3: 2010/07/24(土) 23:31:51.46 ID:LcMonlhO0
キョン「・・・・・・」

キョン「・・・ん」もぞもぞ

あつい

キョン「・・・・・・」

キョン「・・今日も朝練か」

4: 2010/07/24(土) 23:34:43.22 ID:LcMonlhO0
1年!さぼるなー!

キョン「・・・・・・」

キョン「・・・・・・・あつい」

キョン「・・・ハア」

キョン「どうしてこんなことに・・」

キョン「出来ることなら、もう一度・・」

5: 2010/07/24(土) 23:40:28.78 ID:LcMonlhO0
1年前 春

キョン(今日から俺もピカピカの高校1年生だ)

キョン(別に朝から食パンくわえた美少女とぶつかりたいなどとは言わない)

キョン(しかし俺も男だ。それなりにバラ色のスクールライフをおくりたい!)

キョン(ポニーテールの乙女と恋のラリーを打ち合うのだ!)

8: 2010/07/24(土) 23:48:54.82 ID:LcMonlhO0
谷口「ソフトテニス?」

キョン「そうだ。お前も入らないか?」

谷口「テニスねえ・・」

谷口「まあ確かに、あ・の・朝倉も入部を決めたって話だし?」

谷口「女と汗を流すってのは魅力的だが・・」

谷口「悪いなキョン、俺はこのスクールライフをチャラチャラ遊んで過ごしたいのだ」

キョン「・・・まったく、谷口、お前ってやつは」

谷口「・・・・・んなこと言って~、お前がテニス部入るのも」

谷口「ボール打つたびに揺れる朝倉のアレを見るためじゃ・・」

キョン「ッ!!」

キョン「お、お、お俺にポニーテール属性なんてものはないっ!」

谷口「・・・・・は?ぽに?」

キョン「あ・・・い、いや、なんでもないんだ・・忘れてくれ」


10: 2010/07/24(土) 23:52:30.66 ID:LcMonlhO0
キョン(・・谷口め・・わけのわからんことを・・)

キョン(・・・・・)

キョン「・・・」チラッ

朝倉「そおれっ」
フサッ(揺れるポニーテール)

キョン「・・・・・・・」

キョン(・・・朝倉///)

12: 2010/07/24(土) 23:56:53.30 ID:LcMonlhO0
キョン(ああ・・・朝倉・・・)

キョン(長い黒髪のポニーテール・・)

キョン(理想の黒髪の乙女、朝倉・・)

キョン「幻の至宝と言われるバラ色のスクールライフを手に入れるのだ!」

14: 2010/07/25(日) 00:00:33.18 ID:6/N1pjRM0
朝倉「ごめん、それ無理」

キョン(ガーーーーーーーーーーーーーーーーン)

朝倉「今のあなたにはこれっぽちも興味がないの」

キョン「・・・・・・・・え」

キョン「え?・・・今の?」

朝倉「あはは、理解できないよね」

キョン「あ、あの」

朝倉「あ、じゃあ私もう行くね、バイバイ」

キョン「え、あ、・・・」

ガララ  バタン

キョン「・・・・・・・・・・・・・・」

キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・」

22: 2010/07/25(日) 00:08:11.30 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・・・・」

キョン(俺に残されたのは、気まずい関係と、この地獄のような練習の日々だけ)

キョン(なぜテニス部なんかに・・)

「んっふ」

キョン「!!」

キョン(なんだこのむかつくほどにスマイル光線を放つ不気味な美男子は)

キョン「・・壺なら買わん。新聞もとらん。宗教にも興味はないっ」

古泉「んふふ、あなた、ひどいことをおっしゃりますね」

27: 2010/07/25(日) 00:18:49.84 ID:6/N1pjRM0
古泉「ご安心ください。僕はあなたの同志ですよ」

キョン「同志だと?」

これが古泉一樹とのファーストコンタクトでありワーストコンタクトでもあった

キョン「なにが同志だ。お前はさぞモテなさるだろうよ」

古泉「いえいえ、僕もあなたと同じです。愛する女性にきっぱり捨てられた、という点でね」

キョン「・・な!?お前どうして朝倉のことを!?」

古泉「んふふ、負け犬どうし、傷を舐め合い仲良くしましょう」するっ

キョン「うおっ、こらっ、くっつくな気持ち悪い!」

古泉「んふ、僕なりの愛の表現方法ですよ」

キョン「そんな愛いらんわい!」

キョン(どうして俺の隣が朝倉さんではなくこんな男なのだっ!)

32: 2010/07/25(日) 00:34:12.11 ID:6/N1pjRM0
教室
キョン「はあ・・・・・」

キョン「・・ッ・・いてて」

キョン(筋肉痛が治らん・・・)

キョン(俺は毎日自分の細胞を頃していったい何をしているんだ・・・)

「ねえ」

キョン「んあ?」

ハルヒ「ちょっといい?」

キョン(・・・・なんだ涼宮か)

キョン(仮入部の時にコテンパンにされて以来、まともにしゃべったことないな)

キョン「なんだ?」

ハルヒ「あんた、野球出来る?」

キョン「はあ?野球?」

キョン「お前野球部のマネージャーになったのか?」

34: 2010/07/25(日) 00:35:31.39 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「違うわよ」

ハルヒ「今は私のことはどうだっていいの。あんたが満塁ホームラン打てるかってことが問題なの」

キョン「・・・なんじゃそりゃ」

キョン「悪いが、ホームランどころか、今のこの腕じゃバットも持てないね」

ハルヒ「・・・・・」

ハルヒ「あっそ。・・・・ふん、ならいいわ」


35: 2010/07/25(日) 00:36:49.23 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・」

キョン(・・・野球?何かわけのわからん活動をしてるのは噂で聞いていたが)

キョン(・・甲子園でも目指すのか?)

ハルヒ「・・・・」

キョン「ん?まだなんか用か?」

ハルヒ「・・・・・あんた、テニス部だっけ」

キョン「ああ、そうだが」

ハルヒ「・・・・・・・・」

キョン「?」

ハルヒ「なんでもない。邪魔したわね」

キョン「・・・・・・・」

キョン「・・なんだってんだ」

36: 2010/07/25(日) 00:43:55.70 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・ぐあっ」ザザザッ

キョン「・・・・ってて」

「おい!なにやってんだあ!しっかりしろ!」

キョン「・すいません」

古泉「大丈夫ですか?」

古泉「先輩、僕が保健室まで連れて行きます」

「ん、ああ、いつもすまんな、古泉、頼む」

古泉「いえいえ、お安いご用ですよ」ニコニコ

キョン(・・・・こいつ・・・ちくしょう)

38: 2010/07/25(日) 00:52:34.59 ID:6/N1pjRM0
古泉「無理をしないでください」

キョン「うるさいっ!お前の肩などかりる位なら氏んだ方がましだ」

古泉「んっふふ」

キョン「くそう・・お前と出会わなければ俺の学生生活はもっと有意義なものになっていたはずだ・・」

古泉「んふ、どんな道を選ぼうと、あなたは僕と出会う気がしますけど」

キョン「ああ驚きだ。お前が予知能力を持つエスパーだったとは」

古泉「んふふ」

40: 2010/07/25(日) 00:59:13.02 ID:6/N1pjRM0
帰り道

キョン「・・・ってて・・・・ハア・・」

キョン「・・・・・」

キョン(・・・・ん?)

キョン(なんだ、あれ・・・?)

「・・・・・・・・・・」

キョン(・・・・・・・・・・・)

キョン(・・・・・ああ、俺は相当疲れてるな)

キョン(こういう電波な奴とは普段なら絶対関わり合いになろうとはしないんだが・・)

キョン「お前、なにやってるんだ?通行の邪魔になるぞ」

「・・・・・・・・・・」

キョン「それに、その格好は魔術師か何かか?」

長門「・・・・・・・・・占い師」

41: 2010/07/25(日) 01:08:55.18 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・・・・」

キョン「ああそう占い師ね・・」

長門「・・・・・」コクリ

キョン「何が占えるんだ?恋愛?」

キョン「そうだ、明日の運勢でも占って・・」

長門「あなたは自律進化の大きな可能性の鍵となる人物」

キョン「は?」


42: 2010/07/25(日) 01:09:34.24 ID:6/N1pjRM0
長門「しかしそれは今の並行世界ではないと情報統合思念体は判断している」

キョン「は?情報?」

長門「好機はいつもあなたの目の前にぶら下がっている」

長門「あなたはその好機をとらえ行動に出るべき」

長門「さもないと、あなたはまた今と同じ人生を歩むことになる」

キョン「お、おいおいっ、お前さっきから何言って・・」

長門「・・・」スッ
キョン「ビクッ」

長門「千円」

キョン「金とんのかよっ!」

46: 2010/07/25(日) 01:14:49.46 ID:6/N1pjRM0
キョンの家

ぼふっ

キョン「・・・・はあ」

キョン「・・・・・・・」

キョン(あの1年生の春、もし別の部活を選んでいたら・・)

キョン(俺はもっと別の・・)

キョン(ポニーテールの乙女とバラ色の学生生活を過ごしていたかもしれない・・)

キョン(・・・・・・・・・・)



キョン(もし・・・・・)

48: 2010/07/25(日) 01:17:39.59 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・」

キョン「・・・ん」もぞもぞ

あつい

キョン「・・・・・・」

キョン「・・今日も撮影か」



49: 2010/07/25(日) 01:21:57.30 ID:6/N1pjRM0
1年前 春

キョン(今日から俺もピカピカの高校1年生)

キョン(俺も男だ。一度は朝から食パンくわえた美少女とぶつかりたい!)

キョン(映画の中のような桃色の恋愛をしたい!)

50: 2010/07/25(日) 01:27:25.38 ID:6/N1pjRM0
谷口「映画研究会?」

キョン「そうだ」

谷口「うーーん、朝比奈さんみたいなと女優とキスできるんならなあ」

キョン「朝比奈?」

キョン「演技は先輩達で、1年は音声やらカメラマンをやらせてもらえるらしい」

谷口「ふーん・・けっこう本格的なんだな」

谷口「悪い、キョン。俺はこのスクールライフをチャラチャラ遊んで過ごしたいのだ」

キョン「・・・そうか」

52: 2010/07/25(日) 01:29:29.75 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・」

キョン(映画を撮るのにこんなに肉体を使うとは・・・・)

キョン(・・・あつい・・・・・おもい・・・)

「そんなことできるわけ・・・!・・っ」
「あんたはだまって・・!・・・!」

キョン「なんだ?なんの騒ぎだ?」

55: 2010/07/25(日) 01:38:31.72 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「ちょっとコレ借りるだけよ!」

キョン「げっ!涼宮!お前なんでここに・・」

ハルヒ「・・・」

ハルヒ「あたし達も映画撮ってんのよ」

キョン「はあ?」

キョン(映画撮ってる?何かわけのわからん活動をしてるのは噂で聞いていたが)

キョン(アカデミー賞でも目指すのか?)

「なんだ、お前知り合いか」

キョン「あ、同じクラスで・・」

ハルヒ「ちょっとあんたからも言ってよ!このケチ機材の一つも貸してくれないのよ!」

キョン「お前なあ・・」

ハルヒ「ああもういいわ!最後の手段よ!」

56: 2010/07/25(日) 01:44:23.66 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「ほらほらこっちこっち!」

「ふえええ、また前みたいなこと・・」

ハルヒ「しないしない!今回はちょっと絡むだけっ!」

「ええ!やですぅ」

キョン「・・・・・・」

キョン(なんだなんだ・・・・さっぱり展開が読めん)

キョン(誰だ?向こうのド派手な衣装を着た・・・)

朝比奈「ふえぇ、やめてくださぁい」

キョン「天使だ」ガシャンッ


58: 2010/07/25(日) 01:49:58.84 ID:6/N1pjRM0
「てめえ!壊れてたら弁償だったぞ!」

キョン「・・すいませんっ」

キョン(・・・あんな天使がこの学校にいたとは)

キョン(すぐ帰ってしまったが・・・もっと見たかった)

キョン「彼女も涼宮の活動に・・」

「彼女は僕たちのマスコットガールですよ」

キョン「・・!」

キョン(誰だこの腹が立つほどまぶしい笑顔の好青年は)

キョン「おれにそっちの気はないぞっ!いたってノーマルだ!」

古泉「んふふ、あなた、ひどいことをおっしゃいますね」

59: 2010/07/25(日) 01:57:43.81 ID:6/N1pjRM0
キョン「僕たちとはなんだ?お前ら演劇部か何かか?」

古泉「んっふ、ぼくらはSOS団です」

キョン「はあ?」

キョン「なんだそれは?ロケット団みたいなものか」

古泉「んふふ、あながち間違ってはいませんよ」

キョン「・・それでその団員が俺に何の用だ」

古泉「まず、彼女の非礼を謝ります」

キョン「そんなものいらん」

古泉「まあまあ」すっ

キョン「肩を組むな!」

キョン(どうして近付いてくる団員が朝比奈さんではなくこいつなのだっ!)

古泉「仲良くしましょう、僕らは一生届かぬ恋をしている同志ですよ」

キョン「・・・っ!?お前はエスパーかっ!」

古泉「んっふふ」

60: 2010/07/25(日) 02:01:56.50 ID:6/N1pjRM0
教室
キョン「はあ・・・・・」

キョン「・・ッ・・いてて」

キョン(筋肉痛が治らん・・・)

キョン(俺は毎日自分の細胞を頃していったい何をしているんだ・・・)

「ねえ」

キョン「んあ?」

ハルヒ「ちょっといい?」

キョン「・・・・今度はなんだ」

ハルヒ「あんた、編集出来る?」

キョン「はあ?編集?映画のか?」

キョン「あいにく雑用しかしたことが無いんだ」

ハルヒ「・・・ふーん、そう」

61: 2010/07/25(日) 02:06:35.52 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「じゃあ目からビーム出せない?」

キョン「はああ?」

ハルヒ「しゃべる猫も探してるんだけど」

キョン「おまえなあ・・」

キョン「どんな映画撮ってんだよ」

ハルヒ「それは言えないわ」

ハルヒ「私のアイデアは世界遺産よりも貴重なんだから」

ハルヒ「あんたが映研のスパイかもしれないしね!」

キョン「そんなわけないだろ」

キョン「ちょっと見てみたいと思っただけだ」

ハルヒ「・・・」ぴく

62: 2010/07/25(日) 02:13:41.04 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「・・・・・」

キョン「ん?まだなんか用か?」

ハルヒ「・・・撮影たいへん?」

キョン「?・・・ああ、まあな」

ハルヒ「そう、ふーん、たいへんなの」

ハルヒ「あんた、・・・・えす・・・」

キョン「えす?」

ハルヒ「・・・・・」

ハルヒ「今度の日曜はひま?」

キョン「なんだ急に、日曜?・・・撮影が入ってるが、日曜に何かあるのか?」

ハルヒ「・・・・・・なんでもない」

ハルヒ「邪魔したわね!あんたら映研はライバルなんだから、せいぜい頑張りなさいよ!」

キョン「へいへい、お前もな」

63: 2010/07/25(日) 02:18:35.63 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・もうすぐ文化祭か」

キョン「地獄のような日々だった・・」

キョン「しかし、これが青春・・・・・」

キョン「本当にこれが青春・・・か?」

「おいおい・・・!・・・」
「なによ!・・・・ちょっとくらい・・!」

キョン「?涼宮?」

64: 2010/07/25(日) 02:21:22.74 ID:6/N1pjRM0
「おい!お前からも言ってやってくれ!」

キョン「はい?」

「こいつがこっちの上映時間を半分にしてくれなんて言い出すんだ!」

ハルヒ「そんなこと言ってないでしょ!2本立てで放映しろっていってんの!」

キョン「はあ!?」

キョン「そんなこと言ってもな、視聴覚室の時間が限られて・・」

ハルヒ「ばっかじゃない!伸ばせばいいじゃないアホキョン!」

キョン「あほ・・・お、おまえなあ!」

65: 2010/07/25(日) 02:29:58.31 ID:6/N1pjRM0
キョン「だいたい、映画ってお前らが撮ってたやつか?」

ハルヒ「そうよ!最高傑作なんだから!アカデミー賞間違いなしよ!」

ハルヒ「とっととそこどきなさい!」

キョン「お前らが遊びで撮ったものなんて文化祭で流せるわけないだろ!」

ハルヒ「っ!!」

66: 2010/07/25(日) 02:31:00.96 ID:6/N1pjRM0
ハルヒ「っ!!」

キョン「ちゃんと生徒会と先生を通してだな」

ハルヒ「・・・・・・」フルフル

キョン「とにかく今からじゃあどうにも・・」

ハルヒ「・・・・・・くせに」

キョン「涼宮?」

ハルヒ「あ、あんたが、み、見たいって、言ったくせにっ!!」

キョン「え?」

ハルヒ「遊びじゃないわ!!ばかっ!!」

キョン「お、おい・・すず・・」

ダダッ

キョン「・・・・・・」

「おうおう、よく追い払ったな」

キョン「・・・・・・・・・」

68: 2010/07/25(日) 02:35:03.93 ID:6/N1pjRM0
文化祭

キョン「・・・・・・・・・」

キョン(結局涼宮の映画はお蔵入りか・・)

キョン「谷口はナンパに行っちまったし」

キョン「・・・・・・・・・ん」

●年▲組 占いの館

キョン「占いかあ」

キョン「・・・どれ」



69: 2010/07/25(日) 02:35:51.46 ID:6/N1pjRM0
長門「好機はいつもあなたの目の前にぶら下がっている」

長門「あなたはその好機をとらえ行動に出るべき」

長門「さもないと、あなたはまた今と同じ人生を歩むことになる」

キョン「お、おいおいっ、お前さっきから何言って・・」

長門「・・・」スッ
キョン「ビクッ」

長門「二千円」

キョン「金とんのかよっ!」

71: 2010/07/25(日) 02:42:57.58 ID:6/N1pjRM0
古泉「あなたには正直がっかりです」

キョン「なに?」

古泉「涼宮さんに何を言ったんですか?」

キョン「・・・・・・・」

キョン「お前には関係ないだろ」

古泉「大有りです」

古泉「あなただって、僕が朝比奈さんにナニかしたら怒るでしょう?」

キョン「まあ校庭の砂になってもらうな」

古泉「んっふ、そういうことですよ。反省してもらわないと」

キョン「そういうことって、どういうことだ・・」
ピリリリリ
キョン「・・お前のだろ、出ろよ」

古泉「ふう、後で彼女に誤っておいてください・・もう手遅れかもしれませんけど」

キョン「ふん」

75: 2010/07/25(日) 02:58:39.00 ID:6/N1pjRM0
「お?」

「おーい!キョンくんっ!」

キョン(あの人・・一度涼宮といるときに話したことが・・・えっと、確か)

キョン「鶴屋さん!」

鶴屋「おやおや!一樹くんと密会かいっ?キョンくんは女泣かせで男泣かせだねっ」

キョン「なにいってるんですか」

鶴屋「んー?なにやら悩める男の子の顔だね。お姉さんでよかったら相談にのるよっ」

キョン「いや、悩みなんて・・」

鶴屋「遠慮なんていらないっさ!お姉さんの目はごまかせないにょろっ」

キョン(なんだか不思議な人だな)

キョン(変に安心してしまう・・)

78: 2010/07/25(日) 03:08:56.83 ID:6/N1pjRM0
中庭
鶴屋「ふんふん」

キョン「まあ・・・・もし」

キョン「あの時あんなこと言わなければ・・・いや、そもそも映研に入らなければ・・」

キョン「もっと良い学校生活を・・」

鶴屋「う~~ん・・」

鶴屋「可能性って、難しいにょろっ」

キョン「え?」

鶴屋「ハルにゃんのバニーガール姿はすっごくかわいいけど」

鶴屋「キョンくんのバニーガールは、ちょっと想像できないよねっ」

キョン「はあ?」

キョン「涼宮のバニーガールって・・あいつそんな格好・・」

鶴屋「おやおやっ!顔が赤いよ!想像しちゃったかな?」

キョン「赤くありません!」

79: 2010/07/25(日) 03:13:34.00 ID:6/N1pjRM0
鶴屋「あっはっは!」

鶴屋「むやみやたらに可能性って言葉を使うのはダメってことっさ!」

キョン「・・・・」

鶴屋「キョンくんは生まれ変わっても、たぶんまたキョンくんだよっ」

キョン「・・・・・・・・」

82: 2010/07/25(日) 03:35:58.66 ID:6/N1pjRM0


キョン「・・・・・・・・・」

妹「キョンくんお風呂はー?」

キョン「・・明日入る」

キョン「・・・・・・」

キョン「・・・・・・」

キョン(・・・・・・・)

アホキョン!

キョン(・・・・なんだったかな)

キョン(ロケット団じゃなくて・・)

キョン(・・・・・・えす・・・・)

84: 2010/07/25(日) 03:54:49.01 ID:6/N1pjRM0
・・・・・・


キョン「はッ!?」

キョン「・・・・・」

キョン「こ・・・・・」

キョン「ここは・・・・」

キョン「学校・・?」

85: 2010/07/25(日) 04:02:48.47 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・はあ・・はあ・・」

キョン「こ、・・・これは・・・・」

キョン「・・・・・・・・・」

86: 2010/07/25(日) 04:07:33.11 ID:6/N1pjRM0
キョン「これは困ったことになった・・・」

キョン「まさかここが天国か?」

キョン「・・・・・・・・」

キョン「もう少し、見て回るか・・」




87: 2010/07/25(日) 04:10:20.42 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・・」

キョン「テニスコート・・・・」

キョン「なぜだか、テニスなんてしたことがないのに」

キョン「ここを知っている気が・・・」

あんた、テニス部だっけ

キョン「・・・・・・」

キョン「校舎も見てみるか・・」

88: 2010/07/25(日) 04:12:32.82 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・」ガララ

キョン「・・・・・・囲碁部か」

んっふ、また僕の負けですね

キョン「・・・・・・・・」

キョン「なんなんだ、くそ・・」





89: 2010/07/25(日) 04:15:54.25 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・・・」

キョン(無いはずの思い出が・・)

キョン「・・・・・・ここは、なんだ?パソコン部・・か?」

1台くらいいいじゃない!

キョン「・・・・・・」

ホームページを作るの!

キョン「・・・・・・・・」


91: 2010/07/25(日) 04:24:20.25 ID:6/N1pjRM0
キョン「SOS団・・」

キョン「・・・・」

キョン「は?」

キョン「な、なんじゃこりゃ?」

キョン「コスプレ?鍋?将棋?パソコン?バット?望遠鏡?」

キョン「ま、まったく活動内容が予想できん・・」

キョン「・・・・・・・・」

92: 2010/07/25(日) 04:31:15.46 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・」

今度の日曜はひま?

キョン「・・アホだな、俺は」

キョン「わけのわからん意地を張って」

キョン「ああ、ああ、俺も入りたかったさ畜生め」

キョン「もし、ここが天国じゃなかったら・・」

キョン「もし、もしここから出られたら」

96: 2010/07/25(日) 04:53:01.45 ID:6/N1pjRM0
キョン「あいつと野球してやろう」

キョン「それから、一緒に映画撮って、アカデミー賞をねらおう」

キョン「テニスも水泳も天体観測も将棋も囲碁もやってやる。サービスで、古泉の相手をしてやってもいい」

キョン「なんだってしてやる。孤島だろうが雪山だろうが、あいつとだったら、何処へでも付いていくさ」


キョン「そのほうが、面白いからな」


97: 2010/07/25(日) 04:58:48.51 ID:6/N1pjRM0
ゴンッ
キョン「ごあっ!」

キョン「・・・・・・あ・」

キョン「・・・夢・・か?」

キョン「・・・・・・・・・」

99: 2010/07/25(日) 05:03:27.77 ID:6/N1pjRM0
キョン「・・・・・・」

キョン「・・・ん」もぞもぞ

あつい

キョン「・・・・・」

100: 2010/07/25(日) 05:12:13.34 ID:6/N1pjRM0
ピリリリリリr・・


キョン「・・・」

ハルヒ『あんた暇でしょ!?9時に駅前集合ね!』

キョン「あつい・・」

ハルヒ『はあ!?暑かろうが寒かろうが我がSOS団の活動に変わりはないわっ!』

ハルヒ『今日もすっごく忙しいんだから!』

ハルヒ『水着とバットと水鉄砲と双眼鏡持ってくること!わかった!?じゃあね!』プツ
ツー・・ ツー・・
キョン「・・・・・・」



101: 2010/07/25(日) 05:25:08.20 ID:6/N1pjRM0
妹「キョンくんお出かけ?」

キョン「まあな」

妹「嬉しそうだねっ!何して遊ぶの?」

キョン「こっちが教えてもらいたいよ」

ピリリリr・・

キョン「何だ?」

ハルヒ『帽子を忘れないことっ!熱中症を舐めてはいけないわっ!』

キョン「わかったよ。優しいんだな、団長さん」

ハルヒ『・・っあ、あんたのためじゃないっ!宇宙人に貸してあげるのっ!』

ハルヒ『遅れたら氏刑だからねっ!あほキョン!』
ツーーー・・ツーーーー・・
キョン「・・・」

キョン「やれやれ」

   
                おわり

102: 2010/07/25(日) 05:28:04.47 ID:7DbkNZwl0

引用: キョン「責任者はどこか」