6: 2009/10/30(金) 23:15:51.37 ID:RqKLPGCYO
金「さーてと、今日も桜田家の偵察にきたかしら」

金「えーと…この時間ならきっと2階のベランダから潜入できるはずかしら!行くわよピチカート」
ガララ
金「おじゃましま~すかしら」

?「ターゲットの侵入を確認ですぅ」
?「よし、作戦を開始する。各自持ち場へ」
アリスゲーム

11: 2009/10/30(金) 23:23:57.65 ID:RqKLPGCYO
-2階洋室-
金「難なく潜入成功!流石はローゼンメイデン1番の頭脳派なカナかしら!」
金「さて、多分皆JUMの部屋かリビングにいるはずだから、リビングに行ってみるかしら」
-2階廊下-
金「あら?なんだか今日は薄暗いかしら…のり以外は外出してないハズなんだけど…」

?「ターゲット廊下に出たですぅ」
?「よし、作戦H。」
?「くっくっく、いつも好き勝手に家の中をうろつきやがって…少しはオシオキしてやらないとな」

17: 2009/10/30(金) 23:36:05.39 ID:RqKLPGCYO
金「なんか変かしら…ねぇピチカート?………あれ、ピチカート!?」
金「ピチカートがいないかしら…」
金「一人だと思うと何だか怖くなってきたかしら、ここは一旦退却よ」

-2階洋室-
金「あれ、窓が開かないかしら」
金「あれ!あれ!?」
金「なんで?…閉じ込められちゃったかしら」

?「逃げようったってそうはいかないですぅ。窓は厳重に固定済みですぅ」
?「ところでピチカートがいないみたいだが…おまえら何かやったのか?」
?「いいえ、ピチカートが家に入る前にあの子が窓を閉めていたから、外に置いてきぼりをくったみたいなのだわ」
?「とことんドジだな、あいつ」

19: 2009/10/30(金) 23:42:57.10 ID:RqKLPGCYO
金「どうしよう…このままじゃ外に出られないかしら」
金「………………あ」
金「玄関から出ればいいのよ。この際誰かに見つかるとか気にしてる場合じゃないかしら。」
金「…むしろ誰かに会いたいかしら」

-2階廊下-
金「…怖いかしら~、ピチカートどこかしら~?」

?「ターゲット階段へ移動中ですぅ」
?「…準備はいいかコードネームH?」
?『はいなのー!いつでもいけるのよ』

20: 2009/10/30(金) 23:48:47.79 ID:RqKLPGCYO
バタン
金「ひぃっ!?なにかしら今の音は!?」
金「多分あの部屋から…ちょっと様子を見に行ってみるかしら」

-2階洋室B前-
金「ここかしら…?」
金「ちょっと覗いてみようか「キャー!!」」

金「今のは雛苺の悲鳴!?一体どうしたのかしら!?」

21: 2009/10/30(金) 23:55:01.89 ID:RqKLPGCYO
バタン
金「雛苺!どうしたかしら!?」
雛「だめ!!かなりあ逃げて!このいえはもうd
ドスン
金「え?」
金「え?え?」
金「部屋の天井が落ちてきて、雛苺は部屋の中にいて…つぶれちゃった?」

24: 2009/10/31(土) 00:11:27.49 ID:efAdjyhIO
?「作戦H成功ですぅ。それにしてもこんな作戦のために部屋を一個潰すなんて本当に大丈夫なんですぅ?」
?「あとでコードネームSが直してくれるってさ」
?「ただいまなの~本当に氏ぬかとおもったのよ~」
?「おう、ご苦労様。はいよ、報酬の苺大福。けどちゃんと近くに鏡を置いておいたんだからそこからnのフィールド通って脱出出来たろ?」
?「うわーいうにゅーなのよー!!」
?「…聞いちゃいない」
?「あ、ターゲットに動きあり、階段に移動中ですぅ!」

26: 2009/10/31(土) 00:20:59.10 ID:efAdjyhIO
金「はやく誰か見つけて雛苺を助けてあげないと!きっとまだ助かるかしら!いいえ、絶対に助けるかしら!」

-階段-
金「…そういえばこの状況、何かに似てるような…」つんつん
金「たしかみっちゃんが前にやってたばいおはざーど?に似てるような…」つんつん
金「まさか出るわけないわよねゾンビとかは…」つんつん
金「もう!さっきっから何するかしらピチカート!?…あれ、ピチカート?」くるっ
シザーマン「…」
金「…こんにちはかしら」

28: 2009/10/31(土) 00:33:27.00 ID:efAdjyhIO
シザーマン「UGYAAAA!!」
金「きゃー!!!!?」
金「何か変なのがいるかしらー!!逃げるかしら!」
シザーマン「待て待て~アハハハハ」
金「追って来てるかしらー!!」
シザーマン「そのア0ルにこのいやらしいハサミを突き刺してやろうかい~?」
?「今回も作戦成功ですぅ」
?「ああ、本当だな。想像以上だ、今回アイツ相当乗り気みたいだな、何かやったのか?」
?「いえ、ただ『好きなようにしていい』と言ったら蒼s…コードネームSSはとっても張りきってたのは確かですぅ」

34: 2009/10/31(土) 00:54:08.68 ID:efAdjyhIO
-一階リビング-
金「はぁはぁ…なんとか逃げ切れたみたいかしら」
シザー「どこにいったんだい?おとなしく出てきた方が身のためだよ。今ならア0ル開発だけですましてあげるよ」スタスタ
金「…なんだかよくわからないこと言いながらカナのこと探してるみたいかしら…」
金「あれに見つからないように真紅や翠星石を探さないと…無事でいてほしいかしら」

?「ターゲット移動中。おそらくキッチンに向かってるですぅ」
?「わかった…ふと思ったんだが、オシオキ出来てるとおもうか?」
?「あの子は姉妹思いだから、この事はあの子にとって結構辛いと思うわよ。私は十分過ぎると思うのだわ。もうやめてあげたら?」
?「いいやもう少し続けるぞ(ベッドの下の秘蔵のアレを柏葉が来てるときにあばかれた怨みこれくらいじゃはらされん)」

36: 2009/10/31(土) 01:04:21.37 ID:efAdjyhIO
-キッチン-
金「真紅~翠星石~?」
金「…いないみたいかしら」
金「あ、冷蔵庫…ここは物資を補給するに限るかしら」

?「ターゲットキッチンに到着。冷蔵庫をあさろうとしてるですぅ」
?「あいつ…ここのトラップは?」
?「ええっと…」

パンパン
金「ぎゃあ!?」

?「見ての通り爆発する卵ですぅ」
?「なんか地味だな…」
?「けどけど、きっとこれに懲りて今度からは冷蔵庫を漁ろうとはしないはずですぅ!」
?「…あいつは犬とか猫の躾と同じか」

40: 2009/10/31(土) 01:16:22.63 ID:efAdjyhIO
金「うぅ…白身がベトベトするかしら」
金「お風呂場にいって落としてこようかしら」
シ「いいよいいよ!その白濁液まみれの顔!その困った顔、僕にもっと見せてよ!」
金「きゃー!?見つかったかしら-!?」
シ「逃がさないよ、その身体僕が『キレイ』にしてあ・げ・る」

?「ターゲット洗面所へ移動中ですぅ」
?「コードネームSS…頑張るな。そろそろいこうかな次の作戦。」
?「Jどの作戦にするの?」
?「…これにするか作戦S&S」

43: 2009/10/31(土) 01:24:43.11 ID:efAdjyhIO
-一階洗面所-
金「ぜーはーぜーはー…もういやかしら」
金「ちょうど逃げ込んだ先はお風呂場のすぐ近く…とりあえずこのベトベトをおとすかしら」

?「ターゲット近くに接近中!準備はいいかS、SSS?」
?『おうですぅ!』
?『こちらも大丈夫よ』

44: 2009/10/31(土) 01:33:07.39 ID:efAdjyhIO
-一階風呂場-
金「失礼しま~すかしら」ガラガラ
金「ふぅ…とりあえずシャワーを浴びるかしら、湯舟には浸かってる余裕もなさそうだし」
パリーン
金「な、なにかしら!?お風呂場のトビラが壊れて植物のツタが何本も入ってきたかしら!?」
紅「…ぅ…苦…し……ぃ」
金「真紅!?真紅がツタに搦め捕られてるかしら!」

45: 2009/10/31(土) 01:40:28.89 ID:efAdjyhIO
紅「…かな……りあ…?」金「真紅!今助けるかしら!」
紅「だ…め…今すぐ…逃げ…なさい」
金「何言ってるかしら!真紅を放って逃げられるわけないかしら!」
紅「私…はい…いか…ら、貴女…だけ…でm」
バキ…ぽろっ
金「真紅の首が…とれた?」
金「いやーーーー!!!!」

46: 2009/10/31(土) 01:56:13.14 ID:efAdjyhIO
金「うわぁあああ!真紅、真紅をかえすかしら-!!」
金「ピチカートがいなくて音で攻撃は出来ないけど…カナは非力だけどそれでも力ずくでなんとかしてみせるかしら!」
金「あれ?ツタが逃げていく?…ああ!真紅も一緒かしら!?」
金「待って!真紅は、真紅は置いていくかしら!」

50: 2009/10/31(土) 02:45:43.32 ID:8RKjRXpLO
金「真紅…持っていかれちゃったかしら…」
金「カナは一体何をやってるのかしら!姉妹を二人も見殺しにするなんて…ぐすっ」

ざぱぁ
シ「湯舟の中から失礼!おっと泣いてる顔もいいねぇ、絵になるねぇ。あ、目線こっちにお願いしま~す」
ぱしゃぱしゃ

54: 2009/10/31(土) 03:13:01.60 ID:efAdjyhIO
金「ひいっ!?湯舟から出てきたかしら!?」
シ「いいよ~いいよ~その表情!ほらほら胸とか隠さないで!せっかくのヌードなんだからもっと大胆に!」ぱしゃぱしゃ
金「逃げたい…けど逃げちゃだめよ、このまま逃げたら今度は翠星石がコイツにやられちゃうかもしれないかしら」
金「怖いけど…ここでやっつけてやるかしら!てーい!」

55: 2009/10/31(土) 03:19:14.39 ID:efAdjyhIO
シ「おっとっと、いきなり殴りかかってくるなんて興ざめしちゃうなぁ…ま、いいか写真も一杯とれたことだし…じゃあね」
金「あ、待つかしら!逃げるなかしら!」
金「…とにかくはやくドレスをきて奴を追いかけるかしら!」
金「…ぱんつが無くなってる…かしら」

58: 2009/10/31(土) 03:27:03.08 ID:efAdjyhIO
?「おう、二人共お疲れさん」
?「ただいまですぅ」
?「今戻ったのだわ」
?「それにしても迫真の演技だったな。SSSの力でツタを操り、Sは真紅そっくりの人形を遠くから操るなんて。僕も一瞬ドキッとしたぞ」
?「えっへん、もっと褒めやがれですぅ」
?「このくらいどうってこともないわ」
?「ところでターゲットはどうしてるですぅ?」
?「SSにちょっかいかけられて…それに逆上して追いかけようとしてるな」

60: 2009/10/31(土) 03:34:10.42 ID:efAdjyhIO
金「どこに行ったかしら!?カナが成敗してやるかしら!」キョロキョロ
金「むむ!あっちになんかいたっぽいかしら!」

?「ターゲット物置部屋に移動中ですぅ」
?「あー…明らかにSSを追ってるな」
?「どうするのJ?」
?「仕方ないSSに任せよう」

-物置部屋-
金「今まで潜入したことのない部屋かしら…」
金「あの奥にいるのは!さっきのシザーマンかしら!」

62: 2009/10/31(土) 03:43:20.84 ID:efAdjyhIO
?「ターゲットSSと接触ですぅ」
?「まあSSのことだし適当にあしらってくれるとは思うが」
?「翠星石~ただいま。今回の戦利品は豪華すぎて僕鼻血が止まらないよ。ほらほら生写真にぱんつ!!」
?「うっさいですぅ!あと名前で呼ぶなですぅ。コードネームSS!」
?「あれ?蒼星石なんでここにいるんですぅ?」
?「それは、仕事が終わったからに決まってるじゃない」
?「じゃあこっちの金糸雀の近くにいるこのシザーマンは?」
?「僕じゃないのは確かだね」

64: 2009/10/31(土) 03:52:14.71 ID:efAdjyhIO
?「…ちょっと点呼とるぞ、真紅」
「はい」
「翠星石」
「はいですぅ」
「雛苺」
「はいなの」
「蒼星石」
「はいはい」
「金糸雀はターゲット、水銀燈は誘ったが絶対来ないと断られた」
J「…あれ?…じゃああのシザーマンは誰だ?」
翠「もしかして…本物ですぅ?」
紅「だとしたらマズイのだわ!急いで助けにいかないと!」

66: 2009/10/31(土) 03:58:48.56 ID:efAdjyhIO
金「今まで散々カナのこと脅かしてくれたわね、今度はこっちの番かしら!」
金「なんかさっきまでと雰囲気が違うけれどそんなの些細なことかしら、覚悟~かしら!!」
シザーマン「ニヤリ」

J「金糸雀!ちょっと待て!」
金「JUM!?」
紅「なんとか間に合ったみたいなのだわ」
翠「そいつは本物の化け物ですぅ!」

67: 2009/10/31(土) 04:07:59.24 ID:efAdjyhIO
金「え?え?雛苺に真紅?」
紅「説明はあとでするわ、…それよりも貴方、一体何者?」
蒼「僕の名を騙ろうなんて全く信じられないね、そんなにそのア0ルを拡張してほしいのかい?」
翠「お、おめぇ一体何者ですぅ!?」
シザーマン「…」
J「数ではこっちが圧倒的に有利だな、抵抗は無駄だぞ…さて先ずはその被ってるフードをとらせてもらう!」

68: 2009/10/31(土) 04:09:49.69 ID:efAdjyhIO
J「お前は…」

70: 2009/10/31(土) 04:15:47.78 ID:efAdjyhIO
J「お前は…薔薇水晶!?」
翠「なんでおめぇがいるんですぅ?」
薔「…それは…みんな…楽しそう…だった…から」
紅「…そう、貴女も仲間に入れて欲しかったのね」
薔「コクン」
J「ハハハハハ、なんだかよくわからないがこれにて一件落着だな!」
蒼「そうだね、撤収撤収」紅「部屋も直さないといけないわね、大変だわ」

金「ち ょ っ と ま つ か し ら」

71: 2009/10/31(土) 04:21:06.70 ID:efAdjyhIO
金「これは一体どういう事かしら?是非とも納得のいく説明がほしいかしら」
J「あ~…それはだな…」
紅「ドッキリよ」
金「…ドッキリ?」
紅「そう、貴女が何時も玄関から入らずに侵入してくるから、それを懲らしめるためにね」

72: 2009/10/31(土) 04:26:51.66 ID:efAdjyhIO
金「そう、じゃあ、これは、全部、嘘、なの、かしら?」
金「雛苺が、潰れたのも、真紅が、バラバラに、なっちゃったのも、全部?」
紅「ええ、ぜんぶ嘘よ」
金「ヒック、よかった、ヒック、かしら、エグッ、全部嘘で、うえーーーーん」
金「本当に心配したかしらーー!!」
紅「そうね、私達も貴女のそんな姉妹思いな面を利用してやりすぎてしまったわ、ごめんなさいね金糸雀」

76: 2009/10/31(土) 04:37:01.69 ID:efAdjyhIO
銀『真紅ぅ~今日こそ貴女のローザミスティカいただくわよぉ』パリーン
J「またガラスが割れた音が…」
紅「きっとあの子ね」
J「今回の計画、あいつには詳しく伝えてないよな?」
翠「はいですぅ、金糸雀へのドッキリを行うとしか伝えてないですぅ」
J「今より作戦2水銀燈へのドッキリを行う!各自準備しろ!」
金「…」
薔「…」
J「ほら、金糸雀と薔薇水晶も準備だ。精一杯驚かせるぞ!」
金「…わかったかしら!」
           完

80: 2009/10/31(土) 04:40:56.00 ID:efAdjyhIO
最初とオチしか考えないで書いたらなんだかよくわからん展開になってた。
とにかくこんな時間まで読んでくれてどうもありがとうございます。支援本当に有り難かったです。
最後に金糸雀は皆の天使

86: 2009/10/31(土) 05:03:15.56 ID:efAdjyhIO
>>84
さあ書くんだ

100: 2009/10/31(土) 12:00:03.00 ID:8RKjRXpLO
金糸雀「さーて、今日も桜田家に潜入かしら!」

ピンポーン

雛苺「はいなのー!」

金糸雀「金糸雀かしらー!開けて欲しいのかしらー」

雛苺「ちょっと待ってて欲しいのー」

金糸雀「はーい」

金糸雀「……何か間違えてる気がするのかしら」

102: 2009/10/31(土) 12:06:36.46 ID:8RKjRXpLO
金糸雀「お邪魔しまーす!かしらー!」

雛苺「お邪魔してー!なのー!」

翠星石「げっ、間が悪い奴です……」

真紅「今忙しいの。邪魔するなら帰って頂戴」

JUM「皆氏ぬドン!」(太鼓の達人ボイス)

蒼星石「ジュン君!!落ち着いて!!」

金糸雀「な……何が起きているのかしら……」

103: 2009/10/31(土) 12:13:12.74 ID:8RKjRXpLO
金糸雀「真紅、ジュンに何があったのかしら?」

真紅「今日テレビを見ていたら急にジュンがおかしくなったの……」

翠星石「それでさっきからずっとあの調子です……」

JUM「氏に方を選ぶドン!」

蒼星石「ジュン君!戻って来るんだ!!」

金糸雀「……」

104: 2009/10/31(土) 12:22:44.79 ID:8RKjRXpLO
金糸雀「……ジュンがおかしくなった時、何を見ていたのかしら?」

雛苺「えーっと……」

真紅「確か『カントリーロード』というアニメのDVDを見終わって、テレビに戻して……」

翠星石「変な歌のCMが流れていた時におかしくなったですよ」

金糸雀「……どんな歌かしら?」

翠星石「クーリスマスが今年もやってくる~♪」

雛苺「楽しかった♪出来事を♪消し去るよーぉにー」

JUM「やめろぉぉぉおお!!!!」

蒼星石「ジュン君!拳を下ろして!」

金糸雀「まさに虐殺コンボね……」

105: 2009/10/31(土) 12:34:39.34 ID:8RKjRXpLO
JUM「ちくしょう!クリスマスってなんだよ!クリムゾンスマッシュの略か!?あ!?」

JUM「カップルなんて氏ね!」

JUM「どうせ今年も僕は一人さ!来年も再来年も十年後もー!!」

真紅「ジュン!」

JUM「……?」

真紅「……私達の事を忘れるとは、下僕の癖に生意気ね」

JUM「真紅……」

翠星石「彼女は居なくても、翠星石達がいるですよ」

雛苺「皆がいれば寂しく無いのー」

金糸雀「それにほら、PCをつければ」

金糸雀「そこには全国の負け犬仲間がいるのかしら」

JUM「……」バタリ

蒼星石「ジュン君!!」

終わり

164: 2009/11/01(日) 15:20:42.72 ID:vonnQ778O
金「ふっふっふぅ!最近は普通に桜田家にお世話になっていたけど、今日こそはカナの恐ろしさを真紅達に見せつけてやるのかしら!」

金「そもそも、カナと真紅達は敵同士!いつかは戦わなければならないのなら、普段の情報収集は後で必ず役に立つのかしら!」

金「ってあれ?蒼星石が逆さまにお庭に突き刺さってる…?」

蒼「…………」

金「鞄も壊れてるかしら…なにがあったかは知らないけれどここは慎重に行くべきね…」

165: 2009/11/01(日) 15:27:14.44 ID:vonnQ778O
カナ「とりあえずJUMのお部屋に侵入するかしら、実はあそこが一番ガードが甘いのは調査住みかしら!」ヨジヨジ

JUM「なにやってるんだよ人ん家で…」ヒョイ

カナ「って、いきなりバレたかしらー!?は、離してかしらー」ジタバタ

JUM「まぁ、なんだその…遊びに来たんだろ?お茶でも淹れてやるからちょっと待ってろよ」

カナ「今日は遊びに来たわけじゃないかしらー!真紅達の弱点を知るために潜入しにきただけかしらー!」ジタバタ

167: 2009/11/01(日) 15:32:14.60 ID:vonnQ778O
JUM「いいから、真紅の弱点ぐらい教えてやるから少しだけ話し相手になってくれよ…な?」

金「う~…そんな直接聞いたんじゃ潜入調査の意味がないのかしら~…」

JUM「まぁまぁ、頼むよ…なんだかここのところ真紅達が変なんだよ、相談相手もいないし困ってたんだ」

金「…そういえば今日のJUMは少しおでるわね…仕方ないかしら、その代わりに弱点もしっかり教えて欲しいのかしら!」

169: 2009/11/01(日) 15:41:55.53 ID:vonnQ778O
JUM「なんだかさ…最近真紅達の様子が変なんだよ」

金「それはさっきも聞いたかしら、変って、具体的には?」

JUM「妙によそよそしいと言うかさ、前みたいに話が続かないんだよ…」

金「なるほどなるほど、嫌われたんじゃないのかしら?」

JUM「うぅっ…なんでだよ、どうして僕はいつも人間関係が上手くいかないんだ…」

金「大丈夫かしら、人間じゃなくてドールだから人形関係かしら」

171: 2009/11/01(日) 15:50:25.36 ID:vonnQ778O
JUM「いや、変なのはのりもなんだよ…アイツだけはニヤニヤしてて気味悪いし…」

JUM「そのくせ話しかけると急に話題を変えるんだ、そういえば翠星石ちゃん今日のご飯はどうかしら~?とか言って」

金「う~ん…それはどうしたものかしら…他の人達の様子は?」

JUM「真紅が一番露骨だな…そう、とか分かったわ…とか相づちしか打たないんだ」

JUM「翠星石はずっと小声でゴニョゴニョ言ってるし、雛苺は真紅の後ろに隠れて目が合うと逃げるし…」

JUM「その他はいつも通りなんだけどな…柏葉とは上手く話せないし、梅岡は毎日明け方までリア充自慢をしにくるし」

172: 2009/11/01(日) 15:58:05.33 ID:vonnQ778O
金「なるほどぉ、で?JUMは一体どうしたいのかしら?仲直りしたいなら協力するけど…」

JUM「いや…これ以上こんな悩んだり苦しい思いを味わいたくないから、一生誰にも会わずに生活したいんだ」

金「この駄目人間…かしら~!困難に直面した時に逃げるのは誰にだって出来るわよ!」

JUM「そんなこと言ったって…一生誰とも話さず働かないで平和に暮らしていたいだけなんだよ…」

金「むぅ…これは重症のようね…分かったわ、カナがなんとかしてあげるかしら」

173: 2009/11/01(日) 16:04:21.82 ID:vonnQ778O
JUM「ほ、本当か!?お前が僕を養ってくれるなか!?」

金「違うわ、そんな心の樹を根腐れさせるようなことは例え出来てもJUMの為にはならないわ」

金「その代わり強く生きていく心を育てさせてあげるかしら、本当は翠星石と蒼星石の得意分野だけれどあの二人がいてこうなったのなら」

金「また違ったアプローチが必要かしら!みっちゃんの生活を間近で見て自分の駄目っぷりを自覚するといいのかしら!」

175: 2009/11/01(日) 16:13:37.76 ID:vonnQ778O
JUM「え~…みっちゃんさんか…あの人のことよく知らないしテンション高いから苦手なんだよな…」

金「そんなところも合わせて矯正するのかしら!ほら、皆にはカナから言っておくから早く支度しておくのかしら!」トタトタ

JUM「え~…わかったよ…」シブシブ

・・・

金「とは言ったけれど、のりはどこかしら?リビングから男の人の声がするけれど…」ガチャ

『全裸になって両手をあげろ!逆らったら人質を泣かすぞ!?』

176: 2009/11/01(日) 16:18:11.55 ID:vonnQ778O
紅「………」ハラハラ

『コイツが大事なのか?ならこのこけしで…!!』

キャアアア!デデーン!

金「なんだ、またくんくんかしら…飽きもせずによく見るわね真紅」

紅「ふぅ…CMなのだわ…あら、金糸雀来ていたの?」

金「かしら、ちょっとJUMをしばらく借りていくのかしら」

紅「JUMを?どうしたの、貴女がアレを必要とするとは思えないけど…」

177: 2009/11/01(日) 16:24:53.12 ID:vonnQ778O
金「かくかくしかじか」

紅「まるまるうまうま」

金「と、言うわけかしら」

紅「そう…JUMはそんな風に感じていたの…分かったわ、皆には私から伝えておくのだわ」

紅「これがいい切っ掛けになるかもしれないし…ね」ボソ

金「それじゃあとりあえず連れていくかしら~」

紅「…ところで貴女は何をしにきたの?」

金「え?貴女達の弱点を調べに…じゃなくて遊びに来ただけかしら!」

紅「そう、ならまたいらっしゃい…悪いけど今はちょっと歓迎出来る状況ではないの…」

179: 2009/11/01(日) 16:31:17.47 ID:vonnQ778O
・・・

金「で、なにかしらその大量の荷物は?」

JUM「え?主にPCだけど?」

金「デスクトップのパソコンを持ち運ぶなんて想像以上にお馬鹿さんだったのかしら…置いていくかしら!」

JUM「まったく、なんだよお前…僕のお母さんかよ」

金「養って欲しいとか言っていた貴方が何を言ってるのかしら…ほらいいから、行くかしら!」

JUM「は~い…」

181: 2009/11/01(日) 16:39:23.25 ID:vonnQ778O
・・・

トコトコ

金「それで?さっき言っていた真紅達の弱点ってなにかしら?」

JUM「あぁ、それな。例えば真紅はくんくんを見ている間はまったくの無防備なんだ」

金「…そんなのとっくにしってるのかしら、ちょっとでも邪魔すると烈火の如く怒るから弱点でもなんでもないかしら」

JUM「後、雛苺は鉄だろうと布だろうと苺大福の中に入れておけばなんでも食べるからな…」

金「なるほどなるほど、なら有事の際にはタバスコ入りうにゅ~を仕掛ければ雛苺は攻略可能ね!」

182: 2009/11/01(日) 16:45:50.16 ID:vonnQ778O
金「翠星石は?あの子も結構ドジな所があるからきっと弱点も多いはずかしら」

JUM「いや、アイツは…最近は失敗しなくなってきたな、それ以前に会話もなくなってきたけどな…ハハハ」

金「ふ~ん…やっぱり無視したり、この陣地から出てくるなですぅ!とか言うのかしら?」

JUM「いや、むしろ向こうから話しかけては来るんだけど…よく聞き取れないから聞き返すと、逃げたり黙ったりするんだ」

183: 2009/11/01(日) 16:53:04.01 ID:vonnQ778O
金「それは、嫌われてるのかしら?むしろあの子の性格からして…」

梅岡「おや?桜田!桜田じゃないか!?いやぁ奇遇だなこんなところで!」

JUM「!!梅岡!?……ぅ…うっぷ…うぶぶぶ」ガタガタ

梅岡「どうした?もしかしてまた吐くのか?ははは、先生もう慣れちゃったよ、ははは」

梅岡「そうだ!それはそうとこれ皆の寄せ書きなんだけど、今度はシリーズ化してみたんだ!」

JUM「オエェェェエエエ!!」ビシャアアア

金「きゃあああかしらー!!」

184: 2009/11/01(日) 16:59:08.47 ID:vonnQ778O
梅岡「記念すべき桜田シリーズ、第一回のお題は『桜田の良いところ』だ!ほらほら、見てくれよ桜田!」

JUM「オェェェ!オエエェェッ!!」ビチャビチャ

梅岡「ふふふ、『ドレスの絵が上手いところ』『人形の服が作れるところ』…みんなお前の良いところを書いてくれたんだ!いい友達を持ったなぁ!」

JUM「ェェェ…ヴェェ……」ピクピク

金「…大惨事かしら」

185: 2009/11/01(日) 17:05:33.45 ID:vonnQ778O
ヤクザ「おい兄ちゃん、こんな道端でゲロ吐きやがって…ワシの服にかかったじゃねぇか!?」

梅岡「なんと次回はなんで桜田が学校に来ないのか、その理由を皆に考えてもらうつもりなんだ!」

JUM「ェェェ゛…ェェ゛ェ゛………」

ヤクザ「オィ…シカトしとらんで返事ぐらいしたらどうやぁ!?舐めとんのかぁ!?」ドカァッ

梅岡「クラスの皆が桜田の事を考えてくれてるんだ…この期待に応える為にも早く学校に来てくれよ!な?」

JUM「…………」ブツブツ

186: 2009/11/01(日) 17:12:08.14 ID:vonnQ778O
梅岡「それじゃあ先生は柏葉とデートしてくるから、また明日な!」ニコッ

ヤクザ「おどれ、あんまり調子に乗ってるとそのドタマカチ割ってちょっと小悪魔なワシを演出すっぞコラァ!!」

JUM「ふぅ…ふぅ…」

金「あぁもう、見てられないかしら!ピチカート!」

ピカッ!

ヤクザ「眩し…なんじゃあこれは!?」

191: 2009/11/01(日) 17:36:03.42 ID:vonnQ778O
・・・

JUM「…………」

金「なんとか連れてこれたけど、JUMが干からびたスルメみたいになっちゃったのかしら…」

みつ「え?これジュンジュンなの?河童のミイラかなにかかと思ったけど…」

金「とりあえず出して乾燥した分を補給するかしら、みっちゃんお風呂にお湯を溜めて?」

みつ「はいは~い!」ジャバジャバ

金「この中にJUMを浸すかしら、えいっ!」ジャボン

ザパーンッ

JUM「ふぅ…氏ぬかと思った…」

193: 2009/11/01(日) 17:38:32.57 ID:vonnQ778O
みつ「じゃあ改めていらっしゃいジュンジュン、よく分からないけどしばらくうちに泊まるんでしょ?」

金「ごめんねみっちゃん…急にこんなことお願いして…」

みつ「うぅん!他ならぬカナのお願いだし、それにジュンジュンなら普段から大歓迎よ!」

JUM「あの…すみませんがよろしくお願いします」

みつ「うんうん、とりあえず今日は仕事も終わったしご飯にしましょうか」

みつ「ジュンジュンはお酒呑む?一通り揃ってるけど」

195: 2009/11/01(日) 17:43:18.14 ID:vonnQ778O
JUM「え?いや、未成年だし…」

みつ「今時ジュンジュンくらいの年頃ならみんな呑むんじゃないの?まぁ最近は呑めない子も増えてるらしいけどねぇ」

カナ「缶チューハイなんて駄菓子屋の粉ジュースみたいなものしか呑めないみたいね」トクトク

JUM「お、おい金糸雀…なに注いでるんだよ?それビールじゃないのか?」

金「?そうだけど、JUMも呑むのかしら?」

196: 2009/11/01(日) 17:50:21.50 ID:vonnQ778O
JUM「いやいや、いらないけど…お前も未成年じゃないのか!?」

金「カナはお父様に造られてから20年ぐらい軽くたってるかしら、まぁそのほとんどは寝ていたし時間の概念も曖昧だけれど…」

みつ「それにお人形さんがお酒を呑んだからって取り締まる人もいないしね」トクトク

JUM「…見た目は幼いのに、不思議な感じだな」

金「薔薇乙女なんてそんなものかしら」

197: 2009/11/01(日) 18:00:56.53 ID:vonnQ778O
金「とは言っても、カナはあんまり強くないから一杯だけ!かしら」

みつ「うちはお酒に関して細かく言わない主義だから…呑みたくなったら言ってね、無理強いはしないから」

JUM「へぇ…自由なんだな…」

みつ「まぁ、私の実家がその…フリーダムだったからね」ポリポリ

金「みっちゃんは飲み過ぎるとすぐに脱ぎ出すから困りものかしら~」

203: 2009/11/01(日) 18:46:26.70 ID:vonnQ778O

みつ「それじゃあ…」

金「カンパーイッかしら~!」

みつ・金「ゴグッゴグッ…ぷひゃへゃ~~ッ!!」

JUM(変な声…でも…)

金「みっちゃんの卵焼きとビールはまるでおすぎとピーコの如き相性かしら~!」ニコニコ

みつ「カナはビールで卵焼き食べるの好きねぇ、作りがいがあるわ!」ニコニコ

JUM(美味しそうに呑むなぁ…そんなに旨いのか?)

204: 2009/11/01(日) 18:54:02.50 ID:vonnQ778O

みつ「はい、グラス。缶ビールしかないけどいいかな?」

JUM「はい、缶ビールが良いのか悪いのかも分からないので…」

金「まぁ最初はそんなものかしら、大体日本のビールなんてウンチクなんか気にしないでグビグビいくのに限るかしら」

みつ「少しだけアトバイスするのならグラスは小さめの冷えたやつを使うこと、缶ビールは開ける前に振ることかしらね」

JUM「え?炭酸を振ったらマズイんじゃ…?」

202: 2009/11/01(日) 18:44:21.52 ID:vonnQ778O
JUM「あ、あの…」

みつ「ん?なにかなジュンジュン?」

JUM「ぼ、僕もビール…少し呑んでもいいかな?」

金「あらら?お子さまが無理しなくてもいいのよ?くすくす」

JUM「むっ…なんだよ、お前だって見た目は子供じゃないか!」

みつ「まぁまぁ、せっかくいい玩具…じゃなかったジュンジュンが呑みたいって言ってるんだから、お姉さんが色々教えてあげるわよぅ♪」

206: 2009/11/01(日) 19:01:26.09 ID:vonnQ778O
金「もともと缶ビールは炭酸が強めに入ってるのかしら、だからよく振って泡を捨ててから呑むのが本当は正しいの」

みつ「ま、この炭酸がキツめなのが好きな人も沢山いるんだけどね…色々試してみて!」

JUM「ふ~ん…うちはお酒なんか全く呑まないからなんか新鮮だな、こういうの…」

JUM(チビ「う…苦い…けど慣れれば美味しい…のかな?嫌いじゃないな」

みつ「そう?良かった、無理はしないでね」クピクピ

208: 2009/11/01(日) 19:13:32.71 ID:vonnQ778O
金「そのままで辛かったら、ジンジャーエールを混ぜてシャンディーガフ。トマトジュースを混ぜればレッドアイになるかしら」

JUM「ふぅん…呑みやすくなったな、これなら好きかも」

みつ「そういえば、前にカナとレッドアイについて喧嘩したことがあったわよねぇ」

金「あぁ、そういえばそんなこともあったのかしら」

JUM「え?喧嘩って…みっちゃんさんと金糸雀が!?二人が喧嘩することなんてあったんだ…」

209: 2009/11/01(日) 19:19:33.51 ID:vonnQ778O
みつ「そりゃあそうよ、年頃の乙女が二人きりで暮らしてるんだもの、意見の食い違いの一つや二つ出てくるわ」

金「だって…みっちゃんったら泥酔状態なのにレッドアイを酔いざましなんていって呑むんだもの…」

みつ「まぁ今考えたら些細な事なんだけど、喧嘩しながら嬉しいのよね、やっぱり」

JUM「え?喧嘩してるのに?」

みつ「うん、だって相手の本音が分かるんだからもっと仲良くなれるじゃない?不満があったら言わないとわだかまりしか残らないからね!」

210: 2009/11/01(日) 19:24:44.13 ID:vonnQ778O
金「なんて、目を離した隙にまたみっちゃんは大五郎を全部空けちゃって…シャワーでも浴びてきなさいかしら」

みつ「ぶぅ…は~い、可愛い可愛いカナの言うことなら聞きますよ~っと」フラフラ

JUM「だ、大丈夫かなあの人…歌舞伎みたいに頭振り回してるけど…」

みつ(ブルンブルン

金「みっちゃんは酔っ払うといつもあぁなの…最近はあんまり呑まなかったんだけど、JUMが来て嬉しかったみたい」

212: 2009/11/01(日) 19:32:30.97 ID:vonnQ778O
金「本当はね…いつもみっちゃんはお仕事で疲れてるから、JUMを連れてきて元気になって欲しいって言う期待もあったのかしら」

金「もちろんJUMに協力してあげるつもりだけど、その過程で食卓が明るくなればなぁ~…なんて」

JUM「………」

金「JUMのお家の事は心配しなくても大丈夫よ、多分…好かれてるからこそぎこちなくなってるだけなのかしら」

金「けどお家に帰る前に少しだけ、遊んでいって欲しいのかしら…どうせこんなに平和なのはアリスゲームが小康状態の今だけなのだから…」

213: 2009/11/01(日) 19:38:22.00 ID:vonnQ778O
みつ「カナァ~!上がったわよ~!」

金「は~いかしら~!もうこんな時間だし、カナは寝るかしら!おやすみJUM」

JUM「あ、あぁ…おやすみ、その…」

金「ん?なにかしら?」

JUM「僕もなるべくアリスゲームが過熱しないように出来ることはするからさ、今度は二人で遊びにこいよ?」

金「ふふ、ありがと…かしら!それじゃあ…おやすみかしら」ニコッ

JUM「あぁ…」

パタパタ

みつ「さっぱりしたぁ、着替えはどこにやったかな?」スタスタ

JUM「………」

JUM「………あれ?今みっちゃんさん全裸じゃなかったか?」

215: 2009/11/01(日) 19:43:40.26 ID:vonnQ778O
みつ「暑い暑い…あれ?カナ寝ちゃった?」

JUM「は、はい…あの、なんでTシャツ一枚だけなんですか?」カァァ

みつ「だって暑いんだもの、あれれ?もしかしてジュンジュン、お姉さんに欲情しちゃった?」ニヤニヤ

JUM「なっ!?ぼ、僕ももう寝ます…おやすみなさい!」

みつ「うへへ…敬語が不自然に固くなってるぞぉ少年、あっちのほうも硬くなってるのかぁ?」ニヘニヘ

217: 2009/11/01(日) 19:49:25.83 ID:vonnQ778O
JUM(な、なんだよこの人…まるっきり痴女じゃないか!…ん?)

JUM(1…2…さっきまでこんなに酒瓶が転がってたっけ?)

みつ(グビグビグビ「かふ~ぅ……」ブルブル

みつ「やっぱり酔いざましにはジンロックよねぇ、元は薬草だしきっと身体に良いしぃ♪」

JUM「酒くっさぁ…まさかこの瓶全部お前が呑んだのかよ!?」

218: 2009/11/01(日) 19:54:40.39 ID:vonnQ778O
みつ(トロン「……にひ、にひ」フラフラ

みつ「実はさぁ、私男の子とまともに付き合ったことないんだよねぇ…」

みつ「そりゃあね?人並みに告白したり、されたりはあったけど…お父さんが厳しい人でさぁ…」

みつ「やっと独り暮らし出来たと思ったら、今度は仕事仕事の毎日…ま、カナがいてくれるから幸せだけどね」

みつ「だから…さ?寂しいお姉さんを慰めると思って、ちょっとだけ恋人ゴッコしよ?ね?」

219: 2009/11/01(日) 19:59:21.62 ID:vonnQ778O
JUM(ドキドキドキドキ

JUM(な、なんだ…風呂上がりだからか?髪を下ろしてるから?みっちゃんが綺麗に見える…)

JUM(む、胸が…あと少しで見え…いい…匂い…)クラクラ

みつ「ん~~…お膝、貸してぇ…頭撫でてぇ」ゴロン

JUM「わっ、わっ!?」

みつ「ジュンジュンの膝枕、暖かくて…高さも丁度良くて…いい気持ちぃ」フニャフニャ

221: 2009/11/01(日) 20:08:58.60 ID:vonnQ778O
JUM「ちょ、ちょちょ…みっちゃんさん!」ドキドキドキドキ

みつ「んぅ~?ジュンジュン…いい匂いがするなぁ」クンクン

みつ「眠くなってきちゃった…やっぱり膝じゃなくて、腕貸して欲しいなぁ」ヨジヨジ

ドサッ

みつ「うん…ジュンジュンの腕枕、いい感じぃ…気持ち、良…」スゥスゥ

JUM「………」バクバクバクバク

223: 2009/11/01(日) 20:17:02.77 ID:vonnQ778O
・・・

チュン…チュン…

みつ「ん、くぅ…あれぇ?なんだか暖かくて柔らかい…」

みつ「今日はいい夢見たなぁ…私にもやっと彼氏が出来て、こうやって腕の中で…腕の中で?」

JUM「オハヨウ…ゴザイマス」

みつ「ジュッ!?ジュジュジュジュンジュン!?」

みつ「え?なんで私Tシャツ一枚で?やだ!下着もつけてない…!?」

ガチャ

金「おはようかし…」

金「………」

…パタン

224: 2009/11/01(日) 20:20:10.84 ID:vonnQ778O
・・・

金「結局、あの後すぐみっちゃんはお仕事に行ったけど」

JUM「………」

金「誰があそこまで仲良くなれなんて言ったのかしら?」

JUM「いや、あれはみっちゃんさんが…」

金「…黙らないと、バイオリンの弦でシュッ!ってするわよ?」ギロリ

JUM「………」シュン

226: 2009/11/01(日) 20:28:25.51 ID:vonnQ778O
金「みっちゃんが一線は越えてないって言ってたから信じるけど、もし次に紛らわしい事をしたのならその鼓膜を破ってやるかしら」

JUM「…ゴメンナサイ」

金「はぁ、よく分かってなかったけど、JUMったらとんだスケコマシかしら…翠星石も苦労するわね」

JUM「え?翠星石?」

金「なんでもないのかしら!それより今日はお昼に一回みっちゃんが帰ってくるから、おとっときの昼食を用意しておくのかしら!」

227: 2009/11/01(日) 20:36:29.92 ID:vonnQ778O
JUM「あれ?これは…」

金「あぁ、それはみっちゃんのドレスのデザインかしら。お仕事のほとんどはデザインらしいから…」

JUM「ふぅん…まぁいいデザイン…だよな、未熟ながらも一生懸命さが表れてるよ」

金「むっ、未熟って…みっちゃんは全然未熟なんかじゃないかしら!完成された大人のレディかしら!」

JUM(昨日の感じだと子供100%って印象だけどな…)

JUM「う~ん…例えばこの中心線を下手に揃えようとしてるから、僕だったら…」カリカリ

228: 2009/11/01(日) 20:40:36.64 ID:vonnQ778O
金「む…ぅ…ま、まぁちょっとは上手く書けたみたいだけど、ベースはみっちゃんのデザインだし…」

JUM「少し楽しくなってきた…お前に着せるならこんなドレスはどうだ?」カリカリ

金「こ、これは…でもこれだけじゃ分からないかしら!偶々上手く書けただけかもしれないし…」

JUM「ふんふん♪ならこんなのはどうだ?」カリカリ

金「まだまだぁ!かしら!」

229: 2009/11/01(日) 20:44:55.41 ID:vonnQ778O
・・・

みつ「ただいまぁ~…いやぁ、全然デザインが書けなくって作業が進まないわぁ~」

カサ

金「あ!みっちゃん~!」ウルウル

JUM「あ、ごめんなさい…紙を勝手に使っちゃいました」ポリポリ

みつ「なに…これは…!」

みつ「素敵なデザインがいっぱい!宝の山じゃないのっ!?」キラキラ

230: 2009/11/01(日) 20:49:01.66 ID:vonnQ778O
JUM「あ、遊びで書いたやつなんで気にしないで捨てちゃって下さい」

みつ「なに言ってるの!?こんなに素晴らしいデザインなのに、勿体無いわよ?」

JUM「あ…なら、もし良かったら使って下さい。沢山書いたからどれか1つぐらいはマシなのもあるかもしれないし…」

みつ「も、貰っちゃっていいの?」プルプル

JUM「え?えぇ…」

233: 2009/11/01(日) 21:07:49.83 ID:vonnQ778O
みつ「ひゃっほ~い!これで秋の新作は決まりね!早速仕事先に持って行ってみるわ!」ダダダダ

金「行っちゃったかしらぁ…」

JUM「喜んで貰えたのかな?せっかく金糸雀が卵焼き作って待ってたのにな…」

金「ううん、みっちゃんが嬉しそうだったからいいの」ニパッ

JUM「ところでさ、向こうの鏡から翠星石の頭半分だけ覗いてるんだけど…新しい遊びかな?」

翠(チラッチラッ

251: 2009/11/02(月) 02:40:00.90 ID:lbI7SH+OO
寝よう

255: 2009/11/02(月) 04:11:09.35 ID:QwnaEB6YO
なりあ

金「ほ、ほんとね…翠星石!見えてるから入ってくるかしら!」

翠「あ、その…お邪魔しますですぅ」スゥ

JUM「ど、どうしたんだ?家の方でなにかあったのか?」

翠「あ、あの…ンが、す…らわれてるって…聞いて」ボソボソ

JUM「ん?…ごめん、よく聞き取れないよ」

金「まったく、JUMはアンポンタンね…ほら翠星石、カナに言ってみてかしら」

翠「………」コソコソ

金「ふむ、ふむ…分かったかしらぁ」

257: 2009/11/02(月) 04:18:03.17 ID:QwnaEB6YO
金「えっと、JUMは皆に嫌われてると思っているらしいけど、それは誤解だから勘違いするなって言ってるかしら」

翠「…ですぅ」カァ

JUM「え?誤解って…お前たち僕を避けてたんじゃないのか?」

翠「だ、だからですね…少し…恥ずかしくて……ですね」ブツブツ

金「…あと、翠星石はJUMがいなくて寂しいから早く帰って来て欲しいって言ってるかしら」

翠「な!?そ、そんなことまでは言ってねぇです!」

259: 2009/11/02(月) 04:23:51.51 ID:QwnaEB6YO
金「とにかく、そういう事だから…誤解が解けて良かったわねJUM?」

JUM「いや…だけどなにがなんだかよく分からなくて、ちょっと腑に落ちないんだけど…」

金「まぁ後でカナが説明してあげるかしら、それじゃあJUMは明日の夕方には帰すかしら」

翠「…え?そんな、すぐに帰ってきて…欲し…ですのに」ボソボソ

金「いいからいいから、お姉さんの言うことは素直に聞くのかしら」

260: 2009/11/02(月) 04:30:39.51 ID:QwnaEB6YO
翠「じゃ、じゃあ今日はいったん帰りますけど…早く帰ってきて下さいね?」モジモジ

JUM「あ、あぁ…ありがとう」

翠(スゥ

金「ふぅ、これでJUMのお悩みも解決出来て良かったわね?」

JUM「…え?うん、嫌われてるわけじゃなかったのか…僕はてっきり…」

金「意識しすぎなのかしら、あの妹は…それに回りのフォローの仕方もちょっと良くなかったみたいね」クスクス

金「ま、そんなことを繰り返しながら成長していけばいいのかしら!」ニパ

261: 2009/11/02(月) 04:39:54.95 ID:QwnaEB6YO
JUM「で、どうして明日の夕方なんだ?」



金「今帰ったって全員力みすぎて余計ギクシャクするのは目に見えてるのかしら、少し時間を置いてリラックスしたほうがいいわ」

JUM「そうか…お前って意外と姉御肌なんだな?想像以上に大人びてると言うか…」

金「ふふ、長女がアレだから必然的にカナが苦労したのかしら…だから、だと思うわ」クスクス

264: 2009/11/02(月) 04:47:29.93 ID:QwnaEB6YO
ガチャッ

みつ「ヤッハー!ただいまんぼうっ」

金「おかえリンボーダンスかしら!どうしたの?忘れ物かしら?」

みつ「いやいやいや!今日は仕事終わり!いやぁ~、ジュンジュンのデザインがバッチリ取引先の心をゲットしてね!」

みつ「そんなわけで、急遽今日と明日の有給をいただけました♪ありがと~ジュンジュ~ン!」

JUM「え!?いや…いいのかな、遊びで書いたつもりだったのに…」

265: 2009/11/02(月) 04:55:18.39 ID:QwnaEB6YO
みつ「いいのいいの!皆ハッピーなんだからオールオッケィ!」

金「じゃあじゃあ!今日と明日の二日間もみっちゃんと遊べるって事かしら!?」

みつ「そうよ!こんなに休めるのはカナが来て以来初めてね、俄然テンションあがっちゃうわ!」

JUM「え?初めてって…まさか毎日仕事で?」

みつ「そりゃ…ね、自分の好きなことやってるんだから休みたいなんて贅沢よ」ニコニコ

266: 2009/11/02(月) 05:04:26.11 ID:QwnaEB6YO
JUM(社会人って大変だとは思ってたけど…想像以上なのかもな)

みつ「さぁて!それじゃあなにする?なにして遊ぶ!?」ピョンピョン

金「えっとね~えっとね~!みっちゃんと一緒ならなんでもいいかしら~!」ピョンピョン

みつ「なら、とりあえず買い出しに行きましょう!善は急げよ、それいけー!」ピュー

金「かしらー!」ピュー

JUM「え?ちょ、ちょっと待って!」バタバタ

267: 2009/11/02(月) 05:10:30.47 ID:QwnaEB6YO
みつ「シメジ~、エリンギ~♪」

金「マイタケ~、ブナシメジかしら~♪」

JUM「ちょっとちょっと!金糸雀が外を出歩くのはマズイんじゃ…」

みつ「なんで?お人形さんだから?」

金「それならみっちゃん特製のおんも服を来て球体間接を隠してるから大丈夫かしら!」

みつ「こうしてればほんのちょっぴり年の離れた姉妹にしか見えないもんね~♪」

金「ね~かしら♪」

JUM(いや…姉妹と言うより親子…)

みつ「し・ま・い!よぅジュンジュ~ン?」ニコニコ

JUM「はっ、はい!?(よ、読まれた!?)」

270: 2009/11/02(月) 05:16:58.38 ID:QwnaEB6YO
金「エノキに~、しいたけかしら~♪」

みつ「後はお酒お酒っとぉ!」ガラガラ

JUM「キノコとアルコールしか買ってないみたいだけど?」

みつ「そうよ、今晩はキノコ鍋よ!」

JUM(キノコだけの鍋って鍋と言えるのか)

みつ「でも確かに、これだけじゃ寂しいかもね…そうだ!ジュンジュンが一品作ってよ!」

JUM「ぼ、僕が?って言っても、はなまるハンバーグくらいしか作れないけど…」

271: 2009/11/02(月) 05:26:12.18 ID:QwnaEB6YO
みつ「お!レパートリーが一品だけって男の子って感じだね!期待してるわ」

JUM「仕方ないな…じゃあ、材料が玉子と牛肉と…」

金「はいかしら、取ってくるのかしら!」

みつ「いいわねいいわね、たまにはお料理に慣れてない子の素朴なおつまみも良いわね!」

JUM「コリアンダー…カルダモン、ガスバーナー…」

みつ「…あ、あれ?それ食材?ガスバーナーは違うと思うんだけど」タラ

JUM「どうせやるなら、ちゃんと作りたいですから…」

272: 2009/11/02(月) 05:32:09.26 ID:QwnaEB6YO
・・・

JUM「…よし!出来た!」

みつ「わ、わぁ~…はなまるの花って、薔薇なんだ~…」

金「カナが前にいただいたやつと全然違うのかしら…」

JUM「花の部分を玉子で、花瓶をハンバーグで作りました!」フンッ

みつ「ど、どうやったら玉子だけでこんなバベルの塔みたいのが作れるの…」

金「さすがマエストロかしら~…」

みつ・金(若干引いてる)

JUM(満足げ)

275: 2009/11/02(月) 07:05:10.84 ID:QwnaEB6YO
みつ「ま、まぁそれはそれとして、いただきましょうか!キノコ鍋も煮えたみたいだし!」

金「JUMは今日もビール呑むかしら?それとも辞めとく?」

JUM「…どうせ家に帰ったら呑めないんだからな、いただくよ…こんな時ぐらいしか機会はないんだし」

みつ「そか、なら今日も~…」

JUM・金・みつ「かんぱ~いっ!!」

276: 2009/11/02(月) 07:09:34.54 ID:QwnaEB6YO
JUM「最初はキノコだけの鍋ってどうなのかと思ったけど意外と…うん、悪くないな」

みつ「じゃ、じゃあジュンジュンが作ったはなまるハンバーグ(?)もいただこうかしら…」

JUM「あ、駄目だよ!崩れちゃうじゃないか、せっかく綺麗に作れたのに!」

みつ「え?」

JUM「食べられるけど、食べない…これはそういう料理なんだよ」ニカッ

金「食材がもったいねぇ~…かしら」

277: 2009/11/02(月) 07:33:50.37 ID:QwnaEB6YO
みつ「そういえばジュンジュンは~…まだ童O?」

JUM「ぐぶっ!?…な、なんですかいきなり…」

みつ「あれれ?いや、さっき仕事から帰って来るときにジュンジュンの担任の先生らしい人に会って…」

JUM「…いい、その話はもうそこまででいいから」オエ

みつ「そっかぁ、まぁ卑猥な話を喜ぶって言われても、私に知識がないから会話にならないわね」テレテレ

JUM「え?みっちゃんさんって…まだ処O?」

みつ「いやはや、レ「スト~ップかしら~!!」

278: 2009/11/02(月) 07:38:53.95 ID:QwnaEB6YO
金「楽しい食卓の時間になにを話してるのかしら、もっと健全なお話をしなさい!」プリプリ

JUM・みつ「ご、ごめんなさい…」

JUM「でもお前達ってこういう話題に過敏に反応するよな…なんで?」

金「なんでって、そりは…薔薇乙女の高貴な志が穢れてしまうからかしら!悪い例が蒼星石かしら!」

JUM「あぁそういえばアイツしばらく見てないなぁ…」

金「え?桜田家のお庭に刺さってたわよ?逆さまで」

279: 2009/11/02(月) 07:43:33.77 ID:QwnaEB6YO
JUM「え!?…なんでうちの庭に…」

金「すっかり忘れてたけど、不思議な光景だったかしら」

JUM「あ、もしかしてあれかな?アイツいつもウチのガラス割るから防弾ガラスにしたんだよ」

金「なら…いつも通りにガラスに突っ込んでいって…」

JUM「そのまま弾き返されて地面に叩きつけられたのかもな」

みつ「なかなかにシュールな絵ねぇ」クピクピ

280: 2009/11/02(月) 07:51:23.39 ID:QwnaEB6YO
金「って、あぁ!雑談してる隙に、またみっちゃん…!」

みつ「ヒックヒック!うへぇ…食卓が明るいと…ついついおしゃけも進むらね…」フランフラン

JUM「いつの間に…大五郎が3つも空になってる…」

金「さっき卑猥な話をしだすから変だと思ったけど…照れ隠しでこんなに呑むくらいなら最初から言わなければいいのに!」

みつ「のんでませ~ん!ぜんぶクマさんがきてのんじゃいましたぁ~」グワングワン

金「クマさんなんかどこにもいないわよ、いてもお部屋の中にまで来ないかしら!」

JUM「あ、うちには来たことあるぞ」

281: 2009/11/02(月) 07:58:51.84 ID:QwnaEB6YO
金「こういう所はちっとも成長しないんだから…お水持ってくるかしら」パタパタ

JUM「だ、大丈夫ですか…みっちゃんさん?」

みつ「ふぅ~…暑いぃ…脱いじゃお」ヌギヌギ

JUM「わわわわ!ストップストップ!うわ、胸デカい…じゃなくて!」

みつ「んふふ、ビックリした?ドッキリよドッキリぃ…」

JUM「ぜ、全裸になってどこがドッキリなんですか…」ドキドキ

みつ「ん~…なら、下着だけはくぅ…」グィグィ

282: 2009/11/02(月) 08:08:07.05 ID:QwnaEB6YO
みつ「このブラ可愛いでしょ?黄色に黄緑のワンポイントがカナみたいでぇ」

JUM「ぁ…あの…その…」

みつ「ん~…ジュンジュンの匂い~」ギュ スゥ

JUM「あ、あ…かか顔に胸が当たってます!」

みつ「あ、やっぱり男の子なんだね…大きくなってる」クス

みつ「……私、変な気分になってきちゃった」

JUM「な…ど…その…」ドキドキドキドキ

みつ「あ、ヤバいヤバい!うぷ…変な気分!具合悪い!」プルプル

283: 2009/11/02(月) 08:12:56.20 ID:QwnaEB6YO
金「みっちゃ~ん!バケツかしら~!!」バタバタ

みつ「う…オエエェェェエエッッ!!」オロロロロ

金「ああもぅ…また脱ぎ散らかして…JUM、みっちゃんに変なことしなかったかしら?」ギロ

JUM「…なにも、出来ませんでした」シュン

金「そう、ならいいわ…ほらみっちゃん!お洋服着て欲しいかしら!」

みつ「ハァハァ…ありがとうカナ…こんなみっともないマスターでごめんねぇ」グッタリ

284: 2009/11/02(月) 08:19:42.58 ID:QwnaEB6YO
金「もう…いいのよ、むしろお世話になってる身だし、カナにも出来ることがあって嬉しいかしら」

みつ「カナ…ありがとカナ、カナは私にとってお姫さまよ…もうカナのいない生活なんて考えられない」グスグス

JUM「本当に、このお姫さまの姿をうちの人形達にも見習わせたいよ…」

金「もう!誉めても何も出ないわよ!?明日も早いし、もう寝るのかしら!」

みつ「そう、そうね…何て言ったって明日もお休みだもの、遊び倒すわよぉ」

JUM「よ~し、それじゃあ…」

「寝るぞ~っ!!」

プリンセス・カナ

297: 2009/11/02(月) 14:45:35.29 ID:7u3jRDrwO
マジで終わりか…まあ乙

さて次の書き手はまだか

306: 2009/11/02(月) 19:40:30.00 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「さーて、今日も桜田家に潜入かしら!」

金糸雀「慎重に、慎重に……」コソコソ

金糸雀「……ん?」


蒼星石『もっと手首を柔らかく使った方がいいんじゃないかな』

真紅『こ、こう?』

蒼星石『うんうん、そんな感じ』

翠星石『真紅は下手ですねぇ』

真紅『五月蝿いわね、初めてだから上手く出来ないのよ』


金糸雀「……何かいやらしい会話が聴こえてくるわね」

308: 2009/11/02(月) 19:46:59.41 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「どうしようピチカート」

金糸雀「姉として妹達の真昼の情事を止めるべきかしら?」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「そうよね、そうよね!止めるべきよね!」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「よーし、そうと決まれば!突撃して一気に場を制圧するに限るかしら!」

金糸雀「はぁぁぁああ!!」


金糸雀「おりゃー!!」ガッシャーン!!

309: 2009/11/02(月) 19:52:38.87 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「ちょっと貴女達、何をやって……ん?」

蒼星石「やぁ金糸雀」

翠星石「見てわからねーですか?編み物ですよ」
金糸雀「え?」

真紅「今忙しいの。邪魔するなら帰って頂戴」

真紅「あ、ちゃんと窓も直して行きなさいよ」

金糸雀「真紅が……編み物……?」

310: 2009/11/02(月) 19:57:10.23 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「真紅が編み物だなんて……何が起こっているのかしら?」

真紅「少し気が向いただけよ」

金糸雀「……」

金糸雀(明日世界が終わるのかしら?幾ら何でも有り得ないわ……)

蒼星石「……」

蒼星石「……金糸雀、ちょっと廊下に来てくれないか?」

金糸雀「?」

311: 2009/11/02(月) 20:04:46.62 ID:lbI7SH+OO
―廊下

金糸雀「何かしら?」

蒼星石「真紅が編み物をしている理由について話しておこうかと思ってね」

金糸雀「……詳しく聴きましょうか」

蒼星石「約2ヶ月後の為だよ」

金糸雀「2ヶ月後、何かあるのかしら?」

蒼星石「2ヶ月にあるもの……それは」

蒼星石「クリスマスさ」

金糸雀「なるほど、だいたいわかったわ。ありがとう蒼星石」

蒼星石「流石だね。まぁそういう事だから邪魔しないであげてね」

金糸雀「まぁそういう事情ならクリスマスまではアリスゲームは無しにしてあげるのかしら」

313: 2009/11/02(月) 20:08:05.53 ID:lbI7SH+OO
蒼星石「ありがとう。……ところでキミもマスターに何かプレゼントしてみたらどうだい?」

金糸雀「みっちゃんに?」

蒼星石「うん、きっと喜んでくれると思うよ」

金糸雀「みっちゃんに……プレゼント……」

蒼星石「まぁ後1ヶ月半以上もあるんだ、ゆっくり考えてみればいい」

金糸雀「……」

金糸雀「ありがとう、帰って少し考えてみるわ」

蒼星石「そう、それじゃぁまたね」

314: 2009/11/02(月) 20:11:19.37 ID:lbI7SH+OO
―草笛家

金糸雀「うーん……」

金糸雀「うーん……」

金糸雀「……」

金糸雀「みっちゃんが喜ぶモノって何かしら?」

金糸雀「……」

金糸雀「……そもそもこの時代のこの国の女性が貰って喜ぶモノって何かしら」

金糸雀「わからない……わからないわ……」

金糸雀「これは少し調査の必要がありそうね」

316: 2009/11/02(月) 20:23:52.71 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「とりあえずみっちゃんの部屋を調べましょう」

ピチカート「……」チカチカ

ガチャリ

金糸雀「……」

金糸雀「人形関係のモノしか無いわね……」

金糸雀「うーん……」

ガサガサ

金糸雀「CD発見かしら」

金糸雀「『spitz』と『くるり』と……」

317: 2009/11/02(月) 20:27:02.83 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「……CDにしようかしら」

金糸雀「でもこういうのって本人の好き嫌いがはっきり出るから避けた方が無難かも」

ピチカート「……」ピカピカ

金糸雀「うん、やっぱりそうよね!」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「もうちょっと調査してみましょうか」

319: 2009/11/02(月) 20:35:24.11 ID:lbI7SH+OO
―二時間後

金糸雀「結局よくわからなかったのかしら……」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「うー……」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「なぁにピチカート」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「『明日真紅のマスターの姉や雛苺の元マスターに聴いてみたら?』」

金糸雀「か、カナもそう言おうと思っていた所かしら!」

ピチカート「……」ピカピカ

金糸雀「嘘じゃないのかしら!本当かしらー!」

323: 2009/11/02(月) 22:08:11.30 ID:Pv5o4R2LO
―次の日

金糸雀「お邪魔しまーす!かしらー!」

JUM「またお前か……真紅と翠星石は蒼星石の家に行って居ないぞ」

金糸雀「そう、まぁ構わないわ」

JUM「はぁ?」

金糸雀「今日はあなた達に用があるのかしら」

JUM「?」

326: 2009/11/02(月) 22:28:15.33 ID:lbI7SH+OO
―桜田家・リビング

金糸雀「というワケで」

巴「……」

雛苺「……」

JUM「……」

のり「……」

金糸雀「第1回『みっちゃんへのクリスマスプレゼント』会議をここに開きたいと思います」

JUM「第1回って……」

金糸雀「私語は慎んでほしいのかしら」バシッ

JUM「痛っ」

327: 2009/11/02(月) 22:35:18.64 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「意見のある人は挙手して欲しいのかしら」

雛苺「はい!」

金糸雀「はい雛苺」

雛苺「うにゅー2ダースなんてどう?」

金糸雀「却下かしら」

雛苺「うゆ……」

JUM「はい」

金糸雀「はいジュン」

JUM「ベタにケーキなんてどうだ?」

金糸雀「却下かしら」

JUM「どうしてだよ」

329: 2009/11/02(月) 22:50:08.85 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「みっちゃんはたぶんケーキを買ってくると思うの」

金糸雀「ケーキが2つあっても困るでしょ?」

JUM「なるほど……」

金糸雀「はぁ……もうちょっと考えて欲しいのかしら」

JUM「なんだとー!」

のり「あ、はい!」

金糸雀「はい、のり」

のり「えーっと、インターネットで調べてみたらどうかな?」

金糸雀「?」

のり「インターネットの掲示板で、20代の女性が貰って喜ぶプレゼントを聞くのよ」

金糸雀「なるほど、良い考えかしら」

のり「それじゃあジュン君、ちょっとPC借りるね」

JUM「ん、わかった」

331: 2009/11/02(月) 22:53:11.58 ID:lbI7SH+OO
のり「……」カタカタ

JUM「ブラインドタッチ……」

金糸雀「……速すぎかしら」

のり「とりあえずスレを立ててみるに限るわね」

巴「桜田君、これって……」

JUM「あぁ、2chだな……」

334: 2009/11/02(月) 23:03:05.68 ID:lbI7SH+OO
JUM「柏葉!見ちゃ駄目だ!」サッ

巴「?」

金糸雀「雛苺も見ちゃ駄目かしら!」サッ

雛苺「?」

のり「金糸雀ちゃん、このスレによるとやっぱりバイb」

金糸雀「却下!却下かしら!」

のり「えー」

金糸雀「確かによろこぶかもしれないけど漢字が違うのかしら!却下かしら!」

338: 2009/11/02(月) 23:18:42.00 ID:lbI7SH+OO
―五分後

巴「……はい」

金糸雀「はい巴」

巴「……チェスなんてどうかな?」

金糸雀「チェス?」

巴「オシャレだし、二人で遊べるじゃない」

金糸雀「なるほど……なかなか良い意見ね」

金糸雀「ならそれに決定かしら!」

JUM「早っ」

341: 2009/11/02(月) 23:24:06.31 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「問題はどうやってチェスを手に入れるか、かしら」

JUM「……確かに」

雛苺「『ひゃっきん』で売ってるのよー」

のり「プレゼントに100円のチェスはどうかと思うわ」

雛苺「うゆ……」

JUM「大人のオモチャよりマシだよ」

のり「うふふ、そうかもね」

343: 2009/11/02(月) 23:33:01.93 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「なんとかしてお金を手に入れなきゃダメね」

JUM「貸してやろうか?」

金糸雀「いいわ、自分の力でみっちゃんにプレゼントしたいの」

雛苺「偉いのー」

巴「でもどうやって金糸雀ちゃんはお金を稼ぐつもりなの?」

金糸雀「う……」

のり「大丈夫、お金持ちのおじさんに体を売れば一発よぉ」

JUM「お前は黙ってろ!」

346: 2009/11/02(月) 23:42:28.61 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「うー…いったいどうすれば……」

JUM「町中の小銭を拾い集める」

金糸雀「レディのする事じゃないわね」

のり「その辺の調子乗ってる中学生か高校生をボコボコにすればお金くれるわよ」

金糸雀「……レディのする事じゃないわね」

雛苺「『賭け麻雀』すればいいのー」

金糸雀「雛苺……」

348: 2009/11/02(月) 23:52:33.92 ID:lbI7SH+OO
巴「路上でバイオリンひいてみたら?鞄を置いといて良ければお金入れてもらうの」

金糸雀「!……それくらいなら出来るかも」

金糸雀「さっそく今晩行動開始よー!」

JUM「……警察来たら逃げろよ」

金糸雀「了解かしら!」

350: 2009/11/02(月) 23:59:30.98 ID:lbI7SH+OO
―一週間後

金糸雀「案外あっさり貯まるものね」

金糸雀「酔っ払いのおじさんが泣きながら5000円入れてくれたのは焦ったけど」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「出来るだけ高価な方がいいのかしら?」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「なるほど、高すぎてもダメなのね」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「とりあえず着替えて買いに行きましょう」

ピチカート「……」チカチカ

351: 2009/11/03(火) 00:06:19.52 ID:lbI7SH+OO
金糸雀「……」テクテク

金糸雀「……ねぇピチカート」

金糸雀「チェスってどこに売っているのかしら」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「ピチカート?」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「『ついて来い』って、どこに行くつもりなのかしら?」

ピチカート「……」スイーッ

金糸雀「あ、待ってー!」

354: 2009/11/03(火) 00:20:20.18 ID:lrL3bG2eO
ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「ヤケに古いお店だけど……ココにあるの?」

ピチカート「……」チカチカ

金糸雀「……そこまで言うなら入るしか無いわね」

ガチャリ

金糸雀「おじゃましまーす……」

老人「おや、いらっしゃい」

355: 2009/11/03(火) 00:38:37.45 ID:lrL3bG2eO
老人「チェスが欲しいんだろう?」

金糸雀「えぇ、そうです」

老人「はい、どうぞ」

金糸雀「あの……お金は……」

老人「一万円でどうだい?」

金糸雀(……今ちょうど一万円とちょっとかしら)

金糸雀「……」

金糸雀(ピチカートが選んだお店だもの、間違いは無いハズかしら!)

金糸雀「……はい、どうぞ」

老人「はいまいどあり」

金糸雀「ありがとうございました」

ガチャッ

老人「マスターを大切にね」

金糸雀「えっ?」

357: 2009/11/03(火) 00:46:59.88 ID:lrL3bG2eO
慌てて振り向くと、さっきまであったはずの店は無くなっていた。
そこには古い、コンクリートの壁があるだけだった。

「……ピチカート、もうしかしてさっきのお爺さんって」

薔薇の彫刻が施されたチェスのケースが、その先を物語っていた。

「……」

363: 2009/11/03(火) 03:44:56.25 ID:lrL3bG2eO
金糸雀「……というワケかしら」

真紅「信じがたい話ね」

金糸雀「本当かしら!」

蒼星石「でも証拠があるからねぇ」

翠星石「むう……」

雛苺「羨ましいのー」

364: 2009/11/03(火) 03:53:47.88 ID:lrL3bG2eO
蒼星石「まぁまぁ、たまにはこんな事があってもいいじゃないか」

翠星石「よくねーです!なんでチビカナだけ……」

蒼星石「次は翠星石の番かもしれないよ?」

翠星石「う……でも……」

翠星石「……まぁいいです、でもつけあがるなよ!ですぅ!」

金糸雀「わかってるわよ」

365: 2009/11/03(火) 03:58:24.65 ID:lrL3bG2eO
金糸雀「さて、後はクリスマスを待つばかりかしら」

金糸雀「みっちゃん、喜んでくれるかなぁ」

真紅「きっと喜んでくれるわよ。さ、私も頑張りましょうかしら」

翠星石「翠星石もケーキ作りの練習をしておきますかね」

雛苺「ヒナも手伝うのよー」

蒼星石「僕もお爺さんに何かプレゼントを考えなきゃ」

金糸雀「今からクリスマスが楽しみね、ピチカート!」

ピチカート「……」チカチカ


終わり

367: 2009/11/03(火) 04:04:09.18 ID:lrL3bG2eO
最近彼女にフラれた俺の提供でお送り致しました。
前の奴よりはマシじゃないかな。


クリスマスなんて楽しみじゃねーよ!
憂鬱で仕方ないぜ

カップルは氏ね!俺の分まで幸せになって氏ね!


また金糸雀スレで会おう!

370: 2009/11/03(火) 04:22:06.88 ID:lrL3bG2eO
よく考えたらクリスマスは金糸雀と過ごすから寂しくないな



引用: 金糸雀「さーて、今日も桜田家に潜入かしら!」