1: 2010/06/13(日) 16:26:55.77 ID:N7ywTciA0
キョン「谷口のやつから聞いたんだが本当だろうか?」

古泉「さて、どうでしょうね」

キョン「お前何も知らないのか?」

古泉「内緒です」

キョン「なんだよそれ」

古泉「気になるのですか?」

キョン「……別に気になりはしないさ」

古泉「そうですか、ではいいじゃないですか」

キョン「ああ、そうだな……」

2: 2010/06/13(日) 16:29:46.61 ID:N7ywTciA0
キョン「よ~っす」

谷口「おうキョン!早いじゃねぇか」

キョン「ちょっと朝部室に寄っていたからな」

ハルヒ「あら?どうしてかしら?」

キョン「な、ハ、ハルヒ!!」

ハルヒ「なによ?あたしがいちゃいけないの?」

キョン「い、いや、急にでてきたからびっくりしただけさ」

ハルヒ「なんで部室によってたの?」

キョン「あー……」

キョン(朝の古泉との会話をハルヒに言うわけにはいかないな…)

キョン「忘れ物してたんだよ」

ハルヒ「ふーん、なんだ、つまんない」プイッ スタスタ

キョン「……ふぅー」

谷口「あのことか?」

3: 2010/06/13(日) 16:32:10.06 ID:N7ywTciA0
キョン「ああ……」

谷口「何かわかったのか?」

キョン「いんや、何も」

谷口「そうか、まあ俺も国木田から聞いたから詳しいことは知らねぇんだけどな……」

キョン「そうなのか?」

谷口「ああ……涼宮のやつ一体誰が好きなんだろうな」

キョン「さあな」

谷口「ま、なんにせよ俺じゃねぇことを願うぜ。あんな変人女に好かれちまったら困るからな」

キョン「……」

5: 2010/06/13(日) 16:40:53.63 ID:N7ywTciA0
なんか最近ハルヒSS書くたびに何番煎じだよとか2番煎じ乙とか言われるんだけどやっぱりもうネタ尽きてるのな
少し狂気じみたギャグっぽいSSしかもうないのかね

6: 2010/06/13(日) 16:46:59.15 ID:N7ywTciA0
国木田「なんの話してるの?」

谷口「おう!いいところに来たな!」

国木田「ん?どうしたの?」

谷口「涼宮の好きな人をキョンに教えてやってほしいんだよ」

キョン「俺は別にいいよ」

谷口「まあまあそんなこと言わねぇで素直になれよな」

キョン「何が言いたい」

国木田「僕は別にいいけど……まずは涼宮さんの了解をとるのが先じゃないかな?」

谷口「……」

キョン「……」

国木田「ど、どうしたの?」

谷口「い、いや……」

7: 2010/06/13(日) 16:54:29.52 ID:N7ywTciA0
キョン「それは確実に無理だな」

谷口「ああ……」

国木田「どうして?聞いてみないとわからないよ」

谷口「国木田……お前h」

国木田「おーい!涼宮さーん!!」

谷口「ばっ!やめろっ!!」

ハルヒ「何よ国木田」

国木田「キョンが聞きたいことがあるんだってさ」

キョン「ここで俺に振るのか!?」

ハルヒ「何よキョン。言いたいことあるなら早く言ってちょうだい」

キョン「あ、あー……そのだな」

ハルヒ「何?」

キョン「いやー……」

ハルヒ「もう!じれったいわね!!」イライラ

10: 2010/06/13(日) 17:05:36.71 ID:N7ywTciA0
ああ見てる人いたのかすげえ適当に書いてた

キョン「やっぱりなんでもない、すまん!」

ハルヒ「はぁ?人をわざわざ呼んどいて何よそれ」

キョン「すまん!この通りだ!」

ハルヒ「……まあいいわよ!もうっ!」スタスタ

谷口「キョン、気にするな。気持ちは痛いほどわかるぞ」

キョン「……ああ」

国木田「せっかくのチャンスなんだから聞いちゃえばよかったのに」

谷口「国木田、簡単に言うな」

キョン「はぁ……」

谷口「キョンが落ち込んじまったじゃねぇか」

12: 2010/06/13(日) 17:08:22.05 ID:N7ywTciA0
国木田「それじゃあ僕が代わりに聞いてくるよ」

キョン「え?」

谷口「本気か?」

国木田「うん。それじゃあ行ってくる」スタスタ

キョン「ちょ、おいっ!」

谷口「国木田……勇気あるな」

キョン「どうなっても知らないぞ俺は」

国木田「涼宮さん、ちょっといい?」

ハルヒ「ん?何か用?」

13: 2010/06/13(日) 17:11:09.07 ID:N7ywTciA0
キョン「おいおい本当に行きやがったぞ」

谷口「……」ゴクリ

国木田「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」

ハルヒ「何?手短に済ませてちょうだい」

国木田「えーっと、涼宮さん好きな人いるよね?」

ハルヒ「は、はぁ!?」

キョン「聞きやがった!聞きやがったぞ!!」

谷口「もう知らねぇ!!俺は目を瞑っとくぞ!!」

国木田「いるよね?」

ハルヒ「な、なによ急に……ま、まあ……いるけど」

キョン「!!」

谷口「!!」パッチリ

14: 2010/06/13(日) 17:14:03.68 ID:N7ywTciA0
国木田「そのことなんだけどさ」

ハルヒ「な、なに?」

国木田「キョンに言っていいかな?」

キョン「」ピクッ

谷口「うおおおおお!!!!すげぇ!!!すげぇぞ国木田ァ!!!!」

ハルヒ「なっ!!だ、だめに決まってるじゃない!!!」

国木田「なんで?」

ハルヒ「なんでって……」チラッ

キョン「」サッ

谷口「おい、なんで目線そらすんだよ」

キョン「し、知るか!!身体が勝手にそう動いちまったんだよ!!」

15: 2010/06/13(日) 17:19:23.75 ID:N7ywTciA0
国木田「なんで?」

ハルヒ「……と、とにかく駄目なものは駄目よ!!」

国木田「……そこまで言うのなら仕方ないな。言うよ」

ハルヒ「な、なんでそうなるのよ!!!」

キョン「お、おい!!」

谷口「恐ろしいやつだぜ国木田ァ……この状況を楽しんでやがる」

国木田「正直に言うと言いたくて仕方ないんだよ」

ハルヒ「し、知らないわよそんなのっ!!」

谷口「恐ろしい……恐ろしい男だぜ」

17: 2010/06/13(日) 17:23:21.38 ID:N7ywTciA0
国木田「あー!言いたいなー!」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!!」

国木田「あーあ!!」

ハルヒ「なんかおかしいわよ国木田!?どうしたの!?」

キョン「ちょ、ちょっとやりすぎじゃないか?」

谷口「いや、国木田のことだ。何か考えがあるんだろう」

国木田「あー決めた!もう言っちゃおう!」

ハルヒ「ちょ、ちょちょちょっと!!」

国木田「キョーンー!!」スタスタ

キョン「お、おい!こっちにくるぞ!」

谷口「くそう!国木田のやつ!!あいつ本当に言いたいだけだったのか!!」

18: 2010/06/13(日) 17:28:54.36 ID:N7ywTciA0
国木田「ちょーっといいかなー!?」スタスタ

ハルヒ「国木田!!止まりなさい!!国木田ったら!!」

国木田「あはははは!!もう僕は言うって決めたんだよー!!あはははは!!」スタスタ

キョン「ど、どうすんだよこれおい!」

谷口「し、知らん!!俺は何も知らんぞ!!」

国木田「到着」ピタッ

キョン「く、国木田?」

国木田「涼宮さんは好きな人g」

ハルヒ「ちょっと待ったぁぁぁあ!!!!」ボゲシッ

国木田「グフッ」メキャァ

谷口「ひぃぃぃぃ!!!!!」
キョン「国木田!!おい!!国木田!!しっかりしろ!!」

国木田「しめじ……」ピクピク

谷口「どうすんだよこれなんかピクピクしてるぞ!!」

ハルヒ「ふんっ!ほっときなさいよ!国木田が悪いんだから!」

谷口「あわわわ……」

23: 2010/06/13(日) 18:14:03.16 ID:N7ywTciA0
すまん眠ってた

国木田「うっ……」

谷口「国木田!!大丈夫か!?」

国木田「な、なんとか……それ、より……」

谷口「なんだ!?」

国木田「涼宮さんは……」

谷口「涼宮がどうした!!」

国木田「好きな人が……い……る……」ガクリッ

谷口「国木田アァァァァァァァ!!!!!!!」

谷口「涼宮に好きな人がいるのはもう知ってるんだァァァァアァァァ!!!!!」


24: 2010/06/13(日) 18:18:47.31 ID:N7ywTciA0
谷口「問題はそれが誰なんだってことなんだ!!!」

キョン「確かにそうなんだが……もう国木田は無理だろう」

谷口「くそっ……!!じゃあキョン!!言って来い!!」

キョン「な、何故そうなる!?」

谷口「一番知りたいのはキョンじゃねぇか!」

キョン「しかしだな……」

谷口「ああもうじれってぇ!!俺がいってくる!!」

キョン「ちょ待て!!おい!!早まるな!!」

ハルヒ「うっさい!!!!」メキャア

谷口「グボハァ!!!!」ズシャー

キョン「た、谷口いいいいいいい!!!!!!」

25: 2010/06/13(日) 18:24:02.63 ID:N7ywTciA0
キョン「谷口……ううっ……」

キョン「お前と出会ったのは高校に入ってからだったけどよ」

キョン「俺がハルヒに興味を持つようになったのも中学時代のハルヒについてお前に色々と聞かせてもらったからなんだぞ」

キョン「それから毎日一緒に食う弁当はうまかった。やっぱり仲間と食う弁当ってのは違うよな」

キョン「でも……もうお前と食べられないなんて……いや、そんなこと言ってたら、天国にいるお前に申し訳ないよな」

キョン「お前が生きられなかった分……俺が一生懸命生きてやる。お前の分までな」

キョン「これから俺は成長していくんだ。そしてそのキッカケを作ってくれたのも谷口…お前なんだよ」

キョン「だから最後にお礼を言わせてくれ…………ありがとう、谷口」

谷口「おい氏んでねぇよ」

キョン「……ッチ」

谷口「え!?え!?舌打ち!?なんで!?泣くぞ!?」

26: 2010/06/13(日) 18:27:38.24 ID:N7ywTciA0
ハルヒ「さっきから何騒いでんのよあんた達」

谷口「いや、キョンがお前の好きな人知りたいって言うからy」

キョン「ちょっ!おい!!」

ハルヒ「え?キョンが?」

谷口「す、すまん!!つい!」

キョン「ついじゃねぇだろうが!!」

ハルヒ「キョ、キョン?」

キョン「いやー、もうこんな時間か。おいハルヒ、授業始まるからそろそろ席に着こうぜ」

ハルヒ「え?あ、うん…」

谷口「逃げやがったなキョンめ」

28: 2010/06/13(日) 18:44:42.93 ID:N7ywTciA0
キョン「なんとか無事に放課後を迎えられたな」
キョン「朝は危うくハルヒにバレるところだった」

キョン「未だに俺は自分のこのハルヒへの気持が信じられないんだがな」
キョン「それに気がついたのはあの時だったな……」

ポワポワポワ

キョン「なあ……お前はトカゲのように自分の体の一部を失ってまで生きたいと思うか?」

古泉「僕は生きたいですね。まだ高校生ですから。どうされたのですか?急に」

キョン「いや、なんでもないんだ。じゃあ、もし……もしだ。無くなったのが大事な部分だったとしたら?」

古泉「それは…………」

キョン「……悲しいことだよな」

古泉「…………はい、すごく」フルフル

ポワポワポワ

キョン「……」ボーッ

ハルヒ「―――ョン!!、キョンったら!!」

キョン「おわっ!!なんだ!?」

ハルヒ「何ぼーっと突っ立ってんのよ!!さっさと部室行くわよ!!」

29: 2010/06/13(日) 18:47:33.98 ID:N7ywTciA0
ガチャリ

キョン「よいーっす、チョリッスウィーッス」

みくる「こんにちは」

古泉「こんにちは」

長門「ちょりっす」

ハルヒ「何よその挨拶……」

キョン「おやや?長門?」

長門「何?」

キョン「そこは俺の席だぞ?」

長門「…そう」

キョン「どいてくれないか?長門の席は奥の窓際だろう?」

長門「たまには気分転換も必要」

33: 2010/06/13(日) 21:02:45.57 ID:N7ywTciA0
キョン「気分転換?」

長門「そう、気分転換」

キョン「そうは言ってもだな……」チラッ

ハルヒ「……」カチャカチャ ターンッ

キョン(も、もろにハルヒの隣じゃねーか……)

キョン「長門。やっぱりどいてくれないか?」

長門「そこまでいうのなら、わかった」スッ

キョン「悪いな。……ふぅ~」ギシッ

長門「失礼する」ストン

ハルヒ「!!」

キョン「な、長門!!何考えてんだ!!俺の膝は椅子じゃねぇぞ!!」

長門「座り心地は良い」

35: 2010/06/13(日) 21:07:53.21 ID:N7ywTciA0
ハルヒ「ちょっとキョン!!何してんのよ!!」

キョン「お、俺は何もしてねぇ!!」

長門「何も問題はないはず」

ハルヒ「おおありよ!!」

長門「何?彼はわたしを重たいとは感じていない」

キョン「それはそうだが…」

ハルヒ「っ!」キッ

キョン「そ、そうにらむなよ」

ハルヒ「ふーん!キョンは有希とそういうことがしたいのね!よーく分かったわ!」

キョン「いやいや、ちょっと待てよ!」

ハルヒ「じゃああたしは古泉君の膝を借りようかしら」

キョン「え?」

37: 2010/06/13(日) 21:11:12.79 ID:N7ywTciA0
ハルヒ「いいわよね!?古泉君?」

古泉「そ、その役は僕には少し荷が重すぎます……」

ハルヒ「いいじゃないの!膝くらい!」

古泉「い、いえ……しかし」チラッ

キョン「断われ断われ断われ断われ断われ断われ断われ断れ」

古泉(うっ……すごい目力です)

古泉「やはり僕には……」

ハルヒ「そんなに言うなら仕方ないわね……」

古泉「一つの提案ですが、長門さんの膝をお借りしては?」

ハルヒ「なっ!?」

キョン「はぁ?」

39: 2010/06/13(日) 21:14:13.95 ID:N7ywTciA0
ハルヒ「そ、そんなの!!」

古泉「あくまで彼を苦しめる、という意味でです」

ハルヒ「……ふっふーん!なるほどね!」

キョン「何がなるほどなんだ」

ハルヒ「有希っ!失礼するわよ!」ピョン

長門「構わない」

キョン「う……二人膝にのられるとさすがにくるな」

ハルヒ「さあみくるちゃん!続きなさい!!」

みくる「ふ、ふえぇ~?」オドオド

41: 2010/06/13(日) 21:17:00.25 ID:N7ywTciA0
キョン「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!助けて!!つぶれる!!!!」

古泉「まさか5人全員のることになろうとは」
 みくる「ふえぇ~、キョンくん大丈夫ですか~?」
  ハルヒ「もっと!!もっとよ!!古泉君!!もっと体重をかけなさい!!」
   長門「……」
    キョン「やめろ!!氏んじまう!!足が!!もげる!!」


古泉「なんだか平和ですね」

キョン「どこがだ!!!」

43: 2010/06/13(日) 21:20:25.04 ID:N7ywTciA0
古泉「あの……涼宮さん、そろそろ……」

ハルヒ「まだよ!!」

古泉「し、しかし……先程から背中になにやら……」ムニュ

みくる「ふ、ふえぇ~!!///」

キョン「頃す!!」バッ

ハルヒ「きゃあ!!ちょっとキョン!!急に立ち上がらないでよ!!」

長門「…」クルクルクルスタッ

古泉「お、落ち着いてください!!落ち着いて!!」

キョン「これが落ち着いてられるかこの工口ガッパ!!」

みくる「や、やめてください二人とも!」

44: 2010/06/13(日) 21:27:31.61 ID:N7ywTciA0
リンガディンドン リンガディンディンドン

古泉「携帯!携帯鳴ってますよ!!」

キョン「む、俺のか」

古泉「ホッ……」

キョン「もしもし」

キョン「おお、佐々木か」

ハルヒ「」ピクッ

キョン「なんだ?……え?今から?」

ハルヒ「」ピクピクッ

キョン「買い物か。確かに久しぶりだが……いや、嫌な訳ではないんだ」

ハルヒ「」ピクピクピクッ

キョン「ああ。今は団活中だが……ちょっと待ってくれ、ハルヒに聞いてみる」

キョン「ハr」

ハルヒ「勝手にしなさい!!!」

キョン「な、なんだよびっくりするじゃねぇか」

45: 2010/06/13(日) 21:33:18.00 ID:N7ywTciA0
キョン「聞こえたか?……ああ、そうか。え?でも……そうか、了解した」

キョン「いや、いいんだ、気にするな。また次な。ああ。じゃあ」

キョン「ふぅ~……」ギシッ

ハルヒ「……」

キョン「やっぱり朝比奈さんのお茶は最高ですね」ズズーッ

みくる「い、いえ、そんな!」

ハルヒ「……行かないの?」

キョン「ああ、なんだか佐々木に急用ができたらしい」

ハルヒ「へぇー」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「な、なんでもないわよ」

47: 2010/06/13(日) 21:47:46.03 ID:N7ywTciA0
古泉「もう見ていられませんね」ボソボソ

古泉「2人ともが想い合っているというのにいつまで素直にならないおつもりなのでしょうか」ボソッ

古泉「長門さん、どうにかできませんかね?」ボソッ

長門「可能」

古泉「あまり気は進みませんが、このままずるずる引きずっていたらお二人も後悔するでしょうし……
   お願いできますか?」

長門「わたしという個体も今の二人には憤りを感じていた」

古泉「では……」

長門「」コクリ

長門「@×△■○※×△」ペラペラ

60: 2010/06/13(日) 23:30:28.18 ID:N7ywTciA0
キョン「」ピクッ

長門「完了した」

古泉「ありがとうございます、長門さん」ボソッ

古泉「さて、これによりどういった変化が訪れるのか……楽しみですね」

キョン「なあハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「お前、明日の放課後空いてるか?」

ハルヒ「放課後?……って、団活があるじゃないのよ!!」

古泉「もしもし?え?明日の放課後にシフト変更ですか?仕方ありませんね、わかりました」

長門「明日の放課後は用事がある」

みくる「え~っとぉ、え~っとぉ……」

長門「朝比奈みくると約束をしていた」

みくる「そ、そうです!」パァ

ハルヒ「あら、そうなの?……それじゃあ団活できないわね」

61: 2010/06/13(日) 23:34:58.84 ID:N7ywTciA0
キョン「ということは、お前は明日の放課後空きができたということだ」

ハルヒ「だからなによ」

キョン「うむ。デートしよう」

ハルヒ「は、はぁ~!?何言ってんのよ急に!?」

キョン「あれ、嫌か?」

ハルヒ「べ、別に……じゃなくてなんであたしがあんたなんかと……!!」

キョン「俺はお前とデートしたいんだがな」

ハルヒ「なぁぁぁぁぁ!」カァァ

古泉「これは……」

長門「彼に情報操作を施した」

古泉「なるほど……それにより恋愛に積極的になった、と」

長門「そう」

62: 2010/06/13(日) 23:39:10.71 ID:N7ywTciA0
キョン「何が不満なんだ?」

ハルヒ「ふ、不満とかじゃなくて何を理由にあたしがキョンとデートしなきゃなんないのよ!!」

キョン「お前それをここで言わせるのか?…ったく」ハァ

ハルヒ「な、何よそれ……え?ちょっと、え?」

キョン「おいおい勘弁してくれ。タイミングというものがあるだろうが」

ハルヒ「……え?」ドキドキ

キョン「とにかく明日の放課後は大丈夫なのか?」

ハルヒ「え、ええ……大丈夫よ」

キョン「なんだったら今からでもいいぞ?」

ハルヒ「今から!?」

63: 2010/06/13(日) 23:42:29.80 ID:N7ywTciA0
古泉「それもいいですね。もう今日の団活は終わりということでどうでしょうか?」

長門「賛成」

みくる「わ、わたしもそれでいいと思います」

ハルヒ「みんな……」

キョン「よし、決まりだ。ハルヒ、行くぞ」ギュッ

ハルヒ「ちょっと!!///」

ガチャバタン

古泉「……いきなり涼宮さんの手を握るとは」

みくる「普段のキョンくんからは考えられない行動ですね」

長門「情報操作……否、わたしのおかげといっても過言ではない」

66: 2010/06/13(日) 23:48:34.63 ID:N7ywTciA0
みくる「でもこれは千載一遇のチャンスですよね……」

長門「」コクリ

古泉「千載一遇?」

みくる「何言ってるんですかぁ古泉君……ラブラブなカップルを見る……目の保養ですよ目の保養」ウヒヒ

長門「あれ?足が勝手に」トコトコ

古泉「ちょ、どこいくんですか!長門さん!」

みくる「未来からの指令です!今すぐ二人を追跡するべきと!これは行かないといけませんね!」タッタッタ

古泉「……これが女性ですか」

古泉「やはり僕は…………んっふ」

ガチャ スタスタスタ

67: 2010/06/13(日) 23:52:05.88 ID:N7ywTciA0
>>65
どこがつまらないのか教えてくれたら考慮するから教えてくれよ

ハルヒ「ちょっと!!キョン!!どこ行くのよ!!」

キョン「とりあえず腹減っただろ?いつもの喫茶店でいいか?」

ハルヒ「べ、別にいいけど……もちろn」

キョン「俺が奢るよ」

ハルヒ「えっ」ドキッ

キョン「なんだ、どうした?」

ハルヒ「べ、別になんでもないわよ!!あんたが誘ったんだからあんたが奢るのは当然よ!!」

キョン「だからそう言っただろうが」

みくる「やってますね」ニヤリ

長門「一興」

古泉「ふう……やっとおいつきました」

75: 2010/06/14(月) 00:02:14.46 ID:9iQKGKz50
>>71
ああそういう感じね
ただ叩きたいだけかいいよ聞いてやるからいくらでも言ってくれ
俺自身適当に書いてるから別に何言われてもいいんだけどどう考えても
「つまらない」って言って自分の気に入らないものを全否定してるお前の方が自分に酔ってると俺は思うな

87: 2010/06/14(月) 00:14:21.44 ID:9iQKGKz50
みくる「あ、あの二人いつもの喫茶店に入っていきましたよ!」

長門「早く、即座に追跡するべき」

古泉「ま、待って下さい!あんまり近寄ると気付かれますって!」

キョン「ふう~席はここでいいよな」ドサッ

ハルヒ「何を頼もうかしら」

キョン「遠慮しなくてもいいぞ」

ハルヒ「し、しないわよっ!」

ハルヒ「じゃ~、ハンバーグ定食と食後にチョコレートケーキにするわ!」

キョン「へいよ」

ハルヒ「キョンは?食べないの?」

キョン「俺か?俺はいいよ。食べてるお前の姿をみるだけで十分だ」

ハルヒ「なっ、なっ!///」カァ

みくる「ひゃっほぉぉぉぉぉぉう!!」ガタンッ

長門「」スッ

古泉「朝比奈さん!?落ち着いてください!!長門さんもなんですか!?その突き上げた拳は!?」

89: 2010/06/14(月) 00:17:32.26 ID:9iQKGKz50
ウェイトレス「どうぞ~鉄板がお熱くなっておりますのでお気を付け下さい」ゴトッ

ハルヒ「いっただっきま~す!ふんふん、ふんふん、おいしいわ!」モグモグ

キョン「それはよかった」

みくる「なんだかわたしもおなかが空いてきちゃいました」

長門「」ポチッ

ピンポ~ン

古泉「ちょ!長門さん!」

長門「飲食店に来て何も頼まない方が迷惑」

古泉「……た、確かにそうですね」

91: 2010/06/14(月) 00:22:15.68 ID:9iQKGKz50
ウェイトレス「ご注文どうぞ」

みくる「わ、わたしは苺パフェで」

ウェイトレス「はい」ニコッ

古泉「僕はコーヒーを」

ウェイトレス「は、はい」ドキッ

長門「ハンバーグ定食、サーロインステーキ定食、フライドポテト
   から揚げ、エビグラタン、オムライス、
   たらこスパゲティ、ピザ、クリームシチュー」

ウェイトレス「は、はい……」

長門「会計は彼で」

古泉「……長門さん?」

94: 2010/06/14(月) 00:26:56.05 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「……」モグモグ

キョン「……」ジーッ

ハルヒ「……」モグモグ

キョン「……っふ」ニコッ

ハルヒ「……ちょ、ちょっと?」

キョン「ん?どうした?足りないか?」

ハルヒ「そ、そうじゃないの!そのー……あんまり見ないでくれないかしら?」

ハルヒ「なんだかすっごく食べづらいわ」

キョン「そうか?気にしなくていいぞ」

ハルヒ「気になるわよ!!」

みくる「あ、そうこうしてるうちにはじまってますよ!!」

長門「本当」ムシャパクムシャパク

古泉(手元見ないで食べてる……)

95: 2010/06/14(月) 00:30:12.29 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「と、とにかく!!そんなに見られると食べづらいの!!」

ハルヒ「というかなんでずっと眺めてるのよ!!そんなにあたしの顔がおもしろいの!?」

キョン「ああ、すまん。飽きないんだ。その、あんまりかわいくて」

ハルヒ「ちょ!!何言ってんのよ!!バカキョン!!///」

キョン「仕方ないだろう。事実なんだから」

ハルヒ「ったくもう!!///」

ハルヒ「冗談は顔だけにしてちょうだい!!///」

キョン「ひどい言い方だな、おい」

みくる「なんか悔しくなってきました」

長門「わたしはまだ大丈夫」ムシャパク

古泉「はぁー……いつになったら帰れるのでしょうか」

97: 2010/06/14(月) 00:33:22.51 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「ふうー……なんだか熱いわね」パタパタ

キョン「ほら、俺も仰いでやる」パタパタ

ハルヒ「手だからあんまり風来ないわね」

キョン「仕方ないだろう」

ハルヒ「あたしも仰いであげるわよ」パタパタ

キョン「お~、中々良い風だ」

みくる「なんか普通にいちゃいちゃしてませんか?あの二人」

長門「同感」

古泉「まあ二人きりですしね……」

99: 2010/06/14(月) 00:36:54.49 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「何突然財布をチェックしてるのよ」

ハルヒ「やっぱり奢るの厳しい?それならあたしg」

キョン「いや、違うんだ。ハルヒ、ちょっとゲームしないか?」

ハルヒ「ゲーム?」

キョン「ああ、負けたやつは勝ったやつの言うことをなんでも聞く!ってのはどうだ」

ハルヒ「ふふーん!いいわね!望むところじゃないの!!」

みくる「何考えてるんでしょうね、キョンくん」

長門「不明」

古泉「僕だったら絶対に負けてますよね、あははっ!」

みくる「聞いてないです」

古泉「……すいません」

101: 2010/06/14(月) 00:41:02.70 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「で、ゲームって何やるのよ?」

キョン「なーに、簡単なことだ。誰にでもできる」

ハルヒ「なによ?」

キョン「このコインを指で飛ばしてキャッチする。それで裏か表かで当たった方が勝ちだ」

ハルヒ「何よそれ。ゲームというよりギャンブルじゃない」

キョン「そうともいう」

キョン「準備は良いか?」

ハルヒ「いいわよ」ゴクリ

みくる「キョンくんに勝ち目あるんですか?」

長門「恐らくない」

古泉「なんせ相手はあの涼宮さんですからね」

103: 2010/06/14(月) 00:43:25.81 ID:9iQKGKz50
キョン「よし、行くぞっ」

ピーーーンッ、パシッ!

キョン「どっちだ?」

ハルヒ「表よ!!見えたわ!!」

キョン「残念、裏だ」

キョン「おれの勝ちだな」

ハルヒ「そ、そんなはずないわよ!!もう一回よ!!」

キョン「わかったよ仕方がないな」

みくる「あれ?」

長門「おかしい」

古泉「普通に勝ってしまいましたね」

104: 2010/06/14(月) 00:47:35.11 ID:9iQKGKz50
ピーン、パシ
ハルヒ「表!!」

キョン「残念、裏だ」

ピーン、パシ

ハルヒ「裏!!」

キョン「表」

ハルヒ「もうっ!」

ピーン、パシ

ハルヒ「裏……とみせかけて表!!」

キョン「裏だったな」

ハルヒ「とみせかけt」

キョン「なしだぞ」

ハルヒ「くぅ~!!」

みくる「何回やってもキョンくんの勝ち……」

古泉「これは…」

長門「涼宮ハルヒが負けを望んでいる」

106: 2010/06/14(月) 00:51:14.25 ID:9iQKGKz50
みくる「涼宮さんが?」

古泉「おそらく長門さんの言うとおりでしょう。涼宮さんは、彼が積極的なこの状況で
   彼のいうことを聞いてみたい……と、そう望んでいる」

長門「わたしのセリフ。でしゃばらないで」

古泉「なんか僕だけ扱いひどくないですか?」

みくる「き、気のせいですよぉ~!」ソワソワ

古泉「思いっきり動揺してるじゃないですか!」

長門「落ち着いて、二人にばれる」

古泉「くっ……久しぶりに泣きそうだ」

キョン「ハルヒ、もう諦めろ」

ハルヒ「なんでなのよ…!なんで何回やってもあたしが負けるの!?」

キョン「今日はそういう日なんだろう。なんにせよ、お前には俺の言うことを聞いてもらうぞ」

ハルヒ「くっ……仕方ないわね」ハァ

108: 2010/06/14(月) 00:55:16.89 ID:9iQKGKz50
みくる「そんなことより!始まりますよ!キョンくん何をさせるんでしょう?」

古泉「そんなこと……」ズーン

長門「楽しみ」

ハルヒ「で?あたしに一体なにをさせるつもりなのよ!!」

キョン「そうだな、実はもう決めてあるんだ」

ハルヒ「へ、変なことさせないでよね!!」

キョン「大丈夫、安心しろ。お前には俺と一緒に一つのジュースを飲んでもらうだけだ」

ハルヒ「…へ?」

キョン「ん?なんだ?今からハルヒに俺と一緒に一つのジュースを飲んでほしいと言ったんだが」

ハルヒ「十分変なことじゃないのよ!!」

みくる「きてますね」

長門「きてます」

古泉「……帰りたいですよ僕は」

110: 2010/06/14(月) 00:59:10.93 ID:9iQKGKz50
キョン「そしてこのタイミングで……」

ウェイトレス「どうぞ」ゴトッ

キョン「登場だ」キラッ

ハルヒ「変なところでかっこつけるのね、あんた」

キョン「まあまあ、ほら、ちょうどストローも2本ついていることだし」

ハルヒ「なんでついてんのよ……」

キョン「俺から飲むぞ?いいか?」

ハルヒ「勝手にしなさいよ!」

キョン「おいおい、お前も飲むんだぞ?」

ハルヒ「わかってるわよ!!///」

114: 2010/06/14(月) 01:07:20.65 ID:9iQKGKz50
キョン「そうか、ならいいんだが」

キョン「じゃあ、早速。いただきます」チュー

ハルヒ「うっ……」ドキドキ

キョン「」チュー

ハルヒ「」ドキドキドキドキ ソーット

キョン「」チューッ

ハルヒ(ち、近い……目ぇ瞑らないと無理だわ///)ソロソロ

キョン「……」ジーッ

ハルヒ「」チューッ

キョン「……」ジーッ

ハルヒ「……」チューッ

キョン「ふふっ」

ハルヒ「!!」ハッ

ハルヒ「こんのバカキョン!!!!!///」

キョン「痛い!!痛い!!殴るな!!痛い!!」

129: 2010/06/14(月) 02:12:56.77 ID:9iQKGKz50
キョン「さて。とりあえず腹ごしらえもすんだし、もう出るか」

ハルヒ「そ、そうね……」

キョン「おっと言い忘れていた」

ハルヒ「何よキョン」

キョン「俺のことはキョンくんと呼んでもらう」

ハルヒ「は、はぁ!?なんであたしg」

キョン「ゲームに負けただろう?」

ハルヒ「負けたけど言うことならさっき聞いたじゃない!!」

キョン「あれ?俺は『一つ』なんて一言も言ってないけどな」

ハルヒ「ず、ずるいわよキョン!!」

キョン「『キョンくん』」

ハルヒ「くっ……」

131: 2010/06/14(月) 02:16:39.65 ID:9iQKGKz50
みくる「やりますね、キョン」

長門「これは迂闊。キョンくんの勝利」

古泉「あなた達は別に呼び方変えなくてもいいんですよ?」

みくる「あ!店から出ましたよ!」

長門「見逃さないように気をつけるべき」

古泉「まるで聞いていませんね……」

ハルヒ「次はどこに行くのよ!!」

キョン「お前さ、この間偶然欲しい服みつけた~とかなんとか言ってなかったか?」

ハルヒ「え?」

キョン「言ってただろう?なんかデパートで服みつけたけど買えなかった、みたいな」

ハルヒ「あ~、言ってたわね。そんなことも」

134: 2010/06/14(月) 02:21:23.39 ID:9iQKGKz50
キョン「よし、じゃあそこに行こう」

ハルヒ「いいけど。それにしてもキョン、よく覚えてたわね」

キョン「『キョンくん』」

ハルヒ「うっ……」

キョン「……」

ハルヒ「キョン……くん……///」

キョン「よし、行こう」

ハルヒ「んもうっ!めんどくさいったらないわ!!///」

みくる「長門さん……有希ちゃんって呼んでもいいですか?」

長門「構わない」

みくる「有希ちゃん」
長門「…みくるちゃん」

みくる「なんか違いますね」

古泉「何やってんですか……」

みくる「うるさい古泉」
長門「古泉」

136: 2010/06/14(月) 02:25:58.69 ID:9iQKGKz50
キョン「着いたな、ここであってるよな?」

ハルヒ「ええ、そうよ」

キョン「それにしてもハルヒを荷台に乗せて自転車をこげるとはな」

ハルヒ「な、なによ」

キョン「いや、憧れだったんだよ。そういうの」

ハルヒ「あんたなんか変わってるわよね」

キョン「なに、俺はただの高校生だ」

キョン「ただなハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「欲を言えば腕を前に回してほしかったというかだな……その、おなかのとこに」

ハルヒ「な、なんでそんなことしなくちゃいけないのよ!!///」

キョン「憧れなんだよ」

ハルヒ「知るかっ!!///」

137: 2010/06/14(月) 02:29:12.77 ID:9iQKGKz50
みくる「ずんずん奥に進んでいきますね」

古泉「もう行き先が決まっているからでしょう」

長門「あの店」

みくる「ふえぇ~!かわいい服がいっぱいあります!」

古泉「今更そのキャラですか?」

みくる「古泉くん少しうるさいです」

古泉「はい」

キョン「え~っと、お前が欲しがってたのはどれだ?」

ハルヒ「これよ!」

キョン「黄色い服か。お前らしいな。こっちも似合うんじゃないか?」

ハルヒ「そ、そう?」

キョン「ああ。試着してみるといい」

ハルヒ「わ、わかった」

139: 2010/06/14(月) 02:33:22.93 ID:9iQKGKz50
キョン「ハルヒ、どうだ?」

ハルヒ「うーん、どっちもいいわね、迷いどころだわ」

キョン「ならどっちも買えばいいじゃねぇか」

ハルヒ「そんなにお金ないわよ」

キョン「俺が一着分くらいなら払うぞ?」

ハルヒ「いいわよ。ご飯も奢ってもらったんだから」

キョン「そうか?」

ハルヒ「そうよ。それより」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「どっちがいいかしら?」

140: 2010/06/14(月) 02:36:52.65 ID:9iQKGKz50
キョン「黄色のTシャツと白のワンピースか」

ハルヒ「ええ」

キョン「そんなの俺に聞くまでもないだろ」

ハルヒ「どういうこと?」

キョン「お前の中で白のワンピースって決まってるんだろ。それくらい分かる
    どれだけお前と一緒にいると思ってる」

ハルヒ「そ、そう……///」

みくる「ふふっ、涼宮さんかわいいですね♪」

古泉「結局彼が選んだ方の服を選ぶ……ということですか」

長門「乙女」

古泉「全くです。それにしても彼も涼宮さんの思考を見抜くとは中々やりますね。これも情報操作の影響ですか?」

長門「情報操作の影響はもうない」

古泉「え?」

141: 2010/06/14(月) 02:40:52.88 ID:9iQKGKz50
古泉「どういうことでしょう?」

長門「彼は今自我に沿って行動している。情報操作の影響は受けていない」

古泉「それは驚きましたね。……では、あれはありのままの彼であると?」

長門「そう」

みくる「ふえぇ~……キョンくんかっこいいです」

古泉「いつ頃から情報操作の影響はなくなっていたのでしょう」

長門「少なくとも喫茶店にいる間は続いていた」

古泉「いつの間にか普段の自分に戻った彼は、情報操作の影響を受けている自分の行動をすべて理解したうえで今の行動しているということですか」

長門「開き直ったという表現の方が正しい」

古泉「なるほど」

キョン「よし、それじゃあ行こうか」

ハルヒ「ええ!」

142: 2010/06/14(月) 02:44:28.64 ID:9iQKGKz50
キョン「なんだ、もう随分暗くなっちまったな」

ハルヒ「そうね。なんだか帰るのがもったいない気分だわ」

キョン「ん?今何て?」

ハルヒ「あ、いや、なんでもないわ!」

キョン「あ、そうだ。すまん。赤ペンのインクなくなったのを忘れていた」

ハルヒ「ほんと?じゃあ行きましょうか?」

キョン「いや、こんな買い物に付き合わすのも悪いからお前はそこで待っていてくれ
    すぐに戻る」

みくる「あれ?キョンくんまたお店の方に戻っちゃいましたよ」

古泉「どうされたのでしょうか」

長門「涼宮ハルヒを一人残すのはよくない」

ハルヒ「ちょっと待ちなさいよ!キョン!…………ったく」

144: 2010/06/14(月) 02:47:48.09 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「何よ……」

ハルヒ「う~寒っ」ブルッ

ハルヒ「『こんな買い物』でも付き合いたいってくらい分かりなさいよ」ボソッ

ハルヒ「って、何言ってるのかしらあたし」ブンブン

みくる「涼宮さん何か考えてますね」

古泉「どうやら閉鎖空間等の心配はなさそうですね」

長門「様子を見るべき」

みくる「あ、彼が帰ってきました!」

古泉「赤ペン一本に結構かかりましたね。お店を探すのに手間取ったのでしょうか」

146: 2010/06/14(月) 02:50:41.49 ID:9iQKGKz50
キョン「すまん。待ったか?」

ハルヒ「大丈夫よ!それよりほら!これ!」

キョン「これ?って……ココアか?」

ハルヒ「そうよ、見てわからない?受け取りなさい」

キョン「あ、ああ。すまんな」

ハルヒ「謝るんじゃなくてお礼を言ってほしいもんだわ」

キョン「ああ。ありがとうハルヒ」

ハルヒ「ふふん♪わかればいいのよ!」ニパッ

ハルヒ「そこに座って飲みましょう?」

キョン「だな。そうするか」

ハルヒ「よいしょっ」ストン

キョン「よっこらしょ」ストン

147: 2010/06/14(月) 02:53:40.86 ID:9iQKGKz50
みくる「なんだかすごくいい雰囲気ですね……」

長門「」コクリ

古泉「これは僕たちは邪魔するべきではないですね」

長門「バレないように細心の注意を払うべき」

みくる「気を付けてくださいね、古泉君」

古泉(序盤に声をあげてガッツポーズしてたのは誰なんでしょうね……)

ハルヒ「よっこらしょってなんかおじさんみたいよ」

キョン「うるせえ。俺はまだまだ健全無敵な高校生なんだよ」

ハルヒ「ふふっ、何よそれ」

148: 2010/06/14(月) 02:56:51.87 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「それよりキョン、さっき買った赤ペン見せなさいよ」

キョン「む、何故だ」

ハルヒ「なんかこう、新しいペンってわくわくするじゃない?」

キョン「お前も十分変わってるじゃねぇか。まあいまに言うことじゃないが」

ハルヒ「いいから見せなさいよ!」

キョン「いや、そのー、なんだ……」

ハルヒ「何よ?」

みくる「どうしたんでしょうね」

長門「わからない」

古泉「女体をモチーフにした赤ペンとかを買ったのでしょうか」

みくる「1……1……0……」ピポパ

長門「セクハラ」

古泉「じょ、冗談ですよ!!冗談ですって!!」

149: 2010/06/14(月) 02:59:27.14 ID:9iQKGKz50
キョン「いや、その……」

ハルヒ「何?……あんた、まさか」

キョン「ん?あー、いやいや!なんでもないんだ!」

ハルヒ「なんでもないのならさっさと見せなさいよ!」

キョン「いやー……」

ハルヒ「どうして見せれないのよ!あんたもしかして……」

キョン「すまん!!」

ハルヒ「な、何よ」

キョン「実は…その、買ってないんだ。赤ペンなんて」

ハルヒ「……ふう。やっぱりね。そうだと思ったわ。ま、正直に言ったから許してあげる」

キョン「ああ、ありがたい」

151: 2010/06/14(月) 03:02:25.26 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「じゃあ何しにもう一回お店に戻ったのよ?」

キョン「あ~……」

ハルヒ「何よ?また隠し事?」

キョン「……ふう。仕方ない。もう言うしかないな。できるだけ内緒にしておきたかったんだが……」

ハルヒ「内緒に?」

キョン「ああ。これだ……これを買いに行ってた」ガサッ

ハルヒ「ん?何よこr……!!」

キョン「今日一日俺に付き合ってくれたプレゼントだ。受け取ってくれ」

みくる「あれは……」

長門「涼宮ハルヒが欲しがっていた黄色いTシャツ」

古泉「ふっ……彼もなかなかやりますね」

152: 2010/06/14(月) 03:05:43.95 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「こ、これをわざわざ…?」

キョン「ああ。すごく似合っていてどうしても忘れられなくてな」

ハルヒ「///」

キョン「それにその服もハルヒに着てほしそうだったからな」

ハルヒ「な、なによそれ!///」

キョン「そう見えたんだよ。いや、本当は告白と同時に渡そうと思ってたんだが」

ハルヒ「え?こ、告白?」

キョン「……やべっ」

みくる「まさかの!まさかの展開ですよ!!長門さん!!」

長門「大興奮」

古泉「これは……彼のミスがいい具合に転びましたね」

153: 2010/06/14(月) 03:09:18.24 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「ちょ、キョン?告白ってどういうこと!?」

キョン「ミスった……つい言っちまった」

ハルヒ「告白って……その、告白?」

キョン「ああそうだよ。お前の頭の中にある告白でほぼ間違いないだろうよ」

ハルヒ「な、なんで告白なんか……///」

キョン「知るかよんなもん。好きなんだからしょうがねぇじゃねぇか」

ハルヒ「キョ、キョン!!///」

キョン「あーもう。随分と予定と違ってしまったがこの際だからもう言っちまおう」

キョン「ハルヒ、俺の目を見て聞いてくれるか?」

ハルヒ「う、うん」コクリ

キョン「ハルヒ、俺はお前が好きだ」

ハルヒ「…///」

みくる「きたあああああああああ」

155: 2010/06/14(月) 03:12:35.74 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「ほ、本気なの?」

キョン「ああ。本気だ。おおまじだ。本心だ。俺は涼宮ハルヒを好いている」

ハルヒ「……そ、その///」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「い、一応お礼を言っとくわ……あ、ありがとう///」

キョン「何、いいさ」

ハルヒ「……聞かないの?」

キョン「何をだ?」

ハルヒ「あ、あたしの返事……」

キョン「聞かないも何も、もう答えはわかってるからな」

ハルヒ「なっ!!///」

キョン「『どれだけお前といると思ってんだ?』」

156: 2010/06/14(月) 03:15:55.88 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「それじゃあ何!?キョンはあたしの…あたしの気持ち知ってたってこと!?///」

キョン「ああ、知ってたな。というかお前が態度で教えてくれたんだけどな」

ハルヒ「なっ……なっ……!!」

キョン「付き合ってくれ、ハルヒ」

ハルヒ「くぅ~!!なんだか悔しいわ!!」

キョン「な、何がだよ」

ハルヒ「あんたにあたしの気持が全部バレてたってことがよ!!」

キョン「しょうがねぇだろお前が教えてくれるんだから」

ハルヒ「あたしはそんなことした覚えはないわよ!!」

キョン「でも事実だろ」

ハルヒ「きぃ~!!」

157: 2010/06/14(月) 03:20:05.72 ID:9iQKGKz50
ハルヒ「納得いかないわ!!こうなったらもうキョン!あんたあたしに命令しなさい!!」

キョン「はあ?何をだよ」

ハルヒ「俺と付き合えって言いなさい!!」

キョン「なんでだよ」

ハルヒ「いいから!!」

キョン「わかったよ……ハルヒ、俺と付き合え」

ハルヒ「わかったわ!!もう今日はこれで終わり!!だからゲームに負けてあんたの命令を聞くのも今回で最後!!いいわね!?」

キョン「そういうことか」

ハルヒ「いいわね!?」

キョン「……へいへい」

ハルヒ「よろしい!勘違いはしないでよね!あたしはあんたの命令によってしょうがなく付き合ってあげることにしただけよ!!」

キョン「ふふっ……やれやれ」

終わり

159: 2010/06/14(月) 03:21:38.66 ID:quHybqzD0

良かったよ

引用: キョン「ハルヒに好きなやつがいるらしい」