1: 2012/01/14(土) 23:11:13.73 ID:OZwsFJLy0
このSSは前回書いた『キョン妹「一緒に寝るのって久し振りだねー!キョンくん」』の続編です

需要があれば書く
需要がなくても書く

出来るだけテキパキ更新していく予定です

2: 2012/01/14(土) 23:12:57.31 ID:OZwsFJLy0
キョン妹「キョンくんキョンくん大変だよー!郵便物でこんなものがー!」

キョン「…う…んー。何だ…朝っぱらから騒々しいな…どうした?」

キョン妹「取り敢えずこれ読んでみて!」

キョン「えーっと、俺宛にか…って、勝手に俺宛の物を読ーむーな」ベシッ

キョン妹「えへへ。まぁいいから早く中身読んでみてよ!」

キョン「ちょ、ちょっと待ってろ。何々?…SOS団…同窓会!?」

キョン妹「それで!?それで!?」キラキラ

キョン「えーっと…何でも今年のお盆に3日間、SOS団の団員で孤島にある別荘に集まって皆でワイワイやろう。みたいな事が書いてある」

キョン「なんか昔にもこんなのやったなー。差出人が古泉なのがイヤな予感しかしない…」

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱(1) (角川コミックス・エース)
4: 2012/01/14(土) 23:16:07.96 ID:OZwsFJLy0
キョン妹「それでそれで!どうするの!?キョンくん」

キョン「うーん…どうしよっかな…」

キョン妹「あれ?どうしたの?行きたくないの?」

キョン「いや…行きたいのは山々なんだが招待状にお前の名前も書いてあるんだよな…」

キョン妹「えっ!?キョンくんまさか私と一緒に行くのがイヤ?」ウルウル

キョン「そういうわけじゃ…。い、いや、そういうわけかな」

キョン妹「キョ、キョンくん!私だって…私だってキョンくんと一緒に行きたいよー」ウルウル

キョン「まぁ俺の話を聞け。もちろんハルヒも参加するんだ」

キョン「もしハルヒに俺たちの関係がバレたらどうなる。酷く傷付くはずだ」

キョン「それどころかお前の事を恨むことだってありえるかもしれん…」

キョン妹「えっ?…そんな…ハルにゃんに限って…」

キョン「まぁあいつも大人になったんだから多分大丈夫だとは思うが念のためだ」

キョン「あと世間体のことも考えてみんなにバレるのは出来るだけ避けたい」


5: 2012/01/14(土) 23:17:17.57 ID:OZwsFJLy0
キョン妹「そ、それでも私行きたいよ!ねぇ行こうよー、キョンくん」

キョン「まぁ実際俺もあいつらと久し振りに会いたいし行きたいんだが…」

キョン妹「分かったキョンくん!私旅行中みんなの前では出来るだけ普通の仲のいい妹の様に振舞うよ!」

キョン妹「それならいいでしょ?」

キョン「うーん…そんな上手くいくものか?」

キョン妹「大丈夫!私を信じて!」

キョン「だから不安なんだ…」

キョン妹「むー。私ってそんなに信用無い?」

キョン「取り敢えず、この話はあとだ。夜に決めよう、腹減った」


8: 2012/01/14(土) 23:18:25.45 ID:OZwsFJLy0
キョン「ごちそうさま」

キョン妹「お粗末様でした」

キョン「お前が朝飯を毎日作るようになってから調子が良くなった。いつもありがとな」

キョン妹「えへへ///。キョンくん私が来る前は朝ごはん毎日食べてなかったの?」

キョン「あぁ。一人暮らししてから飯のバランスすら考えたことがないな」

キョン妹「もう、キョンくんはだらしないなー。私はしっかりしてるのに」

キョン「そう言えばお前の作る料理、絶対緑黄色野菜が入ってないよなー?」

キョン妹「」ビクッ


10: 2012/01/14(土) 23:19:46.55 ID:OZwsFJLy0
キョン「お前まさかまだピーマンとか食べられないのか?」ニヤニヤ

キョン妹「…」

キョン「お前ピーマン食べられないとか相変わらず子供っぽいなー。そんなのだから見た目も子供っぽいんだぞ」ニヤニヤ

キョン妹「もう!キョンくんのばーかばーか!もうご飯作ってあげない!」

キョン「お前…自分で言っててガキっぽいと思わないのか?」

キョン妹「…」

キョン妹「キョンくんズルい」

キョン「何が!?」


12: 2012/01/14(土) 23:21:35.89 ID:OZwsFJLy0
キョン「それじゃあ行ってくるな」

キョン妹「あぁ待ってキョンくん!」サワサワ

キョン「…」

キョン妹「はい。ネクタイが曲がってたから直しておいたぞ!」

キョン「あ、あぁ///ありがとな///。それじゃあ行ってくる」

キョン妹「いってらっしゃーい!寄り道せず早く帰ってきてね!」

キョン「おう」

キョン妹「あっ、待ってキョンくん!」

キョン「?」

キョン妹「今晩のご飯何がいい?」

キョン「えっ?うーん、そうだなー…」


13: 2012/01/14(土) 23:22:56.00 ID:OZwsFJLy0
キョン「じゃあ青椒肉絲がいいな」

キョン妹「…えっ?豚肉炒め?」

キョン「ピーマンを抜くな」

キョン妹「…」

キョン「じゃあ楽しみにしてるな」ニヤニヤ

キョン妹「ぐにに…」


15: 2012/01/14(土) 23:24:16.13 ID:OZwsFJLy0
~あっという間に夕方~

キョン「ただいまー」

キョン妹「おかえり!キョンくん」

キョン「今晩は?」

キョン妹「今日は唐揚げだよ!」

キョン「…ほう」

キョン妹「ほら見て!美味しそうでしょ?」

キョン「妹。今日は青椒肉絲が食べたいと言わなかったか?」

キョン妹「…」


17: 2012/01/14(土) 23:25:31.64 ID:OZwsFJLy0
キョン「…」

キョン妹「な、何が食べたいか参考にしただけで実際作るなんて一言も言ってないよ!」

キョン妹「ほ、ほら!キョンくんお肉が食べたかったみたいだし!?」

キョン「いや、ピーマンと豚肉が食べたかったんだが」

キョン妹「…」

キョン妹「…私は食べたくない」

キョン「ついに本音が出たな。好き嫌いは駄目だぞ」

キョン妹「ふ、ふん、いいもーんだ!どうせ私はまだ子供ですよー!」

キョン「…やれやれ」


18: 2012/01/14(土) 23:26:51.52 ID:OZwsFJLy0
キョン妹「ふぁ~あ…キョンくんもう遅いし寝ようよ」

キョン「ん?もうこんな時間か?…今日もか?」

キョン妹「うん」ニコニコ

キョン「はぁ…せっかく新しい布団買ったのにまだニ回しか使ってない…」

キョン妹「だってキョンくんと一緒に寝たいんだもん」

キョン「明日こそは違う布団で寝ろよと言い続けて結局このざま。相変わらず俺はあまいな…」

キョン妹「キョンくん優しいんだよ!」

キョン「慰めてるのか?」

キョン妹「そう言ったらこれからも一緒に寝てくれると思って!」

キョン「お前今日は違う布団で寝ろ!」

キョン妹「やだよーだ!」


21: 2012/01/14(土) 23:28:34.22 ID:OZwsFJLy0
キョン妹「最近腕に抱きついても何も言わなくなったね!満更でもなくなったの?」

キョン「言っても無駄なのを悟ったからだ」

キョン妹「もう///キョンくん照れちゃって///」

キョン「なんとでも言え」

キョン妹「そう言えばキョンくん。結局同窓会どうするの?」

キョン「まだ決めてない」

キョン妹「迷ってるくらいなら行こうよ!」


>>19
いるよ
それどころか弟も姉もいる

22: 2012/01/14(土) 23:30:15.89 ID:OZwsFJLy0
キョン「うーん…お前本当にバレないよいにするか?」

キョン妹「もちろん!」

キョン「当然一緒に寝られないぞ?」

キョン妹「えっ…?う、うん!もちろん大丈夫だよ!」

キョン「…不安だ」

キョン妹「じゃあ決定だね!」

キョン「はぁー…まぁいいか…なるようになれってんだ」

キョン妹「ほんと!?やったー!」

キョン「やれやれ」


26: 2012/01/14(土) 23:31:27.46 ID:OZwsFJLy0
~そしてお盆当日~

古泉「本日はお忙しい中、SOS団同窓会にお集まりありがとうございます」

古泉「早速ですがこの船に乗って目的地へと行きたいと思いますので、皆さん乗ってください」

キョン「(ケッ…相変わらずいけ好かない野郎だ)」ニヤ

キョン妹「あっ!キョンくんやっぱり久し振りにみんなに会えて嬉しいんだ!」

キョン「うるさい」

みくる「あぁ!キョンくんどうもお久しぶりにですぅ」

キョン「朝比奈さん!どうもお久しぶりです」

長門「…」ジィ-

キョン「長門も。久しぶり」

長門「…」コクッ


28: 2012/01/14(土) 23:33:42.07 ID:OZwsFJLy0
みくる「妹ちゃんも来たんですね。お久しぶりです」

キョン妹「みくるちゃん!有希ちゃん!久しぶりー!」

キョン「こら。もういい歳なんだから敬語を使え」

みくる「あっ、いいんですよ。その方が妹ちゃんらしいですし」ニコニコ

古泉「あの…みなさん船に…」

ハルヒ「キョン!ちゃんと遅れずに来たようね!」

キョン「ハルヒ…」

キョン妹「あっ!ハルにゃん久しぶりー!」

ハルヒ「久しぶりだね、妹ちゃん」ニコニコ

古泉「あのー…みなさん僕の話聞いてます…か?」


>>24

つ『キョン妹「一緒に寝るのって久し振りだねー!キョンくん」』


>>25

隠れてこそこそ更新だよいわせんなはずかし

31: 2012/01/14(土) 23:35:01.19 ID:OZwsFJLy0
ハルヒ「妹ちゃんは大学生になったの?」

キョン妹「そうだよ!たまたまキョンくんの住んでる近くに大学があるから今ではキョンくんと一緒に住んでるの!」

ハルヒ「えっ!?キョンと二人っきりで?」

キョン「(おい!)」

キョン妹「(いいじゃん!どうせすぐバレちゃうって)」

キョン「(だが…)」

キョン妹「(下手に隠すよりどうどうと言った方が疑われないよ!)」

キョン「(うむ…)」

古泉「いいんです…どうせ僕なんか二枚目キャラなんかじゃなくて三枚目キャラなんです…」

キョン「古泉が可哀想だからみんな、船に乗ってやろうぜ…」


32: 2012/01/14(土) 23:36:10.08 ID:OZwsFJLy0
みくる「ちょっと待ってください!まだ鶴屋さんが来てないですぅ!」

鶴屋「呼んだかい?」ヒョコ

みくる「ひゃぁ!つ、鶴屋さんいつのまに…」

鶴屋「みんながあまりにも遅いから船の中で待ってたっさ!」

ハルヒ「全員揃ってたみたいね!それじゃあ船に乗り込むわよ!」

キョン「ほら、いつまでも落ち込んでないで船に乗ろうぜ。古泉」

古泉「はい…」


33: 2012/01/14(土) 23:38:16.41 ID:OZwsFJLy0
~船~

キョン「古泉。一体俺たちはどこで泊まるんだ?」

古泉「今から向かうところは鶴屋さん所有の孤島にある別荘ですよ。そんなに警戒なさらないで」

キョン「そうか。また変な計画でも立ててたら怒るからな」

古泉「ええ。構いませんよ」ニコッ

キョン「…食えないやつだ」

キョン「ちなみにあとどのくらい掛かるんだ?」

古泉「そうですね…あと50分と言ったところでしょうか」

キョン「近からず、遠からずだな」

古泉「あなたは就職なさってから家を出てったそうでそうですね。今の生活はどうですか?」

キョン「どうって…今は妹と二人暮らしだから寂しくもないし、まぁいたって普通だ」


34: 2012/01/14(土) 23:39:35.73 ID:OZwsFJLy0
古泉「んっふ、そうですか。涼宮さんあなたが街を出ていったことを酷く悲しんでらっしゃいましたよ」

キョン「そうか…」

古泉「えぇ」

キョン「古泉。ハルヒの力が失われたあと機関が無くなったと聞いたんだがお前は今までどうしてたんだ?」

古泉「僕ですか?これは驚きです。あなたのような人が私に関心を寄せるとは」

キョン「なに、ほんの気まぐれさ」

古泉「涼宮さんの力が失われた以上、僕は超能力をなくしました。今ではいたって普通の社会人ですよ」

キョン「そうか。お前には昔いろいろ苦労かけたな」

古泉「よして下さいよ。どうしたんですか、あなたらしくもない」

キョン「いや、社会人になるといろいろな苦労があるもんでな、そういう気分にもなるさ」

古泉「あなたも大人になったんですね」

キョン「そうかもな?」ニヤ

古泉「そうです」ニコニコ


36: 2012/01/14(土) 23:41:19.10 ID:OZwsFJLy0
ハルヒ「ねぇ妹ちゃん。キョンと一緒に住んでるのよね?キョンって今彼女とかいるの?」

キョン妹「えっ!?い、い…いるんじゃないかな!」

ハルヒ「?。まぁいいわ。妹ちゃんはキョンの彼女と会ったことある?」

キョン妹「会ったというか…ううん!会ったことないよ!」

ハルヒ「?」

みくる「あぁ!こんなところにいたんですね!二人とも」

みくる「これから長門さんと鶴屋さんとでトランプをやるんですけど一緒にどうです?」

キョン妹「トランプ!?私大富豪なら負けたことないよ!」

ハルヒ「あら、気が合うわね。私も大富豪なら負けたことないわ」ニヤリ

キョン妹「なにー!ハルにゃん!どっちがうまいか勝負だ!」

ハルヒ「望むところよ!」


37: 2012/01/14(土) 23:42:59.76 ID:OZwsFJLy0
古泉「着きましたよ。皆さん中から出てきてください」

みくる「まさか二人とも大富豪をやったことがなかったとはね」クスッ

鶴屋「いやー!確かにやったことないんだから負けたことはないよねー」ニヤニヤ

長門「…」コクッ

ハルヒ・キョン妹「う///うるさーい!///」

キョン・古泉「?」


~孤島到着~

鶴屋「いやー、こっちにくるのは久し振りにょろ」


38: 2012/01/14(土) 23:44:47.11 ID:OZwsFJLy0
古泉「鶴屋さん、ありがとうございます。こんな素晴らしいところを貸しきれるのはあなたの協力があってこそです」

鶴屋「あはは!気にしないで古泉くん!それより例の件」ニヤリ

古泉「ええ…彼が街を去って以降、彼女の落ち込みようは私たちが見ていても胸が痛くなるような思いでした…」

鶴屋「そこで我々が考案した計画!題して『同窓会で乙女ハルにゃんドッキドキ♡恋愛成就大作戦!』」

古泉「実にメルヘンなネーミングですね…まぁ名前の方はどうでもよいのですが」

長門「一樹…みくるを連れてきた…」

古泉「ご苦労様です。長門さん」

みくる「いよいよ決行ですね!ドキドキしますぅ!」

古泉「いいですか皆さん。この作戦は努力が報われず失恋してしまった涼宮さんを彼と結ばせようといった作戦です」

古泉「彼は涼宮さんの猛アタックにも気付かなかった超絶鈍感男」

古泉「なので皆さんのお力を使って必ずしも涼宮さんの恋愛を成就させるのです!いいですかー?」

みくる・鶴屋「おー!」


39: 2012/01/14(土) 23:46:22.99 ID:OZwsFJLy0
キョン「あっちで皆と何話してたんだ?古泉」

古泉「ええ、部屋割りの方法を決めてまして」

キョン「そういうのは俺も混ぜてくれよ。結局どうなった?」

古泉「ええ。全員公平なクジで決めようと思いまして」

キョン「!?おいおい。二人だけ男の俺とお前は同じ部屋決定だろ」

古泉「そう思っていましたが皆で決めた方法ですので」

キョン「そ、そうか…(何か怪しいな)」

古泉「(少々怪しんでますね)では、同じ色を引いたもの同士が同じ部屋になります」

40: 2012/01/14(土) 23:48:37.12 ID:OZwsFJLy0
~数分後~

キョン妹「キョンくん聞いた?部屋割りはクジだって」ヒソヒソ

キョン「あぁ、さっき古泉から聞いた」

キョン妹「私はちなみにみくるちゃんと有希ちゃんの三人部屋だったよ」

キョン「そうか」

キョン妹「残りのクジはハルにゃんか古泉くんだから絶対古泉くんを引くんだよ」

古泉「お待たせ致しました。ではこの二つの中からクジを一つ引いてください」

キョン「分かった」ピッ

キョン妹「…」ドキドキ

キョン「赤?」

古泉「おやおや。赤色ということは涼宮さんと同じ部屋ですか」クスッ

キョン「ハルヒと!?」

キョン妹「(キョ、キョンくん!)」ガ-ン

41: 2012/01/14(土) 23:50:19.64 ID:OZwsFJLy0
古泉「では部屋割りの方が終わりましたのでお二人は自分の部屋に行って荷物を置いてきて下さい」

古泉「皆さん自分の部屋でお待ちですので」

キョン「あ、ああ…でもちょっと待て。もう一つのクジの方も確認さs」

古泉「さぁさぁ!あなたの部屋は2階ですよ!早く行くんですよ」グイグイ

キョン妹「(キョンくん!)」ガ-ン


~部屋割り~

ルーム1(キョン妹、みくる、長門)
ルーム2(古泉、鶴屋)」
ルーム3(キョン、ハルヒ)」


42: 2012/01/14(土) 23:51:59.79 ID:OZwsFJLy0
ルーム1

キョン妹「…」ガチャ

みくる「あっ、妹ちゃんが帰ってきた!結局部屋割りの方はどうなりました?」

キョン妹「キョンくんはハルにゃんと同じ部屋になったよ」イライラ

みくる「へぇー。それは良かったですね!」

キョン妹「えっ?何か言った?」ギロリ

みくる「ひ、ひぇ~」

長門「…シュール」ペラッ


43: 2012/01/14(土) 23:54:32.43 ID:OZwsFJLy0
ルーム2

鶴屋「おやおや!古泉くんがこの部屋ってことは成功したんだね」ニヤリ

古泉「ええ。彼は多少怪しんでましたが何とか切り抜けました」

鶴屋「20代男女が同じ部屋で過ごすにょろ!何か起こらないわけがない!楽しみっさ!」

古泉「…」

古泉「それ…私達も当てはまりますよね」

鶴屋「にょ、にょろ///!?そ、そういうのはあまり意識させないで欲しいっさ///」カァ-

古泉「(こ、これは…)いやはや失敬。ですが鶴屋さんは見ないうちに随分と美人になられましたね」

鶴屋「そ、そんなことないっさ///!

古泉「そんなことありますよ!」

古泉「こんな美人と二人っきりで同じ部屋に過ごせるなんて僕は幸せ者です」

鶴屋「こ、古泉くん///!年上をからかうものじゃないにょろ///!」

古泉「(こいつ面白え!)」


46: 2012/01/14(土) 23:57:12.08 ID:OZwsFJLy0
ルーム3

ハルヒ「やっぱりキョンだった」

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「そんな辛気臭い顔をしないの!私別にフラれたのなんか全然気にしてないから…」ショボ-ン

キョン「やっぱり気にしてるじゃねえか!」

ハルヒ「うるさいバカキョン!フラれたけどあれ以来スッキリしたのも事実なのよ」

キョン「そ、そうか」

ハルヒ「そういえば、妹ちゃんから聞いたけどあんた彼女はいるそうね。うまくやってる?」

キョン「(あいつ!)ああ、まぁうまくやってる方だとは思う」

ハルヒ「何よ!ハッキリしてあげなさいよ!彼女さん可哀想でしょ」

キョン「心配せんでもうまくやってるさ!」

ハルヒ「そう」ショボ-ン

キョン「(こいつめんどくせぇぇえええ!!)」


47: 2012/01/14(土) 23:59:07.14 ID:OZwsFJLy0
ハルヒ「ねぇキョン…あんたの彼女って私の知ってる人?」

キョン「さ、さぁな!どうだった…かな…」

ハルヒ「そう…知ってる人なんだ」

キョン「(俺のバカー!)」

プルルルル!プルルルル!

ハルヒ「電話のようね」

キョン「ああ」カチャ

古泉「(古泉です)」

キョン「そうだと思った。何か用か」

古泉「(昼ごはんの準備ができました。下の食事部屋まで二人でいらっして下さい)」

キョン「もうそんな時間か。すぐ行く」カチャ


48: 2012/01/15(日) 00:01:11.60 ID:TzY99Yxs0
キョン「俺たちが最後か」

ハルヒ「なかなか大きなテーブルね」

古泉「ええ。ささ!皆さんの座っているテーブルへお座り下さい!」

キョン妹「キョンくーん!私の隣の椅子空いてるよ!」

キョン「ああ」スッ

古泉「では、涼宮さんは…もう座る場所を決めましたか(誘導しなくても彼の隣を選びますか)」ニコッ

キョン妹「むっ!」

ハルヒ「キョン!さっきの話した話はもういいわ!今は同窓会を存分に楽しみましょ!」

キョン「ああ、そうするさ」


49: 2012/01/15(日) 00:03:32.34 ID:6Fzi0Yo50
古泉「ではフタをお開けください」

みくる「わぁー!美味しそうですぅ!」

長門「…お代わりはあるの?」

鶴屋「勿論っさ!たくさん食べなよ、長門っち」

長門「…分かった」キラ-ン

みくる「長門さん!怖いのでナイフとフォークを光らせないでください」ビクビク

キョン妹「ピ、ピーマン…」

キョン「どうした妹?顔が青ざめてるぞ」ニヤニヤ

キョン妹「ぐにに…」

ハルヒ「なかなか美味しそうね!誰が作ったの?」

鶴屋「鶴屋家専属のシェフさ!気に入ってもらえたかい?」

ハルヒ「見た目はこれ以上ないっと言っても過言じゃないわ!早く食べて見たい」

古泉「それでは皆さん頂きましょうか」


50: 2012/01/15(日) 00:05:26.38 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「美味しーい!」

みくる「美味しいですね!」

長門「…」モグモグ

鶴屋「長門っち。そんなに急がなくても誰も取らないっさ!」

キョン「ほら、ちゃんと食べろよ。見守ってやるから」

キョン妹「うぅう…キョンくん…」ウルウル

キョン「頑張れ!ほら!」

キョン妹「…うぅ…あーん」パクッ

キョン「!。どうだ?」

キョン妹「…」

キョン妹「…うぇえ!にっがーい!」


51: 2012/01/15(日) 00:07:03.41 ID:6Fzi0Yo50
キョン「そうか。よく頑張ったな。残りは俺が食ってやるからな」

キョン妹「…うん」ウルウル

ハルヒ「キョン。そういうのは甘やかせないで一人で全部食べさせるものよ!」

キョン「分かってはいるが俺もまだまだ甘いらしい」

キョン妹「キョンくんありがとう…」

ハルヒ「ふん…」

古泉「おやおや、鶴屋さん。口にソースが付いてますよ」フキフキ

鶴屋「や、やめるにょろ///!これくらい自分で拭くっさ!」

古泉「もう拭いてしまいましたよ」ニコッ

鶴屋「もーう///」カァ-

古泉「(あぁ…これはクセになりなすね)」


52: 2012/01/15(日) 00:08:52.40 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「さぁ!やっぱり夏といえば海っさ!みんなで海の楽しさを堪能するにょろ!」

キョン「妹、海に入る前に準備運動は忘れずにしろよ」

キョン妹「はーい!」

ハルヒ「キョン!妹ちゃんに構ってないであっちで遊びましょ!」

キョン妹「む!?」

キョン「まぁ待ってろ。お前もちゃんと準備運動はしたか?」

ハルヒ「もう済んだわよ。さぁキョン、早く早くー」グイグイ

キョン「お、おい…」

キョン妹「ちょっとハルにゃん!キョンくんをどこへ連れて行くの?」

ハルヒ「どこって、妹ちゃんには関係ないでしょ?」

キョン「おい、ハルヒ。そんな言い方はないだろ」


53: 2012/01/15(日) 00:09:53.52 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「何よキョン!あんた私より妹ちゃんと一緒にいたいわけ!?」

キョン「そういうわけじゃなくて、みんなで遊んだ方がいいだろ」

ハルヒ「いいからいいから!あっちに行くよ!キョン」グイグイ

キョン妹「キョンくん!」

ハルヒ「」ニヤリ

キョン妹「!」

キョン「分かった分かったから引っ張るな。お前は何年経っても性格が変わらんな」スタスタ

キョン妹「…」

キョン妹「…」ピキピキ

みくる「妹ちゃーん!私たちとあっちでビーチボールで遊びましょ!」

キョン妹「なに?」ギロッ

みくる「ひぃえ~!」


56: 2012/01/15(日) 00:12:03.47 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「まぁまぁ妹ちゃん!妹ちゃんは今までキョンくんとずっと一緒にいたっさ!」

鶴屋「たまにはハルにゃんにキョンくんを貸してもいいんじゃないかな?」

キョン妹「ぐにに…」

古泉「あっ!こんなところにいましたか、鶴屋さん」

鶴屋「げっ!古泉くん」

古泉「やはり鶴屋さんのようなお人の水着姿は美しい。この同窓会で一番の思い出となることでしょう」

鶴屋「も、もう古泉くん!そんなに褒めても何もでないっさ///や、やめてほしいにょろ!」カァ-

古泉「いいえ、僕は自分の素直な感想を述べただけです。見返りが欲しいわけではありません(キリッ」

鶴屋「も、もう///!みくる!後は頼んだよ!」バッ

みくる「あ、えっ?ちょっと!鶴屋さーん!?」

古泉「(やべぇ…これはやべぇよ…面白過ぎる!)」

長門「…」ペラッ


59: 2012/01/15(日) 00:13:44.89 ID:6Fzi0Yo50
古泉「そろそろ日も落ちましたですし夕食のお時間のようです」

みくる「そう言えばお腹がすきました!とっても楽しかったですぅ」

古泉「では私は先にお屋敷に戻って夕食の準備へと参りますので、皆さんはゆっくりお戻りください」

キョン妹「キョンくんハルにゃんと二人っきりで何してたの?」ピキピキ

キョン「何って…岩場で生き物を見つけたり、一緒に遊んだり、いろいろだ」

キョン妹「そう。どうせハルにゃんと二人っきりになった瞬間デレデレしてたんじゃないの?」

キョン「お、お前な!」

ハルヒ「なに、妹ちゃん?ヤキモチ焼いてるんだ!」

キョン妹「そんなんじゃないもん」

キョン「はぁ…先が思いやられる…」


61: 2012/01/15(日) 00:15:21.19 ID:6Fzi0Yo50
古泉「さぁ!夕食はバーベキューですよ!ビールがたくさんありますので遠慮なさらずじゃんじゃん飲んでください!」

鶴屋「ほら、みんな!まずはビールで乾杯するっさ!ここに人数分ついであるにょろ!」

みくる「あの…鶴屋さん私ビール飲めないの知ってますよね?」

鶴屋「それは昔の話っさ!取り敢えず飲んでみるにょろ!ある日突然ビールが美味しく感じるものっさ!」

みくる「ええー…」

キョン妹・ハルヒ「(どうしよう…私もビール飲めない(のよね))」チラッ

キョン妹・ハルヒ「…」ズ-ン

キョン妹「ど、どうしたのかなハルにゃん!そんなうつむいちゃって!も、もしかしてビールが飲めないんじゃないかな!?」

ハルヒ「な、何言ってるのよ!?あ、あんただって顔が引きずってるわよ!無理しないで、の、飲めないと言えばいいじゃない!」


63: 2012/01/15(日) 00:17:14.67 ID:6Fzi0Yo50
キョン妹「むー!も、もちろん飲めるに決まってるじゃん!鶴にゃん!そのジョッキ頂戴!」

鶴屋「ほいさ」

ハルヒ「鶴屋さん!私にもそのジョッキ頂戴!」

鶴屋「はいはい!みんなこれでジョッキは持ったかな!それじゃあかんぱーい!!!」

一同「かんぱーい!!!」ゴクゴク

みくる「あっ!結構いけますね!」

鶴屋「そうかそうか!みくるもついにビールを飲める大人になったんだね!お姉ちゃん嬉しいっさ!」バンバン

みくる「もう!私たち同い年でしょ!」

キョン妹・ハルヒ「(ま、まずい!)」

キョン妹・ハルヒ「」キッ!

ハルヒ「ど、どうしたの妹ちゃん。引きずった顔がさらに悪化してるわよ」

キョン妹「ハ、ハルにゃんも今にも吐き出しそうな顔してるよ!」


64: 2012/01/15(日) 00:19:11.51 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「言ったわね!鶴屋さん!もう一杯!」

キョン妹「む!?負けるもんかー!鶴にゃん私ももう一杯」

鶴屋さん「ほいさー!その調子でじゃんじゃん飲んじゃって!」

キョン「(あいつら…なに意地張ってることやら…)」


キョン「長門、飲んでるか?」

長門「…」コクッ

キョン「お前は情報統合思念体によって作られたヒューマノイドインターフェイスとかなんかなんだろ?」

キョン「ハルヒの力がなくなった今、お前が存在している理由はあるのか?」

長門「私が急に存在しないものになったら涼宮は混乱すると思われる」

長門「情報統合思念体から今は余計な刺激は与えない方がいいと指示があり、私は生涯をずっとこの地球で過ごすつもり」

キョン「ほう。情報操作はまだ使えるのか?」


65: 2012/01/15(日) 00:20:27.57 ID:6Fzi0Yo50
長門「使える。だけど涼宮の力が失われた以上、そn」

みくる「長門さーん!飲んでますかぁ?」///

キョン「あ、朝比奈さん!?」

長門「…離れて」

みくる「キョンくんもこんなところにいた!ほら、ビール持ってきたから飲みましょう」///

キョン「(うわ、すっかり出来上がってらっしゃる…飲み慣れていないビールを飲みまくるから…でも)」

キョン「ええ!朝比奈さん!今日は同窓会です!じゃんじゃん飲みましょう!」

みくる「はい!長門さんも、あっちにビールいっぱいあるよー」///

キョン「長門。お前も飲め!今は酔っ払って楽しむんだ!」

長門「…」コクッ


66: 2012/01/15(日) 00:22:12.93 ID:6Fzi0Yo50
古泉「いやー、やっと見つけた。涼宮さんと妹さんがあなたを捜して大変なんですよ」

キョン「そうか…あんまり行きたくないな…」

古泉「そう言わずに。酔っ払ってて手に負えないんですよ…」

みくる「そう言えば私より飲んでましたねぇ!二人とも」

ハルヒ「あー!こんなところにいたキョン!」///

キョン「はぁ…」

ハルヒ「キョーン!」ダキッ

キョン「お、おい。ハルヒ」

ハルヒ「えへへ!キョンもう離さなーい!」///

キョン妹「な、な、な、な、な、な、何をやっているの…かな…ハルにゃん!?」フルフル

ハルヒ「キョーン、キョーン」ギュッ!

キョン妹「」イラッ

鶴屋「やっとキョンくん見つかったのかい。二人の相手は大変だったよー」

キョン妹「ちょっと!私のキョンくんから離れてよ!」バッ


69: 2012/01/15(日) 00:25:22.72 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「な、何よ!私のキョンくんって…キョンは私のよ!どきなさい!」

キョン妹「べーだ!」

古泉「おやおや」

鶴屋「あははは!にゃはははは!」

キョン「ちょっと!古泉!鶴屋さん!笑ってないで助けてください!」

みくる「あ、あの…?なんか楽しそうですね!それー!」ダキッ

キョン「あ、朝比奈さんまで!?」

長門「…」///

キョン「長門…お前なにトロンとした目で俺を見てるんだ…お前はそんなキャラじゃない!バカな真似は止めろ!」

長門「…」ダキッ

キョン「まじでかぁ!?」

鶴屋「おやおや。長門っちも手中に収めるとは!キョンくんもなかなか隅に置けないね」ニヤニヤ

キョン「た、助けてー!!!」


71: 2012/01/15(日) 00:27:43.75 ID:6Fzi0Yo50
~ルーム2~

キョン「ふぅ…やっとみんな寝てくれた…」

鶴屋「お疲れーキョンくん!」

古泉「お疲れ様です。これでやっと落ち着いて飲めますね」

キョン「ああ」プシュ

鶴屋「それじゃあ、もう一度かんぱーい」

キョン「乾杯」

古泉「乾杯です」

一同「…」ゴクゴク

キョン「それで?お前らは一体何を企んでいるんだ」

古泉「何って?別に何も企んでませんが?」

鶴屋「何の話っさ!」

キョン「嘘つけ!お前ら裏でこそこそ何かやってるのは知ってるんだぞ!俺に知られちゃマズイことでもあるのか?」


73: 2012/01/15(日) 00:29:23.14 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「…」

古泉「ああ、その事ですか。それは誤解です」

キョン「どう誤解なのか説明してもらおうか」

古泉「つまり僕と鶴屋さんはできていましてね!恋人同士なんですよ!」

キョン・鶴屋「」ブ-!

古泉「裏でこそこそしているように見えたのは人目を避けて僕と鶴屋さんが愛を囁いていた時の事でしょう」

キョン「そ、そうなのか…」

鶴屋「な、な、な、何を言っているのかな古泉くん!///。キョンくん嘘だから!ウーソー!信じちゃだめー!」

キョン「いや、いいんですよ鶴屋さん。古泉、野暮な事を聞いて済まなかった…」

古泉「いえいえ、構いませんよ。誤解も解けたようで安心しました。でもこの事は皆さんには内緒ですよ」

鶴屋「うがー!」

キョン「いやいや、これは気付かなかった。それじゃあ二人の祝福の意味を込めて乾杯!」

古泉「乾杯」ニコッ

鶴屋「(し、氏にたい…)」


74: 2012/01/15(日) 00:31:31.46 ID:6Fzi0Yo50
キョン「三人でずいぶんと飲んだな」///

鶴屋「ビールはまだ腐るほどあるよ!まだまだ夜は長いっさ!」///

古泉「どうでしょうか、あなたが卒業してから浮いた話がないわけではないでしょう。良かったら聞かせてもらえませんか?」///

鶴屋「あ、それ私も聞きたい!どうか聞かせておくれキョンくん」

キョン「浮いた話か…まぁ酒の席だから話しても構わんか」

古泉「ええ。お願いします」

鶴屋「」ワクワク

キョン「実はな、ちょっと前にハルヒが俺の住んでいる町にやってきて俺に告白したんだ」

古泉・鶴屋「…」

古泉・鶴屋「えっ?」

キョン「いや驚くのも無理はない…まさかハルヒが俺のこと好きだったとはな…」

古泉「かぁー!酒がまずいぜ!」///

キョン「…古泉が出来上がってるな」


76: 2012/01/15(日) 00:33:34.32 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「まぁそういうのはどうでもいいから返事はどうしたんだい?」

キョン「返事って…多分俺とハルヒを見ていて分かるとは思いますが断りましたよ」

鶴屋「へぇー、ハルにゃん私たちの知らないところで振られていたんだね!どうして振ったんだい?」

キョン「いや、ハルヒ告白された時に気付いたんです。俺には好きな人がいるんだって」

鶴屋「つまり?」

キョン「つまり今まで何とも思っていなかった子が、ハルヒの告白してきた事によって好きである事に気付いたんです」

鶴屋「そうかい。告白してなければ好きである事に気付かなかったのに、告白してしまった事によって気付いてしまう。ハルにゃんも不憫だね!」

キョン「ええ…ハルヒには悪いと思ってる…」

古泉「そ、そんな!だって僕たちだって頑張って…これじゃあ僕たち…ピ工口じゃないですか!」

キョン「?」

鶴屋「き、気にしなくていいっさ!それで?キョンくんが好きだと気付いた子とは結局どうなったんだい?」

キョン「この話はここまでです」

鶴屋「ええ!いいじゃないのキョンくん!続きを聞かせておくれよ!」

キョン「いえ、これ以上話しても面白くないですよ。そんな事より鶴屋さんと古泉の事について聞かせて下さいよ」ニヤニヤ

鶴屋「だーかーらー!誤解だっていってるじゃん!」

79: 2012/01/15(日) 00:36:18.58 ID:6Fzi0Yo50
~朝~

キョン「も、もう朝か…いつの間にか寝ちまってたか…」

カチャ

キョン妹「古泉くん、鶴にゃん!おはよう!キョンくんが見当たらないんだけど何処n…って、き、き、き、キョンくん!?な、な、な、何をやっているのかな!?」

キョン「ああ、おはよう妹。何って」

キョン妹「そ、そ、そ、それ!それ!」

キョン「それ?」チラッ

鶴屋「」ムニャムニャ

キョン「どわー!!!なぜ俺の膝に!?」

ハルヒ「妹ちゃーん!キョンのバカは見つかった?」ヒョコ

キョン妹「」クイッ

ハルヒ「…」

キョン「ハ、ハルヒ!?こ、これは!違うんだ!」


80: 2012/01/15(日) 00:38:19.83 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「ふーん、そう。妹ちゃんどう思う?」

キョン妹「酔った勢いで襲ったんじゃないかな?」ピキピキ

ハルヒ「あら、初めて意見が合ったわね妹ちゃん!じゃあこれからキョンにすることも一緒なんじゃない?」ニコニコ

キョン妹「きっと一緒だよ!それじゃあ覚悟は出来てるね!キョンくん」ニコッ

キョン「違う!違うんだ!これは誤解だぁー!!!」

キョン妹・ハルヒ「覚悟しなさーい!!!」

キョン「ひぇー!!!」

古泉「(おやおや朝から騒々しいですね。僕が言えば誤解は解けますが…面白いから黙っておきましょう)」

鶴屋「…もう…飲めないよぉ」ムニャムニャ


81: 2012/01/15(日) 00:40:36.96 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「なーんだ!誤解なら早く言ってよね、このバカキョン!」

キョン「俺は何度も誤解だと言ったぞ!?」

キョン妹「紛らわしいことをしたキョンくんも悪いよ!」

キョン「いや…その事については何とも言えないんだが…」

鶴屋「にゃはは!ごめんごめん!私のせいでキョンくんが酷い思いをしたようで!」

古泉「鶴屋さんが起きて誤解を解くまでずっとお仕置きでしたからね」

キョンに「お前でも誤解は解くことが出来ただろうが!」

古泉「これは御手厳しい」

キョン「くそぅ!」


82: 2012/01/15(日) 00:42:01.44 ID:6Fzi0Yo50
みくる「今日も朝ごはん美味しかったです!」

ハルヒ「古泉くん、この後皆で何かする予定ある?」

古泉「すみません、まだ決めてないんです。また海にでも行きましょうか?」

ハルヒ「いいえ、ちょうど良かったわ。キョン!一緒に来て、聞きたいことがあるわ」

キョン「なんだよ唐突に。ちょっと待ってろ」スタスタ

古泉「(こ、これは…)」

古泉「長門さん。二人に邪魔が入らないように妹さんを見ててもらっていいですか?」ヒソヒソ

長門「…」コクッ

長門「…妹…一緒に来て」

キョン妹「ありゃりゃ?有希ちゃんからお誘いなんて珍しい。どうしたの?」

長門「いいから」

キョン妹「はーい」スタスタ

古泉「朝比奈さん、鶴屋さん、来てください。作戦会議です」

鶴屋「ほいさー」


83: 2012/01/15(日) 00:43:55.49 ID:6Fzi0Yo50
みくる「どうしました?」

古泉「先に朝比奈さんに報告することがあります」

みくる「?」

古泉「実はですね、涼宮さんはすでに彼に振られたらしいのです」

みくる「ええ!?そうだったんですか?そうには見えなかったですぅ」

古泉「それで鶴屋さん。彼に今は彼女がいると思います?」

鶴屋「彼女…?ああ!思い出した!昨日はよくもキョンくんの前であんな嘘をついたね!///」グリグリ

古泉「痛い!痛いですよ鶴屋さん!仕方ないじゃないですか!あの場はああいった嘘をつかないと彼が納得しませんでした!」

鶴屋「仕方なくなーい!」ドカ

古泉「ぐはぁ!」

鶴屋「ふぅ…気が済んだにょろ」

みくる「あのー。古泉くんと何かあったんですか?」

鶴屋「いや、な、何もないっさ///気にしないで欲しいにょろ!」

みくる「(最近この二人の仲がいいですね…)」


85: 2012/01/15(日) 00:45:51.32 ID:6Fzi0Yo50
古泉「あいたた…気が済みましたか?それでは話を戻しましょう」

鶴屋「キョンくんに今彼女がいるかどうかって話しかい?キョンくん教えてくれなかったけど…」

古泉「なぜ教えてくれなかったんだと思います?」

鶴屋「うーん…」

みくる「あっ!もしかして今の彼女と上手くいってないんじゃ!」

古泉「それが今のところ一番の有力候補ですね。他には振られて思い出したくない、彼女が誰なのかバレたくないなどもあります」

古泉「いずれにせよ彼と彼女は今は上手くいってないんじゃないでしょうか?」

鶴屋「なるほど、つまり今のキョンくんならハルにゃんにもワンチャンあるってことを言いたいのかい?」

古泉「お察しの通りです。つまり今日の晩が勝負所です」

みくる「わぁー、なんか面白くなってきました。ところで今晩何をする予定なんですか?」

古泉「秘密ですよ」ニコッ

古泉「気になるのは涼宮さんが彼と二人っきりで何を話しているかっということですかね」


86: 2012/01/15(日) 00:48:12.38 ID:6Fzi0Yo50
キョン「それで、聞きたい事とはなんだ?」

ハルヒ「そうね…キョン!率直に聞かせてもらうわ!あんたの彼女ってこの同窓会に参加してるの?」

キョン「…ああ」

ハルヒ「それはもしかして妹ちゃん?」

キョン「…そうだ」

ハルヒ「あんたね…実の妹と関係があるなんて世間はどう思うと思ってるの?」

キョン「ああ、分かってる。それでも…」

ハルヒ「あんたはリアリストだからそれを承知で付き合ってるのは分かってるわ」

キョン「ハルヒ、どうして気付いたんだ?」


88: 2012/01/15(日) 00:49:02.98 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「はぁ!?私にバレないとでも思ったぁ!?そりゃあ妹ちゃんの行動を見てれば分かるわよ」

キョン「(やっぱりあいつのせいかぁぁああ!!)」

ハルヒ「そして一番の確信に至ったのは妹ちゃんを世話するキョンの目がいつになく優しかったから…」

キョン「…」

ハルヒ「最初は仲のいい兄妹なんだと思っていたけどそんなのとはどうも違う気がしたのよねー」

キョン「うぐっ…」

ハルヒ「言っとくけどキョン!私妹ちゃんが彼女なんて認めないから!絶対にキョンのこと諦めないんだからね!」

キョン「そうか…」

ハルヒ「覚悟しなさい!絶対に振り向かせてやるんだから!」

キョン「…ああ」


91: 2012/01/15(日) 00:51:02.39 ID:6Fzi0Yo50
みくる「キョンくん。ちょっといいですか?」コッチコッチ

キョン「うん?どうしました朝比奈さん」

みくる「最近鶴屋さんと古泉くんの仲がいいように見えますが何か知りませんか?」

キョン「何かって…」

(古泉「でもこの事は皆には内緒ですよ」)

キョン「(まぁいいか、古泉だし。それに誤解を解かず傍観しいた借りがあるしな)」

キョン「(鶴屋さんには悪いが)知らないんですか?あの二人は付き合ってるんですよ」

みくる「ええ!?それは初耳ですぅ!」

キョン「俺も昨日知ったんだ。酒の席だったからいろいろ暴露話をしていてこの話題が出たんですよ」

みくる「そ、そうだったんですね…ありがとうキョンくん…」


94: 2012/01/15(日) 00:53:27.75 ID:6Fzi0Yo50
キョン妹「キョンくん…ちょっといいかな?」チョイチョイ

キョン「(なんか、今日はたくさんの人に呼ばれるな…)どうした?」

キョン妹「あのね、キョンくん…やっぱりキョンくんはハルにゃんの方がいいのかな!」

キョン「ど、どうしたんだ突然!?」

キョン妹「だって私たちの兄妹だよ!?こんなの世間では白い目で見られちゃうし、私なんていつかキョンくんに見限られちゃいそうで…怖くて」

キョン妹「それじゃあいっその事私なんか捨てちゃって、ハルにゃんに乗り換えちゃったりしちゃうのかなって…」

キョン「…」

キョン妹「…」ウルウル

キョン「そんな事はない。俺はいつでもお前のことを一番大事だと思ってる。絶対だ」ニコッ


95: 2012/01/15(日) 00:54:34.63 ID:6Fzi0Yo50
キョン妹「ほ、ほんと?」ウルウル

キョン「」ギュッ

キョン妹「!」

キョン「本当だ。いろいろ不安な思いをさせて悪かった」

キョン妹「…キョンくん…キョンくん!うわーん!」ギュッ

キョン「よしよし」ナデナデ

キョン妹「キョンくん…私今日もキョンくんと寝られないのが辛いよ…」グスン

キョン妹「帰ったら絶対に一緒に寝てねよ…」

キョン「ああ、約束だ」


98: 2012/01/15(日) 00:56:50.61 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「キョンくん。ちぃーとばかりいいかい?」ニコニコ

キョン「(今度は鶴屋さんか)何か用ですか?」

鶴屋「ちょっとあっち向いて!」

キョン「?」

鶴屋「クォオラァアー!!!」バコッ

キョン「ぐおっ!」バタン

鶴屋「ふぅ!だいぶ気が晴れたっさ…」

キョン「い、いきなり何をするんですか!?」

鶴屋「何って!?キョンくんがみくるに嘘を教えたからっさ!あの後みくるに問い詰められて誤解を解くの大変だったんだよ!?」


99: 2012/01/15(日) 00:58:44.64 ID:6Fzi0Yo50
キョン「嘘?」

鶴屋「古泉くんと付き合ってるって事っさ!あれは古泉くんがその場凌ぎで言った嘘!分かる!?ウーソー!」

キョン「何!?あれは嘘だったんですか!?」

鶴屋「私何度も言ったじゃん!キョンくんも後でみくるに誤解を解いといてよ!」

キョン「ぜ、善処します…」

鶴屋「よし!それでキョンくん…」

キョン「?」ビクッ

鶴屋「さっきはハルにゃんと何の話をしていたのかな!?」ワクワク

キョン「…」


100: 2012/01/15(日) 00:59:44.82 ID:6Fzi0Yo50
古泉「こんなところにいましたか、やっと見つけましたよ」

キョン「(はぁー…)なんだ古泉。何か用か?」

古泉「用も何も酷いじゃないですか、あのことを話すなんて…」

古泉「僕、鶴屋さんにボコボコにされたんですよ!?皆には内緒だと言ったしないですか!」

キョン「俺もお前の吹き込んだ嘘のせいで鶴屋さんに蹴られたんだぞ!?お前の方に非が圧倒的にある!てか殴らせろ」

キョン「あと嘘までついて言わなかったお前の企みの内容もちゃんと教えてもらおうか」

古泉「あ、そういえば今日の夕食の準備を手伝わないんといけないんでした!それではグッバーイ!」ピッ

キョン「あっ!ちょっと待て!古泉!」


101: 2012/01/15(日) 01:01:28.86 ID:6Fzi0Yo50
キョン「クソ!どこへ行った!」

長門「…」ジィ-

キョン「(こんな時に今度は長門か)どうした長門。何か用か?」

長門「…晩ごはんいつ?」

キョン「…すまん知らん…でももうすぐだと思うぞ」

長門「…そう」

キョン「お腹が空いたのか?」

長門「…」コクッ

キョン「そうか。じゃあ古泉に今すぐ用意するとに伝えたいからどこに向かったか教えてくれ」

長門「…そこの部屋」

キョン「そこかぁ!」

古泉「ひぇぇええ!」


102: 2012/01/15(日) 01:03:09.70 ID:6Fzi0Yo50
キョン「それでこの同窓会を開催したのか?」

古泉「はい」

キョン「となると鶴屋さんもグルか」

古泉「あなたと妹さん、涼宮さん以外全員グルです。すみませんでした」

キョン「はぁ…怒っていいのか分からんな。知らなかったとは言えハルヒのためを思ってやった事だからな」

古泉「…ええ。悲しむ涼宮さんの姿には全員心を痛めてました。あなたと結ばれて幸せになって欲しいと願いを込めた計画でした」

キョン「どうも怒り辛いな…まぁいいか。もう変な計画を立てるんじゃないぞ」

古泉「…善処します」

キョン「うむ」

古泉「それで一つお願いがあるのですが…」


103: 2012/01/15(日) 01:03:45.79 ID:6Fzi0Yo50
キョン「ん?なんだ?」

古泉「今日の夜、皆で肝試しをする計画だったんですがどうか許可して下さい!」

古泉「最後に彼女にいい思い出を作って欲しいのです」

キョン「うーむ…肝試しか…また変な事企んでるじゃないんだろうな?」

古泉「も、もちろんです!神に掛けて絶対です!」

キョン「ふーん…分かった。じゃあ肝試しの開催を許可する」

古泉「そ、そうですか!ありがとうございます!」

キョン「どうも怪しいな…」


104: 2012/01/15(日) 01:05:55.94 ID:6Fzi0Yo50
古泉「それでは夏の定番、肝試しを開催したいと思います!」

みくる「わぁー!」パチパチ

古泉「ルールは簡単。この孤島の森の中にある道の途中に三つのチェックポイントがあり、そこにお札が置いてあります。」

古泉「そしてお札を三つ手に入れスタート地点まで戻った時のタイムが一番早いチームの優勝です」

古泉「参加する人は朝比奈さん、涼宮さん、鶴屋さん、妹さん、僕、彼で二人一組のペアを作ってもらおうと思います」

古泉「ペア決めはクジで決め、長門さんにはタイムを測ってもらいますね」

古泉「なお、この肝試しにはこの孤島のスタッフたちが手塩をかけて様々な仕掛けが施されていますのでご注意ください」

みくる「はぁーい質問!優勝したチームには賞品はあるんですか?」

古泉「いい質問ですね、勿論あります」

古泉「なんと優勝者したチーム二人には『ここの誰か一人に命令できる』権利が与えられます!」

キョン「なん…だと…」

ハルヒ「何でも…」

キョン妹「えっ?」

鶴屋「な、な///!」

105: 2012/01/15(日) 01:07:42.97 ID:6Fzi0Yo50
みくる「わぁー!王様ゲーム見たいですね!」

キョン・鶴屋「ふ、ふざけるな!」

古泉「おやおや、ご不満ですか?」

鶴屋「不満も何も…こんなの認めないっさ!」

キョン「古泉!お前こんな事を企んでいたのか!こんなの中止だ!中止!」

古泉「はぁー…中止ですか?困ったものですね…後ろの三人はやる気まんまんだと言うのに…」

キョン「なに?」

ハルヒ「妹ちゃん!あんたには負けないわ!」

キョン妹「へへーん!望むところだよハルにゃん!私だって負けないよ!」


106: 2012/01/15(日) 01:09:11.35 ID:6Fzi0Yo50
みくる「何でもって?何でもいいんですよね?」

ハルヒ「何でもいいに決まってるじゃない!例えばキョンとキ、キスする権利とか!」

キョン妹「そうそう。キョンくんと一緒に寝る権利とか!何でもいいんだよ!」

みくる「わぁ面白そうですね!」

キョン「はぁー…耳が痛い…」

古泉「あんなに楽しそうにしている人達の反対を押し切って中止に出来ると思っているのですか!」

キョン「どうしてこうなった…」

鶴屋「キョンくん、こうなってしまったからには仕方無いよ。二人のどっちかが優勝して古泉くんを制裁するんだよ!」

キョン「はい!もうはなからそのつもりです!」

古泉「(あれ?もしかして僕地味にピンチなんじゃ?)」

古泉「そ、それではペア決めといきたいと思います!皆さんこの中から好きなクジを引いてください!」


107: 2012/01/15(日) 01:10:48.57 ID:6Fzi0Yo50
~結果~

キョン、鶴屋ペア
古泉、ハルヒペア
キョン妹、みくるペア


キョン「一緒になってしまいましたね…鶴屋さん…」

鶴屋「そうだね…どっちか一方が優勝すれば良かったんだけど…」

キョン「まぁいいです。この際二人で優勝を目指しましょう!相方が鶴屋さんなら心強いですし!」

鶴屋「そうだよ…そうだよ!絶対に古泉くんなんかに優勝させてやるもんか!キョンくん頑張るよ!」

キョン「はい!」


108: 2012/01/15(日) 01:11:36.45 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「ペアが古泉くんとなら安心だわ!よろしくね!」

古泉「ええ、よろしくお願いします。絶対に優勝しましょう!」

ハルヒ「?。古泉くん優勝したら誰にどんな命令をするの?」

古泉「秘密です」ニコッ

鶴屋「」ゾクッ!


みくる「わぁ!私のペアは妹ちゃんですね!一緒に頑張りましょう」

キョン妹「頑張ろうねみくるちゃん!狙うはぶっちぎりの優勝だよ!」


古泉「それでは最初の肝試しをするペアは鶴屋さんチームからお願いします!」


109: 2012/01/15(日) 01:13:49.35 ID:6Fzi0Yo50
~肝試しスタート~

キョン「くそ…上手いこと古泉にのせられたな…あいつを信用した俺がバカだった…」

鶴屋「まぁいいじゃないのキョンくん!二人で優勝して古泉くんに二倍の苦しみを与えてやればいいっさ!」ガシッ!

キョン「…」

鶴屋「…」ギュッ

キョン「あの…歩きにくいので服の裾を引っ張るのやめて貰えませんか?早くゴールしたいので…」

鶴屋「引っ張ってないさ!暗いから迷子にならないように捕まえてあげてるだけにょろ!」

キョン「…」

キョン「もしかして鶴屋さん…怖いの苦手ですか?」

鶴屋「な、何を言ってるんだいキョンくんは!私を驚かせたければ矢でも鉄砲でも持ってこいっての!」

ガサッ!

鶴屋「!」ダキッ


110: 2012/01/15(日) 01:15:08.32 ID:6Fzi0Yo50
バサバサバサ

キョン「…」

鶴屋「…」ギュ-

キョン「大丈夫ですよ鶴屋さん。ただの鳥です。安心して下さい」

鶴屋「…キョンくん…どうせ私に失望したんでしょ…」ウルウル

キョン「いえ、そんな事はありませんよ。鶴屋さんの意外な一面を見られて可愛いと思ってしまいました」ニコッ

鶴屋「…な、何を言っているのかなキョンくんは///!そ、そんな事言ってないで早く行くっさ///!絶対に負けられないんだよ!」

~一方~

キョン妹「ハルにゃん。なぜかイラってこなかった?」

ハルヒ「あら奇遇ね、私もよ。取り敢えずキョンが戻ってきたら一発殴っておきましょ」

112 :2012/01/15(日) 01:16:57.26 ID:6Fzi0Yo50
キョン「これが最初のチェックポイントか」

鶴屋「キョンくん!さっさとお札を取ってここから離れよ!」

キョン「そうだな。お札はこれだな」ヒョイ

キョン・鶴屋「」ピタッ

鶴屋「二ャァァァアア!!!」

キョン「(これはコンニャクか。基本だな)」

鶴屋「キョンくーん」ダキッ!

キョン「ちょ!離れてください!ただのコンニャクです!落ち着いて!」

鶴屋「ふえーん!怖いよー!助けてー!」ボロボロ

キョン「やめ!ちょっと鶴屋さん落ち着いて!」


~一方~

ハルヒ「気が変わったわ。やっぱり思いっきりドロップキックをかまそうかしら」

キョン妹「わぁー!楽しみ!」



114 :2012/01/15(日) 01:18:42.72 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「キョンくんごめんよぉ!私ったらすっかり取り乱しちゃって…」

キョン「ええ、まぁ構いませんが…」

鶴屋「ここが次のチェックポイントのようだね」

キョン「鶴屋さんはここで待っててください。僕が取ってきます」

鶴屋「お、お願いするにょろ」

キョン「(これがここのお札だな。ん?)」

人体模型「」



115 :2012/01/15(日) 01:19:19.08 ID:6Fzi0Yo50
キョン「いやおかしいだろ!森の中に人体模型って!?」

鶴屋「えっ?なんだってキョンくん」スタスタ

キョン「(しまった!思わず口に出してツッコんでしまった)鶴屋さん!来たらダメです!」

鶴屋「えっ?それ…なに?」

鶴屋「キャァァアア!!!人体模型にょろろろろぉお!!!」ダキッ!

キョン「またかぁー!」


~一方~

ハルヒ「やっぱりいっそのこと殺しちゃおうか!」

キョン妹「ハルにゃん私も手伝うよ!」



118 :2012/01/15(日) 01:21:26.66 ID:6Fzi0Yo50
キョン「ふぅ…散々な目にあった」

鶴屋「ごめんよぉ…ごめんよぉ。キョンくん」

キョン「気にしないで下さい、全部古泉のせいです。そんなことより最後のチェックポイントが見えてきましたよ!」

鶴屋「ほ、ほんとだ!もう散々にょろ…早くお札を取ってゴールしたいっさ…」

キョン「じゃあまた鶴屋さんはここで待っていてください。何があっても動いちゃダメですよ」

鶴屋「りょ、了解っさ!」

キョン「」ササッ!

キョン「(よし、最後のお札を手に入れたぞ!今度はどんな仕掛けだ!かかってこい!)」

お化け(変装)「ぐぉぉぉおおお!!!」

キョン「そう来たか!」

鶴屋「!!!」ビク-ッ!



119 :2012/01/15(日) 01:22:54.50 ID:6Fzi0Yo50
キョン「鶴屋さーん!来てください、早く!逃げますよ!」

鶴屋「む…無理だよ…キョンくん」

キョン「!?。どうしたんですか!?」

鶴屋「あ…足がすくんで…う…動けない…っさ…」

キョン「全く世話の焼けるな鶴屋さんは!お邪魔します!」ヒョイ

鶴屋「ちょ、ちょっと///キョンくん///」

キョン「今は緊急事態です!我慢してください!」

鶴屋「だからって///お姫様抱っこって///」


~一方~

ハルヒ「何かの宗教だと浮気をしたら投石の刑ってのがあるらしいわよ!」

キョン妹「あっ、それいいね!」



121 :2012/01/15(日) 01:25:39.43 ID:6Fzi0Yo50
古泉「ゴールです!お疲れ様でした。長門さん、タイムの記録をお願いします」

長門「…」コクッ

キョン「」ゼェゼェ

鶴屋「…///」フゥ-フゥ-

キョン妹「お疲れキョンくん!キョンくんは私たちの見えないところで鶴にゃんと何してたのかな?」ニコニコ

ハルヒ「キョン、早かったわね!どうして鶴屋さんの頬が赤めっているのかな?」ニコニコ

キョン「な、なぜお前らは顔は笑ってるのに目は笑ってないんだ…違う、これは何かの間違えだ!っというか何を怒っているんだ!?」

キョン妹・ハルヒ「言い訳無用!」

キョン「ひぇー!」



124 :2012/01/15(日) 01:27:17.97 ID:6Fzi0Yo50
~ハルヒペア無事ゴール~

ハルヒ「あ、案外へっちゃらだったわね」プルプル

古泉「んっふ!涼宮さんが最後のチェックポイントで反対方向に逃げてしまわなければ余裕だったんですが…」

ハルヒ「うるさいわね!しょうがないじゃない!怖いものは怖いのよ!」

キョン「ちなみにどっちのタイムが早かったんだ?長門」

長門「…秘密」

キョン「うーん…どっちが早かったかきわどいな…」

鶴屋「これは保険のため秘策を使う必要がありそうだね」ニヤニヤ

キョン「秘策?」

みくる「頑張ろうね!妹ちゃん!」

キョン妹「みくるちゃん頑張ろうね!」

鶴屋「二人とも!ちょっといいかい?これを…」ゴニョゴニョ

みくる・キョン妹「?」

古泉「それではスタートです」



125 :2012/01/15(日) 01:28:33.10 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「どうしたんだいキョンくん?浮かない顔してるね!」

キョン「鶴屋さん。いちおう聞いておきますが朝比奈さんは怖いのは大丈夫なんですか?」

鶴屋「聞かなきゃ分からないにょろ?」

キョン「いえ…聞いただけです」

鶴屋「ちなみに妹ちゃんは大丈夫なのかい?」

キョン「聞かなきゃ分からないんですか?」

鶴屋「あー、やっぱり?」

キョン「心配だ…」

鶴屋「大丈夫だよキョンくん!私もそう思って一手打ったんだから」ニヤニヤ

キョン「そういえば秘策っとか何とか言ってましたね。どんな秘策なんですか?」

鶴屋「にひひ!二人がゴールしてからのお楽しみっさ!」

古泉「ゴ、ゴールです!早いですね…圧倒的です!」

鶴屋「ほら!噂をすれば来たよ!秘策を知りたければ様子を見てきなよ!」

キョン「?」



127 :2012/01/15(日) 01:31:11.34 ID:6Fzi0Yo50
キョン「妹!朝比奈さん!早かったですね。大丈夫でした?」

みくる「ああ!ヒョンくんですかぁ?じぇーんじぇん大丈夫でしたよぉー!キャハハ!」///

キョン妹「キョンくーん!ねぇキョンくん!私キョンくんのために頑張ったんだよー!抱いてー、ねぇ抱いてよぉ」///

キョン「…」

キョン「鶴屋さん…盛ったんですか?」

鶴屋「おっ!流石だねキョンくん。気付いたかい?酔っ払えば怖いものなんか無い!むしろ分からない!どうだいこの理屈は!」

鶴屋「始まる前にウィスキーをコップいっぱいに飲んでもらったっさ!効果はてきめんだよ!」

キョン「そんな理屈でよく成功しましたね…」

キョン妹「ねぇキョンく~ん」ダキッ



128 :2012/01/15(日) 01:32:16.41 ID:6Fzi0Yo50
キョン「おい!こら!」

ハルヒ「もうみくるちゃん達がゴールしたって?あんたたち意外にはy…って、な、な、何やってるのよ妹ちゃん!離れなさい!」

キョン「あれ?またこのパターン?」

みくる「楽しそうでしゅね!それー」ダキッ

鶴屋「にゃはははは!ふひひ!」

古泉「困ったものです。このような状態では誰かに命令出来る権利はとても使えそうにないですね」

長門「…私も抱きついた方がいい?」

キョン「くるな長門!お前はキャラ的に絶対にくるな!」



130 :2012/01/15(日) 01:34:34.63 ID:6Fzi0Yo50
~ルーム3~

キョン「やっと寝たか…」

古泉「長門さんも寝たんですか?」

キョン「ああ。あいつ自身もかなり眠たそうだったからな」

鶴屋「二夜続けて大変だねぇキョンくん。よっ!人気者!」

ハルヒ「あんた昨日もこんなことやってたの!?」

キョン「寝かしつけたメンバーにお前もいたぞ」

ハルヒ「そうなの古泉くん?」

古泉「ええ。昨日あなたは酔い潰れて、寝かしつけるのに彼が一役買れたんですよ」

ハルヒ「キョ、キョン!まさか私が寝ている間にイヤラシイ事をしたんじゃ///!」

キョン「するか!ちゃんと鶴屋さんも手伝ってくれたわ!」

ハルヒ「そ、そうなんだ…」

鶴屋「おやおや?ハルにゃんちょっと残念そうな顔してるね!」



132 :2012/01/15(日) 01:36:30.02 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「そ、そんなことないわよ!失礼ね!」

鶴屋「どうだかねぇ」ニヤニヤ

キョン「まぁこの2日間いろいろあったけど、今日で最後だと思うとなかなか寂しいものだな」

ハルヒ「そうねー。短かったけど濃厚な2日間だったわ」

鶴屋「私も楽しかったっさ!またこんな形で皆で集まりたいよ!」

古泉「いやー。皆さん楽しんで頂けたようで。この企画を立てた甲斐がありました」

キョン「古泉、お前は黙っていろ。っと言いたいところだが確かにお前のおかげだ!ありがとな!古泉」

ハルヒ「ありがとね古泉くん!さすがSOS団の副団長ね!」

古泉「いえいえ、いいんですよ。それにしてもSOS団ですか。なかなか懐かしい響きですね」

キョン「そういえばそういう集まりだったな。あれから5年以上経つのか…早いものだ」

鶴屋「みんな高校を卒業したらそれぞれの道を歩んだんだねー。高校生活がつい最近の出来事のようだよ」

ハルヒ「みんな!来年のお盆も集まりましょ!一人も欠かすことなく!ぜったいに!」

キョン「ああ。そうしたいな」

古泉「またこちらで招待状を出しますよ」

鶴屋「また来年も誘って欲しいにょろ!」

133 :2012/01/15(日) 01:38:30.36 ID:6Fzi0Yo50
キョン「実は古泉と鶴屋さんに聞いて欲しいことがあるんだ」

古泉「おやおや突然ですね。聞きましょう」

鶴屋「なんだいキョンくん?」

キョン「実は俺の彼女の事なんですが…実は俺の彼女、妹なんです!」ド-ン

古泉・鶴屋「…」

古泉「知ってますよ」

鶴屋「知ってるよ、それで?」

キョン「…」

キョン「あれ?なにこの空気?」

ハルヒ「あんた…気付いてたのは私だけだと思ってたの?多分みくるちゃんも有希も気付いてるわよ」

鶴屋「いやー、気付けたのはキョンくんのせいじゃないっさ!」

古泉「妹さんのツンツンデレデレ具合を見れば誰でも分かりますよ」

キョン「畜生!」



135 :2012/01/15(日) 01:40:28.76 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「はぁーぁ…昨日は遅く寝たからもう眠いっさ。私もう寝るね」

古泉「私もです。明日早いですのでもう寝ませんか?」

キョン「そうだな。それじゃあ古泉、鶴屋さん、お休みなさい」

ハルヒ「お休みなさーい」

古泉「お休みです。明日いちおう起こしに来ますね」

鶴屋「お休みっさ!」


キョン「それじゃあ俺たちも寝るか。ハルヒ」

ハルヒ「…うん」

キョン「…」

ハルヒ「…」

キョン「お前…まさか一緒に寝たいのか?」

ハルヒ「///」



136 :2012/01/15(日) 01:41:24.28 ID:6Fzi0Yo50
キョン「マジでか!?」

ハルヒ「だめ///?」カァ-

キョン「(はぁ…妹と全く変わらんな…どうせ断っても無理なんだろうな)」

キョン「…まぁいいぞ、ハルヒ。最後の夜くらい一緒に寝てやるよ」

ハルヒ「ほ、ほんと!?」

キョン「ああ」

ハルヒ「か、勘違いしないでよね///冷房が効き過ぎちゃって寒いだけなんだから///」

キョン「そうか、じゃあ冷房の温度上げといてやるよ」

ハルヒ「ち、違うわよ!そういう事じゃなくて!その…えーっと…もう///」



138 :2012/01/15(日) 01:43:23.75 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「キョ、キョン…引っ付きすぎよ…」

キョン「お前の方からくっついてる様に思えるのは気のせいなのか?」

ハルヒ「き、気のせいよ!バカキョン…」

キョン「そうか」

ハルヒ「ねぇキョン。どうして私じゃなくて妹ちゃんを選んだの?」

キョン「それを聞くか…」

ハルヒ「…」

キョン「そうだな、俺はあいつの喜んだり、楽しんだりしている顔を見るのが好きだからかな」

キョン「素直で、無邪気で、そんでもって俺を必要としているあいつを俺はとても大切に思っている。あいつの悲しんだ顔を見たくないしな」

ハルヒ「そう、じゃあ私は悲しませてもいいんだ!」

キョン「そういう事じゃなくて!」



139 :2012/01/15(日) 01:44:27.03 ID:6Fzi0Yo50
ハルヒ「冗談よ。なに本気にしてるんだか」

キョン「お前な…」

ハルヒ「…ねぇキョン。私を抱き締めて…強く…」

キョン「あ、ああ。こうか?」ギュ-

ハルヒ「もっと強く」

キョン「こうか」ギユウ

ハルヒ「うん…ずっとこのままでいて…お願い…キョン…」

キョン「ああ。お前が寝るまで抱き締めといてやる」

ハルヒ「キョン…ありがとう…ありがとう…」ポロポロ

キョン「ハルヒ…」



140 :2012/01/15(日) 01:46:36.33 ID:6Fzi0Yo50
キョン「はぁ…朝か…んー!!!」

キョン妹「キョンくーん!おはよう!古泉くんに頼まれて起こしにk」

キョン「…(古泉のやつ絶対に知ってたな…絶対に知ってて妹を寄越したんだな…)」

キョン妹「キョ、キョ、キョンくんなにハルにゃんと寝て…キョンくんの浮気者ー!!!」バッ!

キョン「古泉のクソ野郎!!!」

ハルヒ「…ん…なーにー?…騒がしいわね…」



141 :2012/01/15(日) 01:47:10.00 ID:6Fzi0Yo50
鶴屋「みんな起きたっさか?船の準備は出来てるよ!準備が出来たら出発するよ!」

みくる「うーん…頭が痛いですぅ…」

長門「…みくる…大丈夫?頑張って…」

みくる「うぅ…大丈夫じゃないです…」

長門「…それでも頑張って」

古泉「ちょ!どうして僕を追い掛けるんですか!?」

キョン「お前知っててやったんだろー!!!」

古泉「ああ!やっぱり涼宮さんと一緒に寝たんですか!」

キョン「古泉!テメェ!殺してやる!」

古泉「ひぇー!!!」


~終~


144 :2012/01/15(日) 01:50:45.29 ID:6Fzi0Yo50
最後まで付き合ってくれた方々おつです!
前作を読んだ人も、読まなかった人にもある程度楽しめるようには書いたつもりです

次回作は…
もう本当に気が向いたとき…書いても今は忙しいので結構先の投稿になるかも

引用: キョン妹「だってキョンくんと一緒に寝たいんだもん!」