1: 2013/08/25(日) 16:56:12.93 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺とハルヒが付き合ってたらどうなると思う?」
ハルヒ「…………は?」
キョン「例えばの話だ」
ハルヒ「なんであたしとアンタがつ、付き合わなきゃいけないわけ!?」
キョン「だから例えばだよ、例えば」
ハルヒ「あ、ああ! 例えばね、例えば!」
ハルヒ「そうね……キョンはあたしの奴隷みたいになってるんじゃないかしら?」
キョン「それ、付き合ってるっていうのか?」
ハルヒ「例えば、でしょ」
3: 2013/08/25(日) 16:59:58.89 ID:UCAOqidW0
ハルヒ「……まぁ、別になにも変わらないわよ」
ハルヒ「団活やって、帰って、不思議探索やって……」
ハルヒ「……そんな感じじゃない?」
キョン「変わらん……か」
ハルヒ「分かんないし」
ハルヒ「例えば、だけど」
キョン「例えば、だな」
4: 2013/08/25(日) 17:03:56.09 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが男だったらどうなってたと思う?」
古泉「涼宮さんが男……それはそれは」
古泉「考えてもみませんでしたね、非常に興味深い」
キョン「嘘つけ」
古泉「特に興味はありませんね。しかし、涼宮さんが男ですか……」
古泉「女性の涼宮さんでもあれだけアグレッシブなのですから」
古泉「男性になればその比ではないかと」
キョン「朝比奈さんにしてることもセクハラになるしな」ハハハ
古泉「あ、男なら一度や二度は殴ったかもしれませんね」ハハハ
キョン「ブラックすぎる」
古泉「これはこれは」
6: 2013/08/25(日) 17:06:44.64 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「三億円当たったらどうします?」
朝比奈「さ、三億円ですかぁ?」
朝比奈「うーん、うーん……」
朝比奈「お茶のセットをいっぱい買いたいです♪」
キョン「(可愛らしい)」
朝比奈「キョン君は何に使うんですか?」
キョン「そうですね……」
キョン「札束ビンタをしたいですね」ニヤ
朝比奈「ひっ!」
キョン「古泉に」
朝比奈「ほっ」
7: 2013/08/25(日) 17:10:10.47 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺が転校するってなったらどうする?」
長門「ありえない。涼宮ハルヒはそんなことは望まない」
キョン「例えばだよ、例えば」
長門「その例えの可能性さえありえない」
キョン「んじゃ、転校じゃなくてなんらかの理由で俺がいなくなったらどうする?」
長門「…………」
長門「寂しい」
キョン「……ハルヒが?」
長門「私が」
キョン「…………」
長門「……」ペラ
キョン「……今度、図書館にでもいくか」
長門「行く」
キョン「そうか」
長門「そう」
8: 2013/08/25(日) 17:14:32.35 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺に彼女が出来たっていったら誰を想像する?」
谷口「何ぃい!?キョンに彼女だと!!?」
キョン「バカ、例えばだって、大声だすな」
谷口「んだと、驚かすなよ」
キョン「勝手に驚いたのはお前だ、阿呆」
谷口「キョンに彼女ねぇー……」
谷口「涼宮」
キョン「なんでそう思った?」
谷口「むしろそれ以外考えれねぇよ」
キョン「朝比奈さんとかは?」
谷口「お前にゃもったいねぇ」
キョン「ハルヒとは釣り合ってるのか?」
谷口「おうよ!」
谷口「涼宮と気の合うやつなんざ、銀河を探してもお前ぐらいのもんだ!」
キョン「あ、顔じゃないのか」
谷口「何だって?」
キョン「なんでも」
9: 2013/08/25(日) 17:17:57.52 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「長門と俺が付き合うってなったらどうする?」
朝倉「……」ニコッ
朝倉「頃すわよ?」
キョン「た、例えばだって!」
朝倉「もし、長門さんに手をだそうものなら」
朝倉「頃すわよ?」
キョン「……付き合うのは……」
朝倉「頃すわよ?」
キョン「朝倉と付き合うってなったら?」
朝倉「…………」
朝倉「……なっ、ないから! そんなの!!」ブンブン
キョン「ナイフを振るな、危い」
10: 2013/08/25(日) 17:23:06.57 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「お前のあだ名が昆布だったらどうする?」
周防「昆―――布―――?」
キョン「昆布」
周防「なぜ―――?」
キョン「髪の毛が昆布みたいだから」
周防「これは―――昆布―――じゃない」
キョン「分かってるさ、でも昆布みたいだろ?」
周防「髪――――――――」
周防「――――――クス」
キョン「笑ったのか?」
周防「モミ―――アゲ―――(笑)」
キョン「テメェェエ!!」
11: 2013/08/25(日) 17:25:57.24 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺と古泉、どっちかしか助けられなかったら、どっちだ?」
ハルヒ「なにそれ?」
キョン「どっちも氏にそうで、どっちかしか助けられなかったらどっちだ?」
ハルヒ「……ふふ」
キョン「?」
ハルヒ「団長様をなめんじゃないわよ!!」
ハルヒ「どっちも助けるに決まってるでしょ!」
キョン「いや、だからどっちかしか……」
ハルヒ「あたしならできるわ!!」
キョン「あー……確かにな」
ハルヒ「でしょ!」フフン
キョン「例えだがな」
ハルヒ「例えでも、よ!」
12: 2013/08/25(日) 17:32:11.31 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「SOS団に入団を希望されたらどうします?」
鶴屋「んんっ!?例え話かいっ!?」
キョン「そうです、例えばです」
鶴屋「そりゃ、嬉しいっさね!」
鶴屋「つまりハルにゃんにスカウトされたってことだろ?」
鶴屋「それは喜ぶしかあるまい!いや、喜ばないものだろうかっ!」
キョン「鶴屋さんならいつでも歓迎ですよ」
鶴屋「いや~でもSOS団には入らないっさ!」
キョン「誘われてもですか?」
鶴屋「あたしは外から見ているほうが好きなのさっ!」
キョン「前にも言ってましたね」
鶴屋「そう!だからあたしは今のポジションでいいっさ!」
キョン「……財h」ボソッ
13: 2013/08/25(日) 17:36:54.78 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「この一戦に一億賭けるって言ったらどうする?」
古泉「鬼畜、と思いますね」
古泉「ドS、とも思います」
キョン「似たようなもんだろ、で受けるのか?」
古泉「受けませんよ、負けてしまいます」
キョン「古泉……お前それでいいのか?」
古泉「と、申されますと?」
キョン「始まる前から負ける負けるなんて」
キョン「それは男が言っていい台詞なのかよ!?」
古泉「おおっ……」
キョン「やってみなきゃわからないことだってあるだろ!?」
キョン「お前はやる前から諦める人生でいいのかよ!?」
古泉「そんな人生……真っ平ゴメンです!!」
キョン「なら……受けるか!!!!!???」
古泉「受けません」
キョン「だよなー」
14: 2013/08/25(日) 17:42:15.83 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「一個だけ魔法を使えるとしたらなにがいい?」
橘「な、なんでそんな事を?」
キョン「例え話だよ」
橘「例え話するほど親密でしたっけ?」
キョン「まぁ、いいじゃないか。で、なにがいい?」
橘「えぇー答えるんですか?」
キョン「ハリーハリー」
橘「うーーんと……」
橘「あ! 魔法で空を飛びたいです!」
キョン「俺はアクシオかな、便利だし」
橘「ハリーってそのハリーですかっ!!?」
15: 2013/08/25(日) 17:48:31.83 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「お前の事が異性として好きだって言ったらどうする?」
佐々木「………………えっ?」
キョン「例えばだ」
佐々木「あ、ああ。くつくつ、面白い主題だね」
佐々木「君からそんな色恋の話を振ってくるとはね」
キョン「まぁ、例え話だからな」
佐々木「キョンが僕に、ね……」
佐々木「うん、僕はうれしいよ」
佐々木「君からの明確な意思表示自体が珍しいからね」
佐々木「僕は親友とは異極にある恋人というカテゴリに君を入れてもかまわない」
佐々木「僕は……私は、そう思ってるよ、キョン」
キョン「なるほど……」
佐々木「……」ドキドキ
キョン「まぁ、例えだけどな」ドン
佐々木「……は」
佐々木「ああ、もちろん、例えだけどね」
キョン「だよなー」
佐々木「……………………朴念仁」ボソッ
17: 2013/08/25(日) 17:52:46.43 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺がお前の手料理を食べたいって言ったらどうする?」
長門「……カレー」
キョン「いや、あれはレトルトだろ」
長門「……キャベツ」
キョン「料理ではないな」
長門「では、なにがいい?」
キョン「お、作ってくれるのか?」
長門「……」
キョン「そうだな……やっぱり肉じゃがとかか?」
長門「肉じゃが……」
キョン「定番っちゃ定番だろ?」
長門「そう」
キョン「そうだ」
長門「これは例えの話」
キョン「あ」
長門「例えばの話、違う?」
キョン「……してやられた」
18: 2013/08/25(日) 17:58:46.96 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんがお前の名前を覚えてなかったらどうする?」
国木田「え、どうしたんだい急に」
キョン「例え話さ」
国木田「珍しいね、キョンがそんなこと言うなんて」
キョン「まぁ、たまにはな」
国木田「そうだね、確かに鶴屋さんは僕の憧れであり」
国木田「僕が好意を寄せている相手だ」
キョン「おおう……」
国木田「その相手から名前を覚えられてないのは……」
国木田「まだ、僕の実力が足りないってことになるかな」
キョン「実力?」
国木田「まだ、鶴屋さんと同じレベルのステージに立ててないってことだよ」
キョン「んん?」
国木田「それにこれは例え話だよ、キョン」
国木田「例え話を真面目に考えても仕方ないよ」
キョン「な、なるほど」
キョン「(頭のいい奴はなにいってるか分からない)」
20: 2013/08/25(日) 18:06:10.91 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺に姉ちゃんがいたらどんな感じだと思う?」
ハルヒ「キョンにお姉さん?」
キョン「ああ、俺は姉ちゃんが欲しいんだ」
キョン「で、俺と妹を見て、もし姉がいたらということを考えてくれ」
ハルヒ「うーーーむ……」
ハルヒ「…………」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「…………なんだかわからないけど」
ハルヒ「ポニーテールっぽいかな?」
キョン「おお……俺の姉にはピッタリだ」
ハルヒ「でも、キョンには冷たい、って感じ」
キョン「なんでだよ」
ハルヒ「キョンだし」
キョン「意味分からん」
ハルヒ「……いない人のことを考えてもしかたないでしょ」
ハルヒ「……あ、あたしがいるし?」
キョン「例え話だしな」
ハルヒ「……もう!」
キョン「(これだからこのオチはやめられん)」ニヤ
21: 2013/08/25(日) 18:12:50.85 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺がお前の事大っっっっっ嫌いだったらどうする?」
谷口「」アングリ
キョン「谷口?」
谷口「」アーングリ
キョン「おい」バシッ
谷口「いてぇ!ハッ!」
谷口「キョォォオオオオオン!!」ダキッ
キョン「うおっ、キモイ」ゲシッ
谷口「キョ、キョン……お前本当に俺の事……」
キョン「ああ、大っっっ嫌―――」
谷口「キョォオオオオン!!俺なにかしたっけぇええええ!!?」
谷口「謝るから俺を嫌いにならないでくれぇええ!!」
谷口「お前と国木田と谷口ぐらいしか話相手いないんだよ!!」
キョン「(谷口ってなんだよ、お前は誰なんだ、誰と話してんだ)」
キョン「ま、例えだけどな」
谷口「ギョォォォオオォオオォオオオオン!!!」
キョン「うわっ!聞いてねえし、覚醒!!?」
谷口「ヴォォオオォオオオオオオオンンンンン!!!」
22: 2013/08/25(日) 18:18:16.26 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「朝倉が長門と一緒に住んでたらどうなってたと思う?」
朝倉「私が、長門さんと?」
朝倉「…………」モヤモヤ
朝倉「……ふひっ」ニヤッ
キョン「(キモイ)」
朝倉「まあ、別になにも変わらないんじゃない?」ニヤニヤ
キョン「ニヤニヤしてるぞ」
朝倉「これは顔の筋肉を鍛えてるだけよ」ニヤニヤ
キョン「嬉しいのか?」
朝倉「べ、べ、別に嬉しくなんかないしーっ!」
キョン「長門は悲しむな……」
朝倉「あ…………」
キョン「例え話だけどな」
朝倉「長門……さん」
キョン「心打たれてらっしゃる、長門ラヴだな」
朝倉「……ふひっ」
キョン「キモイ」
23: 2013/08/25(日) 18:24:15.03 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺がお前をデートに誘ったらどうする?」
佐々木「…………えっ?」
キョン「デートに誘ったらだよ」
佐々木「……へ、へぇキョンが僕を」
佐々木「……うん、OKすると思うよ」
佐々木「僕もキョンも健全な高校生なわけだし」
佐々木「デートの一つや二つ、別に何もおかしいことじゃない」
キョン「まぁ」
キョン・佐々木「「例え話だけどな」」
キョン「なにっ!?」
佐々木「親友、二回も親友に同じ手は通じないよ」
キョン「さすがだぜ……親友」
キョン「で、デートしないのか、俺と」
佐々木「……えっ、ま、まさか本当に……」
キョン「例え話だけどな」ニャリ
佐々木「……知らないよ」プイ
26: 2013/08/25(日) 18:35:15.47 ID:UCAOqidW0
あと、何か話題をくらさい
31: 2013/08/25(日) 18:59:26.89 ID:UCAOqidW0
28
キョン「例えば」
キョン「お前にはさみを貸さないと言ったらどうする?」
キョン妹「えーなんでー?」
キョン「例えばだ」
キョン妹「キョン君のけちー!」
キョン「いや、例えばだからな」
キョン妹「じゃ、貸してくれるの?」
キョン「貸さなかったらどうする?」
キョン妹「キョン君挟みー!」バッ
キョン「ぐはっ!!ベッドと俺を“挟んだ”!!?」
キョン妹「はさみ貸りるねー♪」
キョン「ぐっ……ハサミと化したか……」ガクッ
キョン「例えば」
キョン「お前にはさみを貸さないと言ったらどうする?」
キョン妹「えーなんでー?」
キョン「例えばだ」
キョン妹「キョン君のけちー!」
キョン「いや、例えばだからな」
キョン妹「じゃ、貸してくれるの?」
キョン「貸さなかったらどうする?」
キョン妹「キョン君挟みー!」バッ
キョン「ぐはっ!!ベッドと俺を“挟んだ”!!?」
キョン妹「はさみ貸りるねー♪」
キョン「ぐっ……ハサミと化したか……」ガクッ
36: 2013/08/25(日) 19:06:56.62 ID:UCAOqidW0
29
キョン「例えば」
キョン「数年後のSOS団ってなにしてると思う?」
朝倉「それをSOS団じゃない私に聞くわけ?」
キョン「まぁ、客観的というか、第三者から見て、か?」
朝倉「要するにSOS団以外の人から見てってことね」
キョン「そうなるな」
朝倉「うーーんと」
朝倉「涼宮さんは大人しくなって、大人びる」
キョン「ほうほう」
朝倉「長門さんは私と住む」
キョン「ほう?」
朝倉「古泉君はエリートサラリーマンかしら」
キョン「ふむふむ」
朝倉「朝比奈さんは……メイドカフェかな?」
キョン「それは見たままだろ」
朝倉「キョン君は……刑期ウン十年かな?」
キョン「俺は何したんだよ!何もする予定はねえ!」
朝倉「例えば、よ。キョン君はSOS団はなにしてると思う?」
キョン「俺らの数年後はな……」
キョン「……案外、今と変わらないんじゃないか」
キョン「どっかで不思議探索でもしてるよ、30越えたおっさん達がな」
朝倉「それは不気味ね」
キョン「例え話だよ」
朝倉「そうね、例え話ね」
38: 2013/08/25(日) 19:12:38.92 ID:UCAOqidW0
30
キョン「例えば」
キョン「一週間同棲することになったらどうする?」
古泉「んっふ、それは僕にする会話ですか?」
キョン「女共にはしづらいだろ」
古泉「むしろ女性にすべき会話と思いますが……」
キョン「で、どうする?」
古泉「どう、とは答えづらいですが」
古泉「……僕がお母さん役でしょうか?」
キョン「………………」
キョン「おぇ」
古泉「でしたら」
古泉「あなたがお母さん役で」
キョン「『あなた~、起・き・て(はぁと』」
古泉「がっっはっ!!あなた……こんな事を考えていたのですか……」
キョン「これが女だったらどれだけ嬉しい事か……」
古泉「だからこれは女性にすべき話なんです」
キョン「……例え話だ」
古泉「例え話だからです」
39: 2013/08/25(日) 19:19:17.72 ID:UCAOqidW0
32
キョン「例えば」
キョン「俺が異世界人だったらどうします?」
朝日奈「へ? キョン君が異世界人?」
キョン「例えばですよ」
朝日奈「ええと……」
朝日奈「異世界のお話を聞かせてもらいます♪」
キョン「異世界ってどんな感じなんでしょうね?」
朝日奈「想像つきません」
キョン「その点、未来ってどうなんですか?」
朝日奈「未来は……~~~~~~」
キョン「あ、朝日奈さん!?」
朝日奈「き、禁則事項でした……」
キョン「(未来のことは聞けないようになってるのか……)」
キョン「禁則事項ですっ」キャピ
朝日奈「……」
キョン「……た、例えです」
朝日奈「何の?」
キョン「……」
40: 2013/08/25(日) 19:26:08.83 ID:UCAOqidW0
33
キョン「例えば」
キョン「俺が巨大な虫になっても変わらずに接してくれるか?」
ハルヒ「え? 無理よ、あたし虫嫌いだもの」
キョン「そんな殺生な……」
ハルヒ「考えてみなさいよ、もしみくるちゃんがゴキブリになってて」
ハルヒ「それをかわいいって言ってるキョンを想像してみなさいよ」
キョン「…………」
ハルヒ「怖いし、キモイでしょ」
キョン「それは朝日奈さんに対する評価か?」
ハルヒ「アンタとゴキブリの評価よ」
キョン「キョン=ゴキブリ……」
ハルヒ「キョン≦ゴキブリ」
キョン「……例え話」
ハルヒ「……さあね
」
42: 2013/08/25(日) 19:32:49.00 ID:UCAOqidW0
34
キョン「例えば」
キョン「長門がグレたらどうなるんだ?」
長門「グレる、それは具体的に言うと?」
キョン「ん、まぁ、不良になるってトコだな」
長門「私が不良になる?」
キョン「例えだがな」
長門「………………」
長門「雨の日、捨て猫を連れて帰る」
長門「以外にも、いちごパフェとか頼む」
長門「女性に対する免疫がない」
キョン「……ああ、どちらかというとそれは」
キョン「番長になったら、だな」
長門「番長……」
キョン「長門ならなれるんだろうけど」
長門「焼きソバパン買ってきて」
キョン「…………長門」
長門「なに」
キョン「もっと怖く言わないと、言われた奴は喜んでお前に買ってくるぞ」
キョン「(上目遣いは反則だ)」
長門「うれしい」
キョン「winwinだもんな」
長門「でも、例え話」
キョン「だよなー」
44: 2013/08/25(日) 19:41:37.38 ID:UCAOqidW0
35
キョン「例えば」
キョン「藤原が姉と思ってる朝日奈さんが実は母親だったらどうする?」
藤原「何を言っている、過去人」
キョン「俺は現代人だ、未来人」
キョン「例え話だ、朝日奈さんが母親だったらどうする?」
藤原「どうするもなにもありえないな、あの人は姉だ」
キョン「力抜けよ、未来人。これは、例え話だぜ」
キョン「ちっとは、ジェネレーションジョークに付き合えよ」
藤原「ちっ、くだらないな」
キョン「で、お前ってシスコンなの?」
藤原「黙れ」ギロッ
キョン「こわくねーよ、シ・ス・コ・ン」
藤原「黙れと言っている!僕はシスコンではない!」
キョン「で、朝日奈さんがお母さんだったら?」
藤原「しつこいぞ、あの人は姉だと言っている」
キョン「しぶといシスコンだな、そんなに姉がいいのか」
藤原「」ブチッ
藤原「それ以上言ってみろ、僕の禁則が禁則で禁則になるぞ」ゴゴゴ
キョン「なんか工口いな」
藤原「~~~~!!」
キョン「例え話だ、聞いてねえし、聞こえねえがな」
45: 2013/08/25(日) 19:48:26.31 ID:UCAOqidW0
37
キョン「例えば」
キョン「俺が女だったらどうなってたと思う?」
ハルヒ「キョンが女?」
朝日奈「キョン君が……」
長門「キョン子」
ハルヒ「それいいわね!キョン子!」
キョン「名前はキョン子になってたわけか……変わらないな」
朝日奈「一緒にメイドさんになりましょうねぇ」
キョン「例えですよ!?朝日奈さん!?」
長門「ポニーテール」
キョン「まぁ、俺自身もポニーテールにしてると思うな」
ハルヒ「そのポニーテールに対する執着心はなんなの?」
キョン「いいだろ、別に」
ハルヒ「キョンの性癖なんて興味、キョンミないけど」
キョン「わざと言い直すな、あと髪型は性癖じゃない」
長門「口癖は」
キョン「やれやれ、これは変わらないはずだ」
キョン「SOS団にいる限りな」
ハルヒ「……やれやれ、キョンはキョンね」
朝日奈「ふふっ、やれやれです」
長門「やれやれ」ペラッ
キョン「……やれやれ」
キョン「例え話だぜ」
48: 2013/08/25(日) 19:53:59.96 ID:UCAOqidW0
41
キョン「例えば」
キョン「SOS団の誰かが悪事を働いてるとしたら?」
ハルヒ「キョーーーーン!!!」バシーン!!
キョン「ぶべらっ」バシーン
キョン「なにしやがる!」
ハルヒ「今すぐ自首するのよ!さあ早く!」
キョン「ま、まて、俺じゃない!ってか誰でもない!」
ハルヒ「もしもし、警察ですか?ここに下着泥棒が……」
キョン「例え話だ!しかも、下着泥棒に限定してんじゃねえ!」
ハルヒ「なに? アンタの自首を勧めるって話じゃないの?」
キョン「いつ俺が犯罪告白したんだよ」
ハルヒ「『俺……犯罪を犯しちまったんだけど、ハルヒならどうする』って?」
キョン「言ってねえ!!お前の耳は飾りか!」
ハルヒ「まあ、例えばよ」
キョン「なんのだよ」
ハルヒ「キョンが犯罪を犯した時の」
キョン「その例えは使う事はない!」
52: 2013/08/25(日) 20:42:39.56 ID:UCAOqidW0
4346
キョン「例えば」
キョン「佐々木と結婚したらどうなると思う?」
佐々木「け、結婚!?」
佐々木「…………ああ、例えばだね」
キョン「ああ、例えばだな」
佐々木「そうだね、それはつまりキョンと家庭を築くということになるね」
キョン「ああ、佐々木とだったらそうなるだろうな」
佐々木「~~~っ!!そう!たとえば!だね!」
キョン「ああ、例え話だ」
佐々木「そうだね、お互いに隠し事はしない、こんなルールができてるかもね」
キョン「佐々木に隠し事なんてできねえよ」
佐々木「くつくつ、キョンは顔に出やすいからね」
キョン「子供はどんなんだろうな」
佐々木「ここ子供っ!?……そ、そうだね」
佐々木「ぼ、僕とキョンの子供だ、きっとかわいいに違いない」
キョン「その場合は母親似ってことになるな」
佐々木「…………」
佐々木「……はは、なんかもうわざとなのかい?」
キョン「例え話が?」
佐々木「……キョンがだよ」
53: 2013/08/25(日) 20:48:56.66 ID:UCAOqidW0
47
キョン「例えば」
キョン「無人島に二人で辿り着いたらどうする?」
朝倉「えー、キョン君とー?」
キョン「例えばだろ」
朝倉「……泳ぐ、かな」
キョン「無人島だぞ、どこかも分からないんだぞ?」
朝倉「私対有機(以下略)だもの、余裕よ」
キョン「それじゃ無人島の前提が成り立たないじゃないか」
キョン「その宇宙人パワー禁止で」
朝倉「それじゃあ私は誰もいない無人島でキョン君と二人になってしまうじゃない!」
キョン「初めからそう言ってるだろ」
朝倉「…………」サッ
キョン「?」
朝倉「……手を出すつもりなのね!」
キョン「例え話だよ」
朝倉「例え話でも嫌よ!」
キョン「そんなに俺のこと嫌なのか……」
朝倉「……い、嫌じゃないわよ!」
朝倉「ひっ、一人よりましな程度だけどね!」
キョン「俺は朝倉がいると安心するぜ」
朝倉「~~~っふん!!」
キョン「(襲われる心配ゼロだしな)」
54: 2013/08/25(日) 20:53:33.50 ID:UCAOqidW0
50
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんが朝日奈さんだったら」
朝日奈「はぁい」
キョン「変わりませんね」
朝日奈「そうですか?」
朝日奈「キョン君」
朝比奈「キョン君」
キョン「おお?」
朝比奈「戻りました♪」
キョン「……(分からないとは言えないな)」
朝比奈「キョン君?」
キョン「はい?」
朝日奈「私は誰でしょう?」
キョン「朝比奈さんですよね?」
朝日奈「もぅ、私は朝日奈みくるですよぉ」
キョン「???」
朝日奈「朝比奈じゃなく、朝日奈ですっ!」
キョン「えぇ??」
朝比奈「まぁ、例えばの話ですけどね」
キョン「???」
56: 2013/08/25(日) 20:59:03.17 ID:UCAOqidW0
51
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが春日だったら」
キョン「春日ー」
ハルヒ「……」
キョン「春日!」
ハルヒ「うわっ!なによ、大声だして」
キョン「お前が呼んでるのに無視するからだろ?」
ハルヒ「いや、アンタ春日って言ってたじゃない」
キョン「だからお前呼んでるんじゃないか」
ハルヒ「いや、私は涼宮ハルヒってこと忘れた?」
キョン「あの自己紹介を忘れるかよ、お前は春日だろ?」
春日「え? え? 私ってハルヒよね?」
キョン「ああ、春日は春日だ」
春日「え?春日なの?」
キョン「ああ、春日だ」
春日「ええー……」
キョン「春日部」
ハルヒ「それは違うでしょ」
キョン「例えばだ、例えば」
58: 2013/08/25(日) 21:04:41.79 ID:UCAOqidW0
55
キョン「例えば」
キョン「新川さんがローソンでバイトしてたらどうする?」
古泉「それはそれは、けっこうなことです」
キョン「あのダンディーなザ・執事がローソンでバイトしてんだぞ?」
キョン「どう、思う?」
古泉「どう、ですか?」
古泉「……ユニーク、ですかね」
キョン「……ホラーだろ」
古泉「それは失礼だと思いますが」
キョン「『次のお客様、こちらのレジへどうぞ』」
キョン「……あれ?以外と合うな」
古泉「接客が向いているんですよ、執事はその最高位みたいなものですから」
キョン「『む? からあげ君はレッドですかな?』」
古泉「……んふっ」
キョン「これはないな」
古泉「ええ、新川さんは執事が似合ってますよ」
キョン「スパイとかもな」
古泉「カバとかですね」
59: 2013/08/25(日) 21:13:32.96 ID:UCAOqidW0
57
キョン「例えば」
キョン「厨二な必殺技を使えるとしたら、どんなのがいい?」
キョン妹「厨二ってー?」
キョン「あー、まぁ、なんとなくかっこいい名前とかだ」
キョン妹「んー? アンパンチとか?」
キョン「あれは……黒歴史っちゃ黒歴史か?アンパンの」
キョン「そうじゃなくてな、どちらかというと、悪い方が使う技だな」
キョン妹「ばいばいきーん?」
キョン「うん、それが必殺技だとしたら負けないと使用できないな」
キョン「うーん、質問する相手を間違えたか?」
キョン妹「邪王炎殺黒龍波」
キョン「!?」
キョン妹「牙突」
キョン妹「ブラックディースクライド」
キョン妹「神速」
キョン妹「エターナルフォースブリザード」
キョン「な、なんだこの厨二心をくすぐるワードは!?」
キョン妹「ククク、キョン君、私を止められるものは私だけだっっ!!」
キョン「ぐぁあああああああああああああ!!」
キョン「まぁ、例え話なんだけどな」
キョン妹「黒棺かな」
キョン「ほう、いい趣味だ」
60: 2013/08/25(日) 21:21:05.26 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「長門が俺の姉ちゃんだったらどうする?」
長門「私があなたの姉?」
キョン「ああ、どんな風に接する?」
長門「……」パタン
長門「……」スクッ
キョン「ん? どうした?」
長門「……」スタスタ
キョン「……」
長門「……」ナデナデ
キョン「……」
長門「よしよし」
キョン「……」ナデナデ
キョン「……」ナデナデ
キョン「(俺が求めているのはこれだったんだ……)」
キョン「(誰かに、いや、姉に頭をなでてもらう事……それが、俺の……)」
キョン「長門俺の姉ちゃんになってくれ!!!」
長門「これは、例えばの話」パッ
キョン「そうだ!!これは例えばの話だ!!!」
長門「そう」ペラッ
キョン「例えば長門が俺の姉だったら、だ!」
長門「そう」
キョン「……姉ちゃんが欲しい(もしくは長門)」
長門「…………」
62: 2013/08/25(日) 21:27:36.54 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺がこの世界を救う英雄(ヒーロー)だったらどうする?」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「…………キョン」
キョン「やめろやめろ、哀れむな」
キョン「例えば、だろ」
ハルヒ「そうね、キョンが英雄なら……」
ハルヒ「私は大魔王かしら」
キョン「なんでわざわざ敵対するんだよ」
ハルヒ「ふふん、この手でキョンをめったんめったんにするためよ!!」
キョン「ハルヒ……知らないのか?」
キョン「正義は必ず勝つということを!!」
ハルヒ「違うわ!私が望めばそれが勝利となるのよ!!」
キョン「くっ、屁理屈を!」
ハルヒ「しかも、大体勇者は魔王に一回は負けるでしょ」
キョン「た、確かに」
ハルヒ「だから勇者はよくて引き分けにしかならないのよ」
ハルヒ「戦績だけみてみりゃ魔王の方が正義ってわけだけど」フフン
キョン「た、例え話だ」
ハルヒ「それで逃げるのやめなさいよっ!!」
64: 2013/08/25(日) 21:32:18.94 ID:UCAOqidW0
61
キョン「例えば」
キョン「俺が二の腕をぷにぷにしたいと言ったらどうする?」
朝倉「……正気?」
キョン「ああ、正気だ?」
朝倉「自殺願望があるととってもいいのね?」
キョン「そんな願望は持ってないな、二の腕をぷにぷにする願望はあるが」
朝倉「それをなんで私に言うわけ?」
キョン「朝倉の腕を揉みたいからだよ」サラッ
朝倉「なっ、なっ、なっ//////」
朝倉「せ、セクハラっ!!?セクハラよ、それ!!」
キョン「構わん!!セクハラだろうがなんだろうが触らせてくれ!!」
朝倉「長門さーん!!この変O消してもいい!!?」
キョン「やめろ!許可をとるな!!」
66: 2013/08/25(日) 21:38:08.19 ID:UCAOqidW0
キョン「で、触っていいんだっけ?」
朝倉「どの流れでそうなったのよ!?」
キョン「いやぁ、ツンデレかと……」
朝倉「だ、だ、誰が//////ツツツツンデレ……」
キョン「頼むっ!!」ドゲザ
朝倉「土下座ですって!?この男どれだけ二の腕を欲しているの!?」
キョン「朝倉……」
朝倉「……ぅう」
朝倉「……い、一回よ!」
キョン「あ、朝倉」
朝倉「一回!それもちょっとだけだからね!?」
朝倉「ベタベタしたら刺すから」
キョン「(朝倉、押しに弱い、と)」
キョン「ま、例え話だけどな」
朝倉「……」ドキドキ
朝倉「……え?」
キョン「例え話だよ」
朝倉「た、例え……」
朝倉「……」プルプル
朝倉「……」スッ
キョン「あ、朝倉!?ナイフ!?ナイフはやめて!!?」
朝倉「……ッ//////」ブンブン
キョン「あっ、あっ、やば」ザクッ
67: 2013/08/25(日) 21:43:05.20 ID:UCAOqidW0
63
キョン「例えば」
キョン「古泉が小泉だったらどうする?」
小泉「どう、とは?」
小泉「って、なんですかこれ?」
キョン「小泉だな」
古泉「よく間違われますが、古泉です」
キョン「俺が間違えるわけないだろ、小泉さん」
小泉「何故、さんづけなんでしょう?」
キョン「気にすんな、純一郎」
古泉「古泉ですー、古泉一樹です」
キョン「知ってるよ、今日子」
古泉「今日子はあなたでしょう」
キョン「俺はキョン子」
古泉「僕は一樹です」
キョン「まぁ、例えなんだけどな」
小泉「ですね」
古泉「古泉です、よろしく」
69: 2013/08/25(日) 21:49:35.76 ID:UCAOqidW0
65
キョン「例えば」
キョン「俺が膝枕してくれって言ったらどうする?」
朝倉「……」
キョン「あァァああああさぁあああああくぅぅぅらぁあああああああ!!!!!」
朝倉「せんぱーい!!」
キョン「膝枕してくれ!頼む!」
朝倉「いや」
キョン「どうしてだ!こんなに頼み込んでいるのに!?」
朝倉「キョン君、あなたのオチは見えているのよ」
朝倉「例え話だけどな、でしょ?当たってる?」
キョン「……ああ」
朝倉「やっぱり」
キョン「でもな……朝倉」
キョン「俺が朝倉に膝枕をして欲しい気持ちに嘘偽りはねえよ」
キョン「俺は、朝倉に膝枕をして欲しいんだ!!!」
朝倉「そ、そんな大声で言わなくても……」
キョン「朝倉……」
朝倉「キョ、キョン君……じ、じゃ「まぁ、例え話だけどな」
キョン「まったく、朝倉オチ読むから大変だぜ」
朝倉「……」スッ
朝倉「……」ジャリジャリ
キョン「ナイフって研ぐの?研いで刺すの?」
キョン「俺を?」ザクッ
70: 2013/08/25(日) 21:57:16.87 ID:UCAOqidW0
68
キョン「例えば」
キョン「俺が氏んじまったらどうする?」
長門「以前、同項の質問を聞いた」
キョン「ああ、転校のやつか」
長門「……図書館」
キョン「ああ、行こうな」
長門「行く」
キョン「で、俺が氏んじまったらどうする?」
長門「おそらく、涼宮ハルヒの情報爆発が起こり」
長門「世界は再構築される」
キョン「そうだったな、俺はその話を聞いてこの質問を思いついたんだ」
キョン「長門、お前はどう思ってくれるんだ?」
キョン「俺が氏んで、お前は何か思ってくれるモンがあるのか?」
長門「……」
長門「以前、質問に答えたとき、私は寂しいと言った」
長門「私はあなたが離れていくのが寂しい」
長門「二度と会えないとなれば、また世界を変える可能性もある」
長門「あなたが氏んでしまえば、私自身、どう動くか予測できない」
長門「私が質問に答えないのは、答えが分からないから」
長門「確実に言えることは、あなたが氏んでしまうと」
長門「私は悲しい」
キョン「……」
長門「例えばの話」
キョン「……ああ、長門、例え話だな」
長門「そう」
キョン「……ありがとうよ」
長門「……そう」
71: 2013/08/25(日) 22:11:13.55 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「古泉が禿げてたらどうする?」
古泉「それを本人に言うあなたがどうかしてますね」
キョン「まぁまぁ、男子高校生は結構頭皮に悩むだろ?」
古泉「ええ、それはもう、中学生とは比べ物にならないくらいには」
キョン「なーんか、高校生になって抜け毛が多く感じるのは何でだろうな?」
古泉「多感な時期ですから、触覚が敏感になってるのかも知れませんね」
キョン「うわ……敏感って……」
古泉「……」
キョン「許せ、俺達は高校生だ、悪ノリして当然だろ?」
古泉「……まぁ、高校生という今の時期をSOS団で過ごせている僕は」
古泉「きっと幸せ者なんでしょうね」
キョン「……そう感じるお前が羨ましいよ」
古泉「感じる……?」
キョン「うぜぇ……」
古泉「お互い様です」
キョン「例え話だしな」
古泉「ごもっともです」
キョン「禿げ関係ないしな」
古泉「禿げてませんからね」
75: 2013/08/25(日) 22:21:48.20 ID:UCAOqidW0
72
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんとハルヒの立ち位置が逆だったらどうなってると思う?」
ハルヒ「つるちゃんと」
鶴屋「ハルにゃんが?」
キョン「なんですかその言い方」
ハルヒ「んーあたしがみくるちゃんの親友かー、ありだわ」
鶴屋「SOS団の団長様かー、楽しそうっさ!」
キョン「鶴屋さんに率いられるSOS団か……」
キョン「なんだかハルヒとあんまりかわらんような……」
キョン「それでいてギリギリ常識の範疇に収まるような……」
ハルヒ「あたしも常識的じゃない!」
キョン「常識という字を辞書で引いてくるんだな」
ハルヒ「そこまで馬鹿じゃないわよ!」
鶴屋「あっはっは、やっぱり立ち位置はこのままっさね!」
鶴屋「ハルにゃんとキョン君の間には切っても切れぬn」
キョン・ハルヒ「「団長と団員!それ以上でもそれ以下でもない!」」
鶴屋「わぉ、息ピッタリっさ」
キョン「……例え話ですから」
ハルヒ「その通りよ、つるちゃん」
鶴屋「うんうん!分かってるっさ!」
76: 2013/08/25(日) 22:31:00.08 ID:UCAOqidW0
74
キョン「例えば」
キョン「拾って下さいと書かれた箱に謎の生物が入ってたらどうする?」
佐々木「おやおや、それは涼宮さんにピッタリな質問じゃないのかな?」
キョン「答えの決まってる奴に聞いても面白くないだろ」
佐々木「ちなみに答えは?」
キョン「『もちろん!持って帰って解剖してやるわ!』ってとこだろ」
佐々木「くつくつ、涼宮さんが言いそうだね」
佐々木「それにしても謎の生物とはね、犬じゃだめなのかい?」
キョン「ああ、謎だ。形も色も種もな」
佐々木「うん、まったくの謎だね」
佐々木「そうだね、僕なら……」
佐々木「誰が拾うかを見てるかな」
キョン「……いかにも、佐々木らしい答えだな」
佐々木「どういうところが?」
キョン「第三者的立場が好きだなってことだよ」
佐々木「少なくともキョンにはそう見えたんだね」
キョン「まあな、視点が違うというか、考え方が変わってるというか」
佐々木「変わってる?この僕が?」
キョン「ああ、お前は普通に変わってるよ」
佐々木「くつくつ、ならその変わってる奴の親友はもちろん変わってるんだよね」
キョン「……いや、変わってる奴の周りにいる普通の奴だよ」
佐々木「くつくつ、それは僕の事?それとも涼宮さんのことかな?」
キョン「…………」
キョン「……例え話だよ」
佐々木「くつくつ、例え話なら仕方ないね」
キョン「仕方ないさ」
佐々木「くつくつ」
79: 2013/08/25(日) 22:42:06.51 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんと谷口が付き合ったらどうする?」
谷口「なにぃいいいいいい!!!」
朝比奈「え?え?」
キョン「落ち着いて、冗談です」
谷口「いや、例えばだろ!?例えば!!」
キョン「アホ言え、例えばもねーよ」
キョン「冗談で全否定しねーと朝比奈さんに失礼だろーが」
朝比奈「い、いえ……あの」
谷口「俺と朝比奈さんだろ?そりゃぁ学校一すんばらしいカップルになるだろーよ」
キョン「その理屈でいくと朝比奈さんと付き合ったら学校一のカップルになるってことでいいな」
谷口「俺自体の価値はねーのかよ!!」
キョン「ある、マイナス側にな」
谷口「それすら打ち消す朝比奈さんすげぇえええ!!ってことだな!」
キョン「それについては異論はない」
朝比奈「あ、あれ仲直りしてる?」
キョン「あ、例えなんで、谷口は気にしなくていいです」
谷口「俺の存在は例えじゃねーよ!!」
80: 2013/08/25(日) 22:47:51.00 ID:UCAOqidW0
77
キョン「例えば」
キョン「財布を拾ったらどうする?」
ハルヒ「何よ、あたしに聞いてどうしたいわけ?」
キョン「いや、ハルヒは何割ぐらい抜くのかなぁと」
ハルヒ「抜くわけないでしょうが!!!」
キョン「すまんすまん、団長を甘くみてた」
キョン「ネコババだったな、ハルヒ」
ハルヒ「ひ、人聞き悪い事を言うな!!」
キョン「じゃあどうするって言うんだ?」
ハルヒ「交番に届ける、これ常識よ?」
キョン「ハルヒ、お前……」
ハルヒ「なに?見習う気になった?」
キョン「そんな普通で不思議が見つかるのか?」
ハルヒ「なん……ですって?」
キョン「財布を拾って届ける、それって不思議なのか!?」
ハルヒ「キョン…………」
ハルヒ「でも、拾った財布を届けるのは常識よ、不思議じゃなく」
キョン「だよなー」
ハルヒ「自首する?」
キョン「例え話だからしないな」
81: 2013/08/25(日) 22:54:18.44 ID:UCAOqidW0
78
キョン「例えば」
キョン「見た目は変わらないのに体重は増えてたらどうする?」
朝倉「えっ!!?分かるの!!?」
キョン「何が?」
朝倉「えっ」
キョン「えっ」
朝倉「……なんでもないわ」
キョン「それでどう思う?」
朝倉「え、ああ、見た目は変わらないのにってやつね」
キョン「最近、俺も体重が増えてきたんだよ」
朝倉「」ドキッ
キョン「でさ、男の俺はあんまり、いや、行き過ぎたら気にするが」
キョン「多少は見た目が変わっても、体重が増えても気にしないんだが」
朝倉「……」ダラダラ
キョン「女はどう思うんだろうなって」
キョン「朝倉?」
82: 2013/08/25(日) 22:57:12.37 ID:UCAOqidW0
朝倉「え? あー、あのね」
朝倉「女の子っていうのはね、見た目が変わろうと変わるまいと」
朝倉「体重が増えるってことは恐怖以外の何者でもないの」
朝倉「そりゃ、見た目が変わるのは嫌よ?」
朝倉「でも変わらないからって体重が増えるのはもっと嫌なの」
朝倉「重たい女って自分で自覚するのがどれだけ惨めか……」
朝倉「それに余裕がでちゃうのよ」
キョン「余裕?」
朝倉「体重があれだけ増えても見た目って変わらないって思っちゃうと……」
キョン「食べ過ぎる……ってことか」
朝倉「そこからは負の連鎖、抜け出せないアリ地獄よね」
キョン「なるほど……朝倉は詳しいな」
朝倉「!!!!」ドッキーン
朝倉「え、えへへ!そりゃ、私だって女の子ですもの!!ええ、ええ!!」
朝倉「そのぐらい女の子の常識ですわよ!!おっほっほ!!」
キョン「ま、例え話なんだけどな」
朝倉「そうそう!!それそれ!例え話……」
朝倉「なら……よかったのに」グス
キョン「朝倉?」
朝倉「……ぅ」
85: 2013/08/25(日) 23:11:16.35 ID:UCAOqidW0
キョン「例えば」
キョン「俺が長門のことを有希と呼んだらどう思う?」
長門「有希……」
キョン「例えばな」
長門「あなたの私への呼称は長門、のはず」
キョン「ああ、だから有希って呼ばれるとどう思うのかなって」
長門「……呼びなれていないことはない」
キョン「まぁ、ハルヒに呼ばれてるからな」
長門「しかし、あなたに呼ばれることは新しい」
長門「ユニーク」
キョン「お、おもしろいのか……」
長門「ユニーク」
キョン「そうか」
長門「呼んでもいい」
キョン「え?」
長門「私の名前は長門有希、長門でも有希でもある」
長門「どちらで呼ばれようと私は私」
キョン「そうか……長門」
長門「なに」
キョン「例え話だよな」
長門「……そう」
キョン「……有希」
長門「……」
長門「……なに」
キョン「……なんでも」
87: 2013/08/25(日) 23:17:47.59 ID:UCAOqidW0
83
キョン「例えば」
キョン「いくら食べても太らない体質だったらどうする?」
長門「……」ペラッ
キョン「って……」
キョン「長門がその体質じゃないか」
長門「情報操作は得意」
キョン「それは全国の女子を敵に回す発言だな」
キョン「しかし、それで成長するのか?長門」
長門「成長?私には必要ない」
キョン「確かに女は小さいほうがかわいいが……」
長門「……」ペラッ
キョン「……」ジィイ
長門「なに?」
キョン「い、いや、やっぱり年並には成長したほうがいいんじゃないかって」
長門「私の身長は平均的なはず」
キョン「い、いや身長じゃなくて……」
長門「?」
キョン「……なんでもない」
キョン「(首をかしげた長門はかわいいな、胸なんてどうでもいいのさ)」
長門「……あれ」
キョン「ん?雪か」
長門「……」ピッ
キョン「……有希だな、ああ」
長門「……そう」
89: 2013/08/25(日) 23:24:46.98 ID:UCAOqidW0
84
キョン「例えば」
キョン「俺が傷ついてたらどうする?」
ハルヒ「うちの団員をいじめるやつは許さないわ!誰にいじめられたの!!いいなさい!」
キョン「ああ、涼み「ああっっと!!」
古泉「そ、それは肉体的にですか?」
キョン「ああ、主に肉体的……いや、主に精神的か?」
ハルヒ「許せないわ……心も体も傷つける奴がいるなんて……」
ハルヒ「キョン!!そいつの名前は!?」
キョン「ああ!涼み「おおぉっと!!」
古泉「た、例えばどんなことをされたんでしょうか?」
キョン「ああ、思い出すのも辛いな……ある冬の日」
キョン「俺は寒い中一人で大荷物を持たされて歩かされていたのさ」
キョン「その加害者にな!!」
ハルヒ「もう我慢ならないわ!!キョン誰よ!?」
キョン「ああ!!涼み「で・す・が!!」
古泉「例えですもんね」
キョン「ああ、例えば、だ」
ハルヒ「例えば、ねそれなら仕方ないわね」ハハハ
キョン「だなぁ……」ハハハ・・・・・・
91: 2013/08/25(日) 23:32:42.46 ID:UCAOqidW0
86
キョン「例えば」
キョン「俺がたけのこ派だったらどうする?」
佐々木「なるほど……キョンは僕と戦争がしたいみたいだね」
キョン「ふっ……親友、まさかきのこ派だとか抜かすんじゃないだろうな」
佐々木「おやおや、親友、たけのこなんて食べてるようじゃ僕の親友は務まらないよ」
キョン「そうかい……なら、新しいきのこ派の親友でも探すんだな」
佐々木「えっ」
キョン「あばよ、きのこ派の親友、残念だ……お前がきのこ派じゃなけりゃ……」
佐々木「何を……言っているんだい、キョン?」
佐々木「僕は根っからのたけのこ派だよ、正真正銘の」
佐々木「チョコとビスケットの絶妙なハーモニー」
佐々木「そして持ったときの重量感、それはきのこにはないものだね」
佐々木「たけのここそ、僕達を繋ぐお菓子だよね」
キョン「いや、例えばの話だぜ?」
佐々木「……え?」
キョン「俺中学時代にきのこ派って言っただろ?覚えてないか?」
佐々木「お、覚えていたからわ、私はきのこ派に……」プルプル
キョン「しかし、まさか佐々木がたけのこ派かー、以外だな」
佐々木「……」プルプル
佐々木「キョ、キョンのきのこやろー!!!!」ダッ
キョン「お、おい!佐々木、どこにいk、佐々木ー!!たけのこ佐々木ー!!」
92: 2013/08/25(日) 23:38:27.82 ID:UCAOqidW0
88
キョン「例えば」
キョン「古泉と橘が付き合ってたらどうする?」
橘「なっ……」
古泉「おやおや」
キョン「そこんとこどうなんだ?」
橘「つ、付き合ってるわけないじゃないですか!」
キョン「やれやれ……古泉言ってやれ」
古泉「橘さん、これは例えばの話です」
橘「例えばって」
古泉「そうですね……凸凹カップルってとこですかね」
橘「カ、カップルって//////」
キョン「身長差が凄そうだな」
橘「ヒ、ヒールならなんとか……」
キョン「え?悪役(ヒール)?」
橘「ヒール!ハイヒールです!!」
古泉「まぁ、敵対同士ですからありえませんけどね」ハハハ
橘「あ……あぅ」シュン
キョン「気にするな、今のも例えの話だ」
橘「うぅ……喜んでいいのかわかりません」
古泉「For example ですね」
95: 2013/08/25(日) 23:54:14.70 ID:UCAOqidW0
93
キョン「例えば」
キョン「誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとしたらどうする?」
ハルヒ「救うってどういうことよ」
キョン「まぁ、世界中から戦争がなくなり、貧困がなくなり、差別がなくなる……みたいな?」
ハルヒ「特典ありまくりね」
キョン「しかも、一人の命でだぜ」
キョン「今まで何人が犠牲になったか分からないこの世界を」
キョン「一人が救えるとしたら……どうする?」
ハルヒ「……夢のある会話ね」
ハルヒ「でも」
ハルヒ「あたしはそんな考えは大嫌いだわ!」
キョン「世界より、個人をとるってことか」
ハルヒ「当たり前でしょ、キョン」
ハルヒ「世界を構成してるのは個人なのよ?」
ハルヒ「その個人をないがしろにして世界が救われる?」
ハルヒ「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!!」
ハルヒ「人柱で世界が救われる?」
ハルヒ「人柱になった人は救われないじゃない」
ハルヒ「それに、そんな方法で救われても、歴史は繰り返す」
ハルヒ「また、何人もの犠牲を出して、戦争は始まる」
ハルヒ「あたしはそんなの気に入らないわ」
キョン「……ああ、お前はそういう団長でいてくれよ」
ハルヒ「あたしのスタンスは小学生から変わってないわよ」
キョン「この先も変わってくれるなよ」
ハルヒ「もちろんよ」ニヒヒ
97: 2013/08/26(月) 00:07:50.73 ID:e+TWqlrq0
キョン「例えば」
キョン「睡眠時間3時間でも大丈夫な体か毎月10~15日の休みをもらえるならどっちがいい?」
古泉「ほう……なるほど」
古泉「今の僕達からしたら前者の体は羨ましいですよね」
キョン「全くだ、三時間でいいなんて何時間起きてれるんだ」
古泉「21時間ですね」
キョン「そうか!!」
古泉「ですが、社会人と考えると、毎月六日の休みは大きいでしょうね」
キョン「まぁ、俺らはまだ分からんが、多分大きいだろうな」
古泉「ですから、やはりこれは年代によって差異がでるかと」
キョン「ま、俺は今んとこ前者だな」
古泉「なにか深夜にやることがあるんですか?」
キョン「特にないが……」
キョン「なんか時間がもったいない気がしてな」
キョン「寝るのがもったいないんだよ」
古泉「典型的な高校生の考え方ですね」
キョン「お前は?」
古泉「僕はすぐ寝ますね、睡眠は最大の贅沢なので」
キョン「ま、本当に睡眠時間3時間ならいいんだがなー例え話だしな」
古泉「ですが、実際睡眠時間が3時間の偉人が……」
キョン「……zzZ」
99: 2013/08/26(月) 00:14:50.46 ID:e+TWqlrq0
96
キョン「例えば」
キョン「もし佐々木が北高に入学していたら」
佐々木「くつくつ、キョンは僕と同じ高校に行きたかったのかい?」
キョン「例えばだ」
佐々木「そうだね、僕が北高に入っていれば……」
佐々木「SOS団(世界を大いに盛り上げる佐々木の団)なるものを作っていたかもしれないね」
キョン「ハルヒに対抗してか?」
佐々木「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
佐々木「これは例えの話だからね、くつくつ」
キョン「だとしたら俺はどっちのSOS団に入ってたんだろうな」
佐々木「僕かな?涼宮さんかな?」
キョン「ま、佐々木だろ」
佐々木「えっ」
キョン「そりゃそうだろ、高校で初めて会った変な奴より」
キョン「元々見知った顔の変な奴についていくのは当然だろ?」
佐々木「……く、くつくつ、キョンにとって僕は変なやつなのかい?」
キョン「ああ、変な奴じゃないな、普通に変な奴だ」
佐々木「褒めてるのかな?」
キョン「当たり前だろ、親友」
佐々木「……くつくつ、そうだね親友」
佐々木「――――――♪」
102: 2013/08/26(月) 00:28:01.80 ID:e+TWqlrq0
100
キョン「例えば」
キョン「女子が男子と同じズボンになったらどうする?」
谷口「キョン、転校しよう」
キョン「ああ、おれはついていこう」
谷口「女子がスカートじゃなく、ズボンだぁ?」
谷口「なんだそりゃ!?学校に行く理由の7割がなくなっちなったぜ!」
キョン「残りの三割は?」
谷口「今の時期だと透けブラがないからな」
谷口「普通にかわいい女のこを見に行ってるな」
キョン「夏だと?」
谷口「透けブラ6割、水着3割、太もも1割だな」
キョン「ガチ過ぎてきもいな」
谷口「なんてことを言う!俺は男子高生の気持ちを代弁しただけだ!」
キョン「お前は谷口の気持ちを吐露しただけだ、代弁じゃない」
谷口「だが、キョンもそう思ってるんだろう?」
キョン「俺は団活(強制)10割だ」
谷口「涼宮病」
キョン「うるせぇ、それにこれは例え話」
キョン「女子はスカートのままだとさ」
谷口「きゃっほーい!!」
キョン「幸せな奴だ」
105: 2013/08/26(月) 00:38:59.29 ID:e+TWqlrq0
103
キョン「例えば」
キョン「佐々木がペットだったらどうする?」
佐々木「キョン……何を言っているんだい?」
キョン「例えばだ、決して他意はない」
佐々木「それが本意だもんね、キョン」
キョン「佐々木はペットだったらどうする?」
佐々木「意地でも聞くんだね」
佐々木「自分がペットなんて考えた事はないね」
佐々木「ましてやキョンのペットなんて、くつくつ」
キョン「え?俺のペットなんていってないが……」
佐々木「あっ―――//////」
佐々木「あ、あれだよ、物のたとえというか」
佐々木「べ、別にキョンのペット……あわわわ!」
佐々木「ぼ、僕がキョンのペットなんて、お、おかしいしね」
佐々木「だ、大体人間をペットにするなんて、僕のヒューマニズム的―――」
キョン「ま、例え話だもんな、俺んちシャミセンがいるしなぁ」
キョン「佐々木は飼えないな」
佐々木「そ、そ、そうだろう、キョン、無茶があったんだよ」
キョン「ていうか、佐々木をペットって意味分かんないよな」
佐々木「うぅ~そうだよ!意味分かんないよ!キョン」
キョン「例えだ許せ」
106: 2013/08/26(月) 00:45:13.34 ID:e+TWqlrq0
104
キョン「例えば」
キョン「すごい奇抜な髪型をしてたら?」
ハルヒ「キョンはもう奇抜じゃない」
谷口「なんだそのモミアゲ(笑)」
キョン「黙れ!モミアゲのことは言うな!!」
ハルヒ「奇抜って言ってもねぇ」
ハルヒ「あたしは色々やってたけど」
キョン「あれは、まぁ、普通の髪型だったけどな」
谷口「まぁ、髪型といやぁ俺だろ?」
キョン「……」
ハルヒ「……」
谷口「オールバック、谷口ですぅうううう!!」
キョン「何だよそのチョロ毛」
ハルヒ「チョろっと出てるのがキモイわね」
谷口「あーあーあー、お前らにはファッションってもんが分かってねぇな」
ハルヒ「人生を分かってない奴に言われたくないわ」
キョン「十分お前の髪型は奇抜だって分かったよ」
谷口「うるせーぞ!モミアゲ!!」
キョン「これは例えじゃないぞ!チョロ毛!!」
108: 2013/08/26(月) 01:02:02.32 ID:e+TWqlrq0
107
キョン「例えば」
キョン「SOS団のメンバーに渾名をつけるとしたら?」
ハルヒ「キョンはキョンよね」
キョン「ん……まぁ、そうなるな」
朝比奈「わ、私はなんですか?」
キョン「朝比奈さん、久しぶりです」
朝比奈「え?え?」
ハルヒ「じゃ、エアーちゃんで」
エアー「え?え?」
キョン「古泉は……」
古泉「おや」ニッコリ
キョン「エセイケメン」
古泉「エセ……」グサリ
ハルヒ「有希は……」
キョン「ながもん」
長門「私は長門」
キョン「だからながもんなんだよ」
長門「?接合性がない」
キョン「渾名ってのはそんなモンなんだよ、鈴木なのに田中って呼ばれてる、みたいなな」
古泉「最後に涼宮さんですが……」
エアー「これは、もう……」
キョン「一つしかないな」
ハルヒ「……私の渾名は?」
キョン「春g」
エアー・古泉・長門「「「団長」」」
キョン「ょう!!」
ハルヒ「……」
古泉「……」
エアー「(いつまで?エアー?)」
長門「……」
キョン「例え話だから!」
109: 2013/08/26(月) 01:11:54.35 ID:e+TWqlrq0
107
キョン「例えば」
キョン「いや、例えるなら、SOS団はなんの動物に例えられるか?」
ハルヒ「難しいわね……」
古泉「エアーさんは羊……ですかね」
エアー「ま、まだエアー?」
キョン「長門はウサギかな」
長門「何故?」
キョン「実は寂しがりや、とかな」
長門「それは私に該当する?」
キョン「それは、お前が決めることだ」
長門「……」
ハルヒ「古泉君は……」
キョン「決まってる、狐だ」
古泉「狐……ですか?」
キョン「ああ、お前には何回も化かされてるからな」
古泉「でしたら、あなたは狸でしょうか?」
ハルヒ「狐に化かされる狸ってことね!」
キョン「てめぇ!狸が狐に劣ってるとでも?」
古泉「おやおや、これは例え話でしょう?」
キョン「ぐぐぐ……」
ハルヒ「ね、ね、あたしは?」
キョン「春日か……」
ハルヒ「ハルヒよ!」
エアー「猫……」
ハルヒ「猫?普通ね」
古泉「普段は孤高な存在、しかし気を許した相手にはトコトン甘える……」チラリ
キョン「なんだ?」
ハルヒ「古泉君!!?」
古泉「ははは、例え話ですよ、涼宮さん」
ハルヒ「むぅ……」
結果
ハルヒ 猫
みくる 羊
長門 兎
古泉 狐
キョン 狸
キョン「なるほど、だから長門は強いのか」
長門「?」
115: 2013/08/26(月) 01:35:03.42 ID:e+TWqlrq0
110
キョン「例えば」
キョン「俺に彼女がいたらどうする?」
佐々木「……キョン彼女できたのかい?」
キョン「いや、例えばなんだが……」
佐々木「あっ、あ、た、例えばか!」
佐々木「そう、例えばの話だったね」
キョン「どう思う?」
佐々木「そうだね、キョンの彼女か……」
佐々木「…………ぅ」ジワ
キョン「佐々木!?」
佐々木「い、いやなんでもないよ」
佐々木「キョンの彼女となる人は……」
佐々木「きっとキョンのことを好きで、それでいて」
佐々木「キョンのことをよぉーく分かっている人だね」
キョン「えらい断定するな、恋人同士でも分からんことぐらいあるだろ?」
佐々木「キョンの彼女の場合は別さ、キョンはそういう人だからね」
キョン「俺はそんな奴なのか」
佐々木「例えば、の話だけどね、くつくつ」
キョン「……」
佐々木「……」
116: 2013/08/26(月) 01:40:26.55 ID:e+TWqlrq0
111
キョン「例えば」
キョン「一つだけ願いが叶うならどうする?」
ハルヒ「世界征服!」
朝比奈「未来の平和ですぅ」
古泉「世界の安定でしょうか」
長門「……維持」
佐々木「むしろ変革かな」
橘「うーん……流転?」
藤原「くだらん、姉さんの意のままに」
谷口「彼女が欲しい!!」
国木田「名前を覚えてもらう!」
鶴屋「毎日が楽しくなればいいっさ!」
周防「昆布―――取り消し―――」
新川「セブンイレブン勤務ですかな」
森「脱・メイドキャラ!」
キョン「……」
キョン「抽象的なのが多くて、具体的なのはえらい小さなことだな」
キョン「いや、本人たちにしちゃ重要なのかもしれんが」
キョン「俺が願うのは……」
キョン「……罰金代をよこせ、ってとこだな」
キョン「取らぬ狸の皮算用……例え話さ」
122: 2013/08/26(月) 03:13:51.42 ID:e+TWqlrq0
113
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんが好きって言ってきたらどうする?」
藤原「どうもこうもない、くだらない」
キョン「言われたくないのかよ?」
藤原「言われたいとか言われたくないとかじゃない」
キョン「言われた事あるのか?」
藤原「過去人、アンタに話すことはない」
キョン「俺は言われたことあるけどな」
藤原「なにっ!!アンタ今なんて言った!!」
キョン「いや、冗談だって」
藤原「……」
キョン「……」
藤原「ふん……」
キョン「シスコン」
藤原「テメェ!!」
キョン「や、やめろシスコン」ギャーギャー
123: 2013/08/26(月) 03:17:49.44 ID:e+TWqlrq0
114
キョン「例えば」
キョン「森さんと一日デートしたらどうなるんですか?」
森「私とデートですか?」
キョン「ええ、例えばですけど」
森「うーん、普通に町をブラブラ……でしょうか?」
キョン「ああ、いかにも普通の解答ですね、安心します」
森「ドライブもいいですね」
キョン「カーチェイスじゃなければ……」
森「メイドを教授するのも……」
キョン「確かに、確かにプライベートですけど」
キョン「デートじゃないですよね!」
森「あら、例え話でしょう?」
キョン「……その通りです」
キョン「(こいつ……やるっ!!)」
森「ふふふ……」
124: 2013/08/26(月) 03:25:54.84 ID:e+TWqlrq0
118
キョン「例えば」
キョン「世界が三秒前に出来ていたとしたら?」
古泉「んっふ、世界五分前仮説ですね」
キョン「いや、三秒前だぞ?」
古泉「世界は五分前に作られた、という哲学的思考を基盤としてるのでしょう」
キョン「いや、ただなんとなく言ってみた」
古泉「でしたら、あなたはその仮説を生み出したどこかのお偉方と」
古泉「思考、閃きが似ているのかもしれませんね」
キョン「ふーん……で、世界が三秒前に出来てたらどうする?」
古泉「どう、といわれましても……」
キョン「なんかワクワクしないか?」
古泉「……ええ、まぁ、分からなくもありませんね」
キョン「つまり、三秒前に出来たんだとしたら、三秒前以前にいた俺らは何なんだって話だろ?」
キョン「でも、その三秒前の記憶さえ、初めからもってたんだとしたら……」
古泉「ええ、それはまったく世界五分前仮説と同じ……」
古泉「もしかしたら、本当に天才なのかもしれませんね……」
キョン「まぁ、例えばだけどな」
古泉「例えばで済ましていいのでしょうか……」
キョン「wikipediaより」
古泉「くっ……」
134: 2013/08/26(月) 19:48:43.70 ID:ScOL1lWg0
119
キョン「例えば」
キョン「佐々木が猫スプレしたら……どうなる?」
佐々木「キョン……キョン?」
キョン「佐々木、佐々木、例えだ例え」
佐々木「…………」
佐々木「例えと言えばなんでもOKではないんだよ?」
キョン「まぁまぁ」
キョン「て、わけでこれ」ヒョイ
佐々木「えらく用意周到だね、例えなのに」
キョン「ああ、例えばだ」ズイッ
佐々木「ちょ、ちょっと押し付けないでくれるかい」グイグイ
キョン「ほーれほれ」グイグイ
佐々木「キ、キョン……」グイグイ
キョン「……」キラン
キョン「はっ!」シュバババ
佐々木「なんだって!?あっと言う間に119の姿に!!?」
キョン「……という」
佐々木「例え話だったのさ」クツクツ
キョン「※実際にはやってないからな」
137: 2013/08/26(月) 19:57:50.29 ID:ScOL1lWg0
120
キョン「例えば」
キョン「世界の物理法則に穴があるとしたらどこだと思う?」
古泉「おや、それは『不確定性原理』の欠点のことでしょうか?」
キョン「なんだそれ?」
古泉「『不確定性原理』というのは物理での基本定理とされていまして……」
キョン「ちょっと待った!俺が言いたいのはそういうことじゃない」
古泉「はて、でしたらどのようなことでしょう?」
キョン「つまりだな……ええと」
キョン「ああ、トンネル効果ってやつを佐々木から聞いた事がある」
古泉「それも先ほどの『不確定性原理』が関わっていますね」
キョン「そうなのか」
古泉「ええ、トンネル効果というのは時間とエネルギーとの『不確定性原理』が―――」
キョン「……」
キョン「(ベラベラ喋るな……いや、こいつは元々か)」
古泉「ボールのようなマクロな物質を、ミクロな物質を扱う量子力学上の―――」
キョン「何語だそれは」
139: 2013/08/26(月) 20:04:33.26 ID:ScOL1lWg0
121
キョン「例えば」
キョン「はちみつが蜂の蜜じゃなくて蚊の蜜だったらどうする?」
朝倉「どうって……」
朝倉「蚊蜜になるんじゃない?」
キョン「そのままだな」
朝倉「でも、蜂蜜って花の蜜を蜂が加工したものなのよね」
朝倉「蚊は花の蜜を集める習慣とかはないから……」
朝倉「替わりに集めているものを蚊蜜と仮定すると……」
キョン「…………血?」
朝倉「血ね」
キョン「おぇぇぇえええええ!!!そんなん食べるのか!?」
朝倉「ちょ、ちょっと!例え話にマジにならないでよ!!」
キョン「じゃ、じゃあ、もちろん人の血だけじゃなく動物の血も……」
朝倉「きゃぁああああああああああ!!!!」
キョン「ぎゃぁあぁあああああああああああ!!!」
キョン「じゃあじゃあ!それを食べてるディズニーのあの黄色い熊は……」
朝倉「いやぁぁぁああああああああああ!!!!」
キョン「あ、それは蜂蜜だったな」
朝倉「そもそも、これ例え話じゃない」
キョン「だな」
140: 2013/08/26(月) 20:13:55.67 ID:ScOL1lWg0
130
キョン「例えば」
キョン「お前がいることで心が強くなったら」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……何よ」
キョン「……何か言えよ」
ハルヒ「……なんて言えばいいのよ」
キョン「例え話だ、なんとでもいいさ」
キョン「何も言われないほうが……恥かしい」
ハルヒ「……あー、オホン」
ハルヒ「そうね、例えばアンタの心が私のおかげで強くなってるんだと……したら」
ハルヒ「…………か」
ハルヒ「か、感謝してほしいものだわっ!」
キョン「……」
ハルヒ「……何か言えば?」
キョン「ああ……ありがとよ」
ハルヒ「……どういたしましてっ!」
キョン「……たt「言わないで」
ハルヒ「言わなくてもいいわよ」
キョン「そうか」
ハルヒ「そうよ!」
ハルヒ「……♪」
142: 2013/08/26(月) 20:22:11.78 ID:ScOL1lWg0
135
キョン「例えば」
キョン「明日、弟か妹が生まれるとしたらどうします?」
朝比奈「えー急ですね」
キョン「まぁ、例えなんで」
朝比奈「うーん……私は妹がほしいかな」
キョン「どうしてです?弟は嫌ですか?」
朝比奈「ううん、弟が嫌なわけじゃないの」
朝比奈「ただ……ヤスミちゃんを見ててたらね」
キョン「ああ……うちの団員は妹って感じがしませんからね」
キョン「俺が言うのもなんですけど」
朝比奈「いえいえ、SOS団のみなさんは」
朝比奈「みーんな、私の妹と弟達ですよ」ニコッ
キョン「……」
キョン「(ああ……間違いない、この人は地に舞い降りた天からの使者)」
キョン「(天使だ……)」
朝比奈「ふんふーん♪妹かな?弟かな?」
キョン「(例えと言うことを忘れていらっしゃるようだ)」
キョン「(明日、落ち込んでないといいが……)」
145: 2013/08/26(月) 20:31:14.57 ID:ScOL1lWg0
136
キョン「例えば」
キョン「本がなくなったとしたらどうする?」
長門「……」
長門「質問の意図が不明」
キョン「いや、お前はよく本を読んでるだろ?」
キョン「もし、例えばだけど、本がなかったらお前は何をするのか気になっただけだ」
長門「……」パタン
長門「……」スタスタ
長門「……」ストン
キョン「長門?」
長門「あなたから」
キョン「オセロ、するのか?」
長門「そう」
長門「もしも、本がなければ」パチン
長門「SOS団内での私の活動は」パチン
長門「あなたの行動の基として行動する」パチン
キョン「なんで俺だ?」パチン
長門「あなたが一番普通で」パチン
長門「この場では一番信頼し、信用してるから」パチン
キョン「買いかぶってくれるなよ」パチン
長門「妥当な評価」パチン
キョン「……負けだ」
長門「そう」
キョン「この程度なんだぜ、俺は」
長門「そう、それがあなたを信じる理由」
キョン「? わからんが……」
キョン「例え話だからな」
長門「本はある」
キョン「ああ、そうだ」
146: 2013/08/26(月) 20:37:44.70 ID:ScOL1lWg0
138
キョン「例えば」
キョン「俺の従姉のねーちゃんが帰ってきたらどうする?」
谷口「何!?お前従姉のねーちゃんがいるのか!?」
キョン「まぁな、俺のポニーテール好きの元祖さ」
谷口「紹介してくれ!!」
キョン「断る」
谷口「俺とお前の仲じゃないか」
キョン「だから断るのさ」
谷口「キョン、非道ぅい」
キョン「キモイ」
谷口「ところで、お前がポニーテール好きなのはそのお姉さんが原因だっけ?」
キョン「まぁ、そうだが」
谷口「……シスコン?」
キョン「ちがわい」
キョン「(シスコンいじり……ここまでムカつくとはな)」イラッ
谷口「シースコン♪」
キョン「フン!!」
谷口「おぼぁああ!!」ゴキッ!!
148: 2013/08/26(月) 20:44:55.26 ID:ScOL1lWg0
141
キョン「例えば」
キョン「佐々木と幼馴染だったらどうする?」
佐々木「くつくつ、僕とキョンが幼馴染だって?」
キョン「例えばだ」
佐々木「そうだね……朝に弱いキョンを妹さんとともにダイブしてたかもね」
キョン「やめてくれ、永眠しちまう」
佐々木「嬉しさでかい?」
キョン「まぁな」
佐々木「くつくつ、嬉しい事を言ってくれるね」
佐々木「なんなら、今からでもやってあげようかい?」
キョン「ぜひ頼みたいが……」
キョン「例え話だからな」
佐々木「くつくつ、その通りだよ」
佐々木「……ほんと、その通りだといいんだけどね」
佐々木「例えの通りならね」
キョン「え?なんだって?」
佐々木「難聴かい?」
149: 2013/08/26(月) 20:51:02.01 ID:ScOL1lWg0
143
キョン「例えば」
キョン「俺が飲んだくれの暴力亭主だったとしたら?」
朝倉「……なんで私に言うのよ」
キョン「例え話だ」
朝倉「ふぅん……キョン君が私に暴力ねぇ」
朝倉「振るうんじゃなくて、振るわれるの間違いじゃない?」
キョン「おいおい、逆DVかよ、家庭は楽しくしようぜ?」
朝倉「はぁ?家庭ってなによ」
キョン「俺と朝倉の家庭」
朝倉「……はぁぁあああぁあぁあああああ!!?」
朝倉「なななに考えてるわけ!!?私とキョン君!?」
朝倉「ないないないないないって//////」
朝倉「っそんな……事」
キョン「例え話」
朝倉「……知ってたわよ」
朝倉「それに」
朝倉「キョン君は暴力を振るうような人じゃないしね」
キョン「ありがとよ、いい評価だ」
朝倉「根性ないもの」
キョン「暴力を振るう根性なんざ、女を守るときしか使わねぇよ」
朝倉「……」
152: 2013/08/26(月) 21:18:16.02 ID:ScOL1lWg0
144
キョン「例えば」
キョン「森さんが北斗神拳伝承者だったら」
森「なんでしょう?北斗……神拳?」
キョン「まぁ、簡単に言っちまえば、世紀末物語ですよ」
キョン「世紀末最強の神拳です」
キョン「喧嘩さいつよです」
森「はぁ……よくわかりませんが……」
森「もし、私がその北斗神拳?を使っていたなら」
森「メイドじゃなく、プロレスラーにでもなってたかもしれませんね」フフッ
キョン「(プロレスラー森……ありだな)」
森「その場合、手加減が必要ですけど」
キョン「腕に自身ありですね」
森「まばたきの内に三回ダウンを奪えますよ」
キョン「三回という数字がやや現実的に見えるかわ恐ろしい……」
森「嫌ですよ、冗談じゃないですか」
森「できて二回ですよっ」フフフ
キョン「一回しか盛ってないんですか……」
森「例え話ですから」
キョン「例えなんですかね?」
154: 2013/08/26(月) 21:29:09.24 ID:ScOL1lWg0
147
キョン「例えば」
キョン「俺らがホストだったら」
古泉「どうも、『一輝』です」
キョン「どーもー、『虚雲』でぇす!」
ハルヒ「……前みたわよ」
長門「二番煎じ」
朝比奈「……」
キョン「……なら……古泉!」
古泉「承知しました」
古泉「やぁ、子猫ちゃん達、僕と一緒に一つの輝く星を追わないかい?」
長門「意味が分からない、やや不快」
古泉「……」
ハルヒ「い、いいすぎよ有希!でも……たしかにイケメンから残念なイケメンになったわね」
朝比奈「ラ、ランクダウンですね」
古泉「……あとは任せました」
キョン「……」
キョン「え?これ例え話だろ?」
古泉「は?」
キョン「俺別にホストでもホスト目指してるわけでもねーからパス」
古泉「ちょ、あなたが先に振ってきたんでしょう!?」
キョン「はいはい、虚りの雲でも追おうぜ」
古泉「若干フレーズパクった上に意味が分からないです!」
ハルヒ「古泉君」
長門「これは」
朝比奈「例え話です」
古泉「…………仰るとおりです」
キョン「……はっ」ニヤリ
155: 2013/08/26(月) 21:38:09.34 ID:ScOL1lWg0
151
キョン「例えば」
キョン「この世界がひとつの舞台だったらどうする?」
ハルヒ「どういうことよ?」
キョン「例えば、『もしも世界が100人の村だったら』ってあるだろ?」
ハルヒ「ああ、国の違いを村で表現した本ね」
キョン「そんな感じで、もしこの世界がひとつの舞台だったら」
キョン「今は人類、ひいては、地球、宇宙って題だとして」
キョン「この次の舞台や前の舞台なんかあったりするのかなぁってな」
ハルヒ「ふむ……キョンにしては中々面白い考え方ね」
ハルヒ「この世界がひとつの舞台ね……」
ハルヒ「いいわね!その考え採用!!」
キョン「何に採用したんだよ」
ハルヒ「あたしの脳内世界の倫理観によ!」
キョン「て……ことはつまり……」
ハルヒ「そっ!この世界の次の世界、前の世界は存在するってことにします!」
キョン「お前の都合でどうこうなるわけじゃないだろ」
ハルヒ「個人の倫理観なんてその人の勝手でしょ」
キョン「(くっ……このままだと、どっかの学者が通称、舞台説を唱えかねない)」
キョン「(もう、そう考えてるやつもいるかもしれんが…・・・)」
キョン「(だが、それを打ち消す魔法の言葉を、俺は持ってる)」
キョン「まぁ」
ハルヒ「例え話なんだけどね、でしょ?」
キョン「……よくご存知で」
ハルヒ「団長だものっ!」
キョン「やれやれ」
157: 2013/08/26(月) 21:46:33.84 ID:ScOL1lWg0
153
キョン「例えば」
キョン「俺に彼女がいて、過去に振られてたとしたらどうします?」
喜緑「さぁ……」
キョン「(なんでこんなこと宇宙人に言ったんだろう・・・…)」
キョン「(情報操作か……っ!?)」
喜緑「それはあなたの自由だと思います」
キョン「ごもっともです、して喜緑さん」
喜緑「はい?」
キョン「コンピ研の彼氏とは仲良くやってるんですか?」
喜緑「ああ……彼とは……」
キョン「まぁ……大体分かってましたよ」
喜緑「最近、うまくいってなくて……」
キョン「実は付き合ってn……はい!!?」
喜緑「えっ?」ビクッ
キョン「あのコンピ研の部長と付き合ってるんですか!!?」
喜緑「そ、そう聞いてこられたので、というかそういう依頼をSOS団に……」
キョン「あなた、宇宙人ですよね!!?」
喜緑「はぁ……一応」
キョン「じゃなんで人間と付き合ってるんですか?」
喜緑「それは…………」
喜緑「宇宙人と地球人が好き同士でいたら……ダメですか?」
キョン「……すいません、馬鹿なことを聞きました」
キョン「愛に種族なんか、関係ない、ですよね?」
喜緑「はいっ」
キョン「(ええ話や……元は何の話や?)」
175: 2013/08/27(火) 20:24:08.49 ID:HWCLQYAT0
156
キョン「例えば」
キョン「俺達が幼児だったらどうなってた?」
ハルヒ「あたし達は高校生。以上」
キョン「そう言うな、SOS団が幼児だったらという例え話だろうが」
ハルヒ「……となると舞台は高校じゃなくて幼稚園になるわね」
キョン「(乗ってきた)」
キョン「部活でもなくなるんじゃないか?」
ハルヒ「だとしたら……なにかしら?会?」
キョン「……まぁ、普通に仲良し五人組って感じじゃねえか?」
ハルヒ「……ねえ、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたし達って……仲良し?」
キョン「……自他共に認める、変な仲良しグループの団」
キョン「俺ん中の評価だが……違うか?」
ハルヒ「……違う」
ハルヒ「SOS団のどこが変な団なのよ!不思議を追い求める探究心の塊みたいなもんよ?」
ハルヒ「……それ以外は……まぁ……ぁってたけど」ボソッ
キョン「はい?」
ハルヒ「……SOS仲良しグループが出来てただけよ」
キョン「はー、まぁ例えばだけどな」
ハルヒ「もうSOS団はあるもんね?」
キョン「まぁな」
ハルヒ「ただ、小さいみくるちゃんはガチ天使だったと思うわ」
キョン「今でも天使だろ」
ハルヒ「違いないわ」
177: 2013/08/27(火) 20:33:57.70 ID:HWCLQYAT0
163
キョン「例えば」
キョン「俺達がスマブラに参戦したら?」
古泉「そうですね……僕の最後の切り札はまだ秘密ですね」
キョン「なんだと、超能力は紅玉になるだけじゃなかったのか?」
古泉「さしずめ、紅玉は横スマッシュでしょうね、スマブラ的に言えば」
キョン「というか、古泉デジタルやるんだな。家でもレトロかと思った」
古泉「さすがに一人でできるレトロというのも限られているので」
キョン「ふーん……それより俺なんだが……」
キョン「俺の操作コマンド表が埋まらねぇ」
古泉「横、下、上スマッシュはツッコミでいいじゃないですか」
キョン「適当だな!?横、下、上が同じスマッシュのキャラなんていねーよ!」
古泉「でしたら、いかように?」
キョン「……パンチ、キック?」
古泉「……ヘチマ並の筋力で、ですか?」
キョン「うわ!他人に言われるとすっげえムカつく」
古泉「ご自分で言ってたじゃないですか」
キョン「他人に言われるとってのがあんだよ」
キョン「して古泉、持ちキャラは?」
古泉「フォックスです」
キョン「偏見だが、カービィと言う奴はどうしても初心者に見えてしまう」
古泉「あなたは?」
キョン「カービィだが?」
古泉「……」
179: 2013/08/27(火) 20:40:30.27 ID:HWCLQYAT0
164
キョン「例えば」
キョン「俺が引きこもりになったら?」
朝倉「なんとなくだけど」
朝倉「SOS団がなかったらあなた引きこもりになるでしょ?」
キョン「それは否定も肯定もしない」
朝倉「あなたが引きこもりねぇ……」
朝倉「きっと自分の声で喋ることは出来ず、パソコンの音声システムで会話」
キョン「おい」
朝倉「重度のオタクになり、視力低下、眼鏡を掛ける」
キョン「眼鏡属性はない」
朝倉「しかし、引きこもり状態のキョン君を救うべく一人の女の子が窓ガラスを破って入ってくる」
朝倉「そして、キョン君は学校に来れるようになりましたとさ」
キョン「最後は救われるんだな」
朝倉「例え話だもん」
キョン「で、その女の子ってのは朝倉か?」
朝倉「私はあなたに氏んで欲しかったのにそんなことしないわよ」
キョン「朝倉なら俺を救えると思ったのになー」
朝倉「っったっ、例えの話でしょ!!!」
キョン「まぁそうだが」
朝倉「……もう」
キョン「ところで、さっきの話見覚えが……」
朝倉「例え話よ」
180: 2013/08/27(火) 20:47:43.94 ID:HWCLQYAT0
165
キョン「例えば」
キョン「部室が使えなくなったらどうする?」
ハルヒ「有希がいるのに使えないわけないじゃない」
キョン「例えばだろ、現に一度部室を失いかけた」
ハルヒ「て、ことは……あいつの仕業ね」
キョン「例えだけどな」
ハルヒ「この文芸部室が使えないならしょうがないわ」
ハルヒ「SOS団vs生徒会!!勝ったほうが生徒会室の使用許可を得る!」
ハルヒ「これであの生徒会長と全面戦争よ!!!」
キョン「戦争も何も、やる前から負けてる勝負じゃねえか」
キョン「生徒会が生徒会室を使わないで何になるってんだ」
ハルヒ「キョン、それは先入観の違いよ」
ハルヒ「あの部屋が生徒会室とおもうからいけないのよ、あれは空き部屋」
ハルヒ「生徒会が使った部屋が生徒会室になるのだから」
ハルヒ「あいつらが教室を使えば、教室が生徒会室になるってわけ!」
キョン「おお」
ハルヒ「そして、SOS段が使う部屋もSOS団室になるわけよ!」
キョン「……その理屈だと、SOS団は教室でもできることになるな」
ハルヒ「……大体、生徒会室っていらないと思わない?なにするでもなしに」
キョン「(こいつ……自分の姿が見えてないのかッ!!?)」
キョン「(棚に押し上げてやがる……)」
ハルヒ「くどくど」
キョン「まぁ、例え話だけどな」
ハルヒ「部室あるもんね」
キョン「ああ」
181: 2013/08/27(火) 20:54:09.19 ID:HWCLQYAT0
166
キョン「例えば」
キョン「冬服がなくなったらどうする?」
長門「……困る?」
キョン「逆に聞かれてもな」
長門「私は暑い、寒いという外的刺激をシャットアウトすることができる」
長門「だから、冬服なしでも寒いとは感じない」
キョン「あれ?でもダッフル着てたよな?」
長門「……他の人は冬服なのに、私だけ夏服を着てたら」
長門「変」
キョン「(ごもっともだぜ長門様!!一瞬残念な物を見る顔になったのはもちもん気のせいだ!)」
キョン「どっちの制服の方が長門は好きなんだ?」
長門「…………」
長門「……冬服」
キョン「どうして?」
長門「バリエーションが多く、さまざまな服が着れる」
キョン「長門……お前」
キョン「おしゃれが楽しいって感じんのか?」
長門「…………」
長門「…………」コクリ
キョン「……そうか、なら冬服がなくなることは絶対にない!!」
長門「例え―――」
キョン「例えでも、ない!俺がそうする!」
長門「そう」
キョン「ああ!」
183: 2013/08/27(火) 21:00:39.53 ID:HWCLQYAT0
167
キョン「例えば」
キョン「佐々木とロッカーに閉じ込められたらどうする?」
佐々木「キョン、なんだいその状況は」
キョン「例えだ、例え」
佐々木「なぜそんな状況を例えるのかは分からないけど……くつくつ」
佐々木「ロッカーに二人は少し狭い、というかかなり狭いね」
佐々木「そんなところに生物学的には女の僕と二人で入るというのは」
佐々木「キョンにしても何か思うところがあるんじゃないかな?」クツクツ
キョン「ああ、ありまくりだ」
佐々木「えっ」
キョン「そんなもん佐々木と二人でロッカーに入るなんてなったら」
キョン「前日は遠足に行くがごとく眠れないだろう」
佐々木「ぜ、前日から決まってるんだね、ロッカーに入るのは……」
キョン「あんな狭い場所で佐々木と密着するんだぜ?」
佐々木「キ、キョンと密着……」
キョン「そりゃぁ、ドキドキもするだろうよ」
佐々木「……ぅぁ//////」
キョン「で、佐々木入るか?」
佐々木「ぅうえええ!!?は、入るのかい!!?」
キョン「冗談、例えだよ」
佐々木「ぅぅ、からかわないでくれ……」
キョン「(可愛い)」
187: 2013/08/27(火) 21:09:13.71 ID:HWCLQYAT0
169
キョン「例えば」
キョン「俺がハーレム主義の鬼畜で片っ端から手を出してたらどうする?」
谷口「俺じゃあるまいし、キョンにそんな根性、度胸、肝っ玉はねーよ!」
キョン「別に谷口のことを言ったわけじゃない、それに根性も度胸も肝っ玉も意味変わらん」
キョン「あと、例えだから根性、度胸、肝っ玉のある俺が手をだしてたら?」
谷口「朝比奈さん親衛隊に闇に屠られる」
キョン「ああ……」
谷口「長門監視隊にネットにアップされる」
キョン「長門監視隊だぁ……そんなもんがあんのか?」ゴゴゴ
谷口「おお、結構有名だぜ?入隊方法は―――」ガッ
キョン「いたら、隊長とやら……に伝えてくれ」
キョン「長門に接触してみろ……地球上から存在を消してやるってな」ゴゴゴゴ
谷口「」ゾクッ
谷口「わ、分かったよ、ったくなんで長門のことになるとマジなんだよ」
キョン「長門に手を出す奴は俺が許さん」
谷口「お前が手を出すんだろ?」
キョン「出すか!!」
谷口「お前が言い出した例えだろーが!!」
キョン「例えか!例えならバンバン出す!出しまくる!」
谷口「この外道!」
キョン「うるせぇ変人!」
キョン「ところでハルヒ親衛隊や監視隊はないのか?」
谷口「なに言ってんだ、あるだろうが」
キョン「ああ?」
谷口「SOS団」
キョン「……違わねぇ」
188: 2013/08/27(火) 21:20:22.94 ID:HWCLQYAT0
170
キョン「例えば」
キョン「今まで例えてたことが全て現実になって、それがお前だけ知らないとしたらどうする?」
長門「どうもしない」
キョン「実はお前だけ知らないオチがあるんだぜ?怖いと思わねえか?
長門「……」
長門「例えば、あなたに言った事全てが嘘だったら、どうする?」
キョン「どうするって……それ以前にそれは絶対にあったことだからな」
長門「言い切れる?」
キョン「え?」
長門「これまでにあなたが目撃した映像記憶、その全てが正しいとあなたは自信が持てる?」
キョン「そ、そりゃまぁ、人並みの記憶力は……」
長門「実際に目撃したはずの夏休みの無限ループ、あなた達は覚えていない」
キョン「あれは記憶が消されたからであって」
長門「そう」
長門「確かにあれは記憶を完全消去して夏を永遠に周り続けるものだった」
長門「しかし、その状況を打開したのは、残っていた過去の記憶の残滓」
長門「完全に消したはずの記憶が残ることだってある」
長門「デジャブ、という現象ももしかしたらそうなのかもしれない」
キョン「あれは確か似たような場面や夢を重ねてるって」
長門「そう、つまりあなたがこれまで体験した出来事」
長門「その記憶は、もしかすると全て夢、または想像であり」
長門「記録を自動的に補完して記憶にしているだけかもしれない」
キョン「な、長門にそう言われると自分でも自分の記憶があやふやに……」
長門「……これは例え話」
長門「これ以上話すと洗脳してしまう可能性がある」
キョン「そう……これは例え例え例え」ブツブツ
長門「そう、例え」
189: 2013/08/27(火) 21:21:37.37 ID:HWCLQYAT0
休憩
俺は長門がNo.1! 次点で佐々木だ!
192: 2013/08/27(火) 21:40:23.42 ID:HWCLQYAT0
171
キョン「例えば」
キョン「魔法使いが学校に転校してきたらどうします?」
鶴屋「魔法使い!?そりゃ楽しみっさね!」
キョン「例えです、鶴屋さん」
鶴屋「そうだねぇ、まずは手始めに魔法を教えてもらおっかな!」
キョン「できる自信があるんですか?」
鶴屋「見ててよー……はいっ!!」ポン
キョン「おお!何もないところから花が!」
キョン「ってマジックじゃないですか、手品ですよそれ」
鶴屋「あはは!違いないっさ!」
鶴屋「こんな偽者の魔法じゃなくって、ちゃんとした魔法を教えてもらいたいねっ!」
キョン「なんの魔法を使いたいんですか?」
鶴屋「ズバリ……ウィンガーディアムレビオサー」
キョン「あなたのはレビオサー、レヴィオーサよ」
鶴屋「んじゃキョン君がやってよ!」
キョン「ウィンガーディアムレヴィオーサ」
鶴屋「おお……」
キョン「例えです」
鶴屋「キョン君ハリポタ好きなんだねっ!」
キョン「鶴屋さんこそ」
194: 2013/08/27(火) 21:52:06.19 ID:HWCLQYAT0
173
キョン「例えば」
キョン「団長がハルヒじゃなくて藤岡だったらどうする?」
藤原「お前はなんなんだよ!?意味分からないぞ!」
キョン「まぁまぁ、例え話だからさ」
藤原「唐突すぎる上にそれに答えて何になる!?」
キョン「特に、なにも」
藤原「ふん、過去人は考えてることが浅はかだな」
キョン「お前今なに考えてんだ?」
藤原「過去人に教える必要はない」
キョン「朝比奈さん?」
藤原「っ!!」
キョン「SOS団団長になれば毎日朝比奈さんに会えるぞ」
藤原「…………知らん」
キョン「迷うなよ」
藤原「黙れ」
キョン「例えだ」
藤原「例えるな」
195: 2013/08/27(火) 22:01:59.45 ID:HWCLQYAT0
174
キョン「例えば」
キョン「俺が裸族だったらどうする?」
ハルヒ「何言ってんの?」
キョン「例えばだ」
ハルヒ「いや、キモイ」
ハルヒ「なに考えてんの?団員としての自覚ないの?」
キョン「まぁまぁ」
キョン「俺も聞いてみたかったんだよ」
ハルヒ「……おぇ」
キョン「なに想像したんだ?」
ハルヒ「裸族のキョン、裸キョン」
キョン「堂々と言うな」
ハルヒ「なんかどっかの民族みたいなイメージだったわ」
キョン「民キョン」
キョン「例えだけどな」
ハルヒ「例えないでちょうだい」
キョン「すまん」
210: 2013/08/27(火) 22:59:17.66 ID:HWCLQYAT0
178
キョン「例えば」
キョン「お前が傷ついて挫けそうになった時はどうする?」
ハルヒ「なによ」
キョン「例えば、だ」
ハルヒ「むしろそれあたしのセリフじゃないの?」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたしが傷ついて挫けそうになったら」
ハルヒ「あんたはどうしてくれるの?」
キョン「お前が傷つく……ねぇ」
ハルヒ「例えば、でしょ」
キョン「……そうだな」
キョン「例えば」
キョン「必ず俺が側にいて支えてやるよ」
ハルヒ「…………バカ」
ハルヒ「そのまんまじゃない」
キョン「生憎、アドリブや替え歌には自信がないんだ」
ハルヒ「……ま、キョンにしちゃ上出来よ」
キョン「んで、俺が挫けそうになった時はどうしてくれんだ?」
ハルヒ「……ふふっ」
ハルヒ「黙って腕をとって、一緒に歩いてあげるわよ!」
キョン「……そりゃどうも」
ハルヒ「♪」
213: 2013/08/27(火) 23:05:00.20 ID:HWCLQYAT0
182
キョン「例えば」
キョン「急に服がはじけ飛んだらどうする?」
谷口「え?」ッパーン!!!
キョン「谷口ぃぃいいいい!!お前服がー!!!!」
谷口「なっ、なにぃぃいいいいい!!!!何でだー!!!」
キョン「お、お前の禁則事項が禁則事項に!!?」
谷口「や、やばいこのままだと禁則事項が禁止条例にひっかかるぞ!」
キョン「くっ、ここまでか谷口……すいませーん!!」
谷口「諦めはえーよ!!こらっ!!人を呼ぶな!!」
キョン「俺まで同列の扱いを受けちまうだろーが!!」ダッ
谷口「テメッ、逃げんな!!」ダキッ
キョン「うぉおおおおおおおお???裸で抱きついてくんなよ!!気持ち悪い」
谷口「気持ち悪いはダメだ!キモイにしてくれ」グリグリ
キョン「一緒だろ!グリグリするな、捥ぐぞ!」
谷口「ニュアンスで受ける印象が違うんだよ!!」
キョン「くっ、あ!すいませーん!!」
谷口「キョォォォォオオオン!!」
谷口「まで想像できた」
キョン「例えだからな」
谷口「実際に弾け飛んでないからな!断じて」
216: 2013/08/27(火) 23:14:31.39 ID:HWCLQYAT0
190
キョン「例えば」
キョン「佐々木がToloveるみたく猫になって俺に拾われたらどうする?」
佐々木「猫になるとはね、つくづく僕は例えなら面白いことになってるようだ」
佐々木「くつくつ、で、キョンToloveるってなんだい?」
キョン「男子中高生のバイブルだ」
佐々木「ふぅん?」
キョン「とりあえず、猫になって俺に拾われるとしたらどうする?」
佐々木「くつくつ、その猫には僕の意識はあるのかな?
佐々木「もしないのだとしたら、野良猫は人に構ってもらうことがあまり好きじゃないからね」
佐々木「キョンの手をすり抜けて、家出少年よろしく、街中をうろうろするこもしれないよ?」
キョン「佐々木の意識はある、でもって俺に拾われたあとだったら?」
佐々木「それはもうキョンに従う、もしくは君の家の三毛猫と戯れるかな」
キョン「あいつはオスだぞ」
佐々木「そうだったね、じゃキョンに守ってもらうとしよう」
キョン「ところでこれがあのToloveるなんだが……」ホイ
佐々木「ほぉ、キョンも所持してたとね、どれどれ……」
佐々木「…………//////」
佐々木「キョン……こ、これがバイブルなのかい?」
キョン「ああ、中高生の夢と希望だぞ」
佐々木「そ、そうか……女の僕にはあまりわからないな」
佐々木「…………ぅゎ//////」
キョン「(女がToloveるを読む光景……)」
キョン「(すごくいいです!)」グッ
217: 2013/08/27(火) 23:27:14.21 ID:HWCLQYAT0
193
キョン「例えば」
キョン「この世界がSSだったらどうする?」
古泉「はてSS……尸魂界(ソウル・ソサエティ)でしょうか?」
キョン「違う違う、SS(ショートストーリー)ってやつだよ」
キョン「要は、投稿サイトに何かアニメやら何やらのパロディというか」
キョン「ファンや読者、視聴者が投稿した文章のことだよ」
キョン「同人みたいなもんだ」
古泉「なるほど……つまりあなたはこの世界が誰かによって作られた」
古泉「創作上の世界……そう言いたいわけですね」
キョン「そうなるな」
古泉「んっふ、実はそういう思考というのはありふれたものなんですよ」
古泉「『シミューリテッドリアリティ』という概念があります」
古泉「自らをシミュレーションの中で生きているのではないか?」
古泉「この世界の外側には我々を操作している人物がいるんではないか、と」
古泉「一応これは世界の倫理観の仮説として『シミュレーション仮説』と措かれています」
キョン「はーつまり、この世界は創作物だったとすると」
キョン「俺らが生きるこの世界は、またこの世界を作った奴と別の世界って訳か」
古泉「別の世界、というよりは文字通り次元違いぐらいの違いがありますね」
古泉「そもそも世界というのはなんなのか?という議題にまで発展しそうですからね」
キョン「まぁ、この世界が作られてるなんてものの例えだろ」
古泉「ですが、そう考えるのも自然という事です」
キョン「ふーん」
218: 2013/08/27(火) 23:33:16.31 ID:HWCLQYAT0
196
キョン「例えば」
キョン「俺が名前の入った婚姻届を持ち歩いてたらどうする?」
朝倉「ああ……キョン君」
朝倉「ついに“見える人”になったのね……」
キョン「ちげーよ!!幽霊と結婚するわけじゃねえよ」
キョン「いつ、何時でも誰とでも結婚できるようにな」
朝倉「する相手もいないくせに」ププ
キョン「長門……」
朝倉「連結、解除する?」
キョン「冗談だよ……2割ぐらい」
朝倉「残りの8割は!?ねぇ、残りの8割は!?」
朝倉「本気なの!?本気で長門さん狙いなの!?」
キョン「じょ、冗談だって、落ち着け朝倉」
朝倉「ふー、ふー……」
キョン「結婚しよう、朝倉」
朝倉「ひゃぁぁあああああああああ!!!」
朝倉「落ち着けって言ったから落ち着こうと思ったのに動揺させないでよ!!」
キョン「動揺したのか?」ハハ
朝倉「~~~っしてない!!」
キョン「誰かに言うときの練習をしてみたんだよ」
朝倉「はいはい!例えですもんね!!」
キョン「そうだ」
朝倉「ふん!」
220: 2013/08/27(火) 23:39:47.57 ID:HWCLQYAT0
201
キョン「例えば」
キョン「俺が佐々木にあすなろ抱きして耳元で囁いたら」
佐々木「くつくつ、また例えかい?キョンは例えg―――」ダキッ
キョン「佐々木、俺と―――」ササヤキ
佐々木「ひゃぁぁぁぁあああぁあああああああ!!!!???」
キョン「なんてな」パッ
佐々木「キ、キョ、キョン!?な、なにしようとししししたんだい!!?」
キョン「いや、あすなろ抱きで囁こうと」
佐々木「たた例えじゃなかったのかな!!?」
キョン「いや、実行してもいいかなって……」
佐々木「よ、よくない!ぼ、僕がビックリするじゃないか!!」
キョン「ビックリしたか?」
佐々木「した!!したよ!!!心臓が飛び出るくらい!!!!」
佐々木「ドキドキした!!」
キョン「おお、背中からじゃ分かりにくいから普通に抱きしめた方が……」
佐々木「むっ、無理無理無理無理!!!!今は無理!!」
キョン「例えだよ」
佐々木「……」ドキドキ
佐々木「…………キョン」
224: 2013/08/27(火) 23:46:37.60 ID:HWCLQYAT0
206
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの声が小さかったら」
ハルヒ「まあ、自己紹介が聞こえず、SOS団発足までいかなかったかもね」
キョン「それはそれで、お前は普通の学校生活、モテモテだったかもしれないぞ?」
ハルヒ「やよ、そんな無味乾燥な生活」
キョン「お前……全国の高校生がどれだけその無味乾燥に憧れてると……」
ハルヒ「なに?干物にでも憧れてんの?今時の高校生は」
キョン「今時の高校生が言うなっ!!」
ハルヒ「他にも声が小さいと不便よね」
ハルヒ「文化祭で代役も出来なかっただろうし」
キョン「その点長門は小さいはずなのによく聞こえるよな」
ハルヒ「有希ははっきり喋ってるからね、聞こえやすいのよ」
キョン「そう考えると、ただ声が小さいってだけじゃメリットにはならないのかもな」
ハルヒ「そんなことないわよ」
キョン「なんで?」
ハルヒ「いつもありがと、キョン」ボソッ
キョン「何だって?小さくて聞こえんぞ」
ハルヒ「これがメリット、よ」
キョン「んん?」
ハルヒ「いつだって声が大きかったら内緒話ができないでしょ?」
ハルヒ「聞かれたくない事だってあるのよ」
キョン「ふーん」
ハルヒ「聞かせたい事かもしれないけど」ボソッ
キョン「はい?」キコエン
225: 2013/08/27(火) 23:57:07.78 ID:HWCLQYAT0
211
キョン「例えば」
キョン「誰か一人の命と引き換えに世界が救えるならどうする?」
長門「……」
長門「私がその一人になる」
キョン「……長門」
長門「なに」
キョン「お前のその自己犠牲に俺達はなんども救われてきた」
キョン「多分、これからも何度かお前に守ってもらうこともある」
キョン「俺はその事に対してお前に、正直な話引け目を感じてる」
キョン「俺はお前にもっと普通の、普通の女子高生らしいことをしてほしいんだ」
長門「……私も」
長門「私も、あなた達には普通の生活をしてほしい、と思っている」
長門「私と違ってあなたは普通の人間、私たちに巻き込まれて申し訳ないと思っている」
キョン「……長門、俺は好きで巻き込まれにいってんだ」
キョン「そのことでお前が申し訳なく感じる必要は一切ない」
長門「なら、あなたが引け目を感じる必要はない」
長門「私が好きでやってきたことだから」
キョン「…………」
キョン「長門、さっきお前は俺達と違うって言ったよな」
キョン「俺らとお前とはなにも違わねぇ」
長門「私は対有機コンタクト用ヒューマノイドインターフェース、あなたt」
キョン「お前も相手を思いやる心があるじゃないか」
キョン「そのこころをもっとお前に向けてくれ」
キョン「それが何の力ももたないひ弱な人間からの願いだ」
長門「……」
キョン「叶えてくれ」
長門「善処する」
キョン「……そうか」
長門「そう」
長門「……先ほどの例え」
キョン「ん?」
長門「私を含め、全員が救われる方法を探す」
キョン「……そいつはいい」
長門「……そう」
226: 2013/08/28(水) 00:03:58.73 ID:YJ5z/JV/0
214
キョン「例えば」
キョン「明日氏ぬとしたら何を食べる?」
ハルヒ「あえて、蟹とお酒!!」
朝比奈「えーっと……抹茶ケーキです」
古泉「そうですね、では最高の蕎麦を」
長門「……インドカレー」
朝倉「おでん」
鶴屋「ええっとねぇ……いろんな具の入ったおにぎりっかな!闇おにぎり!」
谷口「もちろん、美人のちゃんn―――」
国木田「そうだね、親の手料理かな」
佐々木「キョンの料理を食べてみたいね」
橘「特にないですね、普段どおりです」
藤原「くだらん……ポテトでいい」
周防「昆――――――布――――――」
新川「カ口リーメイトですかな」
森「満漢全席ですっ♪」
キョン「おれはだな……」
キョン「いつもの喫茶店でコーヒーでも飲もうかね」
228: 2013/08/28(水) 00:11:31.37 ID:YJ5z/JV/0
215
キョン「例えば」
キョン「明日からやりたい放題好き放題できるとしたら?」
キョン妹「ええーなんでもできるのー?」
キョン「ああ、なんでもできちゃうぞ」
キョン妹「じゃあじゃあー」
キョン妹「夏休みをいっぱいにするー!」
キョン「なってたけどな」
キョン「?-」
キョン妹「キョン君を起こす装置を作るー!」
キョン「お前が起こしてくれないのか?」
キョン妹「もうそろそろキョン君も一人で起きないとね!」
キョン「(ああ……これが所謂『兄離れ』)」
キョン「これは……効くな」
キョン妹「んー?」
キョン「なんでもない」
キョン「(シスコンバカにできないな……)」
キョン「なさけない」
キョン妹「んー?」
229: 2013/08/28(水) 00:19:26.51 ID:YJ5z/JV/0
221
キョン「例えば」
キョン「あなたの前に思い悩む人がいたらどうします?」
朝比奈「キョン君、悩んでるんですか?」
キョン「いえ、まぁ、悩んでないといういえば嘘になりますが」
キョン「まぁ、ここは例えで」
朝比奈「そうですねー」
朝比奈「その人のためになる事ならできることをしたいですけど……」
朝比奈「私、アドバイスとかうまくできる自信ないなぁ……」
キョン「(朝比奈さんを見ればどんな悩みも吹っ飛びますよ!)」
キョン「まぁ、思い悩む人が周りにいるか、ですよね?」
朝比奈「いえいえ、私は少なくても数人は知っていますよぉ」
キョン「え?誰です?まさかハルヒとか……ないですよね」
朝比奈「……はぁ、キョン君」
キョン「え、え?」
朝比奈「涼宮さんに会ったら謝っててください」
キョン「え?俺なんかハルヒにしました?」
朝比奈「鈍感罪です、重罪ですよぉー」
キョン「(朝比奈ポリス……)」
朝比奈「(涼宮さんも大変だぁ……)」フゥ
キョン「(いい!)」
245: 2013/08/28(水) 21:20:20.17 ID:Rcu+yEF10
222
キョン「例えば」
キョン「俺が佐々木とのカラオケで邦楽のラブソングを歌ったらどうする?」
佐々木「くつくつ、歌による求婚の意思表示は割りと昔からあるんだよ」
佐々木「それは人類に限定せず、他の動物達のにもね」
佐々木「彼ら動物にラブソングなるものが存在しているかは分からないけど」
佐々木「歌を歌うという行為には少なからず意味を持っているんだよ」
キョン「で、この場合俺は佐々木に求婚、求愛のメッセージが篭ってるってわけか」
佐々木「さあ、それは僕には分からないね」
佐々木「それはキョンがどういうつもりでラブソングを歌ったかによると思うよ」
キョン「そういわれてもな……」
キョン「ラブソングだから歌うんじゃなく」
キョン「その歌が好きだから歌うと思うぞ?」
佐々木「……つまり、求愛などの意志は持ってない、と」
キョン「強いて言えば、ストレスの発散」
佐々木「……ストレスの発散にラブソングを歌うのかい?」
キョン「いや、ラブソングじゃなくて歌を歌うんだ」
佐々木「…………つまり」
佐々木「キョンにとっては、ラブソングやバラードといった細かいジャンルはなく」
佐々木「ただただ、歌を歌うということなんだね」
キョン「そうだ」
佐々木「……はぁ」
キョン「例えばだしな」
佐々木「……そうだね」
246: 2013/08/28(水) 21:28:41.67 ID:Rcu+yEF10
223
キョン「例えば」
キョン「佐々木に一緒に風呂に入ろうと言ったらどうする?」
佐々木「くつくつ、いいよ」
キョン「まじで?」
佐々木「ああ、例えの中ならなんでも許す寛大さを僕は持ってるよ」
キョン「んじゃあ、佐々木一緒に風呂入ろうぜ」
佐々木「了解だよ、親友」
キョン「俺の家で入るか?それとも佐々木の家?」
佐々木「くつくつ、どちらでもかまわないが」
佐々木「僕の家は親がいるから遠慮しとこうかな」
キョン「じゃ、俺の家だな」
佐々木「そうなるね」
キョン「じゃ、今日俺の家に来てくれよ」
佐々木「ああ、行かせて貰うよ」
佐々木「………………」
佐々木「えっ」
佐々木「キョンキョンキョン」チョイチョイチョイ
キョン「三回も呼ぶな」
佐々木「僕は今日キョンの家に何をしに行くんだい?」
キョン「俺と風呂に入るんだろ?」
佐々木「僕が?キョンと?」
キョン「俺が、佐々木と」
佐々木「……えぇえええええ!?」
佐々木「た、例えだよね?」
キョン「マジです、佐々木はマジで俺と入るといいました」
佐々木「い、言ってない!!」
キョン「イイマシタ、キョンウソツカナイ、ササキウソツキ、ダメ」
佐々木「そ、そんなぁ…………」
佐々木「…………せめて水着なら……」ボソッ
キョン「まぁ、俺の家も親がいるから無理だな、いなかったらってわけでもないけど」
佐々木「~~っそっ、そうだね、うん、今日はやめとこう!」
キョン「また今度だな」
佐々木「またこん……って//////」
247: 2013/08/28(水) 21:36:44.66 ID:Rcu+yEF10
227
キョン「例えば」
キョン「能力者になるんだったらどんな能力が欲しい?」
古泉「僕はもう能力者なんですが……」
キョン「えー、お前の能力10人が聞いて9.9人が嫌って言うぞ」
古泉「ほとんど……と言うよりは全員の方が近いですね」
キョン「だからこの際、本当に欲しかった能力とか言ってみろよ」
古泉「本当に欲しかった能力ですか……」
古泉「……僕は、超能力者なのでサイコキネシス的能力がいいですね」
キョン「今も紅玉操るサイコキネシストじゃねえか」
古泉「ぶっちゃけ、あの紅玉ダサいんですよ」
キョン「……エッジが効いてるな」
古泉「ですから、地面のコンクリート片を片っ端からサイコキネシスで投げる的な」
古泉「超王道的超能力を使ってみたいですね」
キョン「ふーん、まぁ妥当だな」
古泉「あなたはもし使えるとしたらなにを?」
キョン「俺はだな……」
キョン「あれかな、やっぱ電撃使い」
古泉「ほう」
キョン「利便性が高いし、何より能力使用が様になるしな」
キョン「自家発電できて地球にも優しい」
古泉「そこまでは考えてないでしょう」
キョン「黒の氏神と呼ばれたい」
古泉「黒のモミアゲですね」
キョン「くらぁ!!!」
古泉「冗談です、例えです」
251: 2013/08/28(水) 21:44:19.82 ID:Rcu+yEF10
227
キョン「例えば」
キョン「俺の立場が男性陣等だったらー?」
古泉「ほほう、あなたの立場ですか」
谷口「えー、涼宮の保護者はごめんだぜ!」
藤原「ふん、わざわざ過去人になって振り回される愚かなことはしないさ」
国木田「鶴屋さんと割と近しいからね、ちょっぴり羨ましいかな」
キョン「各々思うことがあるが、俺も結構大変なんだぜ?世界を救ったりしてな」
古泉「オホン」
キョン「平気さ、冗談なんだから」
谷口「なんだそりゃ、キョンの立場になれば世界を救えるってのか?」
キョン「救えるんじゃない、救わないといけないんだよ」
谷口「???」
国木田「へぇ、SOS団ってのはそういう団だったんだね」
キョン「ああ、思ってる以上に平団員は厳しいのさ」
藤原「ふん、過去人、お前が好き好んでやっていることだろう」
藤原「それをわざわざ被害者面して何を言っているんだ」
キョン「被害者面なんかしてねえよ」
キョン「そもそも、この立場を誰にも変わる気はないんでな」
キョン「自慢してやっただけさ、このSOS団平団員その1ってやつをさ」
藤原「くだらない……」
谷口「頼まれたって替わりたくねーよ!」
キョン「そりゃどうも」
国木田「(それより、この人誰なんだろ?過去人?鹿児人?)」
古泉「例えですから、ありえませんけど」
252: 2013/08/28(水) 21:50:51.08 ID:Rcu+yEF10
232
キョン「例えば」
キョン「俺の家に居候することになったらどうする?」
長門「……」
長門「不束者ですがお世話になる」
キョン「長門が不束者なら俺はどうなるんだよ」
長門「あなたは鈍感なだけ」
キョン「ん?なんだって?」
長門「それと難聴」
キョン「それはともかく、俺の家に長門か……」
長門「……邪魔?」
キョン「何言ってんだ、逆に俺の家に俺がいることが邪魔なくらいだ」
キョン「お前がいれば妹も喜ぶしな」
長門「あなたは?」
キョン「俺?」
長門「あなたはどう思う?」
キョン「……いつの日かの質問を鏡返しにしてくれたな」
長門「…………」
キョン「俺だって嬉しいさ」
キョン「家に長門がいるんだぜ?嬉しくないわけがないだろ?」
長門「どうして?」
キョン「言ったろ?って覚えてない?かは知らんが」
キョン「俺はこっちのお前が好きなんだ、ってな」
長門「…………覚えている」
キョン「そりゃぁ、よかった」
長門「…………これは、例え?」
キョン「例えでもマジでも好きにすりゃいい」
長門「……そう」
キョン「そうだ」
254: 2013/08/28(水) 21:58:54.36 ID:Rcu+yEF10
233
キョン「例えば」
キョン「佐々木がメイドカフェで働いてるとしたら?」
佐々木「おかえりなさいませ、ご主人様♪」
キョン「グッジョブ、将来はメイドカフェ勤務決定だ」グッ
佐々木「よ、よろこんでいいのか分からない評価をありがとう」
キョン「いってらっしゃいませ版も頼む」
佐々木「いってらっしゃいませ、ご主人様♪」
キョン「……ああ、いい!」
佐々木「おや?キョン、さっきと反応が違うじゃないか」
キョン「ああ……俺はどえらい事に気がついちまった」
佐々木「どえらい事?」
キョン「…………」
キョン「俺の脳内での佐々木メイドは……何故か……」
キョン「ネコミミメイドになってしまっている!!!」
佐々木「ね、ネコミミ!?」
キョン「だからさっきのセリフに違和感を感じたんだ」
キョン「佐々木が言うべきセリフは語尾に『~にゃん』だったんだ!!」
佐々木「キョン、相当熱くなってるね……」
キョン「というわけで、おかえり版、頼む」
佐々木「しょうがないな……」スゥ
佐々木「おかえりなさいませ、ご主人様にゃん♪」
キョン「決定ぃいいいい!!!ネコミミメイドカフェに永久就職ぅうううう!!」
佐々木「ま、待ってくれ!僕にもいろいろやりたいことのプランが!!」
キョン「そして俺からの永久指名決定!!!」
佐々木「何……?」ピクッ
キョン「って言う例え話まではいけた」
佐々木「そ、そうかい」
256: 2013/08/28(水) 22:07:09.60 ID:Rcu+yEF10
234
キョン「例えば」
キョン「俺が世界の全てを敵に回したらどうする?」
ハルヒ「アンタにそんな根性と力と頭はないわよ」
キョン「バカ、世界を敵に回そうとするような奴に頭はいらないんだよ」
ハルヒ「それもそうね、んじゃ、ボス感とイケメン具合が足りないわ」
キョン「足りないものを減らしたのに増やすな!!」
キョン「しかし、世界を敵に回すなんて正気じゃないよな」
ハルヒ「あれ?もう怖気づいたの?」
キョン「いや、敵に回すつもりないから」
ハルヒ「なっさけないわねぇ……」
キョン「実際、一人味方無しなんて孤独すぎるぜ」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「あたしはあんたの味方してあげるわよ」
キョン「いや、それだと世界の全てを敵に回したことにならんだろ」
ハルヒ「~~~っだから!その覚悟があたしにもあるってことよ!」
ハルヒ「世界を敵に回しても俺はお前の味方だ、的な?」
キョン「それ、どちらかと言えば俺のセリフ?」
ハルヒ「じゃ、言えば?」
キョン「……あー」
キョン「……世界の全てを敵に回しても、俺はお前の味方だ」
ハルヒ「…………締りのない声ね」
キョン「これでも頑張ったほうだ」
ハルヒ「……頼んだわよ♪」ボソッ
キョン「例えでも世界を敵には回したくないな」
257: 2013/08/28(水) 22:12:53.17 ID:Rcu+yEF10
235
キョン「例えば」
キョン「朝倉があちゃくらだったら」
朝倉「何よ、あちゃくらって」
キョン「まぁ、ニュアンス的にミニ朝倉的な」
キョン「二頭身タラちゃん体系の」
朝倉「……そんな形宇宙人でもいないわよ」
キョン「あちゃくらりょうこ!ふっかつ!!」
朝倉「」イラッ
朝倉「あららー?キョン君が二頭身になってもいいのよー?」
キョン「やめてくれ、胴がなくて首と足になっちまう」
朝倉「大体、小さくなっても私は私、変わらないわよ」
キョン「いやいや、精神年齢も小さく、若くなるんだぜ」
朝倉「私、三歳だし」
キョン「それは……まぁ」
朝倉「なんで小さくなったからって朝倉があちゃくらになるのかも不明ね」
キョン「んなボロクソ言わなくても」
朝倉「うるさいわね……今、フラグ折るので忙しいのよ」
キョン「なんのフラグ?」
朝倉「別個体」
朝倉「あちゃくらの出現」
キョン「あちゃー」
259: 2013/08/28(水) 22:22:07.07 ID:Rcu+yEF10
236
キョン「例えば」
キョン「ミヨキチが高校生だったら」
ミヨキチ「わたし、まだ小学生なんですけど……」
キョン「安心していい、とある高校三年生よりもよっぽど大人びてる」
ミヨキチ「は、はぁ、さすがに高校三年生は……」
キョン「うーん……ギリ高二……か?」
ミヨキチ「……はぁ」
キョン「君はいい意味で絶対に小学生には見えないよ」
ミヨキチ「えぇ……」
キョン「俺が保障するよ」
ミヨキチ「……あなたも」
ミヨキチ「いい意味で高校生には見えませんね」
キョン「いい……意味で?」
ミヨキチ「……悪い、意味なんでしょうか?」
キョン「俺、いくつに見える?」
ミヨキチ「声だけなら、3じゅ「あぁああああああ!!!」
キョン「俺は立派な高校二年生ー!!!」
キョン「顔から声まで高校二年生!!」
ミヨキチ「えぇえ!?」
キョン「そのリアルなリアクション……てか俺の年知ってるよな?」
ミヨキチ「高校二年生ということは知っていますが、年は……」
キョン「君は聡い、高校二年生が何歳か分かるよね?」
ミヨキチ「留年の可能性は……」
キョン「君は友達の兄に何を言ってるんだ!」
260: 2013/08/28(水) 22:30:24.58 ID:Rcu+yEF10
237
キョン「例えば」
キョン「俺が執事だったらどうします」
新川「ふふ、執事の何たるかをじっくり学ばせていただきましょうかな?」
キョン「それは新川さんが一番知ってるじゃないですか」
新川「私などまだまだ若輩中の若輩」
新川「執事の何たるかなど知りませぬな」
キョン「ていうか本職執事ですか?」
新川「本職は某国のスパイであったり」
新川「格闘術を主体とする戦士だったり」
新川「柱に住んでいたり」
新川「はたまた谷に住んでいたり」
新川「真実というのは私めが知るには早すぎるのかも知れませんな」
キョン「は、はぁ」
キョン「大人の男は言う事が違いますね」ハハハ
新川「齢ばかり重ねているしがない老人ですよ」
キョン「(一体、ここまでどれほどの経験をしてきたのか……)」
キョン「(執事ってのはそれだけの事に耐えなければならないのか……)」
キョン「例え話ですから」
新川「?」
262: 2013/08/28(水) 22:40:10.28 ID:Rcu+yEF10
239
キョン「例えば」
キョン「古泉がヅラで、実はその他のやつらもヅラでそれを隠そうとしてたら」
キョン「どうしよう……」
古泉「そこまで悩むことなんでしょうか?」
キョン「……」ジィイ
古泉「生え際を見ないで下さい」
キョン「……ヅラか?」
古泉「違います」
キョン「どうしよう……朝比奈さんや長門がヅラだったら」
古泉「どんな心配をしてるんですか」
キョン「ハルヒや鶴屋さんまでも……」
古泉「ありえませんよ」
キョン「……」ブツブツ
古泉「もしかして……」
古泉「あなたはご自分の頭皮の事で悩んでいらっしゃいますか?」
キョン「……」
キョン「…………古泉」
キョン「それ以上言ってみろ……どうなる?」
古泉「承知しました」
キョン「……」ブツブツ
古泉「例え話ですから、んっふ」
263: 2013/08/28(水) 22:51:32.11 ID:Rcu+yEF10
240
キョン「例えば」
キョン「長門がヱヴァのパイロットだったら」
長門「ヱヴァ?」
キョン「ああ、ヱヴァンゲリオンっていうアニメのことだ」
キョン「しかし……」
長門「なに?」
キョン「いやな、そのアニメに出てくる綾波ていうパイロットがいるんだがな」
キョン「どことなく似てるって古泉が言ってたんだが……」
長門「……」
キョン「いや、俺は似てないと思うな」
キョン「長門は長門、綾波も綾波だしな」
長門「その綾波と私との共通点と呼べる部分はあるの?」
キョン「ん、まぁないことはないが……」
キョン「まず、無口キャラ、読書好き、戦艦の名前……」
キョン「そして……いや、こんなもんだ」
キョン「それと何処となく髪型が似てる、ぐらいかな?」
長門「そう」
キョン「でも長門がパイロットかぁ……」
キョン「いや、長門には乗せない。乗ささない」
長門「どうして?」
キョン「これ以上、お前が背負う必要がない!」
長門「……」
キョン「……例え話だったな」
長門「あなたは私を保護する必要は無い」
キョン「そんなこと言うな、できることをさせてくれ」
キョン「例え俺が氏んでもお前に無茶はさせない」
長門「……あなたは氏なない、私が守るから」
キョン「……そのセリフは、言って欲しくなかったな……」
264: 2013/08/28(水) 22:52:20.57 ID:Rcu+yEF10
きゅうけ
282: 2013/08/29(木) 21:14:31.67 ID:iItA/kRG0
241
キョン「例えば」
キョン「千年を二人きりで過ごすとしたら誰と一緒がいい?」
朝倉「うーん……別に誰ってことはないわね」
朝倉「別に一人でもいいしね」
キョン「意外だな、長門と一緒がいいと言うと思ったんだが」
朝倉「……はぁ、キョン君」
キョン「なんだよ」
朝倉「千年もの間、長門さんを私に拘束するわけないでしょ」
朝倉「私、長門さんには長門さんらしくいてほしいもの」
キョン「……お前、思ったより考えてるんだな」
朝倉「当然、長門さんのことを考えてる度で言えば私は殿堂入りクラスよ」
キョン「じゃあ、俺は一位でいいよ」
朝倉「なんでよ!!私が一位に決まってるじゃない!」
キョン「お前は殿堂入りだからランキングには参加できない」
朝倉「残念、公式長門さんルールで殿堂入りでも参加が可能でした!」
キョン「それじゃ殿堂入りの意味ねぇ!」
キョン「それに公式長門ルールだと!?教えろ!!」
朝倉「情報統合思念体にアクセスして自分で調べなさい」
キョン「クソ……」
朝倉「ふふふっ、一位は私よ!」
283: 2013/08/29(木) 21:21:14.18 ID:iItA/kRG0
242
キョン「例えば」
キョン「世界に不思議なことが一つもない世界だったらどうする?」
ハルヒ「なにその世界!すっごく不思議じゃない!!」
キョン「え? いや、不思議なことが全くない世界なんだが」
ハルヒ「不思議な事がない事が不思議なのよ!」
キョン「じゃあ、不思議なことがある世界は?」
ハルヒ「不思議よ!」
キョン「なんでもありじゃねえか!」
ハルヒ「だから不思議なことがないなんてありえないのよ!」
キョン「その前に不思議ってのがないなら不思議って概念がないと思うんだが」
ハルヒ「そしたらまた別のおもしろいことがきっとあるわ!」
ハルヒ「そんな不思議なことをあたしが見逃すわけないでしょ!」
キョン「お前はなにがなんでも不思議な事や面白いものを探したいんだな」
ハルヒ「当ったり前じゃない!」
ハルヒ「だから、不思議なことなんて待ってるだけじゃだめ」
ハルヒ「自分が見つけた不思議な事こそ、面白いのよ!」
キョン「今は楽しいか?」
ハルヒ「楽しいわ!毎日がね!」
キョン「……そうかい」
285: 2013/08/29(木) 21:27:46.63 ID:iItA/kRG0
243
キョン「例えば」
キョン「俺がキョン(鹿)だったらどうします?」
朝比奈「え? キョン君はキョン君じゃないの?」
キョン「いや、俺はキョンですけど」
キョン「いや、正確にはキョンでもないんですけど」
キョン「キョン(鹿)だったらです」
朝比奈「???」
キョン「……」
キョン「俺が鹿だったらどうします?」
朝比奈「えぇ?」
キョン「例えばです」
朝比奈「キョン君が鹿だったら?」
朝比奈「うーん……」
朝比奈「北高にはいないんじゃないですか?」
キョン「うーん、ごもっとも」
朝比奈「ダメでしたか?」
キョン「いえいえ、でもそれでも、俺が北高にいたらどうします?」
朝比奈「うーん……」
朝比奈「あっ、SOS団のマスコット、キョン君になってもらいます♪」
キョン「(かわいい)」
キョン「それは朝比奈さんで間に合ってますよ」
朝比奈「ふふふ、ありがと」
キョン「当然です」
289: 2013/08/29(木) 21:34:27.53 ID:iItA/kRG0
244
キョン「例えば」
キョン「俺が不治の病になっていたらどうします?」
鶴屋「ええっ!?キョン君病気なのっかい!?」
キョン「例えばですよ」
鶴屋「なぁーんだ、心配しちゃったよ!」ハハハ
鶴屋「そうだね……うん」
鶴屋「鶴屋家が総動力をあげて治療法を探すっさ!」
キョン「俺のためにそんなことを……」
鶴屋「うん、社交辞令っさ♪」
キョン「……ですよねー」
鶴屋「ああっキョン君、冗談っさ、マジマジ」
鶴屋「できるかぎりのことはこの鶴屋さんにまっかせなさい」
鶴屋「私としても、みくるやハルにゃん、もちろんキョン君の悲しい顔は見たくないっさ!」
キョン「鶴屋さん……」
鶴屋「まぁ、健康が一番だねっ!」
キョン「ええ、鶴屋さんを見てたら元気になりますよ」
鶴屋「ははっ!なら不治の病に悩む必要ないっさね!」
キョン「例え話ですからね」
鶴屋「だねっ!」
キョン「もしもの時は、どうぞよろしくお願いします」
鶴屋「おっまかせあれっ!」
291: 2013/08/29(木) 21:41:53.60 ID:iItA/kRG0
248
キョン「例えば」
キョン「誰かが俺の子供になるとしたらどうなると思う?」
谷口「そんな妄想してっからモテねーんだよ」
キョン「そうかもしれんがお前に言われるのはムカつく」
谷口「俺は彼女いましたぁ~」ウィー
キョン「残念、間違いでしたぁ~」ウィー
谷口「思い出さすな!」
キョン「お前が言ってきたんだろ」
谷口「それにしても子供ねぇ」
谷口「涼宮が子供の場合、あんま変わんないと思うぞ?」
キョン「どうしてだ?」
谷口「今でも親子みたいなモンだろ」
キョン「違わい」
谷口「ああ、痴話喧嘩してるから夫婦か」
キョン「朝比奈さんだったら?」
谷口「チッ、逸らしやがって」
谷口「朝比奈さんがキョンの子供ー?」
谷口「ないない、遺伝的にお前から朝比奈さんは生まれない」
キョン「母親に似るかもしれねーだろ」
谷口「涼宮に似れば朝比奈さんにはならねーよ」
キョン「だからなんでハルヒだ」
谷口「例えだからだろ?」
キョン「ぐっ……そうだ例え話だ……」
谷口「ドヤァ」
292: 2013/08/29(木) 21:48:17.38 ID:iItA/kRG0
250
キョン「例えば」
キョン「増える昆布が発売されたらどうします?」
喜緑「え?さ、さぁ……」
キョン「しまった、こっちはわかめだったか」
喜緑「え?」
キョン「いや、何でもないデス」
キョン「増えるわかめ食べたことあります?」
喜緑「え?はぁ、まぁ」
キョン「あれを水かけないでそのまま食べたらお腹壊すんですって」
キョン「なんでか分かります?」
喜緑「……食用方法が違うから?」
キョン「水飲んだら中でわかめが戻って気持ち悪くなったんですって」
キョン「笑えますよね」ハハハ
喜緑「……」ニッコリ
キョン「はは……」
喜緑「……」
キョン「……」
キョン「(クソ、わかめに昆布の話題を振ったのはまずかったな)」
喜緑「(あの、わかめって……?)」
キョン「(!!?直接脳内に?)」
293: 2013/08/29(木) 21:59:57.45 ID:iItA/kRG0
253
キョン「例えば」
キョン「日本が一夫多妻制だったらどうなってると思う?」
佐々木「こんにちわ、涼宮さん」
ハルヒ「ええ、佐々木さん……だったかしら?」
佐々木「そうです、ところでキョンが変なことを言ってすみませんね」
キョン「おい、例え話だろ」
佐々木「くつくつ、そんな例え話をするのはキョンぐらいだよ」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「そうよねぇ!ごめんね、う ち のキョンが変なこと言ってー」
キョン「だから例えだっての」
ハルヒ「だから、昔 の 親 友 の佐々木さんにも変って言われてるじゃない!」
キョン「ったく、冗談の通じない奴らだ……」
佐々木「……」
佐々木「そうだね、キョン、一夫多妻制だったらどうなってたか、だったね」
佐々木「もちろん、その制度が日本にあったら一夫多妻の家庭は増えると思うよ」
佐々木「実際一夫多妻制の国だってあるんだしね」
ハルヒ「あたしはその制度嫌い」
佐々木「どうしてかな?」
ハルヒ「だって奥さんが二人ってことはどっちかが二番になるってことでしょ?」
ハルヒ「結婚ってのは両者が相手を一番に愛さないと成り立たないじゃない」
ハルヒ「あたしは自分が一番好きだと思った人に二番扱いされるのは絶対に嫌」
佐々木「……くつくつ、私も同意見です、涼宮さん」
佐々木「そう、好きだと思った人も……かな?」
ハルヒ「……あたしはあなたの好きな人なんて知らないけど?」
佐々木「くつくつ、大人になれば自覚できると思いますよ」
ハルヒ「……やっぱり佐々木さんって面白い人ね、さすがキョンの親友」ニヤァ
佐々木「涼宮さんこそ、さすキョンの上司、団長様ね」クックッ
キョン「……なんか知らんがこれ例えだからな」
ハルヒ・佐々木「「うるさい(よ)、キョン」」
キョン「はい……」
295: 2013/08/29(木) 22:05:53.67 ID:iItA/kRG0
258
キョン「例えば」
キョン「俺が猫だったらどうする?」
古泉「いや、どうすると言われましても……」
キョン「どうする?」クワッ
古泉「細い目を見開かないで下さい」
古泉「あなたが猫だったら……」
古泉「それはもう面倒くさがりに拍車がかかり」
古泉「肥満体の運動不足駄猫になっていたでしょうね」
古泉「もしくは堕猫」
キョン「それは俺が猫だったら、だろ?」
キョン「もしその想像通りだったとして、そっからどうする?」
古泉「もし、僕の家に懐こうとするならば」
古泉「ダンボールに毛布を敷いて、自由の身にしてあげます」ニコッ
キョン「笑顔で言ってるがそれ捨てるってことだからな、猫捨てるってことだからな」
古泉「僕が捨てるのは猫ではありません、あなたです」
キョン「なおさら非道いわ!」
古泉「なおさらとは、猫に失礼でしょう」
キョン「お前は俺に失礼だろ」
古泉「まぁ、絶対に……とは言い切れない例えの話でしょう?」
キョン「ああ、もしかしたらがある例えの話だ」
297: 2013/08/29(木) 22:14:10.46 ID:iItA/kRG0
261
キョン「例えば」
キョン「シャミセンに美人な彼女がいたら」
キョン「シャミセン、かわいい女の子紹介してくれ」
シャミセン「我輩は猫である、名前はまだない」
キョン「シャミセンって名前をつけてやったのに何言ってやがる」
シャミセン「この名前はないであろう」
キョン「ネーミングしたのはハルヒだ」
GITAR「こっちのほうがかっこいいでござろう」
キョン「なんでまた楽器なんだよ、それに喋りかたに合ってねえよ」
シャミセン「逆だ、若人、シャミセンとあの娘が認識したからこのような話かたに聞こえるのだ」
キョン「卵が先か、鶏が先かみたいなか」
シャミセン「左様」
キョン「ところで話を戻すが、お前彼女いんの?」
シャミセン「……にゃー」
キョン「いないんだな、俺と一緒だな」
シャミセン「いないのではない、作らないのだ」
キョン「それ、モテないやつの言い訳だから」
シャミセン「猫界ではモテる奴の言い分なのだ」
キョン「まぁ、例えの中で美人(アメショ)と付き合ってるからいいじゃねえか」
シャミセン「妄想などと悲しいことはしない」
シャミセン「どちらかと言えばマンチカンの方がいいでござる」
キョン「お前……口リコンだったのか」
シャミセン「マンチカンは口リではなかろう」
キョン「あれは人間界で言う口リなんだよ」
シャミセン「ウソだ」
キョン「ああ、嘘だ」
298: 2013/08/29(木) 22:23:58.56 ID:iItA/kRG0
266
キョン「例えば」
キョン「SOS団がサッカー部だったとしたら」
ハルヒ「番号ー!1!」
キョン「2」
長門「3」
朝比奈「よ、4!」
古泉「5」
ハルヒ「……以上ね」
キョン「足りんな」
ハルヒ「追加よ!番号ー!」
谷口「6!」
国木田「7」
鶴屋「8っさ!」
朝倉「9」
ハルヒ「……まだね」
キョン「追加、番号!」
喜緑「10」
坂口「11」
ハルヒ「揃ったわ!」
キョン「揃えただけだ」
ハルヒ「ポジションね!私はワントップ決定だから」
キョン「じゃ、俺右サイドで」
古泉「僕は左でお願いします」
鶴屋「私はトップ下だねっ!」
ハルヒ「ボランチ二人で、朝倉さんと喜緑さんね!」
キョン「キーパーは?」
ハルヒ「有希っ!」
キョン「(実は凄くピッタリなんだよな)」
ハルヒ「DF右から、谷口、国木田、みくるちゃん、坂口さんね!」
キョン「……とまぁ」
ハルヒ「例えばなんだけどね、暇ね」
キョン「まったくだ」
300: 2013/08/29(木) 22:31:24.02 ID:iItA/kRG0
266
キョン「例えば」
キョン「古泉がチャラ男として転校してきたらどうする?」
古泉「んっふ、これでも僕は演技はなのでね、可能ですが」
古泉「この『古泉一樹』も涼宮さんの願望に合った姿の演技ですからね」
キョン「じゃ、チャラ男の演技見せてくれよ」
古泉「チィーッスwwwwwww」
キョン「うわっ、うざっ!!!」
古泉「俺、古泉一樹、一ちゃんでいいよwwwwお前は?」
キョン「キョンだ」
古泉「うっわ、キョンwwww?本名?マジDQNネームwwwww」
キョン「あだ名だ」
古泉「どうやったらキョンってあだ名になるんだよwwwww」
古泉「どう見てもキョンキョンにゃ見えないwwwwww」
キョン「あ、ハルヒ」
古泉「と、言った行動に走るのは、やはり中高生に見られる粋がった、と言いますか……」
キョン「嘘だよ、冷や汗ダラダラあぞ、お前」
古泉「元はと言えばあなたが言ったんでしょう」
キョン「何て?」
古泉「例えば、古泉がチャラ男で……」ハッ
キョン「『例え話』を律儀に真に受けんなよ、やってと言えあれてやるのは愚の骨頂www」
古泉「でも、やれって言われるとやりますよね」
キョン「まぁな、すまんかった」
301: 2013/08/29(木) 22:36:28.52 ID:iItA/kRG0
267
キョン「例えば」
キョン「俺が恋人が欲しかったらどうする?」
長門「……作ればいい」
キョン「長門……そう、できたらいいんだがな」
キョン「全く、全国の高校生様よ、同一の悩みがあるってのは辛いな」
長門「実際に作っている人もいる」
キョン「ああ、そいつらは爆破するから問題ない」
長門「そう」
キョン「ああー彼女欲しいなー」
長門「……」
長門「―――――――ぁ」
キョン「ん?」
長門「……なんでもない」
キョン「そうか」
長門「そう」
キョン「ああーーー」
長門「古泉一樹に相談すればいい」
キョン「いや、あいつも爆破対象だからダメだ」
長門「そう」
キョン「ああ、特に気合入れて爆る」
長門「そう」
キョン「俺も例えじゃなくて本当に欲しいなー」
長門「……………………」ペラッ
302: 2013/08/29(木) 22:44:40.40 ID:iItA/kRG0
268
キョン「例えば」
キョン「俺がお前に膝枕したいって言ったらどうする?」
佐々木「……ええっ!?」
佐々木「キョンが僕に膝枕をするのかい」
キョン「おう」
佐々木「普通逆じゃないのかな?」
キョン「いや、なんとなく、佐々木を膝枕してみたくなった」
佐々木「……例えかい?」
キョン「どっちでも」
佐々木「…………」
佐々木「~~~えいっ」ポンッ
キョン「ん、きたか」
佐々木「そ、その、案外、堅いんだね、膝、と言うよりは太ももが」
キョン「まぁ、やっぱ膝枕ってのは男がするもんじゃないんだよ」
キョン「ほら、佐々木頭が痛くなる前に「もう少し!」
佐々木「……も、もう少し」
佐々木「もう少し、このままでいさせてくれないかい?」
キョン「ああ、別にいいけど……」
佐々木「ど、どうも//////」
キョン「こうしてると中学時代を思い出すな」
佐々木「こんなことした覚えはないけどね」
キョン「あっ、そうか、佐々木は知らないんだっけな」
佐々木「ん?キョンが知ってて僕がしらないのかい?」
キョン「あん時はお前もぐっすりだったからなー」
佐々木「ちょ、ちょっと僕が寝てる時になにしたんだい!?」
キョン「―――」
佐々木「―――!!」
―――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――
―――――――――――――
―――――――
303: 2013/08/29(木) 22:52:26.05 ID:iItA/kRG0
269
キョン「例えば」
キョン「SOS団のメンバーと結婚したらどうする?」
朝倉「どうするもなにも、私はどうもしないわよ」
キョン「俺が結婚して寂しくならないか?」
朝倉「ふんっ、清々するわ」
キョン「夜、涙で枕を濡らさないか?」
朝倉「ないない」
キョン「ふと思い出して、悲しくなったりしないか?」
朝倉「しないしない」
キョン「このままあの時を間違ったって後悔しないか?」
朝倉「しないしな、ってしつこいわね!」
キョン「まぁ、言うだけならただだし例えだもんな」
朝倉「セクハラは有料になります」
キョン「冤罪も有料になりますか?」
朝倉「はい、その場合は懲役がかさみます」
キョン「回避する方法は?」
朝倉「氏♪」
キョン「この世から回避してどうすんだよ」
朝倉「いいじゃない、この世の全ての不幸や不条理から逃げられるんだから」
キョン「そのかわり幸せからも逃げちまうんだぜ?」
朝倉「……人間の考え方はよく分からないわ」
キョン「誰だって、不幸からにげるか幸せを探すかだったら、幸せの方がいいってことさ」
305: 2013/08/29(木) 23:00:47.88 ID:iItA/kRG0
270
キョン「例えば」
キョン「バイクの免許をとったらどうする?」
ハルヒ「いや、どうするってバイクに乗らなきゃなんのためにとったのよ」
キョン「俺、免許持ってるぜアピールのために」
ハルヒ「そして借りた乗りなれないバイクで事故るのよね」
キョン「やめろ、脅すのは」
ハルヒ「古泉君なら持ってそうだけどね」
キョン「(古泉、任務事項に二輪免許の取得が追加されたぞ)」
ハルヒ「でも、バイクなんか乗ってちゃ路地裏の不思議が発見できないわ」
キョン「その代わり、広範囲での散策が可能になるぜ」
ハルヒ「あちらが立たねばこちらが立たぬ、そんなもんよね」
キョン「そこで活用するのが、はい、これ!」
キョン「路地裏から隣町まで!どこでもすいすい行けちゃうこの自転車!」
キョン「今なら俺のサイン付きでなんと9000円でのご提供で!」
ハルヒ「サインいらないから500円にしなさいよ」
キョン「俺のサインに8500円の価値があるのか」
ハルヒ「まぁ、どこにサインするかじゃ何百倍にも跳ね上がるわよ」
キョン「どこにサインさせるつもりだ!」
ハルヒ「例えば……」
キョン「例えんでいい!!」
307: 2013/08/29(木) 23:09:15.74 ID:iItA/kRG0
271
キョン「例えば」
キョン「俺が美少女ゲーの主人公だったらどうする?」
谷口「妄想はそこまでだぜ、キョン帰って来い」
キョン「例えばだ」
谷口「うーん……」
谷口「お前は攻略しない、かな」
キョン「ああ……何故お前は美少女視点に回ったのか……」
谷口「いや、美少女ゲーっつったら女が主人公じゃねえの?」
キョン「そう言われると……」
谷口「て言うか、男向け、女向けってのはあるが」
谷口「もし、この美少女ゲーってのが美少女向けって意味だったら……」
谷口「…………完売すんじゃね?」
キョン「本物の美少女は18禁を買って美少女って満足はしねーよ」
谷口「満足する人もいるんだよ……」
キョン「イケメン向けの商品を次々買うお前とかな」
谷口「ああいうのは本人が満足してたらいいんだよ」
キョン「商品も売れて本人も満足winwinだもんな」
谷口「ただ、買ってしばらくぶりに見るとなんでこんなの……ってなるな」
キョン「やっぱ時間差で店側の勝利か……」
308: 2013/08/29(木) 23:19:34.83 ID:iItA/kRG0
272
キョン「例えば」
キョン「スタンド使いになったらどうする?」
古泉「じゃ、スタープラチナで」
キョン「俺はハーミット・パープル」
古泉「何がですか?」
キョン「お前こそ何がスタープラチナなんだよ」
古泉「使うとしたら、でしょう?」
キョン「ああ、俺もそうだが」
古泉「ハーミット・パープルを……ですか?」
キョン「あぁ?お前ジョセフバカにしてんのか?」
キョン「次にお前は、いいえそんなことありませんと言う!」
古泉「いいえそんなことありません……ハッ!」
キョン「まーたまたやあせていただきましたぁん」
古泉「今回が初めてじゃないですか」
キョン「そうだったか?」
古泉「全く、やれやれ……ですね」
キョン「……お前のそのキャラも不便だな」
古泉「全くです、やれやれ……ですね」
309: 2013/08/29(木) 23:30:21.57 ID:iItA/kRG0
273
キョン「例えば」
キョン「青狸が突然やってきたらどうする?」
ハルヒ「捕獲するわ!」
キョン「この場合の青狸ってのはドラえもんだからな?」
ハルヒ「分かってるわよ、捕獲して友達になるわ!」
キョン「機械でしか友達を作れないなんてかわいそうだね」
ハルヒ「のび太君、ブーメランよそれ」
キョン「実際、しずかちゃんと結婚できるんだから相当の勝ち組だよな」
ハルヒ「でも少し失敗するとジャイ子ルートよ」
キョン「結局セワシ君ってなんでいるのか分かってたんだっけ?」
ハルヒ「それはまた別の世界から来たセワシ君で」
ハルヒ「時間軸が違うから両方の世界に影響を及ぼさないのよ」
キョン「バタフライエフェクト、なし」
ハルヒ「ね、定番だけど一番欲しい道具は?」
ハルヒ「あ、四次元ポケット、もしもボックスは除外ね」
キョン「それ以外道具の価値ねーよ」
ハルヒ「いや、今の発言は失礼ありまくりよ、他の道具だって価値はあるわよ」
キョン「でも上位互換とか下位互換あるだろ?」
ハルヒ「要所要所で使い分けるのよ、私は空気砲が欲しいわ!」
キョン「あんなもんダンボールと煙で作れる」
ハルヒ「ツマンナイこと言ってないで答えなさいよ」
キョン「……ひらりマント」
ハルヒ「なんで?」
キョン「どこかの威勢のいいお嬢さんを右へ左へ受け流すためさ」
ハルヒ「あら、受け流せないかもよ?」
キョン「その時は抱え込んでやるさ、いくらでもな」
ハルヒ「…………もう」
312: 2013/08/29(木) 23:40:11.73 ID:iItA/kRG0
274
キョン「例えば」
キョン「一緒にホテル行こうぜ(性的な意味で)って佐々木に言ったら?」
佐々木「くつくつ、お年頃だね」
キョン「例えだよ」
佐々木「そうだね、気晴らしにどこか旅行に行くとかだったら行ってみたいね」
キョン「その場合、ホテルじゃなくて旅館っぽいな、なんとなく」
佐々木「疲れをとる、という目的ならホテルよりいいかもね」
キョン「なんだろうな、なんか店が立ち並ぶ温泉街みたいな所に行きたいな」
佐々木「くつくつ、浴衣姿で下駄を履きながら、夕暮れに涼む温泉街か」
キョン「あー、佐々木行こうぜ」
佐々木「そうだね、いつかきっと行こう」
キョン「そんときは佐々木もポニーテールできるぐらいに髪伸びてるかな?」
佐々木「どうだろうね、湯上りポニーテールは好きかい?」
キョン「それが佐々木ともなるとぜひ拝んでみたいもんだな」
佐々木「……くつくつ、考えておくよ」
キョン「夜は部屋から花火でもみながら」
佐々木「一日の出来事を振り返って感想を言い合おう」
キョン「そしたらいつのまにか眠くなって」
佐々木「朝起きたら眩しい日の光が見れるんだね」
キョン「……行きたい。なんか旅館から緑が見たい」
佐々木「くつくつ、山に掛かる太陽は美しいだろうね」
キョン「あー例えで終わらせたくないな」
佐々木「終わらせないよ……きっと」
315: 2013/08/29(木) 23:48:21.76 ID:iItA/kRG0
275
キョン「例えば」
キョン「ミヨキチと佐々木の家が俺の家の隣だったらどうする?」
佐々木「前話した幼馴染論が成立するね」
ミヨキチ「本当のお兄さんみたいになりますね」
佐々木「キョンの妹さんのお友達?」
ミヨキチ「はい、お兄さんにはよくしてもらって……」
キョン「なんで佐々木に言うんだ?」
ミヨキチ「え?だって彼女さんじゃ……」
佐々木「ちっ、ちがうよ!私とキョンは中学時代の親友だよ」
ミヨキチ「え、親友……ですか?」
キョン「どう見えた?」
ミヨキチ「彼女さんに……」
佐々木「わーわー!!キョンと私は親友だから!」
ミヨキチ「へ、へぇー」
キョン「ちなみに、佐々木この子いくつに見える?」
佐々木「え、同じ年くらいじゃないのかい?」
キョン「いくつだっけ?」
ミヨキチ「12歳です」
佐々木「えっ」
ミヨキチ「えっ」
キョン「えっ」
330: 2013/08/30(金) 21:49:43.06 ID:1y95iUzZ0
276
キョン「例えば」
キョン「過去の自分に会えるとしたら何をどんな事を言ってやりたい?」
佐々木「くつくつ、過去に戻れるのかい?随分ファンタジーな考えだね」
キョン「実はそうでもなかったりするんだぜ」
佐々木「おっと、そうだったね、つくづくファンタジーな人達だね」
キョン「まぁ、俺は過去でも未来でも俺には会わなかったんだがな」
キョン「少なくとも、過去の俺からしたら、だけどな」
佐々木「へぇ……それはあれなのかい?過去の自分に会うと未来が変わってしまう、みたいな」
キョン「うーん、どうだろうな、そういう場合もあるし、そうしなきゃいけない場合もある」
キョン「みたいな事を朝比奈さんが言ってたような……そうでもないような」
佐々木「なるほど、規定事項があるんだね」
キョン「ああ、そんな事を言ってたな」
佐々木「そして、僕が過去の僕に言いたい事は規定事項かそうでないのかは分からないけど」
佐々木「伝えるとしたら……そうだね」
佐々木「中三の僕に、『こんにちわ』って言いたいね」
キョン「そんなことでいいのか?」
佐々木「そんな事だからいいんだよ」
佐々木「この言葉によって生じるバタフライエフェクトによって未来が変わるのか」
佐々木「それとも、中三時代の僕は未来の僕にひょっとしたら会っていたのか……」
佐々木「うん、実におもしろいね」
キョン「……分からんな、頭のいい奴の考えてることは」
佐々木「キョンは何か過去の自分に言いたい事はあるのかい?」
キョン「変な女に気をつけろ」
佐々木「それは気をつけたところでどうにかなるのかな?」
キョン「ならんだろうよ、だから言うんだ」
佐々木「くつくつ、そうかい」
キョン「そうだ」
331: 2013/08/30(金) 22:00:03.04 ID:1y95iUzZ0
278
キョン「例えば」
キョン「佐々木とハルヒの立場が逆だったらどうする?」
橘「そうなると私は涼宮さん側の味方をしていますね」
キョン「お前にハルヒを持ち上げる根性があるのか?」
橘「私だって組織の一員、立派によいしょしてみますよ!」
キョン「お前は佐々木とハルヒを同じだと思ってるのか?」
橘「さすがに佐々木さんと涼宮さんを同じだとは言いませんよ」
橘「涼宮さんは佐々木さんと比べて少しアグレッシブですから」
キョン「少し?……佐々木とハルヒが?」
橘「え?」
キョン「……まぁ、例えだ許しておいてやろう」
橘「え、ええ、ありがとうござ……ってなんで?」
キョン「ところでなんだが、佐々木に初めから能力があったんなら」
キョン「お前がハルヒを持ち上げる必要ないんじゃないか?」
橘「………………そういわれてみれば……」
キョン「その場合、お前らの組織はどうなるんだろうな」
橘「……なくなっちゃうんですかね?」
キョン「……例えだから泣きそうになるのはやめれくれ」
橘「……」グスッ
橘「……いいです、私は佐々木さん側ですから」
橘「初めから佐々木さんに能力があったならそれはそれでいいんです」
キョン「ハルヒじゃなくて佐々木に能力があれば」
キョン「立場はどっちでもいいってことか」
橘「です」
キョン「まぁ、能力はハルヒのものだからな」
橘「……」プクゥ
332: 2013/08/30(金) 22:06:45.52 ID:1y95iUzZ0
279
キョン「例えば」
キョン「転校してくるのが古泉じゃなくて新川さんだったらどうする?」
古泉「おや、僕にご不満でも?」
キョン「言って欲しいならいくらでも言ってやるぞ?」
古泉「遠慮しておきます」
キョン「で、話を戻すけど……」
古泉「ていうかその話続くんですか?」
キョン「新川さんがお前の代わりだったら、だろ?」
古泉「いやいや、あんなダンディな高校生いませんでしょ」
キョン「あ、お前今度新川さんに会ったら言っといてやる」
古泉「何をおっしゃるんですか?」
キョン「古泉が初老って言ってましたよって」
古泉「濡れ衣です、冤罪です、大嘘です」
キョン「新川さんが副団長かぁ……」
古泉「……」
キョン「……」チラッ
キョン「ありだな」
古泉「比較しないで下さい、僕が唯一無二の副団長です」
キョン「でもお前ゲーム弱いからなぁ、団員に負ける副団長ってどうよ?」
古泉「ゲームで判断されましても……」
キョン「ハルヒはパーフェクトな人格を望んでるんじゃないか?新川さんみたいな」
古泉「…………」
キョン「悪かった、古泉、冗談、例えだ」
キョン「だからそんな怖い顔するな、ちびる」
古泉「これはこれは、失礼しました☆」
333: 2013/08/30(金) 22:14:42.54 ID:1y95iUzZ0
280
キョン「例えば」
キョン「ドラクエの呪文を一つ覚えるなら何がいい?」
ハルヒ「メドローア!!」
朝比奈「ホイミです」
古泉「ギガデインですかね」
長門「ザオリク」
谷口「リリルーラだろ!」
国木田「んー、リレミトかなぁ」
朝倉「メガンテ」
佐々木「天地魔闘の構え」
橘「イオラです」
周防「パフ―――パフ――――――」
藤原「ベタンだ」
キョン「俺はだな」
キョン「トベルーラだな、実用的だし」
335: 2013/08/30(金) 22:24:21.52 ID:1y95iUzZ0
281
キョン「例えば」
キョン「好きな画家がいるとしたら誰だ?」
長門「……やなせたかし」
キョン「それは漫画家で、ジャンルは画家ではないな」
長門「そう」
キョン「っつっても画家なんて、モネやゴッホ、ピカソみたいな」
キョン「超有名な人でしかも名前しかしらないからなぁ」
長門「ムンクの叫び」
キョン「あれってなんとなくピカソが描いた作品だってガキの頃は思ってたけど」
キョン「ムンクが描いた『叫び』って作品なんだよな」
キョン「しかも小学生でも結構知ってるしな、モナリザより知名度あると思うぞ」
長門「……モナリザといえば」
キョン「うん?」
長門「あなたとモナリザの顔は似てる」
キョン「長門?モナリザ見たことあるか?」
長門「ある。似てると言ってもこの時代の視覚に頼る人間の感覚では知覚できない」
キョン「えぇ……長門がそういうとマジにしか聞こえねぇよ」
長門「マジ」
キョン「えぇ……俺モナリザ似だったのか」
長門「そう」
キョン「キョンナルドダビンチ」
長門「……そう」
338: 2013/08/30(金) 22:33:57.34 ID:1y95iUzZ0
284
キョン「例えば」
キョン「俺に許婚がいたらどうする?」
朝倉「なんで至って普通の一般市民のキョン君に許婚がいるのよ」
キョン「実はどこかの王族の血を引いてた、とか」
キョン「まぁ、例えばだ」
朝倉「キョン君に許婚ねぇ」
朝倉「…………涼宮さんが不憫になる」
キョン「なんでだよ」
朝倉「あなたがキョン君だからよ」
キョン「なんで俺がキョンだったらハルヒが不憫なんだよ?」
朝倉「ああー!もう、うるさい!なんで私が同情しなきゃいけないのよ!」
キョン「おい、さっきからなに言ってるんだ?」
朝倉「あなたこそ何言ってるのよ!マジで言ってるんだとしたらもはや鈍いじゃ済まされないわよ!」
キョン「何?俺は自分では結構鋭いほうだと思うんだが……」
朝倉「だとしたら一旦自分探しの旅に出なさい、見直してくるといいわ」
キョン「朝倉から見て俺の評価は?」
朝倉「マヌケ面、涼宮ハルヒの鍵、抹殺対象、鈍感」
キョン「いい評価がないような気が……」
朝倉「……代えの効かない人……多分、いろんな人にとって」
キョン「それは俺に限らずだろ、朝倉だって代わりはいないさ」
朝倉「……私の代わりはいくらでもいるわよ」
キョン「お前ら宇宙人の替えはいくらいるかしらんが」
キョン「朝倉っていう世界に一人しかいない人の替えはいないだろうよ」
朝倉「…………そういうところが鈍いって言ってるのよ」
キョン「何がだよ」
朝倉「……知らないわよ、もう」
340: 2013/08/30(金) 22:46:31.05 ID:1y95iUzZ0
286
キョン「例えば」
キョン「1+1が3だったらどうする?」
古泉「実際に1+1が3以上になることはありますね」
キョン「いや、ないだろ」
古泉「形あるものとしてはそうかもしれませんが」
古泉「相乗効果というものがありましてね」
古泉「一人が二人に増えたところで、発揮される力は3倍4倍になることだってありうるわけです」
キョン「それはそうかもしれんが、でもやっぱり1+1は2だろ」
古泉「他にも経営の倫理では1+1が2になるとは限らず」
古泉「答えが3になったり、はては1になったりと」
古泉「義務教育で習う算数の範囲からは逸脱した考えがあるようです」
キョン「逆に1+1=2は証明できるのか?」
古泉「まぁ、証明できないこともありませんが……」
古泉「ちょっとね……」
キョン「なんだそのバカな奴を見る目は」
古泉「そもそも、このような質問があなたからされることに少し驚きです」
キョン「俺だってたまには気になることを質問したくなんだよ」
古泉「好奇心旺盛なのはいいことです、涼宮さんに似てきたんでしょうか?」
キョン「アホか、これぐらいの好奇心は潜在的にあるっての」
古泉「まさに、あなたと涼宮さんが合わされば2ではなく10にも100にも成りえる」
古泉「というでしょうか?」
キョン「何故そうなる」
古泉「例えですから」
キョン「例えでも盛りすぎだ」
341: 2013/08/30(金) 22:55:21.20 ID:1y95iUzZ0
287
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんがちっぱいだったらどうする?」
谷口「なぁに、朝比奈さんが朝比奈さんにあることはかわりない」
谷口「俺の中じゃAAランクだぜっ!」
キョン「お前、貧Oの分+を引いてんじゃねえだろうな」
谷口「…………」
谷口「ちなみに鶴屋さんはなぁ!」
キョン「逸らすな」
谷口「ちっ……いいじゃねえか、その分失われたものにはその価値があるってことだからよ」
キョン「ゲスいな」
谷口「男はこんなもんだろ」
キョン「ところで鶴屋さんは何なんだ?」
谷口「興味あるのか?」
キョン「気になるじゃねえか」
谷口「そうか、ならば聞かせてやろう、鶴屋さんは……」
キョン「……」
谷口「Aランクだ!ちょうどAランクだ!」
キョン「へぇーーーーーーえ」
谷口「な、なんだよ、ダメなのか?」
キョン「お前朝比奈さんと鶴屋さんで差つけてんのか」
谷口「あっ!!ち、ちがっ」
キョン「あーあ、これ鶴屋さんが聞いたら……」
キョン「谷口は生きてられるのかなぁ……」
谷口「キョン、俺達友達だよな」
キョン「例えば」
キョン「俺が鶴屋さんに本当のことを言ったらどうする?」
谷口「やめて!」
354: 2013/08/31(土) 22:48:54.12 ID:eKqoFu1E0
299
キョン「例えば」
キョン「何かのペアチケットが4枚分あたったらどうする?」
ハルヒ「じゃ、キョン留守は任せたわよ!」
キョン「うぉい!無条件で俺が留守番なのか!?」
ハルヒ「平団員がでしゃばんじゃないわよ!」
キョン「ひでぇ……」
ハルヒ「そもそも何かってなによ」
キョン「それはまぁ、映画だったり遊園地だったり……」
ハルヒ「まぁ、どちらにせよキョンは留守番だけど」
キョン「なら聞くな」
ハルヒ「……そんなに行きたいの?」
キョン「何?」
ハルヒ「だから、そんなに映画やら遊園地やらに行きたいのって」
キョン「いや、それほどd「しっかたないわね!」
ハルヒ「そんなに行きたいならあたしが付き合ってあげるわよ!」
キョン「なんだ?やっぱりチケットはじゃんけんか?」
ハルヒ「二人で!!よ!」
キョン「……それって、デー「うるさい」
ハルヒ「あんたは黙ってついてくればいいの」
キョン「……へいへい」
355: 2013/08/31(土) 22:55:49.05 ID:eKqoFu1E0
304
キョン「例えば」
キョン「俺の部屋に周防九曜が住み着いたらどうなる?」
周防「あなたの部屋に住み着く……?」
キョン「なんだよ、饒舌モードか」
周防「ふふふ……ありかもね」
キョン「それで少しは人間に近づこうという気にはなるのか?」
周防「ありえない……」
キョン「そうかよ」
周防「あなたの家に住みつくなんて……」
キョン「そっちかい、例えだっての」
周防「例えば、あなたの寝首をかいたら……」
周防「例えば、睡眠が永眠にかわったら……」
周防「例えば、ベッドの下の物が行方不明になったら……」
周防「恐ろしい……」
キョン「恐ろしいのは俺で、恐ろしいことを考えてるのはお前だ!」
キョン「ったく、昨今の高校生はベッドの下になんて隠さねえよ」
周防「その……電子機器を見せて……」
キョン「ダメだ……」
周防「例えば、よ……」
356: 2013/08/31(土) 23:04:41.64 ID:eKqoFu1E0
306
キョン「例えば」
キョン「佐々木と出会ってなかったらどうなってたと思う?」
佐々木「くつくつ、むしろ出会える確率の方が少ないというのにね」
佐々木「こんなロマンチックな言い方はしたくないけど」
佐々木「僕とキョンが出会えたのはごく普通の奇跡だからね」
キョン「それは奇跡じゃない、必然だ」
佐々木「くつくつ、キョンがそんな事言うなんてね」
キョン「ラブロマンスな気分に浸ってみたかったんだよ」
佐々木「僕とキョンが出会ってなかったら、か」
佐々木「……キョンは北高に行ってなかったかもね」
キョン「ああ、そうすれば面倒なことに関わらずにすんで」
キョン「退屈で、刺激もなく、なんの面白みもない自堕落な高校3年間だったろうよ」
佐々木「それは僕に会わなかったせいかな?僕に会わなかったおかげかな?」
キョン「……お前に会わなかったおかげだよ」
佐々木「キョンは分かりやすいほど、天邪鬼だね。くつくつ」
キョン「うるせえやい」
佐々木「僕もキョンと出会ってなかったら」
佐々木「親友と呼べる人間はいなかったし」
佐々木「塾の行き道、帰り道は一人だっただろうね」
キョン「そんくらいかよ、俺の存在」
佐々木「……キョンはそんくらいと言うけどね」
佐々木「僕にとって……この時間は大切な時間だったよ」
キョン「……まるで俺がそうじゃないみたいな言い方だな」
佐々木「おや、そうじゃないのかい?」
キョン「佐々木も随分、分かりやすいな」
佐々木「くつくつ、どこかの親友に似たのかもね」
キョン「全くだ、迷惑な親友にな」
358: 2013/08/31(土) 23:13:24.93 ID:eKqoFu1E0
314
キョン「例えば」
キョン「一日だけ違う人間になれたとしてどんな人間になりたい?」
古泉「そうですね……なるべく自分と近しい人になって」
古泉「人から見た自分を見てみたいですね」
キョン「しっかり演技できてるかをか?」
古泉「手厳しいですね」
キョン「逆に俺はまったく俺と関わりのない」
キョン「それこそ、どっかの国の平凡な人間とかになってみたいな」
古泉「その経験をすることで相対的に自分との違いを発見できるかもしれませんね」
キョン「あー、でも一回でいいから人を顎で使ってみたいな」
古泉「将来、出世したときにでもすればいいじゃないですか」
キョン「SOS団で出世できない奴が一般企業で出世できるかよ」
古泉「逆に、SOS団在団中に出世できれば」
古泉「将来は安定していると言ってもいいでしょう」
キョン「俺がSOS団で平団員を抜け出す確率なんて」
キョン「ハルヒが不思議を探さなくなる確率と同じくらいだぜ」
古泉「そうですか」
キョン「ま、俺は古泉を顎で使えるからいいけどな」
古泉「よくありませんね」
359: 2013/08/31(土) 23:18:51.65 ID:eKqoFu1E0
319
キョン「例えば」
キョン「俺が授業中、休み時間問わずずっとニヤニヤしていたらどうする?」
長門「……」ペラッ
長門「心配する」
キョン「ありがとうよ長門、心配してくれるのはお前だけだぜ」
キョン「でも、ニヤニヤしてるだけで心配ってなんか複雑」
長門「それか、よほど嬉しいことがあったのかと推測する」
キョン「なるほど」
長門「もしくは頭の中を覗く」
キョン「それは俺の沽券に関わる、プライバシーの侵害だ」
長門「すまない」
キョン「いいよ」
長門「……」ペラッ
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」ニヤニヤ
長門「!」ピクッ
キョン「ええっ!?長門がピクッとした!?俺のニヤニヤ顔そんなに!?」
キョン「てか、長門がピクッてした!?レアもの!!?」
長門「……」ペラッ
長門「……kwii」ゴニョゴニョ
360: 2013/08/31(土) 23:26:53.47 ID:eKqoFu1E0
320
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの力が消えたらどうするんです?」
朝比奈「え……涼宮さんの力が消えたら?」
朝比奈「うーん、私は上の人の支持で動いてるからわからないんですが……」
朝比奈「多分、力が消えた原因を探して」
朝比奈「3年……4年前以上の時間移動ができるようになったら……」
朝比奈「元の時代に……帰る、と思います」
キョン「……そうですよね」
朝比奈「はい……」
キョン「この時代に愛着とか湧いたりしました?」
朝比奈「もちろんです!この時代の人は本当にいい人ばかりで……」
朝比奈「未来に帰ることを考えると……本当に……」
朝比奈「悲しくて……」
キョン「朝比奈さん……」
朝比奈「……でもね、キョン君」
朝比奈「いつかは、絶対別れはくるの」
朝比奈「私だけじゃない、この先生きてればいくつもの別れがあるの」
朝比奈「でもね、別れがあるってことはそれだけ出会ったってこと」
朝比奈「だからね、絶対に別れの方が多いってことはないんだよ」
朝比奈「出会った時のことを思い出したら、別れだって悲しくない」
朝比奈「だから……この時代とさよならする時、私は笑っていたい」
朝比奈「そして……笑っていてほしい」
朝比奈「だから、キョン君、それまでは……まだまだよろしくね」
キョン「もちろんです!」ガシッ
朝比奈「……ふふっ、ありがとう」
361: 2013/08/31(土) 23:32:34.27 ID:eKqoFu1E0
322
キョン「例えば」
キョン「長門が甘えん坊だったらどうなる?」
長門「……」
長門「……予測できない」
キョン「だろうな、今の長門は甘えん坊とは対極にいるからなぁ」
キョン「して、甘えん坊の長門……」
長門『離れ……ないで』ギュッ
キョン「ありだな」
長門「……なるほど」
キョン「ぐあぁあ!思考を読まれたッ!!?」
長門『ずっと……一緒に』
長門「……興味深い」
キョン「やめてくれ!超恥ずかしい!!」
長門「思考をやめればいい」
キョン「ドハマりすぎて無理なんだ!」
長門「そう」
キョン「クソ!この思考よ!早く離れてくれ!!」
長門「……離れないで」ギュッ
キョン「あ……」キュン
長門「ずっと、一緒に……」
キョン「……………………だぁあ!!」
キョン「なな長門!例えだ例え!」ハァハァ
長門「そう」
キュン「そう……って誰がキュンだ」
363: 2013/08/31(土) 23:39:46.41 ID:eKqoFu1E0
323
キョン「例えば」
キョン「SOS団や周りの人が全員古泉だったら」
古泉「古泉です」
古泉「おやぁ、これはこれは古泉さん」
古泉「古泉君、遅れていますよ」
古泉「時間には正確な古泉さんが珍しいですね」
古泉「いやぁ、奇奇怪怪なことがありまして……」
古泉「ははぁ、ついにこの世の不思議を発見したというわけですね?」
古泉「さすがは古泉君、SOS団の副団長兼エースだけある」
古泉「副団長に加え、エースの称号までいただいてるとは……」
古泉「ありがたい限りです」
古泉「それで、その奇奇怪怪な出来事と言うのは?」
古泉「ええ、ちょうどあそこの公園でですね……」
古泉「ははぁ」
古泉「ふむふむ」
古泉「なるほど」
古泉「了解しました」
古泉「それはそれは」
古泉「では、今から行きましょう、皆さん準備は?」
古泉「万端です、いつでもいけますよ」
古泉「それでは、不思議を探して2、3里、行きましょうか」
古泉「意のままに」ゴー
キョン「例え話だ。決して古泉が何人もいるわけじゃない」
キョン「一人で喋ってた」
古泉「喋ってません、あなたの想像です」
365: 2013/08/31(土) 23:48:34.37 ID:eKqoFu1E0
324
キョン「例えば」
キョン「古泉が同姓愛者だったらどうする?」
古泉「んっふ」
キョン「……冗談、だよな?」
古泉「今、そこまで疑われる行為をした覚えがないのですが……」
古泉「それよりも、僕が同姓愛者だったらという」
古泉「誰もその情報を聞いて得をしない例えはやめませんか?」
キョン「大丈夫、面はいいお前のことだ、一部の人間はそういうの大好きだから」
古泉「そういうの、とは?」
キョン「同性愛、つまりBLだ」
古泉「……それは……それは」
キョン「引きつってるぞ」
古泉「ま、まぁ例えですから」
キョン「例えは例えでは終わらない」
キョン「例えば古泉が同姓愛者だったら」
キョン「古泉は不思議だとされ、ハルヒ望みを叶えたことになるな」
古泉「同性愛が不思議というのは今の時代では中々……」
キョン「それでもノーマルに比べりゃ全然不思議だ」
キョン「同性愛批判をするつもりはない、言っておくが」
古泉「僕もです」
キョン「じゃ大丈夫だな」
古泉「いえ、あなたの思考は危険です」
366: 2013/08/31(土) 23:54:56.04 ID:eKqoFu1E0
325
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんがちゅるやさんだったらどうします?」
鶴屋「なんだいっ!?キョン君、ちゅるやさんってのは?」
キョン「そうですね、鶴屋さんではなくちゅるやさんなんですよ」
鶴屋「んん!?」
キョン「あー……もし鶴屋さんがちゅるやさんだったらどうします?」
鶴屋「キョン君!質問が変わってないっさ!」
キョン「すいません……一回、ちゅるやさんになってみたら分かるんじゃないですか?」
鶴屋「ちゅるやさんになる?キョン君、私なりかた知らないっさ!」
キョン「ああ、すいません」
キョン「これ、例え話でしたね」
鶴屋「にょろーん?」
キョン「あ、今のちゅるやさんっぽかったです」
鶴屋「どこがどこが!?」
キョン「そのにょろーんってやつです」
鶴屋「ハッ…………」
鶴屋「な、なんか口癖について言われると……」
鶴屋「恥ずかしいっさ……//////」
キョン「そんな、いつも、っさっさ言ってるのに?」
鶴屋「改めて言われるとってやつだよっ!キョン君!!」
キョン「まぁ、例えですから」
鶴屋「だねだねっ!」
367: 2013/09/01(日) 00:02:05.80 ID:X73ipYx20
326
キョン「例えば」
キョン「池袋21:51発の西武池袋線各停保谷行き(平日ダイヤ)が清瀬行きだったらどうする?」
ハルヒ「いや、どうって……」
朝比奈「うーん……どう?」
長門「そう……」
古泉「ふぅむ……」
谷口「ああ?ここは関西だぜ?」
国木田「僕もちょっと……」
鶴屋「はははっ!なんだい!?」
朝倉「どうせなら所沢まで行きなさいよ」
佐々木「…………うん?」
キョン「あー」
キョン「例えが分からない奴が多すぎた」
キョン「よく考えりゃここは関西、関東のことは知らない……か」
キョン「まぁ、でも何駅か伸びるんなら便利になるんじゃないか?」
キョン「多分」
368: 2013/09/01(日) 00:08:47.75 ID:X73ipYx20
327
キョン「例えば」
キョン「全員関西弁だったらどうなると思う?」
朝倉「ていうか、ここ関西よね?あってる?」
キョン「ああ、あってるぞ」
朝倉「私、せっかく関西弁覚えたのにみんな標準語」
朝倉「ねぇ、なんで標準語なの?」
キョン「それは標準語の方が話してることの意味が分かりやすいだろ」
朝倉「そんなこといっちゃったら方言全否定じゃない」
キョン「英語を覚える理由と同じようなもんだろ」
キョン「いつかは標準語を使わなきゃいけないんだから」
キョン「いまから話しててもおかしくないだろ?」
朝倉「……」
朝倉「いや、でも関西で標準語っておかしいわよね?」
キョン「だよな」
朝倉「認めるのね」
キョン「朝倉、関西弁話してみてくれよ」
朝倉「もーそんなん言うたらあかんで」
キョン「ええやん、やってや」
朝倉「なんでやねん!ここでやる意味ないやろ」
キョン「絶対今なんでやねん、言いたかっただけやろ?」
朝倉「バレたか」
キョン「ま、例えだけどな」
朝倉「標準語の方がいいしね」
369: 2013/09/01(日) 00:16:16.73 ID:X73ipYx20
328
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの顔面偏差値が49だったらどうする?」
谷口「えーと、ただの性格の悪い女、だな」
キョン「まぁ、49ってブスじゃないしな」
谷口「今の涼宮は60は越えてるからな、十分美少女だ」
谷口「ああっと、顔だけ!はな」
キョン「うるせーぞ、五分男」
谷口「俺じゃねーよ!」
キョン「というか、別に49でも美人の枠じゃないか?」
谷口「お前、あんな美女に囲まれてよく感覚がおかしくならないな」
谷口「その通り、49でかわいいと言っても別に文句はない」
谷口「ただし、偏差値42以下テメーらはダメだ」
谷口「『私ってブスだしぃー』、これを肯定したら怒るってどういうこった」
キョン「それは肯定してさしあげるな」
谷口「ったくよー、んなこと言わなくてもみんな知ってるっての」
キョン「知った上での再確認かもしれないだろ」
谷口「なら怒るなよ」
キョン「他人に言われるとムカつくってやつだ」
谷口「面倒くさいな、ブスは」
キョン「あと、この会話の内容も相当ゲスだからな」
谷口「なーに、例え話で済ましゃ問題なしよ!」
キョン「その発言が一番ゲスい」
370: 2013/09/01(日) 00:26:53.71 ID:X73ipYx20
329
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが組み分けを被ったらどうなると思う?」
ハルヒ「グリフィンドォォォォオオオオオオオオオオオル!!!!!!」
キョン「俺だったら?」
ハルヒ「アズカバァァアアアアアアアアアアアアアン!!!!」
キョン「鬼畜か、組み分ける気ねぇだろ」
ハルヒ「まぁ、スリザリンには入れないわよ」
キョン「俺は別に入りたくねーよ」
ハルヒ「やっぱ入るならグリフィンドールよね」
ハルヒ「校長が贔屓してくれるし♪」
キョン「聞こえが悪いからやめろ」
ハルヒ「寮杯なんて校長の都合だもんねー」
キョン「緑→赤は定番だけどな」
ハルヒ「ていうか、そのハリー世代のスリザリンって優秀な生徒いたの?」
ハルヒ「逆転されるされない以前に、グリフィンドールに勝つビジョンがないんだけど」
キョン「逆にグリフィンドールに問題児が多かったんだろ」
キョン「ホグワーツ史上1、2を争う問題児ペア、フレッジョに加え」
キョン「ハリーとその仲間達、減点は多かっただろうよ」
ハルヒ「その分グリフィンは優秀だからいっぱい点はとれたと思うんだけど」
キョン「それ以上の減点があったということだろ」
ハルヒ「納得できないわ……」
キョン「納得しろ、ちなみに古泉が被ったら?」
ハルヒ「ホォォォオオオバトォオオン!!」
キョン「他校に流してんじゃねえよ」
386: 2013/09/02(月) 00:16:26.20 ID:rdO6HWx80
334
キョン「例えば」
キョン「団長が桜野くりむだったらどうする?」
ハルヒ「いやよ、涼宮ハルヒの団なのになんでアカちゃんが団長なのよ」
キョン「例えばだよ、アカちゃん呼びかよ」
ハルヒ「カリスマ性ってところは似てるけど」
キョン「お前のはカリスマじゃない、振り回しだ」
ハルヒ「でも、あたしは一生懸命な子は好きよ」
ハルヒ「なにもかもダラダラやる奴よりは、谷口とか」
キョン「比較対象にだしてまで乏してやるな」
ハルヒ「団長じゃなくて、生徒会長だったら認めてもいいわ」
キョン「そう言うな、あの会長だってちゃんと会長やってるじゃないか」
ハルヒ「あんなガチガチのインテリ眼鏡より、ちっちゃな口リっ子の方がいいじゃない」
キョン「それはお前が言うべきことではないと思うんだが……」
ハルヒ「はーぁ、団員でいいならいれてあげてもいいのになぁ」
キョン「ポジション的にハルヒと被るのか?朝比奈さんと被るのか?」
ハルヒ「なんでみくるちゃん?」
キョン「マスコット的な意味で」
ハルヒ「あー」
キョン「まぁ、例えばなんだがな」
ハルヒ「そうよねー」
キョン「あー」
キョン「例えば」
キョン「団長が桜野くりむだったらどうする?」
ハルヒ「いやよ、涼宮ハルヒの団なのになんでアカちゃんが団長なのよ」
キョン「例えばだよ、アカちゃん呼びかよ」
ハルヒ「カリスマ性ってところは似てるけど」
キョン「お前のはカリスマじゃない、振り回しだ」
ハルヒ「でも、あたしは一生懸命な子は好きよ」
ハルヒ「なにもかもダラダラやる奴よりは、谷口とか」
キョン「比較対象にだしてまで乏してやるな」
ハルヒ「団長じゃなくて、生徒会長だったら認めてもいいわ」
キョン「そう言うな、あの会長だってちゃんと会長やってるじゃないか」
ハルヒ「あんなガチガチのインテリ眼鏡より、ちっちゃな口リっ子の方がいいじゃない」
キョン「それはお前が言うべきことではないと思うんだが……」
ハルヒ「はーぁ、団員でいいならいれてあげてもいいのになぁ」
キョン「ポジション的にハルヒと被るのか?朝比奈さんと被るのか?」
ハルヒ「なんでみくるちゃん?」
キョン「マスコット的な意味で」
ハルヒ「あー」
キョン「まぁ、例えばなんだがな」
ハルヒ「そうよねー」
キョン「あー」
387: 2013/09/02(月) 00:17:04.43 ID:rdO6HWx80
339
キョン「例えば」
キョン「何か一つ法律を作れるとしたらどうする?」
佐々木「くつくつ、法律を創るなんて法律家みたいだね」
キョン「あれ?たしか立法権は三権分立で国会にあるんじゃなかったっけ?」
佐々木「そうだね、創るのは法律家や官僚」
佐々木「作るのは国会、といったところだね、一応内閣も関わるんだけども」
キョン「ふーん、やっぱ中学生で習うことは必ずしも正しいとは限らないな」
佐々木「そうでもないと思うけど、中学生にわかりやすいように内容のランクを落としてるのは確かだね」
佐々木「……そうだ、こういうのはどうだい?」
佐々木「お嫁さんは旦那さんにとっていいお嫁さんでならねばならない」
キョン「それはすでに民法でありそうなんだが」
佐々木「そんな具体的なものじゃなくていいんだ」
佐々木「ただ単に旦那さんにとっていいお嫁さんになりなさい」
佐々木「ただそれだけの法律さ」
キョン「うーん、なんか法律って感じがしないな」
佐々木「くつくつ、それでいいんだよ」
佐々木「やっぱり僕はあれこれ決めるのは苦手らしい」
佐々木「僕が決めた法律で日本の人を縛るのはなんとなく嫌なんだ」
キョン「例えばだぜ?」
佐々木「だから守る守らないの一線が曖昧な法律にしたんだ」
佐々木「この法律は圧倒的に旦那さん側に利しかないからね」
佐々木「本当に円満な夫婦なら一生活用しない法律さ」
キョン「……逆に、この法律ができたとして、違法者がでたとしたら」
佐々木「それだけ世の中の男性は不満をもっている、ということだね」
キョン「恐ろしい……」
佐々木「まぁ、こんな穴だらけの法律、例え話の域をでないんだけどね」
キョン「法律を作る権利なんて持ってないしなー」
キョン「例えば」
キョン「何か一つ法律を作れるとしたらどうする?」
佐々木「くつくつ、法律を創るなんて法律家みたいだね」
キョン「あれ?たしか立法権は三権分立で国会にあるんじゃなかったっけ?」
佐々木「そうだね、創るのは法律家や官僚」
佐々木「作るのは国会、といったところだね、一応内閣も関わるんだけども」
キョン「ふーん、やっぱ中学生で習うことは必ずしも正しいとは限らないな」
佐々木「そうでもないと思うけど、中学生にわかりやすいように内容のランクを落としてるのは確かだね」
佐々木「……そうだ、こういうのはどうだい?」
佐々木「お嫁さんは旦那さんにとっていいお嫁さんでならねばならない」
キョン「それはすでに民法でありそうなんだが」
佐々木「そんな具体的なものじゃなくていいんだ」
佐々木「ただ単に旦那さんにとっていいお嫁さんになりなさい」
佐々木「ただそれだけの法律さ」
キョン「うーん、なんか法律って感じがしないな」
佐々木「くつくつ、それでいいんだよ」
佐々木「やっぱり僕はあれこれ決めるのは苦手らしい」
佐々木「僕が決めた法律で日本の人を縛るのはなんとなく嫌なんだ」
キョン「例えばだぜ?」
佐々木「だから守る守らないの一線が曖昧な法律にしたんだ」
佐々木「この法律は圧倒的に旦那さん側に利しかないからね」
佐々木「本当に円満な夫婦なら一生活用しない法律さ」
キョン「……逆に、この法律ができたとして、違法者がでたとしたら」
佐々木「それだけ世の中の男性は不満をもっている、ということだね」
キョン「恐ろしい……」
佐々木「まぁ、こんな穴だらけの法律、例え話の域をでないんだけどね」
キョン「法律を作る権利なんて持ってないしなー」
388: 2013/09/02(月) 00:17:35.58 ID:rdO6HWx80
344
キョン「例えば」
キョン「1ヶ月が121日だったらどうする?」
古泉「それが12ヶ月あるのか、3ヶ月あるのかでいろいろ変わってきますね」
キョン「もちろん、1年は12ヶ月だ」
古泉「それだと、太陽の公転周期と太陰暦で言う1年と言う基準が……」
キョン「あーもう、うるせえな、そんなもん地球に太陽が合わせるに決まってんだろ」
古泉「……」
キョン「きっと寿命とかがどえらいほど低くなるんだろうなー」
キョン「いくつぐらいだ?一年が1600日だと考えて……」
古泉「365日で80歳まで生きると仮定すると」
キョン「約五分の一……寿命16歳!?俺もう氏んでるのか!?」
古泉「随分幅の広い約ですね」
キョン「例えだからいいんだよ」
古泉「そうですか」
キョン「しかし、十六年しか生きれないとは……儚い」
古泉「しかし、我々と同じ時間を生きていますので体感的には同じくらいかと……」
キョン「ばかやろー!1600日生きて1歳しか年をとらないこと考えると早いだろうが!」
古泉「はぁ……」
キョン「そう考えると、1年365日はちょうどいいな」
古泉「それはもう1年という時間に慣れてしまってるからであって……」
キョン「うるさいぞ理屈野郎、夢のある話をしてるんだよ」
古泉「どちらかといえば、ないんですが」
キョン「うるせー例えだ」
古泉「そうですか」
キョン「例えば」
キョン「1ヶ月が121日だったらどうする?」
古泉「それが12ヶ月あるのか、3ヶ月あるのかでいろいろ変わってきますね」
キョン「もちろん、1年は12ヶ月だ」
古泉「それだと、太陽の公転周期と太陰暦で言う1年と言う基準が……」
キョン「あーもう、うるせえな、そんなもん地球に太陽が合わせるに決まってんだろ」
古泉「……」
キョン「きっと寿命とかがどえらいほど低くなるんだろうなー」
キョン「いくつぐらいだ?一年が1600日だと考えて……」
古泉「365日で80歳まで生きると仮定すると」
キョン「約五分の一……寿命16歳!?俺もう氏んでるのか!?」
古泉「随分幅の広い約ですね」
キョン「例えだからいいんだよ」
古泉「そうですか」
キョン「しかし、十六年しか生きれないとは……儚い」
古泉「しかし、我々と同じ時間を生きていますので体感的には同じくらいかと……」
キョン「ばかやろー!1600日生きて1歳しか年をとらないこと考えると早いだろうが!」
古泉「はぁ……」
キョン「そう考えると、1年365日はちょうどいいな」
古泉「それはもう1年という時間に慣れてしまってるからであって……」
キョン「うるさいぞ理屈野郎、夢のある話をしてるんだよ」
古泉「どちらかといえば、ないんですが」
キョン「うるせー例えだ」
古泉「そうですか」
389: 2013/09/02(月) 00:18:24.95 ID:rdO6HWx80
345
キョン「例えば」
キョン「運命を体験し訪れる未来に覚悟することが出切るようになったらどうする?」
長門「それを、私は同期という」
キョン「……まぁ、お前はできるんだろうけどさ」
キョン「……こんなことを聞くのはやぶさかではないんだが」
キョン「お前は世界を改変する前、突き詰めて言えば三年前からその時まで」
キョン「どんな……気持ちだった?」
長門「…………」
長門「変わらない、規定事項と理解していた」
キョン「……まぁ、過ぎたことだからなんとも言えないし、この事はもう解決したんだが」
キョン「もし、俺がお前だったら誰かに相談した」
長門「…………」
キョン「たとえ覚悟できていたとしても、一人で抱え込みたくないんだ」
キョン「『悩みってのは口にすれば軽くなる』……どっかのポスターに書いてあった」
キョン「まさにその通りだと思うんだよな」
キョン「長門、お前はあの時自分でも分からないエラーに気づいてたが」
キョン「理由は分からなかったんだろ?」
長門「……そう」
キョン「……ここで言うのは時期既遅とでも言うのかもな」
キョン「それは感情ってやつなんだよ、時間がたてばロボットにだって芽生えるさ」
長門「……」
キョン「お前のエラーの原因は悩みって感情だったんじゃねえか?」
キョン「感情ってのは溜め込んじまうといつか爆発しちまう」
キョン「だから少しずつ発散させて爆発させねえようにしてるんだ」
キョン「お前はそれをしなかった、いや、知らなかった」
キョン「感情と分かってなかったからな、しょうがねえ」
キョン「でも、今は違うよな?」
長門「……」
キョン「お前は既に知っているはずだ、感情を、人間を」
長門「……」
キョン「説教というか説明くさくなっちまったが」
キョン「俺はお前を信頼してるし、お前は俺を信頼してほしい」
キョン「俺から長門有希への頼みだ、聞いてくれないか?」
長門「………………」
長門「それが……あなたのお願いとならば」
長門「断ら、ない」
キョン「ありがとよ」
長門「……」
キョン「例えば」
キョン「運命を体験し訪れる未来に覚悟することが出切るようになったらどうする?」
長門「それを、私は同期という」
キョン「……まぁ、お前はできるんだろうけどさ」
キョン「……こんなことを聞くのはやぶさかではないんだが」
キョン「お前は世界を改変する前、突き詰めて言えば三年前からその時まで」
キョン「どんな……気持ちだった?」
長門「…………」
長門「変わらない、規定事項と理解していた」
キョン「……まぁ、過ぎたことだからなんとも言えないし、この事はもう解決したんだが」
キョン「もし、俺がお前だったら誰かに相談した」
長門「…………」
キョン「たとえ覚悟できていたとしても、一人で抱え込みたくないんだ」
キョン「『悩みってのは口にすれば軽くなる』……どっかのポスターに書いてあった」
キョン「まさにその通りだと思うんだよな」
キョン「長門、お前はあの時自分でも分からないエラーに気づいてたが」
キョン「理由は分からなかったんだろ?」
長門「……そう」
キョン「……ここで言うのは時期既遅とでも言うのかもな」
キョン「それは感情ってやつなんだよ、時間がたてばロボットにだって芽生えるさ」
長門「……」
キョン「お前のエラーの原因は悩みって感情だったんじゃねえか?」
キョン「感情ってのは溜め込んじまうといつか爆発しちまう」
キョン「だから少しずつ発散させて爆発させねえようにしてるんだ」
キョン「お前はそれをしなかった、いや、知らなかった」
キョン「感情と分かってなかったからな、しょうがねえ」
キョン「でも、今は違うよな?」
長門「……」
キョン「お前は既に知っているはずだ、感情を、人間を」
長門「……」
キョン「説教というか説明くさくなっちまったが」
キョン「俺はお前を信頼してるし、お前は俺を信頼してほしい」
キョン「俺から長門有希への頼みだ、聞いてくれないか?」
長門「………………」
長門「それが……あなたのお願いとならば」
長門「断ら、ない」
キョン「ありがとよ」
長門「……」
390: 2013/09/02(月) 00:19:20.78 ID:rdO6HWx80
348
キョン「例えば」
キョン「スタンド使いになれるとしたら何がいい?」
ハルヒ「マジシャンズ・レッド!」
朝比奈「ハイプリエステスです」
古泉「もちろん、スタープラチナ」
長門「ザ・ワールド」
朝倉「ステッキィ・フィンガーズ」
谷口「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、
いつの間にか降りていた』。な…何を言っているのかわからねーと思うが―――」
国木田「ラバーズ」ドン!
鶴屋「キング・クリムゾンっさ!」
佐々木「ヘブンズ・ドアーだね」
橘「ゴールド・エクスペリエンスですね」
周防「ラブ―――デラックス―――」
藤原「キラークイーンだ」
キョン「俺はハーミット・パープル押しなんだが……」
キョン「ザ・フールも好きなんだよ」
キョン「愚者だぜ?俺にピッタリと思うんだよ、自虐的に」
キョン「例えば」
キョン「スタンド使いになれるとしたら何がいい?」
ハルヒ「マジシャンズ・レッド!」
朝比奈「ハイプリエステスです」
古泉「もちろん、スタープラチナ」
長門「ザ・ワールド」
朝倉「ステッキィ・フィンガーズ」
谷口「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、
いつの間にか降りていた』。な…何を言っているのかわからねーと思うが―――」
国木田「ラバーズ」ドン!
鶴屋「キング・クリムゾンっさ!」
佐々木「ヘブンズ・ドアーだね」
橘「ゴールド・エクスペリエンスですね」
周防「ラブ―――デラックス―――」
藤原「キラークイーンだ」
キョン「俺はハーミット・パープル押しなんだが……」
キョン「ザ・フールも好きなんだよ」
キョン「愚者だぜ?俺にピッタリと思うんだよ、自虐的に」
398: 2013/09/03(火) 20:48:20.06 ID:TdJ+GECy0
349
キョン「例えば」
キョン「好きなキャラクターになれるとしたらなにがいい?」
ハルヒ「バカねぇ、なりたいものってのは他人じゃないのよ」
ハルヒ「それはただの憧れ、目標にしてちゃいつまでも立ち止まったままよ」
キョン「んな真剣な話じゃねーよ、例え話だ」
ハルヒ「……具体的には思いつかないけど」
ハルヒ「なるのなら、男になってみたいわね」
キョン「男?」
ハルヒ「それも、とっても強い男ね!あたしと正反対の!」
キョン「それじゃあ、気の弱い男だろうよ」
ハルヒ「なによ、あたしはただ喧嘩とか射撃センスがいい男にならなってもいい、って言ってるだけ」
ハルヒ「別になりたくてなるわけじゃないわよ、ならなきゃいけないならって話」
ハルヒ「あたしはこのままの自分が好きだからね」
キョン「自分が好き……ねぇ……」
ハルヒ「そういうキョンはなんかなりたいキャラいんの?」
キョン「俺は御坂美琴になりたい」
ハルヒ「……」
キョン「お姉様とみんなから崇められたい、上条さんにビリビリしてえ」
キョン「でも、キョン妹のクローンは勘弁な」
ハルヒ「自分勝手ね、そういうのは本物の御坂美琴にまかせときゃいいのよ」
ハルヒ「てかキョン、女になりたいのね、キモっ」
キョン「例えばだろ、お前も男になりたいくせに」
399: 2013/09/03(火) 20:57:00.07 ID:TdJ+GECy0
351
キョン「例えば」
キョン「全員の眉毛が太くなったらどうする?」
朝倉「………………」
朝倉「特に、どうもしないし、それに」
朝倉「その話を私にするってどういう意図があるのかしら?」チャキ
キョン「別に意図なんてない、ナイフしまえ」
朝倉「大体、眉毛なんて数ある体のパーツの一部でしかないわけ」
朝倉「まぁ、足とか手とかはギリギリフェチとかなるのは分かるけど」
朝倉「眉フェチって……眉フェチって……」
キョン「(二回言った)」
朝倉「眉毛をピンポイントで好きになる人間ってはっきり言って異常よ」
キョン「案外いるかもだぜ?朝倉の眉毛好き」
朝倉「そんなとこ好きになられても困るわよ」
キョン「内面を見てくれってか」
朝倉「そんな事言ってないわよ」
キョン「じゃ、どこ好きになればいいんだよ」
朝倉「べっ、別に好きにならなくてもいいわよ!」
キョン「それじゃ朝倉好きになりたいやつが困るぞ」
朝倉「…………誰よ、それ」
キョン「例えばだ」
朝倉「…………あっそ」
400: 2013/09/03(火) 21:08:10.32 ID:TdJ+GECy0
352
キョン「例えば」
キョン「俺が爽やか系スポーツマンだったらどうします?」
朝比奈「ええーキョン君が?」
キョン「『何言ってんだ、コイツ』みたいな目ですね」
朝比奈「ええぇ!そんな目してませんよ! ただ……」
キョン「ただ?」
朝比奈「キョン君にスポーツ系は似合わないのと」
朝比奈「キョン君が涼宮さんと違うところにいるのが想像できなくて……」
キョン「そんな、二十四時間いつも一緒にいるわけじゃありませんよ」
朝比奈「それはそうですけど……ふふっ」
朝比奈「でも、私が見てる限り、キョン君と涼宮さんが一緒にいる時間は」
朝比奈「別々にいる時間よりも短い気がします♪」
キョン「気のせいですよ」
朝比奈「ふふっ、そうかもしれませんね♪」
キョン「なんか、ご機嫌ですね朝比奈さん」
朝比奈「思い出したら本当にそうだなぁって、ふふっ」
キョン「まぁ、朝比奈さんが笑ってくれるならそれでいいですけど」
朝比奈「ふふふっ、ふふっ♪」
キョン「(かわいい)」
キョン「あと、さらっと似合わないって言いましたよね」
朝比奈「お茶お茶」パタパタ
401: 2013/09/03(火) 21:17:46.41 ID:TdJ+GECy0
375
キョン「例えば」
キョン「ハルヒがガチレOだったら」
長門「……」
キョン「俺がハルヒでガチレOだったら……」
キョン「もはや、長門は抱き枕化しているな」
長門「そう」
キョン「これは意外に朝比奈さんより長門のほうがいいと思うんだ」
キョン「その理由はこれまた意外に庇護欲をそそられるんだ」
キョン「それこそ朝比奈さん以上に」
長門「そう」
キョン「いや、まてよ、意外っていうのは長門が宇宙人って知ってるけど」
キョン「先入観なしで見てみれば、長門だって十分守りたくなると思うんだが……」
長門「そう」
キョン「まぁ、庇護欲なんて考えてる内はソフトレOの範囲だろうな」
キョン「ガチレOにもなろうもんなら抱きしめるじゃしまないだろうな」ゴクリ
キョン「そしてそれがハルヒともなると…………」
キョン「……ハルヒと朝比奈さん、どっちかがレOだとして」
キョン「受ける印象は真逆だろうな」
長門「……」
キョン「…………あと」
キョン「こんな例え話してる俺は相当キモイな」
長門「…………」
キョン「肯定しないのは嬉しいが、否定してくれるともっと嬉しいぞ」
長門「そう」
402: 2013/09/03(火) 21:27:24.43 ID:TdJ+GECy0
378
キョン「例えば」
キョン「この世界が一日単位でループしていたらどうする?」
古泉「それはあの夏の様に気づいてないようですね」
キョン「ああ、でも明日になって昨日の記憶があるってことはこの可能性はないか」
古泉「まぁ、いろんな考え方をしている理論家の人もいますし」
古泉「そのように考える人もきっと、というよりは確実にいるでしょうね」
キョン「まぁ、例え話だ、ループは終わるがループした記憶は受け継がれない、だな」
古泉「と、するとループした分肉体の時間は戻ってないのでしょうか?」
キョン「そうだな、記憶を消すだけであって肉体はそのままの方がいいな」
古泉「そして得も知れない体の異常感にループに気づくわけですね」
キョン「まぁ、怪我とかしてたらさすがにおかしいとは思うよな」
古泉「肉体がループ状態のままということは……」
古泉「時間の概念で言う、一年を軽く越えてますよね」
キョン「ああ、一日一回ループするだけで二年を一年で過ごすことになるな」
古泉「とすると、最低でも寿命は倍以上になりますね」
キョン「まぁ、記憶を消してる時点で、ループした体の時間は正常だからな」
古泉「一日単位でループとは……よくそんな事を考えましたね」
キョン「まぁな、それに永劫とも言える時間を過ごした奴もいるんだ」
キョン「それも、記憶をもったままな」
古泉「……今、それを掘り返すのはやめましょう」
キョン「……そうだな、失言だった、例え話だ、忘れてくれ」
古泉「もちろんです」
404: 2013/09/03(火) 21:34:09.90 ID:TdJ+GECy0
379
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんのおでこが敏感だったらどうします?」
鶴屋「なに、キョン君!?そんなこと考えてるのかい?」
キョン「例えです、思い付きです」
鶴屋「んーそうだね……」
鶴屋「やっぱり、傷つきやすいなら髪おろすかもねっ!」
キョン「傷つきやすい?」
鶴屋「ん?敏感って肌が弱いってことじゃないのかい?」
キョン「……あー、そうです」
鶴屋「だろだろっ!!」
キョン「(うん、鶴屋さんはこっちがいいな)」
鶴屋「でも、このおでこはチャームポイントだから隠したくないのさっ!」
キョン「チャームポイントですか」
鶴屋「うん!キョン君のチャームポイントはねぇ……」
キョン「……」
鶴屋「……」
キョン「……」
鶴屋「……」
キョン「……」
鶴屋「…………目、かな?」
キョン「考えるの長かったのに、回答みじかっ!!」
キョン「しかもありきたりだ!」
鶴屋「うそうそっ!本当はそのツッコミって言いたかったんだよ!」
キョン「それは褒められてもうれしくないです!」
鶴屋「あっちゃー、そりゃまいった!」
405: 2013/09/03(火) 21:42:05.48 ID:TdJ+GECy0
380
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんの口癖がなくなったらどうします?」
鶴屋「あ、あははー口癖についてつっこむのかい?」
キョン「あー、そう言えば恥ずかしいんでしたっけ?」
鶴屋「あ、改めて言われると、ね」
キョン「じゃ、一旦個性を俺に預けて会話しましょう」
鶴屋「…………じゃ、キョン君」
鶴屋「私の大事な個性……頼んだっさ」ス
キョン「しかと、お受けいたします」
キョン「スタート」ピー
キョン「やぁ!鶴屋さん!今日も元気ですっかい?」
鶴屋「キョン君なんなの?その話し方」
キョン「あっはは!やだなー俺の個性っすよ!」
鶴屋「ふ、ふーん、元気だね」
キョン「そりゃもう!俺は一年中元気っさ!!」
鶴屋「あ……ぅ……」
キョン「んんっ?どうしたんですかっ!?」
鶴屋「恥ずかしいっさ!!//////」
鶴屋「なんか、こう」
鶴屋「自分を他人に表現されるととてつもなく恥ずかしいっさ!」
キョン「あー分かりますね、俺はムカつきます」
鶴屋「それにキョン君のその口調あってなさすぎて若干気分悪くなっちゃった」
キョン「……」
鶴屋「冗談っさ♪」
キョン「俺には俺、鶴屋さんには鶴屋さんの個性があるってことで」
鶴屋「ファイナルアンサーっさ!!!」
407: 2013/09/03(火) 21:49:22.31 ID:TdJ+GECy0
381
キョン「例えば」
キョン「俺以外がハルヒだったら」
ハルヒ「なによそれ」
ハルヒ「すっごい不思議じゃない!!」
ハルヒ「ちょっと涼宮さん、うるさいわよ!」
ハルヒ「なによ!アンタの方がうるさいわよ!」
ハルヒ「まぁまぁ、二人共落ち着きなさい」
ハルヒ「ハルヒ!あんたが仕切っていいって訳じゃないわよ!」
ハルヒ「涼宮さん!いちいち突っかからない!」
ハルヒ「そういうアンタが突っかかってんでしょうが!」
ハルヒ「あーもう!まとまりないわね!」
ハルヒ「「「アンタが言うな!!」」」
ハルヒ「きぃー!!口を揃えて言うな!」
ハルヒ「ハルヒがうるさいからでしょ!!」
ハルヒ「なんであたしだけなのよ!涼宮さんだって同じくらいじゃない!」
ハルヒ「あたしより涼宮さんの方がうるさいわよ!!」
ハルヒ「もー!みんな少し黙りなさい!!」
ハルヒ「「「アンタが黙れ!!!」」」
キョン「……うるさいな」
ハルヒ「アンタの妄想じゃない!!」
キョン「ほらな、一人でこれだ」
ハルヒ「このバカキョン!!」
キョン「(あと、この人数分の神人とか……古泉クローンつれてこねぇと)」
409: 2013/09/03(火) 21:57:29.95 ID:TdJ+GECy0
382
キョン「例えば」
キョン「俺ら兄弟の名前がDQNネームだったらどうする?」
佐々木「……そもそも、キョン、君名前なんだっけ?」
キョン「……どこの世界に名前をしらない親友がいるんだよ」
キョン「お前に至っては本名当てたくせに……」
佐々木「キョン、冗談だよ、親友の僕が君の名前を知らないわけないだろう?」
キョン「佐々木……!」
佐々木「[ピーーー]だろ?」
キョン「…………ん?」
キョン「もう一回言って?」
佐々木「[ピーーー]」
キョン「……あれ?」
佐々木「えっ、えっ……ま、間違ってる、かい?」オロオロ
キョン「いや、合ってる……?」
佐々木「キョン……自分の名前だよね?」
佐々木「そんな自分の名前を忘れるなんて、記憶喪失のラブコメ主人公じゃあるまいし」
キョン「もう一回頼む」
佐々木「(……あれ?さっきまで普通にキョンの下の名前言ってたけど……)」
佐々木「……」スゥ
佐々木「…………キ、キュヌ!」
キョン「誰!?ついに誰!!?キョンは名前じゃないし、キュヌって何!?」
佐々木「あ、ああすまない、キ、キェメ!!」
キョン「だから誰!!?」
佐々木「(うぅ……意識すると恥ずかしい……//////)」
キョン「[ピーーー]……合ってる、な?」
411: 2013/09/03(火) 22:05:03.77 ID:TdJ+GECy0
383
キョン「例えば」
キョン「魔法少女キョンコ☆マギガ、魔法少女ハルヒ☆マギガ、魔法少女ナガト☆マギガ」
キョン「魔法少女みくる☆マギガ、魔法少年イツキ☆マギガ、魔法少年ポンジー☆マギガ」
キョン「魔法少女あちゃくら☆マギガ、魔法少女ササキ☆マギガ、魔法少女クヨウ☆マギガ、etc……」
キョン「だったらどうする?」
国木田「そうだね、交わした約束は忘れないよ」
キョン「ああ、目を閉じて確かめてくれ」
国木田「なにがあっても挫けないようにね」
キョン「ああ、つながったな」
国木田「ところで、キョン」
国木田「他はなんとなく分かるんだけど……」
国木田「ポンジーって、何?」
キョン「…………」
キョン「いよかん村の村長ポン爺さんの略称だ」
国木田「うん、それ訳せてないし、高校生にはきついよね」
キョン「お前は俺にきついよな」
国木田「そうでもないよ」
412: 2013/09/03(火) 22:13:18.84 ID:TdJ+GECy0
384
キョン「例えば」
キョン「佐々木とハルヒが知らないだけで従姉同士だったらどうする?」
佐々木「くつくつ、その場合、僕の方がお姉さんになるのかな?」
キョン「まぁ、お姉さん役にはなるんじゃないのか」
キョン「ただし、振り回されんのは回避できんがな」
佐々木「くつくつ、目に見えてるよ」
佐々木「けれど、きっと楽しいだろうね、涼宮さんの従姉というのは」
佐々木「キョンは見たことないのかい?涼宮さんの従姉」
キョン「それどころか身内に会ったことすらねーよ」
キョン「ただ、アイツのお袋さんが味おんちって情報は知ってる」
佐々木「いるなら会ってみたいものだね、涼宮さんの従姉」
キョン「もしくは姉妹、か」
キョン「まぁ、姉妹はないか、一人っ子ぽかったし、あいつの家」
佐々木「!!!!」ビクッ
キョン「うお、なんだその反応」
佐々木「キョキョキョン?涼宮さんの家に行ったのかい?」
キョン「……あー、しまったな(時間旅行的な意味で)」
佐々木「し、しまった?(男女間的な意味で)」
佐々木「キョ、キョン、まさか……」
キョン「ああ、あの日だよ(一ヶ月旅行の日)」
佐々木「あ、あ……(危険日)」
佐々木「あぁああああああ!!!」ダッ
キョン「佐々木ぃぃいいい!!どこへ行く!!?」
414: 2013/09/03(火) 22:18:02.98 ID:TdJ+GECy0
385
キョン「例えば」
キョン「例え話の議題が思いつかなかったらどうする?」
橘「そ、それなら無理して話かけなくてもいいですよ」
キョン「いや、さすがに無言はダメだろ」
橘「あ、空気読めるんですね」
キョン「吸ったり吐いたりもできるぞ」
橘「はは……」
キョン「タクシーに乗ったときの聞き上手のお前はどうした!」
橘「何言ってるんですか、気を使ってたに決まってるじゃないですか」
キョン「俺にも使え」
橘「嫌です」
キョン「…………」
橘「え、黙るんですか?」
キョン「この会話に、意味はない」
橘「会話って7割がたそんなもんでしょ」
橘「話した数分後に忘れてる話題がいくつあるのやら……」
キョン「……」
橘「せめてあいづちでも……」
キョン「……これが無言の辛さだ」
橘「どちらかと言うと、シカトですよね……?」
415: 2013/09/03(火) 22:25:17.32 ID:TdJ+GECy0
392
キョン「例えば」
キョン「SOS団で白雪姫を演じることになったらどうする?」
ハルヒ「魔女!」ハイ
長門「小人」ハイ
古泉「王子様」ハイ
キョン「……鏡」ハイ
朝比奈「白雪姫?」ハイ?
キョン「古泉ぃ!テメェよくもヌケヌケと王子様なんて言えたなァ!!」
キョン「おかげで俺は鏡役だ、程度としちゃ通行人Bだぞ!?」
古泉「おや、あなたは王子様とう言う気があったと?」
キョン「ったりめーだろ!白雪姫が朝日奈さんだぞ?俺がやらなきゃ誰がやるんだ!?」
古泉「僕です、古泉一樹です」
キョン「テッメェエエエエエエ!!」
ハルヒ「キョンより古泉君の方が似合ってるでしょ」
キョン「本当の事を言うな!」
朝比奈「え、ええと……二人共似合うと思いますよ?」
キョン「(しかし、目が泳いでいます、朝日奈さん……)」
長門「……」グィ
キョン「ん?どした長門?」
長門「鏡が嫌なら」
長門「私と小人する?」
キョン「………………はい」
ハルヒ「あんたは鏡でしょ」ゴン
キョン「いて」
416: 2013/09/03(火) 22:30:05.29 ID:TdJ+GECy0
393
キョン「例えば」
キョン「玉手箱を手に入れたらどうする?」
ハルヒ「開ける!」
長門「開けない」
古泉「展開を知ってるので開けません」
朝比奈「嬉しいです」
谷口「例えば、キョンあたりに一万円がこの中―――」
国木田「うーん、開けないかな」
朝倉「そんなものを渡した乙姫をどうにかしてあげる♪」
鶴屋「やー!埋めるっさ!!」
佐々木「そもそも、受け取らない、かな」
橘「どこかの研究所に売って、軍資金を……」
周防「吸―――おう―――クス―――」
藤原「知らん」
キョン「俺はだな……」
キョン「ネットオークションでバカを釣る、かな」
418: 2013/09/03(火) 22:36:35.78 ID:TdJ+GECy0
394
キョン「例えば」
キョン「俺達が調査兵団だったらどうする?」
ハルヒ「巨人を解剖して巨人の不思議を解明してやるわ!」
キョン「お前もう、ハンジさんと巨人について語っとけよ」
ハルヒ「いやよ、必要数捕獲したらあとは駆逐するわよ」
キョン「じゃあ、解剖する必要ねーだろ」
ハルヒ「あるわよ、どんな不思議が眠ってるか知りたいし」
キョン「じゃ、104期の班に入るなら誰がいい?」
ハルヒ「ミカサをあたしの班に入れるわ!」
キョン「お前が班長かよ、エレンは?」
ハルヒ「エレンはリヴァイ兵長に任せるわよ」
キョン「てっきりエレンも解剖するとか言うと思ったけどな」
ハルヒ「それじゃミカサが可哀想でしょ!」
キョン「分かってるよ、例えだ」
ハルヒ「あんたはどの班がいいのよ」
キョン「俺は……」
キョン「リヴァイ班だ」キリッ
ハルヒ「無理。入る前に戦力外よ」
キョン「じゃ、ジャンの班」
ハルヒ「言いたかっただけじゃない」
キョン「じゃ、ハルヒ班でいいよ」
ハルヒ「よろしいっ!」ニコッ
キョン「ハルヒっていつか出てきそうな名前だな」
ハルヒ「それあたしかも?」
キョン「それはない」
420: 2013/09/03(火) 22:47:08.35 ID:TdJ+GECy0
395
キョン「例えば」
キョン「リリカルな魔法少女になったらどうする?」
谷口「なんだぁ、カードをキャプチャーすんのか?」
キョン「それは桜」
谷口「ああ、魔女と戦う……」
キョン「それは円」
谷口「ああ、おジャ魔女の……」
キョン「それは♪」
谷口「じゃ、なんだよ」
キョン「リリカルな魔法少女だ」
谷口「答えになってねーよ!」
キョン「俺もよく知らんし」
谷口「あとおジャ魔女の♪……」
谷口「わかってるじゃねえか」
キョン「ふっ、常識だろ」
谷口「あ、思いついた」
キョン「なにを?」
谷口「リリカルな魔法少女になったら、次元を超える魔法使うわ」
キョン「安心しろ谷口、そうはならない」
キョン「絶対に。少女的な意味で」
谷口「だよなぁ~」
キョン「例え話だしな」
421: 2013/09/03(火) 22:49:21.39 ID:TdJ+GECy0
あー疲れた、sage進行はお察し
422: 2013/09/03(火) 23:11:53.16 ID:NDb/iErW0
乙
面白かったよ
面白かったよ
423: 2013/09/03(火) 23:15:33.99 ID:og7lILX9o
乙
例えばハルヒがこなただったら
例えばハルヒがこなただったら
424: 2013/09/03(火) 23:30:35.04 ID:678juRGSO
引用: キョン「例えば」
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