがペラペラやってる時間に、後ろ手でもう一本のナイフに手をかけて
いたのに気づかなかったようだなああぁぁ!!」
男「俺の勝利だ!くらえッ!!」
ドゴォッ!!
54: 2010/11/24(水) 19:24:37.07 ID:4lfm2W2rO
男「な・・・!」
轟音とともに、男の腹部にとんちゃんがシュートされていた。
五条「ククク・・・たしかに」
五条「しゃべったのは時間が欲しかったからです。とんがここまでやってくる時間が」
五条「餌袋を切らせたのはそのためです・・・。オマエが生きていようと氏んでいようと
確実にトドメを刺すために・・・」
男「さっき・・・じっとしていれば、何もしないって・・・言ったくせに」
五条「自分を知りなさい・・・そんなオイシイ話があるとお思いですか・・・?
オマエの様な人間に」
男「なんてひどい野・・・」
五条「シグマゾーン!!」
ザシュッ
轟音とともに、男の腹部にとんちゃんがシュートされていた。
五条「ククク・・・たしかに」
五条「しゃべったのは時間が欲しかったからです。とんがここまでやってくる時間が」
五条「餌袋を切らせたのはそのためです・・・。オマエが生きていようと氏んでいようと
確実にトドメを刺すために・・・」
男「さっき・・・じっとしていれば、何もしないって・・・言ったくせに」
五条「自分を知りなさい・・・そんなオイシイ話があるとお思いですか・・・?
オマエの様な人間に」
男「なんてひどい野・・・」
五条「シグマゾーン!!」
ザシュッ
55: 2010/11/24(水) 19:26:26.62 ID:4lfm2W2rO
五条「お待たせしました・・・」
純「お、来た来た。五条君はボーカルで良いんだよね」
五条「ククク・・・ええ」
梓「それじゃあ・・・1、2」
――To Be Continued
純「お、来た来た。五条君はボーカルで良いんだよね」
五条「ククク・・・ええ」
梓「それじゃあ・・・1、2」
――To Be Continued
72: 2010/11/25(木) 00:23:32.98 ID:9XTOWJy2O
憂「大きい~!」
五条「ククク・・・オレの家の家庭菜園で取れたものです」
夏休み、五条と梓は、五条家の庭で取れたスイカを土産に
平沢家を訪れていた。
憂「ありがとう」
梓「唯先輩は?」
憂「図書館から帰ってきてお昼ご飯食べた後、また勉強中」
~♪
梓「・・・やってない」
憂「あれ?休憩中かな・・・じゃあ、スイカ持って行ってあげよう」
五条「ククク・・・オレの家の家庭菜園で取れたものです」
夏休み、五条と梓は、五条家の庭で取れたスイカを土産に
平沢家を訪れていた。
憂「ありがとう」
梓「唯先輩は?」
憂「図書館から帰ってきてお昼ご飯食べた後、また勉強中」
~♪
梓「・・・やってない」
憂「あれ?休憩中かな・・・じゃあ、スイカ持って行ってあげよう」
73: 2010/11/25(木) 00:27:16.33 ID:9XTOWJy2O
梓「え?このまま?」
半分に切られたスイカが盆に載せられ、それを見た梓が驚いた。
憂「お姉ちゃーん、五条君がスイカ持って来てくれたよ!ここ置いておくね」
~♪
五条「・・・おや、曲調が変わりましたね」
憂「お姉ちゃん、喜んでるみたい」
梓「あ、お昼天ぷらだったんだ」
五条(スイカ・・・天ぷら・・・?)
五条「危ない・・・!」
憂「五条君?」
半分に切られたスイカが盆に載せられ、それを見た梓が驚いた。
憂「お姉ちゃーん、五条君がスイカ持って来てくれたよ!ここ置いておくね」
~♪
五条「・・・おや、曲調が変わりましたね」
憂「お姉ちゃん、喜んでるみたい」
梓「あ、お昼天ぷらだったんだ」
五条(スイカ・・・天ぷら・・・?)
五条「危ない・・・!」
憂「五条君?」
74: 2010/11/25(木) 00:30:22.49 ID:9XTOWJy2O
・・・♪
五条(曲調が・・・やむを得ませんね)
五条「扉をぶち破ります・・・キラースライド!!」
ドカッ
五条「・・・ヘェア!」
五条のキラースライドは不発し、唯の部屋の扉へと叩きつけられてしまった。
憂「・・・きてー、起きてー五条君。出かけるよ」
五条「・・・!」
五条「・・・夢、ですか」
五条(曲調が・・・やむを得ませんね)
五条「扉をぶち破ります・・・キラースライド!!」
ドカッ
五条「・・・ヘェア!」
五条のキラースライドは不発し、唯の部屋の扉へと叩きつけられてしまった。
憂「・・・きてー、起きてー五条君。出かけるよ」
五条「・・・!」
五条「・・・夢、ですか」
75: 2010/11/25(木) 00:34:59.60 ID:9XTOWJy2O
五条「おや・・・あれは秋山さん」
五条、梓、憂の3人は、ホラー映画鑑賞のため、映画館に来ていた。
五条(なるほど・・・秋山さんは弱点の克服のために一人で見に来たのですね)
五条(・・・なかなかにえげつないシーンに突入していますが、微動だにしないとは)
五条(・・・)
五条「・・・!」
五条「・・・息をしていない!?」
???「シャアアアァァァ!!」
梓「な、何あれ!?」
梓の視線の先には、映画のスクリーンから飛び出した怪物の存在があった。
五条「プロキオンネット!」
五条、梓、憂の3人は、ホラー映画鑑賞のため、映画館に来ていた。
五条(なるほど・・・秋山さんは弱点の克服のために一人で見に来たのですね)
五条(・・・なかなかにえげつないシーンに突入していますが、微動だにしないとは)
五条(・・・)
五条「・・・!」
五条「・・・息をしていない!?」
???「シャアアアァァァ!!」
梓「な、何あれ!?」
梓の視線の先には、映画のスクリーンから飛び出した怪物の存在があった。
五条「プロキオンネット!」
76: 2010/11/25(木) 00:37:29.39 ID:9XTOWJy2O
五条「・・・!」
五条の叫び声は虚しく響くだけで、何も起こらなかった。
五条「以前の泥棒といい・・・これも能力者の仕業だというのですか・・・?」
成す術のない五条に、怪物が襲い掛かる。
五条「ククク・・・無念」
梓「・・・たよ、着いたよ五条君」
五条「・・・!」
五条「・・・夢、ですか」
五条の叫び声は虚しく響くだけで、何も起こらなかった。
五条「以前の泥棒といい・・・これも能力者の仕業だというのですか・・・?」
成す術のない五条に、怪物が襲い掛かる。
五条「ククク・・・無念」
梓「・・・たよ、着いたよ五条君」
五条「・・・!」
五条「・・・夢、ですか」
77: 2010/11/25(木) 00:42:06.08 ID:9XTOWJy2O
純「お腹空いた~」
憂「そろそろ五条君と合流してお昼にしようか」
五条、梓、憂、純の4人は、避暑のため民営のプール場へ遊びに来ていた。
五条は日課の筋肉トレーニングをするため、
プール場内では梓たちと離れ別行動を取っていた。
五条「ククク・・・この高さでの懸垂も悪くないですね」
五条は一人、場内で一番高いウォータースライダーの出発点に立っていた。
律「滑るなら・・・ほい!」
五条「・・・部長?こんなところで何をされているのですか?」
いつの間にか後ろに立っていた律は、手をまっすぐに伸ばして焼きそばを
五条に差し出している。
律「この夏流行の焼きそばスライダーだ!」
律「ほら、ああやって滑るん・・・グホァ!!」
律がすべてを言い終える前に、五条が律をシュートしていた。
憂「そろそろ五条君と合流してお昼にしようか」
五条、梓、憂、純の4人は、避暑のため民営のプール場へ遊びに来ていた。
五条は日課の筋肉トレーニングをするため、
プール場内では梓たちと離れ別行動を取っていた。
五条「ククク・・・この高さでの懸垂も悪くないですね」
五条は一人、場内で一番高いウォータースライダーの出発点に立っていた。
律「滑るなら・・・ほい!」
五条「・・・部長?こんなところで何をされているのですか?」
いつの間にか後ろに立っていた律は、手をまっすぐに伸ばして焼きそばを
五条に差し出している。
律「この夏流行の焼きそばスライダーだ!」
律「ほら、ああやって滑るん・・・グホァ!!」
律がすべてを言い終える前に、五条が律をシュートしていた。
80: 2010/11/25(木) 00:47:14.08 ID:9XTOWJy2O
律「・・・ほう、よく気づいたな!だがもう遅い」
律の声と姿が変わり、緑色の鶏のような異形が現れた。
鶏「貴様は我が『ゴーストロック』の術中に落ちている!この夢の中で『能力』を使えるのは私だけだ!」
鶏「あの小娘共に何度か術を解かれてしまったが・・・今回は全員術にかけた!もう貴様を起こす者はいない!」
五条「ククク・・・オマエも秘伝書によって能力を得た者なのですか?」
鶏「それを聞く必要があるのか?氏に行く者に!」
鶏「行け!!皇帝ペンギンX!!」
鶏の合図とともに、ウォータースライダーからペンギンの群れが飛び出し、五条を襲う。
律の声と姿が変わり、緑色の鶏のような異形が現れた。
鶏「貴様は我が『ゴーストロック』の術中に落ちている!この夢の中で『能力』を使えるのは私だけだ!」
鶏「あの小娘共に何度か術を解かれてしまったが・・・今回は全員術にかけた!もう貴様を起こす者はいない!」
五条「ククク・・・オマエも秘伝書によって能力を得た者なのですか?」
鶏「それを聞く必要があるのか?氏に行く者に!」
鶏「行け!!皇帝ペンギンX!!」
鶏の合図とともに、ウォータースライダーからペンギンの群れが飛び出し、五条を襲う。
81: 2010/11/25(木) 00:54:39.50 ID:9XTOWJy2O
五条「エターナルブリザード!!」
鶏「無駄だって言ってんだろ!!」
ペンギンの跳躍により跳ねた水が、氷の刃となってペンギンたちを貫いた。
鶏「なに!?バカな!!」
五条「ククク・・・持ち込んだのですよ、夢の中に」
そう言うと五条は、「Eternal Blizzard」と書かれた分厚い書物を海水パンツから取り出した。
五条「さぁ教えて頂きましょうか。秘伝書をどこで手に入れたのかを」
鶏「・・・高校デビューで順風満帆に人生送れてると思ったら間違いだぜ。貴様に恨みを持つ人間がいるということだ」
五条「・・・身に覚えがありません」
鶏「安心しな!代わりにこの俺様が順風満帆な人生を謳歌してやるからよお!!」
パラッ
五条「おやこれは・・・?」
鶏「しまった・・・」
鶏「無駄だって言ってんだろ!!」
ペンギンの跳躍により跳ねた水が、氷の刃となってペンギンたちを貫いた。
鶏「なに!?バカな!!」
五条「ククク・・・持ち込んだのですよ、夢の中に」
そう言うと五条は、「Eternal Blizzard」と書かれた分厚い書物を海水パンツから取り出した。
五条「さぁ教えて頂きましょうか。秘伝書をどこで手に入れたのかを」
鶏「・・・高校デビューで順風満帆に人生送れてると思ったら間違いだぜ。貴様に恨みを持つ人間がいるということだ」
五条「・・・身に覚えがありません」
鶏「安心しな!代わりにこの俺様が順風満帆な人生を謳歌してやるからよお!!」
パラッ
五条「おやこれは・・・?」
鶏「しまった・・・」
84: 2010/11/25(木) 01:02:01.63 ID:9XTOWJy2O
鶏の懐から、一枚のプリクラが舞い落ちた。そこには、「ゆい るい」という文字と、
唯と知らない男が映っていた。
五条「ククク・・・これは、合成ですね」
鶏「う、うるせーぞ!!それ見ていい気になってんじゃねぇ!」
鶏「皇帝ペンギンX、食らい尽くせ!!」
五条がとっさに身構える。
鶏「おっと!もう貴様の周りに水は残ってねぇぜ!!大人しくハラワタをぶちまけな!!」
唯と知らない男が映っていた。
五条「ククク・・・これは、合成ですね」
鶏「う、うるせーぞ!!それ見ていい気になってんじゃねぇ!」
鶏「皇帝ペンギンX、食らい尽くせ!!」
五条がとっさに身構える。
鶏「おっと!もう貴様の周りに水は残ってねぇぜ!!大人しくハラワタをぶちまけな!!」
85: 2010/11/25(木) 01:07:34.87 ID:9XTOWJy2O
五条「ワームホール!!」
五条に襲い掛かるペンギンが突如歪んだ空間に飲み込まれ、消えていく。
鶏「なんだと・・・秘伝書はひとつしか持ち込んでいなかったはず!!」
五条「ククク・・・この秘伝書は一冊、しかしこうして裏から読むことで、別の解読が可能なのです」
五条「・・・そして、ハラワタをぶちまけるのはオマエだったようですね」
鶏が周囲をキョロキョロと見回していると、突如鶏の周囲の空間が歪み、現れたペンギンによって鶏が肉塊へと変えられていった。
鶏「ぐわああぁぁ!!」
五条「・・・夢を見ることは楽しいですが、他人を傷つける夢を通すわけにはいきませんね、ククク」
五条に襲い掛かるペンギンが突如歪んだ空間に飲み込まれ、消えていく。
鶏「なんだと・・・秘伝書はひとつしか持ち込んでいなかったはず!!」
五条「ククク・・・この秘伝書は一冊、しかしこうして裏から読むことで、別の解読が可能なのです」
五条「・・・そして、ハラワタをぶちまけるのはオマエだったようですね」
鶏が周囲をキョロキョロと見回していると、突如鶏の周囲の空間が歪み、現れたペンギンによって鶏が肉塊へと変えられていった。
鶏「ぐわああぁぁ!!」
五条「・・・夢を見ることは楽しいですが、他人を傷つける夢を通すわけにはいきませんね、ククク」
86: 2010/11/25(木) 01:11:14.07 ID:9XTOWJy2O
――――
唯「あ、お昼の残りだ!!モグモグ」
夜、花火大会から帰宅した唯は、テーブルに置かれていた天ぷらを口にした。
憂「も~、花火大会でカキ氷食べたばかりでしょ」
唯「あれ、五条君から葉書が来てる」
唯「なになに、『残暑お見舞い申し上げます。天ぷらとカキ氷は食べ合わせが悪いので
ご注意を、ククク・・・。』」
唯「・・・」
唯「ど、どうしよ~・・・」
――To Be Continued
唯「あ、お昼の残りだ!!モグモグ」
夜、花火大会から帰宅した唯は、テーブルに置かれていた天ぷらを口にした。
憂「も~、花火大会でカキ氷食べたばかりでしょ」
唯「あれ、五条君から葉書が来てる」
唯「なになに、『残暑お見舞い申し上げます。天ぷらとカキ氷は食べ合わせが悪いので
ご注意を、ククク・・・。』」
唯「・・・」
唯「ど、どうしよ~・・・」
――To Be Continued
87: 2010/11/25(木) 01:46:58.78 ID:n30kL1TP0
乙乙
五条さんカッコ良すぎだろwww
五条さんカッコ良すぎだろwww
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります