比叡「比叡と！」


磯風「磯風の！」


比叡　磯風「「ワイルドキッチン！」」


比叡「毎週金曜日になぜか別世界へ出入り口が繋がっちゃうんですよね。」


磯風「まったく困ったものだな。」


比叡「司令が明石さんに秘密裏に調査させたみたいですが原因不明だそうです。」


磯風「ふむ。世の中には原因の分からぬ怪奇現象なぞごまんとある。まぁ、気にすまい。」


比叡「それで司令が金曜日はここを閉鎖するおつもりだったのですが。」


磯風「閉鎖するくらいなら我らの料理修行の為に貸してくれという事で借り受けた訳だ。」


比叡「まぁ、繋がったのが分かってから今日まで異世界の人（？）等一度も来たことありませんがね。」


磯風「さて、今日も修行に励むとしよう！」


比叡「ええ！頑張りましょう！」


磯風「先日、司令に肉じゃがを作って持って行ったら全て平らげてくれてな？」


磯風「我らの修行の効果が着実に出ていると感じたぞ。」ﾄﾞﾔｧ


比叡「司令に肉じゃがですか……、くぅ、比叡、負けませんよ！」


比叡「今日の料理を作って司令に持っていきます！」


二人の料理人がやる気を誓いあっていた時、今まで何も起こることがなかった入り口に異変が起きた。


♪　リンゴーーン


訪問者　安価　↓　2


空腹度　安価　↓　3

島津四兄弟

セイレーン

訪問者　島津四兄弟


空腹度（四人合計となります　12：あまりお腹は空いていない）


義久「何んじゃ、ここは………？」


義弘「城で今度の戦の打ち合わせをしとったはずだが。」


歳久「眩暈がしたと思ったら。」


家久「面妖な場所に立っておるぞ……。」


比叡「ひえー、まさかの訪問者です。」


義久「そこの女子、ここは何処じゃ。」


義弘「みたことのない不思議な所だのう。むぅ、この机は南蛮渡りの物か？」ｻｽﾘｻｽﾘ


義久「実に見事な蝋引き机だ」


歳久「しかし、これほどの大きさのものとなると随分と高そうだが。」


家久「机の上においてあるこれはビロードか？しかし……、薄く、やわらかい。」


（ビニールクロスを観察中）


磯風「ここはレストランだ。」ﾄﾞﾔｯ


一同「「「「れすろらん？」」」」


磯風「御代を貰い、食事を提供するところだ。さぁ、注文をするがいい。」



義弘「兄者、なにやら此処は食事処？のようだ。」


義久「しかし、食事は先程すませたばかり。特に食べたいもの等。」


歳久「なれど一同そろって城の中に居た所をこのような摩訶不思議な場所へ連れてきて居るとは。」


家久「狐狸妖怪の妖術やもしれませぬ。ここは一つなんぞ料理を注文して出方を見ては？」


四兄弟を代表して長男義久が注文します。


義久「そこの女子、安価　↓　2　を所望する。」

肉料理

義久「肉料理だ、肉料理を持って参れ。」


比叡「肉料理ですね！了解しました！」


磯風「ふふ。『　肉　』料理なのだな？肉が何肉かは問わないのだな？」ﾆﾔﾘ


一同　ｿﾞﾜｯ


義久（なにやらあの女子、不気味に笑いおったぞ？）


義弘（あぁ、今まで対峙したどの敵より恐ろしい笑みを湛えておる。）


歳久（ここは肉の種類を指定した方が良いのでは？）


家久（肉といえば魚やももんじに決まっておろうが。皆、何を恐れておるのだ？）


磯風「改めて問おう、『　肉　』が何かは問わないのだな？」


義久


1、薩摩隼人、何も恐るる物などない！どんな肉でも構わん！


2、あっ、ごめんなさい、鹿とか猪とか食べなれたお肉でお願いします


安価　↓2

1

義久「皆の者、慌てるな、相手は女子。我らの常識の範囲内の肉での料理に違いない。」


義久「女子、そなたに任せる。」


磯風「賜った。」ﾆﾔﾘ


一同　ｿﾞﾜｯ

調理場


比叡「さて、料理に移りますが肉料理と漠然とした注文ですね。」


磯風「あぁ、だがあの四人組の着ている着物についている家紋に見覚えがある。」


磯風「丸に十文字、島津家の家紋、つまりあの四人組は鹿児島出身ということだ。」


磯風「であれば鹿児島にちなんだ肉を提供するのがいいだろう。」


比叡「なるほど。鹿児島にちなんだお肉ですか。………。」


比叡「そういえば今日は本館に業者の方が食材を持ってくる日だったですね。」


比叡「ちょっと行って来ますね！」


少しして


比叡「お肉、いただいてきました！」


比叡が貰ってきたお肉は？


コンマ　1～20　鹿児島といえばこれ！薩摩黒豚


コンマ　21～40　鹿児島は実は和牛が生産量国内1位なんです！　黒毛和牛Ａ5


コンマ　41～60　鹿児島は豚？牛？鳥肉だって負けていません！　薩摩地鶏


コンマ　61～80　少なくとも戦国時代の武人　なればこれは喜ぶに違いない　犬肉


コンマ　81～00　インパクト！これに勝るものは無いです！　イ級のお肉（？）


ゾロ目　？？？


安価　↓　2

うりゃ

コンマ58：鶏肉　薩摩地鶏


比叡「薩摩地鶏なんていかがでしょう！」


磯風「なるほど、薩摩地鶏か実に旨そうだ。」


磯風「比叡よ。これをどう料理するかが問題だな。」


比叡「料理の技法は煮る、焼く、蒸す、炒める、揚げる。でしたね。」


磯風「あぁ、4人の客に提供する料理だ。どう調理して何を作るかが重要だ。」


磯風「相手は少なくとも服装から江戸時代までの島津の者。」


磯風「つまり今の時代の調味料等を使った料理を出せばまず不味いという事はないだろう。」


比叡「そうですね。では、鶏肉を使った料理　安価　↓　2　を作りましょう！」

チキン南蛮

比叡「チキン南蛮です！」


磯風「チキン南蛮か……、宮崎県の名物料理だな。もも肉派とむね肉派で喧嘩がよく起こるんだ。」


比叡「そうなんですか。タルタルソースがおいしいですよね。」


磯風「うむ。それを忘れてはいけないな。」


比叡「では、調理開始します！」


磯風　比叡「「レッツ　クッキング！」」ｵｰ




義久「なにやら怪しげな呪文を唱える声が。」


歳久「まさかかの妖怪共、我らを食すつもりか？」


家久「なんと！？」


義弘「いや、肉の種類を問わなんだ。その肉が人肉ではないとは限らぬ。」


一同（（（（いつでも捨て肝できるよう、気を練っておくか））））

調理に入ります、調理中に3回、判定が入ります。


判定時は任意（1が此処をミスすると取り返しがつかないと判断するポイント）で発生します。


成功判定が出た場合、安価コンマ1桁がプラスボーナスとして、失敗した場合安価コンマ1桁がマイナスされます。


00は10判定となります。





比叡「まずは鶏肉を下ごしらえですね。」


磯風「あぁ、ここにある調味料をかけるとしよう。」


磯風が振掛けた調味料


1、基本はこれ　　塩、胡椒


2、素材には拘っています　岩塩、黒胡椒


3、手軽に使えて便利だよね　チキン南蛮の元


4、スパイス、それは未知なる宇宙の探求　バスクリン


安価　↓　2

安価下になるのなら1で

安価初の為申し訳ありませんが30さんを採用させていただきますね。


磯風「塩胡椒が無難だな。」


比叡「といっても胡椒は江戸時代には薬として扱われていたくらいなのでこれだけでも充分インパクトありますね。」


ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


比叡「そして、小麦粉を軽くまぶして」


ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ


比叡「溶き卵に潜らせ。」


磯風「揚げるわけだな。」


ｼﾞｭｳ！


比叡達が油の中に下ごしらえした鶏肉を投入しました！


失敗してしまうとお肉が固くなり、黒焦げになったりととても食べられたものじゃありません！


安価で料理を成功に導いてください！


油の温度は適温！？　




コンマ偶数：適温、すばらしい、狐色にあがったぞ


コンマ奇数：ぐぬぬ　なにやら焦げ茶色の塊に




コンマ一桁がボーナスポイントとしてプラスされたりマイナスされたりします


最初の成否判定やいかに！？　安価　↓　2

ろい

コンマ奇数：失敗　－1点


残念！那珂ちゃんでした！


磯風「やってしまった。」


ﾌﾟｽﾌﾟｽﾌﾟｽ


比叡「だっ、大丈夫ですよ！まだ取り返せます！」


比叡「つ、次は揚げた鶏肉を甘酢に漬け込みますね！」


磯風「あまづだな！直ぐに用意する！」


磯風が用意した甘酢は？


1、醤油、砂糖、酢、いい塩梅に混ざってます！


2、醤油、砂糖、味噌、これで良かったかな？


3、九州溜り醤油、黒砂糖、薩摩黒酢　揚げの失敗はこれで取り返す！　


4、あまづ、つまり天津風のす、天津風の体液に違いない　ちょっと姉に貰ってくる

あっすみません安価　↓　2が抜けてました。

４

磯風（あまづとは……、あ・ま・づ。）


磯風（あまつ）


磯風（つまり　あまつ。天津風か、それの『　す　』。）


磯風（　す　とは？漬け込むということだから何がしかの液体に違いない。）


磯風「比叡、ちょっと甘酢を調達してくる。」


比叡「ひぇっ？」


磯風「何、直ぐ戻る。」


しばらくして


磯風「戻ったぞ！天津風が丁度帰投した所だったからな。」


磯風「制服や下着が海水で濡れていたからそれを絞って『　あまづ　』を作ってきた！」ﾄﾞﾔｧ


比叡（甘酢ってそうやって作るものだったのですか。料理は奥が深いですね。）


比叡「では、漬け込むとしましょう！」


ｼﾞｬﾌﾞｼﾞｬﾌﾞ

比叡（なにやらスゴイ香が………。）


磯風（甘酢、間違っていたのか！？）


比叡「とっ、とりあえず、タルタルソース、これが無いと始まりません。」


比叡「ゆで卵を作っりましょう！」


ｶﾁｯ


比叡「おいしいゆで卵できるかなぁー……。」



2回目の成否判定入ります！


おいしいゆで卵を彼女達に作らせてあげて下さい！


コンマ偶数：成功　御召艦の意地！ゆで卵くらい楽勝です！


コンマ奇数：失敗　悪飯艦だったか……


安価　↓　2

あま

偶数：成功！　+6が加算されます


比叡「水から茹でまして……。」


比叡「ゆで卵の完成です！」


磯風「破裂せずにできたな！さぁ、タルタルソースを作るぞ！」


比叡「マヨネーズと何をいれるんでしたっけ？」


磯風「あぁ、それは確か。」


1　タマネギ、砂糖、レモン汁


2　胡椒、ヨーグルト、バジル


3　アボガド、わさび、塩コショウ


4　しば漬け、味噌、からし


5　バスクリン、ゆず胡椒、コーヒー

また抜けてた……、すみません安価　↓　2です…。

2

＞51さん　確かにその方がいいかもですね、次のコンマ判定からその様にさせていただきます、アドバイスありがとうございます




磯風「胡椒、ヨーグルト、バジルだな。」


比叡「なるほど、あっ、これだと揚げ過ぎでギトギトになっちゃったお肉に爽やかさが出るかもしれませんね。」


比叡「さて、そろそろ甘酢（？）に漬けたお肉もいい塩梅のはずです！」


比叡「盛り付けしましょう！」


最後の成否判定です！


嘗て美食家としてその名を馳せた芸術家、北大路魯山人は盛り付けにも拘り以下の言葉を残している。


『　器は料理の着物　』と


料理は見た目が悪いと食欲を減退させるもの、成功させて美しい盛り付けに二人を導いてあげて下さい！



偶数：成功！　盛り付けだって完璧！だって御召艦だもの！


奇数：失敗！　だれにだって失敗はある。くよくよせずに次に行こう。


安価コンマ　↓　1

がんばる

偶数、成功！また、ゾロ目の為、追加ボーナスがつきます！


ここまで2回成功しているため安価コンマ一桁×2となります。追加ボーナスは+12です。


比叡「綺麗に盛り付けが出来ましたね！」


磯風「あぁ！皿の色に実にまっちしている。」


比叡「これは見た目に美しいです！」


磯風「あぁ、我ら二人の自信作だな！」


比叡　磯風「「さぁ！お客様に食べてもらうとしよう！」」

実食！


義久「これはなんとも面妖な食べ物が……。」



※現代の小麦粉を衣にしたテンプラが文献に登場するのは江戸時代に入ってからになります
　
なので、島津四兄弟が生きていた戦国時代には存在していなかったものと思われます
　
テンプラ以前の油で揚げる料理としては米粉が衣として利用されていました
　
フリッター（西洋テンプラ）の伝来は16-17世紀なので恐らく此方も未体験



義弘「初めて見る食べ物ですな。」


歳久「やはりここはあの世かそれに類する場所でござろうか？」


家久「さて、誰がこれをたべる？」



一同顔を見合わせ


家久「長子である義久兄に食べさせて何かあっては一大事。それがしがいただきましょう。」




比叡「いよいよ。実食ですね！」ﾜｸﾜｸ


磯風「あぁ、どんな感想が出て来るか楽しみだな！」ﾜｸﾜｸ



家久「いざ！」


ｶﾞﾌﾞｩ

家久が料理を口にしました！


その感想は安価　↓　1と今までのポイント合計で決まります。


現在の合計は23です。


次の安価コンマ合計で料理の評価が決まります！


料理評価は以下の数字判定となります。


－（マイナス）、0～20　地獄の門が開く　不味すぎて氏亡レベル


21～40　　　ギリギリ食べる事が可能　　お腹を下す可能性有り


41～70　　　普通　　特に特筆するべき味でもない


71～100　 まぁまぁ　ﾝﾝｯ！ﾜﾀｼﾃｷﾆﾊｵｰｹｰﾃﾞｽ！　人を選らぶお味


101～120　　わりと美味　　お値段安ければ常連になりたいレベル


121～160　　美味　　美味しいです。お替りもいいですか？


161～190　　かなり美味　うっまーい、毎日来てもいいですか？


191～200　　昇天　　旨すぎて氏亡レベル

あまつんのあまず…

合計80　　まぁまぁ　人を選ぶお味



家久「ふむ、食えるな。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


義久「目が覚めたら馬糞を食っておったとかばかされたりする訳ではあるまいな。」


歳久「えのころ飯に比べれば少々苦味があるが食える。」


義弘「むぅ、しかし少しばかり塩味がきつい気がするが……。」


義久「女子！すまぬが料理の説明を頼めぬか？」


義久「なにぶん未知の料理ゆえ如何にして製造しているのか教えて欲しい。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


歳久「あぁ、確かに教えて貰いたいな。」


磯風「いいだろう。この磯風が教えてやろう。」


磯風「鶏肉を油で揚げた後に『　あまづ　』に漬け込むことがこの料理の肝だ。」


家久「あまづ　とは？」

磯風「このようにして作る。」


磯風「天津風！」


天津風「磯風、呼んだ？何かよう？」


家久（なんと破廉恥な！？）


義久（なんと太ももをあの様にあらわにして！？）


歳久（あのような布切れが着物だというのか！？）


義弘（美しき女子にあのような扇情的な格好をさせるとは！？）


一同（（（（妖怪、あなどりがたし））））


比叡「そして、この天津風さんの着ていた着物から絞った汁が『　あまづ　』なんです。」


一同（（（（　なんと　））））


義弘「　！　」


義久「どうした？」


義弘「敵城を落すのにいい考えを思いつきました。急ぎ帰りましょう。」


歳久「ほう、それは是非伺いたいな。」


比叡「あの、お支払い……。」


家久「あぁ、ここは食事処であったな。」


義久「ふむ。無銭飲食をして狸と同列に語られるは島津の名折れ。」


義久「女子、これをやろう。」


こうして島津四兄弟は満足（？）して元の世界へと帰って行った。

戦国時代　島津家によるとある城攻め


敵城主「城を囲まれた以上は篭城よ！2ヶ月もすれば同盟を結んでいる味方が来る。」


城主「さすればいかに鬼島津といえど持つまい！」


足軽「殿！敵の陣営に動きが！」


城主「どうした！？」


足軽「楼閣から見られてください！」


城主「一体、どうしたというのじゃ？」



島津陣営


女性Ａ「あらー。」


女性Ｂ「ほらー、こっちをご覧なさーい。」



敵城主「なんじゃ！あの破廉恥は格好は！」


敵城主「太ももがあらわではないか！むむっ、えろぉい。」


足軽「敵の策と思われます！」


敵城主「なんじゃと！？綺麗どころをそろえおって！うらやまけしからん！」


敵城主「えぇい！わしはもっと近くで見るぞ！城から出て敵陣営に殴り込みじゃぁ！」

義弘「馬鹿め、策にひっかかりおったわ。」


天津風の制服からヒントを得、綺麗所に天津風と同じ格好をさせ敵の助平心をくすぐり


篭城した敵すらおびき出す。


鬼島津の考えだしたこの戦法は後に『　あまづ南蛮　』と呼ばれることとなる。



比叡「あれ？天津風さん、制服かわりました？胸元のスカーフ止め、以前は浮き輪をあしらった物じゃなかったですかね？」


天津風「　？　もともとこの丸十字よ？あの鬼島津が考え出した戦法の名前が私の艦の由来と聞いているわ。」


天津風「だからそれに因んで制服の一部に特別に家紋を意匠として取り入れたと聞くわ。」


天津風「これは、私の誇りよ。」


どうやら歴史を一部、改竄してしまったようである。



磯風「比叡よ、先程の客が置いていったこれはどうしようか？」


比叡「何かに使えるかもしれませんから明石さんの所で保管しておいてもらいましょう。」


島津四兄弟が代金として置いていった物は明石の工廠預かりとなった。


比叡「もう、今日はお客様はこないですね。」


磯風「だな、掃除をして帰るとするか。」


こうして、磯風と比叡の異世界食堂、最初の客は特に問題なく無事に帰ってもらう事が出来たのである。

初の安価挑戦の為、いろいろ不備がありまして御迷惑をお掛けしました。


本日はこれにて終了させていただきたく思います。


次回の異世界からの訪問者と空腹度、島津四兄弟の置き土産を安価とりまして今回は終了とさせていただきます。


お付き合いいただきありがとうございました。


次回の異世界からの訪問者　安価　↓　2　（割とはっちゃけていただいても大丈夫かも。なんとか頑張ります）


空腹度　安価　↓　3


置き土産　安価　↓　4


お時間宜しければ次回もお付き合いいただけると幸いです。

さぼリーマン
飴谷甘太郎

腹ペコ

1です。


訪問者　飴谷甘太郎


空腹度　6：お腹全然空いていません


置き土産　妖刀


安価ありがとうございました、次回も宜しくお願いいたします。


みなさん、お休みなさい。


比叡磯風「「比叡と！磯風の！異世界食堂！」」第二夜