1: 2009/12/02(水) 00:14:27.64 ID:DyblpX0d0
~病院~
コンコン
看護婦「あの~…めぐちゃん、ちょっと…」
めぐ 「…何よ!どうせまた何か私にさせようとしてるんでしょ!!あっち行けって…」
看護婦「いえ…あの…今日はそうじゃなくて…。あのね、いつもだったら2週間くらいに支払われてるあなたの入院費がね…
今月に限って1銭も振り込まれてなくて…」
めぐ 「………はい?」
看護婦「あなたのお父様にさっき確認のお電話を入れたんだけど…自宅の電話も職場の電話もお父様の携帯も全く繋がらない状態で…」
バァン!!!
萬田「毎度!!」
7: 2009/12/02(水) 00:36:47.27 ID:DyblpX0d0
竜一 「あ、アニキ…。ここ病院でッせ…。柿崎のガキの娘も重病人やし、そないドア蹴破るまでせんでもよろしいやおまへンか…」
萬田 「ダァホ!何でワシが1億借りたままトンズラしたアホの娘にそこまで気ィ遣わなあかンのじゃい!!
……柿崎めぐはん、でんな?」
めぐ 「そうだけど…何の用ですか?」
萬田 「実はでんな…あンたのお父はん…柿崎がでんな、ウチに1億借りたまま自己破産して海外にトンズラしよりましたンや…
その1億も利息が膨れ上がって、今では2億5千万…ってとこでンな
借りた金を平然と踏み倒すような人でなしでも、もしかしたら逃げる前に娘に会いにきてるんちゃうか…思いましてな」
めぐ 「……あぁ、そうですか…。あの人ならそれぐらいの事平然とするでしょうね。
人の信頼を裏切るなんて、何とも思ってない人ですから。
でも、私はあの人の事は肉親とは…(何であの男、関西まで金借りに行ってるのよ…)」
ガァン!!!
看護婦「ひッ!!ヒィィッッ!!」
萬田 「あんさんがあの男と仲がよかろうが悪かろうが…そないな事はどうでもヨロシインや…
せやけどな、嬢さん…。ウチにとっては…
法律上、あんさんがあの男の実子であるという事実だけが重要でんねやァ!!!!!」
めぐ 「うっ心臓が」
9: 2009/12/02(水) 00:52:27.64 ID:DyblpX0d0
ガララララ
水銀燈 「はぁ~い。例によってまた来たわよぉ」
萬田 「…な、何やこのカラクリ人形は…?」
めぐ 「て、天使さん…看護婦さんが…って、もう気絶してるわね」
水銀燈 「あらぁ。何なのぉこのリーゼントともオールバックともつかない髪形の愉快なお友達はぁ?」
竜一 「…しかし、どないしますのんアニキ。この娘、ソープに沈めるのは完全にアウトな年齢でッせ…
腎臓や角膜売るにしても、そんな手術に耐えられるほど身体も丈夫そうやないし…」
萬田 「まッ、とりあえず様子見というトコやな。確保さえしとけば、柿崎のガキもそのウチ何らかの連絡を取ってくるやろ
命に関わる重病を抱えた娘を見捨てて、平気な親なんぞおるわけがないやろが。鬼畜生でもない限り、な
ああいう金に固執してる男は、最後に心の拠り所にするんは肉親と相場が決まっとるンや…」
―――1ヶ月後
萬田 「毎度…」
めぐ 「あら、ウラ金さん。あの人、何の音沙汰もないんですけど。それよりもこの病院追い出される寸前なんですけど」
竜一 「鬼畜生以下でおましたなぁ…」
13: 2009/12/02(水) 01:07:06.13 ID:DyblpX0d0
萬田 「実はでンな…。あの男の親族を、もう毟るケツの毛もない程に追い込みをかけ倒して、何とか2億7千万程回収できましたンや
せやけどでんな、嬢さん…。まだ新規の利息が2千万程残ってまんにゃわ…
親族連中はもうどんだけ叩いてもホコリも出んようになってしもうたんでな」
めぐ 「あら、そうですか。何ならおたくの事務所で事務員でもしましょうか?中学も満足に出てませんけど・・・」
竜一 「あ、アニキぃ…。いくら何でもこの稼業にこんな年端もいかん娘使えまへんデ…。
しょ、職場が華やかになるのは願ったり叶ったりでっけど…」
水銀燈 「ちょっとぉ~。ミーディアムに勝手に箱根の関越えられると困るのよねぇ。
真紅たちとの決着の件もある訳だしぃ」
めぐ 「…箱根までならいいんだ…」
萬田 「せやなぁ…。嬢さんは使えまへんけど…そのカラクリ人形、抵当としてひと儲けできそうでンなッッ!!!!!」
水銀燈 「はぁ?」
18: 2009/12/02(水) 01:24:18.04 ID:DyblpX0d0
~大阪ミナミ・沢木組事務所~
萬田 「毎度!沢木はんいてますやろか?」
沢木 「おォ~!!銀ちゃぁ~~~ん!!久しぶりやなぁ!!また儲け話でも持ってきてくれたンか!?」
水銀燈 「な、何で私の名前知ってるのよぉ!?」
沢木 「ん…。何やねん、このえらい別嬪な西洋人形は…。
それにしてもエラいよう出来とンなぁ…。このドレス、まさしくゴシック中期の年代モンやンか…。
しかもこの材質は何や…正統な素焼きのビスクドールのそれとは違う…」
萬田 「え…えらい詳しいでンな沢木はん。」
沢木 「それより早く用件を言ってもらわな困るがな!ワシの嫁はんの姉ヶ崎はんが3日も笑ってくれへンのやで!!
さっきも、若いモンの腕をぶった斬ってその怒りを沈めてたトコや!!」
水銀燈 「…これがさっき言ってた…関西ヤクザの大物ぉ…?」
萬田 「用件と言う程の事でもないんですケドな…沢木はん、関東の債権者のキリトリ、何件か回してもらえまへんやろか?」
26: 2009/12/02(水) 01:36:40.64 ID:DyblpX0d0
~東京~
萬田 「ホナ初仕事やで、水銀燈!!このマンションの〇×△号室のOLから、利息分の80万、しっかりとキリトって来るんやで!!」
竜一 「どれどれ、相手は…アパレル関係のOLやな。年齢も借用書には27歳とか書いとるけど、この顔写真どう見ても30代やで…
この女キッツイのぉ…。この歳で結婚もせんと、あちこちのカード会社から焦げ付き食らいまくっとるわ…」
水銀燈「何だかよくわからないまま連れ回されたけどぉ…要は、力づくででも金をもぎ取ってくればいいのねぇ。」
めぐ 「……天使さん、何か猛烈に悪い予感がするわ…」
萬田 「(このカラクリがどれだけ鬼になれるか……ソコを見極めんとナ!!!)」
42: 2009/12/02(水) 01:51:12.39 ID:DyblpX0d0
~マンション内~
みつ 「せっかくですケド……この80万円は返せませんネッッッ!!!!」
ガガァーーーーン!!!
水銀燈 「な、何ですってェェェェェェェッ!!!」
竜一 「い、いや、オバはん…?アンタ、法律的にどこにも逃げ道おまへんで!?
とっくの昔に自己破産も済ませとるんでっしゃろ?
そ、そらアンタみたいなキッツイオバはん、ソープに沈ませてもナンボもゼニにならんのは自明の理やけど…」
みつ 「甘いわネ…法律なんかに守ってもらう気はサラサラ無いわ!そんな事でこの可愛いカナの面倒なんて見れるもんですかッ!!
…カナ、ここにいるダニ共、まとめてお願いね♥」
金糸雀 「ふぅ…まさか水銀燈が来るとは想定外だったけど…
…仕方がないかしら!!4人合わせてこれで89人目かしら!!
『第1楽章/攻撃のワルツ』!!!」
53: 2009/12/02(水) 02:02:29.73 ID:DyblpX0d0
バリィッ!!!ズシャシャシャッッ!!!!
竜一 「ウオオォッ!!何やぁ!!?この身を切り裂くような猛烈な攻撃はぁ!!?」
水銀燈 「チィィィッ!!か、金糸雀の攻撃ってこんなに強力だったぁ!?
あなた、何で実戦でこれだけの力使わないのよぉ…!?」
金糸雀 「明日の卵焼きを食べるためにはッッ!!150%の力を解放しないとやっていけないかしらッッッ!!!
そして…これがお待ちかねの200%かしらッッ!!!『第2楽章/追撃のカノン』ッッ!!!」
水銀燈 「こ…この私が金糸雀ごときの攻撃に手も足も出ないなんてぇ…」
めぐ 「うっ心臓が」
60: 2009/12/02(水) 02:14:53.71 ID:DyblpX0d0
萬田 「…あかん…。この客は水銀燈には荷が重すぎるデ…。こら、ワシが出張るしかないようやのォ」
竜一 「あッ、アニキ!!危のうおまっせ!!コイツら、常識がまるで通じひん…」
萬田 「何をいちびっとるンじゃあ!!!こ の デ コ ガ キ が ぁ ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
ピタッ
金糸雀 「ふ…!ふぇっ…(こ、この男…全くダメージを受けてない…かしら…!?)」
萬田 「ほうか、関東モンやからワシを知らんでも無理はないかもしれんのォ…
ほんだらよう覚えとくンやなぁ!!大阪(にし)に棲むミナミの鬼には、これしきの攻撃ではアザも付けられんとなぁ!!」
みつ 「ま、マズいわ!!…かっ、カナ!!一旦退くわよ!えーと、え…“n”のフィールドに!!」
67: 2009/12/02(水) 02:30:34.22 ID:DyblpX0d0
~“n”のフィールド~
みつ 「ハァハァ…こ、ここまで逃げ込めば大丈夫よね…!?あ、でもアイツらの中に水銀燈ちゃんがいるから、ここも…」
金糸雀 「だ、大丈夫かしらみっちゃん!!この“n”のフィールド内なら、あのリーゼントはどうする事もできないかしら!
水銀燈は、カナが250%の力を解放すれば何とか…あ…」
ヌッ
萬田 「毎度!」
金糸雀 「へ…へへーん!生身の人間が、この“n”のフィールド内でカナ達に勝てると思ってるとしたら大笑いかしら!!
『最終楽章/破壊のシンフォ』……え……?」
ズゴゴゴゴゴ……
萬田 「ほ~ぉ、ワシここの世界は初めてなんでっけどな、この世界よろしおまんなァ…。
ワシな、前々からよう言われてましたんや…「萬田はんの背後には雷やら津波やらオーラやら虎やら龍が見えますわ」と…
この世界の中だと、実際に出せるようでんなァ…、ホレ、ワシのバックに…雷雲が…」
水銀燈 「………(こ、この男…何者なのぉ…!?人間の精神力で、この世界でこれだけのモノを実体化できるなんてぇ…)」
71: 2009/12/02(水) 02:46:10.79 ID:DyblpX0d0
萬田 「ただな…何分、ワシはこの世界は初心者や。力の加減がようわからんさかいのォ…
草笛はん、アンタこのデコをようけ可愛がってるようやのぉ…。それやったら、保険くらいかけとるかもしれんのぉ…。
『落雷による全壊』やったら流石に保険も降りるやろ…ちょっと試させてもらいまッせえええエエエ!!!!!!」
ペタン
金糸雀「…あ…あぅ…(ガタガタガタガタ)
みつ 「ま、待って!!!カナだけはッッ!!カナだけは堪忍しとくんなはれェ~~~~!!!
ゼニなら全額、この場でお返しさせていただきますゥ~~~~ッッ!!!」
ニコッ
萬田 「わかればヨロシイんや!ホナ、元金の800万に今までの利息、2400万!!キッチリ返してもらいまっせぇ!!!!!」
水銀燈 「(て…適当にやってその後にジャンクにしてやろうと思ってたけどぉ…このリーゼント人間には…勝てないわぁ…!!!)」
75: 2009/12/02(水) 03:06:13.94 ID:DyblpX0d0
~槐のドールショップ~
薔薇水晶「お…お父様…(ガラガラガラガラ…)」
槐 「ばっ…薔薇水晶ぉおおおおおオオオ!!!!」
白崎 「何なんだこの人間は…薔薇水晶を“n”のフィールドに引き摺りこんだと思ったら…5秒で粉砕…だと…」
萬田 「槐はん…その娘はんはアンタに壊されたのも同然やデ!!
自身の最高傑作とやらにどれだけ自身があるかは知らんがのォ…ワシにその娘はんを嗾(けしか)けたのが運のツキですワ
さ、これに懲りたんやったら、今までの借金5600万円、耳揃えて返してもらいまひょか!!」
槐 「お、鬼じゃ…萬田ァッッ!!!オドレはホンマもんの鬼じゃあッッッ!!!!!」
萬田 「ゼニも返さんと、こんな稼げん店でチンタラ人形造っとるお前の方が!!鬼なんじゃァアアッッ!!!!!」
槐 「くッ………!!!ば…薔薇水晶ォォオオオ~~~~~!!!!!」
水銀燈 「………」
萬田 「ホナ、次行くで水銀燈」
81: 2009/12/02(水) 03:25:20.60 ID:DyblpX0d0
~車で移動中~
竜一 「えぇと…今度は融資のお客でンな。銀ちゃん、ここはアニキが…」
ギロッ
萬田 「何やて!!?」
水銀燈 「何よぉ!!?」
竜一 「ヒィィィッ!!?だ、誰もアニキの事を『銀ちゃん』なんて呼んでまへんがなっ!!!
オレは人形の方の銀次郎ちゃん…やなかった、水銀燈ちゃんに…」
萬田 「それにしてものォ水銀燈…お前のその名前、改名するか何かできひんのかぃ…
ワシはな、贔屓にさせてもらっとるお客からはずぅっと前から『銀ちゃん』呼ばれとるんや…紛らわしゅうていかんわ
せやな…オイ、お前今日から『水都大阪燈』に改名や」
水銀燈 「…それだったら最初からフルネームで呼びなさいよぉ」
めぐ 「て…天使はんがそんな名前なんて、ウチ嫌やわぁ…」
水銀燈 「めぐ…新天地の大阪に適応する気満々ねぇ…」
竜一 「着きましたで、ここが融資を申し込んで来た桜田はんの自宅ですわ」
~つづく~
127: 2009/12/02(水) 21:59:31.42 ID:DyblpX0d0
~桜田邸~
竜一 「じゅっ…十億やとォ~~~!!?」
JUM 「そ、十億。どうなの?貸してもらえるの?」
水銀燈 「ちょ、ちょっとぉ…。十億って言ったらぁ…」
めぐ 「えーと、利息はトイチだから…10日後には利子だけで1億円ね」
竜一 「何ナメたマネさらしとんじゃこのガキィーーーッッ!!ウチはゼニの宅配レンタル業者とちゃうねんで!!
あのなぁ、今の世の中、オドレの4倍近い歳のオッサンが従業員の給料払うために、土下座して200万ポッチを借りにくるねや!
それなのに、何でオドレみたいなクソガキに…」
萬田 「…よろしおま!!」
バァンッッッ!!!
竜一 「あ、アニキ…?」
萬田 「しっかり数えとくんなはれ!この10億、せいぜい大事に使うて下さいや!!」
130: 2009/12/02(水) 22:03:25.24 ID:DyblpX0d0
JUM 「(ニヤリ)………確かに10億。へぇー、闇金風情がこんなに気前よく10億も出せるとは思わなかったなぁ」
竜一 「あ、アニキ!!お気は確かでッか!!?何でこんなガキに10億も貸したりしますのや!!
1回分の利息の支払いだけでパンクしますがナ!!!」
萬田 「竜一…。ワシらの仕事は何や!?ウラ金融やデ!!
ウラ金融言うんはな…表でゼニ借りられんお人に金を貸すから商売になるんやろがいッ!!
ただし、桜田はん…。言うまでもない事でっけど………コホン、おい」
水銀燈 「え………私ぃ?」
萬田 「オドレは今日何も仕事してへんやンけ!!!ワシの決めゼリフ吐かせたるさかい、ビシッと言うたらンかい!!」
水銀燈 「あ…えーと…た、ただし利息はトイチよぉ…」
萬田 「ダァホッ!!プレッシャーかけるのにそんな言い方があるかい!!ワシが朝教えた通りに言わんかいッッ!!!」
水銀燈 「うぅ…り、利息ぅはトイチぃでっせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
JUM 「(ククク…コイツら、このクーリングオフ界の革命児、桜田JUMの名を知らんてか…
さて………た っ ぷ り 弄 ん で や ろ う か の ぉ ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! )」
137: 2009/12/02(水) 22:24:01.86 ID:DyblpX0d0
~新幹線車内~
竜一 「アニキ…いくら何でも納得いきまへンで…。何であんな働いてもいない引きこもりのガキに10億も…」
萬田 「せやなぁ…。ただこれだけは言えるなぁ。あのガキ…あのゼニを1円も使いよらへん気やで!」
竜一 「なッ、何ですて!!?ホナ冷やかしでッか!?」
萬田 「恐らくな。10億を目の前にしてあの落ち着き払った目…。ワシの直感が、それは『利子を払う自信』ではないと気付いたンや!
あのガキ、たぶんギリギリの9日目まで待って、そしてそのまま利子も付けんと返す気やデ!!!」
めぐ 「あの…それって合法なんですか?普通、金融屋さんにお金借りておいて無利子で返すって無理なんじゃ…」
萬田 「そら表の、お堅~い大銀行とかのハナシやがな。ウチはトイチは厳守してもらうけど、他には特にルールを決めとらんさかいな」
竜一 「ん???余計分かりまへンがな!!そこまで見抜いておいて、何でアニキはあのガキに10億貸したんだッか!!?」
水銀燈「…10億と言ったらヤクルト一杯分の乳酸菌の数くらいあるのかしらぁ?10日で1億ずつ増えていくなんて夢が広がりんぐねぇ」
萬田 「そらぁ……あのガキとの勝負やがナ!!あのガキはギリギリのギリまで金を持ってこん気やデ!!?
…失敗する可能性はいくらでもあるわなぁッッッ!!」
142: 2009/12/02(水) 22:38:54.19 ID:DyblpX0d0
~同時刻・桜田邸~
真紅 「あらJUM、こんな遅くに何処へ行くの?」
JUM 「ちょっとこれからロンドン行って来る」
翠星石 「ろ、ロンドン!?チビ人間、おめーが一体あの街に何の用があるっていうですか!?」
JUM 「そう言えばお前ら、ずっと昔にロンドンに居た事もあったんだったっけ。
ま、土産は買えたら何か買ってくるよ」
雛苺 「(……感じるの……。JUMの背中に、何か不気味な影を……)」
146: 2009/12/02(水) 22:56:02.18 ID:DyblpX0d0
~5日後・大阪ミナミ~
竜一 「あ、アニキッ!!桜田のガキ、もうこっち来よりましたがなぁッッ!!」
萬田 「何やて!!?そがいなアホな事があるかい!!いくら何でも早すぎるデ!!」
竜一 「おおかた、自分がやってる事の恐ろしさに今頃気付いたんでっしゃろ…無理もありませんわ」
水銀燈 「あらぁ、やっぱり真紅のミーディアムは主人と同じで堪え性という言葉とは全く無縁だったようねぇ。つまんないわぁ」
萬田 「えらいお早いお越しでンな桜田はん…。まァ、今回はここまで絵図を書けんかったワシの負けっちゅう事ですわナ。
せやけどお互い、金銭面では損も得も無しで五分っちゅう所でっしゃろか」
JUM 「……いや、その事は……」
萬田 「まァ、こうやってゼニを返しに来てくれはった以上、アンタもええお客さんや…。
今後何かゼニで困る事があったら、いつでもワシに……」
JUM 「そうじゃなくて……………
もうないんだ、10億………」
萬田 「なッ………何やてェェェッッッ!!!!!!!!!!!!」
150: 2009/12/02(水) 23:16:38.74 ID:DyblpX0d0
ガチャ
めぐ 「アニキ、黒岩のオッサンからキッチリ300万キリ取ってきましたで…あら、貴方は確かJUMくん…
竜一アニキ、どないしはったんですか?」
竜一 「あ、あんなぁガキ…。あれからオレ、お前の情報虱潰しに調べ回ったんやデ……!?
お前、通販界じゃ『クーリングオフ界の怪童』とか呼ばれとって複数の会社のブラックリスト入りしとったのと違うんかいや…!?」
JUM 「いや、それは事実だけど……今回金を借りたのは、それと全く別件と言うか…」
萬田 「ほたら何かい!!10億ものゼニ、丸ごと盗まれたとでも言うんかいッッ!!!」
JUM 「いや、つこうた。金、ロンドンでつこうた、全額」
萬田 「………ロンドンやと………まさかお前、こんな不況の中、特に不景気なエゲレスで投資でもしよったんかいナ!!?」
JUM 「子供が証券取引所に出入りできるはずもないだろ。
それに萬田はん……男がロンドンでする事って言ったら一つしかおまへんやろ!!」
萬田 「な……何や!!?」
JUM 「ハーマイ●ニーと3日3晩」
萬田 「おい水銀燈、ドラム缶とタンクローリー用意したらんかい」
155: 2009/12/02(水) 23:36:11.07 ID:DyblpX0d0
JUM 「まぁ待ってくれよ。僕も、ムザムザと大阪の海の悲しい色の一部になる為にここに来たんじゃないんだ。
とりあえず、角膜と腎臓、それぞれ8つずつ用意はできてるんだ。ほら、これ同意書。何なら他の臓器もナンボでも…」
萬田 「何やとォ……!!?………ッッッ!!!オドレ、こんなもん使えるかいッッッ!!!
オドレの実の姉と女子中学生とジジイババアの4人やないかァッッッ!!数合わへンやないかッッッ!!!」
JUM 「やだなぁ萬田さん。角膜も腎臓も、人間それぞれ2つずつでしょ?」
萬田 「ダァホ!!ワシは鬼ではあっても悪魔と違うんじゃアッッッ!!!第一、肝心のオドレの腎臓と角膜はどないなっとるねやッッ!!」
JUM 「えぇ~だっておしOこ出なくなったら困るしぃ~それで足りない分はジジイ以外はソープに…いや、ジジイも石鹸にしていいけどね」
竜一 「(か……カスや!!ホンマもんのカスや!!!ミナミもエゲツない人間仰山おるけど、ここまでのカスはおらん…
おっ……オッソロしい所やでぇ東京は……)」
161: 2009/12/02(水) 23:59:33.07 ID:DyblpX0d0
萬田 「桜田ァ……!!ミナミの鬼をナメさらすのもエエ加減にしとけやカスがァァァァッッ!!!
こんなモン、オドレ含めて全員余す所なく現金化した所で3億にもなるかいボケがあッッッ!!!」
JUM 「やれやれ、関西人は怒りっぽいなぁ…。忘れてないかい?僕は悪魔憑き人形を実質的に4体所有してるんだよ?
そりゃジジイババァやオナニストJCじゃ希少価値ないからその程度にしかならないけどさ、
それ売り払ったら残りの7億円強くらいすぐでしょ?でしょ?」
めぐ 「ねぇ天使さん…あなた、この外道をミーディアムにしてる子たちと戦ってるのよね?………戦うまでもなく圧勝してない?」
水銀燈 「ある意味で勝ってて、ある意味で負けてるわねぇ」
萬田 「せっかくやが……その案は呑めンなッッ!!!」
JUM 「ちょっ………何でですのン萬田はんッッ!!彼女も居いひんヲタに売ったら億は確実でっしゃろ!!
何がアカン言いはりますのやァ!!!?」
萬田 「こないな胸クソ悪いハナシ聞かされて、10億程度で腹の虫が収まる思うとるンかいボケエッッッ!!!
それに……オドレのトコのドールで……ワシなら20億稼いでみせるわアッッッッッ!!!!」
JUM 「なっ…何ですてェェェェェェェッッッ!!!!!!!」
169: 2009/12/03(木) 00:26:20.47 ID:EfurWQth0
~ミナミ・某ソープランド~
萬田 「毎度!どないでっか、景気は?」
店長 「ま、萬田はん!こら今日はどないな用件で…。ウチの嬢の誰かが何か粗相働きましたやろか…」
萬田 「イヤ、そういう事やおまへんけどな…。ちょっと、体験入店させてほしいコがおりましてナ」
萬田 「ホナ、そのコが実験台やな。勿論、今回の体験入店で稼いだ分はワシが全額頂いとくさかいな
ちなみにココはミナミでも屈指の高級店や…。客さえ取れれば1日でサラリーマンの月収2ヶ月分も在り得るで!」
蒼星石 「じゅ、JUM君…いきなり僕を大阪に呼び出しておいて、いきなりコレかい……!?
何の前振りも無しにソープ嬢体験なんて……嬉しい誤算すぎるじゃないか!!!」
JUM 「へぇー、じゃあ今日1日だけでもだいぶ返済額が減る、というわけか!!
さぁ蒼星石、頼むぞ!!僕や翠星石の未来は君の三ツ指突いてのご挨拶にかかっている!!!」
蒼星石 「えっ!!三ツ穴を突く5倍SUCKだって!!何だか凄そうな性技だから、僕頑張るよ!!」
萬田 「さァて……そんなに上手く行くモンかのォ……」
175: 2009/12/03(木) 00:58:38.45 ID:EfurWQth0
~8時間後~
JUM 「なん…だ…と………客が0、だと……!!」
蒼星石 「こっ………こんな屈辱って………生まれて初めてだよォッッ!!!」
萬田 「ようやく現実を見たようやな………。
性根が腐り果てとるオドレの事や。ドール達を射精産業に売れば楽にゼニ稼ぎできる思うてたんやろな………。
確かに、オドレのドール達はルックスでは他の嬢たちと比べても決して劣らんかった…。
せやけどな…そないなモンは所詮造りモンの美しさでッせェェェェ!!!!!!!!」
JUM 「確かに、常連っぽいオッサン連中は蒼星石を見向きもしなかった…。
し、しかし、今日はリュックを背負ったヲタやいかにもこういう店は初めてって風情の大学生も来てたのに…。
そ、そうか!!宣伝だ!!飛び入りで体験入店の新人だから風俗誌や案内所に紹介されていない!!
だから客は蒼星石に見向きも……」
萬田 「ソレは無いな。その分、店員は予約以外の客には積極的に蒼星石はんをプッシュしとった。それでもこの結果や
それに今日体験入店したコは蒼星石の他に2人おったンやが、その2人はしっかり客を取っとったデぇ…」
JUM 「何だって…。くッ…。何故だ!?何故2.5次元が3次元に負ける!??」
萬田 「まだ分かっとらんようやな…!!例え言葉を喋ろうと……柔肌を持っていようと……体温があろうと……
人間のオスが稼いだゼニを叩いてまで抱きたがるのは人形やのうて人間のメス、っちゅうこっちゃで!!!」
いや…なまじ体温や意思を持ってるからこそ、余計に人間に劣るのかもしれんな…」
179: 2009/12/03(木) 01:26:12.19 ID:EfurWQth0
JUM 「くッ………!じゃあもう僕には金を稼ぐ手段が何もないじゃないか!!
だいたい、渡英してハーマ●オニーを抱いて帰国するまでの過程で10億もかかるのがおかしいんだ!!
どっかでボラれてるに違いないんだ!!!」
萬田 「アホ!!…せやから、性にこだわるんが間違いや言うとるンや!!
あるやろが…性やゼニ以外でも人間を興奮させるようなモンが!!」
~ミナミ・沢木組事務所~
萬田 「毎度!!」
沢木 「オォ~~銀ちゃん、今日はあの別嬪さんのコギンちゃんは連れて来てへんのけ!?」
萬田 「ヘェ…。実はでんな、沢木はんがえろう気に入るようなハナシを持って来ましてん」
バシャアアアアアア!!!
沢木 「ほォ…と言うと…。まァそれは置いといて、や。その頭からローション被り続けてる西洋人形のコ何とかならんのかいナ…。
極道の組事務所の床がヌッルヌルになっとったらかなわんデ」
JUM 「やめるんだ蒼星石!君に客が来なかったのは、君に滑りが足りなかったせいじゃないんだッッ!!!」
蒼星石 「…だってッッ!!人間らしさってこういう事じゃないのかよぉおッッッ!!!」
~つづく~
234: 2009/12/03(木) 23:21:23.20 ID:EfurWQth0
~大阪ミナミ・萬田金融事務所~
萬田 「ええか…。人形をこのシャバで金儲けに使う方法では、莫大なゼニは稼げンねや。
それよりもや!あの奇妙奇天烈な鏡の中の世界!あそこを売るねや!!」
JUM 「え?それって…“n”のフィールドの事か!?いくら何でもそれは…」
萬田 「何や!?オドレはゼニを返さん限り拒否権なんぞないンやでッ!!?」
水銀燈「私達は自由に出入りできるってだけで、あの空間は別に私達の所有物じゃあないんだけどぉ…」
萬田 「黙ってぃ!!せやったら誰の所有物やねン!!?神さんか!?仏サンか!!?」
水銀燈「ん~…。とりあえず今の所有者というかぁ、管理者はあの白ウサギになるわよねぇ…」
萬田 「せやったら決まりや!!その因幡の白ウサギサンとはワシがハナシを着けてきまひょ!!!」
240: 2009/12/03(木) 23:37:25.47 ID:EfurWQth0
~“n”のフィールド内~
ガヤガヤガヤ…
ヤクザA 「何や、薄暗い世界やのォ!!せっかく無人なんヤからガソリン撒いて火ぃ点けちゃろうかのう!!」
ヤクザB 「おう、やったれぃッ!!どうせ法の外の世界なんヤ!!!」
JUM 「な…なんて光景だ…。“n”のフィールド内が1万人以上の関西系のヤクザで埋め尽くされてるじゃないか…」
萬田 「何せ、沢木はんは日本一の広域暴力団のナンバー2やさかいな…。
今この世界には日本中の極道モンとその系列の不動産・ゼネコン系建設会社、それに銀行マンが入りこんどるでェ」
真紅 「…水銀燈…お父様がこの光景を見たら何と言うかしらね…」
水銀燈 「…想定外すぎて何も仰らないでしょうねぇ…」
245: 2009/12/04(金) 00:02:46.73 ID:tKawr/SU0
~半年後・桜田邸~
ラプラスの魔 「真紅のガキはおらんのかこのボケがァーーーーッッ!!!!」
真紅 「…騒々しいわね。それにどうしたの、ラプラスの魔。そんなガラの悪い言葉遣いで。
前は嫌味ったらしい程に紳士的な言葉使いだったのに」
ラプラスの魔 「どうもこうもあるかいッッ!!ワシは普段常に“n”のフィールドに常駐してんねンぞ!!
“n”のフィールドが関西ヤクザだらけになったからワシの言葉遣いも必然的にソレっぽくなってしもたがナ!!!」
翠星石 「お前、まだあんな不潔極まりない所に生息してたですか?
今や“n”のフィールドは表の世界では営業できないような、危ない風俗営業のビルが乱立してるっていうのにですねぇ…
(ヒクヒク)…おや!?お前、やけに石鹸臭くねーですか?」
雛苺 「女モノの香水の匂いも混じってるのー」
ラプラスの魔 「………コホン、それでは僕はここで失礼するよ、淑女方……」
フッ
JUM 「アイツ、何で半人半獣のクセに、フィールド内のソープの永年無料パスなんかで懐柔されたんだよ…」
萬田 「ウサギと言えば、海外ではプレイボーイ誌のマスコットキャラになるくらい、性欲のシンボルやさけのォ…
ま、これで借金も完済っちゅう事でよろしいやおまへンか!!」
248: 2009/12/04(金) 00:23:08.78 ID:tKawr/SU0
~大阪ミナミ・萬田金融事務所~
水銀燈 「ねぇ~めぐぅ~…私達いつまでこの街に居なきゃならないのよぉ…」
めぐ 「せやなァ天使はん。そう言わはるけどウチも身寄りないし、いっそ大阪に骨埋めよか思うてたんやけどなァ…
萬田のアニキの下で働くうちに、何や身体も人並に丈夫になってしもたし…」
水銀燈 「堪忍…じゃなくてぇ、勘弁してよぉ…私にまでこの街の汚い言葉遣いが伝染ったらアリスから余計に遠のくじゃないのぉ…」
めぐ 「そう捨てたモンでもおまへんで。天使はんの妹はん、こないだ十三のストリップ劇場で必氏に働いてましたで。
何やったら、姉妹全員こっちに呼び寄せたらよろしおまっせ?」
竜一 「ミナミでそのアリスゲームとやらを始めよんのかい…。
夜の道頓堀で西洋人形同士の決闘なんて、シュールにも程ってモンがあるがな…」
251: 2009/12/04(金) 00:34:42.67 ID:tKawr/SU0
バァン!!!
竜一 「こ、こらアニキ、お疲れさんです!」
萬田 「よっしゃあ!!竜一!!めぐ!!水銀燈!!出掛けるデ!!」
竜一 「エラい気合入ってまんなァアニキ…。何ぞ急ぎの用でもできましたンか?」
萬田 「オウ!気合入らんでか!!ようやくあの柿崎のガキが姿表しよったンや!!」
めぐ 「なんだすて!!お父はんが!?」
水銀燈 「めぐ…貴女、大阪弁というより最早あかんたれの言葉遣いになってるじゃなぁい…」
254: 2009/12/04(金) 00:49:54.33 ID:tKawr/SU0
~大阪市西成・あいりん地区~
萬田 「ホレ、あそこで日雇い人夫を運ぶトラックの荷台に乗っとるのが柿崎や…
めぐ!水銀燈!!お前らが行ったらんかい!!」
竜一 「あ、アニキ!?そらいくら何でも殺生やおまへんか!?実の親からゼニを取り立てるなんて…」
萬田 「黙っとらンかぃ!!めぐ、どないすんネン!?行けるか!?」
めぐ 「……ま、任したって下さい!アニキの舎弟になったその日から、ウチは情というモンを捨ててます!!」
水銀燈 「…女の場合でも舎弟って言うのぉ?」
柿崎 「……………」
めぐ 「おと……柿崎はんでンな!!!」
柿崎 「……!!お前…めぐか!?何があったんだ、その言葉遣いは……」
水銀燈 「……(原作では絶対にあり得ないシチュエーションだわぁ…)」
257: 2009/12/04(金) 01:09:22.08 ID:tKawr/SU0
めぐ 「借りたモンも返さんと高飛びして、実の娘まで借金のカタにして…
その挙句がこの有様かいッッッ!!!恥ずかしゅうないンか!!!」
柿崎 「いや…だから言葉遣い……」
めぐ 「………まぁ、そないな事はどうでもヨロシ。少しでも申し訳ない思うとるなら、ゼニでカタつけてもらわんとのォ………」
柿崎 「………言葉遣い………」
めぐ 「大人しゅう払うてもらうデ………5万円をな」
柿崎 「………え?5万円…?」
萬田 「柿崎…オドレのような外道から、よくこんな孝行娘が生まれたモンやで…
エエか、よく聞きぃや…めぐはな、とうにオドレの借金を全額完済しとるンやでェェェッッ!!!」
柿崎 「なっ…何ぃィィィィ!!!めぐ…お前…」
水銀燈「…ほとんど、私が発情した金持ちの豚を“n”のフィールドまで運んで作ったお金で、なんだけどぉ……」
259: 2009/12/04(金) 01:24:49.16 ID:tKawr/SU0
めぐ 「…今までウチは、早く氏ぬ事しか考えへんかった…。
けど、ミナミに来て、萬田のアニキの事務所で働くようになってから、ウチは身体も心も全て変わってもうたンや!!
ゼニの為に氏ぬ気で働いとったら、氏ぬのなんかアホらしゅうなってもうて…」
柿崎 「めぐ………。と言う事は、5万円というのは……」
めぐ 「決まってるやないのッ!!お父ちゃんとウチと天使はんが…東京へ帰るための新幹線の料金やないの!!」
柿崎 「めぐっ……!!すまなかった……今まで本当に……すまなかった………だけどその言葉遣い……」
めぐ 「お父ちゃンッッッ!!!」
竜一 「成る程、こういう事でッか!!流石アニキ、ニクい演出しはりまンなァ!!!」
萬田 「アホ!!あの2人を雇ってからというもの、ミナミ中にワシの口リコン疑惑が広まってもうたんじゃ!!
追い払わん事には商売あがったりやで!!」
262: 2009/12/04(金) 01:44:31.22 ID:tKawr/SU0
~数日後・新大阪駅~
めぐ 「ホンマにアニキ…いえ、本当に萬田さんには何もかもお世話になってしまって…」
萬田 「気にする事ないがナ!!東京で生まれ育った深窓の令嬢を、これ以上ミナミのドブ臭い空気に染めていくンは忍びないからのォ…」
竜一 「アニキ、今日からまた男臭い事務所に逆戻りでンな……せっかく血生臭いこの稼業に2輪の花が咲いた思うとったのに…トホホ…」
水銀燈 「ホぉント、いい迷惑だったわぁ…。それにしてもぉ…見送りにここまで人連れてこなくてもいいんじゃなぁい…?」
ヤクザ×1000「水銀燈姐さン、お疲れサンです!!」
沢木 「コギンちゃん………ホンマに行ってしまうンか………ワシ、コギンちゃんの為に、組内にふぁんくらぶまで作ったンやで…
もし向こうで何かあったらいつでも言いや、百でも千でもすぐに兵隊派遣したるさかいのォ…」
水銀燈 「………ヤクザ使ってアリスゲームに勝って何の意味があるのよぉ………」
265: 2009/12/04(金) 02:05:28.88 ID:tKawr/SU0
竜一 「しかしアニキ、もう動く殺戮人形と関わるのは堪忍してほしいトコでンなぁ…ま、アニキはゼニを貸した相手には無敵でッけどな!
見送りも終わった事やし、事務所に戻りまッか!?」
萬田 「アホ!ワシらはこのまま次の仕事に直行じゃ!!次の快速で西宮まで行くでぇ!!」
竜一 「エェ~!早速でっかァ!?しかし、何で西宮に……」
萬田 「ホレ、この間3億貸してほしい言うて、カチューシャ付けた女子高生が事務所来とッたやろが!!その3億の受け渡しや!!」
竜一 「ああ、あのエス・オー・何タラとかいう部活の資金にするとか何とか……ってアニキ!またジャリ相手にゼニ貸すんでッか!!?」
萬田 「表でゼニを借りられん人間にゼニ貸すンが、ワシの商売やからな!!来る者は拒まずやデぇ!!」
~~~ ミナミの鬼も ゼニと言う名のローザ・ミスティカを追い求める 薔薇人形みたいなモンでッせェ……… ~~~
~完~
266: 2009/12/04(金) 02:06:18.91 ID:ILbMUFBO0
またやばいところが借りにきたなw
乙でした
乙でした
267: 2009/12/04(金) 02:08:28.42 ID:aCKET0hi0
乙
270: 2009/12/04(金) 02:11:22.06 ID:tKawr/SU0
3日間に渡り見ていただいた皆様、お疲れ様でした
これにて完結でございます。ラストの女子高生云々の下りに深い意味はありませんw
90%即興でやっていたので、投下する間隔が大きくなってしまった事をお詫びいたします
あと、スレタイに反して水銀燈が空気だった事も重ねてお詫びいたします
それでは、失礼致します
これにて完結でございます。ラストの女子高生云々の下りに深い意味はありませんw
90%即興でやっていたので、投下する間隔が大きくなってしまった事をお詫びいたします
あと、スレタイに反して水銀燈が空気だった事も重ねてお詫びいたします
それでは、失礼致します
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