1: 2013/09/07(土) 22:13:56 ID:JyAWt74I
こんにちは(・∀・)
はじめてSSを投稿してみます。ジャンルは艦これです。
初心者ですゆえ、つたないと思いますが、なにとぞご笑覧くださいませ

2: 2013/09/07(土) 22:14:57 ID:JyAWt74I
(ある日の鎮守府ダヨー)

吹雪「というわけで、助けて電ちゃあああああん! うわぁぁぁぁん!(ヒシッ」

電「はわわ……出撃から帰ってきたら、いきなり吹雪ちゃんに泣きつかれたのです」

吹雪「最近ね! 私、主人公なのに空気とか主人公(笑)とかモブ(笑)とか言われ放題なのよ! どうすればいいと思う?」

電「い、電にはよく分からないのです……でも、一生懸命、出撃とか遠征とか頑張っていれば、みんな認めてくれると思うのです」

吹雪「もう、そんな状態じゃないのよ……(サメザメー」

電「な、涙っ。吹雪ちゃんの煙突から涙が流れているのです」

吹雪「今から証拠を見せるね(テクテク」

電(よく分からないまま巻き込まれてしまったようなのです……)

3: 2013/09/07(土) 22:15:58 ID:JyAWt74I
『しばふ型駆逐艦のお部屋』

吹雪「たっだいまー」

白雪「おかえりなさい。えっと……ふ、フバーハ……さん」

敷波「おかえりー。あれ、えーっと……ふ、フランクフルト……だっけ?」

深雪「深雪だよっ! フライドポテト、おっかえりー! げえっ、い、電!?」

吹雪「うぐぐ……!!」

電(………………)

4: 2013/09/07(土) 22:16:57 ID:JyAWt74I
吹雪「という具合なのよぉぉぉぉぉぉぉっ!(ヒシッ」

電「な、なるほどなのです。名前すら覚えてもらえていないのですね」

吹雪「だからっ! 主人公として、特型駆逐艦の筆頭として、知名度向上大作戦を展開したいと思うのよ!」

電「そ、それはわかるのですけど、どうして電が……」

吹雪「私の名前を覚えてるのがもう電ちゃんしかいないから」

電(想像以上に大変な事態だったのです!)

吹雪「それに、誰もが認める人気駆逐艦の電ちゃんと一緒に回っていけば、私のことが記憶に焼き付くと思うの!」

電「皆さんのお部屋訪問大作戦なのですね。わかりました。電の本気を見るのです!」

吹雪「私の酸素魚雷も一斉発射しちゃうんだから!」

5: 2013/09/07(土) 22:17:42 ID:JyAWt74I
『金剛型戦艦のお部屋デース』

吹雪「まずはみんなの憧れ、金剛四姉妹にアピールするよ!」

電「お、お邪魔するのです(ガラッ」

金剛「Hello、電ちゃん! 紅茶が飲みたいネー」

比叡「金剛お姉様、比叡の紅茶でよろしければ今すぐこの場で放出します!」

榛名「新茶を! 姉様に!(ティーパックドボー」

霧島「ティータイムの時間だオラァ!」

吹雪「ひぃぃっ! さ、さすが金剛四姉妹! キャラの立ちっぷりが46cm砲級!」

電(半分くらい変なことになってる気がするのです……)

6: 2013/09/07(土) 22:18:44 ID:JyAWt74I
電「あ、あのあの、こんにちは。なのです」

金剛「Hi、電ちゃん! そこにいる駆逐艦は……えーと、新型?」

比叡「金剛お姉様、比叡の体内製造紅茶はいつでもスタンバイオッケーです! ところでそこのモブい子、誰?」

榛名「アバ茶は! 榛名が! 許しません! はい、榛名はそこの新顔は知りませんが、大丈夫です」

霧島「電ちゃんのかわいらしいご挨拶により、霧島の好感度、向上しました。で、そこの子は誰? どこかのチームの特攻(ぶっこみ)?」

吹雪「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! 名前どころか存在が忘れられてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

電「ふ、吹雪ちゃん、落ち着くのです! 金剛型のお姉さんたちは、いつも空母の皆さんと出撃しているから、駆逐艦の顔は見慣れないだけなのです!」

7: 2013/09/07(土) 22:19:25 ID:JyAWt74I
吹雪「そ、そういえばそうだったわね……ええと、私、特型駆逐艦の一番艦です! どうかお見知りおきをー!」

金剛「What? あなたが特型駆逐艦の一番艦? でも、それは……Well、ふ、ふ……」

電「金剛さんは覚えてるみたいなのです!」

吹雪「そうです、ふ、から始まる艦名です!」

金剛「ふ……ふ……『フフフ、怖いか?』 ですヨネー」

吹雪「違うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」

8: 2013/09/07(土) 22:20:17 ID:JyAWt74I
比叡「金剛お姉様! 比叡にお任せください! 『ふ』からはじまる艦名……えーと……ふ、ふ……」

電「比叡さんも覚えがあるみたいなのです!」

比叡「ふ……『ふしだらな金剛に押し倒されるのも興奮します!』 ひえ~~! たまらない!」

吹雪「こっちの脳みそはピンク色にわいてますよ!」

榛名「ええ、榛名でいいなら思い出しましょう。えーと……『ふ』……ですよね……ふ、ふ……『ブラウン・カーチス式タービン』でしたっけ?」

吹雪「なんか濁音ついちゃってますけど! しかも艦名じゃないですし、それ榛名さんが建造されたときの主機ですし!」

9: 2013/09/07(土) 22:20:59 ID:JyAWt74I
霧島「まったく、みんななっていませんね。霧島の頭脳にお任せ下さい。ふ……『ふ』といったら……」

電「はわわ……霧島さんのメガネがキラーンと光ったのです」

吹雪「頭脳系キャラ特有のカットイン! これなら正解が出ますよ!」

霧島「艦名で『ふ』と言ったら……これはもう『扶桑』! あなた、駆逐艦みたいな格好してるけど、実は先代扶桑ね!」

吹雪「違いますよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! たしかに先代扶桑は装甲フリゲートで排水量3700トンですから、私の2倍くらいしかないですけど、ぜんぜん違いますから!」

電(吹雪ちゃん、けっこう物知りなのです……)

10: 2013/09/07(土) 22:21:31 ID:JyAWt74I
金剛「Oh、これだけ知恵を出し合って正解できないなんておかしいネー!」

比叡「金剛お姉様の回答を拒否するなんて……気合い! 入れて! シメます!」

榛名「もしや深海棲艦のスパイ? 榛名、全力で参ります!」

霧島「身体チェックの時間だ、オラァ!」

吹雪「ひぃぃぃっ! な、なんだかまずい雰囲気!」

電「はわわわ……と、とりあえず逃げるのです!(ダットノゴトクー」

11: 2013/09/07(土) 22:22:03 ID:JyAWt74I
吹雪「ううう……ひどい目に遭った……」

電「が、頑張るのです、吹雪ちゃん。きっと電たちと同じ駆逐艦なら、吹雪ちゃんのことを覚えている子がいるのです」

吹雪「そうだといいんだけど……」

12: 2013/09/07(土) 22:22:34 ID:JyAWt74I
『第六駆逐隊のお部屋 !すでのな』

電「電が覚えているんだから、みんなも覚えているのです!」

吹雪「大丈夫かなあ……お邪魔しまーす(ガラガラー」

雷「あっ、電じゃない。おっそーい、どこ行ってたのよもう!」

響「そこにいるのは誰だい?」

暁「レディーの暁と違って、まだまだ子供みたいね!」

吹雪「や、やっぱり忘れられてる……」

13: 2013/09/07(土) 22:23:05 ID:JyAWt74I
電「吹雪ちゃん、泣かないでなのです……ええと、みんな。ここにいるのは、みんなもよーく知っている特型駆逐艦の有名人さんなのです! 『ふ』から始まる名前なのです! 当ててみてほしいのです!」

暁「艦名を当てる……? そんなこと言っても、特型駆逐艦といったら、どう考えても暁型が一番有名ってことだし」

吹雪「あなたはそもそも暁型以前に特型駆逐艦III型の一番艦でしょーがぁぁぁぁ!!」

暁「な、なによっ、いきなり! レディーとしての慎みが足りない子ね!(プンスカ」

響「まあまあ……ここは電に付き合ってあげようじゃないか。『ふ』からはじまる艦名だね……えーと」

電「響ちゃんは冷静なのできっと思い出してくれるのです」

吹雪「確かにクールで期待できそう……」

14: 2013/09/07(土) 22:23:41 ID:JyAWt74I
響「ふ……『ふ』と言ったら……『フルシチョフ』だね。ようこそ、鎮守府へ、ニキータ。深海棲艦と戦うときはナイフを使うんだよ」

吹雪「それもうソ連の人ですよね!? 艦名じゃないですよね!? で、誰を殺るんで、同志スターリン!?」

響「やっぱりニキータじゃないか」

電(ソビエトのアネクドートはよく分からないのです……)

雷「はいはーい、次は雷がいっきますよー! 『ふ』から始まる名前なんて簡単ね!」

電「雷ちゃんが自信満々なのです!」

吹雪「本当に大丈夫かなあ……」

15: 2013/09/07(土) 22:24:12 ID:JyAWt74I
雷「ふ……ふ……『ふ』と言ったら……わかった! 『ふちび』ね! そういう駆逐艦がいるの知ってるわ!」

吹雪「それ『不知火』ですから! 読み方間違えてますからぁぁぁぁ! うわぁぁぁぁぁぁん!!」

電(い、電も前におなじ間違いをしたのです……(カアア)

16: 2013/09/07(土) 22:24:53 ID:JyAWt74I
『提督のお部屋』(ノマエダヨー

吹雪「ううう……結局、誰も覚えてなかった……」

電「げ、元気を出すのです、吹雪ちゃん。司令官ならきっと覚えているのです」

吹雪「そんなこと言うけど……きっとふぶ何とかさんとか言って間違えられるんだー……ううう……」

電(すっかりダウナーなのです……)

ガラッ

長門「ん、どうしたんだ二人とも」

17: 2013/09/07(土) 22:25:31 ID:JyAWt74I
電「あっ、秘書艦の長門さんなのです」

吹雪「どうせ長門さんも私なんて……」

長門「なんだなんだ、顔が暗いぞ。電、吹雪。提督は今、忙しいんだ。相談があるなら、このビッグ7が聞くが?」

電「………………」

吹雪「………………」

長門「なんだ、どうした?」

吹雪「うわぁぁぁぁぁぁぁん! 長門さん、大好きぃぃぃぃ!(ガバー」

長門「い、一体どうしたんだ!? 私は名前を呼んだだけだぞ!」

18: 2013/09/07(土) 22:26:11 ID:JyAWt74I
電「それが一番大事なのです! さっすが長門さんなのです! でも、よく覚えていたのです……」

吹雪「やっぱりネームシップだからかしら」

長門「事情が分からないんだが……」

(カクカクシカジカー)

長門「なるほどな……困ったこともあったものだ。だが、このビッグ7の長門に限っては、そのような間違いは犯さないと誓って言えるぞ(ドヤア」

電「す、すごい自信なのです」

吹雪「長門さん、キラキラ輝いています!」

19: 2013/09/07(土) 22:28:23 ID:JyAWt74I
長門「当然だ。最近の者はやれケータイだのスマホだの機械に頼っているがな。戦闘を決めるのはアナログだ。人の顔は頭で覚えて、大切な記録はメモ帳につけるものなんだぞ(ドヤヤア」

電「………………」

吹雪「………………」

長門「夕張の奴など、顔は覚えられないが、ついったあのアイコンは覚えてるとか言っていたな。そんなことではいかんいかん。弾道はまずソロバンとタイガー計算機を使って……」

電(……長門さん……)

吹雪(自慢してるけど、ぽんこつなだけだ、これー!!)

20: 2013/09/07(土) 22:28:59 ID:JyAWt74I
長門「……ん? どうした?」

吹雪「あうう……ううう……う゛う゛う゛~~~!!」

電「げ、元気を出すのです。電はいつまでも覚えているのですよ……えーと……ふ、フットサル、ちゃん?」

吹雪「もういやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

21: 2013/09/07(土) 22:29:29 ID:JyAWt74I
! す で の な い ま し お

ノシ

22: 2013/09/08(日) 01:41:10 ID:oe1/LB/2
お疲れさま、なのです!
主人公()っていわれてるけどかわいいよね吹雪

23: 2013/09/08(日) 11:29:04 ID:fdPDsPZ6
むしろ吹雪が主人公なのを初めて知った
長門さんぽんこつかわいい

引用: 吹雪「吹雪の知名度向上大作戦!」 電「なのです!」