1: 2012/03/27(火) 20:23:05.76 ID:LzGB0yI00
恒一「見崎、携帯持ってたんだ」
鳴「うん、でもいつも繋がってるなんて嫌な機械」
鳴「だから機内モードにして普段は3G回線は切ってあるの」
鳴「うん、でもいつも繋がってるなんて嫌な機械」
鳴「だから機内モードにして普段は3G回線は切ってあるの」
3: 2012/03/27(火) 20:28:45.77 ID:LzGB0yI00
恒一「大変だ!桜木さんが階段から落ちた!」
風見「なんだって?!!」
赤沢「それで、大丈夫なの?」
恒一「持ってた傘が喉に当たったらしいんだけど、幸い先がそれほど尖ってなくて……」
恒一「今さっき救急車で運ばれたよ」
恒一「命に別状は無いってさ」
風見「なんだって?!!」
赤沢「それで、大丈夫なの?」
恒一「持ってた傘が喉に当たったらしいんだけど、幸い先がそれほど尖ってなくて……」
恒一「今さっき救急車で運ばれたよ」
恒一「命に別状は無いってさ」
5: 2012/03/27(火) 20:35:00.04 ID:LzGB0yI00
高林「…………フェアじゃないよね」
望月「高林君!」
高林「僕、赤沢さんのやり方好き……に…な……うっぐっ…………」
ドサッ
恒一「………!」
望月「高林君!」
高林「……………」
望月「そんな………しっかりして!高林君!高林君!」
恒一「すぐに救急車を呼ぼう、望月はそこにあるAEDを持ってきて!」
恒一「高林はまだ助かる!」
望月「う、うん…!」
望月「高林君!」
高林「僕、赤沢さんのやり方好き……に…な……うっぐっ…………」
ドサッ
恒一「………!」
望月「高林君!」
高林「……………」
望月「そんな………しっかりして!高林君!高林君!」
恒一「すぐに救急車を呼ぼう、望月はそこにあるAEDを持ってきて!」
恒一「高林はまだ助かる!」
望月「う、うん…!」
8: 2012/03/27(火) 20:38:35.09 ID:LzGB0yI00
病院
高林「いやーあの時は本当に氏ぬかと思ったよ」
沼田夫妻「「この度は孫を助けて頂いたそうで本当にありがとうございました」」
恒一「い、いやあ、当たり前のことをしたまでですよ」
沙苗「いよっさすがホラー少年」
恒一「もう、茶化さないで下さいよ沙苗さん」
高林「いやーあの時は本当に氏ぬかと思ったよ」
沼田夫妻「「この度は孫を助けて頂いたそうで本当にありがとうございました」」
恒一「い、いやあ、当たり前のことをしたまでですよ」
沙苗「いよっさすがホラー少年」
恒一「もう、茶化さないで下さいよ沙苗さん」
12: 2012/03/27(火) 20:46:12.93 ID:LzGB0yI00
赤沢「ちょっとあんたどういうことなの!!」
勅使河原「い、いや、その」
prrrrr
恒一「はい」
沙苗「恒一君?この前ザザッ頼ま……ザザッたこ……けどザザッ」
恒一「え?よく聞こえないんですけど」
沙苗「この…携た……ザザッ…ソフトバン……ザザッ…だか……ザザッ」
沙苗「今…ザザッエレベータ…ザザッ……った…ザザッ」
勅使河原「い、いや、その」
prrrrr
恒一「はい」
沙苗「恒一君?この前ザザッ頼ま……ザザッたこ……けどザザッ」
恒一「え?よく聞こえないんですけど」
沙苗「この…携た……ザザッ…ソフトバン……ザザッ…だか……ザザッ」
沙苗「今…ザザッエレベータ…ザザッ……った…ザザッ」
17: 2012/03/27(火) 20:53:57.72 ID:LzGB0yI00
ガタンッ
沙苗「キャッ!?」
沙苗「こ、これって……!」
沙苗「落ちて………る?」
ギャギャギャギャギャ
沙苗「ッッ!?」
沙苗「…………」
沙苗「あれ?」
沙苗「止まった?」
沙苗「キャッ!?」
沙苗「こ、これって……!」
沙苗「落ちて………る?」
ギャギャギャギャギャ
沙苗「ッッ!?」
沙苗「…………」
沙苗「あれ?」
沙苗「止まった?」
19: 2012/03/27(火) 20:56:36.23 ID:LzGB0yI00
翌日
水野「聞いてくれよー昨日さーうちの姉ちゃんがエレベーターに閉じ込められたんだぜ」
辻井「え!それで大丈夫だったの?」
水野「ちょっと腰打っただけなのに小一時間閉じ込められただけでピーピー泣いてよ」
辻井「ははは可愛いお姉さんじゃん」
恒一(今度お見舞い行こうっと…)
水野「聞いてくれよー昨日さーうちの姉ちゃんがエレベーターに閉じ込められたんだぜ」
辻井「え!それで大丈夫だったの?」
水野「ちょっと腰打っただけなのに小一時間閉じ込められただけでピーピー泣いてよ」
辻井「ははは可愛いお姉さんじゃん」
恒一(今度お見舞い行こうっと…)
28: 2012/03/27(火) 21:05:31.84 ID:LzGB0yI00
ドンッ
久保寺「今日は」
久保寺「大事なお話が」
ー中略ー
久保寺「ヴああああああああああ!!」シャキン
恒一「!!」
赤沢「あれは!」
風見「セラミック包丁!」
久保寺「うっああああああああ」ドスッ
バキッ
風見「あ、折れた」
久保寺「今日は」
久保寺「大事なお話が」
ー中略ー
久保寺「ヴああああああああああ!!」シャキン
恒一「!!」
赤沢「あれは!」
風見「セラミック包丁!」
久保寺「うっああああああああ」ドスッ
バキッ
風見「あ、折れた」
33: 2012/03/27(火) 21:10:29.19 ID:LzGB0yI00
その後久保寺先生は折れたセラミック包丁でなんとか自殺を試みるも
見回りに来ていた千曳先生にあっけなく取り押さえられた
恒一「でもなんであんなこと…」
赤沢「どうやら母親の病状が悪化した上にFXで大損こいたらしい」
勅使河原「半分八つ当たりじゃねえか」
見回りに来ていた千曳先生にあっけなく取り押さえられた
恒一「でもなんであんなこと…」
赤沢「どうやら母親の病状が悪化した上にFXで大損こいたらしい」
勅使河原「半分八つ当たりじゃねえか」
41: 2012/03/27(火) 21:18:30.85 ID:LzGB0yI00
ブロロロロロロ バタン
赤沢「お待たせ」
恒一「……中尾、大丈夫なの?」
杉浦「………」サスサス
中尾「俺は大丈ウオエエエエエエ」ビタビタ
玲子「そんじゃ行きましょうか」
赤沢「勅使河原は私の車ね」
勅使河原「よし!」
赤沢「私はこっち乗るから」
勅使河原「あらー……」
赤沢「お待たせ」
恒一「……中尾、大丈夫なの?」
杉浦「………」サスサス
中尾「俺は大丈ウオエエエエエエ」ビタビタ
玲子「そんじゃ行きましょうか」
赤沢「勅使河原は私の車ね」
勅使河原「よし!」
赤沢「私はこっち乗るから」
勅使河原「あらー……」
44: 2012/03/27(火) 21:23:51.26 ID:LzGB0yI00
勅使河原「海だー!」
赤沢「ひゃっほー!」
玲子「この歯応え!」
松永「久しぶり」
ー中略ー
杉浦「あっ」
ヒュウウウウウ
中尾「まかせろー」
赤沢「ひゃっほー!」
玲子「この歯応え!」
松永「久しぶり」
ー中略ー
杉浦「あっ」
ヒュウウウウウ
中尾「まかせろー」
48: 2012/03/27(火) 21:28:47.34 ID:LzGB0yI00
勅使河原「……………」
恒一「………………」
勅使河原「おい、あれ……おかしくないか?」
恒一「まさか!」
ザブッ
勅使河原「んだよ驚かせやがって………?」
勅使河原「マズイ!」
恒一「………………」
勅使河原「おい、あれ……おかしくないか?」
恒一「まさか!」
ザブッ
勅使河原「んだよ驚かせやがって………?」
勅使河原「マズイ!」
50: 2012/03/27(火) 21:30:31.73 ID:LzGB0yI00
中尾「………」
ボート「ドドドドドド」
中尾「………」
恒一「!」
勅使河原「!」
松永「!」
杉浦「嫌あああああああああああああああ」
ボート「ドドドドドド」
中尾「………」
恒一「!」
勅使河原「!」
松永「!」
杉浦「嫌あああああああああああああああ」
55: 2012/03/27(火) 21:34:11.51 ID:LzGB0yI00
_____
_______
恒一「それで中尾は……」
赤沢「大学病院に運ばれて、緊急手術したらしいわ」
赤沢「あの状態から助かったのは奇跡ね」
勅使河原「良かった……」
望月「最近の医療の発達はすごいね」
_______
恒一「それで中尾は……」
赤沢「大学病院に運ばれて、緊急手術したらしいわ」
赤沢「あの状態から助かったのは奇跡ね」
勅使河原「良かった……」
望月「最近の医療の発達はすごいね」
59: 2012/03/27(火) 21:39:35.50 ID:LzGB0yI00
望月「それよりさ勅使河原、松永さんの言ってたこと」ヒソヒソ
勅使河原「ああ俺も気になってんだ」ヒソヒソ
榊原「何かを置いたってやつ?」ヒソヒソ
望月「うん」ヒソヒソ
勅使河原「よし今日の放課後俺達だけで見に行くか」ヒソヒソ
赤沢「?」
勅使河原「ああ俺も気になってんだ」ヒソヒソ
榊原「何かを置いたってやつ?」ヒソヒソ
望月「うん」ヒソヒソ
勅使河原「よし今日の放課後俺達だけで見に行くか」ヒソヒソ
赤沢「?」
61: 2012/03/27(火) 21:44:03.78 ID:LzGB0yI00
旧三年三組
勅使河原「あったかー」ゴソゴソ
望月「ないねー」ゴソゴソ
鳴「……」ゴソゴソ
恒一「いつの間にか見崎まで……」
勅使河原「ふー無いなー」
鳴「後はあそこ」
恒一「掃除用具入れ?」
勅使河原「あったかー」ゴソゴソ
望月「ないねー」ゴソゴソ
鳴「……」ゴソゴソ
恒一「いつの間にか見崎まで……」
勅使河原「ふー無いなー」
鳴「後はあそこ」
恒一「掃除用具入れ?」
62: 2012/03/27(火) 21:47:16.32 ID:LzGB0yI00
恒一「…………」ゴソゴソ
恒一「……………!」ベリッ
恒一「あった!」
勅使河原「なんだこれ」
望月「開けてみよう」
バリッバリッ
恒一「これは……!」
勅使河原「USBメモリ……!」
鳴「……64MB…」
望月「ちっちゃ…」
恒一「……………!」ベリッ
恒一「あった!」
勅使河原「なんだこれ」
望月「開けてみよう」
バリッバリッ
恒一「これは……!」
勅使河原「USBメモリ……!」
鳴「……64MB…」
望月「ちっちゃ…」
65: 2012/03/27(火) 21:52:09.59 ID:LzGB0yI00
恒一「どうしよう…パソコンなんて今持ってないし…」
鳴「iPodじゃダメなの……?」
望月「スマートフォンもiPodもUSBは使えないよ…」
恒一「職員室のを使う?」
望月「それはさすがに…」
勅使河原「俺がいい場所知ってるぜ」
鳴「iPodじゃダメなの……?」
望月「スマートフォンもiPodもUSBは使えないよ…」
恒一「職員室のを使う?」
望月「それはさすがに…」
勅使河原「俺がいい場所知ってるぜ」
67: 2012/03/27(火) 21:57:28.46 ID:LzGB0yI00
コンピュータ室
恒一「なるほどこれは盲点だった」
勅使河原「ちゃっちゃと済ましちまおうぜ」
望月「起動するね」カチッ
鳴「…………」
ー15分後
勅使河原「お、遅ぇ……」イライラ
望月「しょうがないよ古いパソコンなんだし」
鳴「叩き割りたくなる遅さね」
恒一「なるほどこれは盲点だった」
勅使河原「ちゃっちゃと済ましちまおうぜ」
望月「起動するね」カチッ
鳴「…………」
ー15分後
勅使河原「お、遅ぇ……」イライラ
望月「しょうがないよ古いパソコンなんだし」
鳴「叩き割りたくなる遅さね」
73: 2012/03/27(火) 22:04:42.33 ID:LzGB0yI00
勅使河原「よし、ようやく立ち上がったな」
望月「ここに刺して、と」
恒一「何を残したんだろう……」
勅使河原「………」カチカチッ
勅使河原「この、ファイルみたいだな……」
sisya_wo_si_ni_kaese.wav
恒一「音声ファイルかな」
勅使河原「再生するぞ」カチッ
望月「ここに刺して、と」
恒一「何を残したんだろう……」
勅使河原「………」カチカチッ
勅使河原「この、ファイルみたいだな……」
sisya_wo_si_ni_kaese.wav
恒一「音声ファイルかな」
勅使河原「再生するぞ」カチッ
77: 2012/03/27(火) 22:17:23.99 ID:LzGB0yI00
中略
『いいか』
『災厄を止める方法は』
一同「ゴクリ」
ガチャガチャ
恒一「!」
勅使河原「誰かくる!」
ガラッ
用務員「…………」
用務員「異常なし」
ピシャリ
『いいか』
『災厄を止める方法は』
一同「ゴクリ」
ガチャガチャ
恒一「!」
勅使河原「誰かくる!」
ガラッ
用務員「…………」
用務員「異常なし」
ピシャリ
78: 2012/03/27(火) 22:23:36.12 ID:LzGB0yI00
望月「危なかった…」
恒一「勅使河原……それ」
勅使河原「ん?ああ慌てて引っこ抜いちまったんだ」
鳴「パソコンの電源もボタンで音してたね」
恒一「………」
望月「………」
勅使河原「…………もしかしてやっちまった?」
恒一「勅使河原……それ」
勅使河原「ん?ああ慌てて引っこ抜いちまったんだ」
鳴「パソコンの電源もボタンで音してたね」
恒一「………」
望月「………」
勅使河原「…………もしかしてやっちまった?」
82: 2012/03/27(火) 22:39:06.66 ID:LzGB0yI00
勅使河原「と、とにかくもう一回聞いてみようぜ!」カチッ
勅使河原「破損してる……」
恒一「あー……」
望月「…とりあえずそれ貸して」
望月「家に帰って復元してくるから」
勅使河原「そ、そんなこと出来んのか!サンキュー望月!」
勅使河原「破損してる……」
恒一「あー……」
望月「…とりあえずそれ貸して」
望月「家に帰って復元してくるから」
勅使河原「そ、そんなこと出来んのか!サンキュー望月!」
85: 2012/03/27(火) 22:50:49.79 ID:LzGB0yI00
翌日
勅使河原「望月!あ、あれなんだけどどうなった!?」
望月「復元、できたよ」
望月「ついでにiPhoneにも入れてきたから後で聞こう」
勅使河原「おう!」
勅使河原「望月!あ、あれなんだけどどうなった!?」
望月「復元、できたよ」
望月「ついでにiPhoneにも入れてきたから後で聞こう」
勅使河原「おう!」
90: 2012/03/27(火) 23:05:03.63 ID:LzGB0yI00
望月「じゃあ再生するよ」
『ザザッ…お、俺の名前は松永……
『つまりだ、氏者を氏に返せ』
『氏者を氏に返すんだ』
『それで災厄は、止まる』
望月「…………」
勅使河原「…………」
恒一「……………」
『ザザッ…お、俺の名前は松永……
『つまりだ、氏者を氏に返せ』
『氏者を氏に返すんだ』
『それで災厄は、止まる』
望月「…………」
勅使河原「…………」
恒一「……………」
95: 2012/03/27(火) 23:25:48.86 ID:LzGB0yI00
綾野「…………」
小椋「じゃあ…ね」
綾野「電話、するから……」
小椋「うん…」
小椋「じゃあ…ね」
綾野「電話、するから……」
小椋「うん…」
99: 2012/03/27(火) 23:31:06.16 ID:LzGB0yI00
小椋「…………はぁ」
小椋「まさか彩が転向することになるなんて……」
小椋「寂しくなるな……」
小椋「でもSkypeもあるし、また会えるよね、うん」
小椋「………ん?」
小椋「な、なにこれ……」
小椋「ショベルカーが…家に……」
小椋「!あ、兄貴!!」ダッ
小椋「まさか彩が転向することになるなんて……」
小椋「寂しくなるな……」
小椋「でもSkypeもあるし、また会えるよね、うん」
小椋「………ん?」
小椋「な、なにこれ……」
小椋「ショベルカーが…家に……」
小椋「!あ、兄貴!!」ダッ
104: 2012/03/27(火) 23:36:33.90 ID:LzGB0yI00
小椋「兄貴!兄貴ぃーーーー!!!」
敦志「なに?」
小椋「え?」
敦志「なんだよお前びしょ濡れじゃねーか、ってなんだこれ!?家が!俺の部屋が!」
小椋「な、なんで外に出てんの?」
敦志「今日はオフ会だったからな」
敦志「昨日からアキバに行ってたんだ」
敦志「で、今帰りなん…だけ…ど………」
敦志「なんで泣いてんだ?」
敦志「なに?」
小椋「え?」
敦志「なんだよお前びしょ濡れじゃねーか、ってなんだこれ!?家が!俺の部屋が!」
小椋「な、なんで外に出てんの?」
敦志「今日はオフ会だったからな」
敦志「昨日からアキバに行ってたんだ」
敦志「で、今帰りなん…だけ…ど………」
敦志「なんで泣いてんだ?」
108: 2012/03/27(火) 23:40:34.22 ID:LzGB0yI00
小椋「うるさい!バカ!アホ!タヌキ!」ドカッ
敦志「痛い!痛い!蹴るな!止めろ!」
小椋「うるさい!うるさい!このオタク!デブ!ニート!似非引きこもり!!」ドカッ
敦志「分かった!分かったから!止めてください!」
敦志「痛い!痛い!蹴るな!止めろ!」
小椋「うるさい!うるさい!このオタク!デブ!ニート!似非引きこもり!!」ドカッ
敦志「分かった!分かったから!止めてください!」
112: 2012/03/27(火) 23:47:09.14 ID:LzGB0yI00
綾野「………ねぇ、まだ?」
綾野母「そうよそんな物無くったってちゃんと向こうには行けるわよ」
綾野父「しかしせっかく一番いいナビを買ったんだぞ」
綾野父「今使わなくてどうする」
綾野「ハァ……」
綾野「ん?」
綾野「パパ……あそこ……事故だよ!」
綾野父「トラックが横転したぞ」
綾野母「怖いわねぇ落石かしら」
綾野母「そうよそんな物無くったってちゃんと向こうには行けるわよ」
綾野父「しかしせっかく一番いいナビを買ったんだぞ」
綾野父「今使わなくてどうする」
綾野「ハァ……」
綾野「ん?」
綾野「パパ……あそこ……事故だよ!」
綾野父「トラックが横転したぞ」
綾野母「怖いわねぇ落石かしら」
115: 2012/03/27(火) 23:49:02.19 ID:LzGB0yI00
綾野父「ナビの設定に手間取ったおかげで助かったな」ハハハ
綾野母「縁起でもない…」
綾野父「よし、これで最短ルートが分かったぞ」
綾野「ずいぶんと時間のかかる最短ルートだとこと……」
綾野母「縁起でもない…」
綾野父「よし、これで最短ルートが分かったぞ」
綾野「ずいぶんと時間のかかる最短ルートだとこと……」
123: 2012/03/27(火) 23:59:53.67 ID:LzGB0yI00
学校
勅使河原「しかし、どうする?……これから」
望月「どうしようもないよ…」
恒一「まず氏者が分からないもんね」
鳴「………」ウズウズ
望月「分かったところで、だよ」
勅使河原「今までクラスメイトだと思ってたやつが氏者だった」
勅使河原「そして災厄を止めたいから氏んでくれ」
恒一「そんなこと、言えるわけないよ……」
鳴「…………」ウズウズ
勅使河原「しかし、どうする?……これから」
望月「どうしようもないよ…」
恒一「まず氏者が分からないもんね」
鳴「………」ウズウズ
望月「分かったところで、だよ」
勅使河原「今までクラスメイトだと思ってたやつが氏者だった」
勅使河原「そして災厄を止めたいから氏んでくれ」
恒一「そんなこと、言えるわけないよ……」
鳴「…………」ウズウズ
130: 2012/03/28(水) 00:08:45.00 ID:3wikQQX80
恒一「……どうすれば……」
ヴーヴー
望月「メール?」
恒一「いやmixiみたい」
恒一「……つぶやき…見崎?」
恒一「…………」
恒一「『氏者の見分け方分かっちゃった( ̄ー ̄)ニヤリ』」
勅使河原「は?」
望月「え?」
恒一「夜見山北中のコミュニティにも同じこと書いてる…」
ヴーヴー
望月「メール?」
恒一「いやmixiみたい」
恒一「……つぶやき…見崎?」
恒一「…………」
恒一「『氏者の見分け方分かっちゃった( ̄ー ̄)ニヤリ』」
勅使河原「は?」
望月「え?」
恒一「夜見山北中のコミュニティにも同じこと書いてる…」
137: 2012/03/28(水) 00:17:49.89 ID:3wikQQX80
ヴーヴー
ヴーヴー
ヴーヴー
恒一「『早く対策係の人に言うべきかなー(^_^;)』」
恒一「『でも私あの対策係好きじゃないんだよねーヽ(´ー`)ノ』」
恒一「『誰かに話しておきたいな(*^^*)』」
望月「見崎さんってネットじゃあこんなキャラなんだ」
勅使河原「……1分ごとにつぶやいてるぞ」
ヴーヴー
ヴーヴー
恒一「『早く対策係の人に言うべきかなー(^_^;)』」
恒一「『でも私あの対策係好きじゃないんだよねーヽ(´ー`)ノ』」
恒一「『誰かに話しておきたいな(*^^*)』」
望月「見崎さんってネットじゃあこんなキャラなんだ」
勅使河原「……1分ごとにつぶやいてるぞ」
138: 2012/03/28(水) 00:19:56.90 ID:3wikQQX80
恒一「見崎、携帯は嫌いだって言ってたのにmixiとTwitter教えたら中毒みたいにハマっちゃって」
勅使河原「友達リスト(1)」
望月「それってもちろん……」
恒一「うん、僕だよ」
勅使河原「友達リスト(1)」
望月「それってもちろん……」
恒一「うん、僕だよ」
142: 2012/03/28(水) 00:24:33.86 ID:3wikQQX80
望月「見崎さんのTwitter見せてもらっていい?」
恒一「いいよ」
望月「……フォローしている(59)」
望月「……フォローされている(6)」
勅使河原「な、なんだこっちはちゃんと居るじゃんか!」
恒一「でもそれ、僕以外みんなbotだよ」
勅使河原「…………」
望月「…………」
恒一「いいよ」
望月「……フォローしている(59)」
望月「……フォローされている(6)」
勅使河原「な、なんだこっちはちゃんと居るじゃんか!」
恒一「でもそれ、僕以外みんなbotだよ」
勅使河原「…………」
望月「…………」
147: 2012/03/28(水) 00:31:53.54 ID:3wikQQX80
望月「とりあえず、見崎さんのところに行かなきゃ、だね」
勅使河原「これは明らかに、来てくれってメッセージだしな」
恒一「え?ただの独り言じゃないの?」
勅使河原「なんでお前はこの状態でそう思えるんだ!」
望月「見崎さん、今みたいに物凄い勢いでつぶやいたりしたこと、今までにある?」
恒一「うんあるよ」
恒一「クッキー焼いた、とか新しい服が欲しい、とか」
恒一「だいたい7、8回は連続で書いてるね」
望月「…………」
勅使河原「……サカキ…」
勅使河原「これは明らかに、来てくれってメッセージだしな」
恒一「え?ただの独り言じゃないの?」
勅使河原「なんでお前はこの状態でそう思えるんだ!」
望月「見崎さん、今みたいに物凄い勢いでつぶやいたりしたこと、今までにある?」
恒一「うんあるよ」
恒一「クッキー焼いた、とか新しい服が欲しい、とか」
恒一「だいたい7、8回は連続で書いてるね」
望月「…………」
勅使河原「……サカキ…」
151: 2012/03/28(水) 00:39:28.74 ID:3wikQQX80
教室
鳴「…………」カチカチカチカチカチカチカチ
ガラッ
恒一「見崎?いる?」
鳴「!」バッ
鳴(来た!)
鳴「な、何の用かな?榊原君」
勅使河原(わざとらしい…)
望月(顔が赤くなってる)
恒一「その、さっきつぶやいてたことってさ、本当?」
鳴「!!!」
鳴「本当よ…」
鳴「…………」カチカチカチカチカチカチカチ
ガラッ
恒一「見崎?いる?」
鳴「!」バッ
鳴(来た!)
鳴「な、何の用かな?榊原君」
勅使河原(わざとらしい…)
望月(顔が赤くなってる)
恒一「その、さっきつぶやいてたことってさ、本当?」
鳴「!!!」
鳴「本当よ…」
155: 2012/03/28(水) 00:43:11.95 ID:3wikQQX80
恒一「教えてほしい」ガシッ
鳴(あっ……手が…)
恒一「氏者は……誰?」
鳴「氏者は………氏者は………」
勅使河原「………」ゴクリ
望月「…………」ゴクリ
鳴(あっ……手が…)
恒一「氏者は……誰?」
鳴「氏者は………氏者は………」
勅使河原「………」ゴクリ
望月「…………」ゴクリ
164: 2012/03/28(水) 01:13:47.00 ID:3wikQQX80
ガラッ
赤沢「ちょっと待ったーーー!」
バーーーーン
勅使河原「え!?」
望月「うわ!」
恒一「赤沢さん!?」
ガチャッ
小椋「私も居るわよ」
鳴「!?!??」
ガタッ
有田「私もね」
赤沢「ちょっと待ったーーー!」
バーーーーン
勅使河原「え!?」
望月「うわ!」
恒一「赤沢さん!?」
ガチャッ
小椋「私も居るわよ」
鳴「!?!??」
ガタッ
有田「私もね」
168: 2012/03/28(水) 01:23:43.89 ID:3wikQQX80
恒一「な、なんで……?」
赤沢「恒一君、悪いとは思うけどあなたのスマートフォンにカレログを仕込んでおいたのよ」
恒一「えっ!………本当だインストールしてある………」
望月「あれってスパイウェアじゃなかったっけ……」
小椋「私は恒一きゅんのつぶやきは逐一チェックしててね、もちろんその友達のもね」
小椋「そしたらこんなつぶやきが出てくるんだもの、行くしかないでしょ?」
*MisakiM*:教室で恒一君と二人きりなう(*´ω`*)
鳴「や、止めて!見せないで!」
望月「呼び方も変わってる…」
赤沢「恒一君、悪いとは思うけどあなたのスマートフォンにカレログを仕込んでおいたのよ」
恒一「えっ!………本当だインストールしてある………」
望月「あれってスパイウェアじゃなかったっけ……」
小椋「私は恒一きゅんのつぶやきは逐一チェックしててね、もちろんその友達のもね」
小椋「そしたらこんなつぶやきが出てくるんだもの、行くしかないでしょ?」
*MisakiM*:教室で恒一君と二人きりなう(*´ω`*)
鳴「や、止めて!見せないで!」
望月「呼び方も変わってる…」
173: 2012/03/28(水) 01:30:40.37 ID:3wikQQX80
有田「私は単純に恒一君のストーカーなだけよ」
有田「なんだか出てこなくちゃいけない空気になったから出たまで」
恒一「そ、そうなんだ」
望月「色々ツッコミ所があるね…」
勅使河原「今は放っておこうぜ…」
勅使河原「それより氏者が誰か、だ」
勅使河原「見崎、氏者は誰なんだ!」
小椋「なになにー?『私の運命の王子様、いつか私をさらってくれる日がくるの』だって」ププッ
鳴「お願いだから止めて!」
望月「あれ、見崎さんの……?」
恒一「うん日記だよ、たまに書いてる」
有田「なんだか出てこなくちゃいけない空気になったから出たまで」
恒一「そ、そうなんだ」
望月「色々ツッコミ所があるね…」
勅使河原「今は放っておこうぜ…」
勅使河原「それより氏者が誰か、だ」
勅使河原「見崎、氏者は誰なんだ!」
小椋「なになにー?『私の運命の王子様、いつか私をさらってくれる日がくるの』だって」ププッ
鳴「お願いだから止めて!」
望月「あれ、見崎さんの……?」
恒一「うん日記だよ、たまに書いてる」
177: 2012/03/28(水) 01:36:48.48 ID:3wikQQX80
望月「小椋さん、その辺にして…」
小椋「チッ……わぁーったよ」
鳴「………非公開設定にしてやる…」グスッ
小椋「ははん、友達申請してやるよ」
鳴「ブラックリスト行きよ…」グスッ
グスッ
恒一「ほら、見崎、涙拭いて」フキフキ
鳴「ん……」
小椋「チッ……わぁーったよ」
鳴「………非公開設定にしてやる…」グスッ
小椋「ははん、友達申請してやるよ」
鳴「ブラックリスト行きよ…」グスッ
グスッ
恒一「ほら、見崎、涙拭いて」フキフキ
鳴「ん……」
182: 2012/03/28(水) 01:48:45.80 ID:3wikQQX80
鳴「それじゃあ発表します」
鳴「今年のもう一人、今年の氏者は…」
赤沢「その前に一ついい?」
鳴「………何?」
赤沢「どうして氏者が誰か分かったの?」
小椋「確かにそうだ」
勅使河原「確か、見分け方が分かったって」
望月「うん、そう言ってたね」
恒一「見崎、見分ける方法ってのは?」
鳴「今年のもう一人、今年の氏者は…」
赤沢「その前に一ついい?」
鳴「………何?」
赤沢「どうして氏者が誰か分かったの?」
小椋「確かにそうだ」
勅使河原「確か、見分け方が分かったって」
望月「うん、そう言ってたね」
恒一「見崎、見分ける方法ってのは?」
190: 2012/03/28(水) 02:01:33.20 ID:3wikQQX80
鳴「この眼よ」ファサッ
赤沢「え?」
有田「眼?」
小椋「は?」
鳴「この眼は人形の眼なの」
鳴「この眼で氏者や氏に近い人を見ると氏の色が見えるの」
鳴「そんなわけで今年の氏者は」
赤沢「分かった、もういい」
小椋「おう、もういいぞ」
鳴「え?」
赤沢「え?」
有田「眼?」
小椋「は?」
鳴「この眼は人形の眼なの」
鳴「この眼で氏者や氏に近い人を見ると氏の色が見えるの」
鳴「そんなわけで今年の氏者は」
赤沢「分かった、もういい」
小椋「おう、もういいぞ」
鳴「え?」
198: 2012/03/28(水) 02:08:49.73 ID:3wikQQX80
勅使河原「えっと……」
望月「さすがに……ね」
恒一「見崎、その小説今度貸してね」
鳴「え?え?」
鳴「いや小説とかじゃなくてね…これは本当で」
小椋「教室で恒一君と二人きりなう」
小椋「こんなホラ吹いて私を釣るような人間を信じられて?」
鳴「う"っ」
鳴「さ、榊原君は…信じてくれる……よね?」グスッ
恒一「う、うーん……」
望月「さすがに……ね」
恒一「見崎、その小説今度貸してね」
鳴「え?え?」
鳴「いや小説とかじゃなくてね…これは本当で」
小椋「教室で恒一君と二人きりなう」
小椋「こんなホラ吹いて私を釣るような人間を信じられて?」
鳴「う"っ」
鳴「さ、榊原君は…信じてくれる……よね?」グスッ
恒一「う、うーん……」
203: 2012/03/28(水) 02:13:02.55 ID:3wikQQX80
赤沢「私、帰るわね……宿題あるし」
勅使河原「お、俺も」
望月「僕も美術部の作品の仕上げがあるから…」
有田「じゃあね」
小椋「恒一きゅんも、帰ろ?ね?」
恒一「え、でも……」
鳴「…………」グスッ
小椋「か・え・り・ま・し・ょ?」
恒一「う、うん」
鳴「!」
勅使河原「お、俺も」
望月「僕も美術部の作品の仕上げがあるから…」
有田「じゃあね」
小椋「恒一きゅんも、帰ろ?ね?」
恒一「え、でも……」
鳴「…………」グスッ
小椋「か・え・り・ま・し・ょ?」
恒一「う、うん」
鳴「!」
208: 2012/03/28(水) 02:24:25.47 ID:3wikQQX80
ガララッ ピシャッ
鳴「……………」グスッ
鳴「……………うっ」ポロポロ
鳴「本…当なの……に」ポロポロ
鳴「見…え"……るの"に……」ポロポロ
鳴「…………ヒック……ヒグ」ポロポロ
鳴「……………」グスッ
鳴「……………うっ」ポロポロ
鳴「本…当なの……に」ポロポロ
鳴「見…え"……るの"に……」ポロポロ
鳴「…………ヒック……ヒグ」ポロポロ
212: 2012/03/28(水) 02:32:53.75 ID:3wikQQX80
鳴「………うっ……えぐ……」グズッ
恒一「み、見崎?」
鳴「!?!!!!?」
鳴「ざ、ざがきばらぐん!?」ズズーッ
鳴「な、なんで……」
恒一「と、とりあえず鼻かんで、涙拭いて、ね?」フキフキ
鳴「うん……」グスッ
鳴「チーン」
恒一「み、見崎?」
鳴「!?!!!!?」
鳴「ざ、ざがきばらぐん!?」ズズーッ
鳴「な、なんで……」
恒一「と、とりあえず鼻かんで、涙拭いて、ね?」フキフキ
鳴「うん……」グスッ
鳴「チーン」
215: 2012/03/28(水) 02:37:53.53 ID:3wikQQX80
鳴「…………フゥ」
恒一「落ち着いた?」
鳴「……うん」
鳴「それで、何しに帰ってきたの?」
恒一「続き」
鳴「え?」
恒一「話の続きを聞きにきたんだよ」
鳴「……でも信じてないん…でしょ?」
恒一「信じるよ」
恒一「僕は、見崎を信じる」
恒一「さっきは小椋さんに引っ張って行っちゃったけどもう大丈夫」
鳴「本当?」
鳴「本当に信じてくれるの?」ジワッ
恒一「落ち着いた?」
鳴「……うん」
鳴「それで、何しに帰ってきたの?」
恒一「続き」
鳴「え?」
恒一「話の続きを聞きにきたんだよ」
鳴「……でも信じてないん…でしょ?」
恒一「信じるよ」
恒一「僕は、見崎を信じる」
恒一「さっきは小椋さんに引っ張って行っちゃったけどもう大丈夫」
鳴「本当?」
鳴「本当に信じてくれるの?」ジワッ
218: 2012/03/28(水) 02:43:57.33 ID:3wikQQX80
恒一「うん」
恒一「信じるよ」
鳴「うっ………ひぐっ」グスッ
恒一「さ、話して」
鳴「このね……人形の眼でね…見るとね」グズッ
恒一「うん」
鳴「氏のね…ひぐっ……色がね……見えるの……」グズッ
恒一「うん」
鳴「それでね…………
恒一「信じるよ」
鳴「うっ………ひぐっ」グスッ
恒一「さ、話して」
鳴「このね……人形の眼でね…見るとね」グズッ
恒一「うん」
鳴「氏のね…ひぐっ……色がね……見えるの……」グズッ
恒一「うん」
鳴「それでね…………
221: 2012/03/28(水) 02:55:13.48 ID:3wikQQX80
_____
______
その後氏者は玲子さんであることを知らされた僕はしばらく呆然とするしかなかった
見崎は犠牲者は出ていないから氏に返す必要はない、と言っていた
彼女なりのフォローだったのだろう
僕は見崎を慰めに戻ったのに、今は見崎に慰められている
「ほら、涙吹いて、ね?」
彼女は赤く腫れたまぶたで微笑みながらそう言った
お わ り
______
その後氏者は玲子さんであることを知らされた僕はしばらく呆然とするしかなかった
見崎は犠牲者は出ていないから氏に返す必要はない、と言っていた
彼女なりのフォローだったのだろう
僕は見崎を慰めに戻ったのに、今は見崎に慰められている
「ほら、涙吹いて、ね?」
彼女は赤く腫れたまぶたで微笑みながらそう言った
お わ り
223: 2012/03/28(水) 02:57:52.45 ID:GtZtIgKv0
オワタ
258: 2012/03/28(水) 05:17:46.18 ID:86JkXSlo0
乙・・・?
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