469: 2010/05/30(日) 18:10:03.54 ID:wSOWes.0
乙です
続き待ってるよー
えーと今から投下しても大丈夫ですかね?
一応、第3次世界大戦が終って平和です。
超電磁砲アーカイブスでメイド喫茶やったし、禁書男性陣で執事喫茶やればいくね? という妄想です
苦手な方はご注意くださいまし。
それでは7レスほどお借りしますねー。
続き待ってるよー
えーと今から投下しても大丈夫ですかね?
一応、第3次世界大戦が終って平和です。
超電磁砲アーカイブスでメイド喫茶やったし、禁書男性陣で執事喫茶やればいくね? という妄想です
苦手な方はご注意くださいまし。
それでは7レスほどお借りしますねー。
470: 2010/05/30(日) 18:13:06.60 ID:wSOWes.0
―――NEWS 学園都市―――
「――――皆さんお早うございます。
今日も昨日に引き続き小春日和ですね。
学園都市にも桜前線が訪れ、多くの学生たちがお昼休みに外で昼食をとる姿が見受けられます。
桜の下で語らう穏やかな日々の中、ようやく世界大戦が終ったとだと実感しますね。
さて、本日最初のニュースです。
「互いの若者の交流」を目的として統合理事会と英国清教派との会合で企画された催しが、本日いよいよ開始されます。
平和な世だからこそ実現した執事喫茶「学園都市」。
第7学区のとある高校の一室を使って春季限定で開店されるとのことです。
学園都市の女子学生に限らず、男子学生や世界中の女性達が訪れるものとおもわれます。では、次のニュースです―――ー」
471: 2010/05/30(日) 18:14:45.83 ID:wSOWes.0
魔術側と科学側の対立によって引き起こされた第3次世界大戦が終結し、季節は春。
誰かのためにヒーローとして活躍した若人たちの手によってもたらされた、穏やかで優しい世界への道筋。
表立っての争いはないが、見えないところで火種がまだまだ燻っている現状もある。
さて、互いに手と手を取り合って進む未来のために何をすべきか。
それこそが、今の会議の重要事項である、とアレイスターは思案した。
「ふむ、戦争もおわったし魔術も科学も手を取り合わねばなるまい」
大きな管の中で逆さに浮いているいつもの状態で、アレイスターは目の前のモニターに視線を向ける。
モニターには、背よりも長い美しい黄金の御髪を人さし指でクルクルといじる女が一人。
アレイスターの呟きに女―イギリス清教最大教主、ローラ・スチュアート―はニヤリと微笑んだ。
「まずは、第一歩として、互いの若者同士が交流する場を設けたることが一計かな」
「ほう、案はあるのか?」
こういった会議の場でも、おふざけが過ぎるローラのまともな発言を少しだけ意外に思いつつ、アレイスターは続きをそくした。
おっほん、とワザとらしい咳払いの後、青い瞳をキラキラとさせてローラは胸を張った。
「土御門曰く、メイドの次は執事が熱いとのことかしら!」
そんなこんなで執事喫茶「学園都市」開店が決まったとか、そうでないとか。
472: 2010/05/30(日) 18:19:36.89 ID:wSOWes.0
提供された教室は既に以前の面影がわからなくなるほどの変貌を遂げていた。
すぐにガタッと揺れる安定性に難ありの使い古された机や椅子は消え失せ、白を基調としたアンティーク調のテーブルとチェアが複数並べられている。
寒々しい床の上には、肌触り抜群の赤い高級感漂うカーペットが、窓ガラスには細かい刺繍付きの遮光カーテンがそえられている。
あまりにも、学校離れ、日本離れした教室。
そこに一歩踏み込んだ時、上条当麻の口から「なんだこりゃぁ」と嘆息がでてしまった。
「おいおい、こりゃまたすげえことになってんな、ココ」
「あれまー。すっかり小奇麗になりはって……」
元・空き教室とは思えない変わり様。
匠もびっくりのビフォーアフターに上条は目を見張ってキョロキョロと首を動かす。
上条に続いて教室に入って来た青髪ピアスはしきりに感心した様子だ。
「いっやー、すぐ隣には厨房という名の調理室があるのが信じられへん」
これなら可愛い女の子も仰山くるはずや! と小さいガッツポーズをした彼の姿を見て上条は呆れた。
変貌を遂げた教室の中には上条と青髪ピアスの他にも、黒の燕尾服に着替えている数人の少年が居る。
その中の一人、シャツの襟を立て黒いタイを結んでいる真っ最中の一方通行が苦々しそうに愚痴を溢した。
「ったく、なンで俺がこンな下らねェことを」
「いい加減腹ぁ括れよ、一方通行。これは学園都市から正式に『グループ』にきた仕事だぜい?」
土御門元春は胸ポケットを飾る白いハンカチの乱れを直しながら、白髪の少年をたしなめる。
久しぶりに携帯電話に『電話の男』から連絡が入り、いったい何事かと慌てて話を聞けば、
「執事喫茶で働いて来い、あと他の奴らと適当に仲良くなって来い」
と『グループ』の男性陣に緊張感の欠片もない仕事内容を告げられたのだ。
「平和ボケ過ぎンだろ……。どう考えてもよォ」
「いいんじゃないですか? こういう馬鹿騒ぎが出来る世界を、我々は望み氏に物狂いで手に入れたのですから」
「海原…いや、エツァリの言うとおりだにゃー。ここは楽しみつつ仕事をやるのが男ってもんです」
テーブルの上の花瓶の手入れを終えたエツァリが会話に参加する。
土御門はエツァリの意見に同意してうんうんと大きく首を縦に振った。
『絶対に遊びに行くからちゃんとエスコートしてねってミサカはミサカはお願いしてみたり!』
世界の全てを敵に回してでも守ろうとした少女―打ち止め―の顔が一方通行の脳裏にボンやりと浮かぶ。
魔術と科学の抗争は終りを告げた。打ち止めを苦しめる鎖は全て解き放った。
打ち止めの曇りない笑顔が見れるのならば、
(――こういう生ぬるい世界も案外悪くねェかも、な)
473: 2010/05/30(日) 18:23:59.90 ID:wSOWes.0
クッと声を押し頃して笑った一方通行をエツァリと土御門は見逃さなかった。
しかし、不器用な彼にそのことを指摘すれば拗ねてしまうであろう様が容易に想像できたため、わざわざ口にはださない。
襟を正しキュッと白い手袋をはめて、一方通行は事前に支給されていた燕尾服一式を身に着け終わった。
エツァリと土御門も完璧に燕尾服を着こなしており、普段とはまた異なる雰囲気が三人から漂う。
ドアの付近で青髪ピアスと話しこんでいた上条が三人に声をかけた。
「話こんでるところ悪ぃな。土御門、一方通行、……えぇっと」
「自分は『エツァリ』と申します」
困ったように首を傾げる上条に、エツァリがそっと助け舟を出す。
エツァリは今回、魔術側の人間、更にはアステカの組織を代表して執事喫茶に参加がすることになっている。
そのため『海原光貴』の皮を被ることはせず、浅黒い肌と黒いくせ毛の髪を持つ、エツァリ本来の容姿でこの場に居た。
久しぶりに、若しくは、初めてみるエツァリの姿に上条や土御門が一瞬戸惑っても仕方がない話だとエツァリは苦笑する。
「エツァリな、了解! で、三人とも。今日のメニューの最終確認をしたいんだけど」
「あァ? なンか変更にでもなったンかよ」
「『シェフの気まぐれスウィートランチ』のセットのパンなんやけど、クロワッサンからフランスパンに変更になってん」
ドアのすぐ横に居る青髪ピアスが一方通行の問いに答えた。
受付のカウンターに置かれている小さい黒板風のメニュー立てにチョークで新しいメニューを書きつつ、迷惑かけます~、と青髪ピアスは申し訳なさそうに頭を下げた。
「他に変更点はあるのかにゃー? かみやん、青ピ」
土御門が続けて質問をし、
「他に変更はないな。ただ『桜の妖精さんのプリン』は限定15個だから気をつけてほしい」
手に持った厨房用のメニュー表に目を通しながら上条が返答する。
「了解です。シェフ、ベイカー」
コックさんの象徴である長い白い帽を頭に被っている上条と青髪ピアスが、海原から掛けられた言葉に照れくさそうに頬をかいた。
二人が身につけている首元のスカーフや腰に巻いたエプロンはもちろん白。
この教室の隣にある厨房(という名の家庭科用の調理室)で活躍する料理人たちである。
パスタといった軽食とデザートを上条が担当し、パン作り及びサラダといった簡単な料理を青髪ピアスが担当する。
「いやいや、今日も一日、執事の皆様もよろしく頼むよ」
「執事(バドラ―)というか、フットマンのが正しンじゃねェのか、俺らの場合」
「……フットマンって何? えっ? 執事じゃないの、オマエら」
英国の家事使用人の細かい区別が上条にわかる訳もなく、ツンツン頭の少年は頭の上にはてなマークを浮かべた。
474: 2010/05/30(日) 18:26:28.00 ID:wSOWes.0
教室の後ろのドアがガラガラと音を立て、燕尾服を身にまとった大柄の男が二人入って来た。
目が焼けるような赤い髪は今はピシっとオールバックにしているステイル=マグヌスから、雑談に花を咲かしていた少年たちに注意が飛ぶ。
「そろそろ開店の時間だよ。無駄口叩いてないで、仕事仕事っ」
パンパンと両手を叩いて、さっさと働けとステイルは少年たちを再度そくした。
「……と、執事(バドラ―)役の奴がおいでなすったにゃー」
「へぇ、ステイルくんが執事なんやねー」
調理組と接客組の2種類しか制服がない。
そのため、店にやってくる客への給仕を担当する燕尾服の彼らの役職の違いは一見では気付きにくい。
フットマン役と執事役の区別があったのか、と青髪ピアスの目から鱗がおちた。
「そーよ。皆若いだから働け働け、若人どもよー」
「建宮……。一応、僕らを仕切るのが、ハウス・スチュアートである君の役割だろう」
受付のイスにドカッと座った、クワガタのような光沢をもつ黒髪の男―建宮斎字―にステイルは肩を落とした。
コイツに何を言っても無駄だなとすぐさま結論づけ、ベストの内ポケットから取り出した銀の懐中時計を眺める。
秒針が指すただ今の時刻、午前10時48分。
開店は、午前11時ジャストだ。
「―――開店まで、残り12分」
ステイルの言葉に、少年たちが慌ただしく開店前の最終チェックを始める。
475: 2010/05/30(日) 18:27:37.72 ID:wSOWes.0
甘いバニラの香りの室内、クラシックの音楽をBGMに、シェフ自慢の料理とパンに舌づつみ。
食後には暖かい紅茶とスコーン。
もちろん貴方を退屈にさせないように、様々なお話を使用人たちがするでしょう。
ゆったりとした時間が流れる、夢の時間を過ごしてはみませんか?
ほら、勇気を振り絞って、その呼び鈴に手を伸ばせば―――――、
カラン、カラン……っ
「「「「「「「おかえりなさいませ、お嬢さま、旦那さま」」」」」」」
貴方のご帰宅を今か今かと待っていた使用人たちが、笑顔で出迎えてくれますよ。
477: 2010/05/30(日) 18:31:00.28 ID:wSOWes.0
すいません6レスで事が足りました……orz
多分明日のシフトには浜面とか垣根とか野母崎とか香焼とかいると思います。
一応建宮が家令(という名の店長)なポジでした。
ではお邪魔しましたー。
多分明日のシフトには浜面とか垣根とか野母崎とか香焼とかいると思います。
一応建宮が家令(という名の店長)なポジでした。
ではお邪魔しましたー。
479: 2010/05/30(日) 18:36:01.04 ID:2rt2yTUo
乙!
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