445: 2013/09/13(金) 21:20:31.81 ID:OOajQcEF0
446: 2013/09/13(金) 21:26:35.48 ID:OOajQcEF0
396
キョン「例えば」
キョン「無人島に流されたとして、誰が側にいて欲しい?」
朝倉「私はそんなヘマしないわよ」
キョン「いや、例えばだし、無人島に流されるぐらいなるだろ」
朝倉「普通に生きてればならないわよ」
キョン「おもしろおかしく生きてるとして、だ」
朝倉「だったら…………」
朝倉「ま、長門さんがいれば安心できるわよね」
キョン「だよなー、長門がいればなんでもありだもんな」
朝倉「ええ、見てるだけで現実から逃避できるものねー」
キョン「でも、無人島に流された事実は変えられんぞ」
朝倉「あら、私たちがどんな存在か忘れた?」
朝倉「事実を変えることくらいなんてことないわよ」
キョン「人間の立場で漂着してくれ」
朝倉「それでも長門さんがいれば私はいいわよ」
キョン「俺は長門か朝倉がいれば安心だなー」
朝倉「ちょ、ちょっと!どういう意味!?」
キョン「宇宙人的な意味で」
朝倉「…………さっき人間の立場って言ったよね?」キラン
キョン「ああ、だから人間らしく刃をお納め下さい、朝倉殿」
447: 2013/09/13(金) 21:32:26.54 ID:OOajQcEF0
397
キョン「例えば」
キョン「逆ラッキースOベが起きたらどうする?」
古泉「んっふ」
キョン「……話す相手間違えたぁぁあああああ!!?」
古泉「そんな動揺なさらずとも」
キョン「するわ!自分でしてもキモイっての!」
古泉「女性にする方がキモイんじゃないでしょうか?」
古泉「ここはむしろ、僕が相手でよかったと思うべきなのでは?」
キョン「ぐぐぐ……そうかもしれん」
古泉「ところで、逆ラッキースOベでしたか?」
キョン「掘り返すなよ!」
キョン「それにお前からしたら逆でもラッキーでもスOベでもねーよ!」
古泉「例えば、あなたが全裸でいるところで遭遇したら……」
キョン「知らねーよ!銭湯行きゃみんな全裸だよ!!」
古泉「それは逆でもラッキーでもありませんね、まぁ、スOベではあるかもしれませんが……」
キョン「銭湯でそんなこと考えてるお前が怖いわ!」
古泉「至って平凡な超能力者です」
キョン「平凡と超能力は相容れない!!!」
古泉「それを相容れてしまうのが僕」
古泉「実にラッキーですね☆」
キョン「……ああ、逆にな!」
448: 2013/09/13(金) 21:41:04.43 ID:OOajQcEF0
403
キョン「例えば」
キョン「パンドラの箱を手に入れたらどうする?」
ハルヒ「本当に希望があるかどうか確かめたいから、開ける!」
長門「物体として存在しているわけではないので、入手は不可能」
古泉「いやぁ、中を見たい衝動と開けたらどうなるかで悩みますね」
朝比奈「パン……ドラ?」
朝倉「捨てる」
鶴屋「開けてみるっさ!!」
国木田「僕は開けてみるよ、そっちの方が個人的に面白そうだし」
谷口「パズドラ?おお、そういや前のレアガチャでよ―――」
佐々木「そもそもパンドラというのはギリシア神話の女性の事で―――」
橘「神話は信じてませんので」キリッ
藤原「パンドラ?なんだそれは」
周防「バス―――テト―――だった―――」
キョン「俺が手に入れたとしたら……」
キョン「団長様に渡すかな」
キョン「平団員にそんな面白そうなモンの処遇の決定権はないんでな」
450: 2013/09/13(金) 21:50:11.44 ID:OOajQcEF0
406
キョン「例えば」
キョン「俺がメタな視点を持っていたら」
キョン「メタ、所謂メタ発言なるもののことだろうが」
キョン「昨今のラノベ、漫画、アニメでも見られる一種のネタみたいなものか」
キョン「確か以前古泉と第三者がどうたらの話をしたが」
キョン「あれが本当だったとしたらメタ発言になる、のか?」
キョン「まぁ、そんなことはどうでもいい」
キョン「俺がメタな視点を持ってたら、ねぇ」
キョン「んー、そうだな」
キョン「とりあえず、エンドレスエイトは長すぎたかな」
キョン「夏休み的な意味じゃなく、アニメ的な意味で」
キョン「あと、そのアニメの三期はまだか?」
キョン「杉田の声が俺に入る日はいつ来るんだ?」
キョン「今でしょ!!」クワッ
キョン「…………」
キョン「やーめた、メタなだけに」
キョン「…………」
キョン「ま、まぁ、ありもしない別次元、別世界から見た」
キョン「そいつらにとっての俺のメタ発言」
キョン「いや、俺が正しく理解してないから俺の妄言とも言えるこの発言」
キョン「んな事をいちいちハルヒシリーズに収録なんかしちまったら読みにくいっての!」
キョン「以上、読者の代弁でした」
キョン「という例えの話なのさ」
ハルヒ「意味分かんない」
451: 2013/09/13(金) 21:56:55.62 ID:OOajQcEF0
408
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの中身がパラレルの長門風味だったら」
ハルヒ「……何言ってんの?」
キョン「あ……妄言だ」
ハルヒ「失言よ、それ」
キョン「ま、まぁ、とにかくだ」
キョン「ハルヒの中身が長門だったらどんな感じだろうなってことさ」
ハルヒ「漫画でよくある、中身が入れ替わっちゃったってやつ?」
キョン「当たらずとも遠からず、入れ替わりじゃなく、ハルヒが長門になるみたいな」
ハルヒ「要は、あたしが有希みたいに振舞ったらどんな感じか、ってことね」
キョン「そうだ」
ハルヒ「ふむ、有希か…………」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「何?」
キョン「いや、別に」
ハルヒ「そう」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「あー!何か言いなさいよ!」
キョン「長門はそんな事言わないぞ」
ハルヒ「ぐ…………そう」
キョン「……」
ハルヒ「…………」
キョン「……」
ハルヒ「……無理、あたしには有希はできないわ」
キョン「ああ、お前はハルヒだからな、ハルヒのままでいいさ」
ハルヒ「……わかってるわよ」
キョン「ならいいんだ」
ハルヒ「ふん」
452: 2013/09/13(金) 22:08:27.38 ID:OOajQcEF0
410
キョン「例えば」
キョン「フライングスパゲッティモンスターが実在したらどうする?」
佐々木「あのおもしろ教団のことかい?」
キョン「そのおもしろ教団のおもしろモンスターのことだ」
佐々木「くつくつ、キョンは信じてるのかい?」
キョン「生憎、俺の家は仏教なんでね、キリストもマホメットもスパゲッティも信仰してない」
佐々木「僕はそのモンスターが実在しようがしまいがどっちでもいいけど」
佐々木「もしこれが、何かの大間違いで実在することになったら」
佐々木「僕はうっかり入信してしまうかもしれないね」
キョン「おいおい」
佐々木「本当にありえない話だけどね」
キョン「ていうかあれ教団や宗教おtして成り立ってんのか?」
佐々木「それを言い出したら日本にある怪しい怪しい宗教の存在も危うくなるよ」
佐々木「聞いたこともないし、活動内容が募金しかないような、ね」
キョン「それはスパゲッティモンスターより酷いやつだ」
佐々木「それに比べたら、スパゲッティモンスターなんてかわいいもんだろ」
佐々木「実際、シンボルマークだってかわいいしね」
キョン「あのカニか?」
佐々木「あのカニだよ、キョン」
キョン「まぁ、おっさんや、おじいさんを崇めるよりましと思うが」
佐々木「キョン、怒られるよ」
キョン「許してくれ聖母(マリア)」
佐々木「!…………許す♪」
453: 2013/09/13(金) 22:15:01.20 ID:OOajQcEF0
413
キョン「例えば」
キョン「俺を巡る修羅場が発生したらどうしたらいい?」
長門「それはもう発生している」
キョン「何!?俺の周りにはもうラブハリケーンが発生しているのか?」
長門「そんな優しいものじゃないかもしれない」
キョン「それ本当に修羅場?」
長門「命の」
キョン「それは修羅場ってより瀬戸際だ」
長門「そう」
キョン「俺の命の瀬戸際は置いといて」
キョン「もし、俺がモテまくったらどうしたらいい?」
長門「……」
キョン「ああ、俺の妄言なのは分かってるから哀れまなくてもいいぞ」
長門「そう」
キョン「実際、モテるやつの心境ってのはどうなんだろうな」
キョン「長門、教えてくれ」
長門「何故、私に?」
キョン「長門、モテるだろ?」
長門「……肯定しない」
キョン「お前の隠れファンクラブの情報もあるぞ」
長門「認知していない」
キョン「隠れだからな」
長門「そう」
キョン「ちなみに俺も会員だ」
長門「…………ファンクラブの?」
キョン「ああ」
長門「……そう」
キョン「お、笑った?」
長門「――――――♪」
454: 2013/09/13(金) 22:21:32.08 ID:OOajQcEF0
417
キョン「例えば」
キョン「国木田がセーラー服を着てたら」
谷口「キョン……」
国木田「キョン……」
キョン「やめろやめろ、俺は超ノーマルだ」
国木田「むしろ、谷口がアブノーマルだもんね」
谷口「なんで矛先が俺になってんだよ!」
キョン「でも、国木田は中性的っちゃ中性的な顔だもんな」
国木田「そうかなぁ?」
谷口「俺は女が好きだけどな」
キョン「俺はお前の発言が分からない」
国木田「大体、セーラー服のかわいい子なんて周りにいっぱいいるじゃないか」
谷口「そう、Dランク+~AAランク+までな!」
キョン「うわぁ……」
国木田「うわぁ……」
谷口「なんだよ!自分に正直になってなにが悪い!」
キョン「お前の何に正直になったんだよ」
国木田「その辺がアブノーマルって言ってるんだよ」
谷口「うるせー!セーラー服にして写メ撮るぞ!」
キョン「うわぁ……」
国木田「うわぁ……」
谷口「キョン!テメェが言ったことだろ!おい!!」
455: 2013/09/13(金) 22:31:09.56 ID:OOajQcEF0
419
キョン「例えば」
キョン「女子がみんな腐女子になったらどうする?」
古泉「普通の恋愛をするのは難しそうですね」
キョン「だからそんなアブノーマルな方へ持っていくな」
古泉「みなさんが腐女子ということは」
古泉「女×男という恋愛観念がないので」
古泉「必然的に男×男になりますね」サワヤカ
キョン「その×と爽やかスマイルをやめろ!」
古泉「男性と男性が付き合う……それが普通の世の中になるのかもしれません」
キョン「やな世の中だ」
古泉「やはり女性とお付き合いしたいですか?」
キョン「当たり前だ、俺はノーマルって言ってるだろ」
古泉「そうですか、あなたにはすっかり女性に興味がないものだと……」
キョン「ありまくるわ!!俺と朝比奈さんみたら分かるだろ!」
キョン「随時朝比奈さんか長門見てるというのに!」
古泉「ほほう、涼宮さんは?」
キョン「朝比奈さん、長門、ハルヒでいくと」
キョン「5:4:1だ」
古泉「随分、涼宮さんの比率が少ないですね」
キョン「おいつは俺を見てるから俺が見なくてもいいんだよ」
古泉「えっ」
キョン「あん?」
古泉「涼宮さんが見ていることを知っていたのですか?」
キョン「当たり前だ、あんだけじろじろ見られりゃ分かるっての」
古泉「なのに…………これですか」フゥ
キョン「何がだよ」
古泉「困ったものです」
456: 2013/09/13(金) 22:38:03.79 ID:OOajQcEF0
423
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが泉こなただったらどうする?」
ハルヒ「あたしがこなた?」
キョン「例えばな」
ハルヒ「確かに声は似てるとは思うけど……」
キョン「(とんだメタ野郎だ)」
ハルヒ「でも、あそこまでアニメや漫画で自堕落な生活はしたくないわ」
キョン「割と似通った部分もあるだろ」
ハルヒ「どこが?」
キョン「何故か頭がいいトコ」
ハルヒ「あたしもこなたも勉強してるもの」
キョン「萌えキャラ好き」
ハルヒ「あたしはそれメインじゃないわよ」
キョン「チョココロネ好き」
ハルヒ「あたしそんなこと言った覚えない」
キョン「お前がこなただったら土日はゲーム大会だな」
ハルヒ「それどころか平日もゲームしてると思うわ」
キョン「まぁ、それは変わらんが」
ハルヒ「なにを!」
キョン「お前はお前でいいさ」
ハルヒ「お前じゃない!ハルヒ!!」
キョン「はいはい、ハルヒハルヒ」
ハルヒ「団長はステータスなんだからねっ!!」
457: 2013/09/13(金) 22:45:02.67 ID:OOajQcEF0
425
キョン「例えば」
キョン「俺達以外がゾンビだったらどうする?」
朝倉「所謂バイオハザードね」
キョン「やったことある男子高生なら一度は妄想したもんさ」
朝倉「どんな?」
キョン「銃もってゾンビをバンバンやる妄想」
朝倉「やだ物騒」
キョン「(お前が言うか)」
キョン「でも、実際そんな状況になったら引きこもりになるな」
朝倉「ビビちゃって」
キョン「俺は普通の人間だからな、戦えないし」
キョン「ましてや銃なんてそこいらに落ちてないしな」
朝倉「引き出し開けたらハンドガンの弾ってありえないわよねー」
キョン「そうそう、ロッカーの中にショットガンってのもなー」
朝倉「ハーブや救急スプレーもなんでそんなところに?ってのが多いわよね」
キョン「そのハーブも毒消しやTウイルスの進行を妨げたりって」
キョン「そんなモンが都合よく転がってる国じゃないしなー」
朝倉「つまり、日本がバイオハザードになったら?」
キョン「ザ・引きこもり☆」
朝倉「つまんない」
キョン「もしくは猟銃無双」
朝倉「アイアムハヒーロー」
458: 2013/09/13(金) 22:53:56.40 ID:OOajQcEF0
426
キョン「例えば」
キョン「俺がミヨキチと付き合うことになったらどうする?」
キョン妹「えーっ!キョン君口リコンだったのー!?」
キョン「誰だ!そんなことば教えたやつは!」
キョン妹「てことはミヨキチお姉さんになるのー?」
キョン「そうだな、例えばだが」
キョン妹「えーっ!それは嫌だー!!」
キョン「なんでだ?」
キョン妹「ミヨキチとは友達のままでいたいもん!」
キョン「……そうか」
キョン妹「小姑いびりなんてしたくないし……」
キョン「しなきゃいいだろ」
キョン妹「口リコンの兄を持つのはつらいし……」
キョン「安心しろ、例えばだ」
キョン妹「それが元でミヨキチとギスギスするの嫌だし」
キョン「小姑いびりのくだりはもうよせ」
キョン妹「この口リコーン!」
キョン「やめんか!!」
463: 2013/09/14(土) 17:00:09.65 ID:YszDLXqW0
427
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんの実年齢が30歳だったらどうします?」
朝比奈「え……」
キョン「えっ」
朝比奈「な、なんでもないですよぉ!」
キョン「…………」
朝比奈「なななんで黙るんですか!?」
キョン「……未来の技術ですか?」
朝比奈「禁則事項ですーっ!!」
朝比奈「それに30歳は例えの話ですよね!?」
キョン「そ、それ以上……!?」
朝比奈「なんでそうなるの!?」
キョン「冗談ですよ、こんなプリティーな朝比奈さん30歳なはずのがないですよね」
朝比奈「そ、そうですよぉ!」
キョン「……なんか必氏ですね」
朝比奈「キョン君!!」
キョン「冗談です!」
キョン「で、実際いくつなんですか?」
朝比奈「禁則事項です」
キョン「えー」
朝比奈「えー、はなしです」
キョン「18歳ですか?」
朝比奈「……」パアァ
キョン「(喜んだ、かわいい)」
465: 2013/09/14(土) 17:12:40.64 ID:YszDLXqW0
428
キョン「例えば」
キョン「ハルヒ観光株式会社を立社したらどうします?」
鶴屋「株主にならせてもらうっさ!」
キョン「どうもどうも」
鶴屋「いやぁー!SOS団名誉顧問として当然っさ!」
鶴屋「ところでそれはどんな会社なのかなっ!?」
キョン「まぁーハルヒが立てるくらいですし」
キョン「普通の観光会社ではないような気がします」
鶴屋「そっちの方が楽しそうだねっ!」
キョン「鶴屋さんの山が観光地になったりしそうですね」
鶴屋「いいねいいね!お客さんは千客万来だよっ!!」
キョン「あと、あの雪山も対象内ですかね」
鶴屋「わお!年中賑わっちまうのかい?穴場スポットが埋れちまうね!」
キョン「そんで、SOS団部室も観光地入りで」
鶴屋「あっはっは!!それを観光地としてカウントするのはハルにゃんぐらいっさ!」
キョン「ガイドさんには朝比奈さんがつきます」
鶴屋「イメージガールだねっ!客引き客引き」
キョン「誤解を生む言い方ですね」
鶴屋「で、キョン君は何役だい?」
キョン「もちろん、平社員ですよ」
鶴屋「社長お気に入りのねっ!!」
キョン「どうも」
468: 2013/09/14(土) 17:20:56.92 ID:YszDLXqW0
429
キョン「例えば」
キョン「俺が逮捕されたらどうする?」
佐々木「任しておくれ、面会はかかさないよ」
キョン「ありがとよ、できるなら弁護の方もしてほしいんだが」
佐々木「それは保障しかねるね、割とキョンと近しいに人間と自負しているからね」
佐々木「僕の証言はあまりそういう場では効果的じゃないね」
キョン「黙って臭い飯を食うしかないってか……」
佐々木「お弁当を持っていってあげるよ」
キョン「持ち込めるのか?」
佐々木「僕が食べるんだよ、それをおかずに……」
キョン「なんか言い方にとてつもない意味が含まれてる様に聞こえるぞ」
佐々木「ふ、普通の意味だよっ!あの、に、匂いをおかずにって言うじゃないか!」
キョン「佐々木は匂いなんておかずにカウントしそうにない人間だろ」
佐々木「だ、大体おかずに他の意味なんてないじゃないか!」
キョン「本当に?」
佐々木「ほ、本当に!」
キョン「つまり、弁当を食べている佐々木をおかずに見ながら」
キョン「俺は臭い飯を無我夢中に右手を動かして食う、ってことだな」
佐々木「あってるけど!あってない!!」
佐々木「そこまで細かい動作は口にしなくていいよ!」
キョン「はぁ、逮捕されちまうと佐々木の弁当は食えないのか……」
佐々木「……なら、今度作ってあげるよ」
キョン「何を?」
佐々木「…………お弁当」
キョン「お、そりゃサンキュー」
佐々木「ど、どういたしまして//////」
キョン「ってまだ食ってないけどな」
佐々木「お、お粗末さまです」
キョン「だからまだだって」
469: 2013/09/14(土) 17:27:40.13 ID:YszDLXqW0
430
キョン「例えば」
キョン「自分一人を残して他の人類が絶滅したらどうする?」
古泉「いやぁー困りますね」
キョン「なぁに適当に流そうとしてんだよ」
古泉「例え話ですから」
キョン「例え話でもマジになるのが世の中の男子高校生なんだよ」
古泉「はぁ」
キョン「例えば彼女ができたら~の話題が鉄板なのがその証拠だ」
古泉「よく分かりませんが……」
キョン「はい、今からお前は地球唯一の人間な、想像スタート」
古泉「地球で一人ですか……」
古泉「…………」
古泉「閉鎖空間にいる気分ですね」
キョン「そういう時に限って晴天とかだったらどういう気分なんだろうな」
古泉「曇りとかならある意味気持ちにマッチしていますが……」
キョン「晴れなのに地球には自分一人、どんな感じだろうな」
古泉「想像もつきませんね」
キョン「でも、誰もいない道路を大声あげながら走ったりはしてみたいよな」
古泉「誰もいないからこそ出来ることは出来そうですね」
キョン「リライトしてぇえええええ!!って言いながら走り回んの」
古泉「んっふ」
471: 2013/09/14(土) 17:33:20.84 ID:YszDLXqW0
431
キョン「例えば」
キョン「俺が裸族だったらどうする?」
ハルヒ「裸族=民族」
ハルヒ「民族=珍しい」
ハルヒ「珍しい=不思議」キュピーン
ハルヒ「とっ捕まえて身ぐるみを剥ぐ!」
キョン「はなから全裸だっての」
ハルヒ「この変O!!」バシッ
キョン「こら!例えだ!!」
ハルヒ「なんで自分のことを裸族って例えたのよ!?」
キョン「それは……男子高校生には色々あんだよ」
ハルヒ「セクハラ!?」
キョン「そうかもしれないが違う!」
ハルヒ「だとしたら頭おかしいの?」
キョン「全然正常だ」
ハルヒ「正常なら正常でおかいいわよ……」
キョン「安心しろ、全国の高校生はこんなもんだ」
ハルヒ「少数派でしょ」
キョン「超多数派だ」
ハルヒ「あたし、こんな不思議求めたくない」
キョン「案外不思議なんてそこらにあるもんだ」
キョン「(というか団内にな、全裸の俺じゃなく)」
472: 2013/09/14(土) 17:38:01.42 ID:YszDLXqW0
432
キョン「例えば」
キョン「街中が俺で溢れかえったらどうなる?」
キョン「こうなる」
キョン「やれやれ」
キョン「やれやれ」
キョン「また面倒なことになっちまったみたいだな」
キョン「やれやれ」
キョン「今回は誰だ?ハルヒか?長門か?」
キョン「はたまた見えざる新たな敵か?」
キョン「やれやれ」
キョン「ったく、巻き込まれんのはいつも俺」
キョン「当事者は別の奴」
キョン「やれやれ」
キョン「やれやれ」
キョン「巻き込んだ奴だけ楽しむってのはちとずるいぞ」
キョン「やれやれ」
キョン「あー!!もうやれやれやれやれうっせー!!」
キョン「どこのやれやれ系主人公だよ!!」
キョン「「「うるせー!!俺は先駆者なんだよ!!」」」
キョン「やれやれ」
キョン「やれやれ」
キョン「多分こんな感じだ」
ハルヒ「やれやれうるさいわね」
キョン「仕方ない、俺だからな」
473: 2013/09/14(土) 17:45:28.35 ID:YszDLXqW0
433
キョン「例えば」
キョン「神人改造したロボに乗るとしたらどんな感じになるのか?」
あちゃくら「ででん!」
キミドリさん「初とーじょーです!」
キョン「わお、小さい朝倉と……谷口?」
キミドリさん「中身で判断しないでっ!」
あちゃくら「キョン君、久しぶりね」
キョン「いや、初対面の気がする」
あちゃくら「覚えてない?私はあちゃくらりょうこよ!!」
キョン「覚えているがこんな小さい朝倉に会うのは初めてだな」
あちゃくら「あ、それはどうもはじめまして」ペコ
キョン「いえいえ、こちらこそ」ペコ
あちゃくら「……ちがーう!!」
あちゃくら「そんな事がしたいんじゃなーい!!」
キミドリさん「そうだそうだ!」
あちゃくら「キミドリさんいたんですねー!!空気でいないと思ってましたー!!」
キミドリさん「さらっと酷い!」
あちゃくら「ここで会ったが百年目!キョン君覚悟!」ノビルウデー!!
キミドリさん「ぎゃぁぁああああ!!あさくらさん!こっちじゃないです!」
あちゃくら「ああ!キミドリさん!!よくもキョン君!!」
キョン「……なんだこれ」
474: 2013/09/14(土) 17:52:24.17 ID:YszDLXqW0
434
キョン「例えば」
キョン「女子の髪型が皆ポニーテールだったらどうする?」
谷口「甘いぞ、キョン、ポニーテールだけなんぞ」
キョン「馬鹿言え、ポニーテールこそ至高だ」
谷口「ふっ、愚直すぎるんだよ、キョン」
谷口「ポニーテールに関わらず、いや、女子の髪型なんぞに関わらず」
谷口「萌えというのは対称、対比があってこそ成立する感情だ!」
キョン「なにっ!」
谷口「だからポニーテール女子しかいない世界での」
谷口「ポニーテール萌えなどありえない!」
谷口「それはこの世界で例えると女萌えと同義!!」
谷口「つまり、女なら誰でもいいという圧倒的愚者の思考!!」
キョン「そ、そんな……」
谷口「分かったか、キョン」
谷口「お前がポニーテール萌えしてられんのは」
谷口「ポニーテールじゃない女子がいるからなんだぜ」
谷口「分かったらこの素晴らしい世界に感謝し礼拝しな」
キョン「いや、そこまではしないけど」
谷口「だよなぁー!!」アッハッハ
キョン「やれやれ」
キョン「例えば」
キョン「女子の髪型が皆ポニーテールだったらどうする?」
谷口「甘いぞ、キョン、ポニーテールだけなんぞ」
キョン「馬鹿言え、ポニーテールこそ至高だ」
谷口「ふっ、愚直すぎるんだよ、キョン」
谷口「ポニーテールに関わらず、いや、女子の髪型なんぞに関わらず」
谷口「萌えというのは対称、対比があってこそ成立する感情だ!」
キョン「なにっ!」
谷口「だからポニーテール女子しかいない世界での」
谷口「ポニーテール萌えなどありえない!」
谷口「それはこの世界で例えると女萌えと同義!!」
谷口「つまり、女なら誰でもいいという圧倒的愚者の思考!!」
キョン「そ、そんな……」
谷口「分かったか、キョン」
谷口「お前がポニーテール萌えしてられんのは」
谷口「ポニーテールじゃない女子がいるからなんだぜ」
谷口「分かったらこの素晴らしい世界に感謝し礼拝しな」
キョン「いや、そこまではしないけど」
谷口「だよなぁー!!」アッハッハ
キョン「やれやれ」
475: 2013/09/14(土) 18:09:06.71 ID:YszDLXqW0
435
キョン「例えば」
キョン「漫画の世界に行けるとしたらどこがいい?」
ハルヒ「ワンピース!」
長門「美味しんぼ」
朝比奈「ドラえもんです」
古泉「とある科学の超電磁砲ですね」
鶴屋「やードラゴンボールっさ!」
朝倉「こち亀」
谷口「Toloveる」キリッ
国木田「ブラックジャックかな」
佐々木「ハイスコアガールだね」
橘「俺物語です!」
藤原「進撃の巨人」
周防「浦―――筋―――」
キョン「俺はだな……」
キョン「銀魂……」
キョン「安直?結構結構、万事屋いいだろ」
476: 2013/09/14(土) 18:14:30.69 ID:YszDLXqW0
436
キョン「例えば」
キョン「俺が吸血鬼だったらどうする?」
長門「……」
長門「私は占い師」
キョン「お、人狼ゲームか」
長門「……」コクリ
キョン「じゃ、俺騎士で」
長門「信じない」
キョン「そうか、俺も長門の占い師は信じてないぜ?」
長門「……」
長門「信じて」
キョン「よし、長門は占い師だ、決定だ」
長門「あなたを占う」
キョン「やめとけやめとけ、市民って出ちまうぞ」
長門「……」ジィイ
キョン「どうだ?結果は?」
長門「…………」
長門「恋人」
キョン「何?恋人だと?」
長門「恋人は自分が誰と恋人かわかる役職」
長門「あなたは誰と恋人?」
キョン「……おいおい、そりゃないぜ長門ー」
キョン「俺は知ってるんだぜ、長門は占い師じゃなく」
キョン「俺と恋人だろ?」
長門「………………」
キョン「って感じが盛り上がるんだよなー」
長門「…………」
477: 2013/09/14(土) 18:21:02.62 ID:YszDLXqW0
437
キョン「例えば」
キョン「謎のロボット集団が襲ってきたらどうする?」
佐々木「涼宮さんがらみだと推測する」
キョン「冷静で現実的だな」
佐々木「状況は非現実的だけどね」
キョン「でも、人に襲われるよりロボットに襲われるほうが怖いよな」
佐々木「どうしてだい?」
キョン「人はやっぱ言葉が通じるだろ?」
キョン「いや、通じない相手もいるけど」
佐々木「(涼宮さんのことかな?)」
キョン「でもロボットって全然通じなさそうなイメージあるんだよ」
キョン「命令通りに動くから襲う、みたいな」
佐々木「僕は人間の方が怖いけどね」
佐々木「人間の放つオーラみたいなものは無機質なロボットにはないからね」
佐々木「意志をもって行動している人の方が怖いかな」
キョン「佐々木も怖いって感じるんだな」
佐々木「僕だってか弱い女子高生さ、怖いものの一つや二つくらいあるさ」
キョン「意外だな」
佐々木「ま、キョンが守ってくれれば問題ないんだけどね?」
キョン「なら守ってやろう」
佐々木「……どうも!」
キョン「どういたしまして」
478: 2013/09/14(土) 18:29:19.62 ID:YszDLXqW0
438
キョン「例えば」
キョン「みんなが仮面ライダーだったらどうする?」
ハルヒ「ちょっと!あたし仮面ライダーじゃないんだけど!」
キョン「例えばだ」
ハルヒ「なんだ、てっきり有希や古泉君、みくるちゃんやアンタが仮面ライダーかと思った」
キョン「(俺以外はもっとすごい奴らだよ)」
キョン「お前仮面ライダー知ってるのか?」
ハルヒ「アマゾンだけなら」
キョン「逆になんで知ってるんだよ」
ハルヒ「ワイルドでしょ!」
キョン「ああ、だがワイルド=不思議じゃないからな」
キョン「俺は龍騎が好きだった」
ハルヒ「ああ、あのカード……」
キョン「鏡の中で戦うやつな」
キョン「龍騎は登場ライダーが多いからな」
キョン「何よりも契約ってところがめっちゃカッコいい」
ハルヒ「中二ね」
キョン「憧れなんだよ」
キョン「それでガキの頃は分からなかったけど」
キョン「見返してみると案外ストーリもしっかりしてたりするんだぜ」
ハルヒ「子供に分からなきゃ意味ないのにね」
キョン「ガキは楽しめりゃなんでもいいんだよ」
479: 2013/09/14(土) 18:35:20.54 ID:YszDLXqW0
439
キョン「例えば」
キョン「俺が身売りしてたらどうする?」
朝倉「買わせてもらうわ」
キョン「えっ」
朝倉「買った体は何してもいいのよねぇ」ニヤ
キョン「何するつもりだ!」
朝倉「ひ・み・つ!」
キョン「バカヤロー!かわいく言っても怖ぇよ!」
朝倉「か、かわいいだなんて……そんな……」
キョン「今、照れんくれもいい!!」
朝倉「てっ、照れてねーし!!」
キョン「照れ隠ししてるし!」
朝倉「してねーし!!」
キョン「動揺して喋り方おかしくなってるし!」
朝倉「な、なってねーし!!」
キョン「気づけ」
朝倉「ハッ!」
朝倉「キョン君!いくら!?」キラッ
キョン「売ってねーし!刃物出すな!」
480: 2013/09/14(土) 18:41:26.61 ID:YszDLXqW0
440
キョン「例えば」
キョン「今、昼休みだが、俺が空腹だったらどうする?」
谷口「弁当食えよ」
キョン「生憎、弁当は早弁で昇華した」
谷口「かっこよく言ってんじゃねーよ」
国木田「キョン、じゃあこのアスパラ食べるかい?」
キョン「出たぞ、親切に見えるこの風景」
谷口「実際は嫌いなもの押し付けてるだけっていう……」
国木田「……えへ」
キョン・谷口「黒い」
国木田「じゃこのハンバーグあげるよ」
キョン「お、サンキュー」パク
谷口「それ俺のぉぉおおおおおおおおおお!!!」
キョン「うるせー、これは国木田から貰った俺のもんだ」
谷口「国木田があげた俺のもんだ!」
国木田「谷口、意地汚いよ」
谷口「国木田君!君が一番汚いよ」
キョン「いや、谷口の煩悩のほうがバッチイ」
谷口「バッチイ言うな!しかも関係ない!」
国木田「黙って食べてよ」
キョン「うるさいし」
谷口「俺が何したっていうんだ……」パク
谷口「これアスパラじゃねーか!!」
国木田「」ニヤ
483: 2013/09/14(土) 19:12:08.89 ID:YszDLXqW0
441
キョン「例えば」
キョン「俺が失踪したらどうする?」
古泉「迷宮入り……ですね」
キョン「ぶっ飛ばすぞ、探せ」
古泉「おや、探して欲しいのですか?」
キョン「探してくれる人がいないって相当悲しいだろ」
古泉「心配せずとも、団長様はすぐ探し出しますよ」
キョン「かくれんぼにもなりゃしなさそうだな」
古泉「大した信頼です」
キョン「悪いか?」
古泉「大いに結構です」
古泉「それ以前に、あなたが失踪する事などありえませんがね」
キョン「なぜ分かる」
古泉「あなたがこの場所を好いているからですよ」
キョン「だからなぜ分かる」
古泉「わかってしまうんだからしかたがない」
キョン「……」
古泉「それなりの付き合いです、当然でしょう」
キョン「俺はお前が分からんがな」
古泉「そういう接し方をしてきましたので」
キョン「雲みたいな奴だ」
古泉「あなたは風ですね」
キョン「んで、ハルヒが」
キョン・古泉「「太陽」」
キョン「……案外、お前のこと分かってるのかもな」
古泉「大いに結構です」
484: 2013/09/14(土) 19:18:17.45 ID:YszDLXqW0
442
キョン「例えば」
キョン「西宮北口駅が『北西宮』駅だったらどうする?」
長門「……困る」
キョン「…………だな、困る」
長門「西宮北口が北西宮……困る」
キョン「だな、関西人としても困るよな」
長門「……」コクリ
キョン「……」
長門「……」
キョン「南西宮でも困るよな?」
長門「とても困る」
キョン「だ、だよな関西人として!」
長門「そう、宇宙人として困る」
キョン「……」
長門「……」
キョン「ギャグ?」
長門「…………」コクリ
キョン「……」
長門「……」
キョン「結論、困る、だな」
長門「決定」
485: 2013/09/14(土) 19:27:34.98 ID:YszDLXqW0
443
キョン「例えば」
キョン「『俺の子供を産んでくれ』と女子全員に言ったらどうする?」
佐々木「やめとくべきだ、キョン」
キョン「例えばだ、本気じゃない」
佐々木「(本気にする人が何人いるのやら)」ハァ
キョン「これってセクハラだよな?」
佐々木「多分、余裕でセクハラだよ」
キョン「佐々木はセクハラとかされてないか?」
佐々木「キョン以外にはね」
キョン「俺だけ認められてるのか」
佐々木「そっ、そういう意味じゃないけど……」
キョン「冗談だよ」
佐々木「……ねぇ、キョン」
佐々木「もし……さっきの、ことを」
佐々木「僕がいい、って返事したら?……例えば、だけど」
キョン「…………そうだな」
キョン「もしそれが、今じゃなくて、冗談じゃなくて」
佐々木「……」
キョン「佐々木が本気で、俺も本気で……」
佐々木「……」
キョン「ハルヒ……に出会ってない俺だったらOKしてたかもな」
佐々木「………………ありがとう」
キョン「今のままじゃ保留だ」
佐々木「ずるいね……君は」
キョン「悪いな」
佐々木「いいけどね」
486: 2013/09/14(土) 19:36:47.89 ID:YszDLXqW0
キョン「例えば」
キョン「俺とハルヒが結婚したらどうなると思う?」
ハルヒ「…………は?」
キョン「例えばだよ」
ハルヒ「キモイ妄想ね」
キョン「何とでも言え」
ハルヒ「キョンと結婚ね……ハッ!」
キョン「なんで鼻で笑うんだよ」
ハルヒ「キョンごときがあたしに仕えるなんてねぇ」
キョン「仕えるんじゃねえよ、人生の伴侶となるんだよ」
ハルヒ「そんなロマンチックなセリフ……似合わないわよ」
キョン「くさすぎるか」
ハルヒ「キョンにははね」
キョン「毎朝、俺の朝飯を作ってくれ」
ハルヒ「…………ぷっ」
ハルヒ「あははははは!!マジ顔で何言ってんのよ!あははっ!」
キョン「お前がロマンチックは似合わないって言うからだろ」
ハルヒ「だからってそんな昭和のイカツイおっさんがいいそうなセリフって……」
キョン「じゃあなんて言えばいいんだよ」
ハルヒ「そーね……アンタには……」
ハルヒ「結婚してください、でいいんじゃない」
キョン「普通すぎるな」
ハルヒ「アンタ、自分が普通じゃないとでも?」
キョン「不思議な女の側にいる普通に変な男だと思ってる」
ハルヒ「……側にいる変な男ってのはあってるわね」
キョン「他は?」
ハルヒ「涼宮ハルヒの側にいる変な男!!それがアンタなの一生ね!」
キョン「へいへい、略してハルヒの側にいる男でいいだろ?」
508: 2013/09/21(土) 08:33:29.02 ID:tHrrwLZB0
498
キョン「例えば」
キョン「朝倉にプロポーズしたらどうなる?」
朝倉「お断り」
キョン「なにもしてねーよ」
朝倉「大体、自分を殺そうとした相手にプロポーズって……」
朝倉「キョン君、それどんな趣味?」
キョン「趣味とかじゃねぇ」
キョン「単純に異性としてプロポーズしたら、だ」
朝倉「異性というよりは異星なんだけどね」
キョン「うまいこと言うな」
朝倉「まぁ、有機生命体の感情の概念が分からない以上」
朝倉「私に何を言おうが無駄ってわけ」
キョン「……お前には、いや、お前らには感情はあるだろ」
朝倉「……」
キョン「どっちかと言えば、長門よりお前の方が早かったはずだ」
キョン「嫉妬、苛立ち、倦怠……」
キョン「お前にどんな感情があったか知らないが」
キョン「俺を殺そうと思ったのは、お前の意思だ、感情だ」
朝倉「……」
キョン「お前には、感情ってモンが確かにある」
朝倉「……それで?」
キョン「結婚してくれ」
朝倉「…………」
朝倉「なるほどね、こういうことだったのね」
キョン「……なんか分かったのか?」
朝倉「いや……別に」
朝倉「ただ、キョン君と結婚する気は……」
朝倉「ない、かな」
キョン「それがお前の意思なら、仕方ないな」
キョン「友達からお願いします」
朝倉「……こちらこそ」
509: 2013/09/21(土) 08:44:16.10 ID:tHrrwLZB0
499
キョン「例えば」
キョン「長門が着やせするタイプだったらどうする?」
長門「……」ペラ
キョン「う~~~む」ジイィ
長門「……」
キョン「……この長門よりぽっちゃりした長門か……」
キョン「(ありなのはありだ)」
長門「ぽっちゃり好き?」
キョン「読まれた!!?」
キョン「ってまぁ、痩せすぎよりは健康体の方がいいってことだな」
長門「……私は痩せすぎ?」
キョン「うーん、そんなことないと思うが……」
キョン「まぁ、もう少し太っても痩せてるって言えるな」
長門「……そう」
キョン「……なぁ、長門」
キョン「今度私服見せてくれよ」
長門「なぜ?」
キョン「なんとなく、って訳でもねえか」
キョン「さっきの着やせの話、制服じゃ分かりづらいしな」
長門「制服しか持っていない」
キョン「ふふふ、俺は覚えてるぞッ!あの夏のお前の私服をッ!」
長門「あれは朝倉涼子のもの」
キョン「借りてたのか」
長門「そう」
キョン「……なら、買いに行くか服」
長門「……行く」
キョン「俺はちと分からんからSOS団みんなで選ぼう」
長門「…………そう」
510: 2013/09/21(土) 08:53:09.87 ID:tHrrwLZB0
500
キョン「例えば」
キョン「朝倉の眉毛が普通だったらー?」
朝倉「あらあらキョン君、私の眉毛は普通じゃないのかしら?」
キョン「いやいや、めっそうもない、至って普通だよ朝倉」
朝倉「ならどうして仮定の方向で質問しているのかな?」
キョン「こ、言葉の綾だ!」
朝倉「私、自分から眉毛の話したことあったかな?」
キョン「そりゃ、自分の弱点を話すやつなんて……」
朝倉「キョン君」
キョン「」
朝倉「私、別に眉毛が弱点なんていった覚えないわよ?」
キョン「すまん、俺の情報の解析ミスだったようだ」
キョン「だからナイフをどけてくれさいお願いします」
朝倉「……キョン君」
キョン「はい」
朝倉「この星では眉毛は……細い方が普通なの?」
キョン「(……なんて言えば助かるんだ?)」
朝倉「正直に言いなさい」ニコッ
キョン「(読まれるんだった……)」
キョン「あー、これは独断と偏見だが……」
キョン「ま、眉毛は個人の自由だと、思います」
朝倉「……つまり?」
キョン「ふ、太くても細くても、それは個人の自由ってだけで」
キョン「決して眉毛の太いのが悪いってわけじゃなくて……」
朝倉「…………ハァ」
朝倉「まぁ、こんな体の一部のことでグダグダ言っててもしょうがないか」
キョン「……」ホッ
朝倉「変なモミアゲで生きている人もいるんだし」プクク
キョン「くらぁ!誰が変なモミアゲだ!!」
511: 2013/09/21(土) 09:02:25.17 ID:tHrrwLZB0
501
キョン「例えば」
キョン「ドラ●エ的なゲームの世界に放り込まれたら、どんな職業に就く?どんな行動をとっていく?」
ハルヒ「そりゃあ勇者一択でしょ!!」
キョン「いいのか?他にもいろいろあるんだぞ?」
ハルヒ「勇者と比べたら他はモブ」
ハルヒ「主人公で生きてこそのドラ●エでしょうが!」
キョン「まぁ、ハルヒらしい」
ハルヒ「あんたはね……」
ハルヒ「……村人…………G」
キョン「おぉい!なんだGって!聞いたことねえぞ!」
キョン「あとさりげなく本当のモブの村人に回してんじゃねえよ!」
キョン「あと、ドラ●エの村人は名前もついてあるんだぞ!」
ハルヒ「わ、分かったわよ、なんでそんな必氏に……」
キョン「俺はな、なるとしたら……」
キョン「賢者だ」キリッ
ハルヒ「……え?セクハラ?」
キョン「違う!その発想がでてくるお前の方がセクハラだ!」
ハルヒ「あんたに賢者の賢の字は当てはまらなさ過ぎるわ」
キョン「ばーか、ただただ賢い奴が賢者になるわけじゃねえよ」
キョン「頭がいい=IQじゃねえってことさ」
ハルヒ「両方低いアンタがそれ言っちゃうの?」グサッ
キョン「ぐッ、マホカンタ!!」
ハルヒ「これ魔法じゃないし、言葉の物理だし」
514: 2013/09/21(土) 09:15:38.36 ID:tHrrwLZB0
502
キョン「例えば」
キョン「世界に味がなかったらどうする?」
佐々木「おや、キョンがそんな倫理観的なことを言うのかい?」
キョン「違う違う、そんな意味深な方じゃなくて」
キョン「単純に味覚がなかったらって意味だよ」
佐々木「味覚がなかったら……か」
佐々木「そうだね、初めからないのならともかく」
佐々木「今、この状態から味覚、味がなくなるのは大変なことだね」
キョン「味を知っちまったからか?」
佐々木「そうだね、食べるという行為は人間の三大欲求、食欲だ」
佐々木「三大欲求に加えられるほど、食欲というのは大事な欲なんだ」
佐々木「それはもちろん、生命活動を維持するためでもあるんだけど」
佐々木「キョン、世界には食に関する人達が何人いるか知ってるかい?」
キョン「いや、知らない」
佐々木「くつくつ、僕も知らない、それほど関わっている人達が多いってことだね」
佐々木「関わっている、と言うのは広い意味だと、僕たちも含まれるんだけど」
佐々木「この場合、主に、調理師や料理評論家、シェフとかの」
佐々木「食を職としている人達、この人達が一番困る」
キョン「食を職……」
佐々木「……オホン、つまり、その人達の必要性がなくなるわけだ」
佐々木「味覚がないのなら味を追求する必要がない」
佐々木「世界中から食に関するプロは要らなくなってしまう」
佐々木「焦げた肉を食べようが、A5ランクの肉を食べようが関係ないからね」
佐々木「もっとも、栄養の取り方が変わらないのであれば」
佐々木「少しは食に関する人が残っていてもいいんじゃないかな」
キョン「……味覚があってよかったな」
佐々木「おいしい物が食べられるというのは幸せなことだよ、キョン」
515: 2013/09/21(土) 09:21:55.83 ID:tHrrwLZB0
503
キョン「例えば」
キョン「俺がギャルゲーの主人公だったらどうする?」
谷口「そんなこと言ってるからモテねーんだよ」
キョン「お前に言われるとムカつく」
谷口「ってかこのやり取り前にやったような気が……」
キョン「お前はいつまでも成長しないってこった」
谷口「逆にお前は退化してねーか?ギャルゲーって……」
谷口「まさにモテない男の妄想じゃねーか!」
キョン「ちなみにプレイ経験は?」
谷口「あります!」キリッ
キョン「うへぇ」
谷口「テメェ!」
キョン「で、プレイ経験ありの谷口君」
谷口「くッ!」
キョン「そのギャルゲーでもし俺が主人公だったらどうなる?」
谷口「バッドエンドにする」
キョン「それはお前が操作するからだ、代われ」
キョン「うん、次々に女の子が俺に惚れていってるぞ」
谷口「これだからモテない男の脳内は……」ヤレヤレ
キョン「でも、この主人公を谷口に置き換えると?」
谷口「最高であります!!」
キョン「うへぇ」
516: 2013/09/21(土) 09:28:58.44 ID:tHrrwLZB0
504
キョン「例えば」
キョン「俺が耳掻き上手だったらどうする?」
古泉「ヘタなんですか?」
キョン「別にうまくもヘタでもないと思うが」
古泉「しかし、こちらとしてもあなたの耳掻きの腕前は……」
古泉「どうでもいいわけです☆」
キョン「まったくもってそのとおりなんだが……」
キョン「もっと言葉をオブラートに包んで言え、ストレート過ぎてムカつく」
古泉「こちらとしましては、あなたの耳掻きの腕前は……」
古泉「僕の、生命倫理学と宗教学に対する意見をいつか涼宮さんに……」
キョン「ああ、分かった分かった、つまりどういうことだ!?」
古泉「どうでもいいわけです☆」
キョン「もうそっちでいい」
キョン「……」カキカキ
古泉「……」
キョン「……」カキカキ
古泉「……」
キョン「なんだよ」
古泉「うまいですね、テクニシャン」
キョン「誤解が生じる言い方はやめろ、見ただけではわからんだろ」
古泉「では」スッ
キョン「自分でやれ」ペシッ
古泉「んっふ」
517: 2013/09/21(土) 09:38:19.19 ID:tHrrwLZB0
505
キョン「例えば」
キョン「古泉が俺の妹を狙っていたら(性的な意味で)」
古泉「例えですか?」
キョン「例えだ」
古泉「事実であったら?」
キョン「責任はとれと言っておく」
古泉「意外と寛容ですね」
キョン「案外、兄妹なんてそんなもんさ」
古泉「僕は一人っ子なんで分かりませんが……」
古泉「あなたにとって妹さんの存在というのは?」
キョン「なんだよ、いきなり」
古泉「美しい兄妹愛をお聞かせ願いたいんです」
キョン「兄妹愛ねぇ……」
キョン「まぁ、俺らは年が離れてるからな」
キョン「近いよりは離れてるほうが仲がいいらしいな」
キョン「いざ、妹が高校ぐらいになると、なんとなく哀愁ただよう気持ちになるかもしれん」
古泉「やはり、大事なんですね」
キョン「まー家族だからな」
古泉「立派です」
キョン「……同じもんだ、SOS団もな」
キョン「代えようのない、って意味じゃあな」
古泉「……まったくです」
536: 2013/09/28(土) 13:20:02.41 ID:3MbgcM6B0
525
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが力を持ったまま世界改変が起こってたらどうなる?」
古泉「ふむ……」
キョン「結局、世界を改変したのは長だったってわけだ」
キョン「それもハルヒの力を借りてな」
キョン「でも、そのハルヒの力がそのまま改変後のハルヒに受け継がれていたなら?」
キョン「あの世界でのハルヒは、俺達はどうなってたんだ?」
古泉「……そうですね」
古泉「僕は改変後の記憶がないので、確証はできませんが」
古泉「おそらく、決定的な矛盾が起こり、改変は起こらない」
古泉「または、世界の崩壊もありえます」
キョン「崩壊って……矛盾?」
古泉「涼宮さんが力を持った上での願望が実現されていないこと」
古泉「つまり、宇宙人や未来人、超能力者がいない世界」
古泉「その世界での涼宮さんの力の保持、というのはありえず」
古泉「また、宇宙人達がいたのであれば」
古泉「涼宮さんの力の消失、つまり改変はできていない、というわけです」
キョン「つまり、矛盾した世界は崩壊する、か」
古泉「その辺は長門さんの技量でどうにかなったみたいですが」
キョン「ふーん」
538: 2013/09/28(土) 13:32:08.34 ID:3MbgcM6B0
526
キョン「例えば」
キョン「俺の将来がよつばと!のとーちゃんだったらどうする?」
谷口「なんだ、その微妙な現実逃避」
キョン「逃避じゃねー、例えだ」
谷口「変わんねーよ、キョンが言えば」
キョン「なんでだよ」
谷口「お前が普通になるのが想像できん」
キョン「お前の言う普通ってのは南の島で子供を拾う事なのか?」
谷口「そっちの方が案外普通かもな」
谷口「涼宮と付き合うよりは!」
キョン「お前のハルヒに対するその非人間的評価はなんなんだ」
谷口「まっとうな評価だと俺は思うね」
キョン「でも、ある意味あの人は成功者だろ?そりゃ羨ましくもなるさ」
谷口「俺は今の朝比奈さんの周りにいるお前が羨ましいよ」
キョン「今がよければ将来はどうでもいいのか?」
谷口「それは将来の俺が困る事で、今の俺が困る事じゃない」
キョン「(これが長門の言う、異時間同位体、ってことか)」
キョン「結局悩むのはお前だっつーの」
539: 2013/09/28(土) 13:39:53.55 ID:3MbgcM6B0
527
キョン「例えば」
キョン「格ゲーの世界になったらどうします?」
鶴屋「ストリートファイト乱入っさ!!」
キョン「ですよねー」
キョン「鶴屋さん、結局なにか体術……というかなんと言うか、やってるんですか?」
鶴屋「鶴屋流古武術っさ!」
キョン「……え?」
鶴屋「鶴屋流古武術っさ!」
キョン「なんですか、それ」
鶴屋「鶴屋家に伝わる、一子口伝の武術なのさっ!!」
キョン「強いんですか?」
鶴屋「八極拳なんて目じゃないよっ!!」
キョン「(八極拳がなにかしらないが)」
鶴屋「太極拳も目じゃないっさ!!」
キョン「あのお年寄りがやってる?」
鶴屋「あれも元々はちゃんとした武術っさ!!今もだけどね!」
キョン「へー詳しいんですね」
鶴屋「なんせ鶴屋流古武術はそれらを基に完成した」
鶴屋「最強の武術だからね!!」
キョン「(古ってついてるのになぁ……)」
551: 2013/10/21(月) 18:43:46.38 ID:vxVl8YlM0
528
キョン「例えば」
キョン「1がこのネタに飽きたらどうします?」
朝比奈「……えーっと」
朝比奈「ごめんなさいキョン君、1ってなんですか?」
キョン「……それは……」
キョン「俺にもわかりません」
朝比奈「ええぇー!?」
キョン「ただ、これだけは言い切れます」
キョン「まだ、飽きてないんじゃないかな……と」
朝比奈「……」
キョン「俺には……そう、思うんです」
朝比奈「(と、遠い目をしてる……)」
朝比奈「(一体、キョン君が何のことを話しているかわからないけど……)」
キョン「だよな?1」
朝比奈「(爽やかな顔してるから邪魔しないでおこう……)」ソソクサ
553: 2013/10/21(月) 18:51:41.23 ID:vxVl8YlM0
529
キョン「例えば」
キョン「俺の命が残り3日だったらどうする?」
ハルヒ「あのねー、キョン、そんなこと考えてて毎日楽しい?」
キョン「別に毎日こんな事考えて楽しんでるわけじゃねえよ」
ハルヒ「自分の寿命なんて病気でもない限りわかんないわよ」
キョン「でも自分の体は自分が一番よくわかってる、って言うだろ?」
ハルヒ「そんなこと言ってる人ほど、自分が患ってる病気に気づかないのよ」
キョン「まぁ、体に関しちゃ、やっぱプロの方が詳しいよな」
ハルヒ「ただ、余命宣告はやめといたほうがいいと思うわ、余程自信がない限りは」
キョン「でも、やっぱそういうのって大切じゃないか? 本人にとっても家族にとっても」
ハルヒ「外したときの事も考えなさいって言いたいのよ」
ハルヒ「余命三年が、一年で氏んじゃったら大変でしょ?」
ハルヒ「宣告したならしたで、三年は生きてもらわないと」
キョン「そればかりは預言者でもないかぎりなぁ……」
ハルヒ「だから安易に余命なんて告げるもんじゃないとあたしは思うの」
キョン「ふーん、で、俺の余命が3日だったら?」
ハルヒ「さぁー……」
キョン「さぁ、って……」
ハルヒ「考えたこともないし……考えたくもないわ」
キョン「……ま、そりゃそうか」
554: 2013/10/21(月) 18:59:36.46 ID:vxVl8YlM0
530
キョン「例えば」
キョン「俺が文武両道才色兼備だったらどうする?」
佐々木「なんだい?自分に無いものの話かい?」
キョン「おい」
佐々木「冗談だよ……3割程」
キョン「おい」
佐々木「ところで、キョン」
佐々木「才色兼備と言うのは実は女性に当てられた言葉って知ってたかい?」
キョン「ん? すごい才能持ったイケメンとかは才色兼備って言わないのか?」
佐々木「男性に当てない事もないけどね」
佐々木「優れた才能と美しい容姿を持った女性、それが才色兼備という四字熟語なんだよ」
キョン「佐々木みたいだな」
佐々木「なっ……!」
キョン「なんちゃって」
佐々木「……オホン」
佐々木「むしろ、キョンは文武両道の方をがんばったらどうだい?」
キョン「なにを言うか、ちゃんと両道してるぞ。部活と勉強」
佐々木「低いラインでね」
キョン「厳しいな……佐々木」
佐々木「くつくつ、そうでもないよ」
キョン「……ところで佐々木」
キョン「お前勉強はできると思うけど、運動の方はどうなんだ?」
佐々木「………………」
佐々木「キョン、焼肉定食という四字熟語は―――」
キョン「分かりやすい!」
557: 2013/10/21(月) 19:06:47.67 ID:vxVl8YlM0
532
キョン「例えば」
キョン「俺と長門が入れ替わったらどうする?」
長門「……」
キョン「俺のポジションに長門、長門のポジションに俺」
キョン「つまり、文芸部部長の一般人俺と、SOS団平団員、宇宙人長門が誕生するわけだ」
長門「そう」
キョン「しかし、ハルヒの観察って何すればいいんだ?日記でも書くのか?」
長門「書く」
キョン「何ッ!?」
長門「ジョーク」
キョン「……中々味のあるジョークだ、長門」
長門「そう」
長門「涼宮ハルヒから得た情報は常に情報統合思念体へ送られている」
キョン「てことは、長門の得た知識をノータイムで受信してるようなもんか」
長門「そう」
キョン「この会話とかも受信してんのか?」
長門「そう」
キョン「この野郎!!長門のプライベートもあったのもんじゃねぇ!!」バン
キョン「長門!親玉だせ親玉!!ストーカーで警察に突き出してやる!」
長門「……一応、生みの親」
キョン「生みの親がストーカーだったらなお嫌だわ!!」
長門「……確かに」
558: 2013/10/21(月) 19:18:13.39 ID:vxVl8YlM0
541
キョン「例えば」
キョン「俺らが戦国大名だったら誰が全国統一すると思う?」
ハルヒ「あたしっ!!」
古泉「まったくです」
朝比奈「その通りです」
長門「そう」
キョン「待った!全国をこいつに任せるには危険すぎる」
ハルヒ「何が言いたいのよ?」
キョン「イエスマンだけじゃ部下は信用できないんだぜ」
キョン「俺が統一するっ!!」
ハルヒ「あんたじゃ無理よ」
キョン「根拠もなしに言うお前に言われたくない」
ハルヒ「根拠ならあるわ!この有能な団員達が手となり足となり動いてくれるもの!」
ハルヒ「ね、副将古泉君!」
古泉「はっ、まずは奥州から手中に収めてみせましょう」
ハルヒ「うんうん!頼りになるわ!」
キョン「それならこっちだって……」
キョン「長門参謀!頼んだぜ!!」
長門「周防、長門付近は掌握した」
キョン「(……言いたかったのか?)」
ハルヒ「みくるちゃん!あなたはどっちにつくの!?」
キョン「俺ですよね!?朝比奈さん!」
朝比奈「え、え、えぇっと……」
朝比奈「に、東側、です」
キョン「……つまり」
ハルヒ「勝つ側の味方、ね、天晴れだわみくるちゃん!」
朝比奈「え?え?え?」
559: 2013/10/21(月) 19:28:07.07 ID:vxVl8YlM0
542
キョン「例えば」
キョン「将来SOS団のメンバー達の結婚式に参列する事になった時、どんな感じになると思う?」
朝倉「……で、私に言うのね」
キョン「この場合、まったくの知らない人と結婚するとする」
朝倉「まったく、SOS団の人の結婚相手なんてどうでも―――」
キョン「長門の結婚相手もいるかもだぞ」ボソッ
朝倉「見つけて八つ裂きにシテヤル……」
キョン「待て待て、例えだ」
キョン「ハルヒの結婚式に招待されたらどんな感じだろうな」
朝倉「キョン君、泣くんじゃない?」
キョン「……泣くかもな」
朝倉「あら、正直ね」
キョン「ま、感慨深くなるのは当然だろーさ」
キョン「ハルヒにもそういう人がいたんだな、って思えたりしたらさ」
朝倉「……鏡でも見てなさいよ」ボソッ
キョン「むしろ朝比奈さんの結婚式ならバンバン泣くな」
朝倉「なんでよ」
キョン「どうして俺じゃなかったんです!?的な」
朝倉「むしろなんでキョン君なのよ」
キョン「俺が俺だからだ」キリッ
朝倉「意味分かんない」
キョン「長門は―――」
朝倉「」ギリッ
キョン「朝倉と暮らしてソウダナー」
朝倉「やだぁ、キョン君ったらぁ//////」
キョン「古泉は……どうでもいいし、多分普通だろ」
朝倉「超能力的演出は?」
キョン「閉鎖空間で結婚式挙げるのか?」
朝倉「……無いわね」
キョン「……朝倉はもし、俺の結婚式に参列したらどう思う?」
朝倉「…………さぁ?」
朝倉「あの時頃し損ねた人間が……、人間が……」
朝倉「…………呼ばれてみないと分かんない」
キョン「……いつか、呼んでやるよ、多分」
朝倉「……期待しないで待っておくわよ」
キョン「ちょっとはしとけ」
561: 2013/10/21(月) 19:34:20.80 ID:vxVl8YlM0
543
キョン「例えば」
キョン「俺が社会人になって婚活パーティーに行く程出会いが無かったらどうする?」
谷口「笑う」
キョン「お前に言われると心底腹立つな」
谷口「嫁を片手に笑う」
キョン「お前が抱いてんのは幻想だよ」
谷口「心配すんなって、いざとなったら俺の嫁さんの友達でも紹介してやっから」
キョン「頑なにお前は結婚してる設定なんだな」
谷口「いやーキョン、結婚はやっぱいいぜ!」
キョン「重症か、谷口」
谷口「いやいや、俺の想像じゃすげーんだって」
キョン「お前の妄想力に脱帽だ」
谷口「自分が好きな女と一緒にいられるって……な!」
キョン「確かにすだとは思う、が、お前が言うな」
谷口「だからやっぱ結婚はしたほうがいいぜ」
谷口「俺みたいな綺麗な嫁さんもらって幸せにくらしてーだろ?」
キョン「一貫してそのスタンスなんだな」
キョン「……ハァ、モテたい」
谷口「秘訣教えてやろーか?」
キョン「妄想の秘訣なんていらん」
562: 2013/10/21(月) 19:42:22.78 ID:vxVl8YlM0
544
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんが超武闘派で戦闘の中心人物だったらどうします?」
朝比奈「えぇー!それはどちらかと言うと鶴屋さんじゃ……」
キョン「例え話ですよ、強い女性に憧れますか?」
朝比奈「強い女の人というより、凛とした女の人に憧れますね」
キョン「凛?」
朝比奈「なんというか、キリッとしてかっこいい大人の女性、みたいな……」
キョン「(ふむ……朝比奈さん(大)は“艶”って感じだったな……)」
キョン「でも、戦うメイドさんってのもいいんじゃないですか?」
朝比奈「戦う……メイド?」
キョン「どう、ですか?」
朝比奈「…………確かに、かっこいいです」
キョン「朝比奈さんが戦うメイドさんなら美しさも+されますよ」
朝比奈「でも、かっこいい人は自分が成るんじゃなくて、見ていたいですね」
キョン「なるほど、朝比奈さん自身はかわいいメイドさんで十分だと……」
朝比奈「か、かわいいなんて……//////」
キョン「(かわいい)」
キョン「(しかし、素早く動く朝比奈さんも見てみたいような気がする)」
ハルヒ「みくるちゃん、お茶」
朝比奈「はいっ!」ギュゥン!!!
キョン「!!?」
564: 2013/10/21(月) 19:49:54.88 ID:vxVl8YlM0
546
キョン「例えば」
キョン「女子達が腐女子になったらどうする?」
古泉「んっふ」
キョン「……」
古泉「仮にですが、もしそれが涼宮さんの願望の結果だとしたら……」
古泉「我々は彼女の願望を叶えざるをえない状況になるでしょう」
キョン「つまり?」
古泉「 んっふ」
キョン「間! 間が長い!!」
古泉「冗談です、涼宮さんはそのような不思議を望んでるわけじゃありませんから」
キョン「俺が怖いのはハルヒじゃなくてお前だ」
古泉「しかし、真っ向からその人の趣味を否定するのはいささか納得できませんね」
キョン「べ、別に否定してるわけじゃねえよ」
古泉「人の趣味に口出しする権利など我々は保有していません」
古泉「腐女子などと、蔑んだ言い方は無礼ではありませんか?」
キョン「う……すまん」
古泉「何度も言いますが、趣味嗜好はその人の自由」
古泉「誰が何を思おうが、思ってるだけの権利なら誰でもある」
古泉「そうだとは思いませんか?」サワヤカ
キョン「(……なんでだ、100%いい事言ってるのに)」
キョン「(古泉がホ〇臭く見えちまうのは……ッ!!)」
古泉「んっふ」
565: 2013/10/21(月) 20:00:02.39 ID:vxVl8YlM0
547
キョン「例えば」
キョン「俺ががすでに他の部に入っていたらどうしてた?」
ハルヒ「……知らないわよ」
ハルヒ「ただ、あんたがSOS団発足の原因を作ったってことは事実だわ」
キョン「俺が?」
ハルヒ「正確にはあんたとの会話が、ね」
ハルヒ「だから、あんたとの会話が部活のことを話し始めた時点で」
ハルヒ「他の部に入ってようが入ってなかろうが」
ハルヒ「SOS団発足の原因を作ったあんたは入団決定してたわけ、以上」
キョン「なんだそりゃ、引き抜きでもしたってのか?」
ハルヒ「発足させたからには責任をとってもらわなきゃね」
キョン「(ていうか、こいつ朝比奈さんを書道部やめさしてるんだったな……)」
キョン「(俺が部活に入ってようがいまいが、関係ない、か)」
キョン「(言うなれば、規定事項、だったりしてな)」
ハルヒ「……キョン、あんたもしかして」
ハルヒ「他に、やりたい部活とか……あったの?」
キョン「なんでだ?」
ハルヒ「……今更なんだけど、もしそうだったんだったとしたら」
ハルヒ「もしかして、迷惑だったのかも……って」
キョン「…………」
キョン「(やっと……ハルヒに常識が追いついてきたのかね)」
キョン「……心配すんな、お前がよく知ってる通り」
キョン「俺はSOS団団員その1だ、それ以上でも、それ以下でもない」
キョン「他の部活? お前がつまんないといったところにわざわざ行くかよ」
キョン「お前といたほうが幾分、楽しいぜ」
ハルヒ「……・・・///バカ」
キョン「へいへい」
591: 2013/10/26(土) 20:06:03.44 ID:j8w9bmpz0
549
キョン「例えば」
キョン「俺が鶴屋さんと結婚したらどうします?」
鶴屋「んん?キョン君!私と結婚したいのっかな!?」
キョン「例えばですよ」
鶴屋「うーん……そうだねー」
鶴屋「もし……キョン君が本気なら……」
キョン「え?え?」
鶴屋「その、私で本当にいいのなら……」
キョン「(ま、マジで?俺、鶴屋さんと!?)」
鶴屋「…………」
鶴屋「……なーんちゃって!」
キョン「……んぇ?」
鶴屋「あっはっは!なんだい、その声!」
鶴屋「冗談っさ!お姉さんの冗談!」
キョン「あ、そうですよねー」
鶴屋「キョン君が初めに言ったじゃないか、例えば、って!」
キョン「それがネックに……」
鶴屋「大体、キョン君にはハルにゃんがいるしね!」
キョン「何故、ハルヒが出てきます?」
鶴屋「なんでだろーね!」
キョン「はぁ、なんでだ……」
鶴屋「……ふふっ」
鶴屋「(いつも言ってるじゃないか、私は見てる方が楽しいのっさ!)」
593: 2013/10/26(土) 20:14:26.28 ID:j8w9bmpz0
550
キョン「例えば」
キョン「俺がセクハラ魔だったらどうする?」
ハルヒ「は?」
キョン「例えば、だ」
ハルヒ「なにそれ、あんたの願望?口に出さないで心にしまっておきなさい」
キョン「願望じゃねえ!例えば、だ」
ハルヒ「例えからして頭おかしいわよ、自分をセクハラ魔って例える?」
キョン「……なぁハルヒ、自分がセクハラ魔かって普通人に聞いたりしないよな?」
ハルヒ「当たり前じゃない、そんなことすんのキョンぐらいよ」
キョン「だとしたらさ、これって『普通』じゃないよな」
ハルヒ「それが普通だとしたら世界中が普通じゃないわ!」
キョン「そこだよ、ハルヒ」
ハルヒ「なにが?」
キョン「『もし、俺の例え話が普通だったら?』」
キョン「実は俺が言ったことは『普通』だったとしたら?」
ハルヒ「ま、まさか……」
キョン「俺が『普通』だとしたら、この世界は……」
ハルヒ「普通ではない、『異常』!?」
キョン「そう、それが……お前の探す、不思議だ!!」
ハルヒ「!!!!」
ハルヒ「ってないわよ」
キョン「ないな、うん」
ハルヒ「だからセクハラなんかしたいって思うのよ」
キョン「脈絡がないし、思ってない、例えだ」
594: 2013/10/26(土) 20:20:57.67 ID:j8w9bmpz0
560
キョン「例えば」
キョン「佐々木が俺っ娘だったらどうする?」
佐々木「俺っ娘?」
キョン「一人称が俺の女子を指す言葉だ」
佐々木「なるほど、ということは僕は今、僕っ娘なのかな?」
キョン「そうなるな」
佐々木「なるほど、俺っ娘か……」
佐々木「…………」
キョン「佐々木?」
佐々木「俺はキョンの親友の佐々木だ」
キョン「おぉ……俺っ娘……」
佐々木「キョン!久しぶりじゃねえか!」
キョン「言葉使いが荒々しいな」
佐々木「俺の場合、元々『僕』と『私』で言葉使いを分けてんだ」
佐々木「だから『俺』となると……こんな感じかな、ってな!」
キョン「なるほどな、一人称で言葉使いを分けるとこうなんのか」
佐々木「キョン的にはどの話し方がいいんだよ?」
キョン「俺か?俺はなー……」
キョン「…………いつも通りの佐々木が一番だよ」
佐々木「…………そうかい、キョン」
佐々木「僕もいつも通りの僕が一番さ……キョン」
595: 2013/10/26(土) 20:27:49.53 ID:j8w9bmpz0
579
キョン「例えば」
キョン「古泉がバイトのせいで留年したらどうする?」
古泉「困ったものです」
キョン「ありえると思うか?」
古泉「ありえませんね、例えばの話の範疇で十分です」
古泉「二つの理由でね」
キョン「二つの理由?」
古泉「まず一つ目」ビシッ
キョン「(あ、説明好きの顔だ)」
古泉「そのバイトですが……頻度が少なくなっています」
古泉「主に、誰かさんのおかげで」
キョン「そりゃよかったな」
古泉「ですから、勉強する時間はきちんとあるわけです」
キョン「なるほどな」
古泉「で、二つ目ですが」
キョン「ああ」
古泉「例え時間がなくても」
古泉「高校レベルの問題で僕がつまづくことはありません」ニコッ
キョン「うっぜぇぇぇえええええ!!」
古泉「仮にも九組ですしね」
キョン「さらりと自慢しえてんじゃねーよ」
古泉「いいじゃないですか、たまには」
キョン「目立たないもんな」
古泉「…………」
596: 2013/10/26(土) 20:35:15.96 ID:j8w9bmpz0
580
キョン「例えば」
キョン「俺がナイスガイだったらどうする?」
朝倉「惚れるわ」
キョン「……お前、俺に惚れてんの?」
朝倉「キョン君がナイスガイだったら惚れるわ」
朝倉「今は別に、喋る人間、って評価だけど」
キョン「てことは俺はナイスガイじゃないのかー」ハァ
キョン「じゃねーよ!!なんだ喋る人間って!!大抵の人間は喋るわ!!」
朝倉「そんな突っ込みじゃナイスガイとは言えないわね」
キョン「じゃ、今の発言に対するナイスガイの突っ込みの見本は?」
朝倉「…………ぁ」
朝倉「『HAHAHA、それはつまり愛の言葉を君にささやくために喋るんだね!』」
朝倉「……って」
キョン「……」
朝倉「……」
キョン「……言われたいのか?」
朝倉「誰がッ!!?//////」
キョン「あと、センスが昭和臭い」
朝倉「…………黒歴史は、消さなきゃ」ギラッ
キョン「」キュン
597: 2013/10/26(土) 20:46:47.32 ID:j8w9bmpz0
581
キョン「例えば」
キョン「俺が京極堂(中禅寺秋彦)並みの論客だとしたらどうする?」
長門「……誰?」
キョン「まぁ、知らないか」
キョン「京極夏彦っていう結構有名な小説家の『百鬼夜行』っていう小説の登場人物なんだ」
キョン「で、それは推理小説なんだが、それの主人公が中禅寺秋彦ってわけだ」
長門「夏彦が、秋彦……」
キョン「あと宮司で祈祷師だったりする」
長門「……興味深い」
キョン「そうか、おもしろいから読んでみろよ」
長門「わかった……どの辺りが面白い?」
キョン「……んーそうだな…………」
キョン「…………」
キョン「す、推理するところ……かな?」
長門「……」
キョン「……」
長門「読んだことある?」
キョン「……すまん、ない」
長門「……図書館」
キョン「……一緒に読むか」
長門「…………」コクリ
600: 2013/10/26(土) 20:57:14.28 ID:j8w9bmpz0
582
キョン「例えば」
キョン「SOS団の仲に亀裂が出るとしたら、それはどんな事だろうか?」
ハルヒ「SOS団に亀裂!?出るわけないでしょーが!!」ゴン
キョン「た、例えば……」
ハルヒ「例えばでもない!なんなのよ、そのネガティブ思考!」
キョン「SOS団の事を思ってだな……」
ハルヒ「…………そうね」
ハルヒ「亀裂が出る時、それは」
ハルヒ「……わかんないけど、多分あたしが原因ね」
キョン「なんでだよ?」
ハルヒ「だって、それ以外考えられなくない?」
ハルヒ「みくるちゃんや有希がSOS団の亀裂の原因になるとは思えないし」
ハルヒ「あんたや古泉君だって、なんだかんだでいろいろ考えてくれてるじゃない?」
ハルヒ「だとしたら……亀裂の原因はあたししか……」
キョン「ハルヒ、例え話を吹っかけといてそれはない、と思うかもしれんが」
キョン「そのネガティブ思考はやめとけ」
ハルヒ「なっ―――」
キョン「ハルヒ、俺は本当は最初の答えで満足だったんだ」
キョン「俺も……そう考えてたからな」
キョン「だが、聞き出してみるとこんなことを考えてやがるもんだ」
ハルヒ「…………」
キョン「自分の望みに期待と信頼を寄せろよ、ハルヒ」
キョン「そうすりゃ、神様は望みを叶えてくれるさ」
キョン「SOS団の仲に亀裂が出ることは、ない」
キョン「俺とハルヒと長門と朝比奈さんと古泉が思ってることさ」
ハルヒ「……当たり前じゃない、バカキョン」
キョン「へいへい……」
604: 2013/10/26(土) 21:05:24.55 ID:j8w9bmpz0
586
キョン「例えば」
キョン「俺のの愛情が金で買えるとしたらいくら出すか?」
谷口「え?いらんねえんだが……」
キョン「…………」
キョン「世の中の女性はいくら出してくれるだろうか?」
谷口「え?出さねえんだが……」
キョン「お前は女性じゃ……」
キョン「ねえだろうがっ!!!」ガンッ
谷口「いってぇぇええええ!!なら俺に聞くんじゃねぇぇええ!!」
キョン「いいんだよ、お前は理不尽な扱いで」
谷口「自分で理不尽とか言ってんな!!」
キョン「でも、愛情を金で買うってどう思う?高校生的には」
谷口「まぁ、好きな女の愛情を買えるってんなら考えるな」
キョン「いかにも男子高校生的考えだな」
谷口「女子高校生が何考えてんのかなんて知らねーよ」
谷口「でも……やっぱ愛情は売ったり買ったりするもんじゃねーよ」
谷口「愛情ってのは……好きな人お同士が二人で作っていくもんだろ!?」
キョン「……いい事言ってるけど、谷口だからなぁ……」
谷口「別に俺でもいいだろ!!!」
キョン「朝比奈さんの愛情、いくらで買う?」
谷口「一生かけて払います」
キョン「うまいこと言うな」
607: 2013/10/26(土) 21:17:50.22 ID:j8w9bmpz0
587
キョン「例えば」
キョン「SOS団がタイムスリップしたらどうなる?」
長門「……」
長門「江主王江主団になる」
キョン「……はは」
長門「…………」
キョン「……な、長門はタイムスリップしたら何時代に行きたいんだ?」
長門「私は……三年前より昔ならいつでもいい」
長門「情報爆発前の世界を見てみたい」
キョン「なるほどな、俺は三年前と今の違いは分からんけどな」
長門「あなたは……どこに行きたい?」
キョン「俺はタイムスリップしたことあるからなぁ……」
キョン「強いて言えば……」
キョン「俺が覚えてる、俺が後悔した時かな」
長門「例えば?」
キョン「まぁ、ここまで起こった事件の前とか」
長門「……」
キョン「いや……でも違うな」
キョン「それをしちまうと、過去の俺が刺激のない日々になっちまうし」
キョン「何より俺が後悔した事件なんて無いしな」
キョン「長門……お前のことをもっと気遣わなかったこと以外はな」
長門「……」
キョン「今は、後悔しないようにしてるつもりだが、どうだ?」
長門「…………過去より、今がいい」
キョン「だよな、今が大事だな」
615: 2013/10/26(土) 23:19:52.50 ID:j8w9bmpz0
588
キョン「例えば」
キョン「SOS団が江戸時代に行って万事屋になったらどうする?」
古泉「今も万屋やみたいなものと思いますけれどね」
キョン「違う違う、万事屋だって」
古泉「万屋ですよね?」
キョン「お前が言ってんのは二文字の方、俺が言ってんのは三文字の方」
古泉「三文字……というと」
キョン「万事屋ハルヒちゃん」
古泉「おいィィィィィ!!!ってなるわけですね」
古泉「しかし、そうなると銀さんの役はあなたでは?」
キョン「あ? なんでだよ」
古泉「声が似ています」
キョン「よせよ、あんな氏んだ魚の目をした奴と俺のどこが似てるんだよ」
古泉「いや、めっちゃ似てますけど目だけみたらほぼ同一人物なんですけど」
キョン「やめろ、銀魂風ツッコミ」
古泉「のってみた次第です」
キョン「じゃ、ハルヒは神楽ポジションか?」
古泉「いえ、今井信女……ノブたすポジションです」
キョン「なんで?」
古泉「禁則事項です」
617: 2013/10/26(土) 23:28:59.90 ID:j8w9bmpz0
589
キョン「例えば」
キョン「SOS団が第二次世界大戦前夜のヨーロッパで柱の男と戦う事になったらどうする?」
朝倉「うん、それを私に言うわけね」
キョン「なぁ、朝倉、俺ってジョセフに似てないか?」
朝倉「うん、すっごい似てるわよ」
キョン「マジ?」
朝倉「声はね」
キョン「なんだ、てっきり顔とか性格が似てると思ったのに……」
朝倉「どこをどう見て似てると思ったのよ……」
キョン「てか、朝倉ジョジョ読むんだな」
朝倉「まぁ、漫画くらいわね」
キョン「だとしたら、ハルヒがワムウ、エシディシ、カーズに勝てる可能性ってどんくらいあると思う?」
朝倉「涼宮さんが勝てると思ったら勝つわよ」
朝倉「そういう力だしね、涼宮さんの力は」
キョン「とんだチート能力だな」
朝倉「SOS団なら長門さん一人で十分だけどね」
キョン「長門なら誰にでも勝てる気はするな」
朝倉「柱の男なんて目覚める前に倒しちゃうわよ」
キョン「ちなみに、朝倉の好きなキャラは?」
朝倉「ジョセフ・ジョースター」
キョン「…………」
朝倉「いや、キョン君が照れる理由が分からないわよ!!」
618: 2013/10/26(土) 23:36:21.78 ID:j8w9bmpz0
590
キョン「例えば」
キョン「自由に奇跡が起こせるならどうする?」
ハルヒ「奇跡……」
キョン「(まぁ、実際に起こせるんだけどな……)」
キョン「(知覚してない奇跡を奇跡と呼ぶのかは知らんが……)」
ハルヒ「うーん、それだとあたしにとっての奇跡がなんなのか分からなくなりそうね」
ハルヒ「奇跡って自分で起こせないから奇跡って呼ぶでしょ?」
ハルヒ「自分で起こせるなら、あたしだったら奇跡というより、能力とか、力って呼ぶわ」
キョン「(合ってるな)」
ハルヒ「あんたは起こしてみたい奇跡とかあるの?」
キョン「奇跡、ね……」
キョン「そうだな…………」
キョン「宇宙人や、未来人、超能力者と遊ぶこと、とかな」
ハルヒ「……なにそれ」プッ
キョン「奇跡でも起きたらさすがに合えるだろうしな」
キョン「(そうさ、俺が長門や朝比奈さん、古泉と出会えたのだって)」
キョン「(ハルヒが起こした、俺の奇跡なのさ)」
キョン「(実際、俺が長門たちに出会えたんだ、ハルヒだって出会えるさ)」
キョン「(宇宙人の長門に、未来人の朝比奈さん、超能力者の古泉にな)」
619: 2013/10/26(土) 23:43:02.52 ID:j8w9bmpz0
592
朝比奈「もしも」
朝比奈「長門さんと涼宮さんが修羅場ったらどうします?」
鶴屋「あっはっは、何言ってるんだいみくる?」
朝比奈「キョン君の鈍さについてですよっ!」
朝比奈「実際、キョン君はなーんにも気づいてませんし……」
朝比奈「これじゃ、涼宮さんと長門さんが可哀想です!」
鶴屋「まぁまぁ、気づかないものはしょうがないっさ」
鶴屋「得意な事も不得意なこともあるのが人間だしね」
朝比奈「それはそうですけど……」
鶴屋「みくるはそこにいれなくていいのっかな?」
朝比奈「わ、私は違いますよぉ!」
鶴屋「あはは!そうかい!」
朝比奈「この前だって、長門さんに―――」
鶴屋「(こうやって、私に話すときはみんなのお姉さんっぽいんだけどね)」
鶴屋「(どうもハルにゃん達といる時は幼くみえちゃうんだよねぇ)」
鶴屋「(まぁ、どっちのみくるも可愛いからいいんだけど)」
朝比奈「はぁ……キョン君大丈夫かな?」
鶴屋「ま、いざとなったらなんでも出来そうな子じゃないか!」
623: 2013/10/26(土) 23:51:22.36 ID:j8w9bmpz0
601
キョン「例えば」
キョン「俺に願望を叶える力があったらどうする?」
佐々木「ふむ、キョンに涼宮さんのような力があったら……か」
キョン「俺もハルヒみたいに宇宙人を探すぜー、とか言うと思うか?」
佐々木「いや、特に今と変わらないと思うよ」
佐々木「僕も変わってないだろう?キョン」
キョン「ああ、中学時代のままに見えるな」
佐々木「…………つまり、成長していないと?」
キョン「変わってない、ってことを言いたいだけだ」
キョン「佐々木は佐々木、俺の中じゃ変わらないってことさ」
佐々木「……まぁ、気にはしていないんだけどね」
キョン「(露骨に反応したくせに)」
佐々木「キョン、僕は以前、キョンに能力はいらないって話をしたね」
キョン「ああ、言ってたな」
佐々木「その時、僕は涼宮さんの常識について感心したと言ったのを覚えてるかい?」
キョン「えーと、世界を滅ぼす力があるのに、それを衝動的にしないこと、とかなんとか」
佐々木「つまり、彼女は自らをきちんと自制しているんだね」
佐々木「世界を滅ぼすほどの力を持ちながら」
佐々木「僕には、そんな自制心が僕にあるとは思えない、キョン、君にはあるかい?」
キョン「ないな、俺にそんな立派なもんはない」
キョン「だから、やっぱそういう力は抑えれる奴に持っててもらわねーとな」
佐々木「……羨ましい限りだよ、その信頼関係」
624: 2013/10/26(土) 23:58:35.55 ID:j8w9bmpz0
602
キョン「例えば」
キョン「俺がモテモテだったらどうする?」
谷口「現実逃避か?」
キョン「違う、例えばだ」
谷口「まぁ、男なら誰もが通る道だな」
キョン「では、問題、その道を通らない人はどんな人?」
キョン・谷口「「すでにモテている人」」
谷口「ちっきしょー!!!」
キョン「誰もが通ってんだから通れよ!!」
谷口「限られた人しか通れないリア充道通ってんじゃねえぞ!」
キョン「……よそう、惨めになるだけだ」
谷口「ハァハァ……ま、俺も通ったことはあるけどな」
キョン「ああ、手違いで通っちゃったんだよな」
谷口「うるせー!!」
キョン「俺もなにかの間違えで朝比奈さんと付き合えねーかな」
谷口「お前は涼宮と付き合わねーことが間違いだよ」
キョン「お前も朝比奈さんと付き合わねーことは間違いだよ」
谷口「マジで!!?」
キョン「冗談に決まってんだろ、アホ」
627: 2013/10/27(日) 00:06:11.86 ID:UMETlxFE0
609
キョン「例えば」
キョン「古泉がバカだったり、長門がアホだったらどうする?」
長門「……」
古泉「どう、といわれましても……」
キョン「自分は超能力者です、ってハルヒに言っちゃったり」
古泉「涼宮さんが抜けている方ならまだしも、彼女は常識人ですから」
長門「その発言を信じる根拠がない以上、涼宮ハルヒは信じない」
キョン「意外なところで常識を持ち合わせてるんだな、ハルヒ」
キョン「……古泉がバカだったら、難しい話を聴かなくていいな」
古泉「今でも、そこまで難解なことを申しているつもりはありませんが……」
キョン「普通の高校生は難解、なんて日常会話にでてこねーよ」
長門「……」
キョン「長門がアホだったら……」
キョン「読書してるのにアホ……ギャップ萌えだな」
長門「ギャップ萌え?」
古泉「覚えなくていい言葉の一種です」
キョン「お前ら二人共、高校生離れした言葉を使うからな」
キョン「もっとくずした日本語を使ったらどうだ?」
古泉「僕の場合、これが涼宮さんの求めてる副団長図ですので……」
長門「……チョリース」
キョン「!!?」
628: 2013/10/27(日) 00:14:07.16 ID:UMETlxFE0
609
キョン「例えば」
キョン「佐々木が俺より7つ年上だったらどうする?」
佐々木「キョンとは同級生じゃなくなるね」
キョン「そうなるな」
佐々木「でも、親友ってのは変わらないでいてほしいね」
キョン「まったくだ」
佐々木「僕が塾でキョンを教える立場だったかもしれないね」
キョン「そうだな」
佐々木「……涼宮さん」
キョン「なるほどな」
佐々木「……キョン、聞いているのかい?」
キョン「その通りだ」
佐々木「ぅう……キョン!」
キョン「うぉ!なんだ、佐々木?」
佐々木「なんだじゃないよ、キョン」
佐々木「話を振っといて、話を聞き流すって……ひどいよ」
キョン「すまんすまん!!正直、考え事をしてたんだ」
キョン「七つ上の佐々木を創造、もとい想像してたんだ!」
佐々木「七つ上の僕?」
キョン「ああ!そりゃあ美人に成長した佐々木でポニーテールが良く似合う俺の親友だったぞ!」
佐々木「そ、それはどうも//////」
佐々木「そ、その私がキョンの理想なの?」
キョン「そうとも言えない、これはあくまで俺の想像内の佐々木だ」
キョン「お前がどんな佐々木になろうと、俺の中の佐々木はお前だからな」
佐々木「そ、そうかい……//////」
629: 2013/10/27(日) 00:21:50.50 ID:UMETlxFE0
620
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが、アニメ好きの貧Oだったらどうする?」
朝倉「なに?こなた?」
キョン「……お前、案外アニメ漫画いけるクチだな」
朝倉「だてに空白の三年過ごしてないわよ」フフフ
キョン「(あれ?ハルヒの観察は?)」
朝倉「涼宮さんと声は似て……ない?」
キョン「似てる……とは言えない、が似てる気もするな」
朝倉「不思議ね」
キョン「ハルヒがアニメ好きの貧Oだった場合、お前らは呼び寄せられるんだろうか?」
朝倉「さっきも思ったけど、女子に向かって貧Oはセクハラだから」
キョン「すまん」
朝倉「よろしい、そうね、例えばアニメ好きの涼宮さんの好きなアニメのキャラクターとかになってそうね」
キョン「なるほど、次元を増やすのか」
朝倉「そう言うと、すごく聞こえるわね」
キョン「実際すごいことだろ」
朝倉「やってることは凄くくだらないけど」
キョン「朝比奈さんなんて今のままでもどっかのヒロインみたいだぞ」
朝倉「長門さんだって、まさに電波系ヒロインよ」
キョン「そういったら、朝倉も王道の委員長ヒロインだな」ハハハ
朝倉「だっ、誰が委員長系幼馴染ヒロインなのよ!//////」
キョン「いや、幼馴染なんて言ってねーよ」
647: 2013/12/18(水) 19:16:17.77 ID:MwLqFyIB0
632
キョン「例えば」
キョン「俺が実際に三年前にハルヒに出会っていて、三年間留年していたらどうします?」
朝比奈「ええっ!?」
キョン「例えばですよ」
朝比奈「そ、そうなっちゃうとタイムパラドックス的ななにかが発生して……」
朝比奈「私がキョン君を連れて行ったときに三年前のキョン君が涼宮さんと……」
朝比奈「あれ?でも私が連れて行くのは高校一年生のキョン君だから……えーと」
キョン「朝比奈さん、朝比奈さん」
朝比奈「つまり、ここにいるキョン君は本来なら高校は卒業しているはずで」
朝比奈「私はここのキョン君を三年前に連れて行ったからその時には三年前のキョン君が涼宮さんと……」
朝比奈「あれ?でも三年前のキョン君なんてみてないはず……」
キョン「朝比奈さん」
朝比奈「も、もしかしてわ、私規定事項を間違えたんじゃ……」ガクガク
朝比奈「ど、どうしよう……未来への時空振が……禁則事項が……」ブルブル
朝比奈「ふにゅう」コテ
キョン「朝比奈さーん!!」
648: 2013/12/18(水) 19:22:30.07 ID:MwLqFyIB0
633
キョン「例えば」
キョン「長門に膝枕して耳掃除してもらえる権利が買えるとしたら、いくらまで出す?」
長門「……」
キョン「……すまんな、言う言葉を間違えたようだ」
長門「……そう」
キョン「長門は膝枕って知ってるか?」
長門「……」
長門「知らない」
キョン「そっか、ならこっちきてみろ」チョイチョイ
長門「……」
キョン「ん、ここに頭置け」ポンポン
長門「…………」
長門「……」ポスン
キョン「これが膝枕だ、ま、そのまま文字通りなんだけどな」
長門「……そう」
キョン「ちなみにこれは男子の夢でもある」
長門「なぜ?」
キョン「んー、言葉ではなんとなく伝えきれないし、理解も出来ない」
長門「……」
キョン「似てたか?」
長門「それほど」
キョン「なんだ、結構自信あったのに」
長門「…………」スッ
キョン「長門?なんだ、お休み体勢か?眠いのか?」
キョン「そうそう、膝の上で眠る事も男子の―――」
長門「……」スー
649: 2013/12/18(水) 19:31:06.54 ID:MwLqFyIB0
634
キョン「例えば」
キョン「長門・朝倉・佐々木と俺が部活を作るとしたらどうなると思う?」
朝倉「何ちゃっかりキョン君も入ってんのよ」
キョン「俺がいなきゃなんか変な空気になりそうだろ」
朝倉「そんなことないわよ、私社交性MAXだし」
キョン「長門と佐々木の間を取り持つことができるのか?」
朝倉「余裕余裕、委員長なめちゃいけないわ」
キョン「そうか、ならお前は部長だな」
朝倉「ええー……そういう面倒くさいのはパス」
キョン「じゃ誰がやるんだ、長門は部長って柄じゃないし」
朝倉「文芸部部長なんだけど」
キョン「佐々木も人の上に立つタイプじゃないとかいってたし」
朝倉「じゃ、キョン君でいいじゃない」
キョン「お、入部許可がおりたのか?」
朝倉「お飾り部長として傀儡のごとく振り回せてあげる♪」
キョン「本人に言うんじゃねーよ!」
朝倉「ていうか、私たちの共通点ってなによ、私と長門さんまではわかるけど」
朝倉「佐々木さんって一般人でしょ、パンピーでしょ?」
キョン「一般人だが、パンピーだが」
キョン「……まぁ、例えだからその辺は気にすんな」
朝倉「なるとしたら何部なの?」
キョン「ちょっと変わった美少女部」
朝倉「ぐっ……ぐぐぐ」ニヤオコ
キョン「(どんな顔だそれ)」
650: 2013/12/18(水) 19:38:54.79 ID:MwLqFyIB0
635
キョン「例えば」
キョン「長門が文芸部ではなくPC研に入っていたらどうする?」
ハルヒ「引き抜くに決まってんじゃない!」
ハルヒ「有希はSOS団にとって替えのきかない超重要人物よ!」
ハルヒ「PC研なんかにはもったいないもったいない!」
キョン「でも、長門の意思でPC研にいるんだぞ?それでもか?」
ハルヒ「いーや、有希はSOS団の方がいいに決まってるわ!」
ハルヒ「引き抜く時に了解をとればすーぐコクリって頷いてそれで決定!」
ハルヒ「有希はSOS団に入部するわ!」
キョン「もし、いやだといったら」
ハルヒ「もしなんt―――」
キョン「もしだ、例えだ」
ハルヒ「……その時は」
ハルヒ「有希がSOS団に入るまで何回もスカウトしにいくわ!」
キョン「えらい長門に拘るな、まだ長門にあってない設定だぞ?」
ハルヒ「たとえ有希がどこにいようが私は絶対に見つけてSOS団に入部させる!」
ハルヒ「だって有希はSOS団に不可欠な無口キャラなのよ!」
キョン「……」フー
キョン「(ま、これなら長門もSOS団からいなくなったりはできないだろうさ)」
ハルヒ「有希はSOS団団員その3なんだから、まったくもう」ブツブツ
キョン「(ハルヒがこう思ってる限り、いやずっと思ってるからずっとだな)」
651: 2013/12/18(水) 19:43:50.34 ID:MwLqFyIB0
636
キョン「例えば」
キョン「全員性転換したら?」
キョン「……トウッ!!」
ハルヒコ「涼宮ハルヒコ!」
朝比奈「朝比奈みつる!」
長門「長門ゆうき」
古泉「古泉一姫!」
キョン「うぉおおお!!!」
キョン子「キョン子だ!!」
ハルヒコ「我ら!!」
「「「「「SOS団!!!」」」」」
キョン子「……なんだこれ」
ハルヒコ「キョーン」
キョン子「うわっ!ハルヒ、ちょっ、それセクハラ……」
ハルヒコ「俺は団長だ、団長命令はー?」
キョン子「ううっ……ぜ、絶対」
キョン「って」
ハルヒ「ひどすぎるわよ!!」
652: 2013/12/18(水) 19:52:59.86 ID:MwLqFyIB0
637
キョン「例えば」
キョン「3ヶ月間ずっと雨が降っていたらどうする?」
佐々木「間違いなく異常気象だね」
キョン「見りゃわかる」
佐々木「いやキョンそうはいっても3ヵ月間ずっとだよ?」
佐々木「年間降雨量的に考えて、この日本でそれだけの雨は―――」
キョン「佐々木、お前が割りとリアリストなのは知ってる」
キョン「だが、俺はこういう場合信じちゃいないが、神様がなんかしたのかな」
キョン「とか、宗教的なこと考えちまうと思うが……どうだ?」
佐々木「くつくつ、なるほど、そういう話だったのか」
佐々木「てっきり僕はここ最近の異常気象が発展した話だと思ったよ」
キョン「俺にそんなことを話す知識はない」
佐々木「神様か……それは涼宮さんのことかい?」
キョン「バカいうな、あいつは神様なんかじゃねえよ」
キョン「SOS団団長様で十分だ、大体あいつが3ヶ月も雨降らすはずがねえ」
佐々木「くつくつ、そうだね彼女に雨は似合わない」
佐々木「だとすると、雨を降らしているのは僕かもしれないよ?」
佐々木「僕は雨が好きだからね」
キョン「佐々木は神様になったのか?」
佐々木「くつくつ、どうだろうね……ただ」
佐々木「もし雨が降り続けたらそう考えるようになるかもしれない、って話さ」
キョン「俺は佐々木に雨じゃなくて、太陽のイメージをもってたけどな」
佐々木「……それは、どういう意味で?」
キョン「……もし、3ヶ月雨が降り続けたら教えてやるよ」
佐々木「……いじわるだね、キョンは」
653: 2013/12/18(水) 19:53:26.55 ID:MwLqFyIB0
終わり
673: 2014/01/01(水) 23:43:55.66 ID:XmO4t7F10
638
キョン「例えば」
キョン「俺が片っ端から女子に手を出してたらどうする?」
谷口「何言ってんだ非モテ野郎」
キョン「黙れ、人違い野郎」
谷口「やめろ傷口を抉るな」
キョン「俺は違うけどよ」
キョン「実際、片っ端から手出してる奴もいるんだろうな」
谷口「そうそう、お前んとこの古泉とかな」
キョン「古泉?」
谷口「だってあんなに面がいいんだぜ?女なんて右に左によりどりみどりじゃねえか」
キョン「まぁ……そうかもしれんが」
谷口「それに比べて……」
キョン「なんだ?言いたい事があるなら言え」
谷口「モテねー男の妄想ときたら……」
キョン「うるせー、俺も別にそんなことしたくねーよ」
谷口「かぁーでたでた!本音を隠して紳士を演じる奴!」
キョン「俺はお前と違って本能を抑制できるんだよ」
谷口「俺も別に年中盛ってる獣じゃねーよ」
キョン「違わねーよ」
674: 2014/01/01(水) 23:56:36.05 ID:XmO4t7F10
639
キョン「例えば」
キョン「この世界がハルヒが見ている一夜の夢だったとしたらどうする?」
古泉「もちろん、そのような説を唱えてる方も機関にいます」
古泉「涼宮さんを神と崇めているわけですから、どうしても神話と似通った解釈になります」
古泉「涼宮さんを元にした神話の創作も考えている、とか」
キョン「マジか」
古泉「マジです」
キョン「まぁ、今さらそこまでは驚かんが……」
古泉「涼宮さんに対する仮説は今も増え続けています」
古泉「つまり、涼宮さんの能力がそれほどまでに謎が多いと言う事」
古泉「あなたが言った事も仮説の一つとして可能性から除外する事はできないんですよ」
キョン「適当に言ったことでも仮説になりそうだな」
古泉「例えば?」
キョン「ハルヒが実は男説」
古泉「それは……ないですが」
古泉「…………あるんでしょうか?」
キョン「いや、ないだろ」
キョン「もしそうなら俺のあの日の夢はマジモンの悪夢と化すぞ」
675: 2014/01/02(木) 00:06:48.97 ID:9le+v6o10
640
キョン「例えば」
キョン「ハルヒがアメコミにハマったらどうする?」
ハルヒ「アメコミねぇ……」
キョン「まぁ、俺も詳しくは無い」
ハルヒ「だったらそんな話振らないでよ」
キョン「有名どころでは、スーパーマンとか、スパイダーマンとか……」
ハルヒ「X-メンが単行本一冊辺りで世界一をとったとか聞くわね」
キョン「すげえな、ワンピースに勝つのかよ」
ハルヒ「そりゃ相手は世界だからね……っていってもワンピースも世界的よね」
キョン「まぁ、日本の漫画のレベルって高いからな」
キョン「どこの国にも日本の漫画って受けてるように見える」
ハルヒ「その点、アメコミって別に日本ではやってる印象は無いわね」
キョン「色々映画とかやってるだろ」
ハルヒ「そうじゃないのよ、うーん……うまく言えないけど」
ハルヒ「というか、外国で日本の漫画がどれだけの流行があるのか知らないけど」
ハルヒ「少なくとも、ニュースとかで頻繁に取り上げられるほどのブームって無かったじゃない?」
キョン「まあな」
ハルヒ「それに、やっぱり外国人の感性と日本人の感性って違う気がするのよね」
キョン「それが漫画にも出てるってことか」
ハルヒ「やっぱり日本の漫画のほうが読みやすいわね、個人的に」
キョン「同感だ」
676: 2014/01/02(木) 00:14:41.27 ID:9le+v6o10
641
キョン「例えば」
キョン「俺の家が超絶貧乏だったらどうします?」
鶴屋「んんっ?」
キョン「例えばです」
鶴屋「そういわれてもねぇ……」
キョン「……もしかして、これ嫌な質問だったりしますか?」
鶴屋「いやいやいや、そうでもないんだけど……」
鶴屋「……って言うか、多分私以外の人でも答えに困ると思うっさ!」
キョン「我ながら意味が分からない質問ですね」
鶴屋「逆に質問するけど、もし私がお金持ちだったら?」
鶴屋「ってキョン君に聞いたらどう答えるっさ!」
キョン「事実じゃないですか」
鶴屋「あっはっは!そんなに持ってないよ!小金持ちってとこっさ!」
キョン「(あれで小金持ち……)」
鶴屋「で、どう答えるのかなっ!?」
キョン「うーん……」
キョン「ご飯につれてって下さい……とか?」
鶴屋「…………」
鶴屋「なるほそなるほど、それなら連れて行ってあげるよっ!」
キョン「え、でもこれは例えばで……」
鶴屋「実際、お金持ちっさ!!」
キョン「さっき小金持ちって……」
鶴屋「さあさっ!!小さいことは気にするな!!ハルにゃん達も連れていくよっ!!」
キョン「(……この人にゃかなわねぇ)」
677: 2014/01/02(木) 00:21:01.45 ID:9le+v6o10
642
キョン「例えば」
キョン「女性陣の中のひt声が急に変わったとしたら?」
朝倉「ん?」
キョン「え?なんかおかしいこと言ったか?」
朝倉「いや……別に」
キョン「突然、声が変わったらどうする?」
朝倉「どうって……違和感をかんじる?」
キョン「……もっとおもしろい返しは無いのか」ボソッ
朝倉「……剥ごうかしら」チャキ
キョン「怖い怖い、俺は特に気にしないけどな」
朝倉「何が?」
キョン「ハルヒやお前の声が変わっても」
朝倉「別に変わらないわよ」
キョン「お前はな」
キョン「ハルヒに朝比奈さん、そして森さん」
キョン「森さんに至ってはどうなるんだろうな……」
朝倉「え?え?なんの話?」
キョン「声が変わる話」
朝倉「え?人間って声変えれるの?」
キョン「朝倉は変わらないぞ?」
朝倉「なになに!?何の話をしてるのよ!?」
キョン「早くやらねーかな……」
朝倉「何が!!?」
678: 2014/01/02(木) 00:27:22.92 ID:9le+v6o10
643
キョン「例えば」
キョン「長門と朝倉と喜緑さんが最初から同居してる設定だったら?」
長門「設定?」
キョン「……ていうか別に今も一緒に暮らしてないな」
長門「」コクリ
キョン「……朝倉達とは仲良かったのか?」
長門「……仲が良い、という意味はよく分からない……ただ」
長門「あなたと私の関係をそう呼ぶのなら……」
長門「そう、言える」
キョン「……そうか」
長門「そう、言える?」
キョン「俺と長門がか?」
長門「……」コクリ
キョン「そんなもん、今さら聞くもんじゃねーぜ」
キョン「男女間の友情がうんたら言うやつがいるけどよ」
キョン「俺と長門は大大大仲良しだ!嫌じゃなけりゃ自慢してやれ!」
キョン「情報なんたら思念体っつぅ親玉にな」
長門「……する」
キョン「よし、俺達ゃ仲良しだからな」
長門「………………」
長門「」コクリ
680: 2014/01/02(木) 00:35:08.29 ID:9le+v6o10
644
キョン「例えば」
キョン「俺がインターフェースだったらどうする?」
朝倉「えー…………」
キョン「嫌な顔するなよ」
朝倉「キョン君がぁ~?」
キョン「そうだ、俺がインターフェースだ!」
朝倉「違うわよ」
キョン「分かってるよ」
朝倉「じゃ、もし私が人間だったら?」
キョン「どうする、ってか?」
朝倉「うんうん」コクコク
キョン「どうするっつってもなぁ……」
キョン「俺はお前たち宇宙人を宇宙人と思ったことはあっても」
キョン「特別に思ったことは無いぞ」
キョン「別に今さらお前が人間だったところで何もかわらねーよ」
朝倉「……ふーん」
キョン「なんだよ、不満そうだな」
朝倉「……べっつにぃ」
朝倉「(なにもかわらない、か……)」
朝倉「(私的には私がどうかわるか楽しみだったりするんだけどな……)」
朝倉「(……例え話だけど)」
681: 2014/01/02(木) 00:48:19.04 ID:9le+v6o10
645
キョン「例えば」
キョン「俺と古泉、長門と朝比奈さんの立場がそれぞれ逆だったらどうする?」
ハルヒ「なによ立場って」
キョン「(ま、宇宙人だなんだってのはおかしいから……)」
キョン「俺が謎の転校生で、古泉がお前の前の席」
キョン「長門が先輩で、朝比奈さんが文芸部員、てとこだな」
ハルヒ「ふーん……なるほどね」
ハルヒ「古泉君か……うん、映えるわね」
キョン「なにがだよ」
ハルヒ「毎日毎日、あんたのその覇気の無い顔を見るより」
ハルヒ「古泉君の爽やかスマイルを見るほうが目の保養になるでしょ」
キョン「お前にそんな目の保養が必要とは思えんが……」
ハルヒ「それに有希が先輩かぁ……先輩無口属性……」
ハルヒ「ありね!」グッ
キョン「いや グッ って」
ハルヒ「で、みくるちゃんが文芸部員かぁ……」
ハルヒ「コスプレ文芸巨O口リ新入生……ありね!」グッ
キョン「いかがわしすぎるだろ」
ハルヒ「……まぁ、でもそんなポジション交代は必要ないわ」
キョン「なんでだ?」
ハルヒ「……だってさ、もしあんたが転校生であたしの前の席にいなかったら」
ハルヒ「SOS団が出来てたかなんて分からないじゃない?」
キョン「…………」
ハルヒ「だから、その点ではあんたに感謝してるわ」
ハルヒ「キョンが、あたしの前の席であたしと話してくれたこと」
ハルヒ「……本当にね」ボソッ
キョン「なんか照れるな」
ハルヒ「うぬぼるんじゃないわよ!キョン!」
キョン「へいへい」
682: 2014/01/02(木) 00:56:16.53 ID:9le+v6o10
646
キョン「例えば」
キョン「合体して巨大ロボになる5つのマシーンがあったらどうする?」
ハルヒ「もちろん、あたしは頭から胴体でしょ」
古泉「では僕はどこに?」
ハルヒ「古泉君は足を任せるわ、機動力は大事だもの!」
古泉「御意」
ハルヒ「有希とみくるちゃんは右腕、左腕を担当させるわ!」
ハルヒ「二人共私のサポートをしなさい!」
長門「」コクリ
朝比奈「りょ、了解です!」
キョン「…………」
キョン「え?俺は?」
ハルヒ「えっ?」
キョン「えっ?じゃねーよ!なんで長門と朝比奈さんは分担して腕やってんのに」
キョン「足は古泉任せなんだよ!?俺はなんでいねーんだよ!」
古泉「まあまあ」
長門「抑えて」
キョン「いいや!ここは退けん!男として!」
ハルヒ「な、なんで今日はそんな熱いのよ」
キョン「お前……ロボだろ?男の夢だろ?」
キョン「そっから俺を外すって……ありえないだろ?」
古泉「確かに、あなたはまだ乗ったことないですしね」
キョン「くそ……あれだけアピールしてるのに……」
朝比奈「(キョン君、ロボット好きアピールしてたかなぁ……?)」
ハルヒ「じゃ、じゃあキョンには右目の担当を……」
キョン「納得できるかぁー!!!!」ガー!!
692: 2014/01/02(木) 17:08:51.82 ID:ribsUNoM0
663
キョン「例えば」
キョン「家計を預けるなら誰がベストだと思う?」
古泉「おやおや、高校生ながら身を固めるおつもりですか?」
キョン「ちげーよ、それにまだ結婚できないだろ」
古泉「ふむ、家計ですか……」
古泉「僕達、というよりあなたの周りの女性の方はそういった家庭的なスキルを持っている人が多いですからね」
古泉「涼宮さんはいうまでもなく、長門さん、朝比奈さんも家庭的なイメージがないとも言えません」
キョン「まぁ、なんだかんだでハルヒの飯はうまいからな……ただ」
キョン「家計をハルヒに預けるというのはなぁ……」
古泉「何か問題でも?」
キョン「……」キョロキョロ
古泉「あれですか……」
キョン「あれだ」
キョン「あいつには少し衝動買いの傾向があるようだ」
キョン「この部室におかれたガラクタ、もとい必需品の数……」
キョン「家計を預けたらどうなることやら……」ハァ
古泉「おや、将来の心配を今からしてらっしゃるんですか?」
キョン「ああ、ハルヒの旦那になる男の心配を代わりにしてやってんのさ」
古泉「ええそうですね、未来の旦那様の代わりに、ね」
キョン「……けっ」
693: 2014/01/02(木) 17:18:46.58 ID:ribsUNoM0
666
キョン「例えば」
キョン「記憶喪失になったらどうする?」
佐々木「怖いね」
キョン「ああ、怖いな」
佐々木「何が怖いって、失われたものがなにか分からないから怖いんだよ」
佐々木「失ったことは分かるのに、失ったものは分からない」
佐々木「自分と言う個を形成する思い出がない『自分』とはなんなのか……」
佐々木「自分を認識することが出来ないなんて恐怖を僕は味わいたくないね」
キョン「俺もごめんだ」
佐々木「してキョン」
佐々木「僕が中学時代、キョンに破られた待ち合わせ時間の数を覚えているかい?」
キョン「…………佐々木、お前は今まで食ったパンの―――」
佐々木「キョン」
キョン「すいません、覚えていません」
佐々木「咎めるわけじゃない、過去のことを掘り返して突く嫌な人間にはなりたくないからね」
佐々木「ただ、もし自分が他人に忘れられているのだとしたら……」
佐々木「それも、自分を認識してない、されてない、ということになるんじゃないかな?」
佐々木「例え約束時間の5分、10分遅れってことであってもね」
キョン「う……すまん」
佐々木「…………ごめんね、キョン」
佐々木「結果的に嫌味みたいになってしまって……」
キョン「なに、全然気にしちゃいないさ」
キョン「俺は佐々木の解釈を聞くの結構好きなんだぜ?」
佐々木「……あ、ありがとう」
695: 2014/01/02(木) 17:27:32.13 ID:ribsUNoM0
667
キョン「例えば」
キョン「谷口に『つむじ』が3つあったらどうする?」
谷口「……」ゴゴゴゴゴゴ
キョン「……三つだ」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「ああ……二つならまだ分かる、しかし……」ゴゴゴゴゴゴ
キョン「三つ……三つのつむじだ……」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「仮に……仮にだ」ゴゴゴゴゴ
谷口「俺に、つむじが、三つ、あったとしたら?」ゴゴゴゴゴ
キョン「お、お前っ!!!」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「キョン……慌てるな、ifの話をしてるんだぜ?」ゴゴゴゴゴ
キョン「そう、だったな……だがその時は……」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「…………奴ら、か」ゴゴゴゴゴ
キョン「…………正直、俺らでも手に負えん」ゴゴゴゴゴ
谷口「涼宮率いるSOS団様でもお手上げか……」ゴゴゴゴゴゴ
キョン「谷口……お前……」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「なぁに心配すんな、俺は谷口だ」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「お前に心配されるほど、俺は弱く見えるか?」ゴゴゴゴゴゴゴ
キョン「そうだったな……」ゴゴゴゴゴ
谷口「それによ、キョン」ゴゴゴゴゴゴ
谷口「俺のつむじはてっぺんに一つ……だけなんだぜ?」ゴゴゴゴゴゴ
キョン「……oh」ゴゴゴゴゴゴ
696: 2014/01/02(木) 17:36:41.30 ID:ribsUNoM0
668
キョン「例えば」
キョン「俺が「き」ら「よ」しかげ(吉良吉影)だとしたら?」
朝倉「……何、言ってんの?」
キョン「やめろ、哀れんだ目でみるな」
朝倉「いや、キョン君が意味わかんないこと言うから……」
キョン「お前はそのキョンの由来知りたくないのか?」
朝倉「いや全然、ていうかキョン君の名前ってなんだっけ?」
キョン「お前なぁ……」
朝倉「んーと………………」
キョン「……」
朝倉「………………ごめん、インターフェースが真剣に思い出そうとしても思い出せないや」
キョン「…………」
朝倉「ああっ!へ、凹まないでキョン君!」
キョン「どいつもこいつもキョンキョンって……」
朝倉「あ、あー、えーっと……キー君!!」
キョン「むしろ誰だよ!?あだ名から派生したあだ名をつけんじゃねえ!!」
朝倉「あ、あだ名で呼ばれることっていいことじゃない、い、いいなーキョン君は」
朝倉「私にもあだ名があったらなぁー、いいのになー」
キョン「……あだ名が欲しいのか?」
朝倉「キ、キョン君がつけてくれるとうれしいなー」
キョン「……」
朝倉「わー、楽しみだなー……」
キョン「涼子」
朝倉「ひゃい!!?」
キョン「だよな?名前」
朝倉「そ、そうだけど、急に名前呼び?」
キョン「あだ名って大体名前からだろ?」
朝倉「そ、そうよね……なに過剰に反応してんだか」ボソッ
キョン「涼子……」ウーン
朝倉「ふぁい!!?」
697: 2014/01/02(木) 17:48:16.99 ID:ribsUNoM0
669
キョン「例えば」
キョン「SOS団が特攻野郎Aチームだったらどうする?」
ハルヒ「じゃあBチームはコンピ研ね!」
キョン「そういうこっちゃねえ」
キョン「聞いた事無いか?特攻野郎Aチーム」
ハルヒ「んー……あっ、なんか映画、だったかしら?」
キョン「元々はアメリカのドラマなんだとさ」
ハルヒ「で、どんな内容なの?」
キョン「まぁ、王道の悪と戦うアクションドラマってところだ」
キョン「タイトル通りに主人公たちは傭兵集団、まさに特攻野郎ってことだ」
ハルヒ「いいわね、我がSOS団にピッタリの映画じゃない」
キョン「まぁ、俺も見たことはないけどな」
ハルヒ「で!Bチームはなにをする係なの!?」
キョン「Bチームはいねえよ、なんでそこに拘る」
ハルヒ「AがいたらBがいるでしょうに!」
キョン「じゃあSOS団がいたら何団がいるんだ?」
ハルヒ「ハッ!」
キョン「何!?」
ハルヒ「バカねぇ、SOS団は唯一にして不可侵の存在なのよ?」
ハルヒ「何団がいようとも、それはSOS団とは違う別の団」
ハルヒ「SOS団A、B、Cなんて存在しないのよ!」
キョン「うん、それだけ分かってんなら特攻野郎AチームにBチームがいないことが納得できるな?」
ハルヒ「……うむぅ」
キョン「……なんだそれ」
710: 2014/01/08(水) 23:35:34.47 ID:5P5Vm6Ep0
670
キョン「例えば」
キョン「俺がハルヒの頭を撫でたら?」
キョン「……」ナデナデ
ハルヒ「ちょ、なっ!なにすんのよっ!!」バッ
キョン「いや、だから俺がハルヒの頭を撫でたら?」ナデナデ
ハルヒ「答えになってない!!撫でるなー!」バッ
キョン「ふむ、嫌がる……と」
キョン「……ハァ」
ハルヒ「い、いや別に嫌がってるわけ、じゃない、けど……」
キョン「けど?」
ハルヒ「けど…………」
ハルヒ「団長が平団員に頭を撫でられるのは組織としてドウタラカンタラ」ボソボソ
キョン「え?何だって?」
ハルヒ「……ええい!!うるさいわよ!!平キョンのくせに!!」
キョン「平キョンって何だ!」
ハルヒ「いい!?これから頭を撫でるときはあたしの命令のあとになさい!」
キョン「いや、命令されてまで撫でるかって、いうと……」
ハルヒ「キョン、頭撫でてもいいわよ」
キョン「……」
キョン「……へいへい」ナデナデ
ハルヒ「……♪」
711: 2014/01/08(水) 23:40:43.55 ID:5P5Vm6Ep0
671
キョン「例えば」
キョン「もし俺が周囲の異性とヤっちゃって片っ端から孕ませる鬼畜野郎だったら?」
谷口「でたな、モテない妄想男シリーズ、第何弾だっけか?」
キョン「知るか」
谷口「そういう妄想はまず誰かと付き合ってからにしたらどうだ?」
キョン「いや、付き合ってないから片っ端からなんだろ?」
谷口「あ、なるほどな」
谷口「だとしたら相当鬼畜だぞ、それ」
キョン「だから鬼畜野郎って初めから言ってんじゃねえか」
谷口「自覚あるのにそういうことやっちゃダメだろ」
キョン「やってねえ、もしの話だ」
谷口「もしでもダメだろ」
キョン「……確かにそれはそうだが、そこは目を瞑ってくれ」
谷口「いーや、モテて頼りになるダンディな男谷口」
谷口「妄想の中での変O鬼畜野郎を見逃すわけにはいかないな」
キョン「そうか、お前はそういう妄想で楽しんでるのか」
谷口「いや、これは、ちがっ」
キョン「そうかそうか」
谷口「お前の妄想の方がひでえだろうが!!」
712: 2014/01/08(水) 23:48:51.48 ID:5P5Vm6Ep0
672
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんがみんくる(都バスマスコット)だったらどうします?」
朝比奈「みんくる?」
キョン「知りませんか?って俺も詳しくはないんですが」
キョン「なんでも、都営バスのマスコットみたいで……これです」
朝比奈「わぁ、かわいい」
キョン「なんだか前から見た都バスみたいにデフォルメしてるらしいです」
朝比奈「なんかもこもこしてそうですねぇ」
朝比奈「あっ、羽も生えてる」
キョン「朝比奈さんも十分麗しいですよ」
朝比奈「ふふっ、ありがとう」
朝比奈「私と名前が似ているからなんか親近感がわくなぁ」
キョン「朝比奈さんもSOS団のマスコットですからね」
朝比奈「職業(?)も一緒ですね」
キョン「(しかし、都バスに朝比奈さんがいるならば……)」
キョン「(俺は毎朝悠々と麗しの天使を眺めながら登校していたに違いない……)」
キョン「(都でもなけりゃ、バスも通ってない地獄みてえな坂だがな)」
朝比奈「みんくる~♪」
キョン「(かわいい)」
714: 2014/01/08(水) 23:54:23.97 ID:5P5Vm6Ep0
679
キョン「例えば」
キョン「一日だけ願いが叶うなら何をする?」
古泉「願いですか」
キョン「一日だけなら何回でも叶うぞ」
古泉「ふむ……」
古泉「考えるだけならまだしも、いざ実行するとなると躊躇してしまいそうですね」
キョン「なんでだ?」
古泉「その願いを叶えれる原理、または叶えた代償のことなどで……」
キョン「ああぁーそう夢の無い事いうんじゃねーよ」
キョン「よくある後からその代償を払え、みたいな詐欺はねえと考えてだ」
古泉「なるほど、それならば……」
古泉「ああ、そうだ、時間移動がしてみたいんですよ」
キョン「またそれか」
古泉「そしてこの場合、願い事の一日という概念が時間を越えた僕にどう圧し掛かってくるのか」
古泉「一日の効果が切れたとき僕がどうなるのか……」
古泉「…………あ、やっぱり時間移動は不安なんでやめときます」
キョン「そこは楽しみとかじゃないのかよ!!」
715: 2014/01/09(木) 00:02:31.11 ID:yVrFWYeO0
686
キョン「例えば」
キョン「SOS団メンバーの性格が今と真逆だったらどんな感じか?」
ハルヒ「性格?」
キョン「まぁ、お前みたいなのは簡単に真逆が想像できるな」
キョン「ずばり、おしとやかで気弱!」
ハルヒ「だったら今のあたしはその真逆ってわけ!?」
キョン「ほれみろ、大当たりだ」
ハルヒ「ぐぐぐ……」
キョン「逆に長門は活発になるんだろうな……あまり想像できんが」
ハルヒ「活発な有希ね……ありかもだけど、今のままが一番いいと思う」
キョン「だな、まぁそれは朝比奈さんにも言えたことだが」
ハルヒ「みくるちゃんはオラオラ系よね、真逆は」
キョン「ハルヒとはまたベクトルの違う活気がありそうだな」
ハルヒ「古泉君は今が完璧な副団長だから、真逆だと……」
キョン「ダメダメのくず野郎、古泉だな」
ハルヒ「言いすぎでしょ」
キョン「真逆を悪く言うってことはそれだけ今の性格を讃えてんだぜ?」
ハルヒ「それもそうだけど……」
ハルヒ「キョンねぇ……」
キョン「俺だが?」
ハルヒ「あんたの真逆は何になるのよ、変O?あ、それじゃ今のままか」
キョン「聞き捨てなんねえな!おい!!」
ハルヒ「あたしに忠実なすごく仕事ができる超団員とか」
キョン「もはや性格じゃねえよ、それ」
ハルヒ「……ま、あんたもあんたでいいし、あたしもあたしでいいわよ」
キョン「これがSOS団だもんな」
ハルヒ「そういうこと!」
716: 2014/01/09(木) 00:12:35.20 ID:yVrFWYeO0
687
キョン「例えば」
キョン「能力システムを映画に例えるとハルヒ・佐々木=スクリーン 俺=映写機だとしたらどうする?」
佐々木「なんだい、それはキョンなりの解釈かい?」
キョン「それにしちゃ自分の過大評価が恥ずかしく思えてくるからこれは例えの話だ」
佐々木「くつくつ、照れているのかな?」
キョン「ちげえよ」
佐々木「僕は能力そのものを知っていても使い方がわからないし、今も使えない」
佐々木「だからどんな感じのものなのかは知らないけど……うん」
佐々木「キョンの言いたいことは大体分かったよ」
キョン「ほんとか?」
佐々木「要は『能力の発動には俺が必要だぁっ!!』ってことを涼宮さんや僕に言いたいってことだよね?」
キョン「だから違うっての!!!そんな恥ずかし発言とても俺の口からは出せないぞ」
佐々木「出てるけど」
キョン「見解の相違だ」
キョン「俺が言いたいのは、映画を見る奴は映写機なんかみない、だがスクリーンはみる」
キョン「映写機の部分の例えは俺だが、その能力の根幹に映写機に該当する部分があるんじゃねえか?」
佐々木「それが、僕らにとってはキョ―――」
キョン「俺じゃないけどな」
佐々木「否定が早いね。くつくつ」
佐々木「確かに、映画はスクリーンをみて楽しむものだ」
佐々木「上映中映写機なんか気にする人なんていない」
佐々木「でも、映写機がないと映画は見れない」
佐々木「つまり、涼宮さんが現象化する能力だとしたら、創造する映写機がある、って解釈でいいのかな?」
キョン「おお、多分そうだ」
佐々木「自分が言った事じゃないか」
佐々木「そして、その映写機は―――」
キョン「俺じゃないぞ」
佐々木「くつくつ、漫才みたいだね」
キョン「どこだよ」
717: 2014/01/09(木) 00:20:34.64 ID:yVrFWYeO0
688
キョン「例えば」
キョン「俺が彼女持ちだという事を隠していたらどうする?」
朝倉「なに?妄想?」
キョン「端から全否定するなよ」
朝倉「大体隠す必要ないじゃない、それとも」
朝倉「涼宮さんにバレたくないとかぁ~」ニヤニヤ
キョン「どうだかな、隠してないからわからん」
朝倉「ふぅ~ん、気にする必要もないこと気にして時間を無駄にしてる今時の若者かぁ……」
キョン「毒しか含んでない言い方はやめてくれ」
朝倉「(……あの時はキョン君を頃して涼宮さんの変化を見ようと思ったけど……)」
朝倉「(なるほど、キョン君に恋人がいる、とか涼宮さんに言ってても情報爆発はあったかもしれないわね)」チラッ
キョン「?」
朝倉「……でもなぁ~」
キョン「なんだ急に?」
朝倉「だって、私がキョン君と付き合うとかありえないし……」
キョン「俺と付き合う妄想してたのか?それはそれは……」
朝倉「ばっ//////しっ、してないし!!なに言ってんのよ!?」ギラッ
キョン「おっと、俺のトラウマに攻撃するんじゃない」
朝倉「とっ、トラウマってそんな使い方するっけ?」ハァハァ
キョン「落ち着け」
朝倉「落ち着いてるわよっ!妄想なんかしてないしっ!!」
キョン「わかったわかった、朝倉と付き合う妄想するのは俺だけでいいよ」
朝倉「そんな報告しなくていい!!」ザクッ
キョン「ひでぇ……」ドクドク
732: 2014/01/09(木) 23:09:37.68 ID:PzN/WYKO0
691
キョン「例えば」
キョン「佐々木と付き合っていたら?」
佐々木「…………うん?」
佐々木「キョンと……僕が?」
キョン「例えばだけどな」
佐々木「ま、まぁその可能性もありえなくはなかった……のかもしれないのかもしれないね」
キョン「なんだそりゃ」
佐々木「中学時代、その……キョンと付き合ってたとして」
佐々木「今、ここに僕という、あの、涼宮さんとは違う、能力の……」
キョン「佐々木、何を言ってるのかさっぱりわからん」
佐々木「つまり……」
キョン「つまり?」
佐々木「……………………」
佐々木「キョ、キョンと付き合ってたら楽しいだろうなー!!って話だよ!!」
キョン「お、おぉいつのまにそんな話に……」
佐々木「た、例えばの話さ!」
キョン「そんな中学時代があってもよかったのかもしれないな……」
佐々木「…………ぃ」
キョン「うん?」
佐々木「(……今じゃなく、過去の話として受け取るんだね……)」
佐々木「…………何でもないよ、親友」
キョン「ならいい」
佐々木「(ちっともよくないよ)」
733: 2014/01/09(木) 23:16:52.00 ID:PzN/WYKO0
703
キョン「例えば」
キョン「ある日突然尻尾ケモ耳と尻尾が生えたらどうする?」
長門「……」ペラッ
キョン「ってことができるのか?」
長門「……できないこともない」
キョン「さすが宇宙人パワー」
長門「……やる?」
キョン「是非、頼む」
長門「――――――」ペラペラ
キョン「おお!!ケモ耳と尻尾が瞬時に生えた!!」
キョン「俺にぃいい!!!!??」
キョン「長門さん、これは一体?」
長門「?」
長門「耳と尻尾を生やせといったのはあなた」
キョン「確かにそうだけが、こんなもん野郎に生えさしてもキモイだけだぞ」
長門「そう?」
キョン「そうだ」
キョン「俺がいったのは長門自身に生えさすかとができるかってことなんだよ」
長門「可能――――――」ペラペラ
キョン「…………おお」
長門「……これでいい?」
キョン「……ああ、完璧だ」
キョン「(……これはケモナーじゃないよな?単に長門の魅力だよな?大丈夫、大丈夫)」
長門「…………おそろい」
キョン「ん?ああ、俺もまだ生えてるんだっけ……」
長門「……しばらくは、このまま」
キョン「まじかよ、戻らないのか?」
長門「……戻らない」
キョン「ま、長門といっしょならいいか」
長門「……いい」
734: 2014/01/09(木) 23:26:15.62 ID:PzN/WYKO0
704
キョン「例えば」
キョン「朝起きたら自分がご当地キャラになっていたらどうする?」
古泉「その地域のために尽力させていただきます」
キョン「そんな優等生の回答は期待していない」
古泉「でしたらどんな模範解答をなさるのですか?」
キョン「生中継で着ぐるみから顔をだすとか」
古泉「……何故、そのようなことを……」
キョン「なんかやってみたいだろ?テレビの禁忌破り」
古泉「そんなご当地キャラのゆるい感じを壊さないで下さい」
キョン「ゆるくないのだっているだろ、メロン熊とか」
古泉「逆に個性があっていいじゃないですか」
キョン「せんとくんさんなんてキモイだけだし」
古泉「何故さんづけなのでしょうか?」
古泉「それにせんとくんは一応、キモかわいいジャンルじゃありませんか」
キョン「お前、あいつを朝比奈さんと同じかわいいジャンルに入れれるのか?」
古泉「それは…………」
キョン「だとしたら俺は朝比奈さんをかわいいジャンルから撤廃し」
キョン「新たに朝比奈、というジャンルを作ることを宣言する!」
古泉「それはいいんですが……随分、それた話題になりましたね」
キョン「それだけ朝比奈さんに魅力があるってこった」
古泉「それには同意しかありませんね」
736: 2014/01/09(木) 23:32:35.63 ID:PzN/WYKO0
705
キョン「例えば」
キョン「旋毛が勢力争いをしていたらどうする?」
谷口「そうか」
キョン「なんだ、前とは随分ノリが違うじゃねえか」
谷口「ああ、俺の旋毛シーズンは終わったのさ」
キョン「そんなシーズンがあったのか」
谷口「高校生の内から旋毛なんざきにしてるとストレスで逆に禿げちまうよ」
キョン「髪のことを気にしすぎてストレスになるってのは本末転倒だな」
谷口「気にしないのもどうかと思うが、まぁ、行きすぎってのもどうかと思う」
キョン「お前もワックスやらで随分痛めてそうだしな」
谷口「ばぁか、男子高校生やるには必要な犠牲分なんだよ」
キョン「毛根と青春なら、一時の青春をとるのか……」
キョン「毛根は一生モンだってのに……」
谷口「シャラップ!別に俺は毛根を捨ててねえ!」
谷口「このガチガチヘアーこそが毛根を生かすコツなんだよ」
キョン「氏なすコツだろうが」
谷口「うるせーモミアゲお化け」
キョン「ハゲ予定青年」
谷口「てめー!!」
737: 2014/01/09(木) 23:40:49.38 ID:PzN/WYKO0
706
キョン「例えば」
キョン「俺が長門に抱きしめさせてくれと言ったら?」
長門「…………いい」
キョン「い、いやこれは例えばの話であって……」
長門「抱きしめても構わない」
キョン「うっ、純粋な視線が痛い……」
長門「…………」
キョン「長門、例え話だ」
長門「そう、例えでも構わない」
キョン「…………もしかして」
キョン「長門、お前……」
長門「…………」
キョン「人肌が恋しいのか?」
長門「」
キョン「なんというか、人間らしい感情じゃないか」
長門「…………そう」
キョン「そうかそうか、長門も人肌を感じれるようになったのかぁ……」
長門「……だから」
キョン「…………よし、分かった長門がそういうなら……」
キョン「長門、あっち向いてくれ」
長門「……」クイッ
キョン「ん」ギュッ
長門「……後ろ?」
キョン「まぁ、前はちょっと恥かしいからな」
キョン「これは『アスナロ抱き』って言って結構こうやって抱きしめて欲しいって人多いんだぜ?」
長門「……そう」
キョン「満足か?長門」
長門「…………もう少し――――――」
738: 2014/01/09(木) 23:48:05.75 ID:PzN/WYKO0
708
キョン「例えば」
キョン「俺に好きな人がいて、それも身近な人だったら……どうする?」
朝倉「え、涼宮さんのこと?」
キョン「違う、例えばだし、何故そうなる」
朝倉「何故って、それは世界の理というか、涼宮さんの運命というか……」
キョン「そんな壮大なことを聞いたつもりはない」
朝倉「ま、例えばの話はいいわよ」
朝倉「で、キョン君って好きな人いるの?」ワクワク
キョン「お前も普通の女子みたいなこと気にしやがって」
朝倉「あら失礼ね、普通の女の子じゃない私」
キョン「へいへい、そうだったな」
朝倉「どうなのよ、そこんところ」
キョン「朝倉が好きだ」
朝倉「」
キョン「という冗談は置いといて」
朝倉「…………刺していい?ねぇ、刺していいよね?」プルプル
キョン「落ち着け、普通の女の子はそんなこと言わないぞ」
朝倉「…………はぁ、キョン君も普通の女の子に対してデリカシーがないんじゃない?」
キョン「え?俺デリカシーがないこと言ったか?」
朝倉「自覚も無し……はぁ、これは涼宮さんの道は遠いかな」ハァ
キョン「なんでハルヒが出てくるんだ?」
朝倉「うるさい、刺すわよ」ギラッ
キョン「そんな殺生な……」
739: 2014/01/09(木) 23:57:34.66 ID:PzN/WYKO0
709
キョン「例えば」
キョン「時の進み方がサザエさんと同じだったらどうします?」
朝比奈「俗に言うサザエさん方式ですか?」
キョン「朝比奈さん、サザエさん知ってるんですか?」
朝比奈「え?この時代でも日曜の6時半からやってるじゃないですかぁ」
キョン「ああ、この時代で…………でも?」
朝比奈「もちろん、未来でも6時半からやってますよ?」
キョン「」
朝比奈「あっ、これは禁則事項じゃなかったんだ、言えたぁ」
キョン「サザエさん、支持されすぎだろ……何層だ?」
朝比奈「ところで、サザエさん方式って……」
キョン「まぁ、簡単に言えばループ……というよりリセットですかね?」
朝比奈「はい、ループとは違い、行動がまるで違いますから」
キョン「夏休みのあれはループでいいんですよね?」
朝比奈「はい、ところどころに誤差はあっても大方道筋は決まっていますので……」
キョン「でも、この世界がループやらリセットされて何順目かの世界やらの可能性は……」
朝比奈「うーん……ごめんなさい、禁則事項です」
キョン「てことは未来ではなんらかの根拠が得られたってことですか?」
朝比奈「禁則事項です」
キョン「さすがに、まだこの時代で理解するのは早いってことですね」
朝比奈「ごめんなさい……でも、これは私の意見なんですが」
朝比奈「どんなことも考えるだけなら禁則じゃないんです」
朝比奈「この時代の人達が考えたことが未来つながるわけですから」
朝比奈「キョン君みたいにいろいろな事をいろいろな人が考えてくれれば」
朝比奈「きっと未来には…………未来は面白いことになってると思いませんか?」ニコッ
キョン「……そうですね、未来を楽しみにしておきます」
朝比奈「はい!未来で待―――」
キョン「それは禁則事項です」
758: 2014/01/15(水) 22:42:27.96 ID:OVP8RPu+0
719
キョン「例えば」
キョン「俺の見た目がシOタだったらどうする?」
佐々木「……キョン、それを僕にいって君はどんな反応を求めているんだい?」
キョン「いや、なんとなく思ったことを言ってみた」
佐々木「シOタ、か……」
佐々木「いわゆる少年や児童といわれる子供のことだけど」
佐々木「語源はシOタコンからきているって知ってたかい?」
キョン「シOタ好きのことをシOタコンっていうんじゃないのか?」
佐々木「性格にはショウタロー・コンプレックス」
佐々木「鉄人28号に出てきた主人公、金田一正太郎が起源なんだよ」
キョン「だからシOタコンなのか」
佐々木「そう。シOタというのは正太郎を指し、それすなわち少年を指す」
佐々木「シOタという言葉はシOタコンから生まれたと言っても間違いではないのさ」
キョン「へー、詳しいんだな佐々木」
佐々木「………………」
佐々木「いや、別にシOタコンではないんだけどね!!!」
キョン「うおっ、なんだ急に」
佐々木「いや、だってキョンが僕の事をシOタに詳しいシOタコンみたいなことを言うから!」
キョン「詳しいとはいったが別にシOタコンとは思ってないぞ」
佐々木「っ~~//////じっ、尋問だ!誘導尋問だね!これは!!」
キョン「そんなつもりはない」
759: 2014/01/15(水) 22:51:41.66 ID:OVP8RPu+0
721
キョン「例えば」
キョン「妹じゃなくて姉ちゃんだったら?」
キョン妹「なにー?」
キョン「……姉ちゃんが欲しかったなぁ」
キョン妹「」ガーン
キョン「何かに打ちひしがれているみたいだが」
キョン「姉が欲しい=妹がいらないという方程式は成り立たないからな」
キョン妹「つまり、キョン君は姉と妹に囲まれて育ちたいどこかの主人公系を目指してるってこと?」
キョン「こらっ!!どこかの主人公系ってなんだ!?どこで覚えた!」
キョン妹「…………てへっ♪」
キョン「ご ま か す な」
キョン妹「でもキョン君はなんでおねえちゃんが欲しいの?従姉にお姉ちゃんいるじゃない」
キョン「いや、まぁそうなんだが」
キョン「別に血がつながってようがそうでなかろうがどっちでもいいんだよ」
キョン「従姉はあくまでも親戚の範疇、俺は家庭に姉という存在が欲しかったんだよ」
キョン「というより、年上が欲しかったのかもな」
キョン妹「お兄ちゃんでもよかったの?」
キョン「ああ、よかったさ」
キョン「俺みたいなやる気の無い、人の後ろを点いていくようなタイプに長男は似合わないんだ」
キョン「姉がいても長男は長男だろうよ、でも俺の前を歩いてる人がいる」
キョン「人ってのはやっぱり自分で歩くより、人の通ってきた道を歩くほうを選んじまうのさ」
キョン「俺みたいな、凡庸で普通のつまらん人間なんかはな」
キョン妹「?」
キョン「でも、長男に生まれた以上、お前に道を残してやらなきゃならんようだ」
キョン「それが兄貴の務め、年上の務めって俺は思ってる」
キョン妹「なんのことー?」
キョン「……ま、それでも年上には憧れるんだよ」
760: 2014/01/15(水) 23:01:11.73 ID:OVP8RPu+0
722
キョン「例えば」
キョン「SOS団メンバーが家族だったなら?」
ハルヒ「家族ねぇ……今もそんなもんじゃない?」
キョン「…………お前も中々に恥ずかしいことを言うな」
ハルヒ「……うっさい、自分でも失敗だったと思ってるわよ」
キョン「俺と古泉ならどっちが大人びt」
ハルヒ「古泉君、てか聞く必要なかったわよね?」
キョン「……」
ハルヒ「古泉君がお父さんだとしたらお母さんは……みくるちゃん、かしら」
キョン「ああ、それには大賛成だ、聖母と言っても過言じゃないからな」
キョン「しかし、古泉が旦那ということが気に入らん……おのれ古泉……」
ハルヒ「例え話に何ムキになってんのよ」
キョン「お前と長門は……どっちが上だ?」
ハルヒ「え?あたしじゃないの?」
キョン「うーん、なんとなくお前が思ってる事も分かるんだが……」
キョン「長門の妙な安心感も姉に近いと言うか……」
キョン「その反面、保護欲に対しては朝比奈さんに引けをとらないし……」
ハルヒ「あたしは有希がお姉ちゃんなんていやよ」
ハルヒ「妹の有希をあたしがめいっっっっぱい愛でるんだから!」
キョン「……まぁ、妹ってほうが長門には似合うか」
キョン「それとも、ハルヒに妹は似合わないのか?」
ハルヒ「微妙に貶されたような……」
キョン「そんなことはない、はずだ……多分」
ハルヒ「ま、これがSOS団家ってところかしらね」
キョン「俺は?」
ハルヒ「犬」
キョン「わかってたよ、ちくしょう!」
761: 2014/01/15(水) 23:10:19.22 ID:OVP8RPu+0
724
キョン「例えば」
キョン「ある歳まで成長すると若返り始めて赤ん坊になると歳を取り始めてということを繰り返すことになったら?」
古泉「ベンジャミンバトンですか?」
キョン「を、ちょっと変えてみたってところだな」
古泉「ふむ、これは言わば不氏の存在、ということでよろしいでしょうか?」
古泉「いえ、年齢による氏がない、それに不老というよりは老化という概念がない、といったところでしょう」
キョン「年齢の幅が狭きゃ不老に見えん事も無いな」
古泉「あなたはこのような現象がご自身に起きたときどうなさいますか?」
キョン「どうなさいますか、って聞かれるとどうにもできんが」
キョン「どう思うかっつうと……」
キョン「…………どうも思わんな」
古泉「何故?」
キョン「まぁ、慣れるってことかもしれんな」
キョン「実際、なってみたらそりゃ不安とかあるかもしれない」
キョン「今、俺がこうやって普通の学生やってたって不安なんざそこらじゅうにあるんだからな」
キョン「でも、起きちまったことは仕方が無い、適応力はそこそこ高いと自負してるんだぜ、俺」
古泉「つまり、受け入れると?」
キョン「それ以外にねえだろ、拒否なんてできねえし」
キョン「俺だけじゃない、拒否したい人生送ってる人なんて世界中にいるんだ」
キョン「それでも、それを受け入れて生きてる、それが普通なんじゃないか?」
古泉「普通のことを普通にできるのも才能ですよ」
キョン「いい言葉だ」
775: 2014/01/29(水) 21:52:11.29 ID:FyXk67200
725
キョン「例えば」
キョン「俺がある日突然テクノカットになっていたらどうする?」
朝倉「……どうもしないけど?」
キョン「どうかしろよ!」
キョン「俺のモミアゲがなくなるんだぞ!? 個性だぞ!?」
朝倉「自覚、というか意識してたんだ……」
キョン「朝倉で例えるとその眉毛が―――!」
朝倉「はい?」
キョン「その……眉毛が…………」
朝倉「なに?」
キョン「……テクノカットに…………」
朝倉「…………」
朝倉「……ふふっ」
キョン「は、ははっ」
朝倉「眉毛テクノカットする女の子がどこにいるのよぉおおおお!!!!!」
キョン「い、いや、あの、宇宙人ならあるいは……」
朝倉「そんな宇宙人漫画でもみたことないわよ!! 刺しちゃっていい? ねぇいい?」
キョン「ダメだ、そんなことをしてはいけない」
朝倉「じゃ、剃りまーす」ジョリジョリ
キョン「っぁああああああ!!!!」
朝倉「乙女を馬鹿にした報い、よ♪」
777: 2014/01/29(水) 22:01:23.72 ID:FyXk67200
726
キョン「例えば」
キョン「俺が佐々木と結婚したらどうする?」
佐々木「うん? 何か以前似たようなことを聞かれたような気が……」
キョン「そうだっけか? まぁ、同じ話を何回もするなんてよくあることじゃないか」
佐々木「自分が話したことは覚えているんだけれど、誰に話したか、というのは結構忘れるものだしね」
佐々木「それで……キョンと結婚か」
キョン「佐々木はもう結婚できる年なんだな」
佐々木「そうだね、女性のほうが男性よりも結婚可能な年齢が低い、早いのは」
佐々木「精神が成熟するのが早いからだと言うけれど……比較的そうでもないね」
佐々木「16歳だなんてまだまだ子供さ、精神的に脆い無知な子供」
佐々木「その子供が子供を育てようだなんて……ままごとの延長線上でしかないね」
キョン「……まぁ、佐々木なら16歳で女が結婚できる理由としては納得だけどな」
佐々木「くつくつ、おばさんくさかったかい?」
キョン「いや、大人びていて、実に年上らしい俺の好みだ」
佐々木「こ、好みはひっ、人それぞれだからね、うん、価値観というかなんというか……」
キョン「一緒にいて出会った頃から変わらない関係を築いていける二人が」
キョン「夫婦ってやつなんだろうな」
佐々木「……キョンから見て……今の僕は変わったかい?」
キョン「……いいや、変わらないさ」
キョン「佐々木だよ、今も昔も」
佐々木「それは―――よかった」
779: 2014/01/29(水) 22:11:14.36 ID:FyXk67200
727
キョン「例えば」
キョン「SOS団団員がトランスフォーマーだったらどうする?」
ハルヒ「トランスフォーマー?」
キョン「え? 知らないのか?」
ハルヒ「いや、知らないってことじゃないんだけど……」
ハルヒ「あれって結局元祖はどこなの?って話よ」
キョン「あー」
ハルヒ「なんか映画とかやってるけど、元々日本の玩具じゃなかったかしら?」
キョン「そうだな、そこに目をつけて実写化したのが海外ってわけだ」
ハルヒ「おもしろいの?」
キョン「みたことはない。ただ男ってのはロボが戦えばそれだけで見るって理由にはなる」
ハルヒ「なにそれ」
キョン「ロマンだよ」
ハルヒ「ふぅん、あたしだったら見てるよりも戦いたいけど」
キョン「そこでこの例えばの話ですよ」
ハルヒ「結論でてるじゃない、戦う、悪、滅ぼす」
キョン「なんでカタコトなんだよ」
ハルヒ「え? ロボってカタコトのイメージじゃない?」
キョン「いや、俺らがロボになるわけじゃないから!」
780: 2014/01/29(水) 22:23:05.90 ID:FyXk67200
728
キョン「例えば」
キョン「閉鎖空間に俺と佐々木が閉じ込められたらどうする?」
佐々木「閉鎖空間か……是非とも一度いってみたいね」
キョン「古泉に頼んでやろうか?」
佐々木「いや、涼宮さんのも興味深いけれど、僕は自分が作った閉鎖空間と言うものをみてみたいんだ」
佐々木「閉鎖空間とは、言わば深層心理が生み出した感情が具現化された世界なんだろう?」
佐々木「自分が何を考えてどんな行動をしているかを客観的に見る、中々に興味深いよ、キョン」
キョン「そんなもんかね、俺は両方の閉鎖空間を見たけど、佐々木の方は感情っぽいものは出てなかったな」
佐々木「……まあ、それが僕って人間なのかもしれないね」
佐々木「本心は心にもなく、うわべだけの本心がないスカスカとした人間」
佐々木「佐々木という人格はそういうものだと閉鎖空間が現しているのかもしれないね」
キョン「それは違う」
佐々木「……どうしてかな?」
キョン「俺はハルヒの閉鎖空間も見てきた、まぁ、言っちまえば好き放題やってたよ、あいつは」
キョン「なんせ閉鎖空間ってのはそのために作ってんだからな、ストレス解消、間違っちゃいない」
キョン「でも、それはハルヒの場合だ」
キョン「お前の閉鎖空間がストレス解消の場だと、俺は思っていない」
佐々木「……なんで?」
キョン「見てきたからだ」
キョン「神人も灰色の空もない、セピア色の空間」
キョン「見事に、心ってやつを現してると思わないか?」
佐々木「!!」
キョン「お前の心はどこか落ち着いた、昔を思い出すような、優しい心だったよ」
佐々木「……優しい心」
キョン「自分のことを空っぽの人間なんて言うもんじゃない」
キョン「お前にだってちゃんと心はあったんだからさ」
佐々木「……くさすぎるよ、キョン」
キョン「ま、勘弁してくれ」
佐々木「……ありがとう」
781: 2014/01/29(水) 22:30:09.63 ID:FyXk67200
729
キョン「例えば」
キョン「SOS団がバイの集まりだったらどうする?」
谷口「……なぁ、キョン」
谷口「最近、お前からの会話が猥談だかりのような気がしてるんだが……」
キョン「何言ってんだ谷口、高校生だぞ?欲の塊じゃねえか」
谷口「いや、でも国木田とかにはそんな話してねえだろ?」
キョン「谷口、お前は谷口だろ?」
キョン「猥談するために生まれてきたようなもんじゃないか」
谷口「失礼な! 俺にだって抑制する自制心ぐらいあるぞ!」
キョン「アホ、言葉が重複してる」
谷口「それで、朝比奈さんがバイという話だが」
キョン「やっぱしたいんじゃないか」
谷口「そりゃ朝比奈さんだぜ?鶴屋さんと仲いいんだぜ?あ、国木田も呼ぶか?」
キョン「やめとけ、それに例え話だ」
谷口「積極的な朝比奈さんか……ぐふっ」
キョン「(きもい)」
谷口「ん? バイの……集まり?」
キョン「……谷口?」
谷口「…………」
谷口「……古キョン」
キョン「……今日がお前の命日だ」ユラリ
谷口「お前が言い出したことだろぉおおお!!?」ダッ
782: 2014/01/29(水) 22:37:09.37 ID:FyXk67200
730
キョン「例えば」
ハルヒ「あたしが総理大臣になったらどうする?」
キョン「もう総理大臣みたいなモンじゃねえか」
ハルヒ「SOS団内のこと?あれは団長というポジションだわ!」
キョン「似たようなもんだろ」
ハルヒ「あたしには日本を導くリーダーシップがあると思えて仕方ないのよ」グググ
キョン「その溢れ出る自信を是非とも力に変えて議員様に送って差し上げろ」
ハルヒ「彼らだってやる気はあるわよ、言動と行動が相反してるだけ」
ハルヒ「あたしの場合は有言実行、言った事は必ずやるわ!」
キョン「(必ずやるというか、必ずなるんだよなぁ……)」
ハルヒ「ハルヒノミクス!!」
キョン「語呂が悪い」
ハルヒ「スズミヤミクス!!」
キョン「良くはない」
ハルヒ「ミクルミクス!!」
キョン「んー微妙」
ハルヒ「ユキノミクス!!」
キョン「おっ、しっくり」
ハルヒ「じゃあ、総理大臣は有希に頼むわ」ハァ
キョン「語呂で総理決めてるわけじゃないから!!」
783: 2014/01/29(水) 22:48:17.69 ID:FyXk67200
731
キョン「例えば」
キョン「長門の性格が擬似人格タイプRー35だったらどうする?」
長門「擬似人格タイプRー35?」
キョン「擬似人格タイプって言うのはな」
キョン「ちょりーすwwww!!」
長門「……」
キョン「なになになに?俺のこと気になってる感じ!?」
キョン「出ちゃってんのかな!?なんていうか……オーラwwww?」
キョン「まじやべーwwwwww」
長門「……」
キョン「……みたいな、話し方のことだ」
長門「……」
長門「……私と言う個体は、擬似人格タイプRー35という性格を拒否する」
キョン「ああ……なんか肯定してもらったら困るところだった」
長門「……古泉一樹に頼むといい」
キョン「ああ……なんとなくそっちもありだな……」
長門「……」
キョン「……チョリッス」
784: 2014/01/29(水) 22:58:27.63 ID:FyXk67200
741
キョン「例えば」
キョン「ここにたい焼きとたこ焼きがあるとしたらどうします?」
鶴屋「んん、究極の二択かなっ!?
キョン「そこまでではないですが……」
鶴屋「方や浪速の伝統、粉物の王道たこ焼き」
鶴屋「方や魚類の王、鯛!!を模した和菓子!!」
キョン「(なんだ、その紹介……特にたい焼き)」
鶴屋「んんー、迷うね、迷うっさ!これは!!」
キョン「気分によってどっちを食べたいかなんて変わりますからね」
鶴屋「困った事に鶴屋さん、今はどっちもいける気分なのさっ!」
鶴屋「ソースとマヨネーズのダブルパンチをくらうもよし」
鶴屋「甘甘の餡子を最中と口いっぱいほおばるもよし」
鶴屋「ああぁ~キョン君!君はいったいどこまで罪深い二択を出したのかな!?」
キョン「え、なんかごめんなさい」
鶴屋「んんんー……あ」
キョン「あ?」
鶴屋「こうなったら両方たべれば関係ないっさ!!」
キョン「それじゃ二択の意味が……」
鶴屋「つべこべ言わない少年!!」
鶴屋「おごってやるからついてきなっ!!!」ズルズル
キョン「ぐっ、がっあぁっ、しまって、る」
786: 2014/01/29(水) 23:03:30.62 ID:FyXk67200
743
キョン「例えば」
キョン「俺が長門と一緒に読書したいと言ったら?」
長門「どうぞ」
キョン「それじゃ、お言葉に甘えて」ヨイショ
長門「……」ペラ
キョン「……」ペラ
長門「…………」ペラ
キョン「…………」ペラ
長門「………………」ペラ
キョン「………………」ペラ
長門「……………………」ペラ
キョン「……………………」ペラ
長門「……―――」
キョン「―――こんな静かなんだな、読書って」
長門「……そう」
キョン「こりゃ長門も無口キャラになるわけだな」
長門「……なる」
キョン「……まぁ、二人で読書ってのも……」
長門「いい」
キョン「よな」
長門「……また図書館に」
キョン「お、懐かしい」
787: 2014/01/29(水) 23:08:49.23 ID:FyXk67200
745
キョン「例えば」
キョン「長門がいつも読んでる本が官能小説だったらどうする?」
朝倉「んなアホな!!」クワッ
キョン「例えばだよ」
朝倉「キャー、セクハラよ」ヒュッ
キョン「無感動で殺人はやめてくれ」
朝倉「でも、それ本当にセクハラだから」
キョン「分かってるよ、朝倉だから大丈夫だろ?」
朝倉「どういう意味かしら?」
キョン「俺と朝倉はそんなによそよそしい関係じゃないだろ?」
朝倉「なっ//////そそそっ、それはセクハラなの!?違うの!?」
キョン「え、友達的な意味でもセクハラにとられるのか?」
朝倉「っ//////そそそそうなんですぅ!女の子が不快と感じたらセクハラなのよ!!」
キョン「不快……」
朝倉「あああウソウソ!!私キョン君と仲良しよ、ね!」
キョン「じゃあ長門が官能小説読んでたらどうする?」
朝倉「いや、そこでじゃあはどう考えてもおかしい」
キョン「だよな」
788: 2014/01/29(水) 23:15:31.68 ID:FyXk67200
746
キョン「例えば」
キョン「この世界が少年漫画だったらどうする?」
古泉「さしずめ僕が主人公といったところでしょうか?」
キョン「ぬかせ、俺が主人公でお前はモブだよ」
古泉「これは手厳しい」
キョン「少年漫画の主人公なんて、子供皆が憧れるもんだよなぁ」
古泉「かっこいいですからね」
キョン「お前も漫画的能力使ってるだろ」
古泉「この能力は限定的なものですから」
キョン「その設定もなんか少年漫画っぽい」
古泉「言われてみれば……」
キョン「組織とかも少年漫画っぽい」
古泉「おお、気づきませんでした」
キョン「……」
古泉「……」
キョン「……憧れてた?」
古泉「……YES、ですね」
キョン「ああぁ、羨ましい羨ましい、俺も組織に入って力目覚めさせてえ!」
古泉「ふふふ、これが持っている者、ですよ」
キョン「中二くせえセリフ吐きてえ」
古泉「(……中二くさかったでしょうか?)」
キョン「ヒロインと恋してえー」
古泉「……鏡、ご用意しましょうか?」
キョン「なんで? いらん」
797: 2014/01/30(木) 19:21:43.24 ID:Uk/0OSys0
747
キョン「例えば」
キョン「俺の頭がおかしくなったらどうする?」
ハルヒ「へ? 今まではおかしくなかったの?」
キョン「おかしいとこなかっただろ!?」
ハルヒ「冗談じゃない、マジになるとか怪しいわよ」
キョン「俺には怪しさのカケラもねえよ」
ハルヒ「とりあえず、キョンが頭おかしくなったら宇宙人にささげる供物とするわ!」
キョン「生贄かよ!?」
ハルヒ「宇宙人に頭なおしてもらうのよ、ついでに魔改造でもされてなさい」
キョン「ついでがメインだよな!その計画!!」
ハルヒ「やけに今日はツッコむわね……」
キョン「俺の常識人的良識ツッコミみだ」
ハルヒ「常人の振りをしてるの?」
キョン「常人だよ!!」
ハルヒ「また……なに、ツッコミに目覚めたわけ? 頭はボケてんのに……」
キョン「なんだよその『冗談は顔だけにしてよね』的ニュアンスの暴言!!」
ハルヒ「例えツッコミにも手をだしたのね……やるじゃない」
キョン「採点されるツッコミはしてねえよ!」
ハルヒ「75点!!」
キョン「思いの他高い!!?」
798: 2014/01/30(木) 19:27:21.50 ID:Uk/0OSys0
748
キョン「例えば」
キョン「長門とハルヒの席(クラス)が逆だったらどうする?」
長門「……ありえない」
長門「涼宮ハルヒはあの状況を望んで作り出した」
長門「あの空間は彼女の力が関与している、主にあなたに」
キョン「まぁ、ずっとハルヒの前だったらさすがに気づくな」
キョン「しかし、なんで俺をわざわざ前に……?」
長門「……あなたは本質に気づいていない」
キョン「本質?」
長門「それとも気づかない振りをしている……?」
キョン「なんのことだ?」
長門「……なんでも」
キョン「俺は別に長門と同じクラスでもよかったけどな」
キョン「てか同じクラスになりたかったな」
長門「……なぜ?」
キョン「いや、俺って長門の授業風景、っつうか日常を団活以外では知らないからさ」
キョン「普段の長門ってやつも見てみたいんだよ」
長門「…………」
キョン「ま、三年時に期待ってところかな」
長門「……そう」
799: 2014/01/30(木) 19:37:41.14 ID:Uk/0OSys0
749
キョン「例えば」
キョン「誰かが第四の壁を破壊する力を持っていたらどうする?」
古泉「おや、これはまたメタファー的なことでしょうか?」
キョン「ま、そうなる」
古泉「第四の壁……不可視の概念上の壁」
古泉「つまり、我々が住んでいるこの世界が演劇とするならば……」
古泉「この世界を見ている壁の外の人物がいる、と」
キョン「まぁ、だからこそハルヒのフィクション的力をこの世界が黙認してるのかもしれないな、なんて」
古泉「それはまたおもしろい発想ですね」
古泉「第四の壁を破る、それは僕たちが“外”を認識する事……」
古泉「言い換えれば、“外”の世界の存在を肯定しなくてはなりません」
古泉「また、肯定するだけでなく、それを証明し、証明する根拠がなければ」
古泉「前提として、第四の壁はこの世界には存在しない、ということになります」
キョン「事象Aを説明するために証拠Bが必要で、それは操作Cによって探し出せる……」
キョン「存在の証明ってのは中々面倒くさいものなんだな」
古泉「第四の壁に至っては概念上の問題ですからね」
古泉「本当に存在するしないではまず論点が違うのかもしれません」
キョン「ただ……ハルヒなら」
キョン「もし、この世界を見てる奴がいるとするならば」
キョン「いつか会いにいく、とか言いそうな気がする」
古泉「僕もです」
キョン「ハルヒなら破壊できる、ってことだな」
800: 2014/01/30(木) 19:48:12.34 ID:Uk/0OSys0
751
キョン「例えば」
キョン「お茶じゃなくてコーヒー(紅茶でも可)が飲みたいんですが…って言ったらどうします?」
朝比奈「え?」
キョン「いや、なんか回りくどい事いってすいません」
キョン「朝比奈さんはお茶の他にコーヒーとか紅茶とかも入れれたりしますか?」
朝比奈「うーん、やったことはないけど……興味ある、かな」
キョン「お茶がこんなにおいしいんだったらコーヒーもきっと上手にできますよ」
朝比奈「キョン君!!」
キョン「うわっ、なんですか?」
朝比奈「お茶とコーヒーを同列に扱っちゃダメですよ!」
朝比奈「お茶にはお茶の、コーヒーにはコーヒーの、入れ方の難しさがあるんですから!」
朝比奈「例えば、お茶だったら煎茶、玉露、新茶、冷茶……」
朝比奈「日本茶の種類だけでそのお茶の特徴を引き出す入れ方だってあるんだから!」
キョン「ふ、深い……」
朝比奈「例えば、前に入れた雁ヶ音ってお茶はちょっと特別でね」
朝比奈「ちょっとお湯を冷ましてから入れるの」
キョン「どうなるんです」
朝比奈「ぬるめの60℃ぐらいのお湯で入れる事によってアミノ酸が引き出されてまろやかさがでるんです!」
キョン「あ、朝比奈さんそこまで調べて……」
朝比奈「あっ、あの、皆さんに少しでもおいしいお茶を飲んで欲しくて……//////」
キョン「―――女神じゃあないか……」
831: 2014/03/11(火) 22:02:34.09 ID:G5ODdviv0
752
キョン「例えば」
キョン「妹があと3歳年齢が上だったら?」
ハルヒ「今妹ちゃんいくつだっけ?」
キョン「次で六年生になる」
ハルヒ「てことは……中三ってことになるのかしら?」
キョン「中三か……1年前の俺らだな」
ハルヒ「逆に言えばあと三年で妹ちゃんも中三になるのねぇ……」
キョン「まったく、俺も年をとったなぁ……」
ハルヒ「まだ高校生でしょうが」
キョン「でもなぁ、もし妹が3歳年齢が上だったら」
キョン「今みたいな関係ではなかったと思うな」
ハルヒ「どういうこと?」
キョン「いやさ、やっぱり兄弟ってのは年が近すぎちゃダメなんだと思う」
キョン「やっぱ五歳差ってのがちょうどいいんじゃないか?」
ハルヒ「なんで?」
キョン「さあ、なんとなく年が近けりゃ仲が悪くなったりするんだよ、多分」
ハルヒ「私は一人っ子だからわかんないわよ」
キョン「だから俺達は今の年齢差がちょうどいいってことさ」
832: 2014/03/11(火) 22:07:33.99 ID:G5ODdviv0
753
キョン「例えば」
キョン「俺が機関に金を請求したらどうなる?」
古泉「おやおや、そんなことをお考えに?」
キョン「なる時もあるし、ならん時もなる」
古泉「では今はふとお考えになったと?」
キョン「そういうことだ」
古泉「機関にお金を、ですか……」
古泉「ふむ、多額のとはいきませんが、多少なら融通できるかもしれません」
キョン「え、本当か?」
古泉「あくまで僕の一考ですが」
古泉「あなたには機関もなにかとお世話になっているのでね」
キョン「それは俺も世話になってる」
古泉「報酬、という形でなら多少の額なら通るのではないかと」
キョン「へー意外と太っ腹なところあるんだな」
古泉「まぁ、無人島を買えるだけの資金はありますから」ハハハ
キョン「……スポンサー様様だな」
古泉「まったくです」
833: 2014/03/11(火) 22:14:34.38 ID:G5ODdviv0
754
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんがどくだみ茶しか淹れてくれなくなったら?」
朝比奈「え、どくだみ茶ですか?」
キョン「入れれたり出来ます?」
朝比奈「もちろん!」
朝比奈「どくだみ茶はいいですよぉ」
朝比奈「にきび予防になったり血圧をさげたり十種類の効果があることから」
朝比奈「『重薬』『十薬』の別名もあるんですから!」
キョン「(饒舌な朝比奈さん……いい!)」
朝比奈「ただ……副作用もあるんです」
キョン「副作用?」
朝比奈「はい……寿命が大幅に削られるという欠点が……」
キョン「」
朝比奈「……ふふっ、冗談です」
キョン「……驚かせないで下さいよ、本当かと思いましたよ」
キョン「(冗談を言うタイプじゃないからな)」
朝比奈「本当はちょっとお腹が痛くなったりするだけですよぉ」
キョン「朝比奈さん……腹痛はなによりも怖い副作用ですよ」
朝比奈「えっ! 寿命よりも!?」
キョン「ヘタをすればですが……」
朝比奈「ええっ!!?」
834: 2014/03/11(火) 22:22:53.49 ID:G5ODdviv0
755
キョン「例えば」
キョン「俺がハルヒでハルヒが佐々木で佐々木がハルヒだったら?」
佐々木「何を言い出すかと思えば……くつくつ」
佐々木「思った以上に他愛もない話だね、キョン」
キョン「俺が意図して他愛ある話をふったことがあるか?」
佐々木「記憶する限りではないね、それで僕が涼宮さんになるんだっけ?」
キョン「若干、ニュアンス的には橘が言ってることのような気もするな」
佐々木「キョンはポジション的な意味か、性格的な意味か、容姿的な意味か」
佐々木「どのつもりで言ったのか決めているかい?」
キョン「んー今決めた、性格的な意味かな」
佐々木「てことはSOS団に無気力な団長、偏屈な団長ができあがるわけ……だ?」
キョン「……ん?」
キョン「団長が……二人……!?」
佐々木「そんな……それじゃあ……!!」
キョン「俺は、俺は一体どこに……ッ!!?」
佐々木「これが……涼宮さんの時空改変の力」
佐々木「キョンを生贄に捧げ、自らをもう一人作り上げる……」
佐々木「そして自らは別の人間に成り代わる……さすがだよ、涼宮さんは」
キョン「俺と佐々木自身が涼宮ハルヒになることだ!!」
836: 2014/03/11(火) 22:29:53.45 ID:G5ODdviv0
756
キョン「例えば」
キョン「朝比奈さんが双子だったらどうします?」
鶴屋「んー? っていうかみくるは双子じゃなかったかいっ!?」
キョン「え?……あっ!」
鶴屋「みちるちゃん、うちに呼んできたのキョン君じゃない」
キョン「あ、い、いやー、それもこれもあのそのあれれのえー?」
鶴屋「正気正気戻って」
鶴屋「って言っても信じちゃいなかったけどねー、今さらだけど」
キョン「えー!! じゃあの朝比奈さんを誰だと思ってたんですか?」
鶴屋「うーん、あれは絶対にみくるなんだけど、強いて言うなら……」
鶴屋「みくるのコスプレしたみくる?というかなんというか……」
鶴屋「まぁ、みくるじゃないみくるっさ!!あっはっは!」
キョン「……一目でですか?」
鶴屋「もちろんっさ!伊達に毎日みくるを見ていないよッ!」
鶴屋「まぁでも、こんなこと言っちゃうとキョン君困っちゃいそうだからねー」
鶴屋「お姉さん、昔のことはちょいっと忘れちゃったってことにしとくよっ!」
キョン「……いたみいります」
鶴屋「ドンと来いっさ!!」
キョン「……勝てないな、この人には」
837: 2014/03/11(火) 22:36:20.97 ID:G5ODdviv0
757
キョン「例えば」
キョン「俺が杉下右京なら“相棒”は?」
朝倉「…………」
朝倉「?」
キョン「朝倉“相棒”知らないのか?」
朝倉「知らないわ、なんなのそれ」
キョン「無駄にアニメ知ってるくせにドラマは知らないんだな」
朝倉「別にアニメばっかりみてるわけじゃないわよ」
朝倉「好きなテレビがアニメなだけ、そうそれだけよ」
キョン「それ言い訳だろ」
朝倉「それで、その杉下右京ってどんな人なの?」
キョン「水谷豊」
朝倉「…………あ、演者?」
キョン「そうだ、水谷豊知らないか?」
朝倉「しーらーなーいわよ!」
朝倉「なんでどんな人かって聞いて中の人の名前だすのよ!」
朝倉「それ分かったところでドラマの中の人のことなんて分からないわよ!」
キョン「お、うまい」
朝倉「あ、これはどうも」エヘヘ
キョン「……」
朝倉「……」
キョン「……なんの話だっけ?」
朝倉「……中の人……の話?」
838: 2014/03/11(火) 22:42:02.47 ID:G5ODdviv0
765
キョン「例えば」
キョン「もし俺が波紋使いだったら?」
古泉「僕はスタンド使いです」
キョン「残念だが、俺は使えなかったみたいだ」
古泉「ええ、残念です」
古泉「あなたと奇妙な冒険ができると思っていたのですが……」
キョン「仕方ないことだ、やはり無理があったんだろうな」
古泉「さすがにスタンドまでは欲張りすぎですね」
キョン「ったく、唯一両方使えるのが俺だってのに」
古泉「ですが、知名度で言えば僕が一番ですね」
キョン「優遇されてるのはみんな知ってる」
キョン「それだけ傑作だったってことだ」
古泉「えらくスタンドシステムが受け継がれてますからねぇ」
キョン「ところでよ、古泉」
古泉「はい、なんでしょう?」
キョン「俺って波紋使いだっけ?」
古泉「いえ、断じて違います」
キョン「だよなー」
839: 2014/03/11(火) 22:52:22.14 ID:G5ODdviv0
766
キョン「例えば」
キョン「武術の達人だったらどうする?」
長門「どう、とは?」
キョン「長門よ、本もいいがたまには体を動かしてみないか?」
長門「…………………………たまになら」
キョン「おーけい、すっっごくたまにならな、間的に」
キョン「そこでだ、武術を俺は押したい」
長門「武術……」
キョン「ああ、っつても戦うためじゃく、健康のための武術」
キョン「すなわち太極拳だ」
長門「太極拳?」
キョン「ああ、あれって元は武術らしいぞ」
キョン「んで、中国太極拳ってのの健康としての側面が太極拳らしい」
キョン「太極拳はいいらしいぞ、柔軟な体と、強くしなやかな体を作れる、らしい」
キョン「長門はか弱いイメージがあるからな、健康体をつくるってのもいいんじゃないか?」
長門「私達、ヒューマノイドイ―――」
キョン「宇宙人だからそんなことする必要はない、か?」
長門「……」
キョン「そんなこといわずにさ、せっかく地球なんて小さな星に来たんだ」
キョン「郷に入っては郷に従え」
キョン「……人間らしいことしてみようぜ、長門」
長門「…………」
長門「たまになら」
キョン「……よし!」
844: 2014/03/12(水) 18:43:57.78 ID:QJMC8uxW0
768
キョン「例えば」
キョン「俺が異世界人だったらどうする?」
ハルヒ「解剖する」
キョン「そういうのは宇宙人にしてやれ……いやダメだが」
ハルヒ「はぁ、てことはSOS団には宇宙人も未来人も異世界人も超能力者もいるわけね」
キョン「仮定の話だぞ」
ハルヒ「だとしたら気づかない私はどんだけマヌケって話よ」
キョン「(うーん、ブーメラン発言……)」
キョン「だが、お前の目標は達成してるじゃあないか」
ハルヒ「私はみんなを宇宙人だとか認識してないわよ」
キョン「なんでだ?」
ハルヒ「なんでだって……」
ハルヒ「突然あなたの周りの人は人間ではありません」
ハルヒ「こんなこと言われて信じる人間がどこにいるってのよ!」
ハルヒ「ましてやキョンに言われて!」
キョン「おい、最後どういう意味だ」
ハルヒ「逆にそんな話信じる人の方が不思議よ」
キョン「(……これがハルヒの常識、か)」
キョン「(向こうのハルヒは信じてくれたんだけどな、事情は違ったが)」
ハルヒ「さあキョン、とっとと本物の異世界人でも捕まえてきなさい!」
キョン「へいへい」
845: 2014/03/12(水) 18:51:50.43 ID:QJMC8uxW0
769
キョン「例えば」
キョン「みんなファッションセンスが絶望的だったらどうする?」
朝倉「別に私キョン君のファッションセンスいいと思ったことないけど」
キョン「例えばの話を現実にするな」
キョン「無難じゃなく、絶望的なラインまで落としてくれ」
朝倉「って言われても……」
朝倉「長門さん見てれば分かるとおり、私達って普段制服ぐらいしか着ないのよね」
キョン「旅行の時とかは着てたぞ?」
朝倉「そりゃまったく着ないってわけでもないわよ」
朝倉「着る必要を見出さない限り、別に服を変えようとは思わないわ」
キョン「ふーん、朝倉はお洒落好きかと思ってたがな」
朝倉「まぁ、そのお洒落好きを見せる前にいなくなったってことでもあるんだけど」
キョン「しかし、古泉や朝比奈さんは何着ても絵になるからな」
キョン「ぶっちゃけ、センスより着てる人の印象の方が強いよな」
朝倉「それもあなたたち独自の考え方だわ」
朝倉「人間を判断するには内面を見ないと」
キョン「内面って……心か?」
朝倉「心……に秘めたパワー」
キョン「ハルヒのことじゃねえか」
846: 2014/03/12(水) 19:00:21.68 ID:QJMC8uxW0
770
キョン「例えば」
キョン「君が明日蛇になったとして、僕は果たして君を愛すと言えるだろうか」
佐々木「うえっ!? あ、あああ愛す!?」
キョン「ああ、ブリーチのポエムなんだが」
佐々木「……漫画の話かい」
キョン「正直何言ってるのかわからん」
佐々木「蛇になった人を愛せるか、という話なのかな?」
キョン「いや、なんか本当はもっと書いてあって」
キョン「人を食べたその口で僕を愛すと吼えたとして……みたいな」
佐々木「ふむ、その人が犯した罪を受け入れるだろうか、ということかな」
キョン「愛の深さの度合い……ってことか?」
佐々木「ず、随分こっ恥ずかしいことを言うようになったね」
キョン「……言ってから気づいたんだよ」
佐々木「それで、キョンはどうなのかな?」
佐々木「罪を犯した愛すべき人の愛を」
佐々木「キョンは、受け入れられる?」
キョン「そうだな…………」
キョン「俺は別に愛がなによりも大事だとは思わんが」
キョン「愛した人がなによりも大事なら、受け入れるかもしれないな」
佐々木「……まぁ、キョンらしいよ」
キョン「褒め言葉と思っておくよ」
847: 2014/03/12(水) 19:08:34.29 ID:QJMC8uxW0
771
キョン「例えば」
キョン「喜緑さんがヤンデレに目覚めたら?」
喜緑「ヤンデレ?」
キョン「まぁ、愛憎……じゃないな」
キョン「病的になるほどに一人の人に好意を抱くことです」
キョン「だから病ンデレだそうです」
喜緑「へえ、そんな言葉が……」
キョン「それで、コンピ研の部長とは?」
喜緑「……ご存知の通り、私の彼というのは嘘です」
キョン「やっぱりですか……ザマァミロ」
喜緑「?」
キョン「いえ、なんでも」
キョン「でしたら、あの会長とは?」
喜緑「とは、とは?」:
キョン「いえ、関係は恋仲……とか?」
喜緑「まさか、そんな関係ではありませんよ」
キョン「そうなんですか」
喜緑「というより、なぜそんなことを?」
キョン「や、なんとなく」
キョン「喜緑さんにヤンデレられる男はどんな奴なのかと……」
喜緑「……」
喜緑「ふふふ、あなたでも結構ですよ」ニコ
キョン「すいません、ご遠慮します」
848: 2014/03/12(水) 19:18:50.78 ID:QJMC8uxW0
772
キョン「例えば」
キョン「佐々木団が北高でSOS団に入ってたらどんな団活になったのだろうか?」
佐々木「佐々木団って……あれは別に僕のではないよ」
キョン「信仰されてるやつの名前を借りただけだ」
佐々木「信仰って……」
キョン「SOS団、総勢9名、名誉顧問1名、傘下にコンピ研」
キョン「おお、立派にクラブ申請通るんだな、これだったら」
佐々木「いや、なにするのか分からない部活は……」
佐々木「というか、何故SOS団が通ったのか……あれ?」
キョン「まぁ、学校的には奉仕団体ってなってるからな」
キョン「なにをどこに奉仕するのかも分からんが」
佐々木「へ、へぇ……SOS団か」
佐々木「こっちの空気よりもそっちの方が楽しそうだけどね」
キョン「お前らはどいつもこいつも個性的すぎるからな」
佐々木「おっと、それはお互い様じゃないか」
キョン「レベルが違うぜ、古泉なんて超能力者ってくくりをとったら」
キョン「ただのイケメン転校生で終わりだぞ?」
佐々木「こっちの藤原くんだって未来人という属性をとったら」
佐々木「男、で終わりなんだよ?」
キョン「残念、アイツはシスコン疑惑があるんだぜ、佐々木」
佐々木「え、そうなのかい?……キョン」
キョン「……ああ、両名に謝ろう」
キョン・佐々木「「言い過ぎました、ごめんなさい」」
849: 2014/03/12(水) 19:24:07.88 ID:QJMC8uxW0
773
キョン「例えば」
キョン「全知の力を手に入れたらどうする?」
古泉「どうも、イケメンで転校生なだけの、古泉です」
古泉一樹「古泉一樹です」
キョン「わ、悪かったって、フルネームも知ってるから」
古泉「んっふ、念のためです」
古泉「全知全能の力ですか……」
キョン「欲しいか?」
古泉「いえ、まったく必要ありませんね」
古泉「うまくいかないことがあるから努力する」
古泉「失敗を重ねて成功する」
古泉「このプロセスが存在しないのでしたら……」
古泉「努力の苦労も、成功の喜びも知らないつまらない世界だったでしょう」
古泉「ですから、苦労や喜びを知れる、無力な人間のままでありたいんですよ」
キョン「おお……いいこと言うじゃないか」
キョン「片足でかかってる超能力者だけどな」
古泉「それは失敬」
キョン「でももし仮に全知全能だったら?」
古泉「あなたにゲームで勝ちます」
キョン「小っさ!!」
850: 2014/03/12(水) 19:30:59.15 ID:QJMC8uxW0
774
キョン「例えば」
キョン「寒さと空腹に震える中、目の前にアイスの自販機があったら?」
ハルヒ「最近寒かったわねー」
キョン「まったくだ、真冬並ってどういうことなんだ」
ハルヒ「もう春だっていうのに、こんなに寒いとまだまだ厚着よ」
キョン「まぁでも、これが最後の冷え込みらしいからな」
ハルヒ「そうね、終わるとなると少し寂しいのが季節の変わり目なんだけどね」
キョン「……あっ!」
キョン「寒さと空腹に震える中、目の前にアイスの自販機があったら?」
ハルヒ「あ、よく思い出せたわね」
キョン「ああ、寂しいで思い出せたよ」
ハルヒ「どこに思い出す要素があったのよ」
キョン「寒いときにアイスはありだ、しかしコタツがあればの話だがな」
ハルヒ「そうそう、コタツもまだ仕舞えないのよ」
キョン「おっ、俺もまだ仕舞えないんだよなー」
ハルヒ「寒いときにはコタツが一番、先人の知恵は偉大よ」
キョン「同感だ」
キョン「…………あっ!」
ハルヒ「食べない、寒いから」
キョン「……覚えてるなら初めから言えよ!」
ハルヒ「アンタの記憶力チェックよ」
854: 2014/03/12(水) 23:42:10.04 ID:QJMC8uxW0
791
キョン「例えば」
キョン「俺と長門の二人しかいない世界になったら?」
長門「……可能性は著しく低い」
キョン「例え話に可能性はなしだ」
長門「……そう」
キョン「もしそうなったら、長門は元の世界に戻そうとするか?」
長門「……おそらく、善処する」
キョン「そうか」
長門「…………」
長門「役割だから」
キョン「ん?」
長門「涼宮ハルヒを観測し、報告することが私の役割だから」
長門「決して、あなたと二人でいることを拒んだわけではない」
キョン「分かってるさ、長門に嫌われてたら俺氏んじまいそうだしな」
長門「……そう」
キョン「二人の世界か……くさいことだったか?」
長門「…………そうでもない」
855: 2014/03/12(水) 23:48:03.95 ID:QJMC8uxW0
792
キョン「例えば」
キョン「目の前で橘が古泉にカツアゲされてたら?」
古泉「……あなたは僕と彼女の関係をどう解釈しているのでしょうか?」
キョン「多少の誤差はあるが、例えの通りだと思ってる」
キョン「組織の対立上、規模上的に」
古泉「……ふぅ」
古泉「まったく、とんだ勘違いをされているものです」
キョン「そうなのか?」
古泉「もちろんです。敵対こそすれ、個人での争いなんてしませんよ」
古泉「特に彼女は……なにかと苦労しているようですしね」
キョン「あの面子相手じゃあなぁ……」
古泉「だから、時には相談相手にもなってあげてます」
キョン「この女誑しが」
古泉「そういうのではありません、あくまで事務的にです」
キョン「しかし、敵対してるのにそんな仲良くしてていいのか?」
古泉「さきほども言ったとおり、敵対しているのは組織です」
古泉「個人のプライベートで争うことは不毛な事です」
キョン「へー、そんなもんか」
古泉「そんなもんですよ、超能力者なんて」
856: 2014/03/12(水) 23:56:37.51 ID:QJMC8uxW0
793
キョン「例えば」
キョン「例えばSOS団の日常が漫画になったら?」
朝倉「だからSOS団員に言いなさいよ!そういうのは!」
キョン「まぁまぁ、俺らの日常を漫画として見てくれよ」
朝倉「ていうか私SOS団の日常なんて知らないし」
キョン「えーとだな……ボードゲームしてお茶のんで、ネットサーフィン……」
キョン「本読んで、うたた寝して……帰る、だな」
朝倉「それを漫画としてみておもしろいと思う人は何人いるの?」
キョン「失敬な!日常漫画を愚弄するか!!」
朝倉「むしろ愚弄してるのキョン君だから!!」
朝倉「さすがにそこまで目的もギャグもない日常漫画ないから!!」
キョン「目的ぃ!?宇宙人や未来人や超能力者と遊ぶ事だぁ!文句あるか!」
朝倉「大いにあるわよ!!それを日常的にやってない時点で日常じゃないじゃない!!」
キョン「なんだと!?だったら俺らの日常は漫画に値しないってのか!?」
朝倉「そうよ!むじろあなたたちは涼宮さんの力によって起こる非日常の方がお似合いよ!!」
朝倉「ライトノベルとかに!! ライトノベルとかに!!」
キョン「ラノベだぁ? 俺らの怠惰な団活を文字におこすほうがよっぽど受けやしないぜ!」
朝倉「何の変哲もない漫画を見せられるより何倍もマシよ!!」
キョン「なぁにぃ~…………それもそうだな」
朝倉「なんで急に冷静になるのよ」
キョン「これが落ちだからだ」
857: 2014/03/13(木) 00:04:36.57 ID:3+okedp90
794
キョン「例えば」
キョン「舞台が高校ではなく小学校だったら?」
ハルヒ「舞台?なんのよ?」
キョン「うーん……SOS団?」
ハルヒ「なんで疑問系なのよ」
キョン「とりあえず、俺らが小学生だったらどうなってただろうな」
ハルヒ「どうもこうもしないわ、SOS団の目的は変わらない」
ハルヒ「宇宙人や未来人や超能力者と遊ぶ事よ!」
キョン「……小学生の発想なんだろうか?」
ハルヒ「今時小学生だってこのぐらい考えるわよ」
ハルヒ「むしろ小学生の方が大望を持ってるじゃない」
キョン「ふむ、それはそうだな」
ハルヒ「アンタみたいにつまらない考え方をするような前はみんな大っきなこと考えてるわ!」
キョン「俺を矮小な男だと言うのはやめろ」
ハルヒ「でも……小学校で出会ってたらよかったのにね」
キョン「どうしてだ?」
ハルヒ「仮に一年生のうちからみんな出会ってたら」
ハルヒ「みくるちゃんとは五年、有希や古泉君やアンタとは六年」
ハルヒ「それだけ長い間一緒にいれるじゃない、でしょ?」
キョン「……違いない、が」
キョン「なにも学校だけの関係がSOS団の関係とは限らないだろ?」
ハルヒ「……当然!SOS団コミュニティは永久不滅よ!!」
キョン「おう、当たり前だ」
858: 2014/03/13(木) 00:19:06.78 ID:3+okedp90
796
キョン「例えば」
キョン「スタンド能力を一つだけ身に付けられるとしたら、どのスタンドを選ぶ?」
佐々木「スタンド? 何の話だい?」
キョン「佐々木はジョジョは知ってるか?」
佐々木「徐々? まあ、言葉の意味としては知っているけど」
キョン「そりゃよかった、で、その三部の話なんだが」
佐々木「三部!? 徐々の三部ってなんのことだい!?」
キョン「え、一番有名な部だと思うんだが」
佐々木「ぶ……舞?」
佐々木「(徐々ってもしかして……舞踊のこと?)」
佐々木「(スタンドって……ライトスタンド?)」
佐々木「(徐々という舞踊の三舞に使われるライトスタンドの能力……)」
佐々木「(ということはライトの性能の話かな)」キュピーン
キョン「で、佐々木はどのスタンド能力がいい?」
佐々木「え、えーと……その名前は忘れたのだけど……」
佐々木「あの、い、一番光の範囲が広いの……?」
キョン「光の範囲……?」
キョン「あ、ハングドマンか?」
佐々木「(そういう名前なのかな……?)」
佐々木「そ、そんな名前だったきがするよ!」
キョン「へぇー佐々木も妙なスタンドが好きなんだなぁ」
佐々木「(えぇー!? ライトスタンドって光の範囲とか重要だと思ったのに……)」
佐々木「……それでキョンはどのスタンド能力が欲しいの?」
キョン「ん? ハーミット・パープル」
佐々木「……」
佐々木「(す ご い 名 前 の ラ イ ト ス タ ン ド だ ! !)」
868: 2014/03/13(木) 13:11:53.49 ID:EIYEZH+c0
806
キョン「例えば」
キョン「SOS団が戦隊シリーズ(プリキュアとか)の主役だったらどうします?」
朝比奈「戦隊シリーズですかぁ?」
キョン「あ、未来にもまだあるんですか?」
朝比奈「日曜日の朝からやってますよぉ、あ、言えた」
キョン「まじですか……いまですらネタ切れが半端ないのに……」
朝比奈「プリキュアもやってますよ」
キョン「……何人いるんだ、プリキュアは」
キョン「初代プリキュアいくつになってるんだよ……」
朝比奈「やっぱり小さい頃はああいうプリキュアとかに憧れたりしますよね」
キョン「朝比奈さんも好きだったんですか?」
朝比奈「好きですよ、日曜日の楽しみの一つでしたから」
キョン「へぇー、やっぱり子供ってのはいつの時代も変わらず」
キョン「ヒーローやヒロインに憧れたりするもんなんですね」
朝比奈「キョン君も戦隊のヒーローになりたかったの?」
キョン「いえ、俺はどっちかというと悪役の方です」
朝比奈「ふぇ? なんでですかぁ?」
キョン「……悪役の方がかっこいいから……だったんでしょかね?」
朝比奈「え?」
キョン「少し早い、中二病だったのかも知れません……」
869: 2014/03/13(木) 13:17:37.89 ID:EIYEZH+c0
807
キョン「例えば」
キョン「悪の秘密結社に改造されたら?」
古泉「よかったですね、あなたの大好きな悪の組織ですよ」
キョン「うるさい、なんのことか分からんぞ」
古泉「んっふ」
キョン「というか、別に今が正義の組織ってわけでもないだろうに」
古泉「では今はなんの組織なんでしょう?」
キョン「あ? そりゃお前……」
キョン「…………正体不明のいかがわしい団体だよ」
古泉「モロに悪の組織じゃありませんか」
キョン「なんてこった……SOS団は悪の組織だったのか……」
キョン「…………」
キョン「実はうすうすそんな気がしてたとは言えない」
古泉「言ってますよ」
キョン「パソコン強奪する正義の組織なんていないしな」ハァーヤレヤレ
古泉「まぁ、その後勝負で勝つとこなんて正義っぽいじゃありませんか」
キョン「それでまた負けた相手から物を強奪だぜ?」
キョン「ポケモンバトルじゃあるまいし、負けた相手から奪うもんなんてねえぜ」
古泉「あなたは……もしかして義賊に憧れてました?」
キョン「……ノーコメント」
870: 2014/03/13(木) 13:30:01.93 ID:EIYEZH+c0
808
キョン「例えば」
キョン「黒いせぇるすまんに不思議なものをもらったらどうする?」
朝倉「あーAさんの方のやつ?」
キョン「詳しくは知らん、どっちかと言うと『笑ゥせぇるすまん』だが」
朝倉「ホラーよね? 私魔太郎は見たことあるんだけどねー」
キョン「その魔太郎と、こっちの喪黒福造が対決してたらしい」
朝倉「どっちが勝ったの?」
キョン「喪黒福造」
朝倉「へー、魔太郎でも勝てないのねぇ」
キョン「この漫画の話ってハッピーエンドが少ないらしい」
朝倉「そりゃホラーなんだもの」
キョン「でも、魔太郎って大概、魔太郎が恨みはらして終われてるだろ」
朝倉「それいったらそのせぇるすまんだって同じじゃない?」
朝倉「バッドエンドなのはお客さんのほうであって喪黒じゃないんでしょ?」
キョン「あ、確かに」
朝倉「見せ方の違いよ」
朝倉「魔太郎は魔太郎がこらしめたトコを描写してるけど」
朝倉「せぇるすまんは代償を負わされたとこを描写してる」
朝倉「バッドエンドに見えるのはメインが主人公かそうでないかの違いと思うけど」
キョン「なるほど、で、結局朝倉はせぇるすまん知ってたのか?」
朝倉「今、情報を取り入れた」
キョン「どこから?」
朝倉「黒いせぇるすまんから♪」
876: 2014/03/16(日) 00:44:13.72 ID:t6CPMoCj0
809
キョン「例えば」
キョン「俺がよろず屋を営んでいて、団員達が従業員だったら?」
ハルヒ「何でアンタが経営者なのよ、平団員のくせに」
キョン「いいじゃねえか、例え話ぐらい自由にさせろ」
ハルヒ「ふん、平団員らしい安い願望ね」
キョン「何とでも言うがいいさ、従業員は経営者に逆らえないのさ」
ハルヒ「クズ、バカ、マヌケ、アホ面」
キョン「ハルヒ従業員クビ」
ハルヒ「残念あたしは団員ではなく団長なので従業員ではありませーん」
ハルヒ「スポンサーなので、あたしの方が偉いのです」
キョン「よろず屋にスポンサーなんかつくかよ」
ハルヒ「じゃ金貸しで」
キョン「嫌だな、その役は」
ハルヒ「なんにせよ、キョンの立場はあたしより下」
ハルヒ「これは全世界、全宇宙共通の事実なのよ」
キョン「やめてくれ、その発言で俺の未来が確率されちまいそうだ」
ハルヒ「? どういう意味よ?」
キョン「一生ハルヒの下にひかれるって意味だ」
ハルヒ「……そそそれって//////」
ハルヒ「ってバカなこと言ってんじゃないわよっ!!」キーッ
キョン「なんのこっちゃ?」
877: 2014/03/16(日) 00:54:00.26 ID:t6CPMoCj0
810
キョン「例えば」
キョン「えばこの学校がデュエルアカデミアだったら?」
古泉「ほう、デュエルアカデミアですか」
キョン「ザウルス、ザウルスだ」
古泉「それがデュエルアカデミアの象徴というわけではないと思うのですが」
キョン「超カースト制の学校だ」
古泉「男女平等がなされていない学校でもありますね」
キョン「女子の制服はもはや制服でなんてもんじゃないしな、けしからん」
キョン「是非とも朝比奈さんに着て欲しいところだ」
古泉「お似合いになるでしょうね」
キョン「デュエリストを養成する学校だってよ」
キョン「舞台設定的にこれってありなのか?」
キョン「俺はてっきりデュエルはあの世界でも遊びの範疇だと思ってたんだが……」
古泉「まぁ、実際イギリスでも魔法学校なるものがありますしね」
古泉「そういった国内独自の学校を作るものありかもしれませんね」
キョン「兄様だしな」
古泉「コーポレーションですしね」
878: 2014/03/16(日) 01:04:14.70 ID:t6CPMoCj0
811
キョン「例えば」
キョン「俺がサイボーグ忍者だったらどうする?」
朝倉「MGSかー、3以外はあんまり知らないのよねー」
キョン「逆に3知ってることが意外だよ」
朝倉「強くてニューゲーム大好きなのよ♪」
キョン「パトリオット、ステルス、無限バンダナ、確かにな」
朝倉「それで、サイボーグ忍者ってなんだっけ?」
キョン「そのまま、サイボーグの忍者のことだよ」
朝倉「『久しぶりだな、スネェェェエエク』」
キョン「それだ、スマブラのアシストだな」
キョン「1と2ではまるっきり立場が違うからな、敵と味方の違いだ」
朝倉「いまいち2を好きになれないのは主人公が雷電だからなのよねー」
キョン「なんでだよ、かっこいいじゃねか」
朝倉「ライコフで間に合ってるのよ、やっぱりスネークじゃないと」
キョン「明雄ボイスは確かに堪らんな」
朝倉「雷電はまだ経験が足りないわ、歴戦の猛者っぽい雰囲気がないし」
キョン「まぁ、スネークは過激すぎる人生を送ってきたからなぁ」
朝倉「そうそう、全身矢まみれで進んでいったり」
キョン「矢抜いてやれ、上限まで溜めるんじゃない」
880: 2014/03/16(日) 01:15:17.46 ID:t6CPMoCj0
812
キョン「例えば」
キョン「俺達が聖闘士なら何の星座になるのか?」
谷口「なんか久しぶり」
キョン「何言ってんだ、見飽きるほど見てるよ」
谷口「や、なんとなくな」
谷口「それにしても聖闘士星矢ねぇ~」
キョン「知ってるか?」
谷口「いや、こればっかりはどうも」
キョン「実は俺もよく知らん」
谷口「知らん話題をよく人に振れたなお前」
キョン「……谷口、ビスケス」
谷口「はぁ?」
キョン「黄道十二正座だよ、それのビスケスって何座だと思う?」
谷口「オウドウ……ね、猫座?」
キョン「まず黄道十二正座を知らんな、お前」
谷口「知ってるほうがおかしいぞ」
キョン「いや知らないほうがおかしい」
キョン「アリエス、タウラス、ジェミニ、キャンサー」
キョン「レオ、ヴァルゴ、リブラ、スコーピオン」
キョン「サジタリウス、カプリコーン、アクエリアス、ビスケス」
キョン「これが黄道十二正座だ」
谷口「嘘つくなよ、スポーツ飲料混ぜるなよ」
キョン「……お前かに座だろ」
谷口「なんでだ?」
キョン「頭の中がキャンサーだからだよ」
谷口「……はぁ?」
881: 2014/03/16(日) 01:22:43.40 ID:t6CPMoCj0
813
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの願ったことや実現してほしいことと真逆のことが起こるようになったとしたら?」
長門「…………」
長門「それはそれで情報進化の可能性はある」
キョン「それはわからんが」
キョン「それもハルヒの認知できないとこで起こってんだとすると……」
長門「……影響を受けるのは周りにいる人間」
キョン「ま、そうなるか」
長門「それに気づくか気づかないかは彼女しだい」
キョン「ま、近くの幸せには気づきにくい」
キョン「それが今ってことなのかもな」
長門「……そう?」
キョン「きっとそうさ」
キョン「逆に、どんな遠い不幸も感じとっちまうのが人間」
キョン「そうなりゃきっとハルヒは自分の力に気づいちまうのさ」
キョン「自分の望まないことが起きている不思議にさ」
長門「…………」
キョン「……だから、ハルヒには気づいてほしいが、気づいてほしくもないんだよ」
長門「何を?」
キョン「自分の幸せを自分で叶えてるってことに、さ」
882: 2014/03/16(日) 01:31:38.63 ID:t6CPMoCj0
814
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが小動物系気弱ドジッ娘だったら?」
佐々木「あの活溌溌地、元気溌剌、才気煥発の涼宮さんがかい?」
キョン「まぁ、真逆だな」
佐々木「真逆だね」
佐々木「もしそうだとしたらキョンの彼女を見る目も変わっていたのかな?」
キョン「そりゃまぁ……変わるだろうな?」
佐々木「……どんな風に?」
キョン「んー……保護欲に駆られる、とか」
キョン「小動物系気弱ドジッ娘ってほぼ朝比奈さんのことっぽいからさ」
キョン「守りたくなる系だと思うんだよ」
佐々木「……なるほど」
キョン「言っておくが自論であって一般論じゃないからな」
キョン「俺を世の中の男どもの代弁と思うなよ?」
佐々木「くつくつ……いいのさ代弁じゃなくても」
佐々木「むしろ代弁じゃなくていいんだよ」
キョン「なんで?」
佐々木「…………くつくつ」
佐々木「キョン、僕が今誰かの代弁をしてあげるよ」
キョン「誰かの?」
佐々木「……『鈍感野郎』だよっ!」
883: 2014/03/16(日) 01:40:39.24 ID:t6CPMoCj0
815
キョン「例えば」
キョン「戦争が勃発してMSに搭乗できるとしたら、どのMSを選ぶ?」
古泉「ガンダムですか……あまり詳しくはないのですが」
キョン「俺もそうなんだが……」
キョン「俺の中の秘めたる戦士は超ガンダム好きっぽい」
古泉「なるほど、あなたがMSですか?」
キョン「俺がガンダムだ!」
古泉「実はよく知りません」
キョン「俺もだよ」
古泉「Zが限界ですね」
キョン「じゃどのMS選ぶんだ?」
古泉「そうですね、僕は超能力者ですから……」
古泉「キュべレイでお願いします」
キョン「おいおい、超能力者はNTかよ」
古泉「そんなもんじゃないですか、NTの方が性能良さそうですけど」
キョン「テレパシー感知とかよっぽど超能力者っぽいしな」
古泉「それで、あなたは何に乗るんです?」
キョン「俺か、俺はだな……」
キョン「…………何に乗るんだろうな」
古泉「はい?」
キョン「きっといつか乗れると信じて俺は待つ」
古泉「……つまり?」
キョン「俺が乗るのは新しいガンダムだ!!!」
893: 2014/03/19(水) 18:02:44.90 ID:wE4Ba6Ux0
816
キョン「例えば」
キョン「SOS団全員がパーマンだったらどうする?」
朝倉「パーマンか、私の方が強いわね」
キョン「戦力の話じゃない」
朝倉「パーマンってあれでしょ、ようはスーパーヒーローのことでしょ?」
キョン「まぁ、そうなんじゃないか?」
朝倉「キョン君がスーパーヒーローはないでしょ」
キョン「失礼な、やるときゃやる男だぞ、俺は」
朝倉「いつやるのよ?」
キョン「今でしょ!」クワッ
朝倉「古っ」
キョン「振るからだ」
朝倉「キョン君はパーマンというかのび太君でしょ」
キョン「よせよ、俺はそんなに射撃は得意じゃないんだ」
朝倉「なんで数少ない短所の方を選んだのかしら?」
キョン「ということはドラえもんは……」
朝倉「涼宮さん、ピッタリじゃないあんな夢もこんな夢も叶えられるし」
キョン「のび太君の夢を叶えてくれよ」
朝倉「涼宮さんの夢はキョン君の夢でしょ?」
キョン「誰がジャイアンだ」
894: 2014/03/19(水) 18:10:11.65 ID:wE4Ba6Ux0
817
キョン「例えば」
キョン「1日だけ他人に憑依出来るとしたら誰に憑依するか?」
ハルヒ「有希かしら」
キョン「即答か、なんでだ?」
ハルヒ「憑依といっても憑き物の方のやつね」
ハルヒ「体をのっとるとかじゃなくて、守護霊的なやつ」
ハルヒ「それで有希の休日の一日を覗くの!」
キョン「盗撮もいいとこだぞそれ」
ハルヒ「普段の有希って興味あるくない?なにしてるとか」
キョン「まぁ、ないことはないな」
ハルヒ「変O」
キョン「なんでだよ!」
ハルヒ「なんというか……ちゃんとしてる、ってのもおかしんだけど……」
ハルヒ「有希って一人ぐらしでしょ?その、なんか心配、じゃないんだけど」
ハルヒ「気になる、気になりすぎる感じ? 大丈夫かなって」
キョン「おいおい、長門だって高校生だぜ?自分のことぐらい自分でやるさ」
ハルヒ「うーん、なんというか保護欲というか、母性本能というか」
ハルヒ「要は構っちゃいたいのよね、有希に」
キョン「分からなくもないな」
キョン「俺にもこう、父性のようなものがあったりするし」
ハルヒ「……誰が有希の両親よ!!!」
キョン「言ってねぇそんなこと!!!」
895: 2014/03/19(水) 18:19:07.89 ID:wE4Ba6Ux0
818
キョン「例えば」
キョン「sos団専属メイドが朝比奈さんではなく森さんだったら?」
朝比奈「」ガッシャーン
キョン「朝比奈さん!!?」
朝比奈「……く、クビですかぁ」
キョン「ち、違います違います!例えばもしもif仮定の話です!」
キョン「現実には到底ありえない荒唐無稽の戯言ですよ!」
朝比奈「よ、よかったぁ……」
朝比奈「明日からは来なくていいって言われたのかと……」
キョン「そんな馬鹿な奴はいませんよ!朝比奈さんの代わりなんていませんって!」
朝比奈「でも、メイドさんのスキルとしては森さんの方が断然……」
キョン「す、スキルを重視してたらSOS団のメイドなんて務まりませんよ!!」
キョン「なんせあのハルヒが団長なんですから!!普通のメイドを求めてるわけじゃないですよ!!」
朝比奈「……私ってやっぱり普通じゃなかったんですね」ガーン
キョン「ぁぁああああ!!!普通以上!!特別なんですよ、朝比奈さんは!!」
キョン「だからこそこの専属メイドが務まるんです!」
キョン「並大抵のメイドじゃ選考にすら入らないSOS団メイドにですよ!?」
朝比奈「……それは、誇っていいことですか?」
キョン「そりゃ……!誇っ……て、いいですよ?」
朝比奈「ななななんで疑問系なんですかぁ!!?」
キョン「(SOS団だからです……すいません)」
896: 2014/03/19(水) 18:26:11.75 ID:wE4Ba6Ux0
819
キョン「例えば」
キョン「俺と橘が幼馴染だったらどうする?」
橘「えぇ……あたしとあなたが?」
キョン「俺とお前が」
橘「どんな設定なんですか、それ」
キョン「どんな設定もなにも幼馴染だったら、だよ」
橘「そんな事考えてなにか有意義な事になるんですか?」
キョン「妄想が捗る」
橘「うわぁ……」
キョン「冗談だ」
キョン「ま、ハルヒ佐々木論争のときどうなってたとかは変わるんじゃないか?」
橘「あたしは何があっても佐々木さん側ですけど」
キョン「そうかい」
橘「そうなのです」
キョン「この会話、なんか幼馴染っぽくないか?」
橘「さあ、幼馴染っぽい会話なんて知りませんし」
キョン「京子とキョンって似てないか?」
橘「似てますけど、確かに似てますけど」
橘「あなた名前キョンじゃないですよね?」
キョン「お前も京子じゃないですよね?」
橘「あたしは正真正銘橘京子です!!」
キョン「あ、幼馴染っぽい」
橘「どこがですっ!?」
897: 2014/03/19(水) 18:32:37.20 ID:wE4Ba6Ux0
820
キョン「例えば」
キョン「これが俺の彼女ですと言ったらどうします?」
鶴屋「んん? キョン君彼女いたのかいっ!?」
キョン「はい、実はこの子なんですよ」ピラッ
鶴屋「どれどれ……わお、えらいベッピンさんだねぇー」
鶴屋「こりゃみくるとタメはれるとこまで行くね、将来はだけど」
キョン「でしょ? ん?」
キョン「……鶴屋さん、この子いくつに見えます?」
鶴屋「ん? この子まだ小学生ぐらいだよねっ?」
キョン「……どうして分かったんですか?」
鶴屋「どうしてって言われてもねぇ……見た目?」
キョン「どう見ても小五には見えないと思うんですが……」
キョン「!」ハッ!
キョン「じゃ、じゃあ鶴屋さん俺がこの子を彼女って言ったときも……」
鶴屋「うん、キョン君は 年 下 好 き なんだねっ!って思ったっさ!」
キョン「オブラート!!オブラートですけど違う!!」
キョン「た、例えばの話ですからね!?分かってますよね鶴屋さんなら!」
鶴屋「うーん、分かったような分からなかったような……」
鶴屋「……まあま、その話はゆっくり聞かせてもらうっさ!」
鶴屋「ついて来なっ少年!!」
キョン「つるやさぁぁぁああああああん!!!!!」
898: 2014/03/19(水) 18:38:51.78 ID:wE4Ba6Ux0
821
キョン「例えば」
キョン「SOS団が男子禁制だとしたら?」
古泉「困りますね」
キョン「成り立たないな」
古泉「しかし、女性だけで構成されたSOS団も中々魅力的だと思いませんか?」
キョン「ハルヒだろ、長門、朝比奈さんに……」
キョン「鶴屋さんも入れてみよう、それに……朝倉」
キョン「喜緑さん……おかしい、人外が増えた」
古泉「さらに不思議が集まりましたね」
キョン「ギリギリ鶴屋さんがまともだな、ギリギリだけど」
古泉「しかし、このSOS団ならSOS団ファンクラブが存在してもおかしくありませんね」
キョン「朝比奈さんと長門は単独で存在してるからな、長門のは隠れだが」
古泉「おや、涼宮さんのファンクラブは?」
キョン「ねえよ、そんな変なモン好き」
キョン「奇行を知っちまった以上、ファンになる奴なんぞいねえよ」
古泉「なるほど、俺一人で十分だろ、と」
キョン「お前の耳は飾りか?」
古泉「変換機能付きの優れものなだけです♪」
899: 2014/03/19(水) 18:51:25.60 ID:wE4Ba6Ux0
822
キョン「例えば」
キョン「この時代場所が安保闘争の東大ならsos団は何をしてるのか?」
長門「安保闘争とは、1959年(昭和34年)から1960年(昭和35年)、1970年(昭和45年)の2度にわたり、
日本で展開された日米安全保障条約(安保条約)の与党自民党による慎重審議なくして強行採決を行ったことに関して
反発した国会議員、労働者や学生、市民および批准そのものに反対する国内左翼勢力が参加した
日本史上で空前の規模の反政府、反米運動とそれに伴う政治闘争である。
60年安保闘争では安保条約は国会で強行採決されたが、岸内閣は混乱の責任を取り総辞職に追い込まれた。
しかし70年安保闘争では、闘争に参加していた左翼の分裂や暴力的な闘争
抗争が激化し運動は大衆や知識人の支持を失った。」
長門「1960年代後半、ベトナム戦争が激化の一途をたどっていた。また、
1970年で期限の切れる日米安全保障条約の自動延長を阻止・廃棄を目指す動きが左派陣営で起きていた。
これに伴い学生によるベトナム反戦運動・第二次反安保闘争が活発化した。それと時を同じくして、高度経済成長の中
全国の国公立・私立大学においてはベビーブーム世代が大量に入学する一方で、ときに権威主義的で旧態依然とした大学運営がみられた。
これに対して学生側は授業料値上げ反対・学園民主化などを求め、各大学で結成された全共闘や
それに呼応した新左翼の学生が闘争を展開する大学紛争(大学闘争)が起こった。
全共闘の学生達は大学当局との「大衆団交」(団交)で自分たちの主張を唱え
それが認められない場合は大学構内バリケード封鎖という手段に訴えた。学園紛争は全国に波及し
最盛期では東京都内だけで55の大学がバリケード封鎖に入り社会問題に発展していった。」
長門「これを東大安田講堂事件という」
長門「おそらく、これを元に仮定の話を始めようとした」
長門「違う?」
キョン「すまん、そんなこと全然知らない」
キョン「ニュースで見ただけ」
長門「そう……」
キョン「……wikiまで入ってるのか」
900: 2014/03/19(水) 18:51:57.48 ID:wE4Ba6Ux0
ここまで
908: 2014/03/20(木) 20:58:01.05 ID:7bKigozl0
823
キョン「例えば」
キョン「女子達の胸がCカップに統一されたら?」
谷口「おいおい、そりゃ夢がなさすぎるぜキョン」
キョン「いいじゃねえかCカップ、キュートなCカップ」
谷口「いいか、胸ってのは個人差があるからこそいいんだ」
谷口「みな一様にCカップだったらつまらねえだろ?」
谷口「小さかろうが大きかろうが差があるからこそいいんだ」
谷口「男の夢ってのをCカップだけに詰め込むもんじゃないぜ……」
キョン「みんながCカップだと確かに珍しさがなくなるな」
谷口「だっろー? 朝比奈さんの胸だって萎んじまうぜ」
キョン「その発言は余計だ」
谷口「すまん」
谷口「胸が小さくて悩んでるあの子の葛藤とかもなくなっちまうんだぜ?」
谷口「逆に大きすぎて悩んでるあの子の葛藤もなくなっちまう……」
谷口「これはいけないことだぜ?キョン」
キョン「俺は別にそこまでは気にしてないが」
谷口「かーっ! 分かってねえ分かってねえよ、キョン」
谷口「いいか、胸ってのはなぁ―――」
キョン「(……コイツのキャラも大変だな)」
909: 2014/03/20(木) 21:07:11.89 ID:7bKigozl0
824
キョン「例えば」
キョン「雪で家から出れなくなったらどうする?」
長門「……有希?」
キョン「雪」
長門「雪……」
キョン「降るには降るがここらへんはそこまでじゃないからな」
キョン「長門、雪は好きか?」
長門「……あなたは、好き?」
キョン「ん? 俺は好きだぞ、雪」
長門「そう……私も好き」
キョン「しんしんと降る雪とか幻想的でなんかいい感じなんだ」
キョン「自分が物語の中にいるような……なんとも言えん感じだ」
長門「……」
長門「雪は、いい」
長門「とても綺麗で、儚くて……」
長門「私は雪が好き」
キョン「長門が好きなものを主張するのは珍しいな」
長門「…………」
キョン「長門は雪に似てる気がしないでもない、か」
長門「……そう?」
キョン「綺麗で儚くて幻想的、だろ?」
長門「…………」
キョン「お、喜んでるのか?」
長門「……禁則事項」
910: 2014/03/20(木) 21:13:29.96 ID:7bKigozl0
825
キョン「例えば」
キョン「自分以外がアメリカンになっていたら?」
ハルヒ「アメリカン?」
キョン「HAHAHA、ハルヒ!」
キョン「今日も街で不思議でも探しちまうかい?」
ハルヒ「AHAHAHA! そうね!街へダイヴと行きましょう!」
キョン「いや、ハルヒダメだダメだ」
キョン「ハルヒ以外がアメリカンだったら、だ」
キョン「OKかな? ガール?」
ハルヒ「わ、分かったわよ」
キョン「というわけで、次の土曜は街へシャレこむとしようZE!」
ハルヒ「そ、そうね」
キョン「ん? おいおい、少しテンション低くないか?」
キョン「これじゃあの鶴屋さんの足元のつま先の親指にも及ばないぜ!」HAHAHA
ハルヒ「どんな表現よ」
キョン「テンション挙げてこーぜ!!ヘイヘイへーイ!!」
ハルヒ「テンション高いあんたはキョンじゃないわね」
キョン「アメリカンだからな!」
ハルヒ「アメリカンではないと思う」
911: 2014/03/20(木) 21:22:15.47 ID:7bKigozl0
826
キョン「例えば」
キョン「10年前の自分にメッセージ(140文字以内)を送れるとしたら?」
佐々木「くつくつ、10年前か」
佐々木「小学生の僕に言いたい事というわけか」
キョン「なんかあるか?」
佐々木「そうだね、といってもその時の僕はまだ小学生なわけだ」
佐々木「仮にそこら辺の小学生になにを言っても10年たてば忘れてしまうだろうね」
佐々木「もし、その子に10年後の君が僕だといっても」
佐々木「時が立つにつれ嘘だと分かるようになる」
佐々木「だから結局、過去の僕が未来の僕からのメッセージだと分からなければ」
佐々木「何を送ろうとも、僕は僕になると思うよ」
キョン「じゃ何も言う事はないってか?」
佐々木「そうだね、特に言う事はないよ」
佐々木「……いや、そうだね一方通行な発言になるかもしれないけど」
佐々木「未来の君は男子から告白されるよ、って自慢でもしてやろうかな」クツクツ
キョン「自分相手に自慢話か、面白いやつだよお前は」
佐々木「訂正しよう、面白いやつだと言われた。にしておこう」
キョン「なんでもいいのか」
佐々木「なんでもいいのさ、今が僕が僕でいる時間なんだから」
912: 2014/03/20(木) 21:29:17.55 ID:7bKigozl0
827
キョン「例えば」
キョン「全ての時が10年間凍結していたら?」
古泉「なにやらゲームなどでよくありそうな設定ですね」
キョン「ありがちだな」
古泉「しかし実際なってみると、それほど怖いことはありませんね」
キョン「まぁ、状況によるが大抵は自分しか時が動いてないんだよな」
古泉「一人ぼっちという状況は人間を不安に追い込みますからね」
キョン「ポジティブに考えてみよう」
キョン「自分しか動けてないってことは、自分になにか特殊な力が働いているからだ」
古泉「俗にいう、主人公補正ですか」
キョン「どんな物語の主人公かは知らんがな」
キョン「主人公だと思えばある程度気は楽になるんじゃないか?」
古泉「しかし、主人公には幾多の困難がつきものです」
キョン「それを乗り越えられるのが主人公、主人公補正だろ」
古泉「しかし、待っている結末がハッピーエンドではないかもしれません」
キョン「それを捻じ曲げるのが主人公さ」
古泉「えらく自信をお持ちですね、なにか理由でも?」
キョン「当たり前さ」
キョン「なんでも願いを叶えられるサポートキャラがいれべ楽勝だろ?」
古泉「つまりは、主人公はあなた、ヒロインは涼宮さんならば可能、と」
キョン「ま、例えばの話さ」ハハハ
913: 2014/03/20(木) 21:37:57.44 ID:7bKigozl0
828
キョン「例えば」
キョン「未来を10分だけ見れるとしたら?」
ハルヒ「10分? 短っ」
キョン「贅沢いうな、充分だろ。10分だけに」
ハルヒ「うまくないし、ドヤ顔やめなさい」
ハルヒ「大体10分見れたからってなにができんのよ、って話よ」
キョン「1危険を回避できたりするだろ」
ハルヒ「模範的な回答ありがとう」
ハルヒ「でも10分間に危険が迫ってそれを都合よく見れる確率は何%なのかしら?」
ハルヒ「そりゃ10分先のことみれたらなにかしら有利かもしれないけど」
ハルヒ「それで運命が決まっちゃうんだとしたらごめんだわ!」
ハルヒ「あたしはあたしがこの目でみたことしか信じない!」
ハルヒ「例え未来が見えたとしても見てんのは未来のあたし」
ハルヒ「未来みるんだったらあたしは今を見る、そんだけよ!」
キョン「……お前らしいな」
ハルヒ「未来は見るもんじゃない、作るものなの」
ハルヒ「見るのは今だけで充分、過去も振り返ってもで見るものじゃない」
キョン「ああ、その通りだよ」
キョン「俺も振り返るような生き方はしたくないな」
ハルヒ「後悔しないように生きなさい! 団長命令よ!」
キョン「へいへい、そういわれるとそうなるさ、きっと」
914: 2014/03/20(木) 21:45:23.50 ID:7bKigozl0
829
キョン「例えば」
キョン「月が太陽のように燃えていたら?」
朝倉「すーごーくどーでもいーいー」ゴロゴロ
キョン「そういわずに宇宙人さんや」
朝倉「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースです」
朝倉「誓って宇宙人なんかじゃあーりーまーせーん」
キョン「宇宙人のようなものって長門が言ってたぞ」
朝倉「ようなものであって、宇宙人ではありません」
キョン「めんどくせー!朝倉なんかめんどくせー!!」
朝倉「キョン君が変なこと言うからでしょ、月がどうたら」
キョン「月が太陽のように燃えていたら、だ」
朝倉「それ聞いてキョン君どうすんの? 今後の人生になにか役立つの?」
キョン「い、いやなんか面接とかで聞かれたらどう答えようと思って」
朝倉「そんなピンポイントの質問とかありえないでしょ」
朝倉「月が太陽のように燃えていたら?」
朝倉「月は光源じゃなくて太陽の光を使って光ってるから」
朝倉「月が燃えて光源になると夜が……」
朝倉「…………なんでもいいや」
キョン「朝倉ー!なんでそんなんなんだーっ!!」
朝倉「ウチュウジンニホンゴワカラナイ」
キョン「宇宙人じゃないって言ったじゃねえか」
915: 2014/03/20(木) 21:51:41.55 ID:7bKigozl0
835
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんにでこちゅーしたら?」
鶴屋「でこちゅー?」
キョン「されたことありますか?」
鶴屋「んー、家族にならあるかもっさ!」
鶴屋「んでんで!キョン君は私にでこちゅーするのかなっ!?」
キョン「許可がおりれば」キリッ
鶴屋「うぇっ!? 意外とマジなのかなっ?」
キョン「オオマジです」キリッ
鶴屋「あ、あはは困っちゃったなー……」
鶴屋「うーん……わ、私としては別にあれなんだけど……」
鶴屋「ハルにゃんがなー、有希っこがなー」ウーンウーン
キョン「……」
鶴屋「でもおでこって言ってるしなー、どうなんだろ?」
鶴屋「…………」
鶴屋「……マジなのかな?」
キョン「例え話です」ニョローン
鶴屋「……や、やっぱりだねっ!」
鶴屋「お姉さん初めっからお見通しだよ! 本当っさ!」
鶴屋「あっはは!キョ、キョン君嘘はもっと上手につかないとダメッさ!」
キョン「了解です」ニヤニヤ
鶴屋「うぅん……//////」
922: 2014/03/22(土) 23:08:33.53 ID:NFOOATxa0
852
キョン「例えば」
キョン「例えば長門がサプリメントに嵌まったら?」
長門「サプリメント?」
キョン「栄養補給を補助する物質だ」
キョン「スポーツ選手とかが摂取したり、健康のために摂取したりする」
長門「……私には不必要」
長門「私は自らの管理は情報統合思念体の意思によって行われる」
キョン「またそのアホ頭か」
キョン「いいか、たまにはそんなやつの言うことだって無視してもいいんだぞ?」
長門「そういうわけにはいかない」
長門「私は情報統合思念体の意思によって生み出されているから」
長門「その意思にそむく事はできない」
キョン「朝倉はそむくことができただろ」
キョン「お前も朝倉までとは言わないが、縛られすぎるのもどうかと思うぞ」
長門「…………」
キョン「せっかく人型になって人間らしいこともできるんだ」
キョン「もっともっと自由にyはってもいいだろ?」
長門「…………そう?」
キョン「そうだ」
長門「……では、サプリメントの補給を開始する」
キョン「あ、すまん、宣伝とかではないからな」
924: 2014/03/22(土) 23:17:47.02 ID:NFOOATxa0
862
キョン「例えば」
キョン「鶴屋さんをナンパしたら?」
鶴屋「怒髪でついちゃうからね」
キョン「……」
鶴屋「なぁーんて冗談っさ!」
キョン「……俺には冗談に聞こえませんよ、それ」
鶴屋「んんっ!? あたしの演技力も捨てたもんじゃないねっ!」
キョン「いやぁ……あはは」
鶴屋「ところでキョン君、ナンパしたことあるのかい?」
キョン「ないですね、硬派なんで」
鶴屋「いやぁ……硬派ではないよね?」
キョン「……そう見えますか」
鶴屋「だからってナンパ野郎にも見えないけどねっ!」
鶴屋「そうかーナンパしたことないかー」
鶴屋「……じゃ、あたしナンパしてみるといいっさ!」
キョン「えぇっ!?」
鶴屋「将来の練習と思ってさ! さ、さ!」
キョン「ナンパですか……えーっと……」
キョン「……おお、麗しきお嬢さんご一緒にお洒落な喫茶店でもいかがですか?」
鶴屋「あっはっはっは!! 気取りすぎっさ!!」
鶴屋「今時そんな人みたことないよっ!! イメージが大分前で止まってるっさ!!」
キョン「うぐ……やったことないからしょうがないですよ」
鶴屋「まぁまぁ、勇気を出した事は賞賛するよ」
鶴屋「誘われた身だし、お姉さんがいい所に連れてってあげよう!」
キョン「それはどうも、いつもいつもすいませんね」
鶴屋「なぁに小さいことを気にするなよっ、少年!」
キョン「さすが大物」
925: 2014/03/22(土) 23:23:53.57 ID:NFOOATxa0
863
キョン「例えば」
キョン「長門が明るくて元気ハツラツなキャラだったら?」
長門「……」ペラ
キョン「ふーむ、真逆か……」
キョン「長門、運動するの好きか?」
長門「特別に好き嫌い得意不得意を意識した事はない」
キョン「そ、そうか……」
キョン「……長門、元気か?」
長門「人間の状態で言うならば至って健康、体の異常はない」
キョン「……なるほど」
キョン「長門、今したいことは?」
長門「…………」
長門「……図書館に行きたい」
キョン「……そうか」
キョン「長門が決めたことだ、やっぱり長門はこれでいいのかもな」
キョン「好きなことをやるにこしたことはない、それでいいんだ長門」
長門「……そう」
キョン「……ま、ハツラツとした笑顔を見てみたいってのはあるけどな」ハハハ
長門「……そう」
長門「…………善処する」
キョン「そうか、じゃ図書館でもいくか」
長門「……そう」ニコ
926: 2014/03/22(土) 23:28:26.77 ID:NFOOATxa0
864
キョン「例えば」
キョン「俺のモミアゲが何者かに剃られたら?」
朝倉「そーれ剃っちゃうぞぉ♪」ギラッ
キョン「やめてくれ、モミアゲ以外が剃られそうだ」
朝倉「実際そのモミアゲはなんなの? 意識して伸ばしてるの?」
キョン「いや、別に……」
朝倉「襟足のばす中高生なら分からなくはないけど……」
朝倉「モミアゲ伸ばす中高生はねぇ……ないわね」
キョン「だから別に伸ばしてねえって」
朝倉「じゃあ剃る?」ギラッ
キョン「ってわけでもねえ」
朝倉「じゃあどうするのよ」
キョン「放置」
朝倉「つまり伸ばしてるじゃない」
キョン「いや、伸ばしてない」
朝倉「なんでそんな頑固なのよ」
キョン「指摘されるのがいやなだけだ」
朝倉「ははぁん……反抗期かしら?」
キョン「どちらかと言えば多感な思春期だ」
朝倉「春は来るのかしらねぇ……」
キョン「うるせぇ、余計な事言うんじゃない」
927: 2014/03/22(土) 23:33:59.34 ID:NFOOATxa0
865
キョン「例えば」
キョン「谷口が古泉ポジションだったら?」
谷口「ほほぅ、つまり俺がイケメン転校生だったら、と」
キョン「イケメンになる訳ではない」
谷口「まぁ、なる必要なくイケメンだしな」
キョン「心までゲスイのか、お前」
谷口「せめて心はゲスイと言ってほしかった……」
キョン「古泉を見てみろ、発言までイケメンだぞ」
谷口「へぇへぇ、天下のイケメン様は何を言っても許されるんだよ」
谷口「下ネタでもドッカンドッカンだよ」
谷口「俺が言うとドン引きなのによ……」
キョン「それは俺でも引くから大丈夫だ」
谷口「だいじょばねぇよ! 引くなよ!!」
キョン「しかし、お前にメイド朝比奈さんなんて見せたくねえな」
谷口「もはやそれを見にSOS団に入部してもいいくらいだな」
キョン「ほらな、心までゲスイ」
谷口「あっ! これは誘導尋問だ!! は、謀ったなキョン!!」
キョン「……やれやれ、改めて古泉でいいと思ったよ」
928: 2014/03/22(土) 23:41:21.53 ID:NFOOATxa0
867
キョン「例えば」
キョン「SOS団の顧問教師をつけるなら?」
ハルヒ「え? SOS団って顧問教師いないの?」
キョン「さあ……」
ハルヒ「さあ……ってなんで知らないのよ」
キョン「見たことないしなぁ」
ハルヒ「あっちゃー盲点だったわ……」
ハルヒ「顧問教師の存在もマスコットキャラ並に必要なポジションなのにぃー」
ハルヒ「キョン!! 今すぐ飲んだくれだけど実は名家の一人息子な教師連れてきなさい!!」
キョン「いねえよ!そんなピンポイントな教師!! ダメだぞ!想像するのもダメだ!!」
ハルヒ「だから不思議なことが起こらない、見つからなかったのよ」
ハルヒ「絶対ソウ、ウンそうなのよ」
キョン「おいおい、あまり教師ってポジションに期待するなよ」
キョン「結局メインになるのはSOS団なんだからよ」
キョン「俺らがなんやかんややってりゃなんか起きるさ」
ハルヒ「……曖昧すぎじゃない?」ブー
キョン「その曖昧さが不思議、もといSOS団なんじゃないか?」
キョン「明確とした不思議なんてないだろ」
キョン「曖昧だから不思議なんだよ、はっきりしない方が不思議だろ?」
ハルヒ「……確かに、たまにはいいこと言うじゃないキョン」
キョン「へいへい、たまには言わせてもらうぜ」
929: 2014/03/22(土) 23:48:26.31 ID:NFOOATxa0
871
キョン「例えば」
キョン「この世界に本当に宇宙人や未来人や超能力者みたいな不思議なものがありふれていたら?」
ハルヒ「ありふれてたら不思議じゃないわよ」
ハルヒ「それが常識ってことじゃない」
キョン「ありふれた不思議ってフレーズあるだろ?」
ハルヒ「あるっけ? 聞いた事ないわよ」
キョン「あった気がする、ないかもしれんが」
キョン「でもさ、たとえありふれていようと知らなかったら結局それは不思議じゃないか?」
キョン「むしろありふれているものに気づかない方が不思議だろ?」
ハルヒ「……でも、気づいちゃったら不思議じゃなくなるわ」
キョン「そうさ、だから不思議なんだ」
キョン「分からないものから分かるもの、その仮定が不思議なんだよ」
キョン「なにかを発見するってすごいことだと思わないか?」
キョン「発見って誰も知らないものを見つけ出すんだぜ?」
キョン「あるかわからないものを探すだけでも大変なのに、見つけるときたもんだ」
ハルヒ「…………」
キョン「そして見つけたものは実はありふれていた」
キョン「こっちのほうが驚きだろ?」
ハルヒ「それは……そうだけど」
キョン「だからさ、お前もとっとと見つけちまおうぜ」
キョン「そこいらにあふれている宇宙人や未来人や超能力者をよ」
ハルヒ「……アンタも協力しなさいよね」
キョン「分かってるよ、見つけるまでお前についていくさ」
930: 2014/03/22(土) 23:54:20.69 ID:NFOOATxa0
872
キョン「例えば」
キョン「SOS団のメンバーがハルヒ、キョン、長門、朝比奈、古泉、プレデターだったら?」
朝倉「そんなわけないでしょ」
キョン「例え話だからありだ」
朝倉「それもそうね」
キョン「実際ありえると思うか? ハルヒの能力的に」
朝倉「ないない、絶対無い」
朝倉「あれでも常識ある人よ? 彼女」
朝倉「誰が見ても分かるような異変、不思議を周りには置かないわよ」
キョン「ほー、さすがにプレデターはまずいか」
朝倉「まぁ、勝てるけどね」キラッ
キョン「争わないでくれ」
朝倉「エイリアンがシュワちゃんだっけ?」
キョン「いや、プレデターだぞ」
朝倉「あの化け物達区別つきにくいのよ」
キョン「シュワちゃんが人間なのがプレデターで」
キョン「サイボーグなのがターミネーターだ」
朝倉「いやそこの区別はつくわよ」
938: 2014/03/23(日) 11:24:26.07 ID:r7KMcUpC0
874
キョン「例えば」
キョン「物語の舞台が海外だったら?」
佐々木「ふむ、物語と言うのは?」
キョン「あー物語というのは誇張表現だったな」
キョン「まぁ、俺らが日本じゃなく海外にいたら、だな」
佐々木「くつくつ、それはつまりキョンの日常というのは物語といっても差違えない、と」
佐々木「無意識に口に出るくらいには面白い毎日を送っているようだね」
キョン「どうだろうな、ま、多少の刺激ぐらいはあるかもな」
佐々木「うらやましい限りだよ、キョン」
佐々木「刺激的な毎日、高校生が望む一番の日常じゃないかな?」
キョン「そうかもな、そういった意味じゃ俺は俺の願望をかなえてるのかもしれない」
キョン「退屈で怠惰な毎日より、刺激的で快活とした毎日を送る」
キョン「実に高校生らしくていいだろう」
佐々木「そのとおりだよ」
佐々木「僕はキョンほど非日常を体験している高校生はいないと思うけどね」
キョン「なぁにどこかにゃいるさ、ハルヒがここにいたように」
キョン「佐々木がここにいたように、さ」
佐々木「くつくつ、僕はただの高校生だよ、そして君の親友さ」
キョン「おっとそうだったな、うっかりしてたZE☆」ハハハ
佐々木「き、急に海外テイスト、もといアメリカンになるんだね……」
939: 2014/03/23(日) 11:31:35.64 ID:r7KMcUpC0
875
キョン「例えば」
キョン「俺の妹が姉だったら?」
キョン妹「んー?」
キョン「俺の妹がこんなに年上なわけがない」
キョン「姉か……」
キョン妹「なに考えてるのー?」
キョン「お前は兄弟、もしくは姉妹を他に欲しいと思ったことはあるか?」
キョン妹「うーん、えっとねー」
キョン妹「キョン君がいるから思ったことはないよー!」
キョン「……そうか、できた妹でなによりだ」
キョン妹「妹ってポジションは譲れないからねー」
キョン「なんだ、下の兄弟姉妹はいらないってことか?」
キョン妹「だってだって、お兄ちゃんとかお姉ちゃんって大変そうだよ」
キョン妹「いっつも弟とか妹の代わりに色々やってくれたり」
キョン妹「全部全部、一番初めにやるのは上のお兄ちゃんお姉ちゃんだもん」
キョン妹「私そんな大変なのはいやー」
キョン「…………そうか」
キョン「……分かっててくれたか、兄の大変さ理不尽さを」
キョン「分かってくれてたならそれでいい、俺はお前の兄で居続けよう」
キョン「それが俺にとって俺が正しい人間になる道筋なんだからな……」フッ
キョン妹「おかあさーん! キョン君が気持ち悪いこといってるー」
940: 2014/03/23(日) 11:40:34.03 ID:r7KMcUpC0
887
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが七英雄のワグナスだったら?」
ハルヒ「なにそれ、ちょっとかっこいいじゃない」
キョン「詳しくは知らん、ゲーム上の設定とキャラだ」
ハルヒ「なんかさ、四人衆とか五傑とか」
ハルヒ「そういう特別な括りって萌えるわよねー」
ハルヒ「あ、燃えるわよねー」
キョン「だな、なんでもかんでも数字に表すと分かり易いからな」
ハルヒ「順位で表すとのもありよね、一位二位みたいに」
キョン「強さが確立してるのもありだな」
ハルヒ「順位で劣ってるのに下克上的に勝つ、みたいな!」
キョン「ただ一人の例外、最下位にして最強みたいな」
ハルヒ「熱いわねー」
キョン「俺はなんとなく奇数の方がいいな」
ハルヒ「そうね、13579の方がなんとなくいい気がする」
キョン「好きな数字は?」
ハルヒ「1! だから必然と一番強いであろうキャラを好きになるのよ」
キョン「俺は2だな、策略家ってか色々試行錯誤する二番手キャラ多い」
キョン「あと悲しいことにかませになるのも多い……」
ハルヒ「永遠の二番手たる由縁ね」
キョン「ただその永遠の二番手という異名もかっこいい……」
ハルヒ「分かる」
941: 2014/03/23(日) 11:46:55.08 ID:r7KMcUpC0
888
キョン「例えば」
キョン「俺がバイクの免許を取ったらどうする?」
佐々木「おや、キョンはバイクに興味があったのかい?」
キョン「そこまではないが、まぁ見てかっこいいとは思うことがあるな」
佐々木「くつくつ、失礼だがあまりバイクに乗るキョンは想像できないな」
キョン「俺には自転車が似合ってるってことか?」
佐々木「いい意味でね、思い出補正だよ」
キョン「まぁ、年をとれば色々かわってくるもんさ」
キョン「どうだ? 俺がもしバイクを取ったらまた後ろに乗るか?」
佐々木「!!……い、いいのかい?」
キョン「構いやしないさ、仮定の話なんだがな」
佐々木「それは……是非ともお願いしたいね」
キョン「バイクか……確かに憧れるな」
佐々木「自転車からバイクへ、くつくつ、確かに変わっていくもんだね」
キョン「その次は車になっていくんだろうな」
佐々木「……その時は」
キョン「そうだな、その時は後ろじゃなく助手席にでも座ってもらうかな」
佐々木「……そう、だね」
佐々木「その時を、僕は待っておくよ」
キョン「ああ、少し待っててくれ親友」
942: 2014/03/23(日) 11:55:19.96 ID:r7KMcUpC0
889
キョン「例えば」
キョン「古泉が御堂筋くんby弱虫ペダルだったら?」
古泉「すいません、どちら様でしょうか?」
キョン「俺も弱虫ペダルは見てないからな、よく知らん」
キョン「ただこの御堂筋君ってのは異様なキャラっぽい」
古泉「異様……とは?」
キョン「なんでも脱皮したり、ロボット好きだったりするらしい」
古泉「……その、ジャンルは一体なに漫画なのでしょうか?」
キョン「えー、青春スポコン漫画だ」
古泉「……最近のスポーツは脱皮ができるんですね」
キョン「そんなもんテニスでずっと見てきただろう」
古泉「それもありましたね」
キョン「高校生相手にし始めてからいよいよテニスしなくなってきたし」
古泉「コート破壊も激化してきましたからね」
キョン「今は別次元の戦い中だからな」
キョン「海賊を次元で切り取って倒すらしいぞ」
古泉「すいません、何の話でしたっけ?」
キョン「テニス」
943: 2014/03/23(日) 12:01:52.88 ID:r7KMcUpC0
890
キョン「例えば」
キョン「ハルヒの力で古泉が常時全裸で、そして周囲もそれが当たり前だと認識している世界になったら?」
古泉「どんな世界ですか、それ」
キョン「そういう世界だ、諦めろ」
キョン「組織の考えじゃこういう世界もありえることになってんだろ?」
古泉「さすがにそこまで間の抜けた組織ではありませんよ」
古泉「あくまで涼宮さんの常識に基いた推測をしていますから」
キョン「じゃあハルヒが古泉を露出狂としての存在を認めたら……」
キョン「それを周囲も当たり前と思う世界になるんじゃないか?」
古泉「…………その前提が限りなくありえないことですが」
古泉「もしその前提があてはまるのならば、そうなるでしょうね」
キョン「嫌な世界だな」
古泉「こちらとしても全くの同意見です」
キョン「脱ぎ癖とかあるのか?」
古泉「ありませんよ、やぶからぼうに」
キョン「いや、耐性つけとかないとと思って」
古泉「1兆分の1ぐらいの確率しかありませんのでご安心を」
キョン「そうか? 三分の二ぐらいはありそうだが……」
古泉「なんでそんな確率高いんですか、僕そんな風に見られてましたか?」
944: 2014/03/23(日) 12:09:39.70 ID:r7KMcUpC0
891
キョン「例えば」
キョン「俺のモミアゲが伸縮自在だったら?」
朝倉「なんでモミアゲに固執して付加属性までつけようとしてるのよ」
キョン「例えばだ例えば」
朝倉「例えばでそんないらない能力つけてもしかたないわよ」
キョン「伸びるだけじゃなくて縮むんだぞ!? 散髪いらずだぞ!?」
朝倉「いや普通に髪は切らなきゃいけないでしょ」
キョン「モミアゲカット料免除だぞ!?」
朝倉「逆になんでそこだけ別料金なのよ」
キョン「でもよ、朝倉だってその眉―――」
朝倉「え? 何?」キラッ
キョン「その眉毛が伸縮自在だったらいいと思わないか?」
朝倉「ひっ、怯まない!? どれだけモミアゲに対しては強気なの!?」
朝倉「しかし、眉毛にふれたことは許さん」ジャリ
キョン「あぁぁあああああああ!! 俺のモミアゲぇええええええ!!」
キョン「ふん」ニョロン
朝倉「生えたぁあああ!? なんか効果音すごいおかしいけど!?」
キョン「これが俺の能力、伸縮自在の髪!!」
朝倉「いや、モミアゲだけなんでしょ」ジャリ
キョン「ふん」ニャラン
朝倉「なんでこんな不思議がまかりとおってんのよ」ジャリ
キョン「ふん」ニュレン
949: 2014/03/23(日) 20:15:14.86 ID:oZOqHpgn0
892
キョン「例えば」
キョン「俺がキョンキョンだったら?」
ハルヒ「は?」
キョン「俺がKYON^2だったら?」
ハルヒ「……急になに言ってんのよ」
キョン「例え話だよ、もし俺がアイドルだったら」
ハルヒ「アイドルって……しかもキョンキョンって……」
ハルヒ「キョン、あんたまた階段から落ちたの?」
キョン「大丈夫だ、正常だ」
キョン「『花の82年組』だったら?」
ハルヒ「え? さっきからなんなの?」
ハルヒ「アイドルになりたいの?」
キョン「だから例えだって」
キョン「俺が歌ったり、ドラマでたり、もてはやされたり……」
キョン「……したらどうする?」
ハルヒ「うん……すごくどうもしない」
ハルヒ「ていうか、そんなことありえない」
キョン「まだ十年ちょっとしか生きてないから分からんだろ」
ハルヒ「あんたはアイドルとかそういうのにはちょっと向いてないから」
キョン「じゃ何が俺には向いてるんだ?」
ハルヒ「…………家来?」
キョン「根っからの下働き体質ではねえよ!」
950: 2014/03/23(日) 20:22:18.69 ID:oZOqHpgn0
904
キョン「例えば」
キョン「佐々木が1日だけ俺の彼女になったら?」
佐々木「」ガタッ
キョン「……大丈夫か?」
佐々木「だ、だ大丈夫、心配ないよ」
キョン「珍しいな、動揺したのか?」
佐々木「ど、動揺? 僕が動揺するようなことが何かあったのかな?」
キョン「いや、だから佐々木が一日だけ俺の彼女だったr」
佐々木「」ガタタッ
キョン「……佐々木?」
佐々木「…………認めるよ、動揺してるんだ」
キョン「知ってたさ」
佐々木「……キョンの彼女だって? くつくつ」
佐々木「親友やってきた僕から言えば、今さらなポジションと思えるよ」
キョン「親友と彼女はまた別じゃないか?」
佐々木「うぐっ……ま、まぁそうなんだけど」
佐々木「ただ……例えキョンの彼女になったとして」
佐々木「僕は……キョンとの接し方に違いを出さないと、思う」
キョン「んー、まぁ俺もそうかもな」
キョン「実際どうなるかは知らんが」
佐々木「…………試すかい?」
キョン「………………」
キョン「……zzZ」
佐々木「! ず、ずるいぞキョン!! 寝たふりして逃げるなんて!!」
佐々木「こ、これじゃ僕が恥ずかしいだけじゃないか……//////」
952: 2014/03/23(日) 20:30:47.19 ID:oZOqHpgn0
905
キョン「例えば」
キョン「黄身と白身が反対の卵があったらどうします?」
朝比奈「え、ありますよそれ」
キョン「え、あるんですか?」
朝比奈「うん、ゆで卵なんだけどね」
朝比奈「黄身返し卵って言って黄身と白身が逆になってるんです」
朝比奈「実は結構古い料理で1785年にはもう記録されてたんです」
キョン「そんな昔に」
朝比奈「味も普通のとはちょっと違うらしいんだけど」
朝比奈「あんまりおいしくないみたい」
キョン「作ったことはないんですか?」
朝比奈「うん、調べてみただけなの」
キョン「朝比奈さん、普段料理はなさるんですか?」
朝比奈「うーん……禁則事項かな」
キョン「でも、調べてるってことは、そういうことじゃ……」
朝比奈「……過去の調理方法っていうのも結構気になるものなんです」
朝比奈「手間暇かけて作ったお料理も結構おいしいものですね」ニコッ
キョン「(……いい!)」グッ
953: 2014/03/23(日) 20:36:39.12 ID:oZOqHpgn0
906
キョン「例えば」
キョン「俺のもみあげが喋り始めたら?」
古泉「ちょっとしたスペクタクルですよ」
キョン「結構なスペクタクルだろ」
古泉「もしくは涼宮さんの意思によって、かと」
キョン「どんな意思があいつにあって俺のモミアゲに会話機能を付与したんだ」
古泉「それは涼宮さんのみぞ知る、です」
キョン「しかし、そんな変かね、俺のモミアゲ」
古泉「変、ではありませんがやや注目がいくと思います」
キョン「あまり意識した事はないんだがなぁ」
古泉「愛情をそそげば物も話すようになる」
古泉「もしかしたら、涼宮さんはそれを伝えたかったのかも、しれませんね」
キョン「いや、この例え話にハルヒ全く関係ないから、そもそもモミアゲしゃべってないから」
古泉「いつかは喋りますよ、超能力者だって存在するんですから」
キョン「なんの裏づけにもなってねえぞ、その自信」
954: 2014/03/23(日) 20:41:44.45 ID:oZOqHpgn0
907
キョン「例えば」
キョン「俺のモミアゲが凶器だったら?」
朝倉「ようやく大義名分の元にモミアゲを切り落とせるわね」
キョン「そんなに執着してないだろ、俺のモミアゲに」
朝倉「まぁまぁまぁ気になってたわよ」
キョン「まぁが多い」
朝倉「それにしてもモミアゲが凶器って新しいわね」
キョン「すごくダサいと思うが」
朝倉「メインで使うとそうかもしれないけど」
朝倉「サブウェポンとしては充分じゃない?」
朝倉「仕込みモミアゲとか」
キョン「いやモミアゲは仕込むものじゃない、ただ生えてるものだから」
朝倉「モミアゲを引っ張ることで口からビームでるとか」
キョン「とんでも体内構造だな、解体新書もビックリだろ」
朝倉「それか着脱式のタガーにするとか」
キョン「そんな危ないもの顔の側につけておきたくないんだが」
朝倉「……中々いい切れ味ね」グッ
キョン「モミアゲが? ツッコミが? モミアゲが?」
955: 2014/03/23(日) 20:47:43.10 ID:oZOqHpgn0
921
キョン「例えば」
キョン「例えば次スレがなかったとしたら?」
ハルヒ「次スレ?」
キョン「なんのことだろうな」
ハルヒ「え? 本当に何のこと?」
キョン「まぁ、ないだろうなストック的に」
キョン「端からストックなんてないんだが」
ハルヒ「え? え?」
キョン「えらい長いこと続いたもんだ、申し訳ない」
キョン「ただ、ようやく走りきることができそうだ」
ハルヒ「???」
キョン「言っておくが本当にこれ例え話はここがラストだな」
ハルヒ「例え話? スレ?」
キョン「ただ……」
ハルヒ「ただ?」
キョン「…………」
キョン「……なんでもない、保証がないからな」
ハルヒ「??? 終止なんの話だったの?」
キョン「メタなネタの話だよ」
956: 2014/03/23(日) 20:56:37.03 ID:oZOqHpgn0
923
キョン「例えば」
キョン「部室に甘味大好き天パー侍と一族の例外と眼鏡だけどバカが来たら?」
長門「……何故、そこまで限定的」
キョン「……運命の神の意思だ」
長門「……そう」
キョン「なんかうるさそうだな」
長門「そう?」
キョン「中々に喋るやつが集まってそうだ」
キョン「長門、次にお前は『そう』と言う!」
長門「…………」
キョン「……なるほど、言わないという選択肢もありか」
キョン「」スチャ
キョン『どうだ、このハイテク機能』カタカタ
長門「……」
キョン「……で、甘いものが好きな奴」
長門「……」
キョン「…………という例えは話をしてみた」
長門「そう」
キョン「どうだった?」
長門「……ない」
968: 2014/03/26(水) 21:43:41.72 ID:SR/zvmhW0
931
キョン「例えば」
キョン「この世にはね、不思議な事など何一つ無いのだよ涼宮君」
ハルヒ「……はい?」
キョン「と提言されたら?」
ハルヒ「あ、アンタが言うんじゃないのね」
キョン「どこかの誰かが言ったら、だ」
ハルヒ「そんなどこの誰かもわからないうやつに言われたことなんて信じないわよ」
ハルヒ「あたしは自分で見たものしか信じない、そう言ったでしょ」
キョン「じゃ俺が言ったとしたら?」
ハルヒ「え? 信じないけど」
キョン「即答かよ、少しは団員の言う事も聞いてくれよ」
ハルヒ「平団員の虚言など聞くにあらず!!」
ハルヒ「不思議なんて自分で発見してなんぼよ!」
キョン「実際不思議なことはあると思うか?」
ハルヒ「あるに決まってるじゃない!」
ハルヒ「あたしの前に不思議なことが起こらないことが不思議よ!」
キョン「それも前聞いたことあるな」
ハルヒ「てことは今この状況が不思議な状況なのかしら?」
キョン「まぁ、不思議な日常ってことなんじゃないか?」
969: 2014/03/26(水) 21:51:07.02 ID:SR/zvmhW0
933
キョン「例えば」
キョン「舞台が季節反転する南半球だったら?」
朝倉「舞台?」
キョン「俺らがいるここが南半球だったら、だよ」
朝倉「……さぁ」
キョン「また興味なさそうな……」
朝倉「だって、例え南半球に私達がいて季節が逆だったとしても」
朝倉「この日本から見て逆なだけで、私達は季節が逆になってるなんて気にしないじゃない?」
朝倉「だったら別にどうも変わらないかなーって」
キョン「まぁ……そうだが」
朝倉「キョン君はどこか他に住んでみたい国とかあるの?」
キョン「うーん、考えた事はないが……」
キョン「無難に色々とでかい国に住んでみたいと思うことはあるな」
朝倉「でかい国?」
キョン「アメリカとかさ、なんか世界の中心っぽいだろ?」
キョン「あとはイギリスとかなんか宗教的に凄そうだろ?」
キョン「そういった意味じゃ日本も充分すごいんだけどさ」
キョン「やっぱ、俺も世界にどれだけ通用するか試してみたくなってさ……」
朝倉「……ん!?ん!?最後何!?最後なんの話よそれ!!」
970: 2014/03/26(水) 21:57:57.33 ID:SR/zvmhW0
935
キョン「例えば」
キョン「佐々木と俺が許嫁だったら?」
佐々木「くつくつ、幼馴染から次は許嫁かい?」
キョン「例え話だがな」
佐々木「今時許嫁というのも珍しいけどね」
キョン「あんまり聞かないよな、そんな一般の家庭とかでは」
佐々木「元々でさえ貴族や武士の間での婚約方法だからね」
佐々木「馴染みがないのは当然なのかもしれないね」
キョン「佐々木は結婚には困らないだろ」
佐々木「……どうしてかな?」
キョン「お前にいいよる男なんざ腐るほどいるさ」
佐々木「……そうかな?そんなに物好きな人たちはいないんじゃないかな?」
キョン「なんでそんな否定するんだよ」
佐々木「……僕は別にそんなことは気にしてないからさ」
佐々木「結婚に困る困らないとかでは、なくて……」
佐々木「その……まぁ、なんだろうね」
キョン「? 随分歯切れが悪いな」
佐々木「まぁ……そう」
佐々木「なんでだろうね、口は中々回るほうだと思ってたけど」
佐々木「……おかしいね」
キョン「……?」
971: 2014/03/26(水) 22:02:59.71 ID:SR/zvmhW0
936
キョン「例えば」
キョン「俺が巨根だったら?」
谷口「例えば……か」
キョン「…………」
谷口「例えばなんだな、キョン」
キョン「…………」
谷口「なぁに、恥じる事はない。俺達はまだ高校生だ」
谷口「成長期ブーストがかかりゃまだまだ希望はある」
キョン「…………」
谷口「そりゃ今は不安かもしれねぇ」
谷口「だが、今気にする事じゃねえだろ?」
谷口「例えば俺みたいに彼女ができてからだとかなぁー」
キョン「…………」
谷口「なんにせよ、そこまで気にするほどのことじゃねえと思うぜ?」
谷口「女は男のそんなとこだけに惚れるわけじゃねえしな」
谷口「だからもっと自分に自信を持てよ! キョン」
キョン「…………」
キョン「何熱く語ってんだよ、気持ち悪い」
谷口「てめ、冷静に言いやがってこの[ピーーー]野郎!!」
キョン「てめぇえええええ!!」
972: 2014/03/26(水) 22:07:40.47 ID:SR/zvmhW0
937
キョン「例えば」
キョン「かつて古泉が言っていた「涼宮さんを後ろから抱きしめてアイラブユーと囁くんですよ」を実行したら?」
古泉「ついにその気になりましたか」
キョン「例えばだっての」
キョン「実行したらどうなると思う?」
古泉「そうですね、所謂アダムとイヴ的n」
キョン「ぶん殴るぞ」
古泉「冗談です」
古泉「どうなるかはわかりません、今の状態では」
古泉「しかし、なんらかのアクションがあることはあるでしょう」
キョン「なんらかのアクションか」
古泉「その返答にYESと答えるとか」
キョン「ねえよ」
古泉「やってみますか?」
キョン「やらねえよ」
古泉「でしたら僕がやってみましょうか?」
キョン「……」
古泉「……冗談です」
キョン「……懐かしいというか変わらないというか」
古泉「実はこの問答でさえ繰り返されてるのかもしれませんね」
973: 2014/03/26(水) 22:14:13.92 ID:SR/zvmhW0
951
キョン「例えば」
キョン「俺が難聴系ヤレヤレでなく、人の機微に敏感だったら?」
佐々木「あれ、自覚あったのかい?」
キョン「なんのことやら……俺もなんで言ったのか分からん」
佐々木「とは言ってもキョンは自分が色々敏感な方だと思うかい?」
キョン「いや、でも人並みぐらいだとは思うぞ?」
佐々木「鈍感な人ほど人並みを主張する」
キョン「うっ」
佐々木「言わせてもらうと、キョンは実際鈍感だよ」
佐々木「色々、見落としている事もある」
キョン「お前が知る中でもか?」
佐々木「……むしろ僕が一番知っていることだよ、キョン」
キョン「教えてくれないか? 俺の鈍感さゆえに見落としたこととやらを」
佐々木「……それはできないね」
佐々木「ただ、鈍感なキョンが気づくことのできるぐらいには、分かりやすくしてみよう」
キョン「? 分かりやす、く?」ギュッ
キョン「……佐々木?」
佐々木「しばらく肩を借りるよ、それとこれが僕の精一杯の譲歩だ」
佐々木「……でも、君は気づかないんだろうね」
キョン「……すまん」
佐々木「それでいい、それがいい。それこそがキョンなんだから」
佐々木「……少し、寂しいけどね」
975: 2014/03/26(水) 22:20:12.29 ID:SR/zvmhW0
958
キョン「例えば」
キョン「舞台が学園都市だったら?」
朝倉「あー涼宮さんが喜びそうね」
キョン「超能力に魔術、不思議だらけの異能だらけだな」
朝倉「涼宮さんは幻想頃しと対の能力っぽいわよね」
キョン「いわば作る側だからな、幻想作りとか」
朝倉「ダサい」
キョン「ルビ振ればなんとかなるだろう」
キョン「『イマジンクリエイター』」
朝倉「そうでもない」
キョン「えぇ……」
朝倉「どっちかというとキョン君でしょ、想像して攻撃するのは」
キョン「? なんのことだ?」
朝倉「いや、なんかがんばってたじゃない、あの子のために、みたいな」
朝倉「吸血鬼まで使おうとして……」
キョン「何の話をしてるんだ?」
朝倉「ところでキョン君、学園都市の能力ならどれが欲しい?」
キョン「そうだな……『未現物質』だな」
朝倉「2が好きなのね」
キョン「カッキーが好きなだけだ」
982: 2014/03/27(木) 23:33:45.40 ID:A/CfxKZU0
959
キョン「例えば」
キョン「SOS団内でも艦これが大流行したら?」
朝倉「艦これ?」
キョン「知らないのか? 艦隊コレクション」
朝倉「知らないわよ、何艦隊コレクショ……ハッ!」
朝倉「キョン君……まさか長門さんを……!!」ゴゴゴ
キョン「違う誤解だ後生だ頼む」
キョン「というか妄想のしすぎだ、そんなまわりくどい暗喩なんて使わん」
キョン「艦これってのはな、まぁ萌えキャラだ」
朝倉「……確かに長門さんは萌えキャラだけど」
キョン「だから違うって、いや違わないが……二つの意味で」
キョン「艦隊を擬人化した萌えキャラクターのことなんだよ」
キョン「それも大日本帝国海軍の艦隊をな」
キョン「金剛、愛宕、響、時雨、夕立、島風、そんで長門もだ」
朝倉「それで、その長門さんは人気なの?」
キョン「ん……まぁ人気はあるほうだな」
朝倉「さすが長門を冠するだけあるわ」
キョン「まぁ、俺の中の長門は長門なんだがな」
朝倉「それは世界共通の常識よ」
キョン「だな」
983: 2014/03/27(木) 23:39:08.48 ID:A/CfxKZU0
960
キョン「例えば」
キョン「ハルヒ、長門、朝比奈さん、古泉、鶴屋さん、藤原の顔面にパイを全力で投げつけたら?」
キョン「てことなので……」
キョン「ぉおおおおりゃぁああああああ!!!」ブン
古泉「ふん!!」スッ!!
キョン「なぜ避ける」
古泉「逆になぜ急にパイを投げるんですか!?」
キョン「いや、どうなるかなと思って」
古泉「例えを実行しないでくださいよ」
キョン「ふん!!」ブン
古泉「もっふ!!」ススッ!!
キョン「避けるなよ」
古泉「なぜ僕だけに……」
キョン「お前ハルヒや長門、朝比奈さん鶴屋さんに向かってパイを投げろというのか?」
古泉「それは……控えて欲しいですが」
キョン「消去法的にお前しかいないんだよ」
古泉「藤原さんがいるじゃないですか」
キョン「あんな冗談の通用しなさそうなやつに投げたらどうなるかわからんだろ」
藤原「」デロォオ
キョン「だから投げてみた」
藤原「[ピーーー][ピーーー]」
古泉「禁則事項を連呼しているようで何も聞こえませんね」
キョン「愉快愉快」
984: 2014/03/27(木) 23:45:06.53 ID:A/CfxKZU0
961
キョン「例えば」
キョン「朝倉と朝比奈さんの仲が良かったら?」
朝倉「仲が良い悪い以前に面識ないけどね」
キョン「お前から見て朝比奈さんはどんな感じなんだ?」
朝倉「んー、かわいい先輩?」
キョン「一応先輩って認識なんだな」
朝倉「まぁ、二年生だしね、そうは見えないけど」
朝倉「見ててなんかほっこりする、って表現するのかしら?」
朝倉「悪い人じゃないのは分かるけどね」
キョン「俺からしたらかわいらしい先輩だけどな」
朝倉「でもなんか一人にしたら不安になりそうな人ね」
キョン「まぁ……どうみても年下にしかみえないからなぁ」
朝倉「未来人にも見えないしね」
キョン「朝比奈さんと朝倉も結構いい組み合わせだと思うけどな」
朝倉「どういう意味?」
キョン「絵面的に」
朝倉「なっ、なにを急に!」
キョン「谷口曰くAAランク+だからな」
朝倉「……人の評価を気にしちゃって」
キョン「ん?」
朝倉「……なんでもなぁい」
985: 2014/03/27(木) 23:57:09.16 ID:A/CfxKZU0
962
キョン「例えば」
キョン「最終回がやってきたら?」
ハルヒ「なんのよ」
キョン「例えばだよ」
キョン「どんなことでも終わりがあるだろ?」
キョン「それが今ここにきたらどうする?」
ハルヒ「……よくわからないけど」
ハルヒ「あたしその終わりだ、とか最後だーとか」
ハルヒ「そういうの好きじゃないのよね」
キョン「まぁ、俺もしんみりするのは苦手だ」
ハルヒ「違う違う、そういう終わりに対する心境とかじゃなくてね」
ハルヒ「そもそも終わりってのが嫌いなの、あたしは」
ハルヒ「そんな終わりなんて気持ちで終わりを迎えたくないのよ」
キョン「……?」
ハルヒ「よく言うじゃない、悔いのないように~とか」
ハルヒ「あれって実際相当難しいことじゃない?悔いなんてどんなことしても残るものじゃない?」
ハルヒ「終わりってさ、そういうのを全部解決しないまま迎えちゃうじゃない?」
キョン「……」
ハルヒ「それって終わりじゃないわけ、納得できないまま終わってるんだから」
ハルヒ「本当の本当に自分が納得したらそれは終わり」
ハルヒ「でもそんな終わりなんてほとんどないわよ、色々残るもんは残るわ」
キョン「……」
キョン「(まぁ、それが夏休みのことなんだろうな)」
キョン「けどよ、ハルヒ」
キョン「お前は、今まで納得したSOS団の団活を送ってきてるよな?」
ハルヒ「いや、全然?」
キョン「あれ?」
ハルヒ「今全部のことに納得してたらつまらないでしょ」
ハルヒ「これからこの先これまでのことを全て後悔しないようにやってくのよ!」
ハルヒ「それがSOS団の団則なのよ!」
キョン「……初めて聞いたよ、そんな団則は」
986: 2014/03/28(金) 00:05:39.62 ID:DbFdW1AA0
963
キョン「例えば」
キョン「長門の前で俺とハルヒがキスをしたら?」
長門「……した」
キョン「…………あれはノーカンで頼む」
長門「……了解した」
キョン「……つかぬことを聞くが長門よ」
キョン「お前には恋愛感情というものはあるのか?」
長門「…………」
長門「不明」
長門「そもそも私には感情という概念が薄い」
長門「自分の気持ちを正確に理解できない」
長門「理解できない気持ちがなんなのかもわからない」
キョン「……そうなのか」
キョン「でも、中河の好意は嬉しかったんだろ?」
長門「……断定はできない」
長門「……そんな感情を向けられたことは無かったから」
キョン「……そうか?」
キョン「俺は長門のこと好きだぞ?」
長門「…………」
長門「……私にはわからない」
長門「あなたのいう好意というものと」
長門「私の中にある感情というものが」
長門「あなたの発言によって出てきた感情は一つではない」
キョン「……どういうことだ?」
長門「……私にもわからない」
長門「…………でも、分かりたい」
長門「これが一体なんなのか?」
長門「……教えて」
キョン「それは……俺にも……」
長門「…………そう」
987: 2014/03/28(金) 00:13:24.89 ID:DbFdW1AA0
966
キョン「例えば」
キョン「俺と佐々木の家が隣同士だったら?」
佐々木「くつくつ、幼馴染イベント発生だね」
キョン「どこから仕入れたんだそんな言葉」
佐々木「朝起こしに行ってあげたかもしれないよ?」
キョン「それは妹の役目だ」
佐々木「おっと、さすがは優秀な妹さんだ」
佐々木「だとしたら僕は何をすればいいのかな?」
キョン「何って?」
佐々木「お隣の家に住むものとして、だよ」
キョン「そうだな、例えば……」
キョン「……弁当を作る?」
佐々木「ほうほうほうほう、キョンは弁当を作って欲しいんだね」
佐々木「よーく、分かったうんうん、分かった」
佐々木「今度僕が腕によりをかけて作ってあげるよ」
キョン「お、おぉサンキュー」
佐々木「遠慮することはないよ、僕がやりたくてやるわけだから」
佐々木「キョンは正直な感想を言ってくれればいいんだ」
キョン「……例えの話だっけ?」
佐々木「大マジの話だよ♪」
988: 2014/03/28(金) 00:18:41.44 ID:DbFdW1AA0
967
キョン「例えば」
キョン「俺が遠くに引っ越すことになったら……?」
ハルヒ「え バイバイ」
キョン「軽っ」
ハルヒ「送別会ぐらいはやるから安心しなさい」
ハルヒ「『キョンを送る回 ~二時間コース~』」
キョン「え、二時間? 短っ」
ハルヒ「十分よ、むしろ二時間もいらないかも」
キョン「なんだよ、寂しいじゃねえか」
ハルヒ「だってアンタ引越しなんてしないでしょ?」
ハルヒ「ありえないことを想像するのはロマンがあることじゃないと」
キョン「俺の引越しにロマンないか?」
ハルヒ「あるわけないでしょーが」
キョン「長門が引っ越すことになったら?」
ハルヒ「全力で引き止める」
キョン「俺が引っ越すことになったら?」
ハルヒ「ならないわよ」
キョン「……」
キョン「(うーん……これは信頼、なのか?)」
989: 2014/03/28(金) 00:28:08.85 ID:DbFdW1AA0
976
キョン「例えば」
キョン「このスレが大団円で終わったら?」
ハルヒ「スレ……?」
朝比奈「なんのことですか?」
キョン「まぁ、なんというか……」
古泉「神の啓示ですよ」
長門「……」ペラッ
キョン「そうそう、どこからかの言葉ですよ」
ハルヒ「? なんのことよ」
朝比奈「あっ、お茶入れますねー」スタスタ
古泉「やはり終わるならば大団円、ということですよ」
キョン「ハルヒも悔いがない終わりならいいって言ってただろ?」
長門「……」ペラッ
ハルヒ「終わるならね! あたしは別にまだ大団円を迎えるつもりはないけど」
キョン「まだ早いしな」
朝比奈「はい、どうぞぉ」コト
古泉「ありがとうございます」
キョン「どうも、朝比奈さん」
朝比奈「いえいえ」ニコッ
ハルヒ「ズズー あー、おいし」
長門「……」ペラッ
朝比奈「……あ、おいしい」
キョン「……うまい」
古泉「どうです? ひと勝負」
キョン「ん、そうだな……」
長門「……」パタン
古泉「おや」
ハルヒ「んー今日の団活は終わり! 帰るわよ!」
キョン「ってことだ、また明日だ」
朝比奈「じゃあ、着替えますねぇ」
ハルヒ「みくるちゃん、ダッシュよダッシュ!」
キョン「そう急かすなよ、時間ならあるさ」
キョン「大団円までの時間ならな」
990: 2014/03/28(金) 00:37:13.21 ID:DbFdW1AA0
977
キョン「例えば」
キョン「この物語が、目覚めればすぐに忘れてしまうような一晩の夢だったら?」
古泉「物語、と称しますか」
キョン「文章におこせるぐらいのことは体験してきたつもりだ」
古泉「ごもっともです」
古泉「なんならやってみますか?」
キョン「俺にそんな文章力がないのは、立証済みだ」
古泉「中々味のある小説でしたよ?」
キョン「お世辞はいい」
キョン「……実際、ハルヒの力で一晩にでも一時間にでもなりそうだけどな」
古泉「可能でしょうね、世界を作りかえることまでできるんですから」
キョン「……今はしないだろうさ」
古泉「それがあなたと涼宮さんとの信頼、なんでしょうね」
キョン「今さらそんなつまらないことしないってだけさ」
キョン「俺がいて、朝比奈さん、長門、古泉」
キョン「ハルヒはそれでもこの世界をつまらないと思うんなら」
キョン「…………どうしたもんか」
古泉「……考えてないんですか」
キョン「……ありえないことを考えるのはロマンがあることじゃないといけないんだとさ」
991: 2014/03/28(金) 00:42:40.00 ID:DbFdW1AA0
978
キョン「例えば」
キョン「長門と消失長門が双子だったら?」
長門「……」
キョン「というより、言わばもう一人の長門なんだよな」
長門「……そう?」
キョン「まぁ、そう思う」
キョン「長門は朝倉とかをどう思ってんだ?」
長門「……?」
キョン「姉妹、とは思ったことないか?」
長門「ない、私達にそのような概念はない」
長門「……しかし、関係ないとも思ったことはない」
キョン「ただのバックアップってだけじゃないだろ?」
長門「少なからず、朝倉涼子を個として認識していた」
長門「人間同士の関係でいう、友人、といえる関係ぐらいには」
キョン「おぉ……」
長門「……そうでもない、かもしれない」
キョン「……」
キョン「(俺には分かる、言ってちょっと恥ずかしいと長門が感じたのだと!)」
長門「…………」
キョン「……いい関係じゃないか」
長門「…………そう」
992: 2014/03/28(金) 00:49:15.85 ID:DbFdW1AA0
979
キョン「例えば」
キョン「長門が巨Oだったら?」
谷口「ありだな」
キョン「……チッ」
谷口「お前から聞いたんだろうが!」
キョン「あのな、俺はお前をテストしたんだ」
谷口「テスト?」
キョン「長門を性的に見てるかどうか」
谷口「…………」
キョン「はいアウト」
キョン「お前は長門を視界に1秒以上収めてはいけない」
キョン「それ以上は性犯罪の対象内とする、覚えておけ」
谷口「ひどい!! お前だってそう見てるんじゃねえか!」
キョン「俺はあくまで長門の露払いだ」
谷口「一番でかい露が何言ってやがる」
キョン「俺はあくまで長門の露払いだ」
谷口「二回言うんじゃねえ」
993: 2014/03/28(金) 01:04:00.99 ID:DbFdW1AA0
980
キョン「例えば」
キョン「ハルヒが不思議なものに興味を示さなくなったら?」
ハルヒ「その時、この世にあたしが体験していない不思議が消えた時ね」
キョン「必然的にそうなる、のか?」
ハルヒ「不思議が消えることもないけどね、バンバンでてくるわよ」
キョン「……なぁ、ハルヒ」
キョン「なんでお前って不思議に固執するんだっけか?」
ハルヒ「んー? 簡単に言えば普通じゃつまらない、から」
ハルヒ「普通よりは不思議なほうがいいじゃない、楽しいじゃない?」
キョン「確かにそうだ」
キョン「俺も昔はそうだった、宇宙人や未来人や超能力者に会えると思ってた」
キョン「でも、結局そんなことはないって分かったんだ」
キョン「……分かってたんだ」
ハルヒ「……分かってた?」
キョン「そんなことはないって知ってたんだ、そのはずだったんだが」
キョン「なんだ、お前に出会ってからはそうでもなかったんだよ、本当は」
キョン「……多分、宇宙人も未来人も超能力者も、異世界人だっている」
ハルヒ「…………」
キョン「そんな世界だって、お前が俺に知らせてくれたのかもしれない」
キョン「お前が俺に会って変わったかは知らんが」
キョン「俺はお前に出会って、色々と変わったよ」
キョン「なんせ毎日に満足できてるんだ、これほどうれしいことはないだろ」
ハルヒ「……そ、そう? 満足できてるんならいいんじゃない?」
キョン「ああ……ありがとよ、ハルヒ」
ハルヒ「な、なによ改まって! 言っとくけど、あたしはまだ満足してないんだからね!」
ハルヒ「あんたが勝手に満足するのはいいけど、あたしも満足させなさい!」
ハルヒ「それがあんたの役割! いい?」
キョン「……やれやれ、了解だ団長様よ」
994: 2014/03/28(金) 01:05:16.87 ID:DbFdW1AA0
終わり
長い間どうもでした!
996: 2014/03/28(金) 01:11:00.73 ID:neC8A97+0
8月からずっと張り付いてたよ。乙
おもろかった!!
おもろかった!!
997: 2014/03/28(金) 01:11:19.60 ID:lqteH2Qbo
乙です
引用: キョン「例えば」
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