1: 2010/04/27(火) 18:50:53.15 ID:snVaIogLQ
キョン「……」
古泉「微笑ましいですね」
キョン「黙りやがれ」
ハルヒ「……」
みくる「写真撮っておきます」
キョン「朝比奈さん、やめてください」
長門「……」
キョン「…こいつも流石に疲れたんだろ。今日は散々暴れてたしな」
古泉「…涼宮さんがあなたに寄りかかって寝てるんですよ?」
キョン「今更言うな。仕方ないだろ、起こせば絶対怒られるし…」
ハルヒ「ん…」
みくる「キョン君、静かに!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
古泉「うらやましい限りです」
キョン「…なんなんだっての」
古泉「微笑ましいですね」
キョン「黙りやがれ」
ハルヒ「……」
みくる「写真撮っておきます」
キョン「朝比奈さん、やめてください」
長門「……」
キョン「…こいつも流石に疲れたんだろ。今日は散々暴れてたしな」
古泉「…涼宮さんがあなたに寄りかかって寝てるんですよ?」
キョン「今更言うな。仕方ないだろ、起こせば絶対怒られるし…」
ハルヒ「ん…」
みくる「キョン君、静かに!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
古泉「うらやましい限りです」
キョン「…なんなんだっての」
2: 2010/04/27(火) 18:53:18.11 ID:snVaIogLO
ハルヒ「……」
みくる「すごく気持ちよさそうに寝てますね…」
キョン「……」
古泉「どうしたんです?」
キョン「どうもしねぇよ。ただ、ちょっと考え事をしてただけだ」
古泉「考え事?」
キョン「こいつも、いつもこんなふうに大人しかったらかわいいんだけどな」
古泉「え?」
キョン「なーんでもない」
長門「大人しいとかわいい?」
キョン「…人によるんじゃないか?長門は…どうだろうな」
古泉「活発な長門さんというのも見てみたい気がしますが」
キョン「確かに、見てみたい」
長門「……」
みくる「すごく気持ちよさそうに寝てますね…」
キョン「……」
古泉「どうしたんです?」
キョン「どうもしねぇよ。ただ、ちょっと考え事をしてただけだ」
古泉「考え事?」
キョン「こいつも、いつもこんなふうに大人しかったらかわいいんだけどな」
古泉「え?」
キョン「なーんでもない」
長門「大人しいとかわいい?」
キョン「…人によるんじゃないか?長門は…どうだろうな」
古泉「活発な長門さんというのも見てみたい気がしますが」
キョン「確かに、見てみたい」
長門「……」
4: 2010/04/27(火) 18:56:14.08 ID:snVaIogLO
長門「次の駅で降車する」
みくる「キョン君、涼宮さんを起こしてあげて下さい」
キョン「俺なんですか?」
みくる「……」
古泉「……」
長門「……」
キョン「…わかった。わかりましたよ、やりますって」
キョン「あー、ハルヒ?もう着いたぞ」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒー。起きろー」
ハルヒ「ん…、キョン…?」
ハルヒ「……ぅあっ!?」
キョン「ば、バカ!大声出すな!」
ハルヒ「な、何してんのよ変O!!」
キョン「お前から寄りかかって来たんだろうが」
ハルヒ「そ、そんな訳…」
長門「彼の言っていることは事実」
みくる「キョン君、涼宮さんを起こしてあげて下さい」
キョン「俺なんですか?」
みくる「……」
古泉「……」
長門「……」
キョン「…わかった。わかりましたよ、やりますって」
キョン「あー、ハルヒ?もう着いたぞ」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒー。起きろー」
ハルヒ「ん…、キョン…?」
ハルヒ「……ぅあっ!?」
キョン「ば、バカ!大声出すな!」
ハルヒ「な、何してんのよ変O!!」
キョン「お前から寄りかかって来たんだろうが」
ハルヒ「そ、そんな訳…」
長門「彼の言っていることは事実」
6: 2010/04/27(火) 18:59:55.87 ID:snVaIogLO
ハルヒ「…そんな事はどうでもいいわ!早く降りるわよ!」
キョン「お、おい!待てハルヒ!」
みくる「あ…」
古泉「ふふ…」
長門「……」
長門「…降りるのは次の駅なはず」
古泉「ええ、そのとおりですよ」
みくる「大丈夫なんでしょうか…」
古泉「彼がいますし、大丈夫でしょう」
キョン「何やってんだよ、降りるのは次の駅だぞ?お前だってわかってただろうが…」
ハルヒ「誰にだって失敗はあるわよ!この際だし、歩いて帰りましょ!」
キョン「…はぁ…」
キョン「お、おい!待てハルヒ!」
みくる「あ…」
古泉「ふふ…」
長門「……」
長門「…降りるのは次の駅なはず」
古泉「ええ、そのとおりですよ」
みくる「大丈夫なんでしょうか…」
古泉「彼がいますし、大丈夫でしょう」
キョン「何やってんだよ、降りるのは次の駅だぞ?お前だってわかってただろうが…」
ハルヒ「誰にだって失敗はあるわよ!この際だし、歩いて帰りましょ!」
キョン「…はぁ…」
9: 2010/04/27(火) 19:04:52.73 ID:snVaIogLO
キョン「歩いて行くって…」
ハルヒ「ほぉーらぁー!はやくしなさーい!」
キョン「マジで言ってんのかよ?体力的にも、時間的にもキツいぞ」
ハルヒ「あんたってどうしてそんなにバカなのかしらね…」
キョン「バカはお前だと思うが」
ハルヒ「体力なんか気合いでなんとかなるわ。それに、頑張って歩けば時間なんてそんなにかからないわよ」
キョン「やっぱりバカだったか…」
ハルヒ「さ、元気よく行きましょう!」
キョン「次の電車に乗るぞ。文句なら家に到着してからメールで受け付けよう」
ハルヒ「勝手に決めるな!そんなの認める訳無いでしょ!」
キョン「じゃあせめてタクシーぐらい…」
ハルヒ「だーめ。いいからさっさと歩かないと、暗くなっちゃうわよ?」
キョン「やれやれ…」
ハルヒ「ほぉーらぁー!はやくしなさーい!」
キョン「マジで言ってんのかよ?体力的にも、時間的にもキツいぞ」
ハルヒ「あんたってどうしてそんなにバカなのかしらね…」
キョン「バカはお前だと思うが」
ハルヒ「体力なんか気合いでなんとかなるわ。それに、頑張って歩けば時間なんてそんなにかからないわよ」
キョン「やっぱりバカだったか…」
ハルヒ「さ、元気よく行きましょう!」
キョン「次の電車に乗るぞ。文句なら家に到着してからメールで受け付けよう」
ハルヒ「勝手に決めるな!そんなの認める訳無いでしょ!」
キョン「じゃあせめてタクシーぐらい…」
ハルヒ「だーめ。いいからさっさと歩かないと、暗くなっちゃうわよ?」
キョン「やれやれ…」
11: 2010/04/27(火) 19:09:57.12 ID:snVaIogLO
キョン「今日は厄日だ…」
ハルヒ「何か言った?」
キョン「いんや」
ハルヒ「キョン、走るわよ!」
キョン「お、おい!」
ハルヒ「早くしないと、夜になっちゃうわよー!」
キョン「だから、俺は電車に乗ろうと…」
ハルヒ「待ってる時間がもったいないの!」
キョン「……」
キョン「…こうなりゃやけだ!待てこのやろ!」
ハルヒ「ふふ、競争ね!」
キョン「…くそ、なんつー足の速さだよ…」
ハルヒ「何か言った?」
キョン「いんや」
ハルヒ「キョン、走るわよ!」
キョン「お、おい!」
ハルヒ「早くしないと、夜になっちゃうわよー!」
キョン「だから、俺は電車に乗ろうと…」
ハルヒ「待ってる時間がもったいないの!」
キョン「……」
キョン「…こうなりゃやけだ!待てこのやろ!」
ハルヒ「ふふ、競争ね!」
キョン「…くそ、なんつー足の速さだよ…」
13: 2010/04/27(火) 19:12:11.87 ID:snVaIogLO
―――
――
―
キョン「はぁ、はぁ…」
ハルヒ「疲れんの、早すぎよ…」
キョン「お前だって、はぁ、疲れてんだろ」
ハルヒ「…疲れて、ないわよ…」
キョン「どうでもいいな…、ちょっと休ませてくれ…」
ハルヒ「仕方ないわね…」
キョン「…はあー…」
キョン「ふー……」
キョン「……」
キョン「……」
キョン「…あれ、ハルヒは…?」
――
―
キョン「はぁ、はぁ…」
ハルヒ「疲れんの、早すぎよ…」
キョン「お前だって、はぁ、疲れてんだろ」
ハルヒ「…疲れて、ないわよ…」
キョン「どうでもいいな…、ちょっと休ませてくれ…」
ハルヒ「仕方ないわね…」
キョン「…はあー…」
キョン「ふー……」
キョン「……」
キョン「……」
キョン「…あれ、ハルヒは…?」
14: 2010/04/27(火) 19:16:14.52 ID:snVaIogLO
ハルヒ「はい」
キョン「ぅおっ!?」
ハルヒ「……」
キョン「な、なんだハルヒか……って、なんだそりゃ?」
ハルヒ「見てわかんないの?ジュースよ」
キョン「いや、そうじゃなくてだな」
ハルヒ「あんたに買ってきてあげたのよ。ほら、はやく」
キョン「あ、ああ…ありがとう…?」
ハルヒ「…そこら辺に落ちてたやつだけど」
キョン「ぶっ!」
ハルヒ「な訳無いでしょ。別に、ほら、その…」
ハルヒ「…友達なんだし、ジュースくらい奢って当たり前じゃない」
キョン「…!」
ハルヒ「っていうか!団長が団員をいたわるのは…」
キョン「わかったわかった。ありがたくいただいておきますよ、団長さん」
キョン「ぅおっ!?」
ハルヒ「……」
キョン「な、なんだハルヒか……って、なんだそりゃ?」
ハルヒ「見てわかんないの?ジュースよ」
キョン「いや、そうじゃなくてだな」
ハルヒ「あんたに買ってきてあげたのよ。ほら、はやく」
キョン「あ、ああ…ありがとう…?」
ハルヒ「…そこら辺に落ちてたやつだけど」
キョン「ぶっ!」
ハルヒ「な訳無いでしょ。別に、ほら、その…」
ハルヒ「…友達なんだし、ジュースくらい奢って当たり前じゃない」
キョン「…!」
ハルヒ「っていうか!団長が団員をいたわるのは…」
キョン「わかったわかった。ありがたくいただいておきますよ、団長さん」
16: 2010/04/27(火) 19:20:57.59 ID:snVaIogLO
ハルヒ「…分かればいいのよ」
キョン「お前はいらないのか?」
ハルヒ「いらない」
ハルヒ「…って思ってたんだけどね。あんた見てたら、あたしもなんか飲みたくなってきたわ」
キョン「ハルヒって、影響受けやすいよな」
ハルヒ「どういう意味よ」
キョン「いや…なんでもない」
ハルヒ「…それ、ちょっとよこしなさい」
キョン「は?飲みかけだぞ?」
ハルヒ「だから何なのよ」
キョン「…お前がいいなら別に構わんが」
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「お前はいらないのか?」
ハルヒ「いらない」
ハルヒ「…って思ってたんだけどね。あんた見てたら、あたしもなんか飲みたくなってきたわ」
キョン「ハルヒって、影響受けやすいよな」
ハルヒ「どういう意味よ」
キョン「いや…なんでもない」
ハルヒ「…それ、ちょっとよこしなさい」
キョン「は?飲みかけだぞ?」
ハルヒ「だから何なのよ」
キョン「…お前がいいなら別に構わんが」
ハルヒ「……」
キョン「……」
17: 2010/04/27(火) 19:24:57.81 ID:snVaIogLO
ハルヒ「……」
キョン「…なぁハルヒ?」
ハルヒ「ん?」
キョン「その…なんだ。急に黙りこくったから何かあったのかと…」
ハルヒ「…キョン」
キョン「?」
ハルヒ「ジュース、おいしかったわ」
キョン「お、おう…」
ハルヒ「それで…」
ハルヒ「この辺に、トイレ無いかしら?」
キョン「!」
ハルヒ「ジュース飲んだらなんかヤバそうになってきたのよ…」
キョン「お、お前我慢してたのか!?」
ハルヒ「だ、だって!恥ずかしいじゃない!」
キョン「漏らしちまったら恥ずかしいもくそも無いだろ?全く、もっと早めに行っときゃよかっただろうに…」
キョン「…なぁハルヒ?」
ハルヒ「ん?」
キョン「その…なんだ。急に黙りこくったから何かあったのかと…」
ハルヒ「…キョン」
キョン「?」
ハルヒ「ジュース、おいしかったわ」
キョン「お、おう…」
ハルヒ「それで…」
ハルヒ「この辺に、トイレ無いかしら?」
キョン「!」
ハルヒ「ジュース飲んだらなんかヤバそうになってきたのよ…」
キョン「お、お前我慢してたのか!?」
ハルヒ「だ、だって!恥ずかしいじゃない!」
キョン「漏らしちまったら恥ずかしいもくそも無いだろ?全く、もっと早めに行っときゃよかっただろうに…」
19: 2010/04/27(火) 19:29:02.85 ID:snVaIogLO
キョン「ちょっと近くをまわってくる。ここにいろよ!」
ハルヒ「あ、キョン…」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…今、誰もいないわよね」
ハルヒ「……」
ハルヒ「あ、キョン…」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…今、誰もいないわよね」
ハルヒ「……」
20: 2010/04/27(火) 19:32:16.70 ID:snVaIogLO
ハルヒ「……」
ハルヒ「よし…」
ハルヒ「ここまできたら…やるしかないわよね」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ?そんなとこで何して…」
ハルヒ「きゃあああぁぁぁあぁあぁあ!!」
キョン「!?」
ハルヒ「あ、キョン!?いや、別に?ちょっと体操をね!」
キョン「体操?お前、トイレはもういいのか?」
ハルヒ「あ、あはは。そういえば…」
キョン「コンビニがあっちにあったぞ。我慢出来そうか?」
ハルヒ「あ、あったり前よ!」
キョン「…?」
ハルヒ「よし…」
ハルヒ「ここまできたら…やるしかないわよね」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ?そんなとこで何して…」
ハルヒ「きゃあああぁぁぁあぁあぁあ!!」
キョン「!?」
ハルヒ「あ、キョン!?いや、別に?ちょっと体操をね!」
キョン「体操?お前、トイレはもういいのか?」
ハルヒ「あ、あはは。そういえば…」
キョン「コンビニがあっちにあったぞ。我慢出来そうか?」
ハルヒ「あ、あったり前よ!」
キョン「…?」
22: 2010/04/27(火) 19:37:57.87 ID:snVaIogLO
ハルヒ「ふー…」
キョン「ハルヒ、パン食うか?」
ハルヒ「へ?」
キョン「お前がトイレ行ってる間、帰るのが夜遅くになりそうだから、夕飯の代わりになるもんを買ってたんだよ」
ハルヒ「これあたしの?」
キョン「一応おにぎりもあるぞ。後は飲み物とお菓子が少しずつ…」
ハルヒ「…ナイスキョン!早く食べましょ!」
キョン「……」
ハルヒ「どったの?適当に場所見つけて、早く…」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
キョン「…腹、へってたのか?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…うん」
キョン「……俺のパン一個やるよ」
キョン「ハルヒ、パン食うか?」
ハルヒ「へ?」
キョン「お前がトイレ行ってる間、帰るのが夜遅くになりそうだから、夕飯の代わりになるもんを買ってたんだよ」
ハルヒ「これあたしの?」
キョン「一応おにぎりもあるぞ。後は飲み物とお菓子が少しずつ…」
ハルヒ「…ナイスキョン!早く食べましょ!」
キョン「……」
ハルヒ「どったの?適当に場所見つけて、早く…」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
キョン「…腹、へってたのか?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…うん」
キョン「……俺のパン一個やるよ」
24: 2010/04/27(火) 19:41:27.53 ID:snVaIogLO
ハルヒ「もぐもぐ」
キョン「……」
ハルヒ「んぐ、っうっ!」
キョン「おいおい、大丈夫か?」
ハルヒ「ぅぐ…」
キョン「そんなにあわてなくても、くいもんは逃げたりしねぇよ」
ハルヒ「むぐっ…!」
キョン「ほいジュース」
ハルヒ「あいがひょ」
キョン「……」
ハルヒ「…ふー。あれ?あんたは食べないの?」
キョン「お前を見てた方が十分楽しいからな」
ハルヒ「何言ってんのよ、今食べとかないとお腹減るわよ」
キョン「あんまりそういう気分じゃないからな。俺の食ってもいいぞ」
ハルヒ「あたしももういいわ。さ、暗くならないうちに!」
キョン「了解しましたよっと…」
キョン「……」
ハルヒ「んぐ、っうっ!」
キョン「おいおい、大丈夫か?」
ハルヒ「ぅぐ…」
キョン「そんなにあわてなくても、くいもんは逃げたりしねぇよ」
ハルヒ「むぐっ…!」
キョン「ほいジュース」
ハルヒ「あいがひょ」
キョン「……」
ハルヒ「…ふー。あれ?あんたは食べないの?」
キョン「お前を見てた方が十分楽しいからな」
ハルヒ「何言ってんのよ、今食べとかないとお腹減るわよ」
キョン「あんまりそういう気分じゃないからな。俺の食ってもいいぞ」
ハルヒ「あたしももういいわ。さ、暗くならないうちに!」
キョン「了解しましたよっと…」
25: 2010/04/27(火) 19:45:34.05 ID:snVaIogLO
キョン「ここら辺まで来れば、もう大体分かるな」
ハルヒ「そうね」
キョン「……」
ハルヒ「……眠い」
キョン「お前なぁ。電車の中であれほど寝てたじゃないか」
ハルヒ「いっぱい食べたら眠くなっちゃったのよ」
キョン「わがまま言うな。今は早く帰る事だけ考えるんだ」
ハルヒ「そうよ!キョン、あたしをおぶりなさい!」
キョン「……」
ハルヒ「あたしは寝るから!」
キョン「…仕方ないな。…ほら」
ハルヒ「さっすが雑用!そうこなくっちゃ…」
キョン「なーんて、やると思ったかバカハルヒ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「そうね」
キョン「……」
ハルヒ「……眠い」
キョン「お前なぁ。電車の中であれほど寝てたじゃないか」
ハルヒ「いっぱい食べたら眠くなっちゃったのよ」
キョン「わがまま言うな。今は早く帰る事だけ考えるんだ」
ハルヒ「そうよ!キョン、あたしをおぶりなさい!」
キョン「……」
ハルヒ「あたしは寝るから!」
キョン「…仕方ないな。…ほら」
ハルヒ「さっすが雑用!そうこなくっちゃ…」
キョン「なーんて、やると思ったかバカハルヒ」
ハルヒ「……」
26: 2010/04/27(火) 19:49:39.64 ID:snVaIogLO
ハルヒ「……ぅりゃぁー!」
キョン「のわっ!?」
ハルヒ「おやすみー!」
キョン「あ、危な、降りろ!降りなさい!」
ハルヒ「あたしをバカ呼ばわりした罰よ!」
キョン「は、離せ!重い!」
ハルヒ「重くない!」
キョン「バカ!殴るな、危な…っ!」
キョン「あだっ!」
ハルヒ「いだっ!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「のわっ!?」
ハルヒ「おやすみー!」
キョン「あ、危な、降りろ!降りなさい!」
ハルヒ「あたしをバカ呼ばわりした罰よ!」
キョン「は、離せ!重い!」
ハルヒ「重くない!」
キョン「バカ!殴るな、危な…っ!」
キョン「あだっ!」
ハルヒ「いだっ!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
29: 2010/04/27(火) 19:56:38.40 ID:snVaIogLO
キョン「…重い」
ハルヒ「…重くない」
キョン「とりあえず降りろ」
ハルヒ「言われなくても…そうするわよっ!」
キョン「いて!何故蹴った!」
ハルヒ「キョンを蹴るのに理由が必要かしら?」
キョン「十分必要だからな!人を何だと思ってやがる!」
ハルヒ「細かい事を気にしすぎよ。だからあんたはいつまでたっても雑用なの」
キョン「全然関係無いから、それ」
ハルヒ「あーあ、土ついちゃったわ」
キョン「俺は土まみれだよ」
ハルヒ「キョンが転ばなきゃこんな事には…」
キョン「お前がのしかかってこなきゃ、の間違いだな」
ハルヒ「のしかかったんじゃないわよ!だき…、じゃなくて、飛び付いたの!」
キョン「どちらにせよ、お前が何もしなけりゃこんな事にはならなかったんだぞ」
ハルヒ「…重くない」
キョン「とりあえず降りろ」
ハルヒ「言われなくても…そうするわよっ!」
キョン「いて!何故蹴った!」
ハルヒ「キョンを蹴るのに理由が必要かしら?」
キョン「十分必要だからな!人を何だと思ってやがる!」
ハルヒ「細かい事を気にしすぎよ。だからあんたはいつまでたっても雑用なの」
キョン「全然関係無いから、それ」
ハルヒ「あーあ、土ついちゃったわ」
キョン「俺は土まみれだよ」
ハルヒ「キョンが転ばなきゃこんな事には…」
キョン「お前がのしかかってこなきゃ、の間違いだな」
ハルヒ「のしかかったんじゃないわよ!だき…、じゃなくて、飛び付いたの!」
キョン「どちらにせよ、お前が何もしなけりゃこんな事にはならなかったんだぞ」
30: 2010/04/27(火) 19:59:37.08 ID:snVaIogLO
ハルヒ「ふん。別にあたしは悪くないからいいもん」
キョン「はいはい、もうそれでけっこうですよ」
ハルヒ「とっとと行くわよ。もう真っ暗になっちゃったじゃない!」
キョン「誰のせいかは置いといて、確かに…ちょっとマズいな」
ハルヒ「あんたん家門限とかあるの?」
キョン「いや、特に無いが。まだ高校生なんだ、なるべく早めに帰った方がいいと思ってな」
ハルヒ「ま、そうよね」
キョン「お前は?」
ハルヒ「あたしはいつ帰っても何も言われないから」
キョン「だろうな」
ハルヒ「…何よ」
キョン「さぁてね」
ハルヒ「…なんかむかつく…」
キョン「はいはい、もうそれでけっこうですよ」
ハルヒ「とっとと行くわよ。もう真っ暗になっちゃったじゃない!」
キョン「誰のせいかは置いといて、確かに…ちょっとマズいな」
ハルヒ「あんたん家門限とかあるの?」
キョン「いや、特に無いが。まだ高校生なんだ、なるべく早めに帰った方がいいと思ってな」
ハルヒ「ま、そうよね」
キョン「お前は?」
ハルヒ「あたしはいつ帰っても何も言われないから」
キョン「だろうな」
ハルヒ「…何よ」
キョン「さぁてね」
ハルヒ「…なんかむかつく…」
32: 2010/04/27(火) 20:04:32.17 ID:snVaIogLO
キョン「最近、暖かくなって来たな」
ハルヒ「そうね。春って感じかしら」
キョン「春はあまり好きじゃないんだが」
ハルヒ「え?こんなに過ごしやすい季節もなかなかないわよ」
キョン「嫌な思い出しか無いんだよ、春には」
ハルヒ「例えば何よ」
キョン「入学式。お前と出会っちまった事とか」
ハルヒ「あたしは…」
ハルヒ「案外、悪くなかったけどね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…何だよ、俺が悪者みたいじゃねーか。冗談に決まってんだろ?」
ハルヒ「ばーか」
キョン「くそ…」
ハルヒ「そうね。春って感じかしら」
キョン「春はあまり好きじゃないんだが」
ハルヒ「え?こんなに過ごしやすい季節もなかなかないわよ」
キョン「嫌な思い出しか無いんだよ、春には」
ハルヒ「例えば何よ」
キョン「入学式。お前と出会っちまった事とか」
ハルヒ「あたしは…」
ハルヒ「案外、悪くなかったけどね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…何だよ、俺が悪者みたいじゃねーか。冗談に決まってんだろ?」
ハルヒ「ばーか」
キョン「くそ…」
33: 2010/04/27(火) 20:08:33.94 ID:snVaIogLO
キョン「そろそろ足が痛くなってきた」
ハルヒ「え、もう?あんた…」
キョン「何だよ」
ハルヒ「……」
キョン「その目をやめろ!」
ハルヒ「さすがにそれは頼りなさすぎよ…」
キョン「……」
ハルヒ「みくるちゃんに嫌われるわよ」
キョン「あ、朝比奈さんは人をそんなとこで判断したりしない!もっと内面的なところを…」
ハルヒ「あんた内面的にもちょっと…ね」
キョン「何がだ!何がちょっとなんだよ!」
ハルヒ「なんか…」
ハルヒ「めんどくさいのよ。あんた」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「え、もう?あんた…」
キョン「何だよ」
ハルヒ「……」
キョン「その目をやめろ!」
ハルヒ「さすがにそれは頼りなさすぎよ…」
キョン「……」
ハルヒ「みくるちゃんに嫌われるわよ」
キョン「あ、朝比奈さんは人をそんなとこで判断したりしない!もっと内面的なところを…」
ハルヒ「あんた内面的にもちょっと…ね」
キョン「何がだ!何がちょっとなんだよ!」
ハルヒ「なんか…」
ハルヒ「めんどくさいのよ。あんた」
キョン「……」
ハルヒ「……」
34: 2010/04/27(火) 20:12:26.32 ID:snVaIogLO
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「…何」
キョン「俺、めんどくさいのか?」
ハルヒ「まぁ…ね」
キョン「…そうか…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「いや、でも」
キョン「……」
ハルヒ「キョンのそういうとこが、好きな人がいるかもしれないじゃない」
キョン「…そうだな」
キョン「せめてSOS団の奴らには、めんどくさい…なんて思われてないといいんだが」
ハルヒ「……あー!もうやめやめ!こんな雰囲気やめよ!」
ハルヒ「キョンはキョン!あんたも今更、そんな事で落ち込んでんじゃないわよ!」
ハルヒ「…何」
キョン「俺、めんどくさいのか?」
ハルヒ「まぁ…ね」
キョン「…そうか…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「いや、でも」
キョン「……」
ハルヒ「キョンのそういうとこが、好きな人がいるかもしれないじゃない」
キョン「…そうだな」
キョン「せめてSOS団の奴らには、めんどくさい…なんて思われてないといいんだが」
ハルヒ「……あー!もうやめやめ!こんな雰囲気やめよ!」
ハルヒ「キョンはキョン!あんたも今更、そんな事で落ち込んでんじゃないわよ!」
35: 2010/04/27(火) 20:15:04.72 ID:snVaIogLO
ハルヒ「第一、SOS団のみんなだって…」
キョン「言われんでも分かってるさ。俺が馬鹿だった」
ハルヒ「……」
キョン「ほら、あと少しでいつもの喫茶店だ。急ぐぞ」
ハルヒ「あ…」
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ「……」
キョン「おーい」
ハルヒ「…とりゃ」
キョン「いっっでぇ!!」
ハルヒ「うんうん、その感じなら足は大丈夫そうね」
キョン「人の足をおもいっきり踏みつけておいて、言うセリフがそれか!」
ハルヒ「ほら。ボサッとしてないで、早く行くわよー」
キョン「こ、この…」
キョン「言われんでも分かってるさ。俺が馬鹿だった」
ハルヒ「……」
キョン「ほら、あと少しでいつもの喫茶店だ。急ぐぞ」
ハルヒ「あ…」
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ「……」
キョン「おーい」
ハルヒ「…とりゃ」
キョン「いっっでぇ!!」
ハルヒ「うんうん、その感じなら足は大丈夫そうね」
キョン「人の足をおもいっきり踏みつけておいて、言うセリフがそれか!」
ハルヒ「ほら。ボサッとしてないで、早く行くわよー」
キョン「こ、この…」
37: 2010/04/27(火) 20:20:58.30 ID:snVaIogLO
ハルヒ「こうして、夜歩くのって、なんか不思議よね」
キョン「お前の言ってる事がよくわからないんだが」
ハルヒ「真っ暗で、周りを見ても何もなくて。車の音も聞こえてこない」
キョン「まぁ、そういう道に入って来たからな。無駄にチカチカしてるよりいいだろ」
ハルヒ「なんか、この世界にあんたとあたしの二人しかいないみたい…」
キョン「…!」
ハルヒ「そういえば、この感じ、どこかで…」
キョン「は、ハルヒ?そんな事よりラーメンの話でも…」
ハルヒ「うるさい。今何か思い出せそうなのよ」
キョン「……」
キョン「お前の言ってる事がよくわからないんだが」
ハルヒ「真っ暗で、周りを見ても何もなくて。車の音も聞こえてこない」
キョン「まぁ、そういう道に入って来たからな。無駄にチカチカしてるよりいいだろ」
ハルヒ「なんか、この世界にあんたとあたしの二人しかいないみたい…」
キョン「…!」
ハルヒ「そういえば、この感じ、どこかで…」
キョン「は、ハルヒ?そんな事よりラーメンの話でも…」
ハルヒ「うるさい。今何か思い出せそうなのよ」
キョン「……」
39: 2010/04/27(火) 20:24:10.47 ID:snVaIogLO
ハルヒ「うーん…」
キョン「世の中には、思い出さずにいていい事もあってだな」
ハルヒ「思い出した!」
キョン「……」
ハルヒ「そう、あれは妙にリアルな夢で…」
ハルヒ「あたしとあんたが、暗い学校に閉じ込められてて」
ハルヒ「変な怪物も出て来たっけ?」
キョン「……」
ハルヒ「それで、あんたがあたしに……」
ハルヒ「…あ」
キョン「……」
ハルヒ「ゆ、夢の話なんてどーでもいいわ!さっさと行くわよバカ!」
キョン「なんだ、そこまで言われたら先が気になるじゃないか。俺がお前に何をしたって?」
ハルヒ「なんでもないって言ってるでしょ!」
キョン「…そうかい」
キョン「世の中には、思い出さずにいていい事もあってだな」
ハルヒ「思い出した!」
キョン「……」
ハルヒ「そう、あれは妙にリアルな夢で…」
ハルヒ「あたしとあんたが、暗い学校に閉じ込められてて」
ハルヒ「変な怪物も出て来たっけ?」
キョン「……」
ハルヒ「それで、あんたがあたしに……」
ハルヒ「…あ」
キョン「……」
ハルヒ「ゆ、夢の話なんてどーでもいいわ!さっさと行くわよバカ!」
キョン「なんだ、そこまで言われたら先が気になるじゃないか。俺がお前に何をしたって?」
ハルヒ「なんでもないって言ってるでしょ!」
キョン「…そうかい」
40: 2010/04/27(火) 20:29:51.60 ID:snVaIogLO
長門「来ない」
みくる「そんなに早くは来ませんよね」
古泉「…はたして、僕達がここで待ってる必要はあるのでしょうか」
長門「早く帰宅したい」
みくる「ありますよ!キョン君と涼宮さんが心配じゃないんですか!」
古泉「そりゃ、なるようになってるでしょうけど」
長門「待ち疲れた」
みくる「……」
古泉「ま、そういう事です。逆に僕らがいては邪魔なのではないかという気もしますし」
みくる「…わかりました」
長門「では、わたしの家でパーっとやる」
みくる「あ、いいですねそれ」
古泉「では、そうしますか」
みくる「そんなに早くは来ませんよね」
古泉「…はたして、僕達がここで待ってる必要はあるのでしょうか」
長門「早く帰宅したい」
みくる「ありますよ!キョン君と涼宮さんが心配じゃないんですか!」
古泉「そりゃ、なるようになってるでしょうけど」
長門「待ち疲れた」
みくる「……」
古泉「ま、そういう事です。逆に僕らがいては邪魔なのではないかという気もしますし」
みくる「…わかりました」
長門「では、わたしの家でパーっとやる」
みくる「あ、いいですねそれ」
古泉「では、そうしますか」
43: 2010/04/27(火) 20:35:22.69 ID:snVaIogLO
ハルヒ「なんやかんやでここまで来たわね」
キョン「ああ。ようやくだ」
ハルヒ「……」
キョン「…自転車は…っと」
ハルヒ「キョン!」
キョン「ん?」
ハルヒ「喫茶店寄るわよ!」
キョン「はぁ?もう今日は十分だろ、帰らせてくれ」
ハルヒ「最後よ、最後」
キョン「……」
キョン「…ホントに最後だからな」
キョン「ああ。ようやくだ」
ハルヒ「……」
キョン「…自転車は…っと」
ハルヒ「キョン!」
キョン「ん?」
ハルヒ「喫茶店寄るわよ!」
キョン「はぁ?もう今日は十分だろ、帰らせてくれ」
ハルヒ「最後よ、最後」
キョン「……」
キョン「…ホントに最後だからな」
45: 2010/04/27(火) 20:41:47.61 ID:snVaIogLO
古泉「鍋にします?」
長門「いい」
みくる「賛成です」
古泉「…では」
みくる「え…、私今お金持って無いんです…」
長門「同上」
古泉「…仕方ありません、ここは僕が奢ります」
長門「よく言った」
みくる「流石です」
古泉「……」
古泉「…今なら、彼の気持ちが分かる気がします」
みくる「な、何か言いましたか?」
古泉「いえなんでも」
長門「ここに男性はあなたしかいない」
古泉「やはり、そうですよね…」
長門「いい」
みくる「賛成です」
古泉「…では」
みくる「え…、私今お金持って無いんです…」
長門「同上」
古泉「…仕方ありません、ここは僕が奢ります」
長門「よく言った」
みくる「流石です」
古泉「……」
古泉「…今なら、彼の気持ちが分かる気がします」
みくる「な、何か言いましたか?」
古泉「いえなんでも」
長門「ここに男性はあなたしかいない」
古泉「やはり、そうですよね…」
46: 2010/04/27(火) 20:53:53.63 ID:snVaIogLO
キョン「ほら」
ハルヒ「ん」
キョン「なるべく安いのにしろよ?」
ハルヒ「あたしが奢るわ」
キョン「……え?」
ハルヒ「あたしが奢ってあげるって言ってんの。さっさと決めなさいよ」
キョン「は?え?」
ハルヒ「……」
キョン「な、何だ、ハルヒ。熱でもあんのか?」
ハルヒ「別に。気まぐれよ、ただの」
キョン「…そうなのか」
ハルヒ「……」
キョン「じゃあお言葉に甘えて…」
ハルヒ「あたし、あんたと同じのでいいわ」
キョン「ああ、分かった…」
キョン「…?」
ハルヒ「ん」
キョン「なるべく安いのにしろよ?」
ハルヒ「あたしが奢るわ」
キョン「……え?」
ハルヒ「あたしが奢ってあげるって言ってんの。さっさと決めなさいよ」
キョン「は?え?」
ハルヒ「……」
キョン「な、何だ、ハルヒ。熱でもあんのか?」
ハルヒ「別に。気まぐれよ、ただの」
キョン「…そうなのか」
ハルヒ「……」
キョン「じゃあお言葉に甘えて…」
ハルヒ「あたし、あんたと同じのでいいわ」
キョン「ああ、分かった…」
キョン「…?」
47: 2010/04/27(火) 21:05:32.98 ID:snVaIogLO
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「ど、どうしたハルヒ。食べないのか?」
ハルヒ「あ、ああ…。今食べるわよ」
キョン「……」
ハルヒ「……あたし、今日、楽しかった」
キョン「…?」
ハルヒ「何かいつもと違くて…。何か起こるんじゃないかとわくわくしてた」
キョン「……」
ハルヒ「…でも、結局何も変わらない」
ハルヒ「明日からまた退屈な1週間が始まるのよ。いつもと変わらない、何も」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…先帰るわね。あたしの分まで食べていいから」
キョン「……」
ハルヒ「…じゃあね」
キョン「……」
キョン「ど、どうしたハルヒ。食べないのか?」
ハルヒ「あ、ああ…。今食べるわよ」
キョン「……」
ハルヒ「……あたし、今日、楽しかった」
キョン「…?」
ハルヒ「何かいつもと違くて…。何か起こるんじゃないかとわくわくしてた」
キョン「……」
ハルヒ「…でも、結局何も変わらない」
ハルヒ「明日からまた退屈な1週間が始まるのよ。いつもと変わらない、何も」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…先帰るわね。あたしの分まで食べていいから」
キョン「……」
ハルヒ「…じゃあね」
50: 2010/04/27(火) 21:18:25.76 ID:snVaIogLO
古泉「キムチ」
みくる「蟹」
長門「蟹」
古泉「……」
みくる「蟹鍋で決定ですね」
長門「よし」
古泉「マジですか」
長門「多数決とはこういうもの」
みくる「なるべく美味しいのがいいですよね?」
古泉「僕の財布が…」
長門「かごに入れて」
みくる「はぁい」
古泉「……」
みくる「蟹」
長門「蟹」
古泉「……」
みくる「蟹鍋で決定ですね」
長門「よし」
古泉「マジですか」
長門「多数決とはこういうもの」
みくる「なるべく美味しいのがいいですよね?」
古泉「僕の財布が…」
長門「かごに入れて」
みくる「はぁい」
古泉「……」
52: 2010/04/27(火) 21:21:22.68 ID:snVaIogLO
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「…」
キョン「待てって!」
ハルヒ「…何よ」
キョン「う…いや…」
ハルヒ「……」
キョン「…何だろうな」
ハルヒ「帰るわよ」
キョン「だから待てって!」
ハルヒ「……」
キョン「お前、今日散々わがまま言ったよな。お前はそんなつもり無いんだろうけど…」
キョン「と、とにかく!俺のわがままにも付き合ってくれ。お前に拒否権は無い!」
ハルヒ「あっ…ちょっと、キョン…!」
ハルヒ「…」
キョン「待てって!」
ハルヒ「…何よ」
キョン「う…いや…」
ハルヒ「……」
キョン「…何だろうな」
ハルヒ「帰るわよ」
キョン「だから待てって!」
ハルヒ「……」
キョン「お前、今日散々わがまま言ったよな。お前はそんなつもり無いんだろうけど…」
キョン「と、とにかく!俺のわがままにも付き合ってくれ。お前に拒否権は無い!」
ハルヒ「あっ…ちょっと、キョン…!」
54: 2010/04/27(火) 21:27:44.63 ID:snVaIogLO
キョン「門限無いって言ったよな?」
ハルヒ「あ、うん…」
キョン「うし。じゃあ行くぞ」
ハルヒ「行くって…どこによ」
キョン「知らん」
ハルヒ「…はぁ!?」
キョン「わからないから、楽しいんだろ?」
ハルヒ「…意味わかんない」
キョン「ほら。後ろ乗れよ」
ハルヒ「自転車?あんたどこまで行く気なのよ!」
キョン「いいから、のったのった」
ハルヒ「……」
キョン「…しっかりつかまっとけよ」
ハルヒ「あ、うん…」
キョン「うし。じゃあ行くぞ」
ハルヒ「行くって…どこによ」
キョン「知らん」
ハルヒ「…はぁ!?」
キョン「わからないから、楽しいんだろ?」
ハルヒ「…意味わかんない」
キョン「ほら。後ろ乗れよ」
ハルヒ「自転車?あんたどこまで行く気なのよ!」
キョン「いいから、のったのった」
ハルヒ「……」
キョン「…しっかりつかまっとけよ」
55: 2010/04/27(火) 21:33:28.08 ID:snVaIogLO
古泉「まあ、蟹鍋もたまにはいいかもしれません」
みくる「涼宮さんがいると、なかなか蟹なんて食べれませんからね」
長門「嫌い?」
古泉「どうでしょう。本人は食べにくいから…と言ってましたが」
古泉「実際、嫌いな事を隠すための口実なのかもしれませんね」
みくる「涼宮さんにも苦手な物があるんですね」
長門「所詮人の子」
古泉「長門さんがそれを言うと…」
みくる「はい…」
長門「蟹はおいしい」
古泉「……」
みくる「……」
みくる「涼宮さんがいると、なかなか蟹なんて食べれませんからね」
長門「嫌い?」
古泉「どうでしょう。本人は食べにくいから…と言ってましたが」
古泉「実際、嫌いな事を隠すための口実なのかもしれませんね」
みくる「涼宮さんにも苦手な物があるんですね」
長門「所詮人の子」
古泉「長門さんがそれを言うと…」
みくる「はい…」
長門「蟹はおいしい」
古泉「……」
みくる「……」
56: 2010/04/27(火) 21:37:10.90 ID:snVaIogLO
キョン「…なぁハルヒ」
ハルヒ「…何よ」
キョン「せっかくなんだし、腕まわしてこいよ」
ハルヒ「…嫌よ」
キョン「肩掴んでるの、疲れるだろ?それに…」
キョン「女の子とそういうふうに自転車乗るの、男の夢なんだぜ」
ハルヒ「…バカ」
キョン「夢…ってのは言い過ぎかな。でも俺も男だし、そういう事やってみたかったんだよ」
ハルヒ「あんた、まさかこれをやるためだけにあたしを乗せたんじゃないでしょうね」
キョン「まあ、七割方」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…いつもは、こんな事しないんだからね」
キョン「……分かってるよ」
ハルヒ「…何よ」
キョン「せっかくなんだし、腕まわしてこいよ」
ハルヒ「…嫌よ」
キョン「肩掴んでるの、疲れるだろ?それに…」
キョン「女の子とそういうふうに自転車乗るの、男の夢なんだぜ」
ハルヒ「…バカ」
キョン「夢…ってのは言い過ぎかな。でも俺も男だし、そういう事やってみたかったんだよ」
ハルヒ「あんた、まさかこれをやるためだけにあたしを乗せたんじゃないでしょうね」
キョン「まあ、七割方」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…いつもは、こんな事しないんだからね」
キョン「……分かってるよ」
57: 2010/04/27(火) 21:41:29.92 ID:snVaIogLO
ハルヒ「…あんたは、これで満足?」
キョン「ああ。これで俺は、十分青春を謳歌したと言っていいな」
ハルヒ「ふふ、何よそれ」
キョン「ありがとな、ハルヒ」
ハルヒ「なっ…、あたしは何もしてないわよ。むしろお礼を言わなきゃいけないのは…」
キョン「ん?」
ハルヒ「…あたしなのに」
キョン「すまん、最後の方聞こえなかった」
ハルヒ「…どういたしましてって言ったのよ」
キョン「そうか」
ハルヒ「……」
キョン「ぅぐ…。ハルヒ、ちょっと苦しいぞ。もう少し力を弱めても…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「…まぁ、いいか」
キョン「ああ。これで俺は、十分青春を謳歌したと言っていいな」
ハルヒ「ふふ、何よそれ」
キョン「ありがとな、ハルヒ」
ハルヒ「なっ…、あたしは何もしてないわよ。むしろお礼を言わなきゃいけないのは…」
キョン「ん?」
ハルヒ「…あたしなのに」
キョン「すまん、最後の方聞こえなかった」
ハルヒ「…どういたしましてって言ったのよ」
キョン「そうか」
ハルヒ「……」
キョン「ぅぐ…。ハルヒ、ちょっと苦しいぞ。もう少し力を弱めても…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「…まぁ、いいか」
58: 2010/04/27(火) 21:51:19.12 ID:snVaIogLO
長門「入れて入れて」
古泉「入れる順番とかはいいんですか?」
みくる「よくわかんないので…」
長門「同上」
古泉「……」
みくる「とりあえず早く食べたいです」
長門「同上」
古泉「…じゃあ適当に入れますね」
長門「……」
みくる「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……暇ですね」
古泉「入れる順番とかはいいんですか?」
みくる「よくわかんないので…」
長門「同上」
古泉「……」
みくる「とりあえず早く食べたいです」
長門「同上」
古泉「…じゃあ適当に入れますね」
長門「……」
みくる「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……暇ですね」
60: 2010/04/27(火) 21:54:37.67 ID:snVaIogLO
キョン「は…ハルヒ?」
ハルヒ「……」
キョン「…寝るなよ」
ハルヒ「…あんたが声かけてくれてなきゃ、寝てたかも」
キョン「自転車からずり落ちられたら嫌だからな」
ハルヒ「なんて言うか…」
ハルヒ「凄く安心するのよ…」
キョン「……」
ハルヒ「…よくわかんない」
キョン「…そうか」
ハルヒ「……」
キョン「…寝るなよ」
ハルヒ「…あんたが声かけてくれてなきゃ、寝てたかも」
キョン「自転車からずり落ちられたら嫌だからな」
ハルヒ「なんて言うか…」
ハルヒ「凄く安心するのよ…」
キョン「……」
ハルヒ「…よくわかんない」
キョン「…そうか」
62: 2010/04/27(火) 21:56:37.45 ID:snVaIogLO
キョン「…もう限界だ」
ハルヒ「へ?」
キョン「疲れた。ちょうどいい感じの河川敷に着いたし、一休みしてから帰ろう」
ハルヒ「…マジで何しに来たのよ」
キョン「さぁな。お前とどこか遠くまで逃げて行きたかったんだが、自転車じゃここが限界だった」
ハルヒ「逃げる?」
キョン「お前、言ったろ?またつまらない日常が始まるってな」
キョン「やみくもに走ってれば、そいつから逃げられるんじゃないかと思ってな」
ハルヒ「…バカじゃないの」
キョン「ああ。俺は大馬鹿者だ。自分に都合が悪いとすぐ逃げ出す馬鹿野郎だ」
ハルヒ「……」
キョン「で、逃げ出した先にはなーんも無い。ちょうど、今みたいな感じにな」
ハルヒ「……」
キョン「…はぁ」
ハルヒ「へ?」
キョン「疲れた。ちょうどいい感じの河川敷に着いたし、一休みしてから帰ろう」
ハルヒ「…マジで何しに来たのよ」
キョン「さぁな。お前とどこか遠くまで逃げて行きたかったんだが、自転車じゃここが限界だった」
ハルヒ「逃げる?」
キョン「お前、言ったろ?またつまらない日常が始まるってな」
キョン「やみくもに走ってれば、そいつから逃げられるんじゃないかと思ってな」
ハルヒ「…バカじゃないの」
キョン「ああ。俺は大馬鹿者だ。自分に都合が悪いとすぐ逃げ出す馬鹿野郎だ」
ハルヒ「……」
キョン「で、逃げ出した先にはなーんも無い。ちょうど、今みたいな感じにな」
ハルヒ「……」
キョン「…はぁ」
65: 2010/04/27(火) 22:00:50.28 ID:snVaIogLO
みくる「美味しかったですね…!」
長門「絶品」
古泉「僕…少ししか食べれなかったんですが…」
みくる「古泉君は野菜いっぱい食べてじゃないですか」
古泉「そ、それはあなた達が蟹を…」
長門「野菜も、蟹もたくさん食べるなんて欲張り」
古泉「はい…、もうそれでいいですよ…」
みくる「はい」
古泉「え?」
みくる「今日使った食器、洗っておいて下さいね。私用事があるので…」
長門「急用を思い出した」
古泉「え……ちょ…」
古泉「……」
古泉「…洗いますか」
長門「絶品」
古泉「僕…少ししか食べれなかったんですが…」
みくる「古泉君は野菜いっぱい食べてじゃないですか」
古泉「そ、それはあなた達が蟹を…」
長門「野菜も、蟹もたくさん食べるなんて欲張り」
古泉「はい…、もうそれでいいですよ…」
みくる「はい」
古泉「え?」
みくる「今日使った食器、洗っておいて下さいね。私用事があるので…」
長門「急用を思い出した」
古泉「え……ちょ…」
古泉「……」
古泉「…洗いますか」
66: 2010/04/27(火) 22:06:29.70 ID:snVaIogLO
キョン「うあー…」
ハルヒ「そんなとこに寝て、汚いわよ?」
キョン「あー、知るかよそんな事。今は横になりたいんだ」
ハルヒ「まあ…土じゃないだけましかもね」
キョン「……」
ハルヒ「…今あんた覗いたでしょ」
キョン「暗くて何も見えなかった。それに、覗かれたくなかったら顔の横に立つなよ」
ハルヒ「…見たい?」
キョン「遠慮しとく。第一、見たいって言ってもどうせ駄目なんだろ?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あんたには、見せたくないわね」
キョン「そりゃまた随分と嫌われたもんだ」
ハルヒ「…あたしも寝るっ!」
キョン「おいおい、汚いぞ?」
ハルヒ「土じゃないだけましよ」
ハルヒ「そんなとこに寝て、汚いわよ?」
キョン「あー、知るかよそんな事。今は横になりたいんだ」
ハルヒ「まあ…土じゃないだけましかもね」
キョン「……」
ハルヒ「…今あんた覗いたでしょ」
キョン「暗くて何も見えなかった。それに、覗かれたくなかったら顔の横に立つなよ」
ハルヒ「…見たい?」
キョン「遠慮しとく。第一、見たいって言ってもどうせ駄目なんだろ?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あんたには、見せたくないわね」
キョン「そりゃまた随分と嫌われたもんだ」
ハルヒ「…あたしも寝るっ!」
キョン「おいおい、汚いぞ?」
ハルヒ「土じゃないだけましよ」
67: 2010/04/27(火) 22:09:07.32 ID:snVaIogLO
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…今日は、星がよく見えるな」
ハルヒ「…そうね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…今日は、星がよく見えるな」
ハルヒ「…そうね」
キョン「……」
ハルヒ「……」
69: 2010/04/27(火) 22:13:11.76 ID:snVaIogLO
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「…何?」
キョン「俺、お前に出会えてよかったよ」
ハルヒ「…え」
キョン「さっき言ったろ?俺はいつも逃げてばかりだって」
キョン「で、お前に会っちまった」
ハルヒ「……」
キョン「初めてお前を見た時、変わった奴だと思った」
キョン「でも、そんなお前が、ちょっと羨ましかったりしたんだ」
キョン「何事にも前向きな、お前が」
ハルヒ「…何よいきなり」
キョン「なんだろうな。俺もよくわからんが…」
キョン「言っておきたかったんだよ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あたしもあんたに言いたい事があるのよ」
ハルヒ「…何?」
キョン「俺、お前に出会えてよかったよ」
ハルヒ「…え」
キョン「さっき言ったろ?俺はいつも逃げてばかりだって」
キョン「で、お前に会っちまった」
ハルヒ「……」
キョン「初めてお前を見た時、変わった奴だと思った」
キョン「でも、そんなお前が、ちょっと羨ましかったりしたんだ」
キョン「何事にも前向きな、お前が」
ハルヒ「…何よいきなり」
キョン「なんだろうな。俺もよくわからんが…」
キョン「言っておきたかったんだよ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あたしもあんたに言いたい事があるのよ」
70: 2010/04/27(火) 22:17:19.05 ID:snVaIogLO
キョン「……」
ハルヒ「あたしも、よくわかんないんだけどね」
キョン「なんだそりゃ」
ハルヒ「いいから聞きなさいよ」
キョン「はいはい」
ハルヒ「…あたし、普通とか、通常とか、当たり前とか…」
ハルヒ「そういうの嫌いなのよ」
キョン「とっくに知ってる」
ハルヒ「…とにかく。嫌いなの。でも、なんでだろ」
ハルヒ「SOS団のみんなと何かしてる時、それは特別な何かがあるわけでもなんでもないのに…」
ハルヒ「…楽しいと感じてるあたしがいるのよ」
キョン「……」
ハルヒ「それに、あんたと一緒にいるこの時だって、不思議な事は何も絡んで無い筈なのに」
ハルヒ「…悪くないって思うの」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「あたしも、よくわかんないんだけどね」
キョン「なんだそりゃ」
ハルヒ「いいから聞きなさいよ」
キョン「はいはい」
ハルヒ「…あたし、普通とか、通常とか、当たり前とか…」
ハルヒ「そういうの嫌いなのよ」
キョン「とっくに知ってる」
ハルヒ「…とにかく。嫌いなの。でも、なんでだろ」
ハルヒ「SOS団のみんなと何かしてる時、それは特別な何かがあるわけでもなんでもないのに…」
ハルヒ「…楽しいと感じてるあたしがいるのよ」
キョン「……」
ハルヒ「それに、あんたと一緒にいるこの時だって、不思議な事は何も絡んで無い筈なのに」
ハルヒ「…悪くないって思うの」
キョン「…そうかい」
72: 2010/04/27(火) 22:21:50.46 ID:snVaIogLO
ハルヒ「だから、そんな自分が時々嫌で」
キョン「嫌?」
ハルヒ「普通に満足してる自分が嫌なのよ」
キョン「…それは違うぞハルヒ」
ハルヒ「違うって、何がよ」
キョン「前にも言ったと思うが、あいつらはお前が追い求めていた不思議そのものだ」
ハルヒ「あんたまたその話を…」
キョン「信じなくても別にかまわん。じゃあ、お前の言う通り、朝比奈さん始め長門、古泉が
普通の人間だったとして…」
キョン「特別な存在じゃなかったとして。その時、お前にとってのあいつらはどうなるんだ?」
ハルヒ「…それは」
キョン「ただの一般人だから興味無いってか?違うだろ?」
キョン「お前にとって、SOS団の奴らはみんな、宇宙人や未来人、超能力者や異世界人以上に特別な存在な筈なんだよ」
ハルヒ「…!」
キョン「嫌?」
ハルヒ「普通に満足してる自分が嫌なのよ」
キョン「…それは違うぞハルヒ」
ハルヒ「違うって、何がよ」
キョン「前にも言ったと思うが、あいつらはお前が追い求めていた不思議そのものだ」
ハルヒ「あんたまたその話を…」
キョン「信じなくても別にかまわん。じゃあ、お前の言う通り、朝比奈さん始め長門、古泉が
普通の人間だったとして…」
キョン「特別な存在じゃなかったとして。その時、お前にとってのあいつらはどうなるんだ?」
ハルヒ「…それは」
キョン「ただの一般人だから興味無いってか?違うだろ?」
キョン「お前にとって、SOS団の奴らはみんな、宇宙人や未来人、超能力者や異世界人以上に特別な存在な筈なんだよ」
ハルヒ「…!」
74: 2010/04/27(火) 22:25:03.36 ID:snVaIogLO
キョン「朝比奈さんの代わりが未来人に勤まるか?」
キョン「少なくとも俺は、いくらべっぴんさんな未来人が来ようとも、朝比奈さんにはかえられないね」
ハルヒ「……」
キョン「そうだろ?ハルヒ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…キョンの癖に、なかなか良い事言うじゃない」
ハルヒ「あんたの言う通り…あたしにとってSOS団は、SOS団のみんなは、特別な存在よ!」
ハルヒ「あ、もちろん、あんたも含んでるからね」
キョン「マジか」
ハルヒ「当たり前でしょ。あたしの前から急に居なくなったりしたら火星で裸踊りの刑よ」
キョン「…宇宙服も着用禁止なのか?」
ハルヒ「裸って言ったでしょ」
キョン「やれやれ、迂闊に家族旅行にも行けないな」
ハルヒ「そうだ!今度みんなで旅行するわよ!日本の秘境を巡りに!」
キョン「…俺は秘湯巡りがいいんだが」
キョン「少なくとも俺は、いくらべっぴんさんな未来人が来ようとも、朝比奈さんにはかえられないね」
ハルヒ「……」
キョン「そうだろ?ハルヒ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…キョンの癖に、なかなか良い事言うじゃない」
ハルヒ「あんたの言う通り…あたしにとってSOS団は、SOS団のみんなは、特別な存在よ!」
ハルヒ「あ、もちろん、あんたも含んでるからね」
キョン「マジか」
ハルヒ「当たり前でしょ。あたしの前から急に居なくなったりしたら火星で裸踊りの刑よ」
キョン「…宇宙服も着用禁止なのか?」
ハルヒ「裸って言ったでしょ」
キョン「やれやれ、迂闊に家族旅行にも行けないな」
ハルヒ「そうだ!今度みんなで旅行するわよ!日本の秘境を巡りに!」
キョン「…俺は秘湯巡りがいいんだが」
75: 2010/04/27(火) 22:30:27.01 ID:snVaIogLO
―――
――
―
キョン「…流石にそろそろ帰るか。このまま寝てるわけにもいかんだろ」
ハルヒ「…そうね」
キョン「よいしょ…っておい?」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「…ね、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「キョンは、有希の事、どう思ってる?」
キョン「なんだよいきなり」
ハルヒ「……」
キョン「……そうだな。長門は…」
キョン「…家族みたいな?」
ハルヒ「家族?」
キョン「なんつーか…まあ、そんな感じかな」
――
―
キョン「…流石にそろそろ帰るか。このまま寝てるわけにもいかんだろ」
ハルヒ「…そうね」
キョン「よいしょ…っておい?」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「…ね、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「キョンは、有希の事、どう思ってる?」
キョン「なんだよいきなり」
ハルヒ「……」
キョン「……そうだな。長門は…」
キョン「…家族みたいな?」
ハルヒ「家族?」
キョン「なんつーか…まあ、そんな感じかな」
77: 2010/04/27(火) 22:39:51.10 ID:snVaIogLO
ハルヒ「…ふーん。家族ね…」
キョン「俺もよくわからんからとりあえず納得しといてくれ」
ハルヒ「みくるちゃんは?」
キョン「天使だな。俺にとっては天使そのものだ」
ハルヒ「……」
キョン「何だよ」
ハルヒ「なんでもない。古泉君は?」
キョン「親友て言っていいんじゃないか。時々顔が近いが」
ハルヒ「……」
キョン「…もういいか?そろそろ帰らないと」
ハルヒ「じゃあさ」
キョン「…?」
ハルヒ「じゃあ、あたしは」
ハルヒ「キョンは、あたしの事どう思ってるの?」
キョン「俺もよくわからんからとりあえず納得しといてくれ」
ハルヒ「みくるちゃんは?」
キョン「天使だな。俺にとっては天使そのものだ」
ハルヒ「……」
キョン「何だよ」
ハルヒ「なんでもない。古泉君は?」
キョン「親友て言っていいんじゃないか。時々顔が近いが」
ハルヒ「……」
キョン「…もういいか?そろそろ帰らないと」
ハルヒ「じゃあさ」
キョン「…?」
ハルヒ「じゃあ、あたしは」
ハルヒ「キョンは、あたしの事どう思ってるの?」
79: 2010/04/27(火) 22:44:54.92 ID:snVaIogLO
キョン「…!」
ハルヒ「……」
キョン「あ、あのなハルヒ。そもそも、お前の前でお前をどう思ってるか…
なんて、そんな簡単に言えるもんじゃないんだぞ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「なんでって…言いにくいだろうが」
ハルヒ「いいから、教えなさいよ」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…はぁ」
ハルヒ「……」
キョン「俺にとって、お前は…」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「あ、あのなハルヒ。そもそも、お前の前でお前をどう思ってるか…
なんて、そんな簡単に言えるもんじゃないんだぞ」
ハルヒ「なんで?」
キョン「なんでって…言いにくいだろうが」
ハルヒ「いいから、教えなさいよ」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「…はぁ」
ハルヒ「……」
キョン「俺にとって、お前は…」
キョン「……」
83: 2010/04/27(火) 22:48:29.40 ID:snVaIogLO
キョン「む……」
ハルヒ「…早く言いなさいよ」
キョン「……」
キョン「…お前は…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「…ハルヒ。実は俺、ポニーテール萌えなんだ」
ハルヒ「…はぁ?」
キョン「いつだったか、お前のポニーテールが反則的に似合っていたぞ」
ハルヒ「あ、あんた何言ってんのよ?」
キョン「……」
ハルヒ「それは前にも聞いたし、第一、質問の答えになって…」
キョン「前?俺は今初めてお前に言った筈なんだが」
ハルヒ「それは…」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…早く言いなさいよ」
キョン「……」
キョン「…お前は…」
ハルヒ「……」
キョン「……」
キョン「…ハルヒ。実は俺、ポニーテール萌えなんだ」
ハルヒ「…はぁ?」
キョン「いつだったか、お前のポニーテールが反則的に似合っていたぞ」
ハルヒ「あ、あんた何言ってんのよ?」
キョン「……」
ハルヒ「それは前にも聞いたし、第一、質問の答えになって…」
キョン「前?俺は今初めてお前に言った筈なんだが」
ハルヒ「それは…」
ハルヒ「……」
86: 2010/04/27(火) 22:53:25.75 ID:snVaIogLO
キョン「……」
ハルヒ「…夢よ。歩いてる時話した夢の中で、あんたがあたしに言ったのよ」
キョン「ほう。それで?」
ハルヒ「…っ」
キョン「…とにかく、その夢の中の俺、間違った事は言ってないな」
ハルヒ「え?」
キョン「さっき言った通り、俺はポニーテール萌えだからな」
キョン「お前の夢の俺が何をしたかしらんが、間違った事はしてない筈だ」
ハルヒ「そ、それって」
キョン「つまりだな。その夢の俺は、本物の俺だと思ってくれていいぞ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…意味わかんない。あんたはあたしの夢の何を知ってんのよ」
キョン「…何もしらんが」
ハルヒ「何が本物の俺だと思ってくれ…よ」
ハルヒ「…バカ」
ハルヒ「…夢よ。歩いてる時話した夢の中で、あんたがあたしに言ったのよ」
キョン「ほう。それで?」
ハルヒ「…っ」
キョン「…とにかく、その夢の中の俺、間違った事は言ってないな」
ハルヒ「え?」
キョン「さっき言った通り、俺はポニーテール萌えだからな」
キョン「お前の夢の俺が何をしたかしらんが、間違った事はしてない筈だ」
ハルヒ「そ、それって」
キョン「つまりだな。その夢の俺は、本物の俺だと思ってくれていいぞ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…意味わかんない。あんたはあたしの夢の何を知ってんのよ」
キョン「…何もしらんが」
ハルヒ「何が本物の俺だと思ってくれ…よ」
ハルヒ「…バカ」
87: 2010/04/27(火) 22:56:24.90 ID:snVaIogLO
キョン「…すまん、お前の言う通りだな」
ハルヒ「……」
キョン「……そういや、お前の質問にまだ答えてなかったっけ」
ハルヒ「え?」
キョン「俺が、お前の事をどう思ってるか…だったよな」
ハルヒ「あ…そういえば」
キョン「俺は…」
キョン「ハルヒが俺に抱いている感情と同じものを、俺はお前に抱いている」
ハルヒ「…!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……そう」
キョン「これで許してくれ」
ハルヒ「…知らないわよ」
ハルヒ「……」
キョン「……そういや、お前の質問にまだ答えてなかったっけ」
ハルヒ「え?」
キョン「俺が、お前の事をどう思ってるか…だったよな」
ハルヒ「あ…そういえば」
キョン「俺は…」
キョン「ハルヒが俺に抱いている感情と同じものを、俺はお前に抱いている」
ハルヒ「…!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……そう」
キョン「これで許してくれ」
ハルヒ「…知らないわよ」
88: 2010/04/27(火) 22:59:59.26 ID:snVaIogLO
キョン「よし、帰るか」
ハルヒ「い、言っとくけどっ!」
キョン「…?」
ハルヒ「あ、あたしは!あんたの事…」
ハルヒ「クラスメイトで、雑用で、団員その1で、その、」
ハルヒ「…友達だとしか思ってないんだからねっ!」
キョン「……」
キョン「…そうかい。じゃあ、俺もそうなるんだな」
ハルヒ「……」
キョン「…ありがとう、ハルヒ」
ハルヒ「い、言っとくけどっ!」
キョン「…?」
ハルヒ「あ、あたしは!あんたの事…」
ハルヒ「クラスメイトで、雑用で、団員その1で、その、」
ハルヒ「…友達だとしか思ってないんだからねっ!」
キョン「……」
キョン「…そうかい。じゃあ、俺もそうなるんだな」
ハルヒ「……」
キョン「…ありがとう、ハルヒ」
90: 2010/04/27(火) 23:02:12.71 ID:snVaIogLO
―――
――
―
キョン「ここまででいいのか?」
ハルヒ「うん。後は大丈夫だから、あんたも早く帰りなさい?」
キョン「おう。…じゃあな、また明日」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…キョン!」
キョン「…?」
ハルヒ「明日、ポニーテールにしていくから!」
キョン「!」
――
―
キョン「ここまででいいのか?」
ハルヒ「うん。後は大丈夫だから、あんたも早く帰りなさい?」
キョン「おう。…じゃあな、また明日」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…キョン!」
キョン「…?」
ハルヒ「明日、ポニーテールにしていくから!」
キョン「!」
91: 2010/04/27(火) 23:05:23.74 ID:snVaIogLO
ハルヒ「…それだけっ!じゃあね!」
キョン「あ、おい!ハルヒ!」
キョン「……」
キョン「…髪、まだ短いのに大丈夫かよ」
キョン「……」
キョン「…また明日、か」
終わり
キョン「あ、おい!ハルヒ!」
キョン「……」
キョン「…髪、まだ短いのに大丈夫かよ」
キョン「……」
キョン「…また明日、か」
終わり
95: 2010/04/27(火) 23:06:50.62 ID:snVaIogLO
俺はほのぼのしたのが書きたかっただけなんだ…!
ハルヒかわいいよハルヒ
ハルヒかわいいよハルヒ
97: 2010/04/27(火) 23:14:49.26 ID:7vlApkfv0
乙!
いい雰囲気だった!
いい雰囲気だった!
98: 2010/04/27(火) 23:19:18.80 ID:rd3yKo6l0
乙
103: 2010/04/27(火) 23:50:41.80 ID:snVaIogLO
>>102
三人適当ですまんw
だから適当に脳内完結しといてくれ
三人適当ですまんw
だから適当に脳内完結しといてくれ
引用: キョン「…また明日、か」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります