7: 2010/05/29(土) 07:48:43.19 ID:UUb4Bv3C0
長門「そういうわけではない」

キョン「じゃあなんで俺が帰る素振りを見せる度にお茶を注ぐんだ」

長門「体にいいから」

キョン「そうだな…だがもう26杯目だ」

キョン「流石にもう飲めない」

長門「そう」
涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
9: 2010/05/29(土) 07:56:04.83 ID:UUb4Bv3C0
キョン「じゃ、俺はそろそろ…」

長門「待って」

キョン「なんだ」

長門「実は今、この場は危険な状況下にある」

キョン「なんだと?」

長門「侵入者がいる」

キョン「なに…誰だ?」

長門「この星に古代から生息している節足動物…」

長門「恐るべき生命力と驚異的な飛行能力を併せ持つ人類最大の敵」

キョン「ゴキブリ…のことか?」

長門「…」コクリ

11: 2010/05/29(土) 08:00:43.37 ID:UUb4Bv3C0
キョン「情報操作で何とかしろ…俺だってゴキは苦手だ」

長門「こわい」クイ

キョン「袖をつまむな」

長門「こわい」

キョン「…長門、自炊しないお前の部屋に、何でゴキが現れるんだ?」

キョン「そもそもゴキが隠れる場所が無いだろう…見え透いた嘘はやめろ」

長門「嘘ではない…だから帰るのはもう少し先に延ばしてほしい」

キョン「はぁ…まったくしょうがないな…」

12: 2010/05/29(土) 08:04:35.70 ID:UUb4Bv3C0
・・・・・
・・・

キョン「いたか?」

長門「…」フルフル

キョン「全ての家具の物陰を確認したが、いなかったな」

長門「まだ3分しか経ってない…もっと慎重に探すべき」

キョン「3分で探せるほど殺風景なんだよなぁ…」

長門「…」

キョン「きっともう居ないのさ…もう安心だな、じゃあ俺は…」

長門「待って」

13: 2010/05/29(土) 08:09:55.43 ID:UUb4Bv3C0
キョン「なんだ」

長門「涼宮ハルヒのことで話がある」

キョン「なに?…言ってみろ」

長門「………」

キョン「………」

長門「先日、涼宮ハルヒが……」

キョン「………」

長門「……」

キョン「……」

長門「道を……歩いていると……」

キョン「……」

長門「……」

キョン「帰っていいか?」

長門「待って」

14: 2010/05/29(土) 08:16:20.63 ID:UUb4Bv3C0
キョン「出まかせするならもう少し構想を練っておくんだったな」

長門「……」

キョン「じゃあ問題も無いようだし、俺はおいとまするぞ」

長門「一つ聞きたい」

キョン「なんだ」

長門「何故そんなに帰りたがるの?」

キョン「観たい番組があるんだよ」

長門「テレビを見るのは情弱の証」

長門「くだらないバラエティなんて観る必要がない」

キョン「いや…ロードショーで『コマンドー』がやるんだ」

長門「……くっ」

16: 2010/05/29(土) 08:27:50.39 ID:UUb4Bv3C0
キョン「わかってくれるか…長門」

長門「……」

キョン「じゃ、そういうことで」

キョン「じゃあな」

バタン

長門「…」ポツン

長門「…」ハァ…

長門「…」

長門「ばか」

長門「…私の弱虫」

17: 2010/05/29(土) 08:32:13.71 ID:UUb4Bv3C0
長門「……」

長門「わたしに涼宮ハルヒのような積極性があれば…」

長門「もう一度チャンスがほしい」

長門「彼が戻ってきてくれたら…」

長門「………」

長門「…?」

ガチャッ

キョン「長門!」

長門「!!」

キョン「すまん!トイレ貸してくれ!」

長門「」

18: 2010/05/29(土) 08:35:18.73 ID:UUb4Bv3C0
キョン『いやー、あんだけの量のお茶を摂取したからな』

キョン『利尿作用がそりゃもう働いて働いて』

キョン『おぅふ…』ジョボボ…

長門「………」

キョン『ふぅうう~…危なかったぜ…』

キョン『すまんな長門、慌ただしくて』

長門「いい」

長門(神はいた)

20: 2010/05/29(土) 08:43:47.16 ID:UUb4Bv3C0
ガチャ

キョン「いや~助かったよ長門」

長門「…」

キョン「危険な賭けだった…あのまま強行していたらと思うとゾッとするぜ」

キョン「ほら、俺って立ち小便とか結構抵抗あるんだよな」

キョン「最近は色々世間が喧しくなってるってのもあるしな、陳列罪で捕まるってのも無いとは言えん」

キョン「公衆便所もちょっとな…公園の便所ってのはなんでああ臭いのかね」

キョン「この時間帯だし、ツナギを来たいい男と鉢合わせしたら貞操の危機だしな」

キョン「はっはっはっはっは…」

キョン「ていうかお前俺の靴どこにやった」

長門「……」

22: 2010/05/29(土) 08:47:49.23 ID:UUb4Bv3C0
キョン「長門」

長門「しらない」

キョン「出せ」

長門「なんのことだか判らない」

キョン「俺の靴を返せ」

長門「わたしが隠したという証拠でも?」

キョン「コタツの中が怪しいな」

長門「まって」ガシ

23: 2010/05/29(土) 08:53:27.63 ID:UUb4Bv3C0
キョン「コタツだな?コタツの中なんだな?」

長門「何が」ググ…

キョン「ええい離せっ」

長門「こたつの中には無い」グググ

長門「もっと別の場所を探すべき…っ」ググググ

長門「二人でお茶を飲んでいればそのうちポロっと出てくるかも…」ミシミシ

キョン「かはっ…は、離せ…く、苦しい…ッ」

※ナガトスリーパーホールド

27: 2010/05/29(土) 09:05:55.31 ID:UUb4Bv3C0
キョン「ゲホッ…長門よ、暴力に訴えてはいかんな…」

長門「うかつ」

キョン「ふぅ…やれやれ…」

キョン「長門、お前が朝学校に来て、自分の靴が無くなっていたらどう思う」

長門「悲しい」

キョン「そうだろうそうだろう」

キョン「どんな理由があろうと、靴を隠された人はいい気分じゃあないよな」

長門「……」

キョン「俺が言いたいこと、解るよな?」

長門「………」

キョン「長門」

長門「……な」

長門「なんの、こと?」

長門「それでも、わ……わたしは、しら、ない…」

すまんでかける

33: 2010/05/29(土) 11:56:21.00 ID:UUb4Bv3C0
キョン「ふぅ…」

長門「……」

キョン「仕方ない、このまま帰るか」

長門「!?」

キョン「じゃあな、長門」

長門「靴は?」アセアセ

キョン「無いなら仕方ないさ」

長門「小石を踏んだら怪我する」オロオロ

キョン「気を付けるよ」

長門「夜はまだ冷える」オタオタ

キョン「我慢するさ」

長門「ここにいるべき…」ジワ

キョン「悪いな…シュワちゃんが待ってるんだ」

長門「…………」

35: 2010/05/29(土) 12:02:04.47 ID:UUb4Bv3C0
長門「………」

キョン「じゃあな」

長門「あ…」

キョン「ん?」

長門「くつ……あった…」スッ

キョン「……」

キョン「…ふふっ」

キョン「そっか」

キョン「あったか」

長門「あった…」

キョン「見つけてくれてありがとな」ナデナデ

長門「……いい」モジモジ

キョン「じゃ、またな」




長門「まつがよい」

38: 2010/05/29(土) 12:21:41.47 ID:UUb4Bv3C0
キョン「…帰してくれる流れだと思ってたんだが…」

長門「あなたはわたしに借りがあるはず…」

キョン「借り?」

長門「靴をみつけた」

キョン「無粋な奴だな…アレはお前が俺の靴隠したのが原因だろ」

長門「なんのことやら」

キョン「こいつ…」

長門「それにわたしの部屋は公衆トイレではない」

長門「このままでは、あなたがわたしの部屋に用を足すだけのために来たようなもの」

長門「古泉一樹があなたの家に行って、用を足しただけで帰ったらあなたはどう思う?」

キョン「ぬ…それは…」

長門「わたしにもプライドがある」

長門「このまま帰したらわたしは同じ気持ちを味わうことになる」

キョン「どうしろって言うんだ」

長門「話が早い…あがって」

39: 2010/05/29(土) 12:26:26.95 ID:UUb4Bv3C0
キョン「少しだぞ…もうすぐ始まるんだからな」

長門「心配無い」

長門「お茶を一杯いれるだけ」

長門「あれから時間も経ってるし、一杯くらいはいける計算」

キョン「はぁ…わかったよ…靴隠すなよ」

長門「わかっ……なんのことやら」

キョン「やれやれ…」

40: 2010/05/29(土) 12:32:33.65 ID:UUb4Bv3C0
コポコポコポ…

長門「飲んで」スッ

キョン「……」

長門「……?」

長門「どうしたの?早く飲んで」

キョン「あ、ああ…」

長門「……」じー

キョン「……」

キョン「頂くかな…」

キョン「…」ズズ…

長門「…♪」

キョン「ふぅ…」コト

キョン「う…何だ…?」

キョン「急に…眠く…」フラ

長門「計算通り」

42: 2010/05/29(土) 12:38:24.14 ID:UUb4Bv3C0
キョン「すぅ…すぅ…」


長門「うまくいった」

長門「これで帰さずに済む」

長門「一瞬バレタかとおもったが杞憂だった」

長門「所詮人間」

長門「まさか睡眠薬を大気中から精製できるとは思わなかった様子」

長門「ふふふ」

長門「さすがわたし」

長門「ふふふ」







キョン「流石俺」ムクリ

長門「!?」

43: 2010/05/29(土) 12:44:40.96 ID:UUb4Bv3C0
長門「…!?…??」ワタワタ

キョン「まんまと騙されたな…長門」

長門「…!!……?」アタフタ

キョン「ま、大方そんなこったろうと思ったぜ…」

長門「?、?…!??」キョロキョロ

キョン「解らんか?飲んだ振りしただけだ」

キョン「思い通りに進んでいい気になってたようだが…」

キョン「その油断がお前の命取りになったな」

キョン「空気中から睡眠薬ねぇ…」

長門「……」

44: 2010/05/29(土) 12:51:53.23 ID:UUb4Bv3C0
キョン「靴を隠したことは、まあいい」

キョン「俺とお前しかいない時点で犯人は解ってるようなもんだったが…」

キョン「俺は確かに俺は隠す瞬間を見ていないわけだからな」

キョン「だが、今回ばかりは詰めが甘かったな」

キョン「俺の演技に引っ掛かり、お前は手の内を曝した」

キョン「もう言い逃れはできんぞ…」

長門「………」プルプル

長門「……ッ」

長門「ハァ…」

長門「わたしの負け…」

46: 2010/05/29(土) 13:00:40.90 ID:UUb4Bv3C0
長門「でも、あなたと一緒にお茶が飲みたかったのは紛れもない本心…」

長門「…だめ?」

キョン「………」

長門「……」

キョン「…わかった、わかったよ…そんな目で見るな」

長門「!」

キョン「その代りお茶は俺が淹れるからな」

長門「…」コクリ

キョン「一杯だけだぞ」

長門「…」コクコク

キョン「やれやれ…」

49: 2010/05/29(土) 13:21:01.90 ID:UUb4Bv3C0
キョン「ほいよ」コト

長門「ありがとう」

キョン「ふぅ」ズズ…

キョン「ん…ちょっと苦かったかな」

長門「でも」

長門「あたたかい」

キョン「そうか」

長門「あ」

キョン「どした」

長門「お茶受けがあったのを失念していた」

長門「取ってくる」トテトテ

キョン「あんまりゆっくりしていられないんだが…」

長門「取ってきた」

キョン「早いな」

50: 2010/05/29(土) 13:27:16.17 ID:UUb4Bv3C0
キョン「信玄餅…」

長門「以前甲府へ行った時にお土産に買ってきた…」

キョン「……」

長門「このキナコが渋いお茶によくあう」

キョン「……」

長門「めしあがれ」

キョン「……盛ったろ」

長門「ナニガ?」フイ

キョン「長門、こっちを見ろ」

長門「……」

キョン「いや、俺はお茶だけでいい」

長門「チッ」

62: 2010/05/29(土) 18:10:25.69 ID:UUb4Bv3C0
長門「……聞いて」

キョン「ん?」ズズ…

長門「わたしがあなたを帰したくないと思っているのは、いくらあなたでも判ってるはず」

キョン「んー…まあな」

長門「この際だから正直に言っておく」

長門「ハッキリと言葉で伝えておく」

長門「………」

長門「あなたにはまだ帰って欲しくない」

長門「一緒にいて」

キョン「長門…?」

64: 2010/05/29(土) 18:15:59.41 ID:UUb4Bv3C0
長門「できるだけ長くここにいて欲しいと思っていた」

長門「それは今日に限った話ではない」

長門「あなたと一緒にいたい」

長門「この先もずっと一緒にいたい」

長門「いつの間にか、涼宮ハルヒの観測よりも…」

長門「あなたを見ている時間を大切にしている自分に気付いた」

長門「あなたがいない空間は、まるで冷たい箱の中にいるよう」

長門「あなたを知ってしまったわたしは、今やその感覚を耐えられない…」

長門「あなたを見ていたい…表情を、呼吸を、体温を感じたい」

長門「わたしを見てほしい…わたしの全てを、あなたに感じてほしい」

長門「だから…お願い…」

キョン「長門…」




キョン「でもコマンドーも観たいぞ」

長門「なんと」

66: 2010/05/29(土) 18:22:51.67 ID:UUb4Bv3C0
長門「これほどだったとは」

キョン「何がだ」

長門「もう手遅れなのではないだろうか」

キョン「だから何が」

長門「あなたは一度氏ぬべき」

キョン「そうか?」

長門「額から血を流して倒れているところを発見されるべき」

キョン「酷いな」

長門「あなたが言うか」

長門「それをあなたが言うのか」

67: 2010/05/29(土) 18:29:53.69 ID:UUb4Bv3C0

キョン「そろそろ時間だな…じゃあ帰るぞ」

長門「う、急におなかが…」

キョン「救急車呼ぶか?」

長門「やめて、呼ばれても困るし救急士に迷惑はかけたくない」

キョン「だよな、じゃあまたな」

長門「まって」

69: 2010/05/29(土) 18:32:57.17 ID:UUb4Bv3C0
長門「予報ではもうすぐ雨が降るらしい」

キョン「月が綺麗なんだが」

長門「すぐに豪雨がくる…とおもう」

キョン「ま、男は濡れてなんぼだ」

長門「風邪をひいたら後悔する」

キョン「風邪をひいてもコマンドーは観れる…もう行くぞ」

長門「まって」

72: 2010/05/29(土) 18:40:49.56 ID:UUb4Bv3C0
長門「占いではあなたはここにいるべき」

キョン「占いは信じない主義だ」

長門「でも地獄いく」

キョン「そんなもんは無い」

長門「情報思念体によると帰り途に大量の地雷が設置されているとのこと」

キョン「塀の上を歩いてくとしよう…長門、もういいか?俺はいくぞ」

長門「まって…」

長門「………」








長門「じゃあ…じゃあ、最後に…キスをしてほしい…」

74: 2010/05/29(土) 18:51:47.82 ID:UUb4Bv3C0
キョン「なんだって?」

長門「キス…してくれたら今日は我慢する」

長門「頑張って一人でねる」

キョン「ほいきた」チュ

長門「んっ!?」クチュ

長門「ん…」////

長門(ムードもなにもあったものではない…)

長門(しかし!)カッ

キョン「ん~……ん?んぐっ!!ゴホッ、ゲホッ!」

長門「ぶいっ」ピース

キョン「な、何を…飲ませた…ッ!?」

長門「一度は見破られた睡眠薬…」

長門「わたしの唾液をあなた限定の睡眠薬に改変した」

キョン「何だと…くそっ…俺とした事が…」フラフラ

長門「あなたは帰れると思って油断した…それが敗因」

77: 2010/05/29(土) 18:56:54.86 ID:UUb4Bv3C0
キョン「うぐぅ…意識が…」ガクリ

長門「少し眠るといい…起きた時には、あなたが帰る理由はなくなっている」

キョン「くそぉ…まけ…るかぁ…ッ」ズリ…ズリ…

長門「…!!」

長門「なんという精神力…」

長門「そこまでして『こまんどー』の内容が気になるとでもいうの?」

キョン「へっ…内容なんて…もう知っているさ…ッ」ズリ

長門「…?」

キョン「も、もう10回以上…観てるしな…台詞も…空で…全部言える…」ズリ…ズリ…

長門「……」ピキ

79: 2010/05/29(土) 19:13:14.76 ID:UUb4Bv3C0
長門「ちょっと待ってほしい」

長門「整理する」

長門「わたしはあなたと一緒にいたいという思いを告白した」

長門「しかしあなたは『こまんどー』を観るために帰ると言う」

長門「何にでも理由はある…そこは否定しない」

長門「しかしあなたは…わたしが勇気を出して打ち明けた哀願より…」フルフル

長門「飽きるほど観た映画のリバイバルをみることのほうが大切だと…?」プルプル

長門「それを受け入れろと…!?」ワナワナ

キョン「トゥルルルル  トゥルルルル  トゥルルルルルルールールーヒョロロロ-…」※金曜ロードショーのテーマ

長門「」プチ


ゴシャッ!!

80: 2010/05/29(土) 19:22:38.19 ID:UUb4Bv3C0
キョン「」ゴト…

キョン「zzz…」

長門「ふっ…フッ、フフゥ、フッ、フッ」ワナワナ…

長門「ふ…ふふ…」

長門「ふふふふ…これで」

長門「これであなたは帰る理由が、ふふ、無くなった…」

長門「ふふ、一緒、今夜は、いっしょ、ふふふ」

キョン「くー…くー…出てこい…ベネット…くー…」zzz

長門「ふふ、二人きり、あなたを感じる、わたしを感じて…ふふふ」

長門「におい、におい、ふふ…ふくが、じゃま…」バリバリ

長門「ふふふふふ…」

84: 2010/05/29(土) 19:38:07.06 ID:UUb4Bv3C0
朝倉「NANANA長門さ~ん♪おでんですよ~ぅ」ガチャ

朝倉「おでっ………」ガシャーン

彼女が見たもの、それは半裸の男に抱きつき、その肌を貪るように舐め回す同僚、長門有希の姿だった。

その目は正気を失い、腰は小刻みに震え、分泌された透明な粘液が、男の股間に擦り付けられ、染みを作っていた。

その有様たるや、まさに白痴。あの可憐でガラス細工のような対有機生命体コンタクト用インターフェースの面影は無かった。

男の顔を見る。長門にしか興味を持たない彼女をそうさせたのは、羨望か憎悪か…

キョンと呼ばれる、自身もよく知る少年だった。

彼女はそっと扉を閉め、叫んだ。

朝倉「私はジャガーなり!サバンナに帰るなり!」

発狂であった。そしてジャガーになり切った朝倉涼子は、踵を返して走り出した直後、手すりを砕いて落下、地面と激突した。

目が覚めたのは病院のベッドだった。

額から血を流して倒れていたところを発見されたらしかった。




ちなみにサバンナにジャガーは生息していない
                                     おし まい

85: 2010/05/29(土) 19:39:46.67 ID:1RCCFWfF0
打ち切り

86: 2010/05/29(土) 19:40:32.86 ID:gBPkdS5y0
おいww

87: 2010/05/29(土) 19:43:48.03 ID:fkkDN2Ug0
これが打ち切りか

89: 2010/05/29(土) 19:48:33.61 ID:UUb4Bv3C0
だめかなぁ

92: 2010/05/29(土) 19:54:29.86 ID:UUb4Bv3C0
続けてもグダグダになりそうだからこの辺にしとこうと思ったんだ

93: 2010/05/29(土) 19:54:36.36 ID:lOIpjGaw0
おもしろかった
乙!

99: 2010/05/29(土) 20:06:45.13 ID:UUb4Bv3C0
読んでくれてありがとう!
またいつか~

・ω・)ノ

引用: キョン「長門、ひょっとして俺にまだ帰って欲しくないのか?」