667: 2010/05/21(金) 18:36:00.19 ID:kPgYt6DO
黄泉川のお見合いをぶっ壊せ大作戦!

芳川「あれっ?愛穂どうしたの?そんな綺麗な服だしてきて」

黄泉川「いやー、ちょっとねー」

芳川「もしかして彼氏?」

黄泉川「違うじゃん。ちょっとした用事じゃん」

芳川「へー」

***

芳川「ちょっと、あなた達ヤバいわよ」

打ち止め「なにがヤバいの?ってミサカはミサカは尋ねてみる」

芳川「愛穂に彼氏ができたわ」

一方通行「それのなにがヤバいンだァ?それに、さっきも用事って言ってたじゃねェか」

芳川「いや、あのワクワクした顔は絶対彼氏よ」

打ち止め「別にそれは良いことなんじゃないの?ってミサカはミサカは疑問に思ってみたり」

芳川「もしよ、もし愛穂が結婚したらどうなると思う?」

一方通行「どうなるってそりゃあ黄泉川とソイツが一緒に暮らして……あっ」

芳川「そうよ、わたしたちはどうなる今は愛穂に養って貰ってる、つまりヒモ。そんな私たちが見放されたら……」

打ち止め「そんなのいやー!ってミサカはミサカは取り乱してみたり」

芳川「そうなる前に愛穂と彼氏を別れさせるしか手はないわ」

一方通行「オマエ鬼みたいなやつだな」

芳川「わたしはやさしくないもの自分に甘いだけだわ」

一方通行「ダメ人間じゃねェか」

芳川「とりあえずなんとかしなきゃいけないわ」

芳川「だから明日は愛穂を尾行してデートをぶち壊すのよ」

打ち止め「なんだか楽しそうってミサカはミサカはワクワクしてみたり」

一方通行「人の恋愛ぶち壊そうとしてンのにワクワクするなよ」
『魔女狩りの王(イノケンティウス)』

668: 2010/05/21(金) 18:38:25.61 ID:kPgYt6DO
次の日

黄泉川「じゃあ行ってくるじゃん」ガチャ

芳川「行ってらっしゃーい」

芳川「行くわよ」

一方通行「オゥ」

打ち止め「了解!ってミサカはミサカはドキドキしてみたり」
黄泉川「」テクテク

川通行止め「」こそこそ

一方通行「おいっ、ホテルに入って行ったぞ」

芳川「ホテル!?もうそんな所まで……」

打ち止め「レストランの方に行ったからお泊まりじゃないみたいだよってミサカはミサカは少し安心してみる」

芳川「中に入ったわね。わたし達も行くわよ」

一方通行「ン?若い男以外にも席に座ってるぞ」

芳川「そうか!デートじゃなくてお見合いだったのね」

打ち止め「デートじゃないの?じゃあ安心だね!」

芳川「いや安心は出来ないわ。それにお見合いだとすぐにゴールという可能性もあるから、逆に悪化してるわ」

一方通行「で、結局ぶち壊すってどうするンだァ?」

芳川「そうね、取りあえずムードを壊すためにバカ騒ぎでもしようかしら」

打ち止め「黄泉川のお見合いをぶっ壊せ作戦開始だね。ってミサカはミサカはワクワクしながら言ってみる」

一方通行「バカ騒ぎか……」

芳川「じゃあいくわよ!」

芳川「すいませーん、注目した料理まだですかー?」チンチーン

店員「あの、すいませんまだお客様注文してませんよね?」

「クスクス」

芳川「すいません、じゃあこのコース三人分」

669: 2010/05/21(金) 18:40:36.55 ID:kPgYt6DO
芳川「おいしそうじゃない」

一方通行「おい、早速目的を見失ってるぞ」

芳川「あぁ、一方通行が適当に騒いどいて」

一方通行「ちっ、おい!店員!」

店員「なんでしょうか?」

一方通行「これさァ、かたつむりだよなァ!」

店員「はい、エスカルゴまぁかたつむりですね」

一方通行「こンなさァ、かたつむりだワーイとか喜ぶガキにかたつむり食わせてトラウマになったらどうしてくれるンですかァ?」

店員「一応メニューに載っているんですが確認せずに注文されなかったんですか?それにそのお子さん……」

打ち止め「あなた、かたつむり美味しいよ!ってミサカはミサカはオススメしてみる」

一方通行「……。もう良い下がれ」

店員「失礼しました」

ワイワイガヤガヤ


黄泉川「アイツらつけて来てたのか……」

「どうかしましたか?」

黄泉川「なっ、なんでもないじゃん!」

670: 2010/05/21(金) 18:42:01.29 ID:kPgYt6DO
芳川「ご飯食べてる間になんだか良い感じになってるじゃない」

打ち止め「じゃあ、もしかして黄泉川にこのままミサカたち見放されちゃうの?ってミサカはミサカは心配になってみたり」

芳川「その可能性は十分ありえるわね」

打ち止め「やだよ、そんなのヤダヤダー!!黄泉川ミサカたちを見捨てないでーってミサカはミサカ……うえーん」

一方通行「クソガキ泣くな!」

「黄泉川さん呼ばれてますよ」

黄泉川「やれやれ、アイツらはほんとに……」

打ち止め「うえーん、ひぐっ……よみかわぁ」
黄泉川「打ち止めもう泣かなくて良いじゃん」

芳川「あっ、愛穂!」

一方通行「いつから気づいてたンだ?」

黄泉川「そりゃあ、あんだけ騒いでたら誰でも気づくじゃん」

打ち止め「うっ……黄泉川はミサカたちを置いていっちゃうの?」

黄泉川「見捨てたりしないじゃん。だからもう泣いちゃ駄目じゃん」

芳川「でも、お見合いしてたじゃない」

黄泉川「これは、親の付き合いで仕方なかったじゃん、それに向こうも付き合う気は一切ないみたいじゃん」

「いい人たちですね」

黄泉川「ほんとにすまないじゃん」

「良いですよ。じゃあ私は失礼させてもらいます」

一方通行「じゃあ、店に迷惑だし俺らも帰るかァ」

黄泉川「そうするじゃん」

671: 2010/05/21(金) 18:42:45.51 ID:kPgYt6DO
帰り道

芳川「結局、わたし達の勘違いだったのね」
一方通行「勘違いしてたのはオマエだけだろうが」

黄泉川「まぁ、でもちょっと嬉しかったじゃん」

打ち止め「黄泉川はこれからもずっと一緒?ってミサカはミサカは聞いてみる」

黄泉川「ずっと一緒じゃん。もちろん一方通行もじゃん」

一方通行「アァン?」

芳川「これからも楽して生きていけるわー」
一方通行「オマエは仕事しろよ」

黄泉川「じゃあ、今日は奮発してお肉じゃん」

打ち止め「やったやったってミサカはミサカは喜びのあまり飛び跳ねてみる」

打ち止め「ねぇ、手つないで帰ろってミサカはミサカは手を差し出してみる」

黄泉川「良い提案じゃん、ほら一方通行も」
一方通行「けっ、ンなことやれるかよ」

打ち止め「そんなこと言いながら手を差し出すんだね。芳川もってミサカはミサカは反対の手を差し出してみたり」

芳川「なんだか本当の家族みたい」

黄泉川「なに言ってるじゃん、私たちは本当の家族じゃん」

打ち止め「これからもみんな一緒だもんねーってミサカはミサカは喜びながら言ってみる」

そう言いながら彼女たちは楽しそうに家へ帰って行った。
黄泉川、芳川、一方通行、打ち止めの四人はこれからも一緒に仲良く暮らしていくだろう、なにせ家族なのだから……

おわり

672: 2010/05/21(金) 18:45:30.37 ID:kPgYt6DO
今回一番なやんだのはタイトルだったりして…… 結局ぶっ壊れたタイトルに……

やっぱり黄泉川家最高!

読んでくれてありがとうございました。
それじゃあ、バイバイ

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪3冊目≫」【超電磁砲】