1: 2013/09/06(金) 20:31:58 ID:Jl5GqNDI
エレン「今まで家族なんて言っていたが誤魔化すのはもう止めだ!
本当の家族になろう!
ミカサ 俺と結婚してくれ!」

ミカサ「……」

エレン「……」ドキドキ

ミカサ「……お……」

エレン「?」

ミカサ「おっ お前は誰だ!?」

エレン「へっ…?」
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2013/09/06(金) 20:45:19 ID:Jl5GqNDI
※キャラ崩壊注意

ミカサ「ドッキリか?タチの悪いドッキリか!?
カメラは何処だ!早くプラカードを出せ!!」キョロキョロ

エレン「なっ 何言ってるんだミカサ…?」

3: 2013/09/06(金) 21:03:06 ID:Jl5GqNDI
エレン「大丈夫か?ミカサ」スッ

ミカサ「さっ 触るな!」バシィ-ッ!

エレン「えっ…」

ミカサ「私をたぶらかす男狐め!何が目的だ!」

ミカサ「エレンを返せ!このエレンの皮を被ったケダモノめ!!」

エレン「えー……」

7: 2013/09/06(金) 21:40:48 ID:Jl5GqNDI
ミカサ「そもそも5年以上も一緒に暮らしてきて何で今になって言う!?
今までにだっていくらでもチャンスはあったじゃないか!!」

エレン「それは… いつだって俺の事を心配してくれて
俺に献身的に尽くしてくれて
たまにある厳しさの中にも優しさが感じられて……
そんないつも俺の事を第一に考えてくれるミカサにいつの間にか惹かれてしまっていたんだ……」

ミカサ「嘘だっ!いつも私の事なんか一々鬱陶しい女だとか
妖怪世話焼きババァだとか何とかみたいな感じでしか見てなかったじゃないか!!」

8: 2013/09/06(金) 21:48:29 ID:Jl5GqNDI
エレン「い 嫌… 今まで家族だとか何とか言ってきた手前
急にお前の事を女として見てたなんて恥ずかしくて言えないじゃないか……///」カアァァッ

ミカサ「嘘だあーッ!!エレンがそんな普通の思春期男子みたいな悩みを抱えている筈がない!!
エレンはいつだって巨人の事しか頭にない駆逐厨だったじゃないかぁああああ!!!」

エレン「お前 俺の事そんな風に思ってたのか…」グスン

10: 2013/09/06(金) 21:56:55 ID:Jl5GqNDI
エレン「……何と言われようと俺のこの気持ちは本物だ
拒絶なら拒絶で構わない
ただお前の気持ちが知りたい」

ミカサ「(今 目の前で起こっているこれは現実?夢?幻??
ああ駄目だ 最早私の頭では処理できない……)」グルグルグル

12: 2013/09/06(金) 22:11:29 ID:Jl5GqNDI
エレン「ミカサ……」スッ

ミカサ「ひっ! ちっ近寄るな!!」

エレン「なあミカサ 今日のお前は変だぞ
本当にどうしちまったんだ?」

ミカサ「(だっ駄目だ 私は今 平常ではない
とてもじゃないが思考が纏まらない)」

ミカサ「(かくなる上は……!)」

ミカサ「こっ これ以上聞いてられない」

エレン「えっ?」

ミカサ「不毛だぁああああ!!!!」ダッ

エレン「えっ おい ちょっ お前 何処行くんだ!
ミカサ!?ミカサー――ッ!!!」



――
――――
――――――――

13: 2013/09/06(金) 22:22:06 ID:Jl5GqNDI
明くる日ミカサは出家した
世の中目に見える物が全てでは無い事を悟ったのだという
綺麗な黒髪もバッサリと剃り落としそこにミカサの確固たる決意が現れていた
ジャンはショックの余りハゲた
訓練兵団史上でも稀に見る逸材であるミカサの出家というまさかの事態に兵団中に混乱と衝撃が走った
教官は必氏に説得したがミカサの決意の固さに最終的に教官側が折れ
ミカサは旅立って行った


……そして5年後ミカサは帰ってきた
何故か身長が2mを超えていた

15: 2013/09/06(金) 22:37:34 ID:Jl5GqNDI
何をしていたのかと聞くと
何とミカサは世界各地を巡りその土地土地の巨人に説法を説いて廻っていたのだという
ついでにエレンの家の地下室にも行ってきたらしい
巨人と接してみると中身は純真そのもので一切の悪意を持たず
一度話をすると二度と人間を襲う事はしないと固く誓ってくれたという
(確かに壁外調査を重ねる毎に巨人との遭遇率犠牲者の数は加速度的に減っていってはいた)
そう話すミカサの顔はとても穏やかで
まるで女神や菩薩が現世に顕現したのかと錯覚してしまう程だった

ちなみにミカサが巨人に教えを説いて廻る様子は『三笠尼僧巡行記』(シガンシナ大学 蔵)として編纂されその教えは後世に受け継がれている

16: 2013/09/06(金) 22:55:36 ID:Jl5GqNDI
帰還後ミカサは壁内の人間にもその教えを説いた
徹底した非暴力と慈愛の精神を教義としたその教えはたちまち壁内に浸透し
王はこの「三笠教」を王国唯一の国教として認定
ウォール教は衰退の一途を辿る事となった

自身の肉体だけでなく精神をも完璧に支配したミカサは「救世主」「人類最強の尼」と崇められ
世界平和の象徴として末永く畏れ敬われる存在となった

その後人間不信となって引き篭っていたエレンを力ずくで引きずり出し丸三日夜通しで説教
そして見事改心したエレンと婚姻関係を結ぶ事は無かった物のその後の生涯を仲睦まじく幸せに暮らしたという――


――『ミカサ・アッカーマンの半生』(著:シガンシナ大学宗教学部教授 アルミン・アルレルト)より抜粋

17: 2013/09/06(金) 22:57:48 ID:Jl5GqNDI
終わり

18: 2013/09/06(金) 23:05:57 ID:Jl5GqNDI
御支援有難う御座いました

自分には真っ当なエレミカは書けないと悟りました
御批判は甘んじて受け入れる所存です

引用: エレン「俺はミカサが好きだ!結婚してくれ!」ミカサ「えっ!?」