766: 2010/06/02(水) 17:00:09.84 ID:.uKPC42o
月詠「姫ー! 姫様ー!」

一方「どォしたンだよセンセェ」

月詠「手習いの時間だというのに姫様がいらっしゃらないんです!」

一方「どっちが」

月詠「両方です!」

一方「」

767: 2010/06/02(水) 17:01:31.79 ID:.uKPC42o
打止「んーぱかんぱかー、今日も城下は平和だなーってミサカはミサカは」

一方「アホォっ!!」

打止「いたぁっ!?」

一方「それはこっちのセリフだァ! オマエ何独りでブラブラ出歩いてるンだよォ!?」

打止「しゃ、社会見学……?ってミサカはミサカはどもりつつ目を逸らしてみたり」

一方「何が社会見学だ!毎度毎度大慌てで探すこっちの身にもなってみろ!」

打止「ひ、一人じゃないもん!さっきまで姉様が一緒だったもん!ってミサカはミサカは言い訳してみる!」

一方「そのミサカはーっての止めろよ、面割れるだろォが……ってその姉はどこ行った」

打止「さっきツンツン頭の同心を追いかけて」

一方「」

768: 2010/06/02(水) 17:05:40.00 ID:.uKPC42o
上条「不幸だああああ!?なんで会うたび会うたび俺は町娘に追いかけられなきゃならねえんだよ!?」

美琴「そこの馬鹿待てえええ!」

上条「いい加減にしないと女子供でもしょっ引くぞ!?」

美琴「やれるもんならやってみなさいよ!」

上条「いてぇっ!? 銭投げんなお金を粗末にしちゃいけません! あれはフィクションだっ!」

769: 2010/06/02(水) 17:10:00.64 ID:.uKPC42o
黄泉川「おー、ちぃ姫さんと傅役殿じゃん。城下に出てくるとは珍しいじゃんよー」

一方「大きな声で姫とか言うな。ちょうどよかった。おい黄泉川、コイツしょっぴいてけ」

黄泉川「はぁ?」

一方「姉姫の方も襟首捕まえて引っ張ってくる。またオマエンとこの馬鹿を追いかけてったらしいンだよあのじゃじゃ馬」

黄泉川「お疲れ様じゃん。他の与力にも声かけるじゃん?」

一方「いやいらねェ。あまり騒ぎにしたくねェしな」

黄泉川「御用畏まり候。ほらほら、ちぃ姫様おとなしくお城帰るじゃんー」

打止「えー、ミサカも一緒に姉様探すー、ってミサカはミサカは駄々をこねてみたり」

一方「あンまり我侭言って俺を困らせンなよ、おひィさま」

打止「うー……」

770: 2010/06/02(水) 17:14:58.62 ID:.uKPC42o
一方「……さてと、どォせそこにいるンだろォ?」

結標「呼んだかしら?」(シュタッ

一方「裏組であの馬鹿姫探しやがれ」

結標「えー、またぁ? 人使い荒すぎない? そろそろストライキ起こすわよ」

一方「ちぃ姫優先したのは褒めてやるがそれとこれとは別だ。グチャグチャ言ってねェでいいから探せェ!!」

結標「はいはい……」

771: 2010/06/02(水) 17:17:28.93 ID:.uKPC42o
結標「なんで大陰陽師がこんなとこで辻占なんてやってるのかしらねぇ……」

土御門「まあ今はお庭番だからにゃー。これも情報収集の一環。んで御用は? 今日の恋愛運?」

一方「探せ。姉の方」

土御門「えー」

一方「オマエそれ以外に役に立たねェンだから」

土御門「はぁ……占木でいいかにゃー」

一方「早くしろよ」

土御門「へいへい、じゃらじゃらーっと」

結標「どう?」

土御門「……未申に八町くらいだな」

結標「了解。先行くわよ」(シュパッ

土御門「おー、さすが忍」

一方「じゃァ俺も行くわ」

土御門「ごふっ! 持病の労咳が!」

一方「海原、頼ンだ」

海原「はいはい」

772: 2010/06/02(水) 17:20:26.73 ID:.uKPC42o
結標「捕まえたっ!」

美琴「げ、結標様」

一方「俺もいるぞォ。クソッ、こンな体に鞭打たせやがって」

美琴「げー、アンタまで……」

上条「た、助かった……」

一方「毎度世話をかけるな」

上条「頼むからソイツ縛りつけておいてくれよ。毎度毎度じゃ溜まったもんじゃねえ。いくら若年寄殿の妹だって言っても限度があるぞ」

一方「あァ、帰ったら大黒柱にでも繋いでおく」

美琴「えええ、大黒柱ってもしかしてあれ……?」

一方「他にねェだろ」

上条「オマエもいい加減にしろよー。姫様に似てるんだから勘違いされてもおかしくねえだろ」

御坂「!?」

一方「オマエ会った事あるのかァ?」

上条「正月の拝謁の時にちらっとだけ。いやー、実に可憐で楚々とした姫様だったなあ。それに比べてオマエは……あ、こんなのに比べたらダメか」

773: 2010/06/02(水) 17:22:42.68 ID:.uKPC42o
美琴「……」

結標「……」

一方「……馬鹿でよかったなァ」

結標「そうね」

美琴「怒っていいのか喜べばいいのか複雑だわ……」

一方「帰ったら説教。あと手習い二割増し」

美琴「うげー……」

一方「そォいえば今日は白井の姫さンが来る日だったなァ」

美琴「うわあああ帰りたくないいい! だから逃げたのにいいい!」

774: 2010/06/02(水) 17:25:59.69 ID:.uKPC42o
一方「ただいまァ。じゃじゃ馬つれて帰ってきたぜェ……」

月詠「ああっ傅役殿!」

一方「どォした」

月詠「またちぃ姫様がお一人で! 姉様を探してくるーって!」

一方「」

美琴「ほらほら探しに行こうすぐ行こう黒子が来る前に早くううう!」

一方「家老になる前に過労で倒れそォだ」

結標「あらお上手」

775: 2010/06/02(水) 17:32:50.82 ID:.uKPC42o
そんなわけで嘘時代劇でした

・キャスティング

上条:同心
一方通行:若年寄の一人、姫二人の傅役
美琴:姉姫
打ち止め:妹姫
月詠:お傍係兼手習いの教師
黄泉川:与力。上条さんの上役
結標:お庭番
土御門:お庭番兼陰陽頭

あと家老に冥土帰しとか二万人の影武者とか考えたけどあと任せた

777: 2010/06/02(水) 17:42:13.93 ID:Ic6IqkAO
すごい面白いでした

引用: ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪4冊目≫」【超電磁砲】