30: 2010/03/27(土) 23:11:36.21 ID:dun/ASO40
美琴「7月18日か……」
簡単な説明
レベル5の御坂美琴が朝起きたら、レベル0の『御坂美琴』になってました。
この世界では黒子がPC得意なレベル1、佐天がレベル5の超電磁砲、初春がレベル4の空間移動能力者となってます。
簡単に言うと、『御坂美琴』は原作の佐天ポジションです。
そんな並行世界の『御坂美琴』になってしまった美琴(レベル5)が色々と苦労したりする話です。
7月16日のあらすじ
美琴が銀行強盗に軽くひねられて、佐天さんに助けてもらいました。
次の日には元に戻れると思ってたら、現実は甘くなく無能力者生活2日目に突入しました。
7月17日のあらすじ
美琴が佐天さんに軽くひねられました。ややヘタレている上条さんに出会いました。
上条さんのおかげでやや前向きになった美琴は無能力者生活を頑張ってもいいかなと思い始めました。
簡単な説明
レベル5の御坂美琴が朝起きたら、レベル0の『御坂美琴』になってました。
この世界では黒子がPC得意なレベル1、佐天がレベル5の超電磁砲、初春がレベル4の空間移動能力者となってます。
簡単に言うと、『御坂美琴』は原作の佐天ポジションです。
そんな並行世界の『御坂美琴』になってしまった美琴(レベル5)が色々と苦労したりする話です。
7月16日のあらすじ
美琴が銀行強盗に軽くひねられて、佐天さんに助けてもらいました。
次の日には元に戻れると思ってたら、現実は甘くなく無能力者生活2日目に突入しました。
7月17日のあらすじ
美琴が佐天さんに軽くひねられました。ややヘタレている上条さんに出会いました。
上条さんのおかげでやや前向きになった美琴は無能力者生活を頑張ってもいいかなと思い始めました。
48: 2010/03/27(土) 23:34:31.35 ID:dun/ASO40
31: 2010/03/27(土) 23:12:41.37 ID:dun/ASO40
・・・・・7月18日朝 柵川中学学生寮 美琴自室・・・・・
美琴「けど無能力者を頑張ると言っても特に何をするわけではないのよねえ……」
美琴「何か特別にすることがあるわけでもないし……」
美琴「張り切ったところで特に目標が無いのもむなしい」
美琴「そもそも、私ってやることがないのよね」
美琴「時間を一人で潰すのって寝ることくらいしかない。この時間から立ち読みってのも恥ずかしいし、こっちの私は友達いないらしいし、黒子や初春さんも昼まで学校だし……」
美琴「学校……、そうよ!学校に行けばいいのよ」
美琴「ちょうどいい機会だし、学校に行こう!」
美琴「一昨日はシステムスキャンで終わっちゃったし、せっかくだから授業を受けてみるのもありよね」
美琴「黒子は、いい思いなんてしないんですの、なーんて言ってたけど、今のやる気に満ち溢れた私なら多少の事くらいでへこたれはしないわ!」
美琴「そういえば、今日は黒子遅いわね……」
美琴「寝坊かしら? ま、シャワー浴びてる間に来るでしょ」
美琴「けど無能力者を頑張ると言っても特に何をするわけではないのよねえ……」
美琴「何か特別にすることがあるわけでもないし……」
美琴「張り切ったところで特に目標が無いのもむなしい」
美琴「そもそも、私ってやることがないのよね」
美琴「時間を一人で潰すのって寝ることくらいしかない。この時間から立ち読みってのも恥ずかしいし、こっちの私は友達いないらしいし、黒子や初春さんも昼まで学校だし……」
美琴「学校……、そうよ!学校に行けばいいのよ」
美琴「ちょうどいい機会だし、学校に行こう!」
美琴「一昨日はシステムスキャンで終わっちゃったし、せっかくだから授業を受けてみるのもありよね」
美琴「黒子は、いい思いなんてしないんですの、なーんて言ってたけど、今のやる気に満ち溢れた私なら多少の事くらいでへこたれはしないわ!」
美琴「そういえば、今日は黒子遅いわね……」
美琴「寝坊かしら? ま、シャワー浴びてる間に来るでしょ」
34: 2010/03/27(土) 23:14:44.59 ID:dun/ASO40
・・・・・例によってサービスシーンはないんですの!・・・・・
美琴「ふう」サッパリ
美琴「脇腹はだいぶよくなったわね」
美琴「黒子はまだ来てないようね……」
美琴「黒子が来る前に着替えちゃいましょう」
美琴「セーラー服も意外と悪くないと思い始めてる自分が恐いわ……」
美琴「よし、着替え終了!黒子が来たら一緒に食堂に行って朝ご飯食べよう」
美琴「…………」
美琴「うーん……」
美琴「黒子、遅いわねえ」
美琴「何やってるのかしら?」
美琴「ちょっと様子を見に行ってみよう。もしかしたら風邪でもひいたのかもしれないわ」
美琴「ふう」サッパリ
美琴「脇腹はだいぶよくなったわね」
美琴「黒子はまだ来てないようね……」
美琴「黒子が来る前に着替えちゃいましょう」
美琴「セーラー服も意外と悪くないと思い始めてる自分が恐いわ……」
美琴「よし、着替え終了!黒子が来たら一緒に食堂に行って朝ご飯食べよう」
美琴「…………」
美琴「うーん……」
美琴「黒子、遅いわねえ」
美琴「何やってるのかしら?」
美琴「ちょっと様子を見に行ってみよう。もしかしたら風邪でもひいたのかもしれないわ」
37: 2010/03/27(土) 23:17:58.53 ID:dun/ASO40
・・・・・廊下 黒子の部屋の前・・・・・
コンコン
美琴「黒子~?起きてる~?」
シーン
美琴「朝ご飯食べに行くわよ~!」
ドンドン
美琴「黒子ってば~?入るわよ~?」
ガチャガチャ
美琴「鍵閉まってるわね……いないのかしら?」
女A「あの~、白井さんなら30分ほど前に出掛けるのを見ましたよ。鞄も持っていましたし、風紀委員の仕事から直接学校に行くんじゃないかと……」
美琴「え? そうなの?見間違えとかじゃなくて?」
女A「はい、白井さんは目立ちますから、見間違いってことはないと思います」
美琴「うーん。そっかー、わざわざ教えてくれてありがと」
女A「いえ、たいしたことじゃないですから。朝ご飯まだなら食堂に急いだ方がいいと思いますよ。それじゃ」
美琴(黒子ったら一言くらいなんか言ってくれてもいいのに……)
美琴「しょうがないから、一人と朝食食べて学校に行こう……」
コンコン
美琴「黒子~?起きてる~?」
シーン
美琴「朝ご飯食べに行くわよ~!」
ドンドン
美琴「黒子ってば~?入るわよ~?」
ガチャガチャ
美琴「鍵閉まってるわね……いないのかしら?」
女A「あの~、白井さんなら30分ほど前に出掛けるのを見ましたよ。鞄も持っていましたし、風紀委員の仕事から直接学校に行くんじゃないかと……」
美琴「え? そうなの?見間違えとかじゃなくて?」
女A「はい、白井さんは目立ちますから、見間違いってことはないと思います」
美琴「うーん。そっかー、わざわざ教えてくれてありがと」
女A「いえ、たいしたことじゃないですから。朝ご飯まだなら食堂に急いだ方がいいと思いますよ。それじゃ」
美琴(黒子ったら一言くらいなんか言ってくれてもいいのに……)
美琴「しょうがないから、一人と朝食食べて学校に行こう……」
46: 2010/03/27(土) 23:32:28.54 ID:dun/ASO40
・・・・・柵川中学校 廊下 2年×組前・・・・・・
美琴「よし、到着したわ」
美琴「教室のドアを開ける前に緊張するなんて小学校の時以来ね」ドキドキ
美琴(こっちの私がどうであれ、『私』は自然に挨拶して見事に溶け込んでみせるわ)
ガヤガヤ
美琴「おっはよーーー!」ガラッ!
ガヤガ……シーーーン
美琴(うわ……そんな露骨な反応すんの?これはちょっとつらいものがあるわ)
美琴(それでも予想の範疇よ。これくらいでへこたれるもんですか)
美琴「よし、到着したわ」
美琴「教室のドアを開ける前に緊張するなんて小学校の時以来ね」ドキドキ
美琴(こっちの私がどうであれ、『私』は自然に挨拶して見事に溶け込んでみせるわ)
ガヤガヤ
美琴「おっはよーーー!」ガラッ!
ガヤガ……シーーーン
美琴(うわ……そんな露骨な反応すんの?これはちょっとつらいものがあるわ)
美琴(それでも予想の範疇よ。これくらいでへこたれるもんですか)
52: 2010/03/27(土) 23:37:39.60 ID:dun/ASO40
美琴「おはよう!今日もいい天気ね~、あなたもそう思わない?」
女B「えっ?!あの……今日は曇りなんだけど……」
美琴「あれ?……えっと、ごめんごめん。ちょっとしたジョークだから!笑って笑って!」
女B「はあ……」
女C「ねえ、ちょっと―――」
女B「あ、うん……」
美琴「あっ」
美琴(ここからナチュラルに世間話に入ろうと思ったのに……)
ヒソヒソヒソヒソ
美琴「…………」
美琴(ま、いいわ。授業を受けに来ただけだしね……別に諦めたわけじゃないんだから、様子見ってやつよ)
女B「えっ?!あの……今日は曇りなんだけど……」
美琴「あれ?……えっと、ごめんごめん。ちょっとしたジョークだから!笑って笑って!」
女B「はあ……」
女C「ねえ、ちょっと―――」
女B「あ、うん……」
美琴「あっ」
美琴(ここからナチュラルに世間話に入ろうと思ったのに……)
ヒソヒソヒソヒソ
美琴「…………」
美琴(ま、いいわ。授業を受けに来ただけだしね……別に諦めたわけじゃないんだから、様子見ってやつよ)
53: 2010/03/27(土) 23:40:06.35 ID:dun/ASO40
・・・・・1時間目ですの!・・・・・
先生「シュレディンガーの猫とは―――」
美琴(これって常盤台に入学してすぐにやったことよね……教え方もイマイチね)
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴(積極的にに話しかけてコミュニケーションをとらなきゃ!)
美琴「ちょっと良いかしら…………えっと……えっと……?」
美琴(そういえば全然知らない人ばっかりで名前がわからない……)
女C「…………」スルー
美琴(しょうがない、次の休み時間に頑張ろう)
先生「シュレディンガーの猫とは―――」
美琴(これって常盤台に入学してすぐにやったことよね……教え方もイマイチね)
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴(積極的にに話しかけてコミュニケーションをとらなきゃ!)
美琴「ちょっと良いかしら…………えっと……えっと……?」
美琴(そういえば全然知らない人ばっかりで名前がわからない……)
女C「…………」スルー
美琴(しょうがない、次の休み時間に頑張ろう)
56: 2010/03/27(土) 23:43:10.99 ID:dun/ASO40
・・・・・2時間目ですの!・・・・・
先生「能力開発の基本は―――」
美琴(やっぱ柵川ってカリキュラムが常盤台に比べるとゆるいのねえ)
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴「ねえ……」
女C「…………」スルー
美琴「あの……その……」ボソボソ
女D「…………」チラリ
美琴(目が合ったわ!笑顔で話しかけやすい雰囲気を作る)ニコッ
女D「…………」プイッ
美琴「な……」
美琴(全くのアウェーで顔も名前も知らない人相手、しかも相手は自分にたいして良い感情を持ってないってきついわね……。話しかけるのってこんなに難しいものなのね)
先生「能力開発の基本は―――」
美琴(やっぱ柵川ってカリキュラムが常盤台に比べるとゆるいのねえ)
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴「ねえ……」
女C「…………」スルー
美琴「あの……その……」ボソボソ
女D「…………」チラリ
美琴(目が合ったわ!笑顔で話しかけやすい雰囲気を作る)ニコッ
女D「…………」プイッ
美琴「な……」
美琴(全くのアウェーで顔も名前も知らない人相手、しかも相手は自分にたいして良い感情を持ってないってきついわね……。話しかけるのってこんなに難しいものなのね)
57: 2010/03/27(土) 23:45:40.59 ID:dun/ASO40
・・・・・3時間目ですの!・・・・・
先生「学園都市の成り立ちは―――」
美琴(授業が退屈すぎて眠くなってきた……)ウトウト
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴(あっという間に今日最後の休み時間になっちゃった……)
美琴(暇つぶしにはなったけど、こっちの私はダメダメっぽいわねえ)
美琴(いやいや、人のことなんか言えないわ……ホント)
先生「学園都市の成り立ちは―――」
美琴(授業が退屈すぎて眠くなってきた……)ウトウト
・・・・・休み時間ですの!・・・・・
美琴(あっという間に今日最後の休み時間になっちゃった……)
美琴(暇つぶしにはなったけど、こっちの私はダメダメっぽいわねえ)
美琴(いやいや、人のことなんか言えないわ……ホント)
58: 2010/03/27(土) 23:47:28.57 ID:dun/ASO40
・・・・・4時間目ですの!・・・・・
先生「AIM拡散力とは―――」
美琴(もう飽きたなあ。周りと仲良くするのもなんだか無理そうだし……やっぱり来るんじゃなかったか)
先生「じゃあ、ここはそうだな……お、珍しい奴がいるな。おい、御坂!」
美琴(午後は何して時間潰そうかな?あのツンツン頭にまた会いたいな……)
先生「御坂、御坂美琴!」
美琴「は、はい!」
先生「授業中にうわの空とはたいした余裕だな」
先生「まともに授業を受けているのは今年になって初めてか?AIM拡散力場について答えてみろ」
美琴「えっと、AIM拡散力場とは簡単に言うと────────というものです」
美琴「さらに────────ということになっていて、もっと詳しく言うと──────────で、つまり―――」ペラペラ
先生「AIM拡散力とは―――」
美琴(もう飽きたなあ。周りと仲良くするのもなんだか無理そうだし……やっぱり来るんじゃなかったか)
先生「じゃあ、ここはそうだな……お、珍しい奴がいるな。おい、御坂!」
美琴(午後は何して時間潰そうかな?あのツンツン頭にまた会いたいな……)
先生「御坂、御坂美琴!」
美琴「は、はい!」
先生「授業中にうわの空とはたいした余裕だな」
先生「まともに授業を受けているのは今年になって初めてか?AIM拡散力場について答えてみろ」
美琴「えっと、AIM拡散力場とは簡単に言うと────────というものです」
美琴「さらに────────ということになっていて、もっと詳しく言うと──────────で、つまり―――」ペラペラ
61: 2010/03/27(土) 23:51:29.45 ID:dun/ASO40
美琴「AIM拡散力場の最近の研究としては―――」ペラペラ
先生「もういい、そこまででいいぞ、御坂!座ってよし!」
ヒソヒソ
美琴(周りの様子が変ね……、やっぱりいつもどおりに答えたのはまずかったかしら?)
先生「御坂の説明は完璧すぎてオレの仕事がなくなってしまったぞ。よく予習しているな!今後もこの調子で頑張れよ」
美琴「はあ、ありがとうございます」
先生「みんなも御坂を見習うように!」
ハーイ
キーンコーンカーンコーン
先生「じゃあ今日の授業はここまでにする」
キリーツ、レイ
先生「もういい、そこまででいいぞ、御坂!座ってよし!」
ヒソヒソ
美琴(周りの様子が変ね……、やっぱりいつもどおりに答えたのはまずかったかしら?)
先生「御坂の説明は完璧すぎてオレの仕事がなくなってしまったぞ。よく予習しているな!今後もこの調子で頑張れよ」
美琴「はあ、ありがとうございます」
先生「みんなも御坂を見習うように!」
ハーイ
キーンコーンカーンコーン
先生「じゃあ今日の授業はここまでにする」
キリーツ、レイ
64: 2010/03/27(土) 23:53:57.44 ID:dun/ASO40
・・・・・放課後ですの!・・・・・
女E「あの………御坂さん」
女E「御坂さん?」
女E「御坂さんってば!」
美琴「えっ?!はい?ナンデスカー?」
女E「さっきの御坂さんすごかったね!」
美琴「さっき?あ、あれね。えっと、まあ、ちょうど予習してたところを聞かれただけだから」
女E「そんなに謙遜することないのにー!あんなことまで予習なんて普通しないよー。先生驚いてたもん」
美琴「あはは、そっかなー」
女E「そうだよー」
美琴(思いがけず良い雰囲気を作ることに成功したようね。なんか頑張ろうとしたのが馬鹿みたいだわ)
女E「あの………御坂さん」
女E「御坂さん?」
女E「御坂さんってば!」
美琴「えっ?!はい?ナンデスカー?」
女E「さっきの御坂さんすごかったね!」
美琴「さっき?あ、あれね。えっと、まあ、ちょうど予習してたところを聞かれただけだから」
女E「そんなに謙遜することないのにー!あんなことまで予習なんて普通しないよー。先生驚いてたもん」
美琴「あはは、そっかなー」
女E「そうだよー」
美琴(思いがけず良い雰囲気を作ることに成功したようね。なんか頑張ろうとしたのが馬鹿みたいだわ)
65: 2010/03/27(土) 23:58:52.29 ID:dun/ASO40
女E「今日の御坂さんって、いつもより全然明るくってまるで別人みたいだねー」
女F「ホント、雰囲気が全然違くてビックリしちゃったよ」
美琴「あはは……イメチェンってやつかな?」
女G「イメチェンっていうか、昔の御坂さんに戻っただけじゃないの?」
美琴(昔の『こっちの私』?)
女E「昔の御坂さんって?」
女G「えーと、小学6年生の時に御坂さんと同じクラスだったんだけど、御坂さんはすっごい明るくて努力家でかっこよかったのよ」
女G「さっきみたいに授業で当てられてもスラスラ答えちゃうしさ」
美琴(『こっちの御坂美琴』が努力家……?)
女G「だから、今年になって同じクラスになったら、ほとんど別人で驚いたもん」
美琴(なんかおかしいわね……黒子が言ってた事と辻褄が合わないような)
女E「そうだったんだー。私は今日の御坂さんが絶対いいと思うよ!」
女F「そうねー。私もそう思うわ。御坂さんって笑うとすっごい可愛いしねえ」
女F「ホント、雰囲気が全然違くてビックリしちゃったよ」
美琴「あはは……イメチェンってやつかな?」
女G「イメチェンっていうか、昔の御坂さんに戻っただけじゃないの?」
美琴(昔の『こっちの私』?)
女E「昔の御坂さんって?」
女G「えーと、小学6年生の時に御坂さんと同じクラスだったんだけど、御坂さんはすっごい明るくて努力家でかっこよかったのよ」
女G「さっきみたいに授業で当てられてもスラスラ答えちゃうしさ」
美琴(『こっちの御坂美琴』が努力家……?)
女G「だから、今年になって同じクラスになったら、ほとんど別人で驚いたもん」
美琴(なんかおかしいわね……黒子が言ってた事と辻褄が合わないような)
女E「そうだったんだー。私は今日の御坂さんが絶対いいと思うよ!」
女F「そうねー。私もそう思うわ。御坂さんって笑うとすっごい可愛いしねえ」
66: 2010/03/28(日) 00:00:48.95 ID:/Fs1GFFn0
美琴「そんなことないって、私っていつもとそんなに違うかな?」
女E「別人っていうか別の生物だもん」
女F「コラコラ、本人に向かってそんなことを言わないの」
女E「あ、ごめんごめん。私ってすぐ調子乗っちゃうからさ」
美琴「ううん、別に気にしないって」
女E「よかったー」
美琴「それよりも前の私ってどんな―――」
prrrrrrr
女E「電話だ」
女F「私じゃないよ」
女G「私でもないわ」
美琴「あれ?私?」
女E「別人っていうか別の生物だもん」
女F「コラコラ、本人に向かってそんなことを言わないの」
女E「あ、ごめんごめん。私ってすぐ調子乗っちゃうからさ」
美琴「ううん、別に気にしないって」
女E「よかったー」
美琴「それよりも前の私ってどんな―――」
prrrrrrr
女E「電話だ」
女F「私じゃないよ」
女G「私でもないわ」
美琴「あれ?私?」
68: 2010/03/28(日) 00:02:31.27 ID:/Fs1GFFn0
美琴(黒子かしら……?)ゴソゴソ
美琴「えっと……、知らない番号だわ」
美琴「ちょっと失礼するわ」
美琴「もしもし?」
佐天『あっ、みっさかさーん?』
美琴「えっ、佐天さん?」
佐天『お、わかります?そうです。佐天涙子ですよー!』
佐天『御坂さんにちょっとお願いがあるんですけど―――』
美琴「えっと……、知らない番号だわ」
美琴「ちょっと失礼するわ」
美琴「もしもし?」
佐天『あっ、みっさかさーん?』
美琴「えっ、佐天さん?」
佐天『お、わかります?そうです。佐天涙子ですよー!』
佐天『御坂さんにちょっとお願いがあるんですけど―――』
69: 2010/03/28(日) 00:03:46.05 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・とある喫茶店・・・・・
美琴「で、いきなり人を喫茶店によびつけるなんて何の用よ?」
佐天「いやあ、今日も初春が風紀委員で忙しいらしくて、ちょっとお茶をする友達を探してたんですよ。それで昨日の件のお詫びを兼ねて御坂さんと―――」
美琴「帰るわ」
佐天「いきなり帰らないで下さいよー。あのー、まだ昨日の事怒ってます?」
美琴「怒ってるに決まってるでしょ!!あんな風にボロ糞にしといてなんなのよ!それとも何? 一日で忘れるような鳥頭とでも思った?」
佐天「昨日の件は初春にもこってり絞られて反省してるんで、水に流して欲しいかなあって」
美琴「そんなの私には全然関係ないでしょ。そんな態度で反省?人を馬鹿にするのもいい加減にしなさいっ!!」
美琴「で、いきなり人を喫茶店によびつけるなんて何の用よ?」
佐天「いやあ、今日も初春が風紀委員で忙しいらしくて、ちょっとお茶をする友達を探してたんですよ。それで昨日の件のお詫びを兼ねて御坂さんと―――」
美琴「帰るわ」
佐天「いきなり帰らないで下さいよー。あのー、まだ昨日の事怒ってます?」
美琴「怒ってるに決まってるでしょ!!あんな風にボロ糞にしといてなんなのよ!それとも何? 一日で忘れるような鳥頭とでも思った?」
佐天「昨日の件は初春にもこってり絞られて反省してるんで、水に流して欲しいかなあって」
美琴「そんなの私には全然関係ないでしょ。そんな態度で反省?人を馬鹿にするのもいい加減にしなさいっ!!」
71: 2010/03/28(日) 00:05:18.11 ID:/Fs1GFFn0
店員「あの、お客様。他のお客様の迷惑になりますので……」
美琴「あっ、すいません」ペコリ
佐天「すいませーん、ジャンボパフェ二つとアイスティー2つお願いしまーす」
店員「かしこまりました」
美琴「ちょ、何で勝手に注文してんのよ」
佐天「まあまあ、いいじゃないですか。私の奢りですから。さあさあ座って座って」
美琴「帰るって言ってるじゃないの!」
佐天「注文したパフェが無駄になったらもったいないじゃないですか」
美琴「そんなの勝手に注文したアンタが悪いんでしょ!」
佐天「あーあ、世界には満足に食べられない人もいるってのに御坂さんはパフェを無駄にするのか……」
美琴「んな……」
佐天「御坂さんが無駄にしたパフェがあれば何人の命が助かるのかな……」
美琴「いきなりなに意味わかんないこと言ってんのよ!」
佐天「御坂さんの良心に訴えかける作戦です」
美琴「あからさますぎて引っかかるわけないでしょ」
美琴「あっ、すいません」ペコリ
佐天「すいませーん、ジャンボパフェ二つとアイスティー2つお願いしまーす」
店員「かしこまりました」
美琴「ちょ、何で勝手に注文してんのよ」
佐天「まあまあ、いいじゃないですか。私の奢りですから。さあさあ座って座って」
美琴「帰るって言ってるじゃないの!」
佐天「注文したパフェが無駄になったらもったいないじゃないですか」
美琴「そんなの勝手に注文したアンタが悪いんでしょ!」
佐天「あーあ、世界には満足に食べられない人もいるってのに御坂さんはパフェを無駄にするのか……」
美琴「んな……」
佐天「御坂さんが無駄にしたパフェがあれば何人の命が助かるのかな……」
美琴「いきなりなに意味わかんないこと言ってんのよ!」
佐天「御坂さんの良心に訴えかける作戦です」
美琴「あからさますぎて引っかかるわけないでしょ」
73: 2010/03/28(日) 00:10:14.33 ID:/Fs1GFFn0
佐天「まー、いいじゃないですか」
美琴「いいわけないじゃない」
佐天「30分くらい付き合って下さいよ」
美琴「いやよ」
佐天「お願いしますっ!」ペコリ
美琴「頭下げられたって関係ないんだから……」
佐天「…………」
・・・・・頭を下げて数分経過ですの・・・・・
美琴「うう………」
佐天「そうですか、残念です……。あーあ、御坂さんとお茶したかったなあ」
美琴「……はあ、もう疲れたわ。いいわ、30分だけだからね」
佐天「さっすが御坂さん!話わかりますね!」
美琴「強引に誘っておいて」
美琴「それで、私と話したい事って何なのよ?」
75: 2010/03/28(日) 00:12:07.31 ID:/Fs1GFFn0
佐天「んー、実のところ特別な話題は無いんですよ」
美琴「ハア?」
佐天「ただ御坂さんと何でもいいからお話したいなあって思っただけなんです」
美琴「私は話す事なんてないんだけど」
佐天「あー、それじゃ世間話でもしましょうよ」
佐天「なんか面白い話あったかなあ、そうだ―――学園都市伝説って知ってます?」
佐天「風力発電のプロペラが逆回転すると街に異変が起きる!とか夕方四時四十四分に学区を跨ぐと幻の虚数学区に迷いこんじゃうとか」
美琴「都市伝説……ね、私は興味ないわね」
佐天「えー、そんなこと言わずに付き合って下さいよー」
美琴「ハア?」
佐天「ただ御坂さんと何でもいいからお話したいなあって思っただけなんです」
美琴「私は話す事なんてないんだけど」
佐天「あー、それじゃ世間話でもしましょうよ」
佐天「なんか面白い話あったかなあ、そうだ―――学園都市伝説って知ってます?」
佐天「風力発電のプロペラが逆回転すると街に異変が起きる!とか夕方四時四十四分に学区を跨ぐと幻の虚数学区に迷いこんじゃうとか」
美琴「都市伝説……ね、私は興味ないわね」
佐天「えー、そんなこと言わずに付き合って下さいよー」
77: 2010/03/28(日) 00:14:43.12 ID:/Fs1GFFn0
佐天「たまにはこういう話もいいじゃないですか、脱ぎ女って知ってますか?突然服を脱ぎ出すっていう」
美琴(それって木山春生のことよね……)
美琴「あー、それはちょっと変わった人なだけじゃないかしら?」
美琴「あんまり人目を気にしない人で、つい暑くて脱いだのよ、きっと」
佐天「ええー、そんなこと言ったら面白くないですよー。御坂さんって現実すぎます!」
佐天「んー、じゃあじゃあ、これなんかどうですか? 使うだけで能力が上がる幻想御手!!!」
佐天「実際にあったら御坂さんも使ってみたいと思いません?」
美琴「幻想御手……ね」
美琴(実際にあるんだけどねえ)
美琴「たとえ能力が上がるとしても、私はそういう反則技でどうこうするのは遠慮するわ」
美琴(それって木山春生のことよね……)
美琴「あー、それはちょっと変わった人なだけじゃないかしら?」
美琴「あんまり人目を気にしない人で、つい暑くて脱いだのよ、きっと」
佐天「ええー、そんなこと言ったら面白くないですよー。御坂さんって現実すぎます!」
佐天「んー、じゃあじゃあ、これなんかどうですか? 使うだけで能力が上がる幻想御手!!!」
佐天「実際にあったら御坂さんも使ってみたいと思いません?」
美琴「幻想御手……ね」
美琴(実際にあるんだけどねえ)
美琴「たとえ能力が上がるとしても、私はそういう反則技でどうこうするのは遠慮するわ」
80: 2010/03/28(日) 00:21:27.94 ID:/Fs1GFFn0
佐天「へえ~、御坂さんはえらいですねえ。私は自分が無能力者だったら絶対に使うと思うけどなあ」
美琴(確かに使ってたわ)
美琴「でも佐天さん、たいていそういうものには副作用があったりするもんなのよ」
佐天「おー、それは確かにそうかもしれませんね。御坂さん、なかなか鋭いところをつきますね」
美琴「そんなことないわよ。急激に能力が上昇したら脳に負担がかかることくらい、常盤台のエース様にはわかるでしょ?」
佐天「んー、確かにそうかもしれませんけど……」
佐天「脳に負担がかかるかどうかは、レベルアッパーがどういう仕組みで能力を上げてるかによるから何とも言えなくないですか?」
美琴(確かに使ってたわ)
美琴「でも佐天さん、たいていそういうものには副作用があったりするもんなのよ」
佐天「おー、それは確かにそうかもしれませんね。御坂さん、なかなか鋭いところをつきますね」
美琴「そんなことないわよ。急激に能力が上昇したら脳に負担がかかることくらい、常盤台のエース様にはわかるでしょ?」
佐天「んー、確かにそうかもしれませんけど……」
佐天「脳に負担がかかるかどうかは、レベルアッパーがどういう仕組みで能力を上げてるかによるから何とも言えなくないですか?」
81: 2010/03/28(日) 00:24:55.07 ID:/Fs1GFFn0
佐天「御坂さん―――幻想御手について何か知ってたりするんですか?」
美琴「?!」
美琴(まずったわね……どうする?ここは知ってると答えるべきか―――)
美琴「ううん、何にも知らないわ。私が言ったのはあくまでも一般論よ、一般論。」
佐天「一般論……ね」
美琴「脳を酷使する以外私には能力を上げる方法なんて思いつかないし、アハハハ」
店員「失礼いたします。こちらジャンボパフェとアイスティーになります」
美琴「あっ!パフェがきたわ!遠慮せずにいただくわね!」
佐天「……ええ、どうぞ」
美琴「?!」
美琴(まずったわね……どうする?ここは知ってると答えるべきか―――)
美琴「ううん、何にも知らないわ。私が言ったのはあくまでも一般論よ、一般論。」
佐天「一般論……ね」
美琴「脳を酷使する以外私には能力を上げる方法なんて思いつかないし、アハハハ」
店員「失礼いたします。こちらジャンボパフェとアイスティーになります」
美琴「あっ!パフェがきたわ!遠慮せずにいただくわね!」
佐天「……ええ、どうぞ」
82: 2010/03/28(日) 00:26:50.43 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・30分後・・・・・
佐天「つまり、初春の頭の花がですね。なんと―――になっちゃうんですよ!」
美琴「あはははは、それ本当なの?」
佐天「ホント、ホントなんですって、みんな信じてくれてないんですけど!」
美琴(うーん、あれから思った以上に話が弾んでしまってるわね……)
美琴(困ったことに能力云々が無ければ『佐天さん』と変わらないのよねえ)
佐天「それでそれで、ここからが本題なんですけ―――ど」ピクッ
美琴「?」
美琴「佐天さん、どうかしたの?」
佐天「あ、何でもないですって、話の続きを―――」チラ
美琴(窓の外を見て何かを見つけたような、外に誰かいるのかしら?)
チラリ
美琴(あれは……ツンツン頭と一緒にいるのは変なゴーグルをつけた佐天さん?)
佐天「つまり、初春の頭の花がですね。なんと―――になっちゃうんですよ!」
美琴「あはははは、それ本当なの?」
佐天「ホント、ホントなんですって、みんな信じてくれてないんですけど!」
美琴(うーん、あれから思った以上に話が弾んでしまってるわね……)
美琴(困ったことに能力云々が無ければ『佐天さん』と変わらないのよねえ)
佐天「それでそれで、ここからが本題なんですけ―――ど」ピクッ
美琴「?」
美琴「佐天さん、どうかしたの?」
佐天「あ、何でもないですって、話の続きを―――」チラ
美琴(窓の外を見て何かを見つけたような、外に誰かいるのかしら?)
チラリ
美琴(あれは……ツンツン頭と一緒にいるのは変なゴーグルをつけた佐天さん?)
84: 2010/03/28(日) 00:28:56.58 ID:/Fs1GFFn0
美琴「佐天さん……?」
佐天「あー、気づいちゃいましたか」
美琴「えっと、その、あれって双子の妹かなにか?」
佐天「……」
美琴「あの……」
佐天「ふぅ……」
佐天「そろそろ30分ですね、ちょうどいいですし、出ましょうか?」
美琴「ええっ?」
佐天「御坂さんに―――私の妹を紹介しますから」
佐天「あー、気づいちゃいましたか」
美琴「えっと、その、あれって双子の妹かなにか?」
佐天「……」
美琴「あの……」
佐天「ふぅ……」
佐天「そろそろ30分ですね、ちょうどいいですし、出ましょうか?」
美琴「ええっ?」
佐天「御坂さんに―――私の妹を紹介しますから」
87: 2010/03/28(日) 00:31:25.03 ID:/Fs1GFFn0
佐天「上条さん」
上条「うわっ、ビリビリ?!」
上条「もうお前の実験には協力しないって約束したじゃねーか、何の用だ?」
佐天「もう、別に上条さんに用は無いですよ。私の用があるのはそっちです」
上条「そっち?ああ、妹の方か」
サテン「オリジナルではないですか、とサテンはオリジナルを一瞥してみます」
佐天「相変わらずポンコツなままのようだねえ。周りに人がいるのにオリジナルとかそういうことを言わないでよ」
サテン「これは失敗しました、とサテンは申し訳なく思いますが特に反省はしません」
佐天「やれやれ、もう一回チューニングしてもらってくればいいのに」
サテン「私にはこれといった異常は見られないためチューニングは必要ない、とサテンは軽く抗議をします」
美琴「佐天さん、オリジナルとかチューニングとかって……」
サテン「ちょっと紹介する前に移動しません?このポンコツに余計な事を口走られると面倒が増えそうですから」
上条「うわっ、ビリビリ?!」
上条「もうお前の実験には協力しないって約束したじゃねーか、何の用だ?」
佐天「もう、別に上条さんに用は無いですよ。私の用があるのはそっちです」
上条「そっち?ああ、妹の方か」
サテン「オリジナルではないですか、とサテンはオリジナルを一瞥してみます」
佐天「相変わらずポンコツなままのようだねえ。周りに人がいるのにオリジナルとかそういうことを言わないでよ」
サテン「これは失敗しました、とサテンは申し訳なく思いますが特に反省はしません」
佐天「やれやれ、もう一回チューニングしてもらってくればいいのに」
サテン「私にはこれといった異常は見られないためチューニングは必要ない、とサテンは軽く抗議をします」
美琴「佐天さん、オリジナルとかチューニングとかって……」
サテン「ちょっと紹介する前に移動しません?このポンコツに余計な事を口走られると面倒が増えそうですから」
104: 2010/03/28(日) 01:00:55.59 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・公園・・・・・・・・
佐天「ま、ここならいいかな」
佐天「御坂さんもお分かりの通り、この子は私の双子の妹って奴なんです。ほらほら、一卵性でDNAも一緒だからそっくりでしょ?」
サテン「それは正しくないと、サテンはオリジナルの言い訳じみた苦しい説明を訂正します」
佐天「まあ、誤魔化す気は元々なかったけどさ。アンタも少しくらい協力的な態度を見せてよ」
サテン「私はそちらにいるオリジナルのDNAマップから生まれたクローン―――検体番号9805号です、とサテンはオリジナルを無視して非常に簡潔な自己紹介をしてみます」
美琴「く、クローン?」
佐天「はー、アンタって私の事嫌いなの?」
サテン「そんなことはありませんよ、とサテンは愛想笑いを浮かべながら答えます」
佐天「いつかスクラップにしてやろうかしら」
サテン「それで―――そちらの御友人は人が自己紹介をしたっていうのに自分はしないんでしょうか、とサテンは常識の知らない子を可哀想なまなざしで見つめてみます」
佐天「ま、ここならいいかな」
佐天「御坂さんもお分かりの通り、この子は私の双子の妹って奴なんです。ほらほら、一卵性でDNAも一緒だからそっくりでしょ?」
サテン「それは正しくないと、サテンはオリジナルの言い訳じみた苦しい説明を訂正します」
佐天「まあ、誤魔化す気は元々なかったけどさ。アンタも少しくらい協力的な態度を見せてよ」
サテン「私はそちらにいるオリジナルのDNAマップから生まれたクローン―――検体番号9805号です、とサテンはオリジナルを無視して非常に簡潔な自己紹介をしてみます」
美琴「く、クローン?」
佐天「はー、アンタって私の事嫌いなの?」
サテン「そんなことはありませんよ、とサテンは愛想笑いを浮かべながら答えます」
佐天「いつかスクラップにしてやろうかしら」
サテン「それで―――そちらの御友人は人が自己紹介をしたっていうのに自分はしないんでしょうか、とサテンは常識の知らない子を可哀想なまなざしで見つめてみます」
107: 2010/03/28(日) 01:07:53.89 ID:/Fs1GFFn0
美琴「あ、えっと、御坂美琴といいます。よ、よろしく」
サテン「こちらこそよろしくお願いします、とサテンはオリジナルの友人にしては常識人っぽい御坂さんに好感を覚えました」
サテン「携帯電話の番号を交換しましょう、とサテンは積極的に友達作りに乗り出します」
美琴「えっ?いきなり?」
サテン「……やっぱりダメですよね、とサテンはやはりクローンは差別される存在なのかと絶望します」
美琴(うわ、微妙に性質悪いわね、この子……佐天さんに似たのかしら?)
美琴「ぜ、全然問題ないわよ。はい、これ私の番号とアドレスね」ピ
サテン「ありがとうございます、とサテンは新たに電話帳が埋まったことを喜びながらお礼をします」
サテン「お返しにこちらのもどうぞ、とサテンは自分の番号とアドレスを送ります」ピ
美琴「うん、おっけーよ」
佐天「あのー、仲良くなるのはいいんですけど、そういうのは後にして欲しいんですけど……」
サテン「こちらこそよろしくお願いします、とサテンはオリジナルの友人にしては常識人っぽい御坂さんに好感を覚えました」
サテン「携帯電話の番号を交換しましょう、とサテンは積極的に友達作りに乗り出します」
美琴「えっ?いきなり?」
サテン「……やっぱりダメですよね、とサテンはやはりクローンは差別される存在なのかと絶望します」
美琴(うわ、微妙に性質悪いわね、この子……佐天さんに似たのかしら?)
美琴「ぜ、全然問題ないわよ。はい、これ私の番号とアドレスね」ピ
サテン「ありがとうございます、とサテンは新たに電話帳が埋まったことを喜びながらお礼をします」
サテン「お返しにこちらのもどうぞ、とサテンは自分の番号とアドレスを送ります」ピ
美琴「うん、おっけーよ」
佐天「あのー、仲良くなるのはいいんですけど、そういうのは後にして欲しいんですけど……」
108: 2010/03/28(日) 01:10:16.88 ID:/Fs1GFFn0
佐天「それで……御坂さんにはこの事は出来るだけ内緒にしておいて欲しいんですが」
佐天「御坂さんが内緒にしてもこのポンコツがペラペラ喋りそうだからあんまり意味ないかもしれないんですけどね。ほらアンタも頭下げて」ポコン
サテン「口で言えばわかるから頭をはたくな、とサテンは頭をさすりながら抗議します」
佐天「いいから」ペシン
サテン「内緒にしておいてくれると助かります、とサテンはオリジナルをそのうち下剋上してやろうと心に刻みながら御坂さんに頭を下げます」ペコリ
上条「色々事情ってのがあるんだよ、御坂さんもわかるだろ?俺からも頼むよ」
美琴「別に言いふらしたりなんかしないわよ。友達が嫌がることをするわけないじゃない」
佐天「御坂さん……、ありがとうございます」
サテン「妹達を代表してお礼をさせていただきます、とミサカは丁寧に礼を述べます」
美琴「妹達?」
佐天「御坂さんが内緒にしてもこのポンコツがペラペラ喋りそうだからあんまり意味ないかもしれないんですけどね。ほらアンタも頭下げて」ポコン
サテン「口で言えばわかるから頭をはたくな、とサテンは頭をさすりながら抗議します」
佐天「いいから」ペシン
サテン「内緒にしておいてくれると助かります、とサテンはオリジナルをそのうち下剋上してやろうと心に刻みながら御坂さんに頭を下げます」ペコリ
上条「色々事情ってのがあるんだよ、御坂さんもわかるだろ?俺からも頼むよ」
美琴「別に言いふらしたりなんかしないわよ。友達が嫌がることをするわけないじゃない」
佐天「御坂さん……、ありがとうございます」
サテン「妹達を代表してお礼をさせていただきます、とミサカは丁寧に礼を述べます」
美琴「妹達?」
110: 2010/03/28(日) 01:12:39.49 ID:/Fs1GFFn0
サテン「妹達とは私と同じようなオリジナルのDNAマップから生まれた個体達のことを指します、とサテンは事情のわからない御坂さんに簡単な説明をします」
佐天「別にそこまで喋る必要はなくない?」
サテン「ここまで来たら全部説明してしまった方が早い、とサテンは御坂さんが他の個体に遭遇する可能性を計算して進言します」
美琴「他の個体って……、他にもいるの?」
サテン「この学園都市には私を含めて4体の妹達が存在しています。そして、世界中の様々な場所にいる妹達の総数は10196体です、と御坂さんの質問に親切丁寧に答えます」
佐天「親切丁寧にもほどがあるって」
美琴「10196体って……」ボーゼン
佐天「まあ、そういうわけなんで、この学園都市の中では私って五つ子なんですよ」
佐天「他の妹を見かけたら生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです」
美琴「そ、それは別にかまわないんだけど」
美琴「―――佐天さんは自分のクローンが作られて平気なの?」
佐天「別にそこまで喋る必要はなくない?」
サテン「ここまで来たら全部説明してしまった方が早い、とサテンは御坂さんが他の個体に遭遇する可能性を計算して進言します」
美琴「他の個体って……、他にもいるの?」
サテン「この学園都市には私を含めて4体の妹達が存在しています。そして、世界中の様々な場所にいる妹達の総数は10196体です、と御坂さんの質問に親切丁寧に答えます」
佐天「親切丁寧にもほどがあるって」
美琴「10196体って……」ボーゼン
佐天「まあ、そういうわけなんで、この学園都市の中では私って五つ子なんですよ」
佐天「他の妹を見かけたら生暖かい目で見守ってくれると嬉しいです」
美琴「そ、それは別にかまわないんだけど」
美琴「―――佐天さんは自分のクローンが作られて平気なの?」
113: 2010/03/28(日) 01:15:21.63 ID:/Fs1GFFn0
佐天「えっ?」
美琴「あ、いや、何でもないの、ごめん忘れて」
佐天「……!」ニヤリ
佐天「ああ―――、気持ち悪くないかってことですか?」
美琴「あの、それはちが……」
サテン「それが一般人の普通の反応です、とサテンはドSなオリジナルが御坂さんをいじめる前に間に入ります」
サテン「恐らく、御坂さんは自分のクローンが目の前に現れたらということを想像したのでしょう、とサテンは御坂さんの心情を推察してみます」
美琴「―――っ」
サテン「おい上条、とサテンは気まずい空気を感じ取ってるくせに右往左往してるだけの役立たずに呼びかけます」
上条「確かにそうだけど、そこまでズバッと言わなくてもいいじゃねーか。さすがに上条さんだって傷つきますよ?」
サテン「あなたも実際のところ、自分のクローンが目の前に現れたらあまり良い感情を持ちませんよね、とサテンは空気を呼んだ答えを期待して問いかけます」
美琴「あ、いや、何でもないの、ごめん忘れて」
佐天「……!」ニヤリ
佐天「ああ―――、気持ち悪くないかってことですか?」
美琴「あの、それはちが……」
サテン「それが一般人の普通の反応です、とサテンはドSなオリジナルが御坂さんをいじめる前に間に入ります」
サテン「恐らく、御坂さんは自分のクローンが目の前に現れたらということを想像したのでしょう、とサテンは御坂さんの心情を推察してみます」
美琴「―――っ」
サテン「おい上条、とサテンは気まずい空気を感じ取ってるくせに右往左往してるだけの役立たずに呼びかけます」
上条「確かにそうだけど、そこまでズバッと言わなくてもいいじゃねーか。さすがに上条さんだって傷つきますよ?」
サテン「あなたも実際のところ、自分のクローンが目の前に現れたらあまり良い感情を持ちませんよね、とサテンは空気を呼んだ答えを期待して問いかけます」
115: 2010/03/28(日) 01:20:12.77 ID:/Fs1GFFn0
上条「まあな、そりゃ俺だっていい気持ちはしないぜ。それが自分の許可無く無断で作られてたらなおさらだ」
サテン「まあまあですね、とサテンはあなたの出した答えに及第点を与えます」
上条「まあまあですか」
サテン「こんな感じで他人の機微に疎い上条まで嫌悪を感じるのですから、ごくごく一般人のあなたが忌避したくなるのも仕方ないことなのです、とサテンは御坂さんを励ましてみます」
上条「人を鈍感みたいに言わないでくださいませんか?今だってちゃんと空気を読んだじゃないですか!」
サテン「…………」プイ
上条「……ま、そういうわけだから、御坂さんは悪くないからそんなに落ち込まないでさ」
美琴「ううん、ごめんなさい」
佐天「まーまー、私にとっては別にたいしたことじゃないんで気にしないでくださいよ」
サテン「まあまあですね、とサテンはあなたの出した答えに及第点を与えます」
上条「まあまあですか」
サテン「こんな感じで他人の機微に疎い上条まで嫌悪を感じるのですから、ごくごく一般人のあなたが忌避したくなるのも仕方ないことなのです、とサテンは御坂さんを励ましてみます」
上条「人を鈍感みたいに言わないでくださいませんか?今だってちゃんと空気を読んだじゃないですか!」
サテン「…………」プイ
上条「……ま、そういうわけだから、御坂さんは悪くないからそんなに落ち込まないでさ」
美琴「ううん、ごめんなさい」
佐天「まーまー、私にとっては別にたいしたことじゃないんで気にしないでくださいよ」
117: 2010/03/28(日) 01:23:40.90 ID:/Fs1GFFn0
上条「いやいや、十分たいしたことだろ」
上条「人間のクローンって国際法で禁止されてるんだし、さも普通みたいな感覚で応えるのはどうかと思うぜ」
佐天「上条さんったら、またそのお話ですかあ?」
佐天「私は学園都市の第三位で貰うもん貰ってるわけですからね、多少の事には目を瞑るのが当然だって前も言ったじゃないですか」
上条「そうは言ってもな、あんな実験に使われてたし、お前だって怒ってただろ」
美琴「ちょっと……」
佐天「別にあの実験自体は否定してないですよ。その実験の的ごときに私のクローンが使われるのが気に食わないってだけですから」
上条「じゃあ妹達が使われてなかったら―――」
美琴「ちょっと待って……」
美琴「ちょっと待ってよ!!」
美琴「さっきから話してるのはどういうことよ!」
上条「人間のクローンって国際法で禁止されてるんだし、さも普通みたいな感覚で応えるのはどうかと思うぜ」
佐天「上条さんったら、またそのお話ですかあ?」
佐天「私は学園都市の第三位で貰うもん貰ってるわけですからね、多少の事には目を瞑るのが当然だって前も言ったじゃないですか」
上条「そうは言ってもな、あんな実験に使われてたし、お前だって怒ってただろ」
美琴「ちょっと……」
佐天「別にあの実験自体は否定してないですよ。その実験の的ごときに私のクローンが使われるのが気に食わないってだけですから」
上条「じゃあ妹達が使われてなかったら―――」
美琴「ちょっと待って……」
美琴「ちょっと待ってよ!!」
美琴「さっきから話してるのはどういうことよ!」
118: 2010/03/28(日) 01:25:58.76 ID:/Fs1GFFn0
美琴「クローン―――妹達は学園都市に作られたってことなの?」
佐天「えっ?」
上条「えっ?」
サテン「えっ、とサテンは今更な質問をする御坂さんに驚いてみます」
美琴「え……」
佐天「御坂さん、こんな頭の狂った事をする組織なんて学園都市以外にあるわけ……ないとは言い切れませんけど、私のDNAマップを手に入れられるのは学園都市内の研究機関だけですよ」
佐天「つまりはそういうことです。言いたいことわかりますよね?」
美琴(ここは私と佐天さんが入れ替わった並行世界、じゃあ元の世界では私のクローンが作られてるってこと?)
美琴「そ、そんなのありえない……絶対におかしいわよ」
美琴(でも、この日までに私は自分のクローンなんかに会ったことないし、この世界限定の出来事って可能性だってあるはずよ)
美琴(そういえば、噂で超電磁砲のDNAマップを利用したクローンが生み出されてるって聞いたことが……)
佐天「えっ?」
上条「えっ?」
サテン「えっ、とサテンは今更な質問をする御坂さんに驚いてみます」
美琴「え……」
佐天「御坂さん、こんな頭の狂った事をする組織なんて学園都市以外にあるわけ……ないとは言い切れませんけど、私のDNAマップを手に入れられるのは学園都市内の研究機関だけですよ」
佐天「つまりはそういうことです。言いたいことわかりますよね?」
美琴(ここは私と佐天さんが入れ替わった並行世界、じゃあ元の世界では私のクローンが作られてるってこと?)
美琴「そ、そんなのありえない……絶対におかしいわよ」
美琴(でも、この日までに私は自分のクローンなんかに会ったことないし、この世界限定の出来事って可能性だってあるはずよ)
美琴(そういえば、噂で超電磁砲のDNAマップを利用したクローンが生み出されてるって聞いたことが……)
120: 2010/03/28(日) 01:28:25.71 ID:/Fs1GFFn0
佐天「おかしい?別におかしいことなんてないですよ」
佐天「御坂さんは学園都市を清廉潔白な組織だと思ってるんでしょうけど、実際には違いますからね」
佐天「能力開発一つとったって実用化に至るまでどれだけの人体実験が繰り返されてるかなんて想像できませんよ。きっと途方もない回数です」
佐天「そうだ、置き去りって知ってますか?身寄りのない学園都市に捨てられた子供たちのことなんですけど―――」
美琴(人体実験―――置き去り―――木山春生の子供たちのようなことが……、そういえば幻想御手の時に木山春生が確か―――)
木山『君は私よりも深い絶望を背負ってる』
美琴(それって、まさか―――)
美琴「い、いやよ、そんなことって」ガクガク
上条(ん、御坂さんの様子がおかしいぞ……)
佐天「御坂さんは学園都市を清廉潔白な組織だと思ってるんでしょうけど、実際には違いますからね」
佐天「能力開発一つとったって実用化に至るまでどれだけの人体実験が繰り返されてるかなんて想像できませんよ。きっと途方もない回数です」
佐天「そうだ、置き去りって知ってますか?身寄りのない学園都市に捨てられた子供たちのことなんですけど―――」
美琴(人体実験―――置き去り―――木山春生の子供たちのようなことが……、そういえば幻想御手の時に木山春生が確か―――)
木山『君は私よりも深い絶望を背負ってる』
美琴(それって、まさか―――)
美琴「い、いやよ、そんなことって」ガクガク
上条(ん、御坂さんの様子がおかしいぞ……)
121: 2010/03/28(日) 01:30:01.45 ID:/Fs1GFFn0
上条「ちょっと待てビリビリ」
佐天「ん、なんですか?」
上条「御坂さんの具合が悪そうだ、ちょっと休ませた方がいい」
佐天「確かに顔色が良くないですね。御坂さん大丈夫ですか?」
サテン「オリジナルが学園都市の真実を嬉々として語ったのが主な原因でしょう、とサテンは配慮がないオリジナルを軽く軽蔑してみます」
佐天「んー、確かにちょっと脅かしすぎたかもね」
上条「あそこのベンチまで歩けるか?」
美琴「…………」フラフラ
サテン「それでは私は冷たい飲み物でも買ってきましょう、とサテンはオリジナルには出来ない気づかいをアピールしながら自動販売機に向かいます」
佐天「ん、なんですか?」
上条「御坂さんの具合が悪そうだ、ちょっと休ませた方がいい」
佐天「確かに顔色が良くないですね。御坂さん大丈夫ですか?」
サテン「オリジナルが学園都市の真実を嬉々として語ったのが主な原因でしょう、とサテンは配慮がないオリジナルを軽く軽蔑してみます」
佐天「んー、確かにちょっと脅かしすぎたかもね」
上条「あそこのベンチまで歩けるか?」
美琴「…………」フラフラ
サテン「それでは私は冷たい飲み物でも買ってきましょう、とサテンはオリジナルには出来ない気づかいをアピールしながら自動販売機に向かいます」
123: 2010/03/28(日) 01:33:01.52 ID:/Fs1GFFn0
いんたーるーど3
・・・・・6月下旬 学園都市 夜・・・・・・
佐天「上条さーん、どこですかーー?」
佐天「うーん、最近は上条さんの警戒心がトンデモないことになってるなあ」
佐天「半径15m以内に入ると反射的に警戒行動に移るなんて普通の人間とは思えないわね」
佐天「そのうえ電撃の回避も神がかってるし、ホント捕まえるのが難しくなっちゃった」
佐天「今日はもう諦めて帰ろうかなあ……」
佐天「ん……?」ピクッ
佐天「この先、1km先くらいで私と同じような力を感じたわ……」
佐天「なんかドンパチやってるっぽい」
佐天「暇だし見に行ってみよ」
・・・・・6月下旬 学園都市 夜・・・・・・
佐天「上条さーん、どこですかーー?」
佐天「うーん、最近は上条さんの警戒心がトンデモないことになってるなあ」
佐天「半径15m以内に入ると反射的に警戒行動に移るなんて普通の人間とは思えないわね」
佐天「そのうえ電撃の回避も神がかってるし、ホント捕まえるのが難しくなっちゃった」
佐天「今日はもう諦めて帰ろうかなあ……」
佐天「ん……?」ピクッ
佐天「この先、1km先くらいで私と同じような力を感じたわ……」
佐天「なんかドンパチやってるっぽい」
佐天「暇だし見に行ってみよ」
126: 2010/03/28(日) 01:35:42.14 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・路地裏・・・・・・
一通「おいおい、もう終わりですかァ?」
一通「もっと楽しませてくれよォ」
一通「せっかく、くだらねェ箱の中の実験が終わって、外で楽しく鬼ごっこが出来ると思ったのによォ。すぐ壊れちまうンじゃ話にならねェよ、クソつまンねェ」
サテン「この実験はあなたの娯楽のためにやってるのではない、とサテンは実験の目的を忘れてそうな一方通行に警告します」
一通「ケッ、そンなことはわかってンだよ」
一通「何をやるにも楽しンでやるってのが楽しい人生を送る秘訣らしいからなァ、ちょっと実践してみようかと思っただけだっつーの」
一通「まァ、あと数分もしないで氏ンじまうオマエには関係ない話だからな。オマエは黙って楽しく踊って俺を満足させりゃいいンだ」
サテン「戦闘続行は十分可能です、とサテンは立ち上がり戦意を見せます」
一通「いいねェ、どうせ氏ぬンだから花火のように散って最後まで俺を楽しませてくれよォ?」
一通「おいおい、もう終わりですかァ?」
一通「もっと楽しませてくれよォ」
一通「せっかく、くだらねェ箱の中の実験が終わって、外で楽しく鬼ごっこが出来ると思ったのによォ。すぐ壊れちまうンじゃ話にならねェよ、クソつまンねェ」
サテン「この実験はあなたの娯楽のためにやってるのではない、とサテンは実験の目的を忘れてそうな一方通行に警告します」
一通「ケッ、そンなことはわかってンだよ」
一通「何をやるにも楽しンでやるってのが楽しい人生を送る秘訣らしいからなァ、ちょっと実践してみようかと思っただけだっつーの」
一通「まァ、あと数分もしないで氏ンじまうオマエには関係ない話だからな。オマエは黙って楽しく踊って俺を満足させりゃいいンだ」
サテン「戦闘続行は十分可能です、とサテンは立ち上がり戦意を見せます」
一通「いいねェ、どうせ氏ぬンだから花火のように散って最後まで俺を楽しませてくれよォ?」
132: 2010/03/28(日) 01:42:19.48 ID:88/seS9a0
佐天「ちょっと待ったー!!」
佐天「女の子のピンチに佐天涙子華麗に参上!!」
一通「あァン?」
サテン「オ、オリジナル?!」
佐天「って、あれ」
佐天「わ、わわ、私がいる!!」
佐天「も、もしかしてこれが噂のドッペルゲンガーってやつ?」
佐天「うわー、三日以内に氏んじゃうってホントなのかな、ホントだったらどうしよう……」ズーン
サテン「私はドッペルゲンガーではありません、とサテンはオリジナルの考えを否定します」
佐天「えっ、そうなの? じゃあ、何?私の生き別れの双子とか?」
サテン「私はオリジナルであるあなたのDNAマップから作られたクローン、検体番号9804号です、とサテンはオリジナルに簡潔に自己紹介します」
佐天「ク、クローン……?」
佐天「女の子のピンチに佐天涙子華麗に参上!!」
一通「あァン?」
サテン「オ、オリジナル?!」
佐天「って、あれ」
佐天「わ、わわ、私がいる!!」
佐天「も、もしかしてこれが噂のドッペルゲンガーってやつ?」
佐天「うわー、三日以内に氏んじゃうってホントなのかな、ホントだったらどうしよう……」ズーン
サテン「私はドッペルゲンガーではありません、とサテンはオリジナルの考えを否定します」
佐天「えっ、そうなの? じゃあ、何?私の生き別れの双子とか?」
サテン「私はオリジナルであるあなたのDNAマップから作られたクローン、検体番号9804号です、とサテンはオリジナルに簡潔に自己紹介します」
佐天「ク、クローン……?」
135: 2010/03/28(日) 01:45:27.14 ID:88/seS9a0
佐天「そっか、それならよく似てても当然ね。クローンかあ、クローンねえ、ホントそっくりね」
佐天「そういえば軍用のクローンを私のDNAマップで造ってる噂が確かにあったわ」
サテン「そのクローンが妹達と言われる私達です、とサテンはあまり驚いてないオリジナルに逆に驚かされながら補足します」
佐天「んー、学園都市がやることだからねえ。今更何をやってても驚きはしないわよ」
一通「馴染ンでるところ、わりィンだけどよォ、俺も暇じゃないンだよ。さっさと実験の続きをやって欲しいンだが」
一通「それともなンだ? オリジナルのオマエが俺の相手してくれるってのかァ?」
佐天「実験?相手?なんのことですか?」
サテン「符丁の確認を取ります、ZXC741AS852QWE963、とサテンはオリジナルに関係のないことを知りながら試します」
佐天「?」
サテン「―――実験に無関係なオリジナルには知る権利はありません、とサテンは機密事項にクビを突っ込もうとするだろうオリジナルにどう対処しようか思案しながら答えます」
佐天「見ればわかるだろうけど、クビを突っ込む気は満々よ」
サテン「やれやれ、とサテンはこの場合はどうするべきかと困ってしまいます」
佐天「そういえば軍用のクローンを私のDNAマップで造ってる噂が確かにあったわ」
サテン「そのクローンが妹達と言われる私達です、とサテンはあまり驚いてないオリジナルに逆に驚かされながら補足します」
佐天「んー、学園都市がやることだからねえ。今更何をやってても驚きはしないわよ」
一通「馴染ンでるところ、わりィンだけどよォ、俺も暇じゃないンだよ。さっさと実験の続きをやって欲しいンだが」
一通「それともなンだ? オリジナルのオマエが俺の相手してくれるってのかァ?」
佐天「実験?相手?なんのことですか?」
サテン「符丁の確認を取ります、ZXC741AS852QWE963、とサテンはオリジナルに関係のないことを知りながら試します」
佐天「?」
サテン「―――実験に無関係なオリジナルには知る権利はありません、とサテンは機密事項にクビを突っ込もうとするだろうオリジナルにどう対処しようか思案しながら答えます」
佐天「見ればわかるだろうけど、クビを突っ込む気は満々よ」
サテン「やれやれ、とサテンはこの場合はどうするべきかと困ってしまいます」
141: 2010/03/28(日) 01:52:59.22 ID:88/seS9a0
一通「オイオイ、俺の話聞いてたのかァ?」
一通「オマエら、この学園都市第一位の一方通行様を無視して姉妹の絆を深めてるンじゃねェよ」
佐天「第一位の一方通行……、お兄さんが噂の『最強』ってやつですか」
佐天「なんだか、相手して欲しそうだからお兄さんに聞いてあげますよ。実験ってなんですか?」
一通「実験っていうのはなァ、そこのダミー人形を2万体ほどぶち頃してこの俺が最強―――レベル6に到達するってだけのくだらねェもンさ」
佐天「へえ、そんじゃお兄さん、これからその子を頃すつもりだったんですか、それはちょっと許容できないなあ」
一通「許容できない?こンな人形共が壊れようがどうでもいいだろうがよォ」
佐天「そうかもしれませんけど、この私のクローンを粗末に扱われるのはちょっと癪ですし、自分と同じ顔が殺されてるのを知ってて放置するのは寝ざめが悪そうですから」
佐天「―――やっぱり私も人間なもんでね」
一通「それなら、オマエが代わりに殺されてくれンのかァ?」
一通「クローン共はオマエの代わりだからなァ」
一通「オリジナルのオマエが相手してくれたら、短縮できそうだし俺はそれでも構わねェぜ」
佐天「そんなもんは当然お断りに決まってるじゃないですか」
一通「オマエら、この学園都市第一位の一方通行様を無視して姉妹の絆を深めてるンじゃねェよ」
佐天「第一位の一方通行……、お兄さんが噂の『最強』ってやつですか」
佐天「なんだか、相手して欲しそうだからお兄さんに聞いてあげますよ。実験ってなんですか?」
一通「実験っていうのはなァ、そこのダミー人形を2万体ほどぶち頃してこの俺が最強―――レベル6に到達するってだけのくだらねェもンさ」
佐天「へえ、そんじゃお兄さん、これからその子を頃すつもりだったんですか、それはちょっと許容できないなあ」
一通「許容できない?こンな人形共が壊れようがどうでもいいだろうがよォ」
佐天「そうかもしれませんけど、この私のクローンを粗末に扱われるのはちょっと癪ですし、自分と同じ顔が殺されてるのを知ってて放置するのは寝ざめが悪そうですから」
佐天「―――やっぱり私も人間なもんでね」
一通「それなら、オマエが代わりに殺されてくれンのかァ?」
一通「クローン共はオマエの代わりだからなァ」
一通「オリジナルのオマエが相手してくれたら、短縮できそうだし俺はそれでも構わねェぜ」
佐天「そんなもんは当然お断りに決まってるじゃないですか」
144: 2010/03/28(日) 01:57:33.09 ID:88/seS9a0
佐天「まあ、殺されるのはお断りですが、お兄さんの相手をしてあげてもいいですよ」
佐天「実験の邪魔ついでにお兄さんを倒して私が学園都市第1位になっておくのも悪くないですからね」
一通「ハッ、面白しれェ、面白すぎンぞ、オマエ」
一通「学園都市第3位程度じゃ到底敵わねェってのに学園都市最強の俺に勝つ気マンマンじゃねェか」
佐天「序列だけが全てだと思ってるうちは最強なんかにはなれませんよ?」
一通「オーケー、オマエの勘違いをキッチリ修正してからあの世に送ってやるからありがたく思えや」
サテン「ちょっと待って下さい、とサテンは実験計画を無視してドンパチやろうとし始める二人に辟易しながら間に入ります」
一通「邪魔ァすンじゃねェよ」
佐天「実験がどうなろうと私には関係ないんだけど」
サテン「オリジナルと戦われるのは大きな問題が生じる恐れがあります、とサテンは計画が歪む可能性を示唆しながら続けます」
サテン「レベル5のオリジナルと戦闘を行った場合、戦闘により生じる歪みは非常に大きく、期間の短縮どころか計画自体が破綻する可能性があります、と学園都市第1位のくせに脳筋な一方通行に警告します」
佐天「実験の邪魔ついでにお兄さんを倒して私が学園都市第1位になっておくのも悪くないですからね」
一通「ハッ、面白しれェ、面白すぎンぞ、オマエ」
一通「学園都市第3位程度じゃ到底敵わねェってのに学園都市最強の俺に勝つ気マンマンじゃねェか」
佐天「序列だけが全てだと思ってるうちは最強なんかにはなれませんよ?」
一通「オーケー、オマエの勘違いをキッチリ修正してからあの世に送ってやるからありがたく思えや」
サテン「ちょっと待って下さい、とサテンは実験計画を無視してドンパチやろうとし始める二人に辟易しながら間に入ります」
一通「邪魔ァすンじゃねェよ」
佐天「実験がどうなろうと私には関係ないんだけど」
サテン「オリジナルと戦われるのは大きな問題が生じる恐れがあります、とサテンは計画が歪む可能性を示唆しながら続けます」
サテン「レベル5のオリジナルと戦闘を行った場合、戦闘により生じる歪みは非常に大きく、期間の短縮どころか計画自体が破綻する可能性があります、と学園都市第1位のくせに脳筋な一方通行に警告します」
145: 2010/03/28(日) 02:00:15.64 ID:88/seS9a0
サテン「またサテンには今後予定されている実験のためのチューニング施されているため、計画を途中で変更されるのは非常に困る、とサテンは一方通行を説得します」
一通「チッ、ゴチャゴチャとめんどくせェやつだな」
佐天「今後の実験なんか気にしなくていいよ。私は実験しようとする度にこいつをぶちのめして邪魔してやるつもりでいるんだからね」
一通「で、どうするンだ? オリジナルは実験を邪魔する気マンマンらしいぜ?」
サテン「オリジナルが一方通行と戦闘を行った場合、258手で一方通行に殺害されると 樹形図の設計者の演算により明らかになっています、とサテンは血気盛んなオリジナルを諌めようと一方通行に勝てない事実を突きつけてみます」
佐天「それがどうしたのよ? そんな機械の計算でこの私をどうこうできると思ったら大間違いなんだから」
佐天「つーわけで、先手必勝よ!」バリィ――――
――――バチィン
佐天「きゃっ?!」ビリィッ
佐天「今のって……?」ヒリヒリ
一通「なンかしたのかァ?」ニヤニヤ
一通「チッ、ゴチャゴチャとめんどくせェやつだな」
佐天「今後の実験なんか気にしなくていいよ。私は実験しようとする度にこいつをぶちのめして邪魔してやるつもりでいるんだからね」
一通「で、どうするンだ? オリジナルは実験を邪魔する気マンマンらしいぜ?」
サテン「オリジナルが一方通行と戦闘を行った場合、258手で一方通行に殺害されると 樹形図の設計者の演算により明らかになっています、とサテンは血気盛んなオリジナルを諌めようと一方通行に勝てない事実を突きつけてみます」
佐天「それがどうしたのよ? そんな機械の計算でこの私をどうこうできると思ったら大間違いなんだから」
佐天「つーわけで、先手必勝よ!」バリィ――――
――――バチィン
佐天「きゃっ?!」ビリィッ
佐天「今のって……?」ヒリヒリ
一通「なンかしたのかァ?」ニヤニヤ
147: 2010/03/28(日) 02:03:02.78 ID:88/seS9a0
サテン「一方通行は電撃や弾丸を反射します、つまりオリジナルおよび妹達の能力では通用しません、とサテンは戸惑っているオリジナルになる一方通行の能力を説明します」
佐天「んな……」
一通「反射できるのは弾丸とか電撃とかそンなチャチなもンだけじゃないんだがなァ。核兵器だって俺には通用しないぜェ」
一通「それに反射なンつーもンはよ、俺の能力の極々一部みたいなもンだ。普段は反射しか使ってないからってオマエみたいに勘違いするやつが結構多いンだがなァ」
サテン「極一部なのですか、とサテンは自分の推測が外れていたことにショックを受けます」
佐天「核兵器も利かないってそんなの反則じゃないっ!」
一通「ン、まァ、核兵器は効くことは効くぜェ。俺以外の人間がいなくなっちまったら、俺の生活に大打撃ってやつだ。缶コーヒーが買えなくなるのは困るなァ」
佐天「核兵器喰らって缶コーヒーの心配ですか……。うーん、これは私じゃちょっと無理っぽいわね」
サテン「はい、あなたには一方通行には勝てません、とサテンは再度オリジナルに警告します」
佐天「んな……」
一通「反射できるのは弾丸とか電撃とかそンなチャチなもンだけじゃないんだがなァ。核兵器だって俺には通用しないぜェ」
一通「それに反射なンつーもンはよ、俺の能力の極々一部みたいなもンだ。普段は反射しか使ってないからってオマエみたいに勘違いするやつが結構多いンだがなァ」
サテン「極一部なのですか、とサテンは自分の推測が外れていたことにショックを受けます」
佐天「核兵器も利かないってそんなの反則じゃないっ!」
一通「ン、まァ、核兵器は効くことは効くぜェ。俺以外の人間がいなくなっちまったら、俺の生活に大打撃ってやつだ。缶コーヒーが買えなくなるのは困るなァ」
佐天「核兵器喰らって缶コーヒーの心配ですか……。うーん、これは私じゃちょっと無理っぽいわね」
サテン「はい、あなたには一方通行には勝てません、とサテンは再度オリジナルに警告します」
150: 2010/03/28(日) 02:07:22.66 ID:88/seS9a0
佐天「んー、だぶんですけど、このお兄さんに勝てる札があるっちゃあるんですけどね」
一通「この俺に勝てる札?そンなジョーカーがあるなら拝ンでみたいなもンだ」
佐天「それがちょうど今切らしてて手元にないんですよ、なーんか扱いが悪かったらしくて拗ねて逃げられちゃいました」
一通「ンだよ、苦し紛れのただのハッタリですかァ?結局、学園都市第三位もつまンねェ奴だったなァ」
佐天「ハッタリなんかじゃないんですけどねえ」
一通「俺はオマエとクローンのどっちとやってもいいンだがよォ、実験が破綻するってのは困るンだよなァ」
一通「ようやく半分ってところで、また振り出しに戻るのは勘弁して欲しいぜェ」
一通「つーわけだから、木偶人形よォ、さっさとオリジナルを帰らせな」
佐天「どうやら私は眼中にないって感じですか」
サテン「あなたには関係が無いことなので出来れば早急に立ち去ってくれると助かります、とサテンはオリジナルにお願いして頭を下げます」ペコリ
佐天「関係無いわけないでしょうが、私と同じ顔した奴が殺されるってのに指を咥えて見てろっての?」
サテン「しかし、オリジナルのあなたにはどうにもできません、とサテンはオリジナルに空気を呼んで帰ってくれないかなと暗に問いかけます」
佐天「いや、私にも出来ることがあるわ」
一通「この俺に勝てる札?そンなジョーカーがあるなら拝ンでみたいなもンだ」
佐天「それがちょうど今切らしてて手元にないんですよ、なーんか扱いが悪かったらしくて拗ねて逃げられちゃいました」
一通「ンだよ、苦し紛れのただのハッタリですかァ?結局、学園都市第三位もつまンねェ奴だったなァ」
佐天「ハッタリなんかじゃないんですけどねえ」
一通「俺はオマエとクローンのどっちとやってもいいンだがよォ、実験が破綻するってのは困るンだよなァ」
一通「ようやく半分ってところで、また振り出しに戻るのは勘弁して欲しいぜェ」
一通「つーわけだから、木偶人形よォ、さっさとオリジナルを帰らせな」
佐天「どうやら私は眼中にないって感じですか」
サテン「あなたには関係が無いことなので出来れば早急に立ち去ってくれると助かります、とサテンはオリジナルにお願いして頭を下げます」ペコリ
佐天「関係無いわけないでしょうが、私と同じ顔した奴が殺されるってのに指を咥えて見てろっての?」
サテン「しかし、オリジナルのあなたにはどうにもできません、とサテンはオリジナルに空気を呼んで帰ってくれないかなと暗に問いかけます」
佐天「いや、私にも出来ることがあるわ」
153: 2010/03/28(日) 02:10:05.85 ID:/Fs1GFFn0
佐天「それは―――」
サテン「それは?」
佐天「アンタを連れて逃げることよ!」ガシッ
サテン「―――っ?!」
一通「ハッ、鬼ごっこってやつか?」
佐天「鬼ごっこなんてしないわよ、人ごみの中でのかくれんぼよ!」
ダッ
一通「そりゃァ、めンどくせェ。これ以上茶番の相手はしてらンねェンだ、却下させてもらうぜェ」
佐天「却下されても逃げますけどねーーー!」
タッタッタッ
一通「俺の本当の能力はベクトル操作、つまり力の向きを操作する能力」
佐天(なーんかブツブツ独り言言ってるうちにさっさと人通りのあるところまで逃げよう)
タッタッタッ
サテン「それは?」
佐天「アンタを連れて逃げることよ!」ガシッ
サテン「―――っ?!」
一通「ハッ、鬼ごっこってやつか?」
佐天「鬼ごっこなんてしないわよ、人ごみの中でのかくれんぼよ!」
ダッ
一通「そりゃァ、めンどくせェ。これ以上茶番の相手はしてらンねェンだ、却下させてもらうぜェ」
佐天「却下されても逃げますけどねーーー!」
タッタッタッ
一通「俺の本当の能力はベクトル操作、つまり力の向きを操作する能力」
佐天(なーんかブツブツ独り言言ってるうちにさっさと人通りのあるところまで逃げよう)
タッタッタッ
154: 2010/03/28(日) 02:14:42.68 ID:/Fs1GFFn0
一通「この能力はメチャクチャ応用が効く能力でなァ。例えば、足の裏のベクトルをちょいと弄ってやれば」
一通「こんな高速移動もできるんだぜェ」
ヒュン
佐天「なっ?!」
佐天(あの距離を一瞬で追いつくなんて)
一通「残念だったなァ、ダミー人形は返してもらうぜェ」ガシッ
佐天「ちょっと待って―――」
一通「それと、目障りだから寝といてくれや」
佐天「うげっ?!」ドサッ
一通「脳内に流れる電流をちょっとかき回しただけだぜェ、もう聞こえてないだろうけどなァ」
佐天「―――」ピクピク
一通「そンじゃァ、実験再開と行こうかァ」
サテン「オリジナルを殺さないでくれてありがとうございました、とサテンは一方通行に感謝します」ペコリ
一通「実験が破綻する可能性があるって言ったのはオマエだろうが」
サテン「……そうでしたね。それでは実験ポイントに戻り次第実験を再開しましょう、とサテンは少し早目の歩調で歩きだします」
一通「こんな高速移動もできるんだぜェ」
ヒュン
佐天「なっ?!」
佐天(あの距離を一瞬で追いつくなんて)
一通「残念だったなァ、ダミー人形は返してもらうぜェ」ガシッ
佐天「ちょっと待って―――」
一通「それと、目障りだから寝といてくれや」
佐天「うげっ?!」ドサッ
一通「脳内に流れる電流をちょっとかき回しただけだぜェ、もう聞こえてないだろうけどなァ」
佐天「―――」ピクピク
一通「そンじゃァ、実験再開と行こうかァ」
サテン「オリジナルを殺さないでくれてありがとうございました、とサテンは一方通行に感謝します」ペコリ
一通「実験が破綻する可能性があるって言ったのはオマエだろうが」
サテン「……そうでしたね。それでは実験ポイントに戻り次第実験を再開しましょう、とサテンは少し早目の歩調で歩きだします」
157: 2010/03/28(日) 02:18:55.85 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・・・・・・・・
佐天「うう……頭痛っ」ズキズキ
佐天「脳内の電流なんてもんかき回されたら普通は氏ぬわよ……」
佐天「私が電撃使いじゃなかったら、目を覚まさないところだったわ」
佐天「しかし、やれやれって感じよね。まるで歯が立たなかった」
佐天「くっそー、あんな白髪野郎に良いようやられたのは悔しいなあ」
佐天「258手どころか手も足も出ないまま瞬殺じゃないの、樹形図の設計者の計算も役に立たないわね、まったく」
佐天「あーあ、あれから30分近く経っちゃってるわ」
佐天「さっきの―――9804号はもう無理よね、やっぱり……」
佐天「うう……頭痛っ」ズキズキ
佐天「脳内の電流なんてもんかき回されたら普通は氏ぬわよ……」
佐天「私が電撃使いじゃなかったら、目を覚まさないところだったわ」
佐天「しかし、やれやれって感じよね。まるで歯が立たなかった」
佐天「くっそー、あんな白髪野郎に良いようやられたのは悔しいなあ」
佐天「258手どころか手も足も出ないまま瞬殺じゃないの、樹形図の設計者の計算も役に立たないわね、まったく」
佐天「あーあ、あれから30分近く経っちゃってるわ」
佐天「さっきの―――9804号はもう無理よね、やっぱり……」
160: 2010/03/28(日) 02:27:47.31 ID:/Fs1GFFn0
佐天「…………」ポロ
佐天「全然悲しくなんてないのに、なんで涙が出てくんのよ」ポロポロ
佐天「自分の思い通りにならないことがこんなに悔しいなんて思わなかった……ちくしょう……」
佐天「…………」
佐天「そうよ、このままやられっぱなしってわけにはいかないわ――――よし、決めた。白髪野郎を倒そう」
佐天「あの白髪野郎にリベンジして9805号からは全部妨害してやろうじゃないの」
佐天「そうと決まれば、早速行動開始しね」
佐天「次の実験をどこでやるかはハッキングで盗めばいいとして、上条さんには絶対協力してもらわないとね」
佐天「上条さんはどうしようかな……、家は知ってるから直接乗り込んで説明するのが一番かなあ」
佐天「全然悲しくなんてないのに、なんで涙が出てくんのよ」ポロポロ
佐天「自分の思い通りにならないことがこんなに悔しいなんて思わなかった……ちくしょう……」
佐天「…………」
佐天「そうよ、このままやられっぱなしってわけにはいかないわ――――よし、決めた。白髪野郎を倒そう」
佐天「あの白髪野郎にリベンジして9805号からは全部妨害してやろうじゃないの」
佐天「そうと決まれば、早速行動開始しね」
佐天「次の実験をどこでやるかはハッキングで盗めばいいとして、上条さんには絶対協力してもらわないとね」
佐天「上条さんはどうしようかな……、家は知ってるから直接乗り込んで説明するのが一番かなあ」
162: 2010/03/28(日) 02:30:13.91 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・・・次の日 絶対能力進化計画 第9805回実験 実験ポイント・・・・・・
佐天「つーわけで、今日も実験の邪魔しにきてやったわ!」
上条「てめえが一方通行とかいう糞野郎だな!人を犠牲にしてレベル6に至ることになんの意味があるってんだ!俺が絶対この実験を止めてやる!」
一通「オイオイ、今日はうるせェ奴が二人に増えてンぞ」
サテン「オリジナルと……誰でしょうか、とサテンは見知らぬ男性に興味を覚えます」
上条「ビリビリの妹から離れやがれ!」
一通「……ホントさァ、どうすンだよ?」
一通「こいつはオリジナルのような関係者じゃないンだろ? 実験の秘密を知った一般人はどう処理すりゃいいンだ?やっぱりアレかァ、物理的に口を封じて見なかったことにするっていうお決まりの展開ですかァ?」
上条「ぐちゃぐちゃ言ってねえで離れろっつってんだろ、三下!!」
佐天(うわー、上条さんったら幻想頃しが効く保証は無いのに滅茶苦茶強気だわ、第2位までの能力は全部打ち消せてるからたぶん大丈夫だとは思うけど……)
佐天「つーわけで、今日も実験の邪魔しにきてやったわ!」
上条「てめえが一方通行とかいう糞野郎だな!人を犠牲にしてレベル6に至ることになんの意味があるってんだ!俺が絶対この実験を止めてやる!」
一通「オイオイ、今日はうるせェ奴が二人に増えてンぞ」
サテン「オリジナルと……誰でしょうか、とサテンは見知らぬ男性に興味を覚えます」
上条「ビリビリの妹から離れやがれ!」
一通「……ホントさァ、どうすンだよ?」
一通「こいつはオリジナルのような関係者じゃないンだろ? 実験の秘密を知った一般人はどう処理すりゃいいンだ?やっぱりアレかァ、物理的に口を封じて見なかったことにするっていうお決まりの展開ですかァ?」
上条「ぐちゃぐちゃ言ってねえで離れろっつってんだろ、三下!!」
佐天(うわー、上条さんったら幻想頃しが効く保証は無いのに滅茶苦茶強気だわ、第2位までの能力は全部打ち消せてるからたぶん大丈夫だとは思うけど……)
165: 2010/03/28(日) 02:33:46.67 ID:/Fs1GFFn0
一通「オイ、第3位さんよォ、こンな面白い奴どこで見つけて来たンだァ?」
一通「学園都市でも七人しかいないレベル5、そのなかでも唯一無二の突き抜けた頂点って呼ばれてる俺に向かって、三下だとさ。面白すぎて笑えねェよ」
佐天「んー、上条さんが言ってることは別に間違ってないですよ?」
佐天「アンタなんかこの人から見れば三下に違いないですもん。昨日、私が言ったジョーカーってこの人ですからね」
一通「……へェ。そりゃ、すげェすげェ」
佐天「うわっ、全然信じてないですね」
一通「オイ、木偶人形よォ?オリジナルはともかく、一般人をぶち頃しても実験には支障をきたさないよなァ?」
一通「まァ、どうであろうがぶち頃すって今決めたから関係ないンだがなァ」
上条「やれるもんならやってみろよ―――逆に俺がお前をぶちのめして実験を止めてやるぜ」
一通「学園都市でも七人しかいないレベル5、そのなかでも唯一無二の突き抜けた頂点って呼ばれてる俺に向かって、三下だとさ。面白すぎて笑えねェよ」
佐天「んー、上条さんが言ってることは別に間違ってないですよ?」
佐天「アンタなんかこの人から見れば三下に違いないですもん。昨日、私が言ったジョーカーってこの人ですからね」
一通「……へェ。そりゃ、すげェすげェ」
佐天「うわっ、全然信じてないですね」
一通「オイ、木偶人形よォ?オリジナルはともかく、一般人をぶち頃しても実験には支障をきたさないよなァ?」
一通「まァ、どうであろうがぶち頃すって今決めたから関係ないンだがなァ」
上条「やれるもんならやってみろよ―――逆に俺がお前をぶちのめして実験を止めてやるぜ」
168: 2010/03/28(日) 02:36:59.37 ID:/Fs1GFFn0
サテン「一方通行を打倒したところで実験の中止はされません、とサテンは無謀な戦いに挑もうとする二人に再考をうながします」
佐天「そんなのは中止したくなるまで邪魔するか、一方通行を再起不能にすればいいだけよ。そうですよね?上条さん」
上条「ああ―――どんな所で実験をやろうと、とことん邪魔しに行ってやるよ」
上条「一方通行が勘弁してくれって言うまでぶん殴ったっていい。俺はこんな酷いことを見過ごしてはおけないからな」
サテン「サテンはあなたとは何のゆかりもなく、それに加えて、そこのオリジナルの模造品でしかすぎません、なぜそこまで一生懸命になるのか、とサテンは問いかけます」
上条「…………」
サテン「サテンは必要な器材と薬品があればボタン一つでいくらでも自動生産できるクローンにしかすぎないのです、とサテンはあまり深い事情を知らなかったアナタに説明します」
サテン「造り物の体に、借り物の心。単価にして18万円程度の価値しかありません、そんなモノのために見知らぬアナタが命をかけるなんて―――」
上条「―――うるせえ」
佐天「そんなのは中止したくなるまで邪魔するか、一方通行を再起不能にすればいいだけよ。そうですよね?上条さん」
上条「ああ―――どんな所で実験をやろうと、とことん邪魔しに行ってやるよ」
上条「一方通行が勘弁してくれって言うまでぶん殴ったっていい。俺はこんな酷いことを見過ごしてはおけないからな」
サテン「サテンはあなたとは何のゆかりもなく、それに加えて、そこのオリジナルの模造品でしかすぎません、なぜそこまで一生懸命になるのか、とサテンは問いかけます」
上条「…………」
サテン「サテンは必要な器材と薬品があればボタン一つでいくらでも自動生産できるクローンにしかすぎないのです、とサテンはあまり深い事情を知らなかったアナタに説明します」
サテン「造り物の体に、借り物の心。単価にして18万円程度の価値しかありません、そんなモノのために見知らぬアナタが命をかけるなんて―――」
上条「―――うるせえ」
170: 2010/03/28(日) 02:40:23.68 ID:/Fs1GFFn0
上条「造り物?単価18万?そんなもんは関係ねえんだよ」
上条「ビリビリが俺に頼んで来たんだ、妹を助けられるのは俺しかいないってな。俺にはそれだけで十分なんだよ」
上条「偽善使いとして―――俺にしか助けられないって奴がいるなら、俺が助けるのが当然に決まってるだろ!」
上条「いくぞ、一方通行―――ぶん殴ってやるから覚悟しやがれ!」
佐天(上条さん……)
サテン「なにを―――」
一通「オマエよォ、さっきからぶん殴るぶん殴る言ってるけどよォ。本気でそんなことできると思ってんのかァ?」
一通「第3位はオマエに俺の能力を説明してないみたいだなァ、俺の体表面には反射膜ってのがあってだな、そいつは俺が寝てようが飯くってようが24時間体制で触れた物のベクトルを逆向きにしちまうンだよ」
一通「つまり、オマエが俺をぶん殴ろうとしてもオマエの手がおしゃかになるだけってことだ、残念だったなァ」
上条「ビリビリが俺に頼んで来たんだ、妹を助けられるのは俺しかいないってな。俺にはそれだけで十分なんだよ」
上条「偽善使いとして―――俺にしか助けられないって奴がいるなら、俺が助けるのが当然に決まってるだろ!」
上条「いくぞ、一方通行―――ぶん殴ってやるから覚悟しやがれ!」
佐天(上条さん……)
サテン「なにを―――」
一通「オマエよォ、さっきからぶん殴るぶん殴る言ってるけどよォ。本気でそんなことできると思ってんのかァ?」
一通「第3位はオマエに俺の能力を説明してないみたいだなァ、俺の体表面には反射膜ってのがあってだな、そいつは俺が寝てようが飯くってようが24時間体制で触れた物のベクトルを逆向きにしちまうンだよ」
一通「つまり、オマエが俺をぶん殴ろうとしてもオマエの手がおしゃかになるだけってことだ、残念だったなァ」
172: 2010/03/28(日) 02:42:26.80 ID:/Fs1GFFn0
上条「―――それがどうした」
一通「オイオイ、日本語が通じねェのか?」
一通「俺が能力を使ってる限り、オマエの拳は俺には届かない―――」
上条「だから、それがどうしたって言ったんだ」
上条「反射膜だかなんだか知らねえけどな、そんなチャチなもんで俺の拳を止められるわけねえだろ!」
一通「ハハッ、最高に面白ェな、オマエ」
一通「熱くなりゃ何でもできると思ってるスポ魂野郎かよ。いいぜェ、そンなに言うなら一発殴らせてやる」
一通「残酷な現実ってやつを教えてやるからよォ、遠慮せずに、さあドーゾ?」
上条「……え?」
一通「オイオイ、日本語が通じねェのか?」
一通「俺が能力を使ってる限り、オマエの拳は俺には届かない―――」
上条「だから、それがどうしたって言ったんだ」
上条「反射膜だかなんだか知らねえけどな、そんなチャチなもんで俺の拳を止められるわけねえだろ!」
一通「ハハッ、最高に面白ェな、オマエ」
一通「熱くなりゃ何でもできると思ってるスポ魂野郎かよ。いいぜェ、そンなに言うなら一発殴らせてやる」
一通「残酷な現実ってやつを教えてやるからよォ、遠慮せずに、さあドーゾ?」
上条「……え?」
175: 2010/03/28(日) 02:45:14.01 ID:/Fs1GFFn0
上条「ホ、ホントにいいのか?」
一通「あァん?いいぜェ、どこをぶん殴ってもオーケーだ。殴れるもンならなァ」
佐天(マジで?! 思いがけない千載一遇のチャンスがきたっ)
上条「いや、そのなんだ、反撃とか―――」パカーン
上条「いてっ?!何すんだ!」
佐天「なんで戸惑ってんですか?いいからぶん殴ってやればいいんですよ。せっかく相手が殴らせてくれるってんですから遠慮なくブチ込んじゃって下さいよ」コソコソ
佐天「そもそも、あれだけブチ切れてたのにいきなり冷静にならないで下さいよ!」コソコソ
上条「いやいやちょっと待てって、こんな簡単に殴らせてもらえるのって怪しすぎるだろ」ボソボソ
上条「一方通行の罠の可能性はないのか?」コソコソ
一通「あァん?いいぜェ、どこをぶん殴ってもオーケーだ。殴れるもンならなァ」
佐天(マジで?! 思いがけない千載一遇のチャンスがきたっ)
上条「いや、そのなんだ、反撃とか―――」パカーン
上条「いてっ?!何すんだ!」
佐天「なんで戸惑ってんですか?いいからぶん殴ってやればいいんですよ。せっかく相手が殴らせてくれるってんですから遠慮なくブチ込んじゃって下さいよ」コソコソ
佐天「そもそも、あれだけブチ切れてたのにいきなり冷静にならないで下さいよ!」コソコソ
上条「いやいやちょっと待てって、こんな簡単に殴らせてもらえるのって怪しすぎるだろ」ボソボソ
上条「一方通行の罠の可能性はないのか?」コソコソ
176: 2010/03/28(日) 02:48:51.67 ID:/Fs1GFFn0
佐天「いやいや、罠なんかじゃないですよ、アイツは調子ぶっこいてこっちがジョーカーってことを信じてないんですってば」
上条「待て待て、仮にも学園都市の第一位だぞ?この学園都市で一番頭いいんだろ?相手の能力がわからないのにいきなり攻撃OKってあり得ないだろ!」
上条「それに幻想頃しのことを知ってるかもしれないじゃねーか。ビリビリが散々オレを連れまわしてるんだから、あいつの耳に入ってたっておかしくないだろ?」
佐天「……きっと大丈夫ですって、上条さんは自分の右手を信じてガツンと一発かましてくればいいんですよ!」
上条「その間は何だよ!」
上条「俺っていつも不幸だからこういう話が上手くいきすぎるのは不安を感じるんだよ。やっぱり、作戦通りに戦った方がよくないか?」
佐天「いやいや、それはないですから。こんなチャンスを逃すのは馬鹿のすることですって。さあさあ、ドカーンと一発頼みますよ!」
上条「待て待て、仮にも学園都市の第一位だぞ?この学園都市で一番頭いいんだろ?相手の能力がわからないのにいきなり攻撃OKってあり得ないだろ!」
上条「それに幻想頃しのことを知ってるかもしれないじゃねーか。ビリビリが散々オレを連れまわしてるんだから、あいつの耳に入ってたっておかしくないだろ?」
佐天「……きっと大丈夫ですって、上条さんは自分の右手を信じてガツンと一発かましてくればいいんですよ!」
上条「その間は何だよ!」
上条「俺っていつも不幸だからこういう話が上手くいきすぎるのは不安を感じるんだよ。やっぱり、作戦通りに戦った方がよくないか?」
佐天「いやいや、それはないですから。こんなチャンスを逃すのは馬鹿のすることですって。さあさあ、ドカーンと一発頼みますよ!」
177: 2010/03/28(日) 02:51:21.07 ID:/Fs1GFFn0
佐天「もちろん一発入れた後は追撃してくださいよ」
佐天「そうですね、とりあえず意識飛ばして2,3日は人前に出られなくなるくらいの顔にしてやってくださいね」
佐天「ついでにボディにもいいのを入れて晩のおかずを血反吐の混合物を逆流させてやってください」ボソボソ
上条「そこまでやるのはひどすぎっていうか、ビリビリのその容赦のなさにドン引きなんですが」コソコソ
佐天「今後も戦うことを考えれば、ここで相手にトラウマとか苦手意識を植え付けといた方がいいですって、本来ならあの白髪野郎に本気出されれば近づくのも難しいんですから」ボソボソ
上条「そうは言ってもなあ……すげー不安なんだが」コソコソ
佐天「下手に手加減なんかしないで下さいよ? 反撃されてジ・エンドですからね」
佐天「そうですね、とりあえず意識飛ばして2,3日は人前に出られなくなるくらいの顔にしてやってくださいね」
佐天「ついでにボディにもいいのを入れて晩のおかずを血反吐の混合物を逆流させてやってください」ボソボソ
上条「そこまでやるのはひどすぎっていうか、ビリビリのその容赦のなさにドン引きなんですが」コソコソ
佐天「今後も戦うことを考えれば、ここで相手にトラウマとか苦手意識を植え付けといた方がいいですって、本来ならあの白髪野郎に本気出されれば近づくのも難しいんですから」ボソボソ
上条「そうは言ってもなあ……すげー不安なんだが」コソコソ
佐天「下手に手加減なんかしないで下さいよ? 反撃されてジ・エンドですからね」
178: 2010/03/28(日) 02:53:42.62 ID:/Fs1GFFn0
一通「オイオイ、怖気ついちまったのかァ?そンなに怖がることはないんだぜェ」
一通「俺はただつっ立ってるだけでなーンにもしねェからさァ、遠慮せずにかかってこいよォ」
佐天「ほらほら、こんなチャンスなんて二度と回ってきませんよ。とりあえず上条さんの拳が恐い物だって心に刻み込むつもりでよろしくお願いしますよ?」
上条「わ、わかった」
上条「えっと、それじゃあ、遠慮なくいくからな」
一通「俺は何でもかまわねェけどよォ、遠慮しといた方がオマエの入院期間は短くなるかもなァ、ハハハ」
上条「そ、そうかもな」
上条(本当に油断してんのかな……?)
上条(どうする……、くっそーもういいや!相討ち覚悟で全力でぶん殴ってやる!)
一通「俺はただつっ立ってるだけでなーンにもしねェからさァ、遠慮せずにかかってこいよォ」
佐天「ほらほら、こんなチャンスなんて二度と回ってきませんよ。とりあえず上条さんの拳が恐い物だって心に刻み込むつもりでよろしくお願いしますよ?」
上条「わ、わかった」
上条「えっと、それじゃあ、遠慮なくいくからな」
一通「俺は何でもかまわねェけどよォ、遠慮しといた方がオマエの入院期間は短くなるかもなァ、ハハハ」
上条「そ、そうかもな」
上条(本当に油断してんのかな……?)
上条(どうする……、くっそーもういいや!相討ち覚悟で全力でぶん殴ってやる!)
180: 2010/03/28(日) 02:55:20.18 ID:/Fs1GFFn0
上条「いくぞ―――」
上条「歯を食いしばれよ、一方通行―――」ダッ
上条「―――俺の拳は、ちっとばっか響くぞ!」
ガツーン
一通「ごぶぁ?!」
ゴロゴロゴロゴロ……シーーン
サテン「?!」
上条(今までにないくらいのジャストミートだ、モロに入っちまった……)
佐天「うわあ、いたそ……って、上条さん追撃してください!マウントとってボッコボコにして!」
上条「お、おう」ダッ
サテン「今のは一体何が起こったのか、とサテンはオリジナルに向かって―――」
上条「―――ビリビリっ!!」
上条「歯を食いしばれよ、一方通行―――」ダッ
上条「―――俺の拳は、ちっとばっか響くぞ!」
ガツーン
一通「ごぶぁ?!」
ゴロゴロゴロゴロ……シーーン
サテン「?!」
上条(今までにないくらいのジャストミートだ、モロに入っちまった……)
佐天「うわあ、いたそ……って、上条さん追撃してください!マウントとってボッコボコにして!」
上条「お、おう」ダッ
サテン「今のは一体何が起こったのか、とサテンはオリジナルに向かって―――」
上条「―――ビリビリっ!!」
184: 2010/03/28(日) 02:57:35.88 ID:/Fs1GFFn0
佐天「なんですか?!」
上条「こいつ、完全に伸びちまってるんだが……、どうすりゃいいんだ?
上条「さすがにこれを殴るのは俺にはちょっと、な」チラッ
一通「―――」ピクピク
佐天「あー」
佐天「さすがにこれは私もちょっと……、痙攣してる人間をさらにボコボコにしろなんて言えないかなあ」
上条「えっと、今日のところは終了ってことでいいのか?」
佐天「いいんじゃないですかねえ」
佐天「うーん、あっけなさ過ぎて予定が狂いましたね」
上条「そうだな、いろいろ立てた作戦が無駄になっちまったな」
佐天「あと何回邪魔しなきゃいけないかわからないですから次の機会がありますよ。次は最初から頃す気で来るでしょうから頑張りましょうね」
上条「頃す気かー、一度首をつっこむとは決めたもののいざとなると恐いなあ」
上条「こいつ、完全に伸びちまってるんだが……、どうすりゃいいんだ?
上条「さすがにこれを殴るのは俺にはちょっと、な」チラッ
一通「―――」ピクピク
佐天「あー」
佐天「さすがにこれは私もちょっと……、痙攣してる人間をさらにボコボコにしろなんて言えないかなあ」
上条「えっと、今日のところは終了ってことでいいのか?」
佐天「いいんじゃないですかねえ」
佐天「うーん、あっけなさ過ぎて予定が狂いましたね」
上条「そうだな、いろいろ立てた作戦が無駄になっちまったな」
佐天「あと何回邪魔しなきゃいけないかわからないですから次の機会がありますよ。次は最初から頃す気で来るでしょうから頑張りましょうね」
上条「頃す気かー、一度首をつっこむとは決めたもののいざとなると恐いなあ」
188: 2010/03/28(日) 03:01:26.78 ID:/Fs1GFFn0
佐天「とりあえず、9805号は実験の責任者に伝えて。妹達を使って実験をするなら何度でも邪魔してやるってね」
サテン「わかりました、とサテンは目の前の状況がいまだ信じられないまま頷きます」
佐天「じゃあ、帰りますか」
佐天「そうだ!上条さん、お腹すきませんか? どっかで食べていきません?」
上条「ああ、確かにちょっと小腹は空いてるんだけど、持ち合わせがないから―――」
佐天「そんなの気にしなくていいですよ、私が奢ってあげます!」
上条「マジか?!って、いやいや、中学生に奢られるのは高校生の面子というものが……」
佐天「じゃあ今日のお礼ということにしましょう。上条さんに助けてもらって嬉しかったんです。だから遠慮しないでください」
上条「そうか、それなら遠慮なく御馳走になるかな!」
サテン「わかりました、とサテンは目の前の状況がいまだ信じられないまま頷きます」
佐天「じゃあ、帰りますか」
佐天「そうだ!上条さん、お腹すきませんか? どっかで食べていきません?」
上条「ああ、確かにちょっと小腹は空いてるんだけど、持ち合わせがないから―――」
佐天「そんなの気にしなくていいですよ、私が奢ってあげます!」
上条「マジか?!って、いやいや、中学生に奢られるのは高校生の面子というものが……」
佐天「じゃあ今日のお礼ということにしましょう。上条さんに助けてもらって嬉しかったんです。だから遠慮しないでください」
上条「そうか、それなら遠慮なく御馳走になるかな!」
189: 2010/03/28(日) 03:04:44.02 ID:/Fs1GFFn0
佐天「そうこなくっちゃね!ささ、行きましょ行きましょ」
上条「おいおい、そんなに引っ張るなよ!」
佐天「あっ」
上条「どうかしたか?」
佐天「言い忘れてましたけど、これで上条さんは一方通行に恨みを買いましたから気をつけて下さいね」
上条「は?」
佐天「道端で偶然会ったりして、殺されないように注意して下さいよ?」
上条「待て待て、ちょっと待て、待って下さい、そんな話は全然聞いてないんですけど、マジで?」
佐天「うーん、確かに言ってませんでしたけど、そういうのをコミで協力してくれたんじゃないんですか?」
佐天「それとも、命を狙われるかもしれないってわかってたら手伝ってくれなかったんですか?」
上条「いや、そんなことはない。何度だって手伝ってやるさ。これからの実験の邪魔にも付き合ってやる」
上条「おいおい、そんなに引っ張るなよ!」
佐天「あっ」
上条「どうかしたか?」
佐天「言い忘れてましたけど、これで上条さんは一方通行に恨みを買いましたから気をつけて下さいね」
上条「は?」
佐天「道端で偶然会ったりして、殺されないように注意して下さいよ?」
上条「待て待て、ちょっと待て、待って下さい、そんな話は全然聞いてないんですけど、マジで?」
佐天「うーん、確かに言ってませんでしたけど、そういうのをコミで協力してくれたんじゃないんですか?」
佐天「それとも、命を狙われるかもしれないってわかってたら手伝ってくれなかったんですか?」
上条「いや、そんなことはない。何度だって手伝ってやるさ。これからの実験の邪魔にも付き合ってやる」
192: 2010/03/28(日) 03:08:47.27 ID:/Fs1GFFn0
佐天「ふふふ、ならいいじゃないですか。結果的には何も変わらないんですから」
上条「そう言われればそうなんだけど、俺にだって心の準備とか覚悟する時間が必要なんですよ?」
佐天「じゃあ、後でお詫びにいい事してあげますから、それで手を打ってください」
上条「いい事?」
佐天「いい事はいい事ですよ。ささ、とりあえずご飯食べに行きましょう!」グイグイ
上条「だから、引っ張るなってー!」
・・・・・・・・・・・
ご都合主義のお知らせ
この後、アレイスターの計画通りのおかげで実験は中止になりました。
上条さんが一方通行を倒しましたが、佐天さんが近くにいたので上条さんが最強の座を狙う不良などから狙われたりはしません。
レベル5は第四位を除いてわりと好意的に佐天さんの上条実験に付き合ってくれました
上条「そう言われればそうなんだけど、俺にだって心の準備とか覚悟する時間が必要なんですよ?」
佐天「じゃあ、後でお詫びにいい事してあげますから、それで手を打ってください」
上条「いい事?」
佐天「いい事はいい事ですよ。ささ、とりあえずご飯食べに行きましょう!」グイグイ
上条「だから、引っ張るなってー!」
・・・・・・・・・・・
ご都合主義のお知らせ
この後、アレイスターの計画通りのおかげで実験は中止になりました。
上条さんが一方通行を倒しましたが、佐天さんが近くにいたので上条さんが最強の座を狙う不良などから狙われたりはしません。
レベル5は第四位を除いてわりと好意的に佐天さんの上条実験に付き合ってくれました
193: 2010/03/28(日) 03:13:00.15 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・7月18日公園・・・・・
上条「御坂さん、具合はどうだ?」
美琴「うん、もう大丈夫」
佐天「御坂さんにはちょっと刺激が強すぎる話だったのかもしれませんね」
「そう思ったなのなら、もっと反省を態度で示すべきです、とサテンはオリジナルに軽蔑の視線を送ります」
美琴「ハハハ、ちょっと驚いただけだから、そんなに気にしなくていいのよ」
上条「御坂さん……」
美琴「そんなに心配そうな顔しないでよ」
美琴「私はもうちょっとベンチで休んだら寮に帰ることにするからさ」
美琴「そういえば、上条さんと妹さんはどこか行く途中じゃなかったの?」
上条「御坂さん、具合はどうだ?」
美琴「うん、もう大丈夫」
佐天「御坂さんにはちょっと刺激が強すぎる話だったのかもしれませんね」
「そう思ったなのなら、もっと反省を態度で示すべきです、とサテンはオリジナルに軽蔑の視線を送ります」
美琴「ハハハ、ちょっと驚いただけだから、そんなに気にしなくていいのよ」
上条「御坂さん……」
美琴「そんなに心配そうな顔しないでよ」
美琴「私はもうちょっとベンチで休んだら寮に帰ることにするからさ」
美琴「そういえば、上条さんと妹さんはどこか行く途中じゃなかったの?」
194: 2010/03/28(日) 03:15:34.10 ID:/Fs1GFFn0
サテン「はい、上条さんに服を見立ててもらうつもりでした、とサテンは上条さんに腕を絡めながら言います」
上条「お、おい」
佐天「むむっ、それなら私も付いて行っていいですよね、上条さん?」
上条「えっと、ついてくる分には俺は構わないんだけど……そうなると御坂さんが一人に」
サテン「そうですね、オリジナルは御坂さんについているべきです、とサテンはオリジナルの空気の読め無さに辟易しながら意見します」
佐天「うっ、あの御坂さん、一人でも大丈夫ですよね?」
美琴「うん、私は大丈夫だから気にしないで行ってきなよ」
佐天「やった、私もついてきます」
上条「…………」
上条「うーん、やっぱり誰かついてた方がいいな」
上条「お、おい」
佐天「むむっ、それなら私も付いて行っていいですよね、上条さん?」
上条「えっと、ついてくる分には俺は構わないんだけど……そうなると御坂さんが一人に」
サテン「そうですね、オリジナルは御坂さんについているべきです、とサテンはオリジナルの空気の読め無さに辟易しながら意見します」
佐天「うっ、あの御坂さん、一人でも大丈夫ですよね?」
美琴「うん、私は大丈夫だから気にしないで行ってきなよ」
佐天「やった、私もついてきます」
上条「…………」
上条「うーん、やっぱり誰かついてた方がいいな」
195: 2010/03/28(日) 03:18:05.53 ID:/Fs1GFFn0
上条「そうだ、お前ら二人で行ってこいよ。俺は服を選んだりするのはあんまり得意じゃないから、ビリビリと行った方がいいんじゃないか?」
佐天「えっ」
サテン「なんという展開、とサテンは上条のあまりの無神経っぷりに驚きが隠せません」
美琴(さすがにこれは鈍感すぎて可哀想だわ)
美琴「べ、別に私に気を使わなくたっていいのよ?」
上条「気なんて使ってないからさ、ほらお前らも早く行かないと日が暮れるぞ?」
佐天「ううう、上条さんのバーカ、もう知らないんだからっ」
佐天「ほら行くよ、9805号!」
サテン「それではまたお会いしましょう、とサテンはオリジナルに引きずられながら別れの挨拶をします」ズルズル
佐天「えっ」
サテン「なんという展開、とサテンは上条のあまりの無神経っぷりに驚きが隠せません」
美琴(さすがにこれは鈍感すぎて可哀想だわ)
美琴「べ、別に私に気を使わなくたっていいのよ?」
上条「気なんて使ってないからさ、ほらお前らも早く行かないと日が暮れるぞ?」
佐天「ううう、上条さんのバーカ、もう知らないんだからっ」
佐天「ほら行くよ、9805号!」
サテン「それではまたお会いしましょう、とサテンはオリジナルに引きずられながら別れの挨拶をします」ズルズル
198: 2010/03/28(日) 03:21:22.98 ID:/Fs1GFFn0
上条「バカって……、ビリビリは何なんだ?確かに俺はバカだけどさ」
美琴「いやいや、今のはアンタが悪いわよ」
上条「え、マジか……」
美琴「次に会ったら謝っときなさいよ」
上条「俺がなんかしたのか?」
美琴「これ以上ないくらい酷いことをしたわよ、今のはどう考えてもアンタが悪いわ」
美琴「ちゃんと謝りなさいよ。わかった?」
上条「あ、ああ。じゃあ今度謝っとくわ。」
美琴「で、なんでアンタは残ったの?」
上条「そんなのは御坂さんが心配だったからに決まってるだろ。それにちょっと聞きたいことがある」
美琴「聞きたいこと?」
上条「御坂さんが昨日言ってた並行世界、つまり御坂さんの元の世界には妹達はいなかったのか?」
美琴「いやいや、今のはアンタが悪いわよ」
上条「え、マジか……」
美琴「次に会ったら謝っときなさいよ」
上条「俺がなんかしたのか?」
美琴「これ以上ないくらい酷いことをしたわよ、今のはどう考えてもアンタが悪いわ」
美琴「ちゃんと謝りなさいよ。わかった?」
上条「あ、ああ。じゃあ今度謝っとくわ。」
美琴「で、なんでアンタは残ったの?」
上条「そんなのは御坂さんが心配だったからに決まってるだろ。それにちょっと聞きたいことがある」
美琴「聞きたいこと?」
上条「御坂さんが昨日言ってた並行世界、つまり御坂さんの元の世界には妹達はいなかったのか?」
199: 2010/03/28(日) 03:24:46.57 ID:/Fs1GFFn0
美琴「―――あんたってホントにデリカシーがないわよね」
美琴「そのうえ、鈍感なのに余計なところだけ鋭いってホント嫌な奴よ」
美琴「そうね―――私の知る限りではいなかった、あくまでも私の知る限りの話よ」
上条「それじゃ……」
美琴「でもね、妹達がいるようなことを匂わせるような噂にいくつか覚えがあってね」
美琴「だから、たぶん、ううん、ほぼ確実に私のクローンは作られてると思うわ」
上条「そっか……」
美琴「私もあんたに聞きたいことがあるのよ」
上条「ん?」
美琴「実験って何なの?」
美琴「クローンが的になるってくらいだからあんまり良い物じゃないのはわかってるんだけど」
上条「ああ、それはだな……。学園都市第一位の一方通行をレベル6にするために2万人もの妹を―――頃すんだ」
美琴「そのうえ、鈍感なのに余計なところだけ鋭いってホント嫌な奴よ」
美琴「そうね―――私の知る限りではいなかった、あくまでも私の知る限りの話よ」
上条「それじゃ……」
美琴「でもね、妹達がいるようなことを匂わせるような噂にいくつか覚えがあってね」
美琴「だから、たぶん、ううん、ほぼ確実に私のクローンは作られてると思うわ」
上条「そっか……」
美琴「私もあんたに聞きたいことがあるのよ」
上条「ん?」
美琴「実験って何なの?」
美琴「クローンが的になるってくらいだからあんまり良い物じゃないのはわかってるんだけど」
上条「ああ、それはだな……。学園都市第一位の一方通行をレベル6にするために2万人もの妹を―――頃すんだ」
200: 2010/03/28(日) 03:27:00.24 ID:/Fs1GFFn0
美琴「―――っ」
美琴「……戻ったら最優先でやることが出来たわ」
上条「そうか―――それなら、俺を使ってくれよ。一方通行は超電磁砲じゃ勝てない相手だからさ」
上条「向こうにもいるんだろ?幻想頃しを持った上条当麻がさ」
美琴「超電磁砲じゃ勝てないの?」
上条「無理らしいぜ。ビリビリが言うには勝てない結果がアイツに弾きだされてるってさ」
美琴「樹形図の設計者……」
美琴「でも、それは佐天さんだからってことはあるんじゃないの?私だったらまた違った結果が出るんじゃない?」
上条「うーん、たぶん無理だと思うぞ。一方通行には電撃や物理攻撃が一切効かないからな。ベクトル操作であいつに触れるものはすべて反射されちまうんだってよ」
美琴「……戻ったら最優先でやることが出来たわ」
上条「そうか―――それなら、俺を使ってくれよ。一方通行は超電磁砲じゃ勝てない相手だからさ」
上条「向こうにもいるんだろ?幻想頃しを持った上条当麻がさ」
美琴「超電磁砲じゃ勝てないの?」
上条「無理らしいぜ。ビリビリが言うには勝てない結果がアイツに弾きだされてるってさ」
美琴「樹形図の設計者……」
美琴「でも、それは佐天さんだからってことはあるんじゃないの?私だったらまた違った結果が出るんじゃない?」
上条「うーん、たぶん無理だと思うぞ。一方通行には電撃や物理攻撃が一切効かないからな。ベクトル操作であいつに触れるものはすべて反射されちまうんだってよ」
227: 2010/03/28(日) 09:57:10.98 ID:/Fs1GFFn0
美琴「何よそれ、そんなの反則じゃない」
上条「そんなこと俺に言われてもなあ」
上条「それはともかく、そういうことでビリビリは自分じゃ勝てないから俺を頼ったって言ってたぜ。勝つために足りない物があるなら他から引っ張ってくるのが当然だってさ。幻想頃しは一方通行に勝つために必要なんだって」
美琴「じゃあ、アンタの右手は学園都市最強の能力も無効化しちゃったわけ?」
上条「ああ、そうだよ。ビリビリの読み通り、俺の右手はあいつのベクトル操作も無効化できた。この右手は一方通行にとってのたった一枚のジョーカーだったみたいだ」
美琴「はあ……」
美琴「私は一方通行よりアンタのその右手の方が反則だと思い始めてきたわ」
美琴「アンタって実は学園都市最強なんじゃない?」
上条「ははは、またまた御冗談を、俺の能力はあくまでも消すだけだぜ?逆立ちしたって最強なんかにはなれませんよ」
美琴「……ま、そういうことにしておくわ」
美琴「で、アンタがいれば一方通行に勝てるってことでいいのね?」
上条「さすがに確実に勝てるとは言い切れないけどな。勝てる可能性があるってこと程度にしといてくれ」
上条「この前は一方通行が油断してたから楽に勝てたけど、本当ならビリビリが氏ぬ気でチャンスを作って俺がどうにかしてアイツに一矢入れるくらいの作戦だったからな」
上条「そんなこと俺に言われてもなあ」
上条「それはともかく、そういうことでビリビリは自分じゃ勝てないから俺を頼ったって言ってたぜ。勝つために足りない物があるなら他から引っ張ってくるのが当然だってさ。幻想頃しは一方通行に勝つために必要なんだって」
美琴「じゃあ、アンタの右手は学園都市最強の能力も無効化しちゃったわけ?」
上条「ああ、そうだよ。ビリビリの読み通り、俺の右手はあいつのベクトル操作も無効化できた。この右手は一方通行にとってのたった一枚のジョーカーだったみたいだ」
美琴「はあ……」
美琴「私は一方通行よりアンタのその右手の方が反則だと思い始めてきたわ」
美琴「アンタって実は学園都市最強なんじゃない?」
上条「ははは、またまた御冗談を、俺の能力はあくまでも消すだけだぜ?逆立ちしたって最強なんかにはなれませんよ」
美琴「……ま、そういうことにしておくわ」
美琴「で、アンタがいれば一方通行に勝てるってことでいいのね?」
上条「さすがに確実に勝てるとは言い切れないけどな。勝てる可能性があるってこと程度にしといてくれ」
上条「この前は一方通行が油断してたから楽に勝てたけど、本当ならビリビリが氏ぬ気でチャンスを作って俺がどうにかしてアイツに一矢入れるくらいの作戦だったからな」
231: 2010/03/28(日) 10:04:47.81 ID:/Fs1GFFn0
美琴「でも、勝てる方法があるなら心強いわね」
上条「そう言ってくれると嬉しいぜ」
上条「せいぜいコキ使ってやってくれよ。一応、向こうの俺と友達なんだろ?」
美琴「友達……、まあ知り合いってところね」
美琴「だから、あっちのアンタが手伝ってくれるかどうかは自身が無いわ」
上条「そうなのか?」
上条「でも、大丈夫だと思うぞ」
上条「誰かが困ってるのに立ち上がらないなら、そいつは上条当麻じゃないからな」
上条「そいつが上条当麻なら、御坂さんが助けを求めれば絶対助けてくれるはずだ」
美琴「会ったこともない私の世界の上条当麻が助けくれるなんてよく言いきれるわね」
美琴「命がけになるんだから断られてもおかしくないし、むしろそっちの方が普通なのよ?」
上条「根拠なんかないし、保証もできないけど俺にはなんとなくわかるんだ」
美琴「はは、なによそれ」
上条「そう言ってくれると嬉しいぜ」
上条「せいぜいコキ使ってやってくれよ。一応、向こうの俺と友達なんだろ?」
美琴「友達……、まあ知り合いってところね」
美琴「だから、あっちのアンタが手伝ってくれるかどうかは自身が無いわ」
上条「そうなのか?」
上条「でも、大丈夫だと思うぞ」
上条「誰かが困ってるのに立ち上がらないなら、そいつは上条当麻じゃないからな」
上条「そいつが上条当麻なら、御坂さんが助けを求めれば絶対助けてくれるはずだ」
美琴「会ったこともない私の世界の上条当麻が助けくれるなんてよく言いきれるわね」
美琴「命がけになるんだから断られてもおかしくないし、むしろそっちの方が普通なのよ?」
上条「根拠なんかないし、保証もできないけど俺にはなんとなくわかるんだ」
美琴「はは、なによそれ」
235: 2010/03/28(日) 10:21:53.58 ID:/Fs1GFFn0
上条「んー、そうだな」
上条「もし、御坂さんを見捨てるような事をするなら一発ガツンとお見舞いして、気絶してる間に引きずっていってくれても構わないぜ」
美琴「はあ?」
上条「手伝わないといけない状況を作って強引に働かせてやってくれよ」
美琴「アンタも酷いこと言うわね。向こうのアンタが聞いたらたぶん泣くわよ」
上条「うーん、そうかもなあ。でも、俺も通った道だし何より御坂さんを見捨てるような奴は一回根性を入れ替えた方がいいからな」
美琴「他人事のように自分の事を語るってなんだかシュールな感じがするわね」
上条「最悪の場合、右手だけ突き出し状態拘束して婚后さんあたりの能力で飛ばしてくれたってかまわないぞ」
美琴「……アンタって実は佐天さんにだいぶ毒されてない?」
上条「え!?」
美琴「自覚がないなら重症よ、それ……」
上条「マジですか……」ズーン
美琴「ま―――それはともかくとして、向こうに戻ったら一番にアンタの所にお願いしに行くわ」
上条「もし、御坂さんを見捨てるような事をするなら一発ガツンとお見舞いして、気絶してる間に引きずっていってくれても構わないぜ」
美琴「はあ?」
上条「手伝わないといけない状況を作って強引に働かせてやってくれよ」
美琴「アンタも酷いこと言うわね。向こうのアンタが聞いたらたぶん泣くわよ」
上条「うーん、そうかもなあ。でも、俺も通った道だし何より御坂さんを見捨てるような奴は一回根性を入れ替えた方がいいからな」
美琴「他人事のように自分の事を語るってなんだかシュールな感じがするわね」
上条「最悪の場合、右手だけ突き出し状態拘束して婚后さんあたりの能力で飛ばしてくれたってかまわないぞ」
美琴「……アンタって実は佐天さんにだいぶ毒されてない?」
上条「え!?」
美琴「自覚がないなら重症よ、それ……」
上条「マジですか……」ズーン
美琴「ま―――それはともかくとして、向こうに戻ったら一番にアンタの所にお願いしに行くわ」
236: 2010/03/28(日) 10:26:08.09 ID:/Fs1GFFn0
上条「ああ―――まかせとけ。上条当麻が御坂さんと御坂さんの妹達を助けてやる」
上条「こっちだろうが向こうだろうが上条当麻は上条当麻だ。だから俺にまかせろ」
美琴(上条当麻は上条当麻、か……)
美琴「そっか―――うん、ありがと」
・・・・・適当に雑談とかしました・・・・
美琴「じゃあ、そろそろ帰ろっかな」
上条「もう平気なのか?」
美琴「ん、まあね。元気―――出ちゃったから」
上条「そりゃ良かった。そんじゃ俺もスーパーへ買い物に行きますかなっと」
美琴「じゃあね」
上条「おう、気をつけてな」
上条「こっちだろうが向こうだろうが上条当麻は上条当麻だ。だから俺にまかせろ」
美琴(上条当麻は上条当麻、か……)
美琴「そっか―――うん、ありがと」
・・・・・適当に雑談とかしました・・・・
美琴「じゃあ、そろそろ帰ろっかな」
上条「もう平気なのか?」
美琴「ん、まあね。元気―――出ちゃったから」
上条「そりゃ良かった。そんじゃ俺もスーパーへ買い物に行きますかなっと」
美琴「じゃあね」
上条「おう、気をつけてな」
237: 2010/03/28(日) 10:29:11.43 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・帰り道・・・・・・・・
美琴「ハァ、無事に戻れても一安心って状況じゃ無くなっちゃったわね」
美琴「妹達に学園都市最強の一方通行、頭が痛くなるわ」
美琴「今日は学校でも色々あって疲れたし、早く帰って休も―――」
ドンッ!!
美琴「きゃっ!」
「うわっ!!」
美琴「いったいわねー、尻もちついたじゃないの! アンタどこ見てんのよッ!」
「ケッ、アンタが勝手にぶつかったんだろ……」
美琴「ハァ?人にぶつかっといて何その態度―――ってアンタ!?爆弾魔じゃない?!」
介旅「!?」ビクッ
美琴「ハァ、無事に戻れても一安心って状況じゃ無くなっちゃったわね」
美琴「妹達に学園都市最強の一方通行、頭が痛くなるわ」
美琴「今日は学校でも色々あって疲れたし、早く帰って休も―――」
ドンッ!!
美琴「きゃっ!」
「うわっ!!」
美琴「いったいわねー、尻もちついたじゃないの! アンタどこ見てんのよッ!」
「ケッ、アンタが勝手にぶつかったんだろ……」
美琴「ハァ?人にぶつかっといて何その態度―――ってアンタ!?爆弾魔じゃない?!」
介旅「!?」ビクッ
239: 2010/03/28(日) 10:35:06.91 ID:/Fs1GFFn0
美琴(なんでこんなとこにいんのよ? 黒子ったら、まだ捕まえてなかったの?)
介旅「……オマエ、僕が爆弾魔ってことなんで知ってんだ?」
介旅「腕章付けてないけど、オマエも風紀委員のなのか?」
美琴(レベル4相当の量子変速だっけ……これはまずいかも)
美琴「私は風紀委員なんかじゃないわ」
介旅「それならどうして、僕が爆弾魔ってこと知ってんだ?」
美琴「それは……知り合いに風紀委員に所属してる子がいるからよ」
介旅「チッ、アイツラにもうバレてんのかよ……」
介旅「もうノンビリはしてられないな」
美琴「どういうことよ」
介旅「オマエには関係ないことだよ」
介旅「……オマエ、僕が爆弾魔ってことなんで知ってんだ?」
介旅「腕章付けてないけど、オマエも風紀委員のなのか?」
美琴(レベル4相当の量子変速だっけ……これはまずいかも)
美琴「私は風紀委員なんかじゃないわ」
介旅「それならどうして、僕が爆弾魔ってこと知ってんだ?」
美琴「それは……知り合いに風紀委員に所属してる子がいるからよ」
介旅「チッ、アイツラにもうバレてんのかよ……」
介旅「もうノンビリはしてられないな」
美琴「どういうことよ」
介旅「オマエには関係ないことだよ」
241: 2010/03/28(日) 10:37:15.56 ID:/Fs1GFFn0
介旅「じゃあな、お前の相手をしてる暇はなさそうだし、特別見逃してやるよ。僕はこれから忙しいからさ……」
美琴(これから……? 爆弾を仕掛けに行くつもりか―――)
美琴「ちょっと待ちなさいよ!!」
美琴「なに勝手に逃げようとしてんのよ」
介旅「あ?」
美琴「見逃す見逃さないはアンタが決めることじゃなくて、私が決めることよ!」
美琴「これから爆弾を仕掛けに行くんでしょ?」
美琴「だったら、当然見逃せるわけないわ!」
美琴(これから……? 爆弾を仕掛けに行くつもりか―――)
美琴「ちょっと待ちなさいよ!!」
美琴「なに勝手に逃げようとしてんのよ」
介旅「あ?」
美琴「見逃す見逃さないはアンタが決めることじゃなくて、私が決めることよ!」
美琴「これから爆弾を仕掛けに行くんでしょ?」
美琴「だったら、当然見逃せるわけないわ!」
242: 2010/03/28(日) 10:41:05.71 ID:/Fs1GFFn0
介旅「ははっ、せっかく見逃してやるつもりだったのに邪魔する気かよ」
介旅「オマエ、爆弾が恐くないのか?」
美琴「そんなもん怖くなんかないわ」
美琴「幻想御手みたいな借り物の力に依存してる奴なんか怖いわけないじゃない」
介旅「へぇ、幻想御手のことも知ってるのか」
美琴「幻想御手どころかアンタの能力も知ってるわよ。重力子を加速させて爆発を起こすってね」
美琴「だから、爆弾を作るにはアルミが必要なんでしょ?」
美琴「―――あんたのそのバッグに入ってるスプーンのようなね」
介旅「っ?! なんでそこまで知ってるんだ?」
介旅「やっぱりオマエは風紀委員なんだろ?」
介旅「風紀委員だったら遠慮はしないぜ……」ゴソゴソ
介旅「オマエ、爆弾が恐くないのか?」
美琴「そんなもん怖くなんかないわ」
美琴「幻想御手みたいな借り物の力に依存してる奴なんか怖いわけないじゃない」
介旅「へぇ、幻想御手のことも知ってるのか」
美琴「幻想御手どころかアンタの能力も知ってるわよ。重力子を加速させて爆発を起こすってね」
美琴「だから、爆弾を作るにはアルミが必要なんでしょ?」
美琴「―――あんたのそのバッグに入ってるスプーンのようなね」
介旅「っ?! なんでそこまで知ってるんだ?」
介旅「やっぱりオマエは風紀委員なんだろ?」
介旅「風紀委員だったら遠慮はしないぜ……」ゴソゴソ
244: 2010/03/28(日) 10:45:10.85 ID:/Fs1GFFn0
美琴「悪いけど私も遠慮はしないわ。前みたいに手加減する余裕も実力もなくなってるからね」ダッ
美琴(バッグからスプーンを取らせないで速効決める!)
介旅「なっ?!体当たり?!」
ドンッ!!
介旅「ゲフッ?!」
美琴「ッ!!」
ガシャーン
美琴(よし、上手くいった!)
介旅「ちッ、スプーンが!!」アタフタ
美琴「どこ見てんのよ!」ガシッ
(このまま腕をとって極めせてもらうわ)クイッ
ゴンッ
介旅「うがッ」
美琴「うーん、膝すりむいちゃった。捨て身の体当たりなんてやるもんじゃないわね……でも上手くいって良かったわ」ミシミシ
美琴(バッグからスプーンを取らせないで速効決める!)
介旅「なっ?!体当たり?!」
ドンッ!!
介旅「ゲフッ?!」
美琴「ッ!!」
ガシャーン
美琴(よし、上手くいった!)
介旅「ちッ、スプーンが!!」アタフタ
美琴「どこ見てんのよ!」ガシッ
(このまま腕をとって極めせてもらうわ)クイッ
ゴンッ
介旅「うがッ」
美琴「うーん、膝すりむいちゃった。捨て身の体当たりなんてやるもんじゃないわね……でも上手くいって良かったわ」ミシミシ
245: 2010/03/28(日) 10:48:42.99 ID:/Fs1GFFn0
介旅「くそッ、離しやがれッ」ジタバタ
美琴「暴れてもいいけど、腕がどうにかなる覚悟は出来てるんでしょうね?」ギリギリ
介旅「うぐぐぐぐ」
美琴(それにしても爆弾魔が弱くて助かったわ。勢いで挑んでみたけど上手くいって良かった。相手がモヤシ君で助かったわね)
美琴「さて、警備員に通報しないと―――」
介旅「……ククク」
美琴「ん?」
介旅「おい、オマエさ。僕が風紀委員対策に何もしてないと思ってんのか?」
美琴「何言ってんのよ?」
介旅「こういう状況になった時のためにスプーンの2個や3個、隠し持っておくのが普通だと思わないのか―――?」ゴソリ
介旅「片腕極めただけで安心するのは早いんじゃないか?」
美琴「暴れてもいいけど、腕がどうにかなる覚悟は出来てるんでしょうね?」ギリギリ
介旅「うぐぐぐぐ」
美琴(それにしても爆弾魔が弱くて助かったわ。勢いで挑んでみたけど上手くいって良かった。相手がモヤシ君で助かったわね)
美琴「さて、警備員に通報しないと―――」
介旅「……ククク」
美琴「ん?」
介旅「おい、オマエさ。僕が風紀委員対策に何もしてないと思ってんのか?」
美琴「何言ってんのよ?」
介旅「こういう状況になった時のためにスプーンの2個や3個、隠し持っておくのが普通だと思わないのか―――?」ゴソリ
介旅「片腕極めただけで安心するのは早いんじゃないか?」
246: 2010/03/28(日) 10:52:37.47 ID:/Fs1GFFn0
美琴「なっ―――ポケットの中に?!」
美琴(やばっ、離れないと―――)バッ
介旅「ほらよ」
美琴(近すぎる!!避けられない―――)
美琴「―――っ」
シーン
美琴「…………えっ?」
介旅「ククッ、我ながらこんなに上手くいくとは思わなかったな」
介旅「だいたいさ、こんな近距離で爆発させたら僕だってただじゃすまないんだぜ」
美琴(くっ、ハッタリにまんまとひっかけられた……)
美琴(やばっ、離れないと―――)バッ
介旅「ほらよ」
美琴(近すぎる!!避けられない―――)
美琴「―――っ」
シーン
美琴「…………えっ?」
介旅「ククッ、我ながらこんなに上手くいくとは思わなかったな」
介旅「だいたいさ、こんな近距離で爆発させたら僕だってただじゃすまないんだぜ」
美琴(くっ、ハッタリにまんまとひっかけられた……)
248: 2010/03/28(日) 10:56:30.23 ID:OwRqUw+y0
介旅「さてと、スプーンも手元に戻ったし、今度こそオマエを痛い目に合わせてやるよ」
美琴「くっ……」
美琴(どうする?もう一度なんとか懐に潜り込めれば……)
介旅「そんなに恐がらなくてもいいよ。頃しはしないから、さ」 ポイッ
美琴(やば―――)バッ
ドン!!
ゴロゴロ
介旅「チッ、上手く避けやがったな」
美琴「あぶないわねッ!」
介旅「安心するのはまだ早いけどな」ポイポイッ
美琴「2個?!」
美琴(これは避けきれない―――)
美琴「あ……」
ドドンッ!!
美琴「くっ……」
美琴(どうする?もう一度なんとか懐に潜り込めれば……)
介旅「そんなに恐がらなくてもいいよ。頃しはしないから、さ」 ポイッ
美琴(やば―――)バッ
ドン!!
ゴロゴロ
介旅「チッ、上手く避けやがったな」
美琴「あぶないわねッ!」
介旅「安心するのはまだ早いけどな」ポイポイッ
美琴「2個?!」
美琴(これは避けきれない―――)
美琴「あ……」
ドドンッ!!
249: 2010/03/28(日) 10:59:01.86 ID:OwRqUw+y0
・・・・・・・・
介旅「どうやら直撃はしなかったけど、爆風に吹き飛ばされたようだな」
美琴「いつっう」ズキズキ
美琴(地面で頭を打ったみたいね、外傷は無いけどこれはまずいかも)
介旅「おとなしくしとけば、こんな目に会わずに済んだのにな」
美琴「うっさいわね……」
介旅「風紀委員の務めってやつか?」
介旅「オマエって柵川の生徒だろ?低能力者が風紀委員なんかやっても役に立たないのによくやるよ」
美琴「うっさいわね……、さっきから…言ってるじゃない。私は風紀委員なんかじゃないって」
美琴「それに私は無能力者よ……いたっ」ズキン
介旅「どうやら直撃はしなかったけど、爆風に吹き飛ばされたようだな」
美琴「いつっう」ズキズキ
美琴(地面で頭を打ったみたいね、外傷は無いけどこれはまずいかも)
介旅「おとなしくしとけば、こんな目に会わずに済んだのにな」
美琴「うっさいわね……」
介旅「風紀委員の務めってやつか?」
介旅「オマエって柵川の生徒だろ?低能力者が風紀委員なんかやっても役に立たないのによくやるよ」
美琴「うっさいわね……、さっきから…言ってるじゃない。私は風紀委員なんかじゃないって」
美琴「それに私は無能力者よ……いたっ」ズキン
250: 2010/03/28(日) 11:01:05.81 ID:OwRqUw+y0
介旅「なんだよ、お前無能力者だったのか?役立たずのくせに調子乗りすぎなんだよ」
ゴスッ
美琴「あぐッ」
美琴(碌に動けないからって)
介旅「オラッ」
ガスッ
美琴(調子に乗って人を足蹴にしてんじゃないわよ)
介旅「なんとか言えよ」
美琴(このクソ野郎―――)ビリ
バチンッ
介旅「うわっ?!」
美琴「えっ?!」
美琴(今のって、まさか―――)
ゴスッ
美琴「あぐッ」
美琴(碌に動けないからって)
介旅「オラッ」
ガスッ
美琴(調子に乗って人を足蹴にしてんじゃないわよ)
介旅「なんとか言えよ」
美琴(このクソ野郎―――)ビリ
バチンッ
介旅「うわっ?!」
美琴「えっ?!」
美琴(今のって、まさか―――)
255: 2010/03/28(日) 11:05:57.15 ID:OwRqUw+y0
介旅「無能力者なんて嘘じゃないかっ!今のは確実にレベル1、いや2はあったぞ!」
美琴(電撃が使えるようになった?)
美琴「あは、あははははははは」
美琴(この感覚―――レベル5の時に比べれたたいしたことない電撃なのに何故か笑いが止まらないわ)
介旅「な、なに笑ってんだよ!?」
美琴「ごめんね。たった今、電撃が使えるようになっちゃった」ビリッ
介旅「な、なんだと?」
美琴(こっちの御坂美琴は空力使いのはずだけど―――今はそんなことはどうでもいい。何かの間違いならそれで結構)
美琴(能力が―――電撃が今この瞬間使えると言うのなら、私はそれをありがたく使うだけ)
美琴(そんな些細な事はこの目の前のむかつくクソ野郎にありったけの電撃をぶちかましてから考えりゃいいのよ!)
美琴(電撃が使えるようになった?)
美琴「あは、あははははははは」
美琴(この感覚―――レベル5の時に比べれたたいしたことない電撃なのに何故か笑いが止まらないわ)
介旅「な、なに笑ってんだよ!?」
美琴「ごめんね。たった今、電撃が使えるようになっちゃった」ビリッ
介旅「な、なんだと?」
美琴(こっちの御坂美琴は空力使いのはずだけど―――今はそんなことはどうでもいい。何かの間違いならそれで結構)
美琴(能力が―――電撃が今この瞬間使えると言うのなら、私はそれをありがたく使うだけ)
美琴(そんな些細な事はこの目の前のむかつくクソ野郎にありったけの電撃をぶちかましてから考えりゃいいのよ!)
261: 2010/03/28(日) 11:09:51.70 ID:OwRqUw+y0
美琴「さっきも言ったわよね……手加減もする余裕がないって」バリバリ
介旅「ちょ、ちょっと待て、そんなもんを人にやったら危な―――」
美琴「危ない?」
美琴「爆弾で人を傷つけてきた―――爆弾魔のアンタが何を言ってんだああああ!!!!!」
バッチッィイイイン
介旅「いぎゃああああ!!」
ドサッ
介旅「……」ピクピク
美琴「へへ、ざまあみろってのよ」
美琴「電撃か……、このタイミングで能力が使えるなんてホントツイてるわ」
美琴「それにしても頭が痛い……って、アレ、なんだか急に眠くなってきた……。警備員に……電話しなきゃいけな……いの…に…………」
パタリ
介旅「ちょ、ちょっと待て、そんなもんを人にやったら危な―――」
美琴「危ない?」
美琴「爆弾で人を傷つけてきた―――爆弾魔のアンタが何を言ってんだああああ!!!!!」
バッチッィイイイン
介旅「いぎゃああああ!!」
ドサッ
介旅「……」ピクピク
美琴「へへ、ざまあみろってのよ」
美琴「電撃か……、このタイミングで能力が使えるなんてホントツイてるわ」
美琴「それにしても頭が痛い……って、アレ、なんだか急に眠くなってきた……。警備員に……電話しなきゃいけな……いの…に…………」
パタリ
267: 2010/03/28(日) 11:13:54.11 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・・・・・・・
美琴「ん……ここは……?」
黒子「あっ!御坂先輩、気がつかれましたか?」
美琴「黒子……?」
黒子「はい、白井黒子ですの。おわかりになりますか?」
美琴「わかるに決まってるじゃない、何言ってるのよ。それよりもここはどこなの?」
黒子「ここは水穂機構病院ですの」
美琴「病院? なんでそんなとこに、ったたたたた」
黒子「その頭の怪我に加えて数か所の打撲のせいですの」
黒子「頭を打って意識が無いなんて聞いた時には心臓が止まるかと思いましたの」
美琴「ん……ここは……?」
黒子「あっ!御坂先輩、気がつかれましたか?」
美琴「黒子……?」
黒子「はい、白井黒子ですの。おわかりになりますか?」
美琴「わかるに決まってるじゃない、何言ってるのよ。それよりもここはどこなの?」
黒子「ここは水穂機構病院ですの」
美琴「病院? なんでそんなとこに、ったたたたた」
黒子「その頭の怪我に加えて数か所の打撲のせいですの」
黒子「頭を打って意識が無いなんて聞いた時には心臓が止まるかと思いましたの」
269: 2010/03/28(日) 11:17:06.08 ID:/Fs1GFFn0
美琴「ああ、そうか……。爆弾魔をやつけた後に気絶しちゃったんだ」
黒子「ちょっとお待ちを、今聞き捨てならない言葉が聞こえたんですの」
黒子「爆弾魔をやっつけたですって?あれをやったのは自分だって言うんですの?」
美琴「ええ、そうよ。ちょっとやばかったけど最後はしっかり〆てやったわ」
黒子「お待ちくださいませ、爆弾魔には電流による火傷などのダメージで昏倒したという診断結果が出てるんですのよ?」
黒子「しかも、レベル3クラスの電流値!そんな芸当は御坂先輩には出来っこないですの」
美琴「だーかーら、それは電撃で私がやったんだってば」
黒子「そんな馬鹿な。だって、御坂先輩はレベル0ですし、そもそも空力使いのはずではありませんか」
黒子「ちょっとお待ちを、今聞き捨てならない言葉が聞こえたんですの」
黒子「爆弾魔をやっつけたですって?あれをやったのは自分だって言うんですの?」
美琴「ええ、そうよ。ちょっとやばかったけど最後はしっかり〆てやったわ」
黒子「お待ちくださいませ、爆弾魔には電流による火傷などのダメージで昏倒したという診断結果が出てるんですのよ?」
黒子「しかも、レベル3クラスの電流値!そんな芸当は御坂先輩には出来っこないですの」
美琴「だーかーら、それは電撃で私がやったんだってば」
黒子「そんな馬鹿な。だって、御坂先輩はレベル0ですし、そもそも空力使いのはずではありませんか」
272: 2010/03/28(日) 11:21:01.19 ID:/Fs1GFFn0
美琴「確かにそうだけど、何故か電撃が使えたのよ」
美琴「ほら見てよ」バチィッ
黒子「ひゃっ?!」ビクッ
美琴(―――ッ、今能力を使った時に頭がズキっとしたような……)
黒子「ほ、本当に電撃ですの……」
美琴「思ったよりも弱いわね、さっきみたいなレベル3の電撃はちょっと無理っぽいかな」
黒子「御坂先輩……。まさか、幻想御手を使ったんですの?」
美琴「はあ?何言ってんのよ、そんなもん使うわけないじゃない」
美琴「よくわからないけど、いきなり使えるようになったのよ」
美琴「まあ、いきなり並行世界から飛んできたってトンデモ状況なんだから、いきなり電撃が使えるようになったっておかしくないでしょ?」
黒子「そんな適当な理由で納得できるわけないですの!!」
黒子「わたくしは真面目な話をしてるんですのよ!!」
美琴「ほら見てよ」バチィッ
黒子「ひゃっ?!」ビクッ
美琴(―――ッ、今能力を使った時に頭がズキっとしたような……)
黒子「ほ、本当に電撃ですの……」
美琴「思ったよりも弱いわね、さっきみたいなレベル3の電撃はちょっと無理っぽいかな」
黒子「御坂先輩……。まさか、幻想御手を使ったんですの?」
美琴「はあ?何言ってんのよ、そんなもん使うわけないじゃない」
美琴「よくわからないけど、いきなり使えるようになったのよ」
美琴「まあ、いきなり並行世界から飛んできたってトンデモ状況なんだから、いきなり電撃が使えるようになったっておかしくないでしょ?」
黒子「そんな適当な理由で納得できるわけないですの!!」
黒子「わたくしは真面目な話をしてるんですのよ!!」
276: 2010/03/28(日) 11:34:31.08 ID:/Fs1GFFn0
黒子「レベル0の能力者がいきなりレベル3クラスの電撃を使うなんて前代未聞ですのよ」
黒子「絶対に何かあるに決まってますわ!」
美琴「そんなこと言われても、私にだってさっぱりわかんないだからしょうがないでしょ」
美琴「それにさ、そのおかげで爆弾魔を捕まえることができたのよ。結果オーライってことでいいじゃないの」
黒子「話を逸らさないでくださいまし、爆弾魔と能力の関係は別問題ですの!」
黒子「学園都市の能力開発に大きく寄与できる出来事という可能性ってことも―――」
美琴(なんだか面倒くさい話になりそうね……強引に話題を変えさせてもらうわ)
美琴「そんなことより黒子に聞きたい事があんのよ」
黒子「関係ない話は後回しにしてくださいまし」
美琴「いや関係大有りよ―――なんで爆弾魔を捕まえてなかったの?」
黒子「―――っ!」
美琴「私の情報は役に立たなかったの?」
黒子「絶対に何かあるに決まってますわ!」
美琴「そんなこと言われても、私にだってさっぱりわかんないだからしょうがないでしょ」
美琴「それにさ、そのおかげで爆弾魔を捕まえることができたのよ。結果オーライってことでいいじゃないの」
黒子「話を逸らさないでくださいまし、爆弾魔と能力の関係は別問題ですの!」
黒子「学園都市の能力開発に大きく寄与できる出来事という可能性ってことも―――」
美琴(なんだか面倒くさい話になりそうね……強引に話題を変えさせてもらうわ)
美琴「そんなことより黒子に聞きたい事があんのよ」
黒子「関係ない話は後回しにしてくださいまし」
美琴「いや関係大有りよ―――なんで爆弾魔を捕まえてなかったの?」
黒子「―――っ!」
美琴「私の情報は役に立たなかったの?」
277: 2010/03/28(日) 11:41:25.59 ID:/Fs1GFFn0
黒子「それは……あの……」
美琴「私の話は信じられなかった?」
黒子「そんなことはありませんの!わたくしは御坂先輩の話を全面的に信じてますのよ!」
美琴「じゃあどうして爆弾魔を野放しにしてたの?」
黒子「わたくしは御坂先輩の話を信じることができましたが、他の風紀委員達には御坂先輩の情報は出所不明ということで信じてもらえなかったんですの」
美琴「出所不明って……確かに出所不明だったわね。並行世界の未来からなんて言えるわけないか」
黒子「爆弾魔に風紀委員が狙われているという状況が状況なので、裏付けがとれないことから罠ではないかという方向に話を進められてしまいましたわ」
黒子「一応、わたくしは幻想御手を利用して犯人が能力を強化してる可能性があることも進言したのですが……」
美琴「あー、そっか。言われてみればそうよねえ。幻想御手は都市伝説みたいなもんだもんね。それを使って能力アップして高レベルになった低能力者が犯人ですなんて信じられるわけないか」
黒子「全くもってその通りでしたの。ですから、わたくしはなんとか一人で裏付けをとって証拠を固めようと考えたのですが、それもなかなか上手くいかずに……」
黒子「結局のところ、わたくしのせいで御坂先輩を危ない目に会わせてしまったようなものですわ」
美琴「私の話は信じられなかった?」
黒子「そんなことはありませんの!わたくしは御坂先輩の話を全面的に信じてますのよ!」
美琴「じゃあどうして爆弾魔を野放しにしてたの?」
黒子「わたくしは御坂先輩の話を信じることができましたが、他の風紀委員達には御坂先輩の情報は出所不明ということで信じてもらえなかったんですの」
美琴「出所不明って……確かに出所不明だったわね。並行世界の未来からなんて言えるわけないか」
黒子「爆弾魔に風紀委員が狙われているという状況が状況なので、裏付けがとれないことから罠ではないかという方向に話を進められてしまいましたわ」
黒子「一応、わたくしは幻想御手を利用して犯人が能力を強化してる可能性があることも進言したのですが……」
美琴「あー、そっか。言われてみればそうよねえ。幻想御手は都市伝説みたいなもんだもんね。それを使って能力アップして高レベルになった低能力者が犯人ですなんて信じられるわけないか」
黒子「全くもってその通りでしたの。ですから、わたくしはなんとか一人で裏付けをとって証拠を固めようと考えたのですが、それもなかなか上手くいかずに……」
黒子「結局のところ、わたくしのせいで御坂先輩を危ない目に会わせてしまったようなものですわ」
279: 2010/03/28(日) 11:44:52.58 ID:/Fs1GFFn0
黒子「わたくしがもっと頭を使っていれば、こんなことにはなりませんでしたの」
美琴「何言ってんのよ。黒子に悪いところなんかないじゃない。黒子がそんなに気にしなくていいのよ」
黒子「御坂先輩……」
美琴「うーん、それにしても未来を自分の好きなように変えるのって難しいわねえ」
黒子「結果としてみれば、御坂先輩のおかげで爆弾を仕掛けに行くのは阻止できましたの。それだけでも十分凄いことだと思いますの」
美琴「んー、私の予定ではもっとスマートに解決されるはずだったんだけどね」
黒子「御坂先輩は理想主義ですの」
美琴「うーん、理想主義ってより未来を知っている驕りだったのかもしれないわ」
黒子「驕り……ですの?」
美琴「未来の情報さえあれば前よりも良い状況を引き出せるって高をくくってたのよ」
美琴「何言ってんのよ。黒子に悪いところなんかないじゃない。黒子がそんなに気にしなくていいのよ」
黒子「御坂先輩……」
美琴「うーん、それにしても未来を自分の好きなように変えるのって難しいわねえ」
黒子「結果としてみれば、御坂先輩のおかげで爆弾を仕掛けに行くのは阻止できましたの。それだけでも十分凄いことだと思いますの」
美琴「んー、私の予定ではもっとスマートに解決されるはずだったんだけどね」
黒子「御坂先輩は理想主義ですの」
美琴「うーん、理想主義ってより未来を知っている驕りだったのかもしれないわ」
黒子「驕り……ですの?」
美琴「未来の情報さえあれば前よりも良い状況を引き出せるって高をくくってたのよ」
280: 2010/03/28(日) 11:48:03.40 ID:/Fs1GFFn0
美琴「でもね、今ここで気づけて良かった。幻想御手についてはこっちから積極的に動くわ」
黒子「なっ、いきなり何を言い出すんですの?!」
美琴「幻想御手事件を私の手で解決するって言ったのよ」
美琴「私の手で木山晴生を止めなきゃいけない」
黒子「わ、わたくしは反対ですの」
黒子「御坂先輩がやりたい気持ちはわかりますが、賛成はできませんわ」
黒子「今回のような事になったらどうするんですの?」
黒子「危険な事に御坂先輩が首を突っ込む事はありませんわ」
黒子「そういうことは、我々風紀委員にお任せ下さいませ」
美琴「いやよ」
黒子「なっ、いきなり何を言い出すんですの?!」
美琴「幻想御手事件を私の手で解決するって言ったのよ」
美琴「私の手で木山晴生を止めなきゃいけない」
黒子「わ、わたくしは反対ですの」
黒子「御坂先輩がやりたい気持ちはわかりますが、賛成はできませんわ」
黒子「今回のような事になったらどうするんですの?」
黒子「危険な事に御坂先輩が首を突っ込む事はありませんわ」
黒子「そういうことは、我々風紀委員にお任せ下さいませ」
美琴「いやよ」
281: 2010/03/28(日) 11:50:22.47 ID:/Fs1GFFn0
美琴「さっきも言ったように未来の情報があるから誰かに任せておけばいい、そんなんじゃダメなのよ」
美琴「未来を変えるには私自身が動かなきゃならないんだって、爆弾魔の件で思い知らされた」
美琴「だから、黒子に反対されようと私は動くわ」
黒子「また痛い思いをするかもしれませんのよ?」
美琴「なるべくそういう展開にならないようにするつもりだけど、そん時はそん時よ、当然覚悟はしてるわ」
黒子「御坂先輩はやっぱり御坂先輩ですのね……」
美琴「え?」
黒子「いえ、なんでもありませんの」
美琴「未来を変えるには私自身が動かなきゃならないんだって、爆弾魔の件で思い知らされた」
美琴「だから、黒子に反対されようと私は動くわ」
黒子「また痛い思いをするかもしれませんのよ?」
美琴「なるべくそういう展開にならないようにするつもりだけど、そん時はそん時よ、当然覚悟はしてるわ」
黒子「御坂先輩はやっぱり御坂先輩ですのね……」
美琴「え?」
黒子「いえ、なんでもありませんの」
282: 2010/03/28(日) 11:53:48.38 ID:/Fs1GFFn0
黒子「ですが、何故急に積極的にこちらに関わろうと思ったんですの?」
黒子「未来を変える、なんて御坂先輩が言い出すとはわたくし予想できませんでしたの」
美琴「ま、色々とあってね。こっちとかあっちの御坂美琴云々じゃなく、今ここにいる『御坂美琴』として出来ることをやろうかなって思っただけよ」
美琴「簡単に言うと、御坂美琴は御坂美琴に変わりないってことよ」
美琴「別にこっちに永住を決めたとかそういう話じゃないからね」
美琴「元に戻れようが戻れなかろうが、後悔しないように毎日を過ごすことに決めたの」
黒子「そうなのですか……」
美琴「せっかく能力が使えるようになったわけだしね」バチィ
ズキン
美琴(―――ッつう。やっぱり能力を使う時に頭痛がする)
美琴(能力の使用は極力控えた方がよさそうね……)
黒子「未来を変える、なんて御坂先輩が言い出すとはわたくし予想できませんでしたの」
美琴「ま、色々とあってね。こっちとかあっちの御坂美琴云々じゃなく、今ここにいる『御坂美琴』として出来ることをやろうかなって思っただけよ」
美琴「簡単に言うと、御坂美琴は御坂美琴に変わりないってことよ」
美琴「別にこっちに永住を決めたとかそういう話じゃないからね」
美琴「元に戻れようが戻れなかろうが、後悔しないように毎日を過ごすことに決めたの」
黒子「そうなのですか……」
美琴「せっかく能力が使えるようになったわけだしね」バチィ
ズキン
美琴(―――ッつう。やっぱり能力を使う時に頭痛がする)
美琴(能力の使用は極力控えた方がよさそうね……)
283: 2010/03/28(日) 11:57:32.97 ID:/Fs1GFFn0
黒子「どうかしたんですの?」
美琴「あ、ううん。何でもないのよ」
美琴「ちょっと疲れてボンヤリしただけかな」
黒子「あ、そうですわね。申し訳ございませんでしたの」
黒子「怪我人に無理をさせすぎたかもしれませんわ」
黒子「それでは、わたくしはこの辺で失礼しますの。あ、能力が使えるようになった件については明日しっかり聞かせてもらいますので」
美琴「お手柔らかに頼むわね」
美琴(そうよね、突然使えるようになった電撃についてもしっかり考えないとまずいわよね)
黒子「いーえ、ミッチリ聞かせて貰いますわ。それでは、おやすみなさいませ、御坂先輩」
美琴「うん、おやすみ」
美琴「あ、ううん。何でもないのよ」
美琴「ちょっと疲れてボンヤリしただけかな」
黒子「あ、そうですわね。申し訳ございませんでしたの」
黒子「怪我人に無理をさせすぎたかもしれませんわ」
黒子「それでは、わたくしはこの辺で失礼しますの。あ、能力が使えるようになった件については明日しっかり聞かせてもらいますので」
美琴「お手柔らかに頼むわね」
美琴(そうよね、突然使えるようになった電撃についてもしっかり考えないとまずいわよね)
黒子「いーえ、ミッチリ聞かせて貰いますわ。それでは、おやすみなさいませ、御坂先輩」
美琴「うん、おやすみ」
284: 2010/03/28(日) 12:00:51.93 ID:/Fs1GFFn0
・・・・・・・・・・・・・・・・
看護婦「御坂さん、おはようございます」
美琴「ん……黒子……じゃない……」
看護婦「御坂さん、朝の検温ですよ」
美琴「そういや入院してたんだっけ」
美琴「あの、今日って19日ですよね」
看護婦「そうですよ、7月19日ですね」
美琴「ですよねえ」
看護婦「?」
看護婦「9時から検査が有りますから準備しておいて下さい。検査で特に異常が見つからなければ午後にも退院できますからね」
美琴「はい、わかりました」
美琴「うーん、今日から積極的に動こうかと思いきや出鼻を挫かれたわね」
7月19日編に続く?
看護婦「御坂さん、おはようございます」
美琴「ん……黒子……じゃない……」
看護婦「御坂さん、朝の検温ですよ」
美琴「そういや入院してたんだっけ」
美琴「あの、今日って19日ですよね」
看護婦「そうですよ、7月19日ですね」
美琴「ですよねえ」
看護婦「?」
看護婦「9時から検査が有りますから準備しておいて下さい。検査で特に異常が見つからなければ午後にも退院できますからね」
美琴「はい、わかりました」
美琴「うーん、今日から積極的に動こうかと思いきや出鼻を挫かれたわね」
7月19日編に続く?
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります