1:2012/01/06(金) 00:21:55.88 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「久しぶりキョンくん!今日からお世話になりまーす」
キョン「ちょ、ちょっと待て!」
キョン妹「?」キョト-ン
キョン「?じゃないだろ…急に家に押し寄せてきて『お世話になりまーす』って…ビックリするだろ!」
キョン「来るなら来ると前持って伝えろよ!部屋の中メチャクチャだから」
キョン妹「えっ?私がこっち来るってこと伝わってなかった?」
キョン「…ん?」
キョン妹「キョン君が一人暮らしをしている家の近くに私が今年から通う大学があるの」
キョン妹「実家からだと遠いし都合がいいから今日から私、キョンくんの家に住むって伝えてあるはずだけど…」
キョン「なん…だと…」
キョン「ちょ、ちょっと待て!」
キョン妹「?」キョト-ン
キョン「?じゃないだろ…急に家に押し寄せてきて『お世話になりまーす』って…ビックリするだろ!」
キョン「来るなら来ると前持って伝えろよ!部屋の中メチャクチャだから」
キョン妹「えっ?私がこっち来るってこと伝わってなかった?」
キョン「…ん?」
キョン妹「キョン君が一人暮らしをしている家の近くに私が今年から通う大学があるの」
キョン妹「実家からだと遠いし都合がいいから今日から私、キョンくんの家に住むって伝えてあるはずだけど…」
キョン「なん…だと…」
15:2012/01/06(金) 00:24:48.61 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「あっ、お金のことは気にしないで!多少の仕送りもあるし、私ちゃんとバイトするから!」
キョン妹「だからキョンくん!私この家にお世話になっていい?」
キョン「あ、ああ。構わんが…。でもいささか急なh」
キョン妹「やったー!これで私もキョンくんの居候だね!というわけでお邪魔しまーす」
キョン「あっ、待て」
キョン妹「うわ…部屋の中が混沌とかしてるね…」
キョン「し…しかたないだろ!男の一人暮らしなんてこんなもんだ
」
キョン妹「雑誌が散乱してるし、カップ麺とビールの空き缶だらけ…こんな部屋によく人が住めるよね…」
キョン「う…うるさい!お前が来ること知ってたらちゃんと片付けといたぞ」
キョン妹「あ~あ。取り敢えず今すぐに片付けだね!」
キョン「(何!)だめだ今はダメ。俺が一人で片付けるから」
20:2012/01/06(金) 00:26:13.69 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「なんで?二人の方が片付けるの速いよ?」
キョン「いやー。こんな汚い部屋に大事な妹を入れるのはちょっと…」
キョン妹「もしかしてアダルト雑誌?」
キョン「!」
キョン妹「気にしなくていいよ。さっき部屋を見たとき見えてたし、キョンくんと一緒に住んでた時だってベッドのs」
キョン「うわー!もういいから!わかった一緒に片付けよう」
キョン妹「~♪」
キョン「やれやれ…」
キョン妹「あれ?キョンくん電話の線が抜けてるよ」
キョン「あっ、ほんとだ」
キョン妹「適当に生活してるからこんなことになるんだよ!これじゃあ伝えたいことも伝わらないじゃん」
キョン「いや…返す言葉もない…(道理で最近電話がかからないはずだ)」
23:2012/01/06(金) 00:27:48.85 ID:5SgYK7hy0
キョン「やっと一通り終わったな」
キョン妹「お疲れ、キョンくん」
キョン「いや、わるいな。こっちにくるなりいきなり手伝わせちゃって」
キョン妹「気にしなくていいよ。フフ♪」
キョン妹「そうだ、キョンくん!晩御飯どうする?」
キョン「ん?」
26:2012/01/06(金) 00:29:17.32 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「どうせあの部屋を見てる限り、たいして栄養のあるもの食べてないんでしょ?」
キョン妹「私、キョンくんのいないあいだに少しだけど料理作れるようになったんだよ…」
キョン「…」
キョン妹「もし良かったら私の手料理食べて欲しいなって…」モジモジ
キョン「…お前」
キョン妹「…」ビクッ
キョン「最高だ」ダキ
30:2012/01/06(金) 00:30:51.88 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ちょ、ちょっと!キョンくん…///」
キョン「お前のような妹がいて本当に良かった…」
キョン妹「わ、分かったから離して///」
キョン「おっと、わるいわるい」
キョン妹「…///」ドキドキ
キョン「…(き、気まずい)」
31:2012/01/06(金) 00:32:12.11 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…あの…キョンくん?」
キョン「は、はぃいー!!」
キョン妹「」ビクッ
キョン「(やべ、声裏返った…)あ、いや、その。さっきのは無しで」
キョン妹「…」
キョン「…」
キョン妹「…クス」
キョン「!」ドキッ
キョン妹「相変わらず変なキョンくん」ニコニコ
キョン「(よかったー…気を悪くしてないようだ…)」
35:2012/01/06(金) 00:33:50.79 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「そう言えば冷蔵庫の中見たけど何もなかったよ」
キョン「あぁそういえばそうだったけかな。まぁいつもビールを冷やすことくらいでしか使ってないからな」
キョン妹「それでねキョンくん。私料理を作るためにも買い出しに行きたいの」
キョン妹「でも今日初めてこっちに来たから買い物が出来るお店がどこにあるのか分からなないんだけどね」モジモジ
キョン「お、おう」
キョン妹「だからキョンくん!私の買い物に付き合ってよ!」
キョン「全然かまわんぞ。ついでに町の案内もしよう」
37:2012/01/06(金) 00:35:33.41 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「本当!?やったー!」
キョン「そんなに喜ぶことか?」
キョン妹「だってキョンくんと二人でお出掛けなんて久し振りなんだもん!」
キョン「そういえばそうだっけか?確か3年ぶりくらいか?」
キョン妹「5年だよ!!キョンくん高校卒業したらすぐ家を出ていって正月にしか帰ってこなかったじゃん!」
キョン妹「しかも帰ってきても私なんて気にもとめず地元の友達と遊んでばっか、家に帰ってきても『眠い』の一言で寝ちゃうし」ウルウル
40:2012/01/06(金) 00:36:53.14 ID:5SgYK7hy0
キョン「…」
キョン妹「そして2、3日したら結局家にあまりいないまま帰っちゃうし。私寂しかったんだから」ポロポロ
キョン「わーた!分かったから泣くな。ちゃんとかまってあげなくて済まなかった。これからはずっと一緒にいてやるからな」
キョン妹「…ほんと?」ウルウル
キョン「ああ、神に賭けての絶対だ」
キョン妹「…」
キョン「…」
キョン妹「」ニマ-
キョン「!?」
キョン妹「なーんて嘘だよー!キョンくん実家に帰ってもあまり家にいなかったからちょっと懲らしめてやろうとしただけ!」
キョン「…はぁー。お前には負けるよ」
キョン妹「さぁ早く一緒に出掛けよ。キョンくん♪」
キョン「やれやれ」
43:2012/01/06(金) 00:38:23.87 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「~♪」テクテク
キョン「…(そうか、思えば確かに俺はここ5年間、妹とあまり意識して話すことも顔を合わせることもなかったな)」テクテク
キョン「(今日少し抱きついて気付いたが、何というか胸の辺りの肉付きが良くなったというか、全体的に成長したというか)」
キョン「(そりゃそうだよな、俺が家を出たのは妹が中学生の時。今では立派な大学生だ)」
キョン「(それに)」チラ
キョン妹「ん?なーにキョンくん?」
キョン「いや、なんでもない」///
45:2012/01/06(金) 00:39:38.31 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ああ、キョンくんちょっと赤くなってる!私と目を合わせるのがそんなに恥ずかしかった?」ニヤニヤ
キョン「お、お前バカか!」///
キョン「(こんなに可愛くなってやがる…)」
とあるスーパー
キョン妹「キョンくん晩御飯は何がいい?」
キョン「うーん。お前の得意なのは?」
47:2012/01/06(金) 00:41:35.11 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「えっ?うーんと。肉じゃがとカルボナーラかな」
キョン「んじゃその二つで」
キョン妹「ちょっと!カルボナーラと肉じゃがの組み合わせって変だよー」
キョン「別に俺は構わんぞ?こう言っちゃなんだが人手間がかかった料理が食えればなんでもいい」
キョン妹「もう!キョンくん昔っからそういうところが適当だよね!」
キョン「そうか?じゃあカルボナーラと肉じゃがが食べたい」
キョン妹「むきー!なんかちょっとムカついた!っていうか絶対私をおちょくってるでしょ!」
キョン「分かったよ、分かったから怒るなって。でも俺は本当にお前の作ったカルボナーラと肉じゃがが食べたいんだ。俺の為に作ってくれないか」
キョン妹「…本当に食べたい?」
キョン「ああ、是非ともお前の得意料理味食わせてくれ」
キョン妹「…もうしょうがないなーキョンくんは。ほら、早く材料買って家に帰ろ!」
キョン「ああ、ありがとな(こいつ、体は成長してるけど精神的にまだ子供っぽいな)」
49:2012/01/06(金) 00:43:06.94 ID:5SgYK7hy0
帰路
キョン「やはり春先とはいえ日が落ちると寒いな」
キョン妹「そ、そうだね、キョンくん」ブルブル
キョン「…」ヌギ
キョン妹「…えっ」パサ
キョン「寒いんだろ?」
キョン妹「で、でもキョンくんは…」
キョン「俺は構わないさ。割りと寒さはへっちゃらの方だ」
キョン妹「そう…フフ♪キョンくんのコート温か~い。ありがとねキョンくん」
キョン妹「そういえばキョンくん手料理に飢えてたみたいだけど、作りにきてくれる彼女とかはいないの?」
キョン「…oh」
54:2012/01/06(金) 00:44:39.85 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ハルにゃんとは結局どうなったの?」
キョン「あいつは別にそんなんじゃねえよ。ハルヒはSOS団の団長で俺はただの団員で雑用係。それだけだ」
キョン妹「そう…(キョンくんって本当に鈍感…あんなに必死にアピールしてたのに)」ボソッ
キョン「ん?なんか言ったか?」
キョン妹「なんでもないよーだ」
キョン「?」
55:2012/01/06(金) 00:46:09.56 ID:5SgYK7hy0
一方
???「ここがキョンの住んでる町ね…」
???「待ってなさい!絶対に探し出して見せるんだから!」
とある公園
キョン妹「あっ!この公園私がまだ小っちゃかった時キョンくんとよく遊んだ公園に似てる!」
キョン「そういえばそうかもなー。あの頃のお前はちょっと目を離すといなくなったり道路へ飛び出したりと大変だったぞ」
59:2012/01/06(金) 00:47:12.38 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねえキョンくん。それも今では昔の話。私もう大人になったんだよ!」
キョン「そうか?どう見ても子供だぞ?何がどう大人になったのか説明してくれ」
キョン妹「むきー!!!私しっかり成長してるもん!ほら身長だってこんなに伸びたし!」
キョン「ほらそうやってすぐムキになるところが子供っぽいだろ」
キョン妹「ぐぬぬ…反論出来ないところが悔しい…」
キョン「お前、本当に単純だな…」
60:2012/01/06(金) 00:48:24.81 ID:5SgYK7hy0
~家~
キョン妹「ただいまー!」
キョン「そんなこと言っても家に誰もいないぞ」
キョン妹「いいの!今日から私はこの家に住むってことを実感したかっただけだもん」
キョン「そうか、まぁ早く入れ。外は寒いから」
キョン妹「それでねキョンくん。今でいいから私に『お帰りなさい』って言ってほしいの…いいかな…?」
キョン「あ、ああ、まぁ別に構わんが…。お帰りなさい」テレテレ
キョン妹「えへへ♪ただいまキョンくん。そしてお帰りなさい!」
キョン「えっ、た、ただいま」
62:2012/01/06(金) 00:49:47.64 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「~♪」トントントン
キョン「(はぁーいいものだな…料理する女の後ろ姿)」
キョン「(体の曲線美というか無防備さというか、何故か後ろから抱きつきたい衝動にかられるんだよな)」ジロジロ
キョン妹「ん?なーにキョンくん?」
キョン「いや、なんでもない///」
キョン妹「?へんなキョンくん」
キョン「(どうかしてるぞ俺。相手は妹だぞ!意識してどうする。疲れてるのかな…)」
64:2012/01/06(金) 00:51:12.92 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「できたよーキョンくん!」
キョン「おお!できたか!なかなか美味しそうじゃないか。それじゃあいただきまーす」
キョン妹「それじゃあキョンくん!私キョンくんに食べさせてあげようか?」
キョン「…えっ?」
キョン妹「はい、あーん」
キョン「…いや自分で食う」
キョン妹「そう?じゃあ私もいただきまーす」
65:2012/01/06(金) 00:52:08.54 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「どーお?キョンくん」
キョン「…うん美味い!こんな美味い料理を食ったのは生まれて初めてだ!」
キョン妹「そう!?良かったー!でもキョンくん過大評価しすぎだよ」テレテレ
キョン「いやマジだって!こんな美味い料理を作れる妹を持って俺は幸せだ!」モグモグ
キョン妹「どうせ人手前がかかった料理ならなんでもいいんでしょ。でもやっぱり褒められるのは嬉しいかな///」
キョン「うめー、うめー」モグモグ
66:2012/01/06(金) 00:52:56.24 ID:5SgYK7hy0
キョン「ご馳走様ー」
キョン妹「お粗末さまでした」
キョン「風呂いれてあるけど先に入るか?」
キョン妹「私後でいいからキョンくんからでいいよ。」
キョン「そうか?じゃあすまんが俺から入るな」
キョン妹「あっ、でもキョンくんが望むなら一緒に入ってもいいかな///」
キョン「ば、バカか!」
69:2012/01/06(金) 00:54:33.16 ID:5SgYK7hy0
~風呂内~
キョン「(妹の料理、美味かったな。性格もすごく素直だし…)」
キョン「(そしてあの可愛さは異常だ。あんな容姿でニコっとされたらもはや兵器としか思えん)」
キョン「(い、いかん正気になれ!あいつは俺の妹だ!変な感情を持つわけにはいかない)」
キョン「(クールだ、クールになるんだ俺。全ての煩悩を取り去ること菩薩の如く…)」
キョン「(…もう出るか)」
~部屋~
キョン妹「あーキョンくん出てきた!顔赤いけどどうしたの?のぼせちゃった?」
キョン「ま、まぁそんなところだ///(やっぱ無理そう…)」」
キョン妹「じゃあ次私が入るね!覗いちゃダメだよ」
キョン「バカ言ってないでさっさと入れ!タオルはそこの引き出しに入ってるからな」
キョン妹「はーい」
~風呂内~
キョン妹「…(フフ♪キョンくんが入った後のお風呂///)」
72:2012/01/06(金) 00:56:17.79 ID:5SgYK7hy0
部屋
キョン妹「キョンくーん。今出たよー」
キョン「おう、風呂は抜いt…ってお前!タンクトップと短パンだけかよ!」
キョン妹「えっ?私いつも風呂上りはこんな感じだけど?キョンくんだってトランクスとTシャツだけじゃん」
キョン「男はいいの!女はダメ!」
キョン妹「もう、何意識してんの?いいじゃん兄弟なんだから。変なキョンくん」
キョン「(はぁー…見ているこっちの身にもなってくれ。正直、風呂上りにあの格好はたまらん…)」プシュッ
キョン「」ゴクンゴクン
キョン妹「…」
キョン「ぷはぁー!」
73:2012/01/06(金) 01:00:09.25 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん。やっぱりビールって美味しい?」
キョン「あぁ一日の締めに飲むビールは格段に美味いぞ!お前も飲んでみるか?」
キョン妹「えぇ!?いいの?」
キョン「あぁ構わんぞ。ほれ」
キョン妹「私こういうの飲むの初めてなんだ」ドキドキ
キョン「いいから。これも社会勉強だ」
キョン妹「」チビッ
キョン妹「…まず!こんなものよく飲めるね!」
キョン「ふーん。子供にはまだ無理だったか」
キョン妹「もう…キョンくんのいじわる…」
75:2012/01/06(金) 01:01:30.78 ID:5SgYK7hy0
キョン「そういえば布団は持ってきたのか?こっちは1人分の毛布と布団しかないぞ」
キョン妹「ああー!そういえば忘れてたー!どうしよう…」
キョン「うーん。もうこんな時間だからどこもやってないからな」
キョン「しょうがない。暖房をかけたまま俺はソファーと毛布だけで寝るから、お前は俺のベッドを使え」
キョン妹「ええー!そんなの悪いよ…」
キョン妹「そうだキョンくん!昔みたいに一緒に寝ようよ!それなら布団一つで足りるよ!」
キョン「(…こいつ!)」
キョン「ダメだ!お前さっきからなんだ!?どうして俺をそういうふうにおちょくろうとする。正直鬱陶しいぞ!」
キョン妹「えっ…私そんなつもりじゃ…」
76:2012/01/06(金) 01:02:45.54 ID:5SgYK7hy0
キョン「なんだ?さっきからやってたことは家にあまり帰ってこなかった俺への当てつけなのか?」
キョン妹「違うよキョンくん!私の話を聞いて!なにをそんなカッカしてるの?」
キョン「もういい!寝るから消すぞ!俺はソファーで寝るからお前は俺のベッドを使え」
キョン妹「ちょ、ちょっと。キョンくん!」
キョン「」パチッ
キョン妹「うぅぅ…」
78:2012/01/06(金) 01:03:49.29 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくんあのね…私嬉しかったの。大好きなキョンくんに会えたことが…」
キョン「…」
キョン妹「あの時は冗談っぽく言ったけど、本当は私キョンくんに会えなくてとても寂しかった…」
キョン「…」
キョン妹「私キョンくんに毎日会えるように住んでる近くの大学を選んだよ。そしてやっと毎日会えると思ったら私嬉しくて…嬉しくて…」グスン
キョン「…」
キョン妹「一緒にお風呂入ろうとか寝ようとか冗談っぽく聞こえたかもしれないけど結構本気だったんだよ…」ポロポロ
キョン「…」
80:2012/01/06(金) 01:06:07.68 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「でも結果怒らせちゃった。ごめんね…キョンくん…。お休みなさい」
キョン「…」
キョン妹「グスン…グスン…ウエ-ン…」
キョン「(クソ!俺はバカだ!あまりに意識し過ぎたばっかりにあんなことを言っちまった)」
キョン「(明日もう口を聞いてくれんかもしれん…。それだけのことをしてしまった…。明日は土下座してでも謝ろう…)」
キョン「アリガトナ…スマンカッタ」
キョン妹「…」
キョン「…(はぁー)」
82:2012/01/06(金) 01:07:21.17 ID:5SgYK7hy0
翌朝
キョン妹「キョンくーん!朝だよー!起きろー!」ドスン
キョン「ぐあーーー!!!」
キョン妹「今日私の日用品とか買いたいからどっかデパート連れてっててほしいんだけど、大丈夫かな?」
キョン「分かったゴホ!連れてってやるから降りろ!重いー!!」
キョン妹「むー!私標準より軽い方だからから重くないもん!」グリグリ
キョン「な、なんでもいいから!は、早く降りろー!!!」
キョン妹「はいはい」スッ
キョン「お前、昨日のことで怒ってないのか?」
85:2012/01/06(金) 01:09:09.07 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ええーなんでー?昨日謝ってくれたじゃーん。それともキョンくんまだ怒ってる?」ウルウル
キョン「いや怒ってないけど…。あんな謝り方でいいのか?」
キョン妹「何で?土下座でもしたかった?」
キョン「…はぁー、もういいや」
キョン妹「(それにありがとうって言ってくれたしね///)」ボソッ
キョン「ん?なんか言ったか?」
キョン妹「なんでもないよーだ!」
86:2012/01/06(金) 01:10:09.02 ID:5SgYK7hy0
キョン「そういえばデパートだっけか?まぁまだ仕事ないし連れてってやるよ」
キョン妹「ほんとー!ありがとーキョンくん!大好きー!」
キョン「分かった分かった」
キョン妹「そういえば、ちゃんと朝ごはん作ってあるから一緒に食べよ!」
キョン「えっ」フルフル
キョン妹「どうしたの?もしかしてカツサンド嫌いだった…?」
キョン「いや、違うんだ…ありがとう…ありがとう…」ポロポロ
キョン妹「ちょ、ちょっとキョンくんなに泣いてるの!」
キョン「うまい…うまい…」ポロポロ
87:2012/01/06(金) 01:11:58.49 ID:5SgYK7hy0
~デパート~
キョン「おい、まだ買い込むつもりか?もう腕がプルプルしてきたぞ」
キョン妹「うーん、もう少しー。あっ!これも可愛いー!」
キョン「やれやれ…」
~昼~
キョン妹「今日はたくさん買い込んだね!ありがとうキョンくん!」
キョン「ほとんどお前の物だけどな」
キョン妹「~♪」
キョン「おっともうこんな時間か。そろそろお腹が空かないか?俺は腹ぺこだが」
キョン妹「そうだねー。何にする?」
キョン「最上階にフードコーナーがあるから取り敢えずそこに行こう」
88:2012/01/06(金) 01:13:17.36 ID:5SgYK7hy0
とある飯屋
キョン「じゃあお前はお子様ランチでいいな」
キョン妹「ちょ、ちょっとキョンくん!私もう大学生だよ!お子様ランチは子供の食べ物だよね!?」
キョン「そうか?お前は今でも小学生に見えるからいけるだろ」
キョン妹「むきー!私ちゃんと成長してるんだよ!胸だってほら、ちゃんと大きくなってるもん!」
キョン「分かった、悪かったから胸を寄せてくるな。まったく、ジョークも通じんのか」
90:2012/01/06(金) 01:14:59.75 ID:5SgYK7hy0
~自宅~
キョン「やっと着いたー!」
キョン妹「お疲れーキョンくん!大変だったね」
キョン「お前、そう思ったんなら少しは手伝えよ。全部俺が持ったから手が震えるぞ」
キョン妹「えー!一つ持ってあげたじゃん!」
キョン「それ軽いだろ…。こっちは寝具一式ともろもろだぞ!?もう明日筋肉痛で動けないかも」
キョン妹「もう、情けないなーキョンくんは…。ほら、今日も美味しい晩御飯作ってあげるから元気だして!」
キョン「疲れたー…晩御飯の時間になったら元気出す」グタ-
キョン妹「もう!」
92:2012/01/06(金) 01:16:33.99 ID:5SgYK7hy0
~夜~
キョン「…こ、この懐かしい家庭的な香りは…」ポケ-
キョン妹「あっ、キョンくん起きた?待っててね、まだもう少し時間がかかるの」
キョン「カレーの香り」ガタッ
キョン妹「ちょっとどうしたの!?急に起き上がって」
キョン「本当にカレーなのか?レトルト?」
キョン妹「ち、ちがうよー。自家製だよー」
キョン「そうか…じゃあ俺はテーブルで座って待ってる」
キョン妹「まだ時間かかるよー」
キョン「いや、待ってる」
キョン「」ジィ-
キョン妹「クスッ…変なキョンくん」
96:2012/01/06(金) 01:18:44.62 ID:5SgYK7hy0
~実食~
キョン妹「どーおキョンくん?」
キョン「うめー…うめー…」
キョン妹「良かったー」ニコニコ
キョン「そういえば明日から仕事だから帰りは夕方くらいだ」
キョン妹「そうなんだ。私は大学が始まるのまだ1週間も先だけど楽しみだなー」
キョン「そうか。友達たくさんできるといいな。友達ができたら家につれてきてもいいからな」
キョン妹「キョンくんには紹介しないからね」ニヤニヤ
キョン「これはお手厳しい」
98:2012/01/06(金) 01:20:13.99 ID:5SgYK7hy0
キョン「明日俺早いしそろそろ寝てもいいか?」
キョン妹「うん。キョンくん何時に起きるの?」
キョン「7時起きだ。そっちは?」
キョン妹「秘密」ニコッ
キョン「なんじゃそりゃ。ちょっと待ってろ、今から新しく買った布団敷くから」
キョン妹「…うん」
キョン「ほらできた。んじゃまぁ遅いしぼちぼち寝るか」
キョン妹「ねぇキョンくん…。私キョンくんに一つお願いがあるんだけど…」
100:2012/01/06(金) 01:22:15.68 ID:5SgYK7hy0
キョン「ん?どうしたあらたまって。どんなお願いだ?」
キョン妹「その…キョンくん怒らない?」
キョン「ま、まぁ内容によるかな」
キョン妹「そうじゃなくて!私のお願い聞いても怒らないでね!」
キョン「お、おう!」
キョン妹「キョンくんあのね…」
キョン「…」コク
キョン妹「本当に怒らない?」
102:2012/01/06(金) 01:24:08.97 ID:5SgYK7hy0
キョン「だぁー!分かったから!怒らないから早くお願いごと言ってくれ。気になって眠れないだろ!」
キョン妹「うぅ…怒った…」ウルウル
キョン「なんなりとお申し付けください、お姫様」
キョン妹「えっ、う、うん。あのねキョンくん…一回だけ!一回だけでいいから一緒に寝よ///」カァ-
キョン「」
キョン妹「…///」ドキドキ
キョン「…そ、そうだな。それじゃあ一緒にこの部屋でn」
キョン妹「」バシッ
キョン妹「キョンくんふざけないで!私真剣なんだよ!」
キョン「真剣にそんなこと言うなよ!」
キョン妹「うぅ…やっぱり怒った…」
キョン「怒ってません」
105:2012/01/06(金) 01:25:44.73 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「じゃあいい?」
キョン「だめ」
キョン妹「むー!いいじゃん!昔よく寝たじゃん!」
キョン「昔は昔、今は今。もう俺らいい年頃だろ、な?」
キョン妹「歳は関係ないよ!うぅ…そうか…キョンくん私のこと嫌いになっちゃったんだ…そうなんだ…絶対そうだ…」ウルウル
キョン「(うぐっ…)」
キョン妹「いま思えば実家に帰ってきても私の事見向きもしなかったのは私の事が嫌いだったからでゴニョゴニョ」
キョン「…はぁー…分かったよ。今回だけ特別だからな」
キョン妹「ほんとー!?やったー!」パァ-
キョン「(あんなウルウル顏でお願いされたら断れねえよな…)」
キョン「せっかく買ったんだし新しい布団の方でいいな」
キョン妹「私キョンくんの布団がいい…」
キョン「…そ、そうか」
キョン妹「むー。軽く引かれた気がする」
108:2012/01/06(金) 01:28:52.88 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「一緒に寝るのって久し振りだねー。キョンくん」
キョン「お、おう。そうだな…そんなことよりお前引っ付き過ぎやしないか?」
キョン妹「こんな狭い布団じゃこれで精一杯だよぉ~」
キョン「いーや、そういう問題じゃなくて腕に抱き付くなって!」
キョン妹「えぇー!いいじゃん、久し振りなんだから、ね?」ニコッ
キョン「いや、意味がわからん…」
キョン妹「細かい事は気にしないの!さぁ、四の五の言わずこの状況を受け入れなさいキョンくん!」
キョン「(はぁー…どうしてこうなった)」
キョン妹「ね、ねぇキョンくん。一つ聞いていい?」
キョン「お、おう。なんだ?」
109:2012/01/06(金) 01:31:18.18 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくんって私の事どう思ってる?」
キョン「えらく唐突に聞いてくるな。うーん…やっぱり大切な妹だと思ってるぞ」
キョン妹「それだけ?」
キョン「えっ!?うーんと…料理も上手いし、世話好きだし、甘えん坊だけど元気だし…あと…えーっと…」
キョン妹「…そっか」
キョン「…あとずいぶんと可愛くなったな」
キョン妹「…」
キョン妹「えっ?///」
キョン「あ…」
キョン妹「ね、ねぇキョンくん///私のこと可愛いと思ってるの?///」
キョン「も、もう遅いからさっさと寝るぞ///お休み!」ガバッ
キョン妹「えへへ///私もキョンくんのことカッコいいと思ってるよ///大好きだよ…キョンくん。お休み」ギュッ
キョン「(何だんだよ…ほんとうにもう…)」
111:2012/01/06(金) 01:32:50.96 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「(む、胸が腕に当たって気になって寝付けん…というか動けん)」
キョン「(トイレに行きたいんだが動いたら起きるかな?取り敢えず腕を解いてみよう…)」モゾモゾ
キョン妹「ウ…ウ-ン」
キョン「!」
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「(何だ寝言か。よしうまく解けたぞ。トイレに直行だ)」
113:2012/01/06(金) 01:34:50.82 ID:5SgYK7hy0
キョン「(うーむ…トイレに無事に行けたのはいいが、今更妹が寝ているベットに入るのに抵抗があるな…)」
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「…」ゴクッ
キョン「(…まぁいいか。妹より早く起きれば問題ないよな?)」
キョン「(と言うわけで明日は6時に起きよう!我ながらナイスなアイデアだ!)」
キョン「(では目覚ましを6時にセットして新しく買った布団で寝るか!)」
~朝6時~
ピピピピッ!ピピピピッ!
キョン「う…んー…もう朝か…全然寝れてないからな…」
キョン妹「あれ?おはようキョンくん早いねー!7時に起きるんじゃなかったの?」
キョン「oh…」
114:2012/01/06(金) 01:35:51.63 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前いつ起きたんだ?」
キョン妹「えっ、つい先起きたばかりだよ。キョンくんにお弁当作って驚かせようと思って早起きしたんだけど…」
キョン「そ、そうか、ありがとな」
キョン「(あれ、こいつ怒ってないのか?絶対に機嫌が悪くなると思ったんだが…)」
キョン妹「そういえばキョンくん。一緒に寝るという約束を破ったから今晩ちゃんと果たしてもらうからね!」
キョン「お、おい!途中まで一緒に寝ただろ!?」
キョン妹「だめだよーだ!最後まで寝ないとお願いごとを叶えたことにしないからね!」
キョン「はぁー…先が思いやられるな…」
キョン妹「ちょっと待っててね。朝ごはんまだ作ってないから今から作るね!」
キョン「はぁーい」
115:2012/01/06(金) 01:37:06.83 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「それでキョンくん。今日は夕方の何時に帰ってこれるの?」
キョン「寄り道しなければ6時くらいだな」
キョン妹「分かった。じゃあ真っ直ぐ帰ってきてね!弁当は持った?」
キョン「ああ、お前の丹精込めて作った弁当はちゃんとこのカバンの中に入ってる。ありがたく食べさせてもらうよ」
キョン妹「よろしい!じゃあ行ってらっしゃーいキョンくん!」
キョン「行ってきます。家を開ける時は渡した合鍵でしっかりとな」
キョン妹「はーい」
キョン妹「さぁ!キョンくん行っちゃったし掃除でもしようかな!頑張るぞー!」
シ-ン
キョン妹「寂しい」シュン
117:2012/01/06(金) 01:38:37.15 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「取り敢えず掃除機で掃除かなー。寂しいからテレビをつけながらやろう」
キョン妹「~♪」ウィ-ン
キョン妹「おっ!机の裏から何かの雑誌を発見!何だろな~♪」ヒョイ
雑誌『お姉ちゃんが教えてあ・げ・る♡』
キョン妹「」イラッ
キョン妹「キョンくんまだこんなのを隠し持ってたの!?これは処分対象だね」ゴソゴソ
キョン妹「あれ?よく見たら奥にもう一冊雑誌らしきもの発見だよ!うーん届くかなー?よいしょっと」
雑誌『妹エクスタシー』
キョン妹「…」
126:2012/01/06(金) 01:42:20.74 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…」
キョン妹「…も、もう///しょうがないな~キョンくんは///」
キョン妹「やっぱりキョンくんは男だからね///こういう雑誌はこっちも少しは目を瞑ってあげなくちゃだめだよね///」
キョン妹「というわけでこの雑誌は元の場所に戻しておいて、先に見つけたのは処分でいいね!」
キョン妹「う~ん…掃除が終ってまた暇になっちゃったよ…テレビでも見てようかな」
テレビ女「あなた。ネクタイが曲がってるわよ」ワサワサ
テレビ男「あぁ悪いな。それじゃあいってきます」
テレビ女「待ってあなた」チュッ
テレビ男「!。お前…」
127:2012/01/06(金) 01:44:36.87 ID:5SgYK7hy0
テレビ女「いってらっしゃいのチュウだよ///」
キョン妹「…」
キョン妹「(いいなー…私もキョンくんと///)」
テレビ「なんでやねん!」
テレビ「そらあきまへん」
キョン妹「あはははは!お腹痛いぃ!!!」
数時間後
キョン妹「あ…れ…?私ったら寝ちゃってた…今何j…ってもうこんな時間!?急いで買い物行かなくちゃ!」
129:2012/01/06(金) 01:47:25.26 ID:5SgYK7hy0
~夕方~
キョン妹「というわけで、今晩はキョンくんの好きなハンバーグを作るぞー!作ったことないけど美味く出来るかな…」
キョン妹「ううん、愛さえあればどんな料理だって美味しく作れるはず!よーし頑張るぞー!」
キョン「(さみぃ…)」
キョン「(電車から降りた時に感じる寒さはいまだに慣れんな…)」
キョン「(家に帰って早く温まりたいものだ)」
キョン「…」
キョン「(あいつ今晩は何作ってくれるんだろうな…)」
???「キョーン!」
134:2012/01/06(金) 01:49:04.07 ID:5SgYK7hy0
キョン「(な、何だ?誰だ)」クルッ
???「キョ、キョン…やっと…やっと見つけた」ウルウル
キョン「…お、お前は!」
ハルヒ「散々探し回ったんだからね…」ウルウル
キョン「ハルヒか!?」
~6時半~
キョン妹「遅いなーキョンくん。どこか寄り道してるのかな?せっかく出来たハンバーグが冷めちゃったよ…」
ピロリ-ン!ピロリ-ン!
キョン妹「あっ!キョンくんからメールだ!何だろう?」
キョン『今晩ちょっと遅くなる。こっちはどっか適当に晩飯済ませるから、そっちは俺に構わず勝手に済ませちゃってくれ。既に俺の分まで作ってあったら済まない。』
キョン妹「…」
136:2012/01/06(金) 01:51:18.51 ID:5SgYK7hy0
~夜9時~
キョン「ただいまー。帰ったぞ」
キョン妹「…」ス-ス-
キョン「(テーブルで寝てるのか。ん?ハンバーグが2人分ラップしてある…)」
キョン「(こいつご飯食べずにずっと俺を待ってたのか…。寂しい思いをさせてしまったな…)」
キョン「おーい、起きろ。風邪引くぞ」ユサユサ
キョン妹「…あっ…キョンくんお帰り…いつ帰ってきたの?」
キョン「さっきだ。晩ご飯食べなかったのか?」
キョン妹「うん…キョンくんと一緒に食べたかったから…」
キョン「そうか。じゃあ今から一緒に食うか?」
キョン妹「えっ?…でもキョンくんもうご飯済ませたんじゃ…」
キョン「俺も今晩そんな食べたわけじゃないし、せっかく作ってくれたんだしな」
キョン妹「そう…じゃあ食べようか、キョンくん」ニコッ
139:2012/01/06(金) 01:53:29.98 ID:5SgYK7hy0
キョン「今日は済まなかったな。連絡が遅れちゃって。ハンバーグ美味しいぞ!流石我が妹だ!」
キョン妹「そう?あんまり自信無かったけど良かったー!ありがとねキョンくん!今日はどうしたの?仕事が長引いちゃった?」
キョン「それがだな…今日家に帰る途中ハルヒと会ったんだ」
キョン妹「…えっ!?ハルにゃんと!?」
~回想~
キョン「…お、お前は!」
ハルヒ「散々探し回ったんだからね…」ウルウル
キョン「ハルヒか!?」
ハルヒ「キョン!」ダキッ
キョン「お、おい…」
ハルヒ「会いたかった…ずっと会いたかったよ…」ヒック…ヒック
142:2012/01/06(金) 01:55:14.38 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前…まさかずっとこんな寒いなか!?こんなに震えて…」
ハルヒ「だって…だって…」
キョン「と、取り敢えずあそこのファミレスに入って温かい飲み物でも飲もう、な?」
~ファミレス~
キョン「落ち着いたか?」
ハルヒ「え、えぇ。私ったら取り乱しちゃって…」
キョン「あぁ、構わんさ。そんなことより久し振りだな、ハルヒ」
ハルヒ「えぇ、高校卒業して以来だから5年振りくらいかしら」
キョン「まぁそんなもんか。それで俺に何か用があってきたんだろ?どんな用だ?」
ハルヒ「用って…キョ、キョンに会いにきたのよ!」
キョン「それで、会ってどうするつもりなんだ?」
ハルヒ「あんたってほっんと昔から鈍感ね…何も変わってないわ!」
キョン「何だよ急に怒り出して。まぁよく言われることだが…」
145:2012/01/06(金) 01:57:48.83 ID:5SgYK7hy0
ハルヒ「本当に分かってないようだからもう言うわ。よく聞きいてなさい!バカキョン!」
キョン「お、おう」
ハルヒ「私、どんなに振り回してもいつも隣にいてくれるあんたに特別な感情を抱いたわ。キョンと一緒に過ごしは日々は本当に楽しかった」
キョン「…」
ハルヒ「あの時の私は自分の気持ちに素直になれないで気付かないフリをしてた」
ハルヒ「でも卒業が近づくにつれてキョンと離れ離れになる時がどんどん迫ってくるような気がして焦ったわ。その時やっと自分の気持ちに気付いたの」
ハルヒ「それから私は積極的にあんたにアピールしたわ。あんたは結局気付かなかったんだけどね」
ハルヒ「直接告白すればよかったんだけど私のプライドが邪魔をして結局出来なかった…絶対にあんたから振り向かせてやる!ってね」
ハルヒ「でもダメだった…キョンが卒業してどっかの街に移り住んだとき、もの凄く後悔したわ。どうして自分の気持ちに素直になれなかったんだろうね…」
ハルヒ「もう仕方がないからキョンのこと必死に忘れようとした。でも無理だった」
キョン「ハルヒ…」
146:2012/01/06(金) 01:59:20.52 ID:5SgYK7hy0
ハルヒ「それで私、キョンの居場所を一生懸命探しまわったわ。そしてここに行き着いた」
ハルヒ「キョン…会いたかった…会いたかったよ…」
キョン「…そうか」
ハルヒ「あの時は言えなかったけど今は言えるわ。キョン…好きよ…付き合って下さい」
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「…らしくないな、ハルヒ。昔のお前だったら『私と付き合いなさい!』だっただろうな」ニヤッ
ハルヒ「ちょ、ちょっと!からかわないでよキョン!いいから『はい』なのか『いいえ』なのか答えなさいよ!」
キョン「口調が戻ったぞ。お前はやはりその口調の方がしっくりくるな」
ハルヒ「もう!キョン!///」カァ-
150:2012/01/06(金) 02:01:04.58 ID:5SgYK7hy0
キョン「まぁ怒るなよハルヒ。済まないが返事はじっくり考えたい。明日出しても構わんか?」
キョン妹「そ、それでキョンくんどうするの?ハルにゃんの事はどう思ってるの?」
キョン「うーん…その事なんだが俺が一体どう思っているのかよく分からんのだ」
キョン「あいつの事を思うとなぜか胸がモヤついて仕方がない。昔の俺なら多分付き合っていただろうがな」
キョン妹「そ、そうなんだ」ホッ
キョン「まぁでも断る理由がないし、取り敢えず付き合おうかなと思う」
キョン妹「」
キョン「あいつも俺のことを思ってここまで来たんだしな。付き合ったら振り回されて大変そうだが」
キョン妹「…そ、そうなんだ…おめでとうキョンくん…ハルにゃん大事にしなよ…」
キョン「ありがとな。お前も早く好きな人が出来たらいいな」
キョン妹「」イラッ!
153:2012/01/06(金) 02:03:37.75 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくん…それ本気で言ってるの…?私に好きな人がいないと本当に思ってるの…?」
キョン「えっ?いるのか?そうか、その思いが報われるといいな。俺は応援してるぞ」
キョン妹「」プチン
キョン妹「キョンくん!もういい加減にして!どんなけ鈍感なの!そろそろ私の気持ちに気付いてよ!」
キョン「ど、どうしたんだお前!?急にキレ出して。落ち着け」
キョン妹「もういいばーか!キョンくんなんてもう知らない!」バッ!
キョン「お、おい、待てよ!おーい!」
157:2012/01/06(金) 02:05:56.70 ID:5SgYK7hy0
キョン「(あいつこの寒い中外へ出て行きやがってどこへ行ったんだよ。全く世話の焼ける)」ハァハァ
キョン「(あいつこっちに来てまもないから行くあても知り合いもいないだろ!)」ハァハァ
コンビニ「ありがとう御座いましたー」
キョン「(付近のコンビニやファミレスにはいないようだ…あいつ一体どこに行ったんだ?)」
キョン「(…そういえばあそこをまだ捜してなかったな)」
~とある公園~
キョン妹「(キョンくんのバカァ…キョンくんのバカァ…)」シクシク
キョン「やはりここにいたか」ハァハァ
キョン妹「キョ、キョンくん!?」
158:2012/01/06(金) 02:07:57.08 ID:5SgYK7hy0
キョン「散々捜し回ったからもうここしかないとは思ったぞ」
キョン妹「何よ…何よー!キョンくんなんてもう知らない!どうせ私の事なんか…私の事なんかぁ!!」
キョン「…」
キョン妹「…」シクシク
キョン「…やはり夜は寒いな」ヌギ
キョン妹「!。キョンくん…」パサ
キョン「隣のブランコ、座っていいか?」
キョン妹「…」
キョン「夜の公園ってのもいいものだな。静かで考え事にふけるにはいいところだ」
キョン妹「…何よ…今さら優しくしないでよ!コートなんて羽織らせて…キョンくん私の気持ちなんか全然分かってないくせに!」
159:2012/01/06(金) 02:09:02.33 ID:5SgYK7hy0
キョン「…」
キョン妹「…」
キョン「…なぁ妹よ。この公園はお前がまだこんな小さい、まだ幼稚園くらいだったか?その時によく一緒に遊んだ公園に似てると言ったよな」
キョン「あの時のお前は本当にお兄ちゃんっ子でな、いつも俺の後についてきて本当に手を焼いたものだ」
キョン妹「…」
キョン「あの時のお前は可愛かったなー。小さいお前は一生懸命俺に追いつこうと無理をしていろいろ俺を困らせたものさ」
キョン「こんなに小さかったお前が今ではすっかりこんな美人に成長した」
160:2012/01/06(金) 02:10:45.77 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前の気持ちは正直分からん。だけどお前がどんなに容姿が変わろうと、どんな事が起ころうとも俺はお前の事を思う気持ちは決して変わらない!」
キョン「なぜならお前は世界でたった一人の大事な妹だからだ」
キョン妹「…」シック…シック
キョン「妹よ、一人で悩んだりするな。言いたいことがあったら俺にその感情をぶつけてみろ!どんなことでも受けとめてやる!」
キョン妹「…キョンくん…キョンくーん!!!」ダキッ!
キョン「お前ばかりが悩んでもう俺をこれ以上悲しませるな」ナデナデ
キョン妹「うぇーん!キョンくーん!キョンくーん!!!」
キョン妹「キョンくん!あのね、私キョンくんが好き!兄弟とかそんなのじゃない!もう好きで好きで仕方がないの!!!」
キョン「そうか…」
164:2012/01/06(金) 02:12:23.85 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「私キョンくんと会えなくて、淋しくて…一緒に住んでいいって言われた時、本当に嬉しくて!もう私…私…うえーん」ボロボロ
キョン「お前は本当に昔っから泣き虫だな。ほら家に帰るぞ。俺の手を繋げ」
キョン妹「…うん」エック…エック
キョン「こうして手を繋いで帰るのは久し振りだな。もう10年以上経つのか」
キョン妹「…」
キョン「あの時のお前なんてこんなに手が小s」
キョン妹「ねぇキョンくん…返事…聞かせてよ…」
キョン「…」
166:2012/01/06(金) 02:14:12.37 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…」ドキドキ
キョン「…ハルヒに告白された時、俺はなぜか『イエス』と答えられなかった」
キョン「答えることに罪悪感というか、自分でもよく分からない何かがつっかえて言えなかったんだ」
キョン「その理由が今分かった気がする。今思えばあの時俺はお前の顔を思い出していたんだな」
キョン妹「…」
キョン「好きだ、妹よ」
キョン妹「…」ピクッ!
キョン「こんな俺で良かったら付き合ってくれ」ニコッ
キョン妹「」
キョン妹「」ブワッ
キョン妹「…うわーん!キョンくん!キョンくーん!」ダキッ
キョン「ほら、もうすぐで家に着くぞ。涙拭けよ」
キョン妹「うん…うん…」ゴシゴシ
171:2012/01/06(金) 02:15:38.94 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん!今日はしっかり約束果たしてもらうからね!」
キョン「ん?何かあったっけ?」
キョン妹「も、もう!キョンくん…」ウルウル
キョン「分かった!分かったから泣くな!ほら、俺の布団に入っれ」
キョン妹「うん!…不束者ですがよろしくお願いします」ペコ
キョン「ふ///ふざけてないでさっさと入れ///」
キョン妹「えへへ///それじゃあお邪魔します///」
キョン妹「キョンくんの布団の中温かーい」
キョン「お前…また腕に抱き付いて…この前身動き取れなくて大変だったんだぞ」
キョン妹「だって狭いんだもん♪」
キョン「そうか…じゃあこうしも文句は言えないな!」ダキッ
173:2012/01/06(金) 02:18:20.05 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「え///ちょ///キョンくん///」
キョン「お前の体は小さくて抱きしめやすいな」
キョン妹「(も、もう幸せでどうにかなっちゃいそうだよ///)」プシュ-
キョン「…実はな妹よ…ぶっちゃけた話をすると本当はお前の気持ちに気付いていたんだ」
キョン妹「…えっ?」
キョン「いや、正確に言うと気付いていたんだが気付かないフリをしていた」
キョン「俺たち兄弟であってそれ以上の関係を求めることはやはりあってはならない。っという意識が強くてな、自分の頭で否定し続けてきたてきたんだ」
キョン「はは、まるでハルヒだな。素直になれないでお前が俺を好きでいることが嬉しくて…ずっと自分の気持ちに嘘を付いて…結局お前の心を傷つけてしまった…」
キョン妹「キョンくん…」
キョン「だからもう一度言わせてくれ。俺はお前のことが好きだ」
キョン妹「…キョンくん」ポロポロ
175:2012/01/06(金) 02:19:46.82 ID:5SgYK7hy0
キョン「世界で一番お前を愛してる」ギュッ!
キョン妹「…キョンくーん」ウェ-ン
キョン妹「ね、ねぇキョンくん…まだ…キス…してなかったね///」
キョン「そ、そういえばそうだっけな///」
キョン妹「しよ///」
キョン「お、おう。ま、待ってろ…まず大事なのは心の準備d」
キョン妹「」チュッ
キョン「!」
キョン妹「えへへ///私のファーストキスはキョンくんのだよ///」
キョン「そ、そうか…」
キョン妹「むっ!その様子だとキョンくんのファーストキスはハルにゃんか!」
177:2012/01/06(金) 02:20:38.88 ID:5SgYK7hy0
キョン「ど、どうしてそれを!?あっ…」
キョン妹「もう!キョンくんちょっとカマをかけただけで引っ掛かるんだから!そういう時は嘘を付くぐらいの優しさがあってもいいんじゃないかな!?」
キョン「いやー…面目ない…」
キョン妹「でもハルにゃんとはきっとまだ一回しかキスしてないよね?」
キョン「…あ、あぁ」
キョン妹「じゃあこれで許してあげる」チュッ
キョン「妹…」
キョン妹「えへへ///キョンくんはもう私以外の人とキスをしたらダメだからね///」
キョン「あぁ、約束しよう」
キョン妹「…」ムズムズ
キョン「?」
179:2012/01/06(金) 02:22:20.23 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん…私キョンくんがいない間机の後ろに置いてあった雑誌みちゃったんだよね///」
キョン「…」
キョン妹「やっぱりキョンくんこういうのに興味あるんだよね///やっぱり男の子だもんね///」
キョン「…」ドキドキ
キョン妹「ね、ねぇキョンくん…私キョンくんと一つになりたい///」ドキドキ
キョン「…」ムラムラ
キョン妹「キョンくんがもし私でよかったら…しよ///」ドキドキ
キョン「妹!」ガバッ
キョン妹「キョンくん!」
180:2012/01/06(金) 02:23:57.96 ID:5SgYK7hy0
~朝~
キョン「(あぁ…もう朝か)んーんーーー!!!」
キョン妹「」ス-ス-
キョン「(まだ寝てるのか…まぁ無理もないか)」
キョン「(うぅ、さぶ!早く服を着なければ風邪を引いてしまいそうだ)」バサッ
キョン妹「…あれ?…キョンくんおはよう…」ゴシゴシ
キョン「起きたのか。おはよう。お前も早く服を着た方がいいぞ」
キョン妹「…えっ?///キャー///」
キョン「おい…昨日散々見せただろ?」
キョン妹「もう///キョンくんのエッチ!変体!///昨日は昨日で大丈夫だけど、改めて見られるのは恥ずかしいんだよ///」
キョン「自分で見せておいて変体呼ばわりされるのは心外だな」
キョン妹「」ブンッ
キョン「痛!枕投げるなよ!」
181:2012/01/06(金) 02:25:43.59 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「もう!キョンくんのバカ!デリカシーなさ過ぎだよ!もう…」
キョン妹「…」ドキドキ
キョン妹「…ねぇキョンくん…ちょっとこっち来て///」
キョン「うん?なんだ?その前に顔洗ってきていいか?」
キョン妹「いいから早く来るの!」
キョン「お、おう!」スタスタ
キョン「それで何だ?」
キョン妹「」チュッ
キョン「!」
キョン妹「えへへ///おはようのチュウなんだよ///」
~FIN~
186:2012/01/06(金) 02:28:44.64 ID:5SgYK7hy0
妹ものを書こうとして憂かキョン妹でまよったんですが、憂もののSSはたくさんあるので
キョン妹の話で行かせてもらいました
見てくださった方々、夜遅くまでありがとうございます
気が向いたら続編書くかも
キョン妹「あっ、お金のことは気にしないで!多少の仕送りもあるし、私ちゃんとバイトするから!」
キョン妹「だからキョンくん!私この家にお世話になっていい?」
キョン「あ、ああ。構わんが…。でもいささか急なh」
キョン妹「やったー!これで私もキョンくんの居候だね!というわけでお邪魔しまーす」
キョン「あっ、待て」
キョン妹「うわ…部屋の中が混沌とかしてるね…」
キョン「し…しかたないだろ!男の一人暮らしなんてこんなもんだ
」
キョン妹「雑誌が散乱してるし、カップ麺とビールの空き缶だらけ…こんな部屋によく人が住めるよね…」
キョン「う…うるさい!お前が来ること知ってたらちゃんと片付けといたぞ」
キョン妹「あ~あ。取り敢えず今すぐに片付けだね!」
キョン「(何!)だめだ今はダメ。俺が一人で片付けるから」
20:2012/01/06(金) 00:26:13.69 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「なんで?二人の方が片付けるの速いよ?」
キョン「いやー。こんな汚い部屋に大事な妹を入れるのはちょっと…」
キョン妹「もしかしてアダルト雑誌?」
キョン「!」
キョン妹「気にしなくていいよ。さっき部屋を見たとき見えてたし、キョンくんと一緒に住んでた時だってベッドのs」
キョン「うわー!もういいから!わかった一緒に片付けよう」
キョン妹「~♪」
キョン「やれやれ…」
キョン妹「あれ?キョンくん電話の線が抜けてるよ」
キョン「あっ、ほんとだ」
キョン妹「適当に生活してるからこんなことになるんだよ!これじゃあ伝えたいことも伝わらないじゃん」
キョン「いや…返す言葉もない…(道理で最近電話がかからないはずだ)」
23:2012/01/06(金) 00:27:48.85 ID:5SgYK7hy0
キョン「やっと一通り終わったな」
キョン妹「お疲れ、キョンくん」
キョン「いや、わるいな。こっちにくるなりいきなり手伝わせちゃって」
キョン妹「気にしなくていいよ。フフ♪」
キョン妹「そうだ、キョンくん!晩御飯どうする?」
キョン「ん?」
26:2012/01/06(金) 00:29:17.32 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「どうせあの部屋を見てる限り、たいして栄養のあるもの食べてないんでしょ?」
キョン妹「私、キョンくんのいないあいだに少しだけど料理作れるようになったんだよ…」
キョン「…」
キョン妹「もし良かったら私の手料理食べて欲しいなって…」モジモジ
キョン「…お前」
キョン妹「…」ビクッ
キョン「最高だ」ダキ
30:2012/01/06(金) 00:30:51.88 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ちょ、ちょっと!キョンくん…///」
キョン「お前のような妹がいて本当に良かった…」
キョン妹「わ、分かったから離して///」
キョン「おっと、わるいわるい」
キョン妹「…///」ドキドキ
キョン「…(き、気まずい)」
31:2012/01/06(金) 00:32:12.11 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…あの…キョンくん?」
キョン「は、はぃいー!!」
キョン妹「」ビクッ
キョン「(やべ、声裏返った…)あ、いや、その。さっきのは無しで」
キョン妹「…」
キョン「…」
キョン妹「…クス」
キョン「!」ドキッ
キョン妹「相変わらず変なキョンくん」ニコニコ
キョン「(よかったー…気を悪くしてないようだ…)」
35:2012/01/06(金) 00:33:50.79 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「そう言えば冷蔵庫の中見たけど何もなかったよ」
キョン「あぁそういえばそうだったけかな。まぁいつもビールを冷やすことくらいでしか使ってないからな」
キョン妹「それでねキョンくん。私料理を作るためにも買い出しに行きたいの」
キョン妹「でも今日初めてこっちに来たから買い物が出来るお店がどこにあるのか分からなないんだけどね」モジモジ
キョン「お、おう」
キョン妹「だからキョンくん!私の買い物に付き合ってよ!」
キョン「全然かまわんぞ。ついでに町の案内もしよう」
37:2012/01/06(金) 00:35:33.41 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「本当!?やったー!」
キョン「そんなに喜ぶことか?」
キョン妹「だってキョンくんと二人でお出掛けなんて久し振りなんだもん!」
キョン「そういえばそうだっけか?確か3年ぶりくらいか?」
キョン妹「5年だよ!!キョンくん高校卒業したらすぐ家を出ていって正月にしか帰ってこなかったじゃん!」
キョン妹「しかも帰ってきても私なんて気にもとめず地元の友達と遊んでばっか、家に帰ってきても『眠い』の一言で寝ちゃうし」ウルウル
40:2012/01/06(金) 00:36:53.14 ID:5SgYK7hy0
キョン「…」
キョン妹「そして2、3日したら結局家にあまりいないまま帰っちゃうし。私寂しかったんだから」ポロポロ
キョン「わーた!分かったから泣くな。ちゃんとかまってあげなくて済まなかった。これからはずっと一緒にいてやるからな」
キョン妹「…ほんと?」ウルウル
キョン「ああ、神に賭けての絶対だ」
キョン妹「…」
キョン「…」
キョン妹「」ニマ-
キョン「!?」
キョン妹「なーんて嘘だよー!キョンくん実家に帰ってもあまり家にいなかったからちょっと懲らしめてやろうとしただけ!」
キョン「…はぁー。お前には負けるよ」
キョン妹「さぁ早く一緒に出掛けよ。キョンくん♪」
キョン「やれやれ」
43:2012/01/06(金) 00:38:23.87 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「~♪」テクテク
キョン「…(そうか、思えば確かに俺はここ5年間、妹とあまり意識して話すことも顔を合わせることもなかったな)」テクテク
キョン「(今日少し抱きついて気付いたが、何というか胸の辺りの肉付きが良くなったというか、全体的に成長したというか)」
キョン「(そりゃそうだよな、俺が家を出たのは妹が中学生の時。今では立派な大学生だ)」
キョン「(それに)」チラ
キョン妹「ん?なーにキョンくん?」
キョン「いや、なんでもない」///
45:2012/01/06(金) 00:39:38.31 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ああ、キョンくんちょっと赤くなってる!私と目を合わせるのがそんなに恥ずかしかった?」ニヤニヤ
キョン「お、お前バカか!」///
キョン「(こんなに可愛くなってやがる…)」
とあるスーパー
キョン妹「キョンくん晩御飯は何がいい?」
キョン「うーん。お前の得意なのは?」
47:2012/01/06(金) 00:41:35.11 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「えっ?うーんと。肉じゃがとカルボナーラかな」
キョン「んじゃその二つで」
キョン妹「ちょっと!カルボナーラと肉じゃがの組み合わせって変だよー」
キョン「別に俺は構わんぞ?こう言っちゃなんだが人手間がかかった料理が食えればなんでもいい」
キョン妹「もう!キョンくん昔っからそういうところが適当だよね!」
キョン「そうか?じゃあカルボナーラと肉じゃがが食べたい」
キョン妹「むきー!なんかちょっとムカついた!っていうか絶対私をおちょくってるでしょ!」
キョン「分かったよ、分かったから怒るなって。でも俺は本当にお前の作ったカルボナーラと肉じゃがが食べたいんだ。俺の為に作ってくれないか」
キョン妹「…本当に食べたい?」
キョン「ああ、是非ともお前の得意料理味食わせてくれ」
キョン妹「…もうしょうがないなーキョンくんは。ほら、早く材料買って家に帰ろ!」
キョン「ああ、ありがとな(こいつ、体は成長してるけど精神的にまだ子供っぽいな)」
49:2012/01/06(金) 00:43:06.94 ID:5SgYK7hy0
帰路
キョン「やはり春先とはいえ日が落ちると寒いな」
キョン妹「そ、そうだね、キョンくん」ブルブル
キョン「…」ヌギ
キョン妹「…えっ」パサ
キョン「寒いんだろ?」
キョン妹「で、でもキョンくんは…」
キョン「俺は構わないさ。割りと寒さはへっちゃらの方だ」
キョン妹「そう…フフ♪キョンくんのコート温か~い。ありがとねキョンくん」
キョン妹「そういえばキョンくん手料理に飢えてたみたいだけど、作りにきてくれる彼女とかはいないの?」
キョン「…oh」
54:2012/01/06(金) 00:44:39.85 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ハルにゃんとは結局どうなったの?」
キョン「あいつは別にそんなんじゃねえよ。ハルヒはSOS団の団長で俺はただの団員で雑用係。それだけだ」
キョン妹「そう…(キョンくんって本当に鈍感…あんなに必死にアピールしてたのに)」ボソッ
キョン「ん?なんか言ったか?」
キョン妹「なんでもないよーだ」
キョン「?」
55:2012/01/06(金) 00:46:09.56 ID:5SgYK7hy0
一方
???「ここがキョンの住んでる町ね…」
???「待ってなさい!絶対に探し出して見せるんだから!」
とある公園
キョン妹「あっ!この公園私がまだ小っちゃかった時キョンくんとよく遊んだ公園に似てる!」
キョン「そういえばそうかもなー。あの頃のお前はちょっと目を離すといなくなったり道路へ飛び出したりと大変だったぞ」
59:2012/01/06(金) 00:47:12.38 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねえキョンくん。それも今では昔の話。私もう大人になったんだよ!」
キョン「そうか?どう見ても子供だぞ?何がどう大人になったのか説明してくれ」
キョン妹「むきー!!!私しっかり成長してるもん!ほら身長だってこんなに伸びたし!」
キョン「ほらそうやってすぐムキになるところが子供っぽいだろ」
キョン妹「ぐぬぬ…反論出来ないところが悔しい…」
キョン「お前、本当に単純だな…」
60:2012/01/06(金) 00:48:24.81 ID:5SgYK7hy0
~家~
キョン妹「ただいまー!」
キョン「そんなこと言っても家に誰もいないぞ」
キョン妹「いいの!今日から私はこの家に住むってことを実感したかっただけだもん」
キョン「そうか、まぁ早く入れ。外は寒いから」
キョン妹「それでねキョンくん。今でいいから私に『お帰りなさい』って言ってほしいの…いいかな…?」
キョン「あ、ああ、まぁ別に構わんが…。お帰りなさい」テレテレ
キョン妹「えへへ♪ただいまキョンくん。そしてお帰りなさい!」
キョン「えっ、た、ただいま」
62:2012/01/06(金) 00:49:47.64 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「~♪」トントントン
キョン「(はぁーいいものだな…料理する女の後ろ姿)」
キョン「(体の曲線美というか無防備さというか、何故か後ろから抱きつきたい衝動にかられるんだよな)」ジロジロ
キョン妹「ん?なーにキョンくん?」
キョン「いや、なんでもない///」
キョン妹「?へんなキョンくん」
キョン「(どうかしてるぞ俺。相手は妹だぞ!意識してどうする。疲れてるのかな…)」
64:2012/01/06(金) 00:51:12.92 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「できたよーキョンくん!」
キョン「おお!できたか!なかなか美味しそうじゃないか。それじゃあいただきまーす」
キョン妹「それじゃあキョンくん!私キョンくんに食べさせてあげようか?」
キョン「…えっ?」
キョン妹「はい、あーん」
キョン「…いや自分で食う」
キョン妹「そう?じゃあ私もいただきまーす」
65:2012/01/06(金) 00:52:08.54 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「どーお?キョンくん」
キョン「…うん美味い!こんな美味い料理を食ったのは生まれて初めてだ!」
キョン妹「そう!?良かったー!でもキョンくん過大評価しすぎだよ」テレテレ
キョン「いやマジだって!こんな美味い料理を作れる妹を持って俺は幸せだ!」モグモグ
キョン妹「どうせ人手前がかかった料理ならなんでもいいんでしょ。でもやっぱり褒められるのは嬉しいかな///」
キョン「うめー、うめー」モグモグ
66:2012/01/06(金) 00:52:56.24 ID:5SgYK7hy0
キョン「ご馳走様ー」
キョン妹「お粗末さまでした」
キョン「風呂いれてあるけど先に入るか?」
キョン妹「私後でいいからキョンくんからでいいよ。」
キョン「そうか?じゃあすまんが俺から入るな」
キョン妹「あっ、でもキョンくんが望むなら一緒に入ってもいいかな///」
キョン「ば、バカか!」
69:2012/01/06(金) 00:54:33.16 ID:5SgYK7hy0
~風呂内~
キョン「(妹の料理、美味かったな。性格もすごく素直だし…)」
キョン「(そしてあの可愛さは異常だ。あんな容姿でニコっとされたらもはや兵器としか思えん)」
キョン「(い、いかん正気になれ!あいつは俺の妹だ!変な感情を持つわけにはいかない)」
キョン「(クールだ、クールになるんだ俺。全ての煩悩を取り去ること菩薩の如く…)」
キョン「(…もう出るか)」
~部屋~
キョン妹「あーキョンくん出てきた!顔赤いけどどうしたの?のぼせちゃった?」
キョン「ま、まぁそんなところだ///(やっぱ無理そう…)」」
キョン妹「じゃあ次私が入るね!覗いちゃダメだよ」
キョン「バカ言ってないでさっさと入れ!タオルはそこの引き出しに入ってるからな」
キョン妹「はーい」
~風呂内~
キョン妹「…(フフ♪キョンくんが入った後のお風呂///)」
72:2012/01/06(金) 00:56:17.79 ID:5SgYK7hy0
部屋
キョン妹「キョンくーん。今出たよー」
キョン「おう、風呂は抜いt…ってお前!タンクトップと短パンだけかよ!」
キョン妹「えっ?私いつも風呂上りはこんな感じだけど?キョンくんだってトランクスとTシャツだけじゃん」
キョン「男はいいの!女はダメ!」
キョン妹「もう、何意識してんの?いいじゃん兄弟なんだから。変なキョンくん」
キョン「(はぁー…見ているこっちの身にもなってくれ。正直、風呂上りにあの格好はたまらん…)」プシュッ
キョン「」ゴクンゴクン
キョン妹「…」
キョン「ぷはぁー!」
73:2012/01/06(金) 01:00:09.25 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん。やっぱりビールって美味しい?」
キョン「あぁ一日の締めに飲むビールは格段に美味いぞ!お前も飲んでみるか?」
キョン妹「えぇ!?いいの?」
キョン「あぁ構わんぞ。ほれ」
キョン妹「私こういうの飲むの初めてなんだ」ドキドキ
キョン「いいから。これも社会勉強だ」
キョン妹「」チビッ
キョン妹「…まず!こんなものよく飲めるね!」
キョン「ふーん。子供にはまだ無理だったか」
キョン妹「もう…キョンくんのいじわる…」
75:2012/01/06(金) 01:01:30.78 ID:5SgYK7hy0
キョン「そういえば布団は持ってきたのか?こっちは1人分の毛布と布団しかないぞ」
キョン妹「ああー!そういえば忘れてたー!どうしよう…」
キョン「うーん。もうこんな時間だからどこもやってないからな」
キョン「しょうがない。暖房をかけたまま俺はソファーと毛布だけで寝るから、お前は俺のベッドを使え」
キョン妹「ええー!そんなの悪いよ…」
キョン妹「そうだキョンくん!昔みたいに一緒に寝ようよ!それなら布団一つで足りるよ!」
キョン「(…こいつ!)」
キョン「ダメだ!お前さっきからなんだ!?どうして俺をそういうふうにおちょくろうとする。正直鬱陶しいぞ!」
キョン妹「えっ…私そんなつもりじゃ…」
76:2012/01/06(金) 01:02:45.54 ID:5SgYK7hy0
キョン「なんだ?さっきからやってたことは家にあまり帰ってこなかった俺への当てつけなのか?」
キョン妹「違うよキョンくん!私の話を聞いて!なにをそんなカッカしてるの?」
キョン「もういい!寝るから消すぞ!俺はソファーで寝るからお前は俺のベッドを使え」
キョン妹「ちょ、ちょっと。キョンくん!」
キョン「」パチッ
キョン妹「うぅぅ…」
78:2012/01/06(金) 01:03:49.29 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくんあのね…私嬉しかったの。大好きなキョンくんに会えたことが…」
キョン「…」
キョン妹「あの時は冗談っぽく言ったけど、本当は私キョンくんに会えなくてとても寂しかった…」
キョン「…」
キョン妹「私キョンくんに毎日会えるように住んでる近くの大学を選んだよ。そしてやっと毎日会えると思ったら私嬉しくて…嬉しくて…」グスン
キョン「…」
キョン妹「一緒にお風呂入ろうとか寝ようとか冗談っぽく聞こえたかもしれないけど結構本気だったんだよ…」ポロポロ
キョン「…」
80:2012/01/06(金) 01:06:07.68 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「でも結果怒らせちゃった。ごめんね…キョンくん…。お休みなさい」
キョン「…」
キョン妹「グスン…グスン…ウエ-ン…」
キョン「(クソ!俺はバカだ!あまりに意識し過ぎたばっかりにあんなことを言っちまった)」
キョン「(明日もう口を聞いてくれんかもしれん…。それだけのことをしてしまった…。明日は土下座してでも謝ろう…)」
キョン「アリガトナ…スマンカッタ」
キョン妹「…」
キョン「…(はぁー)」
82:2012/01/06(金) 01:07:21.17 ID:5SgYK7hy0
翌朝
キョン妹「キョンくーん!朝だよー!起きろー!」ドスン
キョン「ぐあーーー!!!」
キョン妹「今日私の日用品とか買いたいからどっかデパート連れてっててほしいんだけど、大丈夫かな?」
キョン「分かったゴホ!連れてってやるから降りろ!重いー!!」
キョン妹「むー!私標準より軽い方だからから重くないもん!」グリグリ
キョン「な、なんでもいいから!は、早く降りろー!!!」
キョン妹「はいはい」スッ
キョン「お前、昨日のことで怒ってないのか?」
85:2012/01/06(金) 01:09:09.07 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ええーなんでー?昨日謝ってくれたじゃーん。それともキョンくんまだ怒ってる?」ウルウル
キョン「いや怒ってないけど…。あんな謝り方でいいのか?」
キョン妹「何で?土下座でもしたかった?」
キョン「…はぁー、もういいや」
キョン妹「(それにありがとうって言ってくれたしね///)」ボソッ
キョン「ん?なんか言ったか?」
キョン妹「なんでもないよーだ!」
86:2012/01/06(金) 01:10:09.02 ID:5SgYK7hy0
キョン「そういえばデパートだっけか?まぁまだ仕事ないし連れてってやるよ」
キョン妹「ほんとー!ありがとーキョンくん!大好きー!」
キョン「分かった分かった」
キョン妹「そういえば、ちゃんと朝ごはん作ってあるから一緒に食べよ!」
キョン「えっ」フルフル
キョン妹「どうしたの?もしかしてカツサンド嫌いだった…?」
キョン「いや、違うんだ…ありがとう…ありがとう…」ポロポロ
キョン妹「ちょ、ちょっとキョンくんなに泣いてるの!」
キョン「うまい…うまい…」ポロポロ
87:2012/01/06(金) 01:11:58.49 ID:5SgYK7hy0
~デパート~
キョン「おい、まだ買い込むつもりか?もう腕がプルプルしてきたぞ」
キョン妹「うーん、もう少しー。あっ!これも可愛いー!」
キョン「やれやれ…」
~昼~
キョン妹「今日はたくさん買い込んだね!ありがとうキョンくん!」
キョン「ほとんどお前の物だけどな」
キョン妹「~♪」
キョン「おっともうこんな時間か。そろそろお腹が空かないか?俺は腹ぺこだが」
キョン妹「そうだねー。何にする?」
キョン「最上階にフードコーナーがあるから取り敢えずそこに行こう」
88:2012/01/06(金) 01:13:17.36 ID:5SgYK7hy0
とある飯屋
キョン「じゃあお前はお子様ランチでいいな」
キョン妹「ちょ、ちょっとキョンくん!私もう大学生だよ!お子様ランチは子供の食べ物だよね!?」
キョン「そうか?お前は今でも小学生に見えるからいけるだろ」
キョン妹「むきー!私ちゃんと成長してるんだよ!胸だってほら、ちゃんと大きくなってるもん!」
キョン「分かった、悪かったから胸を寄せてくるな。まったく、ジョークも通じんのか」
90:2012/01/06(金) 01:14:59.75 ID:5SgYK7hy0
~自宅~
キョン「やっと着いたー!」
キョン妹「お疲れーキョンくん!大変だったね」
キョン「お前、そう思ったんなら少しは手伝えよ。全部俺が持ったから手が震えるぞ」
キョン妹「えー!一つ持ってあげたじゃん!」
キョン「それ軽いだろ…。こっちは寝具一式ともろもろだぞ!?もう明日筋肉痛で動けないかも」
キョン妹「もう、情けないなーキョンくんは…。ほら、今日も美味しい晩御飯作ってあげるから元気だして!」
キョン「疲れたー…晩御飯の時間になったら元気出す」グタ-
キョン妹「もう!」
92:2012/01/06(金) 01:16:33.99 ID:5SgYK7hy0
~夜~
キョン「…こ、この懐かしい家庭的な香りは…」ポケ-
キョン妹「あっ、キョンくん起きた?待っててね、まだもう少し時間がかかるの」
キョン「カレーの香り」ガタッ
キョン妹「ちょっとどうしたの!?急に起き上がって」
キョン「本当にカレーなのか?レトルト?」
キョン妹「ち、ちがうよー。自家製だよー」
キョン「そうか…じゃあ俺はテーブルで座って待ってる」
キョン妹「まだ時間かかるよー」
キョン「いや、待ってる」
キョン「」ジィ-
キョン妹「クスッ…変なキョンくん」
96:2012/01/06(金) 01:18:44.62 ID:5SgYK7hy0
~実食~
キョン妹「どーおキョンくん?」
キョン「うめー…うめー…」
キョン妹「良かったー」ニコニコ
キョン「そういえば明日から仕事だから帰りは夕方くらいだ」
キョン妹「そうなんだ。私は大学が始まるのまだ1週間も先だけど楽しみだなー」
キョン「そうか。友達たくさんできるといいな。友達ができたら家につれてきてもいいからな」
キョン妹「キョンくんには紹介しないからね」ニヤニヤ
キョン「これはお手厳しい」
98:2012/01/06(金) 01:20:13.99 ID:5SgYK7hy0
キョン「明日俺早いしそろそろ寝てもいいか?」
キョン妹「うん。キョンくん何時に起きるの?」
キョン「7時起きだ。そっちは?」
キョン妹「秘密」ニコッ
キョン「なんじゃそりゃ。ちょっと待ってろ、今から新しく買った布団敷くから」
キョン妹「…うん」
キョン「ほらできた。んじゃまぁ遅いしぼちぼち寝るか」
キョン妹「ねぇキョンくん…。私キョンくんに一つお願いがあるんだけど…」
100:2012/01/06(金) 01:22:15.68 ID:5SgYK7hy0
キョン「ん?どうしたあらたまって。どんなお願いだ?」
キョン妹「その…キョンくん怒らない?」
キョン「ま、まぁ内容によるかな」
キョン妹「そうじゃなくて!私のお願い聞いても怒らないでね!」
キョン「お、おう!」
キョン妹「キョンくんあのね…」
キョン「…」コク
キョン妹「本当に怒らない?」
102:2012/01/06(金) 01:24:08.97 ID:5SgYK7hy0
キョン「だぁー!分かったから!怒らないから早くお願いごと言ってくれ。気になって眠れないだろ!」
キョン妹「うぅ…怒った…」ウルウル
キョン「なんなりとお申し付けください、お姫様」
キョン妹「えっ、う、うん。あのねキョンくん…一回だけ!一回だけでいいから一緒に寝よ///」カァ-
キョン「」
キョン妹「…///」ドキドキ
キョン「…そ、そうだな。それじゃあ一緒にこの部屋でn」
キョン妹「」バシッ
キョン妹「キョンくんふざけないで!私真剣なんだよ!」
キョン「真剣にそんなこと言うなよ!」
キョン妹「うぅ…やっぱり怒った…」
キョン「怒ってません」
105:2012/01/06(金) 01:25:44.73 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「じゃあいい?」
キョン「だめ」
キョン妹「むー!いいじゃん!昔よく寝たじゃん!」
キョン「昔は昔、今は今。もう俺らいい年頃だろ、な?」
キョン妹「歳は関係ないよ!うぅ…そうか…キョンくん私のこと嫌いになっちゃったんだ…そうなんだ…絶対そうだ…」ウルウル
キョン「(うぐっ…)」
キョン妹「いま思えば実家に帰ってきても私の事見向きもしなかったのは私の事が嫌いだったからでゴニョゴニョ」
キョン「…はぁー…分かったよ。今回だけ特別だからな」
キョン妹「ほんとー!?やったー!」パァ-
キョン「(あんなウルウル顏でお願いされたら断れねえよな…)」
キョン「せっかく買ったんだし新しい布団の方でいいな」
キョン妹「私キョンくんの布団がいい…」
キョン「…そ、そうか」
キョン妹「むー。軽く引かれた気がする」
108:2012/01/06(金) 01:28:52.88 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「一緒に寝るのって久し振りだねー。キョンくん」
キョン「お、おう。そうだな…そんなことよりお前引っ付き過ぎやしないか?」
キョン妹「こんな狭い布団じゃこれで精一杯だよぉ~」
キョン「いーや、そういう問題じゃなくて腕に抱き付くなって!」
キョン妹「えぇー!いいじゃん、久し振りなんだから、ね?」ニコッ
キョン「いや、意味がわからん…」
キョン妹「細かい事は気にしないの!さぁ、四の五の言わずこの状況を受け入れなさいキョンくん!」
キョン「(はぁー…どうしてこうなった)」
キョン妹「ね、ねぇキョンくん。一つ聞いていい?」
キョン「お、おう。なんだ?」
109:2012/01/06(金) 01:31:18.18 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくんって私の事どう思ってる?」
キョン「えらく唐突に聞いてくるな。うーん…やっぱり大切な妹だと思ってるぞ」
キョン妹「それだけ?」
キョン「えっ!?うーんと…料理も上手いし、世話好きだし、甘えん坊だけど元気だし…あと…えーっと…」
キョン妹「…そっか」
キョン「…あとずいぶんと可愛くなったな」
キョン妹「…」
キョン妹「えっ?///」
キョン「あ…」
キョン妹「ね、ねぇキョンくん///私のこと可愛いと思ってるの?///」
キョン「も、もう遅いからさっさと寝るぞ///お休み!」ガバッ
キョン妹「えへへ///私もキョンくんのことカッコいいと思ってるよ///大好きだよ…キョンくん。お休み」ギュッ
キョン「(何だんだよ…ほんとうにもう…)」
111:2012/01/06(金) 01:32:50.96 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「(む、胸が腕に当たって気になって寝付けん…というか動けん)」
キョン「(トイレに行きたいんだが動いたら起きるかな?取り敢えず腕を解いてみよう…)」モゾモゾ
キョン妹「ウ…ウ-ン」
キョン「!」
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「(何だ寝言か。よしうまく解けたぞ。トイレに直行だ)」
113:2012/01/06(金) 01:34:50.82 ID:5SgYK7hy0
キョン「(うーむ…トイレに無事に行けたのはいいが、今更妹が寝ているベットに入るのに抵抗があるな…)」
キョン妹「」スヤスヤ
キョン「…」ゴクッ
キョン「(…まぁいいか。妹より早く起きれば問題ないよな?)」
キョン「(と言うわけで明日は6時に起きよう!我ながらナイスなアイデアだ!)」
キョン「(では目覚ましを6時にセットして新しく買った布団で寝るか!)」
~朝6時~
ピピピピッ!ピピピピッ!
キョン「う…んー…もう朝か…全然寝れてないからな…」
キョン妹「あれ?おはようキョンくん早いねー!7時に起きるんじゃなかったの?」
キョン「oh…」
114:2012/01/06(金) 01:35:51.63 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前いつ起きたんだ?」
キョン妹「えっ、つい先起きたばかりだよ。キョンくんにお弁当作って驚かせようと思って早起きしたんだけど…」
キョン「そ、そうか、ありがとな」
キョン「(あれ、こいつ怒ってないのか?絶対に機嫌が悪くなると思ったんだが…)」
キョン妹「そういえばキョンくん。一緒に寝るという約束を破ったから今晩ちゃんと果たしてもらうからね!」
キョン「お、おい!途中まで一緒に寝ただろ!?」
キョン妹「だめだよーだ!最後まで寝ないとお願いごとを叶えたことにしないからね!」
キョン「はぁー…先が思いやられるな…」
キョン妹「ちょっと待っててね。朝ごはんまだ作ってないから今から作るね!」
キョン「はぁーい」
115:2012/01/06(金) 01:37:06.83 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「それでキョンくん。今日は夕方の何時に帰ってこれるの?」
キョン「寄り道しなければ6時くらいだな」
キョン妹「分かった。じゃあ真っ直ぐ帰ってきてね!弁当は持った?」
キョン「ああ、お前の丹精込めて作った弁当はちゃんとこのカバンの中に入ってる。ありがたく食べさせてもらうよ」
キョン妹「よろしい!じゃあ行ってらっしゃーいキョンくん!」
キョン「行ってきます。家を開ける時は渡した合鍵でしっかりとな」
キョン妹「はーい」
キョン妹「さぁ!キョンくん行っちゃったし掃除でもしようかな!頑張るぞー!」
シ-ン
キョン妹「寂しい」シュン
117:2012/01/06(金) 01:38:37.15 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「取り敢えず掃除機で掃除かなー。寂しいからテレビをつけながらやろう」
キョン妹「~♪」ウィ-ン
キョン妹「おっ!机の裏から何かの雑誌を発見!何だろな~♪」ヒョイ
雑誌『お姉ちゃんが教えてあ・げ・る♡』
キョン妹「」イラッ
キョン妹「キョンくんまだこんなのを隠し持ってたの!?これは処分対象だね」ゴソゴソ
キョン妹「あれ?よく見たら奥にもう一冊雑誌らしきもの発見だよ!うーん届くかなー?よいしょっと」
雑誌『妹エクスタシー』
キョン妹「…」
126:2012/01/06(金) 01:42:20.74 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…」
キョン妹「…も、もう///しょうがないな~キョンくんは///」
キョン妹「やっぱりキョンくんは男だからね///こういう雑誌はこっちも少しは目を瞑ってあげなくちゃだめだよね///」
キョン妹「というわけでこの雑誌は元の場所に戻しておいて、先に見つけたのは処分でいいね!」
キョン妹「う~ん…掃除が終ってまた暇になっちゃったよ…テレビでも見てようかな」
テレビ女「あなた。ネクタイが曲がってるわよ」ワサワサ
テレビ男「あぁ悪いな。それじゃあいってきます」
テレビ女「待ってあなた」チュッ
テレビ男「!。お前…」
127:2012/01/06(金) 01:44:36.87 ID:5SgYK7hy0
テレビ女「いってらっしゃいのチュウだよ///」
キョン妹「…」
キョン妹「(いいなー…私もキョンくんと///)」
テレビ「なんでやねん!」
テレビ「そらあきまへん」
キョン妹「あはははは!お腹痛いぃ!!!」
数時間後
キョン妹「あ…れ…?私ったら寝ちゃってた…今何j…ってもうこんな時間!?急いで買い物行かなくちゃ!」
129:2012/01/06(金) 01:47:25.26 ID:5SgYK7hy0
~夕方~
キョン妹「というわけで、今晩はキョンくんの好きなハンバーグを作るぞー!作ったことないけど美味く出来るかな…」
キョン妹「ううん、愛さえあればどんな料理だって美味しく作れるはず!よーし頑張るぞー!」
キョン「(さみぃ…)」
キョン「(電車から降りた時に感じる寒さはいまだに慣れんな…)」
キョン「(家に帰って早く温まりたいものだ)」
キョン「…」
キョン「(あいつ今晩は何作ってくれるんだろうな…)」
???「キョーン!」
134:2012/01/06(金) 01:49:04.07 ID:5SgYK7hy0
キョン「(な、何だ?誰だ)」クルッ
???「キョ、キョン…やっと…やっと見つけた」ウルウル
キョン「…お、お前は!」
ハルヒ「散々探し回ったんだからね…」ウルウル
キョン「ハルヒか!?」
~6時半~
キョン妹「遅いなーキョンくん。どこか寄り道してるのかな?せっかく出来たハンバーグが冷めちゃったよ…」
ピロリ-ン!ピロリ-ン!
キョン妹「あっ!キョンくんからメールだ!何だろう?」
キョン『今晩ちょっと遅くなる。こっちはどっか適当に晩飯済ませるから、そっちは俺に構わず勝手に済ませちゃってくれ。既に俺の分まで作ってあったら済まない。』
キョン妹「…」
136:2012/01/06(金) 01:51:18.51 ID:5SgYK7hy0
~夜9時~
キョン「ただいまー。帰ったぞ」
キョン妹「…」ス-ス-
キョン「(テーブルで寝てるのか。ん?ハンバーグが2人分ラップしてある…)」
キョン「(こいつご飯食べずにずっと俺を待ってたのか…。寂しい思いをさせてしまったな…)」
キョン「おーい、起きろ。風邪引くぞ」ユサユサ
キョン妹「…あっ…キョンくんお帰り…いつ帰ってきたの?」
キョン「さっきだ。晩ご飯食べなかったのか?」
キョン妹「うん…キョンくんと一緒に食べたかったから…」
キョン「そうか。じゃあ今から一緒に食うか?」
キョン妹「えっ?…でもキョンくんもうご飯済ませたんじゃ…」
キョン「俺も今晩そんな食べたわけじゃないし、せっかく作ってくれたんだしな」
キョン妹「そう…じゃあ食べようか、キョンくん」ニコッ
139:2012/01/06(金) 01:53:29.98 ID:5SgYK7hy0
キョン「今日は済まなかったな。連絡が遅れちゃって。ハンバーグ美味しいぞ!流石我が妹だ!」
キョン妹「そう?あんまり自信無かったけど良かったー!ありがとねキョンくん!今日はどうしたの?仕事が長引いちゃった?」
キョン「それがだな…今日家に帰る途中ハルヒと会ったんだ」
キョン妹「…えっ!?ハルにゃんと!?」
~回想~
キョン「…お、お前は!」
ハルヒ「散々探し回ったんだからね…」ウルウル
キョン「ハルヒか!?」
ハルヒ「キョン!」ダキッ
キョン「お、おい…」
ハルヒ「会いたかった…ずっと会いたかったよ…」ヒック…ヒック
142:2012/01/06(金) 01:55:14.38 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前…まさかずっとこんな寒いなか!?こんなに震えて…」
ハルヒ「だって…だって…」
キョン「と、取り敢えずあそこのファミレスに入って温かい飲み物でも飲もう、な?」
~ファミレス~
キョン「落ち着いたか?」
ハルヒ「え、えぇ。私ったら取り乱しちゃって…」
キョン「あぁ、構わんさ。そんなことより久し振りだな、ハルヒ」
ハルヒ「えぇ、高校卒業して以来だから5年振りくらいかしら」
キョン「まぁそんなもんか。それで俺に何か用があってきたんだろ?どんな用だ?」
ハルヒ「用って…キョ、キョンに会いにきたのよ!」
キョン「それで、会ってどうするつもりなんだ?」
ハルヒ「あんたってほっんと昔から鈍感ね…何も変わってないわ!」
キョン「何だよ急に怒り出して。まぁよく言われることだが…」
145:2012/01/06(金) 01:57:48.83 ID:5SgYK7hy0
ハルヒ「本当に分かってないようだからもう言うわ。よく聞きいてなさい!バカキョン!」
キョン「お、おう」
ハルヒ「私、どんなに振り回してもいつも隣にいてくれるあんたに特別な感情を抱いたわ。キョンと一緒に過ごしは日々は本当に楽しかった」
キョン「…」
ハルヒ「あの時の私は自分の気持ちに素直になれないで気付かないフリをしてた」
ハルヒ「でも卒業が近づくにつれてキョンと離れ離れになる時がどんどん迫ってくるような気がして焦ったわ。その時やっと自分の気持ちに気付いたの」
ハルヒ「それから私は積極的にあんたにアピールしたわ。あんたは結局気付かなかったんだけどね」
ハルヒ「直接告白すればよかったんだけど私のプライドが邪魔をして結局出来なかった…絶対にあんたから振り向かせてやる!ってね」
ハルヒ「でもダメだった…キョンが卒業してどっかの街に移り住んだとき、もの凄く後悔したわ。どうして自分の気持ちに素直になれなかったんだろうね…」
ハルヒ「もう仕方がないからキョンのこと必死に忘れようとした。でも無理だった」
キョン「ハルヒ…」
146:2012/01/06(金) 01:59:20.52 ID:5SgYK7hy0
ハルヒ「それで私、キョンの居場所を一生懸命探しまわったわ。そしてここに行き着いた」
ハルヒ「キョン…会いたかった…会いたかったよ…」
キョン「…そうか」
ハルヒ「あの時は言えなかったけど今は言えるわ。キョン…好きよ…付き合って下さい」
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「…らしくないな、ハルヒ。昔のお前だったら『私と付き合いなさい!』だっただろうな」ニヤッ
ハルヒ「ちょ、ちょっと!からかわないでよキョン!いいから『はい』なのか『いいえ』なのか答えなさいよ!」
キョン「口調が戻ったぞ。お前はやはりその口調の方がしっくりくるな」
ハルヒ「もう!キョン!///」カァ-
150:2012/01/06(金) 02:01:04.58 ID:5SgYK7hy0
キョン「まぁ怒るなよハルヒ。済まないが返事はじっくり考えたい。明日出しても構わんか?」
キョン妹「そ、それでキョンくんどうするの?ハルにゃんの事はどう思ってるの?」
キョン「うーん…その事なんだが俺が一体どう思っているのかよく分からんのだ」
キョン「あいつの事を思うとなぜか胸がモヤついて仕方がない。昔の俺なら多分付き合っていただろうがな」
キョン妹「そ、そうなんだ」ホッ
キョン「まぁでも断る理由がないし、取り敢えず付き合おうかなと思う」
キョン妹「」
キョン「あいつも俺のことを思ってここまで来たんだしな。付き合ったら振り回されて大変そうだが」
キョン妹「…そ、そうなんだ…おめでとうキョンくん…ハルにゃん大事にしなよ…」
キョン「ありがとな。お前も早く好きな人が出来たらいいな」
キョン妹「」イラッ!
153:2012/01/06(金) 02:03:37.75 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「キョンくん…それ本気で言ってるの…?私に好きな人がいないと本当に思ってるの…?」
キョン「えっ?いるのか?そうか、その思いが報われるといいな。俺は応援してるぞ」
キョン妹「」プチン
キョン妹「キョンくん!もういい加減にして!どんなけ鈍感なの!そろそろ私の気持ちに気付いてよ!」
キョン「ど、どうしたんだお前!?急にキレ出して。落ち着け」
キョン妹「もういいばーか!キョンくんなんてもう知らない!」バッ!
キョン「お、おい、待てよ!おーい!」
157:2012/01/06(金) 02:05:56.70 ID:5SgYK7hy0
キョン「(あいつこの寒い中外へ出て行きやがってどこへ行ったんだよ。全く世話の焼ける)」ハァハァ
キョン「(あいつこっちに来てまもないから行くあても知り合いもいないだろ!)」ハァハァ
コンビニ「ありがとう御座いましたー」
キョン「(付近のコンビニやファミレスにはいないようだ…あいつ一体どこに行ったんだ?)」
キョン「(…そういえばあそこをまだ捜してなかったな)」
~とある公園~
キョン妹「(キョンくんのバカァ…キョンくんのバカァ…)」シクシク
キョン「やはりここにいたか」ハァハァ
キョン妹「キョ、キョンくん!?」
158:2012/01/06(金) 02:07:57.08 ID:5SgYK7hy0
キョン「散々捜し回ったからもうここしかないとは思ったぞ」
キョン妹「何よ…何よー!キョンくんなんてもう知らない!どうせ私の事なんか…私の事なんかぁ!!」
キョン「…」
キョン妹「…」シクシク
キョン「…やはり夜は寒いな」ヌギ
キョン妹「!。キョンくん…」パサ
キョン「隣のブランコ、座っていいか?」
キョン妹「…」
キョン「夜の公園ってのもいいものだな。静かで考え事にふけるにはいいところだ」
キョン妹「…何よ…今さら優しくしないでよ!コートなんて羽織らせて…キョンくん私の気持ちなんか全然分かってないくせに!」
159:2012/01/06(金) 02:09:02.33 ID:5SgYK7hy0
キョン「…」
キョン妹「…」
キョン「…なぁ妹よ。この公園はお前がまだこんな小さい、まだ幼稚園くらいだったか?その時によく一緒に遊んだ公園に似てると言ったよな」
キョン「あの時のお前は本当にお兄ちゃんっ子でな、いつも俺の後についてきて本当に手を焼いたものだ」
キョン妹「…」
キョン「あの時のお前は可愛かったなー。小さいお前は一生懸命俺に追いつこうと無理をしていろいろ俺を困らせたものさ」
キョン「こんなに小さかったお前が今ではすっかりこんな美人に成長した」
160:2012/01/06(金) 02:10:45.77 ID:5SgYK7hy0
キョン「お前の気持ちは正直分からん。だけどお前がどんなに容姿が変わろうと、どんな事が起ころうとも俺はお前の事を思う気持ちは決して変わらない!」
キョン「なぜならお前は世界でたった一人の大事な妹だからだ」
キョン妹「…」シック…シック
キョン「妹よ、一人で悩んだりするな。言いたいことがあったら俺にその感情をぶつけてみろ!どんなことでも受けとめてやる!」
キョン妹「…キョンくん…キョンくーん!!!」ダキッ!
キョン「お前ばかりが悩んでもう俺をこれ以上悲しませるな」ナデナデ
キョン妹「うぇーん!キョンくーん!キョンくーん!!!」
キョン妹「キョンくん!あのね、私キョンくんが好き!兄弟とかそんなのじゃない!もう好きで好きで仕方がないの!!!」
キョン「そうか…」
164:2012/01/06(金) 02:12:23.85 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「私キョンくんと会えなくて、淋しくて…一緒に住んでいいって言われた時、本当に嬉しくて!もう私…私…うえーん」ボロボロ
キョン「お前は本当に昔っから泣き虫だな。ほら家に帰るぞ。俺の手を繋げ」
キョン妹「…うん」エック…エック
キョン「こうして手を繋いで帰るのは久し振りだな。もう10年以上経つのか」
キョン妹「…」
キョン「あの時のお前なんてこんなに手が小s」
キョン妹「ねぇキョンくん…返事…聞かせてよ…」
キョン「…」
166:2012/01/06(金) 02:14:12.37 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「…」ドキドキ
キョン「…ハルヒに告白された時、俺はなぜか『イエス』と答えられなかった」
キョン「答えることに罪悪感というか、自分でもよく分からない何かがつっかえて言えなかったんだ」
キョン「その理由が今分かった気がする。今思えばあの時俺はお前の顔を思い出していたんだな」
キョン妹「…」
キョン「好きだ、妹よ」
キョン妹「…」ピクッ!
キョン「こんな俺で良かったら付き合ってくれ」ニコッ
キョン妹「」
キョン妹「」ブワッ
キョン妹「…うわーん!キョンくん!キョンくーん!」ダキッ
キョン「ほら、もうすぐで家に着くぞ。涙拭けよ」
キョン妹「うん…うん…」ゴシゴシ
171:2012/01/06(金) 02:15:38.94 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん!今日はしっかり約束果たしてもらうからね!」
キョン「ん?何かあったっけ?」
キョン妹「も、もう!キョンくん…」ウルウル
キョン「分かった!分かったから泣くな!ほら、俺の布団に入っれ」
キョン妹「うん!…不束者ですがよろしくお願いします」ペコ
キョン「ふ///ふざけてないでさっさと入れ///」
キョン妹「えへへ///それじゃあお邪魔します///」
キョン妹「キョンくんの布団の中温かーい」
キョン「お前…また腕に抱き付いて…この前身動き取れなくて大変だったんだぞ」
キョン妹「だって狭いんだもん♪」
キョン「そうか…じゃあこうしも文句は言えないな!」ダキッ
173:2012/01/06(金) 02:18:20.05 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「え///ちょ///キョンくん///」
キョン「お前の体は小さくて抱きしめやすいな」
キョン妹「(も、もう幸せでどうにかなっちゃいそうだよ///)」プシュ-
キョン「…実はな妹よ…ぶっちゃけた話をすると本当はお前の気持ちに気付いていたんだ」
キョン妹「…えっ?」
キョン「いや、正確に言うと気付いていたんだが気付かないフリをしていた」
キョン「俺たち兄弟であってそれ以上の関係を求めることはやはりあってはならない。っという意識が強くてな、自分の頭で否定し続けてきたてきたんだ」
キョン「はは、まるでハルヒだな。素直になれないでお前が俺を好きでいることが嬉しくて…ずっと自分の気持ちに嘘を付いて…結局お前の心を傷つけてしまった…」
キョン妹「キョンくん…」
キョン「だからもう一度言わせてくれ。俺はお前のことが好きだ」
キョン妹「…キョンくん」ポロポロ
175:2012/01/06(金) 02:19:46.82 ID:5SgYK7hy0
キョン「世界で一番お前を愛してる」ギュッ!
キョン妹「…キョンくーん」ウェ-ン
キョン妹「ね、ねぇキョンくん…まだ…キス…してなかったね///」
キョン「そ、そういえばそうだっけな///」
キョン妹「しよ///」
キョン「お、おう。ま、待ってろ…まず大事なのは心の準備d」
キョン妹「」チュッ
キョン「!」
キョン妹「えへへ///私のファーストキスはキョンくんのだよ///」
キョン「そ、そうか…」
キョン妹「むっ!その様子だとキョンくんのファーストキスはハルにゃんか!」
177:2012/01/06(金) 02:20:38.88 ID:5SgYK7hy0
キョン「ど、どうしてそれを!?あっ…」
キョン妹「もう!キョンくんちょっとカマをかけただけで引っ掛かるんだから!そういう時は嘘を付くぐらいの優しさがあってもいいんじゃないかな!?」
キョン「いやー…面目ない…」
キョン妹「でもハルにゃんとはきっとまだ一回しかキスしてないよね?」
キョン「…あ、あぁ」
キョン妹「じゃあこれで許してあげる」チュッ
キョン「妹…」
キョン妹「えへへ///キョンくんはもう私以外の人とキスをしたらダメだからね///」
キョン「あぁ、約束しよう」
キョン妹「…」ムズムズ
キョン「?」
179:2012/01/06(金) 02:22:20.23 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「ねぇキョンくん…私キョンくんがいない間机の後ろに置いてあった雑誌みちゃったんだよね///」
キョン「…」
キョン妹「やっぱりキョンくんこういうのに興味あるんだよね///やっぱり男の子だもんね///」
キョン「…」ドキドキ
キョン妹「ね、ねぇキョンくん…私キョンくんと一つになりたい///」ドキドキ
キョン「…」ムラムラ
キョン妹「キョンくんがもし私でよかったら…しよ///」ドキドキ
キョン「妹!」ガバッ
キョン妹「キョンくん!」
180:2012/01/06(金) 02:23:57.96 ID:5SgYK7hy0
~朝~
キョン「(あぁ…もう朝か)んーんーーー!!!」
キョン妹「」ス-ス-
キョン「(まだ寝てるのか…まぁ無理もないか)」
キョン「(うぅ、さぶ!早く服を着なければ風邪を引いてしまいそうだ)」バサッ
キョン妹「…あれ?…キョンくんおはよう…」ゴシゴシ
キョン「起きたのか。おはよう。お前も早く服を着た方がいいぞ」
キョン妹「…えっ?///キャー///」
キョン「おい…昨日散々見せただろ?」
キョン妹「もう///キョンくんのエッチ!変体!///昨日は昨日で大丈夫だけど、改めて見られるのは恥ずかしいんだよ///」
キョン「自分で見せておいて変体呼ばわりされるのは心外だな」
キョン妹「」ブンッ
キョン「痛!枕投げるなよ!」
181:2012/01/06(金) 02:25:43.59 ID:5SgYK7hy0
キョン妹「もう!キョンくんのバカ!デリカシーなさ過ぎだよ!もう…」
キョン妹「…」ドキドキ
キョン妹「…ねぇキョンくん…ちょっとこっち来て///」
キョン「うん?なんだ?その前に顔洗ってきていいか?」
キョン妹「いいから早く来るの!」
キョン「お、おう!」スタスタ
キョン「それで何だ?」
キョン妹「」チュッ
キョン「!」
キョン妹「えへへ///おはようのチュウなんだよ///」
~FIN~
186:2012/01/06(金) 02:28:44.64 ID:5SgYK7hy0
妹ものを書こうとして憂かキョン妹でまよったんですが、憂もののSSはたくさんあるので
キョン妹の話で行かせてもらいました
見てくださった方々、夜遅くまでありがとうございます
気が向いたら続編書くかも
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります